JPH11276344A - 調理器 - Google Patents

調理器

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JPH11276344A
JPH11276344A JP8751798A JP8751798A JPH11276344A JP H11276344 A JPH11276344 A JP H11276344A JP 8751798 A JP8751798 A JP 8751798A JP 8751798 A JP8751798 A JP 8751798A JP H11276344 A JPH11276344 A JP H11276344A
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JP
Japan
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main power
state
cooking
power supply
turned
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JP8751798A
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English (en)
Inventor
Kazuya Miyake
一也 三宅
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Toshiba Home Technology Corp
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Toshiba Home Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本体への主電源供給を、自動的に遮断または
復帰できるようにする。また、最適な加熱パターンで調
理ができるようにする。 【解決手段】 鍋2の着脱で本体1への主電源供給を入
切する。これにより、本体1への主電源の供給が、自動
的に遮断または復帰する。主電源が復帰したときには、
主電源が切になった時点での状態記憶に基づき、動作を
再開する。よって、最適な加熱パターンで調理ができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主電源供給源から
本体への主電源供給により調理加熱を行ない、この調理
加熱後は自動的に保温を行なう保温機能を備えた調理器
に関し、特にマイクロコンピュータ(以下、マイコンと
いう)などの制御手段で管理された所定の加熱パターン
で、調理と保温の加熱調節を行なう調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の調理器
は、調理加熱を停止した状態でも、本体へ主電源を供給
する差込みプラグを、AC100Vの主電源供給源であ
るコンセントに接続した状態では、1〜5W程度の電力
を消費している。これは、本体内蔵のマイクロコンピュ
ータ(以下、マイコンと称する)を常時動作させ、調理
器を使用しない非使用時において、調理の開始や調理メ
ニューの変更設定などの操作スイッチの操作信号待ちを
行なうことが主たる理由である。こうした本体の電力消
費をなくす方法としては、本体や電源コードに電源スイ
ッチを備え、非使用時にはこの電源スイッチを切にし
て、コンセントからの主電源供給を遮断するのが最も一
般的である。しかし、この方法は次のような問題点があ
る。
【0003】調理器では、調理加熱の行程を示すランプ
などの表示の他に、保温機能がある場合には保温行程を
示すランプなどの表示や、調理完了時刻または調理開始
までの残時間をセットして予約調理を行なう機能がある
場合には、予約を示すランプや時間を示すランプなどの
表示がある。こうした表示は、動作を実行しているか否
かを示すいわゆる行程表示であるが、差込みプラグをコ
ンセントに接続した状態で、各動作を中止する切スイッ
チを押し、動作を停止した状態では、前記行程表示は何
もしていない状態(行程表示消灯)になる。この何もし
ていない状態で、さらに電源スイッチを切にし、または
差込みプラグを抜いて、本体を停電状態にしても、結局
は何もしていない状態と同じなので、行程表示は消灯し
たままになる。したがって、行程表示を確認するだけで
は、差込みプラグがコンセントに接続されているのか否
かが不明確で、使用性が悪い。
【0004】これらの対処策として、本体に主電源が供
給されているか否かを示すパイロットランプなどの主電
源供給表示を設けたものがある。しかし、こうした主電
源供給表示をLCD(液晶表示器)などで行なえば、表
示が見にくく同様に使用性が悪い。また、発光表示素子
やランプを用いると、動作を停止した状態でも主電源を
供給している旨の表示が行なわれ、電力消費が追加され
る。さらに、調理器を使用する毎に、主電源表示を確認
する必要が有り、確認を見落としたり、電源スイッチを
入にし忘れたりすれば、希望とおりに使用することがで
きず、混乱する要因となる。また、調理器を使用しない
非使用時に、動作を停止状態にする切スイッチだけを押
して、電源スイッチを切にし忘れると、調理器としての
使用電力をゼロにすることはできず、せっかく電源スイ
ッチを設けても省エネルギー効果が得られない。このた
め、省エネに気を遣う人にとっては、調理器の非使用時
に直接差込みプラグをコンセントから抜くことと、何等
変わりない状態となってしまい、電源スイッチを設ける
こと自体が無駄になる。こうした背景から、マイコンを
搭載した調理器では、電源スイッチを設けないものが主
流になっている。
【0005】一方、炊飯器や湯沸かし器などの、被加熱
物を所定の温度に維持する保温機能を備えた調理器にお
いては、差込みプラグをコンセントに接続すると、直ち
に保温を開始し、この保温状態で調理開始スイッチを操
作すると炊飯や湯沸かしなどの加熱を行なうものや、差
込みプラグにコンセントを接続すると、例えば水などの
被収容物の温度が45℃すなわち所定温度未満であった場
合に、炊飯や湯沸かしなどの調理加熱を行なうものがあ
る。こうした調理器は、差込みプラグのコンセントへの
挿抜が電源スイッチに相当し、差込みプラグをコンセン
トから抜くことで、加熱動作を停止することができるの
で、省エネという点から考えれば、調理器の被使用時に
本体への通電を確実に停止できて都合がよい。しかし、
調理器としての使用を止める場合には、その度に差込み
プラグをコンセントから抜かなければならず、また、調
理器の使用を再開する場合も、毎回差込みプラグをコン
セントに差し込まなければならず、使用性が悪い。ま
た、電源コードに中間スイッチを設け、中間スイッチの
入切により差込みプラグの挿抜と同様の使い方ができる
ようにしたものや、本体と電源コードとの接続を、器具
用プラグやマグネット式プラグで構成したものもある
が、調理器の使用/非使用時には上記と同様の問題があ
る他、炊飯器などの電源コードを巻き取るコードリール
を設けた調理器では、中間スイッチを設けることが困難
な状況にある。
【0006】さらに、例えば電子レンジなどの使用の度
に扉を開閉して庫内へ被調理物を出し入れする調理器
は、扉の開閉動作で主電源供給の入切を行なうようにし
ており、調理が終了し扉を開けてから例えば5分などの
所定時間後に、自動的に主電源を切にする一方、再度調
理器を使用する際には、扉を開けると自動的に主電源を
入にするように構成したものがある。これは、調理を行
なう際に必ず扉を開閉し、また調理が終了すると自動的
に加熱を停止するもので、調理終了後は保温を行なわな
い調理器には有効である。しかし、調理終了後に保温を
行なうジャー炊飯器やジャー湯沸かし器などの調理器で
は、例えば蓋の開閉で主電源が入切するようにすれば、
保温中に蓋を開けた時に主電源の供給が切になってしま
い、また保温も行なわない調理器の非使用時には、蓋を
開けたままにしておかないと、主電源の供給が遮断され
ず、省エネ効果が発揮できない欠点が有る。
【0007】従来はジャー炊飯器において、被調理物を
収容する鍋の装着有無や、蓋の開閉により主電源を入切
するものがあったが、主電源を切にしたときに、炊飯メ
ニューの設定やタイマ時刻の設定などがクリアされてし
まい、各種の設定内容を再設定し直さなければならない
使いにくさが有り、何等かの改善が必要であった。
【0008】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、調理
器の非使用時に本体への主電源供給を自動的に遮断し、
調理開始操作に伴なう動作で自動的に主電源供給を復帰
できるようにするとともに、前回の調理や保温を停止し
た時点の状況を加味して最適な加熱パターンで調理がで
きるようにし、使用性,調理加熱性能および安全性の低
下を招くことなく、調理器の非使用時において、待機電
力を低減して省エネ性を向上できる調理器を提供するこ
とをその目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
調理器は、前記目的を達成するために、保温機能を備え
た調理器において、本体の電源供給手段を主電源供給源
に接続した状態で、調理加熱の開始操作に伴う任意の動
作により前記本体への主電源供給を入切する電源入切手
段と、この電源入切手段による主電源切時における状態
を記憶する状態記憶手段とを備え、主電源切状態から電
源入切手段により前記本体へ主電源を供給したときに、
主電源切時の状態に応じて動作を行なう構成としたもの
である。
【0010】この請求項1の構成によれば、例えば鍋の
着脱で本体への主電源供給を入切する構成とした場合、
調理器としての各状態を実行しているときに鍋を外す
と、本体への主電源供給が自動的に遮断され切となる。
これにより、調理器としての使用を止めた状態での消費
電力を無しにできる。また、主電源が切になった状態で
鍋を装着すると、鍋の装着に連動して電源入切手段がオ
ンし、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点での状態は状態記憶手段に記憶されており、主電源
が復帰したときには、主電源が切になった時点での状態
記憶に基ずいて、調理器としての動作を再開する。した
がって、前回の調理や保温を停止した時点の状況を加味
して最適な加熱パターンで調理ができるようになり、使
用性,調理加熱性能および安全性の低下を招かなくな
る。
【0011】また、本発明の請求項2記載の調理器は、
前記目的を達成するために、保温機能を備えた調理器に
おいて、本体の電源供給手段を主電源供給源に接続した
状態で、調理加熱の開始操作に伴う任意の動作により前
記本体への主電源供給を入切する電源入切手段と、この
電源入切手段による主電源切時に、操作スイッチの操作
による設定内容を記憶する設定内容記憶手段とを備え、
調理メニューの変更設定などの調理や保温などの加熱開
始や加熱停止に関する操作以外は、主電源切状態での設
定変更を可能として前記設定内容記憶手段に設定内容を
記憶するとともに、前記電源入切手段により主電源を供
給したときには、前記設定内容記憶手段に記憶した設定
内容に応じて動作を行なう構成としたものである。
【0012】この請求項2の構成によれば、例えば鍋の
着脱で本体への主電源供給を入切する構成とした場合、
調理器としての各状態を実行しているときに鍋を外す
と、本体への主電源供給が自動的に遮断され切となる。
これにより、調理器としての使用を止めた状態での消費
電力を無しにできる。また、主電源が切になった状態で
鍋を装着すると、鍋の装着に連動して電源入切手段がオ
ンし、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点における操作スイッチにより操作された設定内容は
設定内容記憶手段に記憶されており、主電源が復帰した
ときには、主電源が切になった時点での状態記憶に基ず
いて、調理器としての動作を再開する。したがって、前
回の調理や保温を停止した時点の状況を加味して最適な
加熱パターンで調理ができるようになり、使用性,調理
加熱性能および安全性の低下を招かなくなる。
【0013】また、電源入切手段により本体への主電源
供給を復帰する前に、調理加熱を行なう内容の設定変更
や、時計の時刻調整などを行なうことができる。さら
に、主電源が切になっている状態で、操作スイッチから
の設定変更を受け付けるので、使用者が困惑する虞れも
ない。しかも、主電源の供給を再開したときには、設定
内容記憶手段に記憶した設定内容に応じて動作を行なう
ので、従来のように主電源を入にしたときに設定内容が
変わってしまい、再設定を行なわざるを得ない使いにく
さを解消することができる。
【0014】また、本発明の請求項3記載の調理器は、
前記目的を達成するために、保温機能を備えた調理器に
おいて、被調理物の温度を直接または間接的に検出する
温度検出手段と、本体の電源供給手段を主電源供給源に
接続した状態で、調理加熱の開始操作に伴う任意の動作
により前記本体への主電源供給を入切する電源入切手段
と、この電源入切手段による主電源切時における状態を
記憶する状態記憶手段とを備え、調理加熱または保温中
に前記電源入切手段により主電源を切にし、その後該電
源入切手段により前記本体への主電源供給を復帰したと
きに、主電源切時の動作状態と主電源復帰時の前記被調
理物の温度状況に応じて、調理加熱または保温を再開す
るか、あるいは調理加熱も保温も行なわない非加熱状態
にする構成としたものである。
【0015】この請求項3の構成によれば、例えば鍋の
着脱で本体への主電源供給を入切する構成とした場合、
調理器としての各状態を実行しているときに鍋を外す
と、本体への主電源供給が自動的に遮断され切となる。
これにより、調理器としての使用を止めた状態での消費
電力を無しにできる。また、主電源が切になった状態で
鍋を装着すると、鍋の装着に連動して電源入切手段がオ
ンし、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点での状態は状態記憶手段に記憶されており、主電源
が復帰したときには、主電源が切になった時点での状態
記憶に基ずいて、調理器としての動作を再開する。した
がって、前回の調理や保温を停止した時点の状況を加味
して最適な加熱パターンで調理ができるようになり、使
用性,調理加熱性能および安全性の低下を招かなくな
る。
【0016】また、電源入切手段をオンにして、主電源
供給を復帰させたときには、この主電源復帰時における
被調理物の温度状況を加味して動作を再開させることが
できるので、調理時においては好ましい状態に被調理物
を調理することが可能となり、保温時においては無用な
保温の再開が防止される。
【0017】また、本発明の請求項4記載の調理器は、
前記目的を達成するために、保温機能を備えた調理器に
おいて、本体の電源供給手段を主電源供給源に接続した
状態で、調理加熱の開始操作に伴う任意の動作により前
記本体への主電源供給を入切する電源入切手段と、この
電源入切手段による主電源切時における状態を記憶する
状態記憶手段とを備え、調理メニューの変更設定などの
調理や保温などの加熱開始や加熱停止に関する操作以外
は、主電源切状態での設定変更を可能として前記状態記
憶手段に設定内容を記憶するとともに、前記電源入切手
段により主電源を供給したときには、前記状態記憶手段
に記憶してある設定内容と、主電源切時の状態に応じて
動作を再開する構成としたものである。
【0018】この請求項4の構成によれば、例えば鍋の
着脱で本体への主電源供給を入切する構成とした場合、
調理器としての各状態を実行しているときに鍋を外す
と、本体への主電源供給が自動的に遮断され切となる。
これにより、調理器としての使用を止めた状態での消費
電力を無しにできる。また、主電源が切になった状態で
鍋を装着すると、鍋の装着に連動して電源入切手段がオ
ンし、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点での状態は状態記憶手段に記憶されており、主電源
が復帰したときには、主電源が切になった時点での状態
記憶に基ずいて、調理器としての動作を再開する。した
がって、前回の調理や保温を停止した時点の状況を加味
して最適な加熱パターンで調理ができるようになり、使
用性,調理加熱性能および安全性の低下を招かなくな
る。
【0019】また、調理中であっても、これを止めて主
電源切状態とすれば、調理メニューなどの設定を別のも
のに変更して、この変更されたメニューで、調理の最初
から調理加熱をやり直すことができる。したがって、調
理器としての実用性が向上する。
【0020】また、本発明の請求項5記載の調理器は、
前記目的を達成するために、保温機能を備えた調理器に
おいて、本体の電源供給手段を主電源供給源に接続した
状態で、調理加熱の開始操作に伴う任意の動作により前
記本体への主電源供給を入切する電源入切手段と、この
電源入切手段による主電源切時における状態を記憶する
状態記憶手段とを備え、主電源切状態から前記電源入切
手段により主電源を供給したときには、主電源切時の状
態に応じて動作を再開し、何等かの理由で状態記憶がで
きなくなった場合に、主電源切状態から前記電源入切手
段により主電源の供給を開始したときには、予め初期設
定された動作パターンにて動作を再開する構成としたも
のである。
【0021】この請求項5の構成によれば、例えば鍋の
着脱で本体への主電源供給を入切する構成とした場合、
調理器としての各状態を実行しているときに鍋を外す
と、本体への主電源供給が自動的に遮断され切となる。
これにより、調理器としての使用を止めた状態での消費
電力を無しにできる。また、主電源が切になった状態で
鍋を装着すると、鍋の装着に連動して電源入切手段がオ
ンし、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点での状態は状態記憶手段に記憶されており、主電源
が復帰したときには、主電源が切になった時点での状態
記憶に基ずいて、調理器としての動作を再開する。した
がって、前回の調理や保温を停止した時点の状況を加味
して最適な加熱パターンで調理ができるようになり、使
用性,調理加熱性能および安全性の低下を招かなくな
る。
【0022】また、何等かの理由で状態記憶手段による
状態記憶ができなくなった場合でも、予め記憶設定され
た動作パターンにより動作を再開できるようになってい
るので、主電源の復帰時に動作パターンの再設定を行な
う確率が少なくなり、急場において直ぐに調理加熱を行
なうことができるなどの実用性の向上が図れる。また、
設定内容を修正する必要が生じた場合でも、例えば、予
約時刻に関して多少の時刻調整を行なえばよく、容易に
調整が可能となって、再設定の手間を少なくできる。
【0023】本発明の請求項6記載の調理器は、前記目
的を達成するために、保温機能を備えた調理器におい
て、時計時刻を計時して所定時刻に調理開始信号を出力
する構成とした予約手段と、本体の電源供給手段からの
主電源供給に依らず、停電中に前記予約手段を動作させ
る補助電源手段と、前記本体の電源供給手段を主電源供
給源に接続した状態で、調理加熱の開始操作に伴う任意
の動作により前記本体への主電源供給を入切する電源入
切手段と、この電源入切手段による主電源切時における
状態を記憶する状態記憶手段とを備え、主電源切状態か
ら前記電源入切手段により主電源を供給したときには、
主電源切時の状態に応じて動作を再開し、前記予約手段
により所定時刻に調理開始または調理終了するように設
定した状態で、主電源切状態から前記電源入切手段によ
り主電源を供給し、炊飯開始操作を行なったときには、
前記予約手段からの調理開始信号に基づき調理動作を再
開する構成としたものである。
【0024】この請求項6の構成によれば、例えば鍋の
着脱で本体への主電源供給を入切する構成とした場合、
調理器としての各状態を実行しているときに鍋を外す
と、本体への主電源供給が自動的に遮断され切となる。
これにより、調理器としての使用を止めた状態での消費
電力を無しにできる。また、主電源が切になった状態で
鍋を装着すると、鍋の装着に連動して電源入切手段がオ
ンし、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点での状態は状態記憶手段に記憶されており、主電源
が復帰したときには、主電源が切になった時点での状態
記憶に基ずいて、調理器としての動作を再開する。した
がって、前回の調理や保温を停止した時点の状況を加味
して最適な加熱パターンで調理ができるようになり、使
用性,調理加熱性能および安全性の低下を招かなくな
る。
【0025】また、予約手段は、電源供給手段からの電
源供給によらず動作する。よって、バックアップ手段に
より予約手段が行なう時計時刻は記憶保持されることに
なり、従来のように主電源を入にしたときに時計の時刻
が変わってしまい、時計の時刻を調整するような手間を
省くことができる。
【0026】本発明の請求項7記載の調理器は、前記目
的を達成するために、保温機能を備えた調理器におい
て、被調理物の温度を直接または間接的に検出する温度
検出手段と、本体の電源供給手段を主電源供給源に接続
した状態で、調理加熱の開始操作に伴う任意の動作によ
り前記本体への主電源供給を入切する電源入切手段と、
この電源入切手段による主電源切時における状態を記憶
する状態記憶手段とを備え、主電源切状態から前記電源
入切手段により主電源を供給したときには、主電源切時
の状態に応じて動作を再開し、何等かの理由で状態記憶
ができなくなった場合に、主電源切状態から主電源の供
給を開始したときには、主電源復帰時の前記被調理物の
温度状況に応じて、予め初期設定された動作パターンに
て動作を再開する構成としたものである。
【0027】この請求項7の構成によれば、例えば鍋の
着脱で本体への主電源供給を入切する構成とした場合、
調理器としての各状態を実行しているときに鍋を外す
と、本体への主電源供給が自動的に遮断され切となる。
これにより、調理器としての使用を止めた状態での消費
電力を無しにできる。また、主電源が切になった状態で
鍋を装着すると、鍋の装着に連動して電源入切手段がオ
ンし、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点での状態は状態記憶手段に記憶されており、主電源
が復帰したときには、主電源が切になった時点での状態
記憶に基ずいて、調理器としての動作を再開する。した
がって、前回の調理や保温を停止した時点の状況を加味
して最適な加熱パターンで調理ができるようになり、使
用性,調理加熱性能および安全性の低下を招かなくな
る。
【0028】また、何等かの理由で状態記憶手段による
状態記憶ができなくなった場合でも、主電源切状態から
主電源供給を開始すると、主電源復帰時における被調理
物の温度状況に応じて、予め初期設定された動作パター
ンにて動作を再開することができる。この場合、例えば
主電源が復帰しても、被調理物の温度が所定温度よりも
低いときには、何も行なわない切状態にすることで、調
理上の不満を解消したり、不意に保温が行なわれること
を防止できる。
【0029】
【発明の実施形態】以下、本発明の調理器の各実施例に
ついて、添付図面を参照しながら説明する。なお、本実
施例における調理器は、保温機能を備えた炊飯器であ
る。
【0030】炊飯器の全体構成をあらわした図1におい
て、1は調理器の本体であり、この本体1は鍋2を挿脱
自在に収容する鍋収容部としての内枠3と、本体1の外
郭を形成する外枠4とにより構成される。内枠3の底部
には、主に調理加熱である炊飯時に鍋2を加熱する炊飯
ヒータ5が設けられているとともに、内枠3の外側面上
部には、主として保温時に鍋2を加熱する胴ヒータ6が
設けられる。そして、これらの炊飯ヒータ5および胴ヒ
ータ6からの熱が鍋2に伝わることにより、鍋2ひいて
は鍋2内の被調理物を加熱して、炊飯や保温を行なう構
成となっている。なお、本実施例では、炊飯ヒータ5か
らの輻射熱を利用して、鍋2を加熱するようになってい
るが、加熱コイルにて鍋2に形成した磁性体発熱層を電
磁誘導加熱する構成でもよい。
【0031】内枠3の底部中央には、鍋2が内枠3に収
容されたか否かを検出する鍋検出手段としての鍋スイッ
チ7が設けられる。この鍋スイッチ7は、温度検出手段
たる鍋温度センサ8を内蔵しており、鍋2の収容時にお
いて、鍋温度センサ8が鍋2の外底面に接することで、
鍋2内の被調理物の温度を検出するようになっている。
また、9は鍋2の上部開口部を覆う蓋体であり、この蓋
体9は本体1の上部に開閉可能に設けられる。ここでの
鍋温度センサ8は、鍋2を介して被調理物の温度を間接
的に検出するようになっているが、鍋2内の調理物の温
度を直接検出する構成でもよい。
【0032】図2は、電気的構成を示すブロック図であ
る。同図において、11は本体1の内部に設けられたマイ
コンであり、このマイコン11は周知のように、マイクロ
プロセッサを構成する制御手段12の他に、ROMやRA
Mなどからなる記憶手段13と、計時手段14とを備えて構
成される。マイコン11の入力側には、前記鍋スイッチ7
や鍋温度センサ8が接続されるとともに、蓋体9の下面
温度を検出する蓋温度検出手段たる蓋温度センサ15や、
複数のスイッチから構成される操作スイッチ16が接続さ
れる。また、マイコン11の出力側には、鍋2を加熱する
加熱手段17として、炊飯ヒータ5および胴ヒータ6が接
続されるとともに、調理に関わるあらゆる表示(炊飯,
予約炊飯,保温などの各行程表示や、各種炊き分け表
示、現在時刻や予約時刻などの時刻表示)を行なう表示
手段18が接続される。19は、主電源の供給が途絶えたと
きにこれを検出して、記憶手段13を構成するRAMに記
憶された内容を保持するバックアップ手段である。マイ
コン11は、予め記憶手段13のROMに格納された制御プ
ログラムに従って、炊飯ヒータ5および胴ヒータ6を通
断電制御しながら、炊飯から保温に至る一連の動作と、
予約炊飯などを行なう構成となっている。
【0033】次に、マイコン11の機能構成を図3に基づ
き説明する。マイコン11は、鍋2内の被調理物を炊き上
げる炊飯を実行する炊飯制御手段21と、鍋2内の被調理
物を所定温度に維持する保温制御手段22と、所定時刻に
炊飯を終了して、保温制御手段22による保温に移行する
予約炊飯制御手段23とを備えている。炊飯制御手段21お
よび保温制御手段22は、前記鍋温度センサ8および蓋温
度センサ15からの各温度検出データと、計時手段14によ
る時間管理とに基づき、マイコン11の出力側に設けた加
熱調節器24により、所定の加熱パターンで加熱手段17を
オン/オフまたは加熱出力を調節するように構成されて
いる。また、炊飯制御手段21により炊飯を行なって炊き
上がった後は、所定のむらしを経てから自動的に保温制
御手段22による保温に移行し、所定温度(例えば73℃)
に鍋2内のご飯を保温する。これとは別に、マイコン11
は、タイマー動作により所定時刻に鍋2内の被調理物を
炊き上げて、保温制御手段22による保温に移行する予約
炊飯制御手段23も備えている。この予約炊飯制御手段23
は前記計時手段14を利用した時計機能が備えてあり、時
計機能が計時した時計時刻が、操作スイッチ16にて予め
操作入力した予約時刻の所定時間前(例えば55分前)に
なると、炊飯を開始するようになっているが、予約時刻
は一度設定すると記憶手段13のRAMに記憶され、予約
炊飯が終了した後も、RAMに記憶された予約時刻が優
先的に呼び出される構成になっている。
【0034】炊飯制御手段21が実行する炊飯に関わる加
熱パターンは複数種あって、白米ふつう,白米やわらか
め,白米かためなどの白米かたさ炊き分け、新米,夏場
米などの白米季節炊き分け、胚芽米,玄米,外国米など
の米質炊き分け、おかゆ,炊き込みご飯,お焦げなどの
メニュー炊き分けなど、各種の炊き分け機能を有してお
り、その各々の炊き分け機能の加熱パターンが記憶手段
13のROMに格納されている。そして、ROMに初期設
定してある白米ふつう以外のメニューで炊飯を行なう場
合は、操作スイッチ16を構成するメニュー選択スイッチ
(図示せず)で希望メニューを選択し、同じく図示しな
い炊飯スイッチを押すと、選択したメニューが記憶手段
13のRAMに記憶されるとともに、そのメニューに対応
した加熱パターンで炊飯を開始する。このRAMへの記
憶は、所定の炊飯が終了すると初期設定の白米ふつうに
戻る場合と、RAMに記憶されたメニューのままの場合
と、または、白米かたさ炊き分けや白米季節炊き分けの
なかで、前回RAMに記憶したメニューに戻る場合な
ど、記憶機能を利用した各種方式を適宜選定してよい。
【0035】炊飯や保温、または予約炊飯中に停電が起
こった場合は、停電が発生した時点か、あるいは停電発
生前の状態(メニュー,予約時刻,加熱行程,調理物の
温度状況,調理加熱の経過時間など)を、状態記憶手段
である記憶手段13のRAMに記憶し、その後、本体1へ
の主電源の供給が復帰したときに、RAMに格納されて
いた記憶状態と、主電源が復帰した時点での状態(鍋2
の温度や停電時間など)に応じて、炊飯または保温を再
開する復帰手段が、マイコン11に設けられている。具体
的には、復帰手段は、主電源が復帰したときに、停電発
生時または停電発生時以前の状態が炊飯中であれば炊飯
を再開し、炊飯中ではあったがすでに炊き上げが終了し
ていれば保温を行ない、保温中ではあったが鍋温度セン
サ8で検出した鍋2の温度が低い場合には、保温を止め
るために後述する差込みプラグ25を抜いたと考えられる
ため、炊飯や保温を行なわない切状態にする制御を行な
う。また、予約炊飯中に停電があり、主電源が復帰した
ときに、記憶手段13のRAMに記憶された予約時刻を過
ぎていたら、直ちに炊飯を開始する。これらのRAMに
よる状態記憶は、停電が発生した場合でも、バックアッ
プ手段19の電池によりマイコン11の駆動を継続し、差込
みプラグ25をコンセント26から外した状態でも記憶可能
となっている。なお、バックアップ手段19は電池電源に
よるものに限らず、EP−ROMやフラッシュメモリー
などを用いて構成してもよい。
【0036】25は、本体1ひいてはマイコン11などへ主
電源を供給する差込みプラグである。この差込みプラグ
25は図示しない電源コードの先端に設けられており、A
C100Vを供給する主電源供給源としてのコンセント
26に着脱可能に接続される。また、本体1には、差込み
プラグ25をコンセント26に接続した状態で、本体1への
主電源供給を入切する電源入切手段たる電源スイッチ27
が設けられる。図3の構成とは異なるが、この電源スイ
ッチ27は、操作スイッチ16を構成する炊飯開始のための
炊飯スイッチと兼用している。つまり、炊飯スイッチは
主電源回路に接続され、主電源の入切が炊飯スイッチの
操作と連動するようになっており、炊飯スイッチ29を入
れると主電源が入になるとともに、記憶手段13のRAM
に記憶された内容で炊飯制御手段21による炊飯を開始
し、炊飯スイッチを切ると炊飯を停止して、主電源も切
になる構成となっている。また、蓋体9の開閉に連動し
た電源スイッチ27であってもよい。この場合、蓋体9を
開き、その後炊飯や保温,予約炊飯を切にする切スイッ
チを操作して切状態にしてから、所定時間(例えば5
分)後にマイコン11の記憶手段13に記憶された制御プロ
グラムを利用して、主電源に接続した電磁リレーを動作
して主電源を切にし、鍋2を内枠3に装着して蓋体9を
閉じたら、主電源を入にする構成にする。また、本体1
への鍋2の着脱に連動する方式でもよい。この場合は、
鍋2を内枠3から外すと、所定時間(例えば5分)後に
主電源を切にし、鍋2を内枠3に再度装着すると、主電
源が入になる構成にする。このように、従来のような専
用の電源入切スイッチとは異なり、調理器としての使用
を止める動作に伴なって主電源を切にし、再度調理加熱
(炊飯)を行なう際に操作する操作スイッチや、本体操
作部に連動して、主電源が供給される構成にすればよ
い。電源スイッチ27により主電源を入にすると、設定内
容記憶手段である記憶手段13のRAMに記憶した設定内
容に従って、炊飯,保温,予約炊飯のいずれかに復帰す
る。また、電源供給停止時が切状態であった場合には切
状態に復帰して、操作スイッチ16を構成する各種スイッ
チからの操作信号を待つ待機状態となる。要するに、電
源スイッチ27で切にした状態は、差込みプラグ25をコン
セント26から抜いたり、コンセント26からの主電源供給
が途絶えた停電と同じ状態であると考えればよい。
【0037】実際に最も適当と考えられる鍋2の装着に
連動する構成を図3に示すとともに、その動作を図4の
フローチャートに基づき説明する。ステップS1におい
て、切,炊飯,保温,予約炊飯などの各状態を実行して
いるときに、鍋2を内枠3から外すと、鍋スイッチ7が
これを検知し、切状態の場合には切状態をそのまま継続
する一方、炊飯,保温,予約炊飯の各場合にはその動作
を中止して、鍋スイッチ7による鍋2の装着有無検知を
待機する(ステップS2,S3)。そして、この鍋2の
装着有無検知を開始してから5分以内に、鍋スイッチ7
からの鍋2の装着信号または操作スイッチ16からの操作
信号がなければ、本体1への主電源の供給を切にする。
なお、鍋2の装着が無い状態で5分以内に、操作スイッ
チ16から何等かの操作信号がマイコン11で検出されれ
ば、操作信号の受付後5分の計時を再開する。したがっ
て、鍋2を外すか、鍋2を外した状態で最後に操作スイ
ッチ16を操作してから5分後に、主電源を切にすること
になる(ステップS4,S6)。この主電源を切にして
停電状態になったときには、主電源が切になった時点で
の状態を予め記憶手段13に記憶しておく(ステップS
5)。主電源が切になった状態で鍋2を装着すると(ス
テップS7)、この鍋2の装着に連動して電源入切手段
たる鍋スイッチ7がオンし、次のステップS8にて本体
1への主電源供給が復帰する。主電源が復帰した後は、
先に記憶手段13に格納された主電源切時点での状態記憶
を基に動作を再開する(ステップS9)。
【0038】具体的には、主電源切時における状態が炊
飯や保温などを何も行なっていない切状態であった場合
は、主電源が復帰したときに切状態を再開する。主電源
切時における状態が炊飯であった場合は、主電源が復帰
したときに炊飯を再開する。また、主電源切時における
状態が保温であった場合は、主電源が復帰したときに保
温を再開する。さらに、主電源切時における状態が予約
炊飯であった場合は、主電源が復帰したときに予約動作
を継続するか、あるいは、炊飯開始時刻を過ぎていた場
合には、炊飯を行なう。また、主電源切時におけるメニ
ュー設定が白米かためであった場合は、そのまま白米か
ためが主電源の復帰時にメニューとして設定される。
【0039】次に、鍋2内の被調理物に応じた主電源復
帰後の動作を、図5および図6のフローチャートに基づ
き説明する。炊飯または保温中に電源スイッチ27にて主
電源を切にし、その後、電源スイッチ27にて本体1への
主電源の供給を再開する動作手順において、主電源切時
が鍋2内の米の吸水を促進するひたし行程であった場合
には、ひたし行程の最初から炊飯を開始する。また、図
5のフローチャートに示すように、ひたし行程以降の沸
騰行程から炊き上げ行程までの炊飯を行なっている際に
(ステップS11)、電源入切手段である電源スイッチ
27を切にすると(ステップS12)、次のステップS1
3において、主電源切時における状態が記憶手段13に記
憶され、コンセント26からの主電源の供給も遮断すなわ
ち切となる(ステップS14)。その後、ステップS1
5において電源スイッチ27が入となり、主電源の供給が
再開すると(ステップS16)、ひたし行程以降の行程
の炊飯加熱を行なう。但し、ステップS17に示すよう
に、鍋温度センサ8で検出される鍋2内の被調理物(被
炊飯物)の温度が60℃未満であれば、再炊飯を行なっ
ても上手に炊き上がらないことから、炊飯を止めて切状
態にし(ステップS18)、被調理物の温度が60℃以
上の場合にのみ、炊飯を再開する(ステップS19)。
【0040】また、図6のフローチャートに示すよう
に、炊き上げ以降のむらし中や、その後の保温中に(ス
テップS21)、電源入切手段である電源スイッチ27を
切にすると(ステップS22)、次のステップS23に
おいて、主電源切時における状態が記憶手段13に記憶さ
れ、コンセント26からの主電源の供給も遮断すなわち切
となる(ステップS24)。その後、ステップS25に
おいて電源スイッチ27が入となり、主電源の供給が再開
すると(ステップS26)、保温を再開する。但し、ス
テップS27に示すように、鍋温度センサ8で検出され
る鍋2内の被調理物の温度が45℃未満であれば、使用
者が保温を止めるために主電源を切にし、再炊飯のため
に鍋2内に米と水を入れた場合が想定されるので、保温
を中止して切状態にし(ステップS28)、被調理物の
温度が45℃以上の場合にのみ、保温を再開するように
なっている(ステップS29)。
【0041】さらに、図7のフローチャートに示すよう
に、電源スイッチ27にて主電源が切になったり(ステッ
プS31)、あるいは、差込みプラグ25をコンセント26
から抜いた場合に、炊飯や保温などの開始や停止に関す
る操作以外の、例えば炊飯メニューが変更されたり(ス
テップS32)、時計時刻が変更されたり(ステップS
33)、予約時刻が変更されたり(ステップS34)、
保温時における保温温度を設定する保温コースが変更に
なった場合には(ステップS35)、バックアップ手段
19に備えた電池によりマイコン11を駆動させ、それらの
操作信号を受け付ける(ステップS36〜S39)。そ
して、これらの操作スイッチ16による変更の設定内容
が、マイコン11の記憶手段13に記憶されることで(ステ
ップS40)、主電源が復帰した際に、記憶された設定
内容に応じた動作が行なわれるようになっている。な
お、主電源を切にしたときや、停電中における各種設定
の内容表示は、電池電源でも駆動可能な低電力のLCD
表示器を選定することが望ましい。
【0042】ところで、操作スイッチ16に設けられた炊
飯スイッチと電源入切手段とを兼用した場合は、前述の
説明から次のような動作を行なうものと考えられる。
炊飯の途中で炊飯スイッチを切にすれば主電源も切にな
り、再度炊飯スイッチを入にすれば、主電源切時の状態
に応じて、ひたし行程の最初あるいはひたし行程以降の
行程から炊飯を開始する。保温途中で炊飯スイッチを
切にすれば主電源が切になり、再度炊飯スイッチを入に
すれば、保温を再開する。但し、被調理物の温度が低い
(例えば45℃未満)場合は、再炊飯の可能性が高いの
で、炊飯を行なう。また、鍋2の内部に何も入っていな
い空鍋の場合は、炊飯加熱による温度上昇が通常よりも
極端に早くなることを検知して、再び切状態にして主電
源を切にする。予約動作において、炊飯スイッチを切
にした場合は主電源が切になり、再度炊飯スイッチを入
にすれば、主電源が切になっていた経過時間を考慮し
て、予約動作を再開する。この経過時間が予約された炊
飯開始時刻を超過していた場合は、直ちに炊飯を開始す
る。主電源を切にした状態で予約時刻を呼び出し、炊
飯スイッチを入にすれば、所定の予約動作が開始する。
主電源が切状態でメニューや時計の時刻を変更した場
合には、炊飯スイッチを入にしたときに、変更された時
刻内容に基づいて炊飯を開始する。
【0043】しかし、各種設定内容の変更を目的とし
て、途中で炊飯スイッチを切にして、炊飯メニューを変
更したり、時計時刻を変更したり、予約時刻を変更した
り、保温コースを変更した場合と、こうした設定内容の
変更を目的とせずに、単に調理器としての使用を中止す
るために、炊飯スイッチを切にする場合とでは、使い方
の目的が相違するにも拘らず、記憶手段13に記憶される
内容は同じになる問題がある。例えば、白米ふつうで炊
飯を行なっている途中で、炊飯メニューを白米かために
変更する場合は、炊飯スイッチを切にして主電源を切に
した状態から炊飯メニューを変更し、炊飯スイッチを入
にした場合、炊飯スイッチを切にした主電源切時の炊飯
メニュー(白米ふつう)で炊飯を行なうべきか、あるい
は、変更された炊飯メニュー(白米かため)で炊飯を行
なうべきか、決めておく必要がある。
【0044】この場合、本実施例では、仮に炊飯途中で
あっても、使用者が今行なっている炊飯を途中で中止し
て、別な炊飯メニューで炊飯したいという意志があるも
のと判断し、変更された後の炊飯メニュー(白米かた
め)で、最初から炊飯をやり直すように、マイコン11を
構成している。また、このマイコン11の構成は、炊飯メ
ニューの変更に限らず、時計時刻の変更や、予約時刻の
変更、および保温コースの変更などにも同様に適用され
るとともに、差込みプラグ25をコンセント26から抜いて
停電状態にし、停電中に設定内容を変更し、再び差込み
プラグ25をコンセント26に接続して、主電源を復帰させ
た場合も同様に適用される。なお、主電源を切にした状
態で何も設定内容の変更が行なわれなかった場合は、主
電源が復帰したときに、主電源の切状態に応じた動作を
再開することになる。
【0045】これを図8のフローチャートに基づいて説
明する。ステップS41における炊飯を行なっている際
に、主電源を切にすると(ステップS42)、この主電
源切時における状態が、次のステップS43にて記憶手
段13に記憶される。ここでマイコン11は、主電源が復帰
しない限り(ステップS44)、メニュースイッチが操
作されたか否か(ステップS45)、時計時刻スイッチ
が操作されたか否か(ステップS46)、予約時刻スイ
ッチが操作されたか否か(ステップS47)、保温コー
ススイッチが操作されたか否か(ステップS48)を監
視し、何等かの操作が行なわれた場合は、メニュー,時
計時刻,予約時刻若しくは保温コースの変更を受け付け
るとともに(ステップS49〜S52)、変更した設定
内容を記憶手段13にて記憶する(ステップS53)。前
記ステップS45〜S53の手順監視は、主電源が復帰
するまで行なわれるが、ステップS54にて主電源が復
帰すると、最後に変更された設定内容に基づいて、炊飯
が再開する(ステップS55)。逆に、ステップS45
〜S48における各スイッチ操作が何も行なわれなかっ
た場合は、ステップS44において主電源が復帰したと
きに、ステップS56の手順に移行し、主電源切時にお
ける状態に応じた炊飯を再開する。
【0046】バックアップ手段19の電池が消耗し、マイ
コン11による駆動が困難になって、記憶手段13を構成す
るRAMの記憶保持ができなくなった場合や、リセット
によりRAMの保持内容をクリアした状態で、電源スイ
ッチ27を入にした場合は、通常使用のなかで最も多い使
用内容を、同じ記憶手段13であって電池が消耗しても記
憶保持が可能なROMに初期設定として記憶しておく。
例えば、炊飯メニューに関しては、最も使用頻度の多い
炊飯メニューである白米ふつうを初期設定する。また、
保温コースに関しては、最も使用頻度の多いふつう保温
を初期設定し、時計時刻に関しては、夜予約して朝炊く
最も使用頻度の多い予約開始時刻である午後8時を初期
設定する。さらに予約時刻に関しては、予約して朝炊く
最も使用頻度の多い予約時刻である午前6時を初期設定
する。また、炊飯スイッチと電源入切手段を兼用した場
合は、炊飯スイッチを入にすると白米ふつうで直ちに炊
飯を開始し、炊飯終了後は保温を行なうようにする。な
お、EP−ROMやフラッシュメモリーなどの不揮発性
記憶媒体を使用すれば、バックアップ手段19の電池電力
がなくなっても、使用状態や設定内容の記憶ができる利
点がある。
【0047】記憶手段13を構成するRAMの記憶保持が
できなくなった状態で、炊飯中に停電が発生したり、誤
って電源入切手段をオフにし、再度入にした場合、停電
から主電源が復帰したときに、被炊飯物の温度が60℃
未満の場合には、再炊飯しても上手に炊けないことか
ら、炊飯を中止して切にし、被炊飯物の温度が60℃以
上の場合に炊飯を再開する。また、むらし中や保温中に
停電し、主電源が復帰した場合、被炊飯物の温度が45
℃未満の場合には、使用者が保温を止めて鍋2の内部に
次の炊飯のための米と水を入れた場合が考えられるの
で、切にする。それ以外の被炊飯物が45℃以上の場合
は、保温を再開する。
【0048】本実施例では、時計の時刻を計時し、所望
の時刻に炊飯を終了させ保温になるように所定時刻に炊
飯開始信号を出力する予約手段たる予約炊飯制御手段23
が、マイコン11に設けられている。この予約炊飯制御手
段23の動作は、本体1への電源供給手段である差込みプ
ラグからの電源供給によらず構成されている。予約炊飯
制御手段23により所定時刻に炊飯を開始または終了する
ように設定し、予約動作を開始すると、予約炊飯制御手
段23からの開始信号に基づいて、炊飯制御手段21による
炊飯加熱を開始する構成となっている。
【0049】また、電源入切手段の別な例として、次の
ような構成であってもよい。操作スイッチ16を構成する
切スイッチを押して、調理や保温を行なわない切状態に
したとき、または、メニュー,時計,時計の時刻調整,
予約呼出し,予約の時刻調整などのスイッチ手段を構成
する各スイッチを切状態中に操作した後、最後にスイッ
チを操作した以降、所定時間(たとえば5分間)スイッ
チ操作が何もなかったときに、主電源供給回路に接続し
た電磁リレーをオフにして、本体1への主電源の供給を
停止する。但し、炊飯,保温,予約などの調理加熱中は
除外し、調理が途中で停止することを防止する。このよ
うにすれば、主電源は必ずしも切スイッチを押さなくて
も、加熱動作を行なっていなければ自動的に主電源が切
になり、省エネ性を向上できる。また、から炊き検知,
鍋なし検知,高温検知,各種異常検知など、切スイッチ
操作以外で何等かの理由により主電源が切になった場合
も、切スイッチを押したときと同様に自動的に主電源を
切に構成することで、省エネ性を向上することができ
る。
【0050】この場合の主電源を入にする構成は次のと
おりである。主電源の供給がない状態でスイッチ手段か
らのスイッチ操作を受け付け、何等かのスイッチを操作
すると、バックアップ手段19に備えた電池電源で一時的
(例えば1秒未満)に電磁リレーをオンさせ、その後、
主電源がマイコン11に供給された時点で、マイコン11か
らの指示により主電源で電磁リレーをオン状態に保持す
る。主電源により電磁リレーをオンにした後は、電池に
よるバックアップは不要となる。また、電磁リレーをオ
ンにするスイッチは、炊飯または保温を開始させる炊飯
開始スイッチまたは保温開始スイッチだけにし、他のス
イッチ操作時には、電磁リレーをオフにしたままで、設
定内容の変更のみ可能とする構成にすればよい。こうす
れば、炊飯時および保温時以外には、主電源の供給を停
止して省エネ性を増すことが可能となる。また、こうし
た構成に限定されることなく、主電源専用の電源スイッ
チ27ではなく、炊飯や保温などの開始操作に伴なう任意
の動作に連動して、電源スイッチ27を入切する構成であ
れば、どのようなものでもよい。
【0051】次に、RAMによる状態記憶ができなくな
った場合の動作を、図9のフローチャートにより説明す
る。なおここでは、バックアップ手段19の電源として、
コンデンサを用いている。同図において、ステップS6
1にて主電源が復帰すると、次のステップS62にてマ
イコン11の駆動が開始し、コンデンサの充電状態が判断
される(ステップS63)。ここで、コンデンサが充電
されておらず、RAMによる状態記憶ができていないと
判断し、ステップS64に移行し、炊飯を開始する。但
し、次のステップS65にて、被調理物の温度が60℃
未満であれば、停電時間が長く、一旦糊化した米が長時
間放置されて、再炊飯を行なっても上手に炊き上がらな
いことから、炊飯を止めて切状態にする(ステップS6
6)とともに、表示手段18を構成するLCD表示器によ
り、長時間の停電により炊飯を止めた旨を表示する。そ
して、ステップS67にて、スイッチ手段によるスイッ
チ操作があれば、そのスイッチ操作に従った動作を行な
う一方(ステップS68)、スイッチ操作がないまま5
分経過したら、本体1への主電源の供給をオフにする
(ステップS69,S70)。逆にステップS65にお
いて、被調理物の温度が60℃以上であったら、炊飯を
継続する(ステップS71)。これにより、炊き上がり
の不満を解消し、再度炊飯を行なう必要のある場合は速
やかに使用者に知らせることができる。そして、次のス
テップS72にて、空炊きを検知しない限り炊飯をさら
に継続し(ステップS73)、ステップS74の炊飯が
終了したら、保温に移行する(ステップS75)。な
お、前記ステップS72にて、空炊きを検知した場合
は、ステップS66に移行して、切状態にする。
【0052】また、この場合は、コンデンサの充放電を
利用して一時的に状態を記憶する回路を備えており、停
電発生時には炊飯が行なわれていたか、保温が行なわれ
ていたかを一時的に記憶できる構成となっている。よっ
て、前記ステップS63にてコンデンサが充電状態にあ
ると判断されたときには、停電発生時がむらしまたは保
温中であったと考え、ステップS76の保温を行なう。
但し、次のステップS77により、被調理物の温度が4
5℃未満であった場合は、使用者が保温を止めて、鍋2
の中に次の炊飯のための米と水を入れた場合が考えられ
るので、何も行なわない切状態にし(ステップS7
8)、前記ステップS67の手順に移行する。逆に、被
調理物の温度が45℃以上の場合は、ステップS79に
て保温を継続する。これにより、不用意に保温を行なっ
てしまい、生米が湯の状態で放置され、炊飯しても上手
に炊けなくなることを防止できる。また、被調理物の温
度が45℃以上であれば、保温を再開するので、保温を
再設定する必要がなく使用性が向上する。
【0053】次に、別の変形例として、図10のブロッ
ク図および図11のフローチャートにより、時計の時刻
を計時し、所望の時刻に炊飯を終了させて保温になるよ
うに所定時刻に炊飯開始信号を出力する予約炊飯制御手
段23の構成および動作を説明する。なお、図10のブロ
ック図では、図1と同一箇所の構成に、同一符号を記し
ている。
【0054】ここでの予約炊飯制御手段23は、本体1へ
の電源供給手段である差込みプラグ25からの電源供給に
よらず動作する。すなわち、予約炊飯制御手段23の時計
機能として、停電時にマイコン11の記憶手段13を保持す
るバックアップ手段19とは別の、電池または太陽電池な
どからからなるバックアップ手段41で動作する時計内蔵
予約手段42が設けられている。そして、この時計内蔵予
約手段42が行なう時計動作により、表示手段18にて時刻
が表示されるとともに、希望する炊飯完了時刻を予約設
定しておくと、この炊飯完了の予約時刻から炊飯所用時
間を減じた時刻に、炊飯制御手段21に対し炊飯開始信号
を出力するように構成している。
【0055】具体的な動作手順は、図11のフローチャ
ートに示すようになる。同図において、ステップS81
の時計計時状態において、所定の時刻に炊飯を完了する
予約機能が設定されると(ステップS82)、予約時刻
の1時間前に予約炊飯制御手段23から炊飯制御手段21に
炊飯開始信号が出力される(ステップS83,S8
4)。これを受けて、炊飯制御手段21は、それまでの炊
飯待機状態から(ステップS91)、炊飯を開始し(ス
テップS92,S93)、ステップS85における予約
時刻に炊飯が完了するように炊飯動作を行なう。そし
て、炊飯終了後のむらしにおいて(ステップS94,S
95)、予約炊飯制御手段23から保温開始信号が出力さ
れれば(ステップS86)、ステップS97に移行し
て、保温制御手段22による保温が開始する。
【0056】こうして、マイコン11の記憶手段13の記憶
保持を行なう電池が消耗しても、別のバックアップ手段
41により時計時刻は記憶保持されるので、主電源を入に
したときに時計の時刻が変わってしまい、時計の時刻を
調整する手間が省ける。また、予約時刻も別のバックア
ップ手段41で記憶保持するようにすれば、予約時刻の再
設定の手間も省ける。特に、時計内蔵予約手段42のバッ
クアップ手段41として、単三型電池などの市販で容易に
入手可能な電池を選定すれば、マイコンバックアップ電
池と異なり、基板交換も不要になって、誰でも簡単に交
換を行なうことができる。
【0057】炊飯器などの調理器において、状態記憶が
必要なものは各種あるが、主電源が切になった状態で単
なる状態記憶だけでなく、動作を継続させる必要がある
のは時計機能である。時計機能を除いた状態記憶は動作
を伴なわないので、フラッシュメモリーやEP−ROM
などに情報を書き込んでおけば、マイコン11を駆動させ
なくても記憶が可能である。この変形例を応用して、時
計機能と予約時刻だけを別のバックアップ手段41で記憶
保持するように構成すれば、簡単な入力入切手段を備え
た機器に構成することが可能となる。
【0058】以上のように本実施例によれば、保温機能
を備えた調理器において、本体1の電源供給手段である
差込みプラグ25を、主電源供給源であるコンセント26に
接続した状態で、調理加熱の開始操作に伴う任意の動作
により本体1への主電源供給を入切する電源入切手段と
しての電源スイッチ27と、この電源スイッチ27による主
電源切時における状態を記憶する状態記憶手段たる記憶
手段13とを備え、主電源切状態から電源スイッチ27によ
り本体1へ主電源を供給したときに、主電源切時の状態
に応じて、動作を行なう構成としている。
【0059】こうした構成では、例えば鍋2の着脱で本
体1への主電源供給を入切する構成とした場合、切,炊
飯,保温,予約などの調理器としての各状態を実行して
いるときに鍋2を外すと、本体1への主電源供給が自動
的に遮断され切となる。これにより、調理器としての使
用を止めて鍋2を外した状態での消費電力を無しにでき
る。
【0060】また、主電源が切になった状態で鍋2を装
着すると、鍋2の装着に連動して電源スイッチ27がオン
し、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった時
点での状態は記憶手段13に記憶されており、主電源が復
帰したときには、主電源が切になった時点での状態記憶
に基ずいて、調理器としての動作を再開する。例えば、
調理器が何もしていない切状態に主電源供給を切にした
ら、主電源が復帰したときに、この切状態を再開する。
こうすることで、鍋2を外す前の切状態が継続され、鍋
2を装着したときにそれ以外の炊飯(調理加熱)や保温
が行なわれることが防止されるので、安全性が確保され
るとともに、使用者の意図に従って操作スイッチ16の操
作信号待ちの状態に待機することができる。また、主電
源供給が切れた時点で炊飯を行なっていた場合は、主電
源の復帰時に炊飯を再開するとともに、保温の場合は保
温を再開し、予約の場合は予約動作を継続または炊飯開
始時刻を過ぎていた場合は炊飯を行なうようにする。こ
うすることで、調理器の使用途中で鍋2を一時的に外し
た場合には、鍋2を再装着したときに動作が自動的に継
続されるので、改めて使用を再開するための操作スイッ
チ16による操作が不要になり、使用性を向上できる。さ
らに、例えば主電源切時のメニュー設定が白米かためで
あった場合は、この状態が記憶手段13に記憶され、主電
源の復帰時に白米かためがそのままメニューとして設定
される。これにより、鍋2を再装着した場合でも、メニ
ューの設定をし直す必要がなく、同様に使用性を向上で
きる。
【0061】つまり、上記構成によって、調理器の非使
用時に本体1への主電源供給を自動的に遮断し、調理開
始操作に伴なう動作で自動的に主電源供給を復帰できる
ようにするとともに、前回の調理や保温を停止した時点
の状況を加味して最適な加熱パターンで調理ができるよ
うにし、使用性,調理加熱性能および安全性の低下を招
くことなく、調理器の非使用時において、待機電力を低
減して省エネ性を向上することが可能となる。
【0062】なお、上記構成では、鍋2を外したとき鍋
2を外す前が切状態のときには、切状態をそのまま継続
する一方、鍋2を外す前が炊飯,保温,予約のときに
は、これらの各動作を中止して、鍋2の装着有無検知を
待機する構成にしてもよい。この鍋2の装着有無検知を
開始してから所定時間(例えば5分)以内に、鍋2の装
着または操作スイッチ16からの操作信号が無かった場合
は、本体1への主電源供給を切にする。なお、鍋2の装
着有無検知状態で所定の5分以内に何等かの操作スイッ
チ16からの信号を検知した場合は、この信号の受け付け
後5分の計時を再開して、鍋2の装着有無検知を続行す
る。こうすれば、鍋2を外すか、あるいは、鍋2を外し
た状態で最後に操作スイッチ16を操作してから5分後
に、本体1への主電源供給が切になるので、使用者が調
理器としての使用を止めるために鍋2を外した場合は、
主電源の供給を停止して待機電流の消費を無しにできる
一方、すぐに使用するが一時的に鍋2を外した場合に
は、主電源が切にならず、鍋2を外した状態で、例えば
メニューの設定変更や、時計の時刻調整などを行なうこ
とができ、鍋2を外した状態、つまり電源入切手段を一
時的にオフにした状態での実用性低下を防止できる。
【0063】本実施例では、保温機能を備えた調理器に
おいて、本体1の電源供給手段である差込みプラグ25を
主電源供給源であるコンセント26に接続した状態で、調
理加熱の開始操作に伴う任意の動作により、本体1への
主電源供給を入切する電源入切手段たる電源スイッチ27
と、この電源スイッチ27による主電源切時に、操作スイ
ッチ16の操作による設定内容を記憶する設定内容記憶手
段たる記憶手段13とを備え、調理メニューの変更設定な
どの調理や保温などの加熱開始や加熱停止に関する操作
以外は、主電源切状態での設定変更を可能として記憶手
段13に設定内容を記憶するとともに、電源スイッチ27に
より主電源を供給したときには、記憶手段13に記憶した
設定内容に応じて動作を行なう構成となっている。
【0064】こうした構成では、例えば鍋2の着脱で本
体1への主電源供給を入切する構成とした場合、切,炊
飯,保温,予約などの調理器としての各状態を実行して
いるときに鍋2を外すと、本体1への主電源供給が自動
的に遮断され切となる。これにより、調理器としての使
用を止めて鍋2を外した状態での消費電力を無しにでき
る。
【0065】また、主電源が切になった状態で鍋2を装
着すると、鍋2の装着に連動して電源スイッチ27が入に
なり、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点における操作スイッチ16により操作された設定内容
は記憶手段13に記憶されており、主電源が復帰したとき
には、主電源が切になった時点での設定内容に基ずい
て、調理器としての動作を再開する。例えば、調理器が
何もしていない切状態が設定されていた時に主電源供給
を切にしたら、主電源が復帰したときに、この切状態を
再開する。こうすることで、鍋2を外す前の切状態が継
続され、鍋2を装着したときにそれ以外の炊飯(調理加
熱)や保温が行なわれることが防止されるので、安全性
が確保されるとともに、使用者の意図に従って操作スイ
ッチ16の操作信号待ちの状態に待機することができる。
また、主電源供給が切になった時点で炊飯を行なってい
た場合は、主電源の復帰時に炊飯を再開するとともに、
保温の場合は保温を再開し、予約の場合は予約動作を継
続または炊飯開始時刻を過ぎていた場合は炊飯を行なう
ようにする。こうすることで、調理器の使用途中で鍋2
を一時的に外した場合には、鍋2を再装着したときに動
作が自動的に継続されるので、改めて使用を再開するた
めの操作スイッチ16による操作が不要になり、使用性を
向上できる。さらに、例えば主電源切時のメニュー設定
が白米かためであった場合は、この状態が記憶手段13に
記憶され、主電源の復帰時に白米かためがそのままメニ
ューとして設定される。これにより、鍋2を再装着した
場合でも、メニューの設定をし直す必要がなく、同様に
使用性を向上できる。
【0066】つまり、上記構成によって、調理器の非使
用時に本体1への主電源供給を自動的に遮断し、調理開
始操作に伴なう動作で自動的に主電源供給を復帰できる
ようにするとともに、前回の調理や保温を停止した時点
の状況を加味して最適な加熱パターンで調理ができるよ
うにし、使用性,調理加熱性能および安全性の低下を招
くことなく、調理器の非使用時において、待機電力を低
減して省エネ性を向上することが可能となる。
【0067】また、上記構成では、炊飯メニューの変更
設定,時計時刻調整,予約時刻の変更設定,あるいは保
温コースの選択など、調理(炊飯)や保温などの加熱開
始や加熱停止に関わる操作以外は、電源スイッチ27によ
り本体1への主電源供給を切にしたり、差込みプラグ25
をコンセント26から抜いて停電にした状態であっても、
操作スイッチ16による設定内容の変更を受け付けるよう
にしている。こうすれば、電源スイッチ27により本体1
への主電源供給を復帰する前に、調理加熱を行なう内容
の設定変更が可能となる。また、時計の時刻調整を行な
うために、主電源の供給を切にした状態から、いちいち
主電源を復帰させる必要もない。加えて、主電源が切に
なっている状態で、全く操作スイッチ16からの設定変更
を受け付けないようにすると、使用者が操作スイッチ16
を任意に操作したときに、なぜ設定できないのか理解で
きず、困惑してしまう問題を生じるが、本実施例ではこ
うした問題も解決できる。さらに、主電源を入にする前
の操作設定内容を記憶し、電源入切手段をオンにする
か、あるいは差込みプラグ25をコンセント26に接続する
などして、主電源の供給を再開したときには、記憶手段
13に記憶した設定内容に応じて動作を行なう構成となっ
ているので、従来のように主電源を入にしたときに設定
内容が変わってしまい、再設定を行なわざるを得ない使
いにくさを解消することができる。
【0068】なお、上記構成では、主電源を切にしたと
きや停電中に前記記憶手段13に記憶された設定内容を表
示する表示手段18が、電池の電源で駆動可能な低電力の
LCD(液晶表示器)であることが好ましい。こうすれ
ば、バックアップ手段19である電池の消耗を極力防止で
き、早期に電池を交換する手間を低減することが可能と
なる。
【0069】本実施例は、保温機能を備えた調理器にお
いて、被調理物の温度を直接または間接的に検出する温
度検出手段たる鍋温度センサ8と、本体1の電源供給手
段である差込みプラグ25を、主電源供給源であるコンセ
ント26に接続した状態で、調理加熱の開始操作に伴う任
意の動作により本体1への主電源供給を入切する電源入
切手段たる電源スイッチ27と、この電源スイッチ27によ
る主電源切時における状態を記憶する状態記憶手段たる
記憶手段13とを備え、調理加熱または保温中に電源スイ
ッチ27により主電源を切にし、その後この電源スイッチ
27により本体1への主電源供給を復帰したときに、主電
源切時の動作状態と主電源復帰時の前記被調理物の温度
状況に応じて、調理加熱または保温を再開するか、ある
いは調理加熱も保温も行なわない非加熱状態にする構成
を有している。
【0070】この場合も、例えば鍋2の着脱で本体1へ
の主電源供給を入切する構成とした場合、切,炊飯,保
温,予約などの調理器としての各状態を実行していると
きに鍋2を外すと、本体1への主電源供給が自動的に遮
断され切となる。これにより、調理器としての使用を止
めて鍋2を外した状態での消費電力を無しにできる。
【0071】また、主電源が切になった状態で鍋2を装
着すると、鍋2の装着に連動して電源スイッチ27が入に
なり、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点での状態は記憶手段13に記憶されており、主電源が
復帰したときには、主電源が切になった時点での動作状
態に基ずいて、調理器としての動作を再開する。例え
ば、調理器が調理も保温もしていない非加熱状態に主電
源供給を切にしたら、主電源が復帰したときに、この非
加熱状態を再開する。こうすることで、鍋2を外す前の
非加熱状態が継続され、鍋2を装着したときにそれ以外
の炊飯(調理加熱)や保温が行なわれることが防止され
るので、安全性が確保されるとともに、使用者の意図に
従って操作スイッチ16の操作信号待ちの状態に待機する
ことができる。また、主電源供給が切になった時点で炊
飯を行なっていた場合は、主電源の復帰時に炊飯を再開
するとともに、保温の場合は保温を再開し、予約の場合
は予約動作を継続または炊飯開始時刻を過ぎていた場合
は炊飯を行なうようにする。こうすることで、調理器の
使用途中で鍋2を一時的に外した場合には、鍋2を再装
着したときに動作が自動的に継続されるので、改めて使
用を再開するための操作スイッチ16による操作が不要に
なり、使用性を向上できる。さらに、例えば主電源切時
のメニュー設定が白米かためであった場合は、この状態
が記憶手段13に記憶され、主電源の復帰時に白米かため
がそのままメニューとして設定される。これにより、鍋
2を再装着した場合でも、メニューの設定をし直す必要
がなく、同様に使用性を向上できる。
【0072】つまり、上記構成によって、調理器の非使
用時に本体1への主電源供給を自動的に遮断し、調理開
始操作に伴なう動作で自動的に主電源供給を復帰できる
ようにするとともに、前回の調理や保温を停止した時点
の状況を加味して最適な加熱パターンで調理ができるよ
うにし、使用性,調理加熱性能および安全性の低下を招
くことなく、調理器の非使用時において、待機電力を低
減して省エネ性を向上することが可能となる。
【0073】また、電源スイッチ27を入にして、主電源
供給を復帰させたときには、この主電源復帰時における
被調理物の温度状況を加味して動作を再開させることが
できる。例えば、炊飯または保温中に主電源を切にし、
その後主電源を復帰したときに、主電源切時の状態が米
への吸水を促進するひたし行程であった場合には、ひた
し行程の最初から炊飯を再開し、ひたし行程以降の沸騰
から炊き上げまでの間であった場合には、ひたし行程以
降の炊飯を行なうようにしたものにおいて、電源復帰時
に鍋2内の被炊飯物の温度が所定の60℃未満であった
ら、再炊飯を行なっても上手に炊き上がらないことか
ら、炊飯を止めて何も行なわない非加熱状態にし、それ
以外の60℃以上の場合に炊飯を行なうようにすること
ができる。これにより、芯残りのあるご飯に炊き上がる
などの不具合が防止され、好ましい状態に被調理物を調
理することが可能となる。なお、温度判定の結果、非加
熱状態とする場合には、長時間の停電によりご飯が上手
に炊き上がらないので、炊飯を中止した旨を、表示手段
18で表示するように構成することが、使用者を困惑させ
ないようにする上で好ましい。
【0074】また、別の例としては、主電源切時が炊き
上げ行程以降のむらしや、保温中だった場合には、主電
源が復帰したときに保温を行なうようにしたものにおい
て、主電源復帰時における被調理物の温度が所定の45
℃未満であった場合は、使用者が保温を止めるために主
電源を切にし、再炊飯のために新たに鍋2内に米と水を
入れたと想定して、保温を止めて非加熱状態にし、それ
以外の45℃以上の場合に保温を行なうようにすること
ができる。これにより、無用な保温の再開が防止され、
再炊飯のために入れた米が保温により湯炊きになってし
まい、その後炊飯したときの炊き損ないを防止できる。
なお、こうした構成では、非加熱状態となってから所定
時間(例えば5分)後に、本体1への主電源の供給を切
る構成にすれば、保温時における無駄な電力消費を防止
できて好ましい。
【0075】本実施例は、保温機能を備えた調理器にお
いて、本体1の電源供給手段である差込みプラグ25を主
電源供給源であるコンセント26に接続した状態で、調理
加熱の開始操作に伴う任意の動作により、本体1への主
電源供給を入切する電源入切手段たる電源スイッチ27
と、この電源スイッチ27による主電源切時における状態
を記憶する状態記憶手段たる記憶手段13とを備え、調理
メニューの変更設定などの調理や保温などの加熱開始や
加熱停止に関する操作以外は、主電源切状態での設定変
更を可能として記憶手段13に設定内容を記憶するととも
に、電源スイッチ27により主電源を供給したときには、
記憶手段13に記憶してある設定内容と、主電源切時の状
態に応じて動作を再開する構成を有している。
【0076】この場合も、例えば鍋2の着脱で本体1へ
の主電源供給を入切する構成とした場合、切,炊飯,保
温,予約などの調理器としての各状態を実行していると
きに鍋2を外すと、本体1への主電源供給が自動的に遮
断され切となる。これにより、調理器としての使用を止
めて鍋2を外した状態での消費電力を無しにできる。
【0077】また、主電源が切になった状態で鍋2を装
着すると、鍋2の装着に連動して電源スイッチ27が入に
なり、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点での状態は記憶手段13に記憶されており、主電源が
復帰したときには、主電源が切になった時点での状態記
憶に基ずいて、調理器としての動作を再開する。例え
ば、調理器が何もしていない切状態に主電源供給を切に
したら、主電源が復帰したときに、この切状態を再開す
る。こうすることで、鍋2を外す前の切状態が継続さ
れ、鍋2を装着したときにそれ以外の炊飯(調理加熱)
や保温が行なわれることが防止されるので、安全性が確
保されるとともに、使用者の意図に従って操作スイッチ
16の操作信号待ちの状態に待機することができる。ま
た、主電源供給が切れた時点で炊飯を行なっていた場合
は、主電源の復帰時に炊飯を再開するとともに、保温の
場合は保温を再開し、予約の場合は予約動作を継続また
は炊飯開始時刻を過ぎていた場合は炊飯を行なうように
する。こうすることで、調理器の使用途中で鍋2を一時
的に外した場合には、鍋2を再装着したときに動作が自
動的に継続されるので、改めて使用を再開するための操
作スイッチ16による操作が不要になり、使用性を向上で
きる。さらに、例えば主電源切時のメニュー設定が白米
かためであった場合は、この状態が記憶手段13に記憶さ
れ、主電源の復帰時に白米かためがそのままメニューと
して設定される。これにより、鍋2を再装着した場合で
も、メニューの設定をし直す必要がなく、同様に使用性
を向上できる。
【0078】つまり、上記構成によって、調理器の非使
用時に本体1への主電源供給を自動的に遮断し、調理開
始操作に伴なう動作で自動的に主電源供給を復帰できる
ようにするとともに、前回の調理や保温を停止した時点
の状況を加味して最適な加熱パターンで調理ができるよ
うにし、使用性,調理加熱性能および安全性の低下を招
くことなく、調理器の非使用時において、待機電力を低
減して省エネ性を向上することが可能となる。
【0079】また、調理(炊飯)中であっても、これを
止めて主電源切状態とすれば、調理メニューなどの設定
を別のものに変更して、この変更されたメニュー(例え
ば白米かため)で、調理の最初から調理加熱をやり直す
ことができる。これは、調理メニューの変更に限らず、
時計時刻の調整や、予約時刻の変更あるいは保温コース
の切替などにも適用できる。また、差込みプラグ25をコ
ンセント26から抜いて、主電源を切状態にした停電状態
にし、停電中に設定内容を変更して、再び差込みプラグ
25をコンセント26に接続して、主電源を復帰させた場合
も同様である。逆に、主電源の切状態で設定変更が何も
行なわれていない場合には、主電源が復帰したときに、
主電源切時の状態に応じた動作が再開する。これによ
り、例えば白米ふつうで炊飯を行なっている途中で、メ
ニューを白米かために変更したい場合は、炊飯スイッチ
を切にして、本体1への主電源の供給を切にした後、メ
ニューを白米かために変更できるので、主電源切時の記
憶状態と、主電源切中の設定内容の変更を加味して、使
用者の希望に応じた調理器の使用が実現され、実用性を
向上することができる。よって、各種設定内容の変更の
ために途中で炊飯スイッチを切にし、メニューの変更,
時計時刻の調整,予約時刻の変更あるいは保温コースの
切替などを行なった場合と、設定内容を変更する意志が
なく、調理器としての使用を止めるために炊飯スイッチ
を切にするときとで、主電源復帰時における動作選択を
使用者の使用意図に則して行なうことができ、炊飯スイ
ッチと電源入切手段とを兼用した場合の問題点を解決
し、実用性を向上することができる。なおこれは、炊飯
スイッチと電源入切手段とを兼用した場合以外にも当然
応用することができる。
【0080】本実施例は、保温機能を備えた調理器にお
いて、本体1の電源供給手段である差込みプラグ25を主
電源供給源であるコンセント26に接続した状態で、調理
加熱の開始操作に伴う任意の動作により、本体1への主
電源供給を入切する電源入切手段たる電源スイッチ27
と、この電源スイッチ27による主電源切時における状態
を記憶する状態記憶手段たる記憶手段13とを備え、主電
源切状態から電源スイッチ27により主電源を供給したと
きには、主電源切時の状態に応じて動作を再開し、何等
かの理由で記憶手段13による状態記憶ができなくなった
場合に、主電源切状態から電源スイッチ27により主電源
の供給を開始したときには、予め初期設定された動作パ
ターンにて動作を再開する構成を有している。
【0081】この場合も、例えば鍋2の着脱で本体1へ
の主電源供給を入切する構成とした場合、切,炊飯,保
温,予約などの調理器としての各状態を実行していると
きに鍋2を外すと、本体1への主電源供給が自動的に遮
断され切となる。これにより、調理器としての使用を止
めて鍋2を外した状態での消費電力を無しにできる。
【0082】また、主電源が切になった状態で鍋2を装
着すると、鍋2の装着に連動して電源スイッチ27が入に
なり、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点での状態は記憶手段13に記憶されており、主電源が
復帰したときには、主電源が切になった時点での状態記
憶に基ずいて、調理器としての動作を再開する。例え
ば、調理器が何もしていない切状態に主電源供給を切に
したら、主電源が復帰したときに、この切状態を再開す
る。こうすることで、鍋2を外す前の切状態が継続さ
れ、鍋2を装着したときにそれ以外の炊飯(調理加熱)
や保温が行なわれることが防止されるので、安全性が確
保されるとともに、使用者の意図に従って操作スイッチ
16の操作信号待ちの状態に待機することができる。ま
た、主電源供給が切になった時点で炊飯を行なっていた
場合は、主電源の復帰時に炊飯を再開するとともに、保
温の場合は保温を再開し、予約の場合は予約動作を継続
または炊飯開始時刻を過ぎていた場合は炊飯を行なうよ
うにする。こうすることで、調理器の使用途中で鍋2を
一時的に外した場合には、鍋2を再装着したときに動作
が自動的に継続されるので、改めて使用を再開するため
の操作スイッチ16による操作が不要になり、使用性を向
上できる。さらに、例えば主電源切時のメニュー設定が
白米かためであった場合は、この状態が記憶手段13に記
憶され、主電源の復帰時に白米かためがそのままメニュ
ーとして設定される。これにより、鍋2を再装着した場
合でも、メニューの設定をし直す必要がなく、同様に使
用性を向上できる。
【0083】つまり、上記構成によって、調理器の非使
用時に本体1への主電源供給を自動的に遮断し、調理開
始操作に伴なう動作で自動的に主電源供給を復帰できる
ようにするとともに、前回の調理や保温を停止した時点
の状況を加味して最適な加熱パターンで調理ができるよ
うにし、使用性,調理加熱性能および安全性の低下を招
くことなく、調理器の非使用時において、待機電力を低
減して省エネ性を向上することが可能となる。
【0084】また、バックアップ手段19の電池が消耗す
るなどして、マイコン11の駆動が困難になって、記憶手
段13のRAMによる状態記憶ができなくなった場合や、
リセットによりRAMによる状態記憶がクリアされた場
合に、電源スイッチ27を入にすると、通常使用で最も使
用が多い使用内容を予めROMに初期設定する。例え
ば、メニューは白米ふつうを初期設定し、予約時刻は午
前6時などの使用頻度の多い時刻を初期設定しておく。
このように、何等かの理由で記憶手段13による状態記憶
ができなくなった場合でも、予め記憶設定された動作パ
ターンにより動作を再開できるようになっているので、
主電源の復帰時に動作パターンの再設定を行なう確率が
少なくなり、急場において直ぐに炊飯を行なうことがで
きるなどの実用性の向上が図れる。また、設定内容を修
正する必要が生じた場合でも、例えば、予約時刻に関し
て多少の時刻調整を行なえばよく、容易に調整が可能と
なって、再設定の手間を少なくできる。
【0085】なお、こうした構成では、記憶手段13の状
態記憶を保持するバックアップ手段19の電池電源がなく
なったときに、電池切れの表示を行なう表示手段18を備
えれば、電池の交換時期を使用者に知らせることがで
き、より使用性が向上する。また、電池は充放電可能な
二次電池とすれば、調理(炊飯)や保温の毎に電池が充
電され、容易に電池切れとはならず、さらに使い勝手が
向上する。また、炊飯スイッチと電源入切手段とを兼用
した構成では、炊飯スイッチを入れると白米ふつうのメ
ニューにより直ちに炊飯を開始し、炊飯終了後は保温を
行なう。また、空鍋状態の場合は、この空鍋を検出し再
び主電源の供給を切にする構成とする。こうすれば、記
憶手段13による状態記憶ができなくなっても、基本機能
だけは確保され、ジャー炊飯器としての使用が可能にな
り、電池の交換を行なわなくても、炊飯と保温に関する
基本的な使用だけは可能となって、緊急対応が可能とな
る。なお、記憶手段13としてEP−ROMやフラッシュ
メモリーなどの不揮発性記憶媒体を用いれば、電池の電
力がなくなった場合でも、使用状態や設定内容の記憶が
記憶手段13に記憶できる利点がある。
【0086】本実施例は、保温機能を備えた調理器にお
いて、時計時刻を計時して所定時刻に調理開始信号を出
力する構成とした予約手段たる予約炊飯制御手段23と、
本体1の電源供給手段たる差込みプラグ25からの主電源
供給に依らず、停電中に前記予約炊飯制御手段23を動作
させる補助電源手段たるバックアップ手段41と、差込み
プラグ25を主電源供給源であるコンセント26に接続した
状態で、調理加熱の開始操作に伴う任意の動作により、
本体1への主電源供給を入切する電源入切手段たる電源
スイッチ27と、この電源スイッチ27による主電源切時に
おける状態を記憶する状態記憶手段たる記憶手段13とを
備え、主電源切状態から電源スイッチ27により主電源を
供給したときには、主電源切時の状態に応じて動作を再
開し、予約炊飯制御手段23により所定時刻に調理開始ま
たは調理終了するように設定した状態で、主電源切状態
から電源スイッチ27により主電源を供給し、炊飯開始操
作を行なったときには、予約炊飯制御手段23からの調理
開始信号に基づき調理動作を再開する構成を有してい
る。
【0087】この場合も、例えば鍋2の着脱で本体1へ
の主電源供給を入切する構成とした場合、切,炊飯,保
温,予約などの調理器としての各状態を実行していると
きに鍋2を外すと、本体1への主電源供給が自動的に遮
断され切となる。これにより、調理器としての使用を止
めて鍋2を外した状態での消費電力を無しにできる。
【0088】また、主電源が切になった状態で鍋2を装
着すると、鍋2の装着に連動して電源スイッチ27が入に
なり、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点での状態は記憶手段13に記憶されており、主電源が
復帰したときには、主電源が切になった時点での状態記
憶に基ずいて、調理器としての動作を再開する。例え
ば、調理器が何もしていない切状態に主電源供給を切に
したら、主電源が復帰したときに、この切状態を再開す
る。こうすることで、鍋2を外す前の切状態が継続さ
れ、鍋2を装着したときにそれ以外の炊飯(調理加熱)
や保温が行なわれることが防止されるので、安全性が確
保されるとともに、使用者の意図に従って操作スイッチ
16の操作信号待ちの状態に待機することができる。ま
た、主電源供給が切になった時点で炊飯を行なっていた
場合は、主電源の復帰時に炊飯を再開するとともに、保
温の場合は保温を再開し、予約の場合は予約動作を継続
または炊飯開始時刻を過ぎていた場合は炊飯を行なうよ
うにする。こうすることで、調理器の使用途中で鍋2を
一時的に外した場合には、鍋2を再装着したときに動作
が自動的に継続されるので、改めて使用を再開するため
の操作スイッチ16による操作が不要になり、使用性を向
上できる。さらに、例えば主電源切時のメニュー設定が
白米かためであった場合は、この状態が記憶手段13に記
憶され、主電源の復帰時に白米かためがそのままメニュ
ーとして設定される。これにより、鍋2を再装着した場
合でも、メニューの設定をし直す必要がなく、同様に使
用性を向上できる。
【0089】つまり、上記構成によって、調理器の非使
用時に本体1への主電源供給を自動的に遮断し、調理開
始操作に伴なう動作で自動的に主電源供給を復帰できる
ようにするとともに、前回の調理や保温を停止した時点
の状況を加味して最適な加熱パターンで調理ができるよ
うにし、使用性,調理加熱性能および安全性の低下を招
くことなく、調理器の非使用時において、待機電力を低
減して省エネ性を向上することが可能となる。
【0090】また、予約炊飯制御手段23は、本体1への
電源供給手段である差込みプラグ25からの電源供給によ
らず動作する。よって、記憶手段13の記憶保持を行なう
電池が消耗しても、バックアップ手段41により予約炊飯
制御手段23が行なう時計時刻は記憶保持されることにな
り、従来のように主電源を入にしたときに時計の時刻が
変わってしまい、時計の時刻を調整するような手間を省
くことができる。
【0091】本実施例は、保温機能を備えた調理器にお
いて、被調理物の温度を直接または間接的に検出する温
度検出手段たる鍋温度センサ8と、本体1の主電源供給
手段である差込みプラグ25を主電源供給源であるコンセ
ント26に接続した状態で、調理加熱の開始操作に伴う任
意の動作により、本体1への主電源供給を入切する電源
入切手段たる電源スイッチ27と、この電源スイッチ27に
よる主電源切時における状態を記憶する状態記憶手段た
る記憶手段13とを備え、主電源切状態から電源スイッチ
27により主電源を供給したときには、主電源切時の状態
に応じて動作を再開し、何等かの理由で状態記憶ができ
なくなった場合に、主電源切状態から主電源の供給を開
始したときには、主電源復帰時の被調理物の温度状況に
応じて、予め初期設定された動作パターンにて動作を再
開する構成を有している。
【0092】この場合も、例えば鍋2の着脱で本体1へ
の主電源供給を入切する構成とした場合、切,炊飯,保
温,予約などの調理器としての各状態を実行していると
きに鍋2を外すと、本体1への主電源供給が自動的に遮
断され切となる。これにより、調理器としての使用を止
めて鍋2を外した状態での消費電力を無しにできる。
【0093】また、主電源が切になった状態で鍋2を装
着すると、鍋2の装着に連動して電源スイッチ27が入に
なり、主電源が自動的に復帰する。主電源が切になった
時点での状態は記憶手段13に記憶されており、主電源が
復帰したときには、主電源が切になった時点での状態記
憶に基ずいて、調理器としての動作を再開する。例え
ば、調理器が何もしていない切状態に主電源供給を切に
したら、主電源が復帰したときに、この切状態を再開す
る。こうすることで、鍋2を外す前の切状態が継続さ
れ、鍋2を装着したときにそれ以外の炊飯(調理加熱)
や保温が行なわれることが防止されるので、安全性が確
保されるとともに、使用者の意図に従って操作スイッチ
16の操作信号待ちの状態に待機することができる。ま
た、主電源供給が切になった時点で炊飯を行なっていた
場合は、主電源の復帰時に炊飯を再開するとともに、保
温の場合は保温を再開し、予約の場合は予約動作を継続
または炊飯開始時刻を過ぎていた場合は炊飯を行なうよ
うにする。こうすることで、調理器の使用途中で鍋2を
一時的に外した場合には、鍋2を再装着したときに動作
が自動的に継続されるので、改めて使用を再開するため
の操作スイッチ16による操作が不要になり、使用性を向
上できる。さらに、例えば主電源切時のメニュー設定が
白米かためであった場合は、この状態が記憶手段13に記
憶され、主電源の復帰時に白米かためがそのままメニュ
ーとして設定される。これにより、鍋2を再装着した場
合でも、メニューの設定をし直す必要がなく、同様に使
用性を向上できる。
【0094】つまり、上記構成によって、調理器の非使
用時に本体1への主電源供給を自動的に遮断し、調理開
始操作に伴なう動作で自動的に主電源供給を復帰できる
ようにするとともに、前回の調理や保温を停止した時点
の状況を加味して最適な加熱パターンで調理ができるよ
うにし、使用性,調理加熱性能および安全性の低下を招
くことなく、調理器の非使用時において、待機電力を低
減して省エネ性を向上することが可能となる。
【0095】また、バックアップ手段19の電池が消耗す
るなどして、マイコン11の駆動が困難になって、記憶手
段13のRAMによる状態記憶ができなくなった場合や、
リセットによりRAMによる状態記憶がクリアされた場
合でも、主電源切状態から主電源供給を開始すると、主
電源復帰時における被調理物の温度状況に応じて、予め
初期設定された動作パターンにて動作を再開することが
できる。この場合、例えば主電源が復帰しても、被調理
物の温度が所定温度よりも低いときには、何も行なわな
い切状態にすることで、炊き上がりすなわち調理上の不
満を解消したり、不意に保温が行なわれることを防止で
きる。
【0096】その他に、本実施例では次のような効果が
ある。炊飯スイッチと電源入切手段(電源スイッチ27)
とを兼用した場合、例えば、炊飯途中で炊飯スイッチ
を切にすれば、本体1への主電源供給が切になり、主電
源切時における炊飯メニュー,炊飯行程および炊飯経過
時間などの各種情報が、記憶手段13に記憶される。そし
て、再度炊飯スイッチを入れれば、主電源切時における
状態に応じて、ひたし行程の途中であった場合にはひた
し炊きの最初から再炊飯を行ない、また、ひたし炊き以
降の沸騰から炊き上げに至る炊飯行程では、ひたし炊き
以降の炊飯加熱から炊飯を再開する。また、炊き上げ以
降のむらし中だった場合は、再度炊飯加熱を行なう必要
が無いため、保温制御手段22による保温を実行するよう
にマイコン11を構成している。これにより、誤って炊飯
途中で炊飯スイッチを切にした場合でも、炊飯スイッチ
を再度入れれば問題なく被調理物を好ましい状態で炊飯
することができる。
【0097】保温途中で炊飯スイッチを切にすれば、
本体1への主電源供給が切になり、再度炊飯スイッチを
入れれば保温を再開するように、マイコン11を構成して
いる。これにより、誤って保温途中で炊飯スイッチを切
にした場合でも、炊飯スイッチを再度入れれば問題なく
被調理物を保温することができる。但し、主電源復帰時
における被調理物の温度が例えば45℃未満で低い場合
には、使用者が鍋2に米と水を入れた状態で、再炊飯の
ために主電源の切中に鍋2を脱着した可能性が高いので
炊飯を行なう。また、空鍋の場合には、炊飯加熱による
温度上昇が通常よりも極端に早くなることを鍋温度セン
サ8により検出し、再度主電源を切にする。これによ
り、再保温や再炊飯のためでなく、空の状態で鍋2を本
体1に入れ、誤って炊飯スイッチを入れた場合でも、無
用に炊飯加熱が行なわれることが防止される。
【0098】予約動作中に炊飯スイッチを切にすれ
ば、本体1への主電源供給が切になり、再度炊飯スイッ
チを入れれば、主電源供給が切になっていた時間を考慮
して、予約動作を再開するようにマイコン11を構成して
いる。これにより、誤って予約途中で炊飯スイッチを切
にした場合でも、炊飯スイッチを再度入れれば問題なく
予約動作を継続できる。また、炊飯スイッチを入れたと
きに炊飯開始時刻を超過していた場合は、直ちに炊飯を
開始するようにマイコン11を構成する。これにより、誤
って炊飯スイッチを切にした後、この誤りに気づいた時
点が炊飯開始時刻を過ぎていても、直ぐに炊飯が開始で
き、使用者の希望を考慮した動作となって実用性が向上
する。
【0099】本体1への主電源供給が切になっている
ときに、予約時刻を呼び出し、炊飯スイッチを入にすれ
ば、呼び出した予約時刻に基づいて予約動作を開始する
ようにマイコン11を構成する。これにより、主電源が切
の状態で予約時刻の設定が可能で、省電力化が可能とな
る。また、予約時刻を変更して炊飯スイッチを入れれ
ば、所望の時刻に炊飯を終了または開始できる。
【0100】同じく主電源が切の状態で、調理メニュ
ーや時計の時刻などを変更した場合は、炊飯スイッチを
入にしたときに、変更された内容に基づいて炊飯を開始
するようにマイコン11を構成する。これにより、予約時
刻の変更と同様に実用性を向上できる。
【0101】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨の範囲において種々の変形実施が可
能である。例えば、実施例では炊飯器について説明した
が、、それ以外の少なくとも保温機能を備えたあらゆる
調理器に本発明を適用できる。
【0102】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の調理器は、保温
機能を備えた調理器において、本体の電源供給手段を主
電源供給源に接続した状態で、調理加熱の開始操作に伴
う任意の動作により前記本体への主電源供給を入切する
電源入切手段と、この電源入切手段による主電源切時に
おける状態を記憶する状態記憶手段とを備え、主電源切
状態から電源入切手段により前記本体へ主電源を供給し
たときに、主電源切時の状態に応じて動作を行なう構成
としたものであり、調理器の非使用時に本体への主電源
供給を自動的に遮断し、調理開始操作に伴なう動作で自
動的に主電源供給を復帰できるようにするとともに、前
回の調理や保温を停止した時点の状況を加味して最適な
加熱パターンで調理ができるようにし、使用性,調理加
熱性能および安全性の低下を招くことなく、調理器の非
使用時において、待機電力を低減して省エネ性を向上で
きる。
【0103】また、本発明の請求項2記載の調理器は、
保温機能を備えた調理器において、本体の電源供給手段
を主電源供給源に接続した状態で、調理加熱の開始操作
に伴う任意の動作により前記本体への主電源供給を入切
する電源入切手段と、この電源入切手段による主電源切
時に、操作スイッチの操作による設定内容を記憶する設
定内容記憶手段とを備え、調理メニューの変更設定など
の調理や保温などの加熱開始や加熱停止に関する操作以
外は、主電源切状態での設定変更を可能として前記設定
内容記憶手段に設定内容を記憶するとともに、前記電源
入切手段により主電源を供給したときには、前記設定内
容記憶手段に記憶した設定内容に応じて動作を行なう構
成としたものであり、調理器の非使用時に本体への主電
源供給を自動的に遮断し、調理開始操作に伴なう動作で
自動的に主電源供給を復帰できるようにするとともに、
前回の調理や保温を停止した時点の状況を加味して最適
な加熱パターンで調理ができるようにし、使用性,調理
加熱性能および安全性の低下を招くことなく、調理器の
非使用時において、待機電力を低減して省エネ性を向上
できる。また、主電源の供給を切にした状態で、一部の
操作を受け付けるようにしているので、実用性の向上が
図れるとともに、主電源を入にしたときに再設定を行な
う煩わしさも解消できる。
【0104】また、本発明の請求項3記載の調理器は、
保温機能を備えた調理器において、被調理物の温度を直
接または間接的に検出する温度検出手段と、本体の電源
供給手段を主電源供給源に接続した状態で、調理加熱の
開始操作に伴う任意の動作により前記本体への主電源供
給を入切する電源入切手段と、この電源入切手段による
主電源切時における状態を記憶する状態記憶手段とを備
え、調理加熱または保温中に前記電源入切手段により主
電源を切にし、その後該電源入切手段により前記本体へ
の主電源供給を復帰したときに、主電源切時の動作状態
と主電源復帰時の前記被調理物の温度状況に応じて、調
理加熱または保温を再開するか、あるいは調理加熱も保
温も行なわない非加熱状態にする構成としたものであ
り、調理器の非使用時に本体への主電源供給を自動的に
遮断し、調理開始操作に伴なう動作で自動的に主電源供
給を復帰できるようにするとともに、前回の調理や保温
を停止した時点の状況を加味して最適な加熱パターンで
調理ができるようにし、使用性,調理加熱性能および安
全性の低下を招くことなく、調理器の非使用時におい
て、待機電力を低減して省エネ性を向上できる。また、
調理時においては好ましい状態に被調理物を調理するこ
とが可能となり、保温時においては無用な保温の再開を
防止できる。
【0105】また、本発明の請求項4記載の調理器は、
保温機能を備えた調理器において、本体の電源供給手段
を主電源供給源に接続した状態で、調理加熱の開始操作
に伴う任意の動作により前記本体への主電源供給を入切
する電源入切手段と、この電源入切手段による主電源切
時における状態を記憶する状態記憶手段とを備え、調理
メニューの変更設定などの調理や保温などの加熱開始や
加熱停止に関する操作以外は、主電源切状態での設定変
更を可能として前記状態記憶手段に設定内容を記憶する
とともに、前記電源入切手段により主電源を供給したと
きには、前記状態記憶手段に記憶してある設定内容と、
主電源切時の状態に応じて動作を再開する構成としたも
のであり、調理器の非使用時に本体への主電源供給を自
動的に遮断し、調理開始操作に伴なう動作で自動的に主
電源供給を復帰できるようにするとともに、前回の調理
や保温を停止した時点の状況を加味して最適な加熱パタ
ーンで調理ができるようにし、使用性,調理加熱性能お
よび安全性の低下を招くことなく、調理器の非使用時に
おいて、待機電力を低減して省エネ性を向上できる。ま
た、調理中であっても、これを止めて主電源切状態とす
れば、メニューを変更して調理の最初から調理加熱をや
り直すことができるので、実用性を向上できる。
【0106】また、本発明の請求項5記載の調理器は、
保温機能を備えた調理器において、本体の電源供給手段
を主電源供給源に接続した状態で、調理加熱の開始操作
に伴う任意の動作により前記本体への主電源供給を入切
する電源入切手段と、この電源入切手段による主電源切
時における状態を記憶する状態記憶手段とを備え、主電
源切状態から前記電源入切手段により主電源を供給した
ときには、主電源切時の状態に応じて動作を再開し、何
等かの理由で状態記憶ができなくなった場合に、主電源
切状態から前記電源入切手段により主電源の供給を開始
したときには、予め初期設定された動作パターンにて動
作を再開する構成としたものであり、調理器の非使用時
に本体への主電源供給を自動的に遮断し、調理開始操作
に伴なう動作で自動的に主電源供給を復帰できるように
するとともに、前回の調理や保温を停止した時点の状況
を加味して最適な加熱パターンで調理ができるように
し、使用性,調理加熱性能および安全性の低下を招くこ
となく、調理器の非使用時において、待機電力を低減し
て省エネ性を向上できる。また、何等かの理由で状態記
憶手段による状態記憶ができなくなった場合でも、予め
記憶設定された動作パターンにより動作を再開できるの
で、実用性の向上が図れるとともに、再設定の手間を少
なくできる。
【0107】また、本発明の請求項6記載の調理器は、
保温機能を備えた調理器において、時計時刻を計時して
所定時刻に調理開始信号を出力する構成とした予約手段
と、本体の電源供給手段からの主電源供給に依らず、停
電中に前記予約手段を動作させる補助電源手段と、前記
本体の電源供給手段を主電源供給源に接続した状態で、
調理加熱の開始操作に伴う任意の動作により前記本体へ
の主電源供給を入切する電源入切手段と、この電源入切
手段による主電源切時における状態を記憶する状態記憶
手段とを備え、主電源切状態から前記電源入切手段によ
り主電源を供給したときには、主電源切時の状態に応じ
て動作を再開し、前記予約手段により所定時刻に調理開
始または調理終了するように設定した状態で、主電源切
状態から前記電源入切手段により主電源を供給し、炊飯
開始操作を行なったときには、前記予約手段からの調理
開始信号に基づき調理動作を再開する構成としたもので
あり、調理器の非使用時に本体への主電源供給を自動的
に遮断し、調理開始操作に伴なう動作で自動的に主電源
供給を復帰できるようにするとともに、前回の調理や保
温を停止した時点の状況を加味して最適な加熱パターン
で調理ができるようにし、使用性,調理加熱性能および
安全性の低下を招くことなく、調理器の非使用時におい
て、待機電力を低減して省エネ性を向上できる。
【0108】また、本発明の請求項7記載の調理器は、
保温機能を備えた調理器において、被調理物の温度を直
接または間接的に検出する温度検出手段と、本体へ主電
源を供給する差込みプラグを主電源供給源であるコンセ
ントに接続した状態で、本体の電源供給手段を主電源供
給源に接続した状態で、この電源入切手段による主電源
切時における状態を記憶する状態記憶手段とを備え、主
電源切状態から前記電源入切手段により主電源を供給し
たときには、主電源切時の状態に応じて動作を再開し、
何等かの理由で状態記憶ができなくなった場合に、主電
源切状態から主電源の供給を開始したときには、主電源
復帰時の前記被調理物の温度状況に応じて、予め初期設
定された動作パターンにて動作を再開する構成としたも
のであり、調理器の非使用時に本体への主電源供給を自
動的に遮断し、調理開始操作に伴なう動作で自動的に主
電源供給を復帰できるようにするとともに、前回の調理
や保温を停止した時点の状況を加味して最適な加熱パタ
ーンで調理ができるようにし、使用性,調理加熱性能お
よび安全性の低下を招くことなく、調理器の非使用時に
おいて、待機電力を低減して省エネ性を向上できる。ま
た、主電源復帰時における被調理物の温度状況に応じ
て、予め初期設定された動作パターンにて動作を再開す
ることができるので、調理上の不満を解消したり、不意
に保温が行なわれることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す炊飯器の概略図であ
る。
【図2】同上電気的構成を示すブロック図である。
【図3】同上マイコンの機能構成をあらわしたブロック
図である。
【図4】同上主電源供給が停止してから復帰するまでの
一動作手順を示すフローチャートである。
【図5】同上鍋内の被調理物の温度に応じた主電源復帰
後の動作手順を示すフローチャートである。
【図6】同上鍋内の被調理物の温度に応じた主電源復帰
後の動作手順を示すフローチャートである。
【図7】同上主電源切時における変更の受け付け動作手
順を示すフローチャートである。
【図8】同上主電源切時における変更の受け付け動作手
順を示すフローチャートである。
【図9】同上RAMによる状態記憶ができなくなった場
合の動作手順を示すフローチャートである。
【図10】同上別の変形例を示すマイコンの機能構成を
あらわしたブロック図である。
【図11】同上別の変形例を示す予約時における動作手
順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 本体 13 記憶手段(状態記憶手段,設定内容記憶手段) 16 操作スイッチ 23 予約炊飯制御手段(予約手段) 25 差込みプラグ(電源供給手段) 26 コンセント(主電源供給源) 27 電源スイッチ(電源入切手段) 41 バックアップ手段(補助電源手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 保温機能を備えた調理器において、本体
    の電源供給手段を主電源供給源に接続した状態で、調理
    加熱の開始操作に伴う任意の動作により前記本体への主
    電源供給を入切する電源入切手段と、この電源入切手段
    による主電源切時における状態を記憶する状態記憶手段
    とを備え、主電源切状態から電源入切手段により前記本
    体へ主電源を供給したときに、主電源切時の状態に応じ
    て動作を行なう構成としたことを特徴とする調理器。
  2. 【請求項2】 保温機能を備えた調理器において、本体
    の電源供給手段を主電源供給源に接続した状態で、調理
    加熱の開始操作に伴う任意の動作により前記本体への主
    電源供給を入切する電源入切手段と、この電源入切手段
    による主電源切時に、操作スイッチの操作による設定内
    容を記憶する設定内容記憶手段とを備え、調理メニュー
    の変更設定などの調理や保温などの加熱開始や加熱停止
    に関する操作以外は、主電源切状態での設定変更を可能
    として前記設定内容記憶手段に設定内容を記憶するとと
    もに、前記電源入切手段により主電源を供給したときに
    は、前記設定内容記憶手段に記憶した設定内容に応じて
    動作を行なう構成としたことを特徴とする調理器。
  3. 【請求項3】 保温機能を備えた調理器において、被調
    理物の温度を直接または間接的に検出する温度検出手段
    と、本体の電源供給手段を主電源供給源に接続した状態
    で、調理加熱の開始操作に伴う任意の動作により前記本
    体への主電源供給を入切する電源入切手段と、この電源
    入切手段による主電源切時における状態を記憶する状態
    記憶手段とを備え、調理加熱または保温中に前記電源入
    切手段により主電源を切にし、その後該電源入切手段に
    より前記本体への主電源供給を復帰したときに、主電源
    切時の動作状態と主電源復帰時の前記被調理物の温度状
    況に応じて、調理加熱または保温を再開するか、あるい
    は調理加熱も保温も行なわない非加熱状態にする構成と
    したことを特徴とする調理器。
  4. 【請求項4】 保温機能を備えた調理器において、本体
    の電源供給手段を主電源供給源に接続した状態で、調理
    加熱の開始操作に伴う任意の動作により前記本体への主
    電源供給を入切する電源入切手段と、この電源入切手段
    による主電源切時における状態を記憶する状態記憶手段
    とを備え、調理メニューの変更設定などの調理や保温な
    どの加熱開始や加熱停止に関する操作以外は、主電源切
    状態での設定変更を可能として前記状態記憶手段に設定
    内容を記憶するとともに、前記電源入切手段により主電
    源を供給したときには、前記状態記憶手段に記憶してあ
    る設定内容と、主電源切時の状態に応じて動作を再開す
    る構成としたことを特徴とする調理器。
  5. 【請求項5】 保温機能を備えた調理器において、本体
    の電源供給手段を主電源供給源に接続した状態で、調理
    加熱の開始操作に伴う任意の動作により前記本体への主
    電源供給を入切する電源入切手段と、この電源入切手段
    による主電源切時における状態を記憶する状態記憶手段
    とを備え、主電源切状態から前記電源入切手段により主
    電源を供給したときには、主電源切時の状態に応じて動
    作を再開し、何等かの理由で状態記憶ができなくなった
    場合に、主電源切状態から前記電源入切手段により主電
    源の供給を開始したときには、予め初期設定された動作
    パターンにて動作を再開する構成としたことを特徴とす
    る調理器。
  6. 【請求項6】 保温機能を備えた調理器において、時計
    時刻を計時して所定時刻に調理開始信号を出力する構成
    とした予約手段と、本体の電源供給手段からの主電源供
    給に依らず、停電中に前記予約手段を動作させる補助電
    源手段と、前記本体の電源供給手段を主電源供給源に接
    続した状態で、調理加熱の開始操作に伴う任意の動作に
    より前記本体への主電源供給を入切する電源入切手段
    と、この電源入切手段による主電源切時における状態を
    記憶する状態記憶手段とを備え、主電源切状態から前記
    電源入切手段により主電源を供給したときには、主電源
    切時の状態に応じて動作を再開し、前記予約手段により
    所定時刻に調理開始または調理終了するように設定した
    状態で、主電源切状態から前記電源入切手段により主電
    源を供給し、炊飯開始操作を行なったときには、前記予
    約手段からの調理開始信号に基づき調理動作を再開する
    構成としたことを特徴とする調理器。
  7. 【請求項7】 保温機能を備えた調理器において、被調
    理物の温度を直接または間接的に検出する温度検出手段
    と、本体の電源供給手段を主電源供給源に接続した状態
    で、調理加熱の開始操作に伴う任意の動作により前記本
    体への主電源供給を入切する電源入切手段と、この電源
    入切手段による主電源切時における状態を記憶する状態
    記憶手段とを備え、主電源切状態から前記電源入切手段
    により主電源を供給したときには、主電源切時の状態に
    応じて動作を再開し、何等かの理由で状態記憶ができな
    くなった場合に、主電源切状態から主電源の供給を開始
    したときには、主電源復帰時の前記被調理物の温度状況
    に応じて、予め初期設定された動作パターンにて動作を
    再開する構成としたことを特徴とする調理器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002374638A (ja) * 2001-06-15 2002-12-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 炊飯器

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