JPH11264183A - 建築物の構築方法 - Google Patents
建築物の構築方法Info
- Publication number
- JPH11264183A JPH11264183A JP6742498A JP6742498A JPH11264183A JP H11264183 A JPH11264183 A JP H11264183A JP 6742498 A JP6742498 A JP 6742498A JP 6742498 A JP6742498 A JP 6742498A JP H11264183 A JPH11264183 A JP H11264183A
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- JP
- Japan
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- tube structure
- building
- inner tube
- columns
- double
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- Pending
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- Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】コストダウンが可能であり、更に、柱の間隔を
広くすることが可能な建築物の構築方法を提供する。 【解決手段】柱13、15及び梁14、16によってダ
ブルチューブ構造の内側チューブ構造11と外側チュー
ブ構造12とを形成し、内側チューブ構造11の各辺を
延長して外側チューブ構造12に連結することにより井
桁フレーム構造を形成することを特徴とする。
広くすることが可能な建築物の構築方法を提供する。 【解決手段】柱13、15及び梁14、16によってダ
ブルチューブ構造の内側チューブ構造11と外側チュー
ブ構造12とを形成し、内側チューブ構造11の各辺を
延長して外側チューブ構造12に連結することにより井
桁フレーム構造を形成することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超高層の集合住宅
や事務所などに適用するのに好適なダブルチューブ構造
の建築物の構築方法に関する。
や事務所などに適用するのに好適なダブルチューブ構造
の建築物の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の床面のスペース利用効率
を上げるため、ダブルチューブ構造が採用されている。
図2は、従来のダブルチューブ構造による建築物5を示
す。この建築物5は、内側チューブ構造51と、外側チ
ューブ構造52とで構成されている。内側チューブ構造
51は、柱53と梁54とによって、例えば4角形のチ
ューブ状に形成されている。また、外側チューブ構造5
2は、柱55と梁56とによって内側チューブ構造51
を囲む4角形のチューブ状に形成されている。
を上げるため、ダブルチューブ構造が採用されている。
図2は、従来のダブルチューブ構造による建築物5を示
す。この建築物5は、内側チューブ構造51と、外側チ
ューブ構造52とで構成されている。内側チューブ構造
51は、柱53と梁54とによって、例えば4角形のチ
ューブ状に形成されている。また、外側チューブ構造5
2は、柱55と梁56とによって内側チューブ構造51
を囲む4角形のチューブ状に形成されている。
【0003】この建築物5は、内側チューブ構造51の
柱53を4角形の各辺に規則正しく配列することができ
るので、内外チューブ構造51、52間の床面のスペー
スを有効に利用することができる。
柱53を4角形の各辺に規則正しく配列することができ
るので、内外チューブ構造51、52間の床面のスペー
スを有効に利用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のダブル
チューブ構造の建築物5においては、内側チューブ構造
51の柱53と梁54で構成されるフレームを自立させ
なければならないので、柱53を多くして強度を上げる
必要があり、これに伴って梁54が短スパンとなって、
大きな剪断耐力が必要となるため、梁54の製作コスト
がアップするという問題があった。
チューブ構造の建築物5においては、内側チューブ構造
51の柱53と梁54で構成されるフレームを自立させ
なければならないので、柱53を多くして強度を上げる
必要があり、これに伴って梁54が短スパンとなって、
大きな剪断耐力が必要となるため、梁54の製作コスト
がアップするという問題があった。
【0005】また、この場合には、内側チューブ構造5
1の柱53を支える基礎(図示せず)を地中連続壁とし
なければならず、一般的な場所打ち杭に比べてコストア
ップになるという問題があった。更に、内側チューブ構
造51のように柱53のスパンが短い場合には、駐車場
などの配置が制約されるという問題があった。
1の柱53を支える基礎(図示せず)を地中連続壁とし
なければならず、一般的な場所打ち杭に比べてコストア
ップになるという問題があった。更に、内側チューブ構
造51のように柱53のスパンが短い場合には、駐車場
などの配置が制約されるという問題があった。
【0006】本発明の目的は、このような問題点を解決
することにあり、コストダウンが可能であり、更に、柱
の間隔を広くすることが可能な建築物の構築方法を提供
することにある。
することにあり、コストダウンが可能であり、更に、柱
の間隔を広くすることが可能な建築物の構築方法を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、建築物の構築
方法であり、前述の技術的課題を解決するために以下の
ように構成されている。すなわち、本発明は柱及び梁に
よってダブルチューブ構造の内側チューブ構造と外側チ
ューブ構造を形成し、前記内側チューブ構造の各辺を延
長して外側チューブ構造に連結することにより井桁フレ
ーム構造を形成することを特徴とする。
方法であり、前述の技術的課題を解決するために以下の
ように構成されている。すなわち、本発明は柱及び梁に
よってダブルチューブ構造の内側チューブ構造と外側チ
ューブ構造を形成し、前記内側チューブ構造の各辺を延
長して外側チューブ構造に連結することにより井桁フレ
ーム構造を形成することを特徴とする。
【0008】この建築物の構築方法は、内側チューブ構
造の各辺を延長して外側チューブ構造に連結することに
より、内側チューブ構造の強度を上げることができ、こ
れにより内側チューブ構造の柱を少なくすることができ
る。
造の各辺を延長して外側チューブ構造に連結することに
より、内側チューブ構造の強度を上げることができ、こ
れにより内側チューブ構造の柱を少なくすることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る建築物の構築
方法の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
方法の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明に係る建築物の構築方法を
適用した建築物1を示す。この建築物1は、内側チュー
ブ構造11と、外側チューブ構造12とを有している。
内側チューブ構造11は、柱13と梁14とで4角形
のチューブ状に形成されている。また、外側チューブ構
造12は、柱15と梁16とで内側チューブ構造11を
囲む4角形のチューブ状に形成されている。これによ
り、建築物1は、ダブルチューブ構造となっている。
適用した建築物1を示す。この建築物1は、内側チュー
ブ構造11と、外側チューブ構造12とを有している。
内側チューブ構造11は、柱13と梁14とで4角形
のチューブ状に形成されている。また、外側チューブ構
造12は、柱15と梁16とで内側チューブ構造11を
囲む4角形のチューブ状に形成されている。これによ
り、建築物1は、ダブルチューブ構造となっている。
【0011】これらの内側チューブ構造11と外側チュ
ーブ構造12とは、内側チューブ構造11の各辺を延長
した連結梁17、18、19によって連結されている。
これにより、建築物1には、ダブルチューブ構造に加え
て井桁フレーム構造が形成されている。なお、比較的長
い連結梁17、19の中間部分には柱20が配置されて
いるが、この柱20と隣接する柱13、15との間隔は
広くなるので問題はない。
ーブ構造12とは、内側チューブ構造11の各辺を延長
した連結梁17、18、19によって連結されている。
これにより、建築物1には、ダブルチューブ構造に加え
て井桁フレーム構造が形成されている。なお、比較的長
い連結梁17、19の中間部分には柱20が配置されて
いるが、この柱20と隣接する柱13、15との間隔は
広くなるので問題はない。
【0012】このように、建築物1は、内側チューブ構
造11の各辺を延長して連結梁17、18、19を設
け、この連結梁17、18、19によって内側チューブ
構造11と外側チューブ構造12を連結することによ
り、ダブルチューブ構造に加えて井桁フレーム構造を形
成したので、内側チューブ構造11の強度が大きくな
る。
造11の各辺を延長して連結梁17、18、19を設
け、この連結梁17、18、19によって内側チューブ
構造11と外側チューブ構造12を連結することによ
り、ダブルチューブ構造に加えて井桁フレーム構造を形
成したので、内側チューブ構造11の強度が大きくな
る。
【0013】従って、従来の単なるダブルチューブ構造
の建築物に比べて、内側チューブ構造11の柱13の間
隔を広くすることができるので、スペースの利用効率を
上げることができると共に、駐車場などにも使用するこ
とができる。また、柱13間の梁14のスパンが長くな
るので、従来のダブルチューブ構造のような短スパンの
梁に比べて梁14の製作コストを下げることができる。
更に、内側チューブ構造11の柱13を支える基礎を地
中連続壁にする必要がないので、更にコストダウンが可
能になる。
の建築物に比べて、内側チューブ構造11の柱13の間
隔を広くすることができるので、スペースの利用効率を
上げることができると共に、駐車場などにも使用するこ
とができる。また、柱13間の梁14のスパンが長くな
るので、従来のダブルチューブ構造のような短スパンの
梁に比べて梁14の製作コストを下げることができる。
更に、内側チューブ構造11の柱13を支える基礎を地
中連続壁にする必要がないので、更にコストダウンが可
能になる。
【0014】なお、内側チューブ構造11の床(図示せ
ず)を鉄骨造とし、この床を周辺の床に先行して組み上
げることができる。これにより、床を軽量化することが
できると共に、建築物1の構築中に内側チューブ構造1
1の床を揚重スペースとして利用することができる。
ず)を鉄骨造とし、この床を周辺の床に先行して組み上
げることができる。これにより、床を軽量化することが
できると共に、建築物1の構築中に内側チューブ構造1
1の床を揚重スペースとして利用することができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る建築
物の構築方法によれば、内側チューブ構造の各辺を延長
して外側チューブ構造に連結することにより、内側チュ
ーブ構造の強度を上げることができ、これにより内側チ
ューブ構造の柱を少なくすることができるので、スペー
スの利用効率を上げることができると共に駐車場の設置
などに制限がなくなり、更に地中連続壁とする必要がな
くなるので、コストダウンが可能になる。また、短スパ
ンの梁がなくなるので、更にコストダウンが可能にな
る。
物の構築方法によれば、内側チューブ構造の各辺を延長
して外側チューブ構造に連結することにより、内側チュ
ーブ構造の強度を上げることができ、これにより内側チ
ューブ構造の柱を少なくすることができるので、スペー
スの利用効率を上げることができると共に駐車場の設置
などに制限がなくなり、更に地中連続壁とする必要がな
くなるので、コストダウンが可能になる。また、短スパ
ンの梁がなくなるので、更にコストダウンが可能にな
る。
【図1】本発明に係る建築物の構築方法を適用した建築
物を示す図である。
物を示す図である。
【図2】従来例に係るダブルチューブ構造の建築物を示
す図である。
す図である。
1 建築物 11 内側チューブ構造 12 外側チューブ構造 13、15 柱 14、16 梁 17、18、19 連結梁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 一條 祐三 東京都千代田区富士見二丁目10番26号 前 田建設工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 柱及び梁によってダブルチューブ構造の
内側チューブ構造と外側チューブ構造を形成し、 前記内側チューブ構造の各辺を延長して外側チューブ構
造に連結することにより井桁フレーム構造を形成するこ
とを特徴とする建築物の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6742498A JPH11264183A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 建築物の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6742498A JPH11264183A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 建築物の構築方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11264183A true JPH11264183A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13344530
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6742498A Pending JPH11264183A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 建築物の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11264183A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009108486A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Kajima Corp | チューブ型耐震架構 |
JP2009228224A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Kumagai Gumi Co Ltd | 建物の構造 |
JP2009228225A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Kumagai Gumi Co Ltd | 振動エネルギー吸収装置を有する建物 |
CN103046643A (zh) * | 2012-12-26 | 2013-04-17 | 苏州设计研究院股份有限公司 | 高层建筑内减小竖向变形差影响的平面连接构造 |
-
1998
- 1998-03-17 JP JP6742498A patent/JPH11264183A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009108486A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Kajima Corp | チューブ型耐震架構 |
JP2009228224A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Kumagai Gumi Co Ltd | 建物の構造 |
JP2009228225A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Kumagai Gumi Co Ltd | 振動エネルギー吸収装置を有する建物 |
CN103046643A (zh) * | 2012-12-26 | 2013-04-17 | 苏州设计研究院股份有限公司 | 高层建筑内减小竖向变形差影响的平面连接构造 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20040823 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041012 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20050315 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |