JPH11277371A - 加工プログラム作成支援装置 - Google Patents

加工プログラム作成支援装置

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JPH11277371A
JPH11277371A JP10095480A JP9548098A JPH11277371A JP H11277371 A JPH11277371 A JP H11277371A JP 10095480 A JP10095480 A JP 10095480A JP 9548098 A JP9548098 A JP 9548098A JP H11277371 A JPH11277371 A JP H11277371A
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machining
peripheral speed
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賢司 鈴木
Toshiyuki Muraki
俊之 村木
Makoto Tanahashi
誠 棚橋
Koichi Yoshida
浩一 吉田
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    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/406Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by monitoring or safety
    • G05B19/4068Verifying part programme on screen, by drawing or other means

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Abstract

(57)【要約】 【課題】加工条件の変更を容易にし、効率の良い加工を
行う加工プログラムを簡単に作成すること。 【解決手段】加工条件の変更修正方針を示したメッセー
ジMSGを保存したナビゲート情報メモリ47を有し、
加工プログラムGPRを実行して得た加工状態情報HJ
を記憶格納するシミュレーション結果情報メモリ12a
を設け、主軸負荷上限SF、周速上限値WJ、基底回転
数CHに基づいて各加工工程KK1〜KK10の加工効
率を判定するサブルーチンSR61〜SR64を記憶格
納したシステムプログラムメモリ16を設け、加工工程
KK1〜KK10に関し、加工状態情報HJをサブルー
チンSR61〜SR64に基づいて解析する主軸負荷判
定部41、周速判定部42、回転数判定部50を設け、
この解析結果に応じてメッセージMSGを選択表示する
ディスプレイ6、表示制御部13を設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械での加工
に関する加工プログラムの作成を支援する加工プログラ
ム作成支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マシニングセンタ等の従来のNC工作機
械では、工具の送り速度や周速、主軸の回転数等からな
る加工条件が予め機械のメモリに記憶されており、加工
プログラム作成時には、オペレータが、使用する工具の
種類や加工するワークの材質等の情報を指定入力するこ
とにより、これら指定入力された情報に応じて、前記メ
モリに記憶されている加工条件から適当なものが自動選
択されて加工プログラム中に設定されるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような機械の
メモリに記憶されている加工条件は、様々な材質の工具
やワークに対して、また、様々なワークの取付け方法、
刃具の把握方法に対して汎用的な数値である。そのため
このような加工条件は、高速な加工を実現するのに十分
な数値とはならないことが多い。従って、加工プログラ
ム作成時にこの加工条件の数値を主軸モータ等の能力の
範囲内で変更し、より高速な加工を行う加工プログラム
を作成する試みがなされている。しかし、加工条件の数
値を適切に変更するには機械、工具等に対して高度な知
識や経験が必要であり簡単ではなかった。
【0004】本発明は上記事情に鑑み、加工プログラム
中の加工条件の変更を容易にし、効率の良い加工を行う
加工プログラムを簡単に作成できるように支援する加工
プログラム作成支援装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち本発明のうち第1の
発明は、加工条件が設定された加工工程(KK1〜KK
10)を1つ以上含んだ原加工プログラム(GPR)
を、該原加工プログラム(GPR)を実行して得た前記
加工工程(KK1〜KK10)に関する加工実行状態計
測値(HJ)を参照して変更修正する形で修正加工プロ
グラム(PRO)を作成する作業を支援する加工プログ
ラム作成支援装置(2)において、前記加工工程(KK
1〜KK10)について加工条件の変更修正方針を示し
たメッセージ(MSG)を保存したメッセージ保存部
(47)を有し、前記原加工プログラム(GPR)を実
行して得た前記加工工程(KK1〜KK10)に関する
加工実行状態計測値(HJ)を記憶格納する加工実行状
態計測値メモリ(12a)を設け、加工効率判定パラメ
ータ(SF、WJ、CH、QG)に基づいて各加工工程
(KK1〜KK10)の加工効率を判定する加工効率判
定プログラム(SR61〜SR64)を記憶格納した第
1のメモリ手段(16)を設け、前記原加工プログラム
(GPR)における前記加工工程(KK1〜KK10)
に関し、前記加工実行状態計測値メモリ(12a)に記
憶格納された加工実行状態計測値(HJ)を、前記第1
のメモリ手段(16)に記憶格納した前記加工効率判定
プログラム(SR61〜SR64)に基づいて解析する
加工実行状態計測値解析部(41、42、50)を設
け、前記加工実行状態計測値解析部(41、42、5
0)による解析結果に応じて、前記メッセージ保存部
(47)に保存されたメッセージ(MSG)を選択表示
するメッセージ表示部(6、13)を設けて構成され
る。
【0006】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置(2)において、
前記加工実行状態計測値解析部(41、42、50)に
よる解析対象とする加工工程(KK1〜KK10)を指
定入力自在な加工工程指定入力手段(5)を設け、前記
加工実行状態計測値解析部(41、42、50)は、前
記加工工程指定入力手段(5)を介して指定入力された
加工工程(KK1〜KK10)に関し、前記加工実行状
態計測値メモリ(12a)に記憶格納された加工実行状
態計測値(HJ)を、前記第1のメモリ手段(16)に
記憶格納した前記加工効率判定プログラム(SR61〜
SR64)に基づいて解析するようになっている。
【0007】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置(2)において、
前記原加工プログラム(GPR)を記憶格納する第2の
メモリ手段(10)を設け、前記第2のメモリ手段(1
0)に記憶格納された前記原加工プログラム(GPR)
に基づいて加工シミュレーションを実行する加工シミュ
レーション実行手段(11)を設け、前記加工実行状態
計測値メモリ(12a)には、前記加工シミュレーショ
ン実行手段(11)によって加工シミュレーションを実
行して得た計算値を加工実行状態計測値(HJ)として
記憶格納する。
【0008】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置(2)において、
前記加工実行状態計測値(HJ)は主軸負荷に関する数
値であり、前記加工効率判定パラメータ(SF)は主軸
負荷に関するパラメータである。
【0009】また本発明のうち第5の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置(2)において、
前記加工実行状態計測値(HJ)は工具の周速に関する
数値であり、前記加工効率判定パラメータ(WJ)は工
具の周速に関するパラメータである。
【0010】また本発明のうち第6の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置(2)において、
前記加工実行状態計測値(HJ)は主軸の回転数に関す
る数値であり、前記加工効率判定パラメータ(CH、Q
G)は主軸の回転数に関するパラメータである。
【0011】また本発明のうち第7の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置(2)において、
前記メッセージ保存部(47)は、工具の周速を高める
形での加工条件の変更修正方針を示したメッセージ(M
SG)を保存している。
【0012】また本発明のうち第8の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置(2)において、
前記メッセージ保存部(47)は、主軸の回転数を高め
る形での加工条件の変更修正方針を示したメッセージ
(MSG)を保存している。
【0013】また本発明のうち第9の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置(2)において、
前記メッセージ保存部(47)は、工具を変更する形で
の加工条件の変更修正方針を示したメッセージ(MS
G)を保存している。
【0014】なお、括弧内の番号等は、図面における対
応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述
は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づき説明する。図1は、本発明による加工プログラム作
成支援装置の一例である加工ナビゲーション装置を有し
た、マシニングセンタの制御装置を示すブロック図、図
2(a)は、切削時刻情報を表わしたグラフを示す図、
図2(b)は、処理テーブルを示した図、図2(c)
は、サブルーチン番号テーブルを示した図、図2(d)
は、加工状態情報を示した図、図3は、ナビゲーション
プログラムの内容を示したフロートチャート、図4は、
サブルーチン61Rの内容を示したフロートチャート、
図5は、サブルーチン62Rの内容を示したフロートチ
ャート、図6は、サブルーチン63Rの内容を示したフ
ロートチャート、図7は、サブルーチン64Rの内容を
示したフロートチャート、図8は、ナビゲート情報ファ
イルを示した図、図9(a)は、上限基本周速ファイル
SYF1を示した図、図9(b)は、上限周速係数ファ
イルSKF1を示した図、図9(c)は、上限基本周速
ファイルSYF2を示した図、図9(d)は、上限周速
係数ファイルSKF2を示した図、図9(e)は、上限
基本周速ファイルSYF3を示した図、図9(f)は、
上限周速係数ファイルSKF3を示した図、図10は、
主軸の回転数に対する出力特性をグラフで示した図であ
る。
【0016】マシニングセンタ1は図1に示すように、
該マシニングセンタ1の制御装置100の一部を構成す
る形で加工ナビゲーション装置2を有しており、加工ナ
ビゲーション装置2は主制御部3を有している。主制御
部3には、バス線を介して、キーボード5、ディスプレ
イ6、プログラム作成部7、工具データファイルメモリ
9、加工プログラムメモリ10、加工シミュレーション
実行部11、シミュレーション情報管理部12、表示制
御部13、加工ナビゲーション実行部15、システムプ
ログラムメモリ16、工具番号入力判定部17、工具番
号メモリ19、変数メモリ20、サブルーチン番号検出
部21、サブルーチン番号テーブルメモリ22、サブル
ーチン番号検出判定部23、サブルーチン実行部25、
処理終了判定部26、対象工具検出部27、対象工具番
号メモリ29、工具径判定部40、主軸負荷判定部4
1、周速判定部42、上限基本周速ファイルメモリ4
3、上限周速係数ファイルメモリ45、周速上限値演算
検出部46、ナビゲート情報メモリ47、ナビゲート情
報管理部49、回転数判定部50等が接続されている。
なお、シミュレーション情報管理部12にはシミュレー
ション結果情報メモリ12aが接続されている。
【0017】マシニングセンタ1及びその制御装置10
0等は以上のような構成を有するので、加工プログラム
PROの作成が以下のように行われる。即ち、オペレー
タは、使用する工具の工具番号や加工するワークの材質
及び加工の形態等の情報をキーボード5等を介して指定
し入力する。ところで、工具データファイルメモリ9に
は公知の工具データファイルKDFが、各工具の工具種
や工具材種及び、該工具に関する適切な送り速度や周速
及び主軸の回転数等の情報を、該工具の工具番号に対応
したテーブル形式で格納した形で保存されており、プロ
グラム作成部7は、キーボード5等を介して工具番号及
びワークの材質等が入力されると、該入力された工具番
号及びワークの材質等に基づき、工具データファイルメ
モリ9に保存されている前記工具データファイルKDF
を参照する形で、各工具に関する適切な送り速度や周速
及び主軸の回転数等の切削条件(加工条件)を選択決定
し、この選択決定した切削条件を用いて公知の自動プロ
グラミングの手法により加工プログラムGPRを作成す
る。作成された加工プログラムGPRは加工プログラム
メモリ10に格納される。なお、本実施例で作成しよう
としている加工プログラムPROは、原加工プログラム
である前記加工プログラムGPRを元にし、該加工プロ
グラムGPRの一部を変更修正する形で作成される修正
加工プログラムである。
【0018】加工プログラムGPRの作成及び格納完了
後、オペレータはキーボード5等を介して加工シミュレ
ーションの指令を入力する。主制御部3は、該入力され
た指令に基づき、加工シミュレーション実行部11に加
工シミュレーションの実行を命じる。これを受けて、加
工シミュレーション実行部11は、加工プログラムメモ
リ7に格納されている加工プログラムGPRを読み出
し、該加工プログラムGPRに基づいて公知の加工シミ
ュレーションの手法により加工シミュレーションを実行
する。なお、この加工シミュレーションを行いながら加
工シミュレーション実行部11は、公知の手法によっ
て、該加工シミュレーションに関するシミュレーション
結果情報KJをシミュレーション情報管理部12に伝送
し、シミュレーション情報管理部12は、伝送されてき
たシミュレーション結果情報KJをシミュレーション結
果情報メモリ12aに保存すると共に、表示制御部13
にもこれらを伝送する。表示制御部13は伝送されてき
たこれら情報KJをディスプレイ6を介して数値やグラ
フの形で表示出力する。例えば前記加工プログラムGP
Rでは、図2(a)に示すように、工具番号T1、T
2、……、T10の各工具による切削、即ち各工具によ
る加工工程KK1〜KK10を、この順序で順次行う形
の加工が指示されており、従って、シミュレーション結
果情報KJには、各加工工程KK1〜KK10に関する
切削の開始時刻と終了時刻を記した切削時刻情報SJが
含まれている。従って、ディスプレイ6を介して表示出
力されるものの中には、図2(a)に示すように前記切
削時刻情報SJをグラフ等の形で示したものが含まれて
いる。また、シミュレーション結果情報KJには、切削
時刻情報SJの他にも、各加工工程KK1〜KK10に
おける主軸や工具の状態を示した加工実行状態計測値で
ある加工状態情報HJが含まれており、例えば加工状態
情報HJは図2(d)に示すように、各工具番号に対し
て、該工具番号を持つ工具による加工工程KK1〜KK
10の、最大主軸負荷(即ち、切削時における主軸のト
ルク荷重の最大値を、該主軸の最大許容トルク荷重に対
するパーセンテージで示したもの)及び、工具の周速
(単位は、m/分)及び、主軸の回転数(毎分の回転
数)が、テーブル形式で保存されているものである。
【0019】加工シミュレーションが完了した後、オペ
レータは、加工ナビゲーション実行の指令C1をキーボ
ード5を介して入力する。該指令C1を受けた主制御部
3は加工ナビゲーション実行部15に加工ナビゲーショ
ンの実行を命じる。これを受けて加工ナビゲーション実
行部15は、システムプログラムメモリ16に保存され
ているナビゲーションプログラムNPR(図3にその内
容を示す)を読み出し、該ナビゲーションプログラムN
PRに基づいて処理を進める。即ち、加工ナビゲーショ
ン実行部15は、図3に示すように表示制御部13に加
工工程入力要求の表示を命じ、これを受けて表示制御部
13はディスプレイ6を介して、加工ナビゲーションの
対象とする加工工程を、該加工工程での切削を行う工具
の工具番号を入力する形で指定するように要求する内容
の表示(図示せず)を行う(ステップSTP1)。この
表示を見てオペレータは、既にディスプレイ6で表示さ
れていた図2(a)に示す切削時刻情報SJを示したグ
ラフ等を参照して、加工ナビゲーションの対象としたい
加工工程、例えば比較的長時間の切削となる加工工程
を、該加工工程での切削を行う工具の工具番号で選び出
し、選んだ工具の工具番号をキーボード5等を介して入
力指定する。例えばこの場合には図2(a)に示すよう
に工具番号T2、T5、T8、T10の工具での加工工
程KK2、KK5、KK8、KK10において切削が比
較的長時間となっており、工具番号T2、T5、T8、
T10をキーボード5等を介して入力した。一方、この
時点で工具番号入力判定部17は、キーボード5等を介
した工具番号の入力が完了されたかどうかを判定してお
り(ステップSTP2)、キーボード5等を介して工具
番号T2、T5、T8、T10の入力が完了されること
により、工具番号入力判定部17は工具番号の入力が完
了されたと判定して判定結果S1を出力する。
【0020】この判定結果S1が出力されると、加工ナ
ビゲーション実行部15は入力された前記工具番号T
2、T5、T8、T10を工具番号メモリ19に保存す
る(ステップSTP3)。工具番号メモリ19には図2
(b)に示すような処理テーブルSTBが保存されてお
り、従って工具番号メモリ19における工具番号T2、
T5、T8、T10の保存は、この処理テーブルSTB
において、これら工具番号T2、T5、T8、T10
を、その工具番号の若い順に処理順i(1、2、……)
の順番に対応させて格納する形で行われる。次いで、加
工ナビゲーション実行部15は、変数メモリ20に格納
されている変数iに初期値である1を代入し(ステップ
STP4)、サブルーチン番号検出部21に適用すべき
サブルーチン番号の検出を指令する(ステップSTP
5)。これを受けてサブルーチン番号検出部21は、ま
ず対象工具検出部27に、1回目の処理で対象になる工
具の工具種を検出するように命じ、対象工具検出部27
は、変数メモリ20の変数i(この場合は変数iの値は
1)に基づき、該変数iと同じ数値の処理順i(この場
合は処理順が1)に対応する工具番号(この場合は図2
(b)より工具番号T2)を工具番号メモリ19の処理
テーブルSTBを参照する形で検出し、検出した該工具
番号T2に基づいて、工具データファイルメモリ9の工
具データファイルKDFを参照する形で、該工具番号T
2をもつ工具の工具種を検出する(この場合の工具種
は、例えばドリルであった)。なおこの時点で対象工具
検出部27は、変数メモリ20の変数iと同じ数値の処
理順iに対応する工具番号T2、即ち1回目の処理で対
象になる工具の工具番号T2を対象工具番号メモリ29
に保存する。一方、サブルーチン番号テーブルメモリ2
2には、図2(c)に示すように各工具種に対応した形
でサブルーチン番号がテーブル形式で格納されたサブル
ーチン番号テーブルVTBが保存されており、上述した
ように対象工具検出部27が工具番号T2をもつ工具の
工具種を検出すると、サブルーチン番号検出部21は該
対象工具検出部27が検出した工具種(この場合はドリ
ル)に基づき、前記サブルーチン番号テーブルVTBを
参照する形で該工具種に対応するサブルーチン番号(こ
の場合は図2(c)よりサブルーチン番号は61)を検
出する。
【0021】なお、サブルーチン番号検出判定部23
は、サブルーチン番号検出部21によりサブルーチン番
号が検出されたかどうかを判定しており(ステップST
P6)、上述したようにサブルーチン番号検出部21に
よりサブルーチン番号が検出されたことにより、サブル
ーチン番号検出の判定結果S2を出す。ところで、上述
したナビゲーションプログラムNPR中には、前記ステ
ップSTP6に続くステップSTP7として4つのサブ
ルーチンSR61、SR62、SR63、SR64を、
これらが選択的に実行される形で含んでおり、各サブル
ーチンSR61、SR62、SR63、SR64は図2
(c)に示す各サブルーチン番号(61、62、63、
64)に対応したものとなっている。そこで、前記判定
結果S2を受けて加工ナビゲーション実行部15は、サ
ブルーチン番号検出部21により検出されたサブルーチ
ン番号(61)に基づき、該サブルーチン番号に対応す
るサブルーチンSR61(図4に示す)の処理を行う
(ステップSTP7)。なおステップSTP6において
サブルーチン番号検出部21がサブルーチン番号を検出
できなかった場合(例えば工具種が「リーマ」等である
場合には図2(c)のサブルーチン番号テーブルVTB
に記されていないので検出が不能となる)には、サブル
ーチン番号検出判定部23はサブルーチン番号検出不能
の判定結果S3を出す。この判定結果S3が出された場
合には、図3に示すように、ステップSTP7には進ま
ず後述するステップSTP8に入ることになる。つま
り、図2(c)のサブルーチン番号テーブルVTBに記
されていない工具種(例えばボーリング等)での切削の
加工工程は加工ナビゲーションの対象外となっている。
【0022】なお本実施例では図3に示すフローチャー
トに従い、複数の加工工程を一度に入力指定して、これ
らに関する加工ナビゲーションを自動的に順次行うタイ
プのものを説明しているが、加工工程を1つづつ入力指
定し、入力指定された加工工程についてその都度加工ナ
ビゲーションを行うようにしてもよい。即ち、オペレー
タは、図2(a)に示す切削時刻情報SJを示したグラ
フ等を参照して加工ナビゲーションの対象としたい加工
工程を1つ選び、例えばその工具番号をキーボード5等
で入力指定する。対象工具検出部27は入力指定された
工具番号に基づいて、工具データファイルメモリ9の工
具データファイルKDFを参照する形で、該工具番号T
2をもつ工具の工具種を検出する。サブルーチン番号検
出部21は検出した工具種に基づき、サブルーチン番号
テーブルVTBを参照する形で該工具種に対応するサブ
ルーチン番号を検出し、加工ナビゲーション実行部15
は、検出されたサブルーチン番号に対応するサブルーチ
ンの処理を行う。こうしてサブルーチンの処理が完了
し、従ってメッセージの表示等(後述)がなされ後、該
メッセージに従って加工プログラムのうち該当箇所の変
更修正(後述)を行う。以降、加工ナビゲーションの対
象としたい次の加工工程を1つ入力指定し、入力指定さ
れた工具番号から対応するサブルーチン番号を検出し、
検出されたサブルーチン番号に対応するサブルーチンの
処理を行い、表示されたメッセージに従って加工プログ
ラムのうち該当箇所の変更修正を行う、といった一連の
作業を繰り返す形で、複数の加工工程についての加工ナ
ビゲーション及び加工プログラムの変更修正を行う。な
おこの場合、同一の加工工程を繰り返し入力指定して、
該加工工程についての加工ナビゲーション及び該加工工
程に関する加工プログラムの変更修正を繰返し行うよう
にしてもよいことは勿論である。
【0023】最初の実施例に戻りその説明を続ける(な
お、サブルーチンの処理や後述する加工プログラムの変
更修正に関しては、上述した別の例にも共通する内容で
ある)。即ち、サブルーチンSR61では、まず図4に
示すように加工ナビゲーション実行部15は、工具径判
定部40に工具径の判定を命じる。これを受けて工具径
判定部40は、対象工具番号メモリ29に保存されてい
る現在処理の対象となっている工具番号T2及び、工具
データファイルメモリ9の工具データファイルKDFよ
り、該工具番号T2のドリルの工具径を検出し、該工具
径が直径3mm以上であるかどうかを判定する(ステッ
プSTP101)。この工具径判定部40において、工
具径が直径3mm以上でないと判定された場合(即ち工
具径が直径3mm未満の場合)、工具径が小さすぎて周
速等の変更が困難であるため、加工ナビゲーションを行
わずサブルーチンSR61を終了する。またステップS
TP101において、工具径が直径3mm以上であると
判定された場合には、主軸負荷判定部41が主軸負荷の
判定を行う(ステップSTP102)。即ち、主軸負荷
判定部41は、対象工具番号メモリ29に保存されてい
る工具番号T2及び、シミュレーション結果情報メモリ
12aに保存されている加工状態情報HJより、該工具
番号T2のドリルでの加工工程KK2における最大主軸
負荷(この場合は60%)を検出し、該最大主軸負荷が
主軸負荷上限SF(加工効率判定パラメータの一つであ
り、本実施例では一例として80%と設定されている
が、ナビゲーションプログラムNPRの実行開始前にこ
の数値を変更して設定することも可能である。)以下で
あるかどうか判定する。この主軸負荷判定部41におい
て、前記ドリルでの切削における最大主軸負荷が主軸負
荷上限SF以下でないと判定された場合(即ち最大主軸
負荷が80%より大きい場合)、加工ナビゲーションを
行わずサブルーチンSR61を終了する(つまり、加工
工程KK2では、これ以上加工の効率を向上させる必要
がないので後述するメッセージMSG等の表示を行わな
い)。またステップSTP102において、前記ドリル
での切削における最大主軸負荷が主軸負荷上限SF以下
であると判定された場合、即ち主軸負荷にいまだ余裕が
ある場合には、周速判定部42が工具の周速の判定を行
う(ステップSTP103)。
【0024】即ち、周速判定部42は対象工具番号メモ
リ29に保存されている工具番号T2及び、シミュレー
ション結果情報メモリ12aに保存されている加工状態
情報HJより、該加工工程KK2における工具の周速
(この場合は図2(d)より40.8m/分)を検出す
る。上限基本周速ファイルメモリ43には、図9(a)
に示すような上限基本周速ファイルSYF1が保存され
ており、この上限基本周速ファイルSYF1には、ドリ
ル加工時における、各ワーク材質(FC、FCD、S4
5C、……)に対する上限基本周速(単位はm/分)が
格納されている。また、上限周速係数ファイルメモリ4
5には、図9(b)に示すような上限周速係数ファイル
SKF1(なお上限周速係数ファイルSKF1は図9
(b)に示すように複数のテーブルta1、ta2、t
a3、……、からなっており、各テーブルta1、ta
2、ta3、……、は、それぞれ図9(a)に示す上限
基本周速ファイルSYF1の各ワーク材質(FC、FC
D、S45C、……)に関するものである。)が保存さ
れており、この上限周速係数ファイルSKF1には、ド
リル加工時における、各工具材種(ハイス、チョウコ
ウ、コートハイス、……)等に対する上限周速係数(単
位は%)、即ち上限基本周速に対する修正係数が格納さ
れている(なお本明細書で述べている「工具材種」と
は、ハイスやチョウコウ等のように刃の材質、或いは冷
却水流通穴の穿設されたクーラントスルー等のように工
具の構造、また或いは使い捨てで使用するように形成さ
れたスローアウェイ等のように工具の使用形態によって
区別した工具の種を意味する)。そこで、周速上限値演
算検出部46は、加工プログラムメモリ10に保存され
ている加工プログラムGPR中から、加工されるワーク
の材質を検出すると共に、対象工具番号メモリ29に保
存されている工具番号T2に基づいて、工具データファ
イル9の工具データファイルKDFより、該工具の工具
材種を検出する。そして周速上限値演算検出部46は、
前記検出されたワーク材質に基づき、上限基本周速ファ
イルメモリ43に保存されている上限基本周速ファイル
SYF1より該ワーク材質に対応した上限基本周速を検
出すると共に、前記検出された工具材種及び、上限周速
係数ファイルメモリ45に保存されている上限周速係数
ファイルSKF1より該工具材種に対応した上限周速係
数を検出する。更に周速上限値演算検出部46は、以上
のように検出した上限基本周速と上限周速係数を掛け算
することにより、工具材種を考慮した各ワーク材質にお
ける上限周速として、加工効率判定パラメータの一つで
ある周速上限値WJ(単位はm/分)を演算検出する。
例えば、ワーク材質がFCであり、工具材種がチョウコ
ウである場合には、図9(a)及び図9(b)に示すよ
うに、上限基本周速は30m/分、上限周速係数は22
0%となるので、周速上限値WJは66m/分となる。
なお、周速上限値WJ(後述するエンドミルやフェイス
ミルの場合も同様)は、上述したような上限基本周速と
上限周速係数の単純な掛け算だけでなく、工具径、加工
幅及び深さ、ワークの剛性、工具把握方法等を考慮して
演算することも可能である。
【0025】周速判定部42は、ステップSTP103
で検出された該ドリルでの切削における周速が、周速上
限値演算検出部46により演算検出された周速上限値W
J以下であるかどうかを判定する。ナビゲート情報メモ
リ47には、例えば図8に示すように、ナビゲート情報
番号1番〜10番までの10種類のメッセージMSG
(なお図8で記載するメッセージの内容は一例であり、
この図8の内容に限定されない。メッセージの内容は適
宜変更可能である。)が保存されている。このメッセー
ジMSGの内容は、オペレータがプログラムした加工プ
ログラムGPRで指示された加工に関して、より高速で
効率の良い加工を行うための加工プログラムの変更修正
方針を示したものである。前記周速判定部42におい
て、前記ドリルでの切削における周速が周速上限値WJ
以下ではないと判定された場合、即ち主軸負荷そのもの
には余裕があるが(ステップSTP102で判定)、現
在の加工プログラムGPRに指示された工具では、当該
工具の周速上限値WJを超えてしまう場合には、ナビゲ
ート情報管理部49は、ナビゲート情報メモリ47から
ナビゲート情報番号2番のメッセージMSGを取り出
し、表示制御部13に伝送する。表示制御部13は、該
伝送されたメッセージをディスプレイ6で表示出力する
(ステップSTP104)。この場合は図8に示すよう
に、より高い周速での使用が可能となるように工具の材
種を変更して周速を上げるように指示する内容である
(但し、図に示すメッセージMSGの内容は一例であ
り、ワークの取付け及び、ツーリングによってメッセー
ジは異なることがある)。即ちこの場合は、対象となる
加工工程KK2において最大主軸負荷が主軸負荷上限S
F以下となるが、現在の加工プログラムGPRに指示さ
れた工具材種の工具では周速が周速上限値WJより大き
くなるので、主軸負荷を上げて加工の高速化を図るに
は、周速上限値WJを大きくとれる工具材種の工具に変
更し(従って上限周速係数が大きくなるように工具材種
を変更)、この変更に伴って大きくなった周速上限値W
Jに合わせて周速を上げればよいこととなる。従って、
図8に示すナビゲート情報番号2番のメッセージMS
G、即ち工具材種を変更して周速を上げるように指示す
る内容のメッセージを表示する。具体的には、加工プロ
グラムGPR中でオペレータが指示した工具の工具材種
がチョウコウ(図9(b)より上限周速係数が220
%)であった場合には冷却水流通穴の穿設されたクーラ
ントスルー工具(図9(b)より上限周速係数が460
%、但し冷却水用貫通穴が主軸に穿設されたいわゆるス
ピンドルスルー付きの場合)に変更するなどの内容のメ
ッセージMSGは、このメッセージに従って加工プログ
ラムGPRの切削条件を変更修正すると高速な加工が実
現できるものとなっている。そこで後述するようにナビ
ゲーションプログラムNPRの終了後に加工プログラム
GPRの変更修正を行う際には、オペレータは上述した
ようにディスプレイ6で表示出力されたメッセージMS
Gの通りに加工プログラムGPRのうち該当する加工工
程の加工条件を変更修正する。例えば、上述したように
ナビゲート情報番号2番のメッセージMSGが表示され
た場合には、このメッセージの通りに該当する加工工程
で使用する工具の工具材種を変更し、周速を上げるよう
に加工プログラムGPRの加工条件を変更修正する。具
体的には、加工条件を変更修正する前の工具の工具材種
がチョウコウであった場合には、クーラントスルー工具
(スピンドルスルー付きの場合)に変更し、周速を上げ
る形で加工プログラムGPRの加工条件を変更修正す
る。即ち、変更修正された加工プログラムPROでは、
該当する切削において周速上限値が変更修正前より大き
くとられ、変更修正前にあった主軸負荷の余裕分を更に
利用する形で周速を上げている。従って、該変更修正さ
れた加工プログラムPROを実行すると高速な加工が実
現される。このように加工ナビゲーション装置2は、そ
のディスプレイ6で表示するメッセージMSGを介し
て、加工プログラムの変更修正を行う上での具体的な方
向性(方針)を示すようになっているので、オペレータ
は特別な知識や経験がなくとも、該加工ナビゲーション
装置2によって示される方針に沿って加工プログラムの
変更修正を行うだけで、高速で効率の良い加工を実現す
る加工プログラムを簡単に作成できる。
【0026】また一方、ステップSTP103において
周速判定部42で、前記ドリルでの切削における周速が
周速上限値WJ以下であると判定された場合、即ち主軸
負荷に余裕があり(ステップSTP102で判定)、し
かも周速にも余裕がある場合には、ナビゲート情報管理
部49は、ナビゲート情報メモリ47からナビゲート情
報番号1番のメッセージMSGを取り出し、表示制御部
13に伝送する。表示制御部13は、該伝送されたメッ
セージMSGをディスプレイ6で表示出力する(ステッ
プSTP105)。この場合は図8に示すように、周速
を前記周速上限値WJまで上げることが可能であること
を示す内容である(この場合、ナビゲート情報番号1番
のメッセージMSGと一緒に、周速上限値演算検出部4
6により演算検出された周速上限値WJもディスプレイ
6を介して表示出力すると一層効果的である)。即ちこ
の場合は、対象となる加工工程KK2において最大主軸
負荷が主軸負荷上限SF以下であり、かつ周速は周速上
限値WJ以下であるので、加工の高速化を図るには、主
軸負荷及び周速の余裕を利用する形で、周速を前記周速
上限値WJまで上げればよいことになる。従って、図8
に示すナビゲート情報番号1番のメッセージMSG、即
ち周速を前記周速上限値WJまで上げる内容のメッセー
ジを表示する。そこで後述する加工プログラムGPRの
変更修正の際には、ナビゲート情報番号1番のメッセー
ジMSGの通りに該当する加工工程KK2での周速を、
周速上限値WJを超えない値まで上げるように加工プロ
グラムGPRの加工条件を変更修正する。これにより、
変更修正された加工プログラムPROでは、該当する切
削において周速が変更修正前より高くなっており、該変
更修正された加工プログラムPROを実行すると高速な
加工が実現される。
【0027】このようにステップSTP104又はステ
ップSTP105を完了すると、図4に示すようにサブ
ルーチンSR61を終了する。サブルーチンSR61を
終了すると、図3に示すようにステップSTP8へと進
む。即ち、処理終了判定部25は、変数メモリ20中の
変数iが図2(b)に示す処理順iの最大値(この場合
は4)以上であるかどうかを判定する。この場合には変
数iの値が1であり、4以上でないので次のステップS
TP9に進み、加工ナビゲーション実行部15は、変数
メモリ20中の変数iの値に1を加える(これにより該
変数iの値は2になった)。次いで図3に示すように再
びステップSTP5に入り、サブルーチン番号検出部2
1に適用すべきサブルーチン番号の検出を指令し、これ
を受けてサブルーチン番号検出部21は、対象工具検出
部27が検出した、該2回目の処理で対象となる工具の
工具種(この場合の工具種は、例えば荒加工用のエンド
ミルであった)に基づき、前記サブルーチン番号テーブ
ルVTBを参照する形で該工具種に対応するサブルーチ
ン番号(この場合は図2(c)よりサブルーチン番号は
62)を検出する。なおこの時点で対象工具検出部27
は、変数メモリ20の変数iと同じ数値の処理順iに対
応する工具番号T5、即ち2回目の処理で対象になる工
具の工具番号T5を対象工具番号メモリ29に保存す
る。
【0028】次いでサブルーチン番号検出判定部23
が、サブルーチン番号検出部21によりサブルーチン番
号が検出されたことを判定し(ステップSTP6)、サ
ブルーチン番号検出の判定結果S2を出す。前記判定結
果S2を受けて加工ナビゲーション実行部15は、サブ
ルーチン番号検出部21により検出されたサブルーチン
番号(62)に基づき、該サブルーチン番号(62)に
対応するサブルーチンSR62(図5に示す)の処理を
行う(ステップSTP7)。即ち、サブルーチンSR6
2では、まず図5に示すように加工ナビゲーション実行
部15は、主軸負荷判定部41に主軸負荷の判定を行わ
せる(ステップSTP201)。このステップSTP2
01での手順は、上述したサブルーチンSR61におけ
るステップSTP102での手順と同じである。こうし
て前記荒加工用のエンドミルでの切削における最大主軸
負荷が主軸負荷上限SF以下でないと判定された場合
(即ち本実施例では、最大主軸負荷が80%より大きい
場合)、周速判定部42が周速の判定を行う(ステップ
STP202)。
【0029】このステップSTP202での手順は、上
述したサブルーチンSR61におけるステップSTP1
03での手順と略同様である。即ち、周速判定部42
は、対象工具番号メモリ29の工具番号T5及び、シミ
ュレーション結果情報メモリ12aの主軸状態情報HJ
より、該荒加工用のエンドミルでの切削における周速
(この場合は100.4m/分)を検出する。上限基本
周速ファイルメモリ43には、図9(c)に示すような
上限基本周速ファイルSYF2が保存されており、この
上限基本周速ファイルSYF2には、エンドミル加工時
における、各ワーク材質(FC、FCD、S45C、…
…)に対する上限基本周速(単位はm/分)が格納され
ている。また、上限周速係数ファイルメモリ45には、
図9(d)に示すような上限周速係数ファイルSKF2
(なお上限周速係数ファイルSKF2は図9(d)に示
すように複数のテーブルtd1、td2、td3、…
…、からなっており、各テーブルtd1、td2、td
3、……、は、それぞれ図9(c)に示す上限基本周速
ファイルSYF2の各ワーク材質(FC、FCD、S4
5C、……)に関するものである。)が保存されてお
り、この上限周速係数ファイルSKF2には、エンドミ
ル加工時における、各工具材種(ハイス、チョウコウ、
コートハイス、……)等に対する上限周速係数(単位は
%)、即ち上限基本周速に対する修正係数が格納されて
いる。そこで、周速上限値演算検出部46は、加工プロ
グラムメモリ10に保存されている加工プログラムGP
R中から、加工されるワークの材質を検出すると共に、
対象工具番号メモリ29に保存されている工具番号T5
に基づいて、工具データファイル9の工具データファイ
ルKDFより、該工具の工具材種を検出する。そして周
速上限値演算検出部46は、前記検出されたワーク材質
に基づき、上限基本周速ファイルメモリ43に保存され
ている上限基本周速ファイルSYF2より該ワーク材質
に対応した上限基本周速を検出すると共に、前記検出さ
れた工具材種及び、上限周速係数ファイルメモリ45に
保存されている上限周速係数ファイルSKF2より該工
具材種に対応した上限周速係数を検出する。更に周速上
限値演算検出部46は、以上のように検出した上限基本
周速と上限周速係数を掛け算することにより、工具材種
を考慮した各ワーク材質における上限周速として、周速
上限値WJ(単位はm/分)を演算検出する。
【0030】周速判定部42は、ステップSTP202
で検出された該エンドミルでの切削における周速が、周
速上限値演算検出部46により演算検出された周速上限
値WJ以下であるかどうかを判定する。そこで、この周
速判定部42において、前記エンドミルでの切削におけ
る周速が周速上限値WJ以下ではないと判定された場合
には、回転数判定部50が、対象工具番号メモリ29の
工具番号T5及び、シミュレーション結果情報メモリ1
2aの主軸状態情報HJより、該エンドミルでの加工工
程KK5における主軸の回転数(この場合には401回
転/分)を検出し、該回転数が該主軸に関する基底回転
数CH(加工効率判定パラメータとして機械が持ってい
る数値であり、この数値以上になると主軸の出力は一定
の最大出力となる)以下であるかどうかを比較判定する
(ステップSTP203)。このステップSTP203
において回転数判定部50により、主軸の回転数が基底
回転数CH以下ではないと判定された場合、即ち主軸負
荷に余裕が無く(ステップSTP201で判定)、周速
もこれ以上上げることができず(ステップSTP202
で判定)、しかも定出力領域での加工(主軸の回転数を
上げても最大出力が上昇しない)である場合には、該当
する加工工程KK5においてこれ以上の高速化は無理で
あるのでメッセージ等の表示を行わずサブルーチンSR
62を終了する。また、このステップSTP203にお
いて回転数判定部50により、主軸の回転数が基底回転
数CH以下であると判定された場合、即ち主軸負荷に余
裕が無く(ステップSTP201で判定)、周速もこれ
以上上げることができないが(ステップSTP202で
判定)、定トルク領域での加工(主軸の回転数を上げる
ことにより主軸の最大出力が上昇する)である場合に
は、ナビゲート情報管理部49は、ナビゲート情報メモ
リ47からナビゲート情報番号4番のメッセージMSG
を取り出し、表示制御部13に伝送する。表示制御部1
3は、該伝送されたメッセージMSGをディスプレイ6
で表示出力する(ステップSTP204)。この場合は
図8に示すように、より高い周速での使用が可能となる
ように工具材種を変更して周速を上げるように指示する
内容である。即ちこの場合は、対象となる加工工程KK
5において最大主軸負荷が主軸負荷上限SFより大きく
(例えば80%より大きく100%未満)、現在の加工
プログラムGPRに指示された工具材種の工具では周速
が周速上限値WJより大きくなるが、主軸の回転数が基
底回転数CH以下であるので、加工の高速化を図るに
は、周速上限値WJを大きくとれる工具材種の工具に変
更し(従って上限周速係数が大きくなるように工具材種
を変更)、この変更に伴って大きくなった周速上限値W
Jに合わせて、主軸の負荷が変更前の主軸負荷パーセン
テージを超えない範囲で周速を上げればよいことにな
る。従って、図8に示すナビゲート情報番号4番のメッ
セージMSG、即ち工具材種を変更して周速を上げるよ
うに指示する内容のメッセージを表示する。具体的に
は、加工プログラムGPR中でオペレータが指示した工
具の工具材種が小径のハイス(図9(d)より上限周速
係数が25%)であった場合にはチョウコウ工具(図9
(d)より上限周速係数が100%)に変更するなどの
内容のメッセージである。こうしてステップSTP20
4の後、サブルーチンSR62を終了する。なおこの場
合も後述する加工プログラムGPRの変更修正の際に
は、ディスプレイ6で表示出力されたナビゲート情報番
号4番のメッセージMSGの通りに該当する加工工程K
K5で使用する工具の工具材種を変更し、周速を上げる
ように加工プログラムGPRの加工条件を変更修正す
る。具体的には、加工条件を変更修正する前の工具の工
具材種が小径のハイスであった場合には、チョウコウ工
具に変更し、周速を上げる形で加工プログラムGPRの
加工条件を変更修正する。こうして、変更修正された加
工プログラムPROでは、該当する加工工程KK5にお
いて周速上限値が変更修正前より大きくとられ、変更修
正前にあった主軸出力の余裕分を更に利用する形で周速
を上げているので、該変更修正された加工プログラムP
ROを実行すると高速で効率の良い加工が実現される。
【0031】また一方、上述したステップSTP202
において周速判定部42が、前記エンドミルでの切削に
おける周速が周速上限値WJ以下であると判定された場
合には、回転数判定部50が、上述したステップSTP
203と同じ手順で、該エンドミルでの切削における主
軸の回転数が該主軸に関する基底回転数CH以下である
かどうかを比較判定する(ステップSTP205)。こ
のステップSTP205において回転数判定部50によ
り、主軸の回転数が基底回転数CH以下ではないと判定
された場合、即ち主軸負荷に余裕が無く(ステップST
P201で判定)、周速には余裕があるが(ステップS
TP202で判定)、定出力領域での加工である場合に
は、これ以上工具の周速及び主軸の回転数を上げても意
味がないのでメッセージの表示等を行わずサブルーチン
SR62を終了する。また、このステップSTP205
において回転数判定部50により、主軸の回転数が基底
回転数CH以下であると判定された場合、即ち主軸負荷
に余裕が無いが(ステップSTP201で判定)、周速
に余裕があり(ステップSTP202で判定)、定トル
ク領域での加工である場合には、ナビゲート情報管理部
49は、ナビゲート情報メモリ47からナビゲート情報
番号3番のメッセージMSGを取り出し、表示制御部1
3に伝送する。表示制御部13は、該伝送されたメッセ
ージMSGをディスプレイ6で表示出力する(ステップ
STP206)。この場合は図8に示すように、周速を
周速上限値まで上げることが可能であることを示す内容
である。即ちこの場合は、対象となる加工工程KK5に
おいて最大主軸負荷が主軸負荷上限SFより大きいが
(例えば80%より大きく100%未満)、周速が周速
上限値WJ以下であり、かつ主軸の回転数が基底回転数
CH以下となるので、加工の高速化を図るには、変更前
の主軸負荷パーセンテージを超えない範囲で周速を上げ
ればよいことになる。従って、図8に示すナビゲート情
報番号3番のメッセージMSG、即ち周速を周速上限値
まで上げる内容のメッセージを表示する。そしてこのス
テップSTP206の後、サブルーチンSR62を終了
する。なおこの場合にも後述する加工プログラムGPR
の変更修正の際には、オペレータはディスプレイ6で表
示出力されたナビゲート情報番号3番のメッセージMS
Gの通りに、該当する加工工程KK5で周速を周速上限
値WJを超えない値まで上げるように加工プログラムG
PRの加工条件を変更修正する。これによって、変更修
正された加工プログラムPROでは、該当する加工工程
KK5において周速が高くなっているので、該変更修正
された加工プログラムPROを実行すると高速で効率の
良い加工が実現される。
【0032】一方、ステップSTP201において、前
記エンドミルでの切削における最大主軸負荷が主軸負荷
上限SF以下であると判定された場合(即ち最大主軸負
荷が80%以下である場合)、前記ステップSTP20
2と同じ手順で周速判定部42が周速の判定を行う(ス
テップSTP207)。このステップSTP207にお
いて周速判定部42が、前記エンドミルでの切削におけ
る周速が周速上限値WJ以下ではないと判定された場
合、即ち主軸負荷には余裕があるが(ステップSTP2
01で判定)、現在の加工プログラムGPRに指示され
た工具では、当該工具の周速上限値WJを超えてしまう
場合には、ナビゲート情報管理部49は、ナビゲート情
報メモリ47からナビゲート情報番号4番のメッセージ
MSGを取り出し、表示制御部13に伝送する。表示制
御部13は、該伝送されたメッセージMSGをディスプ
レイ6で表示出力する(ステップSTP208)。この
場合は図8に示すように、より高い周速での使用が可能
となるように工具の材種を変更して周速を上げるように
指示する内容である。即ちこの場合は、対象となる加工
工程KK5において最大主軸負荷が主軸負荷上限SF以
下であるが、周速が周速上限値WJより大きくなるの
で、加工の高速化を図るには、周速上限値WJを大きく
とれる工具材種の工具に変更し(従って上限周速係数が
大きくなるように工具材種を変更)、この変更に伴って
大きくなった周速上限値WJに合わせて周速を上げれば
よいことになる。従って、図8に示すナビゲート情報番
号4番のメッセージMSG、即ち工具材種を変更して周
速を上げるように指示する内容のメッセージを表示す
る。そしてこのステップSTP208の後、サブルーチ
ンSR62を終了する。なおこの場合にも後述する加工
プログラムGPRの変更修正の際には、ディスプレイ6
で表示出力されたナビゲート情報番号4番のメッセージ
MSGの通りに該当する加工工程KK5で使用する工具
の工具材種を変更し、周速を上げるように加工プログラ
ムGPRの加工条件を変更修正する。これにより、変更
修正された加工プログラムPROでは、該当する加工工
程KK5において周速上限値が変更修正前より大きくと
られ、この周速上限値を超えない形で周速を上げている
ので、該変更修正された加工プログラムPROを実行す
ると高速で効率の良い加工が実現される。
【0033】また、前記ステップSTP207において
周速判定部42が、前記エンドミルでの切削における周
速が周速上限値WJ以下であると判定された場合、即ち
主軸負荷には余裕があり(ステップSTP201で判
定)、しかも周速にも余裕がある場合には、ナビゲート
情報管理部49は、ナビゲート情報メモリ47からナビ
ゲート情報番号3番のメッセージMSGを取り出し、表
示制御部13に伝送する。表示制御部13は、該伝送さ
れたメッセージMSGをディスプレイ6で表示出力する
(ステップSTP209)。この場合は図8に示すよう
に、周速を周速上限値まで上げることが可能であること
を示す内容である。即ちこの場合は、対象となる切削に
おいて最大主軸負荷が主軸負荷上限SF以下であり、周
速が周速上限値WJ以下であるので、加工の高速化を図
るには、周速上限値WJに合わせて周速を上げればよい
こととなる。従って、図8に示すナビゲート情報番号3
番のメッセージMSG、即ち周速を周速上限値WJまで
上げる内容のメッセージを表示する。そしてこのステッ
プSTP209の後、サブルーチンSR62を終了す
る。なおこの場合にも後述する加工プログラムGPRの
変更修正の際には、ディスプレイ6で表示出力されたナ
ビゲート情報番号3番のメッセージMSGの通りに、該
当する加工工程KK5で周速を周速上限値WJを超えな
い値まで上げるように加工プログラムGPRの加工条件
を変更修正する。これによって、変更修正された加工プ
ログラムPROでは、該当する加工工程KK5において
周速が高くなっているので、該変更修正された加工プロ
グラムPROを実行すると高速で効率の良い加工が実現
される。
【0034】サブルーチンSR62を終了すると、図3
に示すようにステップSTP8へと進む。即ち、処理終
了判定部25は、変数メモリ20中の変数iが図2
(b)に示す処理順iの最大値(この場合は4)以上で
あるかどうかを判定する。この場合には変数iの値が2
であり、4以上でないので次のステップSTP9に進
み、加工ナビゲーション実行部15は、変数メモリ20
中の変数iの値に1を加える(これにより該変数iの値
は3になった)。次いで図3に示すように再びステップ
STP5に入り、サブルーチン番号検出部21に適用す
べきサブルーチン番号の検出を指令し、これを受けてサ
ブルーチン番号検出部21は、対象工具検出部27が検
出した、該3回目の処理で対象となる工具の工具種(こ
の場合の工具種は、例えば荒加工用のフェイスミルであ
った)に基づき、前記サブルーチン番号テーブルVTB
を参照する形で該工具種に対応するサブルーチン番号
(この場合は図2(c)よりサブルーチン番号は63)
を検出する。なおこの時点で対象工具検出部27は、変
数メモリ20の変数iと同じ数値の処理順iに対応する
工具番号T8、即ち3回目の処理で対象になる工具の工
具番号T8を対象工具番号メモリ29に保存する。
【0035】サブルーチン番号検出判定部23は、サブ
ルーチン番号検出部21によりサブルーチン番号が検出
されたことを判定し(ステップSTP6)、サブルーチ
ン番号検出の判定結果S2を出す。前記判定結果S2を
受けて加工ナビゲーション実行部15は、サブルーチン
番号検出部21により検出されたサブルーチン番号(こ
の場合は63)に基づき、該サブルーチン番号に対応す
るサブルーチンSR63(図6に示す)の処理を行う
(ステップSTP7)。サブルーチンSR63では、ま
ず図6に示すように加工ナビゲーション実行部15は、
主軸負荷判定部41に主軸負荷の判定を行わせる(ステ
ップSTP301)。このステップSTP301での手
順は、上述したサブルーチンSR62におけるステップ
STP201での手順と同じである。こうして前記フェ
イスミルでの切削における最大主軸負荷が主軸負荷上限
SF以下でないと判定された場合(即ち最大主軸負荷が
80%より大きい場合)、周速判定部42が周速の判定
を行う(ステップSTP302)。
【0036】このステップSTP302での手順は、上
述したサブルーチンSR62におけるステップSTP2
03での手順と略同様である即ち、周速判定部42は、
対象工具番号メモリ29の工具番号T8及び、シミュレ
ーション結果情報メモリ12aの加工状態情報HJよ
り、該フェイスミルでの切削における周速(この場合は
110.9m/分)を検出する。上限基本周速ファイル
メモリ43には、図9(e)に示すような上限基本周速
ファイルSYF3が保存されており、この上限基本周速
ファイルSYF3には、フェイスミル加工時における、
各ワーク材質(FC、FCD、S45C、……)に対す
る上限基本周速(単位はm/分)が格納されている。ま
た、上限周速係数ファイルメモリ45には、図9(f)
に示すような上限周速係数ファイルSKF3(なお上限
周速係数ファイルSKF3は図9(f)に示すように複
数のテーブルtf1、tf2、tf3、……、からなっ
ており、各テーブルtf1、tf2、tf3、……、
は、それぞれ図9(e)に示す上限基本周速ファイルS
YF3の各ワーク材質(FC、FCD、S45C、…
…)に関するものである。)が保存されており、この上
限周速係数ファイルSKF2には、フェイスミル加工時
における、各工具材種(チョウコウ、サーメット、コー
トチョウコウ、……)等に対する上限周速係数(単位は
%)、即ち上限基本周速に対する修正係数が格納されて
いる。そこで周速上限値演算検出部46は、加工プログ
ラムメモリ10に保存されている加工プログラムGPR
中から、加工されるワークの材質を検出すると共に、対
象工具番号メモリ29に保存されている工具番号T8に
基づいて、工具データファイル9の工具データファイル
KDFより、該工具の工具材種を検出する。そして周速
上限値演算検出部46は、前記検出されたワーク材質に
基づき、上限基本周速ファイルメモリ43に保存されて
いる上限基本周速ファイルSYF3より該ワーク材質に
対応した上限基本周速を検出すると共に、前記検出され
た工具材種及び、上限周速係数ファイルメモリ45に保
存されている上限周速係数ファイルSKF3より該工具
材種に対応した上限周速係数を検出する。更に周速上限
値演算検出部46は、以上のように検出した上限基本周
速と上限周速係数を掛け算することにより、工具材種を
考慮した各ワーク材質における上限周速として、周速上
限値WJ(単位はm/分)を演算検出する。
【0037】周速判定部42は、ステップSTP302
で検出された該フェイスミルでの切削における周速が、
周速上限値演算検出部46により演算検出された周速上
限値WJ以下であるかどうかを判定する。そこで、この
周速判定部42において、前記フェイスミルでの切削に
おける周速が周速上限値WJ以下ではないと判定された
場合には、回転数判定部50が、上述したサブルーチン
SR62におけるステップSTP203と同じ手順で、
該フェイスミルでの切削における主軸の回転数が該主軸
に関する基底回転数CH以下であるかどうかを比較判定
する(ステップSTP303)。このステップSTP3
03において回転数判定部50により、主軸の回転数が
基底回転数CH以下ではないと判定された場合、即ち主
軸負荷に余裕が無く(ステップSTP301で判定)、
周速に余裕が無く(ステップSTP302で判定)、定
出力領域での加工である場合には、これ以上周速及び主
軸の回転数を上げても意味がないのでメッセージの表示
等を行わずサブルーチンSR63を終了する。また、こ
のステップSTP303において回転数判定部50によ
り、主軸の回転数が基底回転数CH以下であると判定さ
れた場合、即ち主軸負荷に余裕が無く(ステップSTP
301で判定)、周速にも余裕が無いが(ステップST
P302で判定)、定トルク領域での加工である場合に
は、ナビゲート情報管理部49は、ナビゲート情報メモ
リ47からナビゲート情報番号6番のメッセージMSG
を取り出し、表示制御部13に伝送する。表示制御部1
3は、該伝送されたメッセージMSGをディスプレイ6
で表示出力する(ステップSTP304)。この場合は
図8に示すように、より高い周速での使用が可能になる
ように工具の材種を変更して周速を上げるように指示す
る内容である。即ちこの場合は、対象となる加工工程K
K8において最大主軸負荷が主軸負荷上限SFより大き
く(例えば80%より大きく100%未満)、周速が周
速上限値WJより大きくなるが、主軸の回転数が基底回
転数CH以下となるので、加工の高速化を図るには、周
速上限値WJを大きくとれる工具材種の工具に変更し
(従って上限周速係数が大きくなるように工具材種を変
更)、この変更に伴って大きくなった周速上限値WJに
合わせて、変更前の主軸負荷パーセンテージを超えない
範囲で周速を上げればよいことになる。従って、図8に
示すナビゲート情報番号6番のメッセージMSG、即ち
工具材種を変更して周速を上げるように指示する内容の
メッセージを表示する。具体的には、図8に示すように
工具材種がチョウコウ(図9(f)より上限周速係数が
100%)であった場合にはコートチョウコウ(図9
(f)より上限周速係数が115%)に変更するなどの
内容のメッセージである。そしてこのステップSTP3
04の後、サブルーチンSR63を終了する。なおこの
場合にも後述する加工プログラムGPRの変更修正の際
には、ディスプレイ6で表示出力されたナビゲート情報
番号6番のメッセージMSGの通りに該当する加工工程
KK8で使用する工具の工具材種を変更し、周速を上げ
るように加工プログラムGPRの加工条件を変更修正す
る。これにより、変更修正された加工プログラムPRO
では、該当する加工工程KK8において周速上限値が変
更修正前より大きくとられ、この周速上限値を超えない
形で周速を上げているので、該変更修正された加工プロ
グラムPROを実行すると高速で効率の良い加工が実現
される。
【0038】また一方、上述したステップSTP302
において周速判定部42が、前記フェイスミルでの切削
における周速が周速上限値WJ以下であると判定された
場合には、回転数判定部50が、上述したステップST
P303と同じ手順で、該フェイスミルでの切削におけ
る主軸の回転数が該主軸に関する基底回転数以下である
かどうかを比較判定する(ステップSTP305)。こ
のステップSTP305において回転数判定部50によ
り、主軸の回転数が基底回転数CH以下ではないと判定
された場合、即ち主軸負荷に余裕が無く(ステップST
P301で判定)、周速には余裕があるが(ステップS
TP302で判定)、定出力領域での加工である場合に
は、これ以上主軸の回転数を上げても意味がないのでメ
ッセージの表示等を行わずサブルーチンSR63を終了
する。また、このステップSTP305において回転数
判定部50により、主軸の回転数が基底回転数CH以下
であると判定された場合、即ち主軸負荷に余裕が無く
(ステップSTP301で判定)、周速には余裕があり
(ステップSTP302で判定)、定トルク領域での加
工である場合には、ナビゲート情報管理部49は、ナビ
ゲート情報メモリ47からナビゲート情報番号5番のメ
ッセージMSGを取り出し、表示制御部13に伝送す
る。表示制御部13は、該伝送されたメッセージMSG
をディスプレイ6で表示出力する(ステップSTP30
6)。この場合は図8に示すように周速を周速上限値ま
で上げることが可能であることを示す内容である。即ち
この場合は、対象となる加工工程KK8において最大主
軸負荷が主軸負荷上限SFより大きいが(例えば80%
より大きく100%未満)、周速が周速上限値WJ以下
であり、かつ主軸の回転数が基底回転数CH以下となる
ので、加工の高速化を図るには、周速上限値WJに合わ
せて変更前の主軸負荷パーセンテージを超えない範囲で
周速を上げればよいことになる。従って、図8に示すナ
ビゲート情報番号5番のメッセージMSG、即ち周速を
周速上限値まで上げる内容のメッセージを表示する。そ
してこのステップSTP306の後、サブルーチンSR
63を終了する。なおこの場合にも後述する加工プログ
ラムGPRの変更修正の際には、ディスプレイ6で表示
出力されたナビゲート情報番号5番のメッセージMSG
の通りに該当する加工工程KK8で周速を周速上限値W
Jを超えない値まで上げるように加工プログラムGPR
の加工条件を変更修正する。これによって、変更修正さ
れた加工プログラムPROでは、該当する加工工程KK
8において周速が高くなっているので、該変更修正され
た加工プログラムPROを実行すると高速で効率の良い
加工が実現される。
【0039】一方、ステップSTP301において、前
記フェイスミルでの切削における最大主軸負荷が主軸負
荷上限SF以下であると判定された場合(即ち最大主軸
負荷が80%以下ある場合)、前記ステップSTP30
2と同じ手順で周速判定部42が周速の判定を行う(ス
テップSTP307)。このステップSTP307にお
いて周速判定部42が、前記フェイスミルでの切削にお
ける周速が周速上限値WJ以下ではないと判定された場
合には、回転数判定部50が、上述したステップSTP
303、STP305と同じ手順で、フェイスミルでの
切削における主軸の回転数が該主軸に関する基底回転数
CH以下であるかどうかを比較判定する(ステップST
P308)。このステップSTP308において回転数
判定部50により、主軸の回転数が基底回転数CH以下
ではないと判定された場合、即ち主軸負荷には余裕があ
るが(ステップSTP301で判定)、周速に余裕が無
く(ステップSTP307で判定)、定出力領域での加
工である場合には、これ以上周速及び主軸の回転数を上
げても意味がないのでメッセージの表示等を行わずサブ
ルーチンSR63を終了する。また、このステップST
P308において回転数判定部50により、主軸の回転
数が基底回転数CH以下であると判定された場合、即ち
主軸負荷には余裕があるが(ステップSTP301で判
定)、周速に余裕が無く(ステップSTP307で判
定)、定トルク領域での加工である場合には、ナビゲー
ト情報管理部49は、ナビゲート情報メモリ47からナ
ビゲート情報番号7番のメッセージMSGを取り出し、
表示制御部13に伝送する。表示制御部13は、該伝送
されたメッセージMSGをディスプレイ6で表示出力す
る(ステップSTP309)。この場合は図8に示すよ
うに、工具の周速を上げずに主軸の回転数を上げ、従っ
て主軸負荷を更に上げることができるように、工具径を
小さくして回転数を上げるように指示する内容である。
即ちこの場合は、対象となる加工工程KK8において最
大主軸負荷が主軸負荷上限SF以下であるが、周速が周
速上限値WJより大きく、主軸の回転数が基底回転数C
H以下となるので、加工の高速化を図るには、工具径が
小さい工具に交換し、これにより工具の周速を上げずに
主軸の回転数を、基底回転数CH以上に上げるようにす
ればよいことになる。従って、図8に示すナビゲート情
報番号7番のメッセージMSG、即ち工具径を小さくし
て回転数を上げるように指示する内容のメッセージを表
示する。そしてこのステップSTP309の後、サブル
ーチンSR63を終了する。なおこの場合にも後述する
加工プログラムGPRの変更修正の際には、ディスプレ
イ6で表示出力されたナビゲート情報番号7番のメッセ
ージMSGの通りに、該当する加工工程KK8で、使用
する工具を工具径の小さいものに変更し、主軸の回転数
を基底回転数CH以上に上げるように加工プログラムG
PRの加工条件を変更修正する。これによって、変更修
正された加工プログラムPROでは、該当する加工工程
KK8において周速が高くなることなく回転数が上げら
れ、従って主軸負荷が上げられているので、該変更修正
された加工プログラムPROを実行すると高速で効率の
良い加工が実現される。
【0040】また、ステップSTP307において周速
判定部42が、前記フェイスミルでの切削における周速
が周速上限値WJ以下であると判定された場合、即ち主
軸負荷には余裕があり(ステップSTP301で判
定)、周速にも余裕がある場合には、ナビゲート情報管
理部49は、ナビゲート情報メモリ47からナビゲート
情報番号5番のメッセージMSGを取り出し、表示制御
部13に伝送する。表示制御部13は、該伝送されたメ
ッセージMSGをディスプレイ6で表示出力する(ステ
ップSTP310)。この場合は図8に示すように周速
を周速上限値まで上げることが可能であることを示す内
容である。即ちこの場合は、対象となる加工工程KK8
において最大主軸負荷が主軸負荷上限SF以下であり、
周速が周速上限値WJ以下であるので、加工の高速化を
図るには、該周速上限値WJに合わせて変更前の主軸負
荷パーセンテージを超えない範囲で周速を上げればよい
ことになる。従って、図8に示すナビゲート情報番号5
番のメッセージMSG、即ち周速を周速上限値まで上げ
ることができるという内容のメッセージを表示する。そ
してこのステップSTP310の後、サブルーチンSR
63を終了する。なおこの場合にも後述する加工プログ
ラムGPRの変更修正の際には、ディスプレイ6で表示
出力されたナビゲート情報番号5番のメッセージMSG
の通りに該当する加工工程KK8で周速を周速上限値W
Jを超えない値まで上げるように加工プログラムGPR
の加工条件を変更修正する。これによって、変更修正さ
れた加工プログラムPROでは、該当する加工工程KK
8において周速が高くなっているので、該変更修正され
た加工プログラムPROを実行すると高速で効率の良い
加工が実現される。
【0041】こうしてサブルーチンSR63を終了する
と、図3に示すようにステップSTP8へと進む。即
ち、処理終了判定部25は、変数メモリ20中の変数i
が図2(b)に示す処理順iの最大値(この場合は4)
以上であるかどうかを判定する。この場合には変数iの
値が3であり、4以上でないので次のステップSTP9
に進み、加工ナビゲーション実行部15は、変数メモリ
20中の変数iの値に1を加える(これにより該変数i
の値は4になった)。次いで図3に示すように再びステ
ップSTP5に入り、サブルーチン番号検出部21に適
用すべきサブルーチン番号の検出を指令し、これを受け
てサブルーチン番号検出部21は、対象工具検出部27
が検出した、該4回目の処理で対象となる工具の工具種
(この場合の工具種は、例えば仕上加工用のエンドミル
であった)に基づき、前記サブルーチン番号テーブルV
TBを参照する形で該工具種に対応するサブルーチン番
号(この場合は図2(c)より、仕上加工用エンドミル
又は仕上加工用フェイスミルに対応したサブルーチンを
示すサブルーチン番号が64のサブルーチン)を検出す
る。なおこの時点で対象工具検出部27は、変数メモリ
20の変数iと同じ数値の処理順iに対応する工具番号
T10、即ち4回目の処理で対象になる工具の工具番号
T10を対象工具番号メモリ29に保存する。
【0042】サブルーチン番号検出判定部23は、サブ
ルーチン番号検出部21によりサブルーチン番号が検出
されたことを判定し(ステップSTP6)、サブルーチ
ン番号検出の判定結果S2を出す。前記判定結果S2を
受けて加工ナビゲーション実行部15は、サブルーチン
番号検出部21により検出されたサブルーチン番号(こ
の場合は64)に基づき、該サブルーチン番号に対応す
るサブルーチンSR64(図7に示す)の処理を行う
(ステップSTP7)。サブルーチンSR64では、ま
ず図7に示すように加工ナビゲーション実行部15が、
周速判定部42に周速の判定を行わせる(ステップST
P401)。
【0043】このステップSTP401での手順は、上
述したサブルーチンSR63におけるステップSTP3
02等での手順と略同様である。即ち、周速判定部42
は、対象工具番号メモリ29の工具番号T10及び、シ
ミュレーション結果情報メモリ12aの加工状態情報H
Jより、該エンドミルでの切削における周速(この場合
は80.0m/分)を検出する。そこで、周速上限値演
算検出部46は、加工プログラムメモリ10に保存され
ている加工プログラムGPR中から、加工されるワーク
の材質を検出すると共に、対象工具番号メモリ29に保
存されている工具番号T10に基づいて、工具データフ
ァイル9の工具データファイルKDFより、該エンドミ
ルの工具材種を検出する。そして周速上限値演算検出部
46は、前記検出されたワーク材質に基づき、上限基本
周速ファイルメモリ43に保存されている上限基本周速
ファイルSYF2より該ワーク材質に対応した上限基本
周速を検出すると共に、前記検出された工具材種及び、
上限周速係数ファイルメモリ45に保存されている上限
周速係数ファイルSKF2より該工具材種に対応した上
限周速係数を検出する。更に周速上限値演算検出部46
は、以上のように検出した上限基本周速と上限周速係数
を掛け算することにより、工具材種を考慮した各ワーク
材質における上限周速として、周速上限値WJ(単位は
m/分)を演算検出する。
【0044】この周速判定部42において、前記仕上加
工用のエンドミルでの切削における周速が周速上限値W
J以下ではないと判定された場合、即ち現在の加工プロ
グラムGPRに指示された工具では、周速上限値WJを
超えてしまう場合には、対象工具検出部27により検出
されていた、該4回目の処理で対象となる工具の工具種
(この場合の工具種は仕上加工用のエンドミルであっ
た)を示す信号がナビゲート情報管理部49に出力され
る。この場合は工具種は仕上加工用のエンドミルである
ので、前記信号を受けたナビゲート情報管理部49は、
ナビゲート情報メモリ47からナビゲート情報番号9番
のメッセージMSGを取り出し、このメッセージMSG
を表示制御部13に伝送する。表示制御部13は、該伝
送されたメッセージMSGをディスプレイ6で表示出力
する(ステップSTP402)。この場合は図8に示す
ように、より高い周速での使用が可能となるように工具
材種を変更して周速を上げると共に、より早い送りでの
使用が可能となるように刃数の多い工具に変更して送り
を上げるように指示する内容である。即ちこの場合は、
対象となる加工工程KK10において周速が周速上限値
WJより大きいので、加工の高速化を図るには、周速上
限値WJが大きくとれる工具材種の工具に変更し、この
変更に伴って大きくなった周速上限値WJに合わせて周
速を上げると共に、刃数の多い工具に変更して送り速度
を上げればよいことになる。従って、図8に示すナビゲ
ート情報番号9番のメッセージMSG、即ち刃数の多い
工具に変更して送り速度を上げ、工具材種を変更して周
速を上げるように指示する内容のメッセージを表示す
る。具体的には、加工プログラムGPR中でオペレータ
が指示した工具の工具材種がハイス(図9(d)より上
限周速係数が25%)であった場合にはチョウコウ(図
9(d)より上限周速係数が100%)に変更するなど
の内容のメッセージである。そしてこのステップSTP
402の後、サブルーチンSR64を終了する。なおこ
の場合にも後述する加工プログラムGPRの変更修正の
際には、ディスプレイ6で表示出力されたナビゲート情
報番号9番のメッセージMSGの通りに該当する加工工
程KK10で、工具の工具材種を変更すると共に、該工
具を刃数の多いものに変更し、周速を周速上限値WJを
超えない値まで上げると共に、送りを上げるように加工
プログラムGPRの加工条件を変更修正する。これによ
って、変更修正された加工プログラムPROでは、該当
する加工工程KK10において周速や送りが高くなって
いるので、該変更修正された加工プログラムPROを実
行すると高速で効率の良い加工が実現される。
【0045】なおこの4回目の処理で対象となる工具の
工具種が仕上加工用のフェイスミルである場合(サブル
ーチンSR64は仕上加工用のエンドミル及びフェイス
ミルに共通)には、ステップSTP401で前述と同様
の処理を行った後、前記ステップSTP402において
ナビゲート情報管理部49は、ナビゲート情報メモリ4
7からナビゲート情報番号10番のメッセージMSGを
取り出し、このメッセージMSGを表示制御部13に伝
送し、表示制御部13が該メッセージMSGをディスプ
レイ6で表示出力する。この場合にも、対象となる加工
工程KK10において周速が周速上限値WJより大きい
ので、加工の高速化を図るには、刃数の多い工具に変更
して送り速度を上げると共に、周速上限値WJが大きく
なるように工具材種を変更し、この変更に伴って大きく
なった周速上限値WJに合わせて周速を上げればよいこ
とになる。従って、図8に示すナビゲート情報番号10
番のメッセージMSG、即ち刃数の多い工具に変更して
送り速度を上げ、工具材種を変更して周速を上げるよう
に指示する内容のメッセージを表示する。具体的には、
図8に示すように工具材種がチョウコウ(図9(f)よ
り上限周速係数が100%)であった場合にはコートチ
ョウコウ(図9(f)より上限周速係数が115%)又
はサーメット(図9(f)より上限周速係数が120
%)に変更するなどの内容のメッセージであり、このメ
ッセージに従って加工プログラムGPRの加工条件を変
更修正すると高速で効率の良い加工が実現できるものと
なっている。
【0046】また上述したステップSTP401で周速
判定部42において、前記エンドミル(フェイスミルも
同様)での切削における周速が周速上限値WJ以下であ
ると判定された場合、即ち現在の加工プログラムGPR
に指示された工具では周速に余裕がある場合には、ナビ
ゲート情報管理部49は、ナビゲート情報メモリ47か
らナビゲート情報番号8番のメッセージMSGを取り出
し、このメッセージMSGを表示制御部13に伝送す
る。表示制御部13は、該伝送されたメッセージMSG
をディスプレイ6で表示出力する(ステップSTP40
3)。ナビゲート情報番号8番のメッセージMSGは図
8に示すように、周速を周速上限値まで上げるように指
示する内容である。即ちこの場合は、対象となる加工工
程KK10において周速が周速上限値WJ以下であるの
で、加工の高速化を図るには、前記周速上限値WJに合
わせて周速を上げればよいことになる。従って、図8に
示すナビゲート情報番号8番のメッセージMSG、即ち
周速を周速上限値まで上げる内容のメッセージを表示す
る。そしてこのステップSTP403の後、サブルーチ
ンSR64を終了する。なおこの場合にも後述する加工
プログラムGPRの変更修正の際には、ディスプレイ6
で表示出力されたナビゲート情報番号8番のメッセージ
MSGの通りに該当する加工工程KK10で周速を周速
上限値WJを超えない値まで上げる形で加工プログラム
GPRの加工条件を変更修正する。これによって、変更
修正された加工プログラムPROでは、該当する加工工
程KK10において周速が高くなっているので、該変更
修正された加工プログラムPROを実行すると高速で効
率の良い加工が実現される。
【0047】このようにサブルーチンSR64を終了す
ると、図3に示すようにステップSTP8へと進む。即
ち、処理終了判定部25は、変数メモリ20中の変数i
が図2(b)に示す処理順iの最大値(この場合は4)
以上であるかどうかを判定する。この場合には変数iの
値が4であり、4以上であるのでナビゲーションプログ
ラムNPRを終了する。こうして上述したように、工具
番号T2、T5、T8、T10による各加工工程KK
2、KK5、KK8、KK10に関するナビゲート情報
(図8に示すようなメッセージMSG)を得ることによ
り、オペレータは、これらメッセージの示す方針に従っ
て、上述したように該当する各加工工程において、工具
の工具材種や周速、主軸の回転数等を変更する形で、既
に作成されている加工プログラムGPRの変更修正を公
知のプログラム修正方法に従って行う。こうして加工プ
ログラムGPRが変更修正され加工プログラムPROが
作成された。作成された加工プログラムPROは、前記
加工プログラムGPRに代えて加工プログラムメモリ1
0に格納される。
【0048】こうして作成された加工プログラムPRO
は、上述したように、各加工条件が主軸モータ等の能力
の範囲内でより高速な加工を行えるように修正変更され
ることにより作成された修正加工プログラムとなってい
るので、該加工プログラムPROを用いて加工を行う
と、修正前の原加工プログラムである加工プログラムG
PR等を用いるよりも更に高速で効率の良い加工が実現
される。以上のように本実施例の加工ナビゲーション装
置2を用いると、自動プログラミング等により一旦作成
した加工プログラムGPRについて、加工条件を改善し
ようとする各加工工程を指定して入力すると、該加工工
程に関する加工プログラムの変更修正を行う上での具体
的な方針をメッセージMSG等を介して示すようになっ
ているので、オペレータは特別な知識や経験がなくと
も、該加工ナビゲーション装置2によって示される方針
に沿って加工プログラムGPRの変更修正を行うだけ
で、高速な加工を実現する加工プログラムPROを作成
できる。また、過去に旧型の工作機械において作成した
加工プログラムを、新しい工具材種や主軸負荷能力の増
大した新型の工作機械に適応させる形で修正することも
容易にできるので、加工プログラムを常に最新の性能を
維持した形で保有することが可能となり、ソフトウエア
資産を陳腐化させることなく有効に活用することができ
る。
【0049】なお上述した実施例では、加工プログラム
作成支援装置の一例である加工ナビゲーション装置2
は、マシニングセンタ2における加工プログラムPRO
の作成を支援する装置として説明しているが、本発明に
よる加工プログラム作成支援装置は、マシニングセンタ
以外にも、旋盤、放電加工機、レーザ加工機等のその他
の工作機械における加工プログラム(修正加工プログラ
ム)の作成を支援する装置であってもよい。この場合、
上述した実施例での加工条件や、加工状態情報HJ(図
2(d)より、最大主軸負荷、工具の周速、主軸の回転
数)等の加工実行状態計測値は、それぞれの工作機械に
応じた数値(ワーク主軸の回転数やワーク主軸の負荷、
電極間隙の大きさや電圧負荷等)になる。また、上述し
た実施例での主軸負荷上限SF、周速上限値WJ、基底
回転数CH等の加工効率判定パラメータは、それぞれの
工作機械に応じたパラメータ(ワーク主軸の負荷上限、
電圧負荷上限等)になる。勿論、表示されるメッセージ
もそれぞれの工作機械に応じた内容のものとなる。
【0050】また上述した実施例では、加工プログラム
作成支援装置の一例である加工ナビゲーション装置2
は、マシニングセンタ2の制御装置100に組み込まれ
た形で設けられているが、加工プログラム作成支援装置
は、マシニングセンタ2及びその制御装置100等とは
別個の独立した装置となっていてもよい。更に、加工シ
ミュレーション(或いは実際にテスト加工を行っても良
い)を加工プログラム作成支援装置以外の別の装置で行
っておき、その結果情報KJのうち、加工条件の修正変
更を行おうとする加工工程についての加工状態情報HJ
(加工実行状態計測値)だけを該加工プログラム作成支
援装置に入力して記憶格納し、これらについて解析(加
工ナビゲーション)を行うようにしてもよい。従って、
加工プログラム作成支援装置には、加工プログラムGP
R等の原加工プログラムを記憶格納しなくてもよく、こ
の場合には加工プログラムメモリ10も不要になる。
【0051】また上述した実施例では、図8のメッセー
ジMSGに示すように、「周速を(周速上限値)まで上
げることが可能」といったように表示しているが、周速
上限値の数値を表示する形で、例えば、「周速を、……
m/秒まで上げることが可能」といったように表示して
も便利である。また、高速な加工事例(例えば使用工具
の種類と、周速や送り等の加工条件)を一緒に表示する
ようにしてもよい。
【0052】また上述した実施例では、加工ナビゲーシ
ョンの対象とする各加工工程について、加工ナビゲーシ
ョンを1回ずつ行っているが(サブルーチンSR61〜
SR64等の処理を各1回ずつ行っている)、同一の加
工工程について加工ナビゲーションを2回以上行うよう
にしてもよい(即ち、同一の加工工程についてサブルー
チンSR61〜SR64等の処理を2回以上行ってもよ
い)。例えば、図3に示すナビゲーションプログラムN
PRを行って加工プログラムの変更修正を完了した後、
再び加工シミュレーションを行い、その結果に応じて2
回目のナビゲーションプログラムNPRを行って、更に
加工プログラムの変更修正を行うようにしてもよく、更
に、このような加工シミュレーションの実行(或いはテ
スト加工の実行)、ナビゲーションプログラムNPRの
実行、加工プログラムの変更修正からなる一連の工程を
何度も繰り返して、より優れた加工プログラムを作成す
るようにしてもよい。勿論、図3に示すナビゲーション
プログラムNPRを用いず、加工ナビゲーションの対象
とする加工工程を1つずつ指定入力して加工ナビゲーシ
ョンを行う方法(既に説明済み)を採用する場合でも、
加工シミュレーションの実行(或いはテスト加工の実
行)、加工ナビゲーションの実行、加工プログラムの変
更修正からなる一連の工程を何度も繰り返して、より優
れた加工プログラムを作成するようにしてもよい。
【0053】更に上述した実施例では、加工効率判定パ
ラメータとして、主軸負荷上限SF、周速上限値WJ、
基底回転数CH等を採用したが、加工効率判定パラメー
タはこれらに限定されず、加工効率に寄与可能なパラメ
ータであるなら自由に設定可能である。また例えば、主
軸の回転数に関するパラメータとしては、上述した実施
例のように基底回転数CHを設定するほか、主軸の回転
数に対する出力特性等も設定可能である。具体的には、
加工ナビゲーション装置2は、図10にグラフとして示
すような主軸の回転数に対する出力特性QGを有してお
り、加工ナビゲーション実行時には、該出力特性QGに
基づいて、主軸の回転数から加工効率を判定するように
する。例えば図10に示すように、主軸の回転数が基底
回転数である回転数ch1より小さい場合は、出力特性
QGより、定トルク領域P1での加工であることから最
大出力まで余裕があり、その分、主軸の回転数を上げる
などして加工効率を向上できると判定し、また主軸の回
転数が前記回転数ch1以上である場合は、出力特性Q
Gより、定出力領域P2での加工であることから単に主
軸の回転数を上げることによってはこれ以上加工効率を
向上できないと判定する。特に、出力特性QGに基づい
て加工効率を判定することが有利になるのは、例えば図
10の二点鎖線で示すように、基底回転数ch1よりも
大きな所定の回転数ch2を超えると、回転数が増加す
るに従って出力が低下する傾向を示す領域P3をもつよ
うな出力特性の場合である。この場合には、例えば図1
0に示すように、主軸の回転数が所定の回転数ch2よ
り大きければ、前記領域P3での加工となっているの
で、主軸の回転数を前記回転数ch2以下(但し、基底
回転数ch1以上)に下げるなどして加工効率を向上で
きると判定することができる。
【0054】また上述した実施例では、加工ナビゲーシ
ョンの結果、表示されたメッセージを見てオペレータ
(或いはプログラマ)が加工プログラムを変更修正する
ようになっているが、周辺装置(工具管理システム、異
常管理システム、その他のセンサ類)の進歩によって
は、マシニングセンタ1等のNC装置による自律的な加
工プログラムを変更修正(加工条件の更新)も可能であ
る。また、上述した実施例では加工ナビゲーションで表
示するメッセージMSGは文字(文章)であったが、加
工条件の変更修正方針を示していれば、これ以外にも、
記号、図形、映像、音声等による有意情報をメッセージ
として採用することも可能である。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明のうち第1の
発明は、加工条件が設定された加工工程KK1〜KK1
0等の加工工程を1つ以上含んだ加工プログラムGPR
等の原加工プログラムを、該原加工プログラムを実行し
て得た前記加工工程に関する加工状態情報HJ等の加工
実行状態計測値を参照して変更修正する形で加工プログ
ラムPRO等の修正加工プログラムを作成する作業を支
援する加工プログラム作成支援装置において、前記加工
工程について加工条件の変更修正方針を示したメッセー
ジMSG等のメッセージを保存したナビゲート情報メモ
リ47等のメッセージ保存部を有し、前記原加工プログ
ラムを実行して得た前記加工工程に関する加工実行状態
計測値を記憶格納するシミュレーション結果情報メモリ
12a等の加工実行状態計測値メモリを設け、主軸負荷
上限SF、周速上限値WJ、基底回転数CH、出力特性
QG等の加工効率判定パラメータに基づいて各加工工程
の加工効率を判定するサブルーチンSR61〜SR64
等の加工効率判定プログラムを記憶格納したシステムプ
ログラムメモリ16等の第1のメモリ手段を設け、前記
原加工プログラムにおける前記加工工程に関し、前記加
工実行状態計測値メモリに記憶格納された加工実行状態
計測値を、前記第1のメモリ手段に記憶格納した前記加
工効率判定プログラムに基づいて解析する主軸負荷判定
部41、周速判定部42、回転数判定部50等の加工実
行状態計測値解析部を設け、前記加工実行状態計測値解
析部による解析結果に応じて、前記メッセージ保存部に
保存されたメッセージを選択表示するディスプレイ6、
表示制御部13等のメッセージ表示部を設けて構成され
る。従って、本発明による加工プログラム作成支援装置
を用いると、自動プログラミング等により一旦作成した
加工プログラムGPR(或いは作成途中の加工プログラ
ム)や、既に作成されている既成の加工プログラム等の
ような原加工プログラムにおける加工工程に関し、加工
実行状態計測値を加工効率判定プログラムに基づいて解
析し、その解析結果に応じて、加工プログラムの変更修
正を行う上での方針をメッセージの表示により示すよう
になっているので、オペレータは特別な知識や経験がな
くとも、該加工プログラム作成支援装置によって示され
る変更修正方針に沿って原加工プログラムの加工条件の
変更修正を行うだけで、効率の良い加工(即ち高速な加
工等)を実現する修正加工プログラムを簡単に作成でき
る。また本発明により、過去に旧型の工作機械において
作成した既成の原加工プログラムを、例えば新しい工具
材種や主軸負荷能力の増大した新型の工作機械に適応さ
せる形で修正することも容易にできるので、加工プログ
ラムを常に最新の性能を維持した形で保有することが可
能となり、ソフトウエア資産を陳腐化させることなく有
効に活用することができる。
【0056】また本発明のうち第2の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置において、前記加
工実行状態計測値解析部による解析対象とする加工工程
を指定入力自在なキーボード5等の加工工程指定入力手
段を設け、前記加工実行状態計測値解析部は、前記加工
工程指定入力手段を介して指定入力された加工工程に関
し、前記加工実行状態計測値メモリに記憶格納された加
工実行状態計測値を、前記第1のメモリ手段に記憶格納
した前記加工効率判定プログラムに基づいて解析するよ
うになっているので、加工実行状態計測値解析部による
解析は、原加工プログラム中の全ての加工工程に関して
行わなくて済む。即ち、第1の発明による効果に加え
て、加工効率を改善したいと望む加工工程を指定入力
し、これら指定入力された加工工程についてのみ加工実
行状態計測値解析部による解析を行えばよいので、処理
時間を節約でき好都合である。
【0057】また本発明のうち第3の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置において、前記原
加工プログラムを記憶格納する加工プログラムメモリ1
0等の第2のメモリ手段を設け、前記第2のメモリ手段
に記憶格納された前記原加工プログラムに基づいて加工
シミュレーションを実行する加工シミュレーション実行
部11等の加工シミュレーション実行手段を設け、前記
加工実行状態計測値メモリには、前記加工シミュレーシ
ョン実行手段によって加工シミュレーションを実行して
得た計算値を加工実行状態計測値として記憶格納する。
従って、第1の発明による効果に加えて、加工実行状態
計測値は実際の加工を行わなくとも加工シミュレーショ
ンで得ることができるので、その分、時間や手間を省く
ことができ便利である。
【0058】また本発明のうち第4の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置において、前記加
工実行状態計測値は主軸負荷に関する数値であり、前記
加工効率判定パラメータは主軸負荷に関するパラメータ
であるので、加工実行状態計測値解析部では、原加工プ
ログラムにおける加工工程に関し、主軸負荷に関する加
工実行状態計測値を、主軸負荷に関する加工効率判定パ
ラメータに基づいて加工効率を判定する形で解析するこ
とになる。従って、第1の発明による効果に加えて、主
軸負荷に基づいて加工効率を判定するので、主軸負荷を
工作機械の能力の範囲内で有効に向上させるという方向
性での、加工条件の変更修正方針を示すメッセージによ
り、加工効率を的確に向上できる形での適切な加工プロ
グラム作成支援が可能となる。
【0059】また本発明のうち第5の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置において、前記加
工実行状態計測値は工具の周速に関する数値であり、前
記加工効率判定パラメータは工具の周速に関するパラメ
ータであるので、加工実行状態計測値解析部では、原加
工プログラムにおける加工工程に関し、工具の周速に関
する加工実行状態計測値を、工具の周速に関する加工効
率判定パラメータに基づいて加工効率を判定する形で解
析することになる。従って、第1の発明による効果に加
えて、工具の周速に基づいて加工効率を判定するので、
工具の周速を有効に向上させるという方向性での、加工
条件の変更修正方針を示すメッセージにより、加工効率
を的確に向上できる形での適切な加工プログラム作成支
援が可能となる。
【0060】また本発明のうち第6の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置において、前記加
工実行状態計測値は主軸の回転数に関する数値であり、
前記加工効率判定パラメータは主軸の回転数に関するパ
ラメータであるので、加工実行状態計測値解析部では、
原加工プログラムにおける加工工程に関し、主軸の回転
数に関する加工実行状態計測値を、主軸の回転数に関す
る加工効率判定パラメータに基づいて加工効率を判定す
る形で解析することになる。従って、第1の発明による
効果に加えて、主軸の回転数に基づいて加工効率を判定
するので、主軸の回転数を主軸能力の範囲内で有効に向
上させるという方向性での、加工条件の変更修正方針を
示すメッセージにより、加工効率を的確に向上できる形
での適切な加工プログラム作成支援が可能となる。
【0061】また本発明のうち第7の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置において、前記メ
ッセージ保存部は、工具の周速を高める形での加工条件
の変更修正方針を示したメッセージを保存しているの
で、第1の発明による効果に加えて、工具の周速を有効
に向上させるという方針で加工効率を向上させる形での
加工プログラム作成支援が可能となる。
【0062】また本発明のうち第8の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置において、前記メ
ッセージ保存部は、主軸の回転数を高める形での加工条
件の変更修正方針を示したメッセージを保存しているの
で、第1の発明による効果に加えて、主軸の回転数を有
効に向上させるという方針で加工効率を向上させる形で
の加工プログラム作成支援が可能となる。
【0063】また本発明のうち第9の発明は、第1の発
明による加工プログラム作成支援装置において、前記メ
ッセージ保存部は、工具を変更する形での加工条件の変
更修正方針を示したメッセージを保存しているので、第
1の発明による効果に加えて、工具を変更するという方
針で、工具の周速や主軸の回転数等に余裕を持たせた上
で、この余裕を利用して工具の周速や主軸の回転数等を
更に向上させ加工効率を向上させる形での加工プログラ
ム作成支援が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による加工プログラム作成支援
装置の一例である加工ナビゲーション装置を有した、マ
シニングセンタの制御装置を示すブロック図である。
【図2】図2(a)は、切削時刻情報を表わしたグラフ
を示す図、図2(b)は、処理テーブルを示した図、図
2(c)は、サブルーチン番号テーブルを示した図、図
2(d)は、加工状態情報を示した図である。
【図3】図3は、ナビゲーションプログラムの内容を示
したフロートチャートである。
【図4】図4は、サブルーチン61Rの内容を示したフ
ロートチャートである。
【図5】図5は、サブルーチン62Rの内容を示したフ
ロートチャートである。
【図6】図6は、サブルーチン63Rの内容を示したフ
ロートチャートである。
【図7】図7は、サブルーチン64Rの内容を示したフ
ロートチャートである。
【図8】図8は、ナビゲート情報ファイルを示した図で
ある。
【図9】図9(a)は、上限基本周速ファイルSYF1
を示した図、図9(b)は、上限周速係数ファイルSK
F1を示した図、図9(c)は、上限基本周速ファイル
SYF2を示した図、図9(d)は、上限周速係数ファ
イルSKF2を示した図、図9(e)は、上限基本周速
ファイルSYF3を示した図、図9(f)は、上限周速
係数ファイルSKF3を示した図である。
【図10】図10は、主軸の回転数に対する出力特性を
グラフで示した図である。
【符号の説明】
2……加工プログラム作成支援装置(加工ナビゲーショ
ン装置) 5……加工工程指定入力手段(キーボード) 6……メッセージ表示部(ディスプレイ) 10……第2のメモリ手段(加工プログラムメモリ) 11……加工シミュレーション実行手段(加工シミュレ
ーション実行部) 12a……加工実行状態計測値メモリ(シミュレーショ
ン結果情報メモリ) 13……メッセージ表示部(表示制御部) 16……第1のメモリ手段(システムプログラムメモ
リ) 41……加工実行状態計測値解析部(主軸負荷判定部) 42……加工実行状態計測値解析部(周速判定部) 47……メッセージ保存部(ナビゲート情報メモリ) 50……加工実行状態計測値解析部(回転数判定部) CH……加工効率判定パラメータ(基底回転数) GPR……原加工プログラム(加工プログラム) HJ……加工実行状態計測値(加工状態情報) MSG……メッセージ PRO……修正加工プログラム(加工プログラム) QG……加工効率判定パラメータ(出力特性) SF……加工効率判定パラメータ(主軸負荷上限) WJ……加工効率判定パラメータ(周速上限値) KK1〜KK10……加工工程 SR61〜SR64……加工効率判定プログラム(サブ
ルーチン)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 浩一 愛知県丹羽郡大口町大字小口字乗船1番地 ヤマザキマザック株式会社本社工場内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工条件が設定された加工工程を1つ以上
    含んだ原加工プログラムを、該原加工プログラムを実行
    して得た前記加工工程に関する加工実行状態計測値を参
    照して変更修正する形で修正加工プログラムを作成する
    作業を支援する加工プログラム作成支援装置において、 前記加工工程について加工条件の変更修正方針を示した
    メッセージを保存したメッセージ保存部を有し、 前記原加工プログラムを実行して得た前記加工工程に関
    する加工実行状態計測値を記憶格納する加工実行状態計
    測値メモリを設け、 加工効率判定パラメータに基づいて各加工工程の加工効
    率を判定する加工効率判定プログラムを記憶格納した第
    1のメモリ手段を設け、 前記原加工プログラムにおける前記加工工程に関し、前
    記加工実行状態計測値メモリに記憶格納された加工実行
    状態計測値を、前記第1のメモリ手段に記憶格納した前
    記加工効率判定プログラムに基づいて解析する加工実行
    状態計測値解析部を設け、 前記加工実行状態計測値解析部による解析結果に応じ
    て、前記メッセージ保存部に保存されたメッセージを選
    択表示するメッセージ表示部を設けて構成した加工プロ
    グラム作成支援装置。
  2. 【請求項2】前記加工実行状態計測値解析部による解析
    対象とする加工工程を指定入力自在な加工工程指定入力
    手段を設け、 前記加工実行状態計測値解析部は、前記加工工程指定入
    力手段を介して指定入力された加工工程に関し、前記加
    工実行状態計測値メモリに記憶格納された加工実行状態
    計測値を、前記第1のメモリ手段に記憶格納した前記加
    工効率判定プログラムに基づいて解析するようになって
    いることを特徴とする請求項1記載の加工プログラム作
    成支援装置。
  3. 【請求項3】前記原加工プログラムを記憶格納する第2
    のメモリ手段を設け、 前記第2のメモリ手段に記憶格納された前記原加工プロ
    グラムに基づいて加工シミュレーションを実行する加工
    シミュレーション実行手段を設け、 前記加工実行状態計測値メモリには、前記加工シミュレ
    ーション実行手段によって加工シミュレーションを実行
    して得た計算値を加工実行状態計測値として記憶格納す
    ることを特徴とする請求項1記載の加工プログラム作成
    支援装置。
  4. 【請求項4】前記加工実行状態計測値は主軸負荷に関す
    る数値であり、前記加工効率判定パラメータは主軸負荷
    に関するパラメータであることを特徴とする請求項1記
    載の加工プログラム作成支援装置。
  5. 【請求項5】前記加工実行状態計測値は工具の周速に関
    する数値であり、前記加工効率判定パラメータは工具の
    周速に関するパラメータであることを特徴とする請求項
    1記載の加工プログラム作成支援装置。
  6. 【請求項6】前記加工実行状態計測値は主軸の回転数に
    関する数値であり、前記加工効率判定パラメータは主軸
    の回転数に関するパラメータであることを特徴とする請
    求項1記載の加工プログラム作成支援装置。
  7. 【請求項7】前記メッセージ保存部は、工具の周速を高
    める形での加工条件の変更修正方針を示したメッセージ
    を保存していることを特徴とする請求項1記載の加工プ
    ログラム作成支援装置。
  8. 【請求項8】前記メッセージ保存部は、主軸の回転数を
    高める形での加工条件の変更修正方針を示したメッセー
    ジを保存していることを特徴とする請求項1記載の加工
    プログラム作成支援装置。
  9. 【請求項9】前記メッセージ保存部は、工具を変更する
    形での加工条件の変更修正方針を示したメッセージを保
    存していることを特徴とする請求項1記載の加工プログ
    ラム作成支援装置。
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