JP3367231B2 - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP3367231B2 JP26079394A JP26079394A JP3367231B2 JP 3367231 B2 JP3367231 B2 JP 3367231B2 JP 26079394 A JP26079394 A JP 26079394A JP 26079394 A JP26079394 A JP 26079394A JP 3367231 B2 JP3367231 B2 JP 3367231B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、4級アンモニウム塩を
含有する電解液を含浸したコンデンサ素子からなる電解
コンデンサに係り、特にこの種の電解コンデンサの中で
比較的大型に構成した電解コンデンサの改良に関する。
【0002】なお、比較的小型の電解コンデンサに関し
て、本出願人は、本願発明と同じ目的をもつものとし
て、既に特願平5−255869号として特許出願を行
った。
【0003】
【従来の技術】図1において、一般に、この種の電解コ
ンデンサ10は、4級アンモニウム塩を含有した電解液
が含浸されているコンデンサ素子12と、これを収納す
る外装ケース14およびこの外装ケース14を封口する
封口板16とから構成されている。しかるに、コンデン
サ素子12は、陰極アルミニウム箔12a、セパレータ
紙12cおよび陽極アルミニウム箔12bを交互に重ね
合わせて形成される。また、外装ケース14は、封口板
16を所定位置に密封支持する、かしめ部14aおよび
カール部14bを有し、前記封口板16は互いに接着さ
れたゴム板16aおよび絶縁板16bから形成されると
共に、その挿通部16cに固定されるリベット18を介
して外部端子20と接続し得るように構成されている。
【0004】従って、この種の電解コンデンサ10の製
造に際しては、コンデンサ素子12から導出した内部電
極タブ22を、封口板16に固定したリベット18に接
続し、これらコンデンサ素子12および封口板16を外
装ケース14内に収納することにより簡単に組立てるこ
とができる。
【0005】しかるに、この種の電解コンデンサ10
は、一般にリベット18(特に陰極側)の封口板16に
対する接触面、すなわち挿通部16c内に挿通固定され
るリベット18の接触面の耐性が劣る。このため、挿通
部16c内に介在する電解液の電気化学的作用の結果、
液漏れが増大する難点が発生する。なお、このことは、
陽極側のリベット18には、コンデンサの製造における
電圧処理工程(エージング工程)において、例えばその
工程時間を適宜延長することにより、電気化学的耐性を
有する化成被膜を形成する。しかしながら、陰極側の丸
棒部18aには、前記エージング工程における印加電圧
が負極側であるため、前記化成被膜を形成できない。そ
こで、この種の電解コンデンサ10においては、通常、
前記陰極側リベット18に対しては、特別の化成被膜生
成工程を施すことにより、前記難点(液漏れ)を克服す
るように構成されている。
【0006】前記特別の化成被膜生成工程は、複雑かつ
多数の工程を要し、このため製造コストが上昇すると共
に、品質も低下する等の不利益が発生する。そこで、近
来においては、外部接続用端子としてのリベットの少な
くとも所要部分(封口板の挿通部内に挿通固定される部
分)を、コンデンサ製造工程に先立ち、予め化成処理し
ておくことにより、前記複雑かつ多数の工程を排除し
て、前記不利益、すなわち製造コストの上昇および品質
の低下を克服するよう構成した新規技術が開発され提案
されている(例えば、特公昭60−32346号公報参
照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た新規技術(以下、従来技術と称する)においても、な
お、克服すべき難点が発生していた。
【0008】すなわち、前記従来技術においては、外部
接続用端子リベット(殊に陰極側)の電解液(4級アン
モニウム塩を含有した電解液)に対する接触面(封口板
挿通部内に挿通固定される部分)は、前述したように化
成処理されて電気化学的耐性を備えているので、電解液
の作用により漏れ電流を増大することはない。従って、
低漏れ電流型の電解コンデンサを、比較的低コストで製
造することができる。
【0009】しかるに、前記従来技術においては、前記
構成において、化成処理されているリベット部分に接触
している前記電解液のpH値が上昇し、このためこの電
解液に接触している他方のリベットの封口板接触面が、
この電解液に作用してその物性が低下ないし劣化する。
この結果、封口板のシールド性が低下して、電解液の液
漏れの発生および電解液のドライアップによる寿命特性
の劣化が招来されるに至っていた。なお、電解液pH値
の前記上昇現象は、現在その原因は未だ解明されていな
いが、実際的には、初期のpH値=7程度が、使用時に
はpH値=10〜14程度に上昇しているものである。
【0010】そこで、本発明の目的は、電解液の液漏れ
およびドライアップを発生することなく、しかも比較的
低コストで製造することができる電解コンデンサを提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係る電解コンデンサは、4級アンモニウム
塩を含有する電解液を含浸したコンデンサ素子を外装ケ
ース内に収納し、前記外装ケースの開口部を封口板によ
り封止した電解コンデンサにおいて、コンデンサ素子の
内部電極タブと外部端子とを接続するリベットの前記封
口板に対する接触面に、セラミックスコーティング層を
形成することを特徴とする。
【0012】この場合、コンデンサ素子の内部電極タブ
の表面にも、さらにセラミックスコーティング層を形成
することができる。
【0013】
【作用】セラミックスコーティング層は、4級アンモニ
ウム塩を含有する電解液とアルミニウム導体からなる外
部接続用端子(リベット)との接触に際して、リベット
に対しては電気化学的耐性を付与して漏れ電流を抑止
し、一方電解液に対しては絶縁層を形成してその変質を
防止することができる。すなわち、電解液のpH値が上
昇して、封口板のシールド性が低下することによる、電
解液の液漏れおよびドライアップの発生を防止すること
ができる。しかも、前記コーティング層は比較的簡単に
形成し得るので、このような電解コンデンサを比較的低
コストに製造することが可能となる。
【0014】
【実施例】次に、本発明に係る電解コンデンサの実施例
につき、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。
【0015】先ず初めに、本発明に係る電解コンデンサ
の基本的構成は、前記従来のそれと同一である。従っ
て、重複するが、再び簡単に説明すると、図1におい
て、電解コンデンサ10は、コンデンサ素子12と、こ
れを収納する外装ケース14およびこの外装ケース14
を封口する封口板16とから形成される。ここで、封口
板16は、互いに接着されたゴム板16aおよび絶縁板
16bからなり、その挿通部16cに固定されるリベッ
ト18を介して、外側の外部端子20および内側コンデ
ンサ素子12の内部電極タブ22にそれぞれ接続される
ように構成されている。なお、コンデンサ素子12に
は、4級アンモニウム塩を含有した電解液が含浸されて
いることは勿論である。
【0016】しかるに、本発明においては、前記構成に
おいて、コンデンサ素子12の内部電極タブ22と外部
端子20とを接続するリベット18の封口板16(の挿
通部16c)に対する接触面、および前記内部電極タブ
22自体の表面を、コンデンサの製造工程に先立ち、予
めセラミックスコーティングする。すなわち、アルミニ
ウム導体からなる前記リベット18および内部電極タブ
22は、Al2 3 もしくはSiO2 の金属アルコキシ
ド系セラミックス液からなるコーティング剤中に浸漬し
た後、例えば100℃で30分間熱処理し、次いで再度
前記コーティング剤中に浸漬した後、再び例えば100
℃で60分間熱処理することにより、その表面上にセラ
ミックスコーティング層を形成することができる。な
お、コンデンサの製造工程自体は、前記従来のそれと同
一であるので説明を省略する。
【0017】このように、本発明によれば、外部接続用
端子(リベット)の封口板16に対する接触面および内
部電極タブの表面、すなわち両部材の電解液との接触表
面には、両部材に対しては電気化学的耐性を付与し、一
方電解液に対しては絶縁層を形成してその変質(pH値
の上昇)を防止するセラミックスコーティング層を形成
したので、電解コンデンサは、電気化学的作用を原因と
する封口板のシールド性の低下による電解液の液漏れお
よびドライアップを防止することができる。しかも、前
記コーティング層は、コンデンサの製造工程の前に予め
形成し得るので、前記電解コンデンサを比較的低コスト
に製造することができる。
【0018】表1に、このような構成からなる本発明の
実施例による電解コンデンサと、従来例の、すなわちセ
ラミックスコーティング層を形成していない外部接続用
端子および内部電極タブを用いた電解コンデンサとの比
較実験結果を示す。実験は、両者共に、製品定格;10
V.27000μF(製品サイズ、22φ×50l)、
電解液;フタル酸モノテトラメチルアンモニウム20w
t%、γ−ブチロラクトン溶液を使用し、85℃の条件
下で定格電圧(10V)を印加した場合における300
0時間経過後の電解液の液漏れ状態を観察したものであ
る。実験結果から、従来例においては液漏れが発生する
のに対し、本発明の実施例においては発生しないことが
確認された。
【0019】
【表1】
【0020】なお、コーティングするセラミックスとし
ては、前記実施例において用いたAl2 3 、SiO2
の他に、TiO2 、MgO、SiZrO4 、H2
3 、ZrO2 、Cr2 3 等を用いることもできる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電解
コンデンサは、4級アンモニウム塩を含有する電解液を
含浸したコンデンサ素子を外装ケース内に収納し、前記
外装ケースの開口部を封口板により封止した電解コンデ
ンサにおいて、コンデンサ素子の内部電極タブと外部端
子とを接続するリベットの前記封口板に対する接触面
に、セラミックスコーティング層を形成する構成とした
ことにより、電解液が介在する部位のリベット(外部接
続用端子)表面には、リベットに対しては電気化学的耐
性を付与し、一方電解液に対してはその変質を防止する
絶縁層が形成される。従って、電解コンデンサは、電気
化学的作用を原因とする封口板のシールド性の低下によ
る電解液の液漏れおよびドライアップを防止することが
できる。なお、この場合、前記コーティング層はコンデ
ンサの製造工程の前に予め形成し得るので、前記電解コ
ンデンサは比較的低コストに製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電解コンデンサの一実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 電解コンデンサ 12 コンデンサ素子 12a 陰極アルミニウム箔 12b セパレータ紙 12c 陽極アルミニウム箔 14 外装ケース 16 封口板 16a コム板 16b 絶縁板 16c 挿通部 18 リベット 18a 丸棒部 20 外部端子 22 内部電極タブ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4級アンモニウム塩を含有する電解液を
    含浸したコンデンサ素子を外装ケース内に収納し、前記
    外装ケースの開口部を封口板により封止した電解コンデ
    ンサにおいて、コンデンサ素子の内部電極タブと外部端
    子とを接続するリベットの前記封口板に対する接触面
    に、セラミックスコーティング層を形成することを特徴
    とする電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 コンデンサ素子の内部電極タブの表面
    に、さらにセラミックスコーティング層を形成してなる
    請求項1記載の電解コンデンサ。
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US08/413,508 US5847919A (en) 1994-09-29 1995-03-30 Electrolytic capacitor with ceramic coated contact surface
EP95104735A EP0704871B1 (en) 1994-09-29 1995-03-30 Electrolytic capacitor
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