JP2005009696A - 調理器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】加熱源が動作していない調理待機モード状態や加熱源が動作している調理モード状態である旨を表示する表示手段6と、ドア3の開成でON動作し閉塞でOFF動作するドアスイッチ10と、ドアスイッチ10に並列接続された電力開閉手段22と、ドアスイッチ10がONして商用電源8から電源手段23に電力が供給されたときに、所定のタイマー時間を設定して計時を開始するタイマー手段27と、このタイマー手段27での計時がタイマー時間に達したときに、電力開閉手段22をOFFし、及び/又は、表示手段6の表示を消灯して省電力モード状態へ遷移させるモード変更手段とを備える。
【選択図】 図2
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は電気機器、詳しくはオーブンレンジ、電子レンジ、電気オーブン、トースターなどの調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
動作待機状態の無駄な電力を無くす調理器は、食品を加熱する加熱源と、その加熱源の動作内容を設定する入力手段とドアの開閉を検出するドア開閉検出手段とを備えて加熱源の動作を制御する制御手段と、その制御手段の電源となる電源回路と、商用電源とその電源回路との間に介設されてドアの開成でON動作し閉塞でOFF動作するドアスイッチとで構成されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−217906号公報
【0004】
この調理器は、電源回路を通じて制御手段に電源が供給されたことを検出した時、制御手段をリセットするリセット回路を当該制御手段に設けると共に、ONすることによって商用電源を電源回路に接続する電力開閉手段をドアスイッチに並列に接続している。
【0005】
さらに、制御手段は、ドアの開成によりドアスイッチがONして商用電源から電源回路に電力が供給された時にリセット回路によりリセットされて所定のタイマー時間を設定すると共にその後ドア開閉検出手段によりドアの閉塞が検出された時にその所定のタイマー時間の計時を開始する。そして、タイマー時間の計時が行われている間にドア開閉検出手段がドアの開成を検出しないか、又は入力手段の操作入力がない場合に電力開閉手段をOFFさせていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の調理器のタイマー時間は、ドア開閉検出手段でドアの閉塞が検出されたときに計時を開始していたため、例えばドアを開成したまま放置しておくと調理器の電源回路や制御回路に通電されたままとなり無駄な電力を消費してしまうという問題があった。さらにその後にドアの開成に気づいてドアを閉塞したとしても、ドアを閉塞した時点から所定時間計時してから電力開閉手段をOFFさせることになるので、ここでまた無駄な電力を消費してしまう問題もあった。
【0007】
本発明は、係る従来技術の課題を解決するために成されたものであり、ドアが長時間開成される調理の待機時に電源回路や制御回路の無駄な電力消費をなくして省エネを達成することができる調理器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明にかかる調理器は、食品を収納するために開閉するドアを有する加熱室と、該加熱室内の食品を加熱する加熱源と、該加熱源の動作内容を設定する入力手段と、ドアの開閉を検出するドア開閉検出手段と、入力手段の設定に基づいて加熱源の動作を制御する制御手段と、該制御手段の電源を供給する電源手段と、制御手段に電源が供給されて加熱源が動作していない調理待機モード状態や加熱源が動作している調理モード状態である旨を表示する表示手段と、商用電源と電源手段との間に介設されてドアの開成でON動作し閉塞でOFF動作するドアスイッチと、該ドアスイッチに並列接続された電力開閉手段と、ドアスイッチがONして商用電源から電源手段に電力が供給されたときに、所定のタイマー時間を設定して計時を開始するタイマー手段と、該タイマー手段での計時がタイマー時間に達したときに、電力開閉手段をOFFし、及び/又は、表示手段の表示を消灯して省電力モード状態へ遷移させるモード変更手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、本発明の一実施形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの外観斜視図である。同図において、本実施形態の調理器であるオーブンレンジ本体1は、オーブンレンジ本体1に内設し食品を収納するための加熱室2、この加熱室2の前面開口を開閉するためのドア3、加熱室2に収納した食品の加熱を指示したり取り消したりするための入力手段5及び表示手段6が配置された操作部4を有している。入力手段5としては、スタートキー5cを押さずにダイレクトに調理を開始し、センサー(図示せず)により時間設定無しに自動調理を行わせるあたためキー5a、手動設定キーの1例のレンジキー5b、調理を開始させるスタートキー5c、及び回動して調理時間や温度を設定するためのダイヤル5e等が設けられ、これらは本発明の調理設定手段に相当している。また、設定を解除したり、調理を取り消すためのとりけしキー5dは本発明の取消手段に相当している。
【0010】
図2は、本実施形態におけるオーブンレンジの制御回路図を示している。同図に示すように商用電源としての商用交流電源8は、電流ヒューズ9(過電流保護装置)、商用交流電源8の一方に接続されたドアスイッチ10(本発明の開閉検出手段に相当)を介して電力を供給するように構成されており、ドア3の開成時に可動接点10aを一方の固定接点10b側にONし、ドア3の閉塞時には可動接点10aを他方の固定接点10c側にONする。また、上述のドアスイッチ10がドア3開成時に可動接点10aが一方の固定接点10b側にONしない故障が発生したとき電流ヒューズ9を溶断させるためのモニタスイッチ11を有している。
【0011】
さらに本実施形態の調理器であるオーブンレンジは、調理中に加熱室2を照明するためのオーブンランプ12、加熱室2の底のターンテーブルを回転させるターンテーブルモータ13、加熱室2の天面に設けられた電熱ヒータ14(上ヒータ)、加熱室2底面に設けられた電熱ヒータ15(下ヒータ)、マグネトロンなどで構成された高周波発生源16、その高周波発生源16を冷却するファンモータ17を備えている。尚、上下ヒータ14、15及び高周波発生源16は本発明の加熱源に相当するものである。
【0012】
リレー18、19、20、21は制御手段25に制御されて上述のオーブンランプ12やターンテーブルモータ13、上下ヒータ14、15、高周波発生源16の商用交流電源8への接続をON/OFF制御するためのものである。リレー22はドアスイッチ10に並列に接続された本発明の電力開閉手段に相当するものであり、制御手段25によってON/OFF制御される。尚、電力開閉手段はドア3の開閉を検出できるものであれば赤外線センサ、超音波センサなどでもよい。
【0013】
制御手段25の電源回路23は、本発明の電源手段に相当するもので、前述のドアスイッチ10とリレー22の並列回路によって商用交流電源8と接続され、直流電圧を発生するものである。リセット回路24は、電源回路23が商用交流電源8に接続して、制御手段25が正常に動作する電圧まで、その直流電圧が立ち上がったときに、それを捉えてリセット信号を出力し制御手段25を初期化するするものである。
【0014】
前記制御手段25は、加熱手段を選択したり加熱時間を設定する入力手段5やドア3の開閉状態を検出するドア開閉検出回路26の入力を受け、入力手段5の操作入力によって選択設定された調理による加熱源の種類、加熱時間や使用者に向けてメッセージを表示するための表示手段6や上述のリレー18〜22を駆動し制御する。また、制御手段25は、時間を計時するためのタイマー27(本発明のタイマー手段に相当)を備えている。
【0015】
ここで、消費電力ゼロモード状態と省電力モード状態の説明を行う。消費電力ゼロモード状態は、商用交流電源8が断電(オーブンランプ12やターンテーブルモータ13、上下ヒータ14,15、高周波発生源16がOFF状態)し、電源回路23から制御手段25への通電が断たれ制御手段25が正常に動作する直流電圧を発生していない状態(ドアスイッチ10の可動接点10aが他方の固定接点10c側にONしてリレー22がOFFしている状態)を言う。即ち、消費電力ゼロモード状態は、商用交流電源8とオーブンレンジとが電気的に切り離されオーブンレンジの電源回路23や制御回路が無駄な電力を消費していない状態を言う。図2で消費電力ゼロモード状態は、リレー18がOFF、リレー10がOFF(可動接点10aと一方の固定接点10bがOFF)、リレー22がOFF状態となる。尚、各リレー18、10、22は商用交流電源8が通電されない状態でそれぞれOFF状態となる。これに対して、省電力モード状態は、電源回路23から制御手段25に電源が供給され、リレー22がOFF状態で表示手段6の表示を消灯して無駄な消費電力が少なく入力手段5が入力待ちの状態を言う。
【0016】
斯かる構成でオーブンレンジの動作を図3乃至5のフローチャートに基づいて説明する。なお、図3乃至5のフローチャートは、同一のアルファベット間において、矢印に従い連結しているものである。まず、図3の(S1)で前述した消費電力ゼロモード状態となっているとき使用者がこのオーブンレンジを使用するためにドア3を開成する(S2)と、ドアスイッチ10の可動接点10aが一方の固定接点10b側にONし、これによってリレー22を介さずに商用交流電源8から電源回路23に電力が供給される(S4)。この電源回路23からの出力である直流電圧の立ち上がりを捉えて、リセット回路24は制御手段25にリセット信号を出力する(S5)。このリセット信号を受けて制御手段25はONすると共に動作のリセットを行い(S6)、リレー22をON(S7)し表示手段6へ通電を開始し(S8)する。ここで制御手段25は、調理待機モード状態の初期状態である「0」を表示手段6に表示し、調理待機モード状態となる(S9)。
【0017】
(S10)では、タイマー27に所定の時間をセットする。ここでは、例えばタイマー27のセット時間を5分とする。(S11)では(S10)でセットされたタイマー27のタイマー計時動作、即ち、タイマー計時の減算動作を開始する。次に、(S12)ではタイマー27のセット時間が0となったか否かを判定し、タイマー27のセット時間が0となっていなければ図5の(S13)へ遷移する。そこで使用者によって食品が加熱室2に入れられてドア3が閉塞されるのを待つ。さらにドア3が閉塞されなければ、(S14)へ遷移する。(S14)では使用者が入力手段5を操作したか否かを判断する。さらに使用者が入力手段5を操作しないときは図3の(S11)に戻りタイマー27のタイマー計時を継続し以降前述同様の動作が行われる。
【0018】
図5の(S14)で、使用者が入力手段5を操作、例えば、レンジキー5bとダイヤル5eの回動で、「レンジ」、「6:00(6分)」を設定すると、(S15)へ遷移する。(S15)では、この後スタートキー5cを押圧操作して調理を行う予定があると思われるため、ここではタイマー27のセット時間を例えば30分に再設定し、図3の(S11)に戻りタイマー27のタイマー計時を継続し以降前述同様の動作が行われる。また、図5の(S13)でドア3が閉塞されると、ドアスイッチ10の可動接点10aが一方の固定接点10bとの接続をOFF(S16)し、引き続きタイマー27のタイマー計時を継続する(S17)。
【0019】
次に(S18)では入力手段5からの操作で調理開始を指示したか否かを判断し、使用者が調理開始を指示していない場合は(S19)へ遷移する。(S19)ではタイマー27のセット時間が0となったか否かを判定する。さらにタイマー27のセット時間が0となっていない場合は(S20)へ遷移する。(S20)では再びドア3が開成されるか否かを判断し、ドア3が開成されてない場合は(S21)へ遷移する。(S21)では使用者が入力手段5を操作したか否かを判断し、使用者が入力手段5を操作していない場合は(S17)へ戻り、タイマー27のタイマー計時を継続し以降前述同様の動作が行われる。
【0020】
(S18)で、例えば入力手段5からの操作で調理開始が指示され、指示された調理がレンジモードの場合では、リレー18,21をONし、表示手段6の表示を調理中である旨の動作表示にして調理モード状態へ遷移(S22)し、タイマー27のタイマー計時を中止する(S23)。次に(S24)へ遷移し、途中で調理の中断がない場合は(S25)で調理の終了を判断する。まだ調理が終了しない場合は(S23)へ戻り、調理の継続を行う。(S25)で調理が終了したと判断すると(S26)へ遷移し、リレー18,21をOFFするなどの加熱終了動作を行い、(S27)へ遷移する。
【0021】
(S27)では、リレー22をOFFし、その後、図4の(S28)で電源回路23は商用交流電源8との接続が断たれる。しかし、電源回路23の容量の関係により、1秒未満の間リセット回路24からリセット信号が入力されるまで制御手段25はOFFせずに電源回路23から電力が供給される。その間、(S29)では再びドア3が開成されるか否かを判断し、ドア3が開成されない場合に(S30)でリセット回路24からリセット信号が出力されて、制御手段25がOFF(S31)、表示手段6への通電が消灯(S32)して前述した消費電力ゼロモード状態に戻る(S33)。また、(S29)で、ドア開閉検出手段がドア3の開成を検出すると、図3の(S7)へ戻り以降前述同様の動作が行われる。尚、図示しないが制御手段25は開閉検出手段を備えている。
【0022】
前記図5の(S24)で、調理モード状態のとき、ドア3が開成されると調理を中断して(S34)へ遷移する。(S34)では、この後スタートキー5cを押圧操作して調理を行う予定があると思われるため、ここではタイマー27のセット時間を30分に再セットし、(S17)へ戻ってタイマー27のタイマー計時が再開され以降前述同様の動作が行われる。
【0023】
(S20)で、制御手段25が再びドア3の開成を検出すると、(S34)へ遷移する。(S34)では、単にドア3を開成しただけでは、この後調理を行うかどうか判らないので、タイマー27のセット時間を5分に再設定して(S17)へ戻り、タイマー27のタイマー計時が再開され以降前述同様の動作が行われる。
【0024】
(S21)で、使用者が入力手段5を操作、例えば、レンジキー5bとダイヤル5eの回動で、「レンジ」、「6:00(6分)」すると、(S34)へ遷移する。(S34)では、この後スタートキー5cを押圧操作して調理を行う予定があると思われるため、ここではタイマー27のセット時間を30分に再設定し、(S17)へ戻り、タイマー27のタイマー計時を再開し以降前述同様の動作が行われる。
【0025】
また、図3の(S12)で、タイマー27にセットされた時間をカウントし終えたとき、この状態を(S12)で判定し、図5の(S35)へ遷移する。(S35)で制御手段25はリレー22をOFFし、その後、表示手段6を消灯(S36)し、前述した省電力モード状態へ遷移(本発明のモード変更手段に相当)する(S37)。
【0026】
その後、(S38)で入力手段5からの操作入力の検出がなく、(S39)でドア3の閉塞がない場合は省電力モード状態を継続するが、(S38)で、制御手段25が入力手段5からの操作入力を検出すると、(S7)へ戻り、再びリレー22をON(S7)し、表示手段6を点灯(S8)し、調理待機モード状態へ遷移し以降前述同様の動作が行われる。
【0027】
ここで、図4の(S38)での入力手段5の操作により行われる図3の(S8)での表示手段6の表示は、受け付けた操作入力に対する表示をするようにしても良いが、まず調理待機モード状態の初期状態である「0」を表示しても良い。また、その直前の調理待機モード状態が調理設定中、若しくは調理中断中であった場合、まずその表示をするようにしても良い。この時、この後スタートキー5cを押圧操作して調理を行う予定があると思われるため、(S10)ではタイマー27のセット時間を30分に再設定する。
【0028】
省電力モード状態のときに図4の(S39)でドア3を閉塞すると、ドアスイッチ10の可動接点10aが一方の固定接点10bとの接続をOFF(S40)し、他方の固定接点10c側にONする。その後、(S28)で電源回路23は商用交流電源8との接続が断たれ以降前述同様の動作が行われる。
【0029】
以上の様に、ドア3を開成してからタイマー27のタイマー計時が、所定時間に達したときにリレー22をOFFすると共に表示手段6を消灯して省電力モード状態へ遷移させるようにしているので、無駄な電力消費を行わずに電力消費の軽減を行うことが可能となる。また、表示手段6も消灯するようにしているので、使用者にも省電力モード状態になっていることが判る。
【0030】
また、省電力モード状態のとき、入力手段5からの操作入力があると、リレー22をONし、表示手段6を点灯するようにしている。これにより、わざわざ再度ドア3を閉開させて調理待機モード状態にする必要がなくなるので操作性を向上させることができる。またこの時、リセット回路24からはリセット信号が出力されていないので、制御手段25は直前の調理待機モードの状態を記憶していることができ、その時の調理設定状態や調理中断状態を再び表示手段6に表示して、その後、容易に調理を再開できるので、使い勝手が良い。
【0031】
また、リレー22はドアスイッチ10に並列接続され、このドアスイッチ10がON動作したときONして商用交流電源8を電源回路23に接続しているので、調理待機モード状態では、電源回路23の電荷の充電に関わらずドア3の開成及び閉塞状態のあらゆる場合で商用交流電源8と電源手段23が接続されているので、リセット回路24から制御手段25へリセット信号が出力されることが無く、制御手段25はリセットして調理設定状態や調理中断状態をクリアしてしまうことがないので、その後、容易に調理を再開できるので、操作性を大幅に向上させることができる。
【0032】
また、省電力モード状態のとき、制御手段25のリセットがない間に、ドア3の閉塞から開成の遷移を検出したとき、リレー22をONして表示手段6を点灯するようにしているので、制御手段25がリセットするまでの約1秒以上の時間、ドア3を閉塞して、リセット回路24から制御手段25へリセット信号を出力してから開成しなくても省電力モード状態を解除して調理待機モード状態にすることができ操作性を大幅に向上させることができる。
【0033】
また、制御手段25が入力手段5からの操作入力を検出した場合、タイマー27のセット時間を再設定するようにしている。これにより、タイマー27のセット時間の終了間際(省電力モード状態に遷移寸前)の操作入力中、或いは操作入力してすぐに省電力モード状態に遷移してしまうのを防止することができる。従って、省電力モード状態に遷移寸前でも入力手段5からの操作入力を続行でき次の動作に遷移できるので使い勝手を向上させることができる。
【0034】
また、調理待機モード状態中に、入力手段5からの操作入力による調理設定、若しくはドア3の開成による調理中断の場合、調理待機モード状態の初期状態である「0」表示の時よりタイマー27の設定時間を約30分と長くしているので、その後調理を再開できる可能性が高く、使い勝手が良くなる。
【0035】
また、省電力モード状態中に、入力手段5からの操作入力による調理待機モード状態へ復帰した場合、その直前の調理待機モード状態が調理設定中、若しくは調理中断中のとき、調理待機モード状態の初期状態である「0」表示の時よりタイマー27の減算時間を約30分と長くしているで、その後調理を再開できる可能性が高く、使い勝手が良くなる。
【0036】
実施の形態2.
本発明の他の実施の形態にかかる調理器であるオーブンレンジを説明する。構成は、図1、2と同じであるため、説明を省略する。
【0037】
斯かる構成の動作を図6乃至8のフローチャートに基づいて説明する。また、図3乃至5に記載したステップと同一のステップ番号が付されたステップは、前述同様の動作のため説明を省略している。なお、図6乃至8のフローチャートにおいても、同一のアルファベット間において、矢印に従い連結しているものである。
【0038】
以下、図3乃至5のフローチャートと異なる箇所を説明する。図6の(S1)を実行後使用者がこのオーブンレンジを使用するためにドア3を開成する(S2)と、ドアスイッチ10の可動接点10aが他方の固定接点10c側との接続をOFFし一方の固定接点10b側にON(S3)して商用交流電源8から電源回路23に電力が供給される(S4)。制御手段25はこの電源回路23からの出力である直流電圧の立ち上がりを捉えて、リセット回路24は制御手段25にリセット信号を出力する(S5)。このリセット信号を受けて制御手段25はONすると共に動作のリセットを行い(S6)、リレー22をONして表示手段6へ通電を開始し(S8)する。ここで制御手段25は、調理待機モード状態の初期状態である「0」を表示手段6に表示し、調理待機モード状態となる(S9)。
【0039】
次に(S10)乃至(S12)を実行し図8の(S13)でドア3を閉塞すると、ドアスイッチ10の可動接点10aが一方の固定接点10bとの接続をOFF(S16)し、その後、(S41)で電源回路23は商用交流電源8との接続が断たれる。このとき、電源回路23の容量の関係により、ドア3を開成してから1秒未満でドア3を閉塞すると、電源回路23に充分な電荷が貯えられず、リセット回路24のリセット信号が出力される(S42)。
【0040】
リセット信号によって図7の(S31)で制御手段25がOFFし、表示手段6への通電が消灯(S32)して消費電力ゼロモード状態の状態になる。即ち、電源回路23から制御手段25へ、制御手段25が正常に動作する直流電圧を発生していない消費電力ゼロモード状態に戻る(S33)。また、ドア3を開成してから1秒以上経過した後ドア3が閉塞されると、電源回路23に充分な電荷が貯えられるので、図8の(S42)においてリセット回路24からはリセット信号が出力されず、リレー22をON(S43)し、(S44)でタイマー27のセット時間を再セットし、引き続きタイマー27のタイマー計時を継続する(S17)。
【0041】
(S44)で表示手段6の表示が、調理設定中、若しくは調理中断中であった場合、この後スタートキー5cを押圧操作して調理を行う予定があると思われるため、タイマー27のセット時間を30分に設定すると良い。
【0042】
一方、図7の(S39)でドア3を閉塞すると、ドアスイッチ10の可動接点10aが一方の固定接点10bとの接続をOFF(S40)し、その後、(S28)で電源回路23は商用交流電源8との接続が断たれる。そして、ドア3を開成してから1秒以上経過した後にドア3を閉塞すると、電源回路23に充分な電荷が貯えられるので、リセット回路24からはリセット信号が出力されず(S30)、再びリレー22をON(S45)し、表示手段6を点灯(S46)し、調理待機モード状態へ遷移する(S47)。次に図8の(S34)でタイマー27のセット時間を再セットし、引き続きタイマー27のタイマー計時を継続する(S17)。
【0043】
ここで、(S39)でのドア3の閉塞による表示手段6の表示(S46)は、その直前の調理待機モード状態が調理設定中、若しくは調理中断中であった場合、その調理設定中、若しくは調理中断中を表示をするようにしても良く、また、調理待機モード状態の初期状態である「0」を表示しても良い。この時、この後スタートキー5cを押圧操作して調理を行う予定があると思われるため、(S34)ではタイマー27のセット時間を30分に設定すると良い。
【0044】
以上の様に、省電力モード状態において、入力手段5による操作入力や、ドア3を閉塞しただけで、自動的に表示手段6の表示を調理待機モード状態にするようにしているので、わざわざ再度ドア3を閉開させて調理待機モード状態にする必要がなくなり操作性を大幅に向上することができる。またこの時、リセット回路24からはリセット信号が出力されていないので、制御手段25は直前の調理待機モードの状態を記憶していることができ、その時の調理設定状態や調理中断状態を再び表示手段6に表示して、その後、容易に調理を再開できるので、使い勝手が良い。
【0045】
また、調理待機モード状態においてドア3を開成すると、ドアスイッチ10の可動接点10aが一方の固定接点10b側にONするので、リレー22を介さなくても商用交流電源8を電源回路23に接続することができ、リレー22をONする必要がない。従って、ドア3を開成している調理待機モード状態では、リレー22をOFFし、ドア3の閉塞を検出して、リレー22をONするようにしているので、リレー22への通電電力消費を削除することができる。
【0046】
実施の形態3.
以下、本発明の他の実施の形態にかかる調理器であるオーブンレンジを図9を用いて説明する。図9は本実施形態のオーブンレンジの横断面図である。尚、オーブンレンジの構成は、図1と同じであるため、説明を省略する。
【0047】
図9において、物理量測定手段28は、食品31の重量を測定する手段で、加熱室2の底部に配置されたターンテーブル29を加熱室2内で回動させるターンテーブルモータ13の下部に設けられている。シャフト30は、加熱室2の底部を貫通してターンテーブル29に固定されており、ターンテーブル29に食品31が載せられたときターンテーブル29とともに下降し、食品31が取り出されたときはターンテーブル29とともに上昇し、鉛直方向に変位する。また、物理量測定手段28は、図示しないがシャフト30の鉛直方向の変位に連動する変位部材を備えると共に、この変位部材の変位によって変位する対向電極を備えた構成で、シャフト30に加わる重量に応じて対向電極の静電容量が変化することで、食品31の重量を検出する。
【0048】
図10は、このオーブンレンジの制御回路図を示している。尚、図2と同じ符号のものは説明を省略する。初期物理量記憶手段32は、ドアスイッチ10がON動作して商用電源8から電源回路23に電力が供給されたときに、物理量測定手段28は検出した食品31の初期の重量(初期物理量)を記憶し、以降制御手段25は、随時初期物理量記憶手段32が記憶した初期物理量(以降初期食品重量と称す)と、物理量測定手段28が検出した食品重量とを比較する。
【0049】
斯かる構成の動作を図11乃至13のフローチャートに基づいて説明する。また、図6乃至8に記載したステップと同一のステップ番号が付されたステップは、前述同様の動作のため説明を省略している。なお、図11乃至13のフローチャートにおいても、同一のアルファベット間において、矢印に従い連結しているものである。
【0050】
以下、前述の実施の形態で説明したフローチャートと異なる箇所のみ説明を行う。まず、図11の(S1)乃至(S5)を実行し(S6)で、制御手段25がONすると、表示手段6へ通電を開始し(S8)、物理量測定手段28で、初期食品重量W0を測定し、その初期食品重量W0を初期物理量記憶手段32へ記憶(S48)し、(S9)乃至(12)を実行して図13の(S13)に進む。
【0051】
図13の(S13)で入力手段5からの操作入力の検出がない(S14)と、(S49)へ遷移する。(S49)で所定物理量以上の重量変動がないと、図11の(S11)へ遷移しタイマー27のタイマー計時を継続する。また図13の(S49)で使用者がターンテーブル29に食品31を載置すると、制御手段25は初期物理量記憶手段32が記憶した初期食品重量W0と、物理量測定手段28が検出した食品重量Wとの差|W−W0|が所定重量(ここでは、物理量測定手段28の変動バラツキを考え、30gとする。)以上変動すると(S15)へ遷移する。(S15)では、この後スタートキー5cを押圧操作して調理を行う予定があると思われるため、ここではタイマー27のセット時間を30分に再設定し、図11の(S11)へ戻りタイマー27のタイマー計時が再開され以降前述同様の動作が行われる。
【0052】
また、図12の(S36)、(S37)を実行後(S38)で入力手段5からの操作入力の検出がないと、(S50)へ遷移し、そこで重量変動がないと、(S39)へ遷移する。(S50)で、使用者がターンテーブル29に食品31を載置すると、制御手段25は初期物理量記憶手段32が記憶した初期食品重量W0と、物理量測定手段28が検出した食品重量Wとの差|W−W0|が所定重量(ここでは、物理量測定手段28の変動バラツキを考え、30gとする。)以上変動すると、図11の(S8)へ戻り、表示手段6を点灯し、調理待機モード状態へ遷移する(S9)。(以降前述と同じ動作のため省略。)。
【0053】
以上の様に、省電力モード状態において、物理量測定手段28で食品31の重量の変動を検出しただけで、表示手段6の表示を調理待機モード状態にするようにしているので、使い勝手が良い。
【0054】
ここでは、加熱室2内の食品31の載置による変動を物理量測定手段28で検出するようにしたが、その他のセンサーを使用して食品31の載置を検出するようにしても良いことは言うまでもない。
【0055】
実施の形態4.
本発明の他の実施の形態にかかる調理器であるオーブンレンジを説明する。構成は、図1、2と同じであるため、説明を省略する。
【0056】
斯かる構成の動作を図14のフローチャートに基づいて説明する。まずとりけしキー5dを押圧する(S51)と、(S52)へ遷移し、制御手段25がONしていないと、消費電力ゼロモード状態となる(S53)。
【0057】
(S52)で、制御手段25がONしていると、(S54)へ遷移し、省電力モード状態であるか否かを判断する。省電力モード状態であると判断すると、リレー22をONし(S55)、表示手段6の表示を調理待機モード状態である旨の表示をし(S56)、調理待機モードとなる(S57)。
【0058】
(S54)で、省電力モード状態でないと判断すると、(S58)へ遷移し、調理モード状態か否かを判断する。調理中であると判断すると、とりけしキー5dは調理取消処理を行い(S59)、表示手段6の表示を調理待機モード状態の初期状態の「0」を表示し、調理待機モードとなる(S57)。ここで、調理待機モード状態の表示手段6の表示が省電力モードからの復帰と違う表示をする場合もあるが、これは前述した通り、初期状態の「0」表示と、調理設定中や調理中断中などの表示があるためである。
【0059】
(S58)で、調理モード状態でないと判断すると、(S60)へ遷移し調理設定判断手段(図示せず)は、調理待機モード状態の調理設定中か否かを判断する。調理設定中であると判断すると、設定取消処理を行い(S61)、表示手段6の表示を調理待機モード状態の初期状態の「0」を表示し、調理待機モードとなる(S57)。
【0060】
(S60)で、調理待機モード状態の調理設定中でないと判断すると、(S62)へ遷移し、調理待機モード状態の調理中断中であるか否かを判断する。調理中断中であると判断すると、設定取消処理を行い(S61)、表示手段6の表示を調理待機モード状態の初期状態の「0」を表示し、調理待機モードとなる(S57)。
【0061】
(S62)で、調理待機モード状態の調理中断中でないと判断すると、表示手段6の表示に調理待機モード状態の初期状態の「0」を表示している状態であるので、リレー22をOFFし(S63)した後(S64)へ遷移する。
【0062】
(S64)でドア3が閉塞していると、消費電力ゼロモード状態となる(S53)。(S64)でドア3が開成していると、表示手段6を消灯(S65)し、省電力モード状態へ遷移する(S66)。
【0063】
以上の様に、調理待機モード状態において、とりけしキー5dを押圧した場合、調理設定中或いは調理中断中でないと判断すれば、所定の時間に達する前に直ちにリレー22をOFFし、その状態でさらにドア3が開成されているときは、表示手段6の表示を消灯にするようにしている。これにより、加熱室2を冷却するためにドア3を開放して調理待機モード状態になっても、使用者がとりけしキー5dの押圧で直ちに省電力モード状態にできるので、より電力消費を軽減することができる。また、加熱室2から食品31を取り出してドア3を閉めたとき、使用者がとりけしキー5dの押圧で直ちに消費電力ゼロモード状態にできるので、より電力消費を軽減することができる。
【0064】
また、本発明は、前述の各実施の形態に限定されるものではなく、適宜組み合せても同様の効果を発するのは言うまでもない。
【0065】
その他、本発明は、前述の各実施の形態のオーブンレンジに限定されるものでなく、種々の電源で動作する電子レンジ、電気オーブン、トースターなどの、調理器機器に応用しても良いのは言うまでもない。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、食品を収納するために開閉するドアを有する加熱室と、この加熱室内の食品を加熱する加熱源と、この加熱源の動作内容を設定する入力手段と、ドアの開閉を検出するドア開閉検出手段と、入力手段の設定に基づいて加熱源の動作を制御する制御手段と、この制御手段の電源を供給する電源手段と、制御手段に電源が供給されて加熱源が動作していない調理待機モード状態や加熱源が動作している調理モード状態である旨を表示する表示手段と、商用電源と電源手段との間に介設されてドアの開成でON動作し閉塞でOFF動作するドアスイッチと、このドアスイッチに並列接続された電力開閉手段と、ドアスイッチがONして商用電源から電源手段に電力が供給されたときに、所定のタイマー時間を設定して計時を開始するタイマー手段と、このタイマー手段での計時がタイマー時間に達したときに、電力開閉手段をOFFし、及び/又は、表示手段の表示を消灯して省電力モード状態へ遷移させるモード変更手段とを備えているので、例えばドアが開成されて調理待機モード状態になっていても所定時間内にドアが閉塞されない場合自動的に省電力モード状態にすることができる。これにより、無駄な電力が消費されなくなるので電力消費の軽減を行うことができるようになるものである。
【0067】
請求項2に係る発明によれば上記において、電力開閉手段はドアスイッチに並列接続され、このドアスイッチがON動作したときONして商用電源を電源手段に接続しているので、調理待機モード状態では、ドアの開成時間に関わらず、ドアの開成及び閉塞状態のあらゆる場合で商用電源と電源手段が接続されているので、リセット回路から制御手段へリセット信号が出力されることがなく、制御手段はリセットして調理設定状態や料理中断状態をクリアしてしまうことがないので、その後、容易に調理を再開できるので操作性を大幅に向上させることができるものである。また、省電力モード状態のとき入力手段から入力があった場合に、電力開閉手段をONし、及び/又は、表示手段の表示を点灯するので、その後ドアの閉塞があっても商用電源と電源手段が接続されているので、リセット回路から制御手段へリセット信号が出力されることがなく、制御手段はリセットして調理設定状態や調理中断状態をクリアしてしまうことがないので、その後、容易に調理を再開できるので、操作性を大幅に向上させることができるものである。
【0068】
請求項3に係る発明によれば上記において、電力開閉手段はドアスイッチに並列接続され、ドア開閉検出手段がドアの開成を検出しているときはOFFし、ドアの閉塞を検出するとONして商用電源を電源手段に接続するようにしているので、ドアを開成している調理待機モード状態では電力開閉手段への通電電力消費を削除することができるようになるものである。
【0069】
請求項4に係る発明によれば、上記各請求項において、モード変更手段は、省電力モード状態のとき、入力手段からの操作入力を検出した場合、又は、ドア開閉検出手段がドアの閉塞から開成への遷移を検出した場合、若しくは、ドア開閉検出手段がドアの閉塞を検出した場合に電力開閉手段をONし、及び/又は、表示手段の表示を点灯し、タイマー手段の計時を再セットして計時を開始するので、タイマー手段のセット時間の終了間際(省電力モード状態に遷移寸前)の操作入力中、或いは操作入力してすぐ省電力モード状態に遷移してしまうのを防止することができる。これにより、省電力モード状態に遷移寸前でも入力手段からの操作入力を続行できるようになり支障なく調理モード状態に遷移させることができるので使い勝手を大幅に向上させることができるようになるものである。
【0070】
請求項5に係る発明によれば、上記各請求項に加えて、加熱室の物理量を測定する物理量測定手段と、ドアスイッチがONして商用電源から電源手段に電力が供給されたときに、物理量測定手段が検出した初期物理量を記憶する初期物理量記憶手段とを備え、モード変更手段は、省電力モード状態のとき、物理量測定手段が検出した物理量が初期物理量記憶手段の記憶している初期物理量から所定物理量以上変動した場合に電力開閉手段をONし、及び/又は、表示手段の表示を点灯し、タイマー手段の計時を再セットして計時を開始するので、例えば、ドアが開成された状態で省電力モード状態に遷移している場合でも、使用者がターンテーブルに食品を載置するだけで調理待機モード状態に遷移させることができる。これにより、再度ドアを閉じて開き調理待機モード状態に遷移させる煩わしさを解消することができるようになるものである。
【0071】
請求項6に係る発明によれば、上記各請求項において、調理待機モード状態において調理設定中、若しくは、調理中断中であるか否かを判断する調理設定判断手段を備え、入力手段は、調理待機モード状態において調理時間等を設定する調理設定手段と、調理モード状態においては調理を中止し、調理待機モード状態においては調理設定を取り消す取消手段とを有し、調理待機モード状態において取消手段からの操作入力を検出したとき、調理設定判断手段が調理設定中、若しくは、調理中断中でないと判断した場合には、タイマー手段での計時がタイマー時間に達する以前に、電力開閉手段をOFFし、及び/又は、表示手段の表示を消灯して省電力モード状態へ遷移させるので、短時間で無駄な消費電力を軽減させることができるようになる。
【0072】
請求項7に係る発明によれば、上記各請求項において、タイマー手段での計時がタイマー時間に達する以前に、入力手段からの操作入力を検出した場合に、タイマー時間を再設定して計時を開始するので、タイマー手段のセット時間の終了間際の操作入力中、或いは操作入力してすぐ省電力モード状態に遷移してしまうのを防止することができる。これにより、省電力モード状態に遷移寸前の場合でも入力手段からの操作入力を続行できるようになり支障なく調理モード状態に遷移させることができるので使い勝手を大幅に向上させることができるようになるものである。
【0073】
請求項8に係る発明によれば、上記各請求項において、調理待機モード状態のとき、タイマー手段は、入力手段からの操作入力による調理設定、若しくは、ドア開閉検出手段によるドア開成検出に基づく調理中断であると判断した場合、タイマー時間を、調理設定中、若しくは、調理中断中でない場合のタイマー時間よりも長くするので、その後調理を再開できる可能性が高くなり、操作性を大幅に向上させることができるようになるものである。
【0074】
請求項9に係る発明によれば、上記各請求項において、省電力モード状態のとき、入力手段からの操作入力を検出した場合、タイマー手段は、直前の調理待機モード状態が調理設定中、若しくは、調理中断中であると判断したときは、タイマー時間を、調理設定中、若しくは、調理中断中でない場合のタイマー時間よりも長くするので、その後調理を再開できる可能性が高くなり、操作性を大幅に向上させることができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの外観斜視図。
【図2】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの制御回路図。
【図3】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの動作を示すフローチャート。
【図7】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの動作を示すフローチャート。
【図8】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの動作を示すフローチャート。
【図9】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの横断面図である。
【図10】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの制御回路図である。
【図11】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの動作を示すフローチャート。
【図12】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの動作を示すフローチャート。
【図13】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの動作を示すフローチャート。
【図14】本発明の一実施形態にかかる調理器であるオーブンレンジの動作を示すフローチャート。
【符号の説明】
1 オーブンレンジ本体、2 加熱室、3 ドア、4 操作部、5 入力手段、5a あたためキー、5b レンジキー、5c スタートキー、5d とりけしキー、5e ダイヤル、6 表示手段、8 商用交流電源、9 電流ヒューズ、10 ドアスイッチ、11 モニタスイッチ、12 オーブンランプ、13 ターンテーブルモータ、14 上ヒータ、15 下ヒータ、16 高周波発生源、17 ファンモータ、18 リレー(メイン)、19 リレー(上ヒータ用)、20 リレー(下ヒータ用)、21 リレー(高周波発生源用)、22 リレー(電源用)、23 電源回路、24 リセット回路、25 制御手段、26 ドア開閉検出回路、27 タイマー、28 物理量測定手段、29 ターンテーブル、30 シャフト、31 食品、32 初期物理量記憶手段。
Claims (9)
- 食品を収納するために開閉するドアを有する加熱室と、該加熱室内の前記食品を加熱する加熱源と、該加熱源の動作内容を設定する入力手段と、前記ドアの開閉を検出するドア開閉検出手段と、前記入力手段の設定に基づいて前記加熱源の動作を制御する制御手段と、該制御手段の電源を供給する電源手段と、前記制御手段に電源が供給されて前記加熱源が動作していない調理待機モード状態や前記加熱源が動作している調理モード状態である旨を表示する表示手段と、商用電源と前記電源手段との間に介設されて前記ドアの開成でON動作し閉塞でOFF動作するドアスイッチと、該ドアスイッチに並列接続された電力開閉手段と、前記ドアスイッチがONして前記商用電源から前記電源手段に電力が供給されたときに、所定のタイマー時間を設定して計時を開始するタイマー手段と、該タイマー手段での計時が前記タイマー時間に達したときに、前記電力開閉手段をOFFし、及び/又は、前記表示手段の表示を消灯して省電力モード状態へ遷移させるモード変更手段とを備えたことを特徴とする調理器。
- 前記電力開閉手段は前記ドアスイッチに並列接続され、該ドアスイッチがON動作したときONして前記商用電源を前記電源手段に接続することを特徴とする請求項1記載の調理器。
- 前記電力開閉手段は前記ドアスイッチに並列接続され、前記ドア開閉検出手段が前記ドアの開成を検出しているときはOFFし、前記ドアの閉塞を検出するとONして前記商用電源を前記電源手段に接続することを特徴とする請求項1記載の調理器。
- 前記モード変更手段は、前記省電力モード状態のとき、前記入力手段からの操作入力を検出した場合、又は、前記ドア開閉検出手段が前記ドアの閉塞から開成への遷移を検出した場合、若しくは、前記ドア開閉検出手段が前記ドアの閉塞を検出した場合に前記電力開閉手段をONし、及び/又は、前記表示手段の表示を点灯し、前記タイマー手段の計時を再セットして計時を開始することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の調理器。
- 前記加熱室の物理量を測定する物理量測定手段と、前記ドアスイッチがONして前記商用電源から前記電源手段に電力が供給されたときに、前記物理量測定手段が検出した初期物理量を記憶する初期物理量記憶手段とを備え、
前記モード変更手段は、前記省電力モード状態のとき、前記物理量測定手段が検出した物理量が前記初期物理量記憶手段の記憶している初期物理量から所定物理量以上変動した場合に前記電力開閉手段をONし、及び/又は、前記表示手段の表示を点灯し、前記タイマー手段の計時を再セットして計時を開始することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の調理器。 - 前記調理待機モード状態において調理設定中、若しくは、調理中断中であるか否かを判断する調理設定判断手段を備え、
前記入力手段は、前記調理待機モード状態において調理時間等を設定する調理設定手段と、前記調理モード状態において調理を中止し、前記調理待機モード状態においては調理設定を取り消す取消手段とを有し、前記調理待機モード状態において前記取消手段からの操作入力を検出したとき、前記調理設定判断手段が調理設定中、若しくは、調理中断中でないと判断した場合には、前記タイマー手段での計時が前記タイマー時間に達する以前に、前記電力開閉手段をOFFし、及び/又は、前記表示手段の表示を消灯して前記省電力モード状態へ遷移させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の調理器。 - 前記タイマー手段での計時が前記タイマー時間に達する以前に、前記入力手段からの操作入力を検出した場合に、前記タイマー時間を再設定して計時を開始することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の調理器。
- 前記調理待機モード状態のとき、前記タイマー手段は、前記入力手段からの操作入力による調理設定、若しくは、前記ドア開閉検出手段によるドア開成検出に基づく調理中断であると判断した場合、前記タイマー時間を、前記調理設定中、若しくは、調理中断中でない場合のタイマー時間よりも長くすることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の調理器。
- 前記省電力モード状態のとき、前記入力手段からの操作入力を検出した場合、前記タイマー手段は、直前の前記調理待機モード状態が調理設定中、若しくは、調理中断中であると判断したときは、前記タイマー時間を、前記調理設定中、若しくは、調理中断中でない場合のタイマー時間よりも長くすることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の調理器。
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