JPH11263322A - 紫外線殺菌装置 - Google Patents

紫外線殺菌装置

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JPH11263322A
JPH11263322A JP6151198A JP6151198A JPH11263322A JP H11263322 A JPH11263322 A JP H11263322A JP 6151198 A JP6151198 A JP 6151198A JP 6151198 A JP6151198 A JP 6151198A JP H11263322 A JPH11263322 A JP H11263322A
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ultraviolet
lamp
cap
lamps
sterilizing
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Masashi Shoji
正史 小路
Ken Shimizu
謙 清水
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HOSHIN KAGAKU SANGYOSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 出力の比較的小さな紫外線殺菌ランプを使用
してこの紫外線殺菌ランプから放射される紫外線を利用
し、殺菌対象物の凹部又は穴或いはこれらの周縁部を効
率良く殺菌できるようにする。 【解決手段】 紫外線の照射により殺菌が行われる凹部
32aを有するキャップ32を所定の姿勢で搬送する搬
送シュート12と、キャップ32の搬送方向と略平行を
なすように延在され且つ凹部32aに向けて紫外線を放
射する紫外線放射部を有する二以上の紫外線殺菌ランプ
13とを備え、この二以上の紫外線殺菌ランプ13は、
隣合う紫外線放射部の中心から中心までのピッチpを凹
部32aの大きさ以下に設定すると共に、紫外線放射部
のランプ表面からキャップ32までの距離を凹部32a
の大きさ以下に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然水やコーヒー
飲料、果実飲料等の飲料用流体、醤油やソース等の流体
調味料、粉体若しくは粒体からなる胡椒や砂糖等の固体
調味料、或いは加工果実や加工野菜等の加工食品等の食
品が充填されるプラスチック製ボトルやガラス瓶等の容
器、或いはこの容器の開口部に取り付けられるプラスチ
ック製キャップや金属製キャップ若しくはキャップ型栓
等の蓋体の殺菌に使用して好適な紫外線殺菌装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、例えば、天然水や緑茶そ
の他の飲料が充填されるプラスチック製ボトルや、この
ボトルの開口部である注ぎ口に取り付けられるプラスチ
ック製キャップ等は、それらの内面を紫外線殺菌ランプ
から放射される紫外線により殺菌して使用するようにし
ている。
【0003】例えば、図15に示すように、キャップ1
は、ボトルの注ぎ口に嵌合される凹部1aを紫外線殺菌
ランプ2に向けた姿勢を保持して、この紫外線殺菌ラン
プ2の長手方向に沿って搬送される。この搬送時、紫外
線殺菌ランプ2から放射される紫外線がキャップ1の凹
部1a側に照射され、この紫外線により凹部1a側の端
面及び凹部1a内面に付着している細菌等が殺菌され、
これにより飲料が充填された後の衛生状態が維持されて
いる。
【0004】このような殺菌処理に使用される紫外線の
殺菌力は、紫外線殺菌ランプ2の出力の大小とこの紫外
線殺菌ランプ2から殺菌対象物であるキャップ1までの
距離とによって変化する。この紫外線強度(μw/cm
2 )に紫外線を照射した時間(sec)を掛けることに
より紫外線照射量(μw・sec/cm2 )が得られ、
この紫外線照射量が紫外線殺菌の基礎として用いられ
る。
【0005】即ち、紫外線殺菌ランプ2の紫外線の出力
が等しい場合には、紫外線殺菌ランプ2に近いほど紫外
線による殺菌力は強く、この紫外線殺菌ランプ2から離
れると、一定の距離まではその距離に比例して弱くな
り、その距離を越えると距離の二乗に比例して弱くな
る。また、紫外線殺菌ランプ2からの距離が等しい場合
には、紫外線の出力が大きいほど殺菌力が強くなる。従
って、キャップ1の殺菌力を紫外線の出力と照射距離と
から考えると、消費電力の大きな紫外線殺菌ランプ2を
用いて、その紫外線殺菌ランプ2の近くにキャップ1を
通過させることが好ましく、これにより高い殺菌効果を
得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の紫外線殺菌装置において、消費電力の大きな
紫外線殺菌ランプを使用すると、大出力の紫外線殺菌ラ
ンプは発熱量が大きいために、その発熱によって紫外線
の放射が抑制されることになると共に、殺菌対象物であ
るキャップ等を加熱して熱影響を与えることになる。そ
のため、紫外線殺菌ランプの発熱を防ぐために強制冷却
装置等の発熱抑制手段を設ける必要性があり、装置全体
の構成が複雑になるばかりでなくランニングコストが高
くなり、更に紫外線殺菌ランプ2の寿命が短くなって不
経済であるという課題があった。
【0007】また、図15に実線で示すように、発熱に
よる影響を少なくするために紫外線殺菌ランプ2をキャ
ップ1から遠ざけると、キャップ1に当たる紫外線の紫
外線殺菌ランプにおける放射範囲が狭小になり、キャッ
プ1の照射に使用される紫外線の割合(以下「照射効
率」という。)が著しく低下することになる。
【0008】例えば、図15において、キャップ1の外
径Cを30mm、このキャップ1の凹部1a側の端部に
設けられ且つ開封時にミシン目状の破断部により破断さ
れてボトル側に残される取付リング1bの外径CAを3
2mm、キャップ1の高さHを20mm、紫外線殺菌ラ
ンプ2の外径Dを40mmとして、この紫外線殺菌ラン
プ2をキャップ1に近い位置S1(離間距離L1=10
mm)から遠い位置S2(離間距離L2=40mm)に
移動すると、その放射範囲は放射角度φ=56°から放
射角度θ=30°に変化する。
【0009】その結果、紫外線殺菌ランプ2の有効放射
範囲(キャップ1の照射角度に対する紫外線の全放射角
度360°)が30°/360°となり、キャップ1の
殺菌に供される紫外線の量が紫外線の全放射量に対して
1/12しか利用されていないことになる。しかも、キ
ャップ1に照射される紫外線がビーム状に集中するた
め、キャップ1の凹部1a内において、取付リング1b
やねじ部の内側に影となる部分が大きく現れ、この影部
分3に存在する細菌等が紫外線による殺菌から除外され
て取り残されることになるという課題もあった。
【0010】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、出力の比較的小さな紫外線殺菌
ランプを使用してこの紫外線殺菌ランプから放射される
紫外線を利用し、殺菌対象物の凹部又は穴或いはこれら
の周縁部を効率良く殺菌できるようにすると共に、その
ための構成が簡単であって取扱いの容易な紫外線殺菌装
置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1
に係る発明は、紫外線の照射により殺菌が行われる凹部
又は穴を有する殺菌対象物を所定の姿勢で搬送する搬送
手段と、殺菌対象物の搬送方向と略平行をなすように延
在され且つ凹部又は穴に向けて紫外線を放射する一又は
二以上の紫外線放射部を有する二以上又は一の紫外線殺
菌ランプとを備え、この二以上又は一の紫外線殺菌ラン
プは、隣合う紫外線放射部の中心から中心までのピッチ
を凹部又は穴の大きさ以下に設定すると共に、紫外線放
射部の表面から殺菌対象物までの距離を凹部又は穴の大
きさ以下に設定してなることを特徴としている。
【0012】本出願の請求項2に係る発明は、二以上又
は一の紫外線殺菌ランプは、一の紫外線放射部を有する
一の紫外線殺菌ランプの二以上の組み合せ若しくは二以
上の紫外線放射部を有する一の紫外線殺菌ランプの単体
又はこれらの組み合せからなることを特徴としている。
【0013】また、本出願の請求項3に係る発明は、二
以上又は一の紫外線殺菌ランプは、1本当りの最大消費
電力が120ワット以下であって、それぞれの紫外線放
射部の外径が30mm以下であることを特徴としてい
る。
【0014】更に、本出願の請求項4に係る発明は、紫
外線放射部の外径は、20mm以下5mm以上の範囲内
にあることを特徴としている。
【0015】そして、本出願の請求項5に係る発明は、
紫外線放射部間のピッチを35mm以下にすると共に、
殺菌対象物に最も近い紫外線放射部のランプ表面から殺
菌対象物までの距離を35mm以下にしたことを特徴と
している。
【0016】また、本出願の請求項6に係る発明は、殺
菌対象物は、食品が取り出される開口部を有する容器又
はこの容器の開口部に取り付けられる蓋体であることを
特徴としている。
【0017】更に、本出願の請求項7に係る発明は、二
以上又は一の紫外線殺菌ランプを収納する開閉可能なケ
ーシング本体と、このケーシング本体の開放時に紫外線
殺菌ランプへの通電を遮断する電力遮断手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0018】本出願は、上述のように構成したことによ
り、請求項1の発明では、搬送手段で搬送されてきた殺
菌対象物の凹部又は穴或いはその周縁部に対して、二以
上又は一の紫外線殺菌ランプの二以上の紫外線放射部か
ら紫外線が放射されると共に、隣合う紫外線放射部の中
心から中心までのピッチが凹部又は穴の大きさと等しい
か又はそれ以下に設定されているため、紫外線殺菌ラン
プの発熱を極力抑えて殺菌対象物に対して熱影響を与え
ることがなく、出力の比較的小さな紫外線殺菌ランプで
効率良く殺菌対象物の紫外線殺菌を行うことができる。
【0019】請求項2の発明では、直線状又は曲線状に
延在された一の紫外線放射部を有する紫外線殺菌ランプ
を2個又は3個以上平行に配置し、若しくは二以上の紫
外線放射部を有する紫外線殺菌ランプを1個配置し、又
は一の紫外線放射部を有する紫外線殺菌ランプと二以上
の紫外線放射部を有する紫外線殺菌ランプを組み合せて
2個又は3個以上平行に配置することにより、比較的小
出力でありながら効率よく紫外線殺菌処理を行うことが
できる光源が得られる。
【0020】また、請求項3の発明では、1本の最大消
費電力が120ワット以下で紫外線放射部の外径が30
mm以下の紫外線殺菌ランプとすることにより、発熱量
が少なくて殺菌対象物の近くに設置することができる。
【0021】更に、請求項4の発明では、紫外線放射部
の外径を20mm以下5mm以上の範囲内に設定するこ
とにより、紫外線殺菌ランプを殺菌対象物に可及的に近
づけることができ、小出力であって発熱量が少ない理想
的な光源が得られる。
【0022】そして、請求項5の発明では、紫外線放射
部間のピッチを35mm以下としてランプ表面から殺菌
対象物までの距離を35mm以下に設定することによ
り、比較的小出力でありながら効率よく紫外線殺菌処理
を行うことができる。
【0023】また、請求項6の発明では、殺菌対象物で
ある容器の開口部又はその開口部に取り付けられる蓋体
を紫外線によって効率良く殺菌処理することができる。
【0024】更に、請求項7の発明では、紫外線殺菌ラ
ンプの点灯異常或いは容器や蓋体の詰まり等による搬送
異常等を解消するためにケーシング本体を開放すると、
電力遮断手段の働きで紫外線殺菌ランプへの通電が遮断
されて消灯するため、その後のランプ交換作業や蓋体等
の詰まり等の解消作業を安全に行うことができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明の紫外線殺菌装
置の第1の実施の例を示すもので、図4のX−X線部分
の拡大断面図、図2は本発明の紫外線殺菌装置の第2の
実施の例を示すもので、図4のX−X線部分に相当する
部分の拡大断面図、図3は図1に示す紫外線殺菌装置の
全体構成を示す平面図、図4は図1に示す紫外線殺菌装
置の全体構成を示す側面図、図5は本発明に係る搬送手
段の要部を示す斜視図である。更に、図6A,Bは紫外
線照射強度の実験例を示す説明図、図7は図6に基づく
実験例におけるランプ本数と紫外線受光量との関係を示
すグラフである。
【0026】図8は本発明に係る紫外線殺菌ランプの第
1の例と殺菌対象物の第1の例との関係を断面して示す
説明図、図9は図8の紫外線殺菌ランプの全体構成を示
す平面図である。図10は本発明に係る紫外線殺菌ラン
プの第2の例と殺菌対象物の第1の例との関係を断面し
て示す説明図、図11は図10の紫外線殺菌ランプの全
体構成を示す平面図、図12は図11の紫外線殺菌ラン
プの配置の変形例を示す平面図である。更に、図13は
本発明に係る紫外線殺菌ランプと殺菌対象物の第2の例
との関係を断面して示す説明図、図14は本発明に係る
紫外線殺菌装置の全体構成を示す外観斜視図である。
【0027】図1〜図5に示す本発明の第1の実施の例
に係る紫外線殺菌装置10は、蓋体の一具体例を示すプ
ラスチック製キャップ32を殺菌対象物としたもので、
天然水、清涼飲料、果実飲料等の飲料が充填されるプラ
スチック製ボトルの開口部である注ぎ口に取り付けられ
るキャップ32に紫外線を放射し、このキャップ32の
凹部32aの内面及びこの凹部32aの周縁部を紫外線
により殺菌できるようにしたものである。この紫外線殺
菌装置10は、横長とされた箱状のケーシング本体11
と、このケーシング本体11を長手方向に貫通する搬送
手段の一具体例を示す搬送シュート12と、このケーシ
ング本体11内に収納された3本の紫外線殺菌ランプ1
3a,13b,13c等を備えている。
【0028】ケーシング本体11は、断面形状がコ字形
をなす樋状の第1ケーシング14と第2ケーシング15
とを有している。そして、両ケーシング14,15は、
互いの開口部14a,15aを対向させて重ね合わされ
ている。この第1及び第2ケーシング14,15の開口
部14a,15a側の一側には、長手方向に適当な間隔
をあけて複数個の着脱可能なスライド式ヒンジ16が取
り付けられている。これにより、第1及び第2ケーシン
グ14,15が開閉可能であって、互いに着脱可能に構
成されている。
【0029】更に、第1及び第2ケーシング14,15
の開口部14a,15a側の他側には、同じく長手方向
に適当な間隔をあけて複数個の締結金具17が取り付け
られている。この締結金具17は、第1ケーシング14
に取り付けられる操作部材18と、第2ケーシング15
に取り付けられる固定部材19とを有し、操作部材18
には係止片18aとこの係止片18aを進退させる操作
片18bとが設けられている。この操作部材18の係止
片18aを固定部材19に係合し、この状態で操作片1
8bを後退動作させることにより、操作部材18と固定
部材19とが締結される。これにより、図1に示すよう
に、第1及び第2ケーシング14,15が互いに重ね合
わされてケーシング本体11が構成される。
【0030】このケーシング本体11には、その開放時
に紫外線殺菌ランプ13a〜13cへの通電を遮断する
電力遮断手段が設けられている。この電力遮断手段は、
第2ケーシング15に取り付けられたリミットスイッチ
35と、第1ケーシング14に固定された押圧片36と
から構成されている。この電力遮断手段の押圧片36
は、リミットスイッチ35の作動子に対向するように設
置されており、両ケーシング14,15を重ね合わせた
ときには作動子が押圧されてリミットスイッチ35がオ
ンとなり、両ケーシング14,15を開放すると作動子
が押圧片36から離れてリミットスイッチ35がオフと
なる。このリミットスイッチ35のオフにより、紫外線
殺菌ランプ13a〜13cへの電力供給が停止されて消
灯するようになっている。
【0031】また、第1ケーシング14の長手方向の中
途部には、ケーシング本体11内を観察するための観察
窓20が長手方向に沿って延在するように設けられてい
る。この観察窓20の上下には枠片21a,21bがそ
れぞれ固定されており、これらの枠片21a,21b間
に窓ガラス22が装着されている。そして、各枠片21
a,21bに取付ねじ23で固定される押え片24a,
24bにより、観察窓20を閉塞する窓ガラス22が保
持されている。この窓ガラス22の外側には窓カバー2
5が配置されており、この窓カバー25と第1ケーシン
グ14との重ね合わせ面側の一側には、長手方向に適当
な間隔をあけて2個のヒンジ26が取り付けられてい
る。このヒンジ26により窓カバー25が第1ケーシン
グ14に回動可能に支持されて、観察窓20が開閉可能
とされている。
【0032】この第1ケーシング14の内部には、第2
ケーシング15の開口部15aに臨むように3個の紫外
線殺菌ランプ13a,13b,13cが横並びに配置さ
れている。これらの紫外線殺菌ランプ13a〜13c
は、紫外線を透過する材質(例えば、紫外線透過性フッ
素樹脂等)によって直線状に形成されたランプ本体と、
このランプ本体の軸方向両端部に固定された一対のラン
プソケット等を有し、各ランプソケット内にフィラメン
トが保持されている。これら紫外線殺菌ランプ13a〜
13cのランプ本体が紫外線放射部を構成しており、こ
のランプ本体内に、例えば水銀とアルゴンガス等を封入
することにより、全体として低圧殺菌ランプと呼ばれる
放電灯が構成されている。従って、これらの紫外線殺菌
ランプ13a〜13cには、それぞれ1本当り1個の紫
外線放射部が設けられている。
【0033】この紫外線殺菌ランプ13a〜13cは、
波長が1〜400nm程度の波長範囲を有する紫外線の
うち、特に254nm付近に強い線スペクトルを有する
殺菌線を発生するものである。この紫外線殺菌ランプ1
3a〜13cの1本当りの消費電力は120ワット
(W)以下10W以上であることが好ましく、更には1
00W以下50W以上のものが好適である。このような
範囲内の消費電力を有する紫外線殺菌ランプを使用する
理由は、紫外線の放電に際して発熱量が比較的少なく、
発熱による紫外線殺菌線(波長253.7nm)の減衰
が少ないと共に、常温又はケーシング本体11内の温度
(40℃程度)における温度安定性が良い等の理由によ
るものである。
【0034】これら紫外線殺菌ランプ13a〜13cの
後方のうち、観察窓20を除いた部分には反射板27が
配置されている。この反射板27は、3個の紫外線殺菌
ランプ13a〜13cを並べたよりも若干幅広であっ
て、その幅方向両側を内側に折り曲げたような形状を有
する帯状の板材からなり、その内面に鏡面加工等を施す
ことによって反射面が形成されている。この反射板27
は、紫外線殺菌ランプ13a〜13cから放射された紫
外線をこれら紫外線殺菌ランプ13a〜13c側に反射
させるものである。
【0035】この反射板27からの反射による紫外線を
紫外線殺菌ランプ13a〜13cから直接放射される紫
外線に加えて第1ケーシング14の開口部14aから搬
送シュート12側に放出させることにより、第2ケーシ
ング15の開口部15a内に多くの紫外線を照射させる
ことを目的としている。また、反射板27の他の効果と
しては、第1ケーシング14側に熱が伝達されるのが抑
制されるため、第1ケーシング14に触ったときの火傷
防止にも役立っている。この反射板27の材質として
は、アルミニウム板や鉄板等を使用できるが、キャップ
32に対する薬剤の噴霧工程を考慮するとステンレス鋼
板が好適である。
【0036】また、第1ケーシング14の適宜位置(こ
の実施の例では長手方向の両側部)には、多数の貫通穴
からなる空気抜き穴28が設けられており、これら空気
抜き穴28からケーシング本体11内の温められた空気
を抜いて紫外線殺菌ランプ13a〜13cの発熱を抑制
している。更に、第1ケーシング14の長手方向の一方
の端部には、3個の紫外線殺菌ランプ13a〜13cに
通電するための3個のソケットコネクタ29が設けられ
ている。これらのソケットコネクタ29は、ケーシング
本体11内において長手方向両端部に設置されたランプ
ソケットに接続されており、これらランプソケットを介
して3個の紫外線殺菌ランプ13a〜13cと3個のソ
ケットコネクタ29とがそれぞれ電気的に接続されてい
る。尚、3個のソケットコネクタ29を1個にして、3
個の紫外線殺菌ランプ13a〜13cの配線を1箇所に
まとめる構成としてもよい。
【0037】一方、第2ケーシング15には、搬送シュ
ート12が長手方向に挿通されている。この搬送シュー
ト12は、6本の棒状のシュート棒30a,30b,3
0c,30d,30e,30fと、これらのシュート棒
30a〜30fを長手方向の適宜位置で固定支持する複
数個の枠部材31とを備えている。6本のシュート棒3
0a〜30fは、上部中央に位置する上シュート棒30
aと、下部中央に位置する下シュート棒30bと、一方
の側面の上下に配置される横上シュート棒30c及び横
下シュート棒30dと、他方の側面の上下に配置される
横上シュート棒30e及び横下シュート棒30fとから
なる。
【0038】これらシュート棒30a〜30fのうち、
上シュート棒30aは、キャップ32の高さ方向の位置
を規制して搬送時における跳ね上がりを防止する。ま
た、下シュート棒30bは、キャップ32を下方から支
えるもので、上下のシュート棒30a,30b間にはキ
ャップ32の直径Cよりも若干大きな間隔が設定されて
いる。更に、両側面の上下に配置される左右の横上下シ
ュート棒30c〜30fは、キャップ32の倒れ込みを
防止するもので、左右の横上下シュート棒30c〜30
f間にはキャップ32の高さHよりも若干大きな間隔が
設定されている。
【0039】これら6本のシュート棒30a〜30f
は、枠部材31の内面に溶接やろう付け等の固着手段に
よって固定されている。この実施の例では、図3に示す
ように、4個の枠部材31が使用されていて、これら枠
部材31を取付ねじ等の固着手段で第2ケーシング15
に固定することにより、搬送シュート12がケーシング
本体11の所定位置に取り付けられている。尚、図示し
ないが枠部材31は、ケーシング本体11の外部におい
ても必要な数だけ使用されていて、その枠部材を支持す
るスタンド等の支持手段によって所定の高さを保持する
ように構成されている。
【0040】これら6本のシュート棒30a〜30f及
び枠部材31の材質としては、溶接の可能なステンレス
鋼等の金属が好適であるが、紫外線に対する抵抗力のあ
る合成樹脂(例えば、紫外線透過性フッ素樹脂)等を適
用することもできる。特に、シュート棒に紫外線透過性
フッ素樹脂を使用する場合には、紫外線殺菌ランプ13
a〜13c側に位置する横上下シュート棒30c,30
dが紫外線を遮ることがなくそのまま透過させることが
できるため、紫外線殺菌の死角を生ずることなく、キャ
ップ32の凹部32a内に紫外線を照射させることがで
きる。この場合、紫外線透過性フッ素樹脂のシュート棒
はランプ側に位置する横上下シュート棒30c,30d
のみであってもよく、また6本のシュート棒30a〜3
0fすべてであってもよい。
【0041】この紫外線透過性フッ素樹脂の具体例とし
ては、パーフルオロアルコキシ樹脂(PFA)(以下
「PFA樹脂」という。)や四フッ化エチレン六フッ化
プロピレン共重合樹脂(FEP)(以下「FEP樹脂」
という。)等を挙げることができる。ここに挙げたPF
A樹脂及びFEP樹脂は、各種プラスチックの中でも特
に卓越した諸性質を持っており、耐熱・耐低温性、耐薬
品性、電気絶縁性、高周波特性等が非常に優れ、しかも
特異な非粘着性と低摩擦特性を兼ね備えている。特に、
光の透過率(%)は、紫外線の殺菌力が最も強くなる波
長253.7nmの部分において略最高点に達し、光透
過率略95%を保持するような特性を有している。
【0042】尚、6本のシュート棒30a〜30fを金
属で形成した場合にも、少なくとも紫外線殺菌ランプ1
3a〜13c側に位置する横上下シュート棒30c,3
0dの外周面の全面に紫外線透過性フッ素樹脂をコーテ
ィングして反射膜を形成することにより、その反射膜で
紫外線を反射させて横上下シュート棒30c,30dに
よる影の発生を少なくすることができる。
【0043】このような搬送シュート12によってキャ
ップ32は、図3及び図4において、例えば圧縮空気の
圧力等で押されて、長手方向の一方から他方に向けて搬
送される。このキャップ32の搬送手段としては、この
他にも、例えば搬送シュート12を長手方向に傾けて自
重によって移送させるようにしてもよく、或いはベルト
コンベアやキャッチ型コンベア、キャッチ型円板等の移
送手段によって搬送させる構成とすることもできる。
【0044】また、キャップ32は、一面側に開口した
凹部32aを有する円筒状の蓋体からなり、その凹部3
2aの内周面には、ボトルの注ぎ口に設けられたネジ部
に螺合されるネジ部32bが設けられている。このキャ
ップ32の開口側には、円周方向に間欠的に連続するミ
シン目状の破断部33aを設け、これにより破断部33
aの先端側に取付リング33が形成されている。この取
付リング33は、ボトルの注ぎ口にキャップ32を固着
するためのもので、キャップ32を所定以上の力で回し
て破断部33aを切断することにより、キャップ32が
取付リング33から分離されて注ぎ口から取り出すこと
ができる。
【0045】このような構成を有するキャップ32と3
個の紫外線殺菌ランプ13a〜13cとの間隔は、次の
ように設定されている。即ち、3個の紫外線殺菌ランプ
13a〜13cは、隣合う紫外線殺菌ランプの紫外線を
放射する紫外線放射部の1の中心から他の中心までのピ
ッチpを凹部32aの直径C1以下(等しくてもよ
い。)に設定すると共に、これら紫外線放射部のうちキ
ャップ32に最も近い位置にある紫外線放射部のランプ
表面からキャップ32までの距離L(この実施例では3
個の紫外線放射部は等しい距離Lに設定されている。)
を凹部32aの直径C1以下(等しくてもよい。)に設
定している。
【0046】図1において具体的な数値を挙げると、次
のような値である。即ち、3個の紫外線殺菌ランプ13
a〜13cの各紫外線放射部の直径Dは15mm、隣合
う紫外線放射部間のピッチpは17mm、紫外線放射部
の先端からキャップ32までの距離Lは約12mm、各
シュート棒30a〜30fの直径dは5mmである。そ
して、キャップ32の直径Cは27mm、その凹部32
aの内径C1は23mm、高さHは18mmである。
【0047】このような寸法関係において、3個の紫外
線殺菌ランプ13a〜13cとキャップ32との間に
は、このキャップ32の倒れを阻止して凹部32aをラ
ンプ側に対向させるための2本の横上下シュート棒30
c,30dが介在するため、それぞれの紫外線放射部か
らキャップ32に向けて放射される紫外線の一部は2本
の横上下シュート棒30c,30dによって遮られる。
このとき、中央に位置する紫外線殺菌ランプ13bのキ
ャップ32に対する放射角度θ1は、横上下シュート棒
30c,30dによって上下の一部が遮蔽されるために
略48°であった。従って、この紫外線殺菌ランプ13
bの1本のみでは、凹部32aの開口側内周縁において
紫外線の当たらない影部分3ができてしまうことにな
る。
【0048】一方、上に位置する紫外線殺菌ランプ13
aのキャップ32に対する放射角度θ2は同じく略48
°であり、キャップ32に向けて放射される紫外線の一
部は横上シュート棒30cによって遮られるが、その紫
外線の下縁側が横下シュート棒30dの背面側に入り込
み、上述した下の影部分3を照射する。同様に、下に位
置する紫外線殺菌ランプ13cのキャップ32に対する
放射角度θ2も同じく略48°であり、キャップ32に
向けて放射される紫外線の一部は横下シュート棒30d
によって遮られるが、その紫外線の上縁側が横上シュー
ト棒30cの背面側に入り込み、上述した上の影部分3
を照射する。
【0049】従って、中央の紫外線殺菌ランプ13bの
紫外線照射によって上下にできる影部分3は、上下の紫
外線殺菌ランプ13a,13cの紫外線照射によって消
されるため、キャップ32の凹部32a内に紫外線を満
遍なく照射して、凹部32a内の紫外線による殺菌を確
実に行うことができる。しかも、3個の紫外線殺菌ラン
プ13a〜13cは、上述したようにランプ1本当りの
最大消費電力が120W以下であり、特に、この実施例
のように1本当り80W以下である場合には、各紫外線
殺菌ランプ13a〜13cからの発熱量が多くないた
め、発熱による紫外線殺菌線の減衰を生ずることがな
く、若しくはその減衰が小さいことから、ランプの寿命
を長持ちさせることができる。
【0050】更に、この実施例のように小さなワット数
の紫外線殺菌ランプを平面上に3本並べたことにより、
紫外線の照射面における照度分布を平均化することがで
きる。そのため、この実施例によれば、紫外線による殺
菌効率を向上させることができると共に、構造が比較的
簡単であって取扱いが容易で、しかも殺菌効率の高い紫
外線殺菌装置を提供することができる。
【0051】図2は、図1の一部を変形した実施例を示
すもので、3個の紫外線殺菌ランプ43a〜43cのう
ち、中央に位置する紫外線殺菌ランプ43bの直径D1
を8mmと小さくする一方、その上下に位置する紫外線
殺菌ランプ43a及び43cの直径D2を20mmと大
きくし、更に、搬送シュート42の上下のシュート棒4
4a,44bを断面方形にしてキャップ32との接触面
積を大きくしたものである。他の構成は、上述した実施
例と同様である。
【0052】図2において、隣合う紫外線放射部間のピ
ッチp1は14mm、中央の紫外線放射部の先端からキ
ャップ32までの距離L1は約11mm、中央の紫外線
放射部の先端と上下の紫外線放射部の先端との段差L2
は約2mm、横上下シュート棒44c,44d及び44
e,44fの直径dは5mmである。そして、キャップ
32の直径Cは27mm、キャップ32の凹部32aの
内径C1は23mm、高さHは18mmであった。
【0053】このような寸法関係において、3個の紫外
線殺菌ランプ43a〜43cとキャップ32との間には
2本の横上下シュート棒44c,44dが介在するた
め、それぞれの紫外線放射部からキャップ32に向けて
放射される紫外線の一部は2本の横上下シュート棒44
c,44dによって遮られる。このとき、中央に位置す
る紫外線殺菌ランプ43bのキャップ32に対する放射
角度θ3は略60°であったが、横上下シュート棒43
c,43dによって上下の一部が遮蔽された。従って、
この紫外線殺菌ランプ43bの1本のみでは、凹部32
aの開口側内周縁において紫外線の当たらない影部分3
ができてしまうことになる。
【0054】一方、上に位置する紫外線殺菌ランプ43
aのキャップ32に対する放射角度θ4は略48°であ
り、このキャップ32に向けて放射される紫外線の一部
は横上シュート棒43cによって遮られるが、その紫外
線の下縁側が横下シュート棒43dの背面側に入り込
み、下の影部分3を照射する。同様に、下に位置する紫
外線殺菌ランプ43cのキャップ32に対する放射角度
θ4も同じく略48°であり、このキャップ32に向け
て放射される紫外線の一部は横下シュート棒43dによ
って遮られるが、その紫外線の上縁側が横上シュート棒
43cの背面側に入り込み、上の影部分3を照射する。
【0055】従って、中央の紫外線殺菌ランプ43bの
紫外線照射によって上下にできる影部分3は、上下の紫
外線殺菌ランプ43a,43cの紫外線照射によって消
されるため、キャップ32の凹部32a内に紫外線を満
遍なく照射することができ、凹部32a内の紫外線によ
る殺菌を確実に行うことができる。そして、上述した実
施例と同様に、3個の紫外線殺菌ランプ13a〜13c
の1本当りの消費電力が120W以下であり、特に、8
0W以下とした場合には、各紫外線殺菌ランプ43a〜
43cからの発熱量が多くないため、発熱による紫外線
殺菌線の減衰を生ずることがなく、若しくはその減衰を
小さく押えることができる。従って、この紫外線殺菌装
置10のランニングコストを押えることができると共
に、ランプの寿命を長持ちさせることができる。
【0056】このような構成を有する紫外線殺菌装置1
0において、図3及び図4に示すように、搬送シュート
12(又は42)の一方から他方に向けてキャップ32
を圧縮空気の力等で搬送すると、図1又は図2に示すよ
うに、そのキャップ32が6本のシュート棒30a〜3
0f(又は44a〜44f)にガイドされて3個の紫外
線殺菌ランプ13a〜13c(又は43a〜43c)の
前を、その紫外線放射部に沿って移動する。
【0057】この際、各紫外線殺菌ランプ13a〜13
cの紫外線放射部から放射される紫外線がキャップ32
の凹部32a側に照射され、その紫外線が上述したよう
に凹部32a内に満遍なく入り込む。そのため、キャッ
プ32の紫外線による殺菌処理を確実に行うことがで
き、その凹部32a内に付着した細菌等が確実に殺菌さ
れた状態の衛生的なキャップ32を、飲料が充填された
後のボトルの注ぎ口を密封するために提供することがで
きる。
【0058】この場合、ヒンジ26を回動中心として窓
カバー25を上方に跳上げ、窓ガラス22を露出させて
ケーシング本体11の内部を覗くことにより、第1ケー
シング14の観察窓20及び反射板27の開口窓27a
を介して紫外線殺菌ランプ13a〜13c及び搬送シュ
ート12の一部を観察することができる。これにより、
紫外線殺菌ランプ13a〜13cの点灯状態の良否や、
キャップ32が搬送シュート12を通過する状態の適否
等を判断することができる。
【0059】この観察の結果、例えば、紫外線殺菌ラン
プ13a〜13cのいずれかに点灯不良が生じている場
合、或いはキャップ32が搬送シュート12に詰まって
移動していない場合等には、作業を中断してその故障を
取り除くようにする。この場合には、まず、全ての締結
金具17のロックを解除する。この締結金具17のロッ
ク解除は、操作片18bを起こして係止片18aを固定
部材19側に移動し、この固定部材19との係合を解除
することによって行う。
【0060】この締結金具17のロックを解除した後、
図1においてヒンジ16を中心として、例えば第1ケー
シング14を時計方向へ回動させることにより、第1ケ
ーシング14と第2ケーシング15との接合面が開かれ
て、それらの開口部14a,15aから3個の紫外線殺
菌ランプ13a〜13c及び搬送シュート12が露出さ
れる。これにより、押圧片36で押圧されている作動子
が延びてリミットスイッチ35がオフとなり、3個の紫
外線殺菌ランプ13a〜13cへの電力の供給が遮断さ
れる。
【0061】そこで、点灯不良の紫外線殺菌ランプを新
たな紫外線殺菌ランプに取り替え、或いは搬送シュート
12に詰まっているキャップ32を取り除くことによ
り、上述したような故障を除去することができる。従っ
て、3個の紫外線殺菌ランプ13a〜13cが消灯して
紫外線の放射が停止されるため、作業者が顔や目に紫外
線を浴びるおそれがなく、ランプ交換等の作業を安全に
行うことができる。
【0062】ここで、図6及び図7に基づいて、紫外線
殺菌ランプの本数とランプ直径の大小とによって殺菌対
象物が受ける紫外線の受光量の違いについて説明する。
図6は、殺菌対象物に照射される紫外線の強度を受光量
測定器を用いて測定する実験例を示すもので、同図Aに
示す実験例1はキャップ32上面における受光量測定を
示し、同図Bに示す実験例2はキャップ32底面におけ
る受光量測定を示している。この実験例に使用した受光
量測定器は、UVR−2という型式の紫外線254nm
測定受光器(株式会社トプコン製)である。
【0063】即ち、図6Aにおいては、紫外線殺菌ラン
プ13(厳密には紫外線放射部)のランプ表面から受光
量測定器のセンサ受光部80までの距離Lを30mmに
設定し、この位置にキャップ32の上面を設定したとき
の紫外線の受光量を測定している。そして、センサ受光
部80を所定位置に保持すると共に紫外線を集光させて
センサ受光部80に導くために、距離Lと長さの等しい
集光筒81を設けている。この集光筒81はラッパ状を
なしており、先端側の内径Maは100mm、基端側の
内径maは27mmとされている。
【0064】また、図6Bでは、同じく紫外線殺菌ラン
プ13のランプ表面から受光量測定器のセンサ受光部8
0までの距離Lを30mmに設定しているが、この位置
をキャップ32の底面として紫外線の受光量を測定する
ために、センサ受光部80とランプ表面との間には集光
筒82と調整筒83とが設けられている。調整筒83の
長さKはキャップ32の高さHと等しく20mmに設定
されており、従って、距離Laと長さの等しい集光筒8
2の長さは10mmとなっている。この集光筒81は同
じくラッパ状をなしており、先端側の内径Mbは66m
m、基端側の内径mbは25mmとされている。一方、
調整筒83は円筒状をなしていて、その内径kは集光筒
82の基端内径mbよりも若干大きく27mmに設定さ
れている。このように、調整筒83の内径kを集光筒8
2の基端内径mbよりも若干大きくしたのは、キャップ
32の取付リング33やネジ部32b等の凹部32a内
の凹凸を考慮したものである。
【0065】この実験例1、実験例2により、図7にグ
ラフで示すような結果が得られた。この図7は、紫外線
殺菌ランプ13の本数Nとそのランプ外径D(mm)と
紫外線受光量Q(μw/cm2 )との関係を示すグラフ
であり、横軸にランプ本数Nを取り、縦軸に紫外線受光
量Q(μw/cm2 )を取って、ランプ外径D(mm)
との関係を表している。図7において、符号四角は紫外
線殺菌ランプ13の紫外線放射部の外径Dが15mmの
場合、符号丸は紫外線殺菌ランプ13の紫外線放射部の
外径Dが18mmの場合、更に、符号三角は紫外線殺菌
ランプ13の外径Dが25mmの場合を表している。そ
して、黒塗りの符号は実験例1を示し、白抜きの符号を
実験例2を示している。
【0066】この実験例1、実験例2の結果より、次の
ようなことが明らかになった。即ち、紫外線殺菌ランプ
13の本数Nが1本の場合、ランプ外径Dが15mmの
ときには実験例1及び2の両方とも紫外線受光量Qは約
6000(μw/cm2 )であり、ランプ外径Dが18
mmのときには実験例1及び2の両方とも紫外線受光量
Qは約9000(μw/cm2 )に増加した。更に、ラ
ンプ外径Dが25mmになると紫外線受光量Qは、実験
例2では約14000(μw/cm2 )に増加したが、
実験例1では約28000(μw/cm2 )と著しく増
大した。
【0067】このことから、紫外線殺菌ランプ13が1
本の場合の紫外線受光量Qは、一般的には紫外線殺菌ラ
ンプ13のランプ外径Dの増加に応じて多くなり、その
径がある値を越えると飛躍的に多くなることが判明し
た。一方、ランプ外径Dが同じ25mmの場合にも、実
験例2のキャップ底面における紫外線受光量Qは、実験
例1のキャップ上面における紫外線受光量Qの略1/2
に減少することが分かった。これは、ランプ外径Dと集
光筒82の先端内径mbとが共に25mmと等しいため
に、集光筒82内においてランプ外側から放射される紫
外線の進行が集光筒82先端から調整筒83にかけて妨
げられ、ランプ中央の特定部分から放射される紫外線の
みがキャップ32の底面まで到達することによるもので
ある。また、ランプ外径Dが15mm及び18mmの場
合に、キャップ32上面と底面とで受光量Qが違わない
のは、ランプ外径Dが集光筒82の先端内径mbよりも
小さいため、25mmの場合のような集光筒82先端等
の妨害を受けることがないことによるものと考えられ
る。
【0068】また、紫外線殺菌ランプ13の本数Nが2
本の場合、ランプ外径Dが15mmのときには実験例1
及び2の両方とも紫外線受光量Qは約11000(μw
/cm2 )であり、ランプ外径Dが18mmのときには
実験例1及び2の両方とも紫外線受光量Qは約1900
0(μw/cm2 )に増加した。更に、ランプ外径Dが
25mmになると紫外線受光量Qは、実験例1では約2
8000(μw/cm 2 )とほとんど変化せず、実験例
2でも約16000(μw/cm2 )と微小の増加に止
まった。
【0069】このとき、ランプ外径Dが15mm及び1
8mmの場合に、それぞれの紫外線受光量Qが増加した
理由は、ランプが1本から2本に増えて紫外線の放射量
が増加したことによるものである。この場合、ランプを
2本並べたときにもそのランプ幅(30mm及び36m
m)が集光筒82の先端内径mb(25mm)とあまり
変わることがなく、特に、2本のランプの紫外線放射部
の中心は共に先端内径mb内にあるため、放射される紫
外線が先端内径mbの妨害を受けることなく、キャップ
32底面に到達できるからである。一方、ランプ外径D
が25mmの場合に、その紫外線受光量Qが増加しない
理由は、これを2本並べると、そのランプ幅(50m
m)が先端内径mb(25mm)を大きく上回って外に
はみ出してしまい、実質的に1本のランプと変わらなく
なることによるものである。
【0070】更に、紫外線殺菌ランプ13の本数Nが3
本の場合、ランプ外径Dが15mmのときには実験例1
及び2の両方とも紫外線受光量Qは約20000(μw
/cm2 )であり、ランプ外径Dが18mmになると紫
外線受光量Qは、実験例1では約26000(μw/c
2 )に増加する一方、実験例2では約20000(μ
w/cm2 )と微小の増加に止まった。そして、ランプ
外径Dが25mmになると紫外線受光量Qは、実験例1
では約28000(μw/cm2 )とほとんど変化せ
ず、実験例2では約15000(μw/cm2 )と微小
の減少となった。
【0071】このとき、ランプ外径Dが15mm及び1
8mm(実験例1の場合のみ)の場合に、それぞれの紫
外線受光量Qが増加した理由は、上述した2本の場合と
同様に、ランプが2本から3本に増えて紫外線の放射量
が増加したことによるものである。一方、ランプ外径D
が18mmの場合に、その紫外線受光量Qが微小な増加
に止まった理由は、これを2本並べると、そのランプ幅
(36mm)が先端内径mb(25mm)を上回って外
にはみ出してしまうため、ランプ本数を増やして紫外線
の放射量を増加したにもかかわらず、放射される紫外線
が先端内径mbの妨害を受けて照射ロスを生じてしまう
ことによるものである。尚、ランプ外径Dが25mmの
場合は、上述した2本の場合と同様である。
【0072】一般に、紫外線殺菌ランプ13の条件が同
じで、同じ位置から紫外線を放射するものとすると、ラ
ンプ出力(紫外線照射量)の大きい方が大きな殺菌力が
得られる。一方、この実験例1,2によれば、ランプ外
径Dを集光筒82の先端内径mbと等しくすると、キャ
ップ32の取付リング33やネジ部32bが障害となっ
てキャップ32の底面にはランプ1本分の紫外線しか照
射されないため、ランプ本数を多くしてもほとんど意味
をなさないことになる。
【0073】従って、キャップ32の紫外線殺菌を行う
場合には、キャップ32の直径に対向させて多くのラン
プを並べられるように構成すると、殺菌効率の良い紫外
線殺菌装置が得られることが判明した。即ち、この実施
例に係るキャップ32の外径Dは28mmであるため、
外径25mmのランプを2本並べるよりも、外径18m
mのランプを2本並べる方が殺菌効率が高く、また、外
径25mmのランプを3本並べるよりも、外径15mm
のランプを3本並べる方が殺菌効率が高いことが明らか
となった。
【0074】しかも、外径15mm及び18mmの小出
力の紫外線殺菌ランプは、電子安定器を使用することに
よって温度特性が良くなり、狭い範囲に複数のランプを
並べてもランプの発熱が大きくなることがなく、紫外線
殺菌線の出力が発熱によって減衰されることがない。そ
のため、発熱による紫外線殺菌線の減衰を防ぐための強
制冷却手段等を特別に設ける必要がなく、殺菌装置全体
の構成を簡単にできると共に、取扱い方法等が簡単であ
ってランプの寿命を長持ちさせることができ、保守・管
理の容易な紫外線殺菌装置を提供することができる。
尚、現在、常温における温度安定性が良くて、扱い易い
ランプとしては、1本当りの最大消費電力が120W以
下のもの、特に、100Wから60Wまでの範囲内のも
のが好適である。
【0075】図8及び図9は、この発明の第3の実施の
例を説明するもので、1個の紫外線殺菌ランプ50が2
箇所に紫外線放射部51a,51bを有する光源を使用
したものである。光源である紫外線殺菌ランプ50は、
先端側が閉じられた2本の真っ直ぐな円筒体からなるラ
ンプ本体50a,50bと、これらランプ本体50a,
50bの基部を固定支持するランプソケット50cと、
ランプ本体50a,50bの先部間を気密に連通する連
通管50dとを有している。各ランプ本体50a,50
bの基部にはフィラメント52a,52bがそれぞれ設
けられていると共に、例えば水銀とアルゴンガス等が封
入されていて、全体として低圧殺菌ランプと呼ばれる放
電灯が構成されている。
【0076】この紫外線殺菌ランプ50の2つのランプ
本体50a,50bがそれぞれ紫外線放射部51a,5
1bを構成しており、両フィラメント52a,52bに
電気を通電することにより、各フィラメント52a,5
2bから放出される電子が連通管50dを介して2つの
ランプ本体50a,50b間を飛び交うことになる。こ
の紫外線殺菌ランプ50に対してキャップ32は、2つ
のランプ本体50a,50bと対向するよう略中央に配
置されると共に、これらランプ本体50a,50bとの
間に所定の隙間を保持して軸方向に沿って搬送される。
【0077】図8において、ランプ本体50a,50b
の直径D1は18mm、同じく直径D2は30mm、隣
合う紫外線放射部間のピッチp1は22mm、同じくピ
ッチp2は32mm、紫外線放射部の先端からキャップ
32までの距離Lは10mmである。そして、キャップ
32の直径Cは30mm、その凹部32aの内径C1は
24mm、高さHは20mmである。このとき、各紫外
線放射部のキャップ32に対する放射角度θ1は、それ
ぞれ略70°であった。
【0078】このような条件において、いずれか一方の
紫外線放射部のみから紫外線を放射するものとすると、
取付リング33の内周縁によってキャップ32の凹部3
2a内には影部分3を生ずることになるが、その影部分
3は他方の紫外線放射部から放射される紫外線が照射さ
れることになる。そのため、キャップ32の凹部32a
内には紫外線が満遍なく照射され、紫外線の当たらない
影部分が生じないことから、凹部32a内に紫外線を満
遍なく照射して紫外線殺菌を確実に行うことができる。
【0079】また、紫外線殺菌ランプ50のランプ本体
50a,50bの直径は、図8において破線で示すよう
に、30mm以下に設定し且つ1本当りの消費電力が1
20W以下、好ましくは80W以下となるように構成す
る。この場合、ランプ本体53a,53bの直径D2を
30mmとして、その紫外線放射部間のピッチPをキャ
ップ32の最大径C2と等しく32mmに設定し、ラン
プの先端からキャップ32までの距離Lを10mmとす
ると、紫外線の放射角度θ2は略52°になる。この場
合においても、2つの紫外線放射部から放射された紫外
線はキャップ32の凹部32a内に満遍なく照射される
ため、同じく紫外線殺菌を確実に行うことができる。
【0080】その一方、ランプ本体53a,53bの大
径化に伴ってランプ出力が大きくなると紫外線放射部か
らの発熱量が増大するため、発熱による紫外線殺菌線の
減衰を招くことになり、却って殺菌効率が悪くなると共
に、熱によってキャップ32が悪影響を受けることにな
る。しかも、紫外線殺菌ランプ50の設置位置がキャッ
プ32から離れると、これに応じて紫外線強度が大きく
減衰することになり、紫外線殺菌力を強くするために出
力を大きくしても却って紫外線の照度が低下して殺菌効
率が悪くなる。そのため、紫外線殺菌ランプ50の紫外
線放射部の直径を30mm以下にして、その紫外線放射
部間のピッチを35mm以下にすると共に、この紫外線
放射部の表面から殺菌対象物であるキャップ32までの
距離を35mm以下に設定するようにする。
【0081】図10及び図11は、この発明の第4の実
施の例を説明するもので、1個の紫外線殺菌ランプ55
が2箇所に紫外線放射部56a,56bを有する2個の
紫外線殺菌ランプ55を光源として使用したものであ
る。この紫外線殺菌ランプ55は、U字状に形成された
円筒体からなるランプ本体55aと、このランプ本体5
5aの二股側の基部を固定支持するランプソケット55
bとを有し、ランプ本体55aを中央部から2つ折りさ
せることにより互いに平行をなす2つの紫外線放射部5
6a,56bが形成されている。そして、ランプ本体5
5aの二股側の基部にはフィラメント57a,57bが
それぞれ設けられていると共に、例えば水銀とアルゴン
ガス等が封入されていて、全体として放電灯(低圧殺菌
ランプ)が構成されている。
【0082】図10において、紫外線放射部56a,5
6bの直径Dは11mm、一方の隣合う紫外線放射部間
のピッチp1は13mm、同じく他方のピッチp2は1
9mm、紫外線放射部の先端からキャップ32までの距
離Lは10mmである。そして、キャップ32の直径C
は30mm、その凹部32aの内径C1は24mm、高
さHは20mmである。このとき、内側に位置する紫外
線放射部のキャップ32に対する放射角度θ1は略82
°、同じく外側に位置する紫外線放射部の放射角度θ2
は略56°であった。
【0083】また、図12に示すように、互いのランプ
本体55aを対向させて2個の紫外線殺菌ランプ55を
横並びに設置する構成とすることもできる。この場合に
は、ランプソケット55bが互いにかかわり合うことが
ないため、互いのランプ本体55aが接触するまで2個
の紫外線殺菌ランプ55を近づけることができる。これ
により、隣合う紫外線放射部間のピッチをより小さくす
ることができ、従って、紫外線照射効率をより向上させ
ることができる。
【0084】このような図10〜図12に示す実施例に
おいて、いずれか一方の紫外線放射部のみから紫外線を
放射するものとすると、取付リング33の内周縁によっ
てキャップ32の凹部32a内には影部分3を生ずるこ
とになるが、その影部分3は他方の紫外線放射部から放
射される紫外線が照射されることになる。そのため、こ
のような実施例においても、キャップ32の凹部32a
内には紫外線が満遍なく照射されることになり、紫外線
の当たらない影部分が生じないことから、凹部32a内
の紫外線殺菌を確実に行うことができる。
【0085】特に、これらの実施例では、紫外線殺菌ラ
ンプ55の紫外線放射部56a,56bの直径Dが11
mmと小さく、これに合わせて消費電力が小さくなるよ
う構成することにより、紫外線照射時における発熱量を
低くして紫外線殺菌線の減衰を防ぎ、キャップ32に対
する紫外線の照射効率を高めることができる。更に、発
熱量の影響が大きくならない範囲において紫外線放射部
56a,56bをキャップ32に一層近づけることがで
き、これにより、紫外線殺菌ランプ55の出力を小さく
維持したまま、紫外線殺菌力を強めて殺菌効果を向上さ
せることができる。
【0086】図13は、本発明の第5実施例を示すもの
で、上述したキャップ32が取り付けられる開口部とし
ての注ぎ口を有する容器を殺菌対象物として適用したも
のである。この容器62は、天然水、コーラやサイダー
等の清涼飲料、リンゴジュース等の果実飲料等の飲料が
充填されるプラスチック製ボトルであり、例えばポリエ
チレンテレフタレート(PET)等のプラスチックをブ
ロー成形することによって形成される。
【0087】このボトル62のブロー成形は、例えば、
次のようにして行われる。まず、図13において実線で
示すように、ボトルの原形となるボトル中間体63を形
成する。このボトル中間体63は、外周面にネジ部が設
けられた注ぎ口63aと、この注ぎ口63aに連続する
肉厚の胴体部63bとを有し、注ぎ口63aの根元には
外向きのリング状をなす鍔部63cが形成されている。
このボトル中間体63を所定の金型内に収納して胴体部
63bを加熱し、軟らかくなったところで注ぎ口63a
から内部に空気を吹き込んで胴体部63bを膨らませ
る。
【0088】これにより、図13において二点鎖線で示
すように、胴体部が所定の肉厚に薄く延ばされた所定形
状のボトル型容器が形成される。その後、冷却して固め
た後、金型を開いて取り出すことにより、飲料が充填さ
れる筒状の注ぎ口63aと、鍔部63cと、所定の容積
を有する胴体部62aとからなるボトル62が製造され
る。
【0089】このようなボトル62の製造時、注ぎ口6
3a及び胴体部62aの各内部はブロー成形時の熱せら
れた空気によって殺菌されるために問題ないが、注ぎ口
63aの外周面には熱が加えられないために、その外周
面に付着している細菌等を殺菌することができない。そ
のため、注ぎ口63aの外周面において細菌等の増殖が
生ずることがあり、このままボトル62を移して次の飲
料充填工程に供給すると、注ぎ口63aに細菌等が付着
したままで飲料が充填されることになる。
【0090】このようなボトル62の注ぎ口63aの殺
菌に好適な装置が、この第5実施例の紫外線殺菌装置で
ある。この紫外線殺菌装置60は、3本の紫外線殺菌ラ
ンプ64a,64b,64cと、搬送手段としての2本
の平行なレールバー65a,65bとを有している。2
本のレールバー65a,65bは、ボトル62の鍔部6
3cを両側から挟むようにして下方から支える構成とな
っており、ボトル62の自重、レールバー65a,65
bの振動、或いは空気による押圧力、その他の搬送手段
により、レールバー65a,65bにガイドされて搬送
される。
【0091】図13において、紫外線放射部64a,6
4cの直径D1は18mm、紫外線放射部64bの直径
D2は9mm、隣合う紫外線放射部間のピッチpは15
mm、一方の紫外線放射部64a,64cの先端から注
ぎ口63aの端面までの距離L1は10mm、他方の紫
外線放射部64bの先端から注ぎ口63aの端面までの
距離L2は15mmである。そして、注ぎ口63aの外
径Eは20mm、その内径E1は14mm、鍔部63c
の外径E2は34mmである。このとき、内側に位置す
る紫外線放射部64bの注ぎ口63aに対する放射角度
θ1は略56°、同じく外側に位置する紫外線放射部6
4a,64cの放射角度θ2は同じく略56°であっ
た。
【0092】このような条件において、中央に位置する
紫外線殺菌ランプ64bの注ぎ口63aに対する放射角
度θ1は略56°であり、この紫外線殺菌ランプ64b
の1本のみでは、注ぎ口63aの穴内には十分な紫外線
が照射されるが、この注ぎ口63aの外周面には全く紫
外線が当たらないことになる。一方、左右に位置する紫
外線殺菌ランプ64a,64cの注ぎ口63aに対する
放射角度θ2は同じく略56°であり、注ぎ口63aに
向けて放射される紫外線の一部は穴内に入り込むが、そ
の残部は注ぎ口63aの対応する側面から鍔部63cの
上面にかけて照射されることになる。
【0093】その結果、3本の紫外線殺菌ランプ64b
により、注ぎ口63aの内面及び外面の全ての面に紫外
線が満遍なく照射される。このようにボトル62の注ぎ
口63aの全面を紫外線で殺菌処理することにより、注
ぎ口63aが衛生的に維持された状態のボトル62に対
して所望の飲料を充填することができる。
【0094】このボトル62の注ぎ口63aの紫外線殺
菌処理は、予めブロー成形されて貯蔵庫等に保管されて
いるボトル62に飲料を充填する場合には、その飲料を
充填する直前に行うことが好ましい。更に、ブロー成形
の直後に飲料を充填する場合には、そのブロー成形の直
前に紫外線殺菌処理を行うようにしてもよく、また、ブ
ロー成形の直後に紫外線殺菌処理を行うようにしてもよ
い。
【0095】図14には、本発明の紫外線殺菌装置が使
用された容器紫外線殺菌装置70の一実施例を示す。こ
の図14に示す容器紫外線殺菌装置70は、上述した実
施例のボトル62の搬送手段としてコンベヤ71を適用
したものである。この容器紫外線殺菌装置70は、ボト
ル62を搬送するコンベヤ71と、このコンベヤ71の
所定範囲をすっぽりと覆うハウジング72と、このハウ
ジング72の天井から吊り下げられたランプユニット7
3とを備えている。
【0096】ハウジング72は、コンベヤ71を覆うト
ンネル型のカバー部材からなり、その上面中央部には長
手方向に延びる上面窓74が設けられている。これらの
上面窓74は上面板75によって開閉可能とされてお
り、複数の取付ねじ76によって上面板75がハウジン
グ72に着脱可能に構成されている。この上面板75に
は下方に向けてコ字状とされた複数のハンガー77が設
けられていると共に、各ハンガー77の中央部には高さ
調整可能なねじ式の高さ調整具78が取り付けられてい
る。そして、これら高さ調整具78を介してランプユニ
ット73が上面板75に吊り下げ支持されている。
【0097】この高さ調整具78は、ハンガー77を上
下方向に貫通するねじ棒と、このねじ棒に螺合された複
数個のナットとからなり、ねじ棒の下端部にランプユニ
ット73がナットによって締付固定されている。この高
さ調整具78の高さ調整は、ハンガー77に対するねじ
棒の固定位置をナットの締め込み位置を調整することに
よって行うことができる。
【0098】更に、上面板75には、それぞれ取付板を
介してランプコードコネクタ79が取り付けられてい
る。このランプコードコネクタ79はランプユニット7
3のソケットコネクタに接続され、このランプコードコ
ネクタ79及びソケットコネクタを介してランプユニッ
ト73内の紫外線殺菌ランプに電力が供給される。
【0099】ランプユニット73は、下面側に開口した
ケーシング本体と、このケーシング本体内に収納された
複数個の紫外線殺菌ランプと、反射板等からなり、この
ランプユニット73に沿って下方に殺菌対象物であるボ
トル62がコンベヤ71に載置されて搬送される。更
に、上面板75の上面には取手75aが取り付けられて
おり、取付ねじ76を取り外した後、この取手75aを
持って上方へ引き上げることにより、上面板75と一体
的にランプユニット73を取り出すことができるように
なっている。
【0100】また、ハウジング72の側面には複数のボ
トル取出口90が設けられていて、各ボトル取出口90
には開閉カバー91がそれぞれ開閉自在に取り付けられ
ている。そして、各開閉カバー91に関連させてハウジ
ング72には、開閉カバー91の開閉動作に連動してオ
ン・オフされるリミットスイッチ92がそれぞれ取り付
けられている。このリミットスイッチ92は、作業の安
全対策上から設けられているもので、開閉カバー91を
開けてボトル取出口90を開放したときに紫外線殺菌ラ
ンプ13が消灯するように構成されている。
【0101】以上説明したが、本発明は上述した実施例
に限定されるものではなく、例えば、上述した実施例で
はプラスチック製ボトル及びそのキャップを殺菌対象物
として説明したが、その他の合成樹脂製容器及びそのた
めのキャップの紫外線殺菌に適用できることは勿論のこ
と、キャップと同様に注ぎ口に取り付けられる蓋体では
あるが、内容物を取り出すための穴が開口されたままの
状態とされるキャップ型栓等にも適用することができ
る。更に、ガラス製の牛乳瓶、紙製の牛乳パック等の液
体用の容器ばかりでなく、バターやチーズ、或いは加工
野菜や加工果物等の各種食品が収容される容器、及びこ
れらの容器に使用される各種の蓋体のための紫外線殺菌
装置として使用することができる。
【0102】また、上述した実施例では、紫外線殺菌ラ
ンプの紫外線放射部を直線状に形成した例について説明
したが、その紫外線放射部は円弧状に湾曲させて形成し
てもよく、或いは円弧部分を連続させて波形に形成する
こともできる。更に、紫外線放射部の外径は紫外線殺菌
効率その他の点から考慮すると、上述したように最大径
は30mm以下、好ましくは20mm以下が好適であ
り、一方、最小径はランプ本体の強度等を考慮すると5
mm以上であることが好ましい。このように、本発明
は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更できるもので
ある。
【0103】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の紫外線
殺菌装置によれば、二以上又は一の紫外線殺菌ランプの
隣合う紫外線放射部の中心と中心との間のピッチを、殺
菌が行われる凹部又は穴の大きさ以下に設定すると共
に、紫外線放射部のランプ表面から殺菌対象物までの距
離を凹部又は穴の大きさ以下に設定する構成としたた
め、紫外線殺菌ランプからの発熱を極力抑えて殺菌対象
物に対して熱影響を与えることがなく、出力の比較的小
さな紫外線殺菌ランプで殺菌対象物の紫外線殺菌を確実
に且つ効率良く行うことができるという効果が得られ
る。
【0104】請求項2の紫外線殺菌装置によれば、直線
状又は曲線状に延在された一の紫外線放射部を有する紫
外線殺菌ランプを2個又は3個以上平行に配置し、若し
くは二以上の紫外線放射部を有する紫外線殺菌ランプを
1個配置し、又は一の紫外線放射部を有する紫外線殺菌
ランプと二以上の紫外線放射部を有する紫外線殺菌ラン
プを組み合せて2個又は3個以上平行に配置する構成と
することにより、比較的小出力でありながら効率よく紫
外線殺菌処理を行うことができる紫外線殺菌装置が得ら
れる。
【0105】また、請求項3の紫外線殺菌装置によれ
ば、1本の紫外線殺菌ランプの最大消費電力を120ワ
ット以下にすると共に紫外線放射部の外径を30mm以
下に設定する構成とすることにより、発熱量が少なくて
殺菌対象物の近くに設置することができ、紫外線殺菌線
の減衰を抑制することができる紫外線殺菌装置が得られ
る。
【0106】更に、請求項4の紫外線殺菌装置によれ
ば、紫外線放射部の外径を20mm以下5mm以上の範
囲内に設定する構成とすることにより、紫外線殺菌ラン
プを殺菌対象物に可及的に近づけることができ、小出力
であって発熱量が少ない理想的な紫外線殺菌装置が得ら
れる。
【0107】そして、請求項5の紫外線殺菌装置によれ
ば、紫外線放射部間のピッチを35mm以下としてラン
プ表面から殺菌対象物までの距離を35mm以下に設定
する構成とすることにより、比較的小出力でありながら
効率よく紫外線殺菌処理を行うことができる紫外線殺菌
装置が得られる。
【0108】更に、請求項6の紫外線殺菌装置によれ
ば、殺菌対象物である容器の開口部又はその開口部に取
り付けられる蓋体を紫外線によって効率良く殺菌処理す
ることができる紫外線殺菌装置が得られる。
【0109】更に、請求項7の紫外線殺菌装置によれ
ば、紫外線殺菌ランプの点灯異常或いは容器や蓋体の詰
まり等による搬送異常等を解消するためにケーシング本
体を開放することにより、電力遮断手段の働きで紫外線
殺菌ランプへの通電が遮断されて消灯するため、その後
のランプ交換作業や蓋体等の詰まり等の解消作業を安全
に行うことができる紫外線殺菌装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紫外線殺菌装置の第1の実施の例を示
すもので、図4のX−X線部分の拡大断面図である。
【図2】本発明の紫外線殺菌装置の第2の実施の例を示
すもので、図4のX−X線部分に相当する部分の拡大断
面図である。
【図3】図1に示す紫外線殺菌装置の全体構成を示す平
面図である。
【図4】図1に示す紫外線殺菌装置の全体構成を示す側
面図である。
【図5】図1に示す紫外線殺菌装置の搬送手段の要部を
示す斜視図である。
【図6】本発明に係る紫外線殺菌装置の紫外線照射強度
の実験例を示すもので、同図Aはキャップ上面での受光
量測定、同図Bはキャップ底面での受光量測定のそれぞ
れ説明図である。
【図7】図6に基づく実験例におけるランプ本数と紫外
線受光量との関係を示すグラフである。
【図8】本発明に係る紫外線殺菌ランプの第1の例と殺
菌対象物の第1の例との関係を断面して示す説明図であ
る。
【図9】図8の紫外線殺菌ランプの全体構成を示す平面
図である。
【図10】本発明に係る紫外線殺菌ランプの第2の例と
殺菌対象物の第1の例との関係を断面して示す説明図で
ある。
【図11】図10の紫外線殺菌ランプの全体構成を示す
平面図である。
【図12】図11の紫外線殺菌ランプの配置の変形例を
示す平面図である。。
【図13】本発明に係る紫外線殺菌ランプと殺菌対象物
の第2の例との関係を断面して示す説明図である。
【図14】本発明に係る紫外線殺菌装置の全体構成を示
す外観斜視図である。
【図15】従来の水処理装置の概略構成を断面して示す
説明図である。
【符号の説明】
10 紫外線殺菌装置、 11 ケーシング本体、 1
2,42 搬送シュート(搬送手段)、 13a,13
b,13c,43a,43b,43c,50,55,6
4a,64b,64c 紫外線殺菌ランプ、 14 第
1ケーシング、15 第2ケーシング、 27 反射
板、 30a,30b,30c,30d,30e,30
f,44a,44b,44c,44d,44e,44f
シュート棒、 32 キャップ(殺菌対象物)、 3
2a 凹部、 32b ネジ部、33 取付リング、
51a,51b,56a,56b 紫外線放射部、 6
0 紫外線殺菌装置、 62 ボトル(殺菌対象物)、
63a 注ぎ口(開口部)、 71 コンベヤ(搬送
手段)、 73 ランプユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線の照射により殺菌が行われる凹部
    又は穴を有する殺菌対象物を所定の姿勢で搬送する搬送
    手段と、 上記殺菌対象物の搬送方向と略平行をなすように延在さ
    れ且つ上記凹部又は穴に向けて紫外線を放射する一又は
    二以上の紫外線放射部を有する二以上又は一の紫外線殺
    菌ランプとを備え、 上記二以上又は一の紫外線殺菌ランプは、隣合う紫外線
    放射部の中心から中心までのピッチを上記凹部又は穴の
    大きさ以下に設定すると共に、当該紫外線放射部の表面
    から上記殺菌対象物までの距離を当該凹部又は穴の大き
    さ以下に設定してなることを特徴とする紫外線殺菌装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の紫外線殺菌装置におい
    て、 上記二以上又は一の紫外線殺菌ランプは、一の紫外線放
    射部を有する一の紫外線殺菌ランプの二以上の組み合せ
    若しくは二以上の紫外線放射部を有する一の紫外線殺菌
    ランプの単体又はこれらの組み合せからなることを特徴
    とする紫外線殺菌装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の紫外線殺菌装置におい
    て、 上記二以上又は一の紫外線殺菌ランプは、1本当りの最
    大消費電力が120ワット以下であって、それぞれの紫
    外線放射部の外径が30mm以下であることを特徴とす
    る紫外線殺菌装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の紫外線殺菌装置におい
    て、 上記紫外線放射部の外径は、20mm以下5mm以上の
    範囲内にあることを特徴とする紫外線殺菌装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の紫外線殺菌装置におい
    て、 上記紫外線放射部間のピッチを35mm以下にすると共
    に、上記殺菌対象物に最も近い紫外線放射部のランプ表
    面から当該殺菌対象物までの距離を35mm以下にした
    ことを特徴とする紫外線殺菌装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の紫外線殺菌装置におい
    て、 上記殺菌対象物は、食品が取り出される開口部を有する
    容器又は当該容器の開口部に取り付けられる蓋体である
    ことを特徴とする紫外線殺菌装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の紫外線殺菌装置におい
    て、 上記二以上又は一の紫外線殺菌ランプを収納する開閉可
    能なケーシング本体と、当該ケーシング本体の開放時に
    上記紫外線殺菌ランプへの通電を遮断する電力遮断手段
    を設けたことを特徴とする紫外線殺菌装置。
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