JPH11270467A - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JPH11270467A
JPH11270467A JP7581798A JP7581798A JPH11270467A JP H11270467 A JPH11270467 A JP H11270467A JP 7581798 A JP7581798 A JP 7581798A JP 7581798 A JP7581798 A JP 7581798A JP H11270467 A JPH11270467 A JP H11270467A
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JP
Japan
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rotor
oil
suction
outer rotor
housing
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JP7581798A
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Makoto Shirai
白井  誠
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で使用した場合でも吸入口から十分に吸
込ができ、キャビテーションが発生しないオイルポンプ
とする。 【解決手段】 ハウジング1と、ハウジング内部に回転
可能に配設されたインナーロータ3とアウターロータ5
を備えたトロコイド式のロータと、ハウジング内に形成
されオイルを吸入する吸入口19と、ロータ5からオイ
ルを吐出する吐出口21を備え、アウタロータ5の外周
からインナロータ側にオイルを吸い込む連通孔2がアウ
ターロータ5に放射状に設けられ、連通孔2はロータ回
転方向に対して傾斜し、インナーロータ側に行くに従い
細くなるオイルポンプにおいて、アウターロータ5への
吸入口19を、吸入終了端1cになるに従い細くなるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオイルポンプに関す
るものであり、特に、オイルポンプの吸入口の構造に係
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ハウジング内部に回転可能に配設
されたインナーロータとアウターロータを含むトロコイ
ド式のロータと、ロータに対してオイルを吸入する吸入
口と、ロータの回転によりオイルを吐出する吐出口を備
え、アウターロータの側面からのみオイルが充填される
構造となったオイルポンプが知られているが、このよう
に、アウターロータ側面からロータ面にオイルを充填す
るものは、ロータが高速回転時になるとアウターロータ
とインナーロータにより形成されるロータ室へのオイル
充填が間に合わないものとなり、ロータ室内に空洞がで
き、キャビテーションの問題が発生する。
【0003】そこで、ロータが高速回転した場合でもロ
ータ室へのオイル充填性の低下によるキャビテーション
を防止するため、アウターロータ外周からインナーロー
タ側に対して放射状の連通孔を設けて、アウターロータ
外周からもオイルを充填するようにしたものが、例え
ば、実開平2−43481号公報に開示されている。更
に、その連通孔をインナーロータ側に行くに従い細くな
るようにしたものが、実開平6−18680号公報に開
示されている。
【0004】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、この
ようなオイルポンプを車両のエンジンに適用した場合、
特に、スポーツエンジン等において高回転で使用したと
きには、アウターロータ外周に連通孔を設けるだけで
は、ロータに入ろうとしたオイルも遠心力の影響を受
け、ロータ面に十分充填されなくなるので高速では効果
がなく、キャビテーションの問題が発生する。
【0005】そこで、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、高速で使用した場合でも吸入口から
十分に吸込が可能で、キャビテーションが発生しないオ
イルポンプとすることを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた技術的手段は、ハウジングと、該ハウジング
内部に回転可能に配設されたインナーロータとアウター
ロータを備えるトロコイド式のロータと、ハウジング内
に形成され前記ロータにオイルを吸入する吸入口と、前
記ロータからオイルを吐出する吐出口を備え、前記アウ
タロータの外周から前記インナロータ側にオイルを吸い
込む連通孔が前記アウターロータに放射状に設けられ、
該連通孔は前記ロータの回転方向に対して傾斜し、前記
インナーロータ側に行くに従い細くなるオイルポンプに
おいて、前記アウターロータへの吸入口を、吸入終了端
になるに従い細くしたことである。
【0007】上記の構成により、アウターロータへの吸
込口を吸入終了端になるに従い細くしたので、吸入終了
端になるに従いオイルの流速が速くなり、十分な吸い込
みが可能となってキャビテーションが防止される。
【0008】この場合、アウターロータへの吸入開始端
または吸入終了端の角度を連通孔と同じ角度となるよう
にすれば、吸入口での吸込角度が一致し、より吸い込み
易くなる。
【0009】また、吸入口にオイルの流れを変える流れ
方向変更手段を設ければ、流れ方向変更手段により流れ
方向を変えることが可能となり、吸入時に吸入口でのオ
イルの流速を速めることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0011】ハウジング1にはエンジンのクランクシャ
フト側に直結またはプーリを介してベルトにより間接的
に駆動されるインナーロータ3およびインナーロータ3
のもつ外歯3aの数よりも1歯分だけ多い内歯5aをも
ちインナーロータ3の回転に追従して回転を行うアウタ
ーロータ5が、ハウジングの軸方向の2面および2ヶ所
の支持部1aにより周方向が支持された状態で、回転可
能に配設されている。このインナーロータ3とアウター
ロータ5により、トロコイド式のオイルポンプ10を構
成している。
【0012】ハウジング1にはオイル吸入側の吸込口に
設けられる網状のオイルストレーナ13を介して、オイ
ルパン14に溜まったエンジンオイル(以下、オイルと
称す)を汲み出せる構成になっており、吸入口19から
オイルをアウターロータ5から吸い込み、トロコイド式
のロータ回転によりアウターロータ5とインナーロータ
3との間に形成されたロータ面4にオイルを充填させ、
オイルを吐出口21から吐出して、吐出したオイルを流
路22を介して、エンジンの各部所にオイルが供給され
るようになっている。また、この流路22の途中にはリ
リーフバルブ31に連通する流路25が形成されてお
り、吐出口21の圧力が所定圧力(例えば、6kgf/
cm)に到達した場合に弁を開けて、吐出口21の圧
力を吸入口19に戻すリリーフバルブ31が設けられて
いる。このリリーフバルブ31により吐出口21の圧力
を所定圧力に抑えることが可能となっている。
【0013】次に、トロコイド式のロータのついて説明
する。インナーロータ3の外歯3aに内歯5aで噛合す
るアウターロータ5には、外周からロータ面4に対して
連通孔2を設けられており、ロータ側面のみならずアウ
ターロータ5の厚肉部の5ヶ所に形成された連通孔2か
らもオイルをロータ面4に充填できるようになってい
る。特に、この場合、連通孔2を機械加工等で設けると
高コストになるため、ロータ3を軸方向2分割にして、
2つのロータ部材に互いに形状が対応する連通孔2を形
成し、重ね合せることにより放射状の連通孔2を形成す
る方法をとっている。この連通孔2はロータ高速時でも
オイルの充填性を上げるため、外周よりインナーロータ
3が配設される内周面に向かって細くなるようにするこ
とで、ロータ面4に充填されるオイルの流速が速くなる
ようにしている。このような構成により、焼結金属等に
より機械加工なしで連通孔2をアウターロータ5に設け
ることができる。この連通孔2はロータ3,5が高速回
転しても、オイルが遠心力に抗して充填可能となるよう
に、所定角度をもって斜め方向に形成されている。
【0014】更に、連通孔2だけでは高速回転時に十分
なオイル充填性が得られないために、ハウジング1の吸
入口19において、アウターロータ5への吸込開始端1
bに比べ、吸込終了端1cが徐々に細くなるようにする
ことで、ロータ回転方向に対してオイルの粘性により連
通孔2にオイルが入り易くする。このように、吸入口1
9の吸込終了端1cが絞り形状になることによりオイル
の流速を速め、吸入効率を向上させている。
【0015】この場合、ハウジング1に形成された吸込
開始端1bまたは吸込終了端の1cの吸込角度がアウタ
ーロータ5に設けられた連通孔2の角度と一致させるよ
うにすることで、より吸入効率を上げている。
【0016】更に、オイル充填性を上げるために、吸込
口19の内部にオイルの流れを変える仕切壁(流れ方向
変更手段)12をハウジング1に一体または別体で設け
てやると、オイルが流れる際の流れ抵抗が少なくなり、
連通孔2からのオイル充填の性能を向上させ、キャビテ
ーションを抑えることもできる。
【0017】
【効果】本発明によれば、ハウジングと、該ハウジング
内部に回転可能に配設されたインナーロータとアウター
ロータを備えるトロコイド式のロータと、ハウジング内
に形成され前記ロータにオイルを吸入する吸入口と、前
記ロータからオイルを吐出する吐出口を備え、前記アウ
タロータの外周から前記インナロータ側にオイルを吸い
込む連通孔が前記アウターロータに放射状に設けられ、
該連通孔は前記ロータの回転方向に対して傾斜し、前記
インナーロータ側に行くに従い細くなるオイルポンプに
おいて、前記アウターロータへの吸入口を、吸入終了端
になるに従い細くしたことにより、アウターロータへの
吸込口を吸入終了端になるに従い細くしたので、吸入終
了端になるに従いオイルの流速が速くなり、十分な吸い
込みが可能となってキャビテーションが防止できる。
【0018】この場合、アウターロータへの吸入開始端
または吸入終了端の角度を連通孔と同じ角度となるよう
にすれば、吸入口での吸込角度が一致し、より吸い込み
易くなる。
【0019】また、吸入口にオイルの流れを変える流れ
方向変更手段を設ければ、流れ方向変更手段により流れ
方向を変えることが可能となり、吸入時に吸入口でのオ
イルの流速を速めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるオイルポンプの
断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 1b 吸入開始端 1c 吸入終了端 2 連通孔 3 インナーロータ(ロータ) 4 ロータ面 5 アウターロータ(ロータ) 12 仕切壁(流れ方向変更手段) 19 吸入口 21 吐出口 22,25 流路 31 リリーフバルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングと、該ハウジング内部に回転
    可能に配設されたインナーロータとアウターロータを備
    えるトロコイド式のロータと、ハウジング内に形成され
    前記ロータにオイルを吸入する吸入口と、前記ロータか
    らオイルを吐出する吐出口を備え、前記アウターロータ
    の外周から前記インナーロータ側にオイルを吸い込む連
    通孔が前記アウターロータに放射状に設けられ、該連通
    孔は前記ロータの回転方向に対して傾斜し、前記インナ
    ーロータ側に行くに従い細くなるオイルポンプにおい
    て、 前記アウターロータへの吸入口を、吸入終了端になるに
    従い細くしたことを特徴とするオイルポンプ。
  2. 【請求項2】 前記アウターロータへの吸入開始端また
    は吸入終了端の角度を前記連通孔と同じ角度となるよう
    にした請求項1に記載のオイルポンプ。
  3. 【請求項3】 前記吸入口にオイルの流れを変える流れ
    方向変更手段を設けた請求項2に記載のオイルポンプ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016217163A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 株式会社デンソー 燃料ポンプ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016217163A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 株式会社デンソー 燃料ポンプ

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