JPH07191459A - 光重合性組成物を含有する像形成材料及びそれを用いた平版印刷版の製造方法 - Google Patents

光重合性組成物を含有する像形成材料及びそれを用いた平版印刷版の製造方法

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JPH07191459A
JPH07191459A JP30312994A JP30312994A JPH07191459A JP H07191459 A JPH07191459 A JP H07191459A JP 30312994 A JP30312994 A JP 30312994A JP 30312994 A JP30312994 A JP 30312994A JP H07191459 A JPH07191459 A JP H07191459A
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Joan Vermeersch
ジョアン・ヴェルメールシュ
Eddie Daems
エディ・ダン
Damme Marc Van
マルク・ヴァン・ダンム
Luc Leenders
リュク・レーンデル
Tom Nouwen
トン・ヌヴァン
Herman Uytterhoeven
エルマン・ユイテルオーヴン
Peter Hendrickx
ペテル・アンドリク
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 光重合性組成物を含有し、露光後熱及び/又
は圧力を用いることによって現像できる像形成材料を提
供すること、及び之を用いる高品質の平版印刷版を提供
する。 【構成】 化学線で照射されることのできる疎水性光重
合性組成物を親水性基体上に含有する像形成材料であ
り、前記像形成材料が、前記光重合性組成物の上に、次
の群から選択した一つ以上の保護層を含有する: (1) 下にある隣接層及び受容体層に接着できる転写層
であって、前記転写層は、熱接着層であるとき、10℃
〜100℃のガラス転移温度Tgを有し、そして300
0ポイズより大なる溶融粘度を有する。 (2) 下にある隣接層に接着することができ、若し存在
するときには前記転写層の上にある受容体層であって、
前記受容体層は、前記像形成材料の唯の保護層であると
き、紙又はポリ−α−オレフィン被覆紙である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は光重合性組成物を含有する像形成材料、及び平
版印刷版の形成方法に関する。
【0002】発明の背景 化学放射線に情報に従って露光することにより像を製造
するため光重合性組成物を含有する感光性像形成材料を
使用することは良く知られている。光重合性組成物を用
いて像を形成するための幾つかの方法が知られている。
これらの方法の全てが、光重合性組成物の露光部分と非
露光部分の間の性質における差異、例えば導入された物
質例えば染料等の拡散性、透過性、粘着性、屈折率、導
電性、接着性、溶解度における差異を導入する原理に基
づいている。このようにして作られた差異は続いて現像
工程で使用されて、可視像及び/又は印刷用マスター例
えば平版印刷又は静電印刷マスターを作ることができ
る。
【0003】光重合性組成物の露光部分及び非露光部分
の間の溶解度における差異は、しばしば平版印刷版の製
造のために使用される、この印刷版は、親水性基体が光
重合性組成物で被覆され、続いて露光され、溶媒を用い
て現像されて非露光部分又は不充分に露光された部分が
除去される。かかる方法は例えばロンドン及びニューヨ
ークの Focal Press 1978年発行、 E. Brinckman
、G. Delzenne 、A. Poot 及び J. Willems 著、Uncon
ventional imaging Processes 第1版、33〜39頁
に記載されている。
【0004】像を得るため粘着度の差異の使用は例えば
US−P3060024、US−P3085488及び
US−P3649268に記載されている。これらの米
国特許に記載された方法によれば、像に従って露光され
た光重合性組成物は、露光された部分でその粘着性を失
い、一方非露光部分はそれらの粘着性を維持する。従っ
て非露光部分は乾燥染料顔料で着色され、像を可視化す
ることができる。
【0005】US−P3060023に記載された方法
によれば、光重合性組成物の接着性は像に従って露光さ
れたとき変性される。像に従って露光した後、非露光部
分は、全面的な加熱工程中に、受容体シートへ粘着又は
接着し、従って非露光部分の受容体シートへの転写を可
能にする。
【0006】US−P3060026には、(i) 40℃
より上で220℃未満の粘着温度を有する光重合性材料
を像に従って露光し、(ii)露光した光重合性材料の表面
を像受容体材料と接触状態にし、(iii) 接触している面
の少なくとも一つを、露光領域と非露光領域の粘着温度
の中間の温度に加熱し、(iv)非露光像領域を受容体材料
に転写することを含む像製造法が記載されており、前記
光重合性材料は露光中除去可能な透明カバー層でカバー
されており、前記カバー層は非露光領域の受容体材料へ
の転写前に除去する。
【0007】US−P3342593には、(i) 40℃
より上で220℃未満の粘着温度を有する光重合性材料
を像に従って露光すること、そして前記光重合性材料が
(1)少なくとも一つの末端エチレン基を含有する化合
物、(2) 開始剤を含有する光重合性層を担持する支持体
を有すること、(ii)前記露光した材料を35℃より上で
あるが非露光領域の粘着温度未満の温度に予備加熱する
こと、(iii) 前記露光した材料を前記粘着温度より上の
温度に加熱すること、及び(iv)非露光重合体を受容体に
転写することを含む像製造法が記載されている。
【0008】US−P3622320には、像を作るた
め、及び平版印刷版を作るため熱転写法に使用するため
の光架橋性ポリエステルを含有する像形成材料が記載さ
れている。
【0009】GB−P1530410には、(a) 表面が
陽極酸化されたアルミニウム又はアルミニウム合金であ
る支持体、及び支持体の前記酸化面上に次の順序で配置
された(b) 親水性有機重合体、(c) 感光性組成物の少な
くとも一つの層、及び(d) 透明カバーフィルムを含有す
る感光性平版印刷版材料が記載されており、感光性組成
物は、材料を像に従って露光した後、前記感光性組成物
(c) の露光領域及び非露光領域の間で前記透明カバーフ
ィルム(d) 及び重合体層(b) に対する接着性に差異があ
り、前記感光性組成物層の前記透明カバーフィルムに対
する大なる接着性の領域が前記透明カバーフィルムと共
に剥離され、前記重合体層(b) に対する大なる接着性の
領域がその上に残り、これによって支持体上に支持され
た像が形成されることが記載されている。
【0010】EP−A40424には、支持体、カバー
シート及びその間の(1) 少なくとも二つのハロゲン不含
重合体有機重合体、(2) 開始剤系、及び(3) 少なくとも
一つのエチレン基を有する単量体から本質的になる光重
合性組成物の層から本質的になるネガ作用乾式剥離光重
合性材料が記載されており、前記単量体は、単量体のた
めの結合剤の吸収容量以上の量で存在し、かくして実質
的に遊離の単量体の薄層が光重合性層とカバーシートの
間の界面で存在するようにし、カバーシートに対する重
合性層の接着性を、支持体に対するよりも重合前には大
にすることが記載されている。
【0011】EP−A568744には、(i) 未被覆平
版印刷基体を用意し、(ii)平版印刷基体の一側上に感光
性層を被覆し、(iii) 可撓性基体を用意し、(iv)可撓性
基体上に直接接着剤層を被覆し、(v) 被覆した平版印刷
基体を被覆した可撓性基体に積層し、(vi)積層した材料
(v) を、感光性層が感光する放射線に像に従って露光
し、(vii) 感光性層の非像領域と共に可撓性基体を剥離
することを含む平版印刷版の製造法が記載されている。
【0012】上述した如く、像を作るため種々の方法で
光重合を使用できる。これらの方法の中、幾つかは乾式
現像工程を用いており、例えば像を作るため加熱してい
る、これは便利であり、環境問題上利点を提供する。し
かしながら、乾式現像工程、例えば熱転写工程を用いる
光重合性組成物を用いて得られる像の品質は、印刷領域
でのピンホール及び非印刷領域で像斑点(汚れ)によ
り、良くもなく、又悪くもない並のものである。これ
は、像形成材料の露光及び現像の前及び/又はその最中
の、光重合性組成物を含有する層と基体層及び/又は受
容体層の間に粉塵粒子を含有することから生ずる剥離欠
陥によって生じ、加熱したとき受容体シートへの感光性
層の不完全なパターン状転写を生ぜしめる。更に像の現
像中、加熱したとき感光性層の受容体シートへの転写に
よる有効なパターン状の除去は高品質で高価な受容体層
例えばポリエステルフィルム又は平滑な紙の使用を必要
とする。感光性層のパターン状の領域を除去するため、
より安価な層例えば粗い紙を使用することの可能性は有
利なことが判るであろう。
【0013】発明の概要 本発明の目的は、光重合性組成物を含有し、露光後熱及
び/又は圧力を用いることによって現像できる像形成材
料を提供すること及び安価な受容体層を適用したときで
さえも、受容体材料によって前記光重合性組成物のパタ
ーンに従った除去したときの高品質の平版印刷版を提供
することにある。
【0014】本発明の別の目的は、前記像形成材料を用
い高品質の平版印刷版を得るための方法を提供すること
にある。
【0015】本発明の更に別の目的は以下の説明から明
らかになるであろう。
【0016】本発明によれば、少なくとも一種の単量体
及び少なくとも一種の結合剤を含有し、支持体を通して
及び/又は前面を通して化学線に照されることのできる
疎水性光重合性組成物を親水性基体上に含有する像形成
材料を提供する、そして前記像形成材料は、前記光重合
性組成物の上に、下記の群から選択した一つ以上の保護
層を含有する:
【0017】(1) 下にある隣接層及び受容体層に接着
することができる転写層。前記転写層は熱接着層がある
とき、Du Pont Co. の1090 THERMOANALYZER で測
定したとき10℃〜100℃のガラス転移温度Tg、及
び英国 Surrey の Rheometrics Co.の VISCOELASTIC ME
LT TESTER で120℃で測定して3000ポイズより大
なる溶融粘度を有する。
【0018】(2) 下にある隣接層に接着でき、若し存
在するときには前記転写層の上にある受容体層。前記受
容体層は、前記像形成材料中で唯の保護層であるとき、
紙又はポリ−α−オレフィン被覆紙である。
【0019】本発明によれば、下記工程を含む平版印刷
版を得るための方法も提供する:
【0020】(a) 本発明による像形成材料を像又は情
報に従って露光する工程、
【0021】(b) 前記露光前又は露光後に、前記像形
成材料の上方非受容体層を受容体層に積層する工程、
【0022】(c) 親水性基体から前記受容体層を含む
受容体材料を剥離し、かくして前記疎水性光重合性組成
物を受容体材料へパターンに従って転写する工程。
【0023】発明の詳述 親水性基体上に、(i) 疎水性光重合性組成物及び(ii)一
つ以上の保護層を含む像形成材料を用いる本発明の方法
によれば、高品質の平版印刷版を得ることができること
を見出した。更に明確には、前記印刷版は非印刷領域で
実質的に汚れのないことが見出された。本発明による像
形成材料に使用する保護層が落されたとき、得られる印
刷版は高度の汚れにより使用に適しなくなる。
【0024】本発明による像形成材料の親水性基体は、
処理条件で安定である親水性基体である。
【0025】前記親水性基体は親水性金属支持体例えば
アルミニウム支持体であることができる。
【0026】本発明により使用するための像形成材料の
アルミニウム支持体は、純アルミニウム又はアルミニウ
ム含有率が少なくとも95%であるアルミニウム合金か
ら作ることができる。支持体の厚さは通常約0.13〜
約0.50mmの範囲である。
【0027】平版オフセット印刷のためのアルミニウム
又はアルミニウム合金箔の製造は、次の工程:箔の粒子
化、陽極酸化、及び場合によって封止を含む。
【0028】箔の粒子化及び陽極酸化は、本発明により
高品質のプリントを作ることを可能にする平版印刷版を
得るために必要である。封止は必ずしも必要ではない
が、なお印刷結果を改良するのに良い。好ましくはアル
ミニウム箔は、0.2〜1.5μmのCLA値を有する
粗さ及び0.4〜2.0μmの厚さを有する陽極酸化層
を有し、水性重炭酸塩溶液で封止する。
【0029】本発明によれば、アルミニウム箔の粗面化
は当業者に良く知られている方法により行うことができ
る。アルミニウム基体の表面は、機械的、化学的又は電
気化学的粒子化により又はこれらの組合せにより粗面化
し、アルミニウム支持体へのハロゲン化銀乳剤層の満足
できる接着性及び版面上の非印刷領域を形成する領域に
良好な水保持特性を与えることができる。
【0030】電気化学的粒子化法が好ましい、何故なら
それは、平版印刷版のために使用したとき普通に所望さ
れる非常に微細にしてかつ粒子である大きな平均表面積
を有する均一な表面粗さを形成できるからである。
【0031】電気化学的粒子化は、交流又は直流を用い
電解質を含有する塩酸及び/又は硝酸中で行うことがで
きる。電気化学的粒子化に使用できる他の水性溶液には
例えばHCl、HNO3 、H2 SO4 、H3 PO4 の如
き酸があり、これらは所望ならば、更に一種以上の腐蝕
防止剤例えばAl(NO33 、AlCl3 、硼酸、ク
ロム酸、硫酸塩、塩化物、硝酸塩、モノアミン、ジアミ
ン、アルデヒド、リン酸塩、H22 等を含有する。
【0032】本発明との関連における電気化学的粒子化
は単相及び三相交流を用いて行うことができる。アルミ
ニウム板に印加する電圧は10〜35Vが好ましい。3
〜150Amp/dm2 の電流密度を5〜240秒間使
用する。電解粒子化溶液の温度は5〜50℃で変化させ
ることができる。電気化学的粒子化は10Hz〜300
Hzの交流を用いて行うのが好ましい。
【0033】粗面化は、前もってアルミニウム箔の表面
から脂肪性物質を主として除くため脱グリース処理をす
るのが好ましい。
【0034】従ってアルミニウム箔は、界面活性剤及び
/又は水性アルカリ性溶液で脱グリース処理を受けさせ
るとよい。
【0035】好ましくは粗面化は、酸を含有する水性溶
液を用いる化学エッチング工程を続いて行う。化学エッ
チングは、少なくとも30℃で行うのが好ましく、更に
好ましくは少なくとも40℃、最も好ましくは少なくと
も50℃で行う。
【0036】水性エッチング溶液で使用するのに好適な
酸は好ましくは無機酸、最も好ましくは強酸である。水
性エッチング溶液中の酸の全量は少なくとも150g/
lであるのが好ましい。化学エッチングの時間は3秒〜
5分であるのが好ましい。
【0037】粗面化及び所望による化学エッチング後、
アルミニウム箔は陽極酸化する、これは次の如く行うこ
とができる。
【0038】硫酸、リン酸、しゅう酸、クロム酸、又は
有機酸例えばスルファミン酸、ベンゼンスルホン酸等、
又はそれらの混合物を含有する溶液中に、陽極として浸
漬した粒子化したアルミニウム箔に電流を通す。1〜7
0重量%の電解質濃度を、0〜70℃の範囲の温度内で
使用できる。陽極電流密度は1〜50A/dm2 で、1
〜100V内の電圧で変化させ、1〜8g/m2 のAl
23 ・H2 Oの陽極酸化フィルム重量を得ることがで
きる。陽極酸化したアルミニウム箔は続いて10〜80
℃の温度範囲内の脱イオン水で洗浄するとよい。
【0039】陽極酸化工程後、陽極酸化面に封止を適用
することができる。陽極酸化によって形成された酸化ア
ルミニウム層の孔の封止は、アルミニウム陽極酸化の当
業者に知られている技術である。この方法は、例えばBe
lgisch - Nederlands tijdschrift voor Oppervlaktete
chnieken van materialen 24巻(1980年1月)
に、Sealing - kwaliteit en sealing - controle van
geanodiseerd Aluminumの題目で記載されている。多孔
質陽極酸化アルミニウム面の封止の別の種類も存在す
る。
【0040】好ましくは、前記封止は、EP−A567
178に記載されている如く重炭酸塩を含有する水性溶
液で粒子化し、陽極酸化したアルミニウム支持体を処理
することによって行う、従ってこれは引用してここに組
入れる。
【0041】好ましくは前述した各工程は、洗浄工程に
よって分離し、先行する工程で使用した液で、それぞれ
の工程で使用する液の汚れを避けるようにする。
【0042】像鮮鋭性を促進するため、その結果として
最終的な印刷コピーの鮮鋭性を促進するため、例えばJ
A−Pu−58/14797に記載されている如きハレ
イション防止染料又は顔料で全体を着色してもよい。
【0043】更に好ましくは、前記親水性基体は、可撓
性支持体上に被覆した親水性結合剤及び硬化剤を含有す
る硬化した親水性層を含有する親水性基体である。
【0044】かかる親水性結合剤は例えばEP−A45
0199に記載されている、そのためこれはここに引用
して組入れる。好ましい硬化された親水性層は、例えば
EP−A514990に記載されている如くアルデヒド
で硬化したフルラン又は部分変性デキストランを含む、
このためこれは引用してここに組入れる。更に好ましい
親水性層は、好ましくはSiO2 及び/又はTiO2
含有し、テトラアルキルオルソシリケートで硬化された
ポリビニルアルコールの層であり、この場合前記ポリビ
ニルアルコールと前記テトラアルキルオルソシリケート
の重量比は例えばGB−P1419512、FR−P2
300354、US−P3971660、US−P42
84705、EP−A405016及びEP−A450
199に記載されている如く0.5〜5の間である、こ
のためこれらは引用してここに組入れる。
【0045】特に好適な親水性層はTiO2 を含有する
テトラメチルオルソシリケート又はテトラエチルオルソ
シリケートで硬化したポリビニルアルコールの層であ
り、この場合前記ポリビニルアルコールと前記テトラメ
チルオルソシリケート又はテトラエチルオルソシリケー
トの重量比は0.8〜2の間であり、前記ポリビニルア
ルコールと前記二酸化チタンの重量比は1より大でない
のが好ましい。
【0046】可撓性支持体は不透明又は透明であること
ができ、例えば紙支持体又は樹脂支持体であることがで
きる。紙支持体を使用するとき、所望によりハレイショ
ン防止染料又は顔料を含有するα−オレフィン重合体例
えばポリエチレン層で一側又は両側を被覆したものが好
ましい。好ましくは有機樹脂支持体、例えばセルロース
アセテート、セルロースプロピオネート及びセルロース
ブチレートの如きセルロースエステル;ポリ(エチレン
テレフタレート)の如きポリエステル;ポリビニルアセ
タール、ポリスチレン、ポリカーボネート;ポリビニル
クロライド又はポリ−α−オレフィン例えばポリエチレ
ンもしくはポリプロピレンを使用する。
【0047】可撓性疎水性支持体と親水性層の間の改良
された接着性を得るため、本発明により使用するための
可撓性疎水性支持体と親水性層の間に一つ以上の下塗層
を被覆するとよい。
【0048】本発明との関連において使用するのに好ま
しい下塗層は、ゼラチン及びシリカを含有し、親水性層
に隣接する下塗層である。
【0049】本発明によれば、像形成材料は親水性基体
上に、少なくとも一種の単量体及び少なくとも一種の重
合体結合剤を含有する疎水性光重合性組成物を含有す
る。親水性基体が、硬化した親水性層を含有するとき、
前記疎水性光重合性組成物は前記親水性基体に隣接して
いるのが好ましい。
【0050】前記光重合性組成物中に含有される少なく
とも一種の単量体は、少なくとも一つの重合しうるエチ
レン性不飽和基を有する単量体であることができる。少
なくとも二つの重合しうるエチレン性の不飽和基を含有
する単量体を使用するのが好ましい。特に好ましいの
は、ウレタン系単量体例えば表Iの化合物、及びEP−
A502562に記載されたもの及びポリオールの不飽
和エステル、特にポリオールとα−メチレンカルボン酸
のエステルである。
【0051】ウレタン系単量体の例を表Iに示す。
【0052】
【表1】
【0053】ポリオール及びα−メチレンカルボン酸の
エステルの例には、エチレンジアクリレート、グリセロ
ール−トリ(メタ)アクリレート、エチレンジメタクリ
レート、1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレ
ート、1,2,4−ブタントリオールトリ(メタ)アク
リレート、1,4−シクロヘキサンジオールジ(メタ)
アクリレート、1,4−ベンゼンジオールジ(メタ)ア
クリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アク
リレート、ジペンタエリスリトールペンタアクリレー
ト、1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、分子量200〜500のポリエチレングリコールの
ビスアクリレート及びメタアクリレートがある。
【0054】本発明による光重合性組成物で使用するの
に好適な他の種類の単量体には例えばEP−A5025
62、DEOS4109239、DEOS400523
1、DEOS3643216、DEOS362520
3、DEOS3516257、DEOS3516256
及びDEOS3632657に記載された単量体があ
る、このためこれらはここに引用して組入れる。本発明
による光重合性組成物で使用するのに好適な別の種類の
単量体はEP−A522616に記載されている。これ
らの単量体は混合物の形で使用できることは明らかであ
ろう。
【0055】一般に、本発明により使用する光重合性組
成物は、単一化合物又は組成物であることができる少な
くとも一種の光開始剤も含有する。好ましくは使用され
る光開始剤は、感光性材料の貯蔵条件以下で不活性であ
り、化学線によって活性化しうる重合開始剤である。か
かる開始剤の例はEP−A522616に記載されてい
る、このためこれは引用してここに組入れる。
【0056】本発明により使用するのに特に好ましい光
開始剤には、ヘキサアリールビスイミダゾール、テトラ
アルキルジアミノベンゾフエノン例えばミヒラーケトン
及び連鎖移動剤(水素供与体とも称される)例えばEP
−A437259に記載されている如き2−メルカプト
ベンゾオキサゾールを含む組成物がある。
【0057】本発明により使用するための更に好ましい
光開始剤には、少なくとも二個のトリハロゲンメチル基
を含有するトリアジノ誘導体を含有し、場合によっては
増感剤例えばミヒラーケトン又はチオキサントンを含有
する組成物がある。
【0058】本発明によれば熱重合抑制剤も光重合性組
成物に加えることができる。本発明により使用する抑制
剤の例はEP−A522616に記載されている、この
ためこれは引用してここに組入れる。
【0059】本発明の好ましい方法によれば、少なくと
も一種の単量体及び少なくとも一種の重合体結合剤を含
有する疎水性光重合性組成物は重合体結合剤として熱可
塑性重合体を含有する。本発明により使用するのに好適
な熱可塑性重合体は例えばEP−A522616に記載
されている、このためこれはここに引用して組入れる。
【0060】疎水性光重合性組成物に、一定の望ましい
特性、例えば本発明により使用する前記親水性基体層へ
の接着を改良するため、耐摩耗性、化学的不活性等を与
えるために非熱可塑性重合体化合物を加えることもでき
る。好適な非熱可塑性重合体化合物にはセルロース、フ
ェノール系樹脂、及びメラミン−ホルムアルデヒド樹脂
等を含む。所望ならば、光重合性組成物は、光重合性材
料の露光のため使用する波長に本質的に透明である非混
和性重合体又は非重合体有機又は無機充填剤又は強化
剤、例えば親有機性シリカ、ベントナイト、シリカ、粉
末ガラス、コロイドカーボン、及び各種の染料及び顔料
を、光重合性組成物の所望される性質を変える量で含有
することもできる。充填剤は組成物の強度を改良し、粘
着性を減じ、更に着色剤として有用である。
【0061】光重合性組成物の湿潤性を改良し、及び/
又は接着性を調整する薬剤を加えることができる。好適
な薬剤には例えばケイ素、ケイ素含有重合体例えばポリ
(ジメチルシロキサン)−ポリエーテル共重合体、ポリ
(ジメチルシロキサン)−ポリエステル、ケイ素含有界
面活性剤、弗素含有共重合体及び弗素含有界面活性剤等
がある。
【0062】EP−A522616に記載されている如
き各種の染料、顔料、サーモグラフ化合物、UV吸収
剤、酸化防止剤及びカラー形成成分を、光重合性組成物
に、処理後の像の変化を与えるために加えることができ
る。しかしながらこれらの添加材料は、好ましくは重合
反応を阻止又は露光波長での光を過度に吸収してはなら
ない。
【0063】保護層は、下にある隣接層又は受容体層に
接着できる転写層、例えば熱接着層又は感圧接着層であ
ることができる。
【0064】本発明により使用するのに好適な熱接着層
(TAL)は、Du Pont Co. の1090 THERMOANALYZ
ER で測定したとき10℃〜100℃のガラス転移温度
Tgを有する。積層及び層剥離工程中、エネルギーを節
約し、材料の変化又は変形の危険を最小にするため、最
少の熱負荷を材料にかけるべきである。このため、TA
LのTgは60℃未満であるのが好ましい。TALのT
g値は、重合体もしくは低分子可塑剤又は熱溶媒の添加
により、及び/又は使用する重合体のTg値によって決
定できる。
【0065】受容体層へのTALの接着性は、Tgより
上に加熱している間、TALの流動性によっても決定で
きる。この性質を表すためのパラメーターは溶融粘度で
ある。本発明により使用するためのTALは英国 Surre
y の Rheometrics Co.の VISCOELASTIC MELT TESTER 1
20℃で測定して3000ポイズより大の溶融粘度を有
する。
【0066】像形成媒体の裏側又は他の材料へのTAL
の望まれぬ粘着をすることなく容易なフィルム形成を誘
起させるため、TALは、好ましくは20℃〜45℃の
Tg値、7000ポイズより大なる溶融粘度、及び英国
Surrey の Rheometrics Co.の VISCOELASTIC MELT TES
TER で120℃で測定して1.30より大なるtgδ-1
値に相当する弾性を有するTALを使用する。tgδ-1
値はニューヨークの M. Dekker Inc. で1984年に編
集された P. C. Hiemenz による Polymer Chemistry:
the Basic Concept に記載されている如く弾性に対する
測度である。
【0067】エコロジー及び実施の理由のため、TAL
は水性媒体から被覆するのが好ましい。従って重合体は
ラテックスとして混入するのが好ましい。
【0068】好ましいラテックスは、スチレン、スチレ
ン−ブタジエン、スチレン−(メタ)アクリレート及び
n−ブチルアクリレート−メチルメタクリレート−アク
リロニトリルのラテックスである。これらのラテックス
は、ラテックスの安定性を改良する他のコモノマー例え
ばアクリル酸、メタクリル酸及びアクリルアミドを含有
できる。他の可能なラテックスには、ポリビニルアセテ
ート、ポリエチレン−ビニルアセテート、ポリアクリロ
ニトリル−ブタジエン−アクリル酸、ポリメチルメタク
リレート−ブチルメタクリレート、ポリメチルメタクリ
レート−エチルアクリレート、ポリスチレン−ブチルア
クリレート、ポリメチルメタクリレート−ブタジエン、
テレフタル酸−スルホイソフタル酸−エチレングリコー
ルのポリエステル、テレフタル酸−スルホイソフタル酸
−ヘキサンジオール−エチレングリコールのコポリエス
テルを含む。
【0069】TAL層で使用するために特に好適な重合
体には、ドイツ国の Bayer AG によって市販されている
BAYSTAL 重合体系がある、これらは、重量比40/6
0〜80/20を有するスチレン−ブタジエン共重合体
に基づいている。所望ならば、少ない重量%(約10%
以下)のアクリルアミド及び/又はアクリル酸を含有で
きる。他の有用な重合体には、これも Bayer AG から市
販されている EUDERM重合体がある、これはn−ブチル
アクリレート、メチルメタクリレート、アクリロニトリ
ル及び少量のメタクリル酸を含む共重合体である。
【0070】層形成又は層特性を改良するためTAL中
に各種の添加剤、例えば増粘剤、界面活性剤、均展剤、
熱溶媒及び顔料を存在させることができる。
【0071】受容体層が積層され、前述した要件に応じ
なければならない熱接着層とは別に、材料は、例えば層
剥離法後により良好な像品質を得るという観点で、疎水
性光重合性組成物への接着を最良にするため、上方のT
ALと疎水性光重合性組成物の間に置いた一つ以上の補
助熱接着層を含有できる。この(又はこれらの)他のT
ALは、上方TALに課したものとは異なる物理的性質
及び/又は組成を有することができる。この(又はこれ
らの)層は、所望により可塑剤又は熱溶媒の如き低分子
量添加剤と組合せた一種の重合体又は重合体の混合物を
含有できる。混入できる他の成分にはワックス、充填
剤、重合体ビーズ、ガラスビーズ、シリカ等を含む。
【0072】本発明に使用するのに好適な感圧接着剤層
(PAL)は、一種以上の感圧接着剤を含有する。前記
感圧接着剤は粘着性エラストマー、例えばスチレン/イ
ソプレンのブロック共重合体、スチレン/ブタジエンゴ
ム、ブチルゴム、イソブチレンとシリコーンの重合体で
あるのが好ましい。特に好ましいのは天然ゴム及びUS
−P3857731に記載されている如きアクリレート
共重合体である。使用する感圧接着剤は、未処理紙に適
用した時、幅1cmについて1〜10Nの連続被覆(1
00%被覆面積)剥離接着値を有するのが好ましく、2
〜7N/cm幅を有するのが更に好ましい。
【0073】本発明によれば感圧接着剤を含有する感圧
接着剤層は、結合剤を含有できる。感圧接着剤と組合せ
て使用するのに好適な結合剤には、感圧接着剤に対して
不活性である結合剤である、即ちそれらは感圧接着剤を
化学的に侵害してはならず、或いはそれらに対して溶媒
として作用してはならない。かかる結合剤の例にはニト
ロセルロース、ウレタン、ゼラチン、ポリビニルアルコ
ール等がある。
【0074】結合剤の量は、感圧接着剤が疎水性光重合
性組成物に有効に定着するように選択すべきである。好
ましくは結合剤の量は、感圧接着剤に対して2.5重量
部未満であり、0.6重量部未満が更に好ましい。
【0075】本発明によれば、感圧接着剤を含有する感
圧接着剤層は、粘着付与剤、例えばロジン石けん又はテ
ルペンも含有できる。
【0076】本発明によれば、感圧接着剤層を含有する
像形成材料は、前記感圧接着剤層の上に受容体材料も含
有するのが好ましい。一般に前記受容体材料は、前記感
圧接着剤層に隣接する透明層、例えば透明有機樹脂層で
ある。
【0077】転写層の厚さは、積層/層剥離工程中の接
着性にとって重要である。好ましくは前記転写層の厚さ
は0.1〜30μmであり、更に好ましくは0.1〜1
5μmである。
【0078】本発明による保護層は、下にある隣接層に
接着することができ、若し存在するときには転写層の上
にある受容体層であることもできる。前記受容体層は処
理条件で安定であるのが好ましい。使用する個々の層は
像形成材料の組成の種類によって決る。前記受容体層が
前記像形成材料中のただの保護層であるとき、紙又はポ
リ−α−オレフィン被覆紙を使用する。そうでなけれ
ば、好適な受容体層には、紙;カードボード;金属シー
ト;箔及びメッシュ例えばアルミニウム、銅、鋼、青銅
等;透明有機樹脂例えばセルロースアセテート、セルロ
ースプロピオネート及びセルロースブチレートの如きセ
ルロースエステル、ポリビニルアセタール、ポリスチレ
ン、ポリカーボネートもしくはポリビニルクロライド;
不透明発泡もしくは顔料化ポリエステル;絹;木綿及び
ビスコースレーヨン布帛又はスクリーンを含む。好まし
い受容体層はPCT/EP 94/02063に記載さ
れている如き市場で入手しうる紙ブランド(このためこ
の特許はここに引用して組入れる)、及びポリエチレン
テレフタレートの如きポリエステル又はポリエチレンも
しくはポリプロピレンの如きポリ−α−オレフィンのフ
ィルムである。
【0079】本発明による受容体材料は、少なくとも一
つの受容体層を含む。前記受容体材料は更に薄い追加層
を含有してもよい。かかる受容体材料の例には、薄い金
属層を設けた支持体例えば蒸着金属層を設けたポリエス
テル支持体があり、最も有用なのはポリエチレン被覆紙
である。受容体材料は裏塗層の如き追加層も含有でき
る。
【0080】別の好ましい例において、前記受容体材料
は、受容体層として、可撓性支持体に適用した接着剤層
を含有する。好適な接着剤層及び可撓性支持体は前述し
てある。
【0081】像形成材料は、相互に各層を被覆すること
により、又は層又は層のパケットを相互に積層すること
によって作ることができる。
【0082】実際の例において、像形成材料は次の工程
によって作る:本発明により親水性基体上に(i) 少なく
とも一種の単量体及び少なくとも一種の重合体結合剤を
含有する疎水性光重合性組成物及び(ii)所望により下に
ある感圧接着層を有する熱接着層を被覆する。
【0083】別の実施態様においては、像形成材料は、
受容体層上に被覆した感圧接着層上に又は受容体層上に
熱接着層を有する前述した像形成材料を積層することに
よって作る。
【0084】更に別の実施態様においては、像形成材料
は次の工程によって作る: (a) 本発明による親水性基体上に、少なくとも一種の
単量体及び少なくとも一種の重合体結合剤を含有する疎
水性光重合性組成物を被覆する、そして(b) 受容体層
上に、又は受容体層上に被覆した感圧接着層又は熱接着
層上に、光重合性組成物を有する前述した像形成材料を
積層する。
【0085】像を得るため本発明の方法によれば、本発
明による像形成材料を、化学放射線に対し像に従って又
は情報に従って露光して光重合性組成物をパターン状に
硬化する。露光は例えば紫外放射線を用いる接触露光、
カメラ露光、走査露光、又はレーザー露光であることが
できる。露光段階を実施するために使用する放射線源に
は、日光、白熱灯ランプ、水銀蒸気ランプ、ハロゲンラ
ンプ、キセノンランプ、蛍光ランプ、発光ダイオード、
レーザー、電子線及びX線を含む。
【0086】前記露光は、像形成材料の前側又は後側を
通してすることができる。裏側を通して露光するために
は、支持体は、感光性像形成材料の露光のため使用する
放射線に対して透明でなければならない、前側露光のた
めには前記放射線に対して保護層が透明でなければなら
ない。好ましくは像形成材料は前側を通して露光する。
【0087】像に従った又は情報に従った露光に続い
て、(i) 上方非受容体層を有する前記像形成材料を、前
記露光の前又は後で受容体層に積層し、(ii)親水性基体
から前記受容体層を含む受容体材料を剥離し、かくして
パターン状の前記疎水性光重合性組成物及び場合によっ
て下にある層を受容体材料に転写し、親水性基体及び保
有された疎水性感光性組成物からなる像を露出させるこ
とによって像が得られる。
【0088】像形成材料が感圧接着層を含有しないとき
には、前記積層は、好ましくは40℃〜180℃の温
度、更に好ましくは65℃〜120℃の温度での加熱工
程によって行う。前記加熱は、像形成材料の上方の非受
容体層と接触状態に受容体層をもたらす前、もたらす間
又はもたらした後に像形成材料及び受容体材料の何れか
又は両者に対して適用する。受容体材料として種々の種
類の安価な普通紙(plain paper )を使用できる。種々
の物理的性質を有する広い範囲の市販の紙を使用でき
る。
【0089】像形成材料が感圧接着層を含むとき、前記
積層には圧力工程を必要とする。前記圧力は、受容体層
が像形成材料の上の非受容体層と接触状態にある間に適
用する。
【0090】像形成材料及び受容体材料は露光前に接触
状態にしてもよい。かかる実施態様においては、好まし
くは受容体材料及び/又は像形成材料の裏が光重合性組
成物の露光のため使用する放射線に対して透明であるこ
とが必要である。
【0091】像に従った露光の前又は後での全面露光を
本発明による像形成材料に適用でき、より高い感度を生
ぜしめることができる。
【0092】安定性を増強するため、光及び/又は熱に
平版印刷版を全面的に露出することが有利なことがあ
る。このような方法は、本発明による像形成材料がポジ
作用であるとき、又は平版印刷版の耐擦傷性を改良する
ために特に好ましい。
【0093】前記平版印刷版は、水又は水性溶液で、例
えば湿潤スポンジで払拭することにより、非加熱水又は
水性溶液のスプレーでの洗浄により清浄にすることがで
きる。
【0094】本発明による像形成材料は、親水性基体上
に疎水性光重合性組成物を含むため、得られた像は平版
印刷版として使用できる。光重合性組成物の受容体材料
へのパターン状での転写は、油性又はグリース性インク
で印刷するため使用できる疎水性部分と親水性部分の間
の像に従って差異を生ぜしめる。疎水性部分は平版印刷
インクを受容することができる、一方親水性領域は水で
湿潤させたとき、インクを受容しない。インクを受容す
る領域は印刷像領域を形成し、インクをはじく領域は背
景領域を形成する。
【0095】像形成材料は、例えば疎水性光重合性組成
物中での単量体及び(熱可塑性)重合体の重量比によっ
てポジ作用又はネガ作用の何れかであることができる。
ネガ作用系のためには、前記比は一般に1未満である。
ポジ作用系のためには、前記比は一般に2より大であ
る。
【0096】本発明によるネガ作用像形成材料において
は、化学放射線に対する情報に従った露光は、光重合性
組成物を、化学放射線の情報に従った分布に応答したパ
ターン状に硬化する。情報に従った露光に続いて、(i)
上の非受容体層を有する前記像形成材料を、前記露光の
前又は後で受容体層に積層し、そして(ii)前記受容体層
を含有する受容体材料を親水性基体から剥離し、これに
よって疎水性光重合性組成物の非硬化部分又は不充分に
硬化した部分及び場合によって下にある層を受容体材料
に転写し、バリヤー層の下にある部分と共に疎水性光重
合性組成物の保持された硬化した部分及び親水性基体か
らなる像を露出させることによって像が得られる。
【0097】本発明によるポジ作用像形成材料において
は、化学放射線に対する情報に従って露光が、化学放射
線の情報に従った分布に対応したパターンに従って光重
合性組成物を硬化する。情報に従った露光に続いて、
(i) 上の非受容体層を有する前記像形成材料を、前記露
光の前又は後に受容体層に積層し、そして(ii)親水性基
体から前記受容体層を含む受容体材料を剥離し、これに
よって疎水性光重合性組成物の硬化した部分及び場合に
よって下にある層を受容体材料に転写し、バリヤー層の
下にある部分と共に疎水性光重合性組成物の保持された
非硬化部分及び親水性基体からなる像を転写することに
よって像が得られる。
【0098】下記実施例は本発明を示すが、これに限定
するものではない。全て百分率は他に特記せぬ限り重量
による。
【0099】実施例 1(比較例)
【0100】親水性基体の製造 脱イオン水中に21.5%のTiO2 (平均粒度0.3
〜0.5μm)及び2.5%のポリビニルアルコールを
含有する分散液440gに、攪拌しながら、続けて水中
の5%ポリビニルアルコール溶液250g、水中の加水
分解した22%テトラメチルオルソシリケート乳剤10
5g及び湿潤剤の10%溶液12gを加えた。
【0101】この溶液に、脱イオン水193gを加え、
pHを4に調整した。
【0102】得られた分散液を、厚さ175μmを有す
るポリエチレンテレフタレートフィルム支持体(これに
はその上に親水性接着剤層を設けた)上に50g/m2
の湿潤被覆厚さに被覆し、30℃で乾燥し、続いてそれ
を57℃の温度に1週間曝して硬化した。
【0103】像形成材料の製造 比較像形成材料Iを次の如く作った。親水性基体を、
1.5%のジペンタエリスリトールペンタアクリレー
ト、6.85%のスチレン/ブチルメタクリレート共重
合体、0.15%の青色染料(C.I.61551)、
1.33%のビスイミダゾール、0.1%のミヒラーケ
トン及び0.07%のメルカプトベンゾオキサゾールの
メチルエチルケトン中の溶液からなる感光性組成物を用
い、ナイフコーターにより被覆した。混合物は25μm
の湿潤被覆厚さに被覆した。
【0104】本発明による像形成材料IIは、ドイツ国の
Bayer AG によって市販されているBAYSTAL KA 852
2の40%水性分散液からなる熱接着性組成物でナイフ
コーターにより光重合性組成物を10g/m2 の乾燥厚
さで上塗被覆したことを変えた以外は、比較例Iに同様
にして作った。前記 BAYSTAL KA 8522は、34℃の
ガラス転移温度Tg(Du Pont Co. の1090 THERMO
ANALYZER で測定)を有し、13420ポイズより大な
る溶融粘度及び3.54のtgδ-1に相当する弾性(後
者の二つの性質は英国の Surrey の Rheometrics Co.の
VISCOELASTICMELT TESTER で120℃で測定した)を
有するスチレン/ブタジエン/アクリル酸の共重合体で
ある。
【0105】前述した像形成材料の上に、微細なポジ線
及びネガ線と同様のスクリーン1cmについて60本の
線を有する試験ターゲットを置き、像形成材料をそれを
通して紫外放射線に露光した。
【0106】露光した各像形成材料を、次に紙受容体材
料(ベルギー国の Papeterie Belge, S. A. より市販さ
れている170g/m2 の Ideal Blanc Brillant )と
面対面接触に置いた。
【0107】接触させた両材料を、107℃及び0.3
m/分の速度でのロールラミネター装置を通して搬送し
た。その直後に各材料を剥離し、これによって光重合性
組成物の非露光部分を除去し、露光領域は親水性基体上
に残した、従ってネガ作用系であった。
【0108】両試料は同じ感度及び20μmの線のため
の線再現を示した。
【0109】親水性基体上に得られた像は、普通に使用
されるインク及びファンテン液を用いて通常のオフセッ
ト印刷機で印刷するために使用できた。本発明による試
料で良好なコピーが得られた。比較例で得たコピーの品
質は、非像領域での小さい多数の汚染斑点及び像領域で
のピンホールを示し、本発明による試料で得られたコピ
ーの品質より劣っていた。
【0110】実施例 2 本発明による像形成材料III を像形成材料IIと同様にし
て作った、但し、感光性組成物中で1%のジペンタエリ
スリトールペンタアクリレートを用い、熱接着組成物の
乾燥厚さを8g/m2 とした。
【0111】像形成材料を、厚さ63μmを有するポリ
エチレン−テレフタレートフィルム支持体と面対面接触
に置き、80℃、0.3m/分の速度のロール積層機中
にそれらを搬送して積層した。
【0112】積層したポリエチレン−テレフタレートフ
ィルム支持体の上に、微細なポジ線及びネガ線と同じく
スクリーン1cmについて60本の線を有する試験ター
ゲットを置き、像形成材料をそれを通して紫外放射線に
露光した。
【0113】このサンドイッチを、85℃、0.4m/
分の速度でロール積層機を通して再び搬送した。次に各
材料を剥離し、これによって光重合性組成物の非露光部
分を除去し、露光部分を親水性基体上に残した、従って
これはネガ作用系であった。
【0114】試料は30μmの線に対して線再現を示し
た。
【0115】親水性基体上に得られた像は、普通に使用
されるインク及びファンテン液を用いて普通のオフセッ
ト印刷機で印刷するために使用できた。像領域には目に
つくピンホール又は非像領域での小さな汚染斑点を示す
ことのない良好なコピーが得られた。
【0116】実施例 3 本発明による像形成材料IVを次の如く作った。実施例1
の親水性基体を、4.7%の表Iの化合物1、1.96
%のポリビニルブチラール/アセテート/アルコール
(重量比88/9.5/2.5)、0.15%の青色染
料(C.I.61551)、108%のビスイミダゾー
ル、0.08%のミヒラーケトン及び0.06%のメル
カプトベンゾオキサゾールのメチルエチルケトン/エタ
ノール(80/20)中の溶液からなる感光性組成物を
用い、ナイフコーターにより被覆した。混合物は25μ
mの湿潤被覆厚さに被覆した。
【0117】15%の VINNAPAS : DISPERSION - EV 1
2(ドイツ国の Wacker - Chemie GmbH によって市販さ
れているポリビニルブチラール/アセテート/アルコー
ル共重合体)及び10%のポリビニルアセテートの水性
分散液からなる熱接着性組成物を用いナイフコーターに
より、光重合性組成物の上に上塗被覆した。混合物は4
0μmの湿潤被覆厚さに被覆した。
【0118】像形成材料を実施例1に記載した如く露光
した。
【0119】露光した像形成材料を次いで、85℃、
1.5m/分の速度で実施例1に記載した如く処理し
た。次に各材料を剥離し、これによって光重合性組成物
の露光した部分を除去し、非露光領域を親水性基体上に
残した、従ってこれはポジ作用系である。
【0120】試料に紫外線への全面露光を与えた。
【0121】試料は8μmの線に対して線再現を示し
た。
【0122】親水性基体上に得られた像は、普通に使用
されるインク及びファンテン液を用い、普通のオフセッ
ト印刷機で印刷するために使用できた。像領域で目につ
くピンホール又は非像領域での小さい汚染斑点を示さな
い良好なコピーが得られた。
【0123】実施例 4 像形成材料IVを、厚さ63μmを有するポリエチレンテ
レフタレートフィルム支持体と面対面接触に置き、それ
らを83℃、1.25m/分の速度でロール積層機中を
通して搬送して積層した。
【0124】像形成材料を実施例2に記載した如く露光
した。
【0125】露光した像形成材料を、次に83℃、1.
25m/分の速度で実施例2に記載した如く処理した。
次に各材料を剥離し、これによって光重合性組成物の露
光部分を除去し、非露光領域を親水性基体上に残した、
従ってこれはポジ作用系である。
【0126】試料は20μmの線に対して線再現を示し
た。
【0127】親水性基体上に得られた像は、普通に使用
されるインク及びファンテン液を用い、普通のオフセッ
ト印刷機で印刷するために使用できた。像領域での目に
つくピンホール又は非像領域での小さい汚染斑点を示さ
ない良好なコピーが得られた。
【0128】実施例 5 本発明による像形成材料Vを次の如く作った。1.7%
のジペンタエリスリトールペンタアクリレート、6.6
7%のブタジエン/アクリロニトリル(重量比68/3
2)の共重合体(米国の Goodrich によって HYCAR 1
052の名で市販されている)、0.15%の青色染料
(C.I.61551)、1.25%のビスイミダゾー
ル、0.1%のミヒラーケトン、及び0.07%のメル
カプトベンゾオキサゾールのメチルエチルケトン中の溶
液からなる感光性組成物でナイフコーターにより実施例
1の親水性基体を被覆した。混合物は37.5μmの湿
潤被覆厚さに被覆した。
【0129】次に像形成材料を、天然ゴムの感圧接着剤
層をポリビニルクロライド支持体上に含有し、ドイツ国
Beiersdorf A. G. によって市販されている3.8N/
mmの剥離接着値を有する感圧接着材料であるTESA 4
122と面対面接触に置いた。
【0130】感圧接着材料の上に、微細なポジ及びネガ
線及びスクリーン1cmについて60本の線を有する試
験ターゲットを置いた、そして像形成材料をそれを通し
て紫外線に露光した。
【0131】露光したサンドイッチを、25℃、0.3
m/分の速度でロール積層機を通して搬送した。次に各
材料を剥離し、これによって光重合性組成物の非露光部
分を除去し、露光領域を親水性基体上に残した、従って
これはネガ作用系である。
【0132】試料は20μmの線に対して線再現を示し
た。
【0133】親水性基体上に得られた像は、普通に使用
されるインク及びファンテン液を用い、普通のオフセッ
ト印刷機で印刷するために使用できた。像領域で目につ
くピンホール又は非像領域での小さな汚染斑点を示さな
い良好なコピーが得られた。
【0134】実施例 6 本発明による像形成材料VIを、青色染料の代りにメチル
エチルケトン中の顔料(C.I.74160)の5.5
%分散液の2.7%を用いて像形成材料III と同様にし
て作った。
【0135】次に厚さ63μmを有するポリエチレンテ
レフタレートフィルム支持体と面対面接触で像形成材料
を置いた、そしてそれらを80℃、0.3m/分の速度
でロール積層機を通して搬送して積層した。
【0136】積層したポリエチレンテレフタレートフィ
ルム支持体の上に、微細なポジ及びネガ線及びスクリー
ン1cmについて60本の線を有する試験ターゲットを
置き、それを通して像形成材料を紫外線に露光した。
【0137】このサンドイッチを、85℃、0.4m/
分の速度でロール積層機を通して再び搬送した。次に各
材料を剥離し、これによって光重合性組成物の非露光部
分を除去し、露光領域を親水性基体上に残した、従って
これはネガ作用系である。
【0138】試料は30μmの線に対して線再現を示し
た。
【0139】親水性基体上に得られた像は、普通に使用
されるインク及びファンテン液を用い、普通のオフセッ
ト印刷機で印刷するために使用できた。本発明による試
料を用い、像領域で目につくピンホール又は非像領域で
小さい汚染斑点を示さない良好なコピーが得られた。
【0140】実施例 7 親水性基体の製造 脱イオン水中に21.5%のTiO2 (平均粒度0.3
〜0.5μm)及び2.5%のポリビニルアルコールを
含有する分散液88gに、攪拌しながら、水中5%のポ
リビニルアルコールの溶液681g、水中22%の加水
分解したテトラメチルオルソシリケート乳剤76g及び
湿潤剤の10%溶液12gを続けて加えた。
【0141】この混合物に、144gの脱イオン水を加
え、pHを4に調整した。
【0142】得られた分散液を、厚さ175μmを有す
るポリエチレンテレフタレートフィルム支持体(その上
に親水性接着剤層を設けてあった)上に50g/m2
湿潤被覆厚さに被覆し、30℃で乾燥し、続いてそれを
57℃の温度で1週間曝して硬化した。
【0143】像形成材料の製造 像形成材料 VIIは次の如くして作った。メチルエチルケ
トン中の、2.0%のトリメチロールプロパントリアク
リレート、6.35%のスチレン/ブチルメタクリレー
トの共重合体、0.15%の青色染料(C.I.615
51)、1.33%のビスイミダゾール、0.1%のミ
ヒラーケトン、及び0.07%のメルカプトベンゾオキ
サゾールの溶液からなる感光性組成物でナイフコーター
により親水性基体を被覆した。混合物は2.4μmの乾
燥厚さに被覆した。
【0144】前記光重合性組成物を、40%の BAYSTAL
KA 8522の水性分散液からなる熱接着性組成物でナ
イフコーターにより6g/m2 の乾燥厚さに上塗被覆し
た。前記 BAYSTAL KA 8522にはドイツ国のBayer AG
より市販されており、これは34℃のガラス転移温度T
g(Du Pont Co. の1090 THERMOANALYZER で測
定)、13420ポイズより大きい溶融粘度及び3.5
4のtgδ-1値に相当する弾性(この両方の性質は英国
の Surrey の Rheometrics Co.の VISCOELASTICMELT TE
STER で120℃で測定した)を有するスチレン/ブタ
ジエン/アクリル酸の共重合体である。
【0145】上述した像形成材料の上に、微細なポジ及
びネガ線及びスクリーン1cmについて60本の線を有
する試験ターゲットを置き、それを通して像形成材料を
紫外線に露光した。
【0146】次に露光した像形成材料を、厚さ100μ
mを有する下塗したポリエチレンテレフタレートフィル
ムと面対面接触で置いた。
【0147】接触させた材料を、82℃、0.3m/分
の速度でロール積層機を通して搬送した。室温に冷却
後、各材料を、180°の角度で1m/分の速度で剥離
し、これによって光重合性組成物の非露光部分を除去
し、露光領域を親水性基体上に残した、従ってこれはネ
ガ作用系である。
【0148】得られた像は20μmの線に対して線再現
を示した。
【0149】親水性基体上に得られた像は、普通に使用
されるインク及びファンテン液を用い、普通のオフセッ
ト印刷機で印刷するために使用できた。像領域で目に見
えるピンホール又は非像領域での小さな汚染斑点を示さ
ない良好なコピーが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/11 503 7/34 (72)発明者 エディ・ダン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 マルク・ヴァン・ダンム ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 リュク・レーンデル ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 トン・ヌヴァン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 エルマン・ユイテルオーヴン ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者 ペテル・アンドリク ベルギー国モートゼール、セプテストラー ト 27 アグファ・ゲヴェルト・ナームロ ゼ・ベンノートチャップ内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一種の単量体及び少なくとも
    一種の重合体結合剤を含有し、支持体を通して及び/又
    はその前面を通して化学線で照射されることのできる疎
    水性光重合性組成物を親水性基体上に含有する像形成材
    料において、前記像形成材料が、前記光重合性組成物の
    上に、 (1) 下にある隣接層及び受容体層に接着できる転写層
    であって、前記転写層は、熱接着層であるとき、Du Pon
    t Co. の1090 THERMOANALYZER で測定したとき1
    0℃〜100℃のガラス転移温度Tg及び英国 Surrey
    の RheometricsCo.の VISCOELASTIC MELT TESTER 12
    0℃で測定して3000ポイズより大なる溶融粘度を有
    する、及び (2) 下にある隣接層に接着することができ、かつ若し
    存在するときには前記転写層の上にある受容体層であっ
    て、前記受容体層は、前記像形成材料中の保護層である
    とき、紙又はポリ−α−オレフィン被覆紙である層から
    なる群から選択した一つ以上の保護層を含有することを
    特徴とする像形成材料。
  2. 【請求項2】 前記親水性基体が、可撓性支持体上に
    (i) ポリビニルアルコールとテトラアルキルオルソシリ
    ケートの間の重量比が0.1〜5である加水分解したテ
    トラアルキルオルソシリケートで硬化したポリビニルア
    ルコール及び(ii)酸化ケイ素及び/又は二酸化チタンを
    含有する硬化した親水性層を含む親水性基体であること
    を特徴とする請求項1の像形成材料。
  3. 【請求項3】 前記疎水性光重合性組成物が、前記親水
    性基体に隣接していることを特徴とする請求項2の像形
    成材料。
  4. 【請求項4】 前記親水性基体が、粒子化され、陽極酸
    化され、場合によって封止されたアルミニウム箔である
    ことを特徴とする請求項1の像形成材料。
  5. 【請求項5】 前記単量体が、少なくとも二つの重合し
    うるエチレン性不飽和基を含有することを特徴とする請
    求項1〜4の何れか1項の像形成材料。
  6. 【請求項6】 前記転写層の厚さが、01.〜30μm
    の間にあることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項
    の像形成材料。
  7. 【請求項7】 少なくとも一つの保護層が、Du Pont C
    o. の1090 THERMOANALYZER で測定して20℃〜
    45℃のガラス転移温度Tg、英国 Surrey のRheometr
    ics Co. の VISCOELASTIC MELT TESTER で120℃で測
    定して1.30より大なるtgδ-1値に相当する弾性及
    び7000ポイズより大なる溶融粘度を有する熱接着層
    の群に属する転写層であることを特徴とする請求項1〜
    6の何れか1項の像形成材料。
  8. 【請求項8】 唯一つの転写層を含有し、前記転写層
    が、幅1〜10N/cmの未処理紙に適用したとき、連
    続被覆(100%被覆量)剥離接着値を有する感圧接着
    層であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項の
    像形成材料。
  9. 【請求項9】 (a) 請求項1〜8の何れか1項の像形
    成材料を像に従って又は情報に従って露光し、 (b) 前記露光前又は露光後に、受容体層に前記像形成
    材料の上方非受容体層を積層し、 (c) 前記受容体層を含有する受容体材料を親水性基体
    から剥離し、かくして前記疎水性光重合性組成物を受容
    体材料にパターンに従って転写する工程を含むことを特
    徴とする平版印刷版を得る方法。
  10. 【請求項10】 疎水性光重合性組成物中の、前記単量
    体及び前記重合体の重量比が1未満であり、ネガ作用印
    刷版を形成するようにしたことを特徴とする請求項9の
    平版印刷版を得る方法。
  11. 【請求項11】 疎水性光重合性組成物中の、前記単量
    体及び前記重合体の重量比が2より大であり、ポジ作用
    印刷版を形成するようにしたことを特徴とする請求項9
    の平版印刷版を得る方法。
  12. 【請求項12】 前記像形成材料が請求項1〜7の何れ
    か1項の像形成材料であり、像形成材料及び受容体材料
    を相互に接触状態にもたらすか又は両材料を相互に積層
    する前、その間又は後に両者又はその何れかに25℃〜
    180℃の温度での加熱を適用することを特徴とする請
    求項9の平版印刷版を得る方法。
  13. 【請求項13】 前記像形成材料が請求項8の像形成材
    料であり、像形成材料及び受容体材料の両者が相互に接
    触している間に両者に圧力を適用することを特徴とする
    請求項9の平版印刷版を得る方法。
JP30312994A 1993-11-16 1994-11-11 光重合性組成物を含有する像形成材料及びそれを用いた平版印刷版の製造方法 Pending JPH07191459A (ja)

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EP93203188 1993-11-16

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