JPH1126917A - 基板のプラズマクリーニング装置およびプラズマクリーニング方法ならびに電子部品実装用基板 - Google Patents

基板のプラズマクリーニング装置およびプラズマクリーニング方法ならびに電子部品実装用基板

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JPH1126917A
JPH1126917A JP9182020A JP18202097A JPH1126917A JP H1126917 A JPH1126917 A JP H1126917A JP 9182020 A JP9182020 A JP 9182020A JP 18202097 A JP18202097 A JP 18202097A JP H1126917 A JPH1126917 A JP H1126917A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマクリーニング処理条件を適正に設定
することができる基板のプラズマクリーニング装置およ
び簡便な方法でプラズマクリーニングの効果が判定でき
る基板のプラズマクリーニング方法を提供することを目
的とする。 【解決手段】 基板1の表面のプラズマクリーニング効
果の判定対象位置に、色や形状が異なる3層のマークM
1、M2、M3を積層してなる判定マークMを予め形成
する。プラズマクリーニング後に、目視によりまたプラ
ズマクリーニング装置に組み込まれたカメラによって判
定マークMを観察し、基板1の表面がどの程度エッチン
グによって除去されたかを判定マークMの視覚変化によ
って判定する。これにより簡便・迅速にプラズマクリー
ニングの効果を判定でき、また、カメラで継続して判定
マークMを観察することにより、プラズマクリーニング
の処理条件を常に適正に設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に電子部品を
実装するのに先立って、基板の表面をプラズマクリーニ
ングする基板のプラズマクリーニング装置およびプラズ
マクリーニング方法ならびに電子部品実装用基板に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品実装装置により基板に電子部品
を実装するのに先立ち、基板の表面を清浄化することが
行われる。基板の表面の清浄化処理を行う方法として、
プラズマクリーニングが知られている。プラズマクリー
ニングは、処理対象の基板を真空チャンバ内の電極上に
載置し、真空チャンバ内を真空吸引した後にプラズマ発
生用ガスを真空チャンバ内に導入し、電極に高周波電圧
を印加することにより真空チャンバ内にプラズマを発生
させ、この結果発生したイオンや電子を基板の表面に衝
突させてイオンや電子のエッチング効果により基板の表
面の清浄化処理を行うものである。
【0003】ところで、プラズマクリーニングはイオン
や電子の衝突という微視的な作用によるものであるた
め、プラズマクリーニングによる基板表面の清浄化効果
を目視による外観検査で判定することはきわめて困難で
ある。そのためプラズマクリーニングの効果の判定は、
従来は分光分析を用いた表面分析などの方法によって行
われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分光分
析などによる方法は、専用の分析装置と分析のための相
当の時間を要するものであり、プラズマクリーニングの
効果を作業現場において簡便・迅速に判定することがで
きないという問題点があった。また、従来の基板のプラ
ズマクリーニング装置においては、前述のプラズマクリ
ーニングの効果判定の困難さに起因して、処理対象基板
の条件が変更された場合に、処理時間や高周波電源出力
などのプラズマクリーニング処理条件を処理対象基板に
応じて適正に設定することが困難で、場合によっては過
剰クリーニングやクリーニング不足を生じるという問題
点があった。
【0005】そこで本発明は、プラズマクリーニング処
理条件を適正に設定することができる基板のプラズマク
リーニング装置および簡便な方法でプラズマクリーニン
グの効果が判定できる基板のプラズマクリーニング装置
およびプラズマクリーニング方法ならびに電子部品実装
用基板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の基板のプ
ラズマクリーニング装置は、真空チャンバと、真空チャ
ンバ内に設けられ基板を載置する電極と、電極に高周波
電圧を印加する高周波電源と、真チャンバ内を真空吸引
する真空吸引部と、真空チャンバ内にプラズマ発生用ガ
スを供給するプラズマガス供給部と、真空チャンバ内で
基板を載置する基板載置部と、基板のプラズマクリーニ
ング対象面に形成されたプラズマクリーニングによって
視覚変化を生じる判定マークを観察するカメラと、観察
によって得られた観察データに基づきプラズマクリーニ
ングの効果を判定する判定部と、判定結果に基づいてプ
ラズマクリーニングの処理条件を変更する処理条件変更
手段とを備えた。
【0007】請求項2記載の基板のプラズマクリーニン
グ方法は、真空チャンバ内を真空吸引した後にプラズマ
発生用ガスを真空チャンバ内に導入し、真空チャンバ内
に設けられた電高周波電圧を印加することにより真空チ
ャンバ内にプラズマを発生させて電極上に載置された基
板をプラズマクリーニングする基板のプラズマクリーニ
ング方法であって、基板のプラズマクリーニング対象面
にプラズマクリーニングによって視覚変化を生じる判定
マークを形成し、プラズマクリーニングの進行に伴う判
定マークの視覚変化を観察することによりプラズマクリ
ーニングの効果を判定するようにした。
【0008】請求項3記載の基板のプラズマクリーニン
グ方法は、請求項2記載の基板のプラズマクリーニング
方法であって、前記判定マークの視覚変化を観察する手
段がカメラであり、観察によって得られた観察データに
基づき、判定部によってプラズマクリーニングの効果を
判定するようにした。
【0009】請求項4記載の電子部品実装用基板は、プ
ラズマクリーニング対象面にプラズマクリーニングによ
って視覚変化を生じる判定マークと、電子部品と電気的
に接続される複数の端子を備えた。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明によれば、プ
ラズマクリーニングの進行に伴う判定マークの視覚的変
化をカメラで観察し、観察結果に基づいてプラズマクリ
ーニングの効果を判定し、判定結果に基づき処理条件変
更手段によってプラズマクリーニング条件を変更するこ
とにより、適正なプラズマクリーニング処理条件を設定
することができる。
【0011】また、請求項2、および3記載の発明によ
れば、基板のプラズマクリーニング対象面に予めプラズ
マクリーニングによって視覚変化を生じる判定マークを
形成し、プラズマクリーニングの進行に伴う判定マーク
の視覚変化を観察することによって、プラズマクリーニ
ングの効果を簡便に判定することができる。
【0012】次に、本発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図1は本発明の一実施の形態の基板のプラ
ズマクリーニング装置の斜視図、図2は同基板のプラズ
マクリーニング装置の部分断面図、図3は同基板のプラ
ズマクリーニング装置の制御系の構成を示すブロック
図、図4は同プラズマクリーニングの対象となる電子部
品実装用基板の斜視図、図5(a)は同プラズマクリー
ニングの対象となる電子部品実装用基板の側断面図、図
5(b)同プラズマクリーニングの対象となる電子部品
実装用基板の部分斜視図である。
【0013】まず、図1を参照して基板のプラズマクリ
ーニング装置の全体構造を説明する。図1において、1
0はベース部材であり、ベース部材10の上面には、電
子部品実装用の基板1の搬送路14が設けられている。
搬送路14は、基板1の幅に対応して長手方向に連続し
て形成された凹部であり、この凹部に基板1を載置し、
基板1を長手方向に押送することにより基板1を搬送す
るものである。
【0014】搬送路14上には、真空チャンバ11が設
けられている。真空チャンバ11はベース部材10、ベ
ース部材10に装着された電極12(図2および図3参
照)及びベース部材10上に配設された箱形の蓋部材1
3により構成される。蓋部材13の外側面には2つの板
状のブラケット15が固着されており、ブラケット15
の端部はブロック16に結合されている。ブロック16
は、蓋部材13の開閉手段17に結合されている。開閉
手段17はシリンダなどから成り、開閉手段17を駆動
することにより、蓋部材13は上下動し、真空チャンバ
11が開閉する。
【0015】図1において、ベース部材10の側面に
は、ガイドレール40が配設されている。ガイドレール
40には、2個のスライダ41、42がスライド自在に
嵌合している。スライダ41、42にはブラケット4
3、44がそれぞれ固着されている。ブラケット43、
44には、第1のシリンダ45、第2のシリンダ47が
それぞれ装着されている。第1のシリンダ45のロッド
46及び第2のシリンダ47のロッド48には、第1の
搬送アーム49、第2の搬送アーム50がそれぞれ結合
されている。
【0016】第1の搬送アーム49の先端部と第2の搬
送アーム50の先端部は、搬送路14上に延出して下向
きに屈曲しており、第1の搬送爪49a及び第2の搬送
爪50aになっている。第1の搬送爪49a及び第2の
搬送爪50aは、搬送路14上に位置し、第1のシリン
ダ45のロッド46、第2のシリンダ47のロッド48
が突没することにより上下動する。
【0017】ベース部材10の側面には、第1のモータ
57および第2のモータ58が配設されている。第1の
モータ57および第2のモータ58の回転軸には、それ
ぞれプーリ55、56が装着されている。ベース部材1
0の側面には、プーリ55、56に対応して従動プーリ
53、54が設けられている。プーリ55と従動プーリ
53、プーリ56と従動プーリ54には、それぞれベル
ト59、60が調帯されている。ベルト59、60は連
結部材51、52によってブラケット43、44と結合
されている。
【0018】したがって、第1のモータ57、第2のモ
ータ58が正逆駆動することによりベルト59、60は
水平方向に走行し、ブラケット43、44に装着されて
いる第1のシリンダ45、第2のシリンダ47は水平方
向に正逆移動する。この水平方向の正逆移動と、第1の
シリンダ45および第2のシリンダ47の上下動を組み
合わせることにより、第1の搬送爪49aおよび第2の
搬送爪50aは基板1を搬送路14上で押送して搬送す
る。即ち、第1の搬送爪49aは上流側(図1において
左方)より基板1を真空チャンバ11内に搬入する。ま
た第2の搬送爪50aは真空チャンバ11内より、下流
側(図1において右方)へ基板1を搬出する。
【0019】真空チャンバ11の下流側の搬送路14の
上方には、カメラ71が配設されている。カメラ71
は、プラズマクリーニング処理が行われた基板1の表面
に形成された判定マークを観察する。
【0020】ベース部材10の上流側には、基板1のロ
ーダ部20が配設されている。ローダ部20はZ軸モー
タ23を備えたZテーブル22を有しており、Zテーブ
ル22には、マガジン21が装着されている。マガジン
21の内部には多数の基板1が水平姿勢で段積して収納
されている。24はプッシャであり、マガジン21内の
基板1を搬送路14上に押し出す。
【0021】また、ベース部材10の下流側には、基板
1のアンローダ部30が配設されている。アンローダ部
30はZ軸モータ33を備えたZテーブル32を有して
おり、Zテーブル32には、マガジン31が装着されて
いる。マガジン31内にはプラズマクリーニング処理済
みの基板1が第2の搬送爪50aにより挿入されて回収
される。
【0022】次に、図2を参照して真空チャンバ11の
構造を説明する。図2において、ベース部材10には開
口部10aが設けられており、開口部10aには絶縁部
材8を介して電極12が下方より装着されている。電極
12は高周波電源19と電気的に接続されている。ま
た、真空チャンバ11は、パイプ18を通じて真空吸引
部62、プラズマガス供給部63および大気開放弁64
と接続されている。真空吸引部62は真空チャンバ11
内を真空吸引する。プラズマガス供給部63は真空チャ
ンバ11内にプラズマ発生用のガスを供給する。大気開
放弁64を開放することにより、真空チャンバ11内に
は真空破壊用の空気が導入される。
【0023】プラズマクリーニングの対象となる基板1
は、搬送路14上を搬送されて真空チャンバ11内に搬
入され、電極12上に載置される。したがって、電極1
2は真空チャンバ11内で基板1を載置する基板載置部
となっている。蓋部材13は電気的に接地部61に接地
され、電極12に対向する対向電極となっている。プラ
ズマクリーニング後の基板1は、第2の搬送爪50aに
よって真空チャンバ11から搬出され、基板1の表面の
判定マークはカメラ71によって観察される。
【0024】次に、図3を参照してプラズマクリーニン
グ装置の制御系の構成を説明する。図3において、判定
部72はカメラ71により観察されたプラズマクリーニ
ング後の基板1の判定マークを光学的に観察し、プラズ
マクリーニングの効果を判定する。制御部73は、判定
部72から送られるプラズマクリーニングの効果の判定
データに基づき、プラズマクリーニングの処理条件、す
なわちプラズマクリーニングの処理時間や高周波電源の
出力などを制御する。したがって、制御部73は、プラ
ズマクリーニングの処理条件を変更する処理条件変更手
段となっている。また、制御部73はその他のプラズマ
クリーニング各部の制御を行う。
【0025】処理条件記憶部74は、プラズマクリーニ
ング処理時間や高周波電源出力などの処理条件を記憶す
る。高周波電源制御部75は、高周波電源19を制御す
る。基板搬送制御部76は、第1の搬送爪49aおよび
第2の搬送爪50aの動作を制御する。チャンバ制御部
77は、蓋部材13の開閉動作を制御する。ローダ・ア
ンローダ制御部78は、ローダ部20およびアンローダ
部30の動作を制御する。
【0026】次に、図4,図5を参照して、プラズマク
リーニングの対象となる電子部品実装用の基板1の表面
に形成される判定マークについて説明する。図4におい
て、基板1の上面には電子部品が電気的に接続される複
数の端子1aが設けられている。基板1の中央部および
4ヶ所の隅部には、プラズマクリーニングの効果を判定
するための判定マークMが形成されている。判定マーク
Mは、プラズマクリーニングのエッチング効果によって
容易に除去される性質のもので、その除去の程度が視覚
変化として観察できるものであればよく、例えば有機系
物質の塗料を希釈して極薄の膜状に塗布したものや、無
機系の物質をメッキ法などにより極薄の膜状に形成した
ものなどである。
【0027】図5(a)に示すように、判定マークMは
下層M1、中層M2および上層M3の3層に分かれてお
り、各層は異なる色彩(例えば、赤、白、黒など)に着
色されている。これによりプラズマクリーニングの進行
に伴って判定マークMは上層より順次除去されるので、
プラズマクリーニング後に判定マークMがどの色に変化
しているか、すなわち判定マークMの視覚的変化を観察
することにより、プラズマクリーニングの効果がどの程
度であるかを判定することができる。各層M1、M2、
M3の膜圧は20オングストローム程度の極薄のものが
望ましいが、判定マークMを構成する物質にエッチング
されやすいものを用いる場合には、前記膜厚以上であっ
てもよい。
【0028】また、判定マークMの各層の色彩を変える
代わりに、図5(b)に示すように、下層M1、中層M
2、上層M3を形状の異なるマーク、例えば円形、正方
形、三角形とし、これらのマークを積層して1つの判定
マークMとしてもよい。この場合も同様にプラズマクリ
ーニングの進行に伴って、判定マークMは上層より順次
除去され、判定マークMの形状が変化する。したがっ
て、判定マークMの形状の視覚的変化を観察することに
よりプラズマクリーニングの効果を判定することができ
る。
【0029】また、判定マークMを形成する位置を基板
1上に適切に配置することにより、プラズマクリーニン
グの効果の分布状況、すなわち基板1上でプラズマクリ
ーニングが均一に行われているか否かを判定することが
できる。例えば、図4に示す例では、基板1の中央部と
周辺部でのプラズマクリーニング効果のばらつきの程度
を判定することができる。
【0030】この基板のプラズマクリーニング装置は上
記のような構成より成り、次に動作を説明する。まず、
図2において、真空チャンバ11が開いた状態、すなわ
ち蓋部材13が上昇した状態で、第1の搬送爪49aに
よって真空チャンバ11内に基板1が搬入される。次い
で蓋部材13が下降して真空チャンバ11が閉じられ
る。この後、真空チャンバ11内は真空吸引部62によ
り真空吸引され、次いでプラズマガス供給部63により
プラズマ発生用ガスが真空チャンバ11内に導入され
る。次いで高周波電源19を駆動して電極12に高周波
電圧を印加することにより、真空チャンバ11内にはプ
ラズマが発生する。その結果発生したイオンや電子が基
板1の表面に衝突することにより(図2に示す下向き矢
印参照)、基板1の表面のプラズマクリーニングが行わ
れる。
【0031】プラズマクリーニングが終了すると、真空
チャンバ11内には大気開放弁64を介して空気が導入
され、その後蓋部材13を上昇させて真空チャンバ11
を開く。次に、第1の搬送爪49a、第2の搬送爪50
aを下流側へ移動させることにより、新たな基板1を真
空チャンバ11内に搬入するとともに、プラズマクリー
ニング処理済みの基板1を真空チャンバ11から搬出す
る。
【0032】この後、プラズマクリーニング処理済みの
基板1はカメラ71の下方まで搬送され、そこで基板1
の表面の判定マークMはカメラ71により観察される。
観察された判定マークMの画像データは判定部72に送
られ、予め記憶された基準の画像データと比較すること
により、プラズマクリーニングの効果が判定される。
【0033】ここで、プラズマクリーニングの効果が合
格と判定されたならば、既設定のプラズマクリーニング
の条件がそのまま維持され、プラズマクリーニングの効
果が不合格と判定されたならば、判定データが制御部7
3に送られる。制御部73は、送られた判定データに基
づき、予め設定された条件データにしたがってプラズマ
クリーニング処理条件を変更する。変更された新しいプ
ラズマクリーニング処理条件は、処理条件記憶部74に
送られて記憶され、以後新しい処理条件によってプラズ
マクリーニングが行われる。
【0034】このように、プラズマクリーニングの対象
となる基板1の表面に、プラズマクリーニングによって
視覚変化を生じる判定マークMを形成し、プラズマクリ
ーニング後にこの判定マークMの視覚的変化をカメラ7
1によって観察することにより、プラズマクリーニング
の効果を常に検知し、この検知結果に応じて必要な場合
にはプラズマクリーニングの処理条件を変更することに
より、常に適正なプラズマクリーニング処理条件を設定
することができる。
【0035】また、基板1に形成される判定マークMは
プラズマクリーニングによって視覚変化を生じるような
ものとなっているため、オペレータの目視によってもプ
ラズマクリーニングの効果を判定することができ、作業
現場でのプラズマクリーニングの効果の確認を簡便・迅
速に行うことができる。
【0036】本発明は上記実施の形態に限定されないの
であって、例えば判定マークMの態様として、上記実施
の形態では異なる色や形状のマークを積層したものとな
っているが、要は判定マークMを構成する物質がプラズ
マクリーニングによるエッチング効果によって除去さ
れ、その除去の度合いが視覚変化として観察できるよう
なものであればよく、例えば異なる膜厚の複数の判定マ
ークMを基板上の特定位置に並列に配置して形成し、ど
の膜厚の判定マークMまでが除去されたかを観察するこ
とによりプラズマクリーニングの効果を判定するように
してもよいものである。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、基板のプラズマクリー
ニング対象面に予めプラズマクリーニングによって視覚
変化を生じる判定マークを形成し、プラズマクリーニン
グの進行に伴う判定マークの視覚変化を観察するように
しているので、従来は専用の分析装置と相当の分析時間
を必要としていたプラズマクリーニングの効果の判定
を、作業現場にて目視により簡便・迅速に行うことがで
きる。また、プラズマクリーニング後の判定マークをカ
メラで観察することにより、プラズマクリーニングの効
果を常に自動的に検知し、必要な場合にはプラズマクリ
ーニング処理条件を変更することにより、常に適正なプ
ラズマクリーニング処理条件を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の基板のプラズマクリー
ニング装置の斜視図
【図2】本発明の一実施の形態の基板のプラズマクリー
ニング装置の部分断面図
【図3】本発明の一実施の形態の基板のプラズマクリー
ニング装置の制御系の構成を示すブロック図
【図4】本発明の一実施の形態のプラズマクリーニング
の対象となる電子部品実装用基板の斜視図
【図5】(a)本発明の一実施の形態のプラズマクリー
ニングの対象となる電子部品実装用基板の側断面図 (b)本発明の一実施の形態のプラズマクリーニングの
対象となる電子部品実装用基板の部分斜視図
【符号の説明】
1 基板 1a 端子 10 ベース部材 11 真空チャンバ 12 電極 13 蓋部材 14 搬送路 19 高周波電源 20 ローダ部 30 アンローダ部 49a 第1の搬送爪 50a 第2の搬送爪 62 真空吸引部 63 プラズマガス供給部 71 カメラ 72 判定部 73 制御部 74 処理条件記憶部 M 判定マーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05H 1/46 B08B 7/00 // B08B 7/00 H01L 21/302 N

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空チャンバと、真空チャンバ内に設けら
    れた電極と、電極に高周波電圧を印加する高周波電源
    と、真空チャンバ内を真空吸引する真空吸引部と、真空
    チャンバ内にプラズマ発生用ガスを供給するプラズマガ
    ス供給部と、真空チャンバ内で基板を載置する基板載置
    部と、基板のプラズマクリーニング対象面に形成された
    プラズマクリーニングによって視覚変化を生じる判定マ
    ークを観察するカメラと、観察によって得られた観察デ
    ータに基づきプラズマクリーニングの効果を判定する判
    定部と、判定結果に基づいてプラズマクリーニングの処
    理条件を変更する処理条件変更手段とを備えたことを特
    徴とする基板のプラズマクリーニング装置。
  2. 【請求項2】真空チャンバ内を真空吸引した後にプラズ
    マ発生用ガスを真空チャンバ内に導入し、真空チャンバ
    内に設けられた電極に高周波電圧を印加することにより
    真空チャンバ内にプラズマを発生させて真空チャンバ内
    に載置された基板をプラズマクリーニングする基板のプ
    ラズマクリーニング方法であって、基板のプラズマクリ
    ーニング対象面にプラズマクリーニングによって視覚変
    化を生じる判定マークを形成し、プラズマクリーニング
    の進行に伴う判定マークの視覚変化を観察することによ
    りプラズマクリーニングの効果を判定することを特徴と
    する基板のプラズマクリーニング方法。
  3. 【請求項3】前記判定マークの視覚変化を観察する手段
    がカメラであり、観察によって得られた観察データに基
    づき、判定部によってプラズマクリーニングの効果を判
    定することを特徴とする請求項2記載の基板のプラズマ
    クリーニング方法。
  4. 【請求項4】プラズマクリーニング対象面にプラズマク
    リーニングによって視覚変化を生じる判定マークと、電
    子部品と電気的に接続される複数の端子を備えたことを
    特徴とする電子部品実装用基板。
JP18202097A 1997-07-08 1997-07-08 基板のプラズマクリーニング装置およびプラズマクリーニング方法ならびに電子部品実装用基板 Expired - Fee Related JP3620224B2 (ja)

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