JP3651286B2 - 基板のプラズマクリーニング装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板表面をプラズマクリーニングする基板のプラズマクリーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
基板への電子部品実装に際しては基板表面を清浄化することが行われ、この清浄化処理の方法としてプラズマクリーニングが知られている。プラズマクリーニングは、処理対象の基板を真空チャンバ内の電極上に載置し、真空吸引した後にプラズマ発生用ガスを真空チャンバ内に導入し、電極に高周波電圧を印加することにより真空チャンバ内にプラズマを発生させ、この結果発生したイオンや電子を基板表面に衝突させてエッチング効果により基板表面の清浄化を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところでプラズマクリーニングはイオンや電子の衝突という微視的な作用によるものであるため、従来クリーニング処理が行われたか否かの判定は精密な分析による以外に方法がなく、一般に目視により判定することができない。このため、後工程において処理済の基板を何らかの理由で処理後基板を収納したマガジンから取り出してしまうと、その後には当該基板が処理済みのものか否かを識別する手段がなかった。このため正常な基板であっても履歴不明確な不明基板として廃却処理されてしまうものがあり、無駄な材料的ロスが発生するという問題点があった。
【0004】
そこで本発明は、プラズマクリーニング済の基板を容易に識別することができる基板のプラズマクリーニング装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のプラズマクリーニング装置は、基板を搬入してこの基板表面のプラズマクリーニングを行う真空チャンバと、この真空チャンバ内へ基板を搬入する搬入手段と、プラズマクリーニング後の基板を前記真空チャンバから搬出する搬出手段と、この搬出手段による基板の搬出経路においてプラズマクリーニング後の基板にマークを印加するマーキング手段とを備えた。
【0006】
本発明によれば、プラズマクリーニング後の基板を搬出する経路に基板にマークを印加するマーキング手段を備えることにより、処理済の基板に漏れなくマークを印加して識別を確実に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施の形態のプラズマクリーニング装置の斜視図、図2は同プラズマクリーニング装置の断面図、図3は同プラズマクリーニング装置のマーキングユニットの側面図、図4(a),(b)は同プラズマクリーニング装置の動作説明図である。
【0008】
まず、図1を参照して基板のプラズマクリーニング装置の全体構造を説明する。図1において、10はベース部材であり、ベース部材10の上面には、電子部品実装用の基板1の搬送路14が設けられている。搬送路14は、基板1の幅に対応して長手方向に連続して形成された凹部であり、この凹部に基板1を載置し、基板1を長手方向に押送することにより基板1を搬送するものである。
【0009】
搬送路14上には、真空チャンバ11が設けられている。真空チャンバ11はベース部材10、ベース部材10に装着された電極12(図2および図3参照)及びベース部材10上に配設された箱形の蓋部材13により構成される。蓋部材13の外側面には2つの板状のブラケット15が固着されており、ブラケット15の端部はブロック16に結合されている。ブロック16は、蓋部材13の開閉手段17に結合されている。開閉手段17はシリンダなどから成り、開閉手段17を駆動することにより、蓋部材13は上下動し、真空チャンバ11が開閉する。
【0010】
図1において、ベース部材10の側面には、ガイドレール40が配設されている。ガイドレール40には、2個のスライダ41,42がスライド自在に嵌合している。スライダ41,42にはブラケット43,44がそれぞれ固着されている。ブラケット43,44には、第1のシリンダ45、第2のシリンダ47がそれぞれ装着されている。第1のシリンダ45のロッド46及び第2のシリンダ47のロッド48には、第1の搬送アーム49、第2の搬送アーム50がそれぞれ結合されている。
【0011】
第1の搬送アーム49の先端部と第2の搬送アーム50の先端部は、搬送路14上に延出して下向きに屈曲しており、第1の搬送爪49a及び第2の搬送爪50aになっている。第1の搬送爪49a及び第2の搬送爪50aは、搬送路14上に位置し、第1のシリンダ45のロッド46、第2のシリンダ47のロッド48が突没することにより上下動する。
【0012】
ベース部材10の側面には、第1のモータ57および第2のモータ58が配設されている。第1のモータ57および第2のモータ58の回転軸には、それぞれプーリ55,56が装着されている。ベース部材10の側面には、プーリ55,56に対応して従動プーリ53,54が設けられている。プーリ55と従動プーリ53、プーリ56と従動プーリ54には、それぞれベルト59,60が調帯されている。ベルト59,60は連結部材51,52によってブラケット43,44と結合されている。
【0013】
したがって、第1のモータ57、第2のモータ58が正逆駆動することによりベルト59,60は水平方向に走行し、ブラケット43,44に装着されている第1のシリンダ45、第2のシリンダ47は水平方向に正逆移動する。この水平方向の正逆移動と、第1のシリンダ45および第2のシリンダ47の上下動を組み合わせることにより、第1の搬送爪49aおよび第2の搬送爪50aは基板1を搬送路14上で押送して搬送する。即ち、第1の搬送爪49aは搬入手段であり、上流側(図1において左方)より基板1を真空チャンバ11内に搬入する。また第2の搬送爪50aは搬出手段であり、真空チャンバ11内より下流側(図1において右方)へ基板1を搬出する。
【0014】
真空チャンバ11の下流側の搬送路14、すなわち第2の搬送爪50aによる搬送の経路の下方には、マーキング手段であるマーキングユニット71が配設されている。マーキングユニット71は、プラズマクリーニング処理が行われた基板1の下面に処理済を示すマークを印加する。
【0015】
ベース部材10の上流側には、基板1のローダ部20が配設されている。ローダ部20はZ軸モータ23を備えたZテーブル22を有しており、Zテーブル22には、マガジン21が装着されている。マガジン21の内部には多数の基板1が水平姿勢で段積して収納されている。24はプッシャであり、マガジン21内の基板1を搬送路14上に押し出す。
【0016】
また、ベース部材10の下流側には、基板1のアンローダ部30が配設されている。アンローダ部30はZ軸モータ33を備えたZテーブル32を有しており、Zテーブル32には、マガジン31が装着されている。マガジン31内にはプラズマクリーニング処理済の基板1が第2の搬送爪50aにより挿入されて回収される。
【0017】
次に、図2を参照して真空チャンバ11の構造を説明する。図2において、ベース部材10には開口部10aが設けられており、開口部10aには絶縁部材8を介して電極12が下方より装着されている。電極12は高周波電源19と電気的に接続されている。また、真空チャンバ11は、パイプ18を通じて真空吸引部62、プラズマガス供給部63および大気開放弁64と接続されている。真空吸引部62は真空チャンバ11内を真空吸引する。プラズマガス供給部63は真空チャンバ11内にプラズマ発生用のガスを供給する。大気開放弁64を開放することにより、真空チャンバ11内には真空破壊用の空気が導入される。
【0018】
プラズマクリーニングの対象となる基板1は、搬送路14上を搬送されて真空チャンバ11内に搬入され、電極12上に載置される。蓋部材13は電気的に接地部61に接地され、電極12に対向する対向電極となっている。プラズマクリーニング後の基板1は、第2の搬送爪50aによって真空チャンバ11から搬出される。
【0019】
次に図3を参照してマーキングユニット71について説明する。図3において、搬送路14の下方のベース部材の側壁に固着されたブラケット72には、弾性板73を介してペンホルダ74が取り付けられている。ペンホルダ74にはマーキング用のペン75が装着されている。ペン75のペン先75aは、搬送路14に設けられた開口部から搬送路14の上面から幾分突出している。搬送路14上で基板1が搬送されるとペン先75aの先端部は基板1の下面に接触する。このとき、ペン先75aは基板1によって押し下げられるが、この変位は弾性板73の変形によって吸収され、この弾性力により基板1が開口部上を通過する間ペン先75aは基板1の下面に押し当てられる。したがって基板1の下面には線状のマークが印加される。
【0020】
この基板のプラズマクリーニング装置は上記のような構成より成り、次に動作を説明する。まず、図2において、真空チャンバ11が開いた状態、すなわち蓋部材13が上昇した状態で、第1の搬送爪49aによって真空チャンバ11内に基板1が搬入される。次いで蓋部材13が下降して真空チャンバ11が閉じられる。この後、真空チャンバ11内は真空吸引部62により真空吸引され、次いでプラズマガス供給部63によりプラズマ発生用ガスが真空チャンバ11内に導入される。次いで高周波電源19を駆動して電極12に高周波電圧を印加することにより、真空チャンバ11内にはプラズマが発生する。その結果発生したイオンや電子が基板1の表面に衝突することにより(図2に示す下向き矢印参照)、基板1の表面のプラズマクリーニングが行われる。
【0021】
プラズマクリーニングが終了すると、真空チャンバ11内には大気開放弁64を介して空気が導入され、その後図4(a)に示すように蓋部材13を上昇させて真空チャンバ11を開く。次に、図4(b)に示すように第1の搬送爪49a、第2の搬送爪50aを下流側へ移動させることにより、新たな基板1を真空チャンバ11内に搬入するとともに、プラズマクリーニング処理済の基板1を真空チャンバ11から搬出する。
【0022】
この後搬送路14上を搬送される途中において、マーキングユニット71のペン先75aが基板1の下面に接触する。これにより基板1には処理済を示す線状のマークが印加され、その後マーク済みの基板1はマガジン31内に挿入される。したがって、後工程においてマガジン31から基板1を抜き取った後においても、その基板1がプラズマクリーニング処理済であることを容易に確認することができ、履歴不明として誤って廃棄される基板の発生を防止することができる。
【0023】
なお、本実施の形態では、処理後に印加されるマークとして単に処理済を示す線状のマークの例を示しているが、これに限定されず他の目的および内容を含んだマークとしても良い。例えばプラズマ処理時間や電圧値などのプラズマ処理条件に関するデータをコード化してインクジェッタなどの印字手段を用いてマークするようにすれば、後工程において各基板のプラズマクリーニング処理の履歴を詳細に遡及することができ、品質管理上の有益なデータを得ることができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、プラズマクリーニング後の基板を搬出する経路に基板にマークを印加するマーキング手段を備えるようにしたので、処理済の基板には漏れなくマークが印加され、後工程での基板の識別を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のプラズマクリーニング装置の斜視図
【図2】本発明の一実施の形態のプラズマクリーニング装置の断面図
【図3】本発明の一実施の形態のプラズマクリーニング装置のマーキングユニットの側面図
【図4】(a)本発明の一実施の形態のプラズマクリーニング装置の動作説明図
(b)本発明の一実施の形態のプラズマクリーニング装置の動作説明図
【符号の説明】
1 基板
11 真空チャンバ
14 搬送路
49a 第1の搬送爪
50a 第2の搬送爪
71 マーキングユニット
75 ペン
Claims (1)
- 基板を搬入してこの基板表面のプラズマクリーニングを行う真空チャンバと、この真空チャンバ内へ基板を搬入する搬入手段と、プラズマクリーニング後の基板を前記真空チャンバから搬出する搬出手段と、この搬出手段による基板の搬出経路においてプラズマクリーニング後の基板にマークを印加するマーキング手段とを備えたことを特徴とする基板のプラズマクリーニング装置。
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