JPH1126318A - アルミニウム電解コンデンサ - Google Patents
アルミニウム電解コンデンサInfo
- Publication number
- JPH1126318A JPH1126318A JP17443497A JP17443497A JPH1126318A JP H1126318 A JPH1126318 A JP H1126318A JP 17443497 A JP17443497 A JP 17443497A JP 17443497 A JP17443497 A JP 17443497A JP H1126318 A JPH1126318 A JP H1126318A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cathode
- rubber
- graphite
- anode foil
- electrolytic capacitor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量で信頼性高いアルミニウム電解コンデン
サを提供する。 【解決手段】 アルミニウム陽極箔と黒鉛またはアセチ
レンブラックを分散させたゴムシート陰極とをセパレー
タを介して巻回または積層してなることを特徴としてい
る。
サを提供する。 【解決手段】 アルミニウム陽極箔と黒鉛またはアセチ
レンブラックを分散させたゴムシート陰極とをセパレー
タを介して巻回または積層してなることを特徴としてい
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム電解
コンデンサに関するものであり、特に陰極材料の改良に
関するものである。
コンデンサに関するものであり、特に陰極材料の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルミニウム電解コンデンサは、電解エ
ッチングを施したアルミニウム箔を化成し酸化皮膜を形
成したアルミニウム陽極箔と電解エッチングを施したア
ルミニウム陰極箔とをセパレータ紙を介して、巻回した
コンデンサ素子に駆動用電解液(以下、電解液という)
を含浸した構造を有するものである。
ッチングを施したアルミニウム箔を化成し酸化皮膜を形
成したアルミニウム陽極箔と電解エッチングを施したア
ルミニウム陰極箔とをセパレータ紙を介して、巻回した
コンデンサ素子に駆動用電解液(以下、電解液という)
を含浸した構造を有するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アルミニウム電解コン
デンサに使用されるアルミニウム陰極箔は厚みがあり、
かつ金属を使用するため重く、製品の小型化を推進する
上で障害となっている。また過酷な条件において、表面
に徐々に酸化皮膜が形成され、製品の特性を悪化させて
しまうという問題があった。
デンサに使用されるアルミニウム陰極箔は厚みがあり、
かつ金属を使用するため重く、製品の小型化を推進する
上で障害となっている。また過酷な条件において、表面
に徐々に酸化皮膜が形成され、製品の特性を悪化させて
しまうという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】アルミニウム陰極箔の代
わりに、炭素電極をアルミニウム電解コンデンサの陰極
として用いることで軽量とすることができ、かつ過酷な
条件下でも安定なアルミニウム電解コンデンサを得るこ
とができる。すなわち、本発明は、アルミニウム陽極箔
と黒鉛またはアセチレンブラックを分散させたゴムシー
ト陰極とをセパレータを介して巻回または積層してなる
ことを特徴とするアルミニウム電解コンデンサである。
わりに、炭素電極をアルミニウム電解コンデンサの陰極
として用いることで軽量とすることができ、かつ過酷な
条件下でも安定なアルミニウム電解コンデンサを得るこ
とができる。すなわち、本発明は、アルミニウム陽極箔
と黒鉛またはアセチレンブラックを分散させたゴムシー
ト陰極とをセパレータを介して巻回または積層してなる
ことを特徴とするアルミニウム電解コンデンサである。
【0005】
【発明の実施の形態】従来のアルミニウム電解コンデン
サ用陰極材料を、アルミニウム箔から炭素系ゴムシート
電極に変更することにより、陰極材料の厚みを薄く、か
つ軽量化し、製品の小型軽量化を図ろうとするものであ
る。さらに、炭素系ゴムシート電極は、アルミニウム箔
のように表面が酸化されないために、過酷な条件下にお
いても、製品の特性を維持することができる。
サ用陰極材料を、アルミニウム箔から炭素系ゴムシート
電極に変更することにより、陰極材料の厚みを薄く、か
つ軽量化し、製品の小型軽量化を図ろうとするものであ
る。さらに、炭素系ゴムシート電極は、アルミニウム箔
のように表面が酸化されないために、過酷な条件下にお
いても、製品の特性を維持することができる。
【0006】
〔実施例1〕図1には、この実施例に係る黒鉛ゴム陰極
の略図が示されている。未架橋のブチルゴム中架橋剤と
してジキュミルパーオキサイドを0.30重量%添加
し、これに黒鉛微粉末を50重量%となるように分散さ
せ、黒鉛ゴム溶液とした。この溶液を適度な堅さになる
ようにブチルゴム原料を練り込み、シートに成形した
後、該黒鉛ゴム溶液でアルミニウムタブ端子を固着し、
150℃の恒温槽中で架橋させた。この黒鉛ゴム陰極
と、加締法によりアルミニウムタブ端子を固着したアル
ミニウム陽極箔とを、セパレータ紙とを介して対向させ
巻回しコンデンサ素子とした。該コンデンサ素子に、テ
トラメチルアンモニウムのo−フタル酸塩20重量%を
γ−ブチロラクトン80重量%に溶解した駆動用電解液
を含浸し、アルミニウムケース内に挿入し、ブチルゴム
封口体で封止した後、エージングを行い、直径10m
m、長さ12.5mm、定格電圧25V、静電容量22
0μFのアルミニウム電解コンデンサ100個を作製し
た。 〔実施例2〕黒鉛微粉末の代わりにアセチレンブラック
微粉末を用いて、実施例1と同様にアルミニウム電解コ
ンデンサを100個作製した。 (比較例)陰極材料として、アルミニウム陰極を用い
て、実施例1と同様アルミニウム電解コンデンサを10
0個作製した。これら製品の特性を調査したところ表
1、2及び図3の結果を得た。
の略図が示されている。未架橋のブチルゴム中架橋剤と
してジキュミルパーオキサイドを0.30重量%添加
し、これに黒鉛微粉末を50重量%となるように分散さ
せ、黒鉛ゴム溶液とした。この溶液を適度な堅さになる
ようにブチルゴム原料を練り込み、シートに成形した
後、該黒鉛ゴム溶液でアルミニウムタブ端子を固着し、
150℃の恒温槽中で架橋させた。この黒鉛ゴム陰極
と、加締法によりアルミニウムタブ端子を固着したアル
ミニウム陽極箔とを、セパレータ紙とを介して対向させ
巻回しコンデンサ素子とした。該コンデンサ素子に、テ
トラメチルアンモニウムのo−フタル酸塩20重量%を
γ−ブチロラクトン80重量%に溶解した駆動用電解液
を含浸し、アルミニウムケース内に挿入し、ブチルゴム
封口体で封止した後、エージングを行い、直径10m
m、長さ12.5mm、定格電圧25V、静電容量22
0μFのアルミニウム電解コンデンサ100個を作製し
た。 〔実施例2〕黒鉛微粉末の代わりにアセチレンブラック
微粉末を用いて、実施例1と同様にアルミニウム電解コ
ンデンサを100個作製した。 (比較例)陰極材料として、アルミニウム陰極を用い
て、実施例1と同様アルミニウム電解コンデンサを10
0個作製した。これら製品の特性を調査したところ表
1、2及び図3の結果を得た。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】これらの結果により、本発明によるアルミ
ニウム電解コンデンサは、従来の技術によるアルミニウ
ム電解コンデンサに比較して、同等の容量では製品重量
について約50%の軽量化を図ることができ、さらに製
品の容量減少を抑えることにより、信頼性を向上できる
ことが分かる。
ニウム電解コンデンサは、従来の技術によるアルミニウ
ム電解コンデンサに比較して、同等の容量では製品重量
について約50%の軽量化を図ることができ、さらに製
品の容量減少を抑えることにより、信頼性を向上できる
ことが分かる。
【0010】
【発明の効果】本発明による黒鉛またはアセチレンブラ
ックゴム陰極は、従来のアルミニウム電解コンデンサの
諸特性を損なうことなく、軽量で信頼性の高い製品を得
ることができ、工業的ならびに実用的価値の大なるもの
である。
ックゴム陰極は、従来のアルミニウム電解コンデンサの
諸特性を損なうことなく、軽量で信頼性の高い製品を得
ることができ、工業的ならびに実用的価値の大なるもの
である。
【図1】本発明に用いられる黒鉛ゴム電極の略図であ
る。
る。
【図2】アルミニウム電解コンデンサを構成要素に分解
して示した分解図である。
して示した分解図である。
【図3】本発明によるアルミニウム電解コンデンサを1
05℃恒温槽中に放置したときの容量の経時変化を示す
グラフである。
05℃恒温槽中に放置したときの容量の経時変化を示す
グラフである。
1 黒鉛ゴム陰極 2 黒鉛ゴムシート 3 タブ端子 4 コンデンサ素子 5 封口ゴム 6 セパレータ紙 7 アルミニウムケース 8 陽極箔
Claims (1)
- 【請求項1】 アルミニウム陽極箔と黒鉛またはアセチ
レンブラックを分散させたゴムシート陰極とをセパレー
タを介して巻回または積層してなることを特徴とするア
ルミニウム電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17443497A JPH1126318A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | アルミニウム電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17443497A JPH1126318A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | アルミニウム電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1126318A true JPH1126318A (ja) | 1999-01-29 |
Family
ID=15978469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17443497A Pending JPH1126318A (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | アルミニウム電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1126318A (ja) |
-
1997
- 1997-06-30 JP JP17443497A patent/JPH1126318A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040510 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061017 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20061106 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20070305 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |