JP2003298248A - スタンド - Google Patents

スタンド

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JP2003298248A
JP2003298248A JP2002100427A JP2002100427A JP2003298248A JP 2003298248 A JP2003298248 A JP 2003298248A JP 2002100427 A JP2002100427 A JP 2002100427A JP 2002100427 A JP2002100427 A JP 2002100427A JP 2003298248 A JP2003298248 A JP 2003298248A
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stand
movable shaft
thin display
display
mainspring
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JP2002100427A
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English (en)
Inventor
Kunihiro Niioka
邦啓 新岡
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Advanex Inc
Original Assignee
Advanex Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り扱いが容易で、かつ、安全性に優れた機
器取り付け用のスタンドを提供する。 【解決手段】 垂直面方向に常時上下動可能とする昇降
手段10と、水平面方向に常時回転可能とする首振り手
段20と、前方へ傾斜可能とするあおり手段30とを備
えるスタンド1における可動軸2の上端部に、機器Dを
取り付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、テレビやパソコ
ン等の薄型ディスプレイや、スピーカ、マイク、照明、
標識、看板等といった機器を、任意の向きや高さに位置
調整可能とする機器取り付け用のスタンドに関する。
【0002】
【従来の技術】利用に際してその向きや高さの位置調整
を要する機器類の一つとして、例えば、テレビ用の薄型
ディスプレイ(以下、単に「ディスプレイ」と称す
る。)がある。そして、このディスプレイを載置又は支
持するスタンドとしては、その高さが予め定められてお
り、また、その向きもディスプレイを載置もしくは支持
した時の向きに定められてしまう固定式のものが一般的
であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
プレイの向きや高さが固定されたものであると、ディス
プレイを見る場合、見る位置や状態(姿勢)によって見
辛いことがある。すなわち、ディスプレイは、正面から
同じ目線の高さで見た方が当然見易いのであるが、正面
に移動することが出来ない場合や、床に寝転んでいる状
態、ベッドに寝ている状態、椅子に腰掛けている状態、
立っている状態等では、何れもディスプレイに対する目
線の向きや高さが異なり、ディスプレイを見るのに支障
をきたしてしまう場合がある。
【0004】具体的には、固定式の載置スタンドの場
合、水平面方向に対する向きであれば、載置したディス
プレイをスタンドより持ち上げ、再度スタンドに対して
載置し直すことで位置(向き)の調整をすることは可能
であるが、垂直面方向に対する高さや向きに対しては対
処することが出来ない。しかも、水平面方向に対する向
きの位置調整のための作業は力を要するものであるた
め、子供や女性、お年寄り、障害者等にとっては、所望
の際にその都度位置調整を行なうことは非常に困難なも
のである。
【0005】一方、固定式の支持スタンドの場合、垂直
面方向に対する高さであれば、スタンドに支持したディ
スプレイの固定を一旦解除し、再度スタンドに対して固
定し直すことで位置(高さ)調整をすることは可能であ
るが、水平面方向に対する高さや向きに対しては対処す
ることが出来ない。しかも、垂直面方向に対する高さの
位置調整のための作業は固定手段の解除及び再固定の操
作を要するものであるため、やはり子供や女性、お年寄
り、障害者等にとっては、所望の際にその都度位置調整
を行なうことは非常に煩わしさを感じるものである。
【0006】また、ディスプレイの向きもしくは高さの
位置調整を可能としたものとして、スタンドの上部にデ
ィスプレイを載置状態で回転させるターンテーブルを設
けたものや、スタンドの下端部にスタンドごと全体的に
可動させる移動キャスタを設けたもの、スタンドを所定
の高さに維持する固定手段を設けたものも知られてい
る。
【0007】しかしながら、ターンテーブルを設けたも
のの場合は、水平面方向に対する位置(向き)の調整を
することは可能であるが、垂直面方向に対する高さや向
きに対しては対処することが出来ず、しかも、ディスプ
レイとターンテーブル、及びターンテーブルとスタンド
とが何れも固定されているものでないことから、位置
(向き)の調整を行なうに従って次第にディスプレイが
ターンテーブル上からもしくはターンテーブルがスタン
ド上からずれて落下してしまう恐れを有する。
【0008】また、移動キャスタを設けたものの場合
は、同じく水平面方向に対する位置(向き)の調整をす
ることは可能であるが、垂直面方向に対する高さや向き
に対しては対処することが出来ず、しかも、移動に際し
てバランスを崩し転倒させてしまう恐れや、移動キャス
タで床面を傷付けてしまう恐れをも有する。
【0009】さらに、スタンドを所定の高さに維持する
固定手段を設けたものの場合は、ターンテーブルや移動
キャスタを備えるものとすることで、水平面方向に対す
る向きや垂直面方向に対する高さの調整を可能とするこ
とが出来るが、その向きや高さの位置調整において固定
手段の解除や再固定といった操作を要することとなり、
非常に煩わしいものである。
【0010】本発明は前記事情に基づきなされたもの
で、その目的とするところは、利用に際してその向きや
高さをその都度任意に位置調整可能とする利便性に優れ
たものとすることは勿論のこと、その取り扱い操作が容
易で、かつ、安全性に優れた機器取り付け用のスタンド
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のスタンドは、機
器を搭載するものであって、前記機器を水平面方向に回
転可能とする首振り手段と、前記機器を垂直面方向に上
下動可能とする昇降手段とを備えることを特徴としてい
る。このスタンドによれば、水平面方向の向きや垂直面
方向の高さの調整を所望のときに迅速かつ容易に行なう
ことが出来ることとなり、所望の位置や状態(姿勢)で
機器を用いることが可能となる。
【0012】また、前記スタンドにおいては、前記首振
り手段が、上端部に前記機器が取り付けられる可動軸
と、この可動軸を回転可能に支持する軸受とを備えて構
成されているのが好ましい。このようにすれば、機器を
支持するスタンドと機器との間に水平面方向に回転する
首振り手段を介在させること無く、スタンドの可動軸と
機器とをより直接的に固定することができ、したがって
機器の安全かつ安定した支持が可能となる。
【0013】なお、このスタンンドにおいては、前記首
振り手段に、可動軸の回転許容範囲を制限するストッパ
ー機構が設けられているのが好ましい。このようにすれ
ば、スタンドに取り付けられた機器の回転し過ぎが防止
され、効率良く位置決め操作を行うことが可能となる。
また、機器類が給電コードを要するものの場合、水平面
方向の向きの調整を行なうにおいて給電コードがスタン
ドの周囲に絡み付いてしまう恐れも防止することが出来
るものとなる。
【0014】また、前記スタンドにおいては、前記昇降
手段が、前記機器を取り付けた可動軸を支持するゼンマ
イ部によって形成され、このゼンマイ部が、該ゼンマイ
部が支持する重量に釣り合うように形成された巻きバネ
の巻き上げ又は引き出しにより、可動軸を上下動させる
よう構成されたものであるのが好ましい。このようにす
れば、可動軸に対して新たに力が加えられると、ゼンマ
イ部に支持される重量と巻きバネとが釣り合わなくな
る。すると、保たれていた均衡が崩れ、加えられた力の
分だけ巻きバネの巻き上げ又は引き出しがなされ、これ
により可動軸のの上下動に伴われて機器が上下動する。
【0015】また、前記スタンドにおいては、前記可動
軸に、その上端部に取り付けられる機器を前方へ傾斜可
能とするあおり手段が備えられているのが好ましい。こ
のようにすれば、水平面方向の向きや垂直面方向の高さ
だけでなく、垂直面方向の向きの調整も行なうことが出
来ることとなり、一層自由な位置や状態(姿勢)によっ
て機器を用いることが可能となる。
【0016】また、前記スタンドにおいては、前記機器
の給電コードの少なくとも一部を収容するコード収容部
が設けられているのが好ましい。このようにすれば、給
電コードを収容することにより全体をスッキリさせて見
栄えを良くすることが可能になり、また給電コードがス
タンドの周囲に絡み付いてしまうといったことも防止さ
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るスタンドの一
実施形態例について、図面に基づき説明する。図1は、
本実施の形態に係るスタンド1の上端部に、利用に際し
てその向きや高さの位置調整を要する機器として、テレ
ビ用の薄型ディスプレイDを装着した状態を示す正面図
であり、図2は、その側面図である。これらの図に示す
スタンド1は、テレビ用の薄型ディスプレイDを垂直面
方向に上下動可能とする昇降手段10と、同水平面方向
に回転可能とする首振り手段20と、同前方へ傾斜可能
とするあおり手段30とを備えている。
【0018】昇降手段10は、可動軸2を上下動させる
ことによりその上端部2Aに取り付けられた薄型ディス
プレイDの高さ調整を行なうものであり、可動軸2の上
下動は、可動軸2の下端部2Bに取り付けられたゼンマ
イ部11の巻き上げ又は引き出しにより達成されるもの
である。そして、このゼンマイ部11は、図3及び図4
に示すように、細長棒状をしたゼンマイシャフト12
と、薄厚帯状をした巻きバネ13と、円盤状をした巻き
バネ押え14とからなる。
【0019】ゼンマイシャフト12は、図4に示すよう
に、ゼンマイ部11の上方部を覆うように設けられた正
面下向きコ字状をした三面体からなるゼンマイ押え15
の両側面15A,15Aに架け渡すように横向きに設け
られ、このゼンマイ押え15の両側面15A,15Aに
対して回転自在に取り付けられている。また、ゼンマイ
押え15の各側面15A,15Aに取り付けられたゼン
マイシャフト12の両端部12A,12Aは、それぞれ
ゼンマイ押え15の各側面15A,15Aを貫通して外
方に突出している。そして、この外方に突出したゼンマ
イシャフト12の端部12Aは、後述する平面前向きコ
字状をした三面体からなる固定チャンネル3の両側板3
A,3Aの前端部3A−1,3A−1に接し、昇降の際
に後側(すなわち、固定チャンネル3の背板3B側)へ
引っ張られつつ、この前端部3A−1をガイドレールと
して沿いながら上下動するようになっている。なお、ゼ
ンマイ押え15の上面15B上部(外側)には、可動軸
2の下端部2Bが何ら固定されず当接状態で載かってい
る。
【0020】巻きバネ13は、図5に示すように、ゼン
マイシャフト12に一端13Aが固定され、このゼンマ
イシャフト12の周囲に渦巻き状に巻き付くように付勢
されている。また、この巻きバネ13の他端13Bは、
後述する固定チャンネル3の背板3B内側に、ピン等を
用いて取り付けられている。この巻きバネ13は、これ
がゼンマイ押え15を介して支持する可動軸2上、すな
わち可動軸2及び薄型ディスプレイD等の重量に対し釣
り合うように形成されたもので、このような構成のもと
に、支持する可動軸上2と常時均衡を保つようになって
いる。また、可動軸2等を介して上方あるいは下方に力
が加えられるとその均衡が崩れ、加えられた力の分だけ
ゼンマイシャフト12が回転して巻き上げ又は引き出し
がなされる。そして、加えられた力が解除されると、そ
の後巻き上げ又は引き出しはなされること無くその状態
(位置)で止まり、再度均衡を保つようになるのであ
る。
【0021】ここで、「均衡を保つ」とは、巻きバネ1
3の巻き上げ力とゼンマイ部11に加わる重量による引
き出し力とが等しく、これにより可動軸2に取り付けら
れた薄型ディスプレイDの高さ(位置)が不変維持され
ている状態をいう。また、前記の「常時」とは、垂直面
方向への上下動(すなわち、スタンド1に取り付けられ
た薄型ディスプレイDの向きや高さの位置調整)や後述
する水平面方向への回転のために外力を加えると、いつ
でも自由に加えられた外力が何ら拘束されずに直ちに作
用すること、言い換えれば、加えられた外力を作用させ
るために解除操作が必要な位置状態を維持する固定手段
等は何ら有さないことを意味している。なお、本実施の
形態を示す図面において巻きバネは一つのものとなって
いるが、本発明はこれに限定されるものではなく、複数
の巻きバネを用いるようにしても良い。
【0022】巻きバネ押え14は、巻きバネ13が巻き
付けられたゼンマイシャフト12の両端部にそれぞれ挿
通して取り付けられ、ゼンマイシャフト12に巻き付い
た巻きバネ13がズレないように保持している。そし
て、巻きバネ押え14を挿通後のゼンマイシャフト12
の各端部12A,12Aを、さらに前述したようにゼン
マイ押え15の各側面15A,15Aにそれぞれ挿通さ
せることにより、巻きバネ押え14がゼンマイシャフト
12の端部12Aから脱落することを防止している。ま
た、巻きバネ押え14は、ゼンマイシャフト12に巻き
付けられた巻きバネ13の巻き付き最大径よりその径が
大きく、最大巻き上げ(すなわち、最高位)時にゼンマ
イ押え15の上面15B内側に接したり、最大引き出し
(すなわち、最低位)時に下面の取り付け台5上面に接
したりして、位置調整に支障を来たすことの無いように
保護している。
【0023】以上のように構成した昇降手段10による
薄型ディスプレイDの高さ調整は、以下のようになされ
る。例えば、薄型ディスプレイDの位置を低くするため
に薄型ディスプレイDに対して上方より押し下げ力を加
えると、その力が可動軸2を介してゼンマイ部11に伝
達される。ゼンマイ部11に伝達された押し下げ力は、
薄型ディスプレイDや可動軸2等の重量や重力と共に、
薄型ディスプレイDをその状態に保持している巻きバネ
13の付勢力、すなわち、薄型ディスプレイDの引き上
げ力に抗して加わる。巻きバネ13に押し下げ力が加わ
ると、薄型ディスプレイDと保たれている巻きバネ13
の均衡が崩れ、新たに押し下げ力が加えられている間巻
きバネ13がゼンマイシャフト12より引き出され、ゼ
ンマイシャフト12の端部12Aが、固定チャンネル3
の側板3Aの前端部3A−1をガイドレールとしてこれ
に沿って下方に移動し、薄型ディスプレイDの位置が低
く調整される。そして、薄型ディスプレイDの押し下げ
力を解除すると、再び薄型ディスプレイD等と巻きバネ
13との均衡が保たれてこれらが再度釣り合い、新たに
調整した高さが維持されるものとなる。この際、新たに
調整した高さを維持するための固定手段は、何ら必要な
い。
【0024】一方、薄型ディスプレイDの位置を高くす
るために薄型ディスプレイDに対して下方より引き上げ
力を加えると、その力が可動軸2を介してゼンマイ部1
1に働く。ゼンマイ部11に働いた引き上げ力は、薄型
ディスプレイDや可動軸2等の重量や重力を減少させる
よう、薄型ディスプレイDをその状態に保持している巻
きバネ13の付勢力、すなわち、薄型ディスプレイDの
引き上げ力に加わる。巻きバネ13に引き上げ力が加わ
ると、薄型ディスプレイDと保たれている巻きバネ13
の均衡が崩れ、新たに引き上げ力が加えられている間巻
きバネ13がゼンマイシャフト12の周囲に巻き付けら
れ、ゼンマイシャフト12の端部12Aが、固定チャン
ネル3の側板3Aの前端部3A−1をガイドレールとし
てこれに沿って上方に移動し、薄型ディスプレイDの位
置が高く調整される。そして、薄型ディスプレイDの押
し上げ力を解除すると、再び薄型ディスプレイD等と巻
きバネ13との均衡が保たれ、新たに調整した高さが維
持されるものとなる。この際、新たに調整した高さを維
持するための固定手段は、やはり何ら必要ない。
【0025】また、前述した固定チャンネル3は、図3
に示すとおり、可動軸2を垂直状態に支持するものであ
り、平面前向きコ字状をした三面体からなる。この固定
チャンネル3は、両側板3A,3Aが前方を向くよう、
すなわち、前方が開口するよう取り付け台5に固定され
ている。この固定チャンネル3の取り付け台5への固定
は、本実施の形態の場合は、取り付け台5の上面に立た
せた固定チャンネル3の下端部(すなわち、固定チャン
ネル3と取り付け台5との接触部分)に、L字状をした
ブラケット6を、その水平面が取り付け台5に、またそ
の垂直面が固定チャンネル3の背板3Bにそれぞれ接す
るようあてがい、これらを螺子によって連結することに
よりなされている。
【0026】また、首振り手段20は、固定チャンネル
3の上端部に取り付けられたリニアブッシュよりなる軸
受21内に可動軸2を貫通させ、既述したように、貫通
した可動軸2の下端部を昇降手段10のゼンマイ押え1
5の上面15B上部(外側)に単に当接状態に載せるこ
とにより、構成している。これにより、可動軸2は軸受
21に回転可能に支持された状態となっている。軸受2
1の固定チャンネル3への取り付けは、本実施の形態の
場合、C型止め輪23を用いて軸受21を固定チャンネ
ル3に固定している。すなわち、固定チャネル3内に軸
受21を納め、その状態でこの軸受21の外周面をC型
止め輪23で押さえ、さらにこのC型止め輪23を固定
チャンネル3の側板3A上端部に螺子止めすることによ
り、軸受21を固定チャンネル3に固定している。な
お、軸受21にはその上部側と下部側にそれぞれフラン
ジ(図示せず)が設けられており、これらフランジ間に
C型止め輪23が挟持された状態で押圧させられている
ことにより、軸受21は上下に位置ずれすることなく、
C型止め輪23によって固定チャンネル3に固定された
ものとなっている。
【0027】以上のように構成した首振り手段20によ
る薄型ディスプレイDの向き調整は、以下のようになさ
れる。例えば、薄型ディスプレイDに対して側方より押
圧力を加えて回転させる。すると、可動軸2は軸受21
に回転可能に支持されており、またその下端はゼンマイ
押え15に拘束されることなく、単にこれの上面15B
に当接しているだけであることから、可動軸2は容易に
回転し、これに支持される薄型ディスプレイDも回転し
て所望の向きに調整される。そして、薄型ディスプレイ
Dに対する側方からの押圧力を解除すると、新たに調整
した向きが維持されるものとなる。この際、新たに調整
した向きを維持するための固定手段は、何ら必要ない。
【0028】また、本実施の形態においては、図6に示
すように、可動軸2の下端付近正面に前方へ突出する係
止ピン25が取り付けられるとともに、ゼンマイ押え1
5の上面15B左右両側に起立するように突出するスト
ッパ16,16が設けられている。このストッパ16,
16は、例えば、ゼンマイ押え15の上面15Bをコ字
状に切り欠き、この切り欠き部分を上側に曲折すること
により形成するようにしても良い。そして、可動軸2の
回転に伴い、可動軸2の下端付近正面に取り付けられた
係止ピン25がゼンマイ押え15の上面15B左右両側
にそれぞれ設けられたストッパ16,16に当接する範
囲(すなわち、ストッパ16,16間)を回転許容範囲
として、回転動作が制限されるようにもなっている。こ
のような構成により係止ピン25とストッパ16、16
とは、本発明におけるストッパー機構を構成するものと
なっている。
【0029】なお、この回転許容範囲は、ゼンマイ押え
15の上面15Bに設ける二つのストッパ16,16の
間隔やその大きさ等により、任意に調整することが出来
るものである。さらに、所望により、係止ピン15もス
トッパ16も設けず、回転動作を制限しない360度回
転自在な首振り手段を有する動軸5としても良い。そし
て、昇降手段10を構成するゼンマイ部11を有する固
定チャンネル3と、首振り手段20を構成する軸受21
は、その外側全体が中空円筒状をした固定パイプ7によ
って覆われ、固定パイプ7の上部には、軸受21を覆っ
て蓋をするように、可動軸2挿通用の穴を有する固定軸
カバー8が取り付けられている。
【0030】また、本実施の形態においては、図2に示
すように、薄型ディスプレイDの給電コードCにおける
先端のプラグ部c−2がスタンド1の下部(すなわち、
固定パイプ7の下部)から引き出されるよう、固定チャ
ンネル3の背面と固定パイプ7の間の空隙部に、給電コ
ードCのコード部c−1を収容するようにしている。こ
れにより、給電コードの先端プラグ部までの中間部分は
適宜スタンド1内に保護され、給電コードCが弛むこと
による取り扱いの不便さを解消し、見栄えの良いものと
することができる。なお、前述したように本例では、固
定チャンネル3の背面と固定パイプ7の間の空隙部が、
本発明におけるコード収容部となっている。
【0031】また、あおり手段30は図7及び図8に示
すように、可動軸2の上端部に取り付けられた薄型ディ
スプレイDの垂直面方向の向きの調整行なうものであ
り、薄型ディスプレイDの下端部にディスプレイ取付板
31を介して取り付けられたヒンジ部32の回動によ
り、ディスプレイ取付板31の前方への傾斜を達成する
ものである。このディスプレイ取付板31は、側方から
見て、上方に伸びる途中で前方に迫り出すような段部を
有するクランク状をしており、前方に迫り出した上端正
面部31Aに薄型ディスプレイDの背面が取り付けられ
る。また、ディスプレイ取付板31の下端部は下向きコ
字状に切り欠かれており、この切り欠き部36にヒンジ
シャフト37を横向きに架け渡すことにより、ヒンジシ
ャフト37を軸とした垂直面方向の回動が可能となるよ
うにヒンジ部32が取り付けられている。ヒンジ部32
としては、例えば、樹脂タイプフリーストップヒンジで
あるヘキサトルク(登録商標)を用いることができる。
【0032】このディスプレイ取付板31は、薄型ディ
スプレイDが取り付けられる上端部が前方に迫り出した
状態となっているので、可動軸2の上端部に取り付けた
ディスプレイ取付板31に薄型ディスプレイDを取り付
けることとしても、薄型ディスプレイDの下端部が可動
軸2の上端部にぶつかってしまうことがない(図2参
照)。また、前方へ傾斜可能とするあおり手段動作時に
おいても、薄型ディスプレイDの下端部が可動軸2の上
端部にぶつかってしまうことがない(図2参照)。さら
に、薄型ディスプレイDの背面に対するディスプレイ取
付板31の取り付け位置を調節すれば、あおり手段30
部分が正面から見えないように薄型ディスプレイDの背
面に隠し、体裁を良くすることもできる(図1参照)。
【0033】ヒンジ部32の下端部には、短冊状をした
固定板33が取り付けられており、この固定板33の下
端部33Bには、螺子を螺合せずに挿通させる挿通穴3
9が設けられている。また、固定板33は、上部に横一
文字状のスリット38が形成された締付固定部材34の
スリット38内に挿入されている。この締付固定部材3
4は、可動軸2の上端内部に配置される大きさをした円
筒状の部材であり、上部に形成されたスリット38を介
して前方部34Aと後方部34Bとに分けられている。
また、このスリット38により分けられた締付固定部材
34の前方部34Aの周胴部には、前後方向に貫通する
螺子溝が形成された挿通螺子穴40Aが設けられ、螺子
を螺合するようになっている。一方、締付固定部材34
の後方部34Bには、同じく前後方向に貫通するが螺子
溝が形成されていない単なる挿通穴40Bが設けられて
いる。
【0034】この締付固定部材34は、上端部2Aの外
側に可動軸固定部材35が取り付けられた可動軸2の内
部に配置される。可動軸固定部材35は、円筒状部材の
上に楕円筒状部材を重ねたような略逆凸状をした外形を
しており、前方及び上方が開口するようコ字状に切り欠
かれた、すなわち、左右両側面35A,35Aと背面3
5Bを残すよう矩形状に切り欠かれた窪み段部41を有
している。また、可動軸固定部材35の中心部には、可
動軸2を挿通する円形の中心穴42が形成されている。
さらに、可動軸固定部材35の下段の円筒状部材周胴部
には、前後方向に貫通するが螺子溝が形成されていない
単なる挿通穴43A,43Bが設けられている。そし
て、内部に固定板33が配置され、外部に可動軸固定部
材35が配置される可動軸2の上端部にも、前後方向に
貫通するが螺子溝が形成されていない単なる挿通穴9
A,9Bが設けられている。
【0035】したがって、図8に示すように、この窪み
段部41内に、ヒンジ部32が取り付けられたディスプ
レイ取付板31の下端部が配置され、さらに、ヒンジ部
32の下端部取り付けられた固定板33、及び固定板3
3の下端部取り付けられた締付固定部材34が、窪み段
部41内に形成された中心穴42内に配置される。この
時、固定板33及び締付固定部材34は、可動軸固定部
材35の窪み段部41内に形成された中心穴42内に挿
通された可動軸2の上端部2A内に配置される。そし
て、ディスプレイ取付板31、ヒンジ部32、固定板3
3、締付固定部材34、可動軸固定部材35、及び可動
軸2の連結及び配置が完了した後、上述した挿通穴3
9,40B,9A,9B,43A,43B及び挿通螺子
穴40Aを一直線上に並べ、後方より挿通穴43B,9
B,40B,39の順に螺子50を挿入し、さらに、螺
子50を挿通螺子穴40A内に螺合することにより、こ
れらを一体的に固定する。この時、螺子50を挿通螺子
穴40A内に螺合することで、固定板33の上部に形成
されたスリット38がその間隔を狭めるように徐々に締
め付けられ、この締め付け具合の加減によって、スリッ
ト38内に挿入された固定板33の取り付け支持強さを
任意に調整することができる。これにより、可動軸2の
上端部2Aに薄型ディスプレイDは取り付けられる。
【0036】以上のように構成したあおり手段30によ
る薄型ディスプレイDの垂直面方向の向き調整は、以下
のようになされる。例えば、薄型ディスプレイDの向き
を前傾させるために薄型ディスプレイDに対して斜め下
方に向って力を押し下げ力を加えると、その力はディス
プレイ取付板31に伝達される。ディスプレイ取付板3
1に伝達された押圧力は、ヒンジ部32を回転させ、デ
ィスプレイ取付板31に取り付けられた薄型ディスプレ
イDの傾斜向きの調整を可能とする。そして、薄型ディ
スプレイDに対する斜め下方に向う押圧力を解除する
と、新たに調整した向きが維持されるものとなる。この
際、新たに調整した向きを維持するための固定手段は、
何ら必要ない。ここで、本例においては、薄型ディスプ
レイDの向きを前に傾けさせた際、図8中二点鎖線で示
すようにこの薄型ディスプレイDの下端部が可動軸2側
に干渉することにより、その前傾が停止するようになっ
ており、また、後に傾けた際、可動軸固定部材35の背
面35Bに干渉することにより、その前傾が停止するよ
うになっている。
【0037】なお、本発明のスタンドは、上述した実施
の形態に限定されること無く、請求の範囲を逸脱しない
範囲で種々変更することができる。例えば、首振り手段
と昇降手段とを備える本発明のスタンドにおいて、上端
部に機器が取り付けられた可動軸をこの可動軸を支持す
る軸受に対して回転させることにより水平面方向に常時
回転可能とする首振り手段、可動軸を軸受に対して回転
させるようにした首振り手段を採用した場合に可動軸の
回転許容範囲を制限するようにすること、可動軸の下端
部に取り付けられ均衡が保たれているゼンマイ部の巻き
上げ又は引き出しにより可動軸を上下動させることによ
り垂直面方向に常時上下動可能とする昇降手段、可動軸
の上端部に取り付けられた機器を前方へ傾斜可能とする
あおり手段、給電コードの先端のプラグ部がスタンドの
下部から引き出されるようスタンド内に収容されるよう
にすること、の一又は二以上を任意に組み合わせて採用
して構成するようにしても良い。
【0038】また、本発明のスタンドは、上記実施の形
態のようにテレビ用の薄型ディスプレイの向きや高さを
任意に位置調整可能とするものに限らず、パソコン用の
薄型ディスプレイや、スピーカ、マイク、照明、標識、
看板等といった機器のスタンドとして用いることも可能
なものである。
【0039】
【発明の効果】以上、本発明によれば、機器を支持する
スタンドと機器とを一体的に固定し、かつ、スタンドを
固定式としたものであるので、安全性を確保することが
できる。また、本発明は、水平面方向に対する向き調整
手段と垂直面方向に対する高さ調整手段をそれぞれ備え
るもの、又はこれらに加えて垂直面方向に対する向き調
整手段を備えるものとしたので、向きや高さの位置調整
を可能とする利便性を確保することができる。しかも、
向きや高さの位置調整において固定や解除を要する固定
手段を何ら用いないものであるので、取り扱いが非常に
容易であり、向きや高さの位置調整を所望の際にその都
度行なっても何ら煩わしさを覚えないものとすることが
出来る。
【0040】また、本発明によれば、水平面方向に対す
る向き調整において可動軸の回転許容範囲を制限するよ
うにしたので、スタンドに取り付けられた機器の回転し
過ぎを防止して効率良く位置決め操作を行うようにする
ことができる。しかも、機器類が給電コードを要するも
のであれば、向きの調整を行なうにおいて給電コードが
スタンドの周囲に絡み付いてしまう恐れも防止すること
ができる。さらに、本発明によれば、機器の給電コード
におけるコード部をスタンド内に収容してスタンドの下
部から引き出されるようにしたので、給電コードの先端
プラグ部までの中間部分は適宜スタンド外に露出するこ
となくスタンド内に保護することができる。しかも、給
電コードがスタンド下部の外側に弛んだりして存在する
ことが無いので、取り扱いの邪魔になることはなく、見
栄えの良いものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るスタンドの上端部
にテレビ用の薄型ディスプレイを装着した状態を示す正
面図である。
【図2】 本発明の実施の形態に係るスタンドの上端部
にテレビ用の薄型ディスプレイを装着した状態を示す側
面図である。
【図3】 本発明の実施の形態に係るスタンドの昇降手
段及び首振り手段の構造を示す斜視図である。
【図4】 本発明の実施の形態に係るスタンドの昇降手
段の動作を説明する部分拡大正面図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係るスタンドの昇降手
段の動作を説明する部分拡大側断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態に係るスタンドの首振り
手段の動作を説明する部分拡大平断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態に係るスタンドのあおり
手段の構造を示す分解斜視図である。
【図8】 本発明の実施の形態に係るスタンドのあおり
手段の動作を説明する部分拡大側断面図である。
【符号の説明】
C…給電コード、D…薄型ディスプレイ(機器)、1…
スタンド、2…可動軸、10…昇降手段、11…ゼンマ
イ部、13…巻きバネ、16…ストッパ、20…首振り
手段、21…軸受、25…係止ピン、30…あおり手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機器を搭載するスタンドであって、 前記機器を水平面方向に回転可能とする首振り手段と、
    前記機器を垂直面方向に上下動可能とする昇降手段とを
    備えることを特徴とするスタンド。
  2. 【請求項2】 前記首振り手段は、上端部に前記機器が
    取り付けられる可動軸と、この可動軸を回転可能に支持
    する軸受とを備えて構成されたことを特徴とする請求項
    1記載のスタンド。
  3. 【請求項3】 前記首振り手段には、可動軸の回転許容
    範囲を制限するストッパー機構が設けられていることを
    特徴とする請求項2記載のスタンド。
  4. 【請求項4】 前記昇降手段は、前記機器を取り付けた
    可動軸を支持するゼンマイ部によって形成され、 このゼンマイ部は、該ゼンマイ部が支持する重量に釣り
    合うように形成された巻きバネの巻き上げ又は引き出し
    により、可動軸を上下動させるよう構成されたものであ
    ることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のス
    タンド。
  5. 【請求項5】 前記可動軸には、その上端部に取り付け
    られる機器を前方へ傾斜可能とするあおり手段が備えら
    れていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記
    載のスタンド。
  6. 【請求項6】 前記機器の給電コードの少なくとも一部
    を収容するコード収容部が設けられていることを特徴と
    する請求項1から5の何れか一項記載のスタンド。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005178963A (ja) * 2003-12-18 2005-07-07 Murakami Corp ディスプレイ昇降調整装置
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