JP2001210305A - 電 池 - Google Patents
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- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
Abstract
る 【解決手段】 正極及び負極を有する電池要素と、電池
要素を収納するケースと、該正極及び該負極にそれぞれ
電気的に接続し、ケース外部に露出する薄片状の正極リ
ード及び負極リードとを有する電池において、該正極リ
ード及び負極リードの少なくとも一方のリードが、焼鈍
金属からなることを特徴とする電池
Description
くは、正極及び負極を有する電池要素と、電池要素を収
納するケースと、該正極及び該負極にそれぞれ電気的に
接続し、ケース外部に露出する薄片状の正極リード及び
負極リードとを有する電池における、リードの改良に関
する。
る。例えば、リチウム二次電池において、近年の携帯電
話や携帯端末の小型化等と相まって、厚さ4mm以下と
いった薄膜型電池も出現している。このような薄膜型電
池においては、正極及び負極を有する電池要素を収納す
るケースとして、従来の金属からなるケースをプラスチ
ック等の可撓性ケースに代替するが行われている。その
結果、ケース自身をも薄膜化することによって電池全体
をさらに小型化することが可能である。この際の可撓性
ケースとして、例えば、特開平8−83596号公報や
特開平2−132774号公報に記載されているよう
な、金属薄膜の両面を樹脂で被覆したラミネートフィル
ムが挙げられる。この場合、正極や負極と電気的に接続
し、電池の使用機器や充電器との間の接続部分を形成す
る薄片状金属からなるリードが、2枚のラミネートフィ
ルムの間から露出される。
る液漏れを正極と負極との間の電解質層を非流動化する
ことによって防止することも提案されており、このよう
な非流動性電解質を使用した電池においては、従来の電
解液を使用した電池に対してより有効に液漏れが防止で
きるので、前記のようなラミネートフィルムを使用する
利点を最大に生かすことができる。
金属からなるリードが外部から露出される電池において
は、露出したリードの強度が問題となる。電池の製造工
程や使用時において、露出したリードは他の部材等との
接触によって変形、破損しやすく、その場合には、使用
が困難になるばかりか甚だしい場合は電池機能さえも失
われてしまうことすらある。そこで、リードの厚さを厚
くして強度を上げることも考えられるが、この場合は、
今度は折り曲げに対する耐久性が低下し、折り曲げを繰
り返すと容易に破断してしまう。
を解決するために鋭意検討した結果、リードの材質とし
て焼鈍処理された金属(JIS規格でいうところのO
材)を使用すれば、強度が高く折り曲げ耐久性も良好な
電池が得られることを見出し、本発明を完成した。即
ち、本発明の要旨は、正極及び負極を有する電池要素
と、電池要素を収納するケースと、該正極及び該負極に
それぞれ電気的に接続し、ケース外部に露出する薄片状
の正極リード及び負極リードとを有する電池において、
該正極リード及び負極リードの少なくとも一方のリード
が、焼鈍金属からなることを特徴とする電池、に存す
る。
有する電池要素と、電池要素を収納するケースと、該正
極及び該負極にそれぞれ電気的に接続し、ケース外部に
露出する薄片状の正極リード及び負極リードとを有す
る。電池要素としては、電池として機能しうるものであ
れば特に制限はないが、本発明においては、好ましく
は、非水系電池であり、特にリチウムを起電力物質とし
て用いたリチウム電池、特にリチウム二次電池であるの
が好ましい。起電力物質としてのリチウムは、イオンと
なって二次電池の充電・放電に電気化学的に関与し、起
電力を発生する金属成分である。以下リチウム二次電池
を例に本発明を説明する。
常図1に示すように集電体5上に形成される。正極1あ
るいは負極2は、集電体5の両面に形成するのが好まし
いが、片面に形成することもできる。集電体5として
は、一般的にアルミや銅、ニッケルやSUSなどの金属
からなる箔を用いることができる。正極集電体として好
ましい材質はアルミニウムである。また、負極集電体と
して好ましい材質は銅である。集電体5の厚みは適宜選
択されるが好ましくは1〜30μmである。薄すぎると
機械的強度が弱くなり、生産上問題になる。厚すぎると
電池全体としての容量が低下する。
うと電極材の接着強度が高くなるので好ましい。表面の
粗面化方法としては、機械的研磨法、電解研磨法または
化学研磨法が挙げられる。機械的研磨法としては、研磨
剤粒子を固着した研磨布紙、砥石、エメリバフ、鋼線な
どを備えたワイヤーブラシなどで集電体表面を研磨する
方法が挙げられる。また接着強度や導電性を高めるため
に、集電体表面に中間層を形成してもよい。
よく、網状体、あるいはパンチングメタル等であっても
よい。正極及び負極は、それぞれ、対応する活物質を有
し、通常はさらにバインダーを有する。正極活物質とし
ては、リチウムイオンを吸蔵・放出可能であれば無機化
合物でも有機化合物でも使用できる。無機化合物とし
て、遷移金属酸化物、リチウムと遷移金属との複合酸化
物、遷移金属硫化物等のカルコゲン化合物等が挙げられ
る。ここで遷移金属としてはFe、Co、Ni、Mn等
が用いられる。具体的には、MnO、V2O5、V
6O13、TiO2等の遷移金属酸化物、ニッケル酸リチウ
ム、コバルト酸リチウム、マンガン酸リチウムなどのリ
チウムと遷移金属との複合酸化物、TiS2、FeS、
MoS2などの遷移金属硫化物等が挙げられる。これら
の化合物はその特性を向上させるために部分的に元素置
換したものであってもよい。有機化合物としては、例え
ばポリアニリン、ポリピロール、ポリアセン、ジスルフ
ィド系化合物、ポリスルフィド系化合物等が挙げられ
る。正極活物質として、これらの無機化合物、有機化合
物を混合して用いてもよい。好ましくは、コバルト、ニ
ッケル及びマンガンからなる群から選ばれる少なくとも
1種の遷移金属とリチウムとの複合酸化物である。
構成要素とのかねあいで適宜選択すればよいが、通常1
〜30μm、特に1〜10μmとするのが初期効率、サ
イクル特性等の電池特性が向上するので好ましい。負極
に用いることができるリチウムイオンの吸蔵放出可能な
負極活物質としては、通常、グラファイトやコークス等
の炭素系物質が挙げられる。斯かる炭素系物質は、金
属、金属塩、酸化物などとの混合体や被覆体の形態で利
用することもできる。また、負極材としては、ケイ素、
錫、亜鉛、マンガン、鉄、ニッケル等の酸化物や硫酸
塩、金属リチウム、Li−Al、Li−Bi−Cd、L
i−Sn−Cd等のリチウム合金、リチウム遷移金属窒
化物、シリコン等も使用できる。好ましくは、容量の面
からグラファイトまたはコークスである。負極活物質の
平均粒径は、初期効率、レイト特性、サイクル特性など
の電池特性の向上の観点から、通常12μm以下、好ま
しくは10μm以下とする。この粒径が大きすぎると電
子伝導性が悪化する。また、通常は0.5μm以上、好
ましくは7μm以上である。
常集電体上に結着されるため、バインダーを使用するこ
とが好ましい。バインダーとしてはシリケート、ガラス
のような無機化合物や、主として高分子からなる各種の
樹脂が使用できる。樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリ−1,1−ジメチルエチレン
などのアルカン系ポリマー;ポリブタジエン、ポリイソ
プレンなどの不飽和系ポリマー;ポリスチレン、ポリメ
チルスチレン、ポリビニルピリジン、ポリ−N−ビニル
ピロリドンなどの環を有するポリマー;ポリメタクリル
酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル酸
ブチル、ポリアクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチ
ル、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリアクリル
アミドなどのアクリル系ポリマー;ポリフッ化ビニル、
ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン等
のフッ素系樹脂;ポリアクリロニトリル、ポリビニリデ
ンシアニドなどのCN基含有ポリマー;ポリ酢酸ビニ
ル、ポリビニルアルコールなどのポリビニルアルコール
系ポリマー;ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなど
のハロゲン含有ポリマー;ポリアニリンなどの導電性ポ
リマーなどが使用できる。また上記のポリマーなどの混
合物、変性体、誘導体、ランダム共重合体、交互共重合
体、グラフト共重合体、ブロック共重合体などであって
も使用できる。
配合量は好ましくは0.1〜30重量部、さらに好まし
くは1〜15重量部である。樹脂の量が少なすぎると電
極の強度が低下することがある。樹脂の量が多すぎると
容量が低下したり、レイト特性が低下したりすることが
ある。電極中には必要に応じて導電材料、補強材など各
種の機能を発現する添加剤、粉体、充填材などを含有し
ていてもよい。導電材料としては、上記活物質に適量混
合して導電性を付与できるものであれば特に制限は無い
が、通常、アセチレンブラック、カーボンブラック、黒
鉛などの炭素粉末や、各種の金属のファイバー、箔など
が挙げられる。添加剤としてはトリフルオロプロピレン
カーボネート、ビニレンカーボネート、1,6−Dio
xaspiro〔4,4〕nonane−2,7−di
one、12−クラウン−4−エーテルなどが電池の安
定性、寿命を高めるために使用することができる。補強
材としては各種の無機、有機の球状、繊維状フィラーな
どが使用できる。
例えば、粉体状の活物質をバインダーとともに溶剤と混
合し、ボールミル、サンドミル、二軸混練機などにより
分散塗料化したものを、集電体上に塗布して乾燥する方
法が好適に行なわれる。この場合、用いられる溶剤の種
類は、電極材に対して不活性であり且つバインダーを溶
解しうる限り特に制限されず、例えばN−メチルピロリ
ドン等の一般的に使用される無機、有機溶剤のいずれも
使用できる。
ることにより軟化させた状態で、集電体上に圧着、ある
いは吹き付ける手法によって電極材層を形成することも
できる。さらには活物質を単独で集電体上に焼成するこ
とによって形成することもできる。正極、負極内には通
常イオン移動相が形成される。電極中におけるイオン移
動相の占める割合は、高い方がイオン移動が容易にな
り、レイト特性上は好ましい一方で低い方が容量的には
高くなる。好ましくは10〜50体積%である。イオン
移動相の材料としては、後述する電解質層の材料と同様
のものが使用できる。
が、レイト上は薄い方が好ましい。膜厚は通常20μm
以上、好ましくは30μm以上、さらに好ましくは50
μm以上、最も好ましくは80μm以上である。一方、
電極膜厚の上限としては、通常200μm以下、好まし
くは150μm以下である。図2に示すように、正極1
と負極2との間には電解質層3が形成される。電解質層
3の材料は、通常、流動性を有する電解液や、ゲル状電
解質や完全固体型電解質等の非流動性電解質等の各種の
電解質を含む。電池の特性上は電解液またはゲル状電解
質が好ましく、また、安全上は非流動性電解質が好まし
い。特に、非流動性電解質を使用した場合、従来の電解
液を使用した電池に対してより有効に液漏れが防止でき
るので、後述するラミネートフィルムのような形状可変
性有するケースを使用する利点を最大に生かすことがで
きる。
電解質を非水系溶媒に溶解してなる。支持電解質として
は、電解質として正極および負極に対して安定であり、
かつリチウムイオンが正極活物質あるいは負極活物質と
電気化学反応をするための移動をおこない得る非水物質
であればいずれのものでも使用することができる。具体
的にはLiPF6、LiAsF6、LiSbF6、LiB
F4、LiClO4、LiI、LiBr、LiCl、Li
AlCl、LiHF2、LiSCN、LiSO3CF2等
のリチウム塩が挙げられる。これらのうちでは特にLi
PF6、LiClO4が好適である。
状態で用いる場合の濃度は、一般的に0.5〜2.5m
ol/Lである。これら支持電解質を溶解する非水系溶
媒は特に限定されないが、比較的高誘電率の溶媒が好適
に用いられる。具体的にはエチレンカーボネート、プロ
ピレンカーボネート等の環状カーボネート類、ジメチル
カーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカ
ーボネートなどの非環状カーボネート類、テトラヒドロ
フラン、2−メチルテトラヒドロフラン、ジメトキシエ
タン等のグライム類、γ−ブチロラクトン等のラクトン
類、スルフォラン等の硫黄化合物、アセトニトリル等の
ニトリル類等が挙げられる。またこれらの1種または2
種以上の混合物を使用することができる。
ート、プロピレンカーボネート等の環状カーボネート
類、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エ
チルメチルカーボネートなどの非環状カーボネート類か
ら選ばれた1種または2種以上の溶媒が好適である。ま
たこれらの分子中の水素原子の一部をハロゲンなどに置
換したものも使用できる。またこれらの溶媒に、添加剤
などを加えてもよい。添加剤としては例えば、トリフル
オロプロピレンカーボネート、ビニレンカーボネート、
1,6−Dioxaspiro〔4,4〕nonane
−2,7−dione、12−クラウン−4−エーテル
などが電池の安定性、性能、寿命を高める目的で使用で
きる。
常、上記電解液を高分子によって保持してなる。即ち、
ゲル状電解質は、通常電解液が高分子のネットワーク中
に保持されて全体としての流動性が著しく低下したもの
である。このようなゲル状電解質は、イオン伝導性など
の特性は通常の電解液に近い特性を示すが、流動性、揮
発性などは著しく抑制され、安全性が高められている。
ゲル状電解質中の高分子の比率は好ましくは1〜50重
量%である。低すぎると電解液を保持することができな
くなり、液漏れが発生することがある。高すぎるとイオ
ン伝導度が低下して電池特性が悪くなる傾向にある。
電解液と共にゲルを構成しうる高分子であれば特に制限
はなく、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネー
ト、ポリイミドなどの重縮合によって生成されるもの、
ポリウレタン、ポリウレアなどのように重付加によって
生成されるもの、ポリメタクリル酸メチルなどのアクリ
ル誘導体系ポリマーやポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリフッ化ビニリデンなどのポリビニル系などの付
加重合で生成されるものなどがある。好ましい高分子と
しては、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン
を挙げることができる。ここで、ポリフッ化ビニリデン
とは、フッ化ビニリデンの単独重合体のみならず、ヘキ
サフルオロプロピレン等他のモノマー成分との共重合体
をも包含する。また、アクリル酸、アクリル酸メチル、
アクリル酸エチル、エトキシエチルアクリレート、メト
キシエチルアクリレート、エトキシエトキシエチルアク
リレート、ポリエチレングリコールモノアクリレート、
エトキシエチルメタクリレート、メトキシエチルメタク
リレート、エトキシエトキシエチルメタクリレート、ポ
リエチレングリコールモノメタクリレート、N,N−ジ
エチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルア
ミノエチルアクリレート、グリシジルアクリレート、ア
リルアクリレート、アクリロニトリル、N−ビニルピロ
リドン、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエ
チレングリコールジアクリレート、テトラエチレングリ
コールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアク
リレート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ト
リエチレングリコールジメタクリレート、テトラエチレ
ングリコールジメタクリレート、ポリエチレングリコー
ルジメタクリレートなどのアクリル誘導体系ポリマーも
好ましく用いることができる。
000〜5000000の範囲である。分子量が低いと
ゲルを形成しにくくなる。分子量が高いと粘度が高くな
りすぎて取り扱いが難しくなる。高分子の電解液に対す
る濃度は、分子量に応じて適宜選べばよいが、好ましく
は0.1重量%から30重量%である。濃度が低すぎる
とゲルを形成しにくくなり、電解液の保持性が低下して
流動、液漏れの問題が生じることがある。濃度が高すぎ
ると粘度が高くなりすぎて工程上困難を生じるととも
に、電解液の割合が低下してイオン伝導度が低下しレー
ト特性などの電池特性が低下することがある。
いることもできる。このような固体電解質としては、こ
れまで知られている種々の固体電解質を用いることがで
きる。例えば、上述のゲル状電解質で用いられる高分子
と支持電解質塩を適度な比で混合して形成することがで
きる。この場合、伝導度を高めるため、高分子は極性が
高いものを使用し、側鎖を多数有するような骨格にする
ことが好ましい。電解質層として、上記電解質を多孔性
膜等のスペーサに含浸したものを用いてもよい。電解質
層の厚みは、通常1〜200μm、好ましくは5〜10
0μmである。
μm以上、好ましくは5μm以上、また通常200μm
以下、好ましくは100μm以下のものが使用される。
空隙率は、通常10〜95%、好ましくは30〜85%
程度である。スペーサの材料としては、ポリオレフィン
または水素原子の一部もしくは全部がフッ素置換された
ポリオレフィンを使用することができる。具体的には、
ポリオレフィン等の合成樹脂を用いて形成した微多孔性
膜、不織布、織布等を用いることができる。正極と負極
とを電解質層を介して積層することによって電池要素と
される。電池要素は、正極と負極と電解質層とを厚さ方
向に積層して平板形状としてもよく、また積層後これを
巻回して略円筒形状又は扁平円筒形状としてもよい。
面に正極組成物を積層して板状の正極1を得る。負極材
2も同様の手法で板状に成形され、板状に成形された正
極1と負極2とは、図2に示すように、電解質層3を介
して交互に積層される。また、必要に応じて、正極1、
電解質層3および負極2が積層された電池要素を、図4
に示すように、正極1側あるいは負極2側がそれぞれ接
する方向に積み重ねることもできる。このような構成
は、集電体の片面に正極や負極を形成させた場合に特に
有効である。
として、平板状の電池要素が、厚み方向に複数積層され
た構造を有する。電極の平面形状は任意であり、四辺
形、円形、多角形等にすることができる。集電体5に
は、通常リード結合用のタブ5a、5bが連設される。
電極が四辺形であるときは、通常図3に示すように電極
の一辺の片側に正極1の集電体5より突出するタブ5a
を形成し、また、負極2の集電体5にも同じ辺の反対側
にタブ5bを形成する。複数の電池要素を積層するの
は、電池の高容量化を図る上で有効であるが、この際、
電池要素それぞれからのタブ5aとタブ5bの夫々は、
通常厚さ方向に結合されて正極と負極のリード結合端子
が形成される。その結果、大容量の電池要素4を得るこ
とが可能となる。
に、その一部がケース外部に露出する薄片状の金属から
なるリード11が結合される。その結果、リードと正
極、負極とは電気的に結合される。タブ5a、5bの結
合は、超音波溶着機による溶着によって行なうことがで
き、タブ5a、5bとリード11の結合はスポット溶接
等の抵抗溶接、超音波溶着あるいはレーザ溶接によって
行なうことができる。
極リードの少なくとも一方のリード、好ましくは両方の
リードの材質として、焼鈍金属を使用する。その結果、
強度のみならず折れ曲げ耐久性に優れた電池とすること
ができる。リードに使用する金属の種類としては、一般
的にアルミや銅、ニッケルやSUSなどを用いることが
できる。正極のリードとして好ましい材質はアルミニウ
ムである。また、負極のリードとして好ましい材質は銅
である。
冷却することのよって行われる。熱処理温度は、通常1
00〜1000℃、好ましくは150〜800℃である
が、例えば、正極リードに好適なアルミニウムの場合
は、通常200〜250℃程度、負極リードに好適な銅
の場合は通常500〜600℃程度である。熱処理の時
間は、通常1秒〜10分、好ましくは5秒〜5分程度で
ある。冷却は、空冷等の方法で徐冷するのが好ましい。
焼鈍は、通常フィルム状の金属をトンネルオーブン内を
通過させることによって行うことができる。
くは10μm以上、さらに好ましくは20μm以上、も
っとも好ましくは40μm以上である。薄すぎると、引
っ張り強度等リードの機械的強度が不十分になる傾向に
ある。また、リードの厚さは、通常1000μm以下、
好ましくは500μm以下、さらに好ましくは100μ
m以下である。厚すぎると、折り曲げ耐久性が悪化する
傾向にあり、またケースによる電池要素の封止が困難に
なる傾向にある。リードに後述する焼鈍金属を使用する
ことによる利点は、リードの厚さが厚いほど顕著であ
る。リードの幅は通常1mm以上20mm以下、特に1
mm以上10mm以下程度であり、リードの外部への露
出長さは通常1mm以上50mm以下程度である。
断するまでの折り曲げ回数が6回以上、特に9回以上で
あるのが好ましい。ただし、あまりに大きいのは実用上
得難いので、30回以下、特に20回以下とするのが通
常である。また、リードは、引っ張り強度として、1g
f以上、特に3kgf以上、さらに4kgf以上、さら
には5kgfとするのが好ましい。この場合、引っ張り
強度は、20mm/minにてリードを露出する方向に
引っ張って破断するまでの最大荷重とする。上記折り曲
げ回数や引っ張り強度は、リードの材質や寸法を制御す
ることで所定範囲に設定することができる。
ースに収納される。具体的には、ケース部材内に装填さ
れて封止される。この際、リード11の先端部分は外部
に露出されて、端子部とされる。ケースの形状は特に制
限はないが、好ましくは、図6や図7に示すような平板
形状である、ケース全体の厚さは通常20mm以下、好
ましくは10mm以下、さらに好ましくは5mm以下、
最も好ましくは4mm以下とするが、あまりに薄いのは
製造の容易さや性能の面で不十分になることがあるの
で、通常0.1mm以上、好ましくは0.5mm以上と
する。ケースを平板形状とするとき、収納される電池要
素は、厚さ方向に積層された同様の平板形状としてもよ
く、また、電池要素を巻回してなる扁平円筒形状として
もよい。
密封性を有するものであればいかなる構造であってもよ
いが、例えば図6に示すように、2枚のケース部材6、
6間に電池要素4を介装してその周囲を封止してもよ
い。また、図7に示すように、シート状ケース部材13
の一部に絞り加工を施して電池要素4を収容する収容部
71を形成した上で、ケース部材を折り返し部72で折
り返して2つの結合するケース部材6、6とし、これら
の周囲を封止してもよい。本発明においては、図6及び
図7に示すように、互いに結合してもよい上下2つのケ
ース部材を側面にて封止して平板状ケースとするのが、
製造の容易さや電池容量等の電池性能の点で好ましい。
この場合、正極及び負極のリード11を、容易に、ケー
スの平板側面側から外部に突出させることができる。リ
ードを平板側面側から露出させることは、内部に収納さ
れる電池要素との電気的接続が容易であり、その結果電
池の歩留まりや安全性を高める上で好ましい態様であ
る。
くは、形状可変性を有する。その結果、電池の形状を様
々に変更することが容易に可能となる。また、電池要素
を真空封止することによって電池要素に容易に押し付け
力を付与することができる。ケース部材の材料として
は、アルミニウム、ニッケルメッキをした鉄、銅等の金
属、合成樹脂等を用いることができるが、好ましくは金
属と合成樹脂が積層された複合材が用いられる。その結
果、ケース部材の薄膜化・軽量化が可能となり、電池全
体としての容量を向上させることができる。
に、金属層7と合成樹脂層8が積層されたものを使用す
ることができる。複合材6における金属層7は水分の浸
入の防止あるいは形状保持性を維持させるもので、アル
ミニウム、鉄、銅、ニッケル、チタン、モリブデン、
金、等の単体金属やステンレス、ハステロイ、等の合
金、または酸化アルミニウム等の金属酸化物でもよい。
特に加工性の優れたアルミニウムが好ましい。金属層7
の形成は、金属箔、金属蒸着膜、金属スパッター等を用
いて行なうことができる。
保護あるいは電解質による浸蝕を防止したり、金属層と
電池要素等との接触の防止したり、あるいは金属層の保
護のために用いられるもので、本発明において合成樹脂
は、弾性率、引張り伸び率は制限されるものではない。
従って本発明における合成樹脂は一般にエラストマーと
称されるものも含むものとする。合成樹脂としては、熱
可塑性プラスチック、熱可塑性エラストマー類、熱硬化
性樹脂、プラスチックアロイが使われる。これらの樹脂
にはフィラー等の充填材が混合されているものも含んで
いる。
に金属層7の外側面に外側保護層として機能するための
合成樹脂層8aと、内側面に電解質による腐蝕や金属層
と電池要素との接触を防止したり金属層を保護するため
の内側保護層として機能する合成樹脂層8bを積層した
三層構造体とすることができる。この場合、外側保護層
に使用する樹脂は、好ましくはポリエチレン、ポリプロ
ピレン、変性ポリオレフィン、アイオノマー、非晶性ポ
リオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミ
ド等耐薬品性や機械的強度に優れた樹脂が望ましい。内
側保護層としては、耐薬品性の合成樹脂が用いられ、例
えばポリエチレン、ポリプロピレン、変性ポリオレフィ
ン、アイオノマー、エチレン−酢酸ビニル共重合体、等
を用いることができる。
7と保護層形成用合成樹脂8a、耐蝕層形成用合成樹脂
層8b間にそれぞれ接着剤層9を設けることもできる。
さらにまた、ケース部材同志を接着するために、複合材
の最内面に溶着可能なポリエチレン、ポリプロピレン等
の樹脂からなる接着層を設けることもできる。これらの
金属、合成樹脂あるいは複合材を用いてケースが形成さ
れる。ケースの成形はフィルム状体の周囲を融着して形
成してもよく、シート状体を真空成形、圧空成形、プレ
ス成形等によって絞り成形してもよい。また、合成樹脂
を射出成形することによって成形することもできる。射
出成形によるときは、金属層はスパッタンリング等によ
って形成されるのが通常である。
要素は、ケース内に真空封止するのが好ましい。その結
果、電池要素に押し付け力が作用するので、サイクル特
性等電池特性が向上させることができる。以下、本発明
の効果を確認するための実験例を示す。様々な厚さ及び
幅の、JIS番号A1N30H-H(焼鈍処理なし品)及びA1N3
0H-O(焼鈍処理品)のアルミニウム、並びにJIS番号
C1020-H(焼鈍処理なし品)及びC1020-O(焼鈍処理品)
の銅に対して、引っ張り試験を行った。引っ張り強度
は、20mm/minにて試験片を引っ張って破断するま
での最大荷重とした。結果を表−1に示す。
めには、厚みを大きくすればよいことが分かる。次に、
同様の試験片に対して折り曲げ耐久性を測定した。折り
曲げ耐久性は、複数の試験片それぞれに対して360°
の折り曲げを行い、破断するまでの折り曲げ回数とし
た。結果を表−2に示す。
きいほど悪くなるが、焼き鈍しを施すことによって、格
段に改善されることが分かる。
高い電池を提供することができる。特に、リード部分が
高い折り曲げ耐久性を有するので、破損が少なく、従っ
て、製造の歩留まりを向上させることができる。また、
高い折り曲げ耐久性を有する結果、厚めのリードを使用
することができるので、リードの機械的強度を向上させ
ることもできる。さらに、本発明によれば、小型・軽量
で、安全性が高く、電池性能に優れた電池を提供するこ
とができる。
縦断面図
収納された電池の一例を示す斜視図
る複合材の一例を示す縦断面図
Claims (9)
- 【請求項1】 正極及び負極を有する電池要素と、電池
要素を収納するケースと、該正極及び該負極にそれぞれ
電気的に接続し、ケース外部に露出する薄片状の正極リ
ード及び負極リードとを有する電池において、該正極リ
ード及び負極リードの少なくとも一方のリードが、焼鈍
金属からなることを特徴とする電池。 - 【請求項2】 正極リード及び負極リードの両方が焼鈍
金属からなる請求項1に記載の電池。 - 【請求項3】 ケースが、金属と合成樹脂が積層された
複合材からなる請求項1又は2に記載の電池。 - 【請求項4】 ケースが平板形状を有する請求項1乃至
3のいずれか1つに記載の電池。 - 【請求項5】 正極リード及び負極リードがケースの平
板側面側から露出する請求項4に記載の電池。 - 【請求項6】 電池要素が、リチウムイオンを起電力物
質として用いるリチウム電池である請求項1乃至5のい
ずれか1つに記載の電池。 - 【請求項7】 正極リードがアルミニウムからなる請求
項6に記載の電池。 - 【請求項8】 負極リードが銅からなる請求項6又は7
に記載の電池。 - 【請求項9】 少なくとも一方のリードが、360度の
折り曲げに対する破断までの回数として9回以上の折り
曲げ回数を有し、且つ、20mm/minにて露出方向
に引っ張って破断するまでの最大荷重として4kgf以
上の引っ張り強度を有する請求項1乃至8のいずれか1
つに記載の電池。
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP2001210305A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2000
- 2000-01-25 JP JP2000015574A patent/JP2001210305A/ja active Pending
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