JPH11275512A - デジタルカメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像の編集を容易に行なうことが可能なデジ
タルカメラを提供する。 【解決手段】 オペレータは、デジタルカメラのＬＣＤ
１０に表示された編集対象の動画像のうちの編集点とな
る画像を各種ボタン１１〜１３で選択する。次いでオペ
レータは、ＬＣＤ１０に表示されるアイコンを選択する
ことにより、編集点を基準として動画像の消去、分割な
どを行なう。パソコンなどを用いずに容易に編集でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明はデジタルカメラに
関し、特に、被写体の動画像を撮影する動画撮影モード
と、撮影した動画像の編集を行なう編集モードとを有す
るデジタルカメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、デジタルカメラには、ＣＣＤ
イメージャ、画像メモリ、液晶ディスプレイ（以下、Ｌ
ＣＤと称す）などが設けられており、撮影モード時はＣ
ＣＤイメージャで撮影された画像が画像メモリに格納さ
れ、再生モード時は画像メモリから読出された画像がＬ
ＣＤに表示される。

【０００３】また、デジタルカメラをパーソナルコンピ
ュータ（以下、パソコンと称す）に接続することによ
り、画像データをハードディスクに読出した上でモニタ
装置の大きな表示画面に画像を表示させたり、画像の編
集を行なったり、プリンタによって印刷することも可能
となっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のデジタ
ルカメラでは、別途パソコンなどを所有し、パソコンな
どの操作に習熟している者でなければ画像の編集を行な
うことができないという問題があった。特に、動画撮影
が可能なデジタルカメラでは、編集機能に対するニーズ
が大きい。

【０００５】それゆえに、この発明の主たる目的は、画
像の編集を容易に行なうことが可能なデジタルカメラを
提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】請求項１に係る発明は、
被写体の動画像を撮影する動画撮影モードと、撮影した
動画像の編集を行なう編集モードとを有するデジタルカ
メラであって、記憶手段、画像表示手段、第１の選択手
段、および編集手段を備える。記憶手段は、動画撮影モ
ード時に撮影された動画像を記憶する。画像表示手段
は、編集モードに、記憶手段から読出された動画像を表
示する。第１の選択手段は、画像表示手段によって表示
された動画像のうちの編集対象となる動画像を選択す
る。編集手段は、第１の選択手段によって選択された動
画像の編集を行なう。

【０００７】請求項２に係る発明では、請求項１に係る
発明の編集手段は、第２の選択手段および消去手段を含
む。第２の選択手段は、第１の選択手段によって選択さ
れた動画像に含まれる複数の画像のうちの所望の画像を
選択する。消去手段は、記憶手段に記憶され第１の選択
手段によって選択された動画像のうち、第２の選択手段
によって選択された画像よりも前または後の画像を消去
する。

【０００８】請求項３に係る発明では、請求項１に係る
発明の編集手段は、第２の選択手段および分割手段を含
む。第２の選択手段は、第１の選択手段によって選択さ
れた動画像に含まれる複数の画像のうちの所望の画像を
選択する。分割手段は、記憶手段に記憶され第１の選択
手段によって選択された動画像を、第２の選択手段によ
って選択された画像を境目にして２つの動画像に分割す
る。

【０００９】請求項４に係る発明では、請求項１に係る
発明の第１の選択手段は、編集対象となる２つの動画像
を選択し、編集手段は、記憶手段に記憶され第１の選択
手段によって選択された２つの動画像を連結させる。

【００１０】

【発明の実施の形態】図１（ａ）はこの発明の一実施の
形態によるデジタルカメラの外観構成を示す正面側（レ
ンズ側）から見た斜視図、図１（ｂ）は後面側から見た
斜視図である。

【００１１】図１（ａ）（ｂ）を参照して、このデジタ
ルカメラの正面側にはレンズ１、電源スイッチ連動レン
ズカバー２、光学ファインダ３、フラッシュ４、セルフ
タイマ用ＬＥＤ５が設けられ、その上面および側面には
シャッタボタン６、３点式メインスイッチ７、マクロ切
換レバー８およびターミナル９が設けられている。ま
た、このデジタルカメラの後面にはＬＣＤ１０、モード
ボタン１１、セットボタン１２、方向指示ボタン１３お
よびマイク１４が設けられている。

【００１２】メインスイッチ７は、ＬＣＤ１０をオンし
た撮影モードと、ＬＣＤ１０をオフした撮影モードと、
再生モードとの３つのモードの切換に用いられる。ＬＣ
Ｄ１０をオンした撮影モードでは、ＬＣＤ１０にスルー
画像が表示され、そのスルー画像が記録される。ＬＣＤ
１０をオフした撮影モードでは、通常の銀塩式カメラと
同様に光学ファインダ３を用いて撮影される。再生モー
ドでは、ＬＣＤ１０がオンされ、再生画像がＬＣＤ１０
に表示される。ＬＣＤ１０には、スルー画像および再生
画像の他、記録条件、再生機能などを示す種々のアイコ
ン（キャラクタ）も表示される。

【００１３】方向指示ボタン１３の四隅の左方向指示部
１３ａ、右方向指示部１３ｂ、上方向指示部１３ｃおよ
び下方向指示部１３ｄの各々を指で軽く押すことによ
り、再生画像の送り／戻し、記録条件の設定、再生機能
の選択などを行なうことが可能となっている。

【００１４】図２は、このデジタルカメラに内蔵されて
いる画像記録再生回路２０の構成を示す回路ブロック図
である。

【００１５】図２を参照して、この画像記録再生回路２
０では、システムコントローラ４１は、レンズカバー
２、シャッタボタン６、メインスイッチ７、マクロ切換
レバー８、モードボタン１１、セットボタン１２および
方向指示ボタン１３からの信号に応答して、所定のタイ
ミングで種々の制御信号をＣＰＵ４２に与える。ＣＰＵ
４２は、システムコントローラ４１から与えられた制御
信号に従って、メモリ制御回路２７およびフラッシュメ
モリ制御回路４７を制御する。

【００１６】メモリ制御回路２７は、第１信号処理回路
２４、第２信号処理回路２９、ＪＰＥＧ回路４４、バッ
ファ２５，２８，４３およびＳＤＲＡＭ２６を制御す
る。ＳＤＲＡＭ２６の画像データの書込／読出は、バッ
ファ２５，２８，４３を介して行なわれる。バッファ２
５，２８，４３と第１信号処理回路２４、第２信号処理
回路２９およびＪＰＥＧ回路４４とのデータ転送速度よ
りも、バッファ２５，２８，４３とＳＤＲＡＭ２６の転
送速度（書込／読出速度）を高速にすることにより、こ
れらの回路２４，２９，４４をほぼ同時に動作させるこ
とが可能となっている。

【００１７】また、メモリ制御回路２７は、キャラクタ
発生器３０およびスイッチ３１を制御して画像データの
一部をキャラクタ画像データで置換することにより、ス
ルー画像や再生画像にキャラクタ画像を上書きする。

【００１８】フラッシュメモリ制御回路４７は、バッフ
ァ４５およびフラッシュメモリ４６を制御し、ＪＰＥＧ
回路４４で圧縮された画像データをバッファ４５を介し
てフラッシュメモリ４６に書込むとともに、フラッシュ
メモリ４６から読出したデータをバッファ４５を介して
ＪＰＥＧ回路４４に与える。

【００１９】撮影モード時は、レンズ１から入射された
光像が、図示しない補色フィルタを介してＣＣＤイメー
ジャ２１に照射される。ＣＣＤイメージャ２１は、プロ
グレッシブスキャン（画素順次走査）に従って各画素の
電気信号（プログレッシブスキャン信号）を出力する。
ＣＣＤイメージャ２１からのプログレッシブスキャン信
号は、ＣＤＳ／ＡＧＣ回路２２に与えられる。

【００２０】ＣＤＳ／ＡＧＣ回路２２は、プログレッシ
ブスキャン信号に周知のノイズ除去およびレベル調整を
施し、このような処理が施されたプログレッシブスキャ
ン信号は、Ａ／Ｄ変換器２３によってデジタルデータ
（画像データ）に変換される。第１信号処理回路２４
は、Ａ／Ｄ変換器２３から出力された画像データに周知
の白バランス調整およびガンマ補正を施し、その後画像
データをバッファ２５を介してＳＤＲＡＭ２６に与え
る。

【００２１】メモリ制御回路２７は、画像データをＳＤ
ＲＡＭ２６に書込み、その後この画像データをインタレ
ーススキャンによって読出す。したがって、ＳＤＲＡＭ
２６から奇数フィールド画像データおよび偶数フィール
ド画像データが交互に出力される。ＳＤＲＡＭ２６から
出力された画像データは、バッファ２８を介して第２信
号処理回路２９に入力されるとともに、バッファ４３を
介してＪＰＥＧ回路４４に入力される。

【００２２】第２信号処理回路２９は、入力される画像
データに色補間などの処理を施し、第２信号処理回路２
９から出力された画像データは、スイッチ３１を介して
Ｄ／Ａ変換器３２に与えられる。Ｄ／Ａ変換器３２は、
画像データをアナログ信号（画像信号）に変換し、画像
信号を出力端子３３を介して出力するとともに、ＬＣＤ
１０に与える。このため、図３（ａ）に示すように、Ｌ
ＣＤ１０にリアルタイムの動画像（スルー画像）４８が
表示される。

【００２３】この状態でモードボタン１１を押すと、図
３（ｂ）に示すように、ＬＣＤ１０の端部に記録条件を
示す種々のアイコン５０〜５９が表示される。図３
（ｂ）では、各アイコンは図面の簡単化のため単なる白
抜きの四角，斜線が施された四角で示されているが、実
際には対応する記録条件を示す記号である。アイコン５
０〜５９は、それぞれ静止画撮影モード設定、連写撮影
モード設定、動画撮影モード設定、解像度設定、音声メ
モ設定、セルフタイマ設定、マクロモード表示、露出補
正設定、デジタルズーム設定を行なうためのものであ
る。

【００２４】アイコン５０〜５９の選択は方向指示ボタ
ン１３で行なわれる。アイコン５０〜５９のうち選択さ
れたアイコン（図では５１）はポジ状態（白抜きの四
角）で表示され、それ以外のアイコンはネガ状態（斜線
が施された四角）で表示される。この状態でセットボタ
ン１２を押すと、選択されたアイコン（この場合は５
０）で示される条件（この場合は静止画一枚撮影モー
ド）が設定される。記録条件を設定した後、モードボタ
ン１１を押すと、アイコン５０〜５９が消えて図３
（ａ）の状態に戻る。

【００２５】オペレータがシャッタボタン６を押すと、
ＪＰＥＧ回路４４が活性化され、ＳＤＲＡＭ２６から読
出されバッファ４３を介してＪＰＥＧ回路４４に入力さ
れた画像データがＪＰＥＧフォーマットに従って圧縮さ
れ、圧縮データがバッファ４５を介してフラッシュメモ
リ４６に書込まれる。

【００２６】連写撮影モードでは、１０枚／秒で最大１
５枚の静止画像が連続的に撮影される。動画撮影モード
では、３２０×２４０画素であれば１０フレーム／秒で
最大５秒間の動画像が、１６０×１２０画素であれば１
０フレーム／秒で最大１０秒間の動画像が撮影される。

【００２７】また、メモリ制御回路２７は、バッファ４
３に一時的に保持されている画像に間引き処理を施して
９画面マルチ再生用の縮小画像（サムネイル画像）を生
成する。静止画一枚撮影モードおよび連写撮影モードで
は、各静止画像について縮小画像が作成される。動画撮
影モードでは、各動画撮影ごとに第１フレームの画像に
ついてのみ縮小画像が作成される。縮小画像データは、
対応の画像データのインデックスデータとしてフラッシ
ュメモリ４６に書込まれる。

【００２８】図４は、このデジタルカメラのファイル管
理方法を示す図である。図４を参照して、このデジタル
カメラでは、フラッシュメモリ４６のメモリ領域にカメ
ラ画像フォルダ６０および動画フォルダ６５が形成さ
れ、動画フォルダ６５がカメラ画像フォルダ６０内に格
納される。

【００２９】静止画一枚撮影モードでは、撮影された静
止画像の画像データは、画像ファイル６１としてカメラ
画像フォルダ６０内に格納される。静止画像の縮小画像
の画像データは、対応の画像ファイル６１のインデック
スとなる。音声メモモードでマイク１４から吹き込まれ
た音声のデータは、音声ファイル６２としてカメラ画像
フォルダ６０内に格納される。

【００３０】連写撮影モードでは、各連写撮影ごとに連
写撮影画像フォルダ６３が形成され、１回の連写撮影で
撮影された複数の静止画像の各々は画像ファイル６４と
して対応のフォルダ６３内に格納される。各静止画像の
縮小画像のデータは、対応の画像ファイル６４のインデ
ックスとなる。連写撮影画像フォルダ６３は、静止画撮
影モードで作成された画像ファイル６１とともにカメラ
画像フォルダ６０内に格納される。

【００３１】動画撮影モードでは、１回の動画撮影で撮
影された複数フレームの画像がマイク１４から得られた
音声データとともに動画ファイル６６として動画フォル
ダ６５内に格納される。各動画ファイル６６に含まれる
複数フレームの画像のうちの第１フレームの縮小画像の
画像データは、対応の動画ファイル６６のインデックス
となる。

【００３２】図２に戻って、再生モード時は、フラッシ
ュメモリ４６から読出された圧縮データがバッファ４５
を介してＪＰＥＧ回路４４に入力される。ＪＰＥＧ回路
４４は、入力された圧縮データを伸長してバッファ４３
を介してＳＤＲＡＭ２６に与える。メモリ制御回路２７
は、画像データをＳＤＲＡＭ２６に書込み、その後この
画像データをインタレーススキャンによって読出す。

【００３３】ＳＤＲＡＭ２６から読出された画像データ
は、バッファ２８、第２信号処理回路２９、スイッチ３
１を介してＤ／Ａ変換器３２に与えられ、アナログ画像
信号に変換される。アナログ画像信号は、出力端子３３
を介して外部に出力されるとともに、ＬＣＤ１０に与え
られる。このため、図５（ａ）に示すように、ＬＣＤ１
０に再生画像７０が表示される。この状態で方向指示ボ
タン１３の左方向指示部１３ａを押すとその再生画像の
前に記録された画像が再生され、右方向指示部１３ｂを
押すとその再生画像の後に記録された画像が再生され
る。したがって、所望の画像を選択して再生することが
できる。なお、動画再生モードでは、さらにセットボタ
ン１２を押すと、そのとき表示されている画像を含むフ
ァイルが動画として再生される。

【００３４】また、この状態でモードボタン１１を押す
と、図５（ｂ）に示すように、ＬＣＤ１０の端部に再生
機能を示す種々のアイコン７１〜７８が表示される。ア
イコン７１〜７８は、それぞれ、再生モードの選択、マ
ルチ再生、再生ズーム、プロテクト、消去、編集、カー
ド操作、日付時刻設定を行なうためのものである。アイ
コン７１〜７８のうちの所望のアイコンを方向指示ボタ
ン１３で選択し、セットボタン１２を押すとそのアイコ
ンで示される機能が選択される。セットボタン１２を押
さずにモードボタン１１を押すと図５（ａ）の状態に戻
る。

【００３５】たとえば図５（ｂ）の状態で再生モード選
択用のアイコン７１を選択し、セットした場合は、図６
に示すように、一枚撮影静止画再生モードを示す文字お
よびアイコン８１と、連写静止画再生モードを示す文字
およびアイコン８２と、動画再生モードを示す文字およ
びアイコン８３とがＬＣＤ１０に表示される。方向指示
ボタン１３およびセットボタン１２により３種類の再生
モードのうちのいずれかを選択しセットすれば、セット
した再生モードが実行される。

【００３６】また、図５（ｂ）の状態でマルチ再生用の
アイコン７２を選択しセットした場合は、図７に示すよ
うに、９枚の縮小画像Ｐ１〜Ｐ９が表示される。縮小画
像Ｐ１〜Ｐ９の内容は、図面の簡単化のため図７ではア
ルファベットの文字Ａ〜Ｉで示されている。縮小画像Ｐ
１〜Ｐ９の各々の右下部には画像番号１〜９が表示され
る。縮小画像Ｐ１〜Ｐ９のうちのいずれかの画像（図で
はＰ１）に選択マークＭが表示される。

【００３７】方向指示ボタン１３を操作することにより
選択マークＭを各縮小画像に移動させることが可能とな
っている。表示範囲外（たとえば縮小画像Ｐ９の右横）
に選択マークＭを移動させると、１行目の縮小画像のみ
が残されて２行分の縮小画像が新規表示される。所望の
縮小画像に選択マークＭを位置させてセットボタン１２
を押せば、その縮小画像がＬＣＤ１０全面に拡大表示さ
れる。

【００３８】このとき図２の回路では、フラッシュメモ
リ４６から縮小画像データが順次９枚分読出され、バッ
ファ４５、ＪＰＥＧ回路４４およびバッファ４３を介し
てＳＤＲＡＭ２６に書込まれる。メモリ制御回路２７
は、９枚の縮小画像Ｐ１〜Ｐ９が１画面分の静止画像を
形成するように、ＳＤＲＡＭ２６に書込まれた９枚分の
縮小画像データを読出す。これにより、ＬＣＤ１０に９
枚の縮小画像Ｐ１〜Ｐ９が表示される。ＬＣＤ１０に表
示された９枚の縮小画像Ｐ１〜Ｐ９のうちの一枚を選択
した場合、その縮小画像に対応した正規の静止画像デー
タがフラッシュメモリ４６から読出され、ＬＣＤ１０全
面にその静止画像が表示される。

【００３９】なお、一枚撮影静止画再生モードではマル
チ再生モードを選択しセットした場合のみマルチ再生表
示されるが、連写静止画再生モードおよび動画再生モー
ドでは各々のモードを選択しセットすれば、マルチ再生
モードを選択しなくても各画像グループの代表画像の縮
小画像がマルチ再生表示される。ここで画像グループと
は、連写撮影モードおよび動画撮影モードにおいて１回
の撮影で撮影された一連の画像をいう。

【００４０】また、図５（ｂ）の状態で編集用のアイコ
ン７６を選択しセットした場合は、図８に示すように、
「はさみ」を示す文字およびアイコン８５と、「のり」
を示す文字およびアイコン８６とがＬＣＤ１０に表示さ
れる。アイコン８５を選択しセットすると、図９に示す
ように、動画ファイル６６の前半部消去を示す文字およ
びアイコン８７と、動画ファイル６６の後半部消去を示
す文字およびアイコン８８と、動画ファイル６６の分割
を示す文字およびアイコン８９とがＬＣＤ１０に表示さ
れる。アイコン８７〜８９のうちの所望のアイコンを選
択しセットすれば、そのアイコンに対応するモードが実
行される。図８でアイコン８６を選択しセットした場合
は、２つの動画ファイル６６が連結される。

【００４１】以下、本願の特徴部分である編集モードに
ついて詳細に説明する。編集モードは、まず動画再生モ
ードにおいて編集の対象となる動画ファイル６６の選択
から開始される。すなわち、図５（ｂ）の状態で再生モ
ード用のアイコン７１を選択しセットした後、図６の状
態で動画再生モード用のアイコン８３を選択しセットす
る。

【００４２】ＣＰＵ４２は、図１０に示すように、ステ
ップＳ１で動画ファイル６６のインデックスである縮小
画像をマルチ再生表示し、ステップＳ２でオペレータの
指示に従って所望の縮小画像を選択することによって所
望の動画ファイル６６を選択する。次いでＣＰＵ４２
は、ステップＳ３でセットボタン１２が押されるのを待
ち、セットボタン１２が押されたことに応じてステップ
Ｓ４で動画ファイル６６の先頭画像をＬＣＤ１０にフル
表示する。オペレータは、この時点で、方向指示ボタン
１３を用いて画像の送り／戻しを行なうことにより、動
画ファイル６６中の編集点となる画像を選択する。

【００４３】次にＣＰＵ４２は、ステップＳ５でオペレ
ータの指示に従って動画ファイル６６中の編集点となる
画像を選択する。オペレータは、この時点で各種のボタ
ン１１〜１３を操作して、図８および図９で示した所望
の編集モードを選択する。次いでＣＰＵ４２は、ステッ
プＳ６で編集モードが選択されたかどうかを判別し、選
択されていない場合はステップＳ７に進み、選択されて
いる場合はステップＳ８に進む。ステップＳ７でＣＰＵ
４２は、モードボタン１１が押されたかどうかを判別
し、押されていない場合はステップＳ５に戻り、押され
ている場合は編集モードを終了する。

【００４４】ステップＳ８でＣＰＵ４２は、「はさみ」
と「のり」のどちらが選択されたかを判定し、「はさ
み」が選択された場合は図１１のステップＳ１０に進
み、「のり」が選択された場合は図１２のステップＳ２
０に進む。ステップＳ１０でＣＰＵ４２は、はさみモー
ドにおいて前半部消去モード、後半部消去モード、およ
び分割モードのうちのいずれのモードが選択されたかを
判別する。

【００４５】前半部消去モードが選択された場合は、ス
テップＳ１１でＣＰＵ４２は、図１０のステップＳ５で
選択した編集点よりも後の部分のみ上書き保存する。こ
のとき図２の回路では、フラッシュメモリ４６から編集
対象の動画データがＳＤＲＡＭ２６に読出された後、編
集点よりも後の動画データのみがフラッシュメモリ４６
の元のアドレスに書込まれる。

【００４６】後半部消去モードが選択された場合は、ス
テップＳ１２でＣＰＵ４２は、図１０のステップＳ５で
選択した編集点よりも前の部分のみ上書き保存する。こ
のとき図２の回路では、フラッシュメモリ４６から編集
対象の動画データがＳＤＲＡＭ２６に読出された後、編
集点よりも前の動画データのみがフラッシュメモリ４６
の元のアドレスに書込まれる。

【００４７】分割モードが選択された場合は、ＣＰＵ４
２は、ステップＳ１３で編集点よりも後の部分を上書き
保存し、ステップＳ１４で動画フォルダ６５内のファイ
ル番号を検索する。次いでＣＰＵ４２は、ステップＳ１
５で新規ファイルを作成し、そのファイル名を前半部の
ファイル名にセットし、ステップＳ１６で編集点よりも
前の部分を新規ファイルに保存する。このとき図２の回
路では、フラッシュメモリ４６から編集対象の動画デー
タがＳＤＲＡＭ２６に読出された後、編集点よりも後の
動画データのみがフラッシュメモリ４６の元のアドレス
に書込まれ、編集点よりも前の動画データがフラッシュ
メモリ４６の別のアドレスに書込まれる。

【００４８】図１０のステップＳ８で「のり」が選択さ
れた場合は、ＣＰＵ４２は、図１２のステップＳ２０で
動画ファイル６６のインデックスである縮小画像をマル
チ再生表示し、ステップＳ２１でオペレータの指示に従
って所望の縮小画像を選択することによって所望の動画
ファイル６６を選択する。

【００４９】次いでＣＰＵ４２は、ステップＳ２２で再
生対象ファイル６６（ステップＳ２で選択されたファイ
ル６６）と選択されたファイル６６（ステップＳ２１で
選択されたファイル６６）とを連結して上書き保存し、
選択されたファイル６６をステップＳ２３で消去する。

【００５０】このとき図２の回路では、フラッシュメモ
リ４６から再生対象のファイル６６の動画データと選択
されたファイル６６の動画データとがＳＤＲＡＭ２６に
読出された後、２つの動画データが連結されてフラッシ
ュメモリ４６における再生対象のファイル６６の動画デ
ータのアドレスに書込まれる。選択されたファイル６６
の動画データは、フラッシュメモリ４６において消去さ
れる。

【００５１】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。

【００５２】

【発明の効果】以上のように、請求項１に係る発明で
は、編集モード時に、記憶手段から読出され画像表示手
段に表示された動画像のうちの所望の動画像を選択する
ための第１の選択手段と、選択された動画像の編集を行
なう編集手段とが設けられる。したがって、デジタルカ
メラ単体で動画像の編集を容易に行なうことができる。

【００５３】請求項２に係る発明では、請求項１に係る
発明の編集手段は、選択された動画像のうちの所望の画
像を選択するための第２の選択手段と、その動画像のう
ち選択された画像よりも前または後の画像を消去する消
去手段とを含む。この場合は、動画像の一部を選択的に
消去できる。

【００５４】請求項３に係る発明では、請求項１に係る
発明の編集手段は、選択された動画像のうちの所望の画
像を選択するための第２の選択手段と、その動画像を選
択された画像を境目にして２つに分割する分割手段とを
含む。この場合は、動画像を任意の分割点で２つに分割
できる。

【００５５】請求項４に係る発明では、請求項１に係る
発明の第１の選択手段は２つの動画像を選択し、編集手
段は２つの動画像を連結させる。この場合は、任意の２
つの動画像を容易に連結させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施の形態によるデジタルカメラ
の外観構成を示す斜視図である。

【図２】図１に示したデジタルカメラに内蔵される画像
記録再生回路の構成を示すブロック図である。

【図３】図１に示したデジタルカメラの撮影モードを説
明するための図である。

【図４】図１に示したデジタルカメラのファイル管理方
法を説明するための図である。

【図５】図１に示したデジタルカメラの再生モードを説
明するための図である。

【図６】図１に示したデジタルカメラの再生モードを説
明するための他の図である。

【図７】図１に示したデジタルカメラのマルチ再生モー
ドを説明するための図である。

【図８】図１に示したデジタルカメラの編集モードを説
明するための図である。

【図９】図１に示したデジタルカメラの編集モードを説
明するための他の図である。

【図１０】図１に示したデジタルカメラの編集モードの
フローチャートの一部分を示す図である。

【図１１】図１０に示した編集モードのフローチャート
の他の部分を示す図である。

【図１２】図１０に示した編集モードのフローチャート
のさらに他の部分を示す図である。

【符号の説明】

１ レンズ ６ シャッタボタン ７ メインスイッチ １０ ＬＣＤ １１ モードボタン １２ セットボタン １３ 方向指示ボタン ２４ 第１信号処理回路 ２５，２８，４３，４５ バッファ ２６ ＳＤＲＡＭ ３０ キャラクタ発生器 ３１ スイッチ ４６ フラッシュメモリ ５０〜５９，７１〜７８，８１〜８３，８５〜８９ ア
イコン

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 被写体の動画像を撮影する動画撮影モー
   ドと、撮影した動画像の編集を行なう編集モードとを有
   するデジタルカメラであって、 前記動画撮影モード時に撮影された動画像を記憶する記
   憶手段、 前記編集モードに、前記記憶手段から読出された動画像
   を表示する画像表示手段、 前記画像表示手段によって表示された動画像のうちの編
   集対象となる動画像を選択するための第１の選択手段、
   および前記第１の選択手段によって選択された動画像の
   編集を行なう編集手段を備える、デジタルカメラ。
2. 【請求項２】 前記編集手段は、 前記第１の選択手段によって選択された動画像に含まれ
   る複数の画像のうちの所望の画像を選択するための第２
   の選択手段、および前記記憶手段に記憶され前記第１の
   選択手段によって選択された動画像のうち、前記第２の
   選択手段によって選択された画像よりも前または後の画
   像を消去する消去手段を含む、請求項１に記載のデジタ
   ルカメラ。
3. 【請求項３】 前記編集手段は、 前記第１の選択手段によって選択された動画像に含まれ
   る複数の画像のうちの所望の画像を選択するための第２
   の選択手段、および前記記憶手段に記憶され前記第１の
   選択手段によって選択された動画像を、前記第２の選択
   手段によって選択された画像を境目にして２つの動画像
   に分割する分割手段を含む、請求項１に記載のデジタル
   カメラ。
4. 【請求項４】 前記第１の選択手段は、編集対象となる
   ２つの動画像を選択し、 前記編集手段は、前記記憶手段に記憶され前記第１の選
   択手段によって選択された２つの動画像を連結させる、
   請求項１に記載のデジタルカメラ。