JPH11259588A - ペイメントシステム、電子財布装置、金融機関処理装置、電子財布管理装置及び口座管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

ペイメントシステム、電子財布装置、金融機関処理装置、電子財布管理装置及び口座管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JPH11259588A
JPH11259588A JP6274498A JP6274498A JPH11259588A JP H11259588 A JPH11259588 A JP H11259588A JP 6274498 A JP6274498 A JP 6274498A JP 6274498 A JP6274498 A JP 6274498A JP H11259588 A JPH11259588 A JP H11259588A
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Nobuyuki Mori
信行 森
Michihiro Morita
道寛 森田
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Fujitsu Ltd
Sakura Bank Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の口座を連動させて、顧客に有利な口座
からの入出金ができるようにする。 【解決手段】 口座情報管理手段2は、同一の顧客が複
数の金融機関処理装置1a,1bに開設した口座に関す
る情報を管理している。優先度設定手段3は、口座情報
管理手段2で管理されている口座に対する優先度を設定
する。処理対象口座選択手段4は、顧客の口座の金銭情
報を操作するための処理要求を受け取ると、顧客が開設
した口座の中の優先度が高い順に処理対象口座を選択す
る。金銭情報操作手段5は、処理対象口座選択手段4で
選択された口座に対して、順次、処理要求に応じた操作
を実行していく。このようなペイメントシステムによれ
ば、複数の金融機関処理装置に口座を開設している顧客
が入金や出金をする際に特に口座を指定しなくても、顧
客にとって有利な口座に対して入金や出金などの処理が
行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金銭の支払を管理す
るペイメントシステム、金銭情報の授受を行う電子財布
装置、金融機関内の顧客口座情報を管理する金融機関処
理装置、電子財布装置と他の装置との金銭情報の授受を
中継する電子財布管理装置及び複数の金融機関処理装置
の口座を管理するための口座管理プログラムを記録した
コンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に複数
の口座を連動させて管理するペイメントシステム、電子
財布装置、金融機関処理装置、電子財布管理装置及び口
座管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、サービス内容の異なる様々な金融
機関が存在している。例えば、銀行やクレジットカード
会社などである。これらの金融機関はそれぞれサービス
内容が異なるため、大抵の者は複数の金融機関との間で
何らかの取引を行っている。また、1人の者が、複数の
銀行に預金口座を有している場合も多い。さらに、1つ
の銀行における取引であっても、普通預金と定期預金な
ど、扱いの異なる複数の預金を行っている場合もある。
そして、現金を引き出す必要が生じた場合には、預金者
にとって最も有利となる口座(例えば、最も金利の低い
口座)から現金を引き出すことになる。また、現金を入
金する際には、預金者にとって最も有利となる口座(例
えば、最も金利の高い口座)へ入金する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、口座への入出
金をする際に、その都度どの口座が有利であるかを判断
するのは面倒であるという問題点があった。しかも、公
共料金の自動引き落としやローンの自動支払いなどは、
現金を引き落とすべき口座が特定されているため、他の
銀行の口座に十分な預金があっても、指定されている口
座の残高が十分でない場合には引き落としが行われな
い。引落しが行われなければ、様々な不便が生じる。例
えば、電話料金の引落しが行われずに電話回線が止めら
れてしまうと、日常生活に多大な影響が及んでしまう。
【0004】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、複数の口座を連動させて、顧客に有利な口座
からの入出金が可能なペイメントシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0005】また、本発明の他の目的は、複数の口座か
ら顧客に有利な口座を選択して、入出金要求を送信する
ことが可能な電子財布装置を提供することである。ま
た、本発明の他の目的は、他の金融機関をも含めた複数
の口座を連動させて、顧客に有利な口座からの入出金が
可能な金融機関処理装置を提供することである。
【0006】また、本発明の他の目的は、複数の口座を
連動させて、顧客に有利な口座からの入出金が可能な電
子財布管理装置を提供することである。また、本発明の
他の目的は、複数の口座を連動させて、顧客に有利な口
座から入出金する処理をコンピュータに実行させること
ができる口座管理プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、複数の金融機関処理装置の口座を管理す
るペイメントシステムにおいて、同一の顧客が前記複数
の金融機関処理装置に対して開設した複数の口座の情報
を管理する口座情報管理手段と、前記複数の口座に対し
て優先度を定める優先度設定手段と、前記顧客の所有す
る金銭情報を操作するための処理要求があると、前記複
数の口座の中の優先度が高い口座を処理対象口座として
選択する処理対象口座選択手段と、前記処理対象口座選
択手段で選択された前記処理対象口座の金銭情報に対し
て、前記処理要求に応じた操作を実行する金銭情報操作
手段と、を有することを特徴とするペイメントシステム
が提供される。
【0008】このようなペイメントシステムによれば、
口座情報管理手段により複数の金融機関処理装置の口座
が管理されており、各口座には、優先度設定手段により
優先度が設定されている。そして、処理要求が入力され
ると、処理対象口座選択手段が、顧客が開設した口座の
中の優先度が高い口座を処理対象口座として選択する。
すると、金銭情報操作手段により、処理対象口座選択手
段で選択された処理対象口座の金銭情報に対して、処理
要求に応じた操作が実行される。
【0009】また、金銭情報の授受を行う電子財布装置
において、所有者が複数の金融機関処理装置に対して開
設した複数の口座の情報を管理する口座情報管理手段
と、前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定
手段と、前記所有者の口座内の金銭情報を操作するため
の処理要求があると、前記複数の口座の中の優先度が高
い口座を処理対象口座として選択する処理対象口座選択
手段と、前記処理対象口座選択手段で選択された前記処
理対象口座が開設されている金融機関処理装置に対し
て、前記処理要求に応じた操作の実行要求を送信する金
銭情報操作依頼手段と、を有することを特徴とする電子
財布装置が提供される。
【0010】このような電子財布装置によれば、口座情
報管理手段により、所有者が複数の金融機関処理装置に
対して開設した複数の口座の情報が管理されており、優
先度設定手段により複数の口座に対して優先度が定めら
れる。そして、所有者の口座内の金銭情報を操作するた
めの処理要求があると、処理対象口座選択手段により、
顧客が開設した口座の中の優先度が高い口座が、処理対
象口座として選択される。すると、金銭情報操作依頼手
段により、処理対象口座選択手段で選択された処理対象
口座が開設されている金融機関処理装置に対して、処理
要求に応じた操作の実行要求が送信される。
【0011】また、金融機関内の顧客口座情報を管理す
る金融機関処理装置において、同一の顧客が複数の金融
機関処理装置に対して開設した複数の口座の情報を管理
する口座情報管理手段と、前記複数の口座に対して優先
度を定める優先度設定手段と、前記顧客の所有する金銭
情報を操作するための処理要求があると、前記複数の口
座の中の優先度が高い口座を処理対象口座として選択す
る処理対象口座選択手段と、前記処理対象口座選択手段
で選択された前記処理対象口座が自己の管理する口座で
ある場合には、前記処理対象口座の金銭情報に対して、
前記処理要求に応じた操作を実行する金銭情報操作手段
と、前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対
象口座が外部の金融機関の口座である場合には、前記処
理対象口座が開設されている外部金融機関処理装置に対
して、前記処理要求に応じた操作の実行要求を送信する
金銭情報操作依頼手段と、を有することを特徴とする金
融機関処理装置が提供される。
【0012】このような金融機関処理装置によれば、口
座情報管理手段により、同一の顧客が複数の金融機関処
理装置に対して開設した複数の口座の情報を管理され、
優先度設定手段によれば、複数の口座に対して優先度が
定めさられる。そして、顧客の口座内の金銭情報を操作
するための処理要求があると、処理対象口座選択手段に
より、顧客が開設した口座の中の優先度の高い口座が、
処理対象口座として選択される。すると、処理対象口座
選択手段で選択された処理対象口座が自己の管理する口
座である場合には、金銭情報操作手段により、処理対象
口座の金銭情報に対して、処理要求に応じた操作が実行
される。また、処理対象口座選択手段で選択された処理
対象口座が外部の金融機関の口座である場合には、金銭
情報操作依頼手段により、処理対象口座が開設されてい
る外部金融機関処理装置に対して、処理要求に応じた操
作の実行要求が送信される。
【0013】また、所有者が複数の金融機関処理装置に
対して開設した複数の口座の情報を管理する口座情報管
理手段を有する金銭情報管理装置に接続され、特定の金
融機関内の顧客口座情報を管理する金融機関処理装置に
おいて、前記金銭情報管理装置から、特定の顧客の口座
を操作すべき旨の処理要求を受け取ると、指定された顧
客の口座に対して前記処理要求に応じた操作を行う金銭
情報操作手段、を有するこをと特徴とする金融機関処理
装置が提供される。
【0014】このような金融機関処理装置によれば、金
銭情報管理装置(前述の金融機関処理装置若しくは電子
財布装置、又は後述の電子財布管理装置等)から特定の
顧客の口座を操作すべき旨の処理要求が送信されると、
金銭情報操作手段により、指定された顧客の口座に対し
て処理要求に応じた操作が行われる。
【0015】また、電子財布装置と他の装置との金銭情
報の授受を中継する電子財布管理装置において、前記電
子財布装置の所有者が複数の金融機関処理装置に対して
開設した複数の口座の情報を管理する口座情報管理手段
と、前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定
手段と、前記複数の口座内の金銭情報を操作するための
処理要求を前記電子財布装置から受け取ると、前記複数
の口座の中の優先度が高い口座を処理対象口座として選
択する処理対象口座選択手段と、前記処理対象口座選択
手段で選択された前記処理対象口座が開設されている金
融機関処理装置に対して、前記処理要求に応じた操作の
実行要求を送信する金銭情報操作依頼手段と、を有する
ことを特徴とする電子財布管理装置が提供される。
【0016】このような電子財布管理装置によれば、口
座情報管理手段により、電子財布装置の所有者が複数の
金融機関処理装置に対して開設した複数の口座の情報が
管理され、優先度設定手段により、複数の口座に対して
優先度が定められる。そして、複数の口座内の金銭情報
を操作するための処理要求を電子財布装置から受け取る
と、処理対象口座選択手段により、複数の口座の中の優
先度の高い口座が処理対象口座として選択される。する
と、金銭情報操作依頼手段により、処理対象口座選択手
段で選択された処理対象口座が開設されている金融機関
処理装置に対して、処理要求に応じた操作の実行要求が
送信される。
【0017】また、複数の金融機関処理装置の口座を管
理するための口座管理プログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体において、同一の顧客が前記
複数の金融機関処理装置に対して開設した複数の口座の
情報を管理する口座情報管理手段、前記複数の口座に対
して優先度を定める優先度設定手段、前記顧客の所有す
る金銭情報を操作するための処理要求があると、前記複
数の口座の中の優先度が高い口座を処理対象口座として
選択する処理対象口座選択手段、前記処理対象口座選択
手段で選択された前記処理対象口座の金銭情報に対し
て、前記処理要求に応じた操作を実行する金銭情報操作
手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とす
る口座管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体が提供される。
【0018】この媒体に記録された口座管理プログラム
をコンピュータに実行させれば、同一の顧客が前記複数
の金融機関処理装置に対して開設した複数の口座の情報
を管理する口座情報管理手段と、前記複数の口座に対し
て優先度を定める優先度設定手段と、前記顧客の所有す
る金銭情報を操作するための処理要求があると、前記複
数の口座の中の優先度が高い口座を処理対象口座として
選択する処理対象口座選択手段と、前記処理対象口座選
択手段で選択された前記処理対象口座の金銭情報に対し
て、前記処理要求に応じた操作を実行する金銭情報操作
手段との各機能が、コンピュータによって実現される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の原理構成図であ
る。複数の金融機関処理装置1a,1bは、個別の金融
機関の各種口座を管理している。口座情報管理手段2
は、同一の顧客が複数の金融機関処理装置1a,1bに
開設した口座に関する情報を管理している。ここで、口
座に関する情報としては、その口座を特定するための識
別情報(銀行名、支店名、口座番号など)、口座の種別
(普通、当座、定期など)、口座の利率、口座の残金な
どである。優先度設定手段3は、口座情報管理手段2で
管理されている口座に対する優先度を設定する。この優
先度の設定は、優先度設定手段3が顧客に対する有利性
に基づいて計算した値を設定することができる。例え
ば、利率の低い口座は顧客に対する有利性が低い。その
ため、出金処理に対しては、利率の低い口座の優先度は
高く設定する。逆に、入金処理に対しては、利率の高い
口座の優先度を高く設定する。
【0020】処理対象口座選択手段4は、顧客の口座の
金銭情報を操作するための処理要求を受け取ると、顧客
が開設した口座の中の優先度が高い順に処理対象口座を
選択する。ここで、処理要求とは、出金要求、入金要
求、凍結要求(電子小切手で仮払いをした際に、振出し
額に相当する金額の移転を凍結するための要求)などで
ある。金銭情報操作手段5は、処理対象口座選択手段4
で選択された口座に対して、順次、処理要求に応じた操
作を実行していく。
【0021】このようなペイメントシステムによれば、
複数の金融機関処理装置に口座を開設している顧客が入
金や出金をする際に特に口座を指定しなくても、顧客に
とって有利な口座に対して入金や出金などの処理が行わ
れる。
【0022】次に、本発明の実施の形態を具体的に説明
する。図2は、本発明の実施の形態のシステム構成図で
ある。本発明のペイメントシステムは、電子財布管理装
置10と複数の金融機関処理装置20,30とを中心に
構成されている。電子財布管理装置10と複数の金融機
関処理装置20,30とは、ネットワークを介して接続
されている。
【0023】電子財布管理装置10は、電子財布管理D
B(データベース)11と金融機関管理DB12とを有
している。電子財布管理DB11には、電子財布からダ
ウンロードされたバックアップ情報等が格納されてい
る。金融機関管理DB12には、ネットワークを介して
接続されていいる金融機関処理装置に関する情報が格納
されている。
【0024】各金融機関処理装置20,30は、それぞ
れ口座管理DB21,31と電子財布装置管理部22,
32とを有している。口座管理DB21,31には、顧
客の預金等の情報が格納されている。電子財布装置管理
部22,32には、自己の金融機関が発行元となって発
行した電子財布装置に関する情報が格納されている。
【0025】電子財布管理装置10には、ネットワーク
を介して電子財布装置41、POS(Point Of Sales)端
末装置42、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコ
ン」という)43などが接続されている。また、金融機
関処理装置20,30には、ATM(Auto Teller's Mac
hine) 44,46、パソコン45,47がネットワーク
を介して接続されている。ATM48は、電子財布管理
装置10や金融機関処理装置20,30が接続されてい
るネットワークに直接接続されている。これらのATM
やパソコンなどの装置には、ICカード型の電子財布装
置51〜58と接続するためのインタフェースが設けら
れている。
【0026】また、電子財布装置41,51〜58は、
所有者が複数の金融機関処理装置(例えば、複数の銀行
や、クレジットカード会社)に開設した全ての口座の情
報が管理されている。そして、各口座には、金銭情報を
入出金する際の優先度が設定されている(入金の際の優
先度と出金の際の優先度は異なる)。電子財布装置4
1,51〜58は、各口座に設定された優先度に基づい
て、入出金すべき口座を決定する。
【0027】そこで、電子財布装置41,51〜58に
は、以下のような様々な情報が格納されている。図3
は、電子財布装置のメモリ内の情報を示す図である。
【0028】共通制御部には、電子財布装置を動作させ
るための基本的な制御情報が格納されている。例えば、
以下に説明する各種情報のメモリアドレスなどが登録さ
れている。
【0029】電子財布管理情報領域には、電子財布ID
(発行No.)、発行日、有効期間、発行機関名、発行
機関コード、本人確認情報(パスワードなど)、電子財
布タイプ、最新使用日時、最新使用取引情報、次リセッ
ト日時、リセットタイプ及びリセット周期が格納されて
いる。電子財布IDは、この電子財布装置が発行された
際に付与される識別コードである。発行日は、この電子
財布装置が発行された日付である。発行機関名は、この
電子財布装置を発行した機関の名称である。発行機関コ
ードは、発行機関に付与されている識別コードである。
電子財布装置の本人確認情報は、この電子財布装置の所
有者のみが知っている文字列であり、電子財布装置を使
用する際の本人確認に用いられる。電子財布タイプは、
使用モードとI/Oモードとが設定されている。使用モ
ードとは、電子マネーだけを使用する電子財布装置か、
決済口座マネー(小切手・手形)だけを使用する電子財
布装置か、若しくはそれらの両方を使用する電子財布装
置かの設定である。I/Oモードは、入出力機能の有無
の設定である。最新使用日時は、取引(照会を含む場合
有り)した最新の年月日と時刻が設定されている。最新
使用取引情報には、最新の取引の内容が保存されてい
る。次リセット日時には、次にリセットすべき日の日付
が設定されている。リセットタイプには、自動のリセッ
ト処理を行うのか、もしくは手動(対話形式の入力操作
を伴って)でリセット処理を行うのかが設定されてい
る。リセット周期には、どの程度の周期でリセット処理
を行うのかの期間が設定されている。
【0030】本人管理情報領域は、プライバシー情報領
域、本人認証情報領域、及びネットワーク管理情報領域
に分けられている。プライバシー情報領域は、所有者本
人の氏名、性別、住所などの情報が格納されている。本
人認証情報領域には、ディジタル署名などの情報が格納
されている。ネットワーク管理情報領域には、ネットワ
ークアドレスや、本人のIDなどが格納されている。
【0031】取引管理情報領域は、取引管理情報制御
部、認証機関情報、取引管理センタ情報、金融機関情
報、クレジットカード会社情報、及びハウスカード会社
情報からなる。取引管理情報制御部には、取引管理に必
要な各種情報のメモリアドレスなどが格納されている。
認証機関情報は、認証機関名やその識別コードなどの情
報である。取引管理センタ情報は、取引管理センタ名や
その識別コードなどの情報である。金融機関情報は、金
融機関名やその識別コードなどの情報である。クレジッ
ト会社情報は、クレジットカード会社名やその識別コー
ドなどの情報である。ハウスカード会社情報は、ハウス
カード会社名やその識別コードなどの情報である。
【0032】バックアップ情報領域には、電子財布装置
内の情報のバックアップ処理を行うために必要な情報が
格納されている。例えば、バックアップの条件(一定の
周期でバックアップする際には、その周期)や、過去の
バックアップの履歴情報などである。
【0033】再発行情報領域には、過去に電子財布を紛
失したり、電子財布が故障したなどの理由により、再発
行を受けた場合の履歴情報である。例えば、過去に再発
行を受けた回数や最新の再発行日などである。
【0034】マネー管理情報領域は、マネー制御部とマ
ネー管理部とからなる。マネー制御部には、現在の日付
やサブパスワードなどが格納されている。マネー管理部
には、電子マネーの残高や支払い時の条件(本人確認を
すべきか否か等)が格納されている。
【0035】小切手・手形管理情報領域は、小切手・ 手
形管理情報制御部、本人小切手情報管理部、及び受取小
切手情報管理部からなる。小切手・手形管理情報制御部
は、小切手や手形を管理するための各種情報のメモリア
ドレスなどが格納されている。本人小切手情報管理部に
は、小切手発行金融機関名や使用限度額などが格納され
ている。受取小切手情報管理部には、受け取った小切手
の振り出し元の金融機関名や、振り出し金額などが格納
されている。
【0036】図4は、金融機関情報の詳細を示す図であ
る。金融機関情報には、金融機関ごとの所定の情報が登
録されている。登録されている情報は、金融機関名、金
融機関コード、営業店名、営業店コード、サブパスワー
ド、パスワード使用形態、及び開設されている口座に対
応する複数の口座情報である。金融機関名は、口座が開
設されている金融機関の名称である。金融機関コード
は、当該金融機関の識別コードである。営業店名は、口
座を開設した営業店の名称である。営業店コードは、当
該営業店の識別コードである。サブパスワードは、この
電子財布装置の所有者のみが知っている文字列である。
パスワード使用形態は、サブパスワードをどのような場
面で使用するのかを示す情報である。
【0037】口座情報には、口座番号、口座種別、通貨
タイプ、最新取引日時、口座残高、与信額、使用額、口
座開設日、本人キーID、カード発行日、カード再発行
日、口座管理ステータス、口座入金日、利率、及びプラ
イオリティ(優先度)が設定されている。口座番号は、
その口座を特定するために金融機関から付与された番号
である。口座種別は、その口座の種別(普通、当座、定
期など)である。通貨タイプは、どの国の通貨なのかを
示している。最新取引日時は、その口座に対して最後に
入出金が行われた日時である。口座残高は、その口座に
残っている金銭の額である。与信額は、口座開設者の信
用度に応じて設定される金額である(信用度が高いほど
高額になる)。口座開設日は、その口座を開設した日付
である。本人キーIDは、ディジタル署名などに持ちい
られる識別子である。カード発行日は、その口座のキャ
ッシュカードを発行した日付である。カード再発行日
は、その口座のキャッシュカードを何らかの理由で再発
行した際の日付である。口座管理ステータスは、その口
座が連動口座であるか否かなどを示す情報である。ここ
で連動口座とは、連動選択の処理要求(優先度の高い口
座を選択して処理を行うべき旨の要求)があった際に、
入出金などの処理を行うことのできる口座である。口座
入金日は、定期的に入金が行われる場合(給料の振込み
など)の、その入金が行われる日付である。利率は、そ
の口座の利率(年間)である。プライオリティは、連動
口座として使用する場合の優先度である(出金の際のプ
ライオリティ、入金の際のプライオリティ、凍結の際の
プライオリティが個別に設定されている)。
【0038】図5は、クレジットカード会社情報の詳細
を示す図である。クレジットカード会社情報には、クレ
ジットカード会社ごとの所定の情報が登録されている。
登録されている情報は、クレジットカード会社名、クレ
ジットカード会社コード、サブパスワード、パスワード
使用形態、口座番号、口座種別、カード開設日、本人キ
ーID、カード発行日、カード再発行日、最新取引日
時、カード有効期限、与信額、使用額、キャッシング
額、キャッシング使用額、口座管理ステータス、引落し
日、利率、プライオリティ、及び引き落とし金融口座情
報のアドレスである。クレジットカード会社名は、顧客
登録をしているクレジットカード会社の名称である。ク
レジットカード会社コードは、当該クレジットカード会
社の識別コードである。サブパスワードは、この電子財
布装置の所有者のみが知っている文字列である。パスワ
ード使用形態は、サブパスワードをどのような場面で使
用するのかを示す情報である。口座番号は、開設されて
いる口座の識別番号である。口座種別は、開設されてい
る口座の種別である。カード開設日は、クレジットカー
ド用の口座を開設した日付である。本人キーIDは、デ
ィジタル署名などに持ちいられる識別子である。カード
発行日は、クレジットカードを発行した日付である。カ
ード再発行日は、何らかの理由でカードの再発行を行っ
た日付である。最新取引日時は、その口座に対して最後
に入出金が行われた日時である。カード有効期限は、発
行されているクレジットカードの有効期限である。与信
額は、顧客の信用度に応じて設定される使用可能金額で
ある。使用額は、クレジットカードで支払いをした金額
である。キャッシング額は、キャッシングとして引き出
せる金額である。キャッシング使用額は、キャッシング
により引き出した金額である。口座管理ステータスは、
その口座が連動口座であるか否かなどを示す情報であ
る。引落し日は、金融機関の口座から現金を引き落とす
日付である。利率は、その口座の利率(年間)である。
プライオリティは、連動させる際の優先順位である。引
落し金融口座情報のアドレスは、現金を引き落とす金融
機関の口座情報のアドレスである。図6は、ハウスカー
ド会社情報の詳細を示す図である。ハウスカード会社情
報には、ハウスカード会社ごとの所定の情報が登録され
ている。登録されている情報は、ハウスカード会社名、
ハウスカード会社コード、サブパスワード、パスワード
使用形態、口座番号、口座種別、カード開設日、本人キ
ーID、カード発行日、カード再発行日、最新取引日
時、カード有効期限、与信額、使用額、キャッシング
額、キャッシング使用額、口座管理ステータス、引落し
日、利率、プライオリティ、及びクレジットカード会社
情報のアドレスである。ここで、クレジットカード会社
情報のアドレス以外の情報は、図5で示したクレジット
カード会社情報に登録されている情報と同様の内容であ
る。クレジットカード会社情報のアドレスは、現金を引
き落とすクレジットカード会社の情報のアドレスであ
る。
【0039】次に、金融機関情報の各口座情報、クレジ
ットカード会社情報、及びハウスカード会社情報に設け
られている口座管理ステータスについて説明する。図7
は、口座管理ステータスの例を示す図である。口座管理
ステータスには、複数のフラグビットが設けられてお
り、それぞれがその口座の状態を表している。この例で
は8つのフラグビットが設けられており、それぞれ「定
期的に入金される口座か否か」、「睡眠口座か否か」、
「連動口座か否か」、「決済期日確定口座か否か」、
「当座貸越可能口座か否か」、「小切手・ 手形決済口座
か否か」、「ハウスカード決済口座か否か」、「クレジ
ットカード決済口座か否か」に対応している。フラグビ
ットに「1」が設定されいれば「真」(対応して定義さ
れているような口座である)であることを示し、フラグ
ビットに「0」が設定されていれば「偽」(対応して定
義されているような口座ではない)であることを示して
いる。
【0040】次に、以上のような情報が格納された電子
財布装置をATMに挿入し、金銭情報を引き出す場合の
処理手順を説明する。図8は、引出処理の手順のフロー
チャートの前半である。 [S1]電子財布装置は、マネー引出し指示入力処理を
行う。ここでは、顧客により、引出し金額の入力ととも
に、引出し方法(連動選択を行うのか自分で口座を選択
するのか)に関する指定が入力される。 [S2]電子財布装置は、引出し方法が連動選択である
か否かを判断する。連動選択であればステップS21に
進み、連動選択でなければ対話形式での指定であると判
断しステップS3に進む。 [S3]電子財布装置は、銀行選択入力処理を行う。具
体的には、電子財布装置の所有者の口座が開設されてい
る銀行のリストを表示装置に表示し、顧客からの選択入
力を受け付ける。 [S4]電子財布装置は、口座選択入力処理を行う。具
体的には、選択された銀行に開設されている口座のリス
トを表示し、顧客からの選択入力を受け付ける。 [S5]電子財布装置は、パスワードのチェック処理を
行う。具体的には、顧客からパスワードの入力を受け付
け、口座毎に内部に保持されているパスワードと一致す
ることを確認する。ここで、パスワードが一致しなかっ
た場合には、エラーフラグをオンにする。 [S6]電子財布装置は、エラーフラグがオンになって
いるか否かにより、エラーの有無を判断する。エラーが
有れば処理を終了し、エラーがなければステップS7に
進む。 [S7]電子財布装置は、ステップS3、S4で指定さ
れた口座を電子マネーの引出し元として、ATMへ引出
し情報を送信する。 [S8]電子財布装置は、ATMからの割り込みを待
つ。 [S9]ATMからの回答が、正常に処理された旨の回
答であるか否かを判断する。正常に処理されたのであれ
ばステップS10に進み、正常に処理されなかったので
あればステップS11に進む。 [S10]電子財布装置は、内部の情報を更新し、処理
を終了する。 [S11]電子財布装置は、必要額の確認を行う。 [S12]電子財布装置は、口座選択続行確認処理を行
う。 [S13]電子財布装置は、口座選択処理を続行するの
か否かを判断する。続行するのであればステップS3に
進み、続行しないのであればステップS14に進む。 [S14]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て、処理を終了する。
【0041】図9は、引出処理の手順のフローチャート
の後半である。 [S21]電子財布装置は、銀行口座自動選択処理を行
う。具体的には、電子財布内の金融機関情報より連動口
座を選択し、プライオリティの高い順に並べる。この処
理の最中にエラーが発生したら、エラーフラグがオンに
設定される。 [S22]電子財布装置は、エラーフラグがオンになっ
ているか否かにより、エラーの有無を判断する。エラー
が有れば処理を終了し、エラーがなければステップS2
3に進む。 [S23]電子財布装置は、各口座をプライオリティ順
に1つずつ取り出す。 [S24]電子財布装置は、取り出された口座がある否
かを判断する。口座があればステップS26に進み、口
座がなければステップS25に進む。 [S25]電子財布装置は、エラーフラグをオンに設定
し、処理を終了する。 [S26]電子財布装置は、ステップS23で取り出さ
れた口座を電子マネーの引出し元として、ATMに引出
情報を送信する。 [S27]電子財布装置は、ATMからの割り込みを待
つ。 [S28]電子財布装置は、ATMかからの回答が、正
常に処理された旨の回答であるか否かを判断する。正常
に処理された旨の回答であればステップS29に進み、
そうでなければステップS30に進む。 [S29]電子財布装置は、内部の情報を更新し、処理
を終了する。 [S30]電子財布装置は、必要額確認処理を行い、ス
テップS23に進む。
【0042】図10は、マネー引出し指示入力処理の詳
細を示すフローチャートである。 [S41]電子財布装置は、ATMからの割り込みを待
つ。 [S42]電子財布装置は、引出し指示の入力を受け付
ける。具体的には、引出し指示メニュー画面を表示し、
顧客からの入力を待つ。
【0043】図11は、引出し指示メニュー画面の例を
示す図である。引出し指示メニュー画面100には、
「お引き出し金額」と「銀行口座の選択」との2つの入
力項目がある。「お引き出し金額」には、金額入力部1
01がある。また、「銀行口座の選択」の項目には、自
分で指定する旨のボタン102と、自動で連動選択する
旨のボタン103とがある。 [S43]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。 [S44]顧客は、引き出すべき金額と、口座の選択方
法を入力する。図11の例に従えば、金額入力部101
に引出し金額を入力する。そして、電子マネーを引き出
す口座を自分で選択する場合にはボタン102を押下
し、自動で連動選択する際にはボタン103を押下す
る。 [S45]必要金額確認用領域を初期化し、処理を終了
する。必要金額確認用領域には、必要額(WEMA )、引
落し金額合計(WEMB )、及び引出し金額(WEM C )の
ための領域が設けられている。必要額の初期値は、顧客
が引き出し指示メニューで入力した金額である。引落し
金額の合計の初期値は、0である。引出し金額は、必要
額から引落し金額合計を減算した金額であり、その初期
値は必要額に等しい。
【0044】図12は、口座選択続行確認処理のフロー
チャートである。 [S51]電子財布装置は、結果出力及び続行確認画面
を表示する。図13は、結果出力及び続行確認画面の例
を示す図である。結果出力及び続行確認画面110に
は、残高が不足している旨の表示部111と、続行の意
思を確認するメッセージの表示部114とがある。表示
部111内には更に、残高の表示部112と必要金額の
表示部113とがある。また、表示部114の下には、
顧客の意思を確認するための「はい」と「いいえ」との
2つのチェックボックス115,116が設けられてい
る。 [S52]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。 [S53]顧客は、続行するか否かの意思を入力する。
図13の例に従えば、処理を続行する場合はチェックボ
ックス115をチェックし、処理を続行しない場合はチ
ェックボックス116をチェックする。
【0045】図14は、電子財布情報更新処理のフロー
チャートである。 [S61]電子財布装置は、金融機関情報を更新する。 [S62]電子財布装置は、マネー管理情報を更新す
る。
【0046】図15は、必要額確認処理のフローチャー
トである。 [S71]電子財布装置は、確認用領域のデータを更新
する。具体的には、引落し合計額(WEMB )に、現在選
択されている口座の引落し可能額を加算し、新たな引落
し合計額(WEMB )とする。引落し合計額(WEMB )を
更新した後、必要額(WEMA )から引落し合計額(W
EMB )を減算した値を、新たな引出し金額(WEMC )と
する。 [S72]ステップS71で算出した引出し金額(W
EMC )を、次の口座の引き出し額とする。
【0047】以上のようにして、プライオリティの高い
連動口座から順に電子マネーを引き出せるか否かを判別
し、なるべくプライオリティの高い口座から電子マネー
を引き出すことができる。なお、同様にして、入金する
際のプライオリティも設定しておき、入金用プライオリ
ティの高い口座へ入金処理を行うこともできる。さら
に、電子小切手を用いた場合には、仮払いを行う場合も
ある。この場合には、仮払いの際に凍結する口座のプラ
イオリティを定めておき、プライオリティの高い口座か
ら順に金銭情報の凍結を行うこともできる。
【0048】次に、連動口座登録方法(プライオリティ
の設定も含む)について説明する。図16は、連動口座
登録処理のフローチャートである。 [S101]電子財布装置は、登録方法の指示内容取得
処理を行う。登録方法の指示内容によって、以下の6つ
(ステップS102〜S107)の中のいずれかの処理
が行われる。 [S102]電子財布装置は、連動口座手動登録処理を
行う。 [S103]電子財布装置は、プライオリティ手動設定
処理を行う。 [S104]電子財布装置は、プライオリティ自動設定
処理を行う。 [S105]電子財布装置は、プライオリティホスト連
動設定処理を行う。 [S106]電子財布装置は、連動口座とプライオリテ
ィとの自動設定処理を行う。 [S107]電子財布装置は、連動口座とプライオリテ
ィとのホスト連動設定処理を行う。
【0049】なお、ステップS102〜S107の処理
の間に何らかのエラーが発生した場合には、エラーフラ
グがオンに設定される。 [S108]電子財布装置は、エラーフラグがオンであ
るか否かにより、エラーの有無を判断する。エラーフラ
グがオンであれば処理を終了し、エラーフラグがオンで
なければステップS109に進む。 [S109]金融機関処理装置は、内部の情報を更新す
る。 [S110]電子財布装置は、内部の情報を更新する。
【0050】図17は、登録方法指示内容取得処理の詳
細を示すフローチャートである。 [S121]電子財布装置は、登録方法選択メニュー画
面を表示する。図18は、登録方法選択メニュー画面の
例を示す図である。登録方法選択メニュー画面120に
は、6つのボタン121〜126が設けられている。ボ
タン121は、連動口座のみを手動で指定する場合に選
択するボタンである。ボタン122は、プライオリティ
の設定を手動で行う場合に選択するボタンである。ボタ
ン123は、プライオリティの設定を自動で行う場合に
選択するボタンである。ボタン124は、プライオリテ
ィの設定をホストと連動して行う場合に選択するボタン
である。ボタン125は、連動口座指定とプライオリテ
ィ設定とを自動で行う場合に選択するボタンである。ボ
タン126は、連動口座指定とプライオリティ設定とを
ホストと連動して行う場合に選択するボタンである。な
お、ボタン125,126には、口座数入力用のテキス
トボックス125a,126aが設けられている。 [S122]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。 [S123]顧客は、指示内容を入力する。図18の例
に従えば、6つのボタンの中から適当なものを選択し、
そのボタンを押下する。なお、ボタン125,126を
選択する際には、テキストボックス125a,126a
への口座数の入力も行う。
【0051】図19は、連動口座手動登録処理の詳細を
示すフローチャートである。 [S131]電子財布装置は、金融機関情報を順次取り
出す。 [S132]電子財布装置は、まだ取り出していない口
座があるか否かを判断する。取り出していない口座があ
ればステップS133に進み、全ての口座の取り出しが
終了したらステップS139に進む。 [S133]電子財布装置は、パスワードのチェック処
理を行う。ここで、顧客が入力したパスワードと、電子
財布装置内に保持されているバスワードとが一致しなか
った場合には、エラーフラグをオンに設定する。 [S134]電子財布装置は、エラーフラグがオンであ
るか否かにより、エラーの有無を判断する。エラーフラ
グがオンであれば処理を終了し、エラーフラグがオンで
なければステップS135に進む。 [S135]口座情報及び連動指定入力画面を表示す
る。
【0052】図20は、口座情報及び連動指定入力画面
の例を示す図である。口座情報及び連動指定入力画面1
30には、口座情報表示部131と連動口座指定部13
2とがある。口座情報指定部131には、銀行名、支店
名、口座番号、口座種別(普通、当座など)、利率、及
び残金などが表示されている。連動口座指定部132に
は、「はい」と「いいえ」との2つのチェックボックス
132a,132bがある。 [S136]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示されている口座を連動口座として指
定するのか否かの指示を入力する。図20の例に従え
ば、連動口座に指定するには「はい」のチェックボック
ス132aをチェックし、連動口座に指定しない場合に
は「いいえ」のチェックボックス132bをチェックす
る。 [S137]電子財布装置は、顧客の入力が連動口座に
指定する旨の入力か、連動口座に指定しない旨の入力か
を判断する。連動口座に指定する場合にはステップS1
38に進み、連動口座に指定しない場合にはステップS
131に進む。 [S138]電子財布装置は、その口座の口座管理ステ
ータスに、連動口座である旨のフラグを設定し、その口
座情報を退避する。そして、ステップS131に進む。 [S139]電子財布装置は、指定口座情報及び確認画
面を表示する。 [S140]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示された指定口座情報を確認し、その
設定が正しいか否かの入力を行う。 [S141]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S142]電子財布装置は、チェック結果が正常であ
れば処理を終了し、正常でなければステップS143に
進む。 [S143]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て処理を終了する。
【0053】図21は、プライオリティ手動設定処理の
詳細を示すフローチャートである。 [S151]金融機関情報のうち、連動口座として指定
されている口座(口座管理ステータス=連動)を全部抽
出する。 [S152]電子財布装置は、口座情報表示及びプライ
オリティ入力画面を表示する。
【0054】図22は、口座情報表示及びプライオリテ
ィ入力画面の例を示す図である。この口座情報表示及び
プライオリティ入力画面140には、連動口座として指
定されている各口座の情報が、表形式で表示されてい
る。口座情報としては、銀行名、支店名、口座番号、種
別、利率タイプ(固定か可変か)、利率、残高及び満了
日(定期性口座のみ有効)である。プライオリティと表
示されている欄は、表示されてる口座情報に基づいて各
口座のプライオリティを顧客が判断し、そのプライオリ
ティを入力するための項目である。 [S153]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
ここで、顧客は、プライオリティを入力する。 [S154]電子財布装置は、プライオリティが入力さ
れた状態の口座情報を表示し、同時に、その設定でよい
か否かの確認画面を表示する。 [S155]電子財布装置は、顧客からの確認の入力を
待つ。 [S156]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S157]電子財布装置は、チェック結果が正常であ
るか否かを判断し、正常であれば処理を終了し、正常で
なければステップS158に進む。 [S158]電子財布装置は、処理の続行が可能か否か
を判断し、実行可能であればステップS152に進み、
処理の続行が不可能であればステップS159に進む。 [S159]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て処理を終了する。
【0055】図23は、プライオリティ自動設定処理の
詳細を示すフローチャートである。 [S161]電子財布装置は、金融機関情報のうち、連
動指定口座を全部抽出する。 [S162]電子財布装置は、プライオリティ自動設定
処理を行う。
【0056】図24は、自動設定を行う際のプライオリ
ティの設定基準の例を示す図である。この例では、決済
メイン口座(予め指定されている)のプライオリティを
最大にしている。そして、口座の種別により、プライオ
リティの高い方から、流動性預金(普通預金など)、当
座貸越とローンの口座、クレジット口座、定期性口座の
順となる。また、同じ種別の口座では、固定の利率が低
いものほどプライオリティが高い。固定利率が変わらな
ければ、可変の利率が低いものほどプライオリティが高
い。利率に違いがなければ、残高の少ないものほどプラ
イオリティが高い。定期性口座においては、残高が同じ
場合には、満期日が遠いほどプライオリティが高い。 [S163]電子財布装置は、設定内容及び意志確認画
面を表示する。
【0057】図25は、設定内容及び意志確認画面の例
を示す図である。この設定内容及び意志確認画面150
には、連動口座の情報がプライオリティを含めて表示さ
れており、その表示部の上に、「はい」と「いいえ」と
のチェックボックス151,152が設けられている。 [S164]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示されているプライオリティでよいか
どうかの入力をする。図25の例に従えば、プライオリ
ティの設定がそのままでよければ「はい」のチェックボ
ックス151をチェックし、プライオリティの設定に不
満があれば「いいえ」のチェックボックス152をチェ
ックする。 [S165]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S166]電子財布装置は、チェック結果が正常か否
かを判断する。チェック結果が正常であれば処理を終了
し、正常でなければステップS167に進む。 [S167]電子財布装置は、エラーフラグをオンに設
定し、処理を終了する。
【0058】以上がプライオリティ自動設定処理の詳細
である。次に、プライオリティのホスト連動設定処理の
詳細を説明する。図26は、プライオリティのホスト連
動設定処理の詳細を示すフローチャートである。 [S171]電子財布装置は、金融機関情報のうち、連
動指定口座を全部抽出する。 [S172]電子財布装置は、ATMを通じて、連動指
定口座の情報をホスト(金融機関処理装置)に送る。 [S173]電子財布装置は、ATMからの割り込みを
待つ。この間にホストの金融機関処理装置では、連動指
定口座の最新の情報を収集し、電子財布装置へ送り返
す。 [S174]電子財布装置は、ホストから最新の口座情
報を入手する。 [S175]電子財布装置は、プライオリティ自動設定
処理を行う。 [S176]電子財布装置は、設定内容及び意志確認画
面を表示する(図25と同様)。 [S177]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示されているプライオリティでよいか
どうかの入力をする。 [S178]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S179]電子財布装置は、チェック結果が正常であ
るか否かを判断し、正常であれば処理を終了し、正常で
なければステップS180に進む。 [S180]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て処理を終了する。
【0059】以上が、プライオリティのホスト連動設定
処理の詳細である。このようにホストと連動してプライ
オリティを設定すれば、常に最新の口座情報に基づいて
的確なプライオリティを設定することができる。次に、
連動口座とプライオリティとの自動設定処理の詳細を説
明する。
【0060】図27は、連動口座とプライオリティとの
自動設定処理の詳細を示すフローチャートである。 [S181]電子財布装置は、金融機関情報より全口座
情報を取得する。 [S182]電子財布装置は、全口座に対し、プライオ
リティ自動設定処理を実行する。 [S183]電子財布装置は、プライオリティが上位の
数口座(顧客により入力された数)を表示するととも
に、確認画面を表示する(図25と同様)。 [S184]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示されているプライオリティでよいか
どうかの入力をする。 [S185]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S186]電子財布装置は、チェック結果が正常であ
るか否かを判断し、正常であれば処理を終了し、正常で
なければステップS187に進む。 [S187]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て処理を終了する。
【0061】以上が、連動指定とプライオリティとの自
動設定処理の詳細である。次に、連動指定とプライオリ
ティ設定とをホストと連動で行う場合の処理の詳細を説
明する。
【0062】図28は、連動指定とプライオリティ設定
とをホストと連動で行う場合の処理の詳細を示すフロー
チャートである。 [S191]電子財布装置は、金融機関情報より全口座
情報を取得する。 [S192]電子財布装置は、ATMを通じて、連動指
定口座の情報をホスト(金融機関処理装置)に送る。 [S193]電子財布装置は、ATMからの割り込みを
待つ。この間にホストの金融機関処理装置では、連動指
定口座の最新の情報を収集し、電子財布装置へ送り返
す。 [S194]電子財布装置は、ホストから最新の口座情
報を入手する。 [S195]電子財布装置は、全口座に対してプライオ
リティの自動設定処理を実行する。 [S196]電子財布装置は、プライオリティが上位の
数口座(顧客により入力された数)を表示するととも
に、確認画面を表示する(図25と同様)。 [S197]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示されているプライオリティでよいか
どうかの入力をする。 [S198]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S199]電子財布装置は、チェック結果が正常であ
るか否かを判断し、正常であれば処理を終了し、正常で
なければステップS200に進む。 [S200]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て処理を終了する。
【0063】以上が、連動指定とプライオリティ設定と
をホストと連動で行う場合の処理の詳細である。図16
から図28までに説明したような処理を行うことによ
り、連動口座を指定したり、各連動口座のプライオリテ
ィの設定を行うことができる。しかも、プライオリティ
は手動でも自動でも設定できる。手動で設定すれば、ど
の口座を優先するのかを顧客が任意設定でき、自動で設
定すれば、顧客に対して有利な順に自動的にプライオリ
ティが設定される。
【0064】ところで、上記の例は、電子財布装置内に
各連動口座のプライオリティを設定しておき、入出金の
対象とすべき口座を電子財布装置が選択するものである
が、同様の口座の選択処理を、金融機関処理装置や電子
財布管理装置で行うこともできる。
【0065】図29は、金融機関処理装置が出金口座を
選択する場合の処理手順を示す図である。この図におい
て、電子財布装置61は、商品を購入した顧客Aが所有
する電子財布装置である。発行銀行処理装置62は、電
子財布装置61を発行した銀行の処理装置であり、顧客
Aの口座が開設されている。取引銀行処理装置63は、
顧客Aが商品66を購入した相手(商店B)の口座が開
設されている銀行の処理装置である。コルレス銀行処理
装置64は、発行銀行との間でコルレス契約が交わされ
た銀行の処理装置であり、顧客Aの口座が開設されてい
る。クレジットカード会社処理装置65は、顧客Aに対
してクレジットカードを発行しているクレジットカード
会社の処理装置である。 [S201]商店に対して商品66の注文をした顧客A
は、電子財布装置61を操作し、発行銀行処理装置62
に対して支払い依頼(商店Bの口座への振込み依頼)を
出力する。 [S202]発行銀行処理装置62は、最適引出し口座
選択処理を行う。最適引出し口座とは、金銭を引き出し
た際に顧客Aにとって最も有利になるような口座、すな
わちプライオリティの高い口座である。この口座の選択
基準は、図24に示したプライオリティの設定基準と同
じである。この処理の結果、最適な引出し口座が特定さ
れる。最適引出し口座が自行内の口座であればステップ
S203以降の処理を行う。最適引出し口座がコルレス
銀行内の口座であればステップS204以降の処理を行
う。最適引出し口座がクレジットカード会社の口座であ
ればステップS207以降の処理を行う。 [S203]発行銀行処理装置62は、自行内の顧客A
の預金口座に対して出金処理を行う。ここで、口座内に
十分な預金があり、出金処理が正しく行われればステッ
プS210へ進むが、預金が不十分で、引出し額が不足
していればステップS204へ進む。 [S204]発行銀行処理装置62は、コルレス銀行処
理装置64に対して出金依頼を出力する。 [S205]コルレス銀行処理装置64は、自行内の顧
客Aの口座に対して出金処理を行う。 [S206]コルレス銀行処理装置64は、処理結果を
発行銀行処理装置62に伝える。ここで、口座内に十分
な預金があり、出金処理が正しく行われればステップS
210へ進むが、預金が不十分で、引出し額が不足して
いればステップS207へ進む。 [S207]発行銀行処理装置62は、クレジットカー
ド会社処理装置65に対して出金依頼を出力する。 [S208]クレジットカード会社処理装置65は、自
行内の顧客Aの口座に対して出金処理を行う。 [S209]クレジットカード会社処理装置65は、処
理結果を発行銀行処理装置62に伝える。 [S210]発行銀行処理装置62は、顧客Aの電子財
布装置61に対して処理結果を通知する。 [S211]発行銀行処理装置62は、取引銀行処理装
置63の商店Bの口座に対して振込み処理を行う。 [S212]取引銀行処理装置63は、商店Bの口座へ
の入金処理を行う。 [S213]取引銀行処理装置63は、商店Bに対して
振込み完了通知を行う。 [S214]商店Bの店員は、顧客Aに対して商品66
を発送する。
【0066】このようにして、顧客Aが代金を振り込む
際に、最適引出し口座(プライオリティの高い引出し可
能な口座)から金銭情報が引き出され、商店Bの口座へ
振り込まれる。
【0067】次に、発行銀行処理装置で行われる最適引
出し口座の選択方法について説明する。なお、この処理
は全て発行銀行処理装置で行われる。図30は、最適引
出し口座の選択手順を示す第1のフローチャートであ
る。 [S301]他の金融機関を含めた当該顧客の口座情報
を収集する。 [S302]流動性預金口座(例えば普通預金)を選択
する。 [S303]自行、他行を含めて、流動性口座を利率の
低いものから順に並べる。また、利率が同じであれば、
残高の少ないものからの順に並べる。 [S304]順番の早い口座を、引出し対象口座として
取り出す。この時点で、この口座の残金の引出しが確定
する。 [S305]ステップS304で取り出すべき口座があ
ったか否かを判断し、口座があればステップS306に
進み、口座がなければステップS311に進む。 [S306]すでに引出しが確定している引出し確定額
に、取り出した口座の残高を加算し、新たな引出し確定
額とする。 [S307]必要金額と引出し確定額を比較する。引出
し確定額が必要金額以上でれば処理を終了し、そうでな
ければステップS304に進む。なお、引出し確定額が
必要金額を超えた場合の差額は、最後に取り出された口
座に残しておく。すなわち、最後に取り出された口座か
らは、必要最低限の金額を引出す。
【0068】図31は、最適引出し口座の選択手順を示
す第2のフローチャートである。 [S311]ステップS301で収集された口座の中か
ら当座預金を選択する。 [S312]自行、他行を含めて、当座預金の口座を利
率の低いものから順に並べる。また、利率が同じであれ
ば、貸越し可能額の少ないものからの順に並べる。 [S313]順番の早い口座を、引出し対象口座として
取り出す。この時点で、この口座の貸越し可能額の引出
しが確定する。 [S314]ステップS313で取り出すべき口座があ
ったか否かを判断し、口座があればステップS315に
進み、口座がなければステップS321に進む。 [S315]すでに引出しが確定している引出し確定額
に、取り出した口座の貸越し可能額を加算し、新たな引
出し確定額とする。 [S316]必要金額と引出し確定額を比較する。引出
し確定額が必要金額以上でれば処理を終了し、そうでな
ければステップS313に進む。なお、引出し確定額が
必要金額を超えた場合の差額は、最後に取り出された口
座に残しておく。
【0069】図32は、最適引出し口座の選択手順を示
す第3のフローチャートである。 [S321]ステップS301で収集された口座の中か
らカードローン口座及びキャッシング口座を選択する。 [S322]自行、他行を含めて、口座を利率の低いも
のから順に並べる。また、利率が同じであれば、貸し出
し可能残高の少ないものからの順に並べる。 [S323]順番の早い口座を、引出し対象口座として
取り出す。この時点で、この口座の貸し出し可能残高の
引出しが確定する。 [S324]ステップS323で取り出すべき口座があ
ったか否かを判断し、口座があればステップS325に
進み、口座がなければステップS331に進む。 [S325]すでに引出しが確定している引出し確定額
に、取り出した口座の貸し出し可能残高を加算し、新た
な引出し確定額とする。 [S326]必要金額と引出し確定額を比較する。引出
し確定額が必要金額以上でれば処理を終了し、そうでな
ければステップS323に進む。なお、引出し確定額が
必要金額を超えた場合の差額は、最後に取り出された口
座に残しておく。
【0070】図33は、最適引出し口座の選択手順を示
す第4のフローチャートである。 [S331]ステップS301で収集された口座の中か
ら定期性預金を選択する。 [S332]各口座の解約利息を計算し、その確約利息
に基づいて損失予想額を算出する。損失予想額は、「損
失予想額=満期日の解約利息額−支払い時点での解約利
息額」である。 [S333]定期預金口座を損失予想額の少ない順に並
べる。 [S334]順番の早い口座を、引出し対象口座として
取り出す。この時点で、この口座の元利合計額の引出し
が確定する。 [S335]ステップS334で取り出すべき口座があ
ったか否かを判断し、口座があればステップS337に
進み、口座がなければステップS336に進む。 [S336]支払い不能のメッセージを、顧客の電子財
布装置へ送信し、処理を終了する。 [S337]すでに引出しが確定している引出し確定額
に、取り出した口座の元利合計額を加算し、新たな引出
し確定額とする。 [S338]必要金額と引出し確定額を比較する。引出
し確定額が必要金額以上でれば処理を終了し、そうでな
ければステップS334に進む。なお、引出し確定額が
必要金額を超えた場合の差額は、最後に取り出された口
座に残しておく(もしくは入金処理に最適な口座を選択
し、その口座に入金する)。
【0071】以上のようにして、1もしくは2以上の最
適な引出し対象口座を特定することができる。なお、上
記の例では、発行銀行処理装置が全ての口座の情報を収
集して引出し対象口座を特定しているが、口座を管理し
ているそれぞれの金融機関処理装置へ、引出し可能かど
うかを逐一問い合わせてもよい。この場合、金融機関処
理装置から引出し可能である旨の返答を受け取った場合
にのみ、その口座を引出し対象口座とする。
【0072】ところで、電子財布装置は電子小切手を使
用することもできる。電子小切手は、特定の銀行の認証
情報付きで発行される。このとき、発行銀行では、電子
小切手の発行依頼者の与信度に応じて、その者の口座の
中の一定の金額を凍結する。ここで与信度は、各顧客の
信用度に応じて銀行が設定している値であり、信用度が
高いほど与信度も高くなる。そして、与信度の高い顧客
が電子小切手の発行を依頼した場合には凍結額は小額で
あるが、与信度の低い顧客が電子小切手の発行を依頼し
た場合には、要求金額に近い額が凍結される。凍結され
た金銭は、本人であっても自由に引出すことはできな
い。
【0073】ここで、電子小切手を発行する際には、連
動させた口座のうち顧客にとって有利な口座を選び、そ
の口座内の金銭を凍結することもできる。その際の処理
手順は、支払い処理の場合と同様である。
【0074】また、電子小切手により支払いを行う場
合、はじめに仮払いの電子小切手を振出し、顧客が商品
を受け取ってから、その電子小切手の換金を可能とする
こともできる。この場合には、仮払いの電子小切手の振
込み依頼が出された時点で仮出金処理が行われる。仮出
金処理は、振込みをするために必要な金銭を予め凍結し
ておく処理である。この仮出金処理を行う際において
も、複数の口座を連動させ、顧客に有利となるような口
座の金銭を優先的に凍結することができる。このような
処理の内容を以下に説明する。
【0075】図34は、電子小切手の仮払いによる支払
い処理手順を示す図である。 [S401]顧客Aは、商店Bに対して商品を発注す
る。商品の代金は、所有している電子財布装置71によ
り、電子小切手の仮払いを行う。 [S402]その電子小切手は、商店Bの端末装置76
で受け取られる。そして、商店B側では、端末装置76
から発行銀行処理装置72に対して、仮払いの電子小切
手のチェックと、振込み依頼を行う。 [S403]振込み依頼を受け取った発行銀行処理装置
72は、仮払いの電子小切手の認証情報をチェックし、
同行から発行された電子小切手であることを確認する。 [S404]発行銀行処理装置72は、最適引出し口座
選択処理を行う。ここでは、顧客Aにとって有利な口座
の順番は、自行の口座、コルレス銀行の口座、クレジッ
トカード会社の口座の順であるものとする。 [S405]発行銀行処理装置72は、自行内の顧客A
の口座から仮出金処理を行う。仮出金処理の段階では、
振り込むべき金額が凍結されるだけであり、実際の振込
みは行われない。ここで、顧客Aの口座に十分な預金残
高があればステップS412に進むが、預金残高が不足
してる場合には、ステップS406以下の処理を行う。 [S406]発行銀行処理装置72は、コルレス銀行処
理装置74に対して、仮出金依頼を行う。 [S407]コルレス銀行処理装置74は、顧客Aの口
座に十分な預金残高があれば、仮出金処理を行う。 [S408]コルレス銀行処理装置74は、発行銀行処
理装置72に対して、仮出金処理の結果を通知する。す
なわち、仮出金処理を行ったのであれば、仮出金処理の
内容を通知し、預金残高が不足していたのであれば、仮
出金処理ができなかった旨を通知する。
【0076】コルレス銀行処理装置74からの結果通知
を受けた発行銀行処理装置72は、仮出金処理を行った
旨の通知であればステップS412進むが、仮出金処理
が出来なかった旨の通知であれば、ステップS409以
下の処理を行う。 [S409]発行銀行処理装置72は、クレジットカー
ド会社処理装置75に対して、仮出金依頼を行う。 [S410]クレジットカード会社処理装置75は、顧
客Aに貸し出すことのできる金額が十分にあれば、仮出
金処理を行う。 [S411]クレジットカード会社処理装置75は、発
行銀行処理装置72に対して、仮出金処理の結果を通知
する。すなわち、仮出金処理を行ったのであれば、仮出
金処理の内容を通知し、貸し出し可能な金額が不足して
いたのであれば、仮出金処理ができなかった旨を通知す
る。 [S412]発行銀行処理装置72は、小切手管理処
理、振込み保存処理を行う。ここで、振込み保存処理と
は、振り込むべき金額を凍結しておき、いつでも振込み
処理ができるような状態にしておくことである。 [S413]発行銀行処理装置72は、商店Bの端末装
置76からの振り込み依頼に応じて行った一連の処理の
結果を、商店Bの端末装置76へ通知する。 [S414]商店Bの店員は、発行銀行処理装置72か
らの結果通知により、代金の納入が保証されたことを確
認すると、商品を顧客Aに発送する。 [S415]顧客Aは、発送されてきた商品が注文通り
の商品であることを確認すると、電子財布装置71を用
いて、支払い承認のメッセージを発行銀行処理装置72
に送る。 [S416]発行銀行処理装置72は、自己の管理する
口座から振り込みを行う場合には、本出金処理を行い、
ステップS423の処理に進む。
【0077】ここで、コルレス銀行の口座から振り込み
を行う場合にはステップS417〜S419の処理が行
われ、クレジットカード会社から振り込みを行う場合に
はステップS420〜S422の処理が行われる。 [S417]発行銀行処理装置72は、コルレス銀行の
口座から振り込みを行う場合には、コルレス銀行処理装
置74に対して、出金依頼を行う。 [S418]コルレス銀行処理装置74は、出金処理を
行う。 [S419]コルレス銀行処理装置74は、発行銀行処
理装置72に対して、出金処理の結果を通知し、ステッ
プS423の処理に進む。 [S420]発行銀行処理装置72は、クレジットカー
ド会社から振り込みを行う場合には、クレジットカード
会社処理装置75に対して、出金依頼を行う。 [S421]クレジットカード会社処理装置75は、出
金処理を行う。 [S422]クレジットカード会社処理装置75は、発
行銀行処理装置72に対して出金処理の結果を通知す
る。 [S423]発行銀行処理装置72は、明細を作成す
る。 [S424]発行銀行処理装置72は、明細書を顧客A
に送付する。 [S425]発行銀行処理装置72は、売手取引銀行処
理装置56に対して、振込み通知を行う。 [S426]取引銀行処理装置73は、振込(入金)処
理を行う。 [S427]取引銀行処理装置73は、振込み完了通知
を端末装置76に対して行う。
【0078】このような手順で電子小切手による支払い
を行うことで、顧客Aが商品を受け取れないという危険
を回避できる。ところで、本実施の形態における説明で
は、連動口座から金銭情報を引き出す場合(電子小切手
では、凍結した後引き出される)を例にとって説明した
が、入金処理においてもほぼ同様の処理を行うことがで
きる。ただし、入金の場合には、利率の高い口座ほどプ
ライオリティが高くなる(最適口座の選択も優先的に行
われる)。そして、基本的には、入金の限度額が無い限
り全額を最もプライオリティの高い口座に入金すればよ
いが、分配た方が顧客の利益となる場合には、複数の口
座に分配して入金することもできる。
【0079】また、プライオリティの設定や最適口座の
選択処理において、各口座が入出金処理の頻度を考慮し
てもよい。すなわち、入出金の頻度が低い口座は、出金
の際の優先度を高く設定する。
【0080】また、上記の説明で電子財布装置が行って
いた処理内容を、パソコンなどの端末装置で実行させる
ことも可能である。さらに、金融機関処理装置が行って
いた処理を、電子財布管理装置に行わせることもでき
る。ただし、電子財布管理装置は顧客の口座を直接管理
していないため、発行金融機関処理装置が行っている自
己の口座に対する処理は発生しない。
【0081】また、発行銀行などの金融機関処理装置が
最適口座の選択機能を有していれば、引出し要求は、A
TMや他の金融機関処理装置から出されたものであって
もよい。この場合、公共料金などの自動引落しの際に
も、連動口座の中の最適な口座から引き落としが行われ
る。
【0082】また、上記の説明では、電子財布装置が口
座を選択する場合には、予め設定されているプライオリ
ティに基づいて行うこととしているが、引出し要求など
の処理要求が出された際に、電子財布装置が最適口座を
計算によって求めることもできる。
【0083】また、上記の説明では、発行銀行などの金
融機関処理装置が口座を選択する際に、処理要求があっ
た際に演算によって最適口座を求めることとしている
が、予めプライオリティを金融機関処理装置内部で設定
しており、そのプライオリティに従って最適口座を選択
することもできる。この場合、そのプライオリティは、
電子財布装置やATMなどの端末装置からの入力により
顧客が自由に設定するともできる。
【0084】また、金融機関処理装置が最適口座を選択
する場合において、どの口座を連動口座とするのかは、
電子財布装置やATMなどの端末装置からの入力によ
り、顧客が自由に設定することができる。
【0085】また、コルレス銀行処理装置において、そ
の銀行内の同一顧客の複数の口座に対する最適口座の選
択をすることもできる。一般的には、各金融機関内での
口座内容の詳細は、他の銀行には開示しない。そのた
め、コルレス銀行に複数の口座がある場合には、コルレ
ス銀行処理装置で最適口座を選択した方が、より的確な
口座選択が可能となる。
【0086】コルレス銀行処理装置で口座を選択する場
合には、コルレス銀行処理装置内に以下の3つの機能を
必要となる。第1は、同一の顧客が開設した複数の口座
に対して優先度を定める優先度設定機能である。第2
は、顧客の所有する金銭情報を操作するための処理要求
があると、複数の口座の中の優先度が高い口座を処理対
象口座として選択する処理対象口座選択機能である。第
3は、所有者が複数の金融機関処理装置に対して開設し
た複数の口座の情報を管理する口座情報管理手段を有す
る金銭情報管理装置(電子財布装置、金融機関処理装
置、金融機関管理装置など)から、特定の顧客の口座を
操作すべき旨の処理要求を受け取ると、処理対象口座選
択機能が選択した処理対象口座の金銭情報に対して、処
理要求に応じた操作を実行する金銭情報操作機能であ
る。これらの機能をコルレス銀行処理装置に持たせるこ
とで、コルレス銀行においても、顧客に最も有利な口座
を選択させることができる。
【0087】なお、上記の各種処理機能は、コンピュー
タによって実現することができる。その場合、各装置が
有すべき機能の処理内容は、コンピュータで読み取り可
能な記録媒体に記録されたプログラムに記述されてお
り、このプログラムをコンピュータで実行することによ
り、上記処理がコンピュータで実現される。コンピュー
タで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置や
半導体メモリ等がある。市場を流通させる場合には、C
D−ROMやフロッピーディスケット等の可搬型記録媒
体にプログラムを格納して流通させたり、ネットワーク
を介して接続されたコンピュータの記憶装置に格納して
おき、ネットワークを通じて他のコンピュータに転送す
ることもできる。コンピュータで実行する際には、コン
ピュータ内のハードディスク装置等にプログラムを格納
しておき、メインメモリにロードして実行する。
【0088】以上のように、複数の金融機関に開設され
た同一顧客の口座を連動させることにより、何れかの連
動口座に十分な残金があれば、資金がショートすること
はない。しかも、顧客が最も利益を受けられる口座が選
択されるため、顧客の余剰資金が有効に運用される。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明のペイメント
システムでは、複数の金融機関に開設された複数の口座
に優先度を設定し、処理要求があった際には優先度の高
い口座を処理対象として処理を実行するようにしたた
め、顧客に有利な順に優先度を設定しておくことで、複
数の金融機関にまたがる複数の口座を連動させ、自動的
に顧客に最も有利となる口座に対して処理を行わせるこ
とができる。
【0090】また、本発明の電子財布装置では、複数の
金融機関に開設された複数の口座に優先度を設定し、処
理要求があった際には優先度の高い口座を処理対象とし
て、処理要求を送信するようにしたため、顧客に有利な
順に優先度を設定しておくことで、複数の金融機関にま
たがる複数の口座から最適な口座を自動選択し、顧客に
最も有利となる口座に対して処理要求を出すことができ
る。
【0091】また、本発明の第1の金融機関処理装置で
は、複数の金融機関に開設された複数の口座に優先度を
設定し、処理要求があった際には、優先度の高い口座が
自己の管理する口座でればその口座を処理対象として処
理を実行し、他の金融機関の口座であれば、その口座を
管理する金融機関処理装置へ処理要求を送信するように
したため、顧客に有利な順に優先度を設定しておくこと
で、複数の金融機関にまたがる複数の口座を連動させ、
自動的に顧客に最も有利となる口座に対して処理を行わ
せることができる。
【0092】また、本発明の第2の金融機関処理装置で
は、金銭情報管理装置から特定の顧客の口座を操作すべ
き旨の処理要求が送信されると、指定された顧客の口座
に対して処理要求に応じた操作を行うようにしたため、
他の金銭情報管理装置が複数の口座を連動させることで
最も有利な口座を決定し、その口座に対する処理要求を
受信した際には、その処理要求に応じた処理を実行する
ことができ、金融機関をまたがって口座を連動させるペ
イメントシステムを有効に機能させることができる。
【0093】また、本発明の電子財布管理装置では、複
数の金融機関に開設された複数の口座に優先度を設定
し、処理要求があった際には優先度の高い口座を処理対
象として、処理要求を送信するようにしたため、顧客に
有利な順に優先度を設定しておくことで、電子財布装置
からその所有者の口座に対する処理要求を受け取った際
には、複数の金融機関にまたがる複数の口座を連動さ
せ、自動的に顧客に最も有利となる口座に対して処理を
行わせることができる。
【0094】また、本発明の口座管理プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピ
ュータに対して、複数の金融機関に開設された複数の口
座に優先度を設定し、処理要求があった際には優先度の
高い口座を処理対象として処理を実行させるようなプロ
グラムが記録されているため、このプログラムをコンピ
ュータで実行させ、顧客に有利な順に優先度を設定して
おくことで、口座に対する処理を行う際には、複数の金
融機関にまたがる複数の口座を連動させ、自動的に顧客
に最も有利となる口座に対して処理を行わせるような処
理をコンピュータに行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の実施の形態のシステム構成図である。
【図3】電子財布装置のメモリ内の情報を示す図であ
る。
【図4】金融機関情報の詳細を示す図である。
【図5】クレジットカード会社情報の詳細を示す図であ
る。
【図6】ハウスカード会社情報の詳細を示す図である。
【図7】口座管理ステータスの例を示す図である。
【図8】引出処理の手順のフローチャートの前半であ
る。
【図9】引出処理の手順のフローチャートの後半であ
る。
【図10】マネー引出し指示入力処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図11】引出し指示メニュー画面の例を示す図であ
る。
【図12】口座選択続行確認処理のフローチャートであ
る。
【図13】結果出力及び続行確認画面の例を示す図であ
る。
【図14】電子財布情報更新処理のフローチャートであ
る。
【図15】必要額確認処理のフローチャートである。
【図16】連動口座登録処理のフローチャートである。
【図17】登録方法指示内容取得処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図18】登録方法選択メニュー画面の例を示す図であ
る。
【図19】連動口座手動登録処理の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図20】口座情報及び連動指定入力画面の例を示す図
である。
【図21】プライオリティ手動設定処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図22】口座情報表示及びプライオリティ入力画面の
例を示す図である。
【図23】プライオリティ自動設定処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図24】自動設定を行う際のプライオリティの設定基
準の例を示す図である。
【図25】設定内容及び意志確認画面の例を示す図であ
る。
【図26】プライオリティのホスト連動設定処理の詳細
を示すフローチャートである。
【図27】連動口座とプライオリティとの自動設定処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図28】連動指定とプライオリティ設定とをホストと
連動で行う場合の処理の詳細を示すフローチャートであ
る。
【図29】金融機関処理装置が出金口座を選択する場合
の処理手順を示す図である。
【図30】最適引出し口座の選択手順を示す第1のフロ
ーチャートである。
【図31】最適引出し口座の選択手順を示す第2のフロ
ーチャートである。
【図32】最適引出し口座の選択手順を示す第3のフロ
ーチャートである。
【図33】最適引出し口座の選択手順を示す第4のフロ
ーチャートである。
【図34】電子小切手の仮払いによる支払い処理手順を
示す図である。
【符号の説明】
1a,1b 金融機関処理装置 2 口座情報管理手段 3 優先度設定手段 4 処理対象口座選択手段 5 金銭情報操作手段
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ペイメントシステム、電子財布装置、
金融機関処理装置、電子財布管理装置及び口座管理プロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は金銭の支払を管理
するペイメントシステム、金銭情報の授受を行う電子財
布装置、金融機関内の顧客口座情報を管理する金融機関
処理装置、電子財布装置と他の装置との金銭情報の授受
を中継する電子財布管理装置及び複数の金融機関処理装
置の口座を管理するための口座管理プログラムを記録し
たコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関し、特に複
数の口座を連動させて管理するペイメントシステム、電
子財布装置、金融機関処理装置、電子財布管理装置及び
口座管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可
能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、サービス内容の異なる様々な金融
機関が存在している。例えば、銀行やクレジットカード
会社などである。これらの金融機関はそれぞれサービス
内容が異なるため、大抵の者は複数の金融機関との間で
何らかの取引を行っている。また、1人の者が、複数の
銀行に預金口座を有している場合も多い。さらに、1つ
の銀行における取引であっても、普通預金と定期預金な
ど、扱いの異なる複数の預金を行っている場合もある。
そして、現金を引き出す必要が生じた場合には、預金者
にとって最も有利となる口座(例えば、最も金利の低い
口座)から現金を引き出すことになる。また、現金を入
金する際には、預金者にとって最も有利となる口座(例
えば、最も金利の高い口座)へ入金する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、口座への入出
金をする際に、その都度どの口座が有利であるかを判断
するのは面倒であるという問題点があった。しかも、公
共料金の自動引落しやローンの自動支払いなどは、現金
を引き落とすべき口座が特定されているため、他の銀行
の口座に十分な預金があっても、指定されている口座の
残高が十分でない場合には引落しが行われない。引落し
が行われなければ、様々な不便が生じる。例えば、電話
料金の引落しが行われずに電話回線が止められてしまう
と、日常生活に多大な影響が及んでしまう。
【0004】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、複数の口座を連動させて、顧客に有利な口座
からの入出金が可能なペイメントシステムを提供するこ
とを目的とする。
【0005】また、本発明の他の目的は、複数の口座か
ら顧客に有利な口座を選択して、入出金要求を送信する
ことが可能な電子財布装置を提供することである。ま
た、本発明の他の目的は、他の金融機関をも含めた複数
の口座を連動させて、顧客に有利な口座からの入出金が
可能な金融機関処理装置を提供することである。
【0006】また、本発明の他の目的は、複数の口座を
連動させて、顧客に有利な口座からの入出金が可能な電
子財布管理装置を提供することである。また、本発明の
他の目的は、複数の口座を連動させて、顧客に有利な口
座から入出金する処理をコンピュータに実行させること
ができる口座管理プログラムを記録したコンピュータ読
み取り可能な記録媒体を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、複数の金融機関処理装置の口座を管理す
るペイメントシステムにおいて、同一の顧客が前記複数
の金融機関処理装置に対して開設した複数の口座の情報
を管理する口座情報管理手段と、前記複数の口座に対し
て優先度を定める優先度設定手段と、前記顧客の所有す
る金銭情報を操作するための処理要求があると、前記複
数の口座の中の優先度が高い口座を処理対象口座として
選択する処理対象口座選択手段と、前記処理対象口座選
択手段で選択された前記処理対象口座の金銭情報に対し
て、前記処理要求に応じた操作を実行する金銭情報操作
手段と、を有することを特徴とするペイメントシステム
が提供される。
【0008】このようなペイメントシステムによれば、
口座情報管理手段により複数の金融機関処理装置の口座
が管理されており、各口座には、優先度設定手段により
優先度が設定されている。そして、処理要求が入力され
ると、処理対象口座選択手段が、顧客が開設した口座の
中の優先度が高い口座を処理対象口座として選択する。
すると、金銭情報操作手段により、処理対象口座選択手
段で選択された処理対象口座の金銭情報に対して、処理
要求に応じた操作が実行される。
【0009】また、金銭情報の授受を行う電子財布装置
において、所有者が複数の金融機関処理装置に対して開
設した複数の口座の情報を管理する口座情報管理手段
と、前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定
手段と、前記所有者の口座内の金銭情報を操作するため
の処理要求があると、前記複数の口座の中の優先度が高
い口座を処理対象口座として選択する処理対象口座選択
手段と、前記処理対象口座選択手段で選択された前記処
理対象口座が開設されている金融機関処理装置に対し
て、前記処理要求に応じた操作の実行要求を送信する金
銭情報操作依頼手段と、を有することを特徴とする電子
財布装置が提供される。
【0010】このような電子財布装置によれば、口座情
報管理手段により、所有者が複数の金融機関処理装置に
対して開設した複数の口座の情報が管理されており、優
先度設定手段により複数の口座に対して優先度が定めら
れる。そして、所有者の口座内の金銭情報を操作するた
めの処理要求があると、処理対象口座選択手段により、
顧客が開設した口座の中の優先度が高い口座が、処理対
象口座として選択される。すると、金銭情報操作依頼手
段により、処理対象口座選択手段で選択された処理対象
口座が開設されている金融機関処理装置に対して、処理
要求に応じた操作の実行要求が送信される。
【0011】また、金融機関内の顧客口座情報を管理す
る金融機関処理装置において、同一の顧客が複数の金融
機関処理装置に対して開設した複数の口座の情報を管理
する口座情報管理手段と、前記複数の口座に対して優先
度を定める優先度設定手段と、前記顧客の所有する金銭
情報を操作するための処理要求があると、前記複数の口
座の中の優先度が高い口座を処理対象口座として選択す
る処理対象口座選択手段と、前記処理対象口座選択手段
で選択された前記処理対象口座が自己の管理する口座で
ある場合には、前記処理対象口座の金銭情報に対して、
前記処理要求に応じた操作を実行する金銭情報操作手段
と、前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対
象口座が外部の金融機関の口座である場合には、前記処
理対象口座が開設されている外部金融機関処理装置に対
して、前記処理要求に応じた操作の実行要求を送信する
金銭情報操作依頼手段と、を有することを特徴とする金
融機関処理装置が提供される。
【0012】このような金融機関処理装置によれば、口
座情報管理手段により、同一の顧客が複数の金融機関処
理装置に対して開設した複数の口座の情報を管理され、
優先度設定手段によれば、複数の口座に対して優先度が
定めさられる。そして、顧客の口座内の金銭情報を操作
するための処理要求があると、処理対象口座選択手段に
より、顧客が開設した口座の中の優先度の高い口座が、
処理対象口座として選択される。すると、処理対象口座
選択手段で選択された処理対象口座が自己の管理する口
座である場合には、金銭情報操作手段により、処理対象
口座の金銭情報に対して、処理要求に応じた操作が実行
される。また、処理対象口座選択手段で選択された処理
対象口座が外部の金融機関の口座である場合には、金銭
情報操作依頼手段により、処理対象口座が開設されてい
る外部金融機関処理装置に対して、処理要求に応じた操
作の実行要求が送信される。
【0013】また、所有者が複数の金融機関処理装置に
対して開設した複数の口座の情報を管理する口座情報管
理手段を有する金銭情報管理装置に接続され、特定の金
融機関内の顧客口座情報を管理する金融機関処理装置に
おいて、前記金銭情報管理装置から、特定の顧客の口座
を操作すべき旨の処理要求を受け取ると、指定された顧
客の口座に対して前記処理要求に応じた操作を行う金銭
情報操作手段、を有するこをと特徴とする金融機関処理
装置が提供される。
【0014】このような金融機関処理装置によれば、金
銭情報管理装置(前述の金融機関処理装置若しくは電子
財布装置、又は後述の電子財布管理装置等)から特定の
顧客の口座を操作すべき旨の処理要求が送信されると、
金銭情報操作手段により、指定された顧客の口座に対し
て処理要求に応じた操作が行われる。
【0015】また、電子財布装置と他の装置との金銭情
報の授受を中継する電子財布管理装置において、前記電
子財布装置の所有者が複数の金融機関処理装置に対して
開設した複数の口座の情報を管理する口座情報管理手段
と、前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定
手段と、前記複数の口座内の金銭情報を操作するための
処理要求を前記電子財布装置から受け取ると、前記複数
の口座の中の優先度が高い口座を処理対象口座として選
択する処理対象口座選択手段と、前記処理対象口座選択
手段で選択された前記処理対象口座が開設されている金
融機関処理装置に対して、前記処理要求に応じた操作の
実行要求を送信する金銭情報操作依頼手段と、を有する
ことを特徴とする電子財布管理装置が提供される。
【0016】このような電子財布管理装置によれば、口
座情報管理手段により、電子財布装置の所有者が複数の
金融機関処理装置に対して開設した複数の口座の情報が
管理され、優先度設定手段により、複数の口座に対して
優先度が定められる。そして、複数の口座内の金銭情報
を操作するための処理要求を電子財布装置から受け取る
と、処理対象口座選択手段により、複数の口座の中の優
先度の高い口座が処理対象口座として選択される。する
と、金銭情報操作依頼手段により、処理対象口座選択手
段で選択された処理対象口座が開設されている金融機関
処理装置に対して、処理要求に応じた操作の実行要求が
送信される。
【0017】また、複数の金融機関処理装置の口座を管
理するための口座管理プログラムを記録したコンピュー
タ読み取り可能な記録媒体において、同一の顧客が前記
複数の金融機関処理装置に対して開設した複数の口座の
情報を管理する口座情報管理手段、前記複数の口座に対
して優先度を定める優先度設定手段、前記顧客の所有す
る金銭情報を操作するための処理要求があると、前記複
数の口座の中の優先度が高い口座を処理対象口座として
選択する処理対象口座選択手段、前記処理対象口座選択
手段で選択された前記処理対象口座の金銭情報に対し
て、前記処理要求に応じた操作を実行する金銭情報操作
手段、としてコンピュータを機能させることを特徴とす
る口座管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体が提供される。
【0018】この媒体に記録された口座管理プログラム
をコンピュータに実行させれば、同一の顧客が前記複数
の金融機関処理装置に対して開設した複数の口座の情報
を管理する口座情報管理手段と、前記複数の口座に対し
て優先度を定める優先度設定手段と、前記顧客の所有す
る金銭情報を操作するための処理要求があると、前記複
数の口座の中の優先度が高い口座を処理対象口座として
選択する処理対象口座選択手段と、前記処理対象口座選
択手段で選択された前記処理対象口座の金銭情報に対し
て、前記処理要求に応じた操作を実行する金銭情報操作
手段との各機能が、コンピュータによって実現される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の原理構成図であ
る。複数の金融機関処理装置1a,1bは、個別の金融
機関の各種口座を管理している。口座情報管理手段2
は、同一の顧客が複数の金融機関処理装置1a,1bに
開設した口座に関する情報を管理している。ここで、口
座に関する情報としては、その口座を特定するための識
別情報(銀行名、支店名、口座番号など)、口座の種別
(普通、当座、定期など)、口座の利率、口座の残金な
どである。優先度設定手段3は、口座情報管理手段2で
管理されている口座に対する優先度を設定する。この優
先度の設定は、優先度設定手段3が顧客に対する有利性
に基づいて計算した値を設定することができる。例え
ば、利率の低い口座は顧客に対する有利性が低い。その
ため、出金処理に対しては、利率の低い口座の優先度は
高く設定する。逆に、入金処理に対しては、利率の高い
口座の優先度を高く設定する。
【0020】処理対象口座選択手段4は、顧客の口座の
金銭情報を操作するための処理要求を受け取ると、顧客
が開設した口座の中の優先度が高い順に処理対象口座を
選択する。ここで、処理要求とは、出金要求、入金要
求、凍結要求(電子小切手で仮払いをした際に、振出し
額に相当する金額の移転を凍結するための要求)などで
ある。金銭情報操作手段5は、処理対象口座選択手段4
で選択された口座に対して、順次、処理要求に応じた操
作を実行していく。
【0021】このようなペイメントシステムによれば、
複数の金融機関処理装置に口座を開設している顧客が入
金や出金をする際に特に口座を指定しなくても、顧客に
とって有利な口座に対して入金や出金などの処理が行わ
れる。
【0022】次に、本発明の実施の形態を具体的に説明
する。図2は、本発明の実施の形態のシステム構成図で
ある。本発明のペイメントシステムは、電子財布管理装
置10と複数の金融機関処理装置20,30とを中心に
構成されている。電子財布管理装置10と複数の金融機
関処理装置20,30とは、ネットワークを介して接続
されている。
【0023】電子財布管理装置10は、電子財布管理D
B(データベース)11と金融機関管理DB12とを有
している。電子財布管理DB11には、電子財布からダ
ウンロードされたバックアップ情報等が格納されてい
る。金融機関管理DB12には、ネットワークを介して
接続されていいる金融機関処理装置に関する情報が格納
されている。
【0024】各金融機関処理装置20,30は、それぞ
れ口座管理DB21,31と電子財布装置管理部22,
32とを有している。口座管理DB21,31には、顧
客の預金等の情報が格納されている。電子財布装置管理
部22,32には、自己の金融機関が発行元となって発
行した電子財布装置に関する情報が格納されている。
【0025】電子財布管理装置10には、ネットワーク
を介して電子財布装置41、POS(Point Of Sales)端
末装置42、パーソナルコンピュータ(以下、「パソコ
ン」という)43などが接続されている。また、金融機
関処理装置20,30には、ATM(Auto Teller's Mac
hine) 44,46、パソコン45,47がネットワーク
を介して接続されている。ATM48は、電子財布管理
装置10や金融機関処理装置20,30が接続されてい
るネットワークに直接接続されている。これらのATM
やパソコンなどの装置には、ICカード型の電子財布装
置51〜58と接続するためのインタフェースが設けら
れている。
【0026】また、電子財布装置41,51〜58は、
所有者が複数の金融機関処理装置(例えば、複数の銀行
や、クレジットカード会社)に開設した全ての口座の情
報が管理されている。そして、各口座には、金銭情報を
入出金する際の優先度が設定されている(入金の際の優
先度と出金の際の優先度は異なる)。電子財布装置4
1,51〜58は、各口座に設定された優先度に基づい
て、入出金すべき口座を決定する。
【0027】そこで、電子財布装置41,51〜58に
は、以下のような様々な情報が格納されている。図3
は、電子財布装置のメモリ内の情報を示す図である。
【0028】共通制御部には、電子財布装置を動作させ
るための基本的な制御情報が格納されている。例えば、
以下に説明する各種情報のメモリアドレスなどが登録さ
れている。
【0029】電子財布管理情報領域には、電子財布ID
(発行No.)、発行日、有効期間、発行機関名、発行
機関コード、本人確認情報(パスワードなど)、電子財
布タイプ、最新使用日時、最新使用取引情報、次リセッ
ト日時、リセットタイプ及びリセット周期が格納されて
いる。電子財布IDは、この電子財布装置が発行された
際に付与される識別コードである。発行日は、この電子
財布装置が発行された日付である。発行機関名は、この
電子財布装置を発行した機関の名称である。発行機関コ
ードは、発行機関に付与されている識別コードである。
電子財布装置の本人確認情報は、この電子財布装置の所
有者のみが知っている文字列であり、電子財布装置を使
用する際の本人確認に用いられる。電子財布タイプは、
使用モードとI/Oモードとが設定されている。使用モ
ードとは、電子マネーだけを使用する電子財布装置か、
決済口座マネー(小切手・手形)だけを使用する電子財
布装置か、しくはそれらの両方を使用する電子財布装
置かの設定である。I/Oモードは、入出力機能の有無
の設定である。最新使用日時は、取引(照会を含む場合
有り)した最新の年月日と時刻が設定されている。最新
使用取引情報には、最新の取引の内容が保存されてい
る。次リセット日時には、次にリセットすべき日の日付
が設定されている。リセットタイプには、自動のリセッ
ト処理を行うのか、もしくは手動(対話形式の入力操作
を伴って)でリセット処理を行うのかが設定されてい
る。リセット周期には、どの程度の周期でリセット処理
を行うのかの期間が設定されている。
【0030】本人管理情報領域は、プライバシー情報領
域、本人認証情報領域、及びネットワーク管理情報領域
に分けられている。プライバシー情報領域は、所有者本
人の氏名、性別、住所などの情報が格納されている。本
人認証情報領域には、ディジタル署名などの情報が格納
されている。ネットワーク管理情報領域には、ネットワ
ークアドレスや、本人のIDなどが格納されている。
【0031】取引管理情報領域は、取引管理情報制御
部、認証機関情報、取引管理センタ情報、金融機関情
報、クレジットカード会社情報、及びハウスカード会社
情報からなる。取引管理情報制御部には、取引管理に必
要な各種情報のメモリアドレスなどが格納されている。
認証機関情報は、認証機関名やその識別コードなどの情
報である。取引管理センタ情報は、取引管理センタ名や
その識別コードなどの情報である。金融機関情報は、金
融機関名やその識別コードなどの情報である。クレジッ
ト会社情報は、クレジットカード会社名やその識別コー
ドなどの情報である。ハウスカード会社情報は、ハウス
カード会社名やその識別コードなどの情報である。
【0032】バックアップ情報領域には、電子財布装置
内の情報のバックアップ処理を行うために必要な情報が
格納されている。例えば、バックアップの条件(一定の
周期でバックアップする際には、その周期)や、過去の
バックアップの履歴情報などである。
【0033】再発行情報領域には、過去に電子財布を紛
失したり、電子財布が故障したなどの理由により、再発
行を受けた場合の履歴情報である。例えば、過去に再発
行を受けた回数や最新の再発行日などである。
【0034】マネー管理情報領域は、マネー制御部とマ
ネー管理部とからなる。マネー制御部には、現在の日付
やサブパスワードなどが格納されている。マネー管理部
には、電子マネーの残高や支払い時の条件(本人確認を
すべきか否か等)が格納されている。
【0035】小切手・手形管理情報領域は、小切手・ 手
形管理情報制御部、本人小切手情報管理部、及び受取小
切手情報管理部からなる。小切手・手形管理情報制御部
は、小切手や手形を管理するための各種情報のメモリア
ドレスなどが格納されている。本人小切手情報管理部に
は、小切手発行金融機関名や使用限度額などが格納され
ている。受取小切手情報管理部には、受け取った小切手
の振出し元の金融機関名や、振出し金額などが格納され
ている。
【0036】図4は、金融機関情報の詳細を示す図であ
る。金融機関情報には、金融機関ごとの所定の情報が登
録されている。登録されている情報は、金融機関名、金
融機関コード、営業店名、営業店コード、サブパスワー
ド、パスワード使用形態、及び開設されている口座に対
応する複数の口座情報である。金融機関名は、口座が開
設されている金融機関の名称である。金融機関コード
は、当該金融機関の識別コードである。営業店名は、口
座を開設した営業店の名称である。営業店コードは、当
該営業店の識別コードである。サブパスワードは、この
電子財布装置の所有者のみが知っている文字列である。
パスワード使用形態は、サブパスワードをどのような場
面で使用するのかを示す情報である。
【0037】口座情報には、口座番号、口座種別、通貨
タイプ、最新取引日時、口座残高、与信額、使用額、口
座開設日、本人キーID、カード発行日、カード再発行
日、口座管理ステータス、口座入金日、利率、及びプラ
イオリティ(優先度)が設定されている。口座番号は、
その口座を特定するために金融機関から付与された番号
である。口座種別は、その口座の種別(普通、当座、定
期など)である。通貨タイプは、どの国の通貨なのかを
示している。最新取引日時は、その口座に対して最後に
入出金が行われた日時である。口座残高は、その口座に
残っている金銭の額である。与信額は、口座開設者の信
用度に応じて設定される金額である(信用度が高いほど
高額になる)。口座開設日は、その口座を開設した日付
である。本人キーIDは、ディジタル署名などにいら
れる識別子である。カード発行日は、その口座のキャッ
シュカードを発行した日付である。カード再発行日は、
その口座のキャッシュカードを何らかの理由で再発行し
た際の日付である。口座管理ステータスは、その口座が
連動口座であるか否かなどを示す情報である。ここで連
動口座とは、連動選択の処理要求(優先度の高い口座を
選択して処理を行うべき旨の要求)があった際に、入出
金などの処理を行うことのできる口座である。口座入金
日は、定期的に入金が行われる場合(給料の振込みな
ど)の、その入金が行われる日付である。利率は、その
口座の利率(年間)である。プライオリティは、連動口
座として使用する場合の優先度である(出金の際のプラ
イオリティ、入金の際のプライオリティ、凍結の際のプ
ライオリティが個別に設定されている)。
【0038】図5は、クレジットカード会社情報の詳細
を示す図である。クレジットカード会社情報には、クレ
ジットカード会社ごとの所定の情報が登録されている。
登録されている情報は、クレジットカード会社名、クレ
ジットカード会社コード、サブパスワード、パスワード
使用形態、口座番号、口座種別、カード開設日、本人キ
ーID、カード発行日、カード再発行日、最新取引日
時、カード有効期限、与信額、使用額、キャッシング
額、キャッシング使用額、口座管理ステータス、引落し
日、利率、プライオリティ、及び引落し金融口座情報の
アドレスである。クレジットカード会社名は、顧客登録
をしているクレジットカード会社の名称である。クレジ
ットカード会社コードは、当該クレジットカード会社の
識別コードである。サブパスワードは、この電子財布装
置の所有者のみが知っている文字列である。パスワード
使用形態は、サブパスワードをどのような場面で使用す
るのかを示す情報である。口座番号は、開設されている
口座の識別番号である。口座種別は、開設されている口
座の種別である。カード開設日は、クレジットカード用
の口座を開設した日付である。本人キーIDは、ディジ
タル署名などにいられる識別子である。カード発行日
は、クレジットカードを発行した日付である。カード再
発行日は、何らかの理由でカードの再発行を行った日付
である。最新取引日時は、その口座に対して最後に入出
金が行われた日時である。カード有効期限は、発行され
ているクレジットカードの有効期限である。与信額は、
顧客の信用度に応じて設定される使用可能金額である。
使用額は、クレジットカードで支払いをした金額であ
る。キャッシング額は、キャッシングとして引き出せる
金額である。キャッシング使用額は、キャッシングによ
り引き出した金額である。口座管理ステータスは、その
口座が連動口座であるか否かなどを示す情報である。引
落し日は、金融機関の口座から現金を引き落とす日付で
ある。利率は、その口座の利率(年間)である。プライ
オリティは、連動させる際の優先順位である。引落し金
融口座情報のアドレスは、現金を引き落とす金融機関の
口座情報のアドレスである。
【0039】図6は、ハウスカード会社情報の詳細を示
す図である。ハウスカード会社情報には、ハウスカード
会社ごとの所定の情報が登録されている。登録されてい
る情報は、ハウスカード会社名、ハウスカード会社コー
ド、サブパスワード、パスワード使用形態、口座番号、
口座種別、カード開設日、本人キーID、カード発行
日、カード再発行日、最新取引日時、カード有効期限、
与信額、使用額、キャッシング額、キャッシング使用
額、口座管理ステータス、引落し日、利率、プライオリ
ティ、及びクレジットカード会社情報のアドレスであ
る。ここで、クレジットカード会社情報のアドレス以外
の情報は、図5で示したクレジットカード会社情報に登
録されている情報と同様の内容である。クレジットカー
ド会社情報のアドレスは、現金を引き落とすクレジット
カード会社の情報のアドレスである。
【0040】次に、金融機関情報の各口座情報、クレジ
ットカード会社情報、及びハウスカード会社情報に設け
られている口座管理ステータスについて説明する。図7
は、口座管理ステータスの例を示す図である。口座管理
ステータスには、複数のフラグビットが設けられてお
り、それぞれがその口座の状態を表している。この例で
は8つのフラグビットが設けられており、それぞれ「定
期的に入金される口座か否か」、「睡眠口座か否か」、
「連動口座か否か」、「決済期日確定口座か否か」、
「当座貸越可能口座か否か」、「小切手・ 手形決済口座
か否か」、「ハウスカード決済口座か否か」、「クレジ
ットカード決済口座か否か」に対応している。フラグビ
ットに「1」が設定されいれば「真」(対応して定義さ
れているような口座である)であることを示し、フラグ
ビットに「0」が設定されていれば「偽」(対応して定
義されているような口座ではない)であることを示して
いる。
【0041】次に、以上のような情報が格納された電子
財布装置をATMに挿入し、金銭情報を引き出す場合の
処理手順を説明する。図8は、引出処理の手順のフロー
チャートの前半である。 [S1]電子財布装置は、マネー引出し指示入力処理を
行う。ここでは、顧客により、引出し金額の入力ととも
に、引出し方法(連動選択を行うのか自分で口座を選択
するのか)に関する指定が入力される。 [S2]電子財布装置は、引出し方法が連動選択である
か否かを判断する。連動選択であればステップS21
(図9に示す)に進み、連動選択でなければ対話形式で
の指定であると判断しステップS3に進む。 [S3]電子財布装置は、銀行選択入力処理を行う。具
体的には、電子財布装置の所有者の口座が開設されてい
る銀行のリストを表示装置に表示し、顧客からの選択入
力を受け付ける。 [S4]電子財布装置は、口座選択入力処理を行う。具
体的には、選択された銀行に開設されている口座のリス
トを表示し、顧客からの選択入力を受け付ける。 [S5]電子財布装置は、パスワードのチェック処理を
行う。具体的には、顧客からパスワードの入力を受け付
け、口座毎に内部に保持されているパスワードと一致す
ることを確認する。ここで、パスワードが一致しなかっ
た場合には、エラーフラグをオンにする。 [S6]電子財布装置は、エラーフラグがオンになって
いるか否かにより、エラーの有無を判断する。エラーが
れば処理を終了し、エラーがなければステップS7に
進む。 [S7]電子財布装置は、ステップS3、S4で指定さ
れた口座を電子マネーの引出し元として、ATMへ引出
し情報を送信する。 [S8]電子財布装置は、ATMからの割り込みを待
つ。 [S9]ATMからの回答が、正常に処理された旨の回
答であるか否かを判断する。正常に処理されたのであれ
ばステップS10に進み、正常に処理されなかったので
あればステップS11に進む。 [S10]電子財布装置は、内部の情報を更新し、処理
を終了する。 [S11]電子財布装置は、必要額の確認を行う。 [S12]電子財布装置は、口座選択続行確認処理を行
う。 [S13]電子財布装置は、口座選択処理を続行するの
か否かを判断する。続行するのであればステップS3に
進み、続行しないのであればステップS14に進む。 [S14]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て、処理を終了する。
【0042】図9は、引出処理の手順のフローチャート
の後半である。 [S21]電子財布装置は、銀行口座自動選択処理を行
う。具体的には、電子財布内の金融機関情報より連動口
座を選択し、プライオリティの高い順に並べる。この処
理の最中にエラーが発生したら、エラーフラグがオンに
設定される。 [S22]電子財布装置は、エラーフラグがオンになっ
ているか否かにより、エラーの有無を判断する。エラー
れば処理を終了し、エラーがなければステップS2
3に進む。 [S23]電子財布装置は、各口座をプライオリティ順
に1つずつ取り出す。 [S24]電子財布装置は、取り出された口座がある否
かを判断する。口座があればステップS26に進み、口
座がなければステップS25に進む。 [S25]電子財布装置は、エラーフラグをオンに設定
し、処理を終了する。 [S26]電子財布装置は、ステップS23で取り出さ
れた口座を電子マネーの引出し元として、ATMに引出
情報を送信する。 [S27]電子財布装置は、ATMからの割り込みを待
つ。 [S28]電子財布装置は、ATMかからの回答が、正
常に処理された旨の回答であるか否かを判断する。正常
に処理された旨の回答であればステップS29に進み、
そうでなければステップS30に進む。 [S29]電子財布装置は、内部の情報を更新し、処理
を終了する。 [S30]電子財布装置は、必要額確認処理を行い、ス
テップS23に進む。
【0043】図10は、マネー引出し指示入力処理の詳
細を示すフローチャートである。 [S41]電子財布装置は、ATMからの割り込みを待
つ。 [S42]電子財布装置は、引出し指示の入力を受け付
ける。具体的には、引出し指示メニュー画面を表示し、
顧客からの入力を待つ。
【0044】図11は、引出し指示メニュー画面の例を
示す図である。引出し指示メニュー画面100には、
「お引き出し金額」と「銀行口座の選択」との2つの入
力項目がある。「お引き出し金額」には、金額入力部1
01がある。また、「銀行口座の選択」の項目には、自
分で指定する旨のボタン102と、自動で連動選択する
旨のボタン103とがある。 [S43]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。 [S44]顧客は、引き出すべき金額と、口座の選択方
法を入力する。図11の例に従えば、金額入力部101
に引出し金額を入力する。そして、電子マネーを引き出
す口座を自分で選択する場合にはボタン102を押下
し、自動で連動選択する際にはボタン103を押下す
る。 [S45]必要金額確認用領域を初期化し、処理を終了
する。必要金額確認用領域には、必要額(WEMA )、引
落し金額合計(WEMB )、及び引出し金額(WEM C )の
ための領域が設けられている。必要額の初期値は、顧客
が引出し指示メニューで入力した金額である。引落し金
額の合計の初期値は、0である。引出し金額は、必要額
から引落し金額合計を減算した金額であり、その初期値
は必要額に等しい。
【0045】図12は、口座選択続行確認処理のフロー
チャートである。 [S51]電子財布装置は、結果出力及び続行確認画面
を表示する。図13は、結果出力及び続行確認画面の例
を示す図である。結果出力及び続行確認画面110に
は、残高が不足している旨の表示部111と、続行の意
思を確認するメッセージの表示部114とがある。表示
部111内にはさらに、残高の表示部112と必要金額
の表示部113とがある。また、表示部114の下に
は、顧客の意思を確認するための「はい」と「いいえ」
との2つのチェックボックス115,116が設けられ
ている。 [S52]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。 [S53]顧客は、続行するか否かの意思を入力する。
図13の例に従えば、処理を続行する場合はチェックボ
ックス115をチェックし、処理を続行しない場合はチ
ェックボックス116をチェックする。
【0046】図14は、電子財布情報更新処理のフロー
チャートである。 [S61]電子財布装置は、金融機関情報を更新する。 [S62]電子財布装置は、マネー管理情報を更新す
る。
【0047】図15は、必要額確認処理のフローチャー
トである。 [S71]電子財布装置は、確認用領域のデータを更新
する。具体的には、引落し合計額(WEMB )に、現在選
択されている口座の引落し可能額を加算し、新たな引落
し合計額(WEMB )とする。引落し合計額(WEMB )を
更新した後、必要額(WEMA )から引落し合計額(W
EMB )を減算した値を、新たな引出し金額(WEMC )と
する。 [S72]ステップS71で算出した引出し金額(W
EMC )を、次の口座の引出し額とする。
【0048】以上のようにして、プライオリティの高い
連動口座から順に電子マネーを引き出せるか否かを判別
し、なるべくプライオリティの高い口座から電子マネー
を引き出すことができる。なお、同様にして、入金する
際のプライオリティも設定しておき、入金用プライオリ
ティの高い口座へ入金処理を行うこともできる。さら
に、電子小切手を用いた場合には、仮払いを行う場合も
ある。この場合には、仮払いの際に凍結する口座のプラ
イオリティを定めておき、プライオリティの高い口座か
ら順に金銭情報の凍結を行うこともできる。
【0049】次に、連動口座登録方法(プライオリティ
の設定も含む)について説明する。図16は、連動口座
登録処理のフローチャートである。 [S101]電子財布装置は、登録方法の指示内容取得
処理を行う。登録方法の指示内容によって、以下の6つ
(ステップS102〜S107)の中のいずれかの処理
が行われる。 [S102]電子財布装置は、連動口座手動登録処理を
行う。 [S103]電子財布装置は、プライオリティ手動設定
処理を行う。 [S104]電子財布装置は、プライオリティ自動設定
処理を行う。 [S105]電子財布装置は、プライオリティホスト連
動設定処理を行う。 [S106]電子財布装置は、連動口座とプライオリテ
ィとの自動設定処理を行う。 [S107]電子財布装置は、連動口座とプライオリテ
ィとのホスト連動設定処理を行う。
【0050】なお、ステップS102〜S107の処理
の間に何らかのエラーが発生した場合には、エラーフラ
グがオンに設定される。 [S108]電子財布装置は、エラーフラグがオンであ
るか否かにより、エラーの有無を判断する。エラーフラ
グがオンであれば処理を終了し、エラーフラグがオンで
なければステップS109に進む。 [S109]金融機関処理装置は、内部の情報を更新す
る。 [S110]電子財布装置は、内部の情報を更新する。
【0051】図17は、登録方法指示内容取得処理の詳
細を示すフローチャートである。 [S121]電子財布装置は、登録方法選択メニュー画
面を表示する。図18は、登録方法選択メニュー画面の
例を示す図である。登録方法選択メニュー画面120に
は、6つのボタン121〜126が設けられている。ボ
タン121は、連動口座のみを手動で指定する場合に選
択するボタンである。ボタン122は、プライオリティ
の設定を手動で行う場合に選択するボタンである。ボタ
ン123は、プライオリティの設定を自動で行う場合に
選択するボタンである。ボタン124は、プライオリテ
ィの設定をホストと連動して行う場合に選択するボタン
である。ボタン125は、連動口座指定とプライオリテ
ィ設定とを自動で行う場合に選択するボタンである。ボ
タン126は、連動口座指定とプライオリティ設定とを
ホストと連動して行う場合に選択するボタンである。な
お、ボタン125,126には、口座数入力用のテキス
トボックス125a,126aが設けられている。 [S122]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。 [S123]顧客は、指示内容を入力する。図18の例
に従えば、6つのボタンの中から適当なものを選択し、
そのボタンを押下する。なお、ボタン125,126を
選択する際には、テキストボックス125a,126a
への口座数の入力も行う。
【0052】図19は、連動口座手動登録処理の詳細を
示すフローチャートである。 [S131]電子財布装置は、金融機関情報を順次取り
出す。 [S132]電子財布装置は、まだ取り出していない口
座があるか否かを判断する。取り出していない口座があ
ればステップS133に進み、全ての口座の取り出しが
終了したらステップS139に進む。 [S133]電子財布装置は、パスワードのチェック処
理を行う。ここで、顧客が入力したパスワードと、電子
財布装置内に保持されているバスワードとが一致しなか
った場合には、エラーフラグをオンに設定する。 [S134]電子財布装置は、エラーフラグがオンであ
るか否かにより、エラーの有無を判断する。エラーフラ
グがオンであれば処理を終了し、エラーフラグがオンで
なければステップS135に進む。 [S135]口座情報及び連動指定入力画面を表示す
る。
【0053】図20は、口座情報及び連動指定入力画面
の例を示す図である。口座情報及び連動指定入力画面1
30には、口座情報表示部131と連動口座指定部13
2とがある。口座情報指定部131には、銀行名、支店
名、口座番号、口座種別(普通、当座など)、利率、及
び残金などが表示されている。連動口座指定部132に
は、「はい」と「いいえ」との2つのチェックボックス
132a,132bがある。 [S136]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示されている口座を連動口座として指
定するか否かの指示を入力する。図20の例に従えば、
連動口座に指定するには「はい」のチェックボックス1
32aをチェックし、連動口座に指定しない場合には
「いいえ」のチェックボックス132bをチェックす
る。 [S137]電子財布装置は、顧客の入力が連動口座に
指定する旨の入力か、連動口座に指定しない旨の入力か
を判断する。連動口座に指定する場合にはステップS1
38に進み、連動口座に指定しない場合にはステップS
131に進む。 [S138]電子財布装置は、その口座の口座管理ステ
ータスに、連動口座である旨のフラグを設定し、その口
座情報を退避する。そして、ステップS131に進む。 [S139]電子財布装置は、指定口座情報及び確認画
面を表示する。 [S140]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示された指定口座情報を確認し、その
設定が正しいか否かの入力を行う。 [S141]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S142]電子財布装置は、チェック結果が正常であ
れば処理を終了し、正常でなければステップS143に
進む。 [S143]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て処理を終了する。
【0054】図21は、プライオリティ手動設定処理の
詳細を示すフローチャートである。 [S151]金融機関情報のうち、連動口座として指定
されている口座(口座管理ステータス=連動)を全部抽
出する。 [S152]電子財布装置は、口座情報表示及びプライ
オリティ入力画面を表示する。
【0055】図22は、口座情報表示及びプライオリテ
ィ入力画面の例を示す図である。この口座情報表示及び
プライオリティ入力画面140には、連動口座として指
定されている各口座の情報が、表形式で表示されてい
る。口座情報としては、銀行名、支店名、口座番号、種
別、利率タイプ(固定か可変か)、利率、残高及び満了
日(定期性口座のみ有効)である。プライオリティと表
示されている欄は、表示されてる口座情報に基づいて各
口座のプライオリティを顧客が判断し、そのプライオリ
ティを入力するための項目である。 [S153]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
ここで、顧客は、プライオリティを入力する。 [S154]電子財布装置は、プライオリティが入力さ
れた状態の口座情報を表示し、同時に、その設定でよい
か否かの確認画面を表示する。 [S155]電子財布装置は、顧客からの確認の入力を
待つ。 [S156]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S157]電子財布装置は、チェック結果が正常であ
るか否かを判断し、正常であれば処理を終了し、正常で
なければステップS158に進む。 [S158]電子財布装置は、処理の続行が可能か否か
を判断し、実行可能であればステップS152に進み、
処理の続行が不可能であればステップS159に進む。 [S159]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て処理を終了する。
【0056】図23は、プライオリティ自動設定処理の
詳細を示すフローチャートである。 [S161]電子財布装置は、金融機関情報のうち、連
動指定口座を全部抽出する。 [S162]電子財布装置は、プライオリティ自動設定
処理を行う。
【0057】図24は、自動設定を行う際のプライオリ
ティの設定基準の例を示す図である。この例では、決済
メイン口座(予め指定されている)のプライオリティを
最大にしている。そして、口座の種別により、プライオ
リティの高い方から、流動性預金(普通預金など)、当
座貸越とローンの口座、クレジット口座、定期性口座の
順となる。また、同じ種別の口座では、固定の利率が低
いものほどプライオリティが高い。固定利率が変わらな
ければ、可変の利率が低いものほどプライオリティが高
い。利率に違いがなければ、残高の少ないものほどプラ
イオリティが高い。定期性口座においては、残高が同じ
場合には、満期日が遠いほどプライオリティが高い。 [S163]電子財布装置は、設定内容及び意志確認画
面を表示する。
【0058】図25は、設定内容及び意志確認画面の例
を示す図である。この設定内容及び意志確認画面150
には、連動口座の情報がプライオリティを含めて表示さ
れており、その表示部の上に、「はい」と「いいえ」と
のチェックボックス151,152が設けられている。 [S164]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示されているプライオリティでよいか
どうかの入力をする。図25の例に従えば、プライオリ
ティの設定がそのままでよければ「はい」のチェックボ
ックス151をチェックし、プライオリティの設定に不
満があれば「いいえ」のチェックボックス152をチェ
ックする。 [S165]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S166]電子財布装置は、チェック結果が正常か否
かを判断する。チェック結果が正常であれば処理を終了
し、正常でなければステップS167に進む。 [S167]電子財布装置は、エラーフラグをオンに設
定し、処理を終了する。
【0059】以上がプライオリティ自動設定処理の詳細
である。次に、プライオリティのホスト連動設定処理の
詳細を説明する。図26は、プライオリティのホスト連
動設定処理の詳細を示すフローチャートである。 [S171]電子財布装置は、金融機関情報のうち、連
動指定口座を全部抽出する。 [S172]電子財布装置は、ATMを通じて、連動指
定口座の情報をホスト(金融機関処理装置)に送る。 [S173]電子財布装置は、ATMからの割り込みを
待つ。この間にホストの金融機関処理装置では、連動指
定口座の最新の情報を収集し、電子財布装置へ送り返
す。 [S174]電子財布装置は、ホストから最新の口座情
報を入手する。 [S175]電子財布装置は、プライオリティ自動設定
処理を行う。 [S176]電子財布装置は、設定内容及び意志確認画
面を表示する(図25と同様)。 [S177]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示されているプライオリティでよいか
どうかの入力をする。 [S178]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S179]電子財布装置は、チェック結果が正常であ
るか否かを判断し、正常であれば処理を終了し、正常で
なければステップS180に進む。 [S180]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て処理を終了する。
【0060】以上が、プライオリティのホスト連動設定
処理の詳細である。このようにホストと連動してプライ
オリティを設定すれば、常に最新の口座情報に基づいて
的確なプライオリティを設定することができる。次に、
連動口座とプライオリティとの自動設定処理の詳細を説
明する。
【0061】図27は、連動口座とプライオリティとの
自動設定処理の詳細を示すフローチャートである。 [S181]電子財布装置は、金融機関情報より全口座
情報を取得する。 [S182]電子財布装置は、全口座に対し、プライオ
リティ自動設定処理を実行する。 [S183]電子財布装置は、プライオリティが上位の
数口座(顧客により入力された数)を表示するととも
に、確認画面を表示する(図25と同様)。 [S184]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示されているプライオリティでよいか
どうかの入力をする。 [S185]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S186]電子財布装置は、チェック結果が正常であ
るか否かを判断し、正常であれば処理を終了し、正常で
なければステップS187に進む。 [S187]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て処理を終了する。
【0062】以上が、連動指定とプライオリティとの自
動設定処理の詳細である。次に、連動指定とプライオリ
ティ設定とをホストと連動で行う場合の処理の詳細を説
明する。
【0063】図28は、連動指定とプライオリティ設定
とをホストと連動で行う場合の処理の詳細を示すフロー
チャートである。 [S191]電子財布装置は、金融機関情報より全口座
情報を取得する。 [S192]電子財布装置は、ATMを通じて、連動指
定口座の情報をホスト(金融機関処理装置)に送る。 [S193]電子財布装置は、ATMからの割り込みを
待つ。この間にホストの金融機関処理装置では、連動指
定口座の最新の情報を収集し、電子財布装置へ送り返
す。 [S194]電子財布装置は、ホストから最新の口座情
報を入手する。 [S195]電子財布装置は、全口座に対してプライオ
リティの自動設定処理を実行する。 [S196]電子財布装置は、プライオリティが上位の
数口座(顧客により入力された数)を表示するととも
に、確認画面を表示する(図25と同様)。 [S197]電子財布装置は、顧客からの入力を待つ。
顧客は、画面に表示されているプライオリティでよいか
どうかの入力をする。 [S198]電子財布装置は、入力内容のチェック処理
を行う。 [S199]電子財布装置は、チェック結果が正常であ
るか否かを判断し、正常であれば処理を終了し、正常で
なければステップS200に進む。 [S200]電子財布装置は、エラーフラグをオンにし
て処理を終了する。
【0064】以上が、連動指定とプライオリティ設定と
をホストと連動で行う場合の処理の詳細である。図16
から図28までに説明したような処理を行うことによ
り、連動口座を指定したり、各連動口座のプライオリテ
ィの設定を行うことができる。しかも、プライオリティ
は手動でも自動でも設定できる。手動で設定すれば、ど
の口座を優先するのかを顧客が任意設定でき、自動で設
定すれば、顧客に対して有利な順に自動的にプライオリ
ティが設定される。
【0065】ところで、上記の例は、電子財布装置内に
各連動口座のプライオリティを設定しておき、入出金の
対象とすべき口座を電子財布装置が選択するものである
が、同様の口座の選択処理を、金融機関処理装置や電子
財布管理装置で行うこともできる。
【0066】図29は、金融機関処理装置が出金口座を
選択する場合の処理手順を示す図である。この図におい
て、電子財布装置61は、商品を購入した顧客Aが所有
する電子財布装置である。発行銀行処理装置62は、電
子財布装置61を発行した銀行の処理装置であり、顧客
Aの口座が開設されている。取引銀行処理装置63は、
顧客Aが商品66を購入した相手(商店B)の口座が開
設されている銀行の処理装置である。コルレス銀行処理
装置64は、発行銀行との間でコルレス契約が交わされ
た銀行の処理装置であり、顧客Aの口座が開設されてい
る。クレジットカード会社処理装置65は、顧客Aに対
してクレジットカードを発行しているクレジットカード
会社の処理装置である。 [S201]商店に対して商品66の注文をした顧客A
は、電子財布装置61を操作し、発行銀行処理装置62
に対して支払い依頼(商店Bの口座への振込み依頼)を
出力する。 [S202]発行銀行処理装置62は、最適引出し口座
選択処理を行う。最適引出し口座とは、金銭を引き出し
た際に顧客Aにとって最も有利になるような口座、すな
わちプライオリティの高い口座である。この口座の選択
基準は、図24に示したプライオリティの設定基準と同
じである。この処理の結果、最適な引出し口座が特定さ
れる。最適引出し口座が自行内の口座であればステップ
S203以降の処理を行う。最適引出し口座がコルレス
銀行内の口座であればステップS204以降の処理を行
う。最適引出し口座がクレジットカード会社の口座であ
ればステップS207以降の処理を行う。 [S203]発行銀行処理装置62は、自行内の顧客A
の預金口座に対して出金処理を行う。ここで、口座内に
十分な預金があり、出金処理が正しく行われればステッ
プS210へ進むが、預金が不十分で、引出し額が不足
していればステップS204へ進む。 [S204]発行銀行処理装置62は、コルレス銀行処
理装置64に対して出金依頼を出力する。 [S205]コルレス銀行処理装置64は、自行内の顧
客Aの口座に対して出金処理を行う。 [S206]コルレス銀行処理装置64は、処理結果を
発行銀行処理装置62に伝える。ここで、口座内に十分
な預金があり、出金処理が正しく行われればステップS
210へ進むが、預金が不十分で、引出し額が不足して
いればステップS207へ進む。 [S207]発行銀行処理装置62は、クレジットカー
ド会社処理装置65に対して出金依頼を出力する。 [S208]クレジットカード会社処理装置65は、自
行内の顧客Aの口座に対して出金処理を行う。 [S209]クレジットカード会社処理装置65は、処
理結果を発行銀行処理装置62に伝える。 [S210]発行銀行処理装置62は、顧客Aの電子財
布装置61に対して処理結果を通知する。 [S211]発行銀行処理装置62は、取引銀行処理装
置63の商店Bの口座に対して振込み処理を行う。 [S212]取引銀行処理装置63は、商店Bの口座へ
の入金処理を行う。 [S213]取引銀行処理装置63は、商店Bに対して
振込み完了通知を行う。 [S214]商店Bの店員は、顧客Aに対して商品66
を発送する。
【0067】このようにして、顧客Aが代金を振り込む
際に、最適引出し口座(プライオリティの高い引出し可
能な口座)から金銭情報が引き出され、商店Bの口座へ
振り込まれる。
【0068】次に、発行銀行処理装置で行われる最適引
出し口座の選択方法について説明する。なお、この処理
は全て発行銀行処理装置で行われる。図30は、最適引
出し口座の選択手順を示す第1のフローチャートであ
る。 [S301]他の金融機関を含めた当該顧客の口座情報
を収集する。 [S302]流動性預金口座(例えば普通預金)を選択
する。 [S303]自行、他行を含めて、流動性口座を利率の
低いものから順に並べる。また、利率が同じであれば、
残高の少ないものからの順に並べる。 [S304]順番の早い口座を、引出し対象口座として
取り出す。この時点で、この口座の残金の引出しが確定
する。 [S305]ステップS304で取り出すべき口座があ
ったか否かを判断し、口座があればステップS306に
進み、口座がなければステップS311(図31に示
す)に進む。 [S306]すでに引出しが確定している引出し確定額
に、取り出した口座の残高を加算し、新たな引出し確定
額とする。 [S307]必要金額と引出し確定額を比較する。引出
し確定額が必要金額以上でれば処理を終了し、そうでな
ければステップS304に進む。なお、引出し確定額が
必要金額を超えた場合の差額は、最後に取り出された口
座に残しておく。すなわち、最後に取り出された口座か
らは、必要最低限の金額を引出す。
【0069】図31は、最適引出し口座の選択手順を示
す第2のフローチャートである。 [S311]ステップS301で収集された口座の中か
ら当座預金を選択する。 [S312]自行、他行を含めて、当座預金の口座を利
率の低いものから順に並べる。また、利率が同じであれ
ば、貸越し可能額の少ないものからの順に並べる。 [S313]順番の早い口座を、引出し対象口座として
取り出す。この時点で、この口座の貸越し可能額の引出
しが確定する。 [S314]ステップS313で取り出すべき口座があ
ったか否かを判断し、口座があればステップS315に
進み、口座がなければステップS321(図32に示
す)に進む。 [S315]すでに引出しが確定している引出し確定額
に、取り出した口座の貸越し可能額を加算し、新たな引
出し確定額とする。 [S316]必要金額と引出し確定額を比較する。引出
し確定額が必要金額以上でれば処理を終了し、そうでな
ければステップS313に進む。なお、引出し確定額が
必要金額を超えた場合の差額は、最後に取り出された口
座に残しておく。
【0070】図32は、最適引出し口座の選択手順を示
す第3のフローチャートである。 [S321]ステップS301で収集された口座の中か
らカードローン口座及びキャッシング口座を選択する。 [S322]自行、他行を含めて、口座を利率の低いも
のから順に並べる。また、利率が同じであれば、貸し出
し可能残高の少ないものからの順に並べる。 [S323]順番の早い口座を、引出し対象口座として
取り出す。この時点で、この口座の貸し出し可能残高の
引出しが確定する。 [S324]ステップS323で取り出すべき口座があ
ったか否かを判断し、口座があればステップS325に
進み、口座がなければステップS331(図33に示
す)に進む。 [S325]すでに引出しが確定している引出し確定額
に、取り出した口座の貸し出し可能残高を加算し、新た
な引出し確定額とする。 [S326]必要金額と引出し確定額を比較する。引出
し確定額が必要金額以上でれば処理を終了し、そうでな
ければステップS323に進む。なお、引出し確定額が
必要金額を超えた場合の差額は、最後に取り出された口
座に残しておく。
【0071】図33は、最適引出し口座の選択手順を示
す第4のフローチャートである。 [S331]ステップS301で収集された口座の中か
ら定期性預金を選択する。 [S332]各口座の解約利息を計算し、その確約利息
に基づいて損失予想額を算出する。損失予想額は、「損
失予想額=満期日の解約利息額−支払い時点での解約利
息額」である。 [S333]定期預金口座を損失予想額の少ない順に並
べる。 [S334]順番の早い口座を、引出し対象口座として
取り出す。この時点で、この口座の元利合計額の引出し
が確定する。 [S335]ステップS334で取り出すべき口座があ
ったか否かを判断し、口座があればステップS337に
進み、口座がなければステップS336に進む。 [S336]支払い不能のメッセージを、顧客の電子財
布装置へ送信し、処理を終了する。 [S337]すでに引出しが確定している引出し確定額
に、取り出した口座の元利合計額を加算し、新たな引出
し確定額とする。 [S338]必要金額と引出し確定額を比較する。引出
し確定額が必要金額以上でれば処理を終了し、そうでな
ければステップS334に進む。なお、引出し確定額が
必要金額を超えた場合の差額は、最後に取り出された口
座に残しておく(もしくは入金処理に最適な口座を選択
し、その口座に入金する)。
【0072】以上のようにして、1もしくは2以上の最
適な引出し対象口座を特定することができる。なお、上
記の例では、発行銀行処理装置が全ての口座の情報を収
集して引出し対象口座を特定しているが、口座を管理し
ているそれぞれの金融機関処理装置へ、引出し可能かど
うかを逐一問い合わせてもよい。この場合、金融機関処
理装置から引出し可能である旨の返答を受け取った場合
にのみ、その口座を引出し対象口座とする。
【0073】ところで、電子財布装置は電子小切手を使
用することもできる。電子小切手は、特定の銀行の認証
情報付きで発行される。このとき、発行銀行では、電子
小切手の発行依頼者の与信度に応じて、その者の口座の
中の一定の金額を凍結する。ここで与信度は、各顧客の
信用度に応じて銀行が設定している値であり、信用度が
高いほど与信度も高くなる。そして、与信度の高い顧客
が電子小切手の発行を依頼した場合には凍結額は小額で
あるが、与信度の低い顧客が電子小切手の発行を依頼し
た場合には、要求金額に近い額が凍結される。凍結され
た金銭は、本人であっても自由に引出すことはできな
い。
【0074】ここで、電子小切手を発行する際には、連
動させた口座のうち顧客にとって有利な口座を選び、そ
の口座内の金銭を凍結することもできる。その際の処理
手順は、支払い処理の場合と同様である。
【0075】また、電子小切手により支払いを行う場
合、はじめに仮払いの電子小切手を振出し、顧客が商品
を受け取ってから、その電子小切手の換金を可能とする
こともできる。この場合には、仮払いの電子小切手の振
込み依頼が出された時点で仮出金処理が行われる。仮出
金処理は、振込みをするために必要な金銭を予め凍結し
ておく処理である。この仮出金処理を行う際において
も、複数の口座を連動させ、顧客に有利となるような口
座の金銭を優先的に凍結することができる。このような
処理の内容を以下に説明する。
【0076】図34は、電子小切手の仮払いによる支払
い処理手順を示す図である。 [S401]顧客Aは、商店Bに対して商品を発注す
る。商品の代金は、所有している電子財布装置71によ
り、電子小切手の仮払いを行う。 [S402]その電子小切手は、商店Bの端末装置76
で受け取られる。そして、商店B側では、端末装置76
から発行銀行処理装置72に対して、仮払いの電子小切
手のチェックと、振込み依頼を行う。 [S403]振込み依頼を受け取った発行銀行処理装置
72は、仮払いの電子小切手の認証情報をチェックし、
同行から発行された電子小切手であることを確認する。 [S404]発行銀行処理装置72は、最適引出し口座
選択処理を行う。ここでは、顧客Aにとって有利な口座
の順番は、自行の口座、コルレス銀行の口座、クレジッ
トカード会社の口座の順であるものとする。 [S405]発行銀行処理装置72は、自行内の顧客A
の口座から仮出金処理を行う。仮出金処理の段階では、
振り込むべき金額が凍結されるだけであり、実際の振込
みは行われない。ここで、顧客Aの口座に十分な預金残
高があればステップS412に進むが、預金残高が不足
してる場合には、ステップS406以下の処理を行う。 [S406]発行銀行処理装置72は、コルレス銀行処
理装置74に対して、仮出金依頼を行う。 [S407]コルレス銀行処理装置74は、顧客Aの口
座に十分な預金残高があれば、仮出金処理を行う。 [S408]コルレス銀行処理装置74は、発行銀行処
理装置72に対して、仮出金処理の結果を通知する。す
なわち、仮出金処理を行ったのであれば、仮出金処理の
内容を通知し、預金残高が不足していたのであれば、仮
出金処理ができなかった旨を通知する。
【0077】コルレス銀行処理装置74からの結果通知
を受けた発行銀行処理装置72は、仮出金処理を行った
旨の通知であればステップS412進むが、仮出金処理
できなかった旨の通知であれば、ステップS409以
下の処理を行う。 [S409]発行銀行処理装置72は、クレジットカー
ド会社処理装置75に対して、仮出金依頼を行う。 [S410]クレジットカード会社処理装置75は、顧
客Aに貸し出すことのできる金額が十分にあれば、仮出
金処理を行う。 [S411]クレジットカード会社処理装置75は、発
行銀行処理装置72に対して、仮出金処理の結果を通知
する。すなわち、仮出金処理を行ったのであれば、仮出
金処理の内容を通知し、貸し出し可能な金額が不足して
いたのであれば、仮出金処理ができなかった旨を通知す
る。 [S412]発行銀行処理装置72は、小切手管理処
理、振込み保存処理を行う。ここで、振込み保存処理と
は、振り込むべき金額を凍結しておき、いつでも振込み
処理ができるような状態にしておくことである。 [S413]発行銀行処理装置72は、商店Bの端末装
置76からの振込み依頼に応じて行った一連の処理の結
果を、商店Bの端末装置76へ通知する。 [S414]商店Bの店員は、発行銀行処理装置72か
らの結果通知により、代金の納入が保証されたことを確
認すると、商品を顧客Aに発送する。 [S415]顧客Aは、発送されてきた商品が注文通り
の商品であることを確認すると、電子財布装置71を用
いて、支払い承認のメッセージを発行銀行処理装置72
に送る。 [S416]発行銀行処理装置72は、自己の管理する
口座から振込みを行う場合には、本出金処理を行い、ス
テップS423の処理に進む。
【0078】ここで、コルレス銀行の口座から振り込み
を行う場合にはステップS417〜S419の処理が行
われ、クレジットカード会社から振込みを行う場合には
ステップS420〜S422の処理が行われる。 [S417]発行銀行処理装置72は、コルレス銀行の
口座から振込みを行う場合には、コルレス銀行処理装置
74に対して、出金依頼を行う。 [S418]コルレス銀行処理装置74は、出金処理を
行う。 [S419]コルレス銀行処理装置74は、発行銀行処
理装置72に対して、出金処理の結果を通知し、ステッ
プS423の処理に進む。 [S420]発行銀行処理装置72は、クレジットカー
ド会社から振込みを行う場合には、クレジットカード会
社処理装置75に対して、出金依頼を行う。 [S421]クレジットカード会社処理装置75は、出
金処理を行う。 [S422]クレジットカード会社処理装置75は、発
行銀行処理装置72に対して出金処理の結果を通知す
る。 [S423]発行銀行処理装置72は、明細を作成す
る。 [S424]発行銀行処理装置72は、明細書を顧客A
に送付する。 [S425]発行銀行処理装置72は、取引銀行処理装
73に対して、振込み通知を行う。 [S426]取引銀行処理装置73は、振込(入金)
処理を行う。 [S427]取引銀行処理装置73は、振込み完了通知
を端末装置76に対して行う。
【0079】このような手順で電子小切手による支払い
を行うことで、顧客Aが商品を受け取れないという危険
を回避できる。ところで、本実施の形態における説明で
は、連動口座から金銭情報を引き出す場合(電子小切手
では、凍結した後引き出される)を例にとって説明した
が、入金処理においてもほぼ同様の処理を行うことがで
きる。ただし、入金の場合には、利率の高い口座ほどプ
ライオリティが高くなる(最適口座の選択も優先的に行
われる)。そして、基本的には、入金の限度額が無い限
り全額を最もプライオリティの高い口座に入金すればよ
いが、分配た方が顧客の利益となる場合には、複数の口
座に分配して入金することもできる。
【0080】また、プライオリティの設定や最適口座の
選択処理において、各口座が入出金処理の頻度を考慮し
てもよい。すなわち、入出金の頻度が低い口座は、出金
の際の優先度を高く設定する。
【0081】また、上記の説明で電子財布装置が行って
いた処理内容を、パソコンなどの端末装置で実行させる
ことも可能である。さらに、金融機関処理装置が行って
いた処理を、電子財布管理装置に行わせることもでき
る。ただし、電子財布管理装置は顧客の口座を直接管理
していないため、発行金融機関処理装置が行っている自
己の口座に対する処理は発生しない。
【0082】また、発行銀行などの金融機関処理装置が
最適口座の選択機能を有していれば、引出し要求は、A
TMや他の金融機関処理装置から出されたものであって
もよい。この場合、公共料金などの自動引落しの際に
も、連動口座の中の最適な口座から引落しが行われる。
【0083】また、上記の説明では、電子財布装置が口
座を選択する場合には、予め設定されているプライオリ
ティに基づいて行うこととしているが、引出し要求など
の処理要求が出された際に、電子財布装置が最適口座を
計算によって求めることもできる。
【0084】また、上記の説明では、発行銀行などの金
融機関処理装置が口座を選択する際に、処理要求があっ
た際に演算によって最適口座を求めることとしている
が、予めプライオリティを金融機関処理装置内部で設定
しており、そのプライオリティに従って最適口座を選択
することもできる。この場合、そのプライオリティは、
電子財布装置やATMなどの端末装置からの入力により
顧客が自由に設定するともできる。
【0085】また、金融機関処理装置が最適口座を選択
する場合において、どの口座を連動口座とするのかは、
電子財布装置やATMなどの端末装置からの入力によ
り、顧客が自由に設定することができる。
【0086】また、コルレス銀行処理装置において、そ
の銀行内の同一顧客の複数の口座に対する最適口座の選
択をすることもできる。一般的には、各金融機関内での
口座内容の詳細は、他の銀行には開示しない。そのた
め、コルレス銀行に複数の口座がある場合には、コルレ
ス銀行処理装置で最適口座を選択した方が、より的確な
口座選択が可能となる。
【0087】コルレス銀行処理装置で口座を選択する場
合には、コルレス銀行処理装置内に以下の3つの機能を
必要となる。第1は、同一の顧客が開設した複数の口座
に対して優先度を定める優先度設定機能である。第2
は、顧客の所有する金銭情報を操作するための処理要求
があると、複数の口座の中の優先度が高い口座を処理対
象口座として選択する処理対象口座選択機能である。第
3は、所有者が複数の金融機関処理装置に対して開設し
た複数の口座の情報を管理する口座情報管理手段を有す
る金銭情報管理装置(電子財布装置、金融機関処理装
置、金融機関管理装置など)から、特定の顧客の口座を
操作すべき旨の処理要求を受け取ると、処理対象口座選
択機能が選択した処理対象口座の金銭情報に対して、処
理要求に応じた操作を実行する金銭情報操作機能であ
る。これらの機能をコルレス銀行処理装置に持たせるこ
とで、コルレス銀行においても、顧客に最も有利な口座
を選択させることができる。
【0088】なお、上記の各種処理機能は、コンピュー
タによって実現することができる。その場合、各装置が
有すべき機能の処理内容は、コンピュータで読み取り可
能な記録媒体に記録されたプログラムに記述されてお
り、このプログラムをコンピュータで実行することによ
り、上記処理がコンピュータで実現される。コンピュー
タで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記録装置や
半導体メモリ等がある。市場を流通させる場合には、C
D−ROMやフロッピーディスケット等の可搬型記録媒
体にプログラムを格納して流通させたり、ネットワーク
を介して接続されたコンピュータの記憶装置に格納して
おき、ネットワークを通じて他のコンピュータに転送す
ることもできる。コンピュータで実行する際には、コン
ピュータ内のハードディスク装置等にプログラムを格納
しておき、メインメモリにロードして実行する。
【0089】以上のように、複数の金融機関に開設され
た同一顧客の口座を連動させることにより、何れかの連
動口座に十分な残金があれば、資金がショートすること
はない。しかも、顧客が最も利益を受けられる口座が選
択されるため、顧客の余剰資金が有効に運用される。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように本発明のペイメント
システムでは、複数の金融機関に開設された複数の口座
に優先度を設定し、処理要求があった際には優先度の高
い口座を処理対象として処理を実行するようにしたた
め、顧客に有利な順に優先度を設定しておくことで、複
数の金融機関にまたがる複数の口座を連動させ、自動的
に顧客に最も有利となる口座に対して処理を行わせるこ
とができる。
【0091】また、本発明の電子財布装置では、複数の
金融機関に開設された複数の口座に優先度を設定し、処
理要求があった際には優先度の高い口座を処理対象とし
て、処理要求を送信するようにしたため、顧客に有利な
順に優先度を設定しておくことで、複数の金融機関にま
たがる複数の口座から最適な口座を自動選択し、顧客に
最も有利となる口座に対して処理要求を出すことができ
る。
【0092】また、本発明の第1の金融機関処理装置で
は、複数の金融機関に開設された複数の口座に優先度を
設定し、処理要求があった際には、優先度の高い口座が
自己の管理する口座でればその口座を処理対象として処
理を実行し、他の金融機関の口座であれば、その口座を
管理する金融機関処理装置へ処理要求を送信するように
したため、顧客に有利な順に優先度を設定しておくこと
で、複数の金融機関にまたがる複数の口座を連動させ、
自動的に顧客に最も有利となる口座に対して処理を行わ
せることができる。
【0093】また、本発明の第2の金融機関処理装置で
は、金銭情報管理装置から特定の顧客の口座を操作すべ
き旨の処理要求が送信されると、指定された顧客の口座
に対して処理要求に応じた操作を行うようにしたため、
他の金銭情報管理装置が複数の口座を連動させることで
最も有利な口座を決定し、その口座に対する処理要求を
受信した際には、その処理要求に応じた処理を実行する
ことができ、金融機関をまたがって口座を連動させるペ
イメントシステムを有効に機能させることができる。
【0094】また、本発明の電子財布管理装置では、複
数の金融機関に開設された複数の口座に優先度を設定
し、処理要求があった際には優先度の高い口座を処理対
象として、処理要求を送信するようにしたため、顧客に
有利な順に優先度を設定しておくことで、電子財布装置
からその所有者の口座に対する処理要求を受け取った際
には、複数の金融機関にまたがる複数の口座を連動さ
せ、自動的に顧客に最も有利となる口座に対して処理を
行わせることができる。
【0095】また、本発明の口座管理プログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体では、コンピ
ュータに対して、複数の金融機関に開設された複数の口
座に優先度を設定し、処理要求があった際には優先度の
高い口座を処理対象として処理を実行させるようなプロ
グラムが記録されているため、このプログラムをコンピ
ュータで実行させ、顧客に有利な順に優先度を設定して
おくことで、口座に対する処理を行う際には、複数の金
融機関にまたがる複数の口座を連動させ、自動的に顧客
に最も有利となる口座に対して処理を行わせるような処
理をコンピュータに行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の実施の形態のシステム構成図である。
【図3】電子財布装置のメモリ内の情報を示す図であ
る。
【図4】金融機関情報の詳細を示す図である。
【図5】クレジットカード会社情報の詳細を示す図であ
る。
【図6】ハウスカード会社情報の詳細を示す図である。
【図7】口座管理ステータスの例を示す図である。
【図8】引出処理の手順のフローチャートの前半であ
る。
【図9】引出処理の手順のフローチャートの後半であ
る。
【図10】マネー引出し指示入力処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図11】引出し指示メニュー画面の例を示す図であ
る。
【図12】口座選択続行確認処理のフローチャートであ
る。
【図13】結果出力及び続行確認画面の例を示す図であ
る。
【図14】電子財布情報更新処理のフローチャートであ
る。
【図15】必要額確認処理のフローチャートである。
【図16】連動口座登録処理のフローチャートである。
【図17】登録方法指示内容取得処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図18】登録方法選択メニュー画面の例を示す図であ
る。
【図19】連動口座手動登録処理の詳細を示すフローチ
ャートである。
【図20】口座情報及び連動指定入力画面の例を示す図
である。
【図21】プライオリティ手動設定処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図22】口座情報表示及びプライオリティ入力画面の
例を示す図である。
【図23】プライオリティ自動設定処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図24】自動設定を行う際のプライオリティの設定基
準の例を示す図である。
【図25】設定内容及び意志確認画面の例を示す図であ
る。
【図26】プライオリティのホスト連動設定処理の詳細
を示すフローチャートである。
【図27】連動口座とプライオリティとの自動設定処理
の詳細を示すフローチャートである。
【図28】連動指定とプライオリティ設定とをホストと
連動で行う場合の処理の詳細を示すフローチャートであ
る。
【図29】金融機関処理装置が出金口座を選択する場合
の処理手順を示す図である。
【図30】最適引出し口座の選択手順を示す第1のフロ
ーチャートである。
【図31】最適引出し口座の選択手順を示す第2のフロ
ーチャートである。
【図32】最適引出し口座の選択手順を示す第3のフロ
ーチャートである。
【図33】最適引出し口座の選択手順を示す第4のフロ
ーチャートである。
【図34】電子小切手の仮払いによる支払い処理手順を
示す図である。
【符号の説明】 1a,1b 金融機関処理装置 2 口座情報管理手段 3 優先度設定手段 4 処理対象口座選択手段 5 金銭情報操作手段
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図33
【補正方法】変更
【補正内容】
【図33】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図34
【補正方法】変更
【補正内容】
【図34】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G07D 9/00 476

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の金融機関処理装置の口座を管理す
    るペイメントシステムにおいて、 同一の顧客が前記複数の金融機関処理装置に対して開設
    した複数の口座の情報を管理する口座情報管理手段と、 前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定手段
    と、 前記顧客の所有する金銭情報を操作するための処理要求
    があると、前記複数の口座の中の優先度が高い口座を処
    理対象口座として選択する処理対象口座選択手段と、 前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対象口
    座の金銭情報に対して、前記処理要求に応じた操作を実
    行する金銭情報操作手段と、 を有することを特徴とするペイメントシステム。
  2. 【請求項2】 前記処理対象口座選択手段は、前記処理
    要求で要求されている処理が全て完了するまで、前記複
    数の口座の優先度の高い順に前記処理対象口座を順次選
    択し、 前記金銭情報操作手段は、前記処理対象口座選択手段で
    選択された前記処理対象口座の金銭情報に対して、前記
    処理要求に応じた操作を順次実行することを特徴とする
    請求項1記載のペイメントシステム。
  3. 【請求項3】 前記金銭情報操作手段は、前記処理要求
    に応じて、前記処理対象口座からの出金処理を行うこと
    を特徴とする請求項1記載のペイメントシステム。
  4. 【請求項4】 前記金銭情報操作手段は、前記処理要求
    に応じて、前記処理対象口座への入金処理を行うことを
    特徴とする請求項1記載のペイメントシステム。
  5. 【請求項5】 前記金銭情報操作手段は、前記処理要求
    に応じて、前記処理対象口座内の金銭情報の凍結処理を
    行うことを特徴とする請求項1記載のペイメントシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記優先度設定手段は、優先度を設定す
    べき設定対象口座の優先度設定要求があると、前記設定
    対象口座の顧客に対する有利性を示す情報に基づいて算
    出した値を前記設定対象口座の優先度とすることを特徴
    とする請求項1記載のペイメントシステム。
  7. 【請求項7】 前記優先度設定手段は、前記設定対象口
    座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の利率
    を用いることを特徴とする請求項6記載のペイメントシ
    ステム。
  8. 【請求項8】 前記優先度設定手段は、前記設定対象口
    座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の残高
    を用いることを特徴とする請求項6記載のペイメントシ
    ステム。
  9. 【請求項9】 前記優先度設定手段は、前記設定対象口
    座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の種別
    を用いることを特徴とする請求項6記載のペイメントシ
    ステム。
  10. 【請求項10】 金銭情報の授受を行う電子財布装置に
    おいて、 所有者が複数の金融機関処理装置に対して開設した複数
    の口座の情報を管理する口座情報管理手段と、 前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定手段
    と、 前記所有者の口座内の金銭情報を操作するための処理要
    求があると、前記複数の口座の中の優先度が高い口座を
    処理対象口座として選択する処理対象口座選択手段と、 前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対象口
    座が開設されている金融機関処理装置に対して、前記処
    理要求に応じた操作の実行要求を送信する金銭情報操作
    依頼手段と、 を有することを特徴とする電子財布装置。
  11. 【請求項11】 前記処理対象口座選択手段は、前記処
    理要求で要求されている処理が全て完了するまで、前記
    複数の口座の優先度の高い順に前記処理対象口座を順次
    選択し、 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処理対象口座選択手
    段で選択された前記処理対象口座が開設されている金融
    機関処理装置に対して、前記処理要求に応じた操作の実
    行要求を順次送信することを特徴とする請求項10記載
    の電子財布装置。
  12. 【請求項12】 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処
    理要求に応じて、前記処理対象口座からの出金処理要求
    を送信することを特徴とする請求項10記載の電子財布
    装置。
  13. 【請求項13】 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処
    理要求に応じて、前記処理対象口座への入金処理要求を
    送信することを特徴とする請求項10記載の電子財布装
    置。
  14. 【請求項14】 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処
    理要求に応じて、前記処理対象口座内の金銭情報の凍結
    処理要求を送信することを特徴とする請求項10記載の
    電子財布装置。
  15. 【請求項15】 前記優先度設定手段は、優先度を設定
    すべき設定対象口座の優先度設定要求があると、前記設
    定対象口座の顧客に対する有利性を示す情報に基づいて
    算出した値を前記設定対象口座の優先度とすることを特
    徴とする請求項10記載の電子財布装置。
  16. 【請求項16】 前記優先度設定手段は、前記設定対象
    口座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の利
    率を用いることを特徴とする請求項15記載の電子財布
    装置。
  17. 【請求項17】 前記優先度設定手段は、前記設定対象
    口座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の残
    高を用いることを特徴とする請求項15記載の電子財布
    装置。
  18. 【請求項18】 前記優先度設定手段は、前記設定対象
    口座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の種
    別を用いることを特徴とする請求項15記載の電子財布
    装置。
  19. 【請求項19】 金融機関内の顧客口座情報を管理する
    金融機関処理装置において、 同一の顧客が複数の金融機関処理装置に対して開設した
    複数の口座の情報を管理する口座情報管理手段と、 前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定手段
    と、 前記顧客の所有する金銭情報を操作するための処理要求
    があると、前記複数の口座の中の優先度が高い口座を処
    理対象口座として選択する処理対象口座選択手段と、 前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対象口
    座が自己の管理する口座である場合には、前記処理対象
    口座の金銭情報に対して、前記処理要求に応じた操作を
    実行する金銭情報操作手段と、 前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対象口
    座が外部の金融機関の口座である場合には、前記処理対
    象口座が開設されている外部金融機関処理装置に対し
    て、前記処理要求に応じた操作の実行要求を送信する金
    銭情報操作依頼手段と、 を有することを特徴とする金融機関処理装置。
  20. 【請求項20】 前記処理対象口座選択手段は、前記処
    理要求で要求されている処理が全て完了するまで、前記
    複数の口座の優先度の高い順に前記処理対象口座を順次
    選択し、 前記金銭情報操作手段は、前記処理対象口座選択手段で
    選択された前記処理対象口座の金銭情報に対して、前記
    処理要求に応じた操作を順次実行し、 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処理対象口座選択手
    段で選択された前記処理対象口座が開設されている前記
    外部金融機関処理装置に対して、前記処理要求に応じた
    操作の実行要求を順次送信する、 ことを特徴とする請求項19記載の金融機関処理装置。
  21. 【請求項21】 前記金銭情報操作手段は、前記処理要
    求に応じて、前記処理対象口座からの出金処理要求を送
    信し、 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処理要求に応じて、
    前記処理対象口座からの出金処理要求を送信する、 ことを特徴とする請求項19記載の金融機関処理装置。
  22. 【請求項22】 前記金銭情報操作手段は、前記処理要
    求に応じて、前記処理対象口座への入金処理要求を送信
    し、 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処理要求に応じて、
    前記処理対象口座への入金処理要求を送信する、 ことを特徴とする請求項19記載の金融機関処理装置。
  23. 【請求項23】 前記金銭情報操作手段は、前記処理要
    求に応じて、前記処理対象口座内の金銭情報の凍結処理
    要求を送信し、 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処理要求に応じて、
    前記処理対象口座内の金銭情報の凍結処理要求を送信す
    る、 ことを特徴とする請求項19記載の金融機関処理装置。
  24. 【請求項24】 前記優先度設定手段は、優先度を設定
    すべき設定対象口座の優先度設定要求があると、前記設
    定対象口座の顧客に対する有利性を示す情報に基づいて
    算出した値を前記設定対象口座の優先度とすることを特
    徴とする請求項19記載の金融機関処理装置。
  25. 【請求項25】 前記優先度設定手段は、前記設定対象
    口座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の利
    率を用いることを特徴とする請求項24記載の金融機関
    処理装置。
  26. 【請求項26】 前記優先度設定手段は、前記設定対象
    口座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の残
    高を用いることを特徴とする請求項24記載の金融機関
    処理装置。
  27. 【請求項27】 前記優先度設定手段は、前記設定対象
    口座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の種
    別を用いることを特徴とする請求項24記載の金融機関
    処理装置。
  28. 【請求項28】 所有者が複数の金融機関処理装置に対
    して開設した複数の口座の情報を管理する口座情報管理
    手段を有する金銭情報管理装置に接続され、特定の金融
    機関内の顧客口座情報を管理する金融機関処理装置にお
    いて、 前記金銭情報管理装置から、特定の顧客の口座を操作す
    べき旨の処理要求を受け取ると、指定された顧客の口座
    に対して前記処理要求に応じた操作を行う金銭情報操作
    手段、 を有するこをと特徴とする金融機関処理装置。
  29. 【請求項29】 同一の顧客が開設した複数の口座に対
    して優先度を定める優先度設定手段と、 前記顧客の所有する金銭情報を操作するための処理要求
    があると、前記複数の口座の中の優先度が高い口座を処
    理対象口座として選択する処理対象口座選択手段と、を
    さらに有し、 前記金銭情報操作手段は、前記処理対象口座選択手段が
    選択した前記処理対象口座の金銭情報に対して、前記処
    理要求に応じた操作を実行することを特徴とする請求項
    28記載の金融機関処理装置。
  30. 【請求項30】 電子財布装置と他の装置との金銭情報
    の授受を中継する電子財布管理装置において、 前記電子財布装置の所有者が複数の金融機関処理装置に
    対して開設した複数の口座の情報を管理する口座情報管
    理手段と、 前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定手段
    と、 前記複数の口座内の金銭情報を操作するための処理要求
    を前記電子財布装置から受け取ると、前記複数の口座の
    中の優先度が高い口座を処理対象口座として選択する処
    理対象口座選択手段と、 前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対象口
    座が開設されている金融機関処理装置に対して、前記処
    理要求に応じた操作の実行要求を送信する金銭情報操作
    依頼手段と、 を有することを特徴とする電子財布管理装置。
  31. 【請求項31】 前記処理対象口座選択手段は、前記処
    理要求で要求されている処理が全て完了するまで、前記
    複数の口座の優先度の高い順に前記処理対象口座を順次
    選択し、 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処理対象口座選択手
    段で選択された前記処理対象口座が開設されている金融
    機関処理装置に対して、前記処理要求に応じた操作の実
    行要求を順次送信することを特徴とする請求項30記載
    の電子財布管理装置。
  32. 【請求項32】 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処
    理要求に応じて、前記処理対象口座からの出金処理要求
    を送信することを特徴とする請求項30記載の電子財布
    管理装置。
  33. 【請求項33】 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処
    理要求に応じて、前記処理対象口座への入金処理要求を
    送信することを特徴とする請求項30記載の電子財布管
    理装置。
  34. 【請求項34】 前記金銭情報操作依頼手段は、前記処
    理要求に応じて、前記処理対象口座内の金銭情報の凍結
    処理要求を送信することを特徴とする請求項30記載の
    電子財布管理装置。
  35. 【請求項35】 前記優先度設定手段は、優先度を設定
    すべき設定対象口座の優先度設定要求があると、前記設
    定対象口座の顧客に対する有利性を示す情報に基づいて
    算出した値を前記設定対象口座の優先度とすることを特
    徴とする請求項30記載の電子財布管理装置。
  36. 【請求項36】 前記優先度設定手段は、前記設定対象
    口座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の利
    率を用いることを特徴とする請求項35記載の電子財布
    管理装置。
  37. 【請求項37】 前記優先度設定手段は、前記設定対象
    口座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の残
    高を用いることを特徴とする請求項35記載の電子財布
    管理装置。
  38. 【請求項38】 前記優先度設定手段は、前記設定対象
    口座の顧客に対する有利性を示す情報として、口座の種
    別を用いることを特徴とする請求項35記載の電子財布
    管理装置。
  39. 【請求項39】 複数の金融機関処理装置の口座を管理
    するための口座管理プログラムを記録したコンピュータ
    読み取り可能な記録媒体において、 同一の顧客が前記複数の金融機関処理装置に対して開設
    した複数の口座の情報を管理する口座情報管理手段、 前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定手
    段、 前記顧客の所有する金銭情報を操作するための処理要求
    があると、前記複数の口座の中の優先度が高い口座を処
    理対象口座として選択する処理対象口座選択手段、 前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対象口
    座の金銭情報に対して、前記処理要求に応じた操作を実
    行する金銭情報操作手段、 としてコンピュータを機能させることを特徴とする口座
    管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  40. 【請求項40】 金融機関を介した取引を電子財布装置
    内で管理するための口座管理プログラムを記録したコン
    ピュータ読み取り可能な記録媒体において、 所有者が複数の金融機関処理装置に対して開設した複数
    の口座の情報を管理する口座情報管理手段、 前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定手
    段、 前記所有者の口座内の金銭情報を操作するための処理要
    求があると、前記複数の口座の中の優先度が高い口座を
    処理対象口座として選択する処理対象口座選択手段、 前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対象口
    座が開設されている金融機関処理装置に対して、前記処
    理要求に応じた操作の実行要求を送信する金銭情報操作
    依頼手段、 としてコンピュータを機能させることを特徴とする口座
    管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  41. 【請求項41】 金融機関内の顧客口座情報を管理する
    ための口座管理プログラムを記録したコンピュータ読み
    取り可能な記録媒体において、 同一の顧客が複数の金融機関処理装置に対して開設した
    複数の口座の情報を管理する口座情報管理手段、 前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定手段
    と、 前記所有者の口座内の金銭情報を操作するための処理要
    求があると、前記複数の口座の中の優先度が高い口座を
    処理対象口座として選択する処理対象口座選択手段、 前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対象口
    座が自己の管理する口座である場合には、前記処理対象
    口座の金銭情報に対して、前記処理要求に応じた操作を
    実行する金銭情報操作手段、 前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対象口
    座が外部の金融機関の口座である場合には、前記処理対
    象口座が開設されている外部金融機関処理装置に対し
    て、前記処理要求に応じた操作の実行要求を送信する金
    銭情報操作依頼手段、 としてコンピュータを機能させることを特徴とする口座
    管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  42. 【請求項42】 所有者が複数の金融機関処理装置に対
    して開設した複数の口座の情報を管理する口座情報管理
    手段を有する金銭情報管理装置に接続され、特定の金融
    機関内の顧客口座情報を管理するための口座管理プログ
    ラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に
    おいて、 前記金銭情報管理装置から、特定の顧客の口座を操作す
    べき旨の処理要求を受け取ると、指定された顧客の口座
    に対して前記処理要求に応じた操作を行う金銭情報操作
    手段、 としてコンピュータを機能させることを特徴とする口座
    管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
  43. 【請求項43】 電子財布装置と他の装置との金銭情報
    の授受を中継する電子財布管理装置内で前記電子財布装
    置の所有者の口座を管理するための口座管理プログラム
    を記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体におい
    て、 前記電子財布装置の所有者が複数の金融機関処理装置に
    対して開設した複数の口座の情報を管理する口座情報管
    理手段、 前記複数の口座に対して優先度を定める優先度設定手
    段、 前記複数の口座内の金銭情報を操作するための処理要求
    を前記電子財布装置から受け取ると、前記複数の口座の
    中の優先度が高い口座を処理対象口座として選択する処
    理対象口座選択手段、 前記処理対象口座選択手段で選択された前記処理対象口
    座が開設されている金融機関処理装置に対して、前記処
    理要求に応じた操作の実行要求を送信する金銭情報操作
    依頼手段、 としてコンピュータを機能させることを特徴とする口座
    管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
    記録媒体。
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