JPH0466078A - 殺菌装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、内容物が無菌充填される未使用の容器、また
はその蓋体の殺菌処理に好適な殺菌装置に関する。

〔発明の概要〕

本発明は、内容物が無菌充填される未使用の容器、また
はその蓋体の殺菌処理に好適な殺菌装置に関し、容器ま
たは蓋体の移送経路位置で、容器または蓋体に対して、
赤外線領域の波長を有する光が照射される構成により、
乾熱による殺菌処理が確実に行なえるとともに、装置の
メンテナンスが容易で、かつ殺菌処理の作業性が向上さ
れるようにしたものである。

〔従来の技術〕

清涼飲料などの内容物が、缶、ビン等の容器に無菌充填
される場合、容器およびその蓋体が未使用の状態で殺菌
される。

殺菌する方法としては、温熱（スチーム）方式と乾熱方
式とがあるが、温熱方式によるものが一般的で、高温水
蒸気の雰囲気下での容器、蓋体には効率よく熱が伝達さ
れ（１２５℃以上となる）、確実な殺菌処理が行なえる
。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、温熱方式では、殺菌装置から水蒸気が排
気されるため、装置の周囲に水滴が付着するとともに、
カビが発生し易く、それらを取り除く作業が必要となり
、場合によっては、カビが装置内に侵入するのを防止す
るため、装置全体を包囲する必要がある。

また、容器や蓋体の移送機構（コンベア、シュータ等）
に異常が発生した場合、装置内の温度を一旦低下させて
装置を点検・修理し、再び温度を上昇させるのに時間が
かかる等、メンテナンスが悪い。

加えて、樹脂製容器等、熱に弱い容器の蓋体（金属キャ
ップ）が殺菌されて容器に取り付けられる場合、自然冷
却、あるいは強制冷却により蓋体の温度が下げられる。

そのため、蓋体移送用シュート部回りの温度が、蓋体の
熱に起因して上下し、その結果、そのシュート部回りに
結露が発生し、その結露を取り除く作業が必要となり、
殺菌処理の作業性が悪（なる。

一方、乾熱方式（熱風）で殺菌する場合、殺菌用乾熱庫
の中に、容器や蓋体が長時間入れられないと、それら容
器や蓋体の温度が十分に上がらず、作業性、信鯨性の面
で問題を有していた。

本発明の目゛的は、赤外線領域の波長を有する光で容器
または蓋体の温度が上昇されることにより、確実な殺菌
が乾熱式で可能とされるとともに、装置のメンテナンス
が容易で、作業性が優れた殺菌装置を提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明に係る殺菌装置は、 所望の内容物が無菌充填される未使用の容器、または該
容器の蓋体（５０）が、充填機ラインの前段位置で所定
方向に沿ってガイドされつつ移送される移送手段（１７
）と、 上記移送手段（１７）により移送される上記容器または
蓋体（５０）の移送経路位置で、該容器または蓋体（５
０）に対して、赤外線領域の波長を有する光が照射され
る光照射手段（１９）と、 を有することを特徴とする。

〔作用〕

本発明に係る殺菌装置では、容器または蓋体の移送経路
位置で、容器または蓋体に対して、赤外線領域の波長を
有する光が照射される。

従って、その強度を調節することにより、光が照射され
た容器または蓋体の温度を所望の温度まで上昇させるこ
とが可能となる。

〔実施例〕

以下、本発明に係る殺菌装置の好適な実施例を、図面に
基いて説明する。

第１図には、例えば清涼飲料（内容物）が無菌充填され
るペットボトル（８０）に、キャップ（５０）が装着さ
れる工程が模式的に示されている。

同図において、ホッパ（６０）から供給されるキャップ
（５０）は、本発明が適用された装置（１）により熱殺
菌処理された後、温度が低くされて（ペットボトル（８
０）に装着できる程度）、紫外線照射装置（２）により
、さらに殺菌処理されて、キャップシーマ−（７０）に
よりペットボトル（８０）に装着される。

この場合、複数のペットボトル（８０）が移送ライン（
９０）上を移送され、その移送速度に対応して、キャッ
プ（５０）は装置（２）からキャップシーマ−（７０）
に受は渡される。

装置（１）は、第２図から理解されるように、２つの箱
状ケーシング（３）、　（５）を有しており、それらケ
ーシング（３）、　（５）は互いにスライド式蝶番（７
）で連結され、これにより分離できる構成とされている
。

なお、ケーシング（５）には、ケーシング（３）内を観
察するためのガラス窓（９）が設けられるとともに、ガ
ラス窓（９）の前面に箱状のカバ一部材（１１）が蝶番
（１３）により取り付けられている。

また、ケーシング（３）と（５）とは、パラチン錠（１
５）により一体化される。

一方、ケーシング（３）内には、移送シュート（移送手
段）　（１７）が設けられており、移送シュート（１７
）は、ケーシング（３）の長手方向に沿う断面略コ字状
のガイド部材（１７ａ）と、ガイド部材（１７ａ）の切
欠空間部（１７Ａ）に対向して配設された４本の線状部
材（１７ｂ）とを有している。

そして、キャップ（５０）はガイド部材（１７ａ）内で
、ケーシング（３）の長手方向に沿ってガイドされつつ
移送され、線状部材（１７ｂ）により、キャップ（５０
）が空間部（１７Ａ）方向に飛び出さないように設定さ
れている。

なお、本実施例では、移送シュー）　（１７）が傾けら
れると、キャップ（５０）が自重により移動するが、キ
ャップ（５０）の移送手段としては、他に圧縮空気の力
でキャップ（５０）を移動させるもの、キャッチコンベ
アにより移動さ、せるものなどが挙げられる。

そして、特に無菌の熱風でキャップ（５０）が移動され
ると、同時に殺菌効果をより確実なものにすることがで
きる。

ここで、ケーシング（３）とケーシング（５）の内側面
には、適宜な断熱材（３ａ）　、　（５ａ）が各々設け
られ、ケーシング（３）内には、ガイド部材（１７ａ）
　と対向させて、赤外線ランプ（１９）が設けられてい
る。

赤外線ランプ（１９）では、赤外線領域の波長を有する
光がキャップ（５０）に照射され（光照射手段）、その
光を受けてキャップ（５０）は発熱する。

そして、キャップ（５０）の温度は１２５ビＣ］程度と
なるように、赤外線ランプ（１９）の光強度が調節され
、その熱によりキャップ（５０）に存する各種細菌等が
殺菌される。

この場合、キャップ（５０）の温度を熱センサで測定し
、その測定結果に基いて、キャップ（５０）の温度管理
を行なうことにより、適格な殺菌処理が行なえる。

なお、光照射手段としては、他に遠赤外線ヒータ、赤外
線ヒータ、赤外線領域（遠赤外線および近赤外線領域）
の波長を有するレーザ光の照射装置（気体レーザ、半導
体レーザなど）が挙げられる。

また、ケーシング（３）外の発光部から、光ファイバに
よりケーシング（３）内に光を導入させる構成も好適で
ある。

一方、装置（２）は、第３図から理解されるように、移
送シュート（１７）が内蔵されたケーシング（４）と、
紫外線ランプ（８）が内蔵されたケーシング（６）とを
有しており、移送シュー）　（１７）内を移送されるキ
ャップ（５０）に対して、紫外線が照射されるように構
成されている。

なお、第３図において、装置（１）に設けられた各部材
と同様の機能を有する部材には第２図と同一符号を付し
、その説明は省略する。

また、第１図の例では、キャップ（５０）がペットボト
ル（８０）に装着できる温度まで冷却されてから装置（
２）に移送され、装置（２）ではキャップ（５ｏ）の温
度が上昇されることなく、短波長の紫外線による殺菌が
行なわれる。

この場合、紫外線を照射する手段としては、高周波によ
り紫外線が発生する放電管、気体レーザ、半導体レーザ
等を使用するものでも良く、また、ケーシング（２）の
外部から光ファイバを介して紫外線が導入される構成も
好適である。

以上説明したように、本実施例では、装置（１）によっ
て、キャップ（５０）が乾熱で殺菌されるので、殺菌処
理が確実に行なえるとともに、装置（１）のメンテナン
スが容易で、かつ殺菌処理の作業性が優れている。

加えて、装置（２）による殺菌も行なわれるため、殺菌
処理の信顛性がさらに高いものとなる。

なお、装置（２）は、装置（１）での殺菌処理前に使用
・しても良い。

また、第４図から理解されるように、赤外線ランプ（１
９）が内蔵されたケーシング（３）と、紫外線ランプ（
８）が内蔵されたケーシング（６）とが一体化され、乾
熱による殺菌処理と、紫外線による殺菌処理とが同時に
行なわれる構成も好適である。

この場合、ケーシング（６）内に石英ガラス等の紫外線
透過材料からなる空洞の仕切（１０）を設け、この仕切
（１０）内に連通ずるパイプ（２０）から冷却水が供給
されることにより、ケーシング（３）内の熱が紫外線ラ
ンプ（８）に伝達されるのを緩和するように構成すると
好適である。

また、ケーシング（３）内の熱を緩和する場合、紫外線
ランプ（８）を二重構造とし、その空間部に冷却水、冷
却エアー、ガス等を供給（パージまたは循環）させる構
成、紫外線ランプ（８）の電極回りを銅パイプなどで包
囲し、そのパイプ内に冷却水、冷却エアーなどが供給さ
れる構成、あるいは、仕切（１０）を−枚の板状体とし
て、紫外線ランプ（８）の後方に電子冷却機構を設ける
構成などがあげられる。

なお、本発明は、キャップ（５０）の他、缶、ビン等の
容器、缶蓋、ビン類のキャップ等の殺菌処理に適用する
ことができる。

例の全体概略構成図、第２図は、本発明が適用された殺
菌装置の構成図、第３図は、紫外線殺菌装置の構成図、
第４図は、他の実施例の構成図である。

（１）は殺菌装置、（１７）は移送シュート（移送手段
）、（１９）は赤外線ランプ（光照射手段）である。

〔発明の効果〕

以上の説明で理解されるように、本発明に係る殺菌装置
では、容器または蓋体の移送経路位置で、容器または蓋
体に対して、赤外線傾城の波長を有する光が照射される
。

従って、その強度を調節することにより、光が照射され
た容器または蓋体の温度を所望の温度まで上昇させるこ
とが可能となる。

すなわち、乾熱による殺菌処理が確実に行なえるととも
に、装置のメンテナンスが容易となり、かつ殺菌処理の
作業性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 所望の内容物が無菌充填される未使用の容器、または該
   容器の蓋体が、充填機ラインの前段位置で所定方向に沿
   ってガイドされつつ移送される移送手段と、 上記移送手段により移送される上記容器または蓋体の移
   送経路位置で、該容器または蓋体に対して、赤外線領域
   の波長を有する光が照射される光照射手段と、 を有することを特徴とする殺菌装置。