JP2735620B2 - 固体電解コンデンサ - Google Patents

固体電解コンデンサ

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、二酸化マンガンを固体電解質とする巻回型
固体電解コンデンサに関し、更に詳しくは、セパレータ
として引張強度が強く量産化が容易で良好な製品特性を
付与し得るガラスペーパを使用する二酸化マンガンを固
体電解質とする巻回型固体電解コンデンサに関する。
[従来の技術] 電解コンデンサは、小形、大容量、安価で整流出力の
平滑化等に優れた特性を示し、各種電気・電子機器の重
要な構成要素の1つである。一般に電解コンデンサには
電解液式と固体式とがあり、前者が、陽極と陰極との間
に電解液を介在させるのに対し、後者は、二酸化マンガ
ン、二酸化鉛、テトラシアノキノジメタン錯塩またはポ
リピロールのような導電性の酸化物または有機物を固体
電解質として介在させる。電解液式の電解コンデンサ
は、液状の電解質を使用するイオン伝導によるため、高
周波領域において著しく抵抗が増大しインピーダンスが
増大する。したがって、高周波特性の点では、固体電解
コンデンサの方が格段に優れている。
固体電解コンデンサの製品特性を評価するに際して
は、固体電解質自体の導電性や安定性、並びに用いる固
体電解質の性質によって規定される電解コンデンサの静
電容量(Cap)、誘電正接(tanδ)、漏れ電流(LC)、
等価直列抵抗(ESR)等の指標が用いられる。
前記した固体電解コンデンサの固体電解質の内、二酸
化マンガン(MnO2)を使用する場合、一般に、電解酸化
による表面酸化被膜を有する陽極箔を用い、これを液状
の硝酸マンガン(Mn(NO3)2)中に浸漬した後、焼成する
ことにより硝酸マンガンを二酸化マンガンに変性させて
固体電解質を形成させ、その後所定の工程を経て固体電
解コンデンサが製造されるが、この際、陽極箔と集電陰
極箔との間に多孔質のセパレータを挾持させることによ
り、硝酸マンガンの浸漬およびこれを焼成して形成する
二酸化マンガンの担持を確実にし、製品における陽極箔
と陰極箔との隔離を確実にする手段がしばしば用いられ
る。
二酸化マンガンを固体電解質とする巻回型コンデンサ
においては、製品特性の観点からセパレータとしてガラ
スペーパを使用するのが好適である。しかしながら、通
常のガラスペーパは引張強度が弱いため量産化が困難で
ある。また、強度を向上させようとして密度を上げる
と、製品特性が劣化するという欠点を有する。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は、二酸化マンガンを固体電解質とする巻回型
コンデンサの陽極箔と集電陰極箔との間に挾持させるガ
ラスペーパを改良することにより、強度が大きく製品特
性良好なガラスペーパを提供し、これにより量産性およ
び高周波特性良好な固体電解コンデンサを提供すること
を目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明によれば、二酸化マンガンを電解質とする巻回
型固体電解コンデンサであって、電解酸化による表面酸
化被膜を有する陽極箔と集電陰極箔との間にガラスペー
パからなるセパレータを挾持し、前記ガラスペーパが、
5〜8μの細径繊維10〜90部と9〜15μの太径繊維90〜
10部とを少くとも2種以上配合してなるガラスペーパで
あることを特徴とする固体電解コンデンサが提供され
る。
電解酸化による表面酸化被膜を有する陽極箔は、通常
は表面を電解酸化によって酸化被膜誘電体に変えた化成
したアルミニウムフィルムとし、集電陰極箔は、通常は
未化成アルミニウムフィルムとする。
ガラスペーパの細径繊維および太径繊維の長さが共に
5mm〜25mmであれば好適である。
ガラスペーパの秤量が5〜30g/m2、密度が0.05〜0.25
g/cm3、厚さが0.05〜0.25mmであれば好適である。
ガラスペーパは前記した細径繊維および太径繊維を2
種以上ブレンドし、適当なバインダを加えて調製する
が、ガラスペーパのバインダが5〜30%のポリビニルア
ルコールであれば好適である。
本発明による固体電解コンデンサは、電解酸化による
表面酸化被膜を有する陽極箔と集電陰極箔との間に前記
したガラスペーパを挾持させ、これを液状の硝酸マンガ
ン中に浸漬した後、通常の条件下で焼成することにより
硝酸マンガンを二酸化マンガンに変性させて固体電解質
を形成させ、その後通常の工程により封止して製品化す
ることによって製造することができる。
[作用] 通常のガラスペーパは引張強度が弱いため量産化が困
難である。また、強度を向上させようとして密度を上げ
ると、製品特性が劣化するという欠点を有する。これ
は、通常のガラスペーパは径が一定の繊維からなるもの
であるため、量産化を容易にすべく密度を上げて強度を
向上させようとすると、液状の硝酸マンガンの含浸やこ
れを焼成して固体電解質とする二酸化マンガンの担持に
適切な繊維間の空間を良好に確保し得ないためと推定さ
れる。これに対し本発明による固体電解コンデンサに使
用するガラスペーパにあっては、細径繊維に太径繊維が
混入することにより、硝酸マンガンの良好な含浸や二酸
化マンガンの有効な担持に必要な繊維構造が確保され、
密度上昇による強度の向上・保持を図りつつ製品特性の
劣化を回避することができる。
[発明の効果] 本発明によれば、二酸化マンガンを固体電解質とする
巻回型コンデンサの陽極箔と集電陰極箔との間に挾持さ
せるガラスペーパを改良することにより、強度が大きく
製品特性良好なガラスペーパが提供され、これにより量
産性および高周波特性良好な固体電解コンデンサが提供
される。更に、本発明の固体電解コンデンサにあって
は、巻取時のショート率の低下も図ることができる。
[実施例] 以下に実施例により本発明を更に詳細に説明するが、
本発明は以下の実施例にのみ限定されるものではない。
第1表に示す配合比(実施例1〜3、比較例1〜2)
により、径10μ×長さ15mmの太径繊維と径5μ×長さ15
mmの細径繊維とを配合し、ガラスペーパを作製した。バ
インダとしては、全ての実施例および比較例について、
20%ポリビニルアルコールを使用した。
作製したガラスペーパは、第2表に示す特性を有して
いた。
50Vで化成した4φ×7l用のアルミニウム陽極箔と未
化成陰極箔とを用い、前記ガラスペーパをセパレータと
して巻回して定格10WVの素子を作製した。これを液状の
硝酸マンガンに含浸し、250℃で10分間焼成した。この
含浸と焼成とを3回繰り返した後、樹脂で封止して製品
化した。
本発明により得られる固体電解コンデンサの素子の概
略を第1図に示す。第1図中、10は陽極箔、12は陰極
箔、14は二酸化マンガンを担持するガラスセパレータ、
16はリード端子である。
前記したようにして製造した固体電解コンデンサの特
性の測定結果を第3表に示す。
比較例1のものは第3表に示す製品特性の点では評価
し得るが、特に第2表に示す引張強度の点で劣る。比較
例2のものは良好な製品特性を示さない。本発明による
実施例1〜3のものは、引張強度が高く量産が容易であ
り、良好な製品特性を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明により得られる固体電解コンデンサの
素子の概略を示す図である。 10……陽極箔、12……陰極箔 14……二酸化マンガンを担持するガラスセパレータ 16……リード端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 進 東京都青梅市東青梅1丁目167番地の1 日本ケミコン株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−285620(JP,A) 特開 平1−304719(JP,A) 実開 昭62−162830(JP,U) 実開 昭61−38926(JP,U) 特公 昭44−265(JP,B1)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】二酸化マンガンを電解質とする巻回型固体
    電解コンデンサであって、電解酸化による表面酸化被膜
    を有する陽極箔と集電陰極箔との間にガラスペーパから
    なるセパレータを挾持し、前記ガラスペーパが、5〜8
    μの細径繊維10〜90部と9〜15μの太径繊維90〜10部と
    を少くとも2種以上配合してなるガラスペーパであるこ
    とを特徴とする固体電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】ガラスペーパの細径繊維および太径繊維の
    長さが共に5mm〜25mmである請求項1記載の固体電解コ
    ンデンサ。
  3. 【請求項3】ガラスペーパの坪量が5〜30g/m2、密度が
    0.05〜0.25g/cm3、厚さが0.05〜0.25mmである請求項1
    記載の固体電解コンデンサ。
  4. 【請求項4】ガラスペーパのバインダが5〜30%のポリ
    ビニルアルコールである請求項1記載の固体電解コンデ
    ンサ。
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JP6125515B2 (ja) * 2011-09-12 2017-05-10 エキサイド テクノロジーズ エス.エー.ユー.Exide Technologies S.A.U. ペースティング基板を有する電極を備えたフラデッド型鉛酸蓄電池
PL2768046T3 (pl) 2011-10-11 2021-08-30 Exide Technologies, S.L.U. Zalewany akumulator kwasowo-ołowiowy z elektrodami zawierającymi podłoże aplikacyjne

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