JP7025225B2 - マルチダイス - Google Patents

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この発明は、マルチダイスに関する。
従来、ダイスは、たとえば、特開昭49-64552号公報(特許文献1)、特開昭49-73360号公報(特許文献2)、特開2005-46899号公報(特許文献3)、実開昭54-17839号公報(特許文献4)、実開昭58-12300号公報(特許文献5)に開示されている。
特開昭49-64552号公報 特開昭49-73360号公報 特開2005-46899号公報 実開昭54-17839号公報 実開昭58-12300号公報
従来のダイスでは、伸線後の線材のクセを制御することが困難であるという問題があった。そこでこの発明は上記の問題を解決するためになされたものである。
本発明の一態様に係るマルチダイスは、線材を伸線するための第一ダイスおよび第二ダイスと、伸線方向に交差するように延びる溝が設けられており、第一ダイスを保持する第一ケースと、溝に嵌り合い、第二ダイスを保持する第二ケースと、溝内での第二ケースの位置を決定する位置決め部とを備える。
実施の形態1に従ったマルチダイスの正面図である。 図1中の矢印IIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図1中のIII-III線に沿った断面図である。 図1中のIV-IV線に沿った断面図である。 実施の形態2に従ったマルチダイスの正面図である。 図5中の矢印VIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図5中のVII-VII線に沿った断面図である。 図5中のVIII-VIII線に沿った断面図である。 実施の形態3に従ったマルチダイスの正面図である。 図9中の矢印Xで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図9中のXI-XI線に沿った断面図である。 図9中のXII-XII線に沿った断面図である。 実施の形態4に従ったマルチダイスの正面図である。 図13中の矢印XIVで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図13中のXV-XV線に沿った断面図である。 図13中のXVI-XVI線に沿った断面図である。 実施の形態5に従ったマルチダイスの正面図である。 図17中の矢印XVIIIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図17中のXIX-XIX線に沿った断面図である。 図17中のXX-XX線に沿った断面図である。 実施の形態6に従ったマルチダイスの正面図である。 図21中の矢印XXIIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図21中のXXIII-XXIII線に沿った断面図である。 図21中のXXIV-XXIV線に沿った断面図である。 実施の形態7に従ったマルチダイスの正面図である。 図25中の矢印XXVIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図25中のXXVII-XXVII線に沿った断面図である。 図25中のXXVIII-XXVIII線に沿った断面図である。 実施の形態8に従ったマルチダイスの正面図である。 図29中の矢印XXXで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図29中のXXXI-XXXI線に沿った断面図である。 図29中のXXXII-XXXII線に沿った断面図である。 実施の形態9に従ったマルチダイスの正面図である。 図33中の矢印XXXIVで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図33中のXXXV-XXXV線に沿った断面図である。 図33中のXXXVI-XXXVI線に沿った断面図である。 実施の形態10に従ったマルチダイスの正面図である。 図37中の矢印XXXVIIIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図37中のXXXIX-XXXIX線に沿った断面図である。 図37中のXL-XL線に沿った断面図である。 実施の形態11に従ったマルチダイスの正面図である。 図41中の矢印XLIIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図41中のXLIII-XLIII線に沿った断面図である。 図41中のXLIV-XLIV線に沿った断面図である。 実施の形態12に従ったマルチダイスの正面図である。 図45中の矢印XLVIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図45中のXLVII-XLVII線に沿った断面図である。 図45中のXLVIII-XLVIII線に沿った断面図である。 実施の形態13に従ったマルチダイスの正面図である。 図49中の矢印Lで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図49中のLI-LI線に沿った断面図である。 図49中のLII-LII線に沿った断面図である。 実施の形態14に従ったマルチダイスの正面図である。 図53中の矢印LIVで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図53中のLV-LV線に沿った断面図である。 図53中のLVI-LVI線に沿った断面図である。 実施の形態15に従ったマルチダイスの正面図である。 図57中の矢印LVIIIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図57中のLIX-LIX線に沿った断面図である。 図57中のLX-LX線に沿った断面図である。 実施の形態16に従ったマルチダイスの正面図である。 図61中の矢印LXIIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図61中のLXIII-LXIII線に沿った断面図である。 図61中のLXIV-LXIV線に沿った断面図である。 実施の形態17に従ったマルチダイスの正面図である。 図65中の矢印LXVIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図65中のLXVII-LXVII線に沿った断面図である。 図65中のLXVIII-LXVIII線に沿った断面図である。 実施の形態18に従ったマルチダイスの正面図である。 図69中の矢印LXXで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図69中のLXXI-LXXI線に沿った断面図である。 図69中のLXXII-LXXII線に沿った断面図である。 実施の形態19に従ったマルチダイスの正面図である。 図73中の矢印LXXIVで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図73中のLXXV-LXXV線に沿った断面図である。 図73中のLXXVI-LXXVI線に沿った断面図である。 実施の形態20に従ったマルチダイスの正面図である。 図77中の矢印LXXVIIIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図77中のLXXIX-LXXIX線に沿った断面図である。 図77中のLXXX-LXXX線に沿った断面図である。 実施の形態21に従ったマルチダイスの正面図である。 図81中の矢印LXXXIIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図81中のLXXXIII-LXXXIII線に沿った断面図である。 図81中のLXXXIV-LXXXIV線に沿った断面図である。 実施の形態22に従ったマルチダイスの正面図である。 図85中の矢印LXXXVIで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図85中のLXXXVII-LXXXVII線に沿った断面図である。 図85中のLXXXVIII-LXXXVIII線に沿った断面図である。 実施の形態23に従ったマルチダイスの正面図である。 図89中の矢印XCで示す方向から見たマルチダイスの平面図である。 図89中のXCI-XCI線に沿った断面図である。 図89中のXCII-XCII線に沿った断面図である。 実施の形態24に従ったマルチダイスの断面図である。 段付きキャプスタンローラを備えたスリップ型伸線機の模式図である。 ノンスリップ型伸線機の模式図である。
[本発明の実施形態の説明]
(実施の形態1)
図1で示すように、実施の形態1に従ったマルチダイス1は、線材を伸線するための第一ダイス10および第二ダイス20と、伸線方向に交差するように延びる溝19が設けられており、第一ダイス10を保持する第一ケース13と、溝19に嵌り合い、第二ダイス20を保持する第二ケース23と、溝19内での第二ケース23の位置を決定する位置決め部としてのボルト123,124とを備える。
第一ケース13は円形状である。第一ケース13には、一方向に延在するように溝19が設けられている。第一ケース13には溝19の延びる方向と交差するように延びる台座121,122が設けられている。
溝19に第二ケース23が嵌合している。第二ケース23は矢印3で示す方向に溝19内でスライドすることが可能である。第二ケース23は2つのボルト123,124で位置決めされている。
第二ダイス20には第二ダイス孔25が設けられている。第二ダイス孔25には第二ベアリング24が設けられている。第二ベアリング24は第二ダイス孔25において最も径が小さい部分である。
図2で示すように溝19はテーパー形状の一対のスライド面としての側面125と、対向する一対の側面125間に設けられた底面140とを有する。
溝19は第一ケース13の表面において開口している。溝19内に台座121が設けられている。台座121にボルト123が螺合している。ボルト123が矢印Rで示す方向に回転することによりボルト123が軸方向に移動する。第二ケース23の底面240が溝19の底面140と接触する。第二ケース23の側面241が溝19の側面125と接触する。
図3で示すように、第一ダイス10はダイヤモンド12と、ダイヤモンド12を保持するマウント材11とを有する。第二ダイス20はダイヤモンド22と、ダイヤモンド22を保持するマウント材21とを有する。ダイヤモンド12,22は単結晶または多結晶のいずれであってもよい。
第一ダイス10および第二ダイス20には、線材を伸線加工するための第一ダイス孔15および第二ダイス孔25が設けられている。第一ダイス孔15および第二ダイス孔25は、同一の軸線周りに、互いに距離を隔てて形成されている。
矢印2で示す方向が伸線方向である。第一ダイス孔15および第二ダイス孔25に矢印2で示す方向に沿って線材が供給される。線材は第一ダイス孔15および第二ダイス孔25内で伸線加工されるので、縮径されて排出される。伸線方向(第一ダイス孔15および第二ダイス孔25の延びる方向)に平行な方向が軸方向である。伸線方向に直交する方向が径方向である。伸線方向を回転軸とする回転方向が周方向である。矢印2で示す伸線方向に対して溝19が延びる方向は直交している。なお、矢印2で示す伸線方向に対して溝19は必ずしも直交している必要はなく、交差していればよい。つまり、矢印2で示す伸線方向に対して溝19は傾斜していてもよい。矢印2で示す伸線方向に対して溝19は非平行であればよい。
第一ダイス10および第二ダイス20の第一ベアリング14および第二ベアリング24は、この実施の形態では、ダイヤモンド12,22で構成される。第一ベアリング14および第二ベアリング24は、超硬合金、セラミックス、サーメット、ダイヤモンドまたはcBNなどの超硬質材料により構成されていてもよい。
第一ダイス10および第二ダイス20の第一ベアリング14および第二ベアリング24は、第一ダイス孔15および第二ダイス孔25の最も孔径の小さい部分である。第一ダイス孔15および第二ダイス孔25の形状は、円形、楕円形、多角形のいずれであってもよい。第一ダイス孔15は、伸線方向に従って、エントランス、アプローチ、リダクション、第一ベアリング14、バックリリーフおよびエクジットを有する。第二ダイス孔25は、伸線方向に従って、エントランス、アプローチ、リダクション、第二ベアリング24、バックリリーフおよびエクジットを有する。
ダイヤモンド12,22を保持するマウント材11,21は、たとえば焼結体で構成される。粉末をダイヤモンド12,22の周囲に配置し、焼結することでマウント材11,21を形成することができる。
第一ケース13および第二ケース23とマウント材11,21とは、マウント材11,21を焼結する際にマウント材11,21の材質と第一ケース13および第二ケース23の材質とを固相拡散(焼結結合)させることで接合することができる。この実施の形態では第一ケース13および第二ケース23とマウント材11,21との界面は直線状であるが、界面が凹凸形状となすようにして第一ケース13および第二ケース23とマウント材11,21との接触面積を増加させて、マウント材11,21が第一ケース13および第二ケース23から外れにくくしてもよい。
第一ケース13および第二ケース23は、たとえばステンレス鋼、チタンなどの金属により構成される。第一ケース13および第二ケース23は第一ダイス10および第二ダイス20の外周を形成する。
第一ケース13の溝19の一対の側面125は、矢印2で示す伸線方向の下流に向かって、互いの距離が近づくように傾斜する。伸線加工時には線材から第二ダイス20に矢印2で示す方向の力が加えられる。これに伴って第二ケース23も矢印2で示す方向に移動しようとするものの、側面125,241にテーパー形状が形成されていることから、第二ケース23が矢印2で示す方向に移動することができない。その結果、第二ケース23が溝19から外れることを防止できる。
図4で示すように、この実施の形態では、第一ダイス10および第二ダイス20が互いに直接接触しているが、第一ダイス10と第二ダイス20との間に隙間が設けられていてもよい。
マルチダイス1は、線材を伸線するための第一ダイス10および第二ダイス20と、伸線方向に交差するように延びる溝19が設けられており、第一ダイス10を保持する第一ケース13と、溝19に嵌り合い、第二ダイス20を保持する第二ケース23と、溝19内での第二ケース23の位置を決定する位置決め部としてのボルト123,124とを備える。
第一ケース13は、第二ケース23が伸線方向へ移動することを防止する防止手段としてのテーパー形状の側面125を有する。位置決め部としてのボルト123,124はネジ構造を有する。
第二ダイス20の断面積減少率は10%以下であってもよい。断面積減少率は、第二ダイス20で伸線加工される前の線材の断面積をS1とし、第二ダイス20で伸線加工された後の線材の断面積をS2とすると、{1-(S2/S1)}×100(%)で定義される。
台座121,122の一部分は、第一ケース13に埋め込まれている。これにより台座121,122は第一ケース13に保持されている。ボルト123,124を回転させることで、矢印3で示す方向に第二ベアリング24を移動させることができる。第一ベアリング14に対する第二ベアリング24の位置に応じて、伸線後の線材のクセ(カール)の状況が変化する。そのため、第二ベアリング24の位置に応じてカールの無い線材及びカールのある線材を製造することができる。
溝19内に第二ケース23を位置決めすることで第二ケース23を確実に第一ケース13で保持することができるため、第二ケース23の位置が安定する。さらに、第二ケース23を保持するための新たな部材を必要としないため、部品点数の増加を抑制できる。
この実施の形態では、溝19内において第二ケース23をスライドさせて任意の位置に第二ケース23を配置できるようにした。しかしながら、第二ケース23の位置を溝19内で固定し、第二ケース23の位置を変更できなくしてもよい。
特開昭49-64552号公報には、容器製造の際に使用される数個のアイロニングダイスが開示されているだけであり、伸線ダイスは何ら開示も示唆もされていない。
特開昭49-73360号公報には、棒または間の引抜機の補助装置が開示されているものの伸線ダイスは何ら開示も示唆もされていない。特許文献2では矯正工具が引抜軸を中心に回転することが開示されているものの、伸線方向に交差する溝が開示されていない。
特開2005-46899号公報には、2つのダイスの一方が周方向に回転可能であることが開示されているものの、伸線方向に交差する溝が開示されていない。
実開昭54-17839号公報には、ダイスの中心方向を自動的に可変にする線引きダイスホルダーが開示されているものの、伸線方向に交差する溝が開示されていない。
実開昭58-12300号公報には、第1組および第2組のローラでワイヤの癖を調整する装置が開示されている。しかし伸線方向に交差する溝が開示されていない。
(実施の形態2)
図5から図8で示すように、実施の形態2に従ったマルチダイス1では、第二ケース23を位置決めする手段(位置決め部)の一方がバネ126である点で、実施の形態1に従ったマルチダイス1と異なる。
実施の形態1では第二ケース23の両側にボルト123,124が設けられていたため、一方のボルト123を回転させると他方のボルト124も回転させてボルト123,124と第二ケース23との間に隙間が形成されないように調整する必要があった。
これに対して実施の形態2に従ったマルチダイス1では第二ケース23の一方の面にボルト123が接触し、他方の面にバネ126が接触しているため、一方のボルト123を回転させて第二ケース23の位置が変化すると、バネ126が伸縮して、バネ126は第二ケース23の他方の面に接触する。その結果一方のボルト123のみを回転させることで第二ケース23の位置を変更することができる。
(実施の形態3)
図9から図12で示すように、実施の形態3に従ったマルチダイス1では、溝19の側面127,128は矢印2で示す伸線方向に平行である。第二ケース23の側面242,243も矢印2で示す伸線方向に平行である。側面127,128の間に矢印2で示す伸線方向に垂直な垂直面129が設けられる。第一ケース13は、第二ケース23が伸線方向へ移動することを防止する防止手段としての垂直面129を有する。側面242,243の間に矢印2で示す伸線方向に垂直な垂直面244が設けられる。
伸線加工時には線材から第二ダイス20に矢印2で示す方向の力が加えられる。これに伴って第二ケース23も矢印2で示す方向に移動しようとするものの、垂直面129,244が互いに接触して、第二ケース23が矢印2で示す方向に移動することができない。その結果、第二ケース23が溝19から外れることを防止できる。
実施の形態1および2では、側面125,241がテーパー面であるため、楔効果によってこれらの側面125,241が強く接触するが、実施の形態3では垂直面129,244がテーパー面ではないため楔効果が発生しない。その結果、第二ケース23を移動させやすい。
(実施の形態4)
図13から図16で示すように、実施の形態4に従ったマルチダイス1では、第二ケース23を位置決めする手段の一方がバネ126である点で、実施の形態3に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態5)
図17から図20で示すように、実施の形態5に従ったマルチダイス1では、溝19の側面125がテーパー面であり、側面127が矢印2で示す伸線方向に対して平行な面である。第一ケース13は、第二ケース23が伸線方向へ移動することを防止する防止手段としてのテーパー形状の側面125を有する。第二ケース23においても、側面241がテーパー面であり、側面242が矢印2で示す伸線方向に対して平行な面である。
(実施の形態6)
図21から図24で示すように、実施の形態6に従ったマルチダイス1では、第二ケース23を位置決めする手段の一方がバネ126である点で、実施の形態5に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態7)
図25から図28で示すように、実施の形態7に従ったマルチダイス1では、溝19の側面127と底面140との間に曲面部130が設けられている。曲面部130は半円形状である。第一ケース13は、第二ケース23が伸線方向へ移動することを防止する防止手段としての曲面部130を有する。第二ケース23においても、側面242と底面240との間に曲面部245が設けられている。曲面部245は半円形状である。
(実施の形態8)
図29から図32で示すように、実施の形態8に従ったマルチダイス1では、第二ケース23を位置決めする手段の一方がバネ126である点で、実施の形態7に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態9)
図33から図36で示すように、実施の形態9に従ったマルチダイス1では、溝19の延びる方向(矢印3で示す方向)および矢印2で示す伸線方向に対して垂直にボルト124が設けられている。ボルト124は第一ケース13に螺合している。ボルト124の先端が第二ケース23に接触している。ボルト124の先端が第二ケース23を押すことで、溝19内で所定の位置に第二ケース23を位置決めすることができる。
ボルト124と対面する位置における側面127は、ボルト124の軸方向と直交する面である。これは、ボルト124から第二ケース23が押圧された場合にその力を受け止めるとともに、矢印2,3で示す方向の成分の力を発生させないためである。矢印2で示す方向の成分の力が発生すると伸線方向に第二ケース23に力が加わるためである。矢印3で示す方向の成分の力が発生するとスライド方向に第二ケース23に力が加わるためである。
(実施の形態10)
図37から図40で示すように、実施の形態10に従ったマルチダイス1では、溝19の側面125がテーパー面であり、側面127が矢印2で示す伸線方向に対して平行な面である。第二ケース23においても、側面241がテーパー面であり、側面242が矢印2で示す伸線方向に対して平行な面である。
ボルト124と対面する位置における側面127は、ボルト124の軸方向と直交する面である。
(実施の形態11)
図41から図44で示すように、実施の形態11に従ったマルチダイス1では、溝19の側面127と底面140との間に曲面部130が設けられている。曲面部130は半円形状である。第二ケース23においても、側面242と底面240との間に曲面部245が設けられている。曲面部245は半円形状である。
溝19の延びる方向(矢印3で示す方向)および矢印2で示す伸線方向に対して垂直にボルト124が設けられている。ボルト124は第一ケース13に螺合している。ボルト124の先端が第二ケース23に接触している。ボルト124の先端が第二ケース23を押すことで、溝19内で所定の位置に第二ケース23を位置決めすることができる。ボルト124と対面する位置における側面127は、ボルト124の軸方向と直交する面である。
(実施の形態12)
図45から図48で示すように、実施の形態12に従ったマルチダイス1では、第二ケース23を位置決めする手段の一方がバネ126である点で、実施の形態9に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態13)
図49から図52で示すように、実施の形態13に従ったマルチダイス1では、第二ケース23を位置決めする手段の一方がバネ126である点で、実施の形態10に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態14)
図53から図56で示すように、実施の形態14に従ったマルチダイス1では、第二ケース23を位置決めする手段の一方がバネ126である点で、実施の形態11に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態15)
図57から図60で示すように、実施の形態15に従ったマルチダイス1では、溝19の一方の側面125がテーパー面であり、他方の側面127が矢印2で示す伸線方向および矢印3で示すスライド方向に平行な面である点で、実施の形態1に従ったマルチダイス1と異なる。
溝19および第二ケース23は図58および図59において左右非対称に設けられている。その結果、溝19に第二ケース23を組み付ける際に逆方向に組み付けることができない。その結果、組み付けのミスを防止できる。
(実施の形態16)
図61から図64で示すように、実施の形態16に従ったマルチダイス1では、第二ケース23を位置決めする手段の一方がバネ126である点で、実施の形態15に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態17)
図65から図68で示すように、実施の形態17に従ったマルチダイス1では、溝19の一方の側面125,127の間に垂直面129が設けられている点で、実施の形態3に従ったマルチダイス1と異なる。他方の側面125には垂直面は設けられていない。
(実施の形態18)
図69から図72で示すように、実施の形態18に従ったマルチダイス1では、第二ケース23を位置決めする手段の一方がバネ126である点で、実施の形態17に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態19)
図73から図76で示すように、実施の形態19に従ったマルチダイス1では、溝19の一方の側面125のみがテーパー面である点で、実施の形態5に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態20)
図77から図80で示すように、実施の形態20に従ったマルチダイス1では、第二ケース23を位置決めする手段の一方がバネ126である点で、実施の形態19に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態21)
図81から図84で示すように、実施の形態21に従ったマルチダイス1では、溝19の一方の側面127のみに曲面部130が設けられる点で、実施の形態7に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態22)
図85から図88で示すように、実施の形態22に従ったマルチダイス1では、第二ケース23を位置決めする手段の一方がバネ126である点で、実施の形態21に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態23)
図89から図92で示すように、実施の形態23に従ったマルチダイス1では、第二ケース23に流路300が設けられている点で、実施の形態1に従ったマルチダイス1と異なる。マルチダイス1は、第一ダイス10および第二ダイス20間に設けられて第一ダイス10および第二ダイス20間に流体を供給する流路300をさらに備える。
流路300は第一ベアリング14と第二ベアリング24との間の空間の伸線屑を外部に排出するためのものである。流路300に流体(たとえば冷却液)を流すことにより、第一ベアリング14および第二ベアリング24に流体が到達して第一ベアリング14および第二ベアリング24を冷却および潤滑することができる。さらに、第一ベアリング14および第二ベアリング24間の伸線屑を排出することができる。
この実施の形態では第二ケース23に流路300を設けているが、第一ケース13に流路300を設けてもよい。
(実施の形態24)
図93で示すように、実施の形態24に従ったマルチダイス1では矢印2で示す伸線方向に対して第一ダイス10下流側、第二ダイス20が上流側に位置している。第一ダイス10が上流側、第二ダイス20が下流側に位置する実施の形態23に従ったマルチダイス1と異なる。
(実施の形態25)
図94で示すように、段付きキャプスタンローラー101,102を備えたスリップ型伸線機では複数のダイス9が配置される。各ダイス9のパス毎に所定の断面積減少率となるように各ダイス9のベアリングの直径を設定する。線材8はダイス9を通過する毎に走行速度が増加する。段付きキャプスタンローラー101,102の各段は、その周速度が、線材の走行速度よりも常に早くなるように設計される。これにより線材8がたわまないようにする。したがって、線材8の走行速度と、段付きキャプスタンローラー101,102の周速度の速度差分だけスリップしながら伸線加工が行われる。スリップしながら伸線されるため、線材8の表面に傷が発生する問題がある。線材8の直径は、最終のパスとなる仕上げ用のマルチダイス1のベアリングの直径によって決定される。最終の仕上げ用のマルチダイス1の精度(ベアリングの直径、真円度)は精密に制御しなければならない。実施の形態で示すマルチダイス1は仕上げ用のダイスとして用いるとその性能を最大限に発揮する。ダイス9を実施の形態のマルチダイス1で構成してもよい。
供給ボビン103から線材8が矢印111で示す方向に供給される。線材8はマルチダイス1によって伸線される。段付きキャプスタンローラー101,102によって線材8が送られる。段付きキャプスタンローラー101,102は矢印R1で示す方向に回転する。段付きキャプスタンローラー101,102の外径は、線材8の流れの下流に行くにしたがって大きくなる。これは下流に行くほど線材8の断面積が小さくなり、線材8の送り速度が速くなるからである。最後に線材8は巻取りボビン104に巻き取られる。
図95で示すように、ノンスリップ型伸線機に実施の形態に従ったマルチダイス1を適用してもよい。ダンサープーリー524、マルチダイス1およびキャプスタンローラー521,522をひとつの伸線機として、複数の伸線機を同期制御してつなげた形式としたのがノンスリップ型伸線機である。マルチダイス1通過後の線材8の走行速度は、次に接触するキャプスタンローラー521,522の周速度に等しいので、線材8とキャプスタンローラー521,522の間でスリップが発生しない。ダンサープーリ―524が矢印で示す方向に回動可能であるためダンサープーリ―524によって供給ボビン103、キャプスタンローラー521,522、ボビン531間の距離を調整することができる。その結果、線材8がキャプスタンローラー521,522に対してスリップすることを防止できる。線材8の表面粗さが好ましい状態となるため、マルチダイス1で線材8に付与したクセが保持される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 マルチダイス、2,3,111 矢印、8 線材、9 ダイス、10 第一ダイス、11,21 マウント材、12,22 ダイヤモンド、13 第一ケース、14 第一ベアリング、15 第一ダイス孔、19 溝、20 第二ダイス、23 第二ケース、24 第二ベアリング、25 第二ダイス孔、101,102 段付きキャプスタンローラー、103 供給ボビン、104 巻取りボビン、121,122 台座、123,124 ボルト、125,127,128,241,242,243 側面、126 バネ、129,244 垂直面、130,245 曲面部、140,240 底面、300 流路、521,522 キャプスタンローラー、524 ダンサープーリー。

Claims (5)

  1. 線材を伸線するための第一ダイスおよび第二ダイスと、
    伸線方向に交差するように延びる直線形状の溝が設けられており、前記第一ダイスを保持する第一ケースと、
    前記溝に嵌り合い、前記第二ダイスを保持する第二ケースと、
    前記溝内での前記第二ケースの位置を決定する位置決め部とを備えた、マルチダイス。
  2. 前記第一ケースは、前記第二ケースが伸線方向へ移動することを防止する防止手段を有する、請求項1に記載のマルチダイス。
  3. 前記防止手段は前記溝の側面に設けられている、請求項2に記載のマルチダイス。
  4. 前記位置決め部はネジ構造を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載のマルチダイス。
  5. 前記第一ダイスおよび前記第二ダイス間に設けられて前記第一ダイスおよび前記第二ダイス間に流体を供給する流路をさらに備えた、請求項1から4のいずれか1項に記載のマルチダイス。
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