JP2001219915A - 紫外線殺菌装置 - Google Patents

紫外線殺菌装置

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JP2001219915A
JP2001219915A JP2000033672A JP2000033672A JP2001219915A JP 2001219915 A JP2001219915 A JP 2001219915A JP 2000033672 A JP2000033672 A JP 2000033672A JP 2000033672 A JP2000033672 A JP 2000033672A JP 2001219915 A JP2001219915 A JP 2001219915A
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Ken Shimizu
謙 清水
Masashi Shoji
正史 小路
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線ランプ等の紫外線発生源が破損してガ
ラス片や水銀等が飛び散った場合にも、そのガラス片や
水銀等が殺菌対象物に付着したり、その内部に入り込ん
だりするのを防止できるようにする。 【解決手段】 紫外線ランプ45が収納されたカバー筐
体44と、このカバー筐体44に沿ってPETボトル3
0を移動させるコンベヤ22とを備え、カバー筐体44
が液体に浸漬されることのない紫外線殺菌装置におい
て、カバー筐体44は、紫外線ランプ45から放射され
る紫外線を外に放出する開口部50が設けられたランプ
ハウジング46と、このランプハウジング46の開口部
50を覆う紫外線の透過が可能な紫外線透過性樹脂シー
ト70と、を設けてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチック製ボ
トルやガラス瓶、缶等の容器、これらの容器に使用され
るキャップ、又は、天然水やコーヒー飲料、果実飲料等
の飲料用液体、醤油やソース等の液体調味料、小麦粉や
カレー粉等の粉状物、胡椒や胡麻等の粒状物若しくは加
工果実や加工野菜等の加工食品その他の食品、或いは、
医療廃棄物等の汚染物その他の殺菌対象物を紫外線で殺
菌する際に使用して好適な紫外線殺菌装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、例えば、天然水やコーヒ
ー飲料、果実飲料等が充填されるプラスチック製ボトル
(例えば、PETボトル)や、このPETボトルの口部
である注ぎ口に取り付けられるプラスチック製キャップ
は、これらの内面を殺菌装置(例えば、紫外線による殺
菌力を利用した紫外線殺菌装置)を使用して殺菌するよ
うにしている。
【0003】このような紫外線殺菌装置の一例を、図2
1に示す。この図21は、プラスチック製キャップの内
面を殺菌する紫外線殺菌装置を示すものである。この紫
外線殺菌装置1は、横長とされた箱状のハウジング2
と、このハウジング2内を長手方向に貫通する搬送シュ
ート3と、同じくハウジング2内に収納された3本の紫
外線ランプ4等を備えて構成されている。ハウジング2
は、長手方向と直交する方向の断面形状がコ字状をなす
2個の樋状体2a,2bを有し、両樋状体2a,2bは
互いの開口側を対向させた状態で重ね合わされている。
更に、両樋状体2a,2bは、一面側に設けたスライド
式ヒンジ5によって開閉可能に連結されていると共に、
他面側に設けた締結金具6によって重ね合せ状態でロッ
ク可能に構成されている。
【0004】このハウジング2の第1の樋状体2a内に
は、搬送シュート3が長手方向へ沿うように挿通されて
いる。この搬送シュート3は、互いに平行に配置された
6本のシュート棒7a〜7fと、これらのシュート棒7
a〜7fを長手方向の適宜位置で固定支持する複数個の
固定枠8とを有している。この6本のシュート棒7a〜
7fで囲まれた空間内を、キャップ9が横向きの状態で
転がるように搬送される。
【0005】搬送シュート3の6本のシュート棒7a〜
7fのうち、2本のシュート棒7a,7dは上下方向に
所定間隔あけて配置されており、下側に位置するシュー
ト棒7dの上をキャップ9が転がるように移動し、上側
に位置するシュート棒7aによってキャップ9の跳ね上
がりを防止している。また、残り4本のシュート棒は2
本づつに分けられて左右方向に所定間隔あけて配置され
ており、一側に位置するシュート棒7b,7cによって
キャップ9の上面側を規制し、他側に位置するシュート
棒7e,7fによってキャップ9の開口側を規制してい
る。
【0006】このキャップ9の開口側に臨むように3本
の紫外線ランプ4が、第2の樋状体2b内に配置されて
いる。この第2の樋状体2b内において3本の紫外線ラ
ンプ4は横並びに設置されており、この紫外線ランプ4
から放射される紫外線が、シュート棒7e,7f側から
キャップ9の開口内に照射されている。この3本の紫外
線ランプ4の背面には、背面側に放射された紫外線を反
射させる反射板10が配置されている。
【0007】反射板10には開口穴10aが設けられて
おり、この開口穴10aに対向する第2の樋状体2bの
側面には、ハウジング2内を覗き見るための覗き窓11
が設けられている。この覗き窓11には、紫外線をカッ
トする窓ガラス12が取り付けられており、その窓ガラ
ス12は窓カバー13によって開閉可能に覆われてい
る。更に、窓カバー13は、ヒンジ14によって第2の
樋状体2bの一面側に連結されていると共に、他面側に
設けた締結金具15によって閉じ状態でロック可能に構
成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の紫外線殺菌装置1においては、6本のシュー
ト棒7a〜7fで囲まれた搬送路内に殺菌対象物である
キャップ9を転がすように搬送すると共に、この搬送時
にキャップ9の開口側に紫外線ランプ4から放射される
紫外線を照射して殺菌処理する構成となっていた。その
ため、この紫外線殺菌装置1によれば、6本のシュート
棒7a〜7fによってキャップ9の姿勢が常に一定状態
に制御されることから、搬送シュート3からのキャップ
9の飛び出しを確実に防止することができ、紫外線によ
るキャップ9内面の殺菌処理を確実に行うことができ
た。
【0009】ところが、6本のシュート棒7a〜7fの
すべてにおいて、隣合うシュート棒間にはある程度の大
きさの隙間が設定されているため、紫外線ランプ4の使
用環境の急激な変化(例えば、温度の急変等)、異物の
衝突、長期間の使用による寿命の到来等によって紫外線
ランプ4が破損すると、石英ガラス管等によって形成さ
れるランプ部が砕けてガラス片や水銀等が飛び散り、こ
れらガラス片や水銀等がキャップ9に付着するおそれが
ある。このガラス片や水銀等がキャップ9に付着する
と、紫外線ではガラス片に付着した細菌を殺菌処理する
ことはできるが、ガラス片や水銀自体を処理することが
できないため、ガラス片や水銀等が付着した状態のまま
キャップ9が次の工程に搬送される。
【0010】その結果、ガラス片や水銀等が付着したキ
ャップ9がそのまま使用され、飲料等の生産ラインの最
終工程において容器の口部に装着されると、容器内にガ
ラス片や水銀等が浸入することになる。そうすると、容
器内に充填される飲料等がガラス片や水銀等によって汚
染されることになり、衛生面の点から好ましくないとい
う課題があった。
【0011】また、上述したような構成の紫外線殺菌装
置1では、キャップ9のように比較的小さな物品を紫外
線殺菌する場合には効果的な装置であったが、そのキャ
ップ9が取り付けられるPETボトルのように大きな容
器の口部を紫外線殺菌する装置としては使用できなかっ
た。即ち、殺菌対象物がボトル等の容器の場合には、キ
ャップに比べて容積が極めて大きく且つ形状も複雑であ
ることから、複数本のシュート棒でボトルの全体を囲う
ような搬送シュートを採用することができず、一般に
は、容器を立てた状態で搬送可能なベルトコンベヤ、エ
プロンコンベヤ等のコンベヤシステムを使用して搬送す
るように構成されている。
【0012】このようなコンベヤシステムの上方に、コ
ンベヤの進行方向に延びる紫外線ランプを有する紫外線
殺菌装置が配設される。この紫外線ランプに沿ってコン
ベヤを走行させることにより、コンベヤ上に立てられて
搬送されるPETボトルの口部に紫外線が照射されて殺
菌処理が行われている。この場合、紫外線による殺菌効
率を考慮すると、PETボトルの口部は紫外線ランプに
できるだけ近づける方が好ましい。その理由は、紫外線
の照射量は距離の2乗に反比例するため、紫外線ランプ
に近づけば近づく程紫外線の強度が強くなるからであ
る。
【0013】一方、上述したコンベヤシステムでは縦方
向の揺れを完全には取り除くことができず、間欠的或い
は偶発的に縦揺れが発生することがある。そのため、P
ETボトルの口部を紫外線ランプにあまり近づけると、
コンベヤの縦揺れによってPETボトルが飛び跳ね、こ
の飛び跳ねたPETボトルが紫外線ランプやこの紫外線
ランプを支持するハウジング等に衝突するおそれがあ
る。特に、生産効率の向上が強く要求されている近年で
は、1分間の処理速度が600個〜1000個以上であ
るコンベヤシステムの要望もあり、このような高速コン
ベヤではPETボトルの飛び出し速度も相当に大きなも
のとなる。その結果、PETボトルの飛び跳ねによって
口部が傷つけられると、キャップを装着した際にシール
性が悪くなる等の問題を生ずることになる。また、PE
Tボトルの衝突によって紫外線ランプが破損されるおそ
れもある。
【0014】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、紫外線ランプ等の紫外線発生源
が破損してガラス片や水銀等が飛び散った場合にも、そ
のガラス片や水銀等が殺菌対象物に付着したり、その内
部に入り込んだりするのを防止すると共に、殺菌対象物
の飛び出しによって紫外線発生源が破損されるのを防止
することができる紫外線殺菌装置を提供することを目的
としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述したような課題等を
解決し、上記目的を達成するために、本出願の請求項1
記載の紫外線殺菌装置は、紫外線発生源が収納されたカ
バー筐体と、このカバー筐体に沿って殺菌対象物を移動
させる対象物移動手段とを備え、カバー筐体が液体に浸
漬されることのない紫外線殺菌装置において、カバー筐
体は、紫外線発生源から放射される紫外線を外に放出す
る開口部が設けられた枠部材と、この枠部材の開口部を
覆う紫外線の透過が可能な紫外線透過性樹脂製の被覆部
材と、を設けてなることを特徴としている。
【0016】本出願の請求項2記載の紫外線殺菌装置
は、枠部材は少なくとも一面に開口部が設けられた直方
体からなり、被覆部材は枠部材に嵌合することにより開
口部を覆う筒体からなることを特徴としている。
【0017】本出願の請求項3記載の紫外線殺菌装置
は、枠部材は少なくとも一面に開口部が設けられた直方
体からなり、被覆部材は枠部材に装着して包み込むこと
により開口部を覆うシート材からなることを特徴として
いる。
【0018】本出願の請求項4記載の紫外線殺菌装置
は、カバー筐体は、一面に開口部が設けられ且つ他の三
面に多数の開口穴が設けられた直方体からなる枠部材
と、この枠部材の開口部に着脱可能に取り付けられたカ
バー部材と、枠部材の多数の開口穴を覆う第1の被覆部
材と、カバー部材を覆う第2の被覆部材と、を設けてな
ることを特徴としている。
【0019】本出願の請求項5記載の紫外線殺菌装置
は、枠部材の内側には、紫外線発生源から放射される紫
外線の一部を反射させると共に紫外線の残部を外に放出
する多数の開口穴を有する反射板を配置して設けたこと
を特徴としている。
【0020】本出願の請求項6記載の紫外線殺菌装置
は、殺菌対象物を搬送するコンベヤと、このコンベヤが
通過するトンネル構造の殺菌室と、この殺菌室内に着脱
可能に装着されてコンベヤに沿って設置されるカバー筐
体と、このカバー筐体内に収納され且つコンベヤによっ
て搬送される殺菌対象物に向けて紫外線を放射する紫外
線発生源と、を備えた紫外線殺菌装置において、カバー
筐体は、紫外線発生源から放射される紫外線を外に放出
する開口部が設けられた枠部材と、この枠部材の開口部
を覆う紫外線の透過が可能な紫外線透過性樹脂製の被覆
部材と、を設けてなることを特徴としている。
【0021】本出願の請求項7記載の紫外線殺菌装置
は、枠部材は少なくとも一面に開口部が設けられた直方
体からなり、被覆部材は枠部材に嵌合することにより開
口部を覆う筒体からなることを特徴としている。
【0022】本出願の請求項8記載の紫外線殺菌装置
は、枠部材は少なくとも一面に開口部が設けられた直方
体からなり、被覆部材は枠部材に装着して包み込むこと
により開口部を覆うシート材からなることを特徴として
いる。
【0023】本出願の請求項9記載の紫外線殺菌装置
は、カバー筐体は、一面に開口部が設けられ且つ他の三
面に多数の開口穴が設けられた直方体からなる枠部材
と、この枠部材の開口部に着脱可能に取り付けられたカ
バー部材と、枠部材の多数の開口穴を覆う第1の被覆部
材と、カバー部材を覆う第2の被覆部材と、を設けてな
ることを特徴としている。
【0024】本出願の請求項10記載の紫外線殺菌装置
は、枠部材の内側には、紫外線発生源から放射される紫
外線の一部を反射させると共に紫外線の残部を外に放出
する多数の開口穴を有する反射板を配置して設けたこと
を特徴としている。
【0025】本出願の請求項11記載の紫外線殺菌装置
は、殺菌室には、上面に開口する開口部と、この開口部
を開閉可能な上面板とを設け、この上面板にカバー筐体
を支持する筐体ホルダを設けたことを特徴としている。
【0026】本出願の請求項12記載の紫外線殺菌装置
は、筐体ホルダには複数のフック部を設けると共にカバ
ー筐体にはフック部に着脱可能に係合される係合ピンを
設け、複数のフック部に対する係合ピンの係合位置を変
えることによってカバー筐体の取付位置を調整可能とし
たことを特徴としている。
【0027】上述のように構成したことにより、本出願
の請求項1記載の紫外線殺菌装置では、紫外線を外に放
出する開口部が設けられた枠部材を紫外線透過性樹脂製
の被覆部材で被覆してカバー筐体を構成したため、紫外
線発生源から放射された紫外線を殺菌対象物に照射させ
て紫外線殺菌を行うことができると共に、紫外線発生源
が破損したような場合にはその破片や異物を被覆部材で
受け止め、その破片や異物が飛び散ることによりカバー
筐体の外部に放出されて対象物移動手段によって搬送さ
れる殺菌対象物の上に落下しないようにすることができ
る。
【0028】本出願の請求項2記載の紫外線殺菌装置で
は、直方体の枠部材に筒状の被覆部材を被せることによ
り、被覆部材を枠部材に簡単に装着することができ、収
納された紫外線発生源が破損したときにその破片や異物
が外に飛び出すことのない安全性の高いカバー筐体を構
成することができる。
【0029】本出願の請求項3記載の紫外線殺菌装置で
は、直方体の枠部材にシート状の被覆部材を装着して包
み込むことにより、被覆部材を枠部材に簡単に装着する
ことができ、収納された紫外線発生源が破損したときに
その破片や異物が外に飛び出すことのない安全性の高い
カバー筐体を構成することができる。
【0030】本出願の請求項4記載の紫外線殺菌装置で
は、直方体の枠部材にカバー部材が着脱可能に取り付け
られていると共に、これら枠部材及びカバー部材が被覆
部材によって覆われているため、それぞれを被覆部材で
覆った状態のままカバー部材を開閉させることができ、
カバー筐体に収納された紫外線発生源の交換作業を簡単
且つ迅速に行うことができる。
【0031】本出願の請求項5記載の紫外線殺菌装置で
は、枠部材の内側に反射板が配置されているため、殺菌
対象物から離れる方向に放射された紫外線を殺菌対象物
側に反射させて紫外線による殺菌効率を高めることがで
きると共に、一部の紫外線は殺菌対象物から離れる方向
にそのまま放射させて殺菌対象物と反対側に位置する壁
部等の紫外線殺菌を同時に行うことができる。
【0032】本出願の請求項6記載の紫外線殺菌装置で
は、紫外線を外に放出する開口部が設けられた枠部材を
紫外線透過性樹脂製の被覆部材で被覆してカバー筐体を
構成したため、紫外線発生源から放射された紫外線を殺
菌対象物に照射させて紫外線殺菌を行うことができると
共に、紫外線発生源が破損したような場合にはその破片
や異物を被覆部材で受け止め、その破片や異物が飛び散
ることによりカバー筐体の外部に放出されてコンベヤに
よって搬送される殺菌対象物の上に落下しないようにす
ることができる。
【0033】本出願の請求項7記載の紫外線殺菌装置で
は、直方体の枠部材に筒状の被覆部材を被せることによ
り、被覆部材を枠部材に簡単に装着することができ、収
納された紫外線発生源が破損したときにその破片や異物
が外に飛び出すことのない安全性の高いカバー筐体を構
成することができる。
【0034】本出願の請求項8記載の紫外線殺菌装置で
は、直方体の枠部材にシート状の被覆部材を装着して包
み込むことにより、被覆部材を枠部材に簡単に装着する
ことができ、収納された紫外線発生源が破損したときに
その破片や異物が外に飛び出すことのない安全性の高い
カバー筐体を構成することができる。
【0035】本出願の請求項9記載の紫外線殺菌装置で
は、直方体の枠部材にカバー部材が着脱可能に取り付け
られていると共に、これら枠部材及びカバー部材が被覆
部材によって覆われているため、それぞれを被覆部材で
覆った状態のままカバー部材を開閉させることができ、
カバー筐体に収納された紫外線発生源の交換作業を簡単
且つ迅速に行うことができる。
【0036】本出願の請求項10記載の紫外線殺菌装置
では、枠部材の内側に反射板が配置されているため、殺
菌対象物から離れる方向に放射された紫外線を殺菌対象
物側に反射させて紫外線による殺菌効率を高めることが
できると共に、一部の紫外線は殺菌対象物から離れる方
向にそのまま放射させて殺菌対象物と反対側に位置する
壁部等の紫外線殺菌を同時に行うことができる。
【0037】本出願の請求項11記載の紫外線殺菌装置
では、殺菌室の開口部を開閉可能な上面板に筐体ホルダ
が設けられているため、上面板を着脱することによって
カバー筐体を殺菌室の所定位置に取り付けたり、取り外
したりすることができ、紫外線発生源の交換等のメンテ
ナンス作業を簡易に行うことができる。
【0038】本出願の請求項12記載の紫外線殺菌装置
では、筐体ホルダに複数のフック部を設けると共にカバ
ー筐体に係合ピンを設け、複数のフック部に対する係合
ピンの係合位置を変えることにより、殺菌対象物の高さ
に応じてカバー筐体の高さ調整をワンタッチ操作で簡単
に行うことができる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1〜図20は、本発明の実
施の例を示すものである。即ち、図1は本発明の紫外線
殺菌装置の全体構成を示す外観斜視図、図2は同じく縦
断面図、図3は同じく横断面図、図4はランプユニット
の側面図、図5は同じく平面図、図6は同じく斜視図、
図7はカバー筐体の第1実施例の分解斜視図、図8は同
じくカバー部材の平面図、図9は同じく底面図、図10
は同じくカバー部材を閉じた状態の断面図、図11は同
じくカバー部材を開いた状態の断面図である。また、図
12はカバー筐体の第2実施例の分解斜視図、図13は
カバー部材を閉じた状態の断面図、図14はカバー筐体
の第3実施例の断面図、図15は同じく分解斜視図、図
16はカバー筐体の第4実施例の断面図、図17は同じ
く分解斜視図、図18はカバー筐体の第5実施例の斜視
図、図19は図18のX−X線断面図、図20はカバー
筐体の第6実施例の分解斜視図である。
【0040】図1に示すように、本発明の一実施例を示
す紫外線殺菌装置20は、トンネル構造を備えた横長の
殺菌室21と、この殺菌室21内を長手方向に貫通する
対象物移動手段の一具体例を示すコンベヤ22と、この
コンベヤ22の進行方向に沿って配置された2組のラン
プユニット23,23等を備えて構成されている。
【0041】紫外線殺菌装置20の殺菌室21は、左右
方向に所定の間隔をあけて対向設置された側壁部21
a,21bと、両側壁部21a,21bの上端部間を連
結する天井部21cとを備えている。この殺菌室21の
一方の側壁部21aには、2つの容器取出口24が長手
方向に所定の間隔をあけて設けられている。各容器取出
口24には開閉カバー25がそれぞれ開閉可能に取り付
けられている。更に、側壁部21aの内面には、各開閉
カバー25の開閉状態を検出するリミットスイッチ26
がそれぞれ取り付けられている。各開閉カバー25には
取手25aが取り付けられており、この取手25aを持
って開閉カバー25を開放した場合には、リミットスイ
ッチ26の働きを介して後述する紫外線ランプ45が消
灯するように構成されている。
【0042】コンベヤ22は、紫外線による殺菌対象物
の一具体例を示す容器30を搬送して殺菌室21内を通
過させるものである。このコンベヤ22は、容器30が
載置される無端状に連結された搬送媒体27と、この搬
送媒体27を循環式に走行可能に支持する支持枠体28
とを備えている。支持枠体28には、搬送媒体27の両
側において側方に展開する平面部28a,28aが設け
られている。このようなコンベヤ22としては、例え
ば、ベルトコンベヤ、バケットコンベヤ、チェーンコン
ベヤ等のように容器30を載置して水平方向に搬送する
ことができる各種のコンベヤ装置を適用することができ
る。
【0043】しかしながら、コンベヤ22としては、容
器30を載置して水平方向に搬送するものばかりでな
く、例えば、平行に設置された2つのベルトで容器を挟
みながら水平方向、上下方向又は斜め上下方向に搬送す
るコンベヤ、或いはボトルのネックを2本のL字型レー
ルで支持して搬送するネック搬送システム式コンベヤ、
更には、エアーで容器30を押圧して搬送するコンベヤ
等のように各種の搬送方式を適用することができる。
【0044】このコンベヤ22によって搬送される容器
30としては、例えば、PETボトル(ポリエチレンテ
レフタレート製ボトル)を挙げることができる。このP
ETボトル30は、コンベヤ22の搬送媒体27上に垂
直に立てた状態で載置されており、垂直状態を保持して
略水平方向に搬送される。このPETボトル30は容器
の一具体例を示すもので、その他の樹脂製ボトルは勿論
のこと、牛乳瓶やビール瓶等のガラス瓶、或いは板金製
の缶等のように各種の材料により製造される容器を適用
することができる。
【0045】PETボトル30は、円筒状の胴部30a
と、この胴部30aの上端に連続する円錐筒状の肩部3
0bと、この肩部30bの上端に連続する円筒状の口部
30cとを備えている。口部30cの上端に開口する穴
から充填機によって内容物が充填され、また、飲食時等
に口部30cの穴から内容物が排出される。この紫外線
殺菌装置20によって殺菌処理されるPETボトル30
は、一般的には内容物が充填される前のものであって、
例えば、ブロー成形機によって成形された直後のPET
ボトルである。
【0046】このPETボトル30の口部30cを殺菌
処理する理由は、次のような事情による。一般に、ブロ
ー成形は、ブロー成形機によって加熱溶融された熱可塑
性プラスチック成形材料を押し出し、又は射出方式によ
りチューブ状に予備加熱したパリソン或いは2枚合わせ
のシートをブロー成形用金型内に挿入して加熱軟化した
後、それらの内部に空気を吹き込んで中空製品を成形す
るものである。従って、ブロー成形によって成形される
PETボトル30の胴部30a及び肩部30bは、必然
的に十分に高い温度まで加熱され、自動的に殺菌処理が
行われる。そのため、ブロー成形に連続して内容物の充
填作業を行うラインシステムにおいては、PETボトル
30の内部を対象とする殺菌処理を別個独立に行う必要
性は生じない。
【0047】ところが、PETボトル30の口部30c
は大きく膨らむことがないため、胴部30aや肩部30
bのように高い温度まで加熱されることがない。そのた
め、口部30cには、例えばブロー成形用金型等から移
ってきた細菌や微生物等が殺菌されずに残存するおそれ
がある。そこで、口部30cは、これを対象としたPE
Tボトル30の殺菌処理を別個に行う必要がある。
【0048】また、PETボトル30が、予め製造され
て倉庫等に保存されているものである場合、このPET
ボトル30に内容物を充填するときには、その充填工程
の直前にPETボトル30の殺菌処理が行われる。この
ときのPETボトル30の殺菌は、殺菌溶液中にPET
ボトル30を浸漬したり、PETボトル30に殺菌溶液
を充填したりすることによって行われる。このとき、一
般には、リンサー(容器洗浄装置)等で口部30cを持
ってPETボトル30の洗浄が行われるため、リンサー
の洗浄ノズルやボトル把持具等が口部30cに接触す
る。その結果、洗浄ノズル等に微生物が付着している
と、その微生物によって口部30cが汚染されることが
あり、その場合にも口部30cの殺菌が必要となる。
【0049】このような理由から、内容物の充填前にお
けるPETボトル30の口部30cの殺菌が行われるも
のである。しかしながら、口部30cの殺菌は、このよ
うな場合に限定されるものではなく、例えば、内容物の
充填後に口部30cを殺菌してもよく、また、キャップ
を装着した後に口部30cを殺菌処理するようにしても
よい。
【0050】図1〜図3に示すように、殺菌室21の天
井部21cには、長手方向に延びる四角形の大きな2つ
の開口部31,31が設けられている。各開口部31
は、これよりも若干大きくて同じく四角形をなす上面板
32,32によってそれぞれ着脱可能に覆われている。
各上面板32の上面には、長手方向に所定の間隔をあけ
て一対の取手33,33が取り付けられている。更に、
各上面板32の長手方向の一端上面には、コネクタボッ
クス34が固定ねじ35a等の固着手段によってそれぞ
れ固定されている。
【0051】このコネクタボックス34は、後述する紫
外線ランプ45に電力を供給することを主目的とするも
のである。図4及び図5等に示すように、コネクタボッ
クス34は直方体の筐体からなり、上面の開口部にはボ
ックスプレート34aが止めねじ35b等の固着手段に
よってそれぞれ着脱可能に取り付けられている。このボ
ックスプレート34aには、使用する紫外線ランプの数
に対応した数(本実施例では予備として1個加えて合計
4個としている。)のコネクタ36が設けられている。
コネクタ36は、ボックスプレート34aに取り付けら
れた受け具36aと、この受け具36aに着脱可能に装
着される接続具36bとの組み合せからなり、接続具3
6bにコードが接続されている。
【0052】また、各上面板32の下面には、長手方向
に所定の間隔をあけて一対の支持ブラケット37,37
がボルト38a及びナット38bの組み合せからなる固
着手段によって取り付けられている。各支持ブラケット
37は、コ字状に形成されたブラケット部37aと、こ
のブラケット部37aの両端に連続して側方へ突出する
ように形成された固定部37b,37bとを有してい
る。この支持ブラケット37の各固定部37bには穴が
設けられており、各穴にはボルト38aが挿通される。
このボルト38aの軸部に螺合されたナット38bの締
め込みにより、支持ブラケット37が上面板32に締付
固定されている。更に、ブラケット部37aの略中央部
には穴が設けられており、その穴には筐体ホルダ40の
調整ネジ40bが緩く貫通されている。
【0053】図1〜図6に示すように、筐体ホルダ40
は、コ字状に形成されたホルダ本体40aと、このホル
ダ本体40aの中央片の略中央部に一体に固定された調
整ネジ40bとから構成されている。調整ネジ40b
は、ホルダ本体40aの両端片と反対側に突出されてい
て、支持ブラケット37のブラケット部37aに設けた
穴に挿通されている。この調整ネジ40bには、ブラケ
ット部37aを両側から挟んで挟持するように2個のロ
ックナット41a,41bが螺合されている。
【0054】更に、ホルダ本体40aの両端片には、後
述するカバー筐体44を着脱可能に係合支持するための
フック部42が左右対象となるようにそれぞれ3箇所に
設けられている。各フック部42は、両端片の側面に開
口して幅方向に延びる幅方向穴と、この幅方向穴の底部
に連続して長手方向に延びる長手方向穴とからなり、全
体として逆L字状に形成されている。各フック部42
は、PETボトル30の容量に応じた高さと対応する位
置に設定されている。例えば、上段のフック部42は容
量が1.5l(リットル)のPETボトル30を殺菌対
象物とする場合に使用され、中段のフック部42は容量
が1.0lのPETボトル30を対象物とする場合に使
用され、下段のフック部42は容量が0.5lのPET
ボトル30を対象物とする場合に使用される。
【0055】この筐体ホルダ40は、図1及び図2に示
すように、2個で1組として使用され、互いのフック部
42が同じ方向に開口するよう支持ブラケット37にそ
れぞれ吊下支持されている。1組の筐体ホルダ40,4
0によって支持されるカバー筐体44は、図4〜図7に
示すように、枠部材の一具体例を示すランプハウジング
46と、カバー部材47と、第1及び第2の被覆部材4
8,49等を備えて構成されている。このカバー筐体4
4の内部に、紫外線を放射する紫外線発生源の一具体例
を示す紫外線ランプ45が収納されている。
【0056】ランプハウジング46は、下面を開口させ
て開口部50を設けた横長の直方体をなす筐体からな
り、上面部46a及びこの上面部46aの幅方向両側に
連続する左右の側面部46b,46bには紫外線を通過
させるための多数の開口穴51a,51bが設けられて
いる。開口穴51a,51bは、この実施例では円形と
したが、四角形、三角形、楕円形その他の形状を適用す
ることもできる。更に、ランプハウジング46の上面部
46aには、長手方向に適当な間隔をあけて2個の取手
52,52が設けられている。
【0057】このランプハウジング46の上面部46a
の長手方向両側に連続する前後の側面部46c,46c
の中央下部には、PETボトル30の口部30cを通過
させるための切欠き53がそれぞれ設けられている。更
に、各側面部46cの切欠き53の片側には、配管用の
接続パイプ54がそれぞれ取り付けられている。これら
の接続パイプ54には、それぞれ図示しないエアー配管
を介してエアー発生装置が接続される。エアー発生装置
から供給されるエアーは、一方の接続パイプ54からラ
ンプハウジング46内に入り込み、このランプハウジン
グ46内を通過して紫外線ランプ45等から発生する熱
を吸収する。熱交換されて温められたエアーは、他方の
接続パイプ54からランプハウジング46の外に排出さ
れ、このようにしてランプハウジング46内は強制的に
冷却される。
【0058】また、ランプハウジング46の上面部46
aの幅方向両側に連続する2面の側面部46b,46b
には、長手方向に所定の間隔をあけて2個の係合ピン5
5,55がそれぞれ側方へ突出するように設けられてい
る。各係合ピン55は、筐体ホルダ40のフック部42
を形成する長穴の幅よりも若干小径とされており、先端
にはフック部42からの抜け出しを防止するための頭部
が設けられている。このランプハウジング46の下面の
開口部50には、コンベヤ22によって搬送されるPE
Tボトル30が紫外線ランプ45に衝突するのを防止す
るカバー部材60が取り付けられている。
【0059】カバー部材60は、図7〜図11に示すよ
うに、コンベヤ22の進行方向と同一の紫外線ランプ4
5が延びる方向に延在された複数本の縦方向線材61
と、紫外線ランプ45が延びる方向と交差する方向に延
在された複数本の横方向線材62と、複数本の縦方向線
材61の長手方向両端部を固定する前後2枚の固定板6
3,63等を備えて構成されている。各固定板63は、
コ字状に形成された支持部63aと、この支持部63a
の凹側両端に連続して側方へ突出するように形成された
固定部63b,63bとを有し、各固定部63bは支持
部63aの上面中央部とは互いに略平行をなすように形
成されている。
【0060】この固定板63の凹側にすべての縦方向線
材61が配置されている。各縦方向線材61の軸方向両
端部は、溶接等の固着手段によって前後の固定板63,
63に固着されて一体に構成されている。この実施例で
は、図10に示すように、11本のロッド部材が縦方向
線材61として使用されている。各縦方向線材61は真
っ直ぐに延びた直線状の棒材からなり、隣合う縦方向線
材61間に適宜間隔あけて互いに平行をなすように取り
付けられている。11本の縦方向線材61のうち、5本
の縦方向線材61が各固定板63の支持部63aの凹部
内に配置され、残りの縦方向線材61が2つに分けられ
て3本づつ各固定部63bの下面に配置されている。こ
の5本の縦方向線材61で囲まれた空間部が、PETボ
トル30の口部30cをガードするガード通路64とさ
れている。
【0061】横方向線材62は、11本の縦方向線材6
間を所定間隔に保持して一体化させるもので、縦方向線
材61の長手方向に適宜な間隔をあけて複数本配置され
ている。各横方向線材62は、固定板63の断面形状と
略同様の形状をなしていて、その固定板63と同じ側に
配置されている。更に、横方向線材62と縦方向線材6
1とは、互いの交差部において溶接等の接合手段により
結合されて一体とされている。そして、各固定板63の
上面中央部には、紫外線ランプ45を係合保持するため
のランプ保持具65が溶接等の固着手段によってそれぞ
れ3個ずつ取り付けられている。
【0062】各ランプ保持具65は、紫外線ランプ45
を挟持するために弾性が付与された一対の挟持片と、両
挟持片間を連結する連結片とを有し、全体が板バネによ
って一体に形成されている。この3個のランプ保持具6
5は、連結片を溶接することによって固定板63に固定
されているが、この溶接に代えて止めねじ等の固着手段
を用いて着脱可能に取り付ける構成とすることもでき
る。この長手方向に適宜間隔離して設置された一対のラ
ンプ保持具65,65によって紫外線ランプ45が着脱
可能に取り付けられている。
【0063】図8等に示すように、紫外線ランプ45
は、波長範囲が180nmから400nm(ナノメート
ル)までの紫外線のうち、少なくとも240nmから3
00nmまでの波長範囲、特に、254nm付近に強い
線スペクトルを有する殺菌線を放射する殺菌ランプ(例
えば、水銀入り放電管)である。この紫外線ランプ45
は、300nm以下の光を透過する石英ガラス管又は紫
外線透過ガラス管と、このガラス管の両端を閉じる一対
の口金と、各口金に取り付けられた電極等を備えて構成
されている。この紫外線発生源としては、この実施例に
よる紫外線ランプ45に限定されるものではなく、例え
ば、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、低圧水銀灯、超低圧水
銀灯、キセノンランプ等を用いることができる。更に、
半導体レーザによる紫外線の発光方式や、レーザ光を光
ファイバを用いて伝送して照射する方式等のように紫外
線を放射可能な各種の紫外線放射手段を適用することが
できる。
【0064】図4に示すように、紫外線ランプ45の両
端から導出された各コード66は、一つに纏められてラ
ンプハウジング46の上面部46aから保護管67を貫
通してハウジング外に導出されている。保護管67は、
ランプハウジング46から導出したコード66を紫外線
による劣化から保護するためのもので、上面部46aに
固定ねじ68a等の固着手段によって固定されている。
この保護管67は、上面板32を貫通してコネクタボッ
クス34内に挿入されている。このコネクタボックス3
4内において、各コード66の先端部がコネクタ36の
受け具36aに電気的に接続されている。
【0065】また、カバー部材60の一対の固定板6
3,63間に縦横の方向線材61,62によって格子模
様に形成されたガード領域69には、紫外線の透過が可
能な紫外線透過性樹脂製の被覆部材の一具体例を示す紫
外線透過性樹脂シート70が巻き付けられている。この
紫外線透過性樹脂シート70は、万一紫外線ランプ45
が破損した場合において、ガラス管の破片や水銀粒等が
飛び散ってガード領域69を通過して落下したりするの
を防止するものである。
【0066】このカバー側の紫外線透過性樹脂シート7
0は、カバー部材60の長手方向の長さが一対の固定板
63,63間の間隔よりも少々長く形成されていると共
に、その長手方向と交差する幅方向の長さが固定板63
を平らにしたときの長さよりも少々長く形成されてい
る。これにより、紫外線透過性樹脂シート70の長手方
向両側の二辺が前後固定板63,63の側縁に重なり合
い、幅方向両側の二辺がガード領域69の側縁に折り重
ねることができるようにしている。
【0067】図10に示すように、紫外線透過性樹脂シ
ート70の幅方向の中央部はガード通路64内に挿入さ
れ、その2箇所をガード通路64内の角部に押え板71
で押え付けることにより一定の張力を付与して弛みを防
止している。各押え板71は、止めねじ68bによって
固定板63の固定部63bに締付固定されている。この
紫外線透過性樹脂シート70の幅方向の両端部は、固定
部63bの外縁を巻いて上面に折り曲げられ、その四隅
が止め板72によってそれぞれ押えられている。そし
て、各止め板72は、固定ねじ68cによって固定部6
3bに締付固定されている。
【0068】また、図7及び図10に示すように、ラン
プハウジング46にも、紫外線の透過が可能な紫外線透
過性樹脂製の被覆部材である紫外線透過性樹脂シート7
4が巻き付けられている。この枠側の紫外線透過性樹脂
シート74は、ランプハウジング46に設けた多数の開
口穴51a,51bを塞ぐためのものである。そのた
め、紫外線透過性樹脂シート74は、ランプハウジング
46の上面部46a及び左右の側面部46b,46bに
設けた開口穴51a,51bのすべてを被覆することが
できる大きさを有している。更に、紫外線透過性樹脂シ
ート74は、幅方向において内側へ折り曲げ可能な大き
さとされている。
【0069】この紫外線透過性樹脂シート74の幅方向
両端部が止め板75によって押えられ、この止め板75
を固定ねじ68dによって側面部46bに締付固定する
ことにより、紫外線透過性樹脂シート74がランプハウ
ジング46に取り付けられている。この紫外線透過性樹
脂シート74が、長手方向の両端部を除いた略全体を包
むようにランプハウジング46に巻付けられ、上面部4
6a及び左右側面部46bの外面に密着されている。こ
の紫外線透過性樹脂シート74によれば、万一紫外線ラ
ンプ45が破損した場合に、そのガラス管の破片や水銀
粒等が開口穴51a,51bから外に飛び出したりする
のを防止することができる。
【0070】このような紫外線透過性樹脂シート70,
74の材質としては、例えば、紫外線透過性フッ素樹脂
を挙げることができ、代表的なものとしては「テフロ
ン」の商品名で知られているポリテトラフルオロエチレ
ン(CF2-CF2)n を適用することができる。その他に
も紫外線透過性樹脂としては、ポリクロロトリフルオロ
エチレン(CF2-CFC1)n やポリフッ化ビニリデン
(CH2-CF2)n 等を挙げることができる。尚、紫外線
を透過する樹脂であれば、その色のいかんは問題にされ
るものではなく、また、透明・半透明の別等も問われる
ものではない。
【0071】このような紫外線透過性樹脂シート70,
74の厚みとしては、強度の点を考えると厚い方がよい
が、厚みが2mmになると紫外線の透過率が20%〜3
0%に低下するため、紫外線透過率から考えると厚みの
上限は2.0mm程度である。従って、紫外線透過性樹
脂シート70,74の厚みはなるべく薄くした方がよい
が、薄くすると強度が低下する。そのため、紫外線透過
性樹脂シート70,74の厚みの範囲としては、0.0
5mm〜2.0mmの範囲内で適用することが可能であ
り、好ましくは0.2mm〜0.5mmの範囲内であ
る。因みに、紫外線透過性樹脂シート70,74の厚み
を0.2mmにすると、その紫外線透過率は石英ガラス
の紫外線透過率の75%になり、また、その厚みを0.
5mmにすると、紫外線透過率は石英ガラスの紫外線透
過率の50%になる。
【0072】尚、枠側の紫外線透過性樹脂シート74
は、止め板75や固定ねじ68dを用いることなく、ラ
ンプハウジング46の外面に接着剤を用いて貼り付ける
構造とすることもできる。また、カバー側の紫外線透過
性樹脂シート70についても同様であり、止め板72や
固定ねじ68cを用いることなく、接着剤を用いて縦方
法線材61の外側に貼り付ける構造としてもよい。
【0073】また、図8,図9及び図11に示すよう
に、一対の固定板63,63の片側には、それぞれヒン
ジ76の一方の取付片76aがネジ止め等の固着手段に
よって固定されている。各ヒンジ76の他方の取付片7
6bは、ランプハウジング46の一方の側面部46bに
ネジ止め等の固着手段によってそれぞれ固定されてい
る。また、一対の固定板63,63の他側には、ネジ止
め等の固着手段によってフック部材77が取り付けられ
ている。このフック部材77の先端側のフック部は、ラ
ンプハウジング46の他方の側面部46b側に回り込む
ように形成されている。
【0074】このフック部材77に対応させてランプハ
ウジング46の他方の側面部46bには、締結部材78
が取り付けられている。締結部材78は、フック部材7
7に対して着脱可能に係合される係合環78aと、この
係合環78aを進退動作させてフック部材77に締結さ
せる操作片78bとを備えている。
【0075】かくして、カバー部材60がヒンジ76を
介してランプハウジング46に回動可能に連結されてい
るため、図11に示すように、ヒンジ76を回転中心と
してカバー部材60を下方へ90°回動させることによ
り、ランプハウジング46の開口部50が開かれると共
に3本の紫外線ランプ45が露出される。これにより、
各紫外線ランプ45の交換作業が可能となる。従って、
ランプハウジング46の紫外線透過性樹脂シート74や
カバー部材60の紫外線透過性樹脂シート70を着脱し
たり破壊したりすることなく、紫外線ランプ45の交換
作業を行うことができる。
【0076】また、図10に示すように、ヒンジ76を
回転中心としてカバー部材60を上方へ90°回動させ
ることにより、ランプ保持具65を介して固定板63に
取り付けられている3本の紫外線ランプ45が、ランプ
ハウジング46の開口部50内に入り込む。このカバー
部材60の閉じ状態において、締結部材78の係合環7
8aをフック部材77に係合させた後、操作片78bを
操作して締結力を付与することにより、カバー部材60
がランプハウジング46に装着された状態でロックされ
る。この固定板63の凹部側に設定されたガード通路6
4内を、コンベヤ22によって搬送されるPETボトル
30の口部30cが通過する。
【0077】上述した上面板32、支持ブラケット3
7、筐体ホルダ40、ランプハウジング46、縦横の方
向線材61,62及び固定板63の材質としては、例え
ば、鉄鋼やステンレス鋼等の金属が好適であるが、紫外
線に強いエンジニアリングプラスチックを使用すること
もできる。尚、金属に代えてエンジニアリングプラスチ
ックを使用する場合には、上述した溶接に代えて接着剤
や熱融着等による固着手段を適用することができる。
【0078】上述したように、紫外線透過性樹脂シート
74で被覆されたランプハウジング46と、このランプ
ハウジング46に回動可能に連結されると共に紫外線透
過性樹脂シート70で被覆されたカバー部材60とによ
ってカバー筐体44が構成されており、このカバー筐体
44内に3本の紫外線ランプ45が収納されている。更
に、カバー筐体44と筐体ホルダ40と支持ブラケット
37とでランプユニット23が構成されている。このラ
ンプユニット23が上面板32に取り付けられ、それぞ
れ上面板32を介して2組のランプユニット23,23
が殺菌室21内に着脱可能に装着されている。
【0079】このような構成を有する紫外線殺菌装置2
0によれば、例えば、次のようにしてPETボトル30
の口部30cに紫外線を照射して効果的に殺菌処理する
ことができる。図1に示すように、PETボトル30
は、コンベヤ22上に立てられて搬送されることによ
り、殺菌室21内に送り込まれる。
【0080】PETボトル30がコンベヤ22に載置さ
れて搬送されることにより、図2及び図3に示すよう
に、コンベヤ22の移動軌跡上方に設置されているラン
プユニット23の下方にPETボトル30が移動する。
このとき、PETボトル30の口部30cがカバー部材
60のガード通路64内に入り込む。そして、口部30
cは、コ字状に囲まれた多数の縦方向線材61の内側を
紫外線ランプ45に沿って移動する。
【0081】この移動の際に、紫外線ランプ45から放
射された紫外線が口部30cの内面及び外面に照射され
る。その結果、紫外線の殺菌力により口部30cの内面
及び外面に付着している細菌やウイルス等の微生物を殺
菌することができる。これと同時に、紫外線ランプ45
から放射された紫外線の一部が、ランプハウジング46
の開口穴51a,51bを通過して殺菌室21の内壁面
に照射される。その結果、殺菌室21の内壁面をも同時
に紫外線殺菌することができ、殺菌室21の内壁面が微
生物によって汚染されるのを抑制することができる。
【0082】このようなPETボトル30の口部30c
の殺菌時において、例えば、紫外線ランプ45の長時間
使用による寿命の到来、或いは、異常な発熱による温度
上昇等によって紫外線ランプ45が破壊されると、ガラ
ス管の破片や水銀粒子が飛び散る。このガラス片や水銀
粒子のうち、下方に向かうガラス片や水銀粒子は、ラン
プハウジング46の下面に設けた開口部50を閉鎖する
カバー部材60に被覆された紫外線透過性樹脂シート7
0によって受け止められる。また、上方及び側方に向か
うガラス片や水銀粒子は、ランプハウジング46の上面
及び側面に設けた開口穴51a,51bを閉鎖するラン
プハウジング46に被覆された紫外線透過性樹脂シート
74によって移動が妨げられ、落下して紫外線透過性樹
脂シート70によって受け止められる。
【0083】その結果、紫外線ランプ45の破損によっ
てガラス片や水銀粒子等が飛び散った場合にも、そのガ
ラス片や水銀粒子等が紫外線透過性樹脂シート70で受
け止められ、カバー筐体44の外に飛び出すことがない
ため、ガラス片や水銀粒子等がPETボトル30の口部
30c等に付着するという不具合の発生を防止すること
ができる。従って、この紫外線殺菌装置によれば、安全
であって衛生的な紫外線殺菌処理を行うことができる。
また、ランプハウジング46に設けた接続パイプ54に
エアー冷却装置を接続してカバー筐体44内を強制的に
冷却させることにより、紫外線ランプ45等から発生す
る熱を強制的に逃がして紫外線ランプ45等の温度上昇
を防ぐことができ、発熱による不具合の発生を防ぐこと
ができる。
【0084】また、コンベヤ22に縦揺れが生じてPE
Tボトル30が押し上げられると、上方へ所定量移動し
たところでPETボトル30の口部30cが紫外線透過
性樹脂シート70の下面に当接する。これにより、PE
Tボトル30の上方への移動が制限され、これ以上の上
方への移動が阻止されるため、口部30cが縦方向線材
61に接触するのを防ぐことができる。従って、口部3
0cの上面が縦方向線材61に接触して傷つけられるこ
とがなく、内容物の充填後に装着されるキャップとの間
のシール性を良好に保持することができる。更に、口部
30cが紫外線ランプ45に衝突するおそれをなくすこ
とができ、口部30cによる紫外線ランプ45の破損を
防止することができる。
【0085】また、カバー部材60は、ランプハウジン
グ46の下部に回動可能に取り付けられているため、紫
外線ランプ45の交換作業を簡単に行うことができる。
即ち、図10及び図11に示すように、カバー部材60
は、幅方向の一端に設けたヒンジ76によってランプハ
ウジング46の一方の側面部46bに回動可能に連結さ
れていると共に、幅方向の他端にはフック部材77が取
り付けられており、このフック部材77を係合可能な締
結部材78が他方の側面部46bに取り付けられてい
る。
【0086】その結果、締結部材78を緩めてフック部
材77との係合を解除した後、図11に示すように、ヒ
ンジ76を回転中心としてカバー部材60を90°回動
させることにより、ランプハウジング46の開口部50
を開放して紫外線ランプ45を露出させることができ
る。これにより、ランプ保持具65に対する紫外線ラン
プ45の着脱作業が容易となり、紫外線ランプ45を簡
単に交換することができる。その後、ヒンジ76を回転
中心としてカバー部材60を逆方向へ90°回動させる
ことにより、図10に示すように、ランプハウジング4
6の開口部50をカバー部材60で閉じて紫外線ランプ
45を保護することができる。
【0087】また、この実施例に係る紫外線殺菌装置2
0によれば、PETボトル30の大きさの変化に対して
も迅速且つ確実に対応することができる。即ち、図4及
び図6等に示すように、カバー筐体44は、ランプハウ
ジング46に設けた係合ピン55を筐体ホルダ40に設
けた複数のフック部42のうち任意のフック部を選択し
て掛け止めることによって係合支持する構成としたた
め、そのフック部42を掛け替えるだけでカバー筐体4
4全体の高さを簡単に変更することができる。
【0088】この実施例では、筐体ホルダ40には3箇
所にフック部42を設け、上段のフック部42は容積が
1.5l(リットル)のPETボトル30の高さに対応
し、中段のフック部42は容積が1.0lのPETボト
ル30の高さに対応するとともに、下段のフック部42
は容積が0.5lのPETボトル30の高さに対応する
ように設定されている。そのため、図示実施例では、容
積が1.5lのPETボトル30を殺菌対象として、そ
の口部30cを紫外線で殺菌処理することができるが、
1.0l又は0.5lのPETボトル30を殺菌対象と
する場合には、係合ピン55の掛け止め位置を上段から
中段又は下段に掛け替えることにより、カバー筐体44
の高さ位置を一度に大きく変化させて迅速且つ簡単に対
応することができる。
【0089】更に、筐体ホルダ40を支持ブラケット3
7で支持する構成としたため、ランプユニット23の高
さ位置の微調整を行うこともできる。このランプユニッ
ト23の高さの微調整は、支持ブラケット37のブラケ
ット部37aを両側から挟持する一対のロックナット4
1a,41bによる固定位置を変えることによって簡単
に行うことができる。即ち、ランプユニット23の位置
を高くする場合には、まず下側のロックナット41bを
緩めた後、上側のロックナット41aを閉め込み、筐体
ホルダ40を所望の高さまで持ち上げる。一方、ランプ
ユニット23の位置を低くする場合には、まず上側のロ
ックナット41aを緩めた後、下側のロックナット41
bを閉め込むことにより、カバー筐体44を所望の高さ
まで持ち上げる。この所望の高さ位置で上下からロック
ナット41a,41bを締め込むことにより、カバー筐
体44の高さを微調整することができる。
【0090】図12及び図13は、本願発明に係るカバ
ー筐体の第2の実施例を示すものである。この実施例に
示すカバー筐体80は、上述した第1実施例の主な部品
の構成を変えることなく配置を変更し、ランプハウジン
グ46においては内側に紫外線透過性樹脂シート81を
配置し、カバー部材60においては上側に紫外線透過性
樹脂シート82を配置したものである。
【0091】ランプハウジング46は、その形状及び構
造の大部分は第1実施例と同様であるが、異なるところ
は長手方向両側の側面部46c,46cの形状の点であ
る。即ち、各側面部46cは、接続パイプ54の取付部
を残してその他の部分を切除し、ランプハウジング46
の長手方向両端部を開口させる構成としたものである。
このランプハウジング46の他の構成は同様であり、そ
の内面に沿って紫外線透過性樹脂シート81が貼付され
ている。これにより、ランプハウジング46に設けた多
数の開口穴51a,51bのすべてが内面から塞がれて
いる。
【0092】この紫外線透過性樹脂シート81の幅方向
両側縁には長手方向に延在された長尺状の止め板83a
が当接されており、各止め板83aを固定ねじ85aで
締め込むことによって樹脂シート81の両側縁がランプ
ハウジング46の側面部46bの内面に固定されてい
る。この紫外線透過性樹脂シート81の幅方向中途部の
折り曲げ部には、同じく長手方向に延在された長尺状の
押え板84aが当接されている。各押え板84aを固定
ねじ85bで締め込むことにより、樹脂シート81の中
途部がランプハウジング46の角部の内面に固定されて
いる。
【0093】カバー部材60の形状及び構造は第1実施
例と同様であり、異なるところは、横方向線材62側で
ある上面に紫外線透過性樹脂シート82を配置した点で
ある。紫外線透過性樹脂シート82は、ガード領域69
を上から覆うように配置されていて、その四隅には止め
板83bが当接されており、各止め板83bを固定ねじ
85cで締め込むことによって樹脂シート82の前後両
端部が一対の固定板63,63の下面にそれぞれ固定さ
れている。この紫外線透過性樹脂シート82の長手方向
両端の中央部には、コ字状に折り曲げ形成された押え板
84bがそれぞれ当接されている。各押え板84bは、
固定板63の支持部63aに対応した形状を有し、当該
支持部63aとの間で樹脂シート82を挟み込むことが
できる。この状態で固定ねじ85dを締め込むことによ
り、樹脂シート82の中途部が固定板63の上面に固定
されている。
【0094】他の構成は上述した第1実施例と同様であ
り、同一部分には同一の符号を付して説明を省略する。
かかる構成とすることによっても、上述した実施例と同
様の効果を得ることができる。尚、この第2実施例で
は、ランプハウジング46の側面部46cを大きく開口
させる構成としたため、エアー冷却装置を用いなくても
ある程度の冷却効果を確保することができるが、エアー
冷却装置を併用することによって冷却効果を極めて高め
ることができる。
【0095】図14及び図15は、本願発明に係るカバ
ー筐体の第3実施例を示すものである。この実施例に示
すカバー筐体86は、ランプハウジング87と反射板8
8とカバー部材89とを備えて構成したものである。ラ
ンプハウジング87は、上面部87aと左右の側面部8
7b,87bとを有する断面コ字状の枠体からなり、上
面部87aには多数の開口穴51aが設けられ、左右の
側面部87bには多数の開口穴51bが設けられてい
る。更に、各側面部87bには、2個の係合ピン55
と、2個の長穴51cと、2個のねじ穴51dとがそれ
ぞれ設けられている。このランプハウジング87の全体
が被覆部材である紫外線透過性樹脂チューブ90によっ
て被覆されている。
【0096】紫外線透過性樹脂チューブ90は、ランプ
ハウジング87に嵌まり合う四角形の筒体からなり、熱
を加えることにより変形してランプハウジング87に密
着し得る材料によって形成されている。このような紫外
線透過性樹脂チューブ90としては、紫外線を透過させ
る紫外線透過性を有し、且つ、所定温度の熱を加えるこ
とにより収縮又は膨張する熱可塑性を備えた紫外線透過
性フッ素樹脂を適用することができる。代表的なものと
しては、パーフルオロ〜アルコキシ樹脂(PFA)や四
フッ化エチレン〜六フッ化プロピレン共重合樹脂(FE
P)等を挙げることができる。
【0097】このランプハウジング87の内側に反射板
88が配置されている。この反射板88は、上面部88
aと左右の側面部88b,88bとを有する断面コ字状
の枠体からなり、上面部88aには多数の円形の開口穴
91aが設けられ、左右の側面部88bには多数の四角
形の開口穴91bが設けられている。更に、各側面部8
8bには、2個のねじ穴91cがそれぞれ設けられてい
る。各ねじ穴91cには、反射板88を高さ調整可能に
固定できる蝶ねじ92のねじ部が螺合される。この蝶ね
じ92のねじ部は、ねじ穴51cを貫通した後、側面部
88bの内面にナットを溶接することによって設けられ
たねじ穴91cに螺合される。この反射板88の内面の
長手方向両端部には、それぞれランプ保持具65が3個
ずつ取り付けられている。
【0098】カバー部材89は、多数の縦方向線材89
aと、多数の横方向線材89bと、2本の固定線材89
cとによって構成されている。縦方向線材89aは互い
に平行とされていて、その長手方向に適宜な間隔をあけ
て交差するように横方向線材89bが配置されている。
2本の固定線材89cは、長手方向の両端近傍において
横方向線材89bと平行に配置されている。各固定線材
89cの両端には目玉部が設けられており、この目玉部
には固定ねじ85eのねじ部が挿通される。このねじ部
がランプハウジング87のねじ穴51dに螺合され、固
定ねじ85eの締め込みにより、開口部50を閉じるよ
うにカバー部材89がランプハウジング87の下部に取
り付けられる。
【0099】この第3実施例に係る反射板88は、紫外
線ランプ45から放射された紫外線の一部を開口穴91
a,91bから背面側へ通過させるという機能も有する
が、主な機能は紫外線を反射させて前面側の紫外線照射
量を増加させることにある。そのため、反射板88の内
面には、鏡面加工等を施すことによって紫外線を良く反
射することができる反射面が設けられている。この反射
板88の材質としては、例えば、ステンレス鋼板が好適
であるが、銅板等の他の金属板を用いることができ、ま
た、紫外線に強いエンジニアリングプラスチックの板を
使用することもできる。
【0100】この第3実施例によれば、3本の紫外線ラ
ンプ45を保持する反射板88がランプハウジング87
に対して位置調整可能に構成されているため、紫外線ラ
ンプ45の取付位置の微調整を簡単に行うことができ
る。即ち、蝶ねじ92を緩めて反射板88の反射板88
の取付位置を変えることにより、3本の紫外線ランプ4
5を一度に上下動させて高さ方向の微調整を行うことが
できる。また、カバー部材89の構成を簡単にして、カ
バー筐体86の小型化、薄型化を図ることができる。
【0101】図16〜図20は、本発明の紫外線殺菌装
置に係るカバー筐体の他の実施例を示すものである。図
16及び図17に示す第4実施例のカバー筐体93A
は、直方体の枠部材94と、この枠部材94に装着され
る被覆部材95とによって構成されている。枠部材94
は、長手方向両側の端面部が開口された四角形の筒体か
らなり、幅広の側面部94aには開口部96aが設けら
れ、幅狭の側面部94bには開口部96bが設けられて
いる。各開口部96a,96bは、長手方向の両端近傍
まで延びていて、隣合う開口部96a,96b間には細
長い桟が設定されている。この枠部材94の内面に、必
要な数のランプ保持具が取り付けられる。
【0102】被覆部材95は、枠部材94の形状に対応
させて直方体とされており、長手方向の長さは開口部9
6a,96bよりも少々長めに設定されている。この被
覆部材95の材質は、上述した被覆部材と同様であっ
て、紫外線透過性フッ素樹脂が好適である。この被覆部
材95を、図16に示すように4つの開口部96a,9
6bがすべて覆われるように枠部材94に嵌合すること
により、カバー筐体93Aが構成される。尚、被覆部材
95は、枠部材94に嵌合するだけでもよく、また、接
着剤を用いて接着してもよく、更に、熱収縮させて枠部
材94に圧着させる構成とすることもできる。
【0103】図18及び図19に示す第5実施例のカバ
ー筐体93Bは、直方体の枠部材97と、この枠部材9
7に装着される被覆部材95と、枠部材97に取り付け
られる網部材98とによって構成されている。枠部材9
7は、長手方向両側の端面部が開口された四角形の筒体
からなり、その長手方向中途部には側面部の3面に亘っ
て連続する開口部97aが設けられている。この開口部
97aの内側には、コ字状に折り曲げ形成された網部材
98が配置されている。網部材98は、開口部97aよ
りも少々大きく形成されており、その幅方向の両端部を
押え板(図示せず)等で押えて固定することにより枠部
材97に取り付けられている。
【0104】この開口部97aの全体を覆うように枠部
材97に被覆部材95を嵌合することにより、カバー筐
体93Bが構成される。尚、被覆部材95の取付手段
は、上述した第4実施例と同様である。
【0105】図20に示す第6実施例のカバー筐体93
Cは、プレート状の枠部材100と、この枠部材100
が挿通される被覆部材101とによって構成されてい
る。枠部材100の長手方向両端部には、使用する紫外
線ランプ45の数に対応した数のランプ保持具45が長
手方向に対をなすように取り付けられている。そして、
枠部材100のランプ保持具45間には、紫外線を背面
側へ放出させるための多数の開口穴102が設けられて
いる。この枠部材100が挿通される被覆部材101
は、紫外線透過性フッ素樹脂によって形成されている。
この被覆部材101は、かまぼこ状のドーム型をなして
おり、その長手方向両端部は、閉じる構成としてもよ
く、また開いたままの構成としてもよい。
【0106】上述したカバー筐体93A〜93Cは、そ
の形態のまま殺菌室21の壁面等に取り付けることがで
きるものであり、また、上述した第1実施例のように、
枠部材94,97,100に係合ピン55を設け、これ
らの枠部材を筐体ホルダ40及び支持ブラケット37等
を介して上面板32等に支持する構成とすることもでき
る。
【0107】以上説明したが、本発明は上述した実施の
例に限定されるものではなく、例えば、上記実施例にお
いては枠部材46,87,94等を直方体とした例につ
いて説明したが、円筒体、楕円体、三角柱体や六角柱体
その他の多角柱体等のように各種の形状を枠部材として
適用することができる。また、本発明の紫外線殺菌装置
は、排気ダクトの殺菌、清涼飲料水や果実飲料或いは加
工食品等の殺菌、これら飲料等の製造ラインに設置され
る洗浄装置、充填装置、冷却装置、医療機械、半導体製
造機、クリーンルーム、浴槽その他各種の装置、機械、
器具の殺菌、滅菌等に適用できるものである。
【0108】また、上記実施例では、2組のランプユニ
ット23をコンベヤ22の走行方向に並べて設けた例に
ついて説明したが、ランプユニット23は1組であって
もよく、また3組以上を縦方向に並べる構成とすること
もできる。更に、カバー筐体44に装着される紫外線ラ
ンプ45の数は、1本又は2本或いは4本以上を使用す
る構成であってもよい。このように、本発明は、その趣
旨を逸脱しない範囲で種々変更できるものである。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、本出願に係る請求
項1記載の紫外線殺菌装置によれば、紫外線を外に放出
する開口部が設けられた枠部材を紫外線透過性樹脂製の
被覆部材で被覆してカバー筐体を構成するようにしたた
め、紫外線発生源から放射された紫外線を殺菌対象物に
照射させて紫外線殺菌を行うことができる。しかも、紫
外線発生源が破損したような場合には、その破片や異物
を被覆部材で受け止め、その破片や異物が飛び散ること
によりカバー筐体の外部に放出され、対象物移動手段に
よって搬送される殺菌対象物の上に落下しないようにす
ることができる紫外線殺菌装置を提供できるという効果
が得られる。
【0110】本出願の請求項2記載の紫外線殺菌装置に
よれば、直方体の枠部材に筒状の被覆部材を被せる構成
としたため、被覆部材を枠部材に簡単に装着することが
でき、収納された紫外線発生源が破損したときにその破
片や異物が外に飛び出すことのない安全性の高いカバー
筐体を備えた紫外線殺菌装置を提供することができると
いう効果が得られる。
【0111】本出願の請求項3記載の紫外線殺菌装置に
よれば、直方体の枠部材にシート状の被覆部材を装着し
て包み込む構成としたため、被覆部材を枠部材に簡単に
装着することができ、収納された紫外線発生源が破損し
たときにその破片や異物が外に飛び出すことのない安全
性の高いカバー筐体を備えた紫外線殺菌装置を提供する
ことができるという効果が得られる。
【0112】本出願の請求項4記載の紫外線殺菌装置に
よれば、直方体の枠部材にカバー部材を着脱可能に取り
付けると共に、これら枠部材及びカバー部材を被覆部材
によって被覆する構成としたため、それぞれを被覆部材
で覆った状態のままカバー部材を開閉させることがで
き、カバー筐体に収納された紫外線発生源の交換作業を
簡単且つ迅速に行うことができる紫外線殺菌装置を提供
することができるという効果が得られる。
【0113】本出願の請求項5記載の紫外線殺菌装置に
よれば、枠部材の内側に反射板を配置する構成としたた
め、殺菌対象物から離れる方向に放射された紫外線を殺
菌対象物側に反射させて紫外線による殺菌効率を高める
ことができると共に、一部の紫外線は殺菌対象物から離
れる方向にそのまま放射させて殺菌対象物と反対側に位
置する壁部等の紫外線殺菌を同時に行うことができる紫
外線殺菌装置を提供することができるという効果が得ら
れる。
【0114】本出願の請求項6記載の紫外線殺菌装置に
よれば、紫外線を外に放出する開口部が設けられた枠部
材を紫外線透過性樹脂製の被覆部材で被覆してカバー筐
体を構成するようにしたため、紫外線発生源から放射さ
れた紫外線を殺菌対象物に照射させて紫外線殺菌を行う
ことができる。しかも、紫外線発生源が破損したような
場合には、その破片や異物を被覆部材で受け止め、その
破片や異物が飛び散ることによりカバー筐体の外部に放
出され、コンベヤによって搬送される殺菌対象物の上に
落下しないようにすることができる紫外線殺菌装置を提
供することができるという効果が得られる。
【0115】本出願の請求項7記載の紫外線殺菌装置に
よれば、直方体の枠部材に筒状の被覆部材を被せる構成
としたため、被覆部材を枠部材に簡単に装着することが
でき、収納された紫外線発生源が破損したときにその破
片や異物が外に飛び出すことのない安全性の高いカバー
筐体を備えた紫外線殺菌装置を提供することができると
いう効果が得られる。
【0116】本出願の請求項8記載の紫外線殺菌装置に
よれば、直方体の枠部材にシート状の被覆部材を装着し
て包み込む構成としたため、被覆部材を枠部材に簡単に
装着することができ、収納された紫外線発生源が破損し
たときにその破片や異物が外に飛び出すことのない安全
性の高いカバー筐体を備えた紫外線殺菌装置を提供する
ことができるという効果が得られる。
【0117】本出願の請求項9記載の紫外線殺菌装置に
よれば、直方体の枠部材にカバー部材を着脱可能に取り
付け、これら枠部材及びカバー部材を被覆部材によって
被覆する構成としたため、それぞれを被覆部材で覆った
状態のままカバー部材を開閉させることができ、カバー
筐体に収納された紫外線発生源の交換作業を簡単且つ迅
速に行うことができる紫外線殺菌装置を提供することが
できるという効果が得られる。
【0118】本出願の請求項10記載の紫外線殺菌装置
によれば、枠部材の内側に反射板を配置する構成とした
ため、殺菌対象物から離れる方向に放射された紫外線を
殺菌対象物側に反射させて紫外線による殺菌効率を高め
ることができると共に、一部の紫外線は殺菌対象物から
離れる方向にそのまま放射させて殺菌対象物と反対側に
位置する壁部等の紫外線殺菌を同時に行うことができる
紫外線殺菌装置を提供することができるという効果が得
られる。
【0119】本出願の請求項11記載の紫外線殺菌装置
によれば、殺菌室の開口部を開閉可能な上面板に筐体ホ
ルダを設ける構成としたため、上面板を着脱することに
よってカバー筐体を殺菌室の所定位置に取り付けたり、
取り外したりすることができ、紫外線発生源の交換等の
メンテナンス作業を簡易に行うことができる紫外線殺菌
装置を提供することができるという効果が得られる。
【0120】本出願の請求項12記載の紫外線殺菌装置
によれば、筐体ホルダに複数のフック部を設けると共に
カバー筐体に係合ピンを設け、複数のフック部に対する
係合ピンの係合位置を変える構成としたため、殺菌対象
物の高さに応じてカバー筐体の高さ調整をワンタッチ操
作で簡単に行うことができる紫外線殺菌装置を提供する
ことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の紫外線殺菌装置の第1の実施例の外観
構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示す紫外線殺菌装置を縦方向に断面して
示す説明図である。
【図3】図1に示す紫外線殺菌装置を横方向に断面して
示す説明図である。
【図4】図1に示す紫外線殺菌装置のランプユニットを
示す側面図である。
【図5】図1に示す紫外線殺菌装置のランプユニットを
示す平面図である。
【図6】図1に示す紫外線殺菌装置のランプユニットを
示す斜視図である。
【図7】図1に示す紫外線殺菌装置のカバー筐体を分解
して示す斜視図である。
【図8】図1に示す紫外線殺菌装置のカバー筐体のカバ
ー部材を示す平面図である。
【図9】図1に示す紫外線殺菌装置のカバー筐体のカバ
ー部材を示す底面図である。
【図10】図3に示す紫外線殺菌装置の要部を拡大して
示すもので、カバー部材を枠部材に装着した状態の断面
図である。
【図11】図3に示す紫外線殺菌装置の要部を拡大して
示すもので、カバー部材を枠部材から開放した状態の断
面図である。
【図12】本発明の紫外線殺菌装置に係るカバー筐体の
第2の実施例を示す分解斜視図である。
【図13】図12に示すカバー筐体を示すもので、カバ
ー部材を枠部材に装着した状態の断面図である。
【図14】本発明の紫外線殺菌装置に係るカバー筐体の
第3の実施例を示す断面図である。
【図15】図14に示すカバー筐体を分解して示す斜視
図である。
【図16】本発明の紫外線殺菌装置に係るカバー筐体の
第4の実施例を示す斜視図である。
【図17】図16に示すカバー筐体を分解して示す斜視
図である。
【図18】本発明の紫外線殺菌装置に係るカバー筐体の
第5の実施例を示す斜視図である。
【図19】図18に示すX−X線部分の断面図である。
【図20】本発明の紫外線殺菌装置に係るカバー筐体の
第6の実施例を示す分解斜視図である。
【図21】従来の紫外線殺菌装置の概略構成を断面して
示す説明図である。
【符号の説明】
20 紫外線殺菌装置、 21 殺菌室、 22 コン
ベヤ(対象物移動手段)、 23 ランプユニット、
30 PETボトル(容器:殺菌対象物)、31 開口
部、 32 上面板、 37 支持ブラケット、 40
筐体ホルダ、 42 フック部、 44,80,8
6,93A,93B,93C カバー筐体、 45 紫
外線ランプ(紫外線発生源)、 46 ランプハウジン
グ(枠部材)、 50,96a,96b 開口部、 5
1a,51b,91a,91b開口穴(開口部)、 5
5 係合ピン、 60,89 カバー部材、 63 固
定板、 65 ランプ保持具、 70,74,81,8
2 紫外線透過性樹脂シート(被覆部材)、 90 紫
外線透過性樹脂チューブ(被覆部材)、 94,97,
100 枠部材、 95,101 被覆部材、 98
網部材

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紫外線発生源が収納されたカバー筐体
    と、 上記カバー筐体に沿って殺菌対象物を移動させる対象物
    移動手段とを備え、 上記カバー筐体が液体に浸漬されることのない紫外線殺
    菌装置において、 上記カバー筐体は、上記紫外線発生源から放射される紫
    外線を外に放出する開口部が設けられた枠部材と、この
    枠部材の上記開口部を覆う紫外線の透過が可能な紫外線
    透過性樹脂製の被覆部材と、を設けてなることを特徴と
    する紫外線殺菌装置。
  2. 【請求項2】 上記枠部材は少なくとも一面に上記開口
    部が設けられた直方体からなり、上記被覆部材は上記枠
    部材に嵌合することにより上記開口部を覆う筒体からな
    ることを特徴とする請求項1記載の紫外線殺菌装置。
  3. 【請求項3】 上記枠部材は少なくとも一面に上記開口
    部が設けられた直方体からなり、上記被覆部材は上記枠
    部材に装着して包み込むことにより上記開口部を覆うシ
    ート材からなることを特徴とする請求項1記載の紫外線
    殺菌装置。
  4. 【請求項4】 上記カバー筐体は、一面に上記開口部が
    設けられ且つ他の三面に多数の開口穴が設けられた直方
    体からなる枠部材と、この枠部材の上記開口部に着脱可
    能に取り付けられたカバー部材と、上記枠部材の多数の
    上記開口穴を覆う第1の被覆部材と、上記カバー部材を
    覆う第2の被覆部材とを設けてなることを特徴とする請
    求項1記載の紫外線殺菌装置。
  5. 【請求項5】 上記枠部材の内側には、上記紫外線発生
    源から放射される紫外線の一部を反射させると共に当該
    紫外線の残部を外に放出する多数の開口穴を有する反射
    板を配置して設けたことを特徴とする請求項1記載の紫
    外線殺菌装置。
  6. 【請求項6】 殺菌対象物を搬送するコンベヤと、 上記コンベヤが通過するトンネル構造の殺菌室と、 上記殺菌室内に着脱可能に装着されて上記コンベヤに沿
    って設置されるカバー筐体と、 上記カバー筐体内に収納され且つ上記コンベヤによって
    搬送される上記殺菌対象物に向けて紫外線を放射する紫
    外線発生源と、を備えた紫外線殺菌装置において、 上記カバー筐体は、上記紫外線発生源から放射される紫
    外線を外に放出する開口部が設けられた枠部材と、この
    枠部材の上記開口部を覆う紫外線の透過が可能な紫外線
    透過性樹脂製の被覆部材と、を設けてなることを特徴と
    する紫外線殺菌装置。
  7. 【請求項7】 上記枠部材は少なくとも一面に上記開口
    部が設けられた直方体からなり、上記被覆部材は上記枠
    部材に嵌合することにより上記開口部を覆う筒体からな
    ることを特徴とする請求項6記載の紫外線殺菌装置。
  8. 【請求項8】 上記枠部材は少なくとも一面に上記開口
    部が設けられた直方体からなり、上記被覆部材は上記枠
    部材に装着して包み込むことにより上記開口部を覆うシ
    ート材からなることを特徴とする請求項6記載の紫外線
    殺菌装置。
  9. 【請求項9】 上記カバー筐体は、一面に上記開口部が
    設けられ且つ他の三面に多数の開口穴が設けられた直方
    体からなる枠部材と、この枠部材の上記開口部に着脱可
    能に取り付けられたカバー部材と、上記枠部材の多数の
    上記開口穴を覆う第1の被覆部材と、上記カバー部材を
    覆う第2の被覆部材と、を設けてなることを特徴とする
    請求項6記載の紫外線殺菌装置。
  10. 【請求項10】 上記枠部材の内側には、上記紫外線発
    生源から放射される紫外線の一部を反射させると共に当
    該紫外線の残部を外に放出する多数の開口穴を有する反
    射板を配置して設けたことを特徴とする請求項6記載の
    紫外線殺菌装置。
  11. 【請求項11】 上記殺菌室には、上面に開口する開口
    部と、この開口部を開閉可能な上面板とを設け、この上
    面板に上記カバー筐体を支持する筐体ホルダを設けたこ
    とを特徴とする請求項6記載の紫外線殺菌装置。
  12. 【請求項12】 上記筐体ホルダには複数のフック部を
    設けると共に上記カバー筐体には上記フック部に着脱可
    能に係合される係合ピンを設け、上記複数のフック部に
    対する上記係合ピンの係合位置を変えることによってカ
    バー筐体の取付位置を調整可能としたことを特徴とする
    請求項11記載の紫外線殺菌装置。
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