JP5527042B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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Description

本発明は、加熱調理器のエラー復帰後の残時間タイマに関するものである。
従来、この種の加熱調理器としては、例えば、特許第3744457号に記載されているものがあった(特許文献1参照)。
図6は、特許文献1に記載された従来の加熱調理器の構造図を示すものである。
図6に示すように、本体101の上面を覆う耐熱性ガラス製のトッププレートからなる機器上面102に加熱部106とLEDなどの上操作部108、上表示部110が設けられ、本体101前方側面部にはダイアル型、押しボタン型などの固定式あるいは図に示すような開閉収納式の主操作部107、操作に応じて各種状態を表示する表示部109を設けている。
使用者が上操作部108を操作すると入力状態を検知する入力状態検知手段111で操作内容を検知し、加熱部106下方に配置された加熱手段104を制御する制御部105に操作内容を指示して加熱部106に置かれた加熱物は使用者の所望の火力で加熱される。
まず、トッププレート上に鍋を置き、加熱調理を行う。この時、上表示部110のLEDは点灯しており、上操作部108による入力は有効であることを使用者に示す。
上操作部108で火力を最大に設定し、3kW出力の湯沸かし調理を行う。湯沸かし調理時は高火力の為、ふきこぼれや飛び散りの可能性が高いので使用者が上操作部108で操作を行わないように上操作部108からの入力による制御命令の実行の制限を行っておき、上表示部110のLEDを消灯する。
しかし、ふきこぼれや飛び散りなどにより上操作部108上に水分がつき、入力状態検知手段が異常を検知すると、表示部にエラー表示を行うと共に報知音と共に湯沸かし調理を終了させる。
特許第3744457号公報
しかしながら、従来技術ではふきこぼれや飛び散りなどの使用者が意図しない現象が原因で湯沸し調理が終了してしまう。湯沸し調理が予め定めた状態遷移により自動で湯沸しを行う自動調理である場合、使用者は湯沸し調理を行う際は加熱調理器の側を離れて、他の作業を行う事があり、ふきこぼれにより湯沸し調理が停止した事に気づかず、調理が完了しないまま放置してしまうといった不具合がある。
これは、使用者が予め調理タイマを設定し、タイマの残時間がゼロになると加熱を自動的に停止するタイマ加熱でも同様であり、使用者が意図した時間より前にふきこぼれが原因で加熱が止まるので、調理が不十分のまま放置される不具合がある。
また、タイマ調理がふきこぼれにより途中停止したことをブザー音などで報知した場合でも使用者はタイマ調理の残時間がどれだけ残っていたのか知ることができないため、ふきこぼれを取り除いて再度タイマ加熱を行う場合に、残り時間をどれだけ設定していいのかわからないという課題を有してした。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用者が意図した時間よりも前にふきこぼれが原因で加熱が停止しても、ふきこぼれ解消時の調理再開時には調理継続の判断材料を知らせることにより、使い勝手を向上した加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、加熱装置と、前記加熱装置上方に設けられ鍋が載置されるトッププレートと、前記トッププレート裏面に印刷された導電性の検知電極と、前記鍋の内容物がふきこぼれて前記検知電極との間にできる静電容量とふきこぼれる前の静電容量とを比べて変化量を検出する検知手段と、前記加熱装置の操作部と、前記操作部からの信号を受けて加熱装置の火力を複数段階に制御する制御装置と、前記変化量が所定の値を超えるとふきこぼれが起こったことを検知し前記制御装置に加熱停止を指示するふきこぼれ検知部と前記変化量が所定の値を下回るとふきこぼれが解消したことを検知するふきこぼれ復帰検知部と、前記加熱装置の加熱残時間を計時する残時間タイマとを備え、前記操作部は前記残時間を増加させるタイマアップキーと、前記残時間を減少させるタイマーダウンキーと、前記残時間を表示するタイマ表示装置とを有し、前記残時間がゼロでない時に前記ふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し前記制御装置が加熱を停止した場合、前記残時間タイマは計時中の前記残時間を保持し、前記タイマ表示装置はふきこぼれであることを使用者に知らせるエラー表示と加熱を停止する直前の前記残時間を交互に表示するものである。
これによって、使用者が意図した時間よりも前にふきこぼれが原因で加熱が停止してもふきこぼれ解消時には調理継続の判断材料を知らせるので、使用者はふきこぼれ前の調理を継続して行うことができるので、調理を失敗して調理物を無駄にしたり出来栄えが悪化することがなくすことができ使い勝手を向上することができる。
また、予め定めた状態遷移により自動で調理を行う自動調理の場合も、ふきこぼれによる加熱停止前の状態を記憶し、ふきこぼれから復帰すると記憶した状態から加熱を再開し、継続して自動調理を行うことができる。
本発明の加熱調理器は、使用者が意図した時間より前にふきこぼれが原因で加熱が止まっても、使用者がふきこぼれを布巾で拭くなどしてふきこぼれの状態を解消すると、適切に調理の再開ができるので調理物を無駄にしたり出来栄えを悪化させることのない使い勝手を向上することができる。
また、加熱停止前の残時間をタイマ表示部に表示することで使用者はふきこぼれが発生した際にタイマ調理がどの程度済んでいたかを知ることができ、ふきこぼれを解消して調理を継続するか、一旦調理を中止して、再び最初から調理をやり直すかといった選択をする際の判断材料を得ることができる。
本発明の実施の形態1〜4における加熱調理器の構成を示す分解斜視図 本発明の実施の形態1〜4における加熱調理器のトッププレートに形成された各種電極などを示す平面図 本発明の実施の形態1〜4における加熱調理器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態1〜3における加熱調理器の操作、表示の代表例を示す図 本発明の実施の形態3における加熱調理器の操作、表示の代表例を示す図 従来の加熱調理器の構造図
第1の発明は、加熱装置と、加熱装置上方に設けられ鍋が載置されるトッププレートと、トッププレート裏面に印刷された導電性の検知電極と、鍋の内容物がふきこぼれて検知電極との間にできる静電容量とふきこぼれる前の静電容量とを比べて変化量を検出する検知手段と、加熱装置の操作部と、操作部からの信号を受けて加熱装置の火力を複数段階に制御する制御装置と、変化量が所定の値を超えるとふきこぼれが起こったことを検知し制御装置に加熱停止を指示するふきこぼれ検知部と変化量が所定の値を下回るとふきこぼれが解消したことを検知するふきこぼれ復帰検知部と、加熱装置の加熱残時間を計時する残時間タイマとを備え、操作部は残時間を増加させるタイマアップキーと、残時間を減少させるタイマーダウンキーと、残時間を表示するタイマ表示装置とを有し、残時間がゼロでない時にふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し制御装置が加熱を停止した場合、残時間タイマは計時中の残時間を保持し、タイマ表示装置はふきこぼれであることを使用者に知らせるエラー表示と加熱を停止する直前の残時間を交互に表示するものである。これにより、ふきこぼれを解消時には使用者が加熱を再開する際に設定すべき残時間タイマの目安がわかり、使用者はふきこぼれ前の調理を継続して行うことができるので、調理の失敗により調理物を無駄にしたり出来栄えが悪化することをなくすことができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、ふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した場合、残時間タイマは計時中の残時間を保持し、その後ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれの解消を検知すると制御装置は加熱を再開し保持した残時間タイマの計時を再開する構成とした。これにより、ふきこぼれを解消すると使用者は加熱を再開する操作を新たに行うことなくふきこぼれ前の調理を継続して行うことができるので使い勝手がよくなる。
第3の発明は、特に第2の発明において操作部は加熱再開キーを有し、ふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した後、ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれが解消したことを検知した場合、加熱再開キーを押すと制御装置は加熱を再開し、保持した残時間タイマの計時を再開する構成とした。これにより、ふきこぼれを解消して加熱を再開する際に自動的に加熱を再開するのではなく使用者が操作をして加熱を継続するか、または中止して別の残時間で加熱を行うかを選択することができ、使い勝手がよく、自由度の高い操作ができる。
第4の発明は、特に第2または3の発明においてふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した後、ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれが解消したことを検知した場合、タイマ表示装置はエラー表示を消すとともに残時間の表示を一定時間点滅させる構成とした。これにより、ふきこぼれが起こったことを積極的に使用者に知らせてふきこぼれの解消を促すので、ふきこぼれにより加熱が停止している時間を短くでき、加熱を再開したときに連続して調理を行うのと同じ出来栄えが期待できる。
第5の発明は、特に第2〜4のいずれか1つの発明において音声報知を行う音声報知装置を備え、ふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した後、ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれが解消したことを検知した場合、タイマ表示装置はエラー表示を消すとともに音声報知を行う構成とした。これにより、使用者が離れた場所にいる場合や部屋の照明が暗く表示部が見えにくい場合にもふきこぼれが起こったことを積極的に使用
者に知らせてふきこぼれの解消を促すので、ふきこぼれにより加熱が停止している時間を短くでき、加熱を再開したときに連続して調理を行うのと同じ出来栄えが期待できる。
第6の発明は、特に第5の発明においてふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した後、ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれが解消したことを検知した場合、音声報知装置は再開キーを押すことを促す音声報知を行う構成とした。これにより、使用者に調理再開の操作を促して誤操作を防ぐため、誤操作により調理が中断してしまい調理の出来栄えが悪化することを防ぐ。
第7の発明は、特に第1〜6のいずれか1つの発明において自動調理制御部を備え、自動調理中にふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した後、ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれが解消したことを検知した場合、自動調理制御部は加熱停止直前の制御状態を記憶し、ふきこぼれが解消すると記憶した制御状態から加熱を再開する構成とした。これにより、例えば予め決められた状態遷移を行う自動調理制御の場合、ふきこぼれ復帰後に加熱停止前の状態から継続して自動調理を行うので調理の出来栄えが悪化する事を防ぐ。また、自動調理は、使用者が加熱停止前にどこの状態まで遷移していたかを知ることができないため、加熱が停止したままでは使用者が操作をして自動調理を始めから行うことになり、出来栄えへの影響が出てしまう。そこで、途中まで調理が終わった材料を廃棄して新しい材料を用意する必要があり、調理時間も延長するといった使い勝手の悪さを解消できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって、本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の構成を示す分解斜視図である。
外郭を構成する本体1の上面には、耐熱強化ガラスからなるトッププレート2が配設されている。本体1内のトッププレート2の下面にはトッププレート2上方に載置された鍋3を加熱する2つの誘導加熱コイル4、5と1つのラジェントヒーター6からなる加熱手段が配設されている。
トッププレート2上面には、誘導加熱コイル4、5、ラジェントヒーター6の配設されている位置に対応して、左加熱調理部7、右加熱調理部8、後ヒーター部9が印刷されている。
左加熱調理部7、右加熱調理部8の手前には、2つの加熱調理部に対応して操作部10、表示部11が左右方向に一列に並ぶように設けられている。
誘導加熱コイル4、5には、トッププレート2に接触してトッププレート2の温度を測定するサーミスタ12、13が設けられている。
誘導加熱コイル4、5とラジェントヒーター6は、誘導加熱コイル5の下方に配置され、操作部10より操作信号を受け取る制御部14により制御される。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるトッププレートに形成された各種」電極などを示す平面図であり、トッププレート2に導電性フィルムを用いてパターン印刷により形成された各種電極などを示している。
トッププレート2下面(図1において、鍋3が載置されている面を上面として、その反対側の面)にパターン印刷された複数の電極15と、本体1前方に報知のためのスピーカー16を有する。
図3は、本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の構成を示すブロック図である。
誘導加熱コイル4と、誘導加熱コイル4に高周波電流を供給するインバータ17と、インバータ17に整流器18を介して電力を供給する交流電源19と、交流電源19から整流器18を介して供給される入力電流およびインバータ17から誘導加熱コイル4に供給される出力電流を検知する電流検知部20と、電流検知部20からの入出力電流検知信号などに基づきインバータ17を駆動制御する制御部14と、各電極15の静電容量を検知する静電容量検知部21と、静電容量検知部21において検知された静電容量検知信号および電流検知部20において検知された入出力電流検知信号などを記憶する記憶部22と、静電容量検知信号および入出力電流検知信号などに基づいて鍋3のふきこぼれ状態を検知するふきこぼれ検知部23とを有して構成されている。
静電容量検知部21は、各電極15に高周波信号を供給する高周波信号発生器25と、各電極15からの高周波電流を整流する整流部25と、整流部25において整流された直流電圧を検知する電圧検知部26とを有して構成されている。
各電極15は、静電容量検知部21の高周波信号発生部24からの高周波信号が供給されるとともに、各電極15の静電容量を検出するために整流部25に電気的に接続されている。
図4は本発明の第1の実施の形態における加熱調理器の操作、表示の代表例を示す図である。
操作部10は、残時間タイマを設定するタイママイナスキー10a、タイマプラスキー10b、誘導加熱コイル4に供給する電流量を増減させ、火力を設定する火力ダウンキー10c、火力アップキー10d、誘導加熱コイル4への電流供給を切替える加熱切/入キー10eから成り、指定した残時間や火力は制御部14を介して表示部11に表示される。
タイマ加熱を行う場合、使用者はタイママイナスキー10aまたはタイマプラスキー10bを操作し、所望の残時間を指定する。操作部10は操作情報を制御部14に伝達し、制御部14は使用者の指定した残時間情報を得ると、表示部11に残時間を表示する。更に使用者が加熱切/入キー10eを操作して、加熱の開始を指示すると、同様に操作情報を受け取った制御部14は表示部11に加熱状態を表示すると共に、インバータ17から誘導加熱コイル4へ高周波電流の供給を開始し、鍋3への誘導加熱が始まる。
制御部14は、使用者の指定した火力相当の電流と電流検知部20の検知電流を比較して、両者が同等になるようインバータ17の制御を行う。
制御部14は、加熱中は残時間の計時を行い、残時間がゼロになると誘導加熱コイル4への電流供給を停止し、表示部11へ調理が終わったことを示す表示を行う。この時、スピーカー16からブザーの報知を行う。
誘導加熱動作が開始された加熱初期段階においては、ふきこぼれが無い状態であり、電極16と鍋3との間には主として比誘電率が1の空気が存在している。その後、加熱が継
続すると、加熱された鍋3内の内容物が沸騰状態となり、ふきこぼれが発生可能な状態となる。そして、ふきこぼれが発生すると、電極15の周りに比誘電率80の水を多く含んだ内容物の一部が存在することになる。この結果、電極15における静電容量は急増し、整流部25に入力される電流が減少し、電圧検知部26の検知電圧も減少する。ふきこぼれ検知部23は、電圧検知部26の検知電圧変化量が所定の値を下回るとふきこぼれが起こったと判断し、制御部14にふきこぼれ発生を伝達する。制御部14は、加熱を停止し、表示部11にふきこぼれ発生の表示を行う。
使用者がふきこぼれた液体をふき取り再び電極16と鍋3との間に空気が存在する状態に戻った場合、電極15における静電容量はふきこぼれ状態と比べると減少するので、電圧検知部26の検知電圧は増加する。ふきこぼれ検知部23は、電圧検知部26の検知電圧変化量が所定の値を超えるとふきこぼれが解消したと判断する。
まず、図4(a)のように、残時間を30分に設定して加熱を開始し、残時間20分でふきこぼれが起こった場合、表示部11は図(b)のようにふきこぼれが発生したため加熱を停止したことを「ERR」を表示して使用者に知らせる。この時、図(c)のふきこぼれ発生時の残時間である20分の表示を図(b)の「ERR」と交互に行う。
これにより使用者がふきこぼれを解消して再度タイマ加熱を行う場合、ふきこぼれが発生した時の残時間を表示部から知ることができるので、加熱開始時に予定していた加熱時間と同じ時間だけ加熱を行うようふきこぼれ発生時の残時間を残時間タイマに設定して加熱を再開することができ、ふきこぼれが起こっても調理の出来栄えを損なうことなく、使い勝手のよい誘導加熱調理器を提供できる。
なお、実施の形態1の誘導加熱調理器においては、鍋3におけるふきこぼれ状態を検知するための構成および機能を主として説明するものであり、その他の状態を検知するための機能および構成、例えば鍋3におけるずらし、浮かし、焦げ付き、および小物負荷がトッププレート2に載せられた場合の検知などのふきこぼれ状態以外の状態検知機能などについての説明は省略している。
(実施の形態2)
本実施の形態を用いて説明する。
第1の実施例と同一部分には同一符合を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。
図4(a)のように、残時間を30分に設定して加熱を開始し、残時間20分でふきこぼれが起こった場合、表示部11は図(b)のようにふきこぼれが発生したため加熱を停止したことを「ERR」を表示して使用者に知らせる。この時、図(c)のふきこぼれ発生時の残時間である20分の表示を図(b)の「ERR」と交互に行う。
更に、使用者がふきこぼれた液体をふき取るなどして電圧検知部26の検知電圧が加熱開始時のふきこぼれのない状態の値に戻った場合、ふきこぼれ検知部23は、制御部14にふきこぼれが解消したことを伝達する。制御部14は、ふきこぼれ発生時の残時間である20分からタイマ加熱を再開するため、表示部11に20分を表示して、タイマの計時と加熱を再開する。
この時制御部14は、スピーカー16からブザー報知と音声による加熱再開のメッセージを報知し、使用者に加熱が再開されたことを伝える。
これにより使用者がふきこぼれを解消して再度タイマ加熱を行う場合、静電容量の変化を静電容量検知部21で検知してふきこぼれ検知部は、制御部14にふきこぼれを解消を伝達し自動的に加熱を再開するので、使用者が再び加熱開始の操作を行う必要がなくなり使い勝手のよい誘導加熱調理器を提供できる。
(実施の形態3)
本実施の形態を用いて説明する。
第1及び第2の実施例と同一部分には同一符合を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。
図5は本発明の第3の実施の形態における加熱調理器の操作、表示の代表例を示す図である。
湯沸し切/入キー10fで自動湯沸しを開始すると、制御部14はトッププレート2を介して鍋3の底面温度を計測するサーミスタ12の検知温度をパラメータとして予め決められた状態遷移を行いサーミスタ12の温度が100℃を超えると湯沸しが完了したと判断して、加熱を停止しスピーカー16によるブザー報知を行う。
自動湯沸しが開始すると図5(a)のように湯沸しが自動で行われていることを表す表示を行い、自動湯沸しが完了すると図5(a)の表示は消える。
自動湯沸しが完了する前にふきこぼれが起こった場合、ふきこぼれ検知部23は、ふきこぼれの発生を制御部14に伝達する。制御部14は、ふきこぼれ発生時の状態を記憶し、加熱を停止する。この時、ふきこぼれが発生したことを使用者に知らせるために、図5(b)の表示と図5(a)の表示を交互表示する。また、スピーカー16でブザー音報知を行う。
その後、使用者がふきこぼれた液体をふき取るなどして電圧検知部26の検知電圧が加熱開始時のふきこぼれのない状態の値に戻った場合、ふきこぼれ検知部23は、制御部14にふきこぼれが解消したことを伝達する。制御部14は、ふきこぼれ発生時の状態から加熱を再開し、自動調理を継続して行い、表示部11に図5(a)の表示を行う。
これによりシーケンス制御で自動調理を行う誘導加熱調理器において、ふきこぼれが発生し加熱が停止した後、ふきこぼれの状態が解消されるとふきこぼれ発生前の制御を継続して自動調理を行うので、使用者はふきこぼれ後に自動調理の開始操作を行う必要がなく使い勝手のいい誘導加熱調理器を提供できる。また、使用者は自動調理中にシーケンスがどこまで済んでいるのかわからないので、ふきこぼれが発生して加熱が停止すると、シーケンスの始めから自動調理をやり直す必要があったが、これが解消される。
(実施の形態4)
本実施の形態を用いて説明する。
第1〜第3の実施例と同一部分には同一符合を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。
図4(a)のように、残時間を30分に設定して加熱を開始し、残時間20分でふきこぼれが起こった場合、表示部11は図(b)のようにふきこぼれが発生したため加熱を停止したことを「ERR」を表示して使用者に知らせる。この時、図(c)のふきこぼれ発生時の残時間である20分の表示を図(b)の「ERR」と交互に行う。
更に、使用者がふきこぼれた液体をふき取るなどして電圧検知部26の検知電圧が加熱開始時のふきこぼれのない状態の値に戻った場合、ふきこぼれ検知部23は、制御部14にふきこぼれが解消したことを伝達する。制御部14は、ふきこぼれ発生時の残時間である20分からタイマ加熱を再開するため、表示部11に20分を表示して、スピーカー16からふきこぼれが解消したことを使用者に音声報知する。その際、残時間20分から加熱を再開する場合は、加熱切/入キー10eを操作することを音声報知し、使用者が報知に従って加熱切/入キー10e操作を行うと、タイマの計時と加熱を再開する。使用者がふきこぼれの解消から30秒間の間に加熱切/入キー10e操作を行わなければ、表示部11の残時間表示は消灯し、加熱を完全に停止する。
これにより、ふきこぼれ解消後に継続して加熱を行うか、一旦加熱を止め、改めて残時間を設定し加熱し直すかを使用者が選択できるので、使い勝手のいい誘導加熱調理器を提供できる。
本発明は上記し且つ図面に記載した実施例にのみ限定されるものではなく、次のような変形または拡張が可能である。
各温度、時間は本実施例に示した数値に限らない。加熱装置は誘導加熱装置に限らない。
ふきこぼれ検知手段は静電容量の変化を検知する構成に限らず、抵抗値の変化、赤外線によりトッププレート上の光透過率の変化を検知する方式でも同様である。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は電極の静電容量変化を検知するふきこぼれ検知で加熱が停止する場合のみでなく、内部基板の温度過昇防止機能による加熱の停止、なべずれ検知による加熱の停止などの場合にも使い勝手をそこなうことなく調理機器の用途に有効である。
2 トッププレート
10 操作部
11 表示部
14 制御部(制御装置)
15 電極(検知電極)
16 スピーカー(音声報知装置)
21 静電容量検知部(検知手段)
23 ふきこぼれ検知部

Claims (7)

  1. 加熱装置と、前記加熱装置上方に設けられ鍋が載置されるトッププレートと、前記トッププレート裏面に印刷された導電性の検知電極と、前記鍋の内容物がふきこぼれて前記検知電極との間にできる静電容量とふきこぼれる前の静電容量とを比べて変化量を検出する検知手段と、前記加熱装置の操作部と、前記操作部からの信号を受けて加熱装置の火力を複数段階に制御する制御装置と、前記変化量が所定の値を超えるとふきこぼれが起こったことを検知し前記制御装置に加熱停止を指示するふきこぼれ検知部と前記変化量が所定の値を下回るとふきこぼれが解消したことを検知するふきこぼれ復帰検知部と、前記加熱装置の加熱残時間を計時する残時間タイマとを備え、前記操作部は前記残時間を増加させるタイマアップキーと、前記残時間を減少させるタイマーダウンキーと、前記残時間を表示するタイマ表示装置とを有し、前記残時間がゼロでない時に前記ふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し前記制御装置が加熱を停止した場合、前記残時間タイマは計時中の前記残時間を保持し、前記タイマ表示装置はふきこぼれであることを使用者に知らせるエラー表示と加熱を停止する直前の前記残時間を交互に表示する加熱調理器。
  2. ふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した場合、残時間タイマは計時中の残時間を保持し、その後ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれの解消を検知すると制御装置は加熱を再開し保持した前記残時間タイマの計時を再開する請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 操作部は加熱再開キーを有し、ふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した後、ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれが解消したことを検知した場合、加熱再開キーを押すと制御装置は加熱を再開し、保持した残時間タイマの計時を再開する請求項2に記載の加熱調理器。
  4. ふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した後、ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれが解消したことを検知した場合、タイマ表示装置はエラー表示を消すとともに残時間の表示を一定時間点滅させる請求項2または3に記載の加熱調理器。
  5. 音声報知を行う音声報知装置を備え、ふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した後、ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれが解消したことを検知した場合、タイマ表示装置はエラー表示を消すとともに音声報知を行う請求項2〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. ふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した後、ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれが解消したことを検知した場合、音声報知装置は再開キーを押すことを促す音声報知を行う請求項5に記載の加熱調理器。
  7. 自動調理制御部を備え、自動調理中に前記ふきこぼれ検知部がふきこぼれの発生を検知し加熱を停止した後、前記ふきこぼれ復帰検知部がふきこぼれが解消したことを検知した場合、前記自動調理制御部は加熱停止直前の制御状態を記憶し、ふきこぼれが解消すると記憶した制御状態から加熱を再開する請求項1〜6のいずれか1項にに記載の加熱調理器。
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