JPH11340199A - 半導体製造装置、走査型電子顕微鏡およびウェーハの検査方法 - Google Patents

半導体製造装置、走査型電子顕微鏡およびウェーハの検査方法

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JPH11340199A
JPH11340199A JP10139903A JP13990398A JPH11340199A JP H11340199 A JPH11340199 A JP H11340199A JP 10139903 A JP10139903 A JP 10139903A JP 13990398 A JP13990398 A JP 13990398A JP H11340199 A JPH11340199 A JP H11340199A
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chamber
plasma etching
electron microscope
scanning electron
atmosphere
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JP10139903A
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Akihiro Furuya
明広 古屋
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Renesas Semiconductor Engineering Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Renesas Semiconductor Engineering Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置の材料を装置外に取り出さずにS
EM観察とプラズマエッチングが可能な半導体製造装置
を得る。 【解決手段】 プラズマエッチング室4と走査型電子顕
微鏡室5とを隣接して設ける。プラズマエッチング室4
と走査型電子顕微鏡室5はそれぞれの雰囲気を分離でき
る仕切り板23で仕切られる。半導体装置の材料の搬送
は、ステージ移動用ハンド18,36を用い、雰囲気を
分離できるシャッター25を通して直接かつ自動的にプ
ラズマエッチング室4と走査型電子顕微鏡室5との間で
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は半導体製造装置、
走査型電子顕微鏡およびウェーハの検査方法に関し、特
にプラズマエッチングを行う半導体製造装置、プラズマ
エッチャーを含む走査型電子顕微鏡(以下、SEMとい
う。)およびウェーハの検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、SEMで試料を観察する際、同一
箇所の観察が長時間に及んだり、高倍率で観察したりす
ると、観察箇所に炭素系の汚染物が付着し、観察しづら
くなるという問題が発生する。また、このようにしてS
EMで観察したことにより汚染された試料をウェットエ
ッチングすると、この汚染物が障壁となり、均一にエッ
チングされないという問題が発生する。これらの問題点
を解決する手段として従来は、SEM観察で汚染された
試料をSEM外に一旦取り出し、プラズマエッチャーに
移して酸素プラズマを用いる酸素プラズマ処理等の反応
性ガスプラズマを用いた処理をすることによって汚染物
を除去している。酸素プラズマ処理で汚染物が除去され
た試料は、再びSEMで観察されたり、あるいはウェッ
トエッチングなどの半導体装置の製造工程の後工程に送
られたりする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体製造装置
あるいは走査型電子顕微鏡はプラズマエッチングする部
分と走査型電子顕微鏡を用いて観察する部分とが別々に
離れて存在しており、そのため、走査型電子顕微鏡の雰
囲気から一旦大気に出して、大気からプラズマエッチャ
ーの雰囲気にしなければならず、処理に手間と時間がか
かるという問題がある。また、走査型電子顕微鏡とプラ
ズマエッチャーとの間で行われる試料の移動に人が介在
することによって汚染される可能性が大きくなるという
問題がある。
【0004】この発明は上記の問題点を解消するために
なされたもので、走査型電子顕微鏡の雰囲気とプラズマ
エッチャーの雰囲気との間で試料を直接かつ自動的に搬
送可能に構成することによって、従来に比べ、試料を汚
染し難くかつ、製造に要する時間を短縮できる半導体製
造装置、観察に要する時間を短縮できる走査型電子顕微
鏡またはウェーハの検査時間を短縮できるウェーハの検
査方法を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る半導体
製造装置は、半導体装置の材料を反応性ガスプラズマを
用いてドライエッチングするために第1の雰囲気を形成
するプラズマエッチング室と、前記プラズマエッチング
室とは空間的な仕切りを介して隣接し、前記半導体装置
の材料に電子ビームを掃引して二次電子や反射電子の強
度を検出するために前記第1の雰囲気に比べて真空度の
高い第2の雰囲気を形成する走査型電子顕微鏡室と、前
記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室の間
で前記空間的な仕切りを通過自在にかつ自動的に前記半
導体装置の材料を搬送する搬送手段とを備えて構成され
る。
【0006】第2の発明に係る半導体製造装置は、第1
の発明の半導体製造装置において、前記搬送手段は、前
記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室の間
に設けられ、前記半導体装置の材料が入室した際に、前
記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室との
間で前記半導体装置の材料を移動させるためにほぼ前記
第1の雰囲気の真空度に達している状態とほぼ前記第2
の雰囲気の真空度に達している状態を選択的に作り出す
ことが可能で、かつ前記プラズマエッチング室と前記走
査型電子顕微鏡室よりも容積の小さな真空予備室を備え
て構成される。
【0007】第3の発明に係る走査型電子顕微鏡は、観
察対象である試料を反応性ガスプラズマを用いてドライ
エッチングするために第1の雰囲気を形成するプラズマ
エッチング室と、前記プラズマエッチング室とは空間的
な仕切りを介して隣接し、前記試料に電子ビームを掃引
して二次電子や反射電子の強度を検出することで前記試
料を観察するために前記第1の雰囲気に比べて真空度の
高い第2の雰囲気を形成する走査型電子顕微鏡室と、前
記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室の間
で前記空間的な仕切りを通過自在にかつ自動的に前記試
料を搬送する搬送手段とを備えて構成される。
【0008】第4の発明に係る走査型電子顕微鏡は、第
3の発明の走査型電子顕微鏡において、前記搬送手段
は、前記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡
室の間に設けられ、前記試料が入室した際に、前記プラ
ズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室との間で前
記試料を移動させるためにほぼ前記第1の雰囲気の真空
度に達している状態とほぼ前記第2の雰囲気の真空度に
達している状態を選択的に作り出すことが可能で、かつ
前記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室よ
りも容積の小さな真空予備室を含むことを特徴とする。
【0009】第5の発明に係る走査型電子顕微鏡は、第
3または第4の発明の走査型電子顕微鏡において、前記
搬送手段は、前記プラズマエッチング室と前記走査型電
子顕微鏡室とに設けられたレールと、前記レール上を移
動するステージと、前記ステージに脱着可能に取り付け
られ、所定の穴を有する専用治具台と、前記所定の穴に
はめ込み自在に構成され、前記ステージよりも小さい試
料台とを含むことを特徴とする。
【0010】第6の発明に係るウェーハ検査方法は、第
1の雰囲気になっているプラズマエッチング室で反応性
ガスプラズマを使用してウェーハをドライエッチングす
るドライエッチング工程と、前記プラズマエッチング室
から当該プラズマエッチング室とは空間的な仕切りを介
して隣接する走査型電子顕微鏡室に、前記ドライエッチ
ング工程が終了した前記ウェーハを、搬送手段を用いて
自動的に前記空間的な仕切りを通過させることにより搬
送する搬送工程と、前記走査型電子顕微鏡室において、
前記第1の雰囲気に比べて真空度の高い第2の雰囲気を
形成した後、前記ウェーハに電子ビームを掃引して二次
電子の強度または反射電子の強度を検出することにより
ウェーハの検査を行う検査工程とを備えて構成される。
【0011】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1による半導体製造装置について説明する。
図1はSEMとプラズマエッチャーの機能を合わせ持つ
実施の形態1の半導体製造装置の構成の概要を示す上面
図である。半導体製造装置1は、所定の処理前を行う前
にウェーハなどの半導体装置の材料(試料)を載置する
載置場所2と、載置場所2から移動してきたウェーハ等
を一時的に収納する真空予備室3と、真空予備室3との
間でウェーハ等の出し入れが行われるプラズマエッチン
グ室4と、プラズマエッチング室4との間でウェーハ等
の出し入れが行われるSEM室5と、その他の処理部6
とを備えて構成されている。ただし、この処理部6は設
けられない場合もある。まず、処理の対象となるウェー
ハ8が収納されているロットケース10が載置場所2に
置かれる。次に、このロットケース10に収納されてい
るウェーハ8は、アーム11に載ってノッチ検出器12
へ送られる。ノッチ(オリエンテーションフラット)検
出器12では、ウェーハ8のノッチ(オリエンテーショ
ンフラット)の位置が検出され、このノッチ(オリエン
テーションフラット)の位置を基準にウェーハの向きが
所定の方向に揃えられる。所定の向きに向けられたウェ
ーハ8は、再びアーム11によってノッチ検出器12か
ら真空予備室3に運ばれる。このとき真空予備室3はシ
ャッター14が開き、シャッター19が閉じている。真
空予備室3は、載置場所2から運ばれてきたウェーハ8
を収納したときには、ウェーハ8を収納したままで大気
の状態から真空状態に雰囲気を変えられる。雰囲気を変
えるときにはシャッター14,19が閉じている。この
真空状態は、プラズマエッチング室4とほぼ同じ真空度
を有することが好ましい。真空予備室3のウェーハ8
は、アーム15によってステージ16に載せられる。こ
のステージ16はレール30の上を移動するように構成
されており、ウェーハ8はステージ16ごとプラズマエ
ッチング室4に搬送される。ステージ16を搬送するた
めに、ステージ移動用ハンド18がプラズマエッチング
室4においてもレール30に沿って前後に動くように構
成されている。ステージ16はウェーハ8の汚染を抑え
るため例えばステンレスで形成される。なお、連続して
ウェーハ8の処理が行われる場合には、プラズマエッチ
ング室4から真空予備室3に搬送されてきたウェーハ8
と、アーム11によって真空予備室3運ばれてきたウェ
ーハ8とが真空予備室3で交換されるよう構成されるこ
ともある。
【0012】図2はプラズマエッチング室4とSEM室
5の構成の一例を示す斜視図である。図2に示すよう
に、プラズマエッチングを行うためにプラズマエッチン
グ室4にはエッチャー電極20が設けられ、SEM観察
を行うためにSEM室5には電子銃21と検出器22が
設けられている。プラズマエッチングを行うときのプラ
ズマエッチング室4の真空度は、例えばロータリポンプ
とメカニカルブースタポンプを使って1Pa〜50Pa
程度にされる。ただし、プラズマエッチングの場合には
リーク(1Pa〜50Paの雰囲気よりもさらに大気に
近い状態に)して行うことも可能である。また、SEM
観察を行うときのSEM室5の真空度は、例えばロータ
リポンプとターボモレキュラポンプを使って10-2〜1
-3Pa程度以下にされる。このように、プラズマエッ
チング室4とSEM室5において要求される真空度が互
いに異なるため、プラズマエッチング室4とSEM室5
で互いに独立して雰囲気が形成できるように、プラズマ
エッチング室4とSEM室5の間には仕切り板23が設
けられている。ステージ16の移動が完了した時点で、
シャッター24,25が閉じ、プラズマエッチング室4
とSEM室5で互いに真空度が異なる真空状態を形成す
ることができる。シャッター24、25は、ゲートバル
ブ等で構成され、その内と外の気体の出入りを遮断する
ことができる。ウェーハ8を搬送するための搬送手段
は、ステージ16と、ステージ移動用ハンド18に加え
て、シャッター24,25およびステージ移動用ハンド
36を含んで構成される。真空予備室3とプラズマエッ
チング室4との間のウェーハ8の搬送は、シャッター2
4とステージ移動用ハンド18を用いて自動的に行われ
る。一方、プラズマエッチング室4とSEM室5との間
のウェーハ8の搬送は、シャッター25とステージ移動
用ハンド36を用いて直接かつ自動的に行われる。
【0013】仕切り板23を隔てて隣接するプラズマエ
ッチング室4とSEM室5の間で、仕切り板23に設け
たシャッター25を通過してステージ16を移動させる
のでSEM室5の真空度はプラズマエッチング室4の真
空度よりも下がらないため、SEM室5の雰囲気を形成
する時間を短縮することができる。また、ウェーハ8が
搬送される際にウェーハ8がオペレータなどの汚染源に
触れないため、汚染し難くなる。
【0014】図3はプラズマエッチング室4とSEM室
5の構成の他の例を示す斜視図である。図3に示す構成
と図2に示す構成が異なる点は、真空予備室をプラズマ
エッチング室4とSEM室5の間に設けているか否かと
いう点である。プラズマエッチング室4やSEM室5よ
り容積の小さい真空予備室を設けることによって、真空
度を変動させる空間の体積を減少させることができ、雰
囲気を形成する時間が短縮され、全体の処理時間を短く
することができる。プラズマエッチング室4とSEM室
5との間に真空予備室を設けることによってステージを
移動するシーケンスが複雑になるが、その他の点につい
ては図2に示す例と同様である。そこで、図3に示す構
成例においては、プラズマエッチング室4とSEM室5
におけるウェーハ8の搬送手段およびウェーハ8の移動
について説明する。プラズマエッチング室4とSEM室
5の間でウェーハ8を直接かつ自動的に搬送するために
設けられる搬送手段は、ステージ16と、ステージ移動
用ハンド18,36と、シャッター24,32,33
と、レール30,34,35と、真空予備室31とを含
んでいる。また、真空予備室31に設けられているシャ
ッター32、33は、シャッター24、25と同様にゲ
ートバルブ等で構成され、その内と外の気体の出入りを
遮断することができる。
【0015】図4はプラズマエッチング室4とSEM室
5の断面構造の概要を示す模式図である。この図4を用
いてウェーハ8の自動搬送について説明する。ウェーハ
8をプラズマエッチング室4からSEM室5に移動させ
る場合についてみると、まず、シャッター32が開い
て、ステージ16がプラズマエッチング室4から真空予
備室31に移動する。このとき、シャッター33は閉じ
ている。ステージ16を残し、ステージ移動用ハンド1
8のみを初期位置に戻した後、シャッター32を閉じて
真空予備室31の真空度をSEM室5の真空度と同じに
する。その後シャッター33を開き、ステージ移動用ハ
ンド36を用いてステージ16を真空予備室31からS
EM室5に移動してSEM観察を行う。逆に、ウェーハ
8をSEM室5からプラズマエッチング室4に移動させ
る場合についてみると、まず、シャッター33が開い
て、ステージ移動用ハンド36を用い、ステージ16が
SEM室5から真空予備室31に移動される。このと
き、シャッター32は閉じている。ステージ16を残
し、ステージ移動用ハンド36のみを初期位置に戻した
後、シャッター33が閉じて真空予備室31の真空度を
プラズマエッチング室4の真空度と同じにする。その
後、シャッター32を開き、ステージ移動用ハンド18
を用いてステージ16を真空予備室31からプラズマエ
ッチング室4に移動してプラズマエッチングを行う。
【0016】次に、ステージ16およびステージ16を
駆動するためのステージ移動用ハンド18,36につい
て図5および図6を用いて説明する。例えば図5の矢印
43の方向に図1で示すプラズマエッチング室4があ
り、矢印44の方向に真空予備室3があるという状況を
想定して説明する。真空予備室3からプラズマエッチン
グ室4にステージ16を移動させるときには、ステージ
移動用ハンド18をステージ16に接触させてステージ
移動用ハンド18で押し込むように移動させる。図6に
示す領域45にステージ移動用ハンド18が接触する。
このとき、ステージ回帰用アーム41はステージ回帰用
アーム固定部40に引っかかっていなくてもよい。ステ
ージ移動用ハンド18は、プラズマエッチング室4の所
望の位置までステージ16を移動させた後、シャッター
24を閉じるために初期位置へ戻る。逆にステージ16
を例えばプラズマエッチング室4から真空予備室3に移
動させるときには、ステージ移動用ハンド18をステー
ジ16に接触させてステージ回帰用アーム41をステー
ジ回帰用アーム固定部40に引っかけて固定する。その
後、ステージ移動用ハンド18を初期位置に戻すと、ス
テージ移動用ハンド18に引っ付いてステージ16も真
空予備室3の初期位置に戻る。
【0017】矢印43の方向にあるステージ移動用ハン
ド36は、矢印44の向き、例えばSEM室5からプラ
ズマエッチング室4に向かう向きのときに、ステージ1
6に接触してステージ16を押し込む。逆に矢印43の
向き、つまりプラズマエッチング室4からSEM室5に
向かう向きのときに、ステージ回帰用アーム固定部42
にステージ回帰用アームを引っかけてステージ16を引
っ張る。このように2つのステージ回帰用アーム18,
36を用いることによって、図2に示す構成を有する場
合にはシャッター24,25のいずれか一方のみを、図
3に示す構成を有する場合にはシャッター24,32、
33のいずれか一つのみを開いて作業することができる
ため、大気に開放しなくてもウェーハ8をプラズマエッ
チング室4とSEM室5の間で移動することができる。
【0018】SEM室5でSEM観察を行う際に炭素系
汚染物のついたウェーハ8を同一装置内のプラズマエッ
チング室4に移動させることによって酸素プラズマ処理
により、ウェーハ8に付着した炭素系汚染物を除去する
ことができる。ここで、再びSEM観察を行う場合には
SEM室5にウェーハ8を移動させ、半導体装置の製造
におけるウェットエッチングなどの後工程を行う場合に
はプラズマエッチング室4から取り出せばよい。なお、
連続してウェーハ8を処理する場合には、図3の真空予
備室31において、例えばレール30と35をずらして
レール34に切り替えポイントを設けるなどしてプラズ
マエッチング室4から真空予備室31に搬送されてきた
ウェーハ8と、SEM室5から真空予備室31に搬送さ
れてきたウェーハ8とを交換するように構成することも
できる。このように構成することで、処理の時間が短縮
される。
【0019】実施の形態2.次にこの発明の実施の形態
2によるSEMについて図7から図11を用いて説明す
る。実施の形態1では半導体製造装置について説明した
が、同様の構成をSEMに適用することもできる。すな
わち、実施の形態2によるSEMは、SEM室5をSE
Mの内部として、そのSEMの内部に直接つながるプラ
ズマエッチング室4を設けて構成される。このような構
成の概要は図2または図3に示す構成と同じように形成
できるため説明を省略する。
【0020】SEMの場合には、ウェーハ8よりもかな
り小さな試料を観察することも頻繁に行われる。そのた
めに、実施の形態2によるSEMは、このような小さな
試料を保持する小型試料用治具を備えている。図7はス
テージ16に治具を固定した状態を示す斜視図である。
ステージ16には、コ字型の専用治具台52がネジ53
で固定される。この専用治具台52には小型試料台51
を載置するための固定穴54が複数形成されている。小
型試料台51の上面は図8に、その側面は図9に示され
ている。小型試料台51はほぼ逆四角錐台の形状を有し
ており、ただその上部には小型試料台51を固定穴54
にはめ込んだ時に専用治具台52の表面につき当たるフ
ランジがついている。図10および図11に、固定穴5
4の平面形状および断面形状が示されている。固定穴5
4は逆四角錐台の形状を有している。そのため、固定穴
54に小型試料台51がはめ込まれた状態では、水平方
向にずれないように保持される。しかし、小型試料台5
1は固定されていないので持ち上げるとすぐにはずれる
構造になっている。固定穴54は小型試料台51が載せ
られたときに空気がでていくように通風口55が設けら
れている。例えば、小型試料台51に試料50が両面テ
ープなどで固定され、試料50と小型試料台51とは金
属ペーストなどで電気的に接続される。小型試料台51
と専用治具台52とステージ16とは導電体で構成され
るとともに所定の電位に固定されており、試料50が帯
電してSEM観察の感度が下がらないようになってい
る。前述したように小型試料台51がはめ込み自在に構
成されているので、試料の脱着が容易になる。
【0021】実施の形態2によるSEMにおいても、実
施の形態1と同様に、SEM観察で炭素系の汚染物が付
着した試料を装置外に出すことなく汚染物除去できるた
め、手間と時間を節約できる。また、実施の形態1と同
様に、同一SEM装置内でプラズマエッチングできるた
め、除膜解析する手間と時間を節約できる。さらに、実
施の形態1と同様に、エッチャーとSEM間の試料の移
動が人手を介しないため、移動時の汚染を少なくするこ
とができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の半導
体製造装置または請求項3記載の走査型電子顕微鏡によ
れば、プラズマエッチング室と走査型電子顕微鏡室との
間で、半導体装置の材料または観察対象の試料が搬送手
段で空間的仕切りを通過自在にかつ自動的に搬送される
ため、プラズマエッチング室と走査型電子顕微鏡室との
間で材料あるいは試料の移し換えを行うために一旦材料
あるいは試料を走査型電子顕微鏡室から外に取り出す必
要がなくなり、そのため走査型電子顕微鏡室の雰囲気の
破壊と形成が容易になり、半導体装置の製造時間または
所領の観察時間を短縮することができるという効果があ
る。また材料を外に取り出さないため汚染源に触れる可
能性が小さくなるという効果がある。
【0023】請求項2記載の半導体製造装置または請求
項4記載の走査型電子顕微鏡によれば、プラズマエッチ
ング室や走査型電子顕微鏡室よりも容積の小さな真空予
備室を介して材料あるいは試料の搬送を行うので雰囲気
の形成時間が短縮でき、半導体装置の製造時間または試
料の観察時間を短縮することができるという効果があ
る。
【0024】請求項5記載の走査型電子顕微鏡によれ
ば、試料台ははめ込み自在であるため、小さい試料を例
えば両面テープなどを用いて試料台に固定して取り扱わ
なければならないときに試料の取り扱いが容易になると
いう効果がある。
【0025】請求項6記載のウェーハの検査方法によれ
ば、ウェーハは搬送手段によってプラズマエッチング室
と走査型電子顕微鏡室との間にある空間的仕切りを通過
させられて自動的に搬送されるため、プラズマエッチン
グ室と走査型電子顕微鏡室との間でウェーハの移し換え
を行うために一旦ウェーハを走査型電子顕微鏡室から外
に取り出す必要がなくなり、そのため走査型電子顕微鏡
室の雰囲気の破壊と形成が容易になり、ウェーハの検査
に要する時間が短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 SEMとプラズマエッチャーの機能を合わせ
持つ実施の形態1の半導体製造装置の構成の概要を示す
上面図である。
【図2】 プラズマエッチング室とSEM室の構成の一
例を示す斜視図である。
【図3】 プラズマエッチング室とSEM室の構成の他
の例を示す斜視図である。
【図4】 プラズマエッチング室とSEM室の断面構造
の概要を示す模式図である。
【図5】 ステージとステージ移動用ハンドの関係を説
明するための平面図である。
【図6】 ステージとステージ移動用ハンドの関係を説
明するための側面図である。
【図7】 ステージに小型試料用治具を固定した状態を
示す斜視図である。
【図8】 小型試料台の構成の一例を示す上面図であ
る。
【図9】 図8の小型試料台の側面図である。
【図10】 専用治具台の固定穴の構成の一例を示す上
面図である。
【図11】 図10の固定穴の断面図である。
【符号の説明】
1 半導体製造装置、4 プラズマエッチング室、5
走査型電子顕微鏡室、16 ステージ、18,36 ス
テージ移動用ハンド、23 仕切り板、30,34,3
5 レール、24,25 シャッター、31 真空予備
室。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体装置の材料を反応性ガスプラズマ
    を用いてドライエッチングするために第1の雰囲気を形
    成するプラズマエッチング室と、 前記プラズマエッチング室とは空間的な仕切りを介して
    隣接し、前記半導体装置の材料に電子ビームを掃引して
    二次電子や反射電子の強度を検出するために前記第1の
    雰囲気に比べて真空度の高い第2の雰囲気を形成する走
    査型電子顕微鏡室と、 前記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室の
    間で前記空間的な仕切りを通過自在にかつ自動的に前記
    半導体装置の材料を搬送する搬送手段とを備える半導体
    製造装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段は、 前記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室の
    間に設けられ、前記半導体装置の材料が入室した際に、
    前記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室と
    の間で前記半導体装置の材料を移動させるためにほぼ前
    記第1の雰囲気の真空度に達している状態とほぼ前記第
    2の雰囲気の真空度に達している状態を選択的に作り出
    すことが可能で、かつ前記プラズマエッチング室と前記
    走査型電子顕微鏡室よりも容積の小さな真空予備室を備
    える、請求項1記載の半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 観察対象である試料を反応性ガスプラズ
    マを用いてドライエッチングするために第1の雰囲気を
    形成するプラズマエッチング室と、 前記プラズマエッチング室とは空間的な仕切りを介して
    隣接し、前記試料に電子ビームを掃引して二次電子や反
    射電子の強度を検出することで前記試料を観察するため
    に前記第1の雰囲気に比べて真空度の高い第2の雰囲気
    を形成する走査型電子顕微鏡室と、 前記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室の
    間で前記空間的な仕切りを通過自在にかつ自動的に前記
    試料を搬送する搬送手段とを備える走査型電子顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記搬送手段は、 前記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室の
    間に設けられ、前記試料が入室した際に、前記プラズマ
    エッチング室と前記走査型電子顕微鏡室との間で前記試
    料を移動させるためにほぼ前記第1の雰囲気の真空度に
    達している状態とほぼ前記第2の雰囲気の真空度に達し
    ている状態を選択的に作り出すことが可能で、かつ前記
    プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室よりも
    容積の小さな真空予備室を含むことを特徴とする、請求
    項3記載の走査型電子顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段は、 前記プラズマエッチング室と前記走査型電子顕微鏡室と
    に設けられたレールと、 前記レール上を移動するステージと、 前記ステージに脱着可能に取り付けられ、所定の穴を有
    する専用治具台と、、前記所定の穴にはめ込み自在に構
    成され、前記ステージよりも小さい試料台とを含むこと
    を特徴とする、請求項3または請求項4記載の走査型電
    子顕微鏡。
  6. 【請求項6】 第1の雰囲気になっているプラズマエッ
    チング室で反応性ガスプラズマを使用してウェーハをド
    ライエッチングするドライエッチング工程と、 前記プラズマエッチング室から当該プラズマエッチング
    室とは空間的な仕切りを介して隣接する走査型電子顕微
    鏡室に、前記ドライエッチング工程が終了した前記ウェ
    ーハを、搬送手段を用いて自動的に前記空間的な仕切り
    を通過させることにより搬送する搬送工程と、 前記走査型電子顕微鏡室において、前記第1の雰囲気に
    比べて真空度の高い第2の雰囲気を形成した後、前記ウ
    ェーハに電子ビームを掃引して二次電子の強度または反
    射電子の強度を検出することによりウェーハの検査を行
    う検査工程とを備えるウェーハの検査方法。
JP10139903A 1998-05-21 1998-05-21 半導体製造装置、走査型電子顕微鏡およびウェーハの検査方法 Pending JPH11340199A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010008141A (ja) * 2008-06-25 2010-01-14 Canon Inc 固体試料の作製装置、固体試料の作製方法及び試料の観察方法
US20140373868A1 (en) * 2011-12-14 2014-12-25 Nederlandse Organisatie Voor Toegepast- Natuurwetenschappelijk Onderzoek Tno Surface cleaning device and a method of cleaning a surface

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