JPH1127125A - 電力半導体装置及び電源装置 - Google Patents

電力半導体装置及び電源装置

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JPH1127125A
JPH1127125A JP9181543A JP18154397A JPH1127125A JP H1127125 A JPH1127125 A JP H1127125A JP 9181543 A JP9181543 A JP 9181543A JP 18154397 A JP18154397 A JP 18154397A JP H1127125 A JPH1127125 A JP H1127125A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源投入時に発生する突入電流を極力抑制す
ると共に、負荷を含む装置全体の低消費電力化を図るこ
とのできる電力半導体装置及び電源装置を提供する。 【解決手段】 ソリッド・ステート・リレー1の出力側
回路のトライアック5と並列に抵抗6を設け、負荷回路
7のスイッチSWを投入し、交流電源2、抵抗6及び負
荷回路7で構成されるループで負荷電流を流し始め、抵
抗6で突入電流を抑制する。次に、遅延回路8によって
遅延された駆動信号によって赤外発光ダイオード3を発
光させ、この光をフォトトライアック4のトリガーとし
て入力してフォトトライアック4を導通させ、これから
の電流をトリガー電流としてゲートに流入させトライア
ック5を導通させる。この結果、定常状態では負荷電流
は交流電源2、トライアック5及び負荷回路7で構成さ
れるループを流れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、突入電流及び過電
圧を抑制する機能を有した電力半導体装置及び電源装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、交流負荷を制御する電力半導体装
置としてソリッド・ステート・リレー(以下SSRと称
する)が頻繁に利用されている。これは、発光ダイオー
ドにフォトサイリスタやフォトトライアックを組み合わ
せたものであり、光信号による無接点リレーを実現させ
ている。
【0003】図19に示すように、SSR101は、赤
外発光ダイオード130、フォトトライアック140及
びトライアック150から構成されている。赤外発光ダ
イオード130から放射された赤外光はフォトトライア
ック140で受光され、この結果、フォトトライアック
140に流れる電流がトリガー電流としてトライアック
150のゲートに流れ込んでトライアック150がター
ン・オンし、SSR101の出力側に接続される交流電
源120によって負荷170に電流が流れる。
【0004】ところが、SSR101及び負荷170に
は交流電源120の電源投入時に図20に示すような突
入電流が流入し、例えば負荷170がランプの場合、定
常電流の約10倍の突入電流が流れ、ランプの消費電力
が1000Wで交流電源電圧が100Vのとき、定常電
流が10A位で突入電流が100A位になる。このよう
な大きい突入電流は、SSR101を構成する各回路素
子や負荷170に悪影響を及ぼすので好ましくない。
【0005】この突入電流を抑制するために、ゼロクロ
ス動作で電流値を制限するか、図21あるいは図22に
示すように、電流制限抵抗160を負荷170と直列に
接続して突入電流をSSR101及び負荷170の定格
以内になるように抑制する。
【0006】また、図23に示すように、電流制限抵抗
160をSSR101に内蔵せずに外付けする場合もあ
る。これらの電流制限方法により、図24に示すように
突入電流を抑制することができる。
【0007】また、電源投入時には過電圧も発生し、こ
の過電圧を抑制するために、一般的にスナバー回路、バ
リスター等の保護素子によってSSR101等の電力半
導体装置及び負荷170を保護している。しかし、これ
らによっても過電圧を抑制することができない場合があ
り、そのときは図21に示すようにゼロクロス回路19
0を設け、電圧の位相を制御し、電源投入時の電圧の瞬
時値がSSR101等の電力半導体装置及び負荷170
の定格以内になるように抑制する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の突入電流の抑制方法のうち、ゼロクロス動作でトラ
イアック150をターン・オンする方法では、ある程度
突入電流を抑制することができるものの、突入電流にみ
あった電流容量が大きめのSSR101及び負荷170
とするか、更に、SSR101及び負荷170の保護の
ために電流制限抵抗160を使用する必要がある。ま
た、電流制限抵抗160を設けると、常に電流制限抵抗
160に負荷電流が流れ、消費電力が大きくなる。
【0009】一方、電源投入時に発生する過電圧を抑制
するために設けるスナバー回路、バリスター等の保護素
子により過電圧を抑制することができる電力半導体装置
は限られており、この際に行われるゼロクロス動作によ
る電圧位相制御方法も負荷によっては適用が難しい。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、電源投入時に発生する突
入電流及び過電圧を極力抑制すると共に、負荷を含む装
置全体の低消費電力化を図ることのできる電力半導体装
置及び電源装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の電
力半導体装置は、上記課題を解決するために、発光素子
を有する入力側回路と、上記発光素子から放射される光
を受光することにより導通する受光素子、及び上記受光
素子から出力される電流がトリガー電流として流入する
ことにより導通する負荷電流制御素子を有すると共に上
記入力側回路と電気的に絶縁分離された出力側回路とを
備え、上記負荷電流制御素子によって上記出力側回路に
接続される外部の電源から負荷に流れる電流をスイッチ
ングする電力半導体装置において、上記電源の投入から
一定時間後に上記発光素子を発光させる発光遅延手段
と、上記負荷電流制御素子に並列に接続される抵抗とを
備えていることを特徴としている。
【0012】上記の発明によれば、負荷に電流を流し始
めたときは電力半導体装置の出力側回路において負荷電
流制御素子に並列に接続されている抵抗に電流が流れ、
負荷電流制御素子には電流が流れない。従って、負荷電
流は電源、負荷及び抵抗で構成されるループを流れる。
【0013】次に、電力半導体装置の入力側回路の発光
遅延手段によって電源の投入から一定時間後に発光素子
を発光させると、この光が出力側回路の受光素子をトリ
ガーすることにより受光素子に電流が流れる。すると、
この電流が負荷電流制御素子をトリガーすることにより
負荷電流制御素子は導通状態となり、負荷電流が負荷電
流制御素子に並列に接続された抵抗には流れなくなる。
これにより、負荷電流は、定常状態に達したときには、
電源、負荷及び負荷電流制御素子で構成されるループを
流れる。
【0014】請求項2に係る発明の電力半導体装置は、
上記課題を解決するために、請求項1に記載の電力半導
体装置において、上記電源は交流電源であり、上記出力
側回路は上記交流電源の出力電圧がゼロとなる位相で上
記受光素子を導通させるゼロクロス回路をさらに有して
いることを特徴としている。
【0015】上記の発明によれば、電力半導体装置の入
力側回路の発光素子から放射された光が出力側回路の受
光素子をトリガーした状態で、ゼロクロス回路によって
交流電源電圧が0になる瞬間に受光素子に電流を流す。
この電流を負荷電流制御素子に流入させると負荷電流制
御素子は導通状態になる。これにより、負荷電流は、交
流電源、負荷及び負荷電流制御素子で構成されるループ
を流れる。
【0016】請求項3に係る発明の電力半導体装置は、
上記課題を解決するために、電源投入時から発光するよ
うに駆動される第1の発光素子、上記第1の発光素子と
並列に設けられる第2の発光素子、及び上記電源の投入
から一定時間後に発光するように上記第2の発光素子の
発光を遅延させる発光遅延手段を有する入力側回路と、
上記第1の発光素子から放射される光を受光することに
より導通する第1の受光素子、上記第1の受光素子から
出力される電流がトリガー電流として流入することによ
り導通する第1の負荷電流制御素子、上記第2の発光素
子から放射される光を受光することにより導通する第2
の受光素子、上記第2の受光素子から出力される電流が
トリガー電流として流入することにより導通する第2の
負荷電流制御素子、及び上記第1の負荷電流制御素子に
直列に接続され上記第1の負荷電流制御素子と上記第2
の負荷電流制御素子との間に接続される抵抗を有すると
共に上記入力側回路と電気的に絶縁分離された出力側回
路とを備えていることを特徴としている。
【0017】上記の発明によれば、まず入力側回路に設
けられている第1の発光素子から放射される光が第1の
受光素子をトリガーし、第1の受光素子に電流が流れ
る。この電流は第1の負荷電流制御素子をトリガーし、
第1の負荷電流制御素子が導通状態になる。すると、負
荷電流は、電源、負荷、第1の負荷電流制御素子及び第
1の負荷電流制御素子に直列に接続される抵抗で構成さ
れるループを流れる。
【0018】次に、入力側回路に設けられている発光遅
延手段によって電源の投入から一定時間後に第2の発光
素子を発光させると、第2の発光素子から放射される光
が出力側回路に設けられている第2の受光素子をトリガ
ーし第2の受光素子に電流が流れる。この電流は第2の
負荷電流制御素子をトリガーし、第2の負荷電流制御素
子は導通状態になる。これにより、負荷電流は、定常状
態に達したときには、電源、負荷及び第2の負荷電流制
御素子で構成されるループを流れる。
【0019】請求項4に係る発明の電力半導体装置は、
上記課題を解決するために、請求項3に記載の電力半導
体装置において、上記電源は交流電源であり、上記出力
側回路は上記交流電源の出力電圧がゼロとなる位相で上
記第1の受光素子を導通させる第1のゼロクロス回路
と、上記交流電源の上記出力電圧がゼロとなる位相で上
記第2の受光素子を導通させる第2のゼロクロス回路と
をさらに有していることを特徴としている。
【0020】上記の発明によれば、第1の発光素子から
放射された光が第1の受光素子をトリガーした状態で、
第1のゼロクロス回路によって交流電源の電圧が0にな
る瞬間に第1の受光素子に電流を流す。この電流を第1
の負荷電流制御素子に流入させると負荷電流制御素子は
導通状態になる。すると、負荷電流は、交流電源、負
荷、第1の負荷電流制御素子及び第1の負荷電流制御素
子に直列に接続される抵抗で構成されるループを流れ
る。
【0021】次に、入力側回路に設けられている発光遅
延手段によって電源の投入から一定時間後に第2の発光
素子を発光させると、第2の発光素子から放射される光
が出力側回路に設けられている第2の受光素子をトリガ
ーする。この状態で、第2のゼロクロス回路によって交
流電源の電圧が0になる瞬間に第2の受光素子に電流を
流すと、この電流は第2の負荷電流制御素子に流入し、
第2の負荷電流制御素子は導通状態になる。これによ
り、電流は、定常状態に達したときには、交流電源、負
荷及び第2の負荷電流制御素子で構成されるループを流
れる。
【0022】請求項5に係る発明の電源装置は、上記課
題を解決するために、交流電源電流の正の半波を整流す
る整流回路と負の半波を整流する整流回路とからなる全
波整流回路を用いて整流し、負荷に直流電流を供給する
電源装置において、上記両整流回路の各々が、電源投入
時から発光するように駆動される第1の発光素子、上記
第1の発光素子と並列に設けられる第2の発光素子、及
び上記電源の投入から一定時間後に発光するように上記
第2の発光素子の発光を遅延させる発光遅延手段を有す
る入力側回路と、上記第1の発光素子から放射される光
を受光することにより導通する第1の受光素子、上記第
1の受光素子から出力される電流がトリガー電流として
流入することにより導通する第1の整流素子、上記第2
の発光素子から放射される光を受光することにより導通
する第2の受光素子、上記第2の受光素子から出力され
る電流がトリガー電流として流入することにより導通す
る第2の整流素子、及び上記第1の整流素子に直列に接
続され上記第1の整流素子と上記第2の整流素子との間
に接続される抵抗を有すると共に上記入力側回路と電気
的に絶縁分離された出力側回路とを含む電力半導体装置
を備えていることを特徴としている。
【0023】上記の発明によれば、電源装置は交流電源
電流の正の半波を整流する整流回路と負の半波を整流す
る整流回路とからなる全波整流回路を内蔵しており、2
つの上記整流回路の各々に電力半導体装置を用いる。各
電力半導体装置の動作は以下のようになる。まず、第1
の発光素子から放射される光が第1の受光素子をトリガ
ーし、第1の受光素子に電流が流れる。この電流は第1
の整流素子をトリガーし、第1の整流素子が導通状態に
なる。すると、第1の整流素子のアノードが正電位でカ
ソードが負電位のとき、電力半導体装置の出力側回路の
電流入力端子→第1の整流素子→第1の整流素子に直列
に接続される抵抗→電力半導体装置の出力側回路の電流
出力端子の経路で電源電流が流れる。
【0024】次に、電力半導体装置の入力側回路に設け
られている発光遅延手段によって電源の投入から一定時
間後に第2の発光素子を発光させると、第2の発光素子
から放射される光は第2の受光素子をトリガーし第2の
受光素子に電流が流れる。この電流は第2の整流素子を
トリガーし、第2の整流素子は導通状態になる。する
と、第2の整流素子のアノードが正電位でカソードが負
電位のとき、電力半導体装置の出力側回路の電流入力端
子→第2の整流素子→電力半導体装置の出力側回路の電
流出力端子の経路で電源電流が流れる。
【0025】請求項6に係る発明の電源装置は、上記課
題を解決するために、請求項5に記載の電源装置におい
て、上記出力側回路は、上記電源の出力電圧がゼロとな
る位相で上記第1の受光素子を導通させる第1のゼロク
ロス回路と、上記交流電源の上記出力電圧がゼロとなる
位相で上記第2の受光素子を導通させる第2のゼロクロ
ス回路とをさらに有することを特徴としている。
【0026】上記の発明によれば、全波整流回路に用い
られる各電力半導体装置は以下の動作を行う。第1の発
光素子から放射された光が第1の受光素子をトリガーし
た状態で、第1のゼロクロス回路によって交流電源の電
圧が0になる瞬間に第1の受光素子に電流を流す。この
電流を第1の整流素子に流入させると第1の整流素子は
導通状態になる。すると、第1の整流素子のアノードが
正電位でカソードが負電位のとき、電力半導体装置の出
力側回路の電流入力端子→第1の整流素子→第1の整流
素子に直列に接続される抵抗→電力半導体装置の出力側
回路の電流出力端子の経路で電源電流が流れる。
【0027】次に、出力側回路に設けられている発光遅
延手段によって電源の投入から一定時間後に第2の発光
素子を発光させる。第2の発光素子から放射された光が
第2の受光素子をトリガーした状態で、第2のゼロクロ
ス回路によって交流電源電圧が0になる瞬間に第2の受
光素子に電流を流す。この電流を第2の整流素子に流入
させると第2の整流素子は導通状態になる。すると、第
2の整流素子のアノードが正電位でカソードが負電位の
とき、電力半導体装置の出力側回路の電流入力端子→第
2の整流素子→電力半導体装置の出力側回路の電流出力
端子の経路で電源電流が流れる。
【0028】請求項7に係る発明の電力半導体装置は、
上記課題を解決するために、外部電源から電圧が印加さ
れ、トリガー電流によって導通する整流素子を含むと共
に、外部の負荷に流れる電流を上記整流素子によってス
イッチングする電力半導体装置において、上記外部電源
の電圧が上昇して所定のしきい値電圧を越えると上記整
流素子に上記トリガー電流を流す導通状態から非導通状
態へ変化する第1の整流素子導通制御素子と、上記第1
の整流素子導通制御素子が導通状態から非導通状態へ変
化すると同時に非導通状態から導通状態へ変化して上記
整流素子に流れる電流を遮断する第2の整流素子導通制
御素子とを有することを特徴としている。
【0029】上記の発明によれば、第1の整流素子導通
制御素子に印加される電圧がしきい値電圧よりも低くな
るような外部電源電圧の場合は、第1の整流素子導通制
御素子が導通状態であると共に、第2の整流素子導通制
御素子が非導通状態にある。
【0030】従って、第1の整流素子導通制御素子が整
流素子にトリガー電流を流すため、整流素子は導通状態
となり、外部の負荷に電流が供給される。一方、第1の
整流素子導通制御素子に印加される電圧がしきい値電圧
よりも高くなるような外部電源電圧の場合は、第1の整
流素子導通制御素子が非導通状態であると共に、第2の
整流素子導通制御素子が導通状態であり、整流素子に流
れる電流を遮断するため、整流素子は非導通状態とな
り、外部の負荷に電流が供給されない。
【0031】請求項8に係る発明の電力半導体装置は、
上記課題を解決するために、外部電源から電圧が印加さ
れ、トリガー電流によって導通する整流素子を含むと共
に、外部の負荷に流れる電流を上記整流素子によってス
イッチングする電力半導体装置において、上記外部電源
の電圧が上昇して所定のしきい値電圧を越えると上記整
流素子に上記トリガー電流を流す導通状態から非導通状
態へ変化する第1の整流素子導通制御素子と、上記第1
の整流素子導通制御素子が導通状態から非導通状態へ変
化すると同時に導通状態から非導通状態へ変化して上記
整流素子に流れる電流を遮断する第2の整流素子導通制
御素子とを有することを特徴としている。
【0032】上記の発明によれば、第1の整流素子導通
制御素子に印加される電圧がしきい値電圧よりも低くな
るような外部電源電圧の場合は、第1の整流素子導通制
御素子が導通状態であると共に、第2の整流素子導通制
御素子が導通状態にある。従って、第1の整流素子導通
制御素子が整流素子にトリガー電流を流すため、整流素
子は導通状態となり、外部の負荷に電流が供給される。
一方、第1の整流素子導通制御素子に印加される電圧が
しきい値電圧よりも高くなるような外部電源電圧の場合
は、第1の整流素子導通制御素子が非導通状態であると
共に、第2の整流素子導通制御素子が非導通状態であ
り、整流素子に流れる電流を遮断するため、整流素子は
非導通状態となり、外部の負荷に電流が供給されない。
【0033】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕本発明の電力半導体装置の実施の一形
態について図1ないし図4に基づいて説明すれば、以下
の通りである。
【0034】図1に示すように、本実施の形態の電力半
導体装置としてのSSR1は以下に述べるような入力側
回路と出力側回路とから構成される。入力側回路は、発
光素子としての赤外発光ダイオード3及びこれに直列に
接続される発光遅延手段としての遅延回路8を有してい
る。また、出力側回路は、SSR1の2つの出力端子の
間に並列に接続される負荷電流制御素子としてのトライ
アック5と抵抗6、及びトライアック5のゲートとT2
端子との間に接続される受光素子としてのフォトトライ
アック4を有している。
【0035】また、SSR1の出力側回路には、外部に
設けられる電源としての交流電源2及びスイッチSWを
内蔵する負荷としての負荷回路7が接続されている。
【0036】上記の構成のSSR1の動作について以下
に説明する。
【0037】まず、負荷回路7のスイッチSWを投入す
ると、負荷電流は、交流電源2、抵抗6及び負荷回路7
で構成される第1のループを流れ、突入電流は抵抗6に
よって抑制される。
【0038】次に、図示しない駆動回路からの駆動信号
が遅延回路8によって遅延されて赤外発光ダイオード3
に供給されると赤外発光ダイオード3が発光し、これか
ら放射される光がトリガーとなってフォトトライアック
4に電流が流れる。さらにこの電流がトライアック5の
ゲートにトリガー電流として流れ込むとトライアック5
がターン・オンする。この結果、負荷電流は、交流電源
2、トライアック5及び負荷回路7で構成される第2の
ループを流れる。従って、負荷回路7に流れる電流が定
常状態に達したときには、抵抗6には負荷電流が流れ
ず、SSR1及び負荷回路7を含む装置全体の低消費電
力化を図ることができる。
【0039】また、SSR1は、図1の二点鎖線で示す
ように、抵抗6をSSR1のパッケージ内に挿入せずに
外付けしても上記と同様の動作を行う。
【0040】次に、図2に示すように、フォトトライア
ック4のゲートにゼロクロス回路9を接続すると、フォ
トトライアック4からトライアック5にトリガー電流を
供給するタイミングが、交流電源2の電圧が0になるタ
イミングと同じになる。従って、第2のループに電流を
流し始める際、トライアック5及び負荷回路7に印加さ
れる電圧の初期値が0となるため、出力側回路及び負荷
回路7に発生するノイズが小さくなり、出力側回路及び
負荷回路7を保護することができる。
【0041】また、SSR1は、図2の二点鎖線で示す
ように、抵抗6をSSR1のパッケージ内に挿入せずに
外付けしても上記と同様の動作を行う。
【0042】なお、本実施の形態においては電源として
交流電源を用いたが、これに限らず、直流電源を用いて
もよい。
【0043】例えば、図3に示すように、電源として直
流電源22、受光素子としてフォトトランジスタ44、
負荷電流制御素子としてトランジスタ55を用いる。こ
の構成では、負荷回路7のスイッチSWを投入した直後
は、直流電源22→負荷回路7→抵抗6の経路で負荷電
流が流れ、抵抗6により突入電流を抑制することができ
る。
【0044】次に、図示しない駆動回路からの駆動信号
が遅延回路8によって遅延されて赤外発光ダイオード3
に供給されると赤外発光ダイオード3が発光し、これか
ら放射される光によってフォトトランジスタ44に電流
が流れる。さらにこの電流がトランジスタ55のベース
に流れ込むとトランジスタ55がON状態になる。この
結果、負荷電流は、直流電源22→負荷回路7→トラン
ジスタ55の経路で流れる。従って、負荷回路7に流れ
る電流が定常状態に達したときには、抵抗6に負荷電流
が流れず、SSR1及び負荷回路7を含む装置全体の低
消費電力化を図ることができる。
【0045】また、SSR1は、図3の二点鎖線で示す
ように、抵抗6をSSR1のパッケージ内に挿入せずに
外付けしても上記と同様の動作を行う。
【0046】また、直流電源を用いた他の例として、図
4に示すように、直流電源22、受光素子としてフォト
トランジスタ44、負荷電流制御素子としてノーマリオ
フ型のMOSFET57を用いる。また、フォトトラン
ジスタ44のエミッタとMOSFET57のドレインと
の間には抵抗66が接続されている。
【0047】この構成では、負荷回路7のスイッチSW
を投入した直後は、直流電源22→負荷回路7→抵抗6
の経路で負荷電流が流れ、抵抗6により突入電流を抑制
することができる。
【0048】次に、図示しない駆動回路からの駆動信号
が遅延回路8によって遅延されて赤外発光ダイオード3
に供給されると赤外発光ダイオード3が発光し、これか
ら放射される光によってフォトトランジスタ44が導通
する。すると、MOSFET57のゲートの電位が上昇
し、しきい値を越えるとMOSFET57が導通状態に
なる。この結果、負荷電流は、直流電源22→負荷回路
7→MOSFET57の経路で流れる。従って、負荷回
路7に流れる電流が定常状態に達すると、抵抗6に電流
が流れず、SSR1及び負荷回路7を含む装置全体の低
消費電力化を図ることができる。
【0049】また、SSR1は、図4の二点鎖線で示す
ように、抵抗6をSSR1のパッケージ内に挿入せずに
外付けしても上記と同様の動作を行う。
【0050】〔実施の形態2〕本発明の電力半導体装置
の他の実施の形態について図5ないし図8を用いて説明
すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記
の実施の形態1の図面に示した構成要素と同一の機能を
有する構成要素については、同一の符号を付し、その説
明を省略する。
【0051】図5に示すように、本実施の形態の電力半
導体装置としてのSSR21は、以下に述べるような入
力側回路と出力側回路とから構成される。入力側回路
は、第1の発光素子としての赤外発光ダイオード13、
赤外発光ダイオード13に並列に接続される第2の発光
素子としての赤外発光ダイオード3、及び赤外発光ダイ
オード3に直列に接続される発光遅延手段としての遅延
回路8を有している。また、出力側回路は、2つの出力
端子の間に並列に接続されている第1の負荷電流制御素
子としてのトライアック15と第2の負荷電流制御素子
としてのトライアック5、トライアック15のゲートと
T2端子との間に接続される第1の受光素子としてのフ
ォトトライアック14、トライアック5のゲートとT2
端子との間に接続される第2の受光素子としてのフォト
トライアック4、及びトライアック5のT1端子とトラ
イアック15のT1端子との間に接続される抵抗16を
有している。
【0052】さらに、SSR21の出力側回路には外部
に設けられる電源としての交流電源2及び負荷17が接
続されている。
【0053】上記の構成のSSR21の動作について以
下に説明する。
【0054】まず、図示しない駆動回路からの駆動信号
によって赤外発光ダイオード13が発光し、これから放
射される光がトリガーとなってフォトトライアック14
に電流が流れる。この電流がトライアック15のゲート
にトリガー電流として流れ込むとトライアック15がタ
ーン・オンする。この結果、負荷電流は、交流電源2、
トライアック15、抵抗16及び負荷17で構成される
第1のループで流れ始め、突入電流は抵抗16によって
抑制される。
【0055】次に、図示しない駆動回路からの駆動信号
が遅延回路8によって遅延されて赤外発光ダイオード3
に供給されると赤外発光ダイオード3が発光し、これか
ら放射される光がトリガーとなってフォトトライアック
4に電流が流れる。この電流がトライアック5のゲート
にトリガー電流として流れ込むとトライアック5がター
ン・オンする。この結果、負荷電流は、交流電源2、ト
ライアック5及び負荷17で構成される第2のループを
流れる。従って、負荷17に流れる電流が定常状態に達
したときには、抵抗16に負荷電流が流れず、負荷17
を含む装置全体の低消費電力化を図ることができる。
【0056】また、SSR21は、図5の二点鎖線で示
すように、抵抗16をSSR21のパッケージ内に挿入
せずに外付けしても上記と同様の動作を行う。
【0057】次に、図6に示すように、フォトトライア
ック14のゲートにゼロクロス回路19を接続すると、
フォトトライアック14からトライアック15にトリガ
ー電流を供給するタイミングが、交流電源2の電圧が0
になるタイミングと同じになる。従って、第1のループ
に電流が流れ始める際、トライアック15及び負荷17
に印加される電圧の初期値が0となるため、出力側回路
及び負荷17に発生するノイズが小さくなり、出力側回
路及び負荷17を保護することができる。
【0058】また、フォトトライアック4のゲートにゼ
ロクロス回路9を接続すると、フォトトライアック4か
らトライアック5にトリガー電流を供給するタイミング
が、交流電源2の電圧が0になるタイミングと同じにな
る。従って、第2のループに電流が流れ始める際、トラ
イアック5及び負荷17に印加される電圧の初期値が0
となるため、出力側回路及び負荷17に発生するノイズ
が小さくなり、出力側回路及び負荷17を保護すること
ができる。
【0059】また、SSR21は、図6の二点鎖線で示
すように、抵抗16をSSR21のパッケージ内に挿入
せずに外付けしても上記と同様の動作を行う。
【0060】なお、本実施の形態においては電源として
交流電源を用いたが、これに限らず、直流電源を用いて
もよい。
【0061】例えば、図7に示すように、電源として直
流電源22、第1の受光素子としてフォトトランジスタ
45、第2の受光素子としてフォトトランジスタ44、
第1の負荷電流制御素子としてトランジスタ56、第2
の負荷電流制御素子としてトランジスタ55を用いる。
この構成では、まず、図示しない駆動回路からの駆動信
号により赤外発光ダイオード13が発光すると、これか
ら放射される光を受光することによってフォトトランジ
スタ45に電流が流れる。この電流がトランジスタ56
のベースに流れ込むとトランジスタ56がON状態にな
り、直流電源22→負荷回路17→トランジスタ56→
抵抗16の経路で負荷電流が流れ、抵抗16により突入
電流を抑制することができる。
【0062】次に、図示しない駆動回路からの駆動信号
が遅延回路8によって遅延されて赤外発光ダイオード3
に供給されると赤外発光ダイオード3が発光し、これか
ら放射される光を受光することによってフォトトランジ
スタ44に電流が流れる。この電流がトランジスタ55
のベースに流れ込むとトランジスタ55がON状態にな
る。この結果、負荷電流は、直流電源22→負荷17→
トランジスタ55の経路で流れる。従って、負荷17に
流れる電流が定常状態に達したときには、抵抗16に負
荷電流が流れず、SSR21及び負荷17を含む装置全
体の低消費電力化を図ることができる。
【0063】また、SSR21は、図7の二点鎖線で示
すように、抵抗16をSSR21のパッケージ内に挿入
せずに外付けしても上記と同様の動作を行う。
【0064】また、直流電源を用いた他の例として、図
8に示すように、直流電源22、第1の受光素子として
フォトトランジスタ45、第2の受光素子としてフォト
トランジスタ44、第1の負荷電流制御素子としてノー
マリオフ型のMOSFET58、第2の負荷電流制御素
子としてノーマリオフ型のMOSFET57を用いる。
また、フォトトランジスタ45のエミッタとMOSFE
T58のドレインとの間には抵抗67が、フォトトラン
ジスタ44のエミッタとMOSFET57のドレインと
の間には抵抗66が接続されている。
【0065】この構成では、まず、図示しない駆動回路
からの駆動信号により赤外発光ダイオード13が発光す
ると、これから放射される光を受光することによってフ
ォトトランジスタ45が導通する。すると、MOSFE
T58のゲートの電位が上昇し、しきい値を越えるとM
OSFET58が導通状態となる。この結果、直流電源
22→負荷17→MOSFET58→抵抗16の経路で
負荷電流が流れ、抵抗16により突入電流を抑制するこ
とができる。
【0066】次に、図示しない駆動回路からの駆動信号
が遅延回路8によって遅延されて赤外発光ダイオード3
に供給されると赤外発光ダイオード3が発光し、これか
ら放射される光を受光することによってフォトトランジ
スタ44が導通する。すると、MOSFET57のゲー
トの電位が上昇し、しきい値を越えるとMOSFET5
7が導通状態になる。この結果、負荷電流は、直流電源
22→負荷17→MOSFET57の経路で流れる。従
って、負荷回路17に流れる電流が定常状態に達したと
きには抵抗16に電流が流れず、SSR21及び負荷1
7を含む装置全体の低消費電力化を図ることができる。
【0067】また、SSR21は、図8の二点鎖線で示
すように、抵抗16をSSR21のパッケージ内に挿入
せずに外付けしても上記と同様の動作を行う。
【0068】〔実施の形態3〕本発明の電源装置の実施
の一形態について図9ないし図12を用いて説明すれ
ば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実
施の形態1及び2の図面に示した構成要素と同一の機能
を有する構成要素については、同一の符号を付し、その
説明を省略する。
【0069】図9に示すように、本実施の形態の電源装
置40は、交流電源2、交流電源2の出力電流を、正の
半波を整流する整流回路と負の半波を整流する整流回路
とに流すことにより全波整流する全波整流回路20及び
全波整流回路20の出力電流を平滑する平滑コンデンサ
11から構成される。また、全波整流回路20はSSR
31・31とダイオード10・10とから構成される。
【0070】ここで使用するSSR31は、図10に示
すように、以下に述べるような入力側回路と出力側回路
とから構成される。入力側回路は、第1の発光素子とし
ての赤外発光ダイオード13、赤外発光ダイオード13
に並列に接続される第2の発光素子としての赤外発光ダ
イオード3、及び赤外発光ダイオード3に直列に接続さ
れる発光遅延手段としての遅延回路8を有している。ま
た、出力側回路は、2つの出力端子の間に並列に接続さ
れている第1の整流素子としてのサイリスタ25と第2
の整流素子としてのサイリスタ35、サイリスタ25の
ゲートとアノードとの間に接続される第1の受光素子と
してのフォトサイリスタ24、サイリスタ35のゲート
とアノードとの間に接続される第2の受光素子としての
フォトサイリスタ34、及びサイリスタ25のカソード
とサイリスタ35のカソードとの間に接続される抵抗1
6を有している。
【0071】上記の構成のSSR31の動作について以
下に説明する。
【0072】まず、図示しない駆動回路からの駆動信号
によって赤外発光ダイオード13が発光し、これから放
射される光がトリガーとなってフォトサイリスタ24に
電流が流れる。この電流がサイリスタ25のゲートにト
リガー電流として流れ込むとサイリスタ25がターン・
オンする。この結果、電流は、電流入力端子P→サイリ
スタ25→抵抗16→電流出力端子Qという第1の経路
で流れ、突入電流は抵抗16によって抑制される。
【0073】この後、図示しない駆動回路からの駆動信
号を遅延回路8によって遅延させて赤外発光ダイオード
3に供給すると赤外発光ダイオード3が発光し、これか
ら放射される光がトリガーとなってフォトサイリスタ3
4に電流が流れる。この電流がサイリスタ35のゲート
にトリガー電流として流れ込むとサイリスタ35がター
ン・オンする。この結果、電流は、電流入力端子P→サ
イリスタ35→電流出力端子Qという第2の経路で流れ
る。これにより抵抗16には電流が流れなくなり、全波
整流回路20の低消費電力化を図ることができる。
【0074】また、図11に示すように、SSR31の
フォトサイリスタ24のゲートにゼロクロス回路19を
接続すると、フォトサイリスタ24からサイリスタ25
にトリガー電流を供給するタイミングが、交流電源2の
電圧が0になるタイミングと同じになる。従って、第1
の経路に電流が流れ始める際、出力側回路及び負荷17
に印加される電圧の初期値が0となるため、出力側回路
及び負荷17に発生するノイズが小さくなり、出力側回
路及び負荷17を保護することができる。
【0075】また、フォトサイリスタ34のゲートにゼ
ロクロス回路9を接続すると、フォトサイリスタ34か
らサイリスタ35にトリガー電流を供給するタイミング
が、交流電源2の電圧が0になるタイミングと同じにな
る。従って、第2の経路に電流が流れ始める際、出力側
回路及び負荷17に印加される電圧の初期値が0となる
ため、出力側回路及び負荷17に発生するノイズが小さ
くなり、出力側回路及び負荷17を保護することができ
る。
【0076】なお、本実施の形態では全波整流回路20
をSSR31・31及びダイオード10・10から構成
されるものとしたが、これに限らず、図12に示すよう
に、全波整流回路30をSSR31…から構成すること
もできる。この場合、全波整流回路30が全てSSR3
1から構成されているため、交流電源2の電源投入時に
発生して平滑コンデンサ11に流れ込む突入電流を抑制
することができる。
【0077】また、上記全波整流回路20・30におい
て、SSR31は、図10及び図11の二点鎖線で示す
ように、抵抗16をSSR31のパッケージ内に挿入せ
ず外付けしても上記と同様の動作を行う。
【0078】〔実施の形態4〕本発明の電力半導体装置
のさらに他の実施の形態について図13ないし図15を
用いて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便
宜上、前記の実施の形態1ないし3の図面に示した構成
要素と同一の機能を有する構成要素については、同一の
符号を付し、その説明を省略する。
【0079】図13に示すように、本実施の形態の電力
半導体装置50は、整流素子としてのPNPN接合型構
造のサイリスタSCR1、第1の整流素子導通制御素子
としてのノーマリオン型MOSFET51、第2の整流
素子導通制御素子としてのノーマリオフ型MOSFET
52及び抵抗26から構成される。サイリスタSCR1
はPNP型のトランジスタTr1とNPN型のトランジ
スタTr2から構成され、トランジスタTr1のベース
とトランジスタTr2のコレクタとが互いに接続されて
いると共に、トランジスタTr1のコレクタとトランジ
スタTr2のベースとが互いに接続されている。
【0080】また、MOSFET51が非導通状態とな
るしきい値電圧は、MOSFET52が導通状態となる
しきい値電圧と等しくなっている。
【0081】さらに、MOSFET51は、トランジス
タTr1のベースとサイリスタSCR1のカソードKと
の間に接続されており、MOSFET52は、トランジ
スタTr2のベースとサイリスタSCR1のカソードK
との間に接続されている。抵抗26はトランジスタTr
2のベースとサイリスタSCR1のカソードKとの間に
接続されており、また、MOSFET52と並列に接続
されている。
【0082】図14は、電力半導体装置50を適用した
装置であり、電力半導体装置50の外部に外部電源とし
ての直流電源22及び負荷17が直列に接続されてい
る。直流電源22から電力半導体装置50に印加される
電圧が比較的小さく、MOSFET51のゲートに印加
される電圧がしきい値電圧以下であるときには、MOS
FET51は導通状態であり、MOSFET52は非導
通状態である。このとき、トランジスタTr1のベース
に電流が流れ、トランジスタTr1はON状態になる。
よって、トランジスタTr2のベースにも電流が流れ、
トランジスタTr2もON状態となる。トランジスタT
r1のベースに電流が流れることは、サイリスタSCR
1のゲートにトリガー電流が流れることに相当し、サイ
リスタSCR1のアノードAとカソードKとの間は導通
状態となる。
【0083】また、直流電源22から電力半導体装置5
0に印加される電圧が大きく、MOSFET51及びM
OSFET52のゲートに印加される電圧がしきい値電
圧を越えているときは、MOSFET51が非導通状
態、MOSFET52が導通状態となる。従って、トラ
ンジスタTr1及びトランジスタTr2は共にOFF状
態となるため、サイリスタSCR1のアノードAとカソ
ードKとの間は非導通状態となる。
【0084】この結果、電力半導体装置50に過電圧が
印加された場合は、サイリスタSCR1を非導通状態に
することができるため、電力半導体装置50及び負荷1
7が過電圧から保護される。また、電力半導体装置50
が過電圧から脱して定常の電源電圧が印加されるように
なるとサイリスタSCR1は導通状態に戻る。従って、
所定の電圧以上の電圧を電力半導体装置50及び負荷1
7に印加したくないときには、MOSFET51及びM
OSFET52のしきい値電圧をそれにみあった値に設
定しておけばよい。
【0085】また、図15は、電力半導体装置50を2
つ逆並列に接続した電力半導体装置70を適用した装置
であり、外部に外部電源としての交流電源2及び負荷2
7が直列に接続されている。この場合、交流電源2から
電力半導体装置70には交流電流が供給されるが、電力
半導体装置70の内部では電力半導体装置50が2つ逆
並列に接続されていることにより、交流電流の正の半波
と負の半波がそれぞれ別々の電力半導体装置50を流れ
るので常時電流を負荷に供給することができる。また、
電力半導体装置70及び負荷27を過電圧から保護する
動作は上述した通りである。
【0086】〔実施の形態5〕本発明の電力半導体装置
のさらに他の実施の形態について図16ないし図18を
用いて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便
宜上、前記の実施の形態1ないし4の図面に示した構成
要素と同一の機能を有する構成要素については、同一の
符号を付し、その説明を省略する。
【0087】図16に示すように、本実施の形態の電力
半導体装置60は、整流素子としてのPNPN接合型構
造のサイリスタSCR1、第1の整流素子導通制御素子
としてのノーマリオン型MOSFET61、第1の整流
素子導通制御素子及び第2の整流素子導通制御素子とし
てのノーマリオン型MOSFET62及び抵抗26から
構成される。サイリスタSCR1はPNP型のトランジ
スタTr1とNPN型のトランジスタTr2から構成さ
れ、トランジスタTr1のベースとトランジスタTr2
のコレクタとが互いに接続されていると共に、トランジ
スタTr1のコレクタとトランジスタTr2のベースと
が互いに接続されている。
【0088】また、MOSFET61が非導通状態とな
るしきい値電圧は、MOSFET62が非導通状態とな
るしきい値電圧と等しくなっている。
【0089】さらに、MOSFET61は、トランジス
タTr1のベースとトランジスタTr2のエミッタとの
間に接続されており、MOSFET62は、トランジス
タTr2のエミッタとサイリスタSCR1のカソードK
との間に接続されている。抵抗26はトランジスタTr
2のベースとサイリスタSCR1のカソードKとの間に
接続されている。
【0090】図17は、電力半導体装置60を適用した
装置であり、外部に外部電源としての直流電源22及び
負荷17が直列に接続されている。直流電源22から電
力半導体装置60に印加される電圧が比較的小さく、M
OSFET61及びMOSFET62のゲートに印加さ
れる電圧がしきい値電圧以下であるときには、MOSF
ET61及びMOSFET62が共に導通状態である。
このとき、トランジスタTr1のベースに電流が流れ、
トランジスタTr1はON状態になる。よって、トラン
ジスタTr2のベースにも電流が流れ、トランジスタT
r2もON状態となる。トランジスタTr1のベースに
電流が流れることは、サイリスタSCR1のゲートにト
リガー電流が流れることに相当し、サイリスタSCR1
のアノードAとカソードKとの間は導通状態となる。
【0091】また、直流電源22から電力半導体装置6
0に印加される電圧が大きく、MOSFET61及びM
OSFET62のゲートに印加される電圧がしきい値電
圧を越えるときは、MOSFET61及びMOSFET
62が共に非導通状態となる。MOSFET62が非導
通状態となることで、トランジスタTr1及びトランジ
スタTr2は共にOFF状態となるため、サイリスタS
CR1のアノードAとカソードKとの間は非導通状態と
なる。
【0092】この結果、電力半導体装置60に過電圧が
印加された場合は、サイリスタSCR1を非導通状態に
することができるため、電力半導体装置60が過電圧か
ら保護される。また、電力半導体装置60が過電圧から
脱して定常の電源電圧が印加されるようになるとサイリ
スタSCR1は導通状態に戻る。従って、所定の電圧以
上の電圧を電力半導体装置60及び負荷17に印加した
くないときには、MOSFET61及びMOSFET6
2のしきい値電圧をそれにみあった値に設定しておけば
よい。
【0093】また、図18は、電力半導体装置60を2
つ逆並列に接続した電力半導体装置80を適用した装置
であり、外部に外部電源としての交流電源2び負荷27
が直列に接続されている。この場合、交流電源2から電
力半導体装置80には交流電流が供給されるが、電力半
導体装置80の内部では電力半導体装置60が2つ逆並
列に接続されていることにより、交流電流の正の半波と
負の半波がそれぞれ別々の電力半導体装置60を流れる
ので常時電流を負荷に供給することができる。
【0094】また、電力半導体装置80及び負荷27を
過電圧から保護する動作は上述した通りである。
【0095】
【発明の効果】請求項1に係る発明の電力半導体装置
は、以上のように、発光素子を有する入力側回路と、上
記発光素子から放射される光を受光することにより導通
する受光素子、及び上記受光素子から出力される電流が
トリガー電流として流入することにより導通する負荷電
流制御素子を有すると共に上記入力側回路と電気的に絶
縁分離された出力側回路とを備え、上記負荷電流制御素
子によって上記出力側回路に接続される外部の電源から
負荷に流れる電流をスイッチングする電力半導体装置に
おいて、上記電源の投入から一定時間後に上記発光素子
を発光させる発光遅延手段と、上記負荷電流制御素子に
並列に接続される抵抗とを備えている構成である。
【0096】それゆえ、電源スイッチ投入直後に出力側
回路及び負荷に流れる突入電流を抵抗により抑制すると
共に、電流が定常状態になったときには抵抗を介するこ
となく電流が流れるため、出力側回路の低消費電力化を
図ることができるという効果を奏する。
【0097】請求項2に係る発明の電力半導体装置は、
以上のように、請求項1に記載の電力半導体装置におい
て、上記電源は交流電源であり、上記出力側回路は上記
交流電源の出力電圧がゼロとなる位相で上記受光素子を
導通させるゼロクロス回路をさらに有している構成であ
る。
【0098】それゆえ、負荷電流が定常状態になってか
ら出力側回路及び負荷に電流を流し始める際、出力側回
路及び負荷に印加される電圧の初期値が0となり、出力
側回路及び負荷に発生するノイズを抑制することができ
るという効果を奏する。
【0099】請求項3に係る発明の電力半導体装置は、
以上のように、電源投入時から発光するように駆動され
る第1の発光素子、上記第1の発光素子と並列に設けら
れる第2の発光素子、及び上記電源の投入から一定時間
後に発光するように上記第2の発光素子の発光を遅延さ
せる発光遅延手段を有する入力側回路と、上記第1の発
光素子から放射される光を受光することにより導通する
第1の受光素子、上記第1の受光素子から出力される電
流がトリガー電流として流入することにより導通する第
1の負荷電流制御素子、上記第2の発光素子から放射さ
れる光を受光することにより導通する第2の受光素子、
上記第2の受光素子から出力される電流がトリガー電流
として流入することにより導通する第2の負荷電流制御
素子、及び上記第1の負荷電流制御素子に直列に接続さ
れ上記第1の負荷電流制御素子と上記第2の負荷電流制
御素子との間に接続される抵抗を有すると共に上記入力
側回路と電気的に絶縁分離された出力側回路とを備えて
いる構成である。
【0100】それゆえ、第1の発光素子からの光が第1
の受光素子のトリガーとして働き、これがスイッチとな
って負荷に電流を流すことができると共に、このとき抵
抗によって出力側回路及び負荷に流れる突入電流を抑制
することができ、電流が定常状態になった後は抵抗を介
さないで電流が流れるため、出力側回路の低消費電力化
を図ることができるという効果を奏する。
【0101】請求項4に係る発明の電力半導体装置は、
以上のように、請求項3に記載の電力半導体装置におい
て、上記電源は交流電源であり、上記出力側回路は上記
交流電源の出力電圧がゼロとなる位相で上記第1の受光
素子を導通させる第1のゼロクロス回路と、上記交流電
源の上記出力電圧がゼロとなる位相で上記第2の受光素
子を導通させる第2のゼロクロス回路とをさらに有して
いる構成である。
【0102】それゆえ、電源投入直後及び定常状態で電
流を流し始めた際に、出力側回路及び負荷に印加される
電圧の初期値が0となり、出力側回路及び負荷に発生す
るノイズを抑制することができるという効果を奏する。
【0103】請求項5に係る発明の電源装置は、以上の
ように、交流電源電流の正の半波を整流する整流回路と
負の半波を整流する整流回路とからなる全波整流回路を
用いて整流し、負荷に直流電流を供給する電源装置にお
いて、上記両整流回路の各々が、電源投入時から発光す
るように駆動される第1の発光素子、上記第1の発光素
子と並列に設けられる第2の発光素子、及び上記電源の
投入から一定時間後に発光するように上記第2の発光素
子の発光を遅延させる発光遅延手段を有する入力側回路
と、上記第1の発光素子から放射される光を受光するこ
とにより導通する第1の受光素子、上記第1の受光素子
から出力される電流がトリガー電流として流入すること
により導通する第1の整流素子、上記第2の発光素子か
ら放射される光を受光することにより導通する第2の受
光素子、上記第2の受光素子から出力される電流がトリ
ガー電流として流入することにより導通する第2の整流
素子、及び上記第1の整流素子に直列に接続され上記第
1の整流素子と上記第2の整流素子との間に接続される
抵抗を有すると共に上記入力側回路と電気的に絶縁分離
された出力側回路とを含む電力半導体装置を備えている
構成である。
【0104】それゆえ、電源投入時に、全波整流回路及
び負荷に流入する突入電流を抵抗によって抑制すること
ができると共に、電流が定常状態になった後は抵抗を介
さないで電流が流れることにより、全波整流回路の低消
費電力化を図ることができるという効果を奏する。ま
た、全波整流回路を全て上記の電力半導体装置で構成す
れば、電源投入時に全波整流回路に接続される平滑コン
デンサに流入する突入電流を抑制することができるとい
う効果を奏する。
【0105】請求項6に係る発明の電源装置は、以上の
ように、請求項5に記載の電源装置において、上記出力
側回路は、上記電源の出力電圧がゼロとなる位相で上記
第1の受光素子を導通させる第1のゼロクロス回路と、
上記交流電源の上記出力電圧がゼロとなる位相で上記第
2の受光素子を導通させる第2のゼロクロス回路とをさ
らに有する構成である。
【0106】それゆえ、電源投入直後及び定常状態で電
流を流し始めた際に、出力側回路及び負荷に印加される
電圧の初期値が0となり、出力側回路及び負荷に発生す
るノイズを抑制することができるという効果を奏する。
【0107】請求項7に係る発明の電力半導体装置は、
以上のように、外部電源から電圧が印加され、トリガー
電流によって導通する整流素子を含むと共に、外部の負
荷に流れる電流を上記整流素子によってスイッチングす
る電力半導体装置において、上記外部電源の電圧が上昇
して所定のしきい値電圧を越えると上記整流素子に上記
トリガー電流を流す導通状態から非導通状態へ変化する
第1の整流素子導通制御素子と、上記第1の整流素子導
通制御素子が導通状態から非導通状態へ変化すると同時
に非導通状態から導通状態へ変化して上記整流素子に流
れる電流を遮断する第2の整流素子導通制御素子とを有
する構成である。
【0108】それゆえ、過電圧がかかるときのみ整流素
子を非導通状態にし、一定値以上の過電圧を負荷を含む
装置全体に印加しないよう保護する電力半導体装置を提
供することができるという効果を奏する。
【0109】請求項8に係る発明の電力半導体装置は、
以上のように、外部電源から電圧が印加され、トリガー
電流によって導通する整流素子を含むと共に、外部の負
荷に流れる電流を上記整流素子によってスイッチングす
る電力半導体装置において、上記外部電源の電圧が上昇
して所定のしきい値電圧を越えると上記整流素子に上記
トリガー電流を流す導通状態から非導通状態へ変化する
第1の整流素子導通制御素子と、上記第1の整流素子導
通制御素子が導通状態から非導通状態へ変化すると同時
に導通状態から非導通状態へ変化して上記整流素子に流
れる電流を遮断する第2の整流素子導通制御素子とを有
する構成である。
【0110】それゆえ、請求項7に係る発明と同様に、
過電圧がかかるときのみ整流素子を非導通状態にし、一
定値以上の過電圧を負荷を含む装置全体に印加しないよ
う保護する電力半導体装置を提供することができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における電力半導体装置
の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施の一形態におけるゼロクロス回路
を内蔵した電力半導体装置の構成を示す回路図である。
【図3】本発明の実施の一形態における直流電源を用い
た場合の電力半導体装置の構成を示す回路図である。
【図4】本発明の実施の一形態における直流電源を用い
た他の場合の電力半導体装置の構成を示す回路図であ
る。
【図5】本発明の他の実施の形態における電力半導体装
置の構成を示す回路図である。
【図6】本発明の他の実施の形態におけるゼロクロス回
路を内蔵した電力半導体装置の構成を示す回路図であ
る。
【図7】本発明の他の実施の形態における直流電源を用
いた場合の電力半導体装置の構成を示す回路図である。
【図8】本発明の他の実施の形態における直流電源を用
いた他の場合の電力半導体装置の構成を示す回路図であ
る。
【図9】本発明の実施の一形態における電源装置の構成
を示す回路図である。
【図10】上記電源装置の全波整流回路に使用するSS
Rの構成を示す回路図である。
【図11】上記電源装置の全波整流回路に使用するゼロ
クロス回路を内蔵したSSRの構成を示す回路図であ
る。
【図12】上記電源装置の全波整流回路に全てSSRを
使用した構成を示す回路図である。
【図13】本発明のさらに他の実施の形態における電力
半導体装置の構成を示す回路図である。
【図14】図13の電力半導体装置を直流電源回路に適
用した例を示す回路図である。
【図15】図13の電力半導体装置を交流電源回路に適
用した例を示す回路図である。
【図16】本発明のさらに他の実施の形態における電力
半導体装置の構成を示す回路図である。
【図17】図16の電力半導体装置を直流電源回路に適
用した例を示す回路図である。
【図18】図16の電力半導体装置を交流電源回路に適
用した例を示す回路図である。
【図19】従来の電力半導体装置の構成を示す回路図で
ある。
【図20】図19の電力半導体装置における突入電流を
示す説明図である。
【図21】従来の、SSRにゼロクロス回路を内蔵し、
抵抗を外付けした電力半導体装置の構成を示す回路図で
ある。
【図22】従来の、SSRに抵抗を内蔵した電力半導体
装置の構成を示す回路図である。
【図23】従来の、SSRに抵抗を外付けした電力半導
体装置の構成を示す回路図である。
【図24】図21、図22あるいは図23の電力半導体
装置における突入電流の抑制を示す説明図である。
【符号の説明】
1 SSR(電力半導体装置) 2 交流電源(電源、外部電源) 3 赤外発光ダイオード(発光素子、第2の発光素
子) 4 フォトトライアック(受光素子、第2の受光素
子) 5 トライアック(負荷電流制御素子、第2の負荷
電流制御素子) 6 抵抗 7 負荷回路(負荷) 8 遅延回路(発光遅延手段) 9 ゼロクロス回路(第2のゼロクロス回路) 13 赤外発光ダイオード(第1の発光素子) 14 フォトトライアック(第1の受光素子) 15 トライアック(第1の負荷電流制御素子) 16 抵抗 17 負荷 19 ゼロクロス回路(第1のゼロクロス回路) 20 全波整流回路 21 SSR(電力半導体装置) 22 直流電源(電源、外部電源) 24 フォトサイリスタ(第1の受光素子) 25 サイリスタ(第1の整流素子) 31 SSR(電力半導体装置) 34 フォトサイリスタ(第2の受光素子) 35 サイリスタ(第2の整流素子) 40 電源装置 44 フォトトランジスタ(受光素子、第2の受光
素子) 45 フォトトランジスタ(第1の受光素子) 50 電力半導体装置 51 MOSFET(第1の整流素子導通制御素
子) 52 MOSFET(第2の整流素子導通制御素
子) 55 トランジスタ(負荷電流制御素子、第2の負
荷電流制御素子) 56 トランジスタ(第1の負荷電流制御素子) 57 MOSFET(負荷電流制御素子、第2の負
荷電流制御素子) 58 MOSFET(第1の負荷電流制御素子) 60 電力半導体装置 61 MOSFET(第1の整流素子導通制御素
子) 62 MOSFET(第1の整流素子導通制御素
子、第2の整流素子導通制御素子) 70 電力半導体装置 80 電力半導体装置 SCR1 サイリスタ(整流素子)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光素子を有する入力側回路と、上記発光
    素子から放射される光を受光することにより導通する受
    光素子、及び上記受光素子から出力される電流がトリガ
    ー電流として流入することにより導通する負荷電流制御
    素子を有すると共に上記入力側回路と電気的に絶縁分離
    された出力側回路とを備え、上記負荷電流制御素子によ
    って上記出力側回路に接続される外部の電源から負荷に
    流れる電流をスイッチングする電力半導体装置におい
    て、 上記電源の投入から一定時間後に上記発光素子を発光さ
    せる発光遅延手段と、上記負荷電流制御素子に並列に接
    続される抵抗とを備えていることを特徴とする電力半導
    体装置。
  2. 【請求項2】上記電源は交流電源であり、上記出力側回
    路は上記交流電源の出力電圧がゼロとなる位相で上記受
    光素子を導通させるゼロクロス回路をさらに有している
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力半導体装置。
  3. 【請求項3】電源投入時から発光するように駆動される
    第1の発光素子、上記第1の発光素子と並列に設けられ
    る第2の発光素子、及び上記電源の投入から一定時間後
    に発光するように上記第2の発光素子の発光を遅延させ
    る発光遅延手段を有する入力側回路と、上記第1の発光
    素子から放射される光を受光することにより導通する第
    1の受光素子、上記第1の受光素子から出力される電流
    がトリガー電流として流入することにより導通する第1
    の負荷電流制御素子、上記第2の発光素子から放射され
    る光を受光することにより導通する第2の受光素子、上
    記第2の受光素子から出力される電流がトリガー電流と
    して流入することにより導通する第2の負荷電流制御素
    子、及び上記第1の負荷電流制御素子に直列に接続され
    上記第1の負荷電流制御素子と上記第2の負荷電流制御
    素子との間に接続される抵抗を有すると共に上記入力側
    回路と電気的に絶縁分離された出力側回路とを備えてい
    ることを特徴とする電力半導体装置。
  4. 【請求項4】上記電源は交流電源であり、上記出力側回
    路は上記交流電源の出力電圧がゼロとなる位相で上記第
    1の受光素子を導通させる第1のゼロクロス回路と、上
    記交流電源の上記出力電圧がゼロとなる位相で上記第2
    の受光素子を導通させる第2のゼロクロス回路とをさら
    に有していることを特徴とする請求項3に記載の電力半
    導体装置。
  5. 【請求項5】交流電源電流の正の半波を整流する整流回
    路と負の半波を整流する整流回路とからなる全波整流回
    路を用いて整流し、負荷に直流電流を供給する電源装置
    において、 上記両整流回路の各々が、電源投入時から発光するよう
    に駆動される第1の発光素子、上記第1の発光素子と並
    列に設けられる第2の発光素子、及び上記電源の投入か
    ら一定時間後に発光するように上記第2の発光素子の発
    光を遅延させる発光遅延手段を有する入力側回路と、上
    記第1の発光素子から放射される光を受光することによ
    り導通する第1の受光素子、上記第1の受光素子から出
    力される電流がトリガー電流として流入することにより
    導通する第1の整流素子、上記第2の発光素子から放射
    される光を受光することにより導通する第2の受光素
    子、上記第2の受光素子から出力される電流がトリガー
    電流として流入することにより導通する第2の整流素
    子、及び上記第1の整流素子に直列に接続され上記第1
    の整流素子と上記第2の整流素子との間に接続される抵
    抗を有すると共に上記入力側回路と電気的に絶縁分離さ
    れた出力側回路とを含む電力半導体装置を備えているこ
    とを特徴とする電源装置。
  6. 【請求項6】上記出力側回路は、上記電源の出力電圧が
    ゼロとなる位相で上記第1の受光素子を導通させる第1
    のゼロクロス回路と、上記交流電源の上記出力電圧がゼ
    ロとなる位相で上記第2の受光素子を導通させる第2の
    ゼロクロス回路とをさらに有することを特徴とする請求
    項5に記載の電源装置。
  7. 【請求項7】外部電源から電圧が印加され、トリガー電
    流によって導通する整流素子を含むと共に、外部の負荷
    に流れる電流を上記整流素子によってスイッチングする
    電力半導体装置において、 上記外部電源の電圧が上昇して所定のしきい値電圧を越
    えると上記整流素子に上記トリガー電流を流す導通状態
    から非導通状態へ変化する第1の整流素子導通制御素子
    と、上記第1の整流素子導通制御素子が導通状態から非
    導通状態へ変化すると同時に非導通状態から導通状態へ
    変化して上記整流素子に流れる電流を遮断する第2の整
    流素子導通制御素子とを有することを特徴とする電力半
    導体装置。
  8. 【請求項8】外部電源から電圧が印加され、トリガー電
    流によって導通する整流素子を含むと共に、外部の負荷
    に流れる電流を上記整流素子によってスイッチングする
    電力半導体装置において、 上記外部電源の電圧が上昇して所定のしきい値電圧を越
    えると上記整流素子に上記トリガー電流を流す導通状態
    から非導通状態へ変化する第1の整流素子導通制御素子
    と、上記第1の整流素子導通制御素子が導通状態から非
    導通状態へ変化すると同時に導通状態から非導通状態へ
    変化して上記整流素子に流れる電流を遮断する第2の整
    流素子導通制御素子とを有することを特徴とする電力半
    導体装置。
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