JPH07191457A - 光重合性組成物を含有する像形成材料を用いる平版印刷版の製造方法 - Google Patents

光重合性組成物を含有する像形成材料を用いる平版印刷版の製造方法

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JPH07191457A
JPH07191457A JP30303194A JP30303194A JPH07191457A JP H07191457 A JPH07191457 A JP H07191457A JP 30303194 A JP30303194 A JP 30303194A JP 30303194 A JP30303194 A JP 30303194A JP H07191457 A JPH07191457 A JP H07191457A
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Joan Vermeersch
ジョアン・ヴェルメールシュ
Eddie Daems
エディ・ダン
Damme Marc Van
マルク・ヴァン・ダンム
Luc Leenders
リュク・レーンデル
Tom Nouwen
トン・ヌヴァン
Herman Uytterhoeven
エルマン・ユイテルオーヴン
Peter Hendrickx
ペテル・アンドリク
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 乾式方法で親水性基体上で、光重合性組成物
を含む像形成材料を用いて高品質の平版印刷版を提供す
る。 【構成】 (a) 親水性基体上に、化学線で照射されうる
疎水性光重合性組成物を含有し、之が、像形成材料の上
層又は像形成材料の仮保護層に隣接した層からなる像形
成材料を像に従って又は情報に従って露光し、(b) 露
光後仮保護層を除去した後、前記像形成材料の疎水性光
重合性組成物を受容体層に積層し、受容体層が、疎水性
光重合性組成物に接着でき、10℃〜100℃のガラス
転移温度Tg及び3000ポイズより大なる溶融粘度を
有する熱接着層、感圧接着層又は紙又はポリ−α−オレ
フィン被覆紙であり、(c) 親水性基体から受容体材料
を剥離し、疎水性光重合性組成物を受容体材料にパター
ンに従って転写する工程を含む平版印刷版を得る方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は光重合性組成物を含む像形成材料から平版印刷
版を得るための方法に関する。
【0002】発明の背景 化学放射線に情報に従って露光することにより像を製造
するため光重合性組成物を含有する感光性像形成材料を
使用することは良く知られている。光重合性組成物を用
いて像を形成するための幾つかの方法が知られている。
これらの方法の全てが、光重合性組成物の露光部分と非
露光部分の間の性質における差異、例えば導入された物
質例えば染料等の拡散性、透過性、粘着性、屈折率、導
電性、接着性、溶解度における差異を導入する原理に基
づいている。このようにして作られた差異は続いて現像
工程で使用されて、可視像及び/又は印刷用マスター例
えば平版印刷又は静電印刷マスターを作ることができ
る。
【0003】光重合性組成物の露光部分及び非露光部分
の間の溶解度における差異は、しばしば平版印刷版の製
造のために使用される、この印刷版は、親水性基体が光
重合性組成物で被覆され、続いて露光され、溶媒を用い
て現像されて非露光部分又は不充分に露光された部分が
除去される。かかる方法は例えばロンドン及びニューヨ
ークの Focal Press 1978年発行、 E. Brinckman
、G. Delzenne 、A. Poot 及び J. Willems 著、Uncon
ventional imaging Processes 第1版、33〜39頁
及びGB−P1419512に記載されている。
【0004】像を得るため粘着度の差異の使用は例えば
US−P3060024、US−P3085488及び
US−P3649268に記載されている。これらの米
国特許に記載された方法によれば、像に従って露光され
た光重合性組成物は、露光された部分でその粘着性を失
い、一方非露光部分はそれらの粘着性を維持する。従っ
て非露光部分は乾燥染料顔料で着色され、像を可視化す
ることができる。
【0005】US−P3060023に記載された方法
によれば、光重合性組成物の接着性は像に従って露光さ
れたとき変性される。像に従って露光した後、非露光部
分は、全面的な加熱工程中に、像受容手段へ粘着又は接
着し、従って非露光部分の像受容手段への転写を可能に
する。
【0006】US−P3307943には、(i) 光重合
性組成物を像に従って露光し、露光領域と露光不足領域
の粘着温度に少なくとも10℃の差を与え、(ii)前記露
光領域と露光不足領域の粘着温度の中間の作用温度で、
露光材料の面を像受容支持体の面と作用的接触状態にも
たらすことによって露光不足領域に相当する前記像を転
写し、(iii) 続いて露光領域と露光不足領域の粘着温度
の中間の温度で二つの面を分離し、そして(iv)転写され
た像を含有する材料を通して紫外線を含む放射線によっ
て感光性材料を露光することを含む像製造法が記載され
ている。
【0007】US−P3342593には、(i) 40℃
より上で220℃未満の粘着温度を有する光重合性材料
を像に従って露光すること、そして前記光重合性材料が
(1)少なくとも一つの末端エチレン基を含有する化合
物、(2) 開始剤を含有する光重合性層を担持する支持体
を有すること、(ii)前記露光した材料を35℃より上で
あるが非露光領域の粘着温度未満の温度に予備加熱する
こと、(iii) 前記露光した材料を前記粘着温度より上の
温度に加熱すること、及び(iv)非露光重合体を受容体に
転写することを含む像製造法が記載されている。
【0008】US−P3622320には、像を作るた
め、及び平版印刷版を作るため熱転写法に使用するため
の光架橋性ポリエステルを含有する像形成材料が記載さ
れている。
【0009】GB−P1530410には、(a) 表面が
陽極酸化されたアルミニウム又はアルミニウム合金であ
る支持体、及び支持体の前記酸化面上に次の順序で配置
された(b) 親水性有機重合体、(c) 感光性組成物の少な
くとも一つの層、及び(d) 透明カバーフィルムを含有す
る感光性平版印刷版材料が記載されており、感光性組成
物は、材料を像に従って露光した後、前記感光性組成物
(c) の露光領域及び非露光領域の間で前記透明カバーフ
ィルム(d) 及び重合体層(b) に対する接着性に差異があ
り、前記感光性組成物層の前記透明カバーフィルムに対
する大なる接着性の領域が前記透明カバーフィルムと共
に剥離され、前記重合体層(b) に対する大なる接着性の
領域がその上に残り、これによって支持体上に支持され
た像が形成されることが記載されている。
【0010】EP−A40424には、支持体、カバー
シート及びその間の(1) 少なくとも二つのハロゲン不含
重合体有機重合体、(2) 開始剤系、及び(3) 少なくとも
一つのエチレン基を有する単量体から本質的になる光重
合性組成物の層から本質的になるネガ作用乾式剥離光重
合性材料が記載されており、前記単量体は、単量体のた
めの結合剤の吸収容量以上の量で存在し、かくして実質
的に遊離の単量体の薄層が光重合性層とカバーシートの
間の界面で存在するようにし、カバーシートに対する重
合性層の接着性を、支持体に対するよりも重合前には大
にすることが記載されている。
【0011】EP−A568744には、(i) 未被覆平
版印刷基体を用意し、(ii)平版印刷基体の一側上に感光
性層を被覆し、(iii) 可撓性基体を用意し、(iv)可撓性
基体上に直接接着剤層を被覆し、(v) 被覆した平版印刷
基体を被覆した可撓性基体に積層し、(vi)積層した材料
(v) を、感光性層が感光する放射線に像に従って露光
し、(vii) 感光性層の非像領域と共に可撓性基体を剥離
することを含む平版印刷版の製造法が記載されている。
【0012】光重合性組成物を含有する感光性像形成材
料は、化学放射線に情報に従って露光したとき、そして
必要ならば前記感光性像形成材料の現像が油性又はグリ
ース状インクで印刷するために使用できる親水性部分と
疎水性部分の間の像に従った差異を生ぜしめるとき、平
版印刷版の製造のために使用できる。疎水性部分は平版
印刷インクを受容でき、一方親水性領域は水で湿潤した
ときインクを受容しない。
【0013】前述した如く、光重合は平版印刷版を作る
ため種々の方法で使用できる。これらの中の幾つかは、
便利なこと及び環境上の利点を与えるため平版印刷版を
作るために乾式現像工程を用いている。しかしながら乾
式現像工程、例えば熱転写工程を用いるかかる平版印刷
版で得ることのできるコピーの品質は、汚れ(非印刷領
域でのインク受容)によりかなり低いものである。更に
乾式現像工程を用い、平版印刷版のプリカーサーである
像形成材料が感光性組成物を作るのに容易であり、かつ
/又は経済的である平版印刷版の製造法が、更に便利で
かつ経済的かつ環境上の利点を与えるように所望されて
いる。
【0014】発明の概要 本発明の目的は、乾式現像工程により、親水性基体上に
光重合性組成物を含有する像形成材料を用い高品質の平
版印刷版を得るための方法を提供することにある。
【0015】本発明の別の目的は、経済的かつ環境上の
有利性を与える好都合な方法で、平版印刷版を得るため
の方法を提供することにある。
【0016】本発明の更に別の目的は、前記像形成材料
が平版印刷版のプリカーサーである平版印刷版を得る方
法を提供することにある。
【0017】本発明の他の目的は以下の説明から明らか
になるであろう。
【0018】本発明によれば平版印刷版を得るための方
法を提供する、この方法は次の工程を含む: (a) 親水性基体上に、少なくとも一種の単量体及び少
なくとも一種の重合体結合剤を含有し、支持体を通して
及び/又は前を通して化学線で照射できる疎水性光重合
性組成物を含有し、前記光重合性組成物が、前記像形成
材料の上層又は前記像形成材料の上層(パケット)であ
る仮保護層(パケット)に隣接した層からなる像形成材
料を像に従って又は情報に従って露光する工程、(b)
前記露光後でかつ若し存在するときには仮保護層(パケ
ット)の除去後、前記像形成材料の疎水性光重合性組成
物を受容体材料の受容体層に積層する工程、そして前記
受容体層が、前記疎水性光重合性組成物に接着でき、か
つ Du Pont Co. の1090 THERMOANALYZER で測定し
たとき10℃〜100℃のガラス転移温度Tg及び英国
Surrey の Rheometrics Co. の VISCOELASTIC M
ELT TESTER で120℃で測定して3000ポイズより
大なる溶融粘度を有する熱接着層、感圧接着層又は紙又
はポリ−α−オレフィン被覆紙である、(c) 親水性基
体から受容体材料を剥離し、かくして前記疎水性光重合
性組成物をパターンに従って受容体材料に転写する工
程。
【0019】発明の詳述 乾式現像工程を用いることにより、親水性基体上に、疎
水性光重合性組成物を含む像形成材料を用いる本発明の
方法により平版印刷版を得ることができることを見出し
た。更に正確には、前記印刷版は高品質のものであり、
便利な方法で提供され、従って経済的でかつ環境上も有
利であることを見出された。
【0020】本発明による像形成材料の親水性基体は、
処理条件で安定である親水性基体である。
【0021】前記親水性基体は親水性金属支持体例えば
アルミニウム支持体であることができる。
【0022】本発明により使用するための像形成材料の
アルミニウム支持体は、純アルミニウム又はアルミニウ
ム含有率が少なくとも95%であるアルミニウム合金か
ら作ることができる。支持体の厚さは通常約0.13〜
約0.50mmの範囲である。
【0023】平版オフセット印刷のためのアルミニウム
又はアルミニウム合金箔の製造は、次の工程:箔の粒子
化、陽極酸化、及び場合によって封止を含む。
【0024】箔の粒子化及び陽極酸化は、本発明により
高品質のプリントを作ることを可能にする平版印刷版を
得るために必要である。封止は必ずしも必要ではない
が、なお印刷結果を改良するのに良い。好ましくはアル
ミニウム箔は、0.2〜1.5μmのCLA値を有する
粗さ及び0.4〜2.0μmの厚さを有する陽極酸化層
を有し、水性重炭酸塩溶液で封止する。
【0025】本発明によれば、アルミニウム箔の粗面化
は当業者に良く知られている方法により行うことができ
る。アルミニウム基体の表面は、機械的、化学的又は電
気化学的粒子化により又はこれらの組合せにより粗面化
し、アルミニウム支持体へのハロゲン化銀乳剤層の満足
できる接着性及び版面上の非印刷領域を形成する領域に
良好な水保持特性を与えることができる。
【0026】電気化学的粒子化法が好ましい、何故なら
それは、平版印刷版のために使用したとき普通に所望さ
れる非常に微細にしてかつ粒子である大きな平均表面積
を有する均一な表面粗さを形成できるからである。
【0027】電気化学的粒子化は、交流又は直流を用い
電解質を含有する塩酸及び/又は硝酸中で行うことがで
きる。電気化学的粒子化に使用できる他の水性溶液には
例えばHCl、HNO3 、H2 SO4 、H3 PO4 の如
き酸があり、これらは所望ならば、更に一種以上の腐蝕
防止剤例えばAl(NO33 、AlCl3 、硼酸、ク
ロム酸、硫酸塩、塩化物、硝酸塩、モノアミン、ジアミ
ン、アルデヒド、リン酸塩、H22 等を含有する。
【0028】本発明との関連における電気化学的粒子化
は単相及び三相交流を用いて行うことができる。アルミ
ニウム板に印加する電圧は10〜35Vが好ましい。3
〜150Amp/dm2 の電流密度を5〜240秒間使
用する。電解粒子化溶液の温度は5〜50℃で変化させ
ることができる。電気化学的粒子化は10Hz〜300
Hzの交流を用いて行うのが好ましい。
【0029】粗面化は、前もってアルミニウム箔の表面
から脂肪性物質を主として除くため脱グリース処理をす
るのが好ましい。
【0030】従ってアルミニウム箔は、界面活性剤及び
/又は水性アルカリ性溶液で脱グリース処理を受けさせ
るとよい。
【0031】好ましくは粗面化は、酸を含有する水性溶
液を用いる化学エッチング工程を続いて行う。化学エッ
チングは、少なくとも30℃で行うのが好ましく、更に
好ましくは少なくとも40℃、最も好ましくは少なくと
も50℃で行う。
【0032】水性エッチング溶液で使用するのに好適な
酸は好ましくは無機酸、最も好ましくは強酸である。水
性エッチング溶液中の酸の全量は少なくとも150g/
lであるのが好ましい。化学エッチングの時間は3秒〜
5分であるのが好ましい。
【0033】粗面化及び所望による化学エッチング後、
アルミニウム箔は陽極酸化する、これは次の如く行うこ
とができる。
【0034】硫酸、リン酸、しゅう酸、クロム酸、又は
有機酸例えばスルファミン酸、ベンゼンスルホン酸等、
又はそれらの混合物を含有する溶液中に、陽極として浸
漬した粒子化したアルミニウム箔に電流を通す。1〜7
0重量%の電解質濃度を、0〜70℃の範囲の温度内で
使用できる。陽極電流密度は1〜50A/dm2 で、1
〜100V内の電圧で変化させ、1〜8g/m2 のAl
23 ・H2 Oの陽極酸化フィルム重量を得ることがで
きる。陽極酸化したアルミニウム箔は続いて10〜80
℃の温度範囲内の脱イオン水で洗浄するとよい。
【0035】陽極酸化工程後、陽極酸化面に封止を適用
することができる。陽極酸化によって形成された酸化ア
ルミニウム層の孔の封止は、アルミニウム陽極酸化の当
業者に知られている技術である。この方法は、例えば B
elgisch - Nederlands tijdschrift voor Oppervlak
tetechnieken van materialen 24巻(1980年1
月)に、Sealing - kwaliteit en sealing - control
e van geanodiseerdAluminum の題目で記載されてい
る。多孔質陽極酸化アルミニウム面の封止の別の種類も
存在する。
【0036】好ましくは、前記封止は、EP−A567
178に記載されている如く重炭酸塩を含有する水性溶
液で粒子化し、陽極酸化したアルミニウム支持体を処理
することによって行う、従ってこれは引用してここに組
入れる。
【0037】好ましくは前述した各工程は、洗浄工程に
よって分離し、先行する工程で使用した液で、それぞれ
の工程で使用する液の汚れを避けるようにする。
【0038】像鮮鋭性を促進するため、その結果として
最終的な印刷コピーの鮮鋭性を促進するため、例えばJ
A−Pu−58/14797に記載されている如きハレ
イション防止染料又は顔料で全体を着色してもよい。
【0039】更に好ましくは、前記親水性基体は、可撓
性支持体上に被覆した親水性結合剤及び硬化剤を含有す
る硬化した親水性層を含有する親水性基体である。
【0040】かかる親水性結合剤は例えばEP−A45
0199に記載されている、そのためこれはここに引用
して組入れる。好ましい硬化された親水性層は、例えば
EP−A514990に記載されている如くアルデヒド
で硬化したフルラン又は部分変性デキストランを含む、
このためこれは引用してここに組入れる。更に好ましい
親水性層は、好ましくはSiO2 及び/又はTiO2
含有し、テトラアルキルオルソシリケートで硬化された
ポリビニルアルコールの層であり、この場合前記ポリビ
ニルアルコールと前記テトラアルキルオルソシリケート
の重量比は例えばGB−P1419512、FR−P2
300354、US−P3971660、US−P42
84705、EP−A405016及びEP−A450
199に記載されている如く0.5〜5の間である、こ
のためこれらは引用してここに組入れる。
【0041】特に好適な親水性層はTiO2 を含有する
テトラメチルオルソシリケート又はテトラエチルオルソ
シリケートで硬化したポリビニルアルコールの層であ
り、この場合前記ポリビニルアルコールと前記テトラメ
チルオルソシリケート又はテトラエチルオルソシリケー
トの重量比は0.8〜2の間であり、前記ポリビニルア
ルコールと前記二酸化チタンの重量比は1より大でない
のが好ましい。
【0042】可撓性支持体は不透明又は透明であること
ができ、例えば紙支持体又は樹脂支持体であることがで
きる。紙支持体を使用するとき、所望によりハレイショ
ン防止染料又は顔料を含有するα−オレフィン重合体例
えばポリエチレン層で一側又は両側を被覆したものが好
ましい。好ましくは有機樹脂支持体、例えばセルロース
アセテート、セルロースプロピオネート及びセルロース
ブチレートの如きセルロースエステル;ポリ(エチレン
テレフタレート)の如きポリエステル;ポリビニルアセ
タール、ポリスチレン、ポリカーボネート;ポリビニル
クロライド又はポリ−α−オレフィン例えばポリエチレ
ンもしくはポリプロピレンを使用する。
【0043】可撓性疎水性支持体と親水性層の間の改良
された接着性を得るため、本発明により使用するための
可撓性疎水性支持体と親水性層の間に一つ以上の下塗層
を被覆するとよい。
【0044】本発明との関連において使用するのに好ま
しい下塗層は、ゼラチン及びシリカを含有し、親水性層
に隣接する下塗層である。
【0045】本発明によれば、像形成材料は親水性基体
上に、少なくとも一種の単量体及び少なくとも一種の重
合体結合剤を含有する疎水性光重合性組成物を含有す
る。親水性基体が、硬化した親水性層を含有するとき、
前記疎水性光重合性組成物は前記親水性基体に隣接して
いるのが好ましい。
【0046】前記光重合性組成物中に含有される少なく
とも一種の単量体は、少なくとも一つの重合しうるエチ
レン性不飽和基を有する単量体であることができる。少
なくとも二つの重合しうるエチレン性の不飽和基を含有
する単量体を使用するのが好ましい。特に好ましいの
は、ウレタン系単量体例えば表Iの化合物、及びEP−
A502562に記載されたもの及びポリオールの不飽
和エステル、特にポリオールとα−メチレンカルボン酸
のエステルである。
【0047】ウレタン系単量体の例を表Iに示す。
【0048】
【表1】
【0049】ポリオール及びα−メチレンカルボン酸の
エステルの例には、エチレンジアクリレート、グリセロ
ール−トリ(メタ)アクリレート、エチレンジメタクリ
レート、1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、1,2,4−ブタントリオールトリ(メタ)アク
リレート、1,4−シクロヘキサンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,4−ベンゼンジオールジ(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレー
ト、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、分子量200〜500のポリエチレングリコールの
ビスアクリレート及びメタアクリレートがある。
【0050】本発明による光重合性組成物で使用するの
に好適な他の種類の単量体には例えばEP−A5025
62、DEOS4109239、DEOS400523
1、DEOS3643216、DEOS362520
3、DEOS3516257、DEOS3516256
及びDEOS3632657に記載された単量体があ
る、このためこれらはここに引用して組入れる。本発明
による光重合性組成物で使用するのに好適な別の種類の
単量体はEP−A522616に記載されている。これ
らの単量体は混合物の形で使用できることは明らかであ
ろう。
【0051】一般に、本発明により使用する光重合性組
成物は、単一化合物又は組成物であることができる少な
くとも一種の光開始剤も含有する。好ましくは使用され
る光開始剤は、感光性材料の貯蔵条件以下で不活性であ
り、化学線によって活性化しうる重合開始剤である。か
かる開始剤の例はEP−A522616に記載されてい
る、このためこれは引用してここに組入れる。
【0052】本発明により使用するのに特に好ましい光
開始剤には、ヘキサアリールビスイミダゾール、テトラ
アルキルジアミノベンゾフエノン例えばミヒラーケトン
及び連鎖移動剤(水素供与体とも称される)例えばEP
−A437259に記載されている如き2−メルカプト
ベンゾオキサゾールを含む組成物がある。
【0053】本発明によれば熱重合抑制剤も光重合性組
成物に加えることができる。本発明により使用する抑制
剤の例はEP−A522616に記載されている、この
ためこれは引用してここに組入れる。
【0054】本発明の好ましい方法によれば、少なくと
も一種の単量体及び少なくとも一種の重合体結合剤を含
有する疎水性光重合性組成物は重合体結合剤として熱可
塑性重合体を含有する。本発明により使用するのに好適
な熱可塑性重合体は例えばEP−A522616に記載
されている、このためこれはここに引用して組入れる。
【0055】疎水性光重合性組成物に、一定の望ましい
特性、例えば本発明により使用する前記親水性基体層へ
の接着を改良するため、耐摩耗性、化学的不活性等を与
えるために非熱可塑性重合体化合物を加えることもでき
る。好適な非熱可塑性重合体化合物にはセルロース、フ
ェノール系樹脂、及びメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
等を含む。所望ならば、光重合性組成物は、光重合性材
料の露光のため使用する波長に本質的に透明である非混
和性重合体又は非重合体有機又は無機充填剤又は強化
剤、例えば親有機性シリカ、ベントナイト、シリカ、粉
末ガラス、コロイドカーボン、及び各種の染料及び顔料
を、光重合性組成物の所望される性質を変える量で含有
することもできる。充填剤は組成物の強度を改良し、粘
着性を減じ、更に着色剤として有用である。
【0056】光重合性組成物の湿潤性を改良し、及び/
又は接着性を調整する薬剤を加えることができる。好適
な薬剤には例えばケイ素、ケイ素含有重合体例えばポリ
(ジメチルシロキサン)−ポリエーテル共重合体、ポリ
(ジメチルシロキサン)−ポリエステル、ケイ素含有界
面活性剤、弗素含有共重合体及び弗素含有界面活性剤等
がある。
【0057】EP−A522616に記載されている如
き各種の染料、顔料、サーモグラフ化合物、UV吸収
剤、酸化防止剤及びカラー形成成分を、光重合性組成物
に、加えることができる。しかしながらこれらの添加材
料は好ましくは重合反応を阻止又は露光波長での光を過
度に吸収してはならない。
【0058】像形成材料は、光重合性組成物の最層(パ
ケット)として仮保護層、好ましくは親水性剥離層例え
ばポリビニルアルコールで被覆されたポリエチレンテレ
フタレートフィルム又はセルローストリアセテートフィ
ルムを含有できる。前記仮保護層(パケット)は露光工
程前又は後であるが、処理工程の前に除くべきである。
【0059】像形成材料は、層又は層のパケットを相互
に積層することにより、又は好ましくは相互の上に層を
被覆することによって作ることができる。
【0060】本発明による受容体材料は、前記疎水性光
重合性組成物に接着できる少なくとも一つの受容体層を
含有する。前記受容体材料は処理条件で安定であるのが
好ましい。使用する特定の受容体材料は像形成材料の組
成の種類によって決る。
【0061】一実施態様において、前記受容体材料は受
容体層として紙又はポリ−α−オレフィン被覆紙を含
む。好ましい実施態様において、前記受容体層はPCT
/EP94/02063に記載されている如き市場で入
手しうる紙商品がある、このためこれをここに引用して
組入れる。
【0062】別の好ましい実施態様において、前記受容
体材料は受容体層として、前記支持体に接着し、可撓性
支持体上に適用した接着層を含む。
【0063】好適な可撓性支持体には、紙;カードボー
ド;金属箔及びメッシュ例えばアルミニウム、銅、鋼、
青銅等;透明有機樹脂フィルム例えばセルロースアセテ
ート、セルロースプロピオネート、及びセルロースブチ
レートの如きセルロースエステル、ポリビニルアセター
ル、ポリスチレン、ポリカーボネート又はポリビニルク
ロライドのフィルム;不透明発泡又は顔料化ポリエステ
ル;絹;木綿及びビスコースレーヨン布帛又はスクリー
ンがある。前記受容体材料は更に薄い追加層を含有でき
る。かかる受容体材料の例には薄い金属層を設けた支持
体例えば蒸着金属層を設けたポリエステル支持体があ
る。前記受容体材料は前述した如く裏塗層の如き追加層
も含有できる。
【0064】接着層は熱接着層又は感圧接着層である。
【0065】本発明により使用するのに好適な熱接着層
(TAL)は、Du Pont Co. の1090 THERMOANALYZ
ER で測定したとき10℃〜100℃のガラス転移温度
Tgを有する。積層工程中、エネルギーを節約し、材料
の変化又は変形の危険を最小にするため、最少の熱負荷
を材料にかけるべきである。このため、TALのTgは
60℃未満であるのが好ましい。TALのTg値は、重
合体もしくは低分子可塑剤又は熱溶媒の添加により、及
び/又は使用する重合体のTg値によって決定できる。
【0066】像形成材料へのTALの接着性は、Tgよ
り上に加熱している間、TALの流動性によっても決定
できる。この性質を表すためのパラメーターは溶融粘度
である。本発明により使用するため好適なTALは英国
Surrey の Rheometrics Co. の VISCOELASTIC MELT
TESTER で120℃で測定して3000ポイズより大の
溶融粘度を有する。
【0067】受容体媒体の裏側又は他の材料へのTAL
の望まれぬ粘着をすることなく容易なフィルム形成を誘
起させるため、TALは、好ましくは20℃〜45℃の
Tg値、7000ポイズより大なる溶融粘度、及び英国
Surrey の Rheometrics Co.の VISCOELASTIC MELT T
ESTER で120℃で測定して1.30より大なるtgδ
-1値に相当する弾性を有するTALを使用する。tgδ
-1値はニューヨークのM. Dekker Inc.で1984年に
編集された P. C. Hiemenz による PolymerChemistry
:the Basic Concept に記載されている如く弾性に
対する測度である。
【0068】環境問題及び実施の理由のため、TALは
水性媒体から被覆するのが好ましい。従って重合体はラ
テックスとして混入するのが好ましい。
【0069】好ましいラテックスは、スチレン、スチレ
ン−ブタジエン、スチレン−(メタ)アクリレート及び
n−ブチルアクリレート−メチルメタクリレート−アク
リロニトリルのラテックスである。これらのラテックス
は、ラテックスの安定性を改良する他のコモノマー例え
ばアクリル酸、メタクリル酸及びアクリルアミドを含有
できる。他の可能なラテックスには、ポリビニルアセテ
ート、ポリエチレン−ビニルアセテート、ポリアクリロ
ニトリル−ブタジエン−アクリル酸、ポリメチルメタク
リレート−ブチルメタクリレート、ポリメチルメタクリ
レート−エチルアクリレート、ポリスチレン−ブチルア
クリレート、ポリメチルメタクリレート−ブタジエン、
テレフタル酸−スルホイソフタル酸−エチレングリコー
ルのポリエステル、テレフタル酸−スルホイソフタル酸
−ヘキサンジオール−エチレングリコールのコポリエス
テルを含む。
【0070】TAL層で使用するために特に好適な重合
体には、ドイツ国の Bayer AG によって市販されている
BAYSTAL 重合体系がある、これらは、重量比40/6
0〜80/20を有するスチレン−ブタジエン共重合体
に基づいている。所望ならば、少ない重量%(約10%
以下)のアクリルアミド及び/又はアクリル酸を含有で
きる。他の有用な重合体には、これも Bayer AG から市
販されている EUDERM重合体がある、これはn−ブチル
アクリレート、メチルメタクリレート、アクリロニトリ
ル及び少量のメタクリル酸を含む共重合体である。
【0071】層形成又は層特性を改良するためTAL中
に各種の添加剤、例えば増粘剤、界面活性剤、均展剤、
熱溶媒及び顔料を存在させることができる。
【0072】像形成材料が積層され、前述した要件に応
じなければならない熱接着層とは別に、受容体材料は、
例えば層剥離法後により良好な像品質を得るという観点
で、可撓性支持体への接着を最良にするため、上方のT
ALと疎水性光重合性組成物の間に置いた一つ以上の補
助熱接着層を含有できる。この(又はこれらの)他のT
ALは、上方TALに課したものとは異なる物理的性質
及び/又は組成を有することができる。この(又はこれ
らの)層は、所望により可塑剤又は熱溶媒の如き低分子
量添加剤と組合せた一種の重合体又は重合体の混合物を
含有できる。混入できる他の成分にはワックス、充填
剤、重合体ビーズ、ガラスビーズ、シリカ等を含む。
【0073】本発明に使用するのに好適な感圧接着剤層
(PAL)は、一種以上の感圧接着剤を含有する。前記
感圧接着剤は粘着性エラストマー、例えばスチレン/イ
ソプレンのブロック共重合体、スチレン/ブタジエンゴ
ム、ブチルゴム、イソブチレンとシリコーンの重合体で
あるのが好ましい。特に好ましいのは天然ゴム及びUS
−P3857731に記載されている如きアクリレート
共重合体である。使用する感圧接着剤は、未処理紙に適
用した時、幅1cmについて1〜10Nの連続被覆(1
00%被覆面積)剥離接着値を有するのが好ましく、2
〜7N/cm幅を有するのが更に好ましい。
【0074】本発明によれば感圧接着剤を含有する感圧
接着剤層は、結合剤を含有できる。感圧接着剤と組合せ
て使用するのに好適な結合剤には、感圧接着剤に対して
不活性である結合剤である、即ちそれらは感圧接着剤を
化学的に侵害してはならず、或いはそれらに対して溶媒
として作用してはならない。かかる結合剤の例にはニト
ロセルロース、ウレタン、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール等がある。
【0075】結合剤の量は、感圧接着剤が疎水性光重合
性組成物に有効に定着するように選択すべきである。好
ましくは結合剤の量は、感圧接着剤に対して2.5重量
部未満であり、0.6重量部未満が更に好ましい。
【0076】本発明によれば、感圧接着剤を含有する感
圧接着剤層は、粘着付与剤、例えばロジン石けん又はテ
ルペンも含有できる。
【0077】転写層の厚さは、積層/層剥離工程中の接
着性にとって重要である。好ましくは前記転写層の厚さ
は0.1〜30μmであり、更に好ましくは0.1〜1
5μmである。
【0078】一より多い層を含有する受容体材料は、相
互の上に層を被覆することにより、又は相互に層又は層
のパケットを積層することにより作ることができる。
【0079】像を得るため本発明の方法によれば、本発
明による像形成材料を、化学放射線に対し像に従って又
は情報に従って露光して光重合性組成物をパターン状に
硬化する。露光は例えば紫外放射線を用いる接触露光、
カメラ露光、走査露光、又はレーザー露光であることが
できる。露光段階を実施するために使用する放射線源に
は、日光、白熱灯ランプ、水銀蒸気ランプ、ハロゲンラ
ンプ、キセノンランプ、蛍光ランプ、発光ダイオード、
レーザー、電子線及びX線を含む。
【0080】像に従った又は情報に従った露光に続い
て、(i) 前記露光の後及び若し存在するときには仮保護
層(パケット)の除去後、前記像形成材料の疎水性光重
合性組成物を受容体材料の受容体層に積層する(前記層
は前記疎水性光重合性組成物に接着できる)、そして(i
i)親水性基体から受容体材料を剥離し、かくして前記疎
水性光重合性組成物をパターンに従って受容体材料に転
写し、親水性基体及び保持された疎水性光重合性組成物
からなる像を露出することによって像が得られる。
【0081】前記受容体材料の受容体層が感圧接着層で
ないとき、露光工程と剥離工程の間に、好ましくは25
℃〜180℃、更に好ましくは65℃〜120℃の温度
での加熱工程が必要である。前記加熱は、相互に接触状
態にもたらす前、間又は後に像形成材料及び受容体材料
の何れか又は両方に適用するとよい。温度が高ければ高
い程、高い感度を生ぜしめる、これは多分像形成材料へ
の受容体材料のより良好なパターンに従った接着に原因
がある。
【0082】前記受容体材料の受容体層が感圧接着層で
あるとき、露光工程と剥離工程の間に加圧工程が必要で
ある。前記圧力は像形成材料と受容体材料の両者が相互
に接触状態にある間に適用し、両材料を相互に積層す
る。
【0083】像形成材料及び受容体材料は露光前に接触
状態にしてもよい。かかる実施態様においては、好まし
くは受容体材料及び/又は像形成材料の裏が光重合性組
成物の露光のため使用する放射線に対して透明であるこ
とが必要である。
【0084】像に従った露光の前又は後での全面露光を
本発明による像形成材料に適用でき、より高い感度を生
ぜしめることができる。
【0085】安定性を増強するため、光及び/又は熱に
像を全面的に露出することが有利なことがある。このよ
うな方法は、本発明による像形成材料がポジ作用である
とき、又は像の耐擦傷性を改良するため像を上述した如
き印刷マスターとして使用するとき特に好ましい。
【0086】本発明による像形成材料は、親水性基体上
に疎水性光重合性組成物を含むため、得られた像は平版
印刷版として使用できる。光重合性組成物の受容体材料
へのパターン状での転写は、油性又はグリース性インク
で印刷するため使用できる疎水性部分と親水性部分の間
の像に従って差異を生ぜしめる。疎水性部分は平版印刷
インクを受容することができる、一方親水性領域は水で
湿潤させたとき、インクを受容しない。インクを受容す
る領域は印刷像領域を形成し、インクをはじく領域は背
景領域を形成する。
【0087】像形成材料は、例えば疎水性光重合性組成
物中での単量体及び(熱可塑性)重合体の重量比によっ
てポジ作用又はネガ作用の何れかであることができる。
ネガ作用系のためには、前記比は一般に1未満で好まし
くは0.5未満である。ポジ作用系のためには、前記比
は一般に1より大、好ましくは2より大である。
【0088】本発明によるネガ作用像形成材料におい
て、化学放射線への像に従った露光は、化学放射線の情
報に従った分布に対応してパターンに従って光重合性組
成物を硬化する。情報に従った露光の後、(i) 前記露光
後そして若し存在するならば仮層(パケット)の除去
後、前記疎水性光重合性組成物を受容体材料の受容体層
に積層し(前記層は前記疎水性光重合性組成物に接着で
きる)、そして(ii)親水性基体から受容体材料を剥離
し、これによって疎水性光重合性組成物の非硬化部分又
は不充分に硬化した部分を受容体材料に転写し、親水性
基体及び疎水性光重合性組成物の保持された硬化した部
分からなる平版印刷版を露出させることによって平版印
刷版が得られる。
【0089】本発明によるポジ作用像形成材料において
は、化学放射線に対する情報に従った露光は、化学放射
線の情報に従った分布に対応してパターンに従って光重
合性組成物を硬化する。情報に従った露光の後に続い
て、(i) 前記露光の後及び若し存在するなら仮層(パケ
ット)の除去後に、前記像形成材料の疎水性光重合性組
成物を受容体材料の受容体層に積層し(前記層は前記疎
水性光重合性組成物に接着できる)、そして(ii)親水性
基体から受容体材料を剥離し、これによって疎水性光重
合性組成物の硬化した部分を受容体材料に転写し、親水
性基体及び疎水性光重合性組成物の保持された非硬化部
分からなる平版印刷版を露出させて平版印刷版が得られ
る。
【0090】下記実施例は本発明を示すが、これに限定
するものではない。全ての百分率は他に特記せぬ限り重
量による。
【0091】実施例 1 親水性基体の製造 21.5%TiO2 (平均粒度0.3〜0.5μm)及
び2.5%のポリビニルアルコールを脱イオン水中に含
有する分散液440gに、攪拌しながら続けて水中5%
のポリビニルアルコール溶液250g及び湿潤剤の10
%溶液12gを加えた。この混合物に193gの脱イオ
ン水を加え、pHを4に調整した。
【0092】得られた分散液を厚さ175μmを有する
ポリエチレンテレフタレートフィルム(その上に親水性
接着剤層を設けた)上に、50g/m2 の湿潤被覆厚さ
に被覆し、30℃で乾燥し、続いてそれを57℃の温度
に1週間曝して硬化した。
【0093】像形成材料の製造 像形成材料は次の如くして作った。1.5%のジペンタ
エリスリトールペンタアクリレート、6.85%のスチ
レン/ブチルメタクリレートの共重合体、0.15%の
青色染料(C.I.61551)、1.33%のビスイ
ミダゾール、0.1%のミヒラーケトン、及び0.07
%のメルカプトベンゾオキサゾールのメチルエチルケト
ン中の溶液からなる感光性組成物を用い、ナイフコータ
ーで親水性基体を被覆した。混合物は25μmの湿潤被
覆厚さに被覆した。
【0094】上述した像形成材料の上に、微細なポジ及
びネガ線のみならずスクリーン1cmについて60本の
線を有する試験ターゲットを置き、像形成材料を紫外放
射線にそれを通して露光した。
【0095】次に露光した像形成材料を、紙受容体材料
(ベルギー国の Papeterie Belge、S. A. によって市
販されている170g/m2 の Ideal Blanc Brilli
ant)と面対面接触に置いた。
【0096】接触した材料を、107℃、0.3m/分
の速度でロール積層機を通して搬送した。次に各材料を
剥離し、これによって光重合性組成物の非露光部分を除
き、露光した部分を親水性基体上に残した、従ってネガ
作用系であった。
【0097】試料は20μmの線に対して線再現を示し
た。
【0098】得られた平版印刷版を、普通に使用される
インク及びファンテン液を用いて普通のオフセット印刷
機で使用し、良好な品質の15000以上のコピーを印
刷できた。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/11 503 7/34 (72)発明者 エディ・ダン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 マルク・ヴァン・ダンム ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 リュク・レーンデル ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 トン・ヌヴァン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 エルマン・ユイテルオーヴン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ペテル・アンドリク ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 親水性基体上に、少なくとも一種の
    単量体及び少なくとも一種の重合体結合剤を含有し、支
    持体を通して及び/又は前を通して化学線で照射されう
    る疎水性光重合性組成物を含有し、前記光重合性組成物
    が、前記像形成材料の上層又は前記像形成材料の上層
    (パケット)である仮保護層(パケット)に隣接した層
    からなる像形成材料を像に従って又は情報に従って露光
    し、 (b) 前記露光後でかつ若し存在するときには仮保護層
    (パケット)の除去後、前記像形成材料の疎水性光重合
    性組成物を受容体材料の受容体層に積層し、前記受容体
    層が、前記疎水性光重合性組成物に接着でき、かつ Du
    Pont Co. の1090 THERMOANALYZER で測定したとき
    10℃〜100℃のガラス転移温度Tg及び英国 Surr
    ey の Rheometrics Co.の VISCOELASTIC MELT TES
    TER で120℃で測定して3000ポイズより大なる溶
    融粘度を有する熱接着層、感圧接着層又は紙又はポリ−
    α−オレフィン被覆紙であり、 (c) 親水性基体から受容体材料を剥離し、かくして前
    記光重合性組成物をパターンに従って受容体材料に転写
    することを特徴とする平版印刷版を得る方法。
  2. 【請求項2】 前記親水性基体が、可撓性親水性支持体
    上に、(i) ポリビニルアルコールとテトラアルキルオル
    ソシリケートの重量比が0.1〜5である加水分解した
    テトラアルキルオルソシリケートで硬化されたポリビニ
    ルアルコール、及び(ii)酸化ケイ素及び/又は二酸化チ
    タンを含有する硬化された親水性層を含有する親水性基
    体であることを特徴とする請求項1の平版印刷版を得る
    方法。
  3. 【請求項3】 前記疎水性光重合性組成物が、前記親水
    性基体に隣接していることを特徴とする請求項2の平版
    印刷版を得る方法。
  4. 【請求項4】 前記親水性基体が粒子化、陽極酸化及び
    所望により封止されたアルミニウム箔であることを特徴
    とする請求項1の平版印刷版を得る方法。
  5. 【請求項5】 前記単量体が少なくとも二種の重合しう
    るエチレン性不飽和基を含有することを特徴とする請求
    項1〜4何れか1項の平版印刷版を得る方法。
  6. 【請求項6】 疎水性光重合性組成物中での前記単量体
    及び前記重合体の重量比が、ネガ作用印刷版を形成する
    ように0.5未満であることを特徴とする請求項1〜5
    の何れか1項の平版印刷版を得る方法。
  7. 【請求項7】 疎水性光重合性組成物の前記単量体及び
    前記重合体の重量比が、ポジ作用印刷版を形成するよう
    に2より大であることを特徴とする請求項1〜5の何れ
    か1項の平版印刷版を得る方法。
  8. 【請求項8】 前記受容体材料が、可撓性支持体上に、
    Du Pont Co. の1090 THERMOANALYZER で測定して
    20℃〜45℃のガラス転移温度、英国 Surrey の
    Rheometrics Co. の VISCOELASTIC MELT TESTER で
    120℃で測定して1.30より大なるtgδ-1値に相
    当する弾性及び7000ポイズより大なる溶融粘度を有
    する熱接着層を含有することを特徴とする請求項1〜6
    の何れか1項の平版印刷版を得る方法。
  9. 【請求項9】 像形成材料及び受容体材料を相互に接触
    状態にする前、間又は後に、若し存在するならば仮層
    (パケット)を除去した後、像形成材料及び受容体材料
    の何れか又は両者に、40℃〜180℃の温度での加熱
    を適用することを特徴とする請求項1〜8の何れか1項
    の平版印刷版を得る方法。
  10. 【請求項10】 前記受容体材料が、1〜10N/cm
    幅の、未処理紙に適用したとき連続被覆(100%被覆
    率)剥離値を有る感圧接着層を可撓性支持体上に含有す
    ることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項の平版印
    刷版を得る方法。
  11. 【請求項11】 圧力を、像形成材料及び受容体材料の
    両方に、両材料が相互に接触している間に適用すること
    を特徴とする請求項10の平版印刷版を得る方法。
JP30303194A 1993-11-16 1994-11-11 光重合性組成物を含有する像形成材料を用いる平版印刷版の製造方法 Pending JPH07191457A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112008000778T5 (de) 2007-03-23 2010-04-08 Mitsubishi Paper Mills Limited Wasserentwickelbares photoempfindliches Lithographiedruckplattenmaterial

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE112008000778T5 (de) 2007-03-23 2010-04-08 Mitsubishi Paper Mills Limited Wasserentwickelbares photoempfindliches Lithographiedruckplattenmaterial

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