JPS6036795A - トロコイド型ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動車用エンジンの潤滑用オイルポンプ等とし
て使用されるトロコイド型ポンプの改良に関するもので
ある。

一般にトロコイド型ポンプは、同容量の歯車ポンプ等に
比べて小型で構造が簡単であること、噛合音も小さい等
の利点を有し自動車用エンジンの潤滑用オイルポンプと
して広く利用されているがその反面歯車ポンプに比べて
キャビテーションが発生し易いという不利点を有してい
る。

ところでこのトロコイド型ポンプの吐出量の増加を図る
場合には、■インナ、およびアウタロータの直径を増大
すること、■インナロータおよびアウタロータの軸方向
の幅を増大することが考えられるが、自動車用エンジン
の潤滑用オイルポンプとして使用するときはレイアウト
上の制約から前記■が採用されることが多い。この場合
従来のトロコイド型ポンプではインナおよびアウタの一
側面にのみ吸込口が設けられるので、該吸込口の通路断
面積は太き（設定することができず、その結果吸込口附
近の流速が上昇してその高速回転域ではポンプ効率が低
下し、キャビテーションの限界回転数が下るという不具
合が生じる。

そこで本発明は吸込口の断面積を拡大してインナおよび
アウタロータの側面の吸込流速を下降させポンプ効率の
向上を図るようにした、構成簡単なトロコイド型ポンプ
を提供することを目的とするものである。

本発明によれば前記目的達成のためポンプケースに形成
したポンプ室内にインナロータおよびアウタロータを組
込み、それら両ロータの同方向回転によって前記ポンプ
室内にポンプ作用を生せしめるようにしたトロコイド型
ポンプにおいて前記ポンプ室に、該ポンプ室と吸込通路
とを連通ずる第」、第２の吸込口を、前記インナロータ
およびアウタロータの両側面にそれぞれ対面させて開口
したことを特徴としている。

以下、第１．第２図により本発明の一実施例について説
明する。

ポンプケース１の中央下部には、吸込通路２が形成され
、またその中央上部には、主吐出通路３が形成され、さ
らにその−側には補助吐出通路４が形成される。

前記吸込通路２の開口下端には、オイル溜Ｔ内に侵漬さ
れるオイルストレーナ５が接続され、また前記主吐出通
路３には主給油通路６が接続され、さらに補助吐出通路
４には補助給油通路７が接続される。

ポンプケース１内には、前記吸込通路２と主吐出通路３
とを連通する容積の大きい主ポンプ室Ｃｍと、前記吸込
通路２と補助吐出通路４とを連通する容積の小さい補助
ポンプ室Ｃαとが並設される。

またポンプケース１の軸受部１０．１１には、前記主ポ
ンプ室Ｃｍと補助ポンプ室Ｃαの中心部を通るポンプ軸
８が回転自在に支承され、該ポンプ軸８の外端には、図
示しない駆動装置に連動される駆動スプロケット９が固
着される。

前記主ポンプ室Ｃｍ内には、軸方向の幅が大きい主イン
ナロータ１２および主アウタロータ１３が収容される。

主インチａ−夕１２は、連結ピン１４をもって前記ポン
プ１１］８に一体回転できるように連結され、また主ア
ウタロータ１３は主インナロータ１２に対して偏心状態
で主ポンプ室Ｃｍ内に回転自在に支承される。そして主
インナロータ１２はその外周に４枚の外歯１２１・・・
を有し、また主アウタロータ１３はその内周に前記外歯
１２１・・・と係合する５枚の内歯１３ｍ・・・を有し
、ポンプ軸８の回転により主インナロータ１２と主　５
− アウタロータ１３とは同方向に回転し、それらの間の空
間に容積変化を生せしめる。

主ポンプ室Ｃｍの一側には、主インナロータ１２および
主アウタロータ１３の一側面に対向して第１の吸込口１
５が開口され、また主ポンプ室Ｃｍの他側には、主イン
ナロータ１２および主アウタロータ１３の他側面に対向
して第２の吸込口１６がそれぞれ開口され、前記第１の
吸込口１５は前記吸込通路２に直接連通され、また前記
第２の吸込口１６はポンプケース１に穿設したバイパス
通路１７を介して吸込通路２に連通される。したがって
主インナロータ１２および主アウタロータ１３の回転に
より吸込通路２に吸引されるオイルはそれらのロータ１
２．１３の両側より主ポンプ室Ｃｍ内に吸引される。

また主ポンプ室Ｃｍの一側には主インナロータ１２およ
び主アウタロータ１３の一側面に対向し　６− て前記主吐Ｌ１１通路３に連通ずる主吐出口１８が開口
される。

前記補助ポンプ室Ｃａ内には、軸方向の幅が小さい補助
インナロータ２０および補助アウタロータ２１が収容さ
れる。補助インナロータ２０は連結ピン２２をもってポ
ンプ軸８に一体回転できるように連結され、また補助ア
ウタロータ２１は補助インナロータ２０に対して偏心状
態で補助ポンプ室Ｃａ内に回転自在に支承される。そし
て補助インナロータ２０および補助アウタロータ２１は
前記主インナロータ１２および主アウタロータ１３と同
一構造を有し、それらは同方向に回転し、それらの間に
容積変化を生ぜしめる。

補助ポンプ室Ｃａの一側には、補助インナロータ２０お
よび補助アウタロータ２１の一側面に対向して補助吸込
口２３と補助吐出口２４とが開口され、補助吸込口２３
は、前記吸込通路２に連通され、補助吐出口２４は補助
吐出通路４に連通される。

次に本発明の実施例の作用について説明する。

いまポンプ軸８が駆動されると、主インナロータ１２お
よび主アウタロータ１３と、補助インナロータ２０およ
び補助アウタロータ２１が何れも同方向に回転し、オイ
ル溜Ｔ内のオイルはオイルストレーナ５により濾過され
て吸込通路２へ吸上げられる。ところで吸込通路２内の
オイルの一部は、第１．第２吸込口１５．１６を通って
主インナロータ１２および主アウタロータ１３０両側よ
り主ポンプ室Ｃｍ内に吸込まれ、それらは主ポンプ室Ｃ
ｍ内で合流し、加圧されて主吐出口１８より主吐出通路
３を通って主給油通路６へと圧送される。この場合総吸
込口の面積は第１．第２の吸込口１５，１６の断面積の
和となるので、吸込オイル量が増大してもその吸込流速
の増速が押えられる。

また吸込通路２内のオイルの他の一部は補助吸込口２３
を通って補助ポンプ室Ｃａ内に吸込まれ、加圧されて補
助吐出口２４より補助吐出通路４を通って補助給油通路
７へと圧送される。

尚、上記実施例において、第１図鎖線に示すように主ポ
ンプ室Ｃｍの外側に、主吐出口１８に対向して他の吐出
口２５を開口し、これを他の吐出通路２６に連通・させ
るようにしてもよ（、この場合主ポンプ室Ｃｍからの吐
出オイルは主吐出通路３と他の吐出通路２６とに分流圧
送される。

以上のように本発明によれば、ポンプ室に、該ポンプ室
と吸込通路とを連通ずる第１．第２の吸込口を、インナ
ロータとアウタロータの両側面にそれぞれ対面させて開
口したので、吸込通路内の流体は、インナロータおよび
アウタロータ両側の第１．第２吸込口を通ってポンプ室
内に吸込まれ、　９− その結果吸込口の総断面積を増大させることができ、前
記両ロータの軸方向の幅を拡大してポンプの吐出量を増
量するようにしても吸込口附近の流速が増すようなこと
がな（、キャビティションの限界回転数を高め、ポンプ
効率を大幅に高めることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明トロコイド型ポンプの一実施例を示すもの
で、第１図はその縦断面図、第２図は第１図Ｔｌ−Ｔｌ
線に沿う断面図である。 Ｃｍ・・・ポンプ室としての主ポンプ室１・・・ポンプ
ケース、１２・・・インナロータとしての主インナロー
タ、１３・・・アウタロータとしての主アウタロータ、
１５・・・第１の吸込口、１６・・・第２の吸込口 １０−

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポンプケースに形成したポンプ室内にインナロータおよ
   びアウタロータを組込み、それら両ロータの同方向回転
   によって前記ポンプ室内にポンプ作用な生せしめるよう
   にしたトロコイド型ポンプにおいて、前記ポンプ室に、
   該ポンプ室と吸込通路とを連通する第１．第２の吸込口
   を、前記インナロータおよびアウタロータの両側面にそ
   れぞれ対面させて開口したことを特徴とするトロコイド
   型ポンプ。