JP2003264129A - 固体電解コンデンサ - Google Patents
固体電解コンデンサInfo
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Abstract
い固体電解コンデンサを提供する。 【解決手段】固体電解コンデンサ1は、一端部が開口し
たケース3と、該ケース3内に収納されるコンデンサ素子
2を具え、ケース3の開口は、封口部材4によって塞がれ
ている。封口部材4は、EPTゴムを含むゴム材から形
成されており、耐熱性が強化されている。また、コンデ
ンサ素子2は、ケース3内にてエポキシ樹脂又はフッ素系
樹脂である合成樹脂にて被覆され、外部からの湿気の進
入を防ぐ。
Description
サに関する。
の斜視図であり、図3は、図2の固体電解コンデンサ
(1)をA−A線を含む面にて破断した断面図である(米
国特許5,766,271号参照)。これは、一端部が開
口したアルミニウム製のケース(3)内に、コンデンサ素
子(2)を収納して、ケース(3)の開口をブチルゴム製の
封口部材(4)にて封止している。コンデンサ素子(2)
は、図4に示すように、化成被膜を形成したアルミニウ
ム箔である陽極箔(22)と、アルミニウム箔である陰極箔
(23)を、絶縁体であるセパレータ(24)を介してロール状
に巻回した巻取り体(21)から構成され、内部にTCNQ
(7、7、8、8−テトラシアノキノジメタン)錯塩等の固体
電解質が含浸され、又は導電性ポリマー層が形成されて
いる。陽極箔(22)と陰極箔(23)からは一対のアルミタブ
端子(25)(25)が引き出され、該アルミタブ端子(25)(25)
からリード線(20)(20)が延びている。該リード線(20)(2
0)は封口部材(4)を貫通して、外向きに突出している。
ケース(3)の開口周縁部はカールされて、封口部材(4)
を保持している。
のものもある。何れを用いても電解コンデンサは作成で
きるが、固体電解質を用いる電解コンデンサには、封口
部材(4)として、水分透過性が低く、硬度が他のゴムに
比して高いブチルゴムを使用する。この理由を以下に示
す。液体状電解質を用いるコンデンサにあっては、電解
質が電離しているから、使用時、即ち、通電時にはケー
ス(3)内で常に化学反応が起きている。故に、ケース
(3)内の圧力は、ケース(3)の外側の圧力よりも稍高
い。従って、湿気がケース(3)内に進入することは起こ
りにくく、60℃90%での高湿条件下での試験でもそ
の旨は確認されている。しかし、TCNQ錯塩等の固体
電解質を用いたコンデンサにあっては、ケース(3)内で
化学反応が起こらないから、ケース(3)内の圧力は、ケ
ース(3)の外側の圧力に略等しい。従って、封口部材
(4)に硬度が低いゴムを使用すると、湿気がケース(3)
内に進入し、静電容量の低下、ESR(等価直列抵抗)の
増大等、特性の劣化を招く。従って、固体電解質を用い
る電解コンデンサには、封口部材(4)として、硬度が他
のゴムに比して高いブチルゴムを使用している。
には優れているが、耐熱性は弱く、125℃程度の雰囲
気で劣化が進む。この結果、固体電解コンデンサの電気
的特性が150℃近傍では劣化し、自動車のエンジン制
御回路のような非常に高温高湿となる条件下では使用で
きない問題があった。本発明の目的は、高温高湿下に於
いても電気的特性が変化しにくい固体電解コンデンサを
提供することにある。
ムを含むゴム材から形成されている。また、コンデンサ
素子(2)は、ケース(3)内にて合成樹脂にて被覆され
る。
自体は、150℃近傍の高温に耐える材料であるから、
封口部材(4)をEPTゴムを含むゴム材から形成するこ
とにより、高温でも変質しにくくなり、外部からの湿気
の進入は防止される。これにより、固体電解コンデンサ
(1)は150℃近傍の高温条件下でも電気的特性は変化
しない。また、EPTゴムはブチルゴムよりも耐熱性は
優れていても、水分透過性や硬度は劣る。従って、封口
部材(4)をEPTゴムにて形成した固体電解コンデンサ
(1)は高温条件に適しても、高湿条件に適さない虞れが
ある。そこで、コンデンサ素子(2)を合成樹脂にて被覆
し、外部から湿気がコンデンサ素子(2)に進入すること
を防ぎ、高湿条件にも適する固体電解コンデンサ(1)と
した。
詳述する。本例にあっては、封口部材(4)をEPTゴム
を含む材料にて形成したことに特徴があり、具体的には
封口部材(4)はEPTゴム、EPTゴムと他の材質を貼
り合わせたゴム、成分にEPTが含まれるゴムの何れか
により形成される。コンデンサ素子(2)は、図4に示す
ように、化成被膜を形成したアルミニウム箔である陽極
箔(22)と、アルミニウム箔である陰極箔(23)を、絶縁体
であるセパレータ(24)を介してロール状に巻回した巻取
り体(21)から構成されている。該コンデンサ素子(2)の
切り口化成を行った後に、280℃にて熱処理して、化
成皮膜を強化する。ここで切り口化成とは、陽極箔(22)
を巻き取る際に破損した化成皮膜を修復し、或いは化成
皮膜が形成されていない陽極箔(22)の端面に化成皮膜を
形成する為に、再度化成処理を行うことを指す。この
後、コンデンサ素子(2)を、n−ブチルアルコールを含
むp−トルエンスルホン酸鉄と3,4エチレンジオキシ
チオフェンの混合溶液に浸漬し、該コンデンサ素子(2)
の内部に導電性ポリマー層を形成する。
子(2)をエポキシ樹脂(7)にて被覆し、コンデンサ素子
(2)への湿気の進入を防ぐ。コンデンサ素子(2)のリー
ド線(20)(20)を封口部材(4)に嵌め、コンデンサ素子
(2)をケース(3)内に収納後、ケース(3)の開口周縁部
に深絞り加工を施してカールし、固体電解コンデンサ
(1)を得る。封口部材(4)はEPTゴムを含む材料にて
形成され、EPTゴム自体は、150℃近傍の高温に耐
える材料であるから、封口部材(4)をEPTゴムを含む
ゴム材から形成することにより、高温でも変質しにくく
なり、外部からの湿気の進入は防止される。これによ
り、固体電解コンデンサ(1)は150℃近傍の高温条件
下でも電気的特性は変化しない。また、EPTゴムはブ
チルゴムよりも耐熱性に優れていても、水分透過性や硬
度は劣る。従って、封口部材(4)をEPTゴムにて形成
した固体電解コンデンサ(1)は高温条件に適しても、高
湿条件に適さない虞れがある。そこで、コンデンサ素子
(2)を合成樹脂、即ちエポキシ樹脂にて被覆し、外部か
ら湿気がコンデンサ素子(2)に進入することを防ぎ、高
湿条件にも適する固体電解コンデンサ(1)とした。
ム(硬度90)で作った固体電解コンデンサ、封口部材
(4)をEPTゴム(硬度85)を含むゴム材から形成しコ
ンデンサ素子(2)をエポキシ樹脂で被覆していない固体
電解コンデンサ、封口部材(4)をEPTゴムを含むゴム
材から形成しコンデンサ素子(2)をエポキシ樹脂で被覆
した固体電解コンデンサを夫々30ヶ作製し、高温又は
高湿下で放置し、静電容量の変化を測定した。これを3
0ヶの平均値として、表1、表2に表す。固体電解コン
デンサの仕様は、定格電圧20V、静電容量22μFで
あり、ケース(3)の直径は6.3mm、高さ6.0mmで
ある。高温下での通電放置条件は、150℃×20V×
1000Hrであり、高湿下での放置条件は、60℃×
90%×2000Hrである。
含むゴム材から形成し、且つコンデンサ素子(2)を合成
樹脂、具体的にはエポキシ樹脂にて被覆することによ
り、高温、高湿下に放置しても静電容量の変化は小さく
なる。これにより、150℃近傍の高温条件に対応し、
且つ高湿条件下にも適した固体電解コンデンサ(1)を形
成することができた。
めのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定
し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本
発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲
に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能であることは
勿論である。本発明の技術的思想は、チップ型の固体電
解コンデンサにも適用可能である。また、コンデンサ素
子(2)をエポキシ樹脂に代えて、フッ素系樹脂にて被覆
してもよい。
る。
にて破断した断面図である。
る。
Claims (3)
- 【請求項1】 一端部が開口したケース(3)と、該ケー
ス(3)内に収納されるコンデンサ素子(2)を具え、ケー
ス(3)の開口は、封口部材(4)によって塞がれた固体電
解コンデンサに於いて、 封口部材(4)は、EPTゴムを含むゴム材から形成され
たことを特徴とする固体電解コンデンサ。 - 【請求項2】 コンデンサ素子(2)は、ケース(3)内に
て合成樹脂にて被覆される請求項1に記載の固体電解コ
ンデンサ。 - 【請求項3】 合成樹脂は、エポキシ樹脂又はフッ素系
樹脂である請求項2に記載の固体電解コンデンサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002066276A JP2003264129A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | 固体電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002066276A JP2003264129A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | 固体電解コンデンサ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003264129A true JP2003264129A (ja) | 2003-09-19 |
Family
ID=29198141
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002066276A Pending JP2003264129A (ja) | 2002-03-12 | 2002-03-12 | 固体電解コンデンサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003264129A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006049588A (ja) * | 2004-08-05 | 2006-02-16 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JP2007103532A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Nippon Chemicon Corp | チップ型電解コンデンサの製造方法 |
US11915886B2 (en) | 2019-04-25 | 2024-02-27 | KYOCERA AVX Components Corporation | Solid electrolytic capacitor |
-
2002
- 2002-03-12 JP JP2002066276A patent/JP2003264129A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006049588A (ja) * | 2004-08-05 | 2006-02-16 | Sanyo Electric Co Ltd | 固体電解コンデンサの製造方法 |
JP2007103532A (ja) * | 2005-09-30 | 2007-04-19 | Nippon Chemicon Corp | チップ型電解コンデンサの製造方法 |
US11915886B2 (en) | 2019-04-25 | 2024-02-27 | KYOCERA AVX Components Corporation | Solid electrolytic capacitor |
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