JPH11263817A - 塩化ビニルポリマ― - Google Patents
塩化ビニルポリマ―Info
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- JPH11263817A JPH11263817A JP11017963A JP1796399A JPH11263817A JP H11263817 A JPH11263817 A JP H11263817A JP 11017963 A JP11017963 A JP 11017963A JP 1796399 A JP1796399 A JP 1796399A JP H11263817 A JPH11263817 A JP H11263817A
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- C08G63/00—Macromolecular compounds obtained by reactions forming a carboxylic ester link in the main chain of the macromolecule
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- C08F14/04—Monomers containing two carbon atoms
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡素及び経済性という有利な利点を有すると
共に、増大される均一性を示す変性ポリマーを製造す
る、ラクトンポリマーで変性された塩化ビニルポリマー
の改良された製造方法を提供すること。 【解決手段】 塩化ビニルポリマーでグラフト化され
た、数平均分子量が5,000未満であるラクトンポリ
マーからなることを特徴とする、ラクトンポリマーで変
性された塩化ビニルポリマー。
共に、増大される均一性を示す変性ポリマーを製造す
る、ラクトンポリマーで変性された塩化ビニルポリマー
の改良された製造方法を提供すること。 【解決手段】 塩化ビニルポリマーでグラフト化され
た、数平均分子量が5,000未満であるラクトンポリ
マーからなることを特徴とする、ラクトンポリマーで変
性された塩化ビニルポリマー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低分子量のラクト
ンポリマーで変性された新規な塩化ビニルポリマーに関
する。
ンポリマーで変性された新規な塩化ビニルポリマーに関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】特開昭
第60−90,208号(1983年10月22日出願、
鐘淵化学)及び特開昭第61−62,547号(1984
年9月4日出願、三菱モンサント化学)は、予備生成ラ
クトンポリマーを塩化ビニルに溶解し、その後塩化ビニ
ルをラクトンポリマーにグラフト化して水性懸濁液中で
重合することによる、ラクトンポリマーで変性された塩
化ビニルポリマーの製造を記載している。この従来技術
の方法は、それがラクトンポリマーを塩化ビニル重合に
使用する前に製造し、その重合媒体から分離し乾燥する
ことを必要とし、得られる変性塩化ビニルポリマーを分
離し乾燥することを必要とする点で、多くの欠点を有し
ている。更に、ラクトンポリマーを塩化ビニルに再溶解
することは、通常長い操作を構成する。
第60−90,208号(1983年10月22日出願、
鐘淵化学)及び特開昭第61−62,547号(1984
年9月4日出願、三菱モンサント化学)は、予備生成ラ
クトンポリマーを塩化ビニルに溶解し、その後塩化ビニ
ルをラクトンポリマーにグラフト化して水性懸濁液中で
重合することによる、ラクトンポリマーで変性された塩
化ビニルポリマーの製造を記載している。この従来技術
の方法は、それがラクトンポリマーを塩化ビニル重合に
使用する前に製造し、その重合媒体から分離し乾燥する
ことを必要とし、得られる変性塩化ビニルポリマーを分
離し乾燥することを必要とする点で、多くの欠点を有し
ている。更に、ラクトンポリマーを塩化ビニルに再溶解
することは、通常長い操作を構成する。
【0003】更に、フランス特許出願第86/13,20
4号(1986年9月18日出願、ソルベイ・アンド・
シイ(Solvay & Cie))は、ラクトンポリマーで変性さ
れた塩化ビニルポリマーの製造に使用でき、しかも上記
の欠点をもたない、方法を記載している。この方法によ
れば、第一段階に於いて、ラクトンが塩化ビニル中でイ
オン経路により重合され、第二段階に於いて、上記の塩
化ビニル(これに、遊離基経路により重合し得るその他
の不飽和モノマーが添加されてもよい)が、第一段階に
由来する重合媒体の存在下で水性分散液中で遊離基経路
により重合される。このような変性塩化ビニルポリマー
の製造に関する実施態様の実施例に於いて、ラクトン1
モルに対し0.02グラム原子の金属の割合で使用される
イオン性触媒は、テトラヒドロフランで錯生成され、か
つトリアルキルアルミニウム、ジオール及び水の使用に
より得られた、アルキル化されかつアルコキシル化され
たアルミニウム誘導体からなる。これらの触媒は、非常
に高い分子量及び粘度を有するラクトンポリマーを生成
する。工業的な実施に於いて、ラクトン重合混合物の粘
度の大きな増加は攪拌困難をもたらし、これは第二段階
の終了に得られる変性塩化ビニルポリマーの均一性に影
響を及ぼすことがあり、ひいてはそれらの使用により製
造される最終製品の表面外観に影響を及ぼすことがある
ことが、今、明らかになった。
4号(1986年9月18日出願、ソルベイ・アンド・
シイ(Solvay & Cie))は、ラクトンポリマーで変性さ
れた塩化ビニルポリマーの製造に使用でき、しかも上記
の欠点をもたない、方法を記載している。この方法によ
れば、第一段階に於いて、ラクトンが塩化ビニル中でイ
オン経路により重合され、第二段階に於いて、上記の塩
化ビニル(これに、遊離基経路により重合し得るその他
の不飽和モノマーが添加されてもよい)が、第一段階に
由来する重合媒体の存在下で水性分散液中で遊離基経路
により重合される。このような変性塩化ビニルポリマー
の製造に関する実施態様の実施例に於いて、ラクトン1
モルに対し0.02グラム原子の金属の割合で使用される
イオン性触媒は、テトラヒドロフランで錯生成され、か
つトリアルキルアルミニウム、ジオール及び水の使用に
より得られた、アルキル化されかつアルコキシル化され
たアルミニウム誘導体からなる。これらの触媒は、非常
に高い分子量及び粘度を有するラクトンポリマーを生成
する。工業的な実施に於いて、ラクトン重合混合物の粘
度の大きな増加は攪拌困難をもたらし、これは第二段階
の終了に得られる変性塩化ビニルポリマーの均一性に影
響を及ぼすことがあり、ひいてはそれらの使用により製
造される最終製品の表面外観に影響を及ぼすことがある
ことが、今、明らかになった。
【0004】触媒濃度の増加は、ポリラクトンの分子量
を下げ、かつ上記の欠点を解消することを可能にした。
同様に、ブタンジオールがブタノールで置換された類似
触媒の使用は、減少された分子量のポリラクトンをもた
らし、それ故ラクトン重合混合物の高粘度の問題を解決
することを、また可能にした。しかしながら、このよう
な減少された分子量のポリラクトンの使用により変性さ
れたポリ塩化ビニルから製造された可撓性の物品は、滲
出を生じることが明らかになった。
を下げ、かつ上記の欠点を解消することを可能にした。
同様に、ブタンジオールがブタノールで置換された類似
触媒の使用は、減少された分子量のポリラクトンをもた
らし、それ故ラクトン重合混合物の高粘度の問題を解決
することを、また可能にした。しかしながら、このよう
な減少された分子量のポリラクトンの使用により変性さ
れたポリ塩化ビニルから製造された可撓性の物品は、滲
出を生じることが明らかになった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、フランス特許
出願86/13,204号Aに記載された方法の簡素化及
び経済性という有利な利点を有すると共に、上記の欠点
をもたず、しかも更に増大される均一性を示す変性ポリ
マーを製造する、ラクトンポリマーで変性された塩化ビ
ニルポリマーの改良された製造方法を提供する。また、
本発明は、塩化ビニルポリマーでグラフトされた低い平
均分子量のラクトンポリマーからなる、ラクトンポリマ
ーで変性された新規な塩化ビニルポリマーを提供する。
出願86/13,204号Aに記載された方法の簡素化及
び経済性という有利な利点を有すると共に、上記の欠点
をもたず、しかも更に増大される均一性を示す変性ポリ
マーを製造する、ラクトンポリマーで変性された塩化ビ
ニルポリマーの改良された製造方法を提供する。また、
本発明は、塩化ビニルポリマーでグラフトされた低い平
均分子量のラクトンポリマーからなる、ラクトンポリマ
ーで変性された新規な塩化ビニルポリマーを提供する。
【0006】
【発明の実施の形態】この目的のため、本発明は、第一
段階に於いて、ラクトンが塩化ビニル中でイオン経路に
より重合され、第二段階に於いて、遊離基経路により重
合し得るその他のエチレン性不飽和モノマーが必要によ
り添加される上記の塩化ビニルが、第一段階からの重合
媒体の存在下で水性懸濁液中で遊離基経路により重合さ
れる、方法であって、第一段階のイオン性触媒が、必要
により水の存在下で、アルキル金属とエチレン性不飽和
アルコールとの反応の生成物(必要により、テトラヒド
ロフランで錯生成される)からなることを特徴とする、
上記の方法を提供する。それ故、本発明の方法の第一段
階に使用されるイオン性触媒は、それらがアルキル金属
とエチレン性不飽和アルコールとの反応から生じるとい
う事実により、前記の触媒から本質的に区別される。テ
トラヒドロフラン錯生成剤の任意の存在は、触媒の活性
に影響を及ぼさない。本発明の方法により得られた、ラ
クトンポリマーで変性された塩化ビニルポリマーは、一
般には数十%、殆どの場合、50%より高い、かなりの
グラフト化度を示し、その結果これらの変性ポリマーか
ら製造された可撓性物品は、ラクトンポリマーの減少さ
れた平均分子量にもかかわらず、滲出しない。それ故、
本発明の方法は、ラクトンがイオン経路により重合され
る第一段階を含む。ラクトンの重合は、ラクトンの単独
重合または幾つかのラクトンの共重合を表わすことが意
図される。
段階に於いて、ラクトンが塩化ビニル中でイオン経路に
より重合され、第二段階に於いて、遊離基経路により重
合し得るその他のエチレン性不飽和モノマーが必要によ
り添加される上記の塩化ビニルが、第一段階からの重合
媒体の存在下で水性懸濁液中で遊離基経路により重合さ
れる、方法であって、第一段階のイオン性触媒が、必要
により水の存在下で、アルキル金属とエチレン性不飽和
アルコールとの反応の生成物(必要により、テトラヒド
ロフランで錯生成される)からなることを特徴とする、
上記の方法を提供する。それ故、本発明の方法の第一段
階に使用されるイオン性触媒は、それらがアルキル金属
とエチレン性不飽和アルコールとの反応から生じるとい
う事実により、前記の触媒から本質的に区別される。テ
トラヒドロフラン錯生成剤の任意の存在は、触媒の活性
に影響を及ぼさない。本発明の方法により得られた、ラ
クトンポリマーで変性された塩化ビニルポリマーは、一
般には数十%、殆どの場合、50%より高い、かなりの
グラフト化度を示し、その結果これらの変性ポリマーか
ら製造された可撓性物品は、ラクトンポリマーの減少さ
れた平均分子量にもかかわらず、滲出しない。それ故、
本発明の方法は、ラクトンがイオン経路により重合され
る第一段階を含む。ラクトンの重合は、ラクトンの単独
重合または幾つかのラクトンの共重合を表わすことが意
図される。
【0007】ラクトンは、あらゆるラクトンを表わすこ
とが意図される。それにもかかわらず、ヘテロ原子環が
4〜16個の原子を含むラクトンが、好ましい。このよ
うなラクトンの例として、β−プロピオラクトン、β−
ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラク
トン、カブリルラクトン及びラウロラクトン、ラクチ
ド、グリコリド並びにβ,β−ビス(クロロメチル)−
β−プロピオラクトン、ピバロラクトン、メチルカプロ
ラクトン及びクロロカプロラクトンの如き、それらのア
ルキル化及び/またはハロゲン化置換誘導体が挙げられ
る。特に好ましいラクトンは、ヘテロ原子環が4、6、
7または8個の原子を含む無置換ラクトン、即ちβ−プ
ロピオラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラク
トン及びξ−オエナントラクトン(oenantholctone)で
ある。非常に特に好ましいラクトンは、ε−カプロラク
トンである。それ故、上記のラクトンの如き、一種以上
のラクトンをイオン経路により重合することが可能であ
り、これはランダムポリマーの生成と同時に、またはブ
ロックコポリマーの生成に続いて、起こる。それ故、ラ
クトンポリマー(変性ポリマー)の性質は、一種以上の
モノマーの選択及びそれらが使用される方法に応じて、
変性し得る。それにもかかわらず、単独重合、特にε−
カプロラクトンの単独重合が好ましい。第二段階に於い
て塩化ビニルと重合し得る不飽和コモノマーは、塩化ビ
ニルの全ての通常のコモノマーから選ぶことができる。
このようなコモノマーの例として、オレフィン、ハロゲ
ン化オレフィン、ビニルエーテル、ビニルエステル並び
にアクリルエステル、アクリロニトリル及びアクリルア
ミドが挙げられる。
とが意図される。それにもかかわらず、ヘテロ原子環が
4〜16個の原子を含むラクトンが、好ましい。このよ
うなラクトンの例として、β−プロピオラクトン、β−
ブチロラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラク
トン、カブリルラクトン及びラウロラクトン、ラクチ
ド、グリコリド並びにβ,β−ビス(クロロメチル)−
β−プロピオラクトン、ピバロラクトン、メチルカプロ
ラクトン及びクロロカプロラクトンの如き、それらのア
ルキル化及び/またはハロゲン化置換誘導体が挙げられ
る。特に好ましいラクトンは、ヘテロ原子環が4、6、
7または8個の原子を含む無置換ラクトン、即ちβ−プ
ロピオラクトン、δ−バレロラクトン、ε−カプロラク
トン及びξ−オエナントラクトン(oenantholctone)で
ある。非常に特に好ましいラクトンは、ε−カプロラク
トンである。それ故、上記のラクトンの如き、一種以上
のラクトンをイオン経路により重合することが可能であ
り、これはランダムポリマーの生成と同時に、またはブ
ロックコポリマーの生成に続いて、起こる。それ故、ラ
クトンポリマー(変性ポリマー)の性質は、一種以上の
モノマーの選択及びそれらが使用される方法に応じて、
変性し得る。それにもかかわらず、単独重合、特にε−
カプロラクトンの単独重合が好ましい。第二段階に於い
て塩化ビニルと重合し得る不飽和コモノマーは、塩化ビ
ニルの全ての通常のコモノマーから選ぶことができる。
このようなコモノマーの例として、オレフィン、ハロゲ
ン化オレフィン、ビニルエーテル、ビニルエステル並び
にアクリルエステル、アクリロニトリル及びアクリルア
ミドが挙げられる。
【0008】それ故、塩化ビニルポリマーは、ホモポリ
マー及び少なくとも50重量%、好ましくは65重量%
の塩化ビニルを含む、塩化ビニルのランダムもしくはブ
ロックのコポリマーを表わすことが意図される。それ
故、変性塩化ビニルポリマーは、上記のようなラクトン
ポリマーで変性された上記のポリマー、即ち塩化ビニル
ホモポリマー及びコポリマーを表わすことが意図され
る。本発明の第一段階に使用される触媒は、必要により
水の存在下で、アルキル金属とエチレン性不飽和アルコ
ールとの反応の生成物(必要により、テトラヒドロフラ
ンで錯生成される)から選ばれる。使用されるアルキル
金属は、アルキル基(これらは同じであるか、または異
なる)が1〜18個の炭素原子を含む直鎖もしくは分子
鎖のアルキル基から選ばれるアルキル金属であることが
有利である。アルキル基が同じであり、2〜12個の炭
素原子を含むアルキル金属が好ましく、同じアルキル基
が2〜5個の炭素原子を含むアルキル金属が特に好まし
い。アルキル金属の金属の性質に関する限り、これは重
要ではない。金属がリチウム、マグネシウム、亜鉛、チ
タン、ジルコニウム、スズ及びアルミニウムから選ばれ
るアルキル金属が有利に使用される。それにもかかわら
ず、金属がアルミニウム及び/または亜鉛、特にアルミ
ニウムから選ばれるアルキル金属が好ましい。
マー及び少なくとも50重量%、好ましくは65重量%
の塩化ビニルを含む、塩化ビニルのランダムもしくはブ
ロックのコポリマーを表わすことが意図される。それ
故、変性塩化ビニルポリマーは、上記のようなラクトン
ポリマーで変性された上記のポリマー、即ち塩化ビニル
ホモポリマー及びコポリマーを表わすことが意図され
る。本発明の第一段階に使用される触媒は、必要により
水の存在下で、アルキル金属とエチレン性不飽和アルコ
ールとの反応の生成物(必要により、テトラヒドロフラ
ンで錯生成される)から選ばれる。使用されるアルキル
金属は、アルキル基(これらは同じであるか、または異
なる)が1〜18個の炭素原子を含む直鎖もしくは分子
鎖のアルキル基から選ばれるアルキル金属であることが
有利である。アルキル基が同じであり、2〜12個の炭
素原子を含むアルキル金属が好ましく、同じアルキル基
が2〜5個の炭素原子を含むアルキル金属が特に好まし
い。アルキル金属の金属の性質に関する限り、これは重
要ではない。金属がリチウム、マグネシウム、亜鉛、チ
タン、ジルコニウム、スズ及びアルミニウムから選ばれ
るアルキル金属が有利に使用される。それにもかかわら
ず、金属がアルミニウム及び/または亜鉛、特にアルミ
ニウムから選ばれるアルキル金属が好ましい。
【0009】エチレン性不飽和アルコールは、少なくと
も一つのエチレン性不飽和を含む、一級、二級もしくは
三級のアルコールを表わすことが意図される。それ故、
本発明の方法に従って使用し得るエチレン性不飽和アル
コールは一つ以上のエチレン性不飽和を含むことがで
き、これらは鎖中または鎖末端に位置されてもよい。そ
れにもかかわらず、一つ以上のエチレン性不飽和が鎖末
端に位置されるエチレン性不飽和アルコールが好まし
く、一つの不飽和が鎖末端に位置されるエチレン性モノ
不飽和アルコールが特に好ましい。更に、一級アルコー
ルが好ましい。本発明の範囲内で特に非常に好ましいエ
チレン性不飽和アルコールは、それ故、一つの不飽和が
鎖末端に位置されるエチレン性モノ不飽和一級アルコー
ルからなる。エチレン性不飽和アルコールの炭素原子の
合計数は、重要ではない。一般に、それは3〜20個の
炭素原子を含み、殆どの場合、3〜12個の炭素原子を
含む。それ故、エチレン性不飽和アルコールは、一つの
不飽和が鎖末端に位置され、かつ3〜12個の炭素原子
を含むエチレン性モノ不飽和一級アルコールから選ばれ
ることが好ましく、3〜6個の炭素原子を含むエチレン
性モノ不飽和一級アルコールから選ばれることが特に好
ましい。特に非常に好ましいエチレン性不飽和アルコー
ルは、アリルアルコールである。従って、特に好ましい
触媒は、必要により水の存在下で、金属がアルミニウム
及び/または亜鉛から選ばれ、且つ同じアルキル基が2
〜5個の炭素原子を含む、アルキル金属と、一つの不飽
和が鎖末端に位置され、且つ3〜6個の炭素原子を含む
エチレン性モノ不飽和一級アルコールとの反応の生成物
(必要により、テトラヒドロフランで錯生成される)か
らなる。
も一つのエチレン性不飽和を含む、一級、二級もしくは
三級のアルコールを表わすことが意図される。それ故、
本発明の方法に従って使用し得るエチレン性不飽和アル
コールは一つ以上のエチレン性不飽和を含むことがで
き、これらは鎖中または鎖末端に位置されてもよい。そ
れにもかかわらず、一つ以上のエチレン性不飽和が鎖末
端に位置されるエチレン性不飽和アルコールが好まし
く、一つの不飽和が鎖末端に位置されるエチレン性モノ
不飽和アルコールが特に好ましい。更に、一級アルコー
ルが好ましい。本発明の範囲内で特に非常に好ましいエ
チレン性不飽和アルコールは、それ故、一つの不飽和が
鎖末端に位置されるエチレン性モノ不飽和一級アルコー
ルからなる。エチレン性不飽和アルコールの炭素原子の
合計数は、重要ではない。一般に、それは3〜20個の
炭素原子を含み、殆どの場合、3〜12個の炭素原子を
含む。それ故、エチレン性不飽和アルコールは、一つの
不飽和が鎖末端に位置され、かつ3〜12個の炭素原子
を含むエチレン性モノ不飽和一級アルコールから選ばれ
ることが好ましく、3〜6個の炭素原子を含むエチレン
性モノ不飽和一級アルコールから選ばれることが特に好
ましい。特に非常に好ましいエチレン性不飽和アルコー
ルは、アリルアルコールである。従って、特に好ましい
触媒は、必要により水の存在下で、金属がアルミニウム
及び/または亜鉛から選ばれ、且つ同じアルキル基が2
〜5個の炭素原子を含む、アルキル金属と、一つの不飽
和が鎖末端に位置され、且つ3〜6個の炭素原子を含む
エチレン性モノ不飽和一級アルコールとの反応の生成物
(必要により、テトラヒドロフランで錯生成される)か
らなる。
【0010】第一段階で使用される触媒の製造に使用さ
れる、反応体(アルキル金属、アルコール及び必要によ
り水)及び、必要によりテトラヒドロフランのモノ分率
は、重要ではなく、かなり広い範囲で変化してもよい。
活性金属1グラム原子に対し0.1〜3モル、好ましくは
0.5〜2モルのエチレン性不飽和アルコールが、一般に
使用される。水が触媒の製造に伴なわれる場合には、活
性金属1グラム原子に対し0.01〜0.5モルの水が一般
に使用される。触媒がテトラヒドロフランで錯生成され
る場合には、後者は活性金属1グラム原子に対し0.1〜
20モルの割合、特に1〜5モルの割合で一般に使用さ
れる。触媒の製造方法は重要ではない。触媒は純粋状態
で使用されてもよく、またはヘキサン、ヘプタン等の如
き不活性希釈剤中の溶液中、もしくは液体塩化ビニル中
で使用されてもよい。反応は、−70〜+70℃、好ま
しくは−30〜+20℃で行ない得る。それは空気の不
在下で行なう必要がある。反応体及び、必要により、錯
生成剤の導入の順序は、触媒が不活性希釈剤中で製造さ
れる場合には重要ではない。この場合、特に簡単な操作
は、ヒドロキシル含有反応体(アルコール及び、適当な
場合には、水)及び、必要により、テトラヒドロフラン
を、約−20℃に冷却され純粋な乾燥窒素でガスシール
された不活性希釈剤中の一種以上のアルカリ金属の溶液
に滴下して導入することからなる。触媒が塩化ビニル中
で製造される場合には、一種以上のアルカリ金属を液体
塩化ビニル中のエチレン性不飽和アルコールの溶液(必
要によりテトラヒドロフランを含む)に窒素加圧下に導
入することが必要である。
れる、反応体(アルキル金属、アルコール及び必要によ
り水)及び、必要によりテトラヒドロフランのモノ分率
は、重要ではなく、かなり広い範囲で変化してもよい。
活性金属1グラム原子に対し0.1〜3モル、好ましくは
0.5〜2モルのエチレン性不飽和アルコールが、一般に
使用される。水が触媒の製造に伴なわれる場合には、活
性金属1グラム原子に対し0.01〜0.5モルの水が一般
に使用される。触媒がテトラヒドロフランで錯生成され
る場合には、後者は活性金属1グラム原子に対し0.1〜
20モルの割合、特に1〜5モルの割合で一般に使用さ
れる。触媒の製造方法は重要ではない。触媒は純粋状態
で使用されてもよく、またはヘキサン、ヘプタン等の如
き不活性希釈剤中の溶液中、もしくは液体塩化ビニル中
で使用されてもよい。反応は、−70〜+70℃、好ま
しくは−30〜+20℃で行ない得る。それは空気の不
在下で行なう必要がある。反応体及び、必要により、錯
生成剤の導入の順序は、触媒が不活性希釈剤中で製造さ
れる場合には重要ではない。この場合、特に簡単な操作
は、ヒドロキシル含有反応体(アルコール及び、適当な
場合には、水)及び、必要により、テトラヒドロフラン
を、約−20℃に冷却され純粋な乾燥窒素でガスシール
された不活性希釈剤中の一種以上のアルカリ金属の溶液
に滴下して導入することからなる。触媒が塩化ビニル中
で製造される場合には、一種以上のアルカリ金属を液体
塩化ビニル中のエチレン性不飽和アルコールの溶液(必
要によりテトラヒドロフランを含む)に窒素加圧下に導
入することが必要である。
【0011】触媒濃度は、かなり広い範囲で変化しても
よい。触媒濃度がラクトンポリマーの平均分子量に影響
を及ぼすこと、及び同じ触媒濃度で、触媒の製造に使用
されるアルコール/金属モル比がまたラクトンポリマー
の平均分子量に影響を及ぼすことが、自明である。触媒
は、イオン経路(一種以上のラクトン)により重合し得
るポリマー1モルに対し0.001〜0.1グラム原子の活
性金属の割合、好ましくは0.005〜0.05グラム原子
の活性金属割合で、一般に使用される。本発明の好まし
い実施態様に従って、触媒濃度は、数平均分子量(Mn)
が10,000未満、特に5,000未満であるラクトンポ
リマーを生成するように調節される。ラクトンポリマー
の数平均分子量は、2,000〜4,000であることが有
利である。第一段階で使用される、一方のラクトン、及
び他方の塩化ビニルの夫々の量は、重要ではない。それ
らは、本質的には、塩化ビニルポリマー中に組込むこと
が所望される変性ポリマーの量に依存する。適当な場合
には、第二段階、即ち遊離基経路による塩化ビニルの重
合を開始する前に第一段階に由来する重合混合物に添加
することが決められた、遊離基経路により重合し得るそ
の他の一種以上の不飽和モノマーの量、及び、適当な場
合には、この経路により重合し得るその他の一種以上の
モノマーの量が、考慮される。
よい。触媒濃度がラクトンポリマーの平均分子量に影響
を及ぼすこと、及び同じ触媒濃度で、触媒の製造に使用
されるアルコール/金属モル比がまたラクトンポリマー
の平均分子量に影響を及ぼすことが、自明である。触媒
は、イオン経路(一種以上のラクトン)により重合し得
るポリマー1モルに対し0.001〜0.1グラム原子の活
性金属の割合、好ましくは0.005〜0.05グラム原子
の活性金属割合で、一般に使用される。本発明の好まし
い実施態様に従って、触媒濃度は、数平均分子量(Mn)
が10,000未満、特に5,000未満であるラクトンポ
リマーを生成するように調節される。ラクトンポリマー
の数平均分子量は、2,000〜4,000であることが有
利である。第一段階で使用される、一方のラクトン、及
び他方の塩化ビニルの夫々の量は、重要ではない。それ
らは、本質的には、塩化ビニルポリマー中に組込むこと
が所望される変性ポリマーの量に依存する。適当な場合
には、第二段階、即ち遊離基経路による塩化ビニルの重
合を開始する前に第一段階に由来する重合混合物に添加
することが決められた、遊離基経路により重合し得るそ
の他の一種以上の不飽和モノマーの量、及び、適当な場
合には、この経路により重合し得るその他の一種以上の
モノマーの量が、考慮される。
【0012】一種以上のラクトンのイオン重合の一般的
な条件は、重合が塩化ビニル中で行なわれ、通常の有機
溶媒中で行なわれるのではないことを除いて、この種の
重合に一般に適用される条件である。定量的な用語によ
れば、重合反応の温度は一般に100℃より低く、殆ど
の場合にはほぼ15〜60℃であり、操作圧力は、選ば
れた重合温度に於ける塩化ビニルの飽和蒸気圧に等し
い。(発熱)重合反応の進行は、伝熱液体と重合混合物
との温度差(正のΔt)を測定することにより追跡され
る。その反応は、温度差Δtが0に等しくなる時に終了
されると考えられる。混合物は、通常、更に1時間重合
温度に保たれる。イオン経路によるラクトンの(共)重
合後に、重合混合物は室温に冷却される。ついで、水性
分散液中の遊離基経路による塩化ビニルの通常の重合に
必要な全成分が、水を始めとして、導入される。適当な
場合には、遊離基経路により重合し得る一種以上の不飽
和コモノマーが、第二段階の開始時、または第二段階中
に遅れて導入される。水性懸濁液中の重合は、水性の懸
濁液または微細懸濁液中の重合技術を表わすことが意図
される。
な条件は、重合が塩化ビニル中で行なわれ、通常の有機
溶媒中で行なわれるのではないことを除いて、この種の
重合に一般に適用される条件である。定量的な用語によ
れば、重合反応の温度は一般に100℃より低く、殆ど
の場合にはほぼ15〜60℃であり、操作圧力は、選ば
れた重合温度に於ける塩化ビニルの飽和蒸気圧に等し
い。(発熱)重合反応の進行は、伝熱液体と重合混合物
との温度差(正のΔt)を測定することにより追跡され
る。その反応は、温度差Δtが0に等しくなる時に終了
されると考えられる。混合物は、通常、更に1時間重合
温度に保たれる。イオン経路によるラクトンの(共)重
合後に、重合混合物は室温に冷却される。ついで、水性
分散液中の遊離基経路による塩化ビニルの通常の重合に
必要な全成分が、水を始めとして、導入される。適当な
場合には、遊離基経路により重合し得る一種以上の不飽
和コモノマーが、第二段階の開始時、または第二段階中
に遅れて導入される。水性懸濁液中の重合は、水性の懸
濁液または微細懸濁液中の重合技術を表わすことが意図
される。
【0013】水性懸濁重合に於いて、重合は、微細に分
散された固体、ゼラチン、水溶性セルロースエーテル、
部分ケン化ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、酢
酸ビニル無水マレイン酸コポリマーのような合成ポリマ
ー及びこれらの混合物の如き通常の分散剤の存在下で、
油溶性開始剤の助けにより行なわれる。また、表面活性
剤が分散剤と同時に使用し得る。使用される分散剤の量
は、一般に、水1000重量部に対して0.5〜6重量部
の範囲である。水性微細懸濁液中の重合(時として均一
水性分散液中の重合と称される)に於いて、モノマー液
滴のエマルションが、通常、例えばアニオン性乳化剤の
如き乳化剤の存在下で強力な機械的攪拌により生成さ
れ、ついで重合が油溶性開始剤の助けにより生じられ
る。あらゆる油溶性開始剤が、懸濁液中、または微細懸
濁液中の重合に使用し得る。例えば、ジ−tert−ブチル
ペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド及びアセチル
シクロヘキシルスルホニルペルオキシドの如き過酸化
物、アゾビスイソブチロニトリル及びアゾビス−2,4
−ジメチルバレロニトリルの如きアゾ化合物、ジエチ
ル、ジイソプロピル、ジシクロヘキシル及びジ−tert−
ブチルシクロヘキシルペルオキシジカーボネートの如き
ジアルキルペルキシジカーボネート、及びアルキルボロ
ンが挙げられる。これらの開始剤は、一般に、モノマー
に対して0.01〜1重量%の割合で使用される。本発明
の方法を水性懸濁液中の重合に適用することが、特に有
利である。
散された固体、ゼラチン、水溶性セルロースエーテル、
部分ケン化ポリ酢酸ビニル、ポリビニルピロリドン、酢
酸ビニル無水マレイン酸コポリマーのような合成ポリマ
ー及びこれらの混合物の如き通常の分散剤の存在下で、
油溶性開始剤の助けにより行なわれる。また、表面活性
剤が分散剤と同時に使用し得る。使用される分散剤の量
は、一般に、水1000重量部に対して0.5〜6重量部
の範囲である。水性微細懸濁液中の重合(時として均一
水性分散液中の重合と称される)に於いて、モノマー液
滴のエマルションが、通常、例えばアニオン性乳化剤の
如き乳化剤の存在下で強力な機械的攪拌により生成さ
れ、ついで重合が油溶性開始剤の助けにより生じられ
る。あらゆる油溶性開始剤が、懸濁液中、または微細懸
濁液中の重合に使用し得る。例えば、ジ−tert−ブチル
ペルオキシド、ジラウロイルペルオキシド及びアセチル
シクロヘキシルスルホニルペルオキシドの如き過酸化
物、アゾビスイソブチロニトリル及びアゾビス−2,4
−ジメチルバレロニトリルの如きアゾ化合物、ジエチ
ル、ジイソプロピル、ジシクロヘキシル及びジ−tert−
ブチルシクロヘキシルペルオキシジカーボネートの如き
ジアルキルペルキシジカーボネート、及びアルキルボロ
ンが挙げられる。これらの開始剤は、一般に、モノマー
に対して0.01〜1重量%の割合で使用される。本発明
の方法を水性懸濁液中の重合に適用することが、特に有
利である。
【0014】分散剤または乳化剤及び開始剤の他に、重
合混合物はまた、通常の水性分散重合法に通常使用され
る種々の添加剤を含んでもよい。このような添加剤の例
として、ポリマー粒子の直径を調節する添加剤、分子量
を調節する添加剤、安定剤及び着色剤が挙げられる。遊
離基経路による重合の条件は、通常使用される条件と異
ならない。重合温度は一般に35〜80℃であり、絶対
圧力は一般に15kg/cm2 より低い。使用される水の量
は、一般に、モノマーの合計重量が水及びモノマーの合
計重量の20〜50%に相当するような量である。本発
明の方法に従って得られた塩化ビニルポリマーは、通常
の方法で、それらの水性分散重合触媒から分離される。
本発明の方法は、変性ラクトンポリマーの中間体単離な
しに、一種以上のラクトンの性質、量及び使用方法(同
時または逐次の使用)の選択により注文変性される均一
な塩化ビニルポリマーの簡単で迅速な製造を可能にす
る。
合混合物はまた、通常の水性分散重合法に通常使用され
る種々の添加剤を含んでもよい。このような添加剤の例
として、ポリマー粒子の直径を調節する添加剤、分子量
を調節する添加剤、安定剤及び着色剤が挙げられる。遊
離基経路による重合の条件は、通常使用される条件と異
ならない。重合温度は一般に35〜80℃であり、絶対
圧力は一般に15kg/cm2 より低い。使用される水の量
は、一般に、モノマーの合計重量が水及びモノマーの合
計重量の20〜50%に相当するような量である。本発
明の方法に従って得られた塩化ビニルポリマーは、通常
の方法で、それらの水性分散重合触媒から分離される。
本発明の方法は、変性ラクトンポリマーの中間体単離な
しに、一種以上のラクトンの性質、量及び使用方法(同
時または逐次の使用)の選択により注文変性される均一
な塩化ビニルポリマーの簡単で迅速な製造を可能にす
る。
【0015】また、本発明は、塩化ビニルポリマーでグ
ラフト化された、数平均分子量(Mn)が5,000より低
いラクトンポリマーからなるラクトンポリマーで変性さ
れた新規な塩化ビニルポリマーに関する。本発明は、特
に、グラフト化度が50%より高い、このようなポリマ
ーに関する。特に好ましい新規なポリマーは、塩化ポリ
マーでグラフトされる、数平均分子量(Mn)が5,000
より低い、有利には2,000〜4,000であるε−カプ
ロラクトンポリマーからなるポリマー、特に、グラフト
化度が50%より高い、このようなポリマーである。本
発明のポリマーは、例えば、射出、圧延または押出の如
き、塩化ビニルポリマー系組成物を加工するための通常
の技術のいずれかにより加工し得る。それらは、医療分
野(血液用パウチ及び生理液体用パウチ)、自動車分野
(種々のプロフィール及びシール)または建築工業(シ
ールシート、電線外装)のような種々の分野で使用し得
る可撓性物体の製造に特に適する。
ラフト化された、数平均分子量(Mn)が5,000より低
いラクトンポリマーからなるラクトンポリマーで変性さ
れた新規な塩化ビニルポリマーに関する。本発明は、特
に、グラフト化度が50%より高い、このようなポリマ
ーに関する。特に好ましい新規なポリマーは、塩化ポリ
マーでグラフトされる、数平均分子量(Mn)が5,000
より低い、有利には2,000〜4,000であるε−カプ
ロラクトンポリマーからなるポリマー、特に、グラフト
化度が50%より高い、このようなポリマーである。本
発明のポリマーは、例えば、射出、圧延または押出の如
き、塩化ビニルポリマー系組成物を加工するための通常
の技術のいずれかにより加工し得る。それらは、医療分
野(血液用パウチ及び生理液体用パウチ)、自動車分野
(種々のプロフィール及びシール)または建築工業(シ
ールシート、電線外装)のような種々の分野で使用し得
る可撓性物体の製造に特に適する。
【0016】以下の実施例は、本発明の方法及び変性ポ
リマーを説明することを目的とする。それらは、ポリ−
ε−カプロラクトンで変性されたポリ塩化ビニルに関す
る。本発明の例1に於いて、使用した触媒は、3.7モル
のテトラヒドロフランで錯生成された、1モルのトリイ
ソブチルアルミニウムと1モルのアリルアルコールとの
反応生成物からなる。本発明の例2に於いて、使用した
触媒は、3.7モルのテトラヒドロフランで錯生成され
た、1モルのトリイソブチルアルミニウムと0.5モルの
アリルアルコール及び0.5モルの水との反応生成物から
なる。比較のための例3に於いて、使用した触媒は、ア
リルアルコールがn−ブタノールで置換された以外は、
例1の触媒と同じである。比較のための例4に於いて、
触媒は例3の触媒と同じである。この例は、ε−カプロ
ラクトンの重合(例3に全ての面で一致する)の終了時
に、アルミニウム1グラム原子に対し3モル(即ち、1
3g)のアクリロイルクロリドが重合混合物に添加さ
れ、段階2に必要とされる成分(開始剤、水、分散剤)
を仕込む前に15分の待ち時間がある点で、例3と異な
る。本発明の例5に於いて、使用した触媒は、0.1モル
のテトラヒドロフランで錯生成された、1モルのトリイ
ソブチルアルミニウムと1モルのアリルアルコールとの
反応生成物からなる。本発明の例6に於いて、使用した
触媒は、3.7モルのテトラヒドロフランで錯生成され
た、1モルのジエチル亜鉛と1モルのアリルアルコール
との反応生成物からなる。本発明の例7に於いて、使用
した触媒は、例2に使用された触媒と同じである。
リマーを説明することを目的とする。それらは、ポリ−
ε−カプロラクトンで変性されたポリ塩化ビニルに関す
る。本発明の例1に於いて、使用した触媒は、3.7モル
のテトラヒドロフランで錯生成された、1モルのトリイ
ソブチルアルミニウムと1モルのアリルアルコールとの
反応生成物からなる。本発明の例2に於いて、使用した
触媒は、3.7モルのテトラヒドロフランで錯生成され
た、1モルのトリイソブチルアルミニウムと0.5モルの
アリルアルコール及び0.5モルの水との反応生成物から
なる。比較のための例3に於いて、使用した触媒は、ア
リルアルコールがn−ブタノールで置換された以外は、
例1の触媒と同じである。比較のための例4に於いて、
触媒は例3の触媒と同じである。この例は、ε−カプロ
ラクトンの重合(例3に全ての面で一致する)の終了時
に、アルミニウム1グラム原子に対し3モル(即ち、1
3g)のアクリロイルクロリドが重合混合物に添加さ
れ、段階2に必要とされる成分(開始剤、水、分散剤)
を仕込む前に15分の待ち時間がある点で、例3と異な
る。本発明の例5に於いて、使用した触媒は、0.1モル
のテトラヒドロフランで錯生成された、1モルのトリイ
ソブチルアルミニウムと1モルのアリルアルコールとの
反応生成物からなる。本発明の例6に於いて、使用した
触媒は、3.7モルのテトラヒドロフランで錯生成され
た、1モルのジエチル亜鉛と1モルのアリルアルコール
との反応生成物からなる。本発明の例7に於いて、使用
した触媒は、例2に使用された触媒と同じである。
【0017】本発明の例8に於いて、使用した触媒は、
それがテトラヒドロフランで錯生成されないこと以外
は、例1に使用された触媒と同じである。例1〜6及び
8に於いて、塩化ビニルの重合は、水性懸濁液中で行な
い、例7では、水性微細懸濁液中で行なう。全ての例に
於いて、触媒濃度はε−カプロラクトン1モルに対し0.
02グラム原子の金属に相当する。例1〜7を行なうた
め、伝熱液体を循環するためのジャケット、通常のステ
ンレス鋼羽根付き攪拌機、反応体を導入するための一組
の浸漬管及び通常の温度調節系を取り付けた、3リット
ルの容量を有するステンレス鋼実験室用反応器を使用す
る。
それがテトラヒドロフランで錯生成されないこと以外
は、例1に使用された触媒と同じである。例1〜6及び
8に於いて、塩化ビニルの重合は、水性懸濁液中で行な
い、例7では、水性微細懸濁液中で行なう。全ての例に
於いて、触媒濃度はε−カプロラクトン1モルに対し0.
02グラム原子の金属に相当する。例1〜7を行なうた
め、伝熱液体を循環するためのジャケット、通常のステ
ンレス鋼羽根付き攪拌機、反応体を導入するための一組
の浸漬管及び通常の温度調節系を取り付けた、3リット
ルの容量を有するステンレス鋼実験室用反応器を使用す
る。
【0018】例1〜4 例1〜4は、下記の操作に従って行なった。段階1 三回の減圧の適用を行ない、その後窒素フラッシする。
触媒を窒素ガスシール下で25℃で導入する。反応器を
分離し、攪拌機を始動させる(250回転/分)。塩化
ビニルを浸漬管により導入し、反応器内容物を40℃に
加熱する。設定温度に達した時、ε−カプロラクトンを
導入する。40℃で240分(t0 +240分)後に、
ε−カプロラクトンの重合を終了する。転化率は、10
0%と概算される(ブランクテスト)。段階2 反応器内容物を30℃に冷却する。ついで、ジクロロメ
タン中のアゾビスイソブチロニトリルの12%の溶液1
0mlを導入する。攪拌を停止する。攪拌を停止した5分
後に、2g/lのポリビニルアルコール(加水分解度:
72.5;40g/lの濃度の水溶液中20℃の動粘度:
30mPas)を含み、0.67g/lのメチルヒドロキシプ
ロピルセルロース(20g/lの濃度の水溶液中20℃
の粘度:100mPas;メトキシ置換度1.31〜1.93及
びヒドロキシプロピル置換度0.05〜0.25)を含む水
溶液1200gを浸漬管により導入する。攪拌機を再び
始動する(500回転/分)。反応器内容物を加熱し、
62℃に保つ。操作圧力が、添付した表1に示された値
だけ低下した時、2Nの水性アンモニア8mlを導入し、
反応器内容物を冷却し、攪拌を約50回転/分に低下
し、脱気を行なう。大気圧で、熱処理を行ない(75℃
で15分)、反応器内容物を冷却し、残留塩化ビニルを
スチーム処理により除去する。
触媒を窒素ガスシール下で25℃で導入する。反応器を
分離し、攪拌機を始動させる(250回転/分)。塩化
ビニルを浸漬管により導入し、反応器内容物を40℃に
加熱する。設定温度に達した時、ε−カプロラクトンを
導入する。40℃で240分(t0 +240分)後に、
ε−カプロラクトンの重合を終了する。転化率は、10
0%と概算される(ブランクテスト)。段階2 反応器内容物を30℃に冷却する。ついで、ジクロロメ
タン中のアゾビスイソブチロニトリルの12%の溶液1
0mlを導入する。攪拌を停止する。攪拌を停止した5分
後に、2g/lのポリビニルアルコール(加水分解度:
72.5;40g/lの濃度の水溶液中20℃の動粘度:
30mPas)を含み、0.67g/lのメチルヒドロキシプ
ロピルセルロース(20g/lの濃度の水溶液中20℃
の粘度:100mPas;メトキシ置換度1.31〜1.93及
びヒドロキシプロピル置換度0.05〜0.25)を含む水
溶液1200gを浸漬管により導入する。攪拌機を再び
始動する(500回転/分)。反応器内容物を加熱し、
62℃に保つ。操作圧力が、添付した表1に示された値
だけ低下した時、2Nの水性アンモニア8mlを導入し、
反応器内容物を冷却し、攪拌を約50回転/分に低下
し、脱気を行なう。大気圧で、熱処理を行ない(75℃
で15分)、反応器内容物を冷却し、残留塩化ビニルを
スチーム処理により除去する。
【0019】例5 段階1 三回の減圧の適用を行ない、その後窒素フラッシする。
触媒を25℃で窒素ガスシール下で導入する。反応器を
分離し、攪拌機を始動する(250回転/分)。塩化ビ
ニル700gを浸漬管により導入し、反応器内容物を5
0℃に加熱する。設定温度に達した時、ε−カプロラク
トン300gを浸漬管により導入する(時間=t0 )。
50℃で3時間運転した後、転化率は、100%と概算
される(ブランクテスト)。水150gをこの時点で注
入する。段階2 反応器内容物を30℃に冷却する。ついで、10mlのジ
クロロメタンに溶解したジミリスチルペルオキシジカー
ボネート0.7gを導入する。15分後に、3.7g/lの
メチルヒドロキシプロピルセルロース(20g/lの濃
度の水溶液中20℃の粘度:100mPas、メトキシ置換
度1.31〜1.93、ヒドロキシプロピル置換度0.05〜
0.25)を含む水溶液1350gを浸漬管により導入す
る。反応器内容物を加熱し、500回転/分の攪拌速度
で、54℃に保つ。操作圧力が3.5バール低下した時、
攪拌を約50回転/分に下げ、脱気を行なう。大気圧
で、熱処理を行ない(75℃で15分)、残留塩化ビニ
ルをスチーム処理により除去する(100℃で5分)。
触媒を25℃で窒素ガスシール下で導入する。反応器を
分離し、攪拌機を始動する(250回転/分)。塩化ビ
ニル700gを浸漬管により導入し、反応器内容物を5
0℃に加熱する。設定温度に達した時、ε−カプロラク
トン300gを浸漬管により導入する(時間=t0 )。
50℃で3時間運転した後、転化率は、100%と概算
される(ブランクテスト)。水150gをこの時点で注
入する。段階2 反応器内容物を30℃に冷却する。ついで、10mlのジ
クロロメタンに溶解したジミリスチルペルオキシジカー
ボネート0.7gを導入する。15分後に、3.7g/lの
メチルヒドロキシプロピルセルロース(20g/lの濃
度の水溶液中20℃の粘度:100mPas、メトキシ置換
度1.31〜1.93、ヒドロキシプロピル置換度0.05〜
0.25)を含む水溶液1350gを浸漬管により導入す
る。反応器内容物を加熱し、500回転/分の攪拌速度
で、54℃に保つ。操作圧力が3.5バール低下した時、
攪拌を約50回転/分に下げ、脱気を行なう。大気圧
で、熱処理を行ない(75℃で15分)、残留塩化ビニ
ルをスチーム処理により除去する(100℃で5分)。
【0020】例6 段階1 三回の減圧の適用を行ない、その後窒素でフラッシす
る。ε−カプロラクトン275gを、25℃で窒素ガス
シール下で導入する。反応器を分離し、攪拌機を始動す
る(250回転/分)。塩化ビニル725gを浸漬管に
より導入し、その後触媒を導入する。反応器内容物を5
0℃に加熱する。50℃で4時間運転した後、転化率
は、100%と概算される(ブランクテスト)。段階2 反応器内容物を40℃に冷却する。ついで、ジクロロメ
タン10ml中に溶解したアゾビスイソブチロニトリル0.
725gを導入する。15分後、2.67gのメチルヒド
ロキシプロピルセルロース(20g/lを含む水溶液中
20℃の粘度:100mPas、メトキシル置換度1.31〜
1.93、ヒドロキシプロピル置換度0.05〜0.25)を
含む水溶液1500gを浸漬管により導入する。反応器
内容物を加熱し、500回転/分の攪拌速度でもって、
62℃に保つ。操作圧力が5バール低下した時、2Nの
水性アンモニア21mlを導入する。攪拌を約50回転/
分に低下し、脱気を行なう。大気圧で、熱処理を行ない
(75℃で15分)、残留塩化ビニルをスチーム処理
(100℃で5分)により除去する。
る。ε−カプロラクトン275gを、25℃で窒素ガス
シール下で導入する。反応器を分離し、攪拌機を始動す
る(250回転/分)。塩化ビニル725gを浸漬管に
より導入し、その後触媒を導入する。反応器内容物を5
0℃に加熱する。50℃で4時間運転した後、転化率
は、100%と概算される(ブランクテスト)。段階2 反応器内容物を40℃に冷却する。ついで、ジクロロメ
タン10ml中に溶解したアゾビスイソブチロニトリル0.
725gを導入する。15分後、2.67gのメチルヒド
ロキシプロピルセルロース(20g/lを含む水溶液中
20℃の粘度:100mPas、メトキシル置換度1.31〜
1.93、ヒドロキシプロピル置換度0.05〜0.25)を
含む水溶液1500gを浸漬管により導入する。反応器
内容物を加熱し、500回転/分の攪拌速度でもって、
62℃に保つ。操作圧力が5バール低下した時、2Nの
水性アンモニア21mlを導入する。攪拌を約50回転/
分に低下し、脱気を行なう。大気圧で、熱処理を行ない
(75℃で15分)、残留塩化ビニルをスチーム処理
(100℃で5分)により除去する。
【0021】例7 この例を行なうため、容量3リットルの二つのステンレ
ス鋼実験室用反応器を使用し(例1に記載された付属品
を備える)、均質化用の弁を取り付けたステンレス鋼実
験室用ホモジナイザーを二つの反応器に連結する。段階1 全プラントへの三回の減圧の適用を行ない、その後窒素
でフラッシする。ついで、第一の重合反応器を分離す
る。反応器を25℃で窒素ガスシールしながら、触媒を
導入する。反応器を分離し、攪拌機を始動する(250
回転/分)。塩化ビニル1000gを浸漬管により導入
し、反応器内容物を50℃に加熱する。設定温度に達し
た時、ε−カプロラクトン100gを浸漬管により導入
する(時間=t0 )。50℃で3時間運転した後、転化
率は100%と概算される(ブランクテスト)。内容物
を20℃に冷却する。ついで、攪拌を停止する。
ス鋼実験室用反応器を使用し(例1に記載された付属品
を備える)、均質化用の弁を取り付けたステンレス鋼実
験室用ホモジナイザーを二つの反応器に連結する。段階1 全プラントへの三回の減圧の適用を行ない、その後窒素
でフラッシする。ついで、第一の重合反応器を分離す
る。反応器を25℃で窒素ガスシールしながら、触媒を
導入する。反応器を分離し、攪拌機を始動する(250
回転/分)。塩化ビニル1000gを浸漬管により導入
し、反応器内容物を50℃に加熱する。設定温度に達し
た時、ε−カプロラクトン100gを浸漬管により導入
する(時間=t0 )。50℃で3時間運転した後、転化
率は100%と概算される(ブランクテスト)。内容物
を20℃に冷却する。ついで、攪拌を停止する。
【0022】段階2 攪拌を停止した5分後に、8.3g/lのナトリウムラウ
リルベンゼンスルホネートを含む水溶液1200g及び
2g/lのアンモニアを含む水溶液150gを浸漬管に
より導入する。攪拌を再度開始する(250回転/
分)。5分後に、ジクロロメタン中に溶解されたジラウ
ロイルペルオキシド2.5g及びジミリスチルペルオキシ
ジカーボネート0.6gを浸漬管により導入する。開始剤
の導入20分後に、ホモジナイザーを二つの重合反応器
に連結する弁を開き、ホモジナイザーを、操作圧力を2
00バールに調節することにより始動する。全ての混合
物が第二の重合反応器に移された後、後者を分離する。
内容物を、120回転/分で攪拌しながら、57℃に加
熱する。t0 +4時間の時に、攪拌を150回転/分に
加速する。1バールの圧力低下後に、転化率は85%と
概算される。重合反応器内容物を80℃に加熱する。圧
力が6バールに達した後、攪拌を約50回転/分に低下
し、脱気を行なう。大気圧に達した時、ラテックスを排
気により沸騰させ、処理20分後にラテックスを室温に
冷却する。例1〜6に於いて、脱水及び乾燥後に、ポリ
−ε−カプロラクトンで変性されたポリ塩化ビニル(変
性PVC)を非粘着性の透明な、平均直径150〜16
0ミクロンの多少球形の粒子の形態で回収した。例7に
於いて、平均直径は約0.40ミクロンである。
リルベンゼンスルホネートを含む水溶液1200g及び
2g/lのアンモニアを含む水溶液150gを浸漬管に
より導入する。攪拌を再度開始する(250回転/
分)。5分後に、ジクロロメタン中に溶解されたジラウ
ロイルペルオキシド2.5g及びジミリスチルペルオキシ
ジカーボネート0.6gを浸漬管により導入する。開始剤
の導入20分後に、ホモジナイザーを二つの重合反応器
に連結する弁を開き、ホモジナイザーを、操作圧力を2
00バールに調節することにより始動する。全ての混合
物が第二の重合反応器に移された後、後者を分離する。
内容物を、120回転/分で攪拌しながら、57℃に加
熱する。t0 +4時間の時に、攪拌を150回転/分に
加速する。1バールの圧力低下後に、転化率は85%と
概算される。重合反応器内容物を80℃に加熱する。圧
力が6バールに達した後、攪拌を約50回転/分に低下
し、脱気を行なう。大気圧に達した時、ラテックスを排
気により沸騰させ、処理20分後にラテックスを室温に
冷却する。例1〜6に於いて、脱水及び乾燥後に、ポリ
−ε−カプロラクトンで変性されたポリ塩化ビニル(変
性PVC)を非粘着性の透明な、平均直径150〜16
0ミクロンの多少球形の粒子の形態で回収した。例7に
於いて、平均直径は約0.40ミクロンである。
【0023】添付した表1は、例1〜例7に関して、使
用される、カプロラクトン(CL)の量、塩化ビニル
(VC)の量、及びイオン性触媒(CATA)の量、並
びに重合の終了時の圧力低下の値(ΔP)、塩化ビニル
の転化率(DC)、変性PVCの回収量、変性PVCの
重量組成(PVC/PCLの割合)(PLC=ポリ−ε
−カプロラクトン)、変性PVCのグラフト化度、及び
ゲル透過クロマトグラフィーにより測定された数平均分
子量(Mn)を示す。7つの変性PVC試料を、樹脂10
0重量部に対し、カルシウム/亜鉛型の熱安定剤3部、
滑剤2.5部及びエポキシ化大豆油5部を含む組成物で調
べた。プレミックス各150gを、ロールミルで160
℃で8分間ブレンドした。ついで、得られたクレープを
165℃で4分間プレスして厚さ4mmのプラックを形成
した。7つの試料のクレープ及びプラックに関して行な
った評価を、添付された表2にまとめる。本発明の例1
及び2並びに5〜7に従って製造されたプラックに関し
て、室温で1ケ月貯蔵後に滲出を評価した。比較のため
の例3及び4に従って製造されたプラックに関して、室
温で1日貯蔵した後に、滲出を評価した。例1〜7に従
って製造されたプラックのいずれもが、未ゲル化点を示
さなかった。本発明の例1及び2の結果と、比較のため
の例3の結果との比較は、触媒の調製に於けるアリルア
ルコールに代えてn−ブタノールの使用が、ブレンド中
のロールへの粘着の問題、更にはプレスしたプラックに
関する滲出現像を示す非常に軽度にグラフト化された可
撓性の変性ポリ塩化ビニルをもたらすことを示す。本発
明の例1及び2の結果と、比較のための例4の結果との
比較は、重合後のポリ−ε−カプロラクトンへの不飽和
の導入が、上記の欠点(粘着、滲出)の全てを示す軽度
にグラフト化された可撓性の変性ポリ塩化ビニルをもた
らすことを示す。
用される、カプロラクトン(CL)の量、塩化ビニル
(VC)の量、及びイオン性触媒(CATA)の量、並
びに重合の終了時の圧力低下の値(ΔP)、塩化ビニル
の転化率(DC)、変性PVCの回収量、変性PVCの
重量組成(PVC/PCLの割合)(PLC=ポリ−ε
−カプロラクトン)、変性PVCのグラフト化度、及び
ゲル透過クロマトグラフィーにより測定された数平均分
子量(Mn)を示す。7つの変性PVC試料を、樹脂10
0重量部に対し、カルシウム/亜鉛型の熱安定剤3部、
滑剤2.5部及びエポキシ化大豆油5部を含む組成物で調
べた。プレミックス各150gを、ロールミルで160
℃で8分間ブレンドした。ついで、得られたクレープを
165℃で4分間プレスして厚さ4mmのプラックを形成
した。7つの試料のクレープ及びプラックに関して行な
った評価を、添付された表2にまとめる。本発明の例1
及び2並びに5〜7に従って製造されたプラックに関し
て、室温で1ケ月貯蔵後に滲出を評価した。比較のため
の例3及び4に従って製造されたプラックに関して、室
温で1日貯蔵した後に、滲出を評価した。例1〜7に従
って製造されたプラックのいずれもが、未ゲル化点を示
さなかった。本発明の例1及び2の結果と、比較のため
の例3の結果との比較は、触媒の調製に於けるアリルア
ルコールに代えてn−ブタノールの使用が、ブレンド中
のロールへの粘着の問題、更にはプレスしたプラックに
関する滲出現像を示す非常に軽度にグラフト化された可
撓性の変性ポリ塩化ビニルをもたらすことを示す。本発
明の例1及び2の結果と、比較のための例4の結果との
比較は、重合後のポリ−ε−カプロラクトンへの不飽和
の導入が、上記の欠点(粘着、滲出)の全てを示す軽度
にグラフト化された可撓性の変性ポリ塩化ビニルをもた
らすことを示す。
【0024】例8 例8を行なうため、伝熱液体を循環するためのジャケッ
ト、通常のステンレス鋼羽根付き攪拌機、反応体を導入
するための一組の浸漬管及び通常の温度調節系を取り付
けた300リットルの容量のステンレス鋼反応器を使用
する。段階1 3回の減圧の適用を行ない、その後窒素でフラッシす
る。アルミニウムとして表わされて142gの触媒を、
25℃で窒素ガスシール下で導入する。反応器を分離
し、攪拌機を始動する(100回転/分)。塩化ビニル
70kgを浸漬管により導入し、反応器内容物を50℃に
加熱する。設定温度に達した時、ε−カプロラクトン3
0kgを導入する。ε−カプロラクトンの重合を、50℃
で120分(t0 +120分)後に終了する。転化率は
100%と概算される(ブランクテスト)。ポリ−ε−
カプロラクトンは、3487の数平均分子量(Mn)(ゲ
ル透過クロマトグラフィーにより測定)を有する。
ト、通常のステンレス鋼羽根付き攪拌機、反応体を導入
するための一組の浸漬管及び通常の温度調節系を取り付
けた300リットルの容量のステンレス鋼反応器を使用
する。段階1 3回の減圧の適用を行ない、その後窒素でフラッシす
る。アルミニウムとして表わされて142gの触媒を、
25℃で窒素ガスシール下で導入する。反応器を分離
し、攪拌機を始動する(100回転/分)。塩化ビニル
70kgを浸漬管により導入し、反応器内容物を50℃に
加熱する。設定温度に達した時、ε−カプロラクトン3
0kgを導入する。ε−カプロラクトンの重合を、50℃
で120分(t0 +120分)後に終了する。転化率は
100%と概算される(ブランクテスト)。ポリ−ε−
カプロラクトンは、3487の数平均分子量(Mn)(ゲ
ル透過クロマトグラフィーにより測定)を有する。
【0025】段階2 反応器内容物を30℃に冷却する。ついで、ジクロロメ
タン中に44%のジミリスチルペルオキシジカーボネー
トを含む溶液200mlを導入する。5分後に、3.7g/
lのメチルヒドロキシプロピルセルロース(20g/l
の濃度の水溶液の20℃の粘度:100mPas、メトキシ
ル置換度1.31〜1.93及びヒドロキシプロピル置換度
0.05〜0.25)を含む水溶液135kgを浸漬管により
導入する。反応器内容物を加熱し、54℃に保つ。攪拌
速度を240回転/分とする。操作圧力が4kg低下した
時、反応器内容物を冷却し、攪拌を約20回転/分に低
下し、脱気を行なう。大気圧で、残留塩化ビニルをスチ
ーム処理(100℃で10分)により除去する。脱水及
び乾燥の後、ポリ−ε−カプロラクトンで変性されたポ
リ塩化ビニル(変性PVC)86.5kgを、平均直径15
0〜160ミクロンを有する非粘着性の透明な多少球形
の粒子の形態で回収する。回収された変性ポリマーは、
グラフト化度が51%であるポリ−ε−カプロラクトン
34重量%を含む。変性PVC試料を、上記の組成物と
同じ組成物で調べた。プレミックス150gをロールミ
ルで160℃で8分間ブレンドし、ロールへの粘着の問
題を示さなかった。ついで、得られたクレープを165
℃で4分間プレスして、厚さ4mmの外観が透明で、初期
のショアーA硬度(23℃で測定)が79であるプラッ
クを形成した。室温で1ケ月貯蔵した後、プラックは依
然として滲出を示さなかった。
タン中に44%のジミリスチルペルオキシジカーボネー
トを含む溶液200mlを導入する。5分後に、3.7g/
lのメチルヒドロキシプロピルセルロース(20g/l
の濃度の水溶液の20℃の粘度:100mPas、メトキシ
ル置換度1.31〜1.93及びヒドロキシプロピル置換度
0.05〜0.25)を含む水溶液135kgを浸漬管により
導入する。反応器内容物を加熱し、54℃に保つ。攪拌
速度を240回転/分とする。操作圧力が4kg低下した
時、反応器内容物を冷却し、攪拌を約20回転/分に低
下し、脱気を行なう。大気圧で、残留塩化ビニルをスチ
ーム処理(100℃で10分)により除去する。脱水及
び乾燥の後、ポリ−ε−カプロラクトンで変性されたポ
リ塩化ビニル(変性PVC)86.5kgを、平均直径15
0〜160ミクロンを有する非粘着性の透明な多少球形
の粒子の形態で回収する。回収された変性ポリマーは、
グラフト化度が51%であるポリ−ε−カプロラクトン
34重量%を含む。変性PVC試料を、上記の組成物と
同じ組成物で調べた。プレミックス150gをロールミ
ルで160℃で8分間ブレンドし、ロールへの粘着の問
題を示さなかった。ついで、得られたクレープを165
℃で4分間プレスして、厚さ4mmの外観が透明で、初期
のショアーA硬度(23℃で測定)が79であるプラッ
クを形成した。室温で1ケ月貯蔵した後、プラックは依
然として滲出を示さなかった。
【0026】
【表1】 表1 ─────────────────────────────────── 使用量 g 例 ΔP DC 変性PVC 番号 CL VC CATA(金属 バール % の量 g として表わす) 1 280 520 1.33 3.5 84 718 2 240 560 1.14 5 91 750 3 280 520 1.33 3.5 84 718 4 280 520 1.33 3.5 81 700 5 300 700 1.42 3.5 80 860 6 275 725 3.14 5.0 81 862 7 100 1000 0.47 1.0 85 950 ───────────────────────────────────
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】 表2 ─────────────────────────────────── 例 ブレンドの際の プラック外観 初期ショアーA硬度 番号 挙動 23℃ ─────────────────────────────────── 1 通常 透明、滲出なし 62 2 通常 透明、滲出なし 79 3 ロールに粘着 透明、滲出 62 4 ロールに粘着 透明、滲出 58 5 通常 透明、滲出なし 76 6 通常 透明、滲出なし 80 7 通常 透明、滲出なし 100 ───────────────────────────────────
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ニコル ドヴェール ベルギー国 ベー1020 ブリュッセル ア ベニュー ド パゴド 365 (72)発明者 ジャン マリー ブロンダン ベルギー国 ベー1050 ブリュッセル リ ュー ド エレーヌ 47 (72)発明者 ジャン ポール ビュルネイ ベルギー国 ベー1120 ブリュッセル リ ュー ド ロンバルシード 188
Claims (2)
- 【請求項1】 塩化ビニルポリマーでグラフト化され
た、数平均分子量が5,000未満であるラクトンポリ
マーからなることを特徴とする、ラクトンポリマーで変
性された塩化ビニルポリマー。 - 【請求項2】 塩化ビニルポリマーでグラフト化され、
グラフト化の程度が50%より高い、数平均分子量が
5,000未満であるε−カプロラクトンポリマーから
なることを特徴とする、請求項1記載の変性塩化ビニル
ポリマー。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
FR8903371A FR2645159B1 (fr) | 1989-03-13 | 1989-03-13 | Procede pour la fabrication de polymeres du chlorure de vinyle modifies par des polymeres de lactones |
BE8903371 | 1989-12-06 | ||
BE08901305 | 1989-12-06 | ||
BE8901305A BE1003634A3 (fr) | 1989-12-06 | 1989-12-06 | Procede pour la fabrication de polymeres du chlorure de vinyle modifies par des polymeres de lactones et nouveaux polymers du chlorure de vinyle modifies par des polymeres de lactones. |
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US5314970A (en) * | 1993-01-07 | 1994-05-24 | Elf Atochem North America, Inc. | OO-t-alkyl O-polycaprolactone monoperoxycarbonates |
US5290660A (en) * | 1993-04-23 | 1994-03-01 | Minnesota Mining And Manufacturing Company | Dye permeable polymer interlayers |
JP4654601B2 (ja) * | 2004-05-14 | 2011-03-23 | 富士ゼロックス株式会社 | 樹脂粒子及びその製造方法、静電荷現像用トナー及びその製造方法、静電荷像現像剤並びに画像形成方法。 |
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FR2604178B1 (fr) * | 1986-09-18 | 1988-11-18 | Solvay | Procede pour la fabrication de polymeres d'halogenures de vinyle modifies par des polymeres de composes heterocycliques oxygenes |
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