JP2854903B2 - オイルポンプ - Google Patents

オイルポンプ

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JP2854903B2
JP2854903B2 JP32893989A JP32893989A JP2854903B2 JP 2854903 B2 JP2854903 B2 JP 2854903B2 JP 32893989 A JP32893989 A JP 32893989A JP 32893989 A JP32893989 A JP 32893989A JP 2854903 B2 JP2854903 B2 JP 2854903B2
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JP
Japan
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oil
suction port
peripheral side
oil pump
shallower
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春芳 久村
康文 出田
洋二 平岡
正明 柳田
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Aichi Machine Industry Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Aichi Machine Industry Co Ltd
Nissan Motor Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、オイルポンプに関するものである。
(ロ)従来の技術 従来のオイルポンプとして、実開昭62−26588号公
報、実開昭63−181号公報などに示されるように、吸入
ポート深さが上流から下流に行くに従って浅くなるよう
に構成されているものがある。吸入ポートを次第に浅く
するのは、油の流れを円滑にして吐出流量の低下をふせ
ぐと共にキャビテーションの発生を防止するためであ
る。すなわち、油がオイルポンプギアなどのポンプ回転
体間に流入する部分に垂直に近い壁があると、この部分
で乱流を生じ、吸入抵抗が大きくなる。このため、吐出
流量の低下及びキャビテーションノイズが発生する。吸
入ポートを次第に浅くすることにより、流量が大きい場
合でも流れは層流状態となり、上記のような問題が発生
しない。
(ハ)発明が解決しようとする課題 しかしながら、吸入ポートを上記のように次第に浅く
しただけでは充分にキャビテーションの発生を抑制する
ことができないという問題点がある。すなわち、従来の
オイルポンプでは、吸入ポートの深さは上流から下流に
向けて円周方向には次第に浅くなっているものの、吸入
ポートの深さは半径方向には一定である。このため、オ
イルポンプギアなどのポンプ回転体の回転速度が上昇す
ると、油に遠心力が作用し、油は吸入ポートの外周側を
流れやすくなる。また、遠心力の作用により吸入ポート
の外周側の圧力が高くなる。このため、圧力が低く流体
の流れてきにくい吸入ポートの内周側でキャビテーショ
ンが発生しやすくなる。本発明はこのような課題を解決
することを目的としている。
(ニ)課題を解決するための手段 本発明は、吸入ポートの外周側ほど深さを浅くするこ
とにより上記課題を解決する。すなわち、本発明による
オイルポンプは、吸入ポートが、油の流れ方向で上流か
ら下流に行くに従って浅くなり、かつポンプ回転体中心
位置に近い内周側で深く、遠い外周側ほど浅くなるよう
に、三次元的にねじれた底面を有している。
(ホ)作用 吸入ポートは上述のように油の流れ方向で下流側に行
くほど浅くなっており、かつ外周側ほど浅くなってい
る。従って、吸入ポートを流れる油は、流れるに従って
次第に内側方向へ送り込まれることになる。このため、
流体に遠心力が作用しても上述の油の流れによってこれ
が打ち消され、油の充てん効率は内側ほど高くなる。こ
の結果、吸入ポート及びポンプ回転体間のすきまの内周
側位置でキャビテーションが発生しにくくなる。なお、
吸入ポート及びポンプ回転体間のすきまの外周側では遠
心力の作用により重圧が上昇しているので、上述のよう
に油が内周側に流れやすくなってもキャビテーションが
発生することはない。
(ヘ)実施例 第1図にオイルポンプの一方の面側のケーシングを構
成するオイルポンプハウジング10を示す。このオイルポ
ンプハウジング10は、図示してないアウターギア及びイ
ンナーギアが組込まれるポケット部12を有し、ポケット
部12内には吸入ポート14及び吐出ポート16が設けられて
いる。吸入ポート14と吐出ポート16との間にはクレッセ
ント18が設けられており、また吸入ポート14と吐出ポー
ト16との間のクレッセント18とは反対側の部分により閉
込部20が形成される。ポケット部12内に組付けられるア
ウターギア及びインナーギアは第1図中で反時計方向に
回転する。吸入ポート14の底面は油の流れ方向に沿って
上流側から下流側へ向けて、順次第2、3及び4図に示
すように断面形状が変化している。すなわち、第2図に
示すように吸入ポート14の上流側では吸入ポート14の深
さは均一であり、内周側(第2図中で左側)及び外周側
(第2図中で右側)は同一の深さとされている。次に、
少し下流側に行くと、第3図に示すように、全体として
深さが浅くなっているが、これに加えて外周側の方がよ
り浅くなっている。更に、吸入ポート14の終端部近くで
は、第4図に示すように、更に全体として浅くなると共
に外周側の方がより浅くなっている。なお、流れ方向へ
の深さの変化は第5図に示すようになっている。結局、
吸入ポート14の底は、上流側から下流側へ向けて次第に
浅くなると共にオイルポンプハウジング10の中心部から
遠い側ほどより浅くなるようになっており、三次元的に
ねじれた面となっている。
次にこの実施例の動作について説明する。オイルポン
プハウジング10は、ポケット部12内にアウターギア及び
インナーギアを組込んだ状態で別のハウジング部材と組
付けられ、オイルポンプとして組立られる。この状態で
インナーギアが第1図中で反時計方向に回転駆動される
と、アウターギアもこれと共に回転し、吸入ポート14か
ら油が吸引され、油は両ギアとクレッセント18との間の
すきまに保持された状態で両ギアと共に移動し吐出ポー
ト16へ吐出される。油は吸入ポート14を第1図中で反時
計方向に流れるが、吸入ポート14の深さは次第に浅くな
っていき、また外周側ほどより浅くなっているので、油
は内周側に流れやすくなっている。このため、油に作用
する遠心力にかかわらず、内周側ほど油の充てん効率が
高くなる。従って、インナーギア側でのキャビテーショ
ンが発生しにくくなっている。一方、アウターギア側に
は多少油が流れにくくなるが、アウターギア側は遠心力
によって油圧が上昇しているため、キャビテーションが
発生することはない。結局、アウターギア側及びインナ
ーギア側両方にほぼ均一に充てんされた状態で油が移動
することになる。この結果、吸入ポート14が一定深さの
従来のものと比較して、オイルポンプの騒音が5000rpm
で約10dB低下した。
なお、この実施例はクレッセント付きのギアポンプに
ついてのものであるが、本発明は、これ以外の形式のギ
アポンプ及びベーン式のオイルポンプにも適用可能であ
る。
(ト)発明の効果 以上説明してきたように、本発明によると、吸入ポー
トの深さを油を流れ方向で上流側から下流側へ向けて次
第に浅くすると共に半径方向外周側に行くほど浅くなる
ようにしたので、内周側へ油が流れやすくなり内周側の
充てん効率が向上し、大きい遠心力が作用する場合であ
ってもキャビテーションの発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のオイルポンプハウジングを示
す図、第2図は第1図のII−II線に沿う断面図、第3図
は第1図のIII−III線に沿う断面図、第4図は第1図の
IV−IV線に沿う断面図、第5図は第1図のV−V線に沿
う断面図である。 10……オイルポンプハウジング、12……ポケット、14…
…吸入ポート、16……吐出ポート、18……クレッセン
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 洋二 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日 産自動車株式会社内 (72)発明者 柳田 正明 愛知県名古屋市熱田区南一番町1番10号 愛知機械工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−273887(JP,A) 実開 昭63−181(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F04C 2/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポンプ回転体の回転によって吸入ポートか
    ら油を吸入し、吐出ポートに吐出するオイルポンプにお
    いて、 吸入ポートは、油の流れ方向で上流から下流に行くに従
    って浅くなり、かつポンプ回転体中心位置に近い内周側
    で深く、遠い外周側ほど浅くなるように、三次元的にね
    じれた底面を有していることを特徴とするオイルポン
    プ。
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WO2003048580A1 (fr) * 2001-12-03 2003-06-12 Aisin Aw Co., Ltd. Pompe a engrenages

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