JPH11276276A - 棚載置物落下防止装置 - Google Patents

棚載置物落下防止装置

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JPH11276276A
JPH11276276A JP8716598A JP8716598A JPH11276276A JP H11276276 A JPH11276276 A JP H11276276A JP 8716598 A JP8716598 A JP 8716598A JP 8716598 A JP8716598 A JP 8716598A JP H11276276 A JPH11276276 A JP H11276276A
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rotation
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Akihiko Fujiwara
明彦 藤原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価に製作でき、棚載置物止め杆を支柱で受
けることなく該止め杆を規制位置に保持することのでき
る棚載置物落下防止装置を提供すること。 【解決手段】 書架40の前支柱42に取り付けられた取付
け具2に、支持腕部10を回転機構30を介して前方回転自
在に取り付ける。支持腕部10の先端部に書籍止め杆20を
取り付けて、支持腕部10の前方回動により、止め杆20が
書籍類41の前方位置と棚板43の上面43a より下方位置と
の間を移動することができるようにする。回転機構30
は、円形孔31と円形孔31に回転自在に嵌合される回転支
持軸36とからなる。円形孔31の周縁下部には、円形孔31
に連なる長方形状の回転支持軸係合孔32が設けられてい
る。回転支持軸36は係合孔32の形状に対応した断面を有
する。回転支持軸35を係合孔32に嵌め込むことにより、
支持腕部10の前方回動を規制して止め杆20を書籍類41の
前方位置に保持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、物品棚や書架等
の棚板上に載置された棚載置物の落下や飛出し等を防止
する棚載置物落下防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】物品棚や書架等の各種棚には、
棚載置物が地震や移動等の際の振動によって落下したり
飛び出したりすることを防止するために、棚載置物落下
防止装置が取り付けられることがある。
【0003】例えば書架には、図7に示すような装置が
取り付けられていた。同図において、(60)は書籍止め
部材、(50)は書架前側の左右の支柱(42)にそれぞれ
取り付けられた左右一対の取付け金具である。
【0004】前記書籍止め部材(60)は、中空金属製の
書籍止めパイプ(61)と、該書籍止めパイプ(61)の左
右各端部を前記取付け金具(50)に連結する、金属棒を
コ字状に屈曲して形成された連結金具(62)とからな
り、前記書籍止めパイプ(61)が棚板(43)上に並べら
れた書籍類(41)の前方に水平に配置されて、地震等の
振動による書籍類(41)の落下等を防止しうるものとな
されている。
【0005】一方、前記一対の取付け金具(50)は、金
属板を屈曲して形成されたものであって、これら一対の
取付け金具(50)の対向する側板部(51)が、支柱(4
2)の内側壁面に止めピン等の止め付け部材(56)(5
6)で止め付けられている。この側板部(51)の前端部
は、支柱前側壁面(42a )よりも前方へ突出した状態に
なっており、その前端部に前板部(52)が連設されると
共に、前板部(52)の側端に第2側板部(53)が連設さ
れている。前板部(52)の幅は、支柱前側壁面(42a )
の幅より小寸に形成されると共に、第2側板部(53)の
後端部は、支柱前側壁面(42a )に近接した位置に配さ
れている。そして、前記連結金具(62)の一端部が前記
書籍止めパイプ(61)の各端部開口部に嵌着される一
方、他端部が取付け金具(50)の第2側板部(53)に設
けられた縦長孔(54)に挿入枢支され、この連結金具
(62)の他端部を軸部として前記書籍止めパイプ(61)
が上下に回動自在となされている。
【0006】このようにして構成された上記従来品は、
同図の鎖線に示すように、書籍止めパイプ(61)を連結
金具(62)の軸部を中心に下から上に回転させて、連結
金具(62)を取付け金具(50)の第2側板部(53)及び
側板部(51)の上端部に設けられたL字状の切欠き部
(55)に掛け留めることにより、書籍(41)の前方に水
平に配置するものとなされている。
【0007】しかしながら、上記従来品には次のような
欠点があった。すなわち、上記従来品の場合、書籍止め
パイプ(61)と取付け金具(50)とを連結するには連結
金具(62)を用いなければならないが、この連結金具
(62)はコ字状に屈曲して形成しなければならないた
め、その製作がいささか面倒であり、そのためコストア
ップを招いてしまうという欠点があった。
【0008】また、書籍止めパイプ(61)を書籍規制位
置に配置するため書籍止めパイプ(61)を下から上に回
転させると、連結金具(62)の軸部が縦長孔(54)内に
おいて上方に向かってスライド移動することとなるか
ら、スライド音が発生して読書や勉強等をしている周囲
の人に迷惑をかけてしまうという欠点があった。
【0009】さらに、連結金具(62)をL字状の切欠き
部(55)に掛け留めて書籍止めパイプ(61)を書籍規制
位置に配置した状態において、連結金具(62)は支柱
(42)により受け止められていることから、何度も繰り
返して掛留め操作を行うと、支柱(42)の表面を傷付け
てしまう問題も生じる。
【0010】この発明は、上述した難点に鑑みてなされ
たもので、安価に製作でき、かつ静かに書籍止めパイプ
等の棚載置物止め杆を規制位置に配置することができ、
しかも棚載置物止め杆を支柱等で受けることなく該止め
杆を規制位置に保持することのできる棚載置物落下防止
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係る棚載置物落下防止装置は、棚の左
右両側板部の前端部に取り付けられる左右一対の取付け
具に、棚載置物の前方に配置される棚載置物止め杆を支
持する支持腕部が回転機構を介して前方回動自在に取り
付けられるとともに、この支持腕部の先端部に前記止め
杆が設けられて、前記支持腕部の前方回動により、前記
止め杆が棚載置物の前方位置と該棚載置物を載置してい
る棚板の上面より下方位置との間を移動しうるものとな
されるとともに、前記回転機構が、円形孔と該円形孔に
回転自在に嵌合される回転支持軸とからなり、前記円形
孔の周縁には、該円形孔に連なり、前記支持腕部の前方
回動を規制して前記止め杆を棚載置物の前方位置に保持
する非円形状の回転支持軸係合孔が設けられる一方、前
記回転支持軸は、前記回転支持軸係合孔の形状に対応し
た断面を有している構成を採用した。
【0012】これによれば、棚載置物止め杆を棚載置物
の前方位置に配置することにより、棚載置物の落下や飛
び出し等が防止されるものとなり、また止め杆を棚板の
上面より下方位置に配置することにより、棚載置物が自
由に取り出されるものとなる。
【0013】また、回転支持軸を回転支持軸係合孔に嵌
め込む操作により、回転支持軸と係合孔とが係合し、こ
れにより支持腕部の前方回動が規制されて止め杆が棚載
置物の前方位置に保持される。また、回転機構が円形孔
と該円形孔に回転自在に嵌合される回転支持軸とからな
るので、止め杆を棚載置物の前方に配置するために止め
杆を下から上に回転させても、従来品のように大きな音
が発生することがなくなる。
【0014】さらに、止め杆を棚載置物の前方位置に保
持した状態において、止め杆は、回転支持軸と係合孔と
の係合による支持腕部の回動規制によりその位置に保持
されているので、止め杆を棚の左右両側板部の前端部で
受けることなく該止め杆を棚載置物の前方位置に保持す
ることができる。
【0015】また、前記円形孔が前記取付け具に設けら
れるとともに、前記回転支持軸係合孔が円形孔の周縁下
部に設けられる一方、前記回転支持軸が前記支持腕部に
設けられている場合には、回転支持軸の係合孔への嵌込
み操作は、支持腕部及び止め杆の自重により行われるも
のとなって、該嵌込み操作がより一層容易になることは
もとより、1個の回転支持軸係合孔で棚載置物止め杆を
棚載置物の前方位置と棚板の上面より下方位置との二つ
の位置に保持することができるようになる。したがっ
て、装置が簡素化されるし、棚の外観体裁が損なわれる
虞もない。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、この発明の一実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0017】この実施形態では、図4に示すように、書
架(40)に棚載置物落下防止装置(1)を適用する場合
を示している。したがって、この装置(1)により落下
や飛び出し等が防止される棚載置物は、書籍類(41)と
なる。また、棚の左右両側板部の前端部に取り付けられ
る左右一対の取付け具(2)(2)は、この書架(40)
の左右両前支柱(42)(42)に取り付けられている。以
下、この実施形態に沿うように棚載置物止め杆を書籍止
め杆という。
【0018】図4において、(20)は所定長さを有する
棒状の真直なパイプ材からなる書籍止め杆で、書架(4
0)の棚板(43)の上面(43a )に載置された図書、雑
誌、ファイル等の書籍類(41)の前方に水平に配置され
ている。
【0019】(2)(2)はこの装置(1)を書架(4
0)に取り付けるための左右一対の取付け具で、書架(4
0)の左右両前支柱(42)(42)に着脱自在に取り付け
られている。この取付け具(2)は、図1及び図2に示
すように、金属板を屈曲して形成されたものであり、支
柱(42)の内側壁面(42b )に重ね合わされる側板部
(3)と、該側板部(3)の後端上下部から屈曲した鉤
型の引掛け片部(4)(4)と、前記側板部(3)の前
端部から屈曲し、支柱(42)の前側壁面(42a )に重ね
合わされる前板部(5)と、該前板部(4)の側端上部
から支柱(42)の前側壁面(42a )前方側に突出するよ
うに屈曲した軸受け板部(6)とを有し、前記引掛け片
部(4)(4)を支柱(42)の内側壁面(42b )に設け
られた棚板位置調整用孔(44)(44)…に掛け止めるこ
とにより、支柱(42)に取り付けられている。
【0020】(10)(10)は前記書籍止め杆(20)を支
持する支持腕部で、前記取付け具(2)の軸受け板部
(6)に、後記する回転機構(32)を介して前方回動自
在に取り付けられて、起立姿勢から垂下姿勢へと変化す
ることができるようになっている。
【0021】そして、これら支持腕部(10)(10)の先
端部に、前記書籍止め杆(20)の両端部が次のようにし
て取り付けられている。すなわち、図3に示すように、
支持腕部(10)の先端部には、書籍止め杆取付け孔(11
a )を有する連結部(11)がその取付け孔(11a )の開
口を書架内側に向けて一体に設けられ、この取付け孔
(11a )に前記書籍止め杆(20)の各端部がきつく嵌入
されることによって、支持腕部(10)(10)の先端部に
書籍止め杆(20)が連結されている。
【0022】こうして支持腕部(10)の先端部に取り付
けられた書籍止め杆(20)は、前記支持腕部(10)が前
方回動することによって、図4に示すように書籍類(4
1)の前方位置と、図5に示すように該書籍類(41)を
載置している棚板(43)の上面(43a )より下方位置と
の間を移動することができるものとなされている。そし
て、この書籍止め杆(20)は、前記支持腕部(10)が起
立姿勢のとき書籍類(41)の前方位置に配置して書籍類
(41)の落下等を防止する規制状態になる一方、前記支
持腕部(10)が垂下姿勢のとき棚板(43)の上面(43a
)より下方位置に配置して書籍類(41)への規制が解
除状態となるものである。
【0023】次に、前記回転機構(30)について説明す
る。
【0024】図2に示すように、前記取付け具(2)の
軸受け板部(6)には、左右方向に開いた円形孔(31)
が設けられるとともに、該円形孔(31)の周縁下部に円
形孔(31)に連なり下方に向かって縦長の略長方形状に
切り欠かれた回転支持軸係合孔(32)が設けられてい
る。
【0025】一方、前記各支持腕部(10)には、前記円
形孔(31)に挿入されて該円形孔(31)に回転自在に嵌
合する左右方向に向いた回転支持軸(36)が、次のよう
にして取り付けられている。なお、前記回転支持軸(3
6)は、前記係合孔(32)の形状に対応する断面、つま
り略長方形状の断面を有しており、図6に示すように、
その短辺部(36a )(36a )は円弧状に膨出して円形孔
(31)の内周面に面接触状態に接触して内周面への摺接
が円滑になるものとなされている。そして、この回転支
持軸(36)は、短辺部(36a )(36a )側から係合孔
(32)内にぴったりと嵌め込むことができるが、長辺部
(36b )(36b )側からでは係合孔(32)内に嵌め込む
ことができないものとなされている。また、係合孔(3
2)の底部は、円弧状に形成されて、回転支持軸(36)
の短辺部(36a )(36a )の形状に対応するものとなさ
れており、回転支持軸(36)をその短辺部(36a )(36
a )側から係合孔(32)に嵌め込んで回転支持軸(36)
を係合孔(32)に係合させたときに、回転支持軸(36)
の短辺部(36a )が係合孔(32)の底部に面接触状態に
接触するものとなって回転支持軸(36)の短辺部(36a
)を安定良く受けることができるものとなされてい
る。
【0026】一方、前記支持腕部(10)の基端部におけ
る外側面には、図2及び図3に示すように、前記回転支
持軸(36)の断面形状に対応して窪んだ回転支持軸取付
け凹部(12)が厚さ方向の中間部まで設けられている。
一方、前記支持腕部(10)の基端部における内側面に
は、ネジ挿通孔(13)が前記取付け凹部(12)に連通す
るように設けられている。前記取付け凹部(12)は、支
持腕部(10)が起立姿勢になって書籍止め杆(20)が書
籍類(41)の前方位置に配置するときに、縦長になり、
前記係合孔(32)の向きと一致するものとなされてい
る。したがって、支持腕部(10)が垂下姿勢になって書
籍止め杆(20)が棚板(43)の上面(43a )より下方位
置に配置するときにも、縦長になって、前記係合孔(3
2)の向きと一致することとなる。
【0027】(35)は、前記回転支持軸(36)を有し、
かつ取付け具(2)に支持腕部(10)を前方回動自在に
連結する回転支持軸付き連結部材である。この連結部材
(35)における前記回転支持軸(36)の一端部には、円
板状のフランジ部(37)が一体に設けられている。ま
た、前記回転支持軸(36)の端面にはネジ孔(38)が設
けられている。
【0028】そして、この連結部材(35)を用いて、そ
の回転支持軸(36)を円形孔(31)に差し込んで該円形
孔(31)と回転自在に嵌合させるとともに、その先端部
を支持腕部(10)の取付け凹部(12)に嵌め込み、次い
で、ネジ(39)を支持腕部(10)のネジ挿通孔(13)に
挿入して回転支持軸(36)のネジ孔(38)に螺合させる
ことによって、回転支持軸(36)が支持腕部(10)に取
り付けられるとともに、支持腕部(10)が取付け具
(2)に前方回動自在に連結されている。
【0029】なお、図1及び図2において、(45)は棚
板(43)上に載置された書籍類(41)を側方側から受け
止める補助側板で、その前端部に設けられた鉤型の引掛
け片部(45a )を、支柱(42)の内側壁面(42a )に設
けられた棚板位置調整用孔(44)(44)…に掛け止める
ことにより、支柱(42)に取り付けられている。一方、
棚板(43)は、この補助側板(45)の下端部に設けられ
た棚板用支持片部(45b )によって支持されている。
【0030】而して、図5は、上記構成の装置(1)に
おける書籍止め杆(20)を、棚板(43)の上面(43a )
より下方位置に配置した状態を示すもので、書籍類(4
1)を自由に取り出すことができるようになっている。
このとき、支持腕部(10)は垂下姿勢を採っており、こ
の支持腕部(10)に取り付けられた回転支持軸(36)
は、図6(a)に示すように、取付け具(2)の軸受け
板部(6)に設けられた係合孔(32)にぴったりと嵌ま
り込んでいる。したがって、支持腕部(10)は前方回動
することができず、そのため書籍止め杆(20)はその位
置に動かないように保持されている。
【0031】この状態から書籍止め杆(20)を少し持ち
上げると、支持腕部(10)に取り付けられた回転支持軸
(36)は、図6(a)の一点鎖線に示すように、係合孔
(32)から抜け出て円形孔(31)内に移動する。そし
て、この書籍止め杆(20)を手前に引きながら持ち上げ
ると、図6(b)に示すように、回転支持軸(36)がそ
の短辺部(36a )(36a )を円形孔(31)の内周面に摺
接させながら該円形孔(31)内において回転することと
なって、支持腕部(10)がスムーズに前方回動する。そ
して、支持腕部(10)が起立姿勢になったとき、書籍止
め杆(20)が書籍類(41)の前方に位置するとともに、
図6(c)に示すように、書籍止め杆(20)及び支持腕
部(10)の自重によって、回転支持軸(36)が係合孔
(32)に再度嵌まり込んで、回転支持軸(36)と係合孔
(32)とが係合する結果、支持腕部(10)の更なる回動
が規制される。この結果、図4に示すように書籍止め杆
(20)が書籍類(41)の前方位置に保持される。こうし
て書籍止め杆(20)を書籍類(41)の前方位置に保持す
ることによって、地震等の振動による書籍類(41)の落
下や飛び出しを確実に防止することができる。
【0032】一方、書籍類(41)を取り出す場合には、
書籍止め杆(20)を少し持ち上げて回転支持軸(36)を
係合孔(32)から抜け出させておいてから、この書籍止
め杆(20)を手前に引きながら下方に移動させて、支持
腕部(10)を前方回動させる。そして、その支持腕部
(10)が垂下姿勢になったときに、書籍止め杆(20)が
棚板(43)の上面(43a )より下方位置まで移動して書
籍類(41)への規制が解除状態になるとともに、書籍止
め杆(20)及び支持腕部(10)の自重によって回転支持
軸(36)が係合孔(32)に再度嵌まり込んで、支持腕部
(10)の更なる回動が規制され、もって図5に示すよう
に書籍止め杆(20)が棚板(43)の上面(43a )より下
方位置すなわち規制解除位置に保持される。
【0033】こうして書籍止め杆(20)を書籍類(41)
への規制位置や規制解除位置に配置した状態において、
書籍止め杆(20)は、支柱(42)や棚板(43)で受け止
められてその位置に保持されているものではなく、回転
支持軸(36)が係合孔(32)内に嵌まり込むことによる
支持腕部(10)の回動規制により、その位置に保持され
ていることから、書籍止め杆(20)を規制位置や規制解
除位置に配置する操作を何度も繰返して行っても、支柱
(42)や棚板(43)の表面を傷付けることがない。
【0034】また、この装置(1)は、回転機構(30)
を構成している円形孔(31)と回転支持軸(36)のう
ち、円形孔(31)が取付け具(2)に設けられ、かつ係
合孔(32)が円形孔(31)の周縁下部に設けられる一
方、回転支持軸(36)が支持腕部(10)に取り付けられ
ているので、支持腕部(10)が起立姿勢と垂下姿勢のい
ずれの姿勢を採るときにも回転支持軸(36)を係合孔
(32)に嵌め込むことができる。したがって、この装置
(1)は、書籍止め杆(20)を規制位置と規制解除位置
の二つの位置にそれぞれ保持することができるようにな
っている。このため、上記実施形態のように単独で設置
された書架(40)はもとより移動式の書架(図示せず)
にこの装置(1)を取り付けた場合にあっても、規制解
除位置に配置した書籍止め杆(20)が書架の移動の際の
振動により揺れ動いて、書籍止め杆(20)が支柱(42)
や棚板(43)にぶつかって「カタカタ」と騒音を発生す
ることもなくなり、しかも書架を移動させる際に書籍止
め杆(20)が前方の書架にぶつかってしまう問題も生じ
ないといった利点を有する。
【0035】また、取付け具(2)は全て曲げ加工によ
り形成されているので、安全性が高いものとなってい
る。
【0036】以上、棚載置物落下防止装置の一実施形態
を説明したが、この発明に係る棚載置物落下防止装置
(1)は、上記実施形態で示した書架(40)はもとよ
り、それ以外の各種の棚にも取り付けることができる。
例えば、物品棚にこの発明に係る棚載置物落下防止装置
を取り付けても良い。これに伴い、取付け具の形状やそ
の取付け方法等も様々に変更することができることはも
ちろんである。
【0037】また、回転機構(30)を構成している円形
孔(31)と回転支持軸(36)のうち、円形孔(31)を支
持腕部(10)に設けるとともに、回転支持軸係合孔(3
2)を支持腕部(10)の起立姿勢のときの円形孔(31)
の周縁上部及び下部のうち少なくとも周縁上部に設ける
一方、回転支持軸(36)を取付け具(2)に設けても良
い。なお、この場合において、係合孔(32)を支持腕部
(10)の起立姿勢のときの円形孔(31)の周縁上下両部
に設けると、上記実施形態と同じように、支持腕部(1
0)が垂下状態になったときにも回転支持軸(36)を係
合孔(32)に嵌め込むことができるようになって、書籍
止め杆(20)を規制解除位置にも保持することができる
ものとなる。
【0038】
【発明の効果】上述の次第で、この発明に係る棚載置物
落下防止装置は、棚の左右両側板部の前端部に取り付け
られる左右一対の取付け具に、棚載置物の前方に配置さ
れる棚載置物止め杆を支持する支持腕部が回転機構を介
して前方回動自在に取り付けられるとともに、この支持
腕部の先端部に前記止め杆が設けられて、前記支持腕部
の前方回動により、前記止め杆が棚載置物の前方位置と
該棚載置物を載置している棚板の上面より下方位置との
間を移動しうるものとなされているので、止め杆を棚載
置物の前方位置に配置することにより、棚載置物の落下
や飛び出し等を防止することができるし、止め杆を棚板
の上面より下方位置に配置することにより、棚載置物を
自由に取り出すことができる。
【0039】また、前記回転機構が、円形孔と該円形孔
に回転自在に嵌合される回転支持軸とからなり、前記円
形孔の周縁には、該円形孔に連なり、前記支持腕部の前
方回動を規制して前記止め杆を棚載置物の前方位置に保
持する非円形状の回転支持軸係合孔が設けられる一方、
前記回転支持軸は、前記回転支持軸係合孔の形状に対応
した断面を有していることから、回転支持軸を係合孔に
嵌め込む操作だけで、支持腕部の前方回動を規制して止
め杆を棚載置物の前方位置に保持することができるの
で、極めて簡単な操作で止め杆を棚載置物の前方位置に
保持することができるし、比較的簡素な構成の装置にな
り得て、該装置を安価に製造することができる。また、
回転機構が円形孔と円形孔に回転自在に嵌合される回転
支持軸とからなるので、止め杆を棚載置物の前方に配置
するために止め杆を下から上に回転させても、従来品の
ように大きな音が発生することがなくなり、静かに止め
杆を棚載置物の前方位置に配置することができる。
【0040】さらに、止め杆を棚載置物の前方位置に保
持した状態において、止め杆は、回転支持軸と係合孔と
の係合による支持腕部の回動規制により、その位置に保
持されているので、止め杆を支柱等の左右両棚板の前端
部で受けることなく該止め杆を棚載置物の前方位置に保
持することができる。したがって、この発明に係る装置
は、止め杆を棚載置物の前方位置に配置する操作を何度
も繰返して行っても、棚の左右側端部の前端部の表面を
傷付けることがないという利点を有する。
【0041】また、前記円形孔が前記取付け具に設けら
れるとともに、前記回転支持軸係合孔が円形孔の下側に
設けられる一方、前記回転支持軸が前記支持腕部に設け
られている場合には、支持腕部及び止め杆の自重によ
り、回転支持軸を係合孔に嵌め込むことができるように
なって、該嵌込み操作をより一層容易に行うことができ
ることはもとより、一個の係合孔で止め杆を棚載置物の
前方位置と棚板の上面より下方位置との二つの位置に保
持することができるようになるから、装置を更に簡素化
することができるし、外観体裁を維持することができ
る。更にこの装置を例えば移動式書架に取り付けた場合
にあっても、書架の移動の際の振動により棚板の上面よ
り下方位置に配置した止め杆が揺れ動いて、止め杆が棚
の左右側端部の前端部や棚板にぶつかって「カタカタ」
と騒音を発生することもなくなるし、書架を移動させる
際に止め杆が前方の書架にぶつかってしまう問題も生じ
なくなることから、静かに且つ安全に書架を移動するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の棚載置物落下防止装置
を書架に適用した場合を示す図で、(a)は同装置の正
面図、(b)は同図(a)中のI(b)−I(b)線断
面図、(c)は同図(a)中のI(c)−I(c)線断
面図である。
【図2】同装置を分解して示す斜視図である。
【図3】(a)は同装置を分解して示す縦断面図、
(b)は同図(a)中のIII (b)−III (b)線側面
図である。
【図4】同装置の書籍止め杆を書籍類の前方位置に配置
した状態を示す正面図である。
【図5】同装置の書籍止め杆を棚板の上面より下方位置
に配置した状態を示す正面図である。
【図6】同装置の回転機構を示す円形孔及び回転支持軸
の図で、(a)は書籍止め杆が棚板の上面より下方位置
に配置したとき、(b)は書籍止め杆が手前に引かれた
とき、(c)は書籍止め杆が書籍類の前方位置に配置す
るときを示している。
【図7】従来の書籍類落下防止装置を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1…棚載置物落下防止装置 2…取付け具 10…支持腕部 20…書籍止め杆(棚載置物止め杆) 30…回転機構 31…円形孔 32…回転支持軸係合孔 36…回転支持軸 40…書架(棚) 41…書籍類(棚載置物) 42…前支柱(左右両側板部の前端部) 43…棚板

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棚(40)の左右両側板部の前端部(42)
    (42)に取り付けられる左右一対の取付け具(2)
    (2)に、棚載置物(41)の前方に配置される棚載置物
    止め杆(20)を支持する支持腕部(10)(10)が回転機
    構(30)を介して前方回動自在に取り付けられるととも
    に、この支持腕部(10)(10)の先端部に前記止め杆
    (20)が設けられて、前記支持腕部(10)の前方回動に
    より、前記止め杆(20)が棚載置物(41)の前方位置と
    該棚載置物(41)を載置している棚板(43)の上面(43
    a )より下方位置との間を移動しうるものとなされると
    ともに、 前記回転機構(30)が、円形孔(31)と該円形孔(31)
    に回転自在に嵌合される回転支持軸(36)とからなり、 前記円形孔(31)の周縁には、該円形孔(31)に連な
    り、前記支持腕部(10)の前方回動を規制して前記止め
    杆(20)を棚載置物(41)の前方位置に保持する非円形
    状の回転支持軸係合孔(32)が設けられる一方、 前記回転支持軸(36)は、前記回転支持軸係合孔(32)
    の形状に対応した断面を有していることを特徴とする棚
    載置物落下防止装置。
  2. 【請求項2】 前記円形孔(31)が前記取付け具(2)
    に設けられるとともに、前記回転支持軸係合孔(32)が
    円形孔(31)の周縁下部に設けられる一方、前記回転支
    持軸(36)が前記支持腕部(10)に設けられている請求
    項1記載の棚載置物落下防止装置。
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