JPH11259586A - 電子小切手システム、金融情報管理システム、電子小切手管理装置及び電子小切手管理プログラムを記録した媒体 - Google Patents

電子小切手システム、金融情報管理システム、電子小切手管理装置及び電子小切手管理プログラムを記録した媒体

Info

Publication number
JPH11259586A
JPH11259586A JP6274198A JP6274198A JPH11259586A JP H11259586 A JPH11259586 A JP H11259586A JP 6274198 A JP6274198 A JP 6274198A JP 6274198 A JP6274198 A JP 6274198A JP H11259586 A JPH11259586 A JP H11259586A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electronic check
check
electronic
issuing
withdrawal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP6274198A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4176180B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Mori
信行 森
Michihiro Morita
道寛 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Sakura Bank Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Sakura Bank Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd, Sakura Bank Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP06274198A priority Critical patent/JP4176180B2/ja
Priority to EP99900672.9A priority patent/EP1072995B1/en
Priority to PCT/JP1999/000283 priority patent/WO1999046716A1/ja
Publication of JPH11259586A publication Critical patent/JPH11259586A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4176180B2 publication Critical patent/JP4176180B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/04Payment circuits
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/04Payment circuits
    • G06Q20/042Payment circuits characterized in that the payment protocol involves at least one cheque
    • G06Q20/0425Payment circuits characterized in that the payment protocol involves at least one cheque the cheque being electronic only
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G06Q20/00Payment architectures, schemes or protocols
    • G06Q20/38Payment protocols; Details thereof
    • G06Q20/40Authorisation, e.g. identification of payer or payee, verification of customer or shop credentials; Review and approval of payers, e.g. check credit lines or negative lists
    • G06Q20/403Solvency checks

Landscapes

  • Business, Economics & Management (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Accounting & Taxation (AREA)
  • Strategic Management (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Business, Economics & Management (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Finance (AREA)
  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子小切手の利便性を向上させる。 【解決手段】 小切手発行手段11bは、発行要求を受
け取ると、認証情報が付加された電子小切手の組を、振
出し限度額付きで発行する。換金手段10aは、換金要
求があると、振出された金額を顧客口座11aから引き
出し、売手口座12aに入金する。電子小切手保持手段
21は、金融情報管理システム10から発行された複数
の電子小切手を保持する。合計額管理手段22は、それ
までの振出し合計額を保持している。振出し許否判断手
段23は、振出し指令があった場合に、振出し限度額に
基づいて振出しの許否を判断する。電子小切手振出し手
段24は、振出し可の判定が下された場合には、指定さ
れた金額の電子小切手を振出す。電子小切手取得手段3
1は、振出された電子小切手を受け取り、保持する。換
金要求手段32は、換金指令が入力された場合に、換金
要求を発行金融機関側管理装置11へ送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子小切手システ
ム、金融情報管理システム、電子小切手管理装置、及び
電子小切手管理プログラムを記録した媒体に関し、特に
高い利便性を有する電子小切手システム、金融情報管理
システム、電子小切手管理装置、及び電子小切手管理プ
ログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現金に代わる金銭支払い方法として、電
子マネーによる支払い方法がある。電子マネーは、電子
化された金銭情報であり、電子財布装置などに蓄えてお
くことができる。そして、商品の購入などを行った者
は、現金の支払いに代えて、電子的な金銭情報を販売者
側の端末装置などに移転する。販売者は、端末装置に蓄
えた金銭情報を、銀行などの金融機関へ送り現金化す
る。このようにして、現金を用いずに、商取引を行うこ
とが可能となっている。
【0003】ところで、一般社会における金銭支払い方
法として、小切手を用いた支払いがある。小切手を用い
れば、大金を持ち歩く必要がなくなり、現金の盗難など
の危険を回避できる。従来の小切手を大別すると、自己
宛小切手のように小切手の発行機関が責任保証する小切
手と、振出し人の信用をベースとした不渡りの可能性を
持つ小切手(決済不能のリスクを内在した小切手)とが
ある。これらの小切手は、用途に応じて使い分けられて
いる。
【0004】このような小切手による商取引を、電子マ
ネーと同様に電子化された情報(電子小切手)で行うこ
とが考えられている。この場合、電子小切手と電子マネ
ーとの大きな相違点は、例えば電子小切手には、特公平
7−11723号公報の電子通貨システムにあるよう
に、、発行金融機関による認証情報、満了日(提示期
間)、並びに移転毎の追跡記録(一般小切手・手形の裏
書きに相当)が付加されていることである。この情報が
あることにより、電子小切手を受け取った者は、発行金
融機関を介して、電子小切手を換金することができる。
その際に、電子小切手を発行してもらった者の口座から
は、小切手として振出した金額が引き出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電子小
切手は、通常の小切手の場合と同様の問題点があり、利
便性に欠けていた。
【0006】すなわち、自己宛小切手は小切手発行依頼
人の預金口座の残高のうち、小切手の振出し額に相当す
る金額が予め引き出され、1枚の小切手として発行され
るため、決められた1つの用途でしか使用できない。一
方、信用をベースにする一般小切手は、小切手の決済元
となる口座の残高の金額と関係なく好きな金額を振り出
すことが出来るため、信用の低い会社及び個人において
はほとんど流通することが困難な状況である。
【0007】また、従来の小切手は1度書き込まれた金
額は変えられないため、同一金額の有価証券として他人
に譲渡することは出来るが、小切手の金額を分割して譲
渡することが出来ない。従って、一般には譲渡された小
切手は、一旦金融機関に取りたて依頼を行って現金に換
える必要が有り、流通性が極めて低い。
【0008】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、利便性を向上させた電子小切手システムを提
供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、
利便性を向上させて電子小切手の発行及び換金を行う金
融情報管理システムを提供することである。
【0009】また、本発明の他の目的は、利便性の高い
電子小切手を用いた取引をするための電子小切手管理装
置を提供することである。また、本発明の別の目的は、
利便性の高い電子小切手の発行や利用をコンピュータに
よって実現するための電子小切手管理プログラムを記録
した媒体を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、電子的な小切手情報により金銭の授受を
行う電子小切手システムにおいて、認証情報が付加され
た電子小切手の組を、振出し限度額付きで発行する小切
手発行手段と、振出し済の前記電子小切手とともに換金
要求を受け取ると、受け取った前記電子小切手に付加さ
れている前記認証情報に基づいて前記小切手発行手段に
より発行された前記電子小切手であることを確認し、受
け取った前記電子小切手に示された金額を換金する換金
手段と、を具備する金融情報管理システムと、前記金融
情報管理システムより発行された前記電子小切手の組を
保持する電子小切手保持手段と、同一組の前記電子小切
手により振出された金額の合計額を管理する合計額管理
手段と、振出し指令が入力されると、前記合計額に振出
し額を加算した値と前記振出し限度額とを比較し、振出
しの許否を判断する振出し許否判断手段と、前記許否判
断手段により、振出しが許可された場合には、前記電子
小切手に金額情報を付加して出力する電子小切手振出し
手段と、を具備する振出し側電子小切手管理装置と、前
記顧客側電子小切手管理装置が振出した前記電子小切手
を受け取る電子小切手取得手段と、前記金融情報管理シ
ステムへ、前記金額情報が付加された前記電子小切手と
ともに換金要求を出力する換金要求手段と、を具備する
受取側電子小切手管理装置と、を有することを特徴とす
る電子小切手システムが提供される。
【0011】この電子小切手システムによれば、顧客が
小切手の発行要求を金融情報管理システムに送ると、小
切手発行手段により電子小切手の組が振出し限度額付き
で発行される。発行された電子小切手は、振出し側電子
小切手管理装置の電子小切手保持手段によって保持され
る。そして、顧客が振出し側電子小切手管理装置に対
し、振出し指令を入力すると、判断手段により、合計額
に振出し額を加算した値と振出し限度額とが比較され、
振出しの許否が判断される。振出しが許可されれば、電
子小切手振出し手段により、電子小切手が振出される。
振出された電子小切手は、受取側電子小切手管理装置の
電子小切手取得手段で受け取られ、保持される。売手が
換金指令を受取側電子小切手管理装置に入力すると、換
金要求手段から金融情報管理システムへ、換金要求が出
される。すると、金融情報管理システム内の換金手段
が、受け取った電子小切手に付加されている認証情報に
基づいて電子小切手の認証を行い、認証が正常に終了し
たら、受け取った電子小切手に示された金額を換金す
る。
【0012】また、金銭の授受を管理する金融情報管理
システムにおいて、認証情報が付加された電子小切手の
組を、振出し限度額付きで発行する小切手発行手段と、
振出し済の前記電子小切手とともに換金要求を受け取る
と、受け取った前記電子小切手に付加されている前記認
証情報に基づいて前記小切手発行手段により発行された
前記電子小切手であることを確認し、受け取った前記電
子小切手に示された金額を換金する換金手段と、を有す
ることを特徴とする金融情報管理システムが提供され
る。
【0013】このような金融情報管理システムによれ
ば、顧客が小切手の発行要求を金融情報管理システムに
送ると、小切手発行手段により電子小切手の組が振出し
限度額付きで発行される。そして、換金要求を受け取る
と、換金手段が、受け取った電子小切手に付加されてい
る認証情報に基づいて電子小切手の認証を行い、認証が
正常に終了したら、受け取った電子小切手に示された金
額を換金する。
【0014】また、電子的な小切手情報を管理する電子
小切手管理装置において、電子小切手の組を保持する電
子小切手保持手段と、同一組の前記電子小切手により振
出された金額の合計額を管理する合計額管理手段と、振
出し指令が入力されると、前記合計額に振出し額を加算
した値と前記振出し限度額とを比較し、振出しの許否を
判断する振出し許否判断手段と、前記許否判断手段によ
り、振出しが許可された場合には、前記電子小切手に金
額情報を付加して出力する電子小切手振出し手段と、を
有することを特徴とする電子小切手管理装置が提供され
る。
【0015】このような電子小切手管理装置によれば、
振出し指令が入力されると、判断手段により、合計額に
振出し額を加算した値と振出し限度額とが比較され、振
出しの許否が判断される。振出しが許可されれば、電子
小切手振出し手段により、電子小切手が振出される。
【0016】また、電子的な小切手情報により金銭の授
受を行うための電子小切手管理プログラムを記録した媒
体において、認証情報が付加された電子小切手の組を、
振出し限度額付きで発行する小切手発行手段、振出し済
の前記電子小切手とともに換金要求を受け取ると、受け
取った前記電子小切手に付加されている前記認証情報に
基づいて前記小切手発行手段により発行された前記電子
小切手であることを確認し、受け取った前記電子小切手
に示された金額を換金する換金手段、としてコンピュー
タを機能させるための電子小切手管理プログラムを記録
した媒体が提供される。
【0017】この媒体に記録された電子小切手管理プロ
グラムをコンピュータに実行させれば、認証情報が付加
された電子小切手の組を、振出し限度額付きで発行する
小切手発行手段、及び振出し済の電子小切手とともに換
金要求を受け取ると、受け取った電子小切手に付加され
ている認証情報に基づいて小切手発行手段により発行さ
れた電子小切手であることを確認し、受け取った電子小
切手に示された金額を換金する換金手段の各機能が、コ
ンピュータによって実現される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の原理構成図であ
る。本発明の電子小切手システムは、複数の金融機関の
金融情報を管理している金融情報管理システム10、商
品を購入する顧客(買手)Aが所有する振出し側電子小
切手管理装置20、及び商品を販売する商店(売手)B
(商店)が所有する受取側電子小切手管理装置30で構
成される。
【0019】金融情報管理システム10は、電子小切手
を発行する金融機関の所有する発行金融機関側管理装置
11と、商店Bが直接取引をしている金融機関が所有す
る売手取引金融機関側管理装置12とからなる。
【0020】発行金融機関側管理装置11には、顧客口
座11a、小切手発行手段11b、凍結手段11c、出
金手段11dがある。顧客口座11aは、発行金融機関
側管理装置11に対して発行要求を送る顧客Aの預金口
座のデータベースである。小切手発行手段11bは、発
行要求を受け取ると、認証情報が付加された電子小切手
の組を、振出し限度額付きで発行する。このとき、顧客
Aが要求する金額や与信度(顧客Aの信用度を表す数
値)などに基づいて、振出し限度額、振出し限度回数
(再振出しを何回まで認めるか)、及び有効期間を定
め、その情報を電子小切手に付加する。電子小切手は、
要求された枚数分発行される。凍結手段11cは、与信
度に基づいて、顧客口座11a内の残高の一部を凍結す
る。出金手段11dは、換金要求があると、換金要求と
ともに送られてくる振出し済み電子小切手の認証を行
い、正しければ振出された金額を顧客口座11aから引
き出し、電子的な金銭情報として売手取引金融機関側管
理装置12へ送る。
【0021】売手取引金融機関側管理装置12には、売
手口座12aと入金手段12bとがある。売手口座12
aは、振出された電子小切手の換金を求める商店Bの口
座のデータベースである。入金手段12bは、発行金融
機関側管理装置11から送られた金銭情報に基づいて、
電子小切手で振出された金額を売手口座12aに入金す
る。
【0022】なお、小切手の発行金融機関に、売手Bの
口座がある場合には、発行金融機関側管理装置11と売
手取引金融機関側管理装置12とが分れている必要はな
い。また、発行金融機関側管理装置11の出金手段11
dと売手取引金融機関側管理装置12の入金手段12b
とにより、売手Bからの換金要求に応じて顧客口座11
aから売手口座12aへの振込み処理を行う換金手段1
0aが構成されている。
【0023】振出し側電子小切手管理装置20は、電子
小切手保持手段21、合計額管理手段22、振出し許否
判断手段23、及び電子小切手振出し手段24を有して
いる。電子小切手保持手段21は、金融情報管理システ
ム10から発行された複数の電子小切手を保持する。合
計額管理手段22は、1組で発行された複数の電子小切
手の一部が使用される度に、それまでの振出し合計額を
計算し、保持している。振出し許否判断手段23は、顧
客Aから振出し指令があった場合に、振出しの許否を判
断する。許否の判断には、電子小切手の残り枚数、振出
し限度額、有効期間などの情報をもとに判断する。振出
し限度額に関して言えば、今回の振出し額と前回までの
振出し合計額とを加算した額が、振出し限度額を超える
か否かを判断する。振出し限度額を超えてしまうようで
あれば、振出し不可の判定を下し、振出し限度額を超え
ないようであれば、振出し可の判定を下す。電子小切手
振出し手段24は、振出し許否判断手段23により振出
し可の判定が下された場合には、振出し指令で指定され
た金額の電子小切手を受取側電子小切手管理装置30へ
振出す。
【0024】受取側電子小切手管理装置30は、電子小
切手取得手段31、換金要求手段32、及び再振出し手
段33を有している。電子小切手取得手段31は、振出
し側電子小切手管理装置20から振出された電子小切手
を受け取り、保持する。換金要求手段32は、商店Bか
ら換金指令が入力された場合に、電子小切手取得手段3
1が受け取った電子小切手で振出された金銭の換金要求
(例えば、指定口座への振込み要求)を発行金融機関側
管理装置11へ送信する。再振出し手段33は、再振出
し指令が入力された場合に、電子小切手取得手段31が
受け取った電子小切手に裏書きをし、他の電子小切手管
理装置40へ再振出しを行う。ここで裏書きとは、再振
出しを行う者に関する情報を、電子小切手に付加するこ
とである(具体的には、後述する再使用情報領域に各種
情報を設定する)。なお、再振出しを行う際には、最初
に振出された金額を分割して振出すこともできる。すな
わち、電子小切手取得手段31が取得した1枚の電子小
切手を分割し、複数の電子小切手管理装置40に対して
個別に振出すことができる。この場合、分割されて生成
された新たな電子小切手には、新たな小切手IDが振ら
れる。
【0025】このような構成の電子小切手システムにお
いて、電子小切手の使用を望む顧客Aは、自己の口座が
開設されている発行銀行金融機関側管理装置11に対し
て、電子小切手の発行要求を入力する。この発行要求に
は、希望する電子小切手の枚数や使用予定金額が含まれ
る。発行要求は小切手発行手段11bと、凍結手段11
cとで受け取られ、小切手発行手段11bによって電子
小切手が発行されるとともに、凍結手段11cによって
顧客口座11a内の一定の金額が凍結される。小切手発
行手段11bによって発行された電子小切手は、顧客A
の所有する振出し側電子小切手管理装置20に入力さ
れ、電子小切手保持手段21で保持される。
【0026】そして、顧客Aが商店Bへ商品を注文し、
商品の代金を振出し金額とした電子小切手の振出し指令
を、振出し側電子小切手管理装置20へ入力する。する
と、振出し許否判断手段23により、振出しを許可すべ
きか否かが判断される。振出しが許可されれば、電子小
切手振出し手段24が、電子小切手を受取側電子小切手
管理装置30へ送信する。送信された電子小切手は、電
子小切手取得手段31で受け取られる。
【0027】商店Bが電子小切手を換金するには、換金
指令を受取側電子小切手管理装置30へ入力する。する
と、換金要求手段32が発行金融機関側管理装置11に
対して、換金する電子小切手とともに換金要求を送信す
る。換金要求は出金手段11dで受け取られる。出金手
段11dは、送られてきた電子小切手の認証を行った
後、電子小切手の振出し額の金銭情報を顧客口座11a
から引き出し、その金銭情報を売手取引金融機関側管理
装置12へ送る。売手金融機関側管理装置12では、入
金手段12bが売手口座12aへの入金処理を行う。
【0028】一方、商店Bが受け取った電子小切手を他
の者に再度振出すには、再振出し指令を受取側電子小切
手管理装置30へ入力する。すると、再振出し手段33
が、電子小切手取得手段31が保持している電子小切手
に裏書きをして、他の電子小切手に対して振出す。この
とき、必要に応じて、電子小切手が分割して振出され
る。
【0029】以上のように、本発明によれば、顧客が電
子小切手を振出す際に、振出し限度額を超えていないか
どうかが判断されるため、不正に大金の電子小切手が振
出されることがなくなる。しかも、発行金融機関側管理
装置11では、顧客Aの与信度に応じた金額を凍結して
いるため、電子小切手が不渡りになる危険性を低く抑え
ることができる。その一方で、振出し限度額以内であれ
ば自由に使用できるため、非常に便利である。また、再
振出しの際に分割することができるため、振出された際
の金額よりも低い金額の支払いに対しても再振出しを行
うことができる。
【0030】なお、図1で示した構成では、振出し側電
子小切手管理装置20の機能と、受取側電子小切手管理
装置30の機能を別々にして説明しているが、現実に顧
客が電子小切手を使う場合には、1つの電子小切手管理
装置(例えば、電子財布装置や商店に設置された端末装
置など)の中に、振出し側電子小切手管理装置20の機
能と受取側電子小切手管理装置30との機能を備えてい
る。以下の実施の形態の説明における電子財布装置と端
末装置とに関しても、それぞれが、振出し側電子小切手
管理装置20の機能と受取側電子小切手管理装置30の
機能との双方を有しているものとする。
【0031】また、与信度に基づく残高の凍結額、振出
し限度回数及び有効期間は、例えば以下のようにして求
めることができる。
【0032】
【数1】 残高の凍結額=振出し限度額×(100−与信度)÷100 ・・・・・(1)
【0033】
【数2】 振出し限度回数=振出し標準回数× (1+与信度÷100)/(2−与信度÷100) ・・・・・(2)
【0034】
【数3】 有効期間=標準有効期間× (1+与信度÷100)/(2−与信度÷100) ・・・・・(3) ここで、与信度は、0〜100%の範囲で発行金融機関
が発行依頼人に対して評価する信用度である。与信度
は、数値が大きい方が、顧客の信用度が高いことを示し
ている。振出し限度額は、電子小切手の発行依頼人の使
用予定の申請額である。振出し標準回数は、発行金融機
関で予め設定されている(例えば、10回)。標準有効
期間は、発行金融機関で予め設定されている(例えば、
3ヶ月)。
【0035】上記の式によれば、振出し限度回数と有効
期間とは、与信度が0%のときは標準値の1/2とな
り、与信度が50%のときは標準値となり、与信度が1
00%のときは標準値の2倍となる。
【0036】なお、振出し限度回数を、振出し限度額、
または残高の凍結額から算出するようにしてもよい。こ
のときの残高の凍結額は、必ずしも振出し限度額や与信
度に基づいて算出する必要はない。
【0037】次に、本発明の実施の形態を具体的に説明
する。図2は、電子小切手システムの全体構成図であ
る。電子小切手システムは、各装置がネットワーク51
で接続されている。
【0038】発行銀行コンピュータ52は、顧客に対し
て電子小切手を発行する銀行のコンピュータである。電
子財布装置53は、電子小切手などの電子的な金銭情報
を保持し、端末装置54に対して、電子小切手を振り出
すことのできる装置である。端末装置54は、商店Bが
所有しており、電子小切手を電子財布装置53から受け
取ると共に、発行銀行コンピュータ52に対して、電子
小切手の金額を振り込むべき旨の要求を行うことのでき
る装置である。全銀システム55は、発行銀行コンピュ
ータ52と売手取引銀行コンピュータ56との間に設け
られており、多数の銀行間の金銭情報の授受を管理して
いる。売手取引銀行コンピュータ56は、商店Bの取引
銀行のコンピュータである。コルレス銀行コンピュータ
57は、発行銀行との間でコルレス契約が結ばれている
銀行のコンピュータである。クレジット会社コンピュー
タ58は、顧客Aが契約しているクレジット会社のコン
ピュータである。ATM(Automatic Teller's Machine)
59は、ネットワークに直接接続された金融機関の端末
装置である。
【0039】なお、電子財布装置53、端末装置54、
及びATM59も、他の金融機関のコンピュータと同様
にプロセッサ、メモリ及び入出力用インタフェースを有
した一種のコンピュータである。
【0040】このような構成のシステムにおいて、顧客
Aは、まず電子財布装置53、若しくは発行銀行コンピ
ュータ52に直接接続されたATMを用いて、電子小切
手の発行を依頼する。すると、発行銀行コンピュータ5
2によって電子小切手が発行される。電子財布装置53
には、様々な情報が格納されている。
【0041】図3は、電子財布装置53のメモリ内の情
報を示す図である。共通制御部には、電子財布装置53
を動作させるための基本的な制御情報が格納されてい
る。例えば、以下に説明する各種情報のメモリアドレス
などが登録されている。
【0042】電子財布管理情報領域には、電子財布ID
(発行No.)、発行日、有効期間、発行機関名、発行
機関コード、パスワード、電子財布タイプ、最新使用日
時、及び最新使用取引情報が格納されている。電子財布
IDは、この電子財布装置が発行された際に付与される
識別コードである。発行日は、この電子財布装置が発行
された日付である。発行機関名は、この電子財布装置を
発行した機関の名称である。発行機関コードは、発行機
関に付与されている識別コードである。電子財布装置の
パスワードは、この電子財布装置の所有者のみが知って
いる文字列であり、電子財布装置を使用する際の本人確
認に用いられる。電子財布タイプは、使用モードとI/
Oモードとが設定されている。使用モードとは、電子マ
ネーだけを使用する電子財布装置か、決済口座マネー
(小切手・手形)だけを使用する電子財布装置か、若し
くはそれらの両方を使用する電子財布装置かの設定であ
る。I/Oモードは、入出力機能の有無の設定である。
最新使用日時は、取引(照会を含む場合有り)した最新
の年月日と時刻が設定されている。最新使用取引情報に
は、最新の取引の内容が保存されている。
【0043】本人管理情報領域は、プライバシー情報領
域、本人確認情報領域、及びネットワーク管理情報領域
に分けられている。プライバシー情報領域は、所有者本
人の氏名、性別、住所などの情報が格納されている。本
人確認情報領域には、ディジタル署名などの情報が格納
されている。ネットワーク管理情報領域には、ネットワ
ークアドレスや、本人のIDなどが格納されている。
【0044】取引管理情報領域は、取引管理情報制御
部、認証機関情報、取引管理センタ情報、金融機関情
報、クレジットカード、及びハウスカード会社情報から
なる。取引管理情報制御部には、取引管理に必要な各種
情報のメモリアドレスなどが格納されている。認証機関
情報は、認証機関名やその識別コードなどの情報であ
る。取引管理センタ情報は、取引管理センタ名やその識
別コードなどの情報である。金融機関情報は、金融機関
名やその識別コードなどの情報である。クレジットカー
ド会社情報は、クレジットカード会社名やその識別コー
ドなどの情報である。ハウスカード会社情報は、ハウス
カード会社名やその識別コードなどの情報である。
【0045】マネー管理情報領域は、電子マネーの取引
に用いられる領域であり、マネー制御部とマネー管理部
とからなる。マネー管理部には、現在の日付やサブパス
ワードなどが格納されている。マネー管理部には、電子
マネーの残高や支払い時の条件(本人確認をすべきか否
か等)が格納されている。
【0046】小切手・手形管理情報領域は、小切手・ 手
形管理情報制御部、本人小切手情報管理部、及び受取小
切手情報管理部からなる。小切手・手形管理情報制御部
は、小切手や手形を管理するための各種情報のメモリア
ドレスなどが格納されている。本人小切手情報管理部に
は、小切手発行金融機関名や振出し限度額などが格納さ
れている。受取小切手情報管理部には、受け取った小切
手の振り出し元の金融機関名や、振り出し金額などが格
納されている。
【0047】図4は、小切手・手形管理情報領域のデー
タフォーマットを示す第1の図である。この図には、小
切手・ 手形の管理情報制御部と本人小切手情報管理部と
の内容が示されている。
【0048】小切手・ 手形の管理情報制御部は、更にア
ドレスと項目管理部、パスワード管理部に分けられてい
る。アドレスと項目管理部には、振出し情報の共通情報
領域アドレスとその領域の項目管理情報、振出し情報の
使用情報領域アドレスとその領域の項目管理情報、受取
管理情報の受取情報領域アドレスとその領域の項目管理
情報、及び受取情報の再使用情報領域アドレスとその領
域の項目管理情報が格納されている。パスワード管理部
には、サブパスワード、パスワード使用形態及びデジタ
ル署名タイプか格納されている。
【0049】本人小切手情報管理部の共通情報領域に
は、小切手発行金融機関名、金融機関口座情報管理アド
レス、発行日/時刻、振出し限度額、小切手タイプ、小
切手分割モード、自己担保額(凍結情報)、コルレス連
動凍結情報、小切手発行枚数、小切手ID(小切手枚数
分)、小切手有効期間、振出し限度回数、小切手使用済
枚数、及び仮決済小切手情報が格納されている。なお、
仮決済小切手情報な暗号化(ブラインド)されており、
発行銀行コンピュータ52でのみ参照可能なデータであ
る。
【0050】ここで、振出し限度額とは、発行された小
切手に対して使用できる最大金額である。なお、小切手
有効期間を超過するか、振出し限度額を使い切るか、若
しくは発行された小切手を全て使い切ったとき、小切手
発行内容を清算し、新たに小切手の再発行を行うことが
出来る。この際、振出し限度額を使い切っていない場合
には、その差額分を凍結資金から差し引かれる。
【0051】小切手タイプとは、自己宛小切手、連動凍
結小切手、当座小切手、与信度などの小切手属性の設定
である。小切手分割モードとは、小切手を受け取った側
が、再使用(再振出し)する際、取得小切手を分割して
使用できる小切手であるか否かの設定である。さらに分
割して使用できる小切手の場合には、「再振出し小切手
ID(識別子)」が、階層方式、金額連番方式または再
割当方式のいずれであるかの設定もなされる。再振出し
小切手IDの設定方式については後述する(図20〜図
22)。
【0052】自己担保額は、発行銀行で凍結されている
金額を示してる。この金額は、本人の与信度に基づいて
決定されている。与信度が高ければ自己担保額は少なく
てすみ、与信度が低ければ自己担保額は多くなる。
【0053】コルレス連動凍結情報は、コルレス銀行の
預金を凍結した場合に、その銀行名や凍結額などが格納
される。小切手発行枚数は、電子小切手として発行され
た小切手の枚数である。したがって、この枚数を超えて
小切手を振出すことはできない。
【0054】小切手IDは、振出された各小切手を特定
するための識別子であり、不正を防止するため、小切手
No.のように連番ではなく、英数字や記号などで構成
される予測不可能な文字列が付与される。この小切手I
Dは、小切手を再振出しする際には、別の小切手IDが
付与される。
【0055】小切手有効期間は、小切手の振出すことの
できる期間を定めている。この期間を過ぎた後は、小切
手を振出すことはできない。振出し限度回数は、小切手
を振出して、受け取った側(裏書人)が何回使用できる
かを示す。例えば、振出し限度回数に「 1」 を設定した
場合は、最初の振出し人から受け取った者は、他人に再
度振出すことができず、換金(小切手の入金)する必要
がある。なお、振出し限度回数に「0」を設定した場合
は、裏書きの回数に制限はない。
【0056】小切手使用済枚数は、実際に小切手を振出
した枚数を示している(仮払いの小切手も含む)。この
値は、小切手の振出しが行われる度に1ずつカウントア
ップされる。
【0057】仮払い小切手情報は、仮払いした小切手I
Dとアドレスを管理するための情報である。振出し情報
領域には、小切手ID、振出し日/時刻、金額、振出し
先情報、振出しNo.、換金可能日、換金可能有効期
間、振出し用途、仮決済タイプ、本決済予定日、本決済
日/時刻、及び商品受取日/時刻の各情報が、小切手が
振出される度に設定される。
【0058】ここで、振出し先情報は、振出した相手に
関する情報(名称や住所など)が格納されれいる。振出
しNo.は、この小切手が振出された回数が設定され
る。不正を防ぐために設定される番号である(後述の再
振出しNo.も同様)。
【0059】換金可能日は、いつ以降に換金できるのか
が設定されている。この換金可能日以降でなければ、小
切手を受け取った者は換金することが出来ない。なお、
この換金可能日は、振出し相手の承諾を得て設定する必
要がある。
【0060】換金可能有効期間は、振出し時に設定する
換金可能である状態の期限である。この期限は、換金可
能日≦換金可能有効期間≦小切手有効期間の範囲で設定
する。
【0061】振出し用途は、電子コンテンツ商品(電子
情報の内容)の代金、物流商品の代金、取引代金などの
使用用途を示す(後述の再振出し用途も同様)。仮決済
タイプは、仮払い小切手の支払形態を示す。これには、
売手に直接支払うタイプ、売手の取引銀行に支払うタイ
プ、及び取引管理センタに支払うタイプがある。
【0062】本決済予定日は、仮払いにおいて、商品受
取日後、何日までに本決済をする必要があるかを示す。
本決済日/時刻は、仮払いにおいて、本決済を行った日
時を示す。
【0063】商品受取日時は、仮払いにおて、商品
(物、電子コンテンツ)を受け取った日付と時刻を示し
ている。図5は、小切手・手形管理情報領域のデータフ
ォーマットを示す第2の図である。この図には、受取小
切手情報管理部の内容が示されている。
【0064】受取小切手情報管理部は、受取情報領域と
再使用情報領域とから構成されており、受取情報領域
は、さらに振出し元情報と受取情報とに分れている。振
出し元情報には、小切手の国名、国ID、通貨単位、小
切手ID、発行金融機関名、発行金融機関コード、営業
店名、営業店コード、小切手発行日、小切手タイプ、小
切手分割モード、凍結情報、振出し限度回数、換金可能
有効期間、口座No.、振出し日/時刻、振出しNo.
/振出し情報、換金可能日、振出し金額、振出し人認証
情報、及び振出し先情報が設定されている。ここで、振
出し人認証情報は、振出した人の認証情報(ディジタル
署名)である(後述の再振出し人認証情報も同様)。ま
た、口座No.は暗号化されており、発行銀行コンピュ
ータのみが参照できる受取情報には、再振出しID、再
振出し日/時刻、再振出し金額、再振出し人認証情報、
小切手振出し回数、再振出し用途、再振出しNo.、及
び裏書認証情報が含まれる。これらの各情報は、再振出
し電子小切手を受け取った際に保存される。
【0065】再使用情報領域には、再振出し小切手I
D、再振出し日/時刻、再振出し金額、再振出し先情
報、再振出しNo.、再振出し用途、小切手振出し回
数、受取情報領域の小切手アドレス、仮払いタイプ、本
決済予定日、本決済日/時刻、商品、及び受取日/時刻
が含まれる。これらの各情報は、再振出しを行う度に保
存される。
【0066】なお、図3から図5に示したようなデータ
と同様のデータ記憶領域は、商店における端末装置にも
設けられている。以上のような電子小切手システムによ
り、電子小切手を用いた料金の支払お行うことができ
る。この電子小切手による支払い方法としては、以下の
4通りの方法がある。
【0067】図6は、支払い処理手順の第1の例を示す
図である。 [S1]顧客は、商店に対して商品を発注する。商品の
代金は、所有している電子財布装置53により、電子小
切手で支払う。 [S2]その電子小切手は、商店の端末装置54で受け
取られる。そして、商店側では、端末装置54から発行
銀行コンピュータ52に対して、電子小切手のチェック
と、振込み依頼を行う。このとき、自己の口座を指定す
る。 [S3]振込み依頼を受け取った発行銀行コンピュータ
52は、電子小切手の認証情報をチェックし、同行から
発行された電子小切手であることを確認する。確認の
後、自行内の顧客Aの口座から出金処理を行う。ここ
で、顧客Aの口座に十分な預金残高があればステップS
10に進むが、預金残高が不足してる場合には、ステッ
プS4以下の処理を行う。 [S4]発行銀行コンピュータ52は、コルレス銀行コ
ンピュータ57に対して、出金依頼を行う。 [S5]コルレス銀行コンピュータ57は、顧客Aの口
座に十分な預金残高があれば、出金処理を行う。 [S6]コルレス銀行コンピュータ57は、発行銀行コ
ンピュータ52に対して、出金処理の結果を通知する。
すなわち、出金処理を行ったのであれば、出金処理の内
容を通知し、預金残高が不足していたのであれば、出金
処理ができなかった旨を通知する。
【0068】コルレス銀行コンピュータ57からの結果
通知を受けた発行銀行コンピュータ52は、出金処理を
行った旨の通知であればステップS10に進むが、出金
処理が出来なかった旨の通知であれば、ステップS7以
下の処理を行う。 [S7]発行銀行コンピュータ52は、クレジット会社
コンピュータ58に対して、出金依頼を行う。 [S8]クレジット会社コンピュータ58は、顧客Aに
貸し出すことのできる金額が十分にあれば、出金処理を
行う。ここで、クレジット会社コンピュータ58の出金
処理は、クレジット会社が代金を立て替えて支払うため
の処理であり、顧客Aは、後日クレジット会社に立て替
え代金を支払う。 [S9]クレジット会社コンピュータ58は、発行銀行
コンピュータ52に対して、出金処理の結果を通知す
る。すなわち、出金処理を行ったのであれば、出金処理
の内容を通知し、貸し出し可能な金額が不足していたの
であれば、出金処理ができなかった旨を通知する。 [S10]発行銀行コンピュータ52は、小切手管理処
理、振込み(出金)処理、明細作成処理を行う。 [S11]発行銀行コンピュータ52は、商店Bの端末
装置54からの振り込み依頼に応じて行った一連の処理
(ステップS3〜S9)の結果を、商店Bの端末装置5
4へ通知する。 [S12]発行銀行コンピュータ52は、明細書を顧客
Aに送付する。 [S13]発行銀行コンピュータ52は、全銀システム
55に対して振込依頼を行う。 [S14]全銀システム55は、売手取引銀行コンピュ
ータ56に対して、振込み通知を行う。 [S15]売手取引銀行コンピュータ56は、振込(入
金)処理を行う。 [S16]売手取引銀行コンピュータ56は、振込み完
了通知を売手端末装置54に対して行う。 [S17]商店Bの店員は、振込み完了通知の受信を確
認すると、顧客A宛に商品を発送する。
【0069】このようにして、電子小切手を用いて商品
の代金を支払うことができる。なお、この例に示した取
引では、商店側にとっては、代金の受取を確認した後に
商品を発送するため、確実に代金を受け取ることができ
る。ところが、悪質な業者がいた場合には、顧客が商品
を受け取れない可能性がでててくる。そこで、顧客が確
実に商品を受け取れるようにするために、以下のような
処理を行うことができる。
【0070】図7は、支払い処理手順の第2の例を示す
図である。なお、括弧付きのステップ番号で示した処理
(S20、S331,S421)は本処理の変形例であ
るため、後述する。 [S21]顧客は、商店に対して商品を発注する。商品
の代金は、所有している電子財布装置53により、電子
小切手の仮払いを行う。 [S22]その電子小切手は、商店の端末装置54で受
け取られる。そして、商店側では、端末装置54から発
行銀行コンピュータ52に対しして、仮払いの電子小切
手のチェックと、振込み依頼を行う。 [S23]振込み依頼を受け取った発行銀行コンピュー
タ52は、仮払いの電子小切手の認証情報をチェック
し、同行から発行された電子小切手であることを確認す
る。確認の後、自行内の顧客Aの口座から仮出金処理を
行う。仮出金処理の段階では、振り込むべき金額が凍結
されるだけであり、実際の振込みは行われない。ここ
で、顧客Aの口座に十分な預金残高があればステップS
30に進むが、預金残高が不足してる場合には、ステッ
プS24以下の処理を行う。 [S24]発行銀行コンピュータ52は、コルレス銀行
コンピュータ57に対して、仮出金依頼を行う。 [S25]コルレス銀行コンピュータ57は、顧客Aの
口座に十分な預金残高があれば、仮出金処理を行う。 [S26]コルレス銀行コンピュータ57は、発行銀行
コンピュータ52に対して、仮出金処理の結果を通知す
る。すなわち、仮出金処理を行ったのであれば、仮出金
処理の内容を通知し、預金残高が不足していたのであれ
ば、仮出金処理ができなかった旨を通知する。
【0071】コルレス銀行コンピュータ57からの結果
通知を受けた発行銀行コンピュータ52は、仮出金処理
を行った旨の通知であればステップS30に進むが、仮
出金処理が出来なかった旨の通知であれば、ステップS
27以下の処理を行う。 [S27]発行銀行コンピュータ52は、クレジット会
社コンピュータ58に対して、仮出金依頼を行う。 [S28]クレジット会社コンピュータ58は、顧客A
に貸し出すことのできる金額が十分にあれば、仮出金処
理を行う。 [S29]クレジット会社コンピュータ58は、発行銀
行コンピュータ52に対して、仮出金処理の結果を通知
する。すなわち、仮出金処理を行ったのであれば、仮出
金処理の内容を通知し、貸し出し可能な金額が不足して
いたのであれば、仮出金処理ができなかった旨を通知す
る。 [S30]発行銀行コンピュータ52は、小切手管理処
理、振込み保存処理を行う。ここで、振込み保存処理と
は、振り込むべき金額を凍結しておき、いつでも振込み
処理ができるような状態にしておくことである。 [S31]発行銀行コンピュータ52は、商店Bの端末
装置54からの振り込み依頼に応じて行った一連の処理
(ステップS3〜S9)の結果を、商店Bの端末装置5
4へ通知する。 [S32]商店Bの店員は、発行銀行コンピュータ52
からの結果通知により、代金の納入が保証されたことを
確認すると、商品を顧客Aに発送する。 [S33]顧客Aは、発送されてきた商品が注文通りの
商品であることを確認すると、電子財布装置53を用い
て、支払い承認を発行銀行コンピュータ52に送る。 [S34]発行銀行コンピュータ52は、自己の管理す
る口座から振り込みを行う場合には、本出金処理を行
い、ステップS41の処理に進む。
【0072】ここで、コルレス銀行の口座から振り込み
を行う場合にはステップS35〜S37の処理が行わ
れ、クレジット会社から振り込みを行う場合にはステッ
プS38〜S40の処理が行われる。 [S35]発行銀行コンピュータ52は、コルレス銀行
の口座から振り込みを行う場合には、コルレス銀行コン
ピュータ57に対して、出金依頼を行う。 [S36]コルレス銀行コンピュータ57は、出金処理
を行う。 [S37]コルレス銀行コンピュータ57は、発行銀行
コンピュータ52に対して、出金処理の結果を通知し、
ステップS41の処理に進む。 [S38]発行銀行コンピュータ52は、クレジット会
社から振り込みを行う場合には、クレジット会社コンピ
ュータ58に対して、出金依頼を行う。 [S39]クレジット会社コンピュータ58は、出金処
理を行う。 [S40]クレジット会社コンピュータ58は、発行銀
行コンピュータ52に対して出金処理の結果を通知す
る。 [S41]発行銀行コンピュータ52は、明細書を作成
する。 [S42]発行銀行コンピュータ52は、明細書を顧客
Aに送付する。 [S43]発行銀行コンピュータ52は、全銀システム
55に対して振込依頼を行う。 [S44]全銀システム55は、売手取引銀行コンピュ
ータ56に対して、振込み通知を行う。 [S45]売手取引銀行コンピュータ56は、振込(入
金)処理を行う。 [S46]売手取引銀行コンピュータ56は、振込み完
了通知を売手端末装置54に対して行う。
【0073】こようにして電子小切手による支払いを行
うことで、顧客Aが商品を受け取れないという危険を回
避できる。なお、支払い承認がなくても、支払い期日が
到来した際には電子小切手の換金を行うようにしてもよ
い。また、電子小切手の振出し人による支払取消しが行
われた場合は、以後の換金処理を拒絶するようにしても
よい。
【0074】ここで、変形例として、ATM59を介し
て電子小切手の支払い処理を行う場合について説明する
(図7の括弧付きのステップ番号で示した処理を参
照)。まず、上記のステップS21の前に、次のステッ
プS20の処理を行う。 [S20]顧客Aは、電子財布装置53をATM59に
挿入する。
【0075】以後ステップS21からステップS32の
処理を行う。そして、ステップS33の処理に変えて、
次のステップS331の処理を行う。 [S331]顧客Aは、発送されてきた商品が注文通り
の商品であることを確認すると、ATM59を用いて、
支払い承認を発行銀行コンピュータ52に送る。
【0076】以後ステップS34からステップS41の
処理を行う。そして、ステップS42の処理に変えて、
次のステップS421の処理を行う。 [S421]発行銀行コンピュータ52は、明細書の内
容をATM59に送る。そして、ATM59が明細書を
発行する。以後、ステップS43からステップ46の処
理が行われる。
【0077】次に、さらに別の支払方法の例を説明す
る。上記の支払い処理は、振込み依頼を発行銀行に対し
て行う場合の例であるが、売手の取引銀行に対して小切
手の入金処理依頼をすることで、小切手を換金すること
もできる。図8は、支払い処理手順の第3の例を示す図
である。 [S51]顧客Aは、商店Bに対して商品を発注する。
商品の代金は、所有している電子財布装置53により、
電子小切手で支払う。 [S52]その電子小切手は、商店の端末装置54で受
け取られる。そして、商店側では、端末装置54から売
手取引銀行コンピュータ56に対して、小切手入金依頼
を行う。 [S53]売手取引銀行コンピュータ56が、全銀シス
テム55に対して資金請求を行う。 [S54]全銀システム55が、発行銀行コンピュータ
52に対して資金請求を行う。 [S55]発行銀行コンピュータ52が、電子小切手の
認証チェックと、自行内預金の出金処理を行う。ここ
で、顧客Aの口座に十分な預金残高があればステップS
62に進むが、預金残高が不足してる場合には、ステッ
プS56〜S61の処理を行う。 [S56]発行銀行コンピュータ52は、コルレス銀行
コンピュータ57に対して、出金依頼を行う。 [S57]コルレス銀行コンピュータ57は、顧客Aの
口座に十分な預金残高があれば、出金処理を行う。 [S58]コルレス銀行コンピュータ57は、発行銀行
コンピュータ52に対して、出金処理の結果を通知す
る。すなわち、出金処理を行ったのであれば、出金処理
の内容を通知し、預金残高が不足していたのであれば、
出金処理ができなかった旨を通知する。
【0078】コルレス銀行コンピュータ57からの結果
通知を受けた発行銀行コンピュータ52は、出金処理を
行った旨の通知であればステップS62に進むが、出金
処理が出来なかった旨の通知であれば、ステップS59
以下の処理を行う。 [S59]発行銀行コンピュータ52は、クレジット会
社コンピュータ58に対して、仮出金依頼を行う。 [S60]クレジット会社コンピュータ58は、顧客A
に貸し出すことのできる金額が十分にあれば、出金処理
を行う。 [S61]クレジット会社コンピュータ58は、発行銀
行コンピュータ52に対して、出金処理の結果を通知す
る。すなわち、出金処理を行ったのであれば、出金処理
の内容を通知し、貸し出し可能な金額が不足していたの
であれば、出金処理ができなかった旨を通知する。 [S62]発行銀行コンピュータ52は、小切手管理処
理、振込み処理、及び明細作成処理を行う。 [S63]発行銀行コンピュータ52は、明細書を顧客
Aに送付する。 [S64]発行銀行コンピュータ52は、全銀システム
55に対して振込依頼を行う。 [S65]全銀システム55は、売手取引銀行コンピュ
ータ56に対して、振込み通知を行う。 [S66]売手取引銀行コンピュータ56は、振込(入
金)処理を行う。 [S67]売手取引銀行コンピュータ56は、入金通知
を売手端末装置54に対して行う。 [S68]商店Bでは、振込み完了通知の受信を確認す
ると、顧客A宛に商品を発送する。
【0079】このように電子小切手の支払い処理を行う
ことで、売手である商店Bの端末装置54が発行銀行コ
ンピュータ52に直接つなぐことができなくても、自己
の取引銀行を介して電子小切手を換金することができ
る。
【0080】また、顧客Aが、売手取引銀行コンピュー
タ56に対して、電子小切手で支払を行うこともでき
る。その処理を以下に示す。図9は、支払い処理手順の
第4の例を示す図である。 [S71]売手である商店Bから顧客Aに対して請求書
を発送する。 [S72]顧客Aは、商品の代金を、所有している電子
財布装置53により、売手取引銀行コンピュータ56へ
電子小切手で支払う。 [S73]売手取引銀行コンピュータ56が、全銀シス
テム55に対して資金請求を行う。 [S74]全銀システム55が、発行銀行コンピュータ
52に対して資金請求を行う。 [S75]資金請求を受け取った発行銀行コンピュータ
52は、電子小切手の認証情報をチェックし、同行から
発行された電子小切手であることを確認する。確認の
後、自行内の顧客Aの口座から出金処理を行う。ここ
で、顧客Aの口座に十分な預金残高があればステップS
82に進むが、預金残高が不足してる場合には、ステッ
プS76以下の処理を行う。 [S76]発行銀行コンピュータ52は、コルレス銀行
コンピュータ57に対して、出金依頼を行う。 [S77]コルレス銀行コンピュータ57は、顧客Aの
口座に十分な預金残高があれば、出金処理を行う。 [S78]コルレス銀行コンピュータ57は、発行銀行
コンピュータ52に対して、出金処理の結果を通知す
る。すなわち、出金処理を行ったのであれば、出金処理
の内容を通知し、預金残高が不足していたのであれば、
出金処理ができなかった旨を通知する。
【0081】コルレス銀行コンピュータ57からの結果
通知を受けた発行銀行コンピュータ52は、出金処理を
行った旨の通知であればステップS82に進むが、出金
処理が出来なかった旨の通知であれば、ステップS79
〜S81の処理を行う。 [S79]発行銀行コンピュータ52は、クレジット会
社コンピュータ58に対して、出金依頼を行う。 [S80]クレジット会社コンピュータ58は、顧客A
に貸し出すことのできる金額が十分にあれば、出金処理
を行う。 [S81]クレジット会社コンピュータ58は、発行銀
行コンピュータ52に対して、出金処理の結果を通知す
る。すなわち、出金処理を行ったのであれば、出金処理
の内容を通知し、貸し出し可能な金額が不足していたの
であれば、出金処理ができなかった旨を通知する。 [S82]発行銀行コンピュータ52は、小切手管理処
理、振込み(出金)処理、明細作成処理を行う。 [S83]発行銀行コンピュータ52は、明細書を顧客
Aに送付する。 [S84]発行銀行コンピュータ52は、全銀システム
55に対して振込依頼を行う。 [S85]全銀システム55は、売手取引銀行コンピュ
ータ56に対して、振込み通知を行う。 [S86]売手取引銀行コンピュータ56は、振込(入
金)処理を行う。 [S87]売手取引銀行コンピュータ56は、入金通知
を売手端末装置54に対して行う。 [S88]商店Bの店員は、振込み完了通知の受信を確
認すると、顧客A宛に商品を発送する。
【0082】以上のように、電子小切手の支払い処理は
様々な方法が考えられ、売手や顧客の都合に応じて適当
な方法を採用すればよい。次に、電子小切手の発行依頼
処理の詳細を説明する。なお、電子小切手の発行依頼
は、発行銀行コンピュータ52に接続されたATMから
行われる場合と、ネットワークを介して接続された電子
財布装置53から行われる場合とがある。そこで、各々
の場合の処理手順を以下に説明する。
【0083】図10は、ATMによる電子小切手の発行
依頼処理を示すフローチャートである。 [S101]顧客Aが、ATMの「小切手発行メニュ
ー」を選択する。 [S102]顧客Aが、電子財布装置発行済か否かを判
断し、発行済であればステップS103へ進み、発行し
ていなければステップS104へ進む。 [S103]顧客Aが電子財布装置53をATMへ挿入
する。 [S104]顧客Aが、本人確認情報を入力する。 [S105]顧客Aが、振出し発行情報(小切手枚数、
振出し限度額、振出し限度回数、仮払い情報、分割情報
など)を入力する。 [S106]ATMは、発行銀行コンピュータ52へ電
子小切手発行依頼のメッセージを送信する。 [S107]ATMは、発行銀行コンピュータ52から
のメッセージを受信する。 [S108]ATMは、発行銀行コンピュータ52から
のメッセージにエラーメッセージが含まれているか否か
を判断する。エラーメッセージを含むならステップS1
12に進み、エラーメッセージを含まないならステップ
S109に進む。 [S109]ATMは、電子財布装置53を発行済か否
かを判断する。発行済であればステップS113に進
み、未発行であればステップS110に進む。 [S110]ATMは、新しい電子財布装置53に小切
手発行情報を書き込む。 [S111]ATMは、電子財布装置53を発行し、処
理を終了する。 [S112]ATMは、エラー内容を表示装置の画面に
表示する。 [S113]ATMは、電子財布装置53を発行済か否
かを判断する。発行済であればステップS116に進
み、未発行であれば処理を終了する。 [S114]ATMは、電子財布装置53のメモリ情報
をクリアする。 [S115]ATMは、電子財布装置53に小切手発行
情報を書き込む。 [S116]ATMは、挿入された電子財布装置53を
排出し処理を終了する。
【0084】図11は、電子財布装置による電子小切手
の発行依頼処理のフローチャートである。 [S121]顧客Aは、電子財布装置53の「小切手発
行メニュー」を選択する。 [S122]顧客Aが、本人確認情報を入力する。 [S123]顧客Aが、振出し発行情報(小切手枚数、
振出し限度額、振出し限度回数、仮払い情報、分割情報
など)を入力する。 [S124]電子財布装置53は、発行銀行コンピュー
タへ電子小切手発行依頼のメッセージを送信する。 [S125]電子財布装置53は、発行銀行コンピュー
タ52からのメッセージを受信する。 [S126]電子財布装置53は、発行銀行コンピュー
タ52からのメッセージにエラーメッセージが含まれて
いるか否かを判断する。エラーメッセージを含むならス
テップS129に進み、エラーメッセージを含まないな
らステップS127に進む。 [S127]電子財布装置53は、自己のメモリ情報を
クリアする。 [S128]電子財布装置53は、メモリ内にに小切手
発行情報を書き込み、処理を終了する。 [S129]電子財布装置53は、エラーメッセージの
内容を表示装置の画面に表示し、処理を終了する。
【0085】以上のようにして、顧客Aは、電子小切手
の発行依頼を行う。その発行依頼に応じて発行銀行コン
ピュータ52が発行処理を行う。図12は、電子小切手
の発行処理を示すフローチャートの前半である。なお、
電子小切手の発行処理は全て、電子小切手発行依頼のメ
ッセージを受け取った発行銀行コンピュータ52が自動
的に行う処理である。 [S131]ATMもしくは電子財布装置53から、電
子小切手発行依頼のメッセージを受信する。 [S132]本人確認情報内の口座情報に基づき、本人
口座DB(データベース)にアクセスする。 [S133]本人口座が有るか否かを判断する。本人口
座があれがステップS134に進み、本人口座がなけれ
ばステップS137に進む。 [S134]DB内の本人確認情報と、ATMなどから
入力された本人情報とが同一であるか否かを判断する。
同一であればステップS135に進み、同一でなければ
ステップS137に進む。 [S135]本人口座DB内の与信度と、ATMなどか
ら入力された振出し限度額とに基づき、凍結額を算出す
る。 [S136]「凍結額≦残高」であるか否かを判断す
る。口座の残高が足りている場合にはステップS138
に進み、口座の残高が不足している場合にはステップS
137に進む。 [S137]エラー内容を、電子小切手発行依頼を出力
した装置に対して送信する。 [S138]現在の残高から凍結額を引き、新たな残高
とする。 [S139]現在の口座凍結額に新たな凍結額を加算
し、新たな口座凍結額とする。
【0086】図13は、電子小切手の発行処理を示すフ
ローチャートの後半である。 [S140]小切手依頼枚数に基づいて、不連続の小切
手IDを生成する。 [S141]仮決済の使用有りか否かを判断する。仮決
済の使用があればステップS142に進み、仮決済の使
用がなければステップS143に進む。 [S142]仮払いによる仮決済情報の生成を行う。 [S143]分割払いの使用有りか否かを判断する。分
割払いの使用が有ればステップS144に進み、分割払
いの使用がなければステップS145に進む。 [S144]分割情報を生成する。 [S145]与信度、限度額、または凍結額に基づいて
振出し限度回数と有効期間を生成する。 [S146]発行金融機関情報、認証情報を生成する。 [S147]生成された各種情報を管理するための小切
手管理DBを生成する。 [S148]生成された各種情報を含めた小切手発行情
報を、電子小切手発行依頼を出力した装置に対して送信
する。
【0087】このようにして、電子小切手が発行され
る。図14は、振出し(支払い)処理を示すフローチャ
ートの前半である。 [S151]顧客Aが、電子財布装置53の振出しメニ
ューを選択する。 [S152]電子財布装置53が、使用可能な小切手か
否かを判断する。使用可能であると判断されればステッ
プS153に進み、使用不可能であると判断されればス
テップS159に進む。 [S153]電子財布装置53は、現在の日時が小切手
の有効期間内か否かを判断する。有効期間内であればス
テップS154に進み、有効期間外であればステップS
159に進む。 [S154]電子財布装置53は、振出しの入力項目を
表示装置の画面に表示する。 [S155]顧客Aが、本人確認情報を入力する。 [S156]電子財布装置53は、内部のメモリに格納
されている本人確認情報と、入力された本人確認情報が
一致した否かを判断する。一致していればステップS1
57に進み、一致していなければステップS159に進
む。 [S157]顧客Aが、振出し金額を入力する。 [S158]電子財布装置53は、「振出し限度額−振
出した合計額≧入力金額」の条件が充たされているか否
かを判断する。条件が充たされていればステップS16
0に進み、充たされていなければステップS159に進
む。 [S159]電子財布装置53は、エラー内容を表示装
置の画面に表示する。
【0088】図15は、振出し(支払い)処理を示すフ
ローチャートの後半である。 [S160]電子財布装置53が、仮決済の支払いか否
かを判断する。 [S161]電子財布装置53は、仮決済情報を生成
し、その仮決済情報のブラインド処理(暗号化)をす
る。 [S162]顧客Aは、振出し情報(支払い先情報、支
払い用途情報など)を入力する。 [S163]電子財布装置53は、振出し(支払い)情
報を生成する。この振出し情報には、振出し日時、発行
先金融機関情報、小切手タイプ、仮決済情報、有効期
間、分割情報、凍結情報、金額、用途、小切手ID、振
出し元情報などが含まれる。 [S164]電子財布装置53は、振出し履歴情報の生
成を行う。 [S165]電子財布装置53は、電子小切手の振出し
(支払い)処理を行う。 [S166]支払い先の受取り拒否がある否かを判断す
る。受取が拒否された場合には、ステップS168に進
み、受取が拒否されなかった場合には、ステップS16
7に進む。 [S167]電子財布装置53は、内部のメモリの使用
情報と振出し履歴情報の内容を更新し、処理を終了す
る。 [S168]電子財布装置53は、自己のワークメモリ
の情報をクリアし、処理を終了する。
【0089】このようにして、電子小切手の振出しを行
うことができる。なお、上記の振出し処理は、発行銀行
から直接発行された電子小切手の振出し処理である。他
のものから振出された電子小切手を再使用するには、ま
た別の振出し処理を行う必要がある。その処理を以下に
説明する。
【0090】図16は、再振出し処理のフローチャート
の前半である。 [S171]顧客Aは、電子財布装置53の再振出しメ
ニューを選択する。 [S172]電子財布装置53は、再振出し可能な小切
手か否かを判断する。再振出しが可能であればステップ
S173に進み、再振出しが不可能であればステップS
179に進む。 [S173]電子財布装置53は、現在の日時が電子小
切手の有効期間内か否かを判断する。有効期間内であれ
ばステップS174に進み、有効期間外であればステッ
プS175に進む。 [S174]電子財布装置53は、再振出しの入力項目
を表示装置の画面に表示する。 [S175]顧客Aは、本人確認情報を入力する。 [S176]電子財布装置53は、内部のメモリに格納
されている本人確認情報と、入力された本人確認情報が
一致した否かを判断する。一致していればステップS1
77に進み、一致していなければステップS179に進
む。 [S177]顧客Aは、振出し情報(振出し先、支払い
用途)と、支払金額とを入力する。 [S178]電子財布装置53は、「再振出し可能額≧
入力金額」の条件を満たしているか否かを判断する。条
件を満たしていればステップS180に進み、条件を満
たしていなければステップS179に進む。 [S179]電子財布装置53は、エラー内容を表示装
置の画面に表示する。
【0091】図17は、再振出し処理のフローチャート
の後半である。 [S180]電子財布装置は、有効期間の残りの少ない
電子小切手を検索する。最も有効期間の少ない電子小切
手を選択する。 [S181]電子財布装置は、選択した小切手が「小切
手金額>入力金額」の条件を満たしているか否かを判断
する。この条件を満たしていなければステップS182
に進み、条件を満たしていればステップS188に進
む。 [S182]電子財布装置は、選択した電子小切手に基
づく再振出し電子小切手を生成する。 [S183]電子財布装置は、生成した電子小切手の小
切手IDを生成する。 [S184]電子財布装置は、選択した電子小切手の金
額を「0」に設定する。 [S185]電子財布装置は、選択した電子小切手の使
用済フラグを「ON」に設定する。 [S186]電子財布装置は、入力(支払い)金額から
選択した電子小切手の金額を減算し、その値を新たな入
力金額とする。 [S187]電子財布装置は、入力金額が「0」になっ
たか否かを判断する。入力金額が「0」であればステッ
プS191に進み、入力金額が「0」でなければステッ
プS180に戻り、別の電子小切手を検索する。 [S188]電子財布装置は、選択した電子小切手の金
額から入力金額を減算し、新たな電子小切手の金額とす
る。 [S189]電子財布装置は、入力(支払い)金額に基
づいて、再振出し電子小切手を生成する。 [S190]電子財布装置は、再振出し電子電子小切手
に対して付与すべき分割IDを生成する。 [S191]電子財布装置は、再振出し履歴情報を生成
する。 [S192]電子財布装置は、電子小切手の支払い(再
振出し)を行う。 [S193]電子財布装置は、支払い先の受取が正常か
否かを判断する。正常に受け取られていればステップS
195に進み、正常に受け取られていなければステップ
S194に進む。 [S194]電子財布装置は、メモリのワークエリアの
情報をクリアし、処理を終了する。 [S195]電子財布装置は、メモリ内の各種情報を更
新し、処理を終了する。
【0092】このようにして、電子財布装置は、再振出
しすべき電子小切手を自動的に選択し、再振出しを行
う。以上のようにして振出された電子小切手は、売手側
の端末装置で受け取られる。以下に受取り処理の詳細を
説明する。
【0093】図18は、電子小切手の受取り処理のフロ
ーチャートの前半である。この処理は、受取り手側の端
末装置54が実行する処理である。 [S201]振出し側の電子財布装置53からのメッセ
ージを受信する。 [S202]電子小切手の振出しか否かを判断する。電
子小切手の振出しであればステップS203に進み、電
子小切手の振出しでなければステップS204に進む。 [S203]現在の日時が電子小切手の有効期間内か否
かを判断する。有効期間内であればステップS204に
進み、有効期間外であればステップS206に進む。 [S204]電子小切手の最終日から電子小切手受取り
日を減算した値を、有効残存期間として設定する。 [S205]電子小切手の有効残存期間が受取り拒否期
間を超えているか否かを判断する。受取り拒否期間を超
えていればステップS207に進み、受取り拒否期間を
超えていなければステップS206に進む。なお、受取
り拒否期間は、端末装置に予め設定されている期間であ
り、残存期間が極端に短い場合には電子小切手の受取り
を拒否できるようにしたものである。 [S206]振出し元へ受け取り拒否のメッセージを送
信し、処理を終了する。 [S207]有効残存期間が有効アラーム期間を超えて
いるか否かを判断する。有効アラーム期間を超えていれ
ばステップS209に進み、有効アラーム期間を超えて
いなければステップS208に進む。 [S208]電子小切手の有効期間が残り少ない旨のア
ラームを、表示装置の画面に表示する。 [S209]電子小切手の受けとり内容を、内部のメモ
リに格納する。
【0094】図19は、電子小切手の受取り処理のフロ
ーチャートの後半である。 [S210]仮決済使用の振出しか否かを判断する。仮
決済の振出しであればステップS211に進み、仮決済
の振出しでなければステップS214に進む。 [S211]発行元金融機関への送信が可能であるか否
かを判断する。送信が可能であればステップS212に
進み、送信が不可能であればステップS213に進む。 [S212]電子小切手のチェック依頼、及び本決済依
頼のメッセージを発行元金融機関へ通知し、ステップS
217に進む。 [S213]電子小切手のチェック依頼と本決済依頼の
監視フラグをONにし、ステップS220に進む。 [S214]発行元金融機関への送信が可能であるか否
かを判断する。送信が可能であればステップS216に
進み、送信が不可能であればステップS215に進む。 [S215]電子小切手のチェック依頼の監視フラグを
ONにし、ステップS220に進む。 [S216]電子小切手のチェック依頼メッセージを、
発行元金融機関へ通知する。 [S217]応答メッセージを受信する。 [S218]発行元金融機関による電子小切手のチェッ
ク結果が正常であったか否かを判断する。正常であった
ならステップS219に進み、正常でなかったならステ
ップS221に進む。 [S219]電子小切手の情報領域の、正常な小切手で
ある旨のフラグをONにする。 [S220]振出し元へ、受取りが正常に行われた旨の
応答メッセージを通知し、処理を終了する。 [S221]振出し元へ、受取りを拒否する旨のメッセ
ージを通知し、処理を終了する。
【0095】このようにして、端末装置54が電子小切
手を受け取ることができる。なお、上記の例では、電子
小切手の受取り時に有効期間の残りを確認しているが、
電子小切手を受け取った後においても定期的に有効期間
の残りを確認してもよい。この場合、換金前の電子小切
手の有効期間の残りが少なくなると、警告のアラームメ
ッセージが表示装置の画面に表示される。
【0096】最後に、電子小切手を分割再振出しする際
の小切手IDの付与方法について説明する。小切手ID
の付与方法としては、以下の3通りの方法が考えられ
る。図20は、小切手IDの付与方法の第1の例を示す
図である。この図に示しているのは、小切手IDを階層
的に順位追加していく方法である(階層方式)。
【0097】この図において、発行銀行コンピュータに
より発行された状態の電子小切手110は、発行時小切
手ID110aが「100001」であり、最初に振出
されたときの金額110bは「10万円」であったもの
とする。この電子小切手110を2つの電子小切手11
1,112に分割する場合には、元の小切手IDの次
に、連続の番号を階層的に付与する。図の例では、電子
小切手111は、小切手ID111aが「10000
1、1」、金額111bが「9千円」である。また、電
子小切手112は、小切手ID112aが「10000
1、2」、金額112bが「9万1千円」である。同様
に、電子小切手112を分割することもできる。例え
ば、電子小切手112を、2つの電子小切手113,1
14に分割する。図の例では、電子小切手113は、小
切手ID113aが「100001、2、1」、金額1
13bが「9万円」である。また、電子小切手114
は、小切手ID114aが「100001、2、2」、
金額114bが「1千円」である。
【0098】このように小切手IDを付与していくこと
で、電子小切手が分割された履歴を追跡することができ
る。図21は、小切手IDの付与方法の第2の例を示す
図である。これは、小切手の金額に応じた数値範囲を小
切手IDで表し、分割時の金額の配分に応じて、分割後
の小切手IDの数値範囲を定めるものである(金額連番
方式)。
【0099】この図において、発行銀行コンピュータに
より発行された状態の電子小切手120は、小切手ID
120aが「100002、1−100000」であ
り、最初に振出されたときの金額120bは「10万
円」であったものとする。この電子小切手120を2つ
の電子小切手121,122に分割する場合には、元の
小切手IDの次に、金額に応じた数値範囲を付与する。
図の例では、電子小切手121は、小切手ID121a
が「100002、1−9000」、金額121bが
「9千円」である。また、電子小切手122は、小切手
IDが「100002、9001−10000」、金額
122bが「9万1千円」である。同様に、電子小切手
122を2つの電子小切手123,124に分割する
と、電子小切手123は、小切手ID123aが「10
0002、9001−99000」、金額が「9万円」
となる。また、電子小切手124は、小切手ID124
aが「100002、99001−100000」、金
額124bが「1千円」となる。
【0100】このように、元の小切手IDの数値範囲
を、分割後の振出し金額に応じて分割し、分割後の電子
小切手の小切手IDに付与することにより、不正を防止
することができる。すなわち、元の数値範囲「1−10
0000」が分割されていくため、小切手IDの先頭が
「100002」である複数の電子小切手の間で、数値
範囲が重複した小切手が同時に存在することはない。し
たがって、数値範囲が重複した2枚の電子小切手が存在
した場合には、どちらか一方が不正な電子小切手である
ことが分かる。
【0101】図22は、小切手IDの付与方法の第3の
例を示す図である。これは、発行銀行によって、分割時
に再度小切手IDを付与してもらう方法である(再割当
方式)。
【0102】この図において、発行銀行コンピュータに
より発行された状態の電子小切手130は、小切手ID
130aが「100003」であり、最初に振出された
ときの金額130bは「10万円」であったものとす
る。この電子小切手130を2つに分割するには、電子
小切手130を発行銀行に送信し、別の番号が追加され
た2つの電子小切手131,132を受け取る。新たな
番号は、元の小切手IDの前に追加される。図の例で
は、電子小切手131は、小切手ID131aが「10
0009、100003」、金額131bが「9千円」
である。また、電子小切手132は、小切手IDが「1
00010、100003」、金額132bが「9万1
千円」である。同様に、電子小切手132を2つの電子
小切手133,134に分割すると、電子小切手133
は、小切手ID133aが「100100、10001
0、100003」、金額133bが「9万円」とな
る。また、電子小切手134は、小切手ID134aが
「100200、100010、100003」、金額
134bが「1千円」となる。
【0103】なお、この第3の例では、新たに追加され
る番号は、発行銀行が任意に決定する予測できないよう
な番号であり、規則性はない。また、この方法によれ
ば、複数の電子小切手を発行銀行に送り、発行銀行にお
いてそれらの金額を統合するとともに、新たな小切手I
Dが付加された1枚の電子小切手を再発行することもで
きる。統合後の電子小切手を受け取った者は、その電子
小切手を他の者に再振出しすればよい。この場合、元の
電子小切手は、発行銀行において凍結される。
【0104】また、上記の3通りの例においては、小切
手IDを数値のみで示したが、アルファベットなどの他
の文字や記号を用いることも出来る。以上のような電子
小切手システムにより、次のような効果が得られる。
【0105】電子小切手は振出し限度額と与信度に基づ
いて、小切手発行依頼人の口座残高の一部まらは全額を
凍結するので、不渡りのリスクが大幅に低減し、市場に
おける混乱を防止できる。また、振出し限度額内におい
て複数の電子小切手を使用できるため、電子マネーと同
様の利便性を有しており、流通性が高まる。
【0106】また、振出し限度額と振出し人の残高の凍
結額が譲渡された側にも見えるので、電子小切手を受け
取るか否かの判断を正確に行うことができる。また、電
子小切手の小切手IDは、1つ1つが推測困難な不連続
な識別子であるため、他人による電子小切手の偽造を防
止できる。
【0107】また、譲渡された電子小切手は、第3者に
分割譲渡できるため、流通性が高まるとともに、電子マ
ネーと同様に利便性が向上する。また、振出し時に、仮
決済として振出すことができるため、商品の受領を確認
後に本決済をすることができ、代金のみが支払われ、商
品が受け取れないという事態を防ぐことができる。
【0108】なお、上記の処理機能は、コンピュータに
よって実現することができる。その場合、各種コンピュ
ータ、電子財布装置及び端末装置が有すべき機能の処理
内容は、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録
されたプログラムに記述されており、このプログラムを
コンピュータで実行することにより、上記処理がコンピ
ュータで実現される。コンピュータで読み取り可能な記
録媒体としては、磁気記録装置や半導体メモリ等があ
る。市場を流通させる場合には、CD−ROMやフロッ
ピーディスケット等の可搬型記録媒体にプログラムを格
納して流通させたり、ネットワークを介して接続された
コンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワーク
を通じて他のコンピュータに転送することもできる。コ
ンピュータで実行する際には、コンピュータ内のハード
ディスク装置等にプログラムを格納しておき、メインメ
モリにロードして実行する。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子小切手
システムでは、電子小切手の発行時に振出し限度額を定
め、振出し限度額を超えた振出しは行えないようにした
ため、電子小切手の発行要求を出した者の支払い能力を
超えて電子小切手が振出されることがなくなり、不渡り
が防止されるとともに、振出し限度額以内では自由にし
ようできるため、高い利便性を有する。
【0110】また、本発明の金融情報管理システムで
は、電子小切手の発行時に振出し限度額を定めるように
したため、発行要求を出した者の支払い能力に応じて適
当な振出し限度額を定めるた電子小切手を発行し、その
電子小切手を換金することができる。その結果、不渡り
が防止されるとともに、振出し限度額内であれば自由に
使用することができ、利便性の高い電子小切手を発行で
きる。
【0111】また、本発明の電子小切手管理装置では、
振出し限度額を超えた振出しは行えないようにしたた
め、電子小切手の発行要求を出した者の支払い能力を超
えて電子小切手が振出されることがなくなり、不渡りが
防止されるとともに、振出し限度額以内では自由に使用
できるため、利便性の高い電子小切手を使用することが
できる。
【0112】また、本発明の電子小切手管理プログラム
を記録した媒体によれば、電子小切手の発行時に振出し
限度額を定めるような処理をコンピュータに実行させる
ことができため、発行要求を出した者の支払い能力に応
じて適当な振出し限度額を定めることができ、不渡りが
防止されるとともに、振出し限度額内であれば自由に使
用することができ、利便性の高い電子小切手の発行をコ
ンピュータに行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】電子小切手システムの全体構成図である。
【図3】電子財布装置のメモリ内の情報を示す図であ
る。
【図4】小切手・手形管理情報領域のデータフォーマッ
トを示す第1の図である。
【図5】小切手・手形管理情報領域のデータフォーマッ
トを示す第2の図である。
【図6】支払い処理手順の第1の例を示す図である。
【図7】支払い処理手順の第2の例を示す図である。
【図8】支払い処理手順の第3の例を示す図である。
【図9】支払い処理手順の第4の例を示す図である。
【図10】ATMによる電子小切手の発行依頼処理を示
すフローチャートである。
【図11】電子財布装置による電子小切手の発行依頼処
理のフローチャートである。
【図12】電子小切手の発行処理を示すフローチャート
の前半である。
【図13】電子小切手の発行処理を示すフローチャート
の後半である。
【図14】振出し(支払い)処理を示すフローチャート
の前半である。
【図15】振出し(支払い)処理を示すフローチャート
の後半である。
【図16】再振出し処理のフローチャートの前半であ
る。
【図17】再振出し処理のフローチャートの後半であ
る。
【図18】電子小切手の受取り処理のフローチャートの
前半である。
【図19】電子小切手の受取り処理のフローチャートの
後半である。
【図20】小切手IDの付与方法の第1の例を示す図で
ある。
【図21】小切手IDの付与方法の第2の例を示す図で
ある。
【図22】小切手IDの付与方法の第3の例を示す図で
ある。
【符号の説明】
10 金融情報管理システム 10a 換金手段 11 発行金融機関側管理装置 11a 顧客口座 11b 小切手発行手段 11c 凍結手段 11d 出金手段 12 売手取引金融機関側管理装置 12a 売手口座 12b 入金手段 20 振出し側電子小切手管理装置 21 電子小切手保持手段 22 合計額管理手段 23 許否判断手段 24 電子小切手振出し手段 30 受取側電子小切手管理装置 31 電子小切手取得手段 32 換金要求手段 33 再振出し手段
【手続補正書】
【提出日】平成11年4月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項22
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項28
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項32
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】このような小切手による商取引を、電子マ
ネーと同様に電子化された情報(電子小切手)で行うこ
とが考えられている。この場合、電子小切手と電子マネ
ーとの大きな相違点は、例えば電子小切手には、特公平
7−11723号公報の電子通貨システムにあるよう
に、発行金融機関による認証情報、満了日(提示期
間)、並びに移転毎の追跡記録(一般小切手・手形の裏
書きに相当)が付加されていることである。この情報が
あることにより、電子小切手を受け取った者は、発行金
融機関を介して、電子小切手を換金することができる。
その際に、電子小切手を発行してもらった者の口座から
は、小切手として振出した金額が引き出される。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の原理構成図であ
る。本発明の電子小切手システムは、複数の金融機関の
金融情報を管理している金融情報管理システム10、商
品を購入する顧客(買手)Aが所有する振出し側電子小
切手管理装置20、及び商品を販売する商店(売手)B
が所有する受取側電子小切手管理装置30で構成され
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】このような構成の電子小切手システムにお
いて、電子小切手の使用を望む顧客Aは、自己の口座が
開設されている発行金融機関側管理装置11に対して、
電子小切手の発行要求を入力する。この発行要求には、
希望する電子小切手の枚数や使用予定金額が含まれる。
発行要求は小切手発行手段11bと、凍結手段11cと
で受け取られ、小切手発行手段11bによって電子小切
手が発行されるとともに、凍結手段11cによって顧客
口座11a内の一定の金額が凍結される。小切手発行手
段11bによって発行された電子小切手は、顧客Aの所
有する振出し側電子小切手管理装置20に入力され、電
子小切手保持手段21で保持される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】商店Bが電子小切手を換金するには、換金
指令を受取側電子小切手管理装置30へ入力する。する
と、換金要求手段32が発行金融機関側管理装置11に
対して、換金する電子小切手とともに換金要求を送信す
る。換金要求は出金手段11dで受け取られる。出金手
段11dは、送られてきた電子小切手の認証を行った
後、電子小切手の振出し額の金銭情報を顧客口座11a
から引き出し、その金銭情報を売手取引金融機関側管理
装置12へ送る。売手取引金融機関側管理装置12で
は、入金手段12bが売手口座12aへの入金処理を行
う。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】発行銀行コンピュータ52は、顧客に対し
て電子小切手を発行する銀行のコンピュータである。電
子財布装置53は、電子小切手などの電子的な金銭情報
を保持し、端末装置54に対して、電子小切手を振出す
ことのできる装置である。端末装置54は、商店Bが所
有しており、電子小切手を電子財布装置53から受け取
ると共に、発行銀行コンピュータ52に対して、電子小
切手の金額を振り込むべき旨の要求を行うことのできる
装置である。全銀システム55は、発行銀行コンピュー
タ52と売手取引銀行コンピュータ56との間に設けら
れており、多数の銀行間の金銭情報の授受を管理してい
る。売手取引銀行コンピュータ56は、商店Bの取引銀
行のコンピュータである。コルレス銀行コンピュータ5
7は、発行銀行との間でコルレス契約が結ばれている銀
行のコンピュータである。クレジット会社コンピュータ
58は、顧客Aが契約しているクレジット会社のコンピ
ュータである。ATM(Automatic Teller's Machine)5
9は、ネットワークに直接接続された金融機関の端末装
置である。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】このような構成のシステムにおいて、顧客
Aは、まず電子財布装置53、しくは発行銀行コンピ
ュータ52に直接接続されたATMを用いて、電子小切
手の発行を依頼する。すると、発行銀行コンピュータ5
2によって電子小切手が発行される。電子財布装置53
には、様々な情報が格納されている。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】電子財布管理情報領域には、電子財布ID
(発行No.)、発行日、有効期間、発行機関名、発行
機関コード、パスワード、電子財布タイプ、最新使用日
時、及び最新使用取引情報が格納されている。電子財布
IDは、この電子財布装置が発行された際に付与される
識別コードである。発行日は、この電子財布装置が発行
された日付である。発行機関名は、この電子財布装置を
発行した機関の名称である。発行機関コードは、発行機
関に付与されている識別コードである。電子財布装置の
パスワードは、この電子財布装置の所有者のみが知って
いる文字列であり、電子財布装置を使用する際の本人確
認に用いられる。電子財布タイプは、使用モードとI/
Oモードとが設定されている。使用モードとは、電子マ
ネーだけを使用する電子財布装置か、決済口座マネー
(小切手・手形)だけを使用する電子財布装置か、
くはそれらの両方を使用する電子財布装置かの設定であ
る。I/Oモードは、入出力機能の有無の設定である。
最新使用日時は、取引(照会を含む場合有り)した最新
の年月日と時刻が設定されている。最新使用取引情報に
は、最新の取引の内容が保存されている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】小切手・手形管理情報領域は、小切手・ 手
形管理情報制御部、本人小切手情報管理部、及び受取小
切手情報管理部からなる。小切手・手形管理情報制御部
は、小切手や手形を管理するための各種情報のメモリア
ドレスなどが格納されている。本人小切手情報管理部に
は、小切手発行金融機関名や振出し限度額などが格納さ
れている。受取小切手情報管理部には、受け取った小切
手の振出し元の金融機関名や、振出し金額などが格納さ
れている。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】小切手・ 手形の管理情報制御部は、さら
アドレスと項目管理部、パスワード管理部に分けられて
いる。アドレスと項目管理部には、振出し情報の共通情
報領域アドレスとその領域の項目管理情報、振出し情報
の使用情報領域アドレスとその領域の項目管理情報、受
取管理情報の受取情報領域アドレスとその領域の項目管
理情報、及び受取情報の再使用情報領域アドレスとその
領域の項目管理情報が格納されている。パスワード管理
部には、サブパスワード、パスワード使用形態及びデジ
タル署名タイプ格納されている。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】本人小切手情報管理部の共通情報領域に
は、小切手発行金融機関名、金融機関口座情報管理アド
レス、発行日/時刻、振出し限度額、小切手タイプ、小
切手分割モード、自己担保額(凍結情報)、コルレス連
動凍結情報、小切手発行枚数、小切手ID(小切手枚数
分)、小切手有効期間、振出し限度回数、小切手使用済
枚数、及び仮決済小切手情報が格納されている。なお、
仮決済小切手情報暗号化(ブラインド)されており、
発行銀行コンピュータ52でのみ参照可能なデータであ
る。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】ここで、振出し限度額とは、発行された小
切手に対して使用できる最大金額である。なお、小切手
有効期間を超過するか、振出し限度額を使い切るか、
しくは発行された小切手を全て使い切ったとき、小切手
発行内容を清算し、新たに小切手の再発行を行うことが
出来る。この際、振出し限度額を使い切っていない場合
には、その差額分を凍結資金から差し引かれる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】自己担保額は、発行銀行で凍結されている
金額を示してる。この金額は、本人の与信度に基づい
て決定されている。与信度が高ければ自己担保額は少な
くてすみ、与信度が低ければ自己担保額は多くなる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】コルレス連動凍結情報は、コルレス銀行の
預金を凍結した場合に、その銀行名や凍結額などが格納
される。小切手発行枚数は、電子小切手として発行され
た小切手の枚数である。従って、この枚数を超えて小切
手を振出すことはできない。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】商品受取日時/時刻は、仮払いにおて、
商品(物、電子コンテンツ)を受け取った日付と時刻を
示している。図5は、小切手・手形管理情報領域のデー
タフォーマットを示す第2の図である。この図には、受
取小切手情報管理部の内容が示されている。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】受取小切手情報管理部は、受取情報領域と
再使用情報領域とから構成されており、受取情報領域
は、さらに振出し元情報と受取情報とに分れている。振
出し元情報には、小切手の国名、国ID、通貨単位、小
切手ID、発行金融機関名、発行金融機関コード、営業
店名、営業店コード、小切手発行日、小切手タイプ、小
切手分割モード、凍結情報、振出し限度回数、換金可能
有効期間、口座No.、振出し日/時刻、振出しNo.
/振出し情報、換金可能日、振出し金額、振出し人認証
情報、及び振出し先情報が設定されている。ここで、振
出し人認証情報は、振出した人の認証情報(ディジタル
署名)である(後述の再振出し人認証情報も同様)。ま
た、口座No.は暗号化されており、発行銀行コンピュ
ータのみが参照できる受取情報には、再振出しID、再
振出し日/時刻、再振出し金額、再振出し人認証情報、
小切手振出し回数、再振出し用途、再振出しNo.、及
び裏書認証情報が含まれる。これらの各情報は、再振
出し電子小切手を受け取った際に保存される。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】再使用情報領域には、再振出し小切手I
D、再振出し日/時刻、再振出し金額、再振出し先情
報、再振出しNo.、再振出し用途、小切手振出し回
数、受取情報領域の小切手アドレス、仮払いタイプ、本
決済予定日、本決済日/時刻、及び商品受取日/時刻が
含まれる。これらの各情報は、再振出しを行う度に保存
される。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正内容】
【0066】なお、図3から図5に示したようなデータ
と同様のデータ記憶領域は、商店における端末装置にも
設けられている。以上のような電子小切手システムによ
り、電子小切手を用いた料金の支払いを行うことができ
る。この電子小切手による支払い方法としては、以下の
4通りの方法がある。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0068
【補正方法】変更
【補正内容】
【0068】コルレス銀行コンピュータ57からの結果
通知を受けた発行銀行コンピュータ52は、出金処理を
行った旨の通知であればステップS10に進むが、出金
処理が出来なかった旨の通知であれば、ステップS7以
下の処理を行う。 [S7]発行銀行コンピュータ52は、クレジット会社
コンピュータ58に対して、出金依頼を行う。 [S8]クレジット会社コンピュータ58は、顧客Aに
貸し出すことのできる金額が十分にあれば、出金処理を
行う。ここで、クレジット会社コンピュータ58の出金
処理は、クレジット会社が代金を立て替えて支払うため
の処理であり、顧客Aは、後日クレジット会社に立て替
え代金を支払う。 [S9]クレジット会社コンピュータ58は、発行銀行
コンピュータ52に対して、出金処理の結果を通知す
る。すなわち、出金処理を行ったのであれば、出金処理
の内容を通知し、貸し出し可能な金額が不足していたの
であれば、出金処理ができなかった旨を通知する。 [S10]発行銀行コンピュータ52は、小切手管理処
理、振込み(出金)処理、明細作成処理を行う。 [S11]発行銀行コンピュータ52は、商店Bの端末
装置54からの振込み依頼に応じて行った一連の処理
(ステップS3〜S9)の結果を、商店Bの端末装置5
4へ通知する。 [S12]発行銀行コンピュータ52は、明細書を顧客
Aに送付する。 [S13]発行銀行コンピュータ52は、全銀システム
55に対して振込依頼を行う。 [S14]全銀システム55は、売手取引銀行コンピュ
ータ56に対して、振込み通知を行う。 [S15]売手取引銀行コンピュータ56は、振込
(入金)処理を行う。 [S16]売手取引銀行コンピュータ56は、振込み完
了通知を売手端末装置54に対して行う。 [S17]商店Bの店員は、振込み完了通知の受信を確
認すると、顧客A宛に商品を発送する。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】このようにして、電子小切手を用いて商品
の代金を支払うことができる。なお、この例に示した取
引では、商店側にとっては、代金の受取を確認した後に
商品を発送するため、確実に代金を受け取ることができ
る。ところが、悪質な業者がいた場合には、顧客が商品
を受け取れない可能性がでてくる。そこで、顧客が確実
に商品を受け取れるようにするために、以下のような処
理を行うことができる。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】コルレス銀行コンピュータ57からの結果
通知を受けた発行銀行コンピュータ52は、仮出金処理
を行った旨の通知であればステップS30に進むが、仮
出金処理が出来なかった旨の通知であれば、ステップS
27以下の処理を行う。 [S27]発行銀行コンピュータ52は、クレジット会
社コンピュータ58に対して、仮出金依頼を行う。 [S28]クレジット会社コンピュータ58は、顧客A
に貸し出すことのできる金額が十分にあれば、仮出金処
理を行う。 [S29]クレジット会社コンピュータ58は、発行銀
行コンピュータ52に対して、仮出金処理の結果を通知
する。すなわち、仮出金処理を行ったのであれば、仮出
金処理の内容を通知し、貸し出し可能な金額が不足して
いたのであれば、仮出金処理ができなかった旨を通知す
る。 [S30]発行銀行コンピュータ52は、小切手管理処
理、振込み保存処理を行う。ここで、振込み保存処理と
は、振り込むべき金額を凍結しておき、いつでも振込み
処理ができるような状態にしておくことである。 [S31]発行銀行コンピュータ52は、商店Bの端末
装置54からの振込み依頼に応じて行った一連の処理
(ステップS3〜S9)の結果を、商店Bの端末装置5
4へ通知する。 [S32]商店Bの店員は、発行銀行コンピュータ52
からの結果通知により、代金の納入が保証されたことを
確認すると、商品を顧客Aに発送する。 [S33]顧客Aは、発送されてきた商品が注文通りの
商品であることを確認すると、電子財布装置53を用い
て、支払い承認を発行銀行コンピュータ52に送る。 [S34]発行銀行コンピュータ52は、自己の管理す
る口座から振込みを行う場合には、本出金処理を行い、
ステップS41の処理に進む。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0072
【補正方法】変更
【補正内容】
【0072】ここで、コルレス銀行の口座から振込みを
行う場合にはステップS35〜S37の処理が行われ、
クレジット会社から振込みを行う場合にはステップS3
8〜S40の処理が行われる。 [S35]発行銀行コンピュータ52は、コルレス銀行
の口座から振込みを行う場合には、コルレス銀行コンピ
ュータ57に対して、出金依頼を行う。 [S36]コルレス銀行コンピュータ57は、出金処理
を行う。 [S37]コルレス銀行コンピュータ57は、発行銀行
コンピュータ52に対して、出金処理の結果を通知し、
ステップS41の処理に進む。 [S38]発行銀行コンピュータ52は、クレジット会
社から振込みを行う場合には、クレジット会社コンピュ
ータ58に対して、出金依頼を行う。 [S39]クレジット会社コンピュータ58は、出金処
理を行う。 [S40]クレジット会社コンピュータ58は、発行銀
行コンピュータ52に対して出金処理の結果を通知す
る。 [S41]発行銀行コンピュータ52は、明細書を作成
する。 [S42]発行銀行コンピュータ52は、明細書を顧客
Aに送付する。 [S43]発行銀行コンピュータ52は、全銀システム
55に対して振込依頼を行う。 [S44]全銀システム55は、売手取引銀行コンピュ
ータ56に対して、振込み通知を行う。 [S45]売手取引銀行コンピュータ56は、振込
(入金)処理を行う。 [S46]売手取引銀行コンピュータ56は、振込み完
了通知を売手端末装置54に対して行う。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0073
【補正方法】変更
【補正内容】
【0073】こようにして電子小切手による支払いを
行うことで、顧客Aが商品を受け取れないという危険を
回避できる。なお、支払い承認がなくても、支払い期日
が到来した際には電子小切手の換金を行うようにしても
よい。また、電子小切手の振出し人による支払取消しが
行われた場合は、以後の換金処理を拒絶するようにして
もよい。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】コルレス銀行コンピュータ57からの結果
通知を受けた発行銀行コンピュータ52は、出金処理を
行った旨の通知であればステップS62に進むが、出金
処理が出来なかった旨の通知であれば、ステップS59
以下の処理を行う。 [S59]発行銀行コンピュータ52は、クレジット会
社コンピュータ58に対して、仮出金依頼を行う。 [S60]クレジット会社コンピュータ58は、顧客A
に貸し出すことのできる金額が十分にあれば、出金処理
を行う。 [S61]クレジット会社コンピュータ58は、発行銀
行コンピュータ52に対して、出金処理の結果を通知す
る。すなわち、出金処理を行ったのであれば、出金処理
の内容を通知し、貸し出し可能な金額が不足していたの
であれば、出金処理ができなかった旨を通知する。 [S62]発行銀行コンピュータ52は、小切手管理処
理、振込み処理、及び明細作成処理を行う。 [S63]発行銀行コンピュータ52は、明細書を顧客
Aに送付する。 [S64]発行銀行コンピュータ52は、全銀システム
55に対して振込依頼を行う。 [S65]全銀システム55は、売手取引銀行コンピュ
ータ56に対して、振込み通知を行う。 [S66]売手取引銀行コンピュータ56は、振込
(入金)処理を行う。 [S67]売手取引銀行コンピュータ56は、入金通知
を売手端末装置54に対して行う。 [S68]商店Bでは、振込み完了通知の受信を確認す
ると、顧客A宛に商品を発送する。
【手続補正30】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0081
【補正方法】変更
【補正内容】
【0081】コルレス銀行コンピュータ57からの結果
通知を受けた発行銀行コンピュータ52は、出金処理を
行った旨の通知であればステップS82に進むが、出金
処理が出来なかった旨の通知であれば、ステップS79
〜S81の処理を行う。 [S79]発行銀行コンピュータ52は、クレジット会
社コンピュータ58に対して、出金依頼を行う。 [S80]クレジット会社コンピュータ58は、顧客A
に貸し出すことのできる金額が十分にあれば、出金処理
を行う。 [S81]クレジット会社コンピュータ58は、発行銀
行コンピュータ52に対して、出金処理の結果を通知す
る。すなわち、出金処理を行ったのであれば、出金処理
の内容を通知し、貸し出し可能な金額が不足していたの
であれば、出金処理ができなかった旨を通知する。 [S82]発行銀行コンピュータ52は、小切手管理処
理、振込み(出金)処理、明細作成処理を行う。 [S83]発行銀行コンピュータ52は、明細書を顧客
Aに送付する。 [S84]発行銀行コンピュータ52は、全銀システム
55に対して振込依頼を行う。 [S85]全銀システム55は、売手取引銀行コンピュ
ータ56に対して、振込み通知を行う。 [S86]売手取引銀行コンピュータ56は、振込
(入金)処理を行う。 [S87]売手取引銀行コンピュータ56は、入金通知
を売手端末装置54に対して行う。 [S88]商店Bの店員は、振込み完了通知の受信を確
認すると、顧客A宛に商品を発送する。
【手続補正31】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0083
【補正方法】変更
【補正内容】
【0083】図10は、ATMによる電子小切手の発行
依頼処理を示すフローチャートである。 [S101]顧客Aが、ATMの「小切手発行メニュ
ー」を選択する。 [S102]顧客Aが、電子財布装置発行済か否かを判
断し、発行済であればステップS103へ進み、発行し
ていなければステップS104へ進む。 [S103]顧客Aが電子財布装置53をATMへ挿入
する。 [S104]顧客Aが、本人確認情報を入力する。 [S105]顧客Aが、振出し発行情報(小切手枚数、
振出し限度額、振出し限度回数、仮払い情報、分割情報
など)を入力する。 [S106]ATMは、発行銀行コンピュータ52へ電
子小切手発行依頼のメッセージを送信する。 [S107]ATMは、発行銀行コンピュータ52から
のメッセージを受信する。 [S108]ATMは、発行銀行コンピュータ52から
のメッセージにエラーメッセージが含まれているか否か
を判断する。エラーメッセージを含むならステップS1
12に進み、エラーメッセージを含まないならステップ
S109に進む。 [S109]ATMは、電子財布装置53を発行済か否
かを判断する。発行済であればステップS114に進
み、未発行であればステップS110に進む。 [S110]ATMは、新しい電子財布装置53に小切
手発行情報を書き込む。 [S111]ATMは、電子財布装置53を発行し、処
理を終了する。 [S112]ATMは、エラー内容を表示装置の画面に
表示する。 [S113]ATMは、電子財布装置53を発行済か否
かを判断する。発行済であればステップS116に進
み、未発行であれば処理を終了する。 [S114]ATMは、電子財布装置53のメモリ情報
をクリアする。 [S115]ATMは、電子財布装置53に小切手発行
情報を書き込む。 [S116]ATMは、挿入された電子財布装置53を
排出し処理を終了する。
【手続補正32】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0084
【補正方法】変更
【補正内容】
【0084】図11は、電子財布装置による電子小切手
の発行依頼処理のフローチャートである。 [S121]顧客Aは、電子財布装置53の「小切手発
行メニュー」を選択する。 [S122]顧客Aが、本人確認情報を入力する。 [S123]顧客Aが、振出し発行情報(小切手枚数、
振出し限度額、振出し限度回数、仮払い情報、分割情報
など)を入力する。 [S124]電子財布装置53は、発行銀行コンピュー
52へ電子小切手発行依頼のメッセージを送信する。 [S125]電子財布装置53は、発行銀行コンピュー
タ52からのメッセージを受信する。 [S126]電子財布装置53は、発行銀行コンピュー
タ52からのメッセージにエラーメッセージが含まれて
いるか否かを判断する。エラーメッセージを含むならス
テップS129に進み、エラーメッセージを含まないな
らステップS127に進む。 [S127]電子財布装置53は、自己のメモリ情報を
クリアする。 [S128]電子財布装置53は、メモリ内にに小切手
発行情報を書き込み、処理を終了する。 [S129]電子財布装置53は、エラーメッセージの
内容を表示装置の画面に表示し、処理を終了する。
【手続補正33】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】以上のようにして、顧客Aは、電子小切手
の発行依頼を行う。その発行依頼に応じて発行銀行コン
ピュータ52が発行処理を行う。図12は、電子小切手
の発行処理を示すフローチャートの前半である。なお、
電子小切手の発行処理は全て、電子小切手発行依頼のメ
ッセージを受け取った発行銀行コンピュータ52が自動
的に行う処理である。 [S131]ATMもしくは電子財布装置53から、電
子小切手発行依頼のメッセージを受信する。 [S132]本人確認情報内の口座情報に基づき、本人
口座DB(データベース)にアクセスする。 [S133]本人口座がるか否かを判断する。本人口
座があれステップS134に進み、本人口座がなけれ
ばステップS137に進む。 [S134]DB内の本人確認情報と、ATMなどから
入力された本人情報とが同一であるか否かを判断する。
同一であればステップS135に進み、同一でなければ
ステップS137に進む。 [S135]本人口座DB内の与信度と、ATMなどか
ら入力された振出し限度額とに基づき、凍結額を算出す
る。 [S136]「凍結額≦残高」であるか否かを判断す
る。口座の残高が足りている場合にはステップS138
に進み、口座の残高が不足している場合にはステップS
137に進む。 [S137]エラー内容を、電子小切手発行依頼を出力
した装置に対して送信する。 [S138]現在の残高から凍結額を引き、新たな残高
とする。 [S139]現在の口座凍結額に新たな凍結額を加算
し、新たな口座凍結額とする。
【手続補正34】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0086
【補正方法】変更
【補正内容】
【0086】図13は、電子小切手の発行処理を示すフ
ローチャートの後半である。 [S140]小切手依頼枚数に基づいて、不連続の小切
手IDを生成する。 [S141]仮決済の使用有りか否かを判断する。仮決
済の使用があればステップS142に進み、仮決済の使
用がなければステップS143に進む。 [S142]仮払いによる仮決済情報の生成を行う。 [S143]分割払いの使用有りか否かを判断する。分
割払いの使用がればステップS144に進み、分割払
いの使用がなければステップS145に進む。 [S144]分割情報を生成する。 [S145]与信度、限度額、または凍結額に基づいて
振出し限度回数と有効期間を生成する。 [S146]発行金融機関情報、認証情報を生成する。 [S147]生成された各種情報を管理するための小切
手管理DBを生成する。 [S148]生成された各種情報を含めた小切手発行情
報を、電子小切手発行依頼を出力した装置に対して送信
する。
【手続補正35】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正内容】
【0087】このようにして、電子小切手が発行され
る。図14は、振出し(支払い)処理を示すフローチャ
ートの前半である。 [S151]顧客Aが、電子財布装置53の振出しメニ
ューを選択する。 [S152]電子財布装置53が、使用可能な小切手か
否かを判断する。使用可能であると判断されればステッ
プS153に進み、使用不可能であると判断されればス
テップS159に進む。 [S153]電子財布装置53は、現在の日時が小切手
の有効期間内か否かを判断する。有効期間内であればス
テップS154に進み、有効期間外であればステップS
159に進む。 [S154]電子財布装置53は、振出しの入力項目を
表示装置の画面に表示する。 [S155]顧客Aが、本人確認情報を入力する。 [S156]電子財布装置53は、内部のメモリに格納
されている本人確認情報と、入力された本人確認情報が
一致した否かを判断する。一致していればステップS1
57に進み、一致していなければステップS159に進
む。 [S157]顧客Aが、振出し金額を入力する。 [S158]電子財布装置53は、「振出し限度額−振
出した合計額≧入力金額」の条件がたされているか否
かを判断する。条件が充たされていればステップS16
(図15に示す)に進み、たされていなければステ
ップS159に進む。 [S159]電子財布装置53は、エラー内容を表示装
置の画面に表示する。
【手続補正36】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0088
【補正方法】変更
【補正内容】
【0088】図15は、振出し(支払い)処理を示すフ
ローチャートの後半である。 [S160]電子財布装置53が、仮決済の支払いか否
かを判断する。仮決済の支払いの場合には、ステップS
161に進み、そうでない場合には、ステップS162
に進む。 [S161]電子財布装置53は、仮決済情報を生成
し、その仮決済情報のブラインド処理(暗号化)をす
る。 [S162]顧客Aは、振出し情報(支払い先情報、支
払い用途情報など)を入力する。 [S163]電子財布装置53は、振出し(支払い)情
報を生成する。この振出し情報には、振出し日時、発行
先金融機関情報、小切手タイプ、仮決済情報、有効期
間、分割情報、凍結情報、金額、用途、小切手ID、振
出し元情報などが含まれる。 [S164]電子財布装置53は、振出し履歴情報の生
成を行う。 [S165]電子財布装置53は、電子小切手の振出し
(支払い)処理を行う。 [S166]支払い先の受取り拒否がある否かを判断す
る。受取が拒否された場合には、ステップS168に進
み、受取が拒否されなかった場合には、ステップS16
7に進む。 [S167]電子財布装置53は、内部のメモリの使用
情報と振出し履歴情報の内容を更新し、処理を終了す
る。 [S168]電子財布装置53は、自己のワークメモリ
の情報をクリアし、処理を終了する。
【手続補正37】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0090
【補正方法】変更
【補正内容】
【0090】図16は、再振出し処理のフローチャート
の前半である。 [S171]顧客Aは、電子財布装置53の再振出しメ
ニューを選択する。 [S172]電子財布装置53は、再振出し可能な小切
手か否かを判断する。再振出しが可能であればステップ
S173に進み、再振出しが不可能であればステップS
179に進む。 [S173]電子財布装置53は、現在の日時が電子小
切手の有効期間内か否かを判断する。有効期間内であれ
ばステップS174に進み、有効期間外であればステッ
プS179に進む。 [S174]電子財布装置53は、再振出しの入力項目
を表示装置の画面に表示する。 [S175]顧客Aは、本人確認情報を入力する。 [S176]電子財布装置53は、内部のメモリに格納
されている本人確認情報と、入力された本人確認情報が
一致した否かを判断する。一致していればステップS1
77に進み、一致していなければステップS179に進
む。 [S177]顧客Aは、振出し情報(振出し先、支払い
用途)と、支払金額とを入力する。 [S178]電子財布装置53は、「再振出し可能額≧
入力金額」の条件を満たしているか否かを判断する。条
件を満たしていればステップS180に進み、条件を満
たしていなければステップS179に進む。 [S179]電子財布装置53は、エラー内容を表示装
置の画面に表示する。
【手続補正38】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】図18は、電子小切手の受取り処理のフロ
ーチャートの前半である。この処理は、受取り手側の端
末装置54が実行する処理である。 [S201]振出し側の電子財布装置53からのメッセ
ージを受信する。 [S202]電子小切手の振出しか否かを判断する。電
子小切手の振出しであればステップS203に進み、電
子小切手の振出しでなければステップS206に進む。 [S203]現在の日時が電子小切手の有効期間内か否
かを判断する。有効期間内であればステップS204に
進み、有効期間外であればステップS206に進む。 [S204]電子小切手の最終日から電子小切手受取り
日を減算した値を、有効残存期間として設定する。 [S205]電子小切手の有効残存期間が受取り拒否期
間を超えているか否かを判断する。受取り拒否期間を超
えていればステップS207に進み、受取り拒否期間を
超えていなければステップS206に進む。なお、受取
り拒否期間は、端末装置に予め設定されている期間であ
り、残存期間が極端に短い場合には電子小切手の受取り
を拒否できるようにしたものである。 [S206]振出し元へ受取り拒否のメッセージを送信
し、処理を終了する。 [S207]有効残存期間が有効アラーム期間を超えて
いるか否かを判断する。有効アラーム期間を超えていれ
ばステップS209に進み、有効アラーム期間を超えて
いなければステップS208に進む。 [S208]電子小切手の有効期間が残り少ない旨のア
ラームを、表示装置の画面に表示する。 [S209]電子小切手の受取り内容を、内部のメモリ
に格納する。
【手続補正39】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0100
【補正方法】変更
【補正内容】
【0100】このように、元の小切手IDの数値範囲
を、分割後の振出し金額に応じて分割し、分割後の電子
小切手の小切手IDに付与することにより、不正を防止
することができる。すなわち、元の数値範囲「1−10
0000」が分割されていくため、小切手IDの先頭が
「100002」である複数の電子小切手の間で、数値
範囲が重複した小切手が同時に存在することはない。
って、数値範囲が重複した2枚の電子小切手が存在した
場合には、どちらか一方が不正な電子小切手であること
が分かる。
【手続補正40】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】電子小切手は振出し限度額と与信度に基づ
いて、小切手発行依頼人の口座残高の一部まは全額を
凍結するので、不渡りのリスクが大幅に低減し、市場に
おける混乱を防止できる。また、振出し限度額内におい
て複数の電子小切手を使用できるため、電子マネーと同
様の利便性を有しており、流通性が高まる。
【手続補正41】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0109
【補正方法】変更
【補正内容】
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子小切手
システムでは、電子小切手の発行時に振出し限度額を定
め、振出し限度額を超えた振出しは行えないようにした
ため、電子小切手の発行要求を出した者の支払い能力を
超えて電子小切手が振出されることがなくなり、不渡り
が防止されるとともに、振出し限度額以内では自由に使
できるため、高い利便性を有する。
【手続補正42】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正43】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正44】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正45】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正46】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正47】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正48】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図11
【補正方法】変更
【補正内容】
【図11】
【手続補正49】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図12
【補正方法】変更
【補正内容】
【図12】
【手続補正50】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】

Claims (56)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子的な小切手情報により金銭の授受を
    行う電子小切手システムにおいて、 認証情報が付加された電子小切手の組を、振出し限度額
    付きで発行する小切手発行手段と、振出し済の前記電子
    小切手とともに換金要求を受け取ると、受け取った前記
    電子小切手に付加されている前記認証情報に基づいて前
    記小切手発行手段により発行された前記電子小切手であ
    ることを確認し、受け取った前記電子小切手に示された
    金額を換金する換金手段と、を具備する金融情報管理シ
    ステムと、 前記金融情報管理システムより発行された前記電子小切
    手の組を保持する電子小切手保持手段と、同一組の前記
    電子小切手により振出された金額の合計額を管理する合
    計額管理手段と、振出し指令が入力されると、前記合計
    額に振出し額を加算した値と前記振出し限度額とを比較
    し、振出しの許否を判断する振出し許否判断手段と、前
    記許否判断手段により、振出しが許可された場合には、
    前記電子小切手に金額情報を付加して出力する電子小切
    手振出し手段と、を具備する振出し側電子小切手管理装
    置と、 前記顧客側電子小切手管理装置が振出した前記電子小切
    手を受け取る電子小切手取得手段と、前記金融情報管理
    システムへ、前記金額情報が付加された前記電子小切手
    とともに換金要求を出力する換金要求手段と、を具備す
    る受取側電子小切手管理装置と、 を有することを特徴とする電子小切手システム。
  2. 【請求項2】 前記金融情報管理システムの前記換金手
    段は、前記換金要求として、特定の口座への振込みが指
    定された場合には、指定された口座に、前記振出し済電
    子小切手に示された金額を振込むことを特徴とする請求
    項1記載の電子小切手システム。
  3. 【請求項3】 前記金融情報管理システムの前記小切手
    発行手段は、電子小切手の発行依頼者に対応して予め設
    定されている与信度に基づいて、前記振出し限度額を決
    定することを特徴とする請求項1記載の電子小切手シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記金融情報管理システムは、電子小切
    手の発行依頼者の口座残高の中の所定の金額を凍結する
    凍結手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の
    電子小切手システム。
  5. 【請求項5】 前記金融情報管理システムの前記凍結手
    段は、電子小切手の発行依頼者の与信度に基づいて、凍
    結すべき金額を決定することを特徴とする請求項4記載
    の電子小切手システム。
  6. 【請求項6】 前記金融情報管理システムの前記小切手
    発行手段は、発行する電子小切手に対して、不規則な文
    字列を識別子として付加することを特徴とする請求項1
    記載の電子小切手システム。
  7. 【請求項7】 前記金融情報管理システムの前記小切手
    発行手段は、発行する電子小切手に対して、いつまで使
    用できるのかを示す有効期間の情報を付加し、 前記振出し側電子小切手管理装置の前記許否判断手段
    は、振出し指令が入力されると、現在の時刻が前記有効
    期間内であるか否かを判断し、前記有効期間外であれば
    前記電子小切手の振出しを不許可とすることを特徴とす
    る請求項1記載の電子小切手システム。
  8. 【請求項8】 前記金融情報管理システムは、電子小切
    手を繰り返し再移転できる回数を定めた振出し限度回数
    を生成し、前記振出し限度回数を前記電子小切手に付加
    する振出し限度回数設定手段を更に有し、 前記受取側電子小切手管理装置は、再振出し指令を受け
    ると、前記電子小切手取得手段が受け取った前記電子小
    切手の再振出し回数が、前記再振出し限度回数内である
    か否かを判断する再振出し回数判断手段と、再振出し回
    数判断手段により前記再振出し限度回数内であると判断
    された場合には、前記電子小切手の再振出しを行う再振
    出し手段と、を更に有することを特徴とする請求項1記
    載の電子小切手システム。
  9. 【請求項9】 前記金融情報管理システムの前記振出し
    限度回数設定手段は、電子小切手の発行依頼者に対応し
    て予め設定されている与信度に基づいて、前記振出し限
    度回数を算出することを特徴とする請求項8記載の電子
    小切手システム。
  10. 【請求項10】 前記金融情報管理システムの前記振出
    し限度回数設定手段は、電子小切手の振出し限度額に基
    づいて、前記振出し限度回数を算出することを特徴とす
    る請求項8記載の電子小切手システム。
  11. 【請求項11】 前記金融情報管理システムの前記振出
    し限度回数設定手段は、電子小切手を発行する際の凍結
    額に基づいて、前記振出し限度回数を算出することを特
    徴とする請求項8記載の電子小切手システム。
  12. 【請求項12】 前記受取側電子小切手管理装置は、前
    記電子小切手を複数に分割して振出すことを可能にする
    ための分割情報を生成し、前記電子小切手を前記分割情
    報に基づいた電子小切手による再振出しを行う再振出し
    手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の電子
    小切手システム。
  13. 【請求項13】 前記受取側電子小切手管理装置の前記
    再振出し手段は、前記電子小切手を分割して再振出しを
    する際に、前記電子小切手に付与されている分割前の識
    別子に、さらに新たな識別子を階層的に追加して、分割
    後の新分割電子小切手の識別子とすることを特徴とする
    請求項12記載の電子小切手システム。
  14. 【請求項14】 前記振出し側電子小切手管理装置の前
    記電子小切手振出し手段は、前記電子小切手を振出す際
    に、振出し額の金銭に対応する数値範囲を示す情報を識
    別子として用い、 前記受取側電子小切手管理装置の前記再振出し手段は、
    前記電子小切手を分割して再振出しをする際には、重複
    部分が発生しないように、分割後の金額の配分に応じて
    前記数値範囲を分配し、分配された前記数値範囲を前記
    既分割電子小切手の識別子に置き換えることを特徴とす
    る請求項12記載の電子小切手システム。
  15. 【請求項15】 前記金融情報管理システムは、分割要
    求とともに前記電子小切手を受け取ると、前記電子小切
    手を凍結し、新たな識別子を付加した新たな分割電子小
    切手を前記分割要求を出力した装置に送り返す電子小切
    手分割手段をさらに有し、 前記受取側電子小切手管理装置の前記再振出し手段は、
    前記電子小切手を分割して再振出しをする際には、前記
    分割要求とともに前記電子小切手を前記金融情報管理シ
    ステムへ渡し、前記金融情報管理システムより前記分割
    電子小切手を受け取り、前記分割電子小切手を振出すこ
    とを特徴とする請求項12記載の電子小切手システム。
  16. 【請求項16】 前記金融情報管理システムは、統合要
    求とともに複数の前記電子小切手を受け取ると、複数の
    前記電子小切手を統合し、新たな識別子を付加した統合
    済電子小切手を、前記統合要求を出力した装置に送り返
    す電子小切手統合手段をさらに有し、 前記受取側電子小切手管理装置の前記再振出し手段は、
    複数の前記電子小切手を統合して再振出しをする際に
    は、前記統合要求とともに複数の前記電子小切手を前記
    金融情報管理システムへ渡し、前記金融情報管理システ
    ムより前記統合済電子小切手を受け取り、前記統合済電
    子小切手を振出すことを特徴とする請求項12記載の電
    子小切手システム。
  17. 【請求項17】 前記金融情報管理システムの前記換金
    手段は、仮決済である旨の情報が付加された前記電子小
    切手に関する換金要求に関しては、前記電子小切手の振
    出し人による支払承認が行われた場合、または支払期日
    が到来した場合に換金処理を行い、 前記振出し側電子小切手管理装置の前記電子小切手振出
    し手段は、仮決済の振出し指令が入力された場合には、
    仮決済である旨の情報を付加して前記電子小切手を出力
    する、 ことを特徴とする請求項1記載の電子小切手システム。
  18. 【請求項18】 前記金融情報管理システムの前記換金
    手段は、仮決済である旨の情報が付加された前記電子小
    切手に関する換金要求に関しては、前記電子小切手の振
    出し人による支払取消しが行われた場合は、以後の換金
    処理を拒絶する、 前記振出し側電子小切手管理装置の前記電子小切手振出
    し手段は、仮決済の振出し指令が入力された場合には、
    仮決済である旨の情報を付加して前記電子小切手を出力
    する、 ことを特徴とする請求項1記載の電子小切手システム。
  19. 【請求項19】 電子的な小切手情報により金銭の授受
    を行う電子小切手システムにおいて、 認証情報が付加された電子小切手の組を、有効期間付き
    で発行する小切手発行手段と、振出し済の前記電子小切
    手とともに換金要求を受け取ると、受け取った前記電子
    小切手に付加されている前記認証情報に基づいて前記小
    切手発行手段により発行された前記電子小切手であるこ
    と、及び前記有効期間内であることを確認し、受け取っ
    た前記電子小切手に示された金額を換金する換金手段
    と、を具備する金融情報管理システムと、 前記金融情報管理システムより発行された前記電子小切
    手の組を保持する電子小切手保持手段と、振出し指令が
    入力されると、現在の時刻が前記有効期間内であるか否
    かを判断し、前記有効期間内であれば振出しを許可する
    振出し許否判断手段と、前記許否判断手段により、振出
    しが許可された場合には、前記電子小切手に金額情報を
    付加して出力する電子小切手振出し手段と、を具備する
    振出し側電子小切手管理装置と、 前記顧客側電子小切手管理装置が振出した前記電子小切
    手を受け取る電子小切手取得手段と、前記金融情報管理
    システムへ、前記金額情報が付加された前記電子小切手
    とともに換金要求を出力する換金要求手段と、を具備す
    る受取側電子小切手管理装置と、 を有することを特徴とする電子小切手システム。
  20. 【請求項20】 前記金融情報管理システムの前記小切
    手発行手段は、発行依頼者の与信度に基づいて有効期間
    を決定することを特徴とする請求項19記載の電子小切
    手システム。
  21. 【請求項21】 前記受取側電子小切手管理装置の前記
    電子小切手取得手段は、有効期間の残りが予め設定され
    た値より少ない前記電子小切手に関しては、受取りを拒
    否することを特徴とする請求項19記載の電子小切手シ
    ステム。
  22. 【請求項22】 前記受取側電子小切手管理装置は、有
    効期間の残りが予め設定された値より少ない場合には、
    警告メッセージを表示する警告手段を更に有することを
    特徴とする請求項19記載の電子小切手システム。
  23. 【請求項23】前記受取側電子小切手管理装置は、再振
    出し指令を受けると、前記電子小切手取得手段が受け取
    った前記電子小切手の再振出しを行う再振出し手段をさ
    らに有することを特徴とする請求項19記載の電子小切
    手システム。
  24. 【請求項24】 前記受取側電子小切手管理装置の前記
    再振出し手段は、前記有効期間の残りが少ない前記電子
    小切手を優先して再振出しをすることを特徴とする請求
    項23記載の電子小切手システム。
  25. 【請求項25】 金銭の授受を管理する金融情報管理シ
    ステムにおいて、 認証情報が付加された電子小切手の組を、振出し限度額
    付きで発行する小切手発行手段と、 振出し済の前記電子小切手とともに換金要求を受け取る
    と、受け取った前記電子小切手に付加されている前記認
    証情報に基づいて前記小切手発行手段により発行された
    前記電子小切手であることを確認し、受け取った前記電
    子小切手に示された金額を換金する換金手段と、 を有することを特徴とする金融情報管理システム。
  26. 【請求項26】 前記換金手段は、前記換金要求とし
    て、特定の口座への振込みが指定された場合には、指定
    された口座に、前記振出し済電子小切手に示された金額
    を振込むことを特徴とする請求項25記載の金融情報管
    理システム。
  27. 【請求項27】 前記小切手発行手段は、電子小切手の
    発行依頼者に対応して予め設定されている与信度に基づ
    いて、前記振出し限度額を決定することを特徴とする請
    求項25記載の金融情報管理システム。
  28. 【請求項28】 電子小切手の発行依頼者の口座残高の
    中の所定の金額を凍結する凍結手段を更に有することを
    特徴とする請求項25記載の金融情報管理システム。
  29. 【請求項29】 前記凍結手段は、電子小切手の発行依
    頼者の与信度に基づいて、凍結すべき金額を決定するこ
    とを特徴とする請求項27記載の金融情報管理システ
    ム。
  30. 【請求項30】 前記小切手発行手段は、発行する前記
    電子小切手に対して、不規則な文字列を識別子として付
    加することを特徴とする請求項25記載の金融情報管理
    システム。
  31. 【請求項31】 前記小切手発行手段は、発行する電子
    小切手に対して、いつまで使用できるのかを示す有効期
    間の情報を付加することを特徴とする請求項25記載の
    金融情報管理システム。
  32. 【請求項32】 電子小切手を繰り返し再移転できる回
    数を定めた振出し限度回数を生成し、前記振出し限度回
    数を前記電子小切手に付加する振出し限度回数設定手段
    を更に有することを特徴とする請求項25記載の金融情
    報管理システム。
  33. 【請求項33】 前記振出し限度回数設定手段は、電子
    小切手の発行依頼者に対応して予め設定されている与信
    度に基づいて、前記振出し限度回数を算出することを特
    徴とする請求項32記載の金融情報管理システム。
  34. 【請求項34】 前記振出し限度回数設定手段は、電子
    小切手の振出し限度額に基づいて、前記振出し限度回数
    を算出することを特徴とする請求項32記載の金融情報
    管理システム。
  35. 【請求項35】 前記振出し限度回数設定手段は、電子
    小切手を発行する際の凍結額に基づいて、前記振出し限
    度回数を算出することを特徴とする請求項32記載の金
    融情報管理システム。
  36. 【請求項36】 分割要求とともに前記電子小切手を受
    け取ると、前記電子小切手を複数の既分割電子小切手に
    分割し、それぞれに新たな識別子を付加して、前記分割
    要求を出力した装置に送り返す電子小切手分割手段をさ
    らに有することを特徴とする請求項25記載の金融情報
    管理システム。
  37. 【請求項37】 統合要求とともに複数の前記電子小切
    手を受け取ると、複数の前記電子小切手を統合し、新た
    な識別子を付加した統合済電子小切手を、前記統合要求
    を出力した装置に送り返す電子小切手統合手段をさらに
    有することを特徴とする請求項25記載の金融情報管理
    システム。
  38. 【請求項38】 前記換金手段は、仮決済である旨の情
    報が付加された前記電子小切手に関する換金要求に関し
    ては、前記電子小切手の発行依頼者による支払承認が行
    われた場合に限り換金処理を行うことを特徴とする請求
    項25記載の金融情報管理システム。
  39. 【請求項39】 金銭の授受を管理する金融情報管理シ
    ステムにおいて、 認証情報が付加された電子小切手の組を、有効期間付き
    で発行する小切手発行手段と、 振出し済の前記電子小切手とともに換金要求を受け取る
    と、受け取った前記電子小切手に付加されている前記認
    証情報に基づいて前記小切手発行手段により発行された
    前記電子小切手であること、及び前記有効期間内である
    ことを確認し、受け取った前記電子小切手に示された金
    額を換金する換金手段と、 を有することを特徴とする金融情報管理システム。
  40. 【請求項40】 前記小切手発行手段は、発行依頼者の
    与信度に基づいて有効期間を決定することを特徴とする
    請求項39記載の金融情報管理システム。
  41. 【請求項41】 電子的な小切手情報を管理する電子小
    切手管理装置において、 電子小切手の組を保持する電子小切手保持手段と、 同一組の前記電子小切手により振出された金額の合計額
    を管理する合計額管理手段と、 振出し指令が入力されると、前記合計額に振出し額を加
    算した値と前記振出し限度額とを比較し、振出しの許否
    を判断する振出し許否判断手段と、 前記許否判断手段により、振出しが許可された場合に
    は、前記電子小切手に金額情報を付加して出力する電子
    小切手振出し手段と、 を有することを特徴とする電子小切手管理装置。
  42. 【請求項42】 前記電子小切手管理装置の前記許否判
    断手段は、振出し指令が入力されると、現在の時刻が前
    記電子小切手に付加されている有効期間内であるか否か
    を判断し、前記有効期間外であれば前記電子小切手の振
    出しを不許可とすることを特徴とする請求項41記載の
    電子小切手管理装置。
  43. 【請求項43】 前記電子小切手振出し手段は、前記電
    子小切手を振出す際に、振出し額の金銭に対応する数値
    範囲を示す情報を識別子に追加することを特徴とする請
    求項41記載の電子小切手管理装置。
  44. 【請求項44】 前記電子小切手振出し手段は、仮決済
    の振出し指令が入力された場合には、仮決済である旨の
    情報を付加して前記電子小切手を出力することを特徴と
    する請求項41記載の電子小切手管理装置。
  45. 【請求項45】 電子的な小切手情報を管理する電子小
    切手管理装置において、 有効期間の情報が付加された電子小切手の組を保持する
    電子小切手保持手段と、振出し指令が入力されると、現
    在の時刻が前記有効期間内であるか否かを判断し、前記
    有効期間内であれば振出しを許可する振出し許否判断手
    段と、 前記許否判断手段により、振出しが許可された場合に
    は、前記電子小切手に金額情報を付加して出力する電子
    小切手振出し手段と、 を有することを特徴とする電子小切手管理装置。
  46. 【請求項46】 電子的な小切手情報を管理する電子小
    切手管理装置において、 金額情報を付加して振出された電子小切手を受け取る電
    子小切手取得手段と、 前記電子小切手を発行した金融情報管理システムへ、前
    記電子小切手とともに換金要求を出力する換金要求手段
    と、 再振出し指令を受け取った際に、所定の分割条件を満た
    した場合には、前記電子小切手取得手段が受け取った前
    記電子小切手を複数に分割して再振出しをする再振出し
    手段と、 を有することを特徴とする電子小切手管理装置。
  47. 【請求項47】 前記再振出し手段は、前記電子小切手
    を分割して再振出しをする際に、分割前の前記電子小切
    手に付与されている識別子に新たな識別子を階層的に追
    加して、分割後の既分割電子小切手の識別子とすること
    を特徴とする請求項46記載の電子小切手管理装置。
  48. 【請求項48】 前記再振出し手段は、振出し額の金銭
    に対応する数値範囲を示す情報が識別子に追加された前
    記電子小切手を分割して再振出しをする際には、重複部
    分が発生しないように、分割後の金額の配分に応じて前
    記数値範囲を分配し、分配された前記数値範囲を前記既
    分割電子小切手の識別子に追加することを特徴とする請
    求項46記載の電子小切手管理装置。
  49. 【請求項49】 前記再振出し手段は、前記電子小切手
    を分割して再振出しをする際には、前記電子小切手を発
    行した金融情報管理システムへ、分割要求とともに前記
    電子小切手を渡し、前記金融情報管理システムより複数
    の既分割電子小切手を受け取り、前記既分割電子小切手
    を振出すことを特徴とする請求項46記載の電子小切手
    管理装置。
  50. 【請求項50】 前記再振出し手段は、前記有効期間の
    残りが少ない前記電子小切手を優先して再振出しをする
    ことを特徴とする請求項46記載の電子小切手管理装
    置。
  51. 【請求項51】 前記電子小切手取得手段は、有効期間
    の残りが予め設定された値より少ない前記電子小切手に
    関しては、受取りを拒否することを特徴とする請求項4
    6記載の電子小切手管理装置。
  52. 【請求項52】 有効期間の残りが予め設定された値よ
    り少ない前記電子小切手を発見した場合には、警告メッ
    セージを表示する警告手段を更に有することを特徴とす
    る請求項46記載の電子小切手管理装置。
  53. 【請求項53】 電子的な小切手情報により金銭の授受
    を行うための電子小切手管理プログラムを記録した媒体
    において、 認証情報が付加された電子小切手の組を、振出し限度額
    付きで発行する小切手発行手段、 振出し済の前記電子小切手とともに換金要求を受け取る
    と、受け取った前記電子小切手に付加されている前記認
    証情報に基づいて前記小切手発行手段により発行された
    前記電子小切手であることを確認し、受け取った前記電
    子小切手に示された金額を換金する換金手段、 としてコンピュータを機能させるための電子小切手管理
    プログラムを記録した媒体。
  54. 【請求項54】 電子的な小切手情報により金銭の授受
    を行うための電子小切手管理プログラムを記録した媒体
    において、 認証情報が付加された電子小切手の組を、有効期間付き
    で発行する小切手発行手段、 振出し済の前記電子小切手とともに換金要求を受け取る
    と、受け取った前記電子小切手に付加されている前記認
    証情報に基づいて前記小切手発行手段により発行された
    前記電子小切手であること、及び前記有効期間内である
    ことを確認し、受け取った前記電子小切手に示された金
    額を換金する換金手段、 としてコンピュータを機能させるための電子小切手管理
    プログラムを記録した媒体。
  55. 【請求項55】 電子的な小切手情報により金銭の授受
    を行うための電子小切手管理プログラムを記録した媒体
    において、 電子小切手の組を保持する電子小切手保持手段、 同一組の前記電子小切手により振出された金額の合計額
    を管理する合計額管理手段、 振出し指令が入力されると、前記合計額に振出し額を加
    算した値と前記振出し限度額とを比較し、振出しの許否
    を判断する振出し許否判断手段、 前記許否判断手段により、振出しが許可された場合に
    は、前記電子小切手に金額情報を付加して出力する電子
    小切手振出し手段、 としてコンピュータを機能させることを特徴とする電子
    小切手管理プログラムを記録した媒体。
  56. 【請求項56】 電子的な小切手情報により金銭の授受
    を行うための電子小切手管理プログラムを記録した媒体
    において、 有効期間の情報が付加された電子小切手の組を保持する
    電子小切手保持手段、 振出し指令が入力されると、現在の時刻が前記有効期間
    内であるか否かを判断し、前記有効期間内であれば振出
    しを許可する振出し許否判断手段、 前記許否判断手段により、振出しが許可された場合に
    は、前記電子小切手に金額情報を付加して出力する電子
    小切手振出し手段、 としてコンピュータを機能させるための電子小切手管理
    プログラムを記録した媒体。
JP06274198A 1998-03-13 1998-03-13 電子小切手システム、金融情報管理システム、電子小切手管理装置、金融情報管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び電子小切手管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 Expired - Lifetime JP4176180B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06274198A JP4176180B2 (ja) 1998-03-13 1998-03-13 電子小切手システム、金融情報管理システム、電子小切手管理装置、金融情報管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び電子小切手管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
EP99900672.9A EP1072995B1 (en) 1998-03-13 1999-01-22 Electronic check management unit
PCT/JP1999/000283 WO1999046716A1 (fr) 1998-03-13 1999-01-22 Systeme de cheques electroniques, systeme de gestion de donnees financieres, et dispositif de gestion de cheques electroniques

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06274198A JP4176180B2 (ja) 1998-03-13 1998-03-13 電子小切手システム、金融情報管理システム、電子小切手管理装置、金融情報管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び電子小切手管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11259586A true JPH11259586A (ja) 1999-09-24
JP4176180B2 JP4176180B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=13209132

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06274198A Expired - Lifetime JP4176180B2 (ja) 1998-03-13 1998-03-13 電子小切手システム、金融情報管理システム、電子小切手管理装置、金融情報管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び電子小切手管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1072995B1 (ja)
JP (1) JP4176180B2 (ja)
WO (1) WO1999046716A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002216062A (ja) * 2001-01-19 2002-08-02 Hitachi Ltd 電子決済仲介方法、電子決済仲介システム、および電子決済仲介プログラム
JP2003044776A (ja) * 2001-07-27 2003-02-14 Daiwa Securities Smbc Co Ltd 銀行口座間の振替方法及びそのシステム並びにプログラム
JP2003067484A (ja) * 2001-08-22 2003-03-07 Dc Card Co Ltd 診療費用等支払システム
JP2003515855A (ja) * 1999-12-05 2003-05-07 アムリー,モシャ エッサ アル 磁化ストリップ及び/又は記憶チップを有する小切手を用いた銀行小切手システム
JP2003132220A (ja) * 2001-10-26 2003-05-09 Hitachi Ltd 電子手形管理システム及びその方法
JP2010518492A (ja) * 2007-02-01 2010-05-27 アリババ グループ ホールディング リミテッド オンライン支払システムおよび方法
JP2014026509A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Sumitomo Mitsui Banking Corp 口座間送金決済資金合算引落システムおよびその方法

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100297976B1 (ko) * 2000-02-16 2001-11-03 정창희 컴퓨터 네트워크상에서 사업자고유정보가 마크된 사이버 결제수단의 발행 및 그에 의한 결제 시스템 및 방법
JP2002041783A (ja) * 2000-07-24 2002-02-08 Kenichi Omae 電子マネー発行方法、電子マネー、電子マネー発行サーバ、利用者端末及び電子マネー発行システム
DE10207932A1 (de) * 2002-02-23 2003-09-25 Bank Verlag Gmbh Datenverarbeitungssystem und Verfahren zur elektronischen Zahlungsvermittlung
GB0305806D0 (en) * 2003-03-13 2003-04-16 Ecebs Ltd Smartcard based value transfer
EP2056245B1 (en) * 2007-10-22 2016-12-21 Cashbutler AB Electronic currency, method for handling such a currency and electronic currency handling system
CN104424594A (zh) * 2013-08-29 2015-03-18 远光软件股份有限公司 一种数据核对的方法及系统

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2634920A1 (fr) * 1988-07-26 1990-02-02 Widmer Michel Chequier electronique portable de securite
US5453601A (en) * 1991-11-15 1995-09-26 Citibank, N.A. Electronic-monetary system
JPH0711723A (ja) 1993-06-23 1995-01-13 Central Glass Co Ltd ユニットパネルとその取付構造
WO1996002890A1 (fr) * 1994-07-18 1996-02-01 Ntt Data Communications Systems Corporation Livre de banque electronique et systeme de traitement d'informations sur les transactions monetaires utilisant celui-ci
JP3343771B2 (ja) * 1995-03-13 2002-11-11 株式会社東芝 電子決済装置、および、電子決済判定方法
US5677955A (en) * 1995-04-07 1997-10-14 Financial Services Technology Consortium Electronic funds transfer instruments
FR2737032B1 (fr) * 1995-07-19 1997-09-26 France Telecom Systeme de paiement securise par transfert de monnaie electronique a travers un reseau interbancaire
JPH09251502A (ja) * 1996-03-18 1997-09-22 Hitachi Ltd 電子支払方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003515855A (ja) * 1999-12-05 2003-05-07 アムリー,モシャ エッサ アル 磁化ストリップ及び/又は記憶チップを有する小切手を用いた銀行小切手システム
JP2002216062A (ja) * 2001-01-19 2002-08-02 Hitachi Ltd 電子決済仲介方法、電子決済仲介システム、および電子決済仲介プログラム
JP2003044776A (ja) * 2001-07-27 2003-02-14 Daiwa Securities Smbc Co Ltd 銀行口座間の振替方法及びそのシステム並びにプログラム
JP2003067484A (ja) * 2001-08-22 2003-03-07 Dc Card Co Ltd 診療費用等支払システム
JP2003132220A (ja) * 2001-10-26 2003-05-09 Hitachi Ltd 電子手形管理システム及びその方法
JP2010518492A (ja) * 2007-02-01 2010-05-27 アリババ グループ ホールディング リミテッド オンライン支払システムおよび方法
JP2014026509A (ja) * 2012-07-27 2014-02-06 Sumitomo Mitsui Banking Corp 口座間送金決済資金合算引落システムおよびその方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO1999046716A1 (fr) 1999-09-16
JP4176180B2 (ja) 2008-11-05
EP1072995A4 (en) 2003-01-08
EP1072995B1 (en) 2013-04-24
EP1072995A1 (en) 2001-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11880827B1 (en) Payment vehicle with on and off function
US20220122062A1 (en) Systems and methods for facilitating transactions using a digital currency
US11669831B2 (en) Tokenized asset backed by government bonds and identity and risk scoring of associated token transactions
US10832246B2 (en) Payment real-time funds availability
JP5334394B2 (ja) 決済処理方法、決済処理システム、及び決済処理用プログラム
US20160300207A1 (en) Payment real-time funds availability
CN112912909A (zh) 使用数字货币促进交易的系统和方法
US20100057614A1 (en) System and method for effecting real-time financial transactions between delayed-settlement financial accounts
KR20110053219A (ko) 가격 이체 시스템과 방법
US20090063339A1 (en) System and method for loading prepaid debit card at an atm
JP4176180B2 (ja) 電子小切手システム、金融情報管理システム、電子小切手管理装置、金融情報管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体、及び電子小切手管理プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US20240119480A1 (en) Systems and methods for electronic loyalty-based transactions over electronic monetary exchange networks
US11847620B1 (en) Math based currency credit card
JP4461618B2 (ja) 決済装置及び方法
US10140658B1 (en) Commodity backed virtual currency method and system for network transactions
US11037110B1 (en) Math based currency point of sale systems and methods
US11270274B1 (en) Mobile wallet using math based currency systems and methods
US12008525B1 (en) Mobile wallet using math based currency systems and methods
JP6946256B2 (ja) 決済システム及び決済方法
US20240185232A1 (en) Payment vehicle with on and off function
JP2004258740A (ja) オフラインデビット取引における電子手形決済処理方法
JP2007102457A (ja) 売掛債権消込管理システム、売掛債権消込管理方法、売掛債権消込管理プログラム
JP2023098074A (ja) 残高連携システム、残高連携方法、及びプログラム
EP4272145A1 (en) Systems and methods for facilitating transactions using a digital currency

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20050303

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050308

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050303

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080515

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120829

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130829

Year of fee payment: 5

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term