JPH11195404A - 薄型電池 - Google Patents

薄型電池

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JPH11195404A
JPH11195404A JP9368676A JP36867697A JPH11195404A JP H11195404 A JPH11195404 A JP H11195404A JP 9368676 A JP9368676 A JP 9368676A JP 36867697 A JP36867697 A JP 36867697A JP H11195404 A JPH11195404 A JP H11195404A
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JP
Japan
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aluminum alloy
weight
battery
thin battery
batteries
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Application number
JP9368676A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Sonozaki
勉 園嵜
Hiroyuki Ono
博行 大野
Ikurou Nakane
育朗 中根
Satoshi Ubukawa
訓 生川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11195404A publication Critical patent/JPH11195404A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池が折り曲げられた場合であっても曲げ部
にクラック等が発生するのを抑制して、電池の諸特性を
向上することができる薄型電池の提供を目的とする。 【解決手段】 発電要素1と、この発電要素1を収納す
るための収納空間3を備え且つ金属層11の両面に接着
剤層12・14を介して樹脂層13・15が形成された
構造のラミネート外装体2とを備えた薄型電池におい
て、上記ラミネート外装体2の金属層11として、アル
ミニウム合金が用いられることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電要素と、この
発電要素を収納するための収納空間を備え且つ金属層の
両面に樹脂層が形成されたラミネート材から成る外装体
とを備えた薄型電池に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器等の小型化に伴って、電
池の小型化が望まれるようになってきている。この電池
の小型化を達成するために、本発明者らは、図10及び
図11に示すような薄型電池を提案した。具体的には、
アルミニウム層の両面に接着剤層を介して樹脂層が形成
されたラミネート材(厚み:100μm程度)を袋状に
してラミネート外装体22を構成し、このラミネート外
装体22の収納空間23に発電要素21を収納するよう
な薄型電池を提案した。このような構造の電池であれ
ば、飛躍的に電池の小型化を達成できる。
【0003】ここで、上記従来の薄型電池では、アルミ
ニウム層として焼き純しが施されていない純アルミニウ
ム(純度99.3%以上のH材)が用いられていた。と
ころが、このような純アルミニウムは折り曲げ強度が小
さいため、1回程度電池が折り曲げられると、折り曲げ
られた部位でクラック或いはピンホールを生じる。特
に、溶着部24と収納空間23との境界で折り曲げられ
ると、当該境界は著しく曲げ強度が弱いということに起
因して、D部(図9及び図10参照)にクラック等が生
じる。この結果、当該クラックから電池内に水分が侵入
して、電池の諸特性が低下するという課題を有してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の事情
に鑑みなされたものであって、電池が折り曲げられた場
合であっても曲げ部にクラック等が発生するのを抑制し
て、電池の諸特性を向上することができる薄型電池の提
供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうちで請求項1記載の発明は、発電要素
と、この発電要素を収納するための収納空間を備え且つ
金属層の両面に接着剤層を介して樹脂層が形成された構
造のラミネート外装体とを備えた薄型電池において、上
記ラミネート外装体の金属層として、アルミニウム合金
が用いられることを特徴とする。このように、ラミネー
ト外装体の金属層としてアルミニウム合金が用いられる
と、アルミニウム合金は柔軟で折り曲げ強度が大きいの
で、数回電池が折り曲げられた程度では折り曲げられた
部位でクラック或いはピンホールを生じることがない。
したがって、電池内に水分が侵入するのを抑制すること
ができるので、電池の諸特性の低下を防止できる。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記アルミニウム合金として、鉄、
ケイ素、マンガン、マグネシウム、銅及び亜鉛から成る
金属群から選択される少なくとも1種の金属が金属アル
ミニウムに含まれたものが用いられることを特徴とす
る。上記金属群から選択された金属を用いた場合には、
上記の効果が一層発揮される。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載の発明において、前記アルミニウム合金の総重量に対
する前記鉄の重量比が、0.6〜3.0重量%の範囲に
規制されることを特徴とする。このような範囲に規制す
るのは、鉄の添加量が0.6重量%未満では、添加量が
少な過ぎて折り曲げ強度の向上を十分に図ることができ
ず、一方、鉄の添加量が3.0重量%を超えると、添加
量が多すぎてアルミニウム合金層と樹脂層との接着強度
が小さくなるという問題が生じるという理由によるもの
である。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の発明において、前記アルミニウム合金の総重量に対
する前記ケイ素の重量比が、0.4〜16.0重量%の
範囲に規制されることを特徴とする。このような範囲に
規制するのは、ケイ素の添加量が0.4重量%未満で
は、添加量が少な過ぎて折り曲げ強度の向上を十分に図
ることができず、一方、ケイ素の添加量が16.0重量
%を超えると、添加量が多すぎてアルミニウム合金層と
樹脂層との接着強度が小さくなるという問題が生じると
いう理由によるものである。
【0009】また、請求項5記載の発明は、請求項2記
載の発明において、前記アルミニウム合金の総重量に対
する前記マンガンの重量比が、0.1〜1.7重量%の
範囲に規制されることを特徴とする。このような範囲に
規制するのは、マンガンの添加量が0.1重量%未満で
は、添加量が少な過ぎて折り曲げ強度の向上を十分に図
ることができず、一方、マンガンの添加量が1.7重量
%を超えると、添加量が多すぎてアルミニウム合金層と
樹脂層との接着強度が小さくなるという問題が生じると
いう理由によるものである。
【0010】また、請求項6記載の発明は、請求項2記
載の発明において、前記アルミニウム合金の総重量に対
する前記マグネシウムの重量比が、0.1〜7.0重量
%の範囲に規制されることを特徴とする。このような範
囲に規制するのは、マグネシウムの添加量が0.1重量
%未満では、添加量が少な過ぎて折り曲げ強度の向上を
十分に図ることができず、一方、マグネシウムの添加量
が7.0重量%を超えると、添加量が多すぎてアルミニ
ウム合金層と樹脂層との接着強度が小さくなるという問
題が生じるという理由によるものである。
【0011】また、請求項7記載の発明は、請求項2記
載の発明において、前記アルミニウム合金の総重量に対
する前記銅の重量比が、0.1〜6.0重量%の範囲に
規制されることを特徴とする。このような範囲に規制す
るのは、銅の添加量が0.1重量%未満では、添加量が
少な過ぎて折り曲げ強度の向上を十分に図ることができ
ず、一方、銅の添加量が6.0重量%を超えると、添加
量が多すぎてアルミニウム合金層と樹脂層との接着強度
が小さくなるという問題が生じるという理由によるもの
である。
【0012】また、請求項8記載の発明は、請求項2記
載の発明において、前記アルミニウム合金の総重量に対
する前記亜鉛の重量比が、0.2〜12.0重量%の範
囲に規制されることを特徴とする。このような範囲に規
制するのは、亜鉛の添加量が0.2重量%未満では、添
加量が少な過ぎて折り曲げ強度の向上を十分に図ること
ができず、一方、亜鉛の添加量が12.0重量%を超え
ると、添加量が多すぎてアルミニウム合金層と樹脂層と
の接着強度が小さくなるという問題が生じるという理由
によるものである。
【0013】また、請求項9記載の発明は、請求項1、
2、3、4、5、6、7または8記載の発明において、
前記アルミニウム合金として、アルミニウム合金を焼き
純したO材が用いられることを特徴とする。このよう
に、アルミニウム合金としてO材を用いると、O材はよ
り柔軟性に優れるため、折り曲げられた部位でのクラッ
ク或いはピンホールの発生を一層抑制することができ
る。
【0014】また、請求項10記載の発明は、請求項9
記載の発明において、前記O材の焼き純し温度が200
〜300℃の範囲であり、焼き純し時間が1〜5時間で
あることを特徴とする。上記の温度範囲及び焼き純し時
間であれば、焼き純しが円滑に進行する。
【0015】また、上記目的を達成するために、本発明
のうちで請求項11記載の発明は、発電要素と、この発
電要素を収納するための収納空間を備え且つ金属層の両
面に接着剤層を介して樹脂層が形成された構造のラミネ
ート外装体とを備えた薄型電池において、上記ラミネー
ト外装体の金属層として、金属アルミニウムを焼き純し
たO材が用いられることを特徴とする。このように、ア
ルミニウム合金としてO材を用いると、O材は柔軟性に
優れるため、折り曲げられた部位でのクラック或いはピ
ンホールの発生を抑制できる。
【0016】また、請求項12記載の発明は、請求項1
1記載の発明において、前記O材の焼き純し温度が20
0〜300℃の範囲であり、焼き純し時間が2〜5時間
であることを特徴とする。上記の温度範囲及び焼き純し
時間であれば、焼き純しが円滑に進行する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図1〜図
3に基づいて、以下に説明する。図1は本発明の薄型電
池の正面図、図2は本発明の薄型電池の側面図であり、
これら図1及び図2に示すように、本発明の薄型電池
は、コバルト酸リチウムから成る正極と、カーボンから
成る負極と、これら両電極を離間するセパレータとから
構成される発電要素1を有している。この発電要素1は
収納空間3内に配置されており、この収納空間3はラミ
ネート外装体2の上下端を封口部4a・4bにより封口
することにより形成される。更に、収納空間3には、エ
チレンカーボネート(EC)とジエチルカーボネート
(DEC)とが体積比で3:7の割合で混合された混合
溶媒にLiPF6 が1M(モル/リットル)の割合で溶
解された電解液が注入されている。
【0018】ここで、上記ラミネート外装体2(厚み:
100μm)の具体的な構造は、図3に示すように、ア
ルミニウム合金層11(厚み:30μm)の一方の面
に、ウレタン系接着剤から成る接着剤層12(厚み:5
μm)を介してポリプロピレンから成る樹脂層13(厚
み:30μm)が接着されており、またアルミニウム合
金層11の他方の面に、変性ポリプロピレンから成る接
着剤層14(厚み:5μm)を介してポリプロピレンか
ら成る樹脂層15(厚み:30μm)が接着される構造
である。また、上記アルミニウム合金層11の組成は、
鉄が1.5重量%、金属アルミニウムが98.5重量%
という組成であり、またアルミニウム合金層11として
は、焼き純し温度が200〜300℃で、焼き純し時間
が2〜5時間のO材が用いられる。
【0019】また、上記正極はアルミニウムから成る正
極集電端子5に、また上記負極はニッケルから成る負極
集電端子6に接続され、電池内部で生じた化学エネルギ
ーを電気エネルギーとして外部へ取り出し得るようにな
っている。尚、この電池の大きさは、図1に示すよう
に、幅L1 が36mm、長さL2 が65mmとなるよう
に構成されており、また、封止部4a・4bの幅L3
4は5mmとなるように構成されている。
【0020】ここで、上記構造の電池を、以下のように
して作製した。先ず、樹脂層(ポリプロピレン)/接着
剤層/アルミニウム合金層/接着剤層/樹脂層(ポリプ
ロピレン)の5層構造から成る帯状のラミネート材の両
端を溶着して筒状とした後、この筒状のラミネート材の
収納空間3内に発電要素1を挿入した。この際、筒状の
ラミネート材の一方の開口部から両集電端子5・6が突
出するように発電要素1を配置した。次に、この状態
で、両集電端子5・6が突出している開口部のラミネー
ト材を溶着して、封止部4aを形成した。この際、溶着
は高周波誘導加熱装置を用いて行った。
【0021】次いで、この状態で、真空加熱乾燥(温
度:105℃)を2時間行い、ラミネート材及び発電要
素1の水分を除去した。この後、エチレンカーボネート
とジエチルカーボネートとが体積比で3:7の割合で混
合された混合溶媒に、溶質であるLiPF6 が1M(モ
ル/リットル)の割合で溶解された電解液を注入した
後、この状態で1時間放置した。この後、発電要素1に
対応するラミネート材を金属板にて加圧しつつ、上記封
止部4aと反対側のラミネート材端部を溶着し、封止部
4bを形成することにより薄型電池を作製した。尚、上
記電解液注入工程以降の工程は、アルゴン雰囲気のドラ
イボックス内で行った。
【0022】ここで、アルミニウムに添加する金属とし
ては、Feに限定するものではなく、Si、Mn、M
g、Cu或いはZnであっても良く、またこれらを2種
類以上添加しても良い。
【0023】また、ラミネート外装体の金属層として
は、焼き純しが施されたアルミニウム合金(O材)に限
定するものではなく、焼き純しが施されていないアルミ
ニウム合金(H材)、又は焼き純しが施された金属アル
ミニウム(O材)を用いても同様の効果を奏する。但
し、焼き純しが施されたアルミニウム合金(O材)が最
も効果的である。
【0024】更に、ラミネート外装体の樹脂層としては
上記ポリプロピレンに限定されるものではなく、例え
ば、ポリエチレン等のポリオレフィン系高分子、ポリエ
チレンテレフタラート等のポリエステル系高分子、ポリ
フッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン等のポリビニリ
デン系高分子、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン7
等のポリアミド系高分子等が挙げられる。
【0025】加えて、樹脂層の厚さは、1μm以上50
0μm以下、好ましくは5μm以上100μm以下であ
ることが望ましく、金属層の厚さは、0.1μm以上2
00μm以下、好ましくは1μm以上50μm以下であ
ることが望ましい。これは、金属層や樹脂層の厚みが余
りに小さくなると、酸素透過性が高くなるため電池特性
が低下する等の問題が生じる一方、樹脂層の厚みが余り
に大きくなると加工性が低下する等の問題が生じ、金属
層の厚みが余りに大きくなると電池が重くなったり電池
の柔軟性に欠ける等の問題が生じるからである。これら
のことから、樹脂/金属積層体全体の厚みは、2μm以
上1mm以下、好ましくは10μm以上200μm以下
であるのが望ましい。
【0026】また、本発明は上記リチウムイオン電池に
限定されるものではなく、正負極間に固体電解質が存在
するポリマー電池等の電池にも適用しうる。
【0027】
【実施例】
〔第1実施例〕 〔実施例1〜13〕アルミニウム合金におけるFeの添
加量を、それぞれ0.3重量%、0.6重量%、0.7
重量%、1.0重量%、2.0重量%、3.0重量%、
4.0重量%、5.0重量%、6.0重量%、7.0重
量%、8.0重量%、9.0重量%及び10.0重量%
とする他は、上記発明の実施の形態と同様の電池を作製
した。このようにして作製した電池を、以下それぞれ、
本発明電池A1〜A13と称する。
【0028】〔実施例14〕焼き純しが施されたアルミ
ニウム合金(O材)の代わりに、焼き純しが施された純
アルミニウム(純度99.3%以上のO材)を用いる他
は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。このよ
うにして作製した電池を、以下、本発明電池A14と称
する。
【0029】〔比較例〕焼き純しが施されたアルミニウ
ム合金(O材)の代わりに、焼き純しが施されていない
純アルミニウム(純度99.3%以上のH材)を用いる
他は、上記実施例1と同様にして電池を作製した。この
ようにして作製した電池を、以下、比較電池Xと称す
る。
【0030】〔実験1〕上記本発明電池A1〜A14及
び比較電池Xの折り曲げ試験を行い、クラックが発生す
る折り曲げ回数を調べたので、その結果を表1及び図4
に示す。尚、折り曲げ試験の条件は、数秒毎に、図2の
A−A線及びB−B線で電池を90°程度折り曲げると
いう条件である。また、試料数は、各電池10個であ
り、その平均値を表1及び図4に示している。
【0031】
【表1】
【0032】表1及び図4から明らかなように、本発明
電池A1〜A14では3.0回以上折り曲げないとクラ
ックが生じないのに対して、比較電池Xでは1.0回折
り曲げるとクラックが生じることが認められる。また、
本発明電池A2〜A13では5.0回以上折り曲げない
とクラックが生じないのに対して、本発明電池A1、A
14ではそれぞれ3.2回及び3.0回折り曲げるとク
ラックが生じることが認められる。
【0033】これらのことから、焼き純しが施された鉄
−アルミニウム合金(O材)及び焼き純しが施された金
属アルミニウム(O材)は、焼き純しが施されていない
金属アルミニウム(H材)よりも、折り曲げ強度が大き
くなり、特にFeの添加量が0.6重量%以上で焼き純
しが施された鉄−アルミニウム合金(O材)が最も折り
曲げ強度が大きくなることがわかる。
【0034】〔実験2〕上記本発明電池A1〜A14及
び比較電池Xを所定期間保存した後に接着強度試験を行
い、接着強度の残存率を調べたので、その結果を上記表
1及び図4に併せて示す。尚、接着強度試験における接
着強度とは、樹脂層とアルミニウム合金層(又は金属ア
ルミニウム層)との界面における接着強度を意味し、ま
た接着強度の残存率は数1により算出した。更に、保存
条件は、60℃で20日間保存するという条件である。
【0035】
【数1】
【0036】表1及び図4から明らかなように、本発明
電池A1〜A6、A14及び比較電池Xでは接着強度の
残存率が95.0%以上であるのに対して、本発明電池
A7〜A13では接着強度の残存率が85.0%以下で
あることが認められる。したがって、接着強度の残存率
を大きくするには、Feを多量に添加するのは好ましく
ない。上記実験1及び実験2の結果から、Feの添加量
が0.6〜3.0重量%で焼き純しが施された鉄−アル
ミニウム合金(O材)は、折り曲げ強度が大きくなり且
つ接着強度の残存率も大きくなることがわかる。
【0037】〔第2実施例〕 〔実施例1〜13〕アルミニウム合金においてFeに代
えてSiを添加し、且つSiの添加量を、それぞれ0.
3重量%、0.4重量%、2.0重量%、4.0重量
%、6.0重量%、8.0重量%、10.0重量%、1
2.0重量%、14.0重量%、15.0重量%、1
6.0重量%、18.0重量%及び20.0重量%とす
る他は、上記第1実施例の実施例1と同様の電池を作製
した。このようにして作製した電池を、以下それぞれ、
本発明電池B1〜B13と称する。
【0038】〔実施例14〕実施例14の電池として
は、前記第1実施例の実施例14に示す本発明電池A1
4を用いた。
【0039】〔比較例〕比較例の電池としては、前記第
1実施例の比較例に示す比較電池Xを用いた。
【0040】〔実験1〕上記本発明電池B1〜B13、
A14及び比較電池Xの折り曲げ試験を行い、クラック
が発生する折り曲げ回数を調べたので、その結果を表2
及び図5に示す。尚、折り曲げ試験の条件、折り曲げ部
位及び試料数は、前記第1実施例の実験1と同様であ
る。
【0041】
【表2】
【0042】表2及び図5から明らかなように、本発明
電池B1〜B13、A14では3.0回以上折り曲げな
いとクラックが生じないのに対して、比較電池Xでは
1.0回折り曲げるとクラックが生じることが認められ
る。また、本発明電池B2〜B13では4.0回以上折
り曲げないとクラックが生じないのに対して、本発明電
池B1、A14ではそれぞれ3.5回及び3.0回折り
曲げるとクラックが生じることが認められる。
【0043】これらのことから、焼き純しが施されたケ
イ素−アルミニウム合金(O材)及び焼き純しが施され
た金属アルミニウム(O材)は、焼き純しが施されてい
ない金属アルミニウム(H材)よりも、折り曲げ強度が
大きくなり、特にSiの添加量が0.4重量%以上で焼
き純しが施されたケイ素−アルミニウム合金(O材)が
最も折り曲げ強度が大きくなることがわかる。
【0044】〔実験2〕上記本発明電池B1〜B13、
A14及び比較電池Xを所定期間保存した後に接着強度
試験を行い、接着強度の残存率を調べたので、その結果
を上記表2及び図5に併せて示す。尚、接着強度試験に
おける接着強度の残存率の算出方法及び保存条件は、前
記第1実施例の実験1と同様である。
【0045】表2及び図5から明らかなように、本発明
電池B1〜B11、A14及び比較電池Xでは接着強度
の残存率が95.0%以上であるのに対して、本発明電
池B12、B13では接着強度の残存率が91.0%以
下であることが認められる。したがって、接着強度の残
存率を大きくするには、Siを多量に添加するのは好ま
しくない。上記実験1及び実験2の結果から、Siの添
加量が0.4〜16.0重量%で焼き純しが施されたケ
イ素−アルミニウム合金(O材)は、折り曲げ強度が大
きくなり且つ接着強度の残存率も大きくなることがわか
る。
【0046】〔第3実施例〕 〔実施例1〜14〕アルミニウム合金においてFeに代
えてMnを添加し、且つMnの添加量を、それぞれ0.
1重量%、0.2重量%、0.3重量%、0.4重量
%、0.5重量%、0.6重量%、0.7重量%、1.
0重量%、1.5重量%、1.7重量%、1.8重量
%、2.0重量%、2.5重量%及び3.0重量%とす
る他は、上記第1実施例の実施例1と同様の電池を作製
した。このようにして作製した電池を、以下それぞれ、
本発明電池C1〜C14と称する。
【0047】〔実施例15〕実施例15の電池として
は、前記第1実施例の実施例14に示す本発明電池A1
4を用いた。
【0048】〔比較例〕比較例の電池としては、前記第
1実施例の比較例に示す比較電池Xを用いた。
【0049】〔実験1〕上記本発明電池C1〜C14、
A14及び比較電池Xの折り曲げ試験を行い、クラック
が発生する折り曲げ回数を調べたので、その結果を表3
及び図6に示す。尚、折り曲げ試験の条件、折り曲げ部
位及び試料数は、前記第1実施例の実験1と同様であ
る。
【0050】
【表3】
【0051】表3及び図6から明らかなように、本発明
電池C1〜C14、A14では3.0回以上折り曲げな
いとクラックが生じないのに対して、比較電池Xでは
1.0回折り曲げるとクラックが生じることが認められ
る。また、本発明電池C1〜C14では5.7回以上折
り曲げないとクラックが生じないのに対して、本発明電
池A14では3.0回折り曲げるとクラックが生じるこ
とが認められる。
【0052】これらのことから、焼き純しが施されたマ
ンガン−アルミニウム合金(O材)及び焼き純しが施さ
れた金属アルミニウム(O材)は、焼き純しが施されて
いない金属アルミニウム(H材)よりも、折り曲げ強度
が大きくなり、特にMnの添加量が0.1重量%以上で
焼き純しが施されたマンガン−アルミニウム合金(O
材)が最も折り曲げ強度が大きくなることがわかる。
【0053】〔実験2〕上記本発明電池C1〜C14、
A14及び比較電池Xを所定期間保存した後に接着強度
試験を行い、接着強度の残存率を調べたので、その結果
を上記表3及び図6に併せて示す。尚、接着強度試験に
おける接着強度の残存率の算出方法及び保存条件は、前
記第1実施例の実験1と同様である。
【0054】表3及び図6から明らかなように、本発明
電池C1〜C10、A14及び比較電池Xでは接着強度
の残存率が95.0%以上であるのに対して、本発明電
池C11〜C14では接着強度の残存率が94.0%以
下であることが認められる。したがって、接着強度の残
存率を大きくするには、Mnを多量に添加するのは好ま
しくない。上記実験1及び実験2の結果から、Mnの添
加量が0.1〜1.7重量%で焼き純しが施されたマン
ガン−アルミニウム合金(O材)は、折り曲げ強度が大
きくなり且つ接着強度の残存率も大きくなることがわか
る。
【0055】〔第4実施例〕 〔実施例1〜11〕アルミニウム合金においてFeに代
えてMgを添加し、且つMgの添加量を、それぞれ0.
1重量%、1.0重量%、2.0重量%、3.0重量
%、4.0重量%、5.0重量%、6.0重量%、7.
0重量%、8.0重量%、9.0重量%及び10.0重
量%とする他は、上記第1実施例の実施例1と同様の電
池を作製した。このようにして作製した電池を、以下そ
れぞれ、本発明電池D1〜D11と称する。
【0056】〔実施例12〕実施例12の電池として
は、前記第1実施例の実施例14に示す本発明電池A1
4を用いた。
【0057】〔比較例〕比較例の電池としては、前記第
1実施例の比較例に示す比較電池Xを用いた。
【0058】〔実験1〕上記本発明電池D1〜D11、
A14及び比較電池Xの折り曲げ試験を行い、クラック
が発生する折り曲げ回数を調べたので、その結果を表4
及び図7に示す。尚、折り曲げ試験の条件、折り曲げ部
位及び試料数は、前記第1実施例の実験1と同様であ
る。
【0059】
【表4】
【0060】表4及び図7から明らかなように、本発明
電池D1〜D11、A14では3.0回以上折り曲げな
いとクラックが生じないのに対して、比較電池Xでは
1.0回折り曲げるとクラックが生じることが認められ
る。また、本発明電池D1〜D11では5.5回以上折
り曲げないとクラックが生じないのに対して、本発明電
池A14では3.0回折り曲げるとクラックが生じるこ
とが認められる。
【0061】これらのことから、焼き純しが施されたマ
グネシウム−アルミニウム合金(O材)及び焼き純しが
施された金属アルミニウム(O材)は、焼き純しが施さ
れていない金属アルミニウム(H材)よりも、折り曲げ
強度が大きくなり、特にMgの添加量が0.1重量%以
上で焼き純しが施されたマグネシウム−アルミニウム合
金(O材)が最も折り曲げ強度が大きくなることがわか
る。
【0062】〔実験2〕上記本発明電池D1〜D11、
A14及び比較電池Xを所定期間保存した後に接着強度
試験を行い、接着強度の残存率を調べたので、その結果
を上記表4及び図7に併せて示す。尚、接着強度試験に
おける接着強度の残存率の算出方法及び保存条件は、前
記第1実施例の実験1と同様である。
【0063】表4及び図7から明らかなように、本発明
電池D1〜D8、A14及び比較電池Xでは接着強度の
残存率が98.0%以上であるのに対して、本発明電池
D9〜D11では接着強度の残存率が94.0%以下で
あることが認められる。したがって、接着強度の残存率
を大きくするには、Mgを多量に添加するのは好ましく
ない。上記実験1及び実験2の結果から、Mgの添加量
が0.1〜7.0重量%で焼き純しが施されたマグネシ
ウム−アルミニウム合金(O材)は、折り曲げ強度が大
きくなり且つ接着強度の残存率も大きくなることがわか
る。
【0064】〔第5実施例〕 〔実施例1〜12〕アルミニウム合金においてFeに代
えてCuを添加し、且つCuの添加量を、それぞれ0.
1重量%、0.2重量%、1.0重量%、2.0重量
%、3.0重量%、4.0重量%、5.0重量%、6.
0重量%、7.0重量%、8.0重量%、9.0重量%
及び10.0重量%とする他は、上記第1実施例の実施
例1と同様の電池を作製した。このようにして作製した
電池を、以下それぞれ、本発明電池E1〜E12と称す
る。
【0065】〔実施例13〕実施例13の電池として
は、前記第1実施例の実施例14に示す本発明電池A1
4を用いた。
【0066】〔比較例〕比較例の電池としては、前記第
1実施例の比較例に示す比較電池Xを用いた。
【0067】〔実験1〕上記本発明電池E1〜E12、
A14及び比較電池Xの折り曲げ試験を行い、クラック
が発生する折り曲げ回数を調べたので、その結果を表5
及び図8に示す。尚、折り曲げ試験の条件、折り曲げ部
位及び試料数は、前記第1実施例の実験1と同様であ
る。
【0068】
【表5】
【0069】表5及び図8から明らかなように、本発明
電池E1〜E12、A14では3.0回以上折り曲げな
いとクラックが生じないのに対して、比較電池Xでは
1.0回折り曲げるとクラックが生じることが認められ
る。また、本発明電池E1〜E12では4.0回以上折
り曲げないとクラックが生じないのに対して、本発明電
池A14では3.0回折り曲げるとクラックが生じるこ
とが認められる。
【0070】これらのことから、焼き純しが施された銅
−アルミニウム合金(O材)及び焼き純しが施された金
属アルミニウム(O材)は、焼き純しが施されていない
金属アルミニウム(H材)よりも、折り曲げ強度が大き
くなり、特にCuの添加量が0.1重量%以上で焼き純
しが施された銅−アルミニウム合金(O材)が最も折り
曲げ強度が大きくなることがわかる。
【0071】〔実験2〕上記本発明電池E1〜E12、
A14及び比較電池Xを所定期間保存した後に接着強度
試験を行い、接着強度の残存率を調べたので、その結果
を上記表5及び図8に併せて示す。尚、接着強度試験に
おける接着強度の残存率の算出方法及び保存条件は、前
記第1実施例の実験1と同様である。
【0072】表5及び図8から明らかなように、本発明
電池E1〜E8、A14及び比較電池Xでは接着強度の
残存率が95.0%以上であるのに対して、本発明電池
E9〜E12では接着強度の残存率が90.0%以下で
あることが認められる。したがって、接着強度の残存率
を大きくするには、Cuを多量に添加するのは好ましく
ない。上記実験1及び実験2の結果から、Cuの添加量
が0.1〜6.0重量%で焼き純しが施された銅−アル
ミニウム合金(O材)は、折り曲げ強度が大きくなり且
つ接着強度の残存率も大きくなることがわかる。
【0073】〔第6実施例〕 〔実施例1〜9〕アルミニウム合金においてFeに代え
てZnを添加し、且つZnの添加量を、それぞれ0.1
重量%、0.2重量%、2.0重量%、4.0重量%、
6.0重量%、8.0重量%、10.0重量%及び1
2.0重量%とする他は、上記第1実施例の実施例1と
同様の電池を作製した。このようにして作製した電池
を、以下それぞれ、本発明電池F1〜F9と称する。
【0074】〔実施例10〕実施例10の電池として
は、前記第1実施例の実施例14に示す本発明電池A1
4を用いた。
【0075】〔比較例〕比較例の電池としては、前記第
1実施例の比較例に示す比較電池Xを用いた。
【0076】〔実験1〕上記本発明電池F1〜F9、A
14及び比較電池Xの折り曲げ試験を行い、クラックが
発生する折り曲げ回数を調べたので、その結果を表6及
び図9に示す。尚、折り曲げ試験の条件、折り曲げ部位
及び試料数は、前記第1実施例の実験1と同様である。
【0077】
【表6】
【0078】表6及び図9から明らかなように、本発明
電池F1〜F9、A14では3.0回以上折り曲げない
とクラックが生じないのに対して、比較電池Xでは1.
0回折り曲げるとクラックが生じることが認められる。
また、本発明電池F2〜F9では6.0回以上折り曲げ
ないとクラックが生じないのに対して、本発明電池F
1、A14ではそれぞれ3.7回、3.0回折り曲げる
とクラックが生じることが認められる。
【0079】これらのことから、焼き純しが施された亜
鉛−アルミニウム合金(O材)及び焼き純しが施された
金属アルミニウム(O材)は、焼き純しが施されていな
い金属アルミニウム(H材)よりも、折り曲げ強度が大
きくなり、特にZnの添加量が0.2重量%以上で焼き
純しが施された亜鉛−アルミニウム合金(O材)が最も
折り曲げ強度が大きくなることがわかる。
【0080】〔実験2〕上記本発明電池F1〜F9、A
14及び比較電池Xを所定期間保存した後に接着強度試
験を行い、接着強度の残存率を調べたので、その結果を
上記表6及び図9に併せて示す。尚、接着強度試験にお
ける接着強度の残存率の算出方法及び保存条件は、前記
第1実施例の実験1と同様である。
【0081】表6及び図9から明らかなように、本発明
電池F1〜F8、A14及び比較電池Xでは接着強度の
残存率が95.0%以上であるのに対して、本発明電池
F9では接着強度の残存率が90.0%であることが認
められる。したがって、接着強度の残存率を大きくする
には、Znを多量に添加するのは好ましくない。上記実
験1及び実験2の結果から、Znの添加量が0.2〜1
2.0重量%で焼き純しが施された亜鉛−アルミニウム
合金(O材)は、折り曲げ強度が大きくなり且つ接着強
度の残存率も大きくなることがわかる。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
接着強度を低下させることなく、電池が折り曲げられた
場合であっても曲げ部にクラック等が発生するのを抑制
して、電池の諸特性を飛躍的に向上することができると
いう優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明電池の正面図である。
【図2】本発明電池の側面図である。
【図3】ラミネート外装体の断面図である。
【図4】Feの添加量と、クラックが発生する折り曲げ
回数及び接着強度の残存率との関係を示すグラフであ
る。
【図5】Siの添加量と、クラックが発生する折り曲げ
回数及び接着強度の残存率との関係を示すグラフであ
る。
【図6】Mnの添加量と、クラックが発生する折り曲げ
回数及び接着強度の残存率との関係を示すグラフであ
る。
【図7】Mgの添加量と、クラックが発生する折り曲げ
回数及び接着強度の残存率との関係を示すグラフであ
る。
【図8】Cuの添加量と、クラックが発生する折り曲げ
回数及び接着強度の残存率との関係を示すグラフであ
る。
【図9】Znの添加量と、クラックが発生する折り曲げ
回数及び接着強度の残存率との関係を示すグラフであ
る。
【図10】従来電池の正面図である。
【図11】従来電池の側面図である。
【符号の説明】 1:発電要素 2:ラミネート外装体 3:収納空間 4a:封口部 4b:封口部 11:アルミニウム合金層 12:接着剤層 13:樹脂層 14:接着剤層 15:樹脂層
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C22C 21/10 C22C 21/10 21/12 21/12 C22F 1/04 C22F 1/04 B F 1/043 1/043 1/047 1/047 1/053 1/053 1/057 1/057 // C22F 1/00 691 1/00 691B (72)発明者 生川 訓 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発電要素と、この発電要素を収納するた
    めの収納空間を備え且つ金属層の両面に接着剤層を介し
    て樹脂層が形成された構造のラミネート外装体とを備え
    た薄型電池において、 上記ラミネート外装体の金属層として、アルミニウム合
    金が用いられることを特徴とする薄型電池。
  2. 【請求項2】 前記アルミニウム合金として、鉄、ケイ
    素、マンガン、マグネシウム、銅及び亜鉛から成る金属
    群から選択される少なくとも1種の金属が金属アルミニ
    ウムに含まれたものが用いられる、請求項1記載の薄型
    電池。
  3. 【請求項3】 前記アルミニウム合金の総重量に対する
    前記鉄の重量比が、0.6〜3.0重量%の範囲に規制
    される、請求項2記載の薄型電池。
  4. 【請求項4】 前記アルミニウム合金の総重量に対する
    前記ケイ素の重量比が、0.4〜16.0重量%の範囲
    に規制される、請求項2記載の薄型電池。
  5. 【請求項5】 前記アルミニウム合金の総重量に対する
    前記マンガンの重量比が、0.1〜1.7重量%の範囲
    に規制される、請求項2記載の薄型電池。
  6. 【請求項6】 前記アルミニウム合金の総重量に対する
    前記マグネシウムの重量比が、0.1〜7.0重量%の
    範囲に規制される、請求項2記載の薄型電池。
  7. 【請求項7】 前記アルミニウム合金の総重量に対する
    前記銅の重量比が、0.1〜6.0重量%の範囲に規制
    される、請求項2記載の薄型電池。
  8. 【請求項8】 前記アルミニウム合金の総重量に対する
    前記亜鉛の重量比が、0.2〜12.0重量%の範囲に
    規制される、請求項2記載の薄型電池。
  9. 【請求項9】 前記アルミニウム合金として、アルミニ
    ウム合金を焼き純したO材が用いられる、請求項1、
    2、3、4、5、6、7または8記載の薄型電池。
  10. 【請求項10】 前記O材の焼き純し温度が200〜3
    00℃の範囲であり、焼き純し時間が1〜5時間であ
    る、請求項9記載の薄型電池。
  11. 【請求項11】 発電要素と、この発電要素を収納する
    ための収納空間を備え且つ金属層の両面に接着剤層を介
    して樹脂層が形成された構造のラミネート外装体とを備
    えた薄型電池において、 上記ラミネート外装体の金属層として、金属アルミニウ
    ムを焼き純したO材が用いられることを特徴とする薄型
    電池。
  12. 【請求項12】 前記O材の焼き純し温度が200〜3
    00℃の範囲であり、焼き純し時間が1〜5時間であ
    る、請求項11記載の薄型電池。
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