JPH11271982A - スクリ―ン印刷用ステンシルの製造 - Google Patents

スクリ―ン印刷用ステンシルの製造

Info

Publication number
JPH11271982A
JPH11271982A JP11025497A JP2549799A JPH11271982A JP H11271982 A JPH11271982 A JP H11271982A JP 11025497 A JP11025497 A JP 11025497A JP 2549799 A JP2549799 A JP 2549799A JP H11271982 A JPH11271982 A JP H11271982A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stencil
receiving layer
forming
image receiving
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11025497A
Other languages
English (en)
Inventor
David Joseph Foster
ジョセフ フォスター デヴィッド
John William Jones
ウィリアム ジョーンズ ジョン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MacDermid Autotype Ltd
Original Assignee
Autotype International Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Autotype International Ltd filed Critical Autotype International Ltd
Publication of JPH11271982A publication Critical patent/JPH11271982A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/14Forme preparation for stencil-printing or silk-screen printing
    • B41C1/147Forme preparation for stencil-printing or silk-screen printing by imagewise deposition of a liquid, e.g. from an ink jet; Chemical perforation by the hardening or solubilizing of the ink impervious coating or sheet
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D4/00Coating compositions, e.g. paints, varnishes or lacquers, based on organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond ; Coating compositions, based on monomers of macromolecular compounds of groups C09D183/00 - C09D183/16
    • C09D4/06Organic non-macromolecular compounds having at least one polymerisable carbon-to-carbon unsaturated bond in combination with a macromolecular compound other than an unsaturated polymer of groups C09D159/00 - C09D187/00
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41CPROCESSES FOR THE MANUFACTURE OR REPRODUCTION OF PRINTING SURFACES
    • B41C1/00Forme preparation
    • B41C1/10Forme preparation for lithographic printing; Master sheets for transferring a lithographic image to the forme

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Printing Methods (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】感光性物質を含まず、安全照明を用いる必要の
ないポジティブ法により、スクリーン印刷用ステンシル
を製造する。 【解決手段】被覆層11’と支持層12’を有する被覆
受容フィルム10’は、インクジェットプリンタまたは
プロッタを用いて、開放ステンシル領域19’に対応す
る領域14’に画像形成される。次いで、メッシュ1
5’および塗布された乳剤16’に上記フィルムが施さ
れる。非画像形成領域でこの乳剤の硬化が起こる。次い
で、上記フィルムの支持層12’を除去し、非硬化乳剤
を洗い去ることにより、上記ステンシルが製造される。
この受容フィルムはプロフィール18’を形成するため
にステンシル層に組み込まれる層を含んでもよい。スク
リーン製造法の他、被覆フィルム、被覆組成物および画
像を形成するよう塗布するための組成物を開示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスクリーン印刷用ス
テンシルの製造に関する。
【0002】
【関連する背景技術】スクリーン印刷用ステンシルの製
造は、一般に当業者には十分公知である。スクリーン印
刷用ステンシルを製造する一つの方法は「直接法」と呼
ばれ、スクリーンメッシュ上を液体感光性乳剤で直接被
覆する。乾燥後、スクリーン全面を、真空フレーム中の
スクリーンに接触させて固定したポジフィルムを通して
化学線で露光する。ポジの黒い部分は、乳剤へと光を透
過させないので、その領域の乳剤は硬化しない。露光さ
れた領域では、該乳剤は、硬化して不溶性になり、その
結果、適当な溶媒で洗浄した後には、非露光領域は、次
に続く印刷工程で支持体にインクを通過させる。
【0003】もう一つの方法は「直接/間接法」と呼ば
れ、支持体基板上にプレコートされた非感光乳剤が被覆
されたフィルムを、この平坦なフィルム上にスクリーン
メッシュを置くことにより、当該スクリーンメッシュと
接触させる。次いで、感光した乳剤を反対側から該メッ
シュを通して押し出し、かくしてスクリーンにフィルム
を積層し、同時にそのフィルムの乳剤を感光させる。乾
燥後、基板支持体を剥離し、次いでこのスクリーンを直
接法と同様の方法で処理する。
【0004】「間接法」では、フィルム基板を予め感光
させた乳剤で予め被覆する。この被覆フィルムに接触さ
せて固定したポジを通して、該フィルムを化学線で露光
させる。露光した乳剤を化学的に固化した後、未露光乳
剤を洗い流す。次いで、製造したステンシルをスクリー
ンメッシュ上に取り付け、直接法に関して前記したごと
くに印刷に使用する。
【0005】「毛管直接法」では、予め被覆し、かつ、
予め感光させたフィルム基板を、メッシュの一方の表面
に、メッシュの反対表面に施した水の毛管作用により接
着させる。乾燥後、該フィルムを剥離し、次いで該スク
リーンを処理し、直接法に関して記載したごとくに使用
する。前記方法に加え、ハンドカットステンシルを用い
ることができる。ハンドカットステンシルは、必要とさ
れるステンシルデザインをフィルム基板支持体上の乳剤
被覆までカッティングすることにより製造される。カッ
トされる領域は、フィルムをメッシュに付着させる前
に、基板から取り除かれる。次いで乳剤を軟化させて、
メッシュに接着させる。乾燥後、基板を剥離する。これ
により、スクリーンは、印刷に使用可能となる。この方
法は、単純な印刷物のみに適するに過ぎない。
【0006】上述の先行技術の方法に総じて伴う一つの
問題は、スクリーンを製造するのに多くの工程が必要で
あるということであり、そのために、スクリーンの製造
に時間がかかり、多大な労力を要することである。もう
一つの問題は、ハンドカッティングを除く何れの方法で
も、スクリーン製造工程中には、通常の照明を用いるこ
とができないということである。これはステンシル材料
が感光性を持つためである。さらに、ステンシルを露光
させるための化学線(通常は紫外線)の光源を設ける必
要がある。このことは、通常、イニシャルコスト、空間
利用率および稼働維持コストについての不利をもたら
す。
【0007】他の印刷用スクリーン製造方法も利用可能
である。CA-A-2088400(Gerber Scientific Products, I
nc.)は、所望の画像を表すデータに従って予めプログラ
ムされた態様で、ブロッキング組成物をスクリーンメッ
シュ表面上に直接噴出する方法および装置について記載
している。該ブロッキング組成物は、スクリーンメッシ
ュの部分を直接塞いで、所望のステンシルパターンを規
定する。
【0008】EP-A-0492351(Gerber Scientific Product
s, Inc.)に記載された方法では、未露光の感光性乳剤層
をスクリーンメッシュ表面上に塗布し、印刷機構によっ
てグラフィックを乳剤層に直接インクジェット印刷し
て、スクリーンをさらに処理する前に乳剤を露光するた
めのマスクを設けるようになっている。前記の両方法は
極めて特殊な装置の使用を要し、これには一定のコスト
がかかるとともに、特にスクリーンのサイズおよびその
解像度の点における装置の限界から生じる制限が課せら
れる。第二の方法はまた、感光フィルムと乳剤を要し、
これには露光装置と真空フレームが必要である。
【0009】インクジェットプリンタは、密に配置され
たインク滴を制御されたパターンで受容支持体に噴出す
ることにより作動する。インク滴のパターンを選択的に
調節することにより、インクジェットプリンタを用い
て、広範な支持体上のテキスト、グラフィックおよび画
像をはじめとする、広範な印刷物を提供することができ
る。多くのインクジェット印刷システムでは、インクが
最終の受容支持体の表面に直接印刷される。画像が中間
画像転写面に印刷され、続いて最終の受容支持体へと転
写されるインクジェット印刷システムが、US-A-4538156
(AT&T TeletypeCorp.)に記載されている。さらに、US-
A-5380769 (Tektronix Inc.)は、別々に受容支持体に施
されるベースインク成分および硬化成分の少なくとも2
つの反応性組成物を含む反応性インク組成物について記
載している。好ましくは、該ベースインク成分は、イン
クジェット印刷技術を用いて受容支持体に施され、次い
で該ベースインク成分を硬化成分に曝すと、耐久性のあ
る架橋インクが生成する。
【0010】EP-A-0108509 (Pilot Man-Nen-Hitsu KK)
は、多孔性の支持体上の被覆を選択的に、化学的に可溶
化し、次いで洗い去る方法について記載している。EP-A
-0710552 (Riso Kagaku Corporation)は、多孔性の支持
体がドラムの円筒面を形成する機械について記載してい
る。この支持体は、インクが印刷媒体に向かって支持体
を通り抜ける前に、選択的に可溶化される被覆層を有す
る。
【0011】GB-A-180778 (Carter)は、インクの塗布の
前にニスを被覆しているステンシルペーパーについて記
載している。このインクおよび下層のニスは、その後洗
い去られて、回転式複写機用のステンシルが形成され
る。発明者らの同時係属中の出願 PCT/GB97/01881は、
陰画となる受容エレメントに施される画像を必要とする
スクリーン印刷ステンシルの製造方法について記載して
いる(これは「ネガティブ法」として知られる)。本出
願では、陽画を用いる方法が開示される(「ポジティブ
法」)。各々の方法は、使用状況により他と比較して有
利な点を有している。
【0012】
【発明の開示】本発明によれば、印刷媒体通過用の開放
領域および印刷媒体遮断用の遮断領域を有するスクリー
ン印刷用ステンシルの製造方法が提供される。当該方法
は、任意の支持基板を含む受容エレメントと、第一の物
質を含む受像層を用意すること、製造されるステンシル
の開放領域に相当する領域で、上記受像層に画像を形成
するように、第二の物質を施すこと、上記受像層を、ス
クリーン印刷用スクリーンに層状に施される第三の物質
と接触させること、化学反応を引き起こしてまたは可能
にして、上記スクリーン上に、それぞれ上記開放および
遮断ステンシル領域に相当する相対的に高い溶解度およ
び相対的に低い溶解度を有するステンシル形成層を形成
すること、ならびに溶解度のより高い領域のステンシル
形成層を洗い去り、それによりスクリーン印刷用ステン
シルを製造すること、上記第一、第二および第三の物質
が、前述のように上記化学反応を引き起こすものである
ことを含む。
【0013】この範囲内において、4つの特定の方法が
本発明の好適態様として認められるが、本発明はこれら
4つの好適態様に限定されるものではない。第一の好適
態様では、本発明は、印刷媒体通過用の開放領域および
印刷媒体遮断用の遮断領域を有するスクリーン印刷用ス
テンシルの製造方法を提供するものであって、当該方法
は、任意の支持基板を含む受容エレメントと、ステンシ
ル形成化学薬剤との反応性のある化学薬剤を含む受像層
を用意すること、上記化学薬剤とステンシル形成剤との
間の反応に対する阻害剤を、上記受像層に画像を形成す
るように施すこと、上記阻害剤が施される領域が、製造
されるステンシルの開放領域に相当すること、上記ステ
ンシル形成化学薬剤を含む組成物をスクリーン印刷用ス
クリーンに施すこと、上記受容エレメントの受像層を上
記ステンシル形成組成物と接触させ、阻害されない化学
薬剤を反応させて、上記スクリーン上に、遮断ステンシ
ル領域に相当する溶解度のより低い領域および開放ステ
ンシル領域に相当する溶解度のより高い領域を有するス
テンシル形成層を形成させること、上記受容エレメント
の未反応部分を除去すること、ならびに溶解度のより高
い領域内のステンシル形成化学薬剤を洗い去り、それに
よりスクリーン印刷用ステンシルを製造することを含
む。
【0014】第二の好適態様では、本発明は、印刷媒体
通過用の開放領域および印刷媒体遮断用の遮断領域を有
するスクリーン印刷用ステンシルの製造方法を提供する
ものであって、当該方法は、任意の支持基板を含む受容
エレメントと受像層を用意すること、反応阻害剤を、上
記受像層に画像を形成するように施すこと、上記阻害剤
が施される領域が、製造されるステンシルの開放領域に
相当すること、ステンシル形成化学薬剤、それと反応性
がある化学薬剤およびそれらの間の反応に対する一時的
阻害剤を含む組成物をスクリーン印刷用スクリーンに施
し、その反応が上記反応阻害剤により阻害されること、
上記受容エレメントの受像層を上記スクリーン印刷用ス
クリーンに施される組成物と接触させること、上記一時
的阻害剤を上記スクリーンに施された組成物から放出さ
せ、または放出を可能にし、それによりステンシル形成
化学薬剤と、それと反応性のある化学薬剤を反応阻害剤
により阻害されない場所で反応させ、それにより上記ス
クリーン上に、遮断領域に相当する溶解度のより低い領
域および開放ステンシル領域に相当する溶解度のより高
い領域を有するステンシル形成層を形成させ、上記受容
エレメントの未反応部分を除去すること、ならびに溶解
度のより高い領域から未反応組成物を洗い去り、それに
よりスクリーン印刷用ステンシルを製造することを含
む。
【0015】第三の好適態様では、本発明は、印刷媒体
通過用の開放領域および印刷媒体遮断用の遮断領域を有
するスクリーン印刷用ステンシルの製造方法を提供する
ものであって、当該方法は、任意の支持基板を含む受容
エレメントと、ステンシル形成化学薬剤と反応性のある
化学薬剤を含む受像層とを用意すること、上記受像層に
由来する化学薬剤の移動を妨げるマスキング剤を、上記
受像層に画像を形成するように施すこと、上記マスキン
グ剤が施される領域が、製造されるステンシルの開放領
域に相当すること、上記ステンシル形成化学薬剤を含む
組成物をスクリーン印刷用スクリーンに施すこと、上記
受容エレメントの受像層を上記ステンシル形成化学薬剤
と接触させ、マスキング剤によりマスクされていない領
域において反応化学薬剤と上記ステンシル形成化学薬剤
を反応させて、上記スクリーン上に、遮断ステンシル領
域に相当する溶解度のより低い領域および開放ステンシ
ル領域に相当する溶解度のより高い領域を有するステン
シル形成層を形成させること、上記受容エレメントの未
反応部分を除去すること、ならびに溶解度のより高い領
域の第二のステンシル形成化学薬剤を洗い去り、それに
よりスクリーン印刷用スクリーンを製造することを含
む。
【0016】第四の好適態様では、本発明は、印刷媒体
通過用の開放領域および印刷媒体遮断用の遮断領域を有
するスクリーン印刷用ステンシルの製造方法を提供する
ものであって、当該方法は、任意の支持基板を含む受容
エレメントと、少なくとも1種の重合系成分を含む受像
層を用意すること、上記重合に対する阻害剤を、上記受
像層に画像を形成するように施すこと、上記阻害剤が施
される領域が、製造されるステンシルの開放領域に相当
すること、重合可能物質をはじめとする重合系成分をさ
らに含むステンシル形成組成物をスクリーン印刷用スク
リーンに施すこと、上記受容エレメントの受像層を上記
ステンシル形成組成物と接触させて、上記阻害剤により
阻害されていないところで上記重合を起こし、上記スク
リーン上に、遮断ステンシル領域に相当する溶解度のよ
り低い領域および開放ステンシル領域に相当する溶解度
のより高い領域を有するステンシル形成層を形成するこ
と、上記受容エレメントの未反応部分のいずれをも除去
すること、ならびに溶解度のより高い領域のステンシル
形成組成物を洗い去り、それによりスクリーン印刷用ス
テンシルを製造することを含む。
【0017】これらいずれの態様においても、受容エレ
メントの受像層は、ステンシル形成化学薬剤とそれと反
応性がある化学薬剤との間の反応にあずかる物質を含ん
でもよく、それにより、受像層の化学薬剤が、溶解度の
より高い領域から未反応組成物を洗い去った後に形成さ
れるステンシルにおけるステンシル形成層の一部を形成
する。
【0018】本発明はさらに、スクリーン印刷用ステン
シルの製造に使用される被覆フィルム製品を提供するも
のであって、当該製品は、任意の支持基板と以下の有効
剤:ホウ酸;ホウ素塩、例えばI族およびII族金属の
ホウ酸塩;アルデヒド、例えばホルムアルデヒド;所望
により無機酸を伴うジアルデヒド、例えばグリオキサー
ルおよびグルタルアルデヒド;ならびに遷移金属化合物
類、例えば鉄(III)塩、ジルコニウム塩、チタン塩およ
びクロム化合物、例えばペンタヒドロキシ(テトラデカ
ノエート)ジクロミウムおよびその誘導体のうちの1つ
以上を含有する受像層を含む。
【0019】かかるフィルム製品は本発明の第一および
第三の好適態様に従う方法において特に有用であるが、
このような使用に限定されるものではない。本発明はさ
らに、スクリーン印刷ステンシルの製造に使用するため
の被覆フィルム製品を提供するものであって、当該製品
は、任意の支持基板とフリーラジカル形成系の少なくと
も1種の成分を含有する受像層を含む。
【0020】好ましくは、該受像層はさらにフリーラジ
カル重合工程にあずかり得る成分を含む。かかるフィル
ム製品は、本発明の第四の好適態様に従う方法において
特に有用であるが、このような使用に限定されるもので
はない。本発明はまた、プロッタのインクジェットプリ
ンタなどの滴下塗布装置用のプレ充填カートリッジを提
供するものであって、当該カートリッジは、所望により
適切な液体溶媒または担体中に、不溶性ホウ酸塩を製造
するための、ホウ酸またはホウ素塩、例えばI族および
II族金属のホウ酸塩との反応が可能な物質;キレート
化剤、好ましくはアルキレンジアミン四酢酸、例えばエ
チレンジアミン四酢酸またはその誘導体、もしくはかか
るキレート化剤の2種以上の混合物;および芳香族ポリ
オール、好ましくはヒドロキシ置換ベンゼン誘導体、例
えばピロガロールまたはカテコールのうちの1つ以上を
含有する。
【0021】かかるカートリッジは4種記載された本発
明の好適態様のいずれにおいても特に有用であるが、こ
のような使用に限定されるものではない。さらに本発明
は、スクリーン印刷用ステンシルの製造におけるスクリ
ーン印刷用メッシュの被覆に使用するための組成物を提
供するものであって、当該組成物は、フリーラジカル重
合工程にあずかり、硬化ステンシル材を製造可能な少な
くとも1種の化合物と、フリーラジカル形成系の少なく
とも1種の化合物を含む。
【0022】好ましくは、上記該組成物はさらに、重合
の際に重合生成物に組み込まれる物質を含む。さらなる
物質は、例えばポリビニルアルコールであってもよい。
かかる組成物は本発明の第4の好適態様に従う方法にお
いて特に有用であるが、このような使用に限定されるも
のではない。さらに本発明は、スクリーン印刷用ステン
シルの製造におけるスクリーン印刷用メッシュの被覆に
使用するための組成物を提供するものであって、当該組
成物は、イオン性架橋反応にあずかり、上記メッシュ上
に硬化ステンシル層を形成することが可能な少なくとも
1種の化合物と、架橋イオンの供給源と、重合反応に対
する一時的な阻害剤を含む。
【0023】かかる組成物は本発明の第二の態様に従う
方法において特に有用であるが、このような使用に限定
されるものではない。本発明によれば、ステンシルは化
学的手段により形成され、特殊な照明条件や化学線照射
のいずれの使用をも必要としない。また、公知の方法に
比べ、時間および労力の消費を減じて本発明を行うこと
ができる。
【0024】本発明の方法はポジティブ法であり、画像
が形成するように施される物質を、最終のステンシルの
開放領域に相当する領域に施す。滴下塗布を使用する場
合は、塗布は、製造されるステンシルの遮断および開放
領域の所望のパターンをエンコードするデータに従って
制御されることが好ましい。この制御はコンピュータ
ー、例えばパーソナルコンピューターによるものであっ
てよい。かくして、所望の出力パターンを表すデータ
は、予め記録されたデジタル信号として制御装置に入力
することができ、ヘッドが受容エレメントの表面を走査
する際に、画像を形成するように塗布された物質を沈着
させるあるいは沈着させない噴出ヘッドによって用いら
れる。しかしながら本発明は、画像を形成するように塗
布される物質の滴下塗布に限定されず、他の塗布法も同
様の必須目的を達成すると考えられ、例えば画像を形成
するように塗布される物質は、手に持ったマーカーペン
で塗布することもできる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本明細書の図面を参照しな
がら本発明を実施例によって説明する。図1ないし5を
参照すれば、これらは図1で示される受容エレメント1
0で始まる、図5に示されるスクリーン印刷用ステンシ
ルの形成を示す。図1は、柔軟なフィルム支持基板12
上に被覆された受像層11から構成される受容エレメン
ト10を示す。この例では、上記受像層は厚さ約10μm
であり、上記支持基板は約75μmである。
【0026】図2は、例えばコンピューターによって制
御されるインクジェットプリンタの噴出ヘッド(図示せ
ず)から噴出される液滴13のうち、受像層11に施さ
れる液体阻害剤14を示す。前記阻害剤14は、形成さ
れるステンシルの開放領域に相当する領域の受像層11
に、画像を形成するよう施される。従って、本スクリー
ン製造法はポジティブ法である。
【0027】上記阻害剤14は、図2で、受像層11中
へ吸収されることが示されている。他の物質を用いれ
ば、上記阻害剤は代わりに受像層の表層を形成するであ
ろう。この点は同様に、図5ないし10、11ないし1
5、および16ないし20に示される工程にも当てはま
る。図3は、一方の表面に図2の受容エレメントが施さ
れており、他方の表面に、適切なスプレダー17を用い
てステンシル形成化学薬剤16が施されているスクリー
ンメッシュ15を示す。図3では、受容エレメントの受
像層11は、ステンシル形成剤16をスプレダー17に
よりメッシュ15を通して押し出したとき、これに接触
するようになる。
【0028】あるいはまた、まずステンシル形成剤16
でメッシュ15を被覆し、次いでこの被覆メッシュ15
に受容エレメント10を施すことによりこれを達成する
ことができる。受容エレメントが図3で示したように、
スクリーンメッシュ15に接触すると、阻害剤14が施
されていない受像層11の領域は、これに対応するステ
ンシル形成剤16の領域と反応して、不溶性の、または
少なくとも溶解度の低い領域18を形成する。上記阻害
剤14が施された領域に対応するステンシル形成剤16
の領域は、受像層11と反応せず、ゆえにより高い溶解
度を維持する。
【0029】図4は、スクリーンメッシュ15から剥離
される受容エレメント10を示す。上記阻害剤14が施
された受像層11の領域に対応するステンシル形成剤の
領域16は、受像層との反応によって不溶性物質からな
る領域18が形成された残余の領域16よりも顕著に高
い溶解度を有している。図5は、受容エレメント10が
除去され、ステンシルが洗浄された後の、受像エレメン
ト10から分離した最終のスクリーンを示す。阻害剤が
施されなかった受像層11の領域に対応するステンシル
形成層の領域18は、そのままステンシルの遮断領域を
形成する。阻害剤14が施された領域に対応する領域は
洗い去られて、ステンシルの開放領域19を形成する。
【0030】次に、図6ないし10に参照すれば、これ
らの図は図6に示される受容エレメントで始まる、図1
0に示されるスクリーン印刷用ステンシルの製造を示
す。本方法は前記した方法の改良法である。図6ないし
10では、図1ないし5の特徴部に対応する特徴部を、
ダッシュを付した参照番号を用いて示す。この改良法で
は、受像層11’は、或る量のステンシル形成剤16’
を含む。これは、ステンシル形成剤16’と反応する受
像層11’の成分を、ステンシル形成剤のプレコート・
固化層で被覆された厚さ約1μmの別個の層としてコー
ティングすることにより達成される。
【0031】図7に示すように、阻害剤14’は、形成
されるステンシルの開放領域に対応する領域に、滴1
3’にて画像を形成するように施される。受容エレメン
ト10’は、スクリーンメッシュ15’と、施されてい
るステンシル形成剤16’とに接触している。所望によ
り、前記の選択肢を使用できる。図8に示したように受
容エレメント10’をメッシュ15’と接触させる場
合、受像層11’の反応成分とメッシュ15’に施され
るステンシル形成剤16’の間で起こる反応は、受像層
11’中のステンシル形成剤をも巻き込む。その結果、
メッシュ15’上に形成されるステンシル層の厚さは、
非改良法でのステンシル層の厚さに比べて厚くなる。メ
ッシュの厚さのよりもかなり厚いステンシルが形成さ
れ、このステンシルでは特に、印刷用スクリーンの使用
における印刷基板側の厚さが増強されている。このスク
リーンの特性は、「プロフィール」として知られ、この
スクリーンの使用により得られる印刷品質の点で有利で
ある。
【0032】ここで、図9を参照すれば、この図は、メ
ッシュ15’から剥離される受容エレメント10’を示
す。この場合、受像層を前記のように反応させた後に
は、凝集層のうち支持基板12’だけがそのまま剥離さ
れる。図10は、最終のスクリーンを示し、それから
「プロフィール」が容易に確認できる。
【0033】図11ないし15は、図11に示される受
容エレメント20で始まる、図15に示されるスクリー
ン印刷用ステンシルの製造を示す。ステンシルの製造方
法は本発明の第二の好適態様に従うものである。図11
は、これもまた柔軟なフィルム支持基板22上に被覆さ
れた受像層21からなる受容エレメント20を示す。こ
の例では、受像層21および支持基板22は、これもま
たそれぞれ約10μmないし75μmの厚さである。
【0034】図12は、例えばコンピューターにより制
御されたインクジェットプリンタの噴出ヘッド(図示せ
ず)から噴出される液滴23として受像層21に施され
ている液体反応阻害剤24を示す。反応阻害剤の機能は
以下に説明する。それは、形成されるステンシルの開放
領域に対応する領域24に画像を形成するように、受像
層21に施される。従って、この方法もまたポジティブ
法である。
【0035】図13は、一方の表面に受容エレメント2
0が施されており、他方の表面にスプレダー27を用い
てステンシル形成組成物26が塗布されている、スクリ
ーンメッシュ25を示す。このように、スプレダー27
がメッシュ25を通して組成物26を押し出すと、ステ
ンシル形成組成物26と受容エレメント20の受像層が
接触するようになる。また、まず組成物26でメッシュ
25を被覆し、次いで、この被覆メッシュに受容エレメ
ント20を施すことにより、同様の接触を達成すること
もできよう。
【0036】ステンシル形成組成物26は3種の成分を
有する。第一および第二の成分は、互いに反応して所定
の洗浄溶媒中で実質的に溶解度が低下したステンシル組
成物を形成することができる物質である(下記参照)。
第三の成分は、第一の成分と第二の成分の間の反応に対
する一時的阻害剤であり、その存在下ではそれらの間の
反応は起こらない。
【0037】図13に示されるように受容エレメント2
0をスクリーンメッシュ25に施した状態で、スクリー
ン形成組成物中の上記一時的阻害剤は、当該組成物から
放出させられ、または放出を可能とされる。上記一時的
阻害剤が適度な揮発性を有しているならば、例えばこれ
は、温風送風機などからの穏和な熱の適用により達成さ
れてもよい。上記一時的阻害剤の不在下においては、反
応阻害剤24が施された受容エレメント20の受像層2
1の領域と対応しない領域におけるステンシル形成組成
物26で、ステンシル形成組成物26の第一の成分と第
二の成分との間の反応が起こる(図12を参照)。
【0038】図14に示されるように、ここで、受容エ
レメント20の支持基板22は、メッシュ25から剥離
させることができる。ここでは、反応阻害剤24が施さ
れなかった受容エレメントの領域に対応するステンシル
形成組成物の溶解度の低い硬化領域28、および反応阻
害剤24が施された領域に対応する溶解度の高い非硬化
領域が残留する。
【0039】ここで、ステンシル形成層の非硬化領域が
溶解する適切な溶媒を用いて、ステンシルスクリーン2
5を洗浄する。洗浄後、図15の上部に示されているよ
うに、最終のステンシルスクリーンが得られる。ステン
シルの開放領域29が、図12で画像を形成するように
反応阻害剤を施した受容エレメント20の領域24に対
応することが判るであろう。従って、このスクリーン製
造方法はポジティブ法である。
【0040】図11ないし15を参照して説明した方法
の改良においては、受容エレメントの受像層は、ステン
シル形成組成物と反応する物質から形成される。これは
図16ないし20に示されており、ここではダッシュを
つけた参照番号を用いて、図11ないし15の特徴部に
対応する特徴部を示す。この改良法では、受像層21’
は、ステンシル形成組成物26’の第一の成分と第二の
成分の間の反応にあずかり得る物質から形成されてい
る。このようにこの改良では、ステンシル形成層で起こ
る硬化反応が受容エレメント20’の受像層21’でも
起こり、その結果、受像エレメントの部分が最終のスク
リーンのステンシル層に組み込まれることとなり、望ま
しい「プロフィール」が供され、あるいはステンシル層
の厚みの増強がもたらされる。こうして、図18に示さ
れるように、受容エレメント20’をメッシュ25’と
接触させた場合、ステンシル形成組成物26’の第一の
成分と第二の成分との間で起こる反応がまた、受容エレ
メント20’における受像層21’の成分をも関与させ
る。その結果、図19に示されているように、受容エレ
メント20’の支持基板22’を剥離した後に、最終の
スクリーンを示す図20から容易に確認できるように、
実質的な「プロフィール」を有するスクリーンが製造さ
れる。
【0041】図21ないし25は、図21に示される受
容エレメント30から始まる、図25に示されるスクリ
ーンステンシルの製造を示す。このステンシル製造方法
は本発明の第三の好適態様に従う。図21は、前記の通
り軟性フィルム支持基板32上に被覆された受像層31
からなる受容エレメント30を示す。この例では、層3
1および基板32の厚さは各々、約10μmおよび約7
5μmである。
【0042】受容エレメント30の受像層31は、スク
リーン印刷用スクリーン上にステンシル層を形成する硬
化ステンシル組成物を形成させるために、ステンシル形
成剤(下記を参照)と反応可能な化学薬剤を含んでい
る。図22は、マスキング剤34、例えばマスキング剤
34が施される領域において受像層31からの化学薬剤
の移動を妨げる作用をする液化ワックスまたは固化ポリ
マーの、液滴33での受像層31への塗布を示す。マス
キング剤34は、最終のステンシルの開放領域に対応す
る領域に、画像を形成するように施される。従って、こ
の方法はポジティブ法である。
【0043】図23は、一方の表面に受容エレメント3
0が施されており、他方の表面にスプレダー37を用い
てステンシル形成組成物36が施されている、メッシュ
35を示す。このように、ステンシル形成組成物36と
受容エレメントの30の受像層は、スプレダー37がメ
ッシュ35を通して組成物36を押し出すと接触するよ
うになる。また、まず組成物36でメッシュ35を被覆
し、次いで、この被覆メッシュに受容エレメント30を
施すことにより、同様の接触を達成してもよい。
【0044】ステンシル形成組成物36は、受像層31
に含まれている化学薬剤と反応して、所定の洗浄除去溶
媒(下記を参照)に対する溶解度が実質的に減じられた
ステンシル層を形成することができる、前述の第二のス
テンシル形成化学薬剤を含んでいる。図23に示されて
いるように、スクリーンメッシュ35に受容エレメント
30を施すことで、マスキング剤34が受容エレメント
30に施されている領域とは対応しない領域で、組成物
36のステンシル形成剤と受像層の化学薬剤の間の反応
が起こる。
【0045】次いで、図24に示されるように、受容エ
レメント30をメッシュ35から剥離する。ここでは、
マスキング剤33が施されなかった受容エレメントの領
域に対応するステンシル形成組成物の溶解度の低い硬化
領域38、およびマスキング剤34が施された領域に対
応する溶解度の高い非硬化領域が残留する。次に、ステ
ンシル形成層の非硬化部分が溶解する適切な溶媒を用い
て、ステンシルスクリーンを洗浄する。洗浄除去後、図
25に示されているように、最終のステンシルスクリー
ンが得られる。また図25は、分離した受容エレメント
30も示す。ステンシルの開放領域39が、図22で反
応阻害剤が画像を形成するように施された受容エレメン
ト30の領域に対応することが判るであろう。従って、
このスクリーン製造方法はポジティブ法である。
【0046】次に、図26ないし30を参照すれば、こ
れらは、図26に示される受容エレメントで始まる、図
30に示されるスクリーン印刷用ステンシルの製造を示
す。この方法は図20ないし25を参照して記載した方
法の改良法である。図26ないし30では、ダッシュを
つけた参照番号を用いて、図20ないし25の特徴部に
対応する特徴部を示す。
【0047】この改良法では、受像層31’は、或る量
のステンシル形成剤36’を含んでいる。これは、ステ
ンシル形成剤と反応する受像層31’の成分を、ステン
シル形成剤36’のプレコート・固化層により被覆され
る厚さ約1μmの別個の層として被覆することにより達
成される。図27に示されるように、マスキング剤3
4’は、最終のステンシルの開放領域に対応する領域
に、液滴33’として画像を形成するように施される。
次いで、受容エレメント30’をスクリーンメッシュ2
5’および施されたステンシル形成剤26’と接触させ
る。
【0048】所望により、接触を達成する前記の代替法
を使用することもできよう。図28に示されるように受
容エレメント30’をメッシュ35’と接触させた場
合、受像層31’の反応性成分とメッシュ35’に施さ
れたステンシル形成剤36’との間で起こる反応が、受
像層31’のステンシル形成剤をも関与させる。その結
果、メッシュ35’上に形成されたステンシル層の厚さ
は、非改良法におけるステンシル層の厚さに比べて厚く
なる。メッシュの厚さより著しく厚いステンシルが形成
され、このステンシルでは特に、印刷用スクリーンの使
用における印刷基板側の厚さが増強されている。このス
クリーンの特性は、「プロフィール」として知られ、ス
クリーンの使用により得られる印刷品質の点で有利であ
る。
【0049】ここで、図29を参照すれば、これはメッ
シュ35’から剥離される受容エレメント30’を示
す。この場合、凝集層のうち支持基板32’だけがその
まま剥離され、受像層は前記のように反応させたもので
ある。図30は、最終のスクリーンを示し、それから
「プロフィール」が容易に確認できる。
【0050】発明の詳細な説明 例えば、図1ないし5、11ないし15、および21な
いし25を参照して説明したように、本発明のいくつか
の方法では、受像層は実質的に不活性であり、かつ、実
質的に第三の物質層のみから形成されているステンシル
形成層に、画像を形成するように施された物質のための
担体として機能する。本発明の方法ならびに被覆フィル
ム製品において、この層は、例えばヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース等の水溶性セルロース誘導体;ポリビ
ニルピロリドンおよびポリアクリル酸のポリマーのうち
1つ以上を含んでもよい。このポリマーは、受像層の5
ないし100重量%の量で受像層に存在することが好ま
しい。またこの層は、適切な他のポリマー、増量剤、結
合剤、界面活性剤および可塑剤の1種以上を含んでもよ
い。
【0051】また、不活性な受像層として、普通紙およ
びコート紙を含む紙葉類を使用することもでき、これに
より支持基板は不要となる。受像層とそこに画像を形成
するように施される物質の適した組み合わせを選択する
際の鍵となる基準は、当該層上に良好な画像を形成する
ということであり、例えば、当該物質の液滴は欠損画像
を形成するほど当該層により反発されるべきではない
し、また画像の解像度を損なうほどに広がるべきではな
いということである。さらに、(層の不規則性のため
に)画像を変形させるほど不均等に広がるべきではな
い。
【0052】本発明の方法では、例えば図6〜10、1
6〜20、および26〜30を参照して記載したよう
に、ステンシル形成層は、少なくとも一部は第三の物質
の層および受像層から形成され、かくして最終のステン
シルの実質的なプロフィール部分を形成し、受像層は第
三の物質を含む重合過程にあずかる物質を含んでなって
いてもよく、それにより最終のスクリーンのステンシル
層が形成する。
【0053】本発明の方法ならびに製品における反応性
受像層の物質の典型例は、例えば、他の適切なポリマ
ー、適切な増量剤、結合剤、界面活性剤および可塑剤を
含む残分を伴うとともに、好ましくは受像層の5ないし
100重量%の量で存在するポリビニルアルコールであ
る。当該ポリビニルアルコールは20ないし99.9モ
ル%の加水分解率を有し、それとは独立して100ない
し3500の重合度を有していることが好ましい。
【0054】これに関し、代替として他の多くの反応性
ポリマーを本発明に利用することができる。かかるポリ
マーの例としては、カルボキシル化誘導体およびアクリ
ルアミドをグラフトした誘導体を含むポリビニルアルコ
ール誘導体、およびポリビニルアセテート;ゼラチンお
よびその誘導体;アルカリを添加した際に水溶性となり
得るカルボキシル化ポリマー、例えばカルボキシル化ア
クリル系共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、お
よびスチレン−アクリル酸共重合体;ならびにカルボキ
シル化誘導体を含むポリアクリルアミドとその誘導体が
挙げられる。
【0055】一般に、受像層の有効成分は、受像層の
0.5ないし100重量%からなっていてもよい。本発
明の方法ならびに製品では、使用されるポリマーおよび
他の成分は、画像を形成するように施して物質が塗布さ
れたときに、良好な画像を形成するように選択される。
画像を形成するように塗布される物質に使用されるいず
れの溶媒(典型的には水)とも適合しない層は、その液
体の拡散を不十分にすると考えられ、品質の不良な画像
を生じる結果となろう。当該物質が供給される層の相溶
性が大き過ぎると、上記物質が大きく広がり過ぎ、不鮮
明で解像度の低い画像が生じるであろう。
【0056】上述のとおり、上記受容エレメントは支持
基板を伴っても、伴わなくともよい。支持基板を用いな
ければ、受像層の厚さは典型的には6ないし250μm
である。支持基板を用いる場合は、被覆の厚さは典型的
には0.1ないし50μmである。支持基板は、非反応
性ポリマー、好ましくは有機樹脂支持体、例えばポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニルまたはポリスチレンを含んでよい。
また、コート紙を受容エレメントとして用いることも可
能であり、この紙および被覆がそれぞれ、支持基板およ
び受像層となる。また、非被覆紙を、支持基板を用いず
に受容エレメントの受像層とすることも可能である。か
かる受像層は通常、ステンシル形成層の溶解度の高い領
域を洗い去る前に、凝集層として除去される。支持基板
フィルムの厚さは、好ましくは10ないし200μmで
ある。有機樹脂支持体は、所望により、受像層との所望
の接着性を与える下塗り層で被覆することができる。当
該スクリーン製造法では、支持基板を使用する場合は、
溶解度のより高い領域を除去する工程中に当該指示基板
を除去できるが、通常は、この工程に先立って、凝集性
フィルムとして除去される。
【0057】阻害剤を含有する液体を受像層に画像を形
成するよう塗布する場合、この液体は、便宜的には、
(限定されるものではないが)インクジェットプリンタ
またはインクジェットプロッタなどのインクジェットシ
ステムにより液滴として施せばよい。また、例えばペン
などの手に持った送出装置により、連続的に施すことも
可能である。塗布される液体は、望ましい安定性、表面
張力および粘性を示すべきであり、それゆえ、界面活性
剤、粘性改良剤、光安定剤および/または抗酸化剤を含
んでもよい。画像を形成するように施される物質の有効
成分が液体でない場合、その物質は、有効成分のための
適切な担体、例えば適切な溶媒または分散剤を含んでも
よい。
【0058】第三の物質は、受容エレメントの受像層を
その一方の側面と接触させた後、そのもう一方の側面か
らスクリーンに施せばよい。これは、一様な平坦面に受
容エレメントを置き、スクリーンと受容エレメントとが
密着するように、その上にスクリーンを置くことにより
達成すればよい。この第三の物質は、コーティングスル
ーまたは「スキージ」により施してもよい。また、スク
リーンに施される組成物の薄層を、コーティングスルー
または「スキージ」により、スクリーンメッシュ上へ被
覆し、わずかな圧力をかけながら手で受容エレメントを
マウントすることもでき、この技術はスクリーン印刷分
野の熟練者に十分公知である。
【0059】基板支持を用いる場合では、ひとたびこれ
を都合よく除去することができれば、受像層とスクリー
ンに塗布される組成物との間の接触により起こる反応は
実質的に完全となる。得られたスクリーンステンシル
は、適切な溶媒によって、溶解度のより高い部分を洗い
去り、それによって溶解度の低い領域が残ってメッシュ
の領域を塞ぐことにより、現像することができる(ま
た、この洗浄の作用により、任意の支持基板、ならびに
早期段階で除去されなかった場合は、受容エレメントの
いずれの他の凝集性フィルムの部分をも除去することが
できよう)。
【0060】本発明のいくつかの方法では、スクリーン
上にステンシル形成層を形成する化学反応には、第一の
物質および第三の物質を含む反応性薬剤が関与し、第二
の物質がこの反応に対する化学阻害剤を含む。次に、第
三の物質は、架橋反応にあずかり得る少なくとも1種の
重合物質を含み、第一の物質は架橋反応のための架橋剤
を含み、さらに第二の物質はこの架橋反応に対する阻害
剤を含む。
【0061】好ましい方法では、第一の物質の架橋剤
は:ホウ酸、ホウ素塩類、例えばI族およびII族金属
のホウ酸塩;アルデヒド類、例えばホルムアルデヒド;
所望により無機酸を伴うジアルデヒド類、例えばグリオ
キサールおよびグルタルアルデヒド;ならびに遷移金属
化合物、例えば、鉄(III)、ジルコニウムおよびチ
タニウム塩、ならびにクロム化合物、例えば、ペンタヒ
ドロキシ(テトラデカノエート)ジクロミウムおよびそ
の誘導体のうちの1つ以上を含む。
【0062】本発明の方法ならびに製品においては、受
像層の有効剤は、ポリマー層上の別個の表層として被覆
してもよい。この表層の厚さは、例えば0.1μmない
し5μm、好ましくは1ないし2μmであればよい。上
記阻害剤は、架橋剤と反応して反応性の低い化合物を形
成する金属塩からなってもよい。架橋剤がホウ酸および
/またはホウ酸金属からなるならば、阻害剤は架橋剤と
反応して不溶性のホウ酸塩を形成する1種以上の金属塩
からなってもよい。
【0063】他の方法では、上記阻害剤は、当該阻害剤
をキレート化して反応性の低い錯体を形成するキレート
化剤からなってもよい。上記架橋剤が1種以上の遷移金
属錯体を含む場合、上記阻害剤は、アルキレンジアミン
四酢酸、例えばエチレンジアミン四酢酸、またはナトリ
ウム塩などのその誘導体、もしくはかかる化合物の2種
以上の混合物を含んでもよい。
【0064】上記阻害剤は第二の物質の0.5ないし5
0重量%であることが好ましい。他の方法では、第三の
物質は、フリーラジカル重合反応にあずかり得る少なく
とも1種以上の化合物を含み、第一の物質は、少なくと
も1種のフリーラジカル形成系の成分、さらには所望に
より第三の物質の成分を含み、また第二の物質はこのフ
リーラジカル形成系に対する阻害剤を含む。
【0065】本発明の方法、組成物ならびに被覆フィル
ム製品において重合可能な化合物は、所望により重合化
合物、好ましくはポリビニルアルコールへグラフト化さ
れるアクリルアミドであってもよい。フリーラジカル形
成系は酸化系であってもよく、第二の物質は捕捉剤を含
む。この系は、鉄(II)イオンおよび酸化剤の供給
源、例えば過硫酸アンモニウムを含んでもよい。好まし
い捕捉剤は多価アルコール、より好ましくは芳香族ポリ
ヒドロキシル化合物、例えばピロガロールおよびカテコ
ールである。
【0066】第一の物質がイオン供給源を含み、かつ、
第三の物質が酸化剤を含むことが好ましい。本発明の他
の方法では、スクリーン上にステンシル形成層を形成す
る化学反応には、第一および第三の物質を含む反応性薬
剤、第一の物質と第三の物質の間の物理的障壁を形成す
る第二の物質が関与する。
【0067】次に、上記第三の物質は架橋反応にあずか
り得る少なくとも1種の重合物質を含み、かつ、上記第
一の物質はこの架橋反応のための架橋剤を含む。適切な
架橋剤は前記に挙げられている。上記第二の物質は、融
解状態で施され、固化を引き起こす、あるいは固化させ
ることのできるワックスを含んでもよい。また、この第
二の物質はトナー粉末を含んでもよい。
【0068】本発明のさらなる方法では、スクリーン上
にステンシル形成層を形成する化学反応は、第三の物質
を含む薬剤間で起こってもよく、第二の物質がこの反応
の化学阻害剤を含有する。次に、第三の物質は当該試薬
間の反応に対する一時的阻害剤を含み、この方法は、当
該一時的阻害剤の作用を終結させて、上記化学阻害剤に
よって阻害されていないところで上記反応を起こす工程
を含む。
【0069】好ましくは、この第三の物質は、pH感受
性のイオン性架橋反応およびこの反応のためのイオン供
給源としてあずかり得る反応性官能基を有する少なくと
も1種の重合物質を含み、この一時的阻害剤は、pHを
架橋イオンの形成が阻害される値に維持するpH調整剤
を含む。上記化学阻害剤は、架橋イオンのキレート化
剤、好ましくは、アルキレンジアミン四酢酸、例えばエ
チレンジアミン四酢酸、またはナトリウム塩などのその
誘導体、もしくはかかる化合物の2種以上の混合物を含
んでもよい。
【0070】本発明の方法ならびに組成物において、p
H調整剤が架橋イオンの形成を阻害するために十分低い
pHを維持する酸供給源であるならば、この酸供給源は
揮発性であり、かつ、その作用を、その蒸発を引き起こ
すまたは可能にすることにより終結させるのが好まし
い。本発明のいずれの方法においても、第三の物質は下
記ポリマーのうちの1つ以上を含んでもよい:カルボキ
シル化誘導体およびアクリルアミドをグラフトした誘導
体を含むポリビニルアルコールとその誘導体、およびポ
リビニルアセテート;ゼラチンおよびその誘導体;カル
ボキシル化アクリル系共重合体、エチレン−アクリル酸
共重合体、およびスチレン−アクリル酸共重合体を含
む、アルカリを添加した際に水溶性となり得るカルボキ
シル化ポリマー、ならびにカルボキシル化誘導体を含む
ポリアクリルアミドとその誘導体。
【0071】後述の表1は、本発明に従い、非プロフィ
ールステンシルを製造するために用いることができる第
一、第二および第三の化学物質の例を挙げており、これ
らは、ステンシル形成層が実質的に第三の物質のみの層
から形成されるものである。
【0072】
【表1】
【0073】後述の表2は、本発明に従い、プロフィー
ルステンシルを製造するために用いることができる第
一、第二および第三の化学物質の例を挙げており、これ
らは、ステンシル形成層が第三の物質の層と受像層から
形成されるものである。
【0074】
【表2】
【0075】本発明の方法には、好ましくはさらなる再
生工程が含まれる。第一の化学薬剤がホウ酸塩を含む場
合には、再生は4以下のpHで行えばよい。用いられる
化学薬剤が後述の実施例で例示されるものである場合、
多くの場合において、その広い物理特性、化学耐性、洗
浄除去溶媒(水)および再生化学物質(典型的には過ヨ
ウ素酸塩系)は、スクリーンプリンタによって慣用され
るものとなろう。かくして、ここで用いられているステ
ンシル製造方法ならびに製品および組成物は新規なもの
であるが、得られたスクリーンは、しばしば、よく知ら
れ、スクリーンプリンタに高度に受容可能なものとなる
であろう。
【0076】本発明の方法の有利な点としては、スクリ
ーンステンシルがデジタル情報源から直接製造できるこ
と、ステンシル製造工程中に安全照明を使用する必要が
ないこと、化学線光源を利用する露光工程を必要としな
いこと、最終のステンシルが従来のスクリーン印刷技術
よりも短時間で製造できることが挙げられる。スクリー
ンの狭い領域を印刷すべき場合には、ポジ系の方がネガ
系よりも都合がよい。例えば、領域の5%を印刷すべき
場合には、ネガ系では画像を形成するように施される物
質でフィルムの95%を覆う必要があるが、ポジ系では
5%の被覆しか必要とせず、コンピューターメモリー、
時間および化学薬剤の軽減できることになる。
【0077】
【実施例】本発明は、それらに限定されるものではない
が、下記の実施例1ないし12により例示される。これ
らの実施例では、種々の市販物質がその商品名により挙
げられており、下記の記号は以下の会社を示す。 (a) Hercules Inc., USA (b) 3M, UK (c) Nippon Gohsei, Japan (d) ISP, UK (e) DuPont, UK (f) Autotype International, UK (g) Kuraray, Japan (h) Allied Colloids, UK (i) W.R. Grace, Germany 実施例1ないし4は本発明の第一の好適態様に従ってお
り、実施例3および4は「プロフィールを有する」ステ
ンシルを製造するために、先に記載した改良を取り入れ
てある。実施例5および6は本発明の第四の好適態様に
従っている。実施例7ないし10は本発明の第二の好適
態様に従っており、実施例9および10には直前に述べ
た改良を取り入れてある。実施例11および12は本発
明の第三の好適態様に従っている。 実施例1 ヒドロキシプロピルセルロースである"Klucel E" (a)を
水溶液から被覆重量10gm-2でポリエチレンテレフタ
レート支持基板上に被覆した。
【0078】IMS中の33重量%ボラックス混合物を
ボールミル内で48時間粉砕することにより、四ホウ酸
ナトリウム四水和物(ボラックス(borax))分散系を作製
した。この分散系を5重量%に希釈し、Meyer barの
0.009を用いてヒドロキシプロピルセルロース上に
被覆して、被覆重量を約1gm-2とした。得られた受容
エレメントを市販のサーマルインクジェットプリンタ(H
ewlett Packard HP550)に通し、以下の処方に従い調製
した化学阻害剤含有液を塗布した。
【0079】 水 39重量% 硝酸亜鉛(炭酸亜鉛/水酸化亜鉛と硝酸とから調製した。) 10重量 % グリセリン 50重量% "Fluorad FC-93" (b) (1%)−陰イオンフッ素系界面活性剤 1重量 % この実施例では、ヒドロキシプロピルセルロースはポリ
エチレンテレフタレート支持基板上に被覆された非反応
性受像層を構成する。ボラックス分散系は、"Gohsenol
GH-20" (c)の20重量%水溶液中に供給されたポリビニ
ルアルコールであるステンシル形成剤と反応する第一の
化学薬剤である(下記参照)。このボラックス分散系と
ポリビニルアルコールとの間で起こる反応は、不溶性ホ
ウ酸亜鉛の形成を通じて硝酸亜鉛により阻害される化学
的架橋である。
【0080】受容エレメントを乾燥させ、次いで被覆層
が最上部に現れるようにガラス板上に置いた。この受容
エレメントを、1cm当たり62本のメッシュ番手(mes
h count 62 threads per cm)のスクリーンメッシュで覆
った。次いで、"Gohsenol GH-20" (c)の20重量%水溶
液のビーズ(bead)をこのメッシュ上に置き、ポリビニル
アルコールの薄層がメッシュを通って押し出されるよう
に、スキージを使ってこの受容エレメントに引き伸ばし
た。ポリエチレンテレフタレート支持基板がメッシュか
らきれいに剥がせるようになるまで、このスクリーンを
熱風ファンによって乾燥させた。スクリーンを乾燥させ
ておき、次いで溶解度の高い集塊部分が洗い去られてな
くなるまで冷流水で洗い流した。 実施例2 ポリビニルピロリドンである"K90" (d)の10重量%水
溶液を被覆重量10gm-2でポリエチレンテレフタレー
ト支持基板上に被覆した。
【0081】ペンタヒドロキシ(テトラデカノエート)
ジクロミウムである"Quilon C" (e)の10重量%アセト
ン/イソプロパノール溶液を、Meyer barの0.009
を用いてポリビニルピロリドン被覆上に被覆した。これ
により、適切な被覆重量である1ないし2gm-2となっ
た。得られた受容エレメントを市販のサーマルインクジ
ェットプリンタ(Hewlett Packard HP550)に通し、以下
の処方に従い調製した化学阻害剤含有液を塗布した。
【0082】 水 95重量% エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 5重量% この実施例では、非反応性受像層はポリビニルピロリド
ンに変更されている。第一の化学薬剤は、ポリビニルア
ルコールステンシル形成剤と反応して化学的架橋を達成
する"Quilon C"である。この反応は、"Quilon C"のクロ
ミウム成分と錯体を形成するエチレンジアミン四酢酸二
ナトリウムによって阻害される。次いで、受容エレメン
トを上記実施例1と全く同様の方法で処理してスクリー
ンステンシルを得た。 実施例3 加水分解率88%、重合度2000のポリビニルアルコ
ールである"GohsenolGH-20" (c)を、水溶液にて、被覆
重量10gm-2でポリエチレンテレフタレート支持基板
上に被覆した。
【0083】IMS中33重量%ボラックス混合物をボ
ールミル内で48時間粉砕することにより、四ホウ酸ナ
トリウム四水和物(ボラックス)分散系を作製した。こ
の分散系を5重量%に希釈して、Meyer barの0.00
9を用いてポリビニルアルコール上に被覆し、被覆重量
を約1gm-2とした。得られた受容エレメントを市販の
サーマルインクジェットプリンタ(Hewlett Packard HP5
50)に通し、以下の処方に従い調製した化学阻害剤含有
液を塗布した。
【0084】 水 39重量% 硝酸亜鉛(炭酸亜鉛/水酸化亜鉛と硝酸とから調製した。) 10重量 % グリセリン−50重量% "Fluorad FC-93" (b) (1%)−陰イオンフッ素系界面活性剤 1重量 % この実施例では、実施例1の非反応性受像層を、ボラッ
クス分散系と反応するポリビニルアルコールで置換し、
以下の記載のように上記受容エレメントを上記メッシュ
に接触させて、さらにポリビニルアルコールを施した。
このようにして、好ましい「プロフィール」を有するス
テンシルを製造する。
【0085】次いで、上記受容エレメントを上記実施例
1と全く同様の方法で処理して、スクリーンステンシル
を得た。製造されたスクリーンステンシルは、受像層か
ら形成された「プロフィール」を有する。 実施例4 ポリビニルアルコールである"Gohsenol GH-20" (c)とポ
リ酢酸ビニルの50:50重量%混合物を、水溶液に
て、被覆重量8gm-2で、ポリエチレンテレフタレート
支持基板上に被覆した。
【0086】ペンタヒドロキシ(テトラデカノエート)
ジクロミウムである"Quilon C" (e)の10重量%アセト
ン/イソプロパノール溶液を、Meyer barの0.009
を用いてポリビニルアルコール/ポリ酢酸ビニル上に被
覆した。これにより、適切な被覆重量である1ないし2
gm-2が得られた。得られた受容エレメントを市販のサ
ーマルインクジェットプリンタ(Hewlett Packard HP55
0)に通し、以下の処方に従い調製した化学阻害剤含有液
を塗布した。
【0087】 水 95重量% エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 5重量% この実施例では、実施例3と比較すると、ポリビニルア
ルコール反応性受像層は実施例3と同様、第一の化学薬
剤との反応性を維持しているポリビニルアルコールとポ
リ酢酸ビニルの混合物に置き換えられており、その反応
も実施例2と同じ阻害剤によって阻害される。
【0088】次いで、上記受容エレメントを上記実施例
1と全く同様の方法で処理して、プロフィールスクリー
ンステンシルを製造した。 実施例5 ポリビニルアルコールである"Gohsenol GH-20" (c)10
g、硫酸鉄(II)2.0g、N,N’−メチレンビス
アクリルアミド2.0g、水溶性色素1.0gおよび水
100gの混合物を、被覆重量10gm-2でポリエチレ
ンテレフタレート支持体上に被覆した。
【0089】得られた乾燥受容エレメントを市販のサー
マルインクジェットプリンタ(Hewlett Packard HP550)
に通し、以下の処方に従った重合阻害剤含有液を、画像
を形成するように塗布した。 水 90重量% ピロガロール 10重量% 上記受容エレメントを乾燥させ、次いで、被覆層が最上
部に現れるようにガラス板上に置いた。当該受容エレメ
ントを、1cm当たり62本のメッシュ番手のスクリー
ンメッシュで覆い、以下の組成からなる乳剤を用いて積
層した。
【0090】 "GH-20" (c) 10.0重量% N,N'-メチレンビスアクリルアミド 2.0重量 % 過硫酸アンモニウム 2.0重量% 水性色素分散液 1.0重量% 水 85.0重量% このスクリーンを乾燥させ、実施例1と全く同様の方法
で処理して、プロフィールスクリーンステンシルを製造
した。
【0091】この実施例では、被覆物質配合物はポリエ
チレンテレフタレート支持基板上に被覆された反応性受
像層を構成する。この場合、第一の化学薬剤は、鉄(I
II)イオンおよびN,N’−メチレンビスアクリルア
ミドの重合を開始させるフリーラジカルを生成するため
にステンシル形成組成物に含まれている過硫酸アンモニ
ウムによって酸化された硫酸鉄(II)により供給され
る。この重合工程では、ポリビニルアルコールは重合に
より形成したステンシル形成層に組み込まれる。この反
応に対する阻害剤は、フリーラジカル捕捉剤として作用
するピロガロールによって提供される。 実施例6 酸を触媒とする縮合反応においてポリビニルアルコール
にホルミル含有アクリルアミドモノマーをグラフトする
ことによって製造した、アクリルアミド−グラフトポリ
ビニルアルコール12g(グラフトレベル10重量
%)、硫酸鉄(II)2.0g、水溶性色素1.0gお
よび水100gからなる混合物を、被覆重量10gm-2
でポリエチレンテレフタレート支持体上に被覆した。
【0092】得られた乾燥受容エレメントを市販のサー
マルインクジェットプリンタ(Hewlett Packard HP550)
に通し、以下の処方に従った重合阻害剤含有液を、画像
を形成するように塗布した。 水 90重量% カテコール 10重量% この受容エレメントを乾燥させ、次いで、被覆層が最上
層に現れるようにガラス板上に置いた。当該受容エレメ
ントを、1cm当たり62本のメッシュ番手のスクリー
ンメッシュで覆い、以下の組成からなる乳剤を用いて積
層した。
【0093】 アクリルアミドをグラフトしたポリビニルアルコール(グラフトレベル10重 量%) 12.0重量% 過硫酸アンモニウム 2.0重量% 水性色素分散液 1.0重量% 水 85.0重量% このスクリーンを乾燥させ、実施例1と全く同様の方法
で処理して、強固なプロフィールスクリーンステンシル
を製造した。
【0094】実施例5と比較すると、この実施例では、
ポリビニルアルコールおよびN,N’−メチレンビスア
クリルアミドはアクリルアミドをグラフトしたポリビニ
ルアルコールに、ピロガロールはカテコールに置き換え
られている。 実施例7 加水分解率88%および重合度2000のポリビニルア
ルコール、"GohsenolGH-20" (c)を、水溶液にて、被覆
重量10gm-2でポリエチレンテレフタレート支持体上
に被覆した。
【0095】得られた受容エレメントを市販のサーマル
インクジェットプリンタ(Hewlett Packard HP550)に通
し、以下の処方に従った化学阻害剤含有液を塗布した。 水 95重量% エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 5重量% 次いで、この受容エレメントを、以下の組成の溶液を用
いた以外は実施例1と同様の手法を用いてメッシュに積
層した。
【0096】 KL-318 (g)−カルボキシル化ポリビニルアルコール 8.5重量% 酢酸 5重量% 硫酸鉄(III) 5重量% 水性色素分散液 1重量% 水 80.5重量% このスクリーンを温風ドライヤーを用いて乾燥させ、実
施例1と同様に処理してスクリーンステンシルを製造し
た。
【0097】この実施例では、ポリビニルアルコールは
ポリエチレンテレフタレート支持基板上に被覆された非
反応性受像層を構成する。第一および第二の化学薬剤は
それぞれ、カルボキシル化ポリビニルアルコールおよび
鉄(III)イオンであり、鉄(III)イオンはカル
ボキシル基と反応してポリビニルアルコール鎖間に橋を
形成し、これらの鎖はそれにより架橋される。EDTA
塩はこの反応に対する阻害剤として作用し、鉄(II
I)イオンに対するキレート化作用を有する。カルボキ
シル化ポリビニルアルコールと鉄(III)イオンとの
間の反応は、pH値が約5.5およびそれより高い場合
にのみ起こり、それゆえ酢酸により一時的に阻害され、
この酢酸は温風ドライヤーを用いてスクリーンを乾燥さ
せる際の蒸発により除去される。 実施例8 ポリビニルピロリドンである"K90" (d)の10重量%水
溶液を、被覆重量10gm-2でポリエチレンテレフタレ
ート支持基板上に被覆した。
【0098】得られた受容エレメントを市販のサーマル
インクジェットプリンタ(Hewlett Packard HP550)に通
し、以下の処方に従った化学阻害剤含有液を塗布した。 水 95重量% エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 5重量% 次いで、この受容エレメントを、以下の組成の溶液を用
いた以外は実施例1と同様の手法を用いてメッシュに積
層した。
【0099】 "WSRN-25" (h)−部分的にカルボキシル化したポリアクリルアミドの25%水 溶液 8.5重量% 酢酸 5重量% 硫酸鉄(III) 5重量% 水性色素分散液 1重量% 水 80.5重量% このスクリーンを乾燥させ、実施例1と同様に処理して
スクリーンステンシルを製造した。
【0100】実施例7と比較すると、非反応性受像層は
ポリビニルピロリドンに、カルボキシル化ポリビニルア
ルコールはカルボキシル化ポリアクリルアミドに変更さ
れている。 実施例9 カルボキシル化ポリビニルアルコールである"Kuraray K
L-318" (g)を水溶液にて、被覆重量10gm-2でポリエ
チレンテレフタレート支持基板上に被覆した。
【0101】得られた受容エレメントを市販のサーマル
インクジェットプリンタ(Hewlett Packard HP550)に通
し、以下の処方に従った化学阻害剤含有液を塗布した。 水 95重量% エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 5重量% 次いで、この受容エレメントを、以下の組成の溶液を用
いた以外は実施例1と同様の手法を用いてメッシュに積
層した。
【0102】 KL-318 (g) 8.5重量% 酢酸 5重量% 硫酸鉄(III) 5重量 % 水性色素分散液 1重量% 水 80.5重量% このスクリーンを乾燥させ、実施例1と同様に処理して
プロフィールスクリーンステンシルを製造した。
【0103】実施例8と比較すると、非反応性ポリビニ
ルピロリドン受像層は、鉄(III)イオンが関与する
架橋反応にあずかるカルボキシル化ポリビニルアルコー
ルに置き換えられている。 実施例10 部分的にカルボキシル化されたポリアクリルアミドであ
る"WSRN-25" (h)の25%水溶液を被覆重量10gm-2
で、ポリエチレンテレフタレート支持基板上に被覆し
た。
【0104】得られた受容エレメントを市販のサーマル
インクジェットプリンタ(Hewlett Packard HP550)に通
し、以下の処方に従った化学阻害剤含有液を塗布した。 水 95重量% エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム 5重量% 次いで、この受容エレメントを、以下の組成の溶液を用
いた以外は実施例1と同じ手法を用いてメッシュに積層
した。
【0105】 "WSRN-25" (h) 8.5重量% 酢酸 5重量% 硫酸鉄(III) 5重量% 水性色素分散液 1重量% 水 80.5重量% このスクリーンを乾燥させ、実施例1と同様に処理して
スクリーンステンシルを製造した。
【0106】この実施例では、実施例8と比較すると、
非反応性ポリビニルピロリドン受像層は、架橋工程にあ
ずかり、プロフィールスクリーンステンシルを製造する
カルボキシル化ポリアクリルアミドに置き換えられてい
る。実施例11ヒドロキシプロピルセルロースである"K
lucel E" (a)90g、四ホウ酸ナトリウム10gおよび
水900gからなる混合物を、被覆重量10gm-2で、
ポリエチレンテレフタレート支持基板上に被覆した。
【0107】得られた乾燥フィルムをホットワックスプ
リンタ(Tektronix Inc., USA)に通し、温ワックスを被
覆フィルムの表面に画像を形成するように塗布した。こ
の受容エレメントを乾燥させ、次いで、被覆層が最上部
に現れるようにガラス板上に置いた。当該受容エレメン
トを、1cm当たり62本のメッシュ番手のスクリーン
メッシュで覆った。次いで、ポリビニルアルコールおよ
びポリ酢酸ビニルの混合物を含むスクリーン印刷用乳
剤"Autosol 2000" (f)のビーズをメッシュ上に置き、乳
剤の薄層がこのメッシュから押し出されるように、スキ
ージによりこの受容エレメント上に引き延ばした。この
スクリーンを乾燥させ、実施例1と同様に処理してスク
リーンステンシルを製造した。
【0108】この実施例では、ヒドロキシプロピルセル
ロースはポリエチレンテレフタレート支持基板上に非反
応性受像層を形成する。四ホウ酸ナトリウムは"Autosol
2000"中のポリビニルアルコールと反応する第一の化学
薬剤を構成して、最終のスクリーンステンシルのステン
シル層を製造し、ポリビニルアルコールは第二の化学薬
剤を構成し、この反応は塗布された温ワックスのマスク
によって阻害される。 実施例12 ヒドロキシエチルセルロース"Natrosol 250L" (a)90
g、四ホウ酸ナトリウム10g、水900gおよび無機
的に処理されたシリカ"Syloid ED41" (i)4gからなる
混合物を、被覆重量10gm-2でポリエチレンテレフタ
レート支持基板上に被覆した。
【0109】得られた乾燥フィルムをレーザープリンタ
(Xante 8300)に通し、トナー粉末をマスキング剤として
被覆フィルムの表面に画像を形成するように塗布した。
次いで、この受容エレメントを実施例11と同様の方法
で処理してスクリーンステンシルを製造した。実施例1
1と比較すると、この実施例では、受像層としてヒドロ
キシエチルセルロースがヒドロキシプロピルセルロース
に置き換えられている。温ワックスマスキング剤は乾燥
トナーに置き換えられている。無機的に処理したシリカ
の目的は、受像層の表面へのトナーの付着を容易にする
ためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし5は、本発明の第一または第四の好
適態様に従う印刷用スクリーンの製造における一連の工
程を模式的に示したものである。
【図2】図6ないし10は、図1ないし5に対応する
が、本発明の第一または第四の好適態様に従う改良法に
おける一連の工程を示す。
【図3】図11ないし15は、本発明の第二の好適態様
に従う印刷用スクリーンの製造における一連の工程を模
式的に示したものである。
【図4】図16ないし20は、図11ないし15に対応
するが、本発明の第二の好適態様に従う改良法における
一連の工程を示す。
【図5】図21ないし25は、本発明の第三の好適態様
に従う印刷用スクリーンの製造における一連の工程を模
式的に示したものである。
【図6】図26ないし30は、図21ないし25に対応
するが、本発明の第三の好適態様に従う改良法における
一連の工程を示す。
【符号の説明】
10,10' 受容エレメント 11,11' 受像層 12,12' 支持基板 13,13' 液滴 14,14' 阻害層 15,15' スクリーンメッシュ 16,16' ステンシル形成剤 17,17' スプレダー 18,18' 不溶性物質からなる領域 19,19' 開放領域 20,20' 受容エレメント 21,21' 受像層 22,22' 支持基板 23,23' 液滴 24,24' 反応阻害剤 25,25' スクリーンメッシュ 26,26' ステンシル形成組成物 27,27' スプレダー 28,28' 硬化領域 29,29' 開放領域 30,30' 受容エレメント 31,31' 受像層 32,32' 支持基板 33,33' 液滴 34,34' マスキング剤 35,35' スクリーンメッシュ 36,36' ステンシル形成組成物 37,37' スプレダー 38,38' 硬化領域 39,39' 開放領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジョン ウィリアム ジョーンズ イギリス,OX12 7JZ,オックスフォ ード州,ウォンテージ,グロウブ,ミルブ ルク スクエア 10階

Claims (86)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印刷媒体通過用の開放領域および印刷媒体
    遮断用の遮断領域を有するスクリーン印刷用ステンシル
    の製造方法であって、 任意の支持基板を含む受容エレメントと、第一の物質を
    含む受像層とを用意すること、 製造されるステンシルの開放領域に対応する領域で、上
    記受像層に画像を形成するように第二の物質を施すこ
    と、 上記受像層を、スクリーン印刷用スクリーンに層状に施
    される第三の物質と接触させること、 化学反応を引き起こしてまたは可能にして、上記スクリ
    ーン上に、それぞれ上記開放および遮断ステンシル領域
    に相当する相対的に高い溶解度および相対的に低い溶解
    度領域を有するステンシル形成層を形成すること、なら
    びに溶解度のより高い領域のステンシル形成層を洗い去
    り、それによってスクリーン印刷用ステンシルを製造す
    ること、上記第一、第二および第三の物質が、前述記載
    のように上記化学反応を起こすものであることを含む方
    法。
  2. 【請求項2】受容エレメントの受像層をスクリーン印刷
    用スクリーンの一方側と接触させた後、上記第三の物質
    をスクリーン印刷用スクリーンの他方側に施す請求項1
    記載の方法。
  3. 【請求項3】上記化学反応は、第一および第三の物質に
    含まれる反応性薬剤を関与させて起こるものであり、第
    二の物質がこの反応に対する化学阻害剤を含む請求項1
    または2記載の方法。
  4. 【請求項4】第三の物質が架橋反応にあずかり得る少な
    くとも1種の重合物質を含み、第一の物質が架橋反応の
    ための架橋剤を含み、かつ、第二の物質がこの架橋反応
    に対する阻害剤を含む請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】第一の物質の架橋剤が、ホウ酸;ホウ素塩
    類、例えばI族およびII族金属のホウ酸塩;アルデヒ
    ド類、例えばホルムアルデヒド;所望により無機酸を伴
    うジアルデヒド類、例えばグリオキサールおよびグルタ
    ルアルデヒド;ならびに遷移金属化合物類、例えば鉄(I
    II)塩、ジルコニウム塩、チタン塩、およびクロム化合
    物、例えばペンタヒドロキシ(テトラデカノエート)ジ
    クロミウムおよびその誘導体のうちの1つ以上を含む請
    求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】上記阻害剤が、上記架橋剤と反応して反応
    性の低い化合物を形成する金属塩を含む請求項4または
    5記載の方法。
  7. 【請求項7】上記架橋剤がホウ酸および/またはホウ酸
    の金属塩を含み、かつ、上記阻害剤が上記架橋剤と反応
    して不溶性のホウ酸塩を形成する少なくとも1種の金属
    塩を含む請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】上記阻害剤が当該阻害剤をキレート化して
    反応性の低い錯体を形成するキレート化剤を含む請求項
    4または5記載の方法。
  9. 【請求項9】上記架橋剤が1種以上の遷移金属錯体を含
    み、かつ、上記阻害剤が少なくとも1種のアルキレンジ
    アミン四酢酸またはその誘導体を含む請求項5記載の方
    法。
  10. 【請求項10】上記阻害剤が第二の物質の0.5ないし
    50重量%を構成する請求項3ないし9のいずれか1項
    に記載の方法。
  11. 【請求項11】第三の物質がフリーラジカル重合反応に
    あずかり得る少なくとも1種の化合物を含み、第一の物
    質がフリーラジカル形成系の少なくとも1種の化合物、
    さらには第三の物質が所望により含む成分を含み、か
    つ、第二の物質がフリーラジカル形成系に対する阻害剤
    を含む請求項3記載の方法。
  12. 【請求項12】重合可能な化合物が、所望により重合化
    合物、好ましくはポリビニルアルコールへグラフトされ
    るアクリルアミドである請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】上記フリーラジカル形成系が酸化系であ
    り、かつ、第二の物質が捕捉剤を含む請求項11または
    12記載の方法。
  14. 【請求項14】上記フリーラジカル形成系が、より高い
    酸化状態まで酸化することができる遷移金属イオン、例
    えば鉄(II)イオンの供給源とそれらのための酸化剤
    を含む請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】上記捕捉剤が芳香族ポリオール、好まし
    くはヒドロキシ置換ベンゼン誘導体、例えばピロガロー
    ルまたはカテコールを含む請求項13または14記載の
    方法。
  16. 【請求項16】第一の物質がイオン供給源を含み、か
    つ、第三の物質が酸化剤を含む請求項14または15記
    載の方法。
  17. 【請求項17】上記化学反応は、第一および第三の物質
    に含まれる反応性薬剤を関与させて起こるものであり、
    第二の物質が第一の物質と第三の物質の間の物理的障壁
    を形成する請求項1または2記載の方法。
  18. 【請求項18】第三の物質が架橋反応にあずかり得る少
    なくとも1種の重合物質を含み、第一の物質がこの架橋
    反応のための架橋剤を含む請求項17記載の方法。
  19. 【請求項19】第一の物質の架橋剤が、ホウ酸;ホウ素
    塩類、例えばI族およびII族金属のホウ酸塩;アルデ
    ヒド類、例えばホルムアルデヒド;所望により無機酸を
    伴うジアルデヒド類例えば、グリオキサールおよびグル
    タルアルデヒド;ならびに遷移金属化合物、例えば鉄
    (III)塩、ジルコニウム塩、チタン塩、およびクロ
    ム化合物、例えばペンタヒドロキシ(テトラデカノエー
    ト)ジクロミウムおよびその誘導体のうちの1つ以上を
    含む請求項17または18記載の方法。
  20. 【請求項20】第二の物質が溶融状態で施され、次いで
    固化させるまたは固化することを可能にするワックスを
    含む請求項17ないし19のいずれか1項に記載の方
    法。
  21. 【請求項21】第二の物質がトナー粉末である請求項1
    7ないし19のいずれか1項に記載の方法。
  22. 【請求項22】上記化学反応が、第三の物質が含む薬剤
    間で起こり、第二の物質がこの反応に対する阻害剤を含
    む請求項1または2記載の方法。
  23. 【請求項23】第三の物質が上記薬剤間の反応のための
    一時的阻害剤を含み、この方法が、一時的阻害剤の作用
    を終結させて、化学阻害剤により阻害されていないとこ
    ろで上記反応を起こす工程を含む請求項22記載の方
    法。
  24. 【請求項24】第三の物質がpH感受性のイオン性架橋
    反応、およびこの反応のためのイオンの供給源としてあ
    ずかり得る反応性官能基を有する少なくとも1種の重合
    物質を含み、上記一時的阻害剤が、pHを架橋イオンの
    形成を阻害する値に維持するpH調整剤を含む請求項2
    3記載の方法。
  25. 【請求項25】上記化学阻害剤が架橋イオンに対するキ
    レート化剤を含む請求項24記載の方法。
  26. 【請求項26】上記キレート化剤が少なくとも1種のア
    ルキレンジアミン四酢酸またはその誘導体を含む請求項
    25記載の方法。
  27. 【請求項27】上記pH調整剤が架橋イオンの形成を阻
    害するのに十分低いpHを維持する酸供給源である請求
    項24ないし26のいずれか1項に記載の方法。
  28. 【請求項28】上記酸供給源が揮発性であり、かつ、そ
    の蒸発を引き起こすあるいは可能にすることによってそ
    の作用を終結させる請求項27記載の方法。
  29. 【請求項29】上記ステンシル形成層が実質的に第三の
    物質のみの層から形成される上記請求項のいずれか1項
    に記載の方法。
  30. 【請求項30】上記受像層が下記ポリマー:水溶性セル
    ロース誘導体、例えばヒドロキシプロピルセルロース、
    ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
    ース;ポリビニルピロリドンおよびポリアクリル酸のう
    ちの1つ以上を含む請求項29記載の方法。
  31. 【請求項31】上記ポリマーが受像層の5ないし100
    重量%の量で当該受像層に存在する請求項30記載の方
    法。
  32. 【請求項32】上記受像層が増量剤、結合剤、界面活性
    剤および可塑剤のうちの1つ以上を含む請求項30また
    は31記載の方法。
  33. 【請求項33】上記受像層が、所望により被覆された紙
    を含む請求項29記載の方法。
  34. 【請求項34】上記ステンシル形成層が、少なくとも部
    分的に第三の物質の層および受像層から形成される請求
    項1ないし28のいずれか1項に記載の方法。
  35. 【請求項35】上記受像層が下記ポリマー:カルボキシ
    ル化誘導体およびアクリルアミドをグラフトした誘導体
    を含むポリビニルアルコールとその誘導体、およびポリ
    ビニルアセテート;ゼラチンおよびその誘導体;カルボ
    キシル化アクリル系誘導体、エチレン−アクリル酸共重
    合体、およびスチレン−アクリル酸共重合体を含む、ア
    ルカリを添加した際に水溶性となり得るカルボキシ化ポ
    リマー;ならびにカルボキシル化誘導体を含むポリアク
    リルアミドとその誘導体のうちの1つ以上を含む請求項
    34記載の方法。
  36. 【請求項36】上記受像層が、20ないし99.9モル
    %の加水分解率および/または100ないし3500の
    重合度を有するポリビニルアルコールを含む請求項35
    記載の方法。
  37. 【請求項37】上記受容エレメントが厚さ10ないし2
    00μmの支持基板を含む請求項1ないし32および3
    4ないし36のいずれか1項に記載の方法。
  38. 【請求項38】上記支持基板がポリエチレンテレフタレ
    ート、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニ
    ルおよびポリスチレンのうちの1つ以上を含む請求項3
    7記載の方法。
  39. 【請求項39】上記受像層の厚さが0.1ないし50μ
    mである請求項37または38記載の方法。
  40. 【請求項40】上記受容エレメントが支持基板を持た
    ず、かつ、上記受像層の厚さが6ないし250μmであ
    る請求項1ないし36のいずれか1項に記載の方法。
  41. 【請求項41】第三の物質が下記ポリマー:カルボキシ
    ル化誘導体およびアクリルアミドをグラフトした誘導体
    を含むポリビニルアルコールとその誘導体、およびポリ
    ビニルアセテート;ゼラチンおよびその誘導体;カルボ
    キシル化アクリル系誘導体、エチレン−アクリル酸共重
    合体、およびスチレン−アクリル酸共重合体を含む、ア
    ルカリを添加した際に水溶性となり得るカルボキシ化ポ
    リマー;ならびにカルボキシル化誘導体を含むポリアク
    リルアミドとその誘導体のうちの1つ以上を含む上記請
    求項のいずれか1項に記載の方法。
  42. 【請求項42】上記受像層の有効成分が当該受像層の
    0.5ないし100重量%を構成する上記請求項のいず
    れか1項に記載の方法。
  43. 【請求項43】印刷媒体通過用の開放領域および印刷媒
    体遮断用の遮断領域を有するスクリーン印刷用ステンシ
    ルの製造方法であって、 任意の支持基板を含む受容エレメントと、ステンシル形
    成化学薬剤との反応性がある化学薬剤を含む受像層を用
    意すること、 上記化学薬剤と上記ステンシル形成剤との間の反応に対
    する阻害剤を、上記受像層に画像を形成するように施す
    こと、上記阻害剤が施される領域が、製造されるステン
    シルの開放領域に相当すること、上記ステンシル形成化
    学薬剤を含む組成物をスクリーン印刷用スクリーンに施
    すこと、 上記受容エレメントの受像層を上記ステンシル形成組成
    物と接触させ、阻害されない化学物質を反応させて、上
    記スクリーン上に、遮断ステンシル領域に相当する溶解
    度のより低い領域および開放ステンシル領域に相当する
    溶解度のより高い領域を有するステンシル形成層を形成
    すること、 上記受容エレメントの未反応部分を除去すること、なら
    びに溶解度のより高い領域のステンシル形成剤を洗い去
    り、それによりスクリーン印刷用ステンシルを製造する
    ことを含む方法。
  44. 【請求項44】印刷媒体通過用の開放領域および印刷媒
    体遮断用の遮断領域を有するスクリーン印刷用ステンシ
    ルの製造方法であって、 任意の支持基板を含む受容エレメントと、少なくとも1
    種の重合系成分を含む受像層を用意すること、 上記重合に対する阻害剤を上記受像層に画像を形成する
    ように施すこと、 上記阻害剤が施される領域が、製造されるステンシルの
    開放領域に相当すること、 重合可能物質をはじめとする重合系成分をさらに含むス
    テンシル形成組成物をスクリーン印刷用スクリーンに施
    すこと、 上記受容エレメントの受像層を上記ステンシル形成組成
    物と接触させて、上記阻害剤によって阻害されていない
    ところで上記重合を起こし、上記スクリーン上に、遮断
    ステンシル領域に相当する溶解度のより低い領域および
    開放ステンシル領域に相当する溶解度のより高い領域を
    有するステンシル形成層を形成すること、 上記受容エレメントの未反応部分のいずれをも除去する
    こと、ならびに溶解度のより高い領域のステンシル形成
    組成物を洗い去り、それにより、スクリーン印刷用ステ
    ンシルを製造することを含む方法。
  45. 【請求項45】印刷媒体通過用の開放領域および印刷媒
    体遮断用の遮断領域を有するスクリーン印刷用ステンシ
    ルの製造方法であって、 任意の支持基板を含む受容エレメントと受像層を用意す
    ること、 反応阻害剤を、上記受像層に画像を形成するように施す
    こと、 上記阻害剤が施される領域が、製造されるステンシルの
    開放領域に相当すること、 ステンシル形成化学薬剤、それと反応性がある化学薬剤
    およびそれらの間の反応に対する一時的阻害剤を含む組
    成物をスクリーン印刷用スクリーンに施し、その反応が
    上記反応阻害剤により阻害されること、 上記受容エレメントの受像層を上記スクリーン印刷用ス
    クリーンに施された組成物と接触させること、 上記一時的阻害剤を上記スクリーンに施された組成物か
    ら放出させ、または放出を可能にし、それにより、反応
    阻害剤によって阻害されていないところで、ステンシル
    形成化学薬剤とそれと反応性がある化学薬剤とを反応さ
    せ、次いでそれにより、スクリーン上に、遮断ステンシ
    ル領域に対応する溶解度のより低い領域および開放ステ
    ンシル領域に対応する溶解度のより高い領域を有するス
    テンシル形成層を形成すること、および溶解度のより高
    い領域から未反応の組成物を洗い去り、それにより、ス
    クリーン印刷用ステンシルを製造することを含む方法。
  46. 【請求項46】印刷媒体通過用の開放領域および印刷媒
    体遮断用の遮断領域を有するスクリーン印刷用ステンシ
    ルの製造方法であって、 任意の支持基板を含む受容エレメントと、ステンシル形
    成化学薬剤と反応性のある化学薬剤を含む受像層を用意
    すること、 受像層からの上記化学薬剤の移動を妨げるマスキング剤
    を、画像を形成するように上記受像層に施すこと、 上記マスキング剤が施される領域が、製造されるステン
    シルの開放領域に相当すること、 上記ステンシル形成化学薬剤を含む組成物をスクリーン
    印刷用スクリーンに施すこと、 上記受容エレメントの受像層を上記ステンシル形成化学
    薬剤と接触させ、マスキング剤によりマスクされていな
    い領域において反応性化学薬剤とステンシル形成化学薬
    剤を反応させて、上記スクリーン上に、遮断ステンシル
    領域に相当する溶解度のより低い領域および開放ステン
    シル領域に相当する溶解度のより高い領域を有するステ
    ンシル形成層を形成すること、 上記受容エレメントの未反応部分を除去すること、なら
    びに溶解度のより高い領域の第二のステンシル形成化学
    薬剤を洗い去り、それにより、スクリーン印刷用ステン
    シルを製造することを含む方法。
  47. 【請求項47】上記受容エレメントの受像層が、ステン
    シル形成化学薬剤と、それと反応性がある化学薬剤との
    間の反応にあずかり、それにより、溶解度のより高い領
    域から未反応組成物を洗い去った後に形成されるステン
    シルにおけるステンシル形成層の一部を形成することが
    できる物質を含む請求項43ないし46のいずれか1項
    に記載の方法。
  48. 【請求項48】第二の物質が受容エレメントの受像層に
    滴下塗布される上記請求項のいずれか1項に記載の方
    法。
  49. 【請求項49】上記滴下塗布がインクジェットプリンタ
    またはインクジェットプロッタによる請求項48記載の
    方法。
  50. 【請求項50】上記インクジェットプリンタまたはイン
    クジェットプロッタが1以上の噴出ヘッドを有する請求
    項49記載の方法。
  51. 【請求項51】第一の化学薬剤が手に持った送出装置に
    より受容エレメントに供給される請求項1ないし47記
    載の方法。
  52. 【請求項52】さらなる再生工程を含む上記請求項のい
    ずれか1項に記載の方法。
  53. 【請求項53】第一の化学薬剤がホウ酸塩を含み、その
    再生がpH4以下で行われる請求項52記載の方法。
  54. 【請求項54】溶解度のより高い領域のステンシル形成
    層を洗い去る前に、存在するいずれの支持基板をも除去
    する上記請求項のいずれか1項に記載の方法。
  55. 【請求項55】溶解度のより高い領域のステンシル形成
    層を洗い去ることにより、存在するいずれの支持基板を
    も除去する請求項1ないし53のいずれか1項に記載の
    方法。
  56. 【請求項56】上記スクリーン印刷用ステンシルを支持
    体と接触させて置き、次いで、ステンシルの開放領域を
    通して印刷媒体を通過させるさらなる工程を含む上記請
    求項のいずれか1項に記載の方法。
  57. 【請求項57】請求項56の方法によって印刷される支
    持体。
  58. 【請求項58】スクリーン印刷用ステンシルの製造に使
    用するための被覆フィルム製品であって、任意の支持基
    板と、下記の有効成分:ホウ酸;ホウ素塩、例えばI族
    およびII族金属のホウ酸塩;アルデヒド、例えばホル
    ムアルデヒド;所望により無機酸を伴うジアルデヒド、
    例えばグリオキサールおよびグルタルアルデヒド;なら
    びに遷移金属化合物、例えば鉄(III)塩、ジルコニ
    ウム塩、チタン塩、およびクロム化合物、例えばペンタ
    ヒドロキシ(テトラデカノエート)ジクロミウムおよび
    その誘導体のうちの1つ以上を含有する受像層とを含む
    製品。
  59. 【請求項59】上記受像層が下記ポリマー:水溶性セル
    ロース誘導体、例えばヒドロキシプロピルセルロース、
    ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
    ース;ポリビニルピロリドンおよびポリアクリル酸のう
    ちの1つ以上を含む請求項58記載の被覆フィルム製
    品。
  60. 【請求項60】上記ポリマーが受像層の総量に対し、5
    ないし100重量%の量で当該受像層に存在する請求項
    58または59記載の被覆フィルム製品。
  61. 【請求項61】上記受像層が増量剤、結合剤、界面活性
    剤および可塑剤のうちの1つ以上を含む請求項58ない
    し60のいずれか1項に記載の被覆フィルム製品。
  62. 【請求項62】上記受像層が、所望により被覆される紙
    を含む請求項58記載の被覆フィルム製品。
  63. 【請求項63】上記受像層が下記ポリマー:カルボキシ
    ル化誘導体およびアクリルアミドをグラフトした誘導体
    を含むポリビニルアルコールとその誘導体、およびポリ
    ビニルアセテート;ゼラチンおよびその誘導体;カルボ
    キシル化アクリル系誘導体、エチレン−アクリル酸共重
    合体、およびスチレン−アクリル酸共重合体を含む、ア
    ルカリを添加した際に水溶性となり得るカルボキシ化ポ
    リマー;ならびにカルボキシル化誘導体を含むポリアク
    リルアミドとその誘導体のうちの1つ以上を含む請求項
    58記載の被覆フィルム製品。
  64. 【請求項64】上記受像層が、20ないし99.9モル
    %の加水分解率および/または100ないし3500の
    重合度を有するポリビニルアルコールを含む請求項63
    記載の被覆フィルム製品。
  65. 【請求項65】厚さ10ないし200μmの支持基板を
    有する請求項58ないし61、および62ないし64の
    いずれか1項に記載の被覆フィルム製品。
  66. 【請求項66】上記支持基板がポリエチレンテレフタレ
    ート、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニ
    ルおよびポリスチレンのうちの1つ以上を含む請求項6
    5記載の被覆フィルム製品。
  67. 【請求項67】上記ポリマー層の厚さが0.1ないし5
    0μmである請求項65または66記載の被覆フィルム
    製品。
  68. 【請求項68】支持基板を持たず、かつ、受像層の厚さ
    が6ないし250μmである請求項58ないし64のい
    ずれか1項に記載の被覆フィルム製品。
  69. 【請求項69】上記有効成分が上記ポリマー層上の別個
    の表層として被覆される請求項58ないし68のいずれ
    か1項に記載の被覆フィルム製品。
  70. 【請求項70】上記表層の厚さが0.1ないし5μm、
    好ましくは1ないし2μmである請求項69記載の被覆
    フィルム製品。
  71. 【請求項71】スクリーン印刷用ステンシルの製造に使
    用するための被覆フィルム製品であって、任意の支持基
    板と、フリーラジカル形成系の少なくとも1種以上の成
    分を含む受像層とを含む製品。
  72. 【請求項72】上記受像層がさらに、フリーラジカルの
    重合工程にあずかり得る成分を含む請求項71記載の被
    覆フィルム製品。
  73. 【請求項73】上記の重合可能な化合物が、所望により
    重合化合物、好ましくはポリビニルアルコールにグラフ
    トされるアクリルアミドである請求項72記載の被覆フ
    ィルム製品。
  74. 【請求項74】上記フリーラジカル形成系成分が鉄(I
    II)イオンの供給源となる請求項71ないし73のい
    ずれか1項に記載の被覆フィルム製品。
  75. 【請求項75】プロッタのインクジェットプリンタなど
    の滴下塗布装置用のプレ充填カートリッジであって、所
    望により適切な溶媒または担体中に下記:不溶性ホウ酸
    塩を製造するために、ホウ酸またはホウ素塩、例えばI
    族またはII族金属のホウ酸塩と反応し得る物質;キレ
    ート化剤、例えばアルキレンジアミン四酢酸またはその
    誘導体、もしくはかかる化合物の2種以上の混合物;芳
    香族ポリオール、好ましくはヒドロキシ置換ベンゼン誘
    導体、例えばピロガロールまたはカテコールのうちの1
    つ以上を含有するカートリッジ。
  76. 【請求項76】スクリーンステンシルの製造においてス
    クリーン印刷用メッシュの被覆に使用するための組成物
    であって、フリーラジカルの重合工程にあずかって硬化
    ステンシル物質を形成することができる少なくとも1種
    の成分と、フリーラジカル形成系の少なくとも1種の成
    分とを含む組成物。
  77. 【請求項77】上記の重合可能な化合物が、所望により
    重合化合物、好ましくはポリビニルアルコールにグラフ
    トされるアクリルアミドである請求項76記載の組成
    物。
  78. 【請求項78】上記フリーラジカル形成系成分が酸化
    剤、例えば過硫酸アンモニウムである請求項76または
    77記載の化合物。
  79. 【請求項79】重合の際に上記重合生成物に組み込まれ
    るさらなる物質を含む請求項76ないし78のいずれか
    1項に記載の組成物。
  80. 【請求項80】上記のさらなる物質がポリビニルアルコ
    ールである請求項79記載の組成物。
  81. 【請求項81】上記の重合可能な化合物が所望により重
    合化合物、好ましくはポリビニルアルコールにグラフト
    されるアクリルアミドである請求項75ないし80のい
    ずれか1項に記載の組成物。
  82. 【請求項82】スクリーン印刷用ステンシルの製造にお
    いてスクリーン印刷用メッシュの被覆に使用するための
    組成物であって、イオン性架橋反応にあずかって、メッ
    シュ上に硬化ステンシル層を形成することができる少な
    くとも1種の化合物と、架橋イオンの供給源と、重合反
    応に対する一時的阻害剤とを含むことを特徴とする組成
    物。
  83. 【請求項83】上記重合反応がpHに感受し、かつ、一
    時的阻害剤が酸である請求項82記載の組成物。
  84. 【請求項84】上記一時的阻害剤が揮発性である請求項
    83記載の組成物。
  85. 【請求項85】上記一時的阻害剤が酢酸である請求項8
    4記載の組成物。
  86. 【請求項86】上記イオン供給源が、より高い酸化状態
    まで酸化することができる遷移金属イオンの供給源であ
    る請求項82ないし85のいずれか1項に記載の組成
    物。
JP11025497A 1998-02-06 1999-02-02 スクリ―ン印刷用ステンシルの製造 Pending JPH11271982A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9802630.5 1998-02-06
GB9802630A GB2333997B (en) 1998-02-06 1998-02-06 Screen printing stencil production

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11271982A true JPH11271982A (ja) 1999-10-08

Family

ID=10826634

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11025497A Pending JPH11271982A (ja) 1998-02-06 1999-02-02 スクリ―ン印刷用ステンシルの製造

Country Status (6)

Country Link
US (2) US6634289B2 (ja)
EP (1) EP0934825B1 (ja)
JP (1) JPH11271982A (ja)
AT (1) ATE264192T1 (ja)
DE (1) DE69916347D1 (ja)
GB (1) GB2333997B (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6814886B1 (en) * 2003-04-28 2004-11-09 Elmer's Product, Inc. Craft and amusement composition and method of making same
US20040237814A1 (en) * 2003-05-29 2004-12-02 Benjamin Caplan Printing stencil and method for preparation thereof
US20050145122A1 (en) * 2003-09-24 2005-07-07 Matthew Adams Use of a UV-curable thermal ribbon in conjunction with a porous substrate to form a durable, on-demand electro-chemical stencil
US20060127581A1 (en) * 2003-12-11 2006-06-15 Aspens Glenn D Method for on-demand direct item marking via a screen printing process
US7403309B2 (en) * 2004-04-05 2008-07-22 Moncrieff Scott E Method for producing printed image having 3-dimensional appearance
US20090013921A1 (en) * 2007-07-12 2009-01-15 Hua Yun Decorative outdoor home flag kit
US7828922B2 (en) 2007-10-24 2010-11-09 Neenah Paper, Inc. Methods for making false watermarks in a fibrous substrate
US8157944B2 (en) 2007-11-26 2012-04-17 Neenah Paper, Inc. Methods of making stenciled screens
CN111999979A (zh) * 2020-07-31 2020-11-27 苏州太阳井新能源有限公司 一种非光刻图形化掩模的制造方法

Family Cites Families (40)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB180778A (en) * 1921-03-10 1922-06-08 Mcion James Douglas Carter Stencils for producing facsimile copies of writings and the like on rotary duplicating machines
GB255361A (en) 1925-01-21 1926-07-21 David Gestetner Improvements in and relating to duplicating
GB1414096A (en) 1972-05-19 1975-11-19 Dainippon Printing Co Ltd Heat transfer printing sheet and heat transfer printing method using the same
DE2253944C2 (de) 1972-11-03 1983-02-24 Agfa-Gevaert Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur Herstellung eines Reliefbildes
AT349419B (de) 1974-09-12 1979-04-10 Zimmer Johannes Magnetbalken zur behandlung von warenbahnen
US4254194A (en) 1979-12-03 1981-03-03 Arthur D. Little, Inc. Screen printing stencils using novel compounds and compositions
DE3101766C1 (de) 1981-01-21 1982-09-09 Saueressig Gmbh, 4422 Ahaus Rotationssiebdruckvorrichtung
US4477557A (en) 1981-11-25 1984-10-16 Georg Rauch Stencil making and utilization methods, apparatus and articles
US4412232A (en) 1982-04-15 1983-10-25 Ncr Corporation Ink jet printer
DK456883A (da) * 1982-10-08 1984-04-09 Pilot Pen Co Ltd Stencil, stencilmaterialesaet samt en stencilduplikator
US4435305A (en) 1983-01-24 1984-03-06 Tsoukalas Skevos N Chemical formulation for reclaiming silk screens
US4538156A (en) 1983-05-23 1985-08-27 At&T Teletype Corporation Ink jet printer
US4583458A (en) 1985-03-22 1986-04-22 Beachum Gary T Multi-station silk screen printer for printing varying indicia
US4896597A (en) 1987-02-20 1990-01-30 Riso Kagaku Corporation Screen printing apparatus
US5156089A (en) 1990-12-17 1992-10-20 Gerber Scientific Products, Inc. Method and apparatus for making a painting screen using an ink jet printer for printing a graphic on the screen emulsion
NL9101165A (nl) 1991-07-04 1993-02-01 Stork Brabant Bv Sjabloonaandrijving voor een zeefdrukmachine.
US5188664A (en) 1991-11-26 1993-02-23 Hewlett-Packard Company Anti-coalescent ink composition and method for making the same
US5303647A (en) 1992-05-27 1994-04-19 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Plate for stencil paper printing having a releasable film
CA2088400A1 (en) 1992-07-22 1994-01-23 Thomas A. Gordon Method and apparatus for generating an image on a print screen
US5270078A (en) 1992-08-14 1993-12-14 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method for preparing high resolution wash-off images
IL102877A (en) 1992-08-20 1995-01-24 Duchovne Yoram Screen-printing process
US5380769A (en) 1993-01-19 1995-01-10 Tektronix Inc. Reactive ink compositions and systems
US5292556A (en) 1992-12-22 1994-03-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method for preparing negative-working wash-off relief images
US5306376A (en) 1993-03-08 1994-04-26 James Martin F Sealing tape for screen printing
EP0635362B1 (en) 1993-07-20 1998-10-14 Riso Kagaku Corporation Stencil printing plate
JP3377562B2 (ja) 1993-08-04 2003-02-17 理想科学工業株式会社 孔版印刷用原紙の製版方法
US5415969A (en) 1993-10-06 1995-05-16 Polaroid Corporation Image-receiving element for diffusion transfer photographic film products
WO1995012148A1 (en) * 1993-10-26 1995-05-04 The Chromaline Corporation Screen printing stencil composition with improved water resistance
US5466653A (en) 1994-06-29 1995-11-14 E. I. Du Pont De Nemours And Company Method for preparing negative-working wash-off relief images and non-photosensitive elements for use therein
JPH0885249A (ja) * 1994-09-16 1996-04-02 Riso Kagaku Corp 記録装置
US5553538A (en) 1995-01-30 1996-09-10 Motorola, Inc. Method and apparatus for stencil printing printed circuit boards
US5738013A (en) 1996-05-14 1998-04-14 New England Science & Specialty Products, Inc. Method of making a lithographic printing plate with an ink jet fluid material
JP2955990B2 (ja) 1996-06-28 1999-10-04 株式会社沖電気コミュニケーションシステムズ スクリーン版洗浄装置
US5749292A (en) 1996-09-25 1998-05-12 Chartpak, Inc. Relief decorating of ceramic articles using screen printing processes
US5819653A (en) 1996-10-22 1998-10-13 Mccue; Geoffrey A. Method for making a screen printing screen
GB9711425D0 (en) 1997-06-04 1997-07-30 Eastman Kodak Co Method of forming an image
AU737707B2 (en) * 1997-07-11 2001-08-30 Autotype International Limited Screen printing stencil production
GB2329611B (en) * 1997-09-25 2002-05-08 Autotype Internat Ltd Screen printing stencil production
GB2331271B (en) * 1997-10-18 2001-10-10 Eastman Kodak Co Method of forming an image
GB2335392B (en) * 1998-02-17 2001-11-07 Autotype Internat Ltd Screen printing stencil production

Also Published As

Publication number Publication date
US20020007742A1 (en) 2002-01-24
GB2333997A (en) 1999-08-11
US20010052299A1 (en) 2001-12-20
US6634289B2 (en) 2003-10-21
EP0934825A1 (en) 1999-08-11
GB2333997B (en) 2002-07-17
ATE264192T1 (de) 2004-04-15
GB9802630D0 (en) 1998-04-01
DE69916347D1 (de) 2004-05-19
EP0934825B1 (en) 2004-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6539856B2 (en) Method of screen printing stencil production
JPH09127683A (ja) 平版印刷版及び印刷方法
JPH11271982A (ja) スクリ―ン印刷用ステンシルの製造
EP0996545B1 (en) Screen printing stencil production
EP0909642B1 (en) Screen printing stencil production
JPH11194500A (ja) スクリーン印刷ステンシル
US6681691B2 (en) Screen printing stencil production
US20030154874A1 (en) Thermo-sensitive recording type lithographical block material, method of making up lithographical block, and lithographical block made up by the making up method
JPH0447301B2 (ja)
JP2001129960A (ja) 感熱要素をスプレーコーティングで得る方法
JP3768857B2 (ja) パターン形成材料及び画像形成方法
EP1522418B1 (en) Correction process of planographic printing plate
EP0653684A1 (en) Imaging element comprising a photopolymerizable composition and methods for producing lithographic plates therewith
JPH10119230A (ja) 画像形成方法
US20040025729A1 (en) Method and apparatus for imaging a lithographic printing plate
JPH01261643A (ja) 裏焼き用平版印刷材料
JPH07191457A (ja) 光重合性組成物を含有する像形成材料を用いる平版印刷版の製造方法
JPH0761746B2 (ja) 平版印刷版支持体およびその製造方法
JPH0553264B2 (ja)
JPS60192693A (ja) 製版用画像フイルムおよびその製造方法
JPH0990617A (ja) 画像形成用色材シート及びそれを用いた画像形成方法
JPH0483687A (ja) 感熱謄写版原紙の製造方法
JP2005134894A (ja) 平版印刷版の修正方法及び修正用液体
JPH11309832A (ja) 平版印刷方法および平版印刷用原板
JPH03206459A (ja) 平版印刷材料

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071122

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081122

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091122

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101122

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees