JPH0684710A - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JPH0684710A
JPH0684710A JP4235550A JP23555092A JPH0684710A JP H0684710 A JPH0684710 A JP H0684710A JP 4235550 A JP4235550 A JP 4235550A JP 23555092 A JP23555092 A JP 23555092A JP H0684710 A JPH0684710 A JP H0684710A
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JP
Japan
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aluminum
foil
electrolytic capacitor
capacitor
lead wire
Prior art date
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Pending
Application number
JP4235550A
Other languages
English (en)
Inventor
Takumi Nakada
卓美 中田
Takashi Kuribayashi
孝志 栗林
Tomohisa Yamamoto
友尚 山元
Eri Hirose
恵理 広瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 引き出しリード線の機械的強度を向上させる
ことができるとともに、tanδの低減ならびに小形化
が図れる電解コンデンサを提供することを目的とする。 【構成】 引き出しリード線11a,11bをそれぞれ
接続した陽極箔と陰極箔の間にセパレータを介在させ、
かつこれらを巻回するとともに、駆動用電解液を含浸さ
せてコンデンサ素子16を構成し、かつ前記引き出しリ
ード線11a,11bにおける陽極箔または陰極箔に接
続されるアルミニウム部分12a,12bを、純度9
9.9%以上のアルミニウム母材にマグネシウム、シリ
コン、マンガン群のうちから選択された1種または2種
以上から成る目的の合金元素のみを添加したアルミニウ
ム合金で構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子機器等に利用される
電解コンデンサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】昨今、電子機器の小形化、軽量化に伴
い、この電子機器に利用される電解コンデンサにおいて
も小形化が要求されている。
【0003】従来のこの種の電解コンデンサでは、一般
に図5に示すような偏平状のアルミニウム部分1a,1
bを有する引き出しリード線2a,2bを用い、この引
き出しリード線2a,2bのアルミニウム部分1a,1
bを図6に示すように陽極箔3および陰極箔4に当てが
って接続した後、図7(a)(b)、図8に示すように
陽極箔3と陰極箔4との間にセパレータ5を介在させ、
かつこれらを巻回してコンデンサ素子6を構成し、そし
てこのコンデンサ素子6に駆動用電解液を含浸させた
後、コンデンサ素子6を有底円筒状のアルミケース7内
に収納し、その後、アルミケース7の開口部を封口体8
で封止するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような構成の従来の電解コンデンサでは、一般に図8
に示すように引き出しリード線2aを構成する偏平状の
アルミニウム部分1aの存在により、陽極箔3と陰極箔
4との間にセパレータ8を介在させてこれらを巻回した
場合、陽極箔3と陰極箔4の極間に隙間9が生じるもの
で、この隙間9は電解コンデンサのtanδを高める原
因や、電極箔の収容に全く役に立たないデッドスペース
になっているものであり、したがって、この隙間9は電
解コンデンサの小形化を進める上でのネックになってい
た。
【0005】前記した隙間9を小さくするために、偏平
状のアルミニウム部分1aの厚みや幅を出来る限り小さ
くすることが試みられたが、従来のままの材料で偏平状
のアルミニウム部分1aの厚みや幅を小さくして行く
と、引き出しリード線2aの全体の強度が低下して電解
コンデンサのプリント基板への取付強度、耐振強度等の
機械的強度の悪化を招くという問題点があった。
【0006】また引き出しリード線2aの機械的強度を
上げるために、引き出しリード線2aにおける偏平状の
アルミニウム部分1aの材料をアルミニウム合金にする
ことが試みられた。この場合、鉄、銅、亜鉛等の不純物
が管理されていないアルミニウム母材から得たアルミニ
ウム合金を用いると、偏平状のアルミニウム部分1aの
硬度・強度が向上するため、引き出しリード線2aの機
械的強度は満足することができても、前記した鉄、銅、
亜鉛等の不純物の影響で、電解コンデンサの漏れ電流が
上昇して信頼性が悪化するという問題点があった。
【0007】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、引き出しリード線の機械的強度を向上させることが
できるとともに、tanδの低減ならびに小形化が図れ
る電解コンデンサを提供することを目的とするものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の電解コンデンサは、引き出しリード線をそれ
ぞれ接続した陽極箔と陰極箔の間にセパレータを介在さ
せ、かつこれらを巻回するとともに、駆動用電解液を含
浸させてコンデンサ素子を構成し、かつ前記引き出しリ
ード線における陽極箔または陰極箔に接続されるアルミ
ニウム部分を、純度99.9%以上のアルミニウム母材
にマグネシウム、シリコン、マンガン群のうちから選択
された1種または2種以上から成る目的の合金元素のみ
を添加したアルミニウム合金で構成したものである。
【0009】
【作用】上記構成によれば、引き出しリード線における
陽極箔または陰極箔に接続されるアルミニウム部分を、
純度99.9%以上のアルミニウム母材にマグネシウ
ム、シリコン、マンガン群のうちから選択された1種ま
たは2種以上から成る目的の合金元素のみを添加したア
ルミニウム合金で構成しているため、その合金効果によ
り引き出しリード線のアルミニウム部分の硬度・強度は
向上し、その結果、引き出しリード線の機械的強度を向
上させることができる。これにより、引き出しリード線
の偏平状のアルミニウム部分の厚みを薄くしたり、幅を
狭くしたりすることができるため、陽極箔と陰極箔の極
間の隙間をより一層小さくすることができ、その結果、
電解コンデンサのtanδを大幅に低減させることが可
能となるとともに、デッドスペースの削減により電解コ
ンデンサの一層の小形化が可能となる。
【0010】また純度99.9%以上のアルミニウム母
材を用いて不純物を管理し、そのアルミニウム母材に電
解コンデンサに影響を及ぼさないマグネシウム、シリコ
ン、マンガンのみを添加してアルミニウム合金を構成し
ているため、電解コンデンサの性能、特性に悪影響を及
ぼすこともない。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。
【0012】図1(a)(b)、図2,図3,図4にお
いて、11a,11bは引き出しリード線で、この引き
出しリード線11a,11bは偏平状のアルミニウム部
分12a,12bを有し、そしてこの偏平状のアルミニ
ウム部分12a,12bを図3に示すように陽極箔13
および陰極箔14に当てがって接続した後、図1(a)
(b)、図4に示すように陽極箔13と陰極箔14との
間にセパレータ15を介在させ、かつこれらを巻回して
コンデンサ素子16を構成し、そしてこのコンデンサ素
子16に駆動用電解液を含浸させた後、コンデンサ素子
16を有底円筒状のアルミケース17内に収納し、その
後、アルミケース17の開口部を封口体18で封止す
る。また前記引き出しリード線11a,11bにおける
偏平状のアルミニウム部分12a,12bは従来例の図
8で示した引き出しリード線2a,2bにおける偏平状
のアルミニウム部分1a,1bに比較して図4に示すよ
うに厚みを薄くするとともに幅も狭くなるように構成し
ている。
【0013】(表1)は引き出しリード線における偏平
状のアルミニウム部分の材料を本発明の実施例1〜3、
従来例1〜4について示したものである。本発明の実施
例1〜3における偏平状のアルミニウム部分の材料は、
いずれも純度99.9%以上のアルミニウム母材にマグ
ネシウム、シリコン、マンガンの目的の合金元素のみを
0.1〜5%添加して製造したアルミニウム合金であ
る。従来例1における偏平状のアルミニウム部分の材料
は、純度99.9%以上のアルミニウム母材そのもので
あり、また従来例2〜4における偏平状のアルミニウム
部分の材料は銅、鉄、亜鉛等の不純物が入っている純度
99.7%のアルミニウム母材にマグネシウム、シリコ
ン、マンガンの合金元素を0.1〜5%添加して製造し
たアルミニウム合金である。
【0014】そして、上記した本発明の実施例1〜3、
従来例1〜4のそれぞれにおける引張り強度の試験結果
は(表1)に示す通りとなり、また本発明の実施例1〜
3における引き出しリード線を用いた50V100μF
の定格の電解コンデンサと、従来例1〜4における引き
出しリード線を用いた50V100μFの定格の電解コ
ンデンサを各々30個ずつ製造して105℃高温無負荷
試験を実施し、漏れ電流の変化を観測した結果、および
振動試験を実施し、漏れ電流ノイズの発生率を観測した
結果は(表1)に示す通りとなった。
【0015】
【表1】
【0016】この(表1)から明らかなように、本発明
の実施例1〜3における引き出しリード線11a,11
bは、偏平状のアルミニウム部分12a,12bの材料
として、純度99.9%以上のアルミニウム母材にマグ
ネシウム、シリコン、マンガンの目的の合金元素のみを
添加して製造したアルミニウム合金を用いているため、
従来例1で示した偏平状のアルミニウム部分を純度9
9.9%以上のアルミニウム母材のみで構成したものに
比べ、引張り強度は非常に大きなものとなり、これによ
り、引き出しリード線11a,11bの機械的強度を大
幅に向上させることができるものである。このように引
き出しリード線11a,11bの機械的強度が向上する
ことにより、引き出しリード線11a,11bにおける
偏平状のアルミニウム部分12a,12bの厚みを薄く
するとともに幅も狭くすることが可能となるため、図4
に示すように陽極箔13と陰極箔14の極間の隙間19
を図8に示す従来例に比べて大幅に小さくすることがで
きる。これにより、電解コンデンサのtanδを大幅に
低減させることが可能になるとともに、デッドスペース
の削減により電解コンデンサの一層の小形化が可能とな
る。
【0017】また銅、鉄、亜鉛等の不純物を管理せず
に、これらが入っている純度99.7%のアルミニウム
母材にマグネシウム、シリコン、マンガンの合金元素を
添加して製造したアルミニウム合金を用いた従来例2〜
4の電解コンデンサは、105℃高温無負荷試験を実施
したところ、高温無負荷時の漏れ電流に大幅な悪化が見
られたのに対し、本発明の実施例1〜3のように純度9
9.9%以上のアルミニウム母材にマグネシウム、シリ
コン、マンガンの目的の合金元素のみを添加して製造し
たアルミニウム合金を用いた電解コンデンサは、105
℃高温無負荷時の漏れ電流変化においても、従来例1で
示した偏平状のアルミニウム部分を純度99.9%以上
のアルミニウム母材のみで構成したものを用いた電解コ
ンデンサと同様に、高温無負荷時の漏れ電流は非常に少
なく、性能・信頼性面で極めて有用となるものである。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明の電解コンデンサ
は、引き出しリード線における陽極箔または陰極箔に接
続されるアルミニウム部分を、純度99.9%以上のア
ルミニウム母材にマグネシウム、シリコン、マンガン群
のうちから選択された1種または2種以上から成る目的
の合金元素のみを添加したアルミニウム合金で構成して
いるため、その合金効果により引き出しリード線のアル
ミニウム部分の硬度・強度は向上し、その結果、引き出
しリード線の機械的強度を向上させることができる。こ
れにより、引き出しリード線のアルミニウム部分の厚み
を薄くしたり、幅を狭くしたりすることができるため、
陽極箔と陰極箔の極間の隙間をより一層小さくすること
ができ、その結果、電解コンデンサのtanδを大幅に
低減させることが可能となるとともに、デッドスペース
の削減により電解コンデンサの一層の小形化が図れる。
【0019】また純度99.9%以上のアルミニウム母
材を用いて不純物を管理し、そのアルミニウム母材に電
解コンデンサに影響を及ぼさないマグネシウム、シリコ
ン、マンガンのみを添加してアルミニウム合金を構成し
ているため、電解コンデンサの性能、特性に悪影響を及
ぼすこともなくなり、性能、信頼性面で極めて有用とな
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施例を示す電解コンデンサ
の平面断面図 (b)同コンデンサの側面断面図
【図2】同コンデンサにおける引き出しリード線の斜視
【図3】同引き出しリード線と陽極箔、陰極箔の接続状
態を示す斜視図
【図4】同コンデンサの要部の拡大平面断面図
【図5】従来の電解コンデンサにおける引き出しリード
線の斜視図
【図6】同引き出しリード線と陽極箔、陰極箔の接続状
態を示す斜視図
【図7】(a)従来例を示す電解コンデンサの平面断面
図 (b)同コンデンサの側面断面図
【図8】同電解コンデンサの部分拡大平面断面図
【符号の説明】
11a,11b 引き出しリード線 12a,12b アルミニウム部分 13 陽極箔 14 陰極箔 15 セパレータ 16 コンデンサ素子
フロントページの続き (72)発明者 広瀬 恵理 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引き出しリード線をそれぞれ接続した陽極
    箔と陰極箔の間にセパレータを介在させ、かつこれらを
    巻回するとともに、駆動用電解液を含浸させてコンデン
    サ素子を構成し、かつ前記引き出しリード線における陽
    極箔または陰極箔に接続されるアルミニウム部分を、純
    度99.9%以上のアルミニウム母材にマグネシウム、
    シリコン、マンガン群のうちから選択された1種または
    2種以上から成る目的の合金元素のみを添加したアルミ
    ニウム合金で構成した電解コンデンサ。
JP4235550A 1992-09-03 1992-09-03 電解コンデンサ Pending JPH0684710A (ja)

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JP4235550A JPH0684710A (ja) 1992-09-03 1992-09-03 電解コンデンサ

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11224830A (ja) * 1998-02-05 1999-08-17 Nichicon Corp アルミニウム電解コンデンサ
JP2008210823A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Nichicon Corp リード線およびこれを含む電子部品
US8722718B2 (en) 2006-04-20 2014-05-13 Janssen Pharmaceutica Nv Inhibitors of C-FMS kinase

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