JP2003132220A - 電子手形管理システム及びその方法 - Google Patents

電子手形管理システム及びその方法

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JP2003132220A
JP2003132220A JP2001328452A JP2001328452A JP2003132220A JP 2003132220 A JP2003132220 A JP 2003132220A JP 2001328452 A JP2001328452 A JP 2001328452A JP 2001328452 A JP2001328452 A JP 2001328452A JP 2003132220 A JP2003132220 A JP 2003132220A
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Daisuke Yoshimine
大輔 吉峰
Yuichi Miura
裕一 三浦
Takeki Ozawa
雄樹 小沢
Takashi Mori
崇 森
眞 ▲高▼田
Makoto Takada
Mitsuru Iwamura
充 岩村
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SHINKIN CENTRAL BANK
Hitachi Ltd
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SHINKIN CENTRAL BANK
Hitachi Ltd
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    • G06QINFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGY [ICT] SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES; SYSTEMS OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR ADMINISTRATIVE, COMMERCIAL, FINANCIAL, MANAGERIAL OR SUPERVISORY PURPOSES, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子手形に関して、従来提案されている基本
的な発行、流通、償還機能に加えて、さらに求められる
であろう応用機能として、入力支援機能、電子手形の一
覧を呈示し譲渡・割引を行う機能、償還遅延機能、バッ
クアップライン借入れ機能、信用力を考慮して電子手形
の表示機能を実現することが課題である。 【解決手段】 電子手形の登録、権利移転、抹消の管理
を行う電子手形管理システムにおいて、上記機能を実現
するためのデータを管理し、振出人、譲受人、金融機関
が使用するシステムとの間との一連の処理フローにより
上記機能を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本技術は取引により生じる当
事者間の債権および債務の関係を電子メディアを使用し
て電子的に清算する電子決済に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】現実社会においての商品取引において、
代金後払いの決済手段として利用されている手形や小切
手を電子化する電子手形・電子小切手と呼ばれる技術が
数多く知られている( 特開2000-113089号公報、特開20
00-113075号公報、特開平9-218905号公報 )。これらの
技術では、将来の代金の支払い約束する電子データを、
支払人のシステムから受取人のシステムに登録し、前記
登録データの内容に従い資金を決済する技術である。ま
たこれらの技術においては、電子手形・電子小切手の複
製が生成され二重に譲渡されることを防止する必要があ
るため、電子手形・電子小切手を受取人のシステムに保
管するのではなく、公的な登録機関を用意し、前記登録
機関に電子手形・電子小切手を保存する仕組みも知られ
ている(特開平11-296603号公報 )。また電子手形・電
子小切手に関して、発行・流通・償還を実現するための
基本的なシステム実現方式においても数多く公知例があ
る。
【0003】なお本明細書においては、電子手形という
概念を広義にとらえ、将来において資金や物品の支払い
を約束する電子データ(電子小切手も含む)を以後電子
手形と呼ぶものとする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電子手形に
関して、従来提案されている基本的な発行、流通、償還
機能に加えて、さらに求められるであろう下記応用機能
を実現することが課題である。
【0005】本発明の第1の課題は、従来の電子手形に
おいては、電子手形の振出における入力のミスをチェッ
クする機能が提供されていなかったことである。これ
は、電子手形の振り出しは、金銭の支払と同様に重要な
行為であるが、従来提案されている電子手形では操作者
の入力ミスに対応することが出来ないということであ
る。また、一般的な入力ミスのチェック機能では、電子
手形の取引に合ったチェックを行うことが出来なかっ
た。
【0006】本発明の第2の課題は、従来の電子手形や
手形では、電子手形の権利の譲渡の際に、譲渡する電子
手形を選択する機能が提供されておらず、直接相対し所
持する手形を示すか、電話やFAX等での確認を行うし
かなく、譲渡の際の手形の選択方法は示されていない。
また、商取引における支払の手段として既に振出済みの
手形を譲渡する場合があるが、金額の決定している商取
引に対してどの手形の譲渡で支払を行うかの選択の手段
が提供されていない。
【0007】本発明の第3の課題は、電子手形や手形を
割引を行って資金化する場合に、金融機関との間で割引
を行う手形を特定し、また支払われる金額を決定する手
段が提供されていなかったことである。これは、割引を
行うためには、割引を行う手形を所持している者と、金
融機関が手形と金額のそれぞれに同意するための仕組み
が提供されていなかったことである。また、手形の割引
によって資金を得ようとするものは、必要な資金の額か
ら割引を行う手形を選択していたが、この選択を効率良
く行う方法は提供されていない。
【0008】本発明の第4の課題について述べる。従来
の手形取引において、振出人が手形の償還の遅延を要求
することは、振出人が償還時点での譲受人が誰かわかっ
ている場合のみに電話等の連絡手段を用いて行われるこ
とはあった。しかし手形が譲渡されると振出人は譲受人
の特定が困難であり、事実上難しいのが実状であった。
また交渉結果がまとまり償還が遅延された場合も、譲受
人が手形交換所に持っていくのを遅らせてもらうなど、
実際には関与者の良心に依存した運用形態になるのが実
状であった。そこで本発明の第4の課題は、電子手形の
償還時において、振出人が償還の遅延を希望する際に
は、償還時における譲受人を特定し、特定し譲受人に対
して電子手形の償還の遅延を要求する手段を提供し、さ
らには償還遅延の交渉結果を受けて電子手形の償還日を
変更する手段を提供することである。
【0009】本発明の第5の課題について述べる。従来
の手形取引において、振出人が、償還時に資金が不足し
た際に、事前に契約した金融機関からの融資を受ける契
約であるバックアップライン契約に基づき、借入を行う
方法がある。本発明の第5の課題は、電子手形において
上記バックアップライン契約に基づき借り入れを行える
手段を提供し、さらにはその借り入れと連動して、借入
れの対価として振出人から金融機関を譲受人とする電子
手形の振出を行う手段を提供することである。本発明で
は、上記課題の解決に合わせて、振出人の残高予測をも
とに借入れ金額を算出する仕組、バックアップラインと
なる電子手形(電子手形A)の振り出しとバックアップ
の対象となる電子手形(電子手形A)の償還が同じ日に
行われる場合には、電子手形Aの振り出しが電子手形B
の償還に先行して行われる仕組を提供することも課題と
する。
【0010】本発明の第6の課題は、電子手形の合わせ
て、前記手形の振出人、裏書人、譲受人の信用情報(過
去の不渡りの発生の有無、第三者による信用度評価)、
前記信用情報に変更があったかを判別するための情報を
表示するための仕組みを提供することである。また本発
明では、上記課題の解決にあわせて、振出人、裏書人、
譲受人の信用情報から電子手形自身の信用度を算出し表
示するための仕組みを提供することも課題とする。
【0011】本発明の目的は、電子手形の振出人が、電
子手形の振出の登録における入力時に、取引相手や金額
にミスがあった場合に、そのまま電子手形が振出され、
意図しない債務を負うことがなくなり、安全な電子手形
取引を行うことが出来るシステム及び方法を提供するこ
とである。
【0012】又は、本発明の目的は、電子手形を譲渡す
る者が、取引における支払にどの電子手形をあてればよ
いかの選択を行うことが出来る。また、電子手形の譲渡
を受ける側も、支払にあてられる電子手形の確認が可能
となり、第三者が振出した電子手形を支払いに用いた取
引を容易に行うことが出来るシステム及び方法を提供す
ることである。
【0013】又は、本発明の目的は、電子手形を所有す
る者が、電子手形を効率的に資金化することが可能とな
る。また、金融機関も顧客から要求された電子手形の割
引のための金額の決定を効率化良く行うことが出来るシ
ステム及び方法を提供することである。
【0014】又は、本発明の目的は、電子手形の振出人
が、償還日に資金不足となる場合においても不渡りとな
ることを回避することが可能となり、また、譲受人も、
債権の回収をより確実に行うことが出来るシステム及び
方法を提供することである。
【0015】又は、本発明の目的は、電子手形の振出人
が、電子手形の償還日に資金不足となる場合にも、バッ
クアップラインとなる電子手形を振出すことで、過去に
振出した電子手形の確実な返済を、新たに資金を用意す
ることなく行うことが出来るシステム及び方法を提供す
ることである。
【0016】又は、本発明の目的は、電子手形の取引に
参画する者が、電子手形の信用度の変化を的確に知るこ
とが出来、また、電子手形自信の信用度を知ることが出
来るシステム及び方法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は、電子手形の振
出・譲渡・償還の登録を行う電子手形管理システムにお
いて、電子手形の取引の履歴を保管する機能と、取引時
に異常な入力がされていないかを電子手形の金額、過去
の取引の状況、月毎の取引の状況と過去の取引の履歴を
比較する機能を付加する。
【0018】又は、本発明は、まず、電子手形の譲渡元
に所持する電子手形の中から譲渡を行う電子手形の一覧
を示し、その中から譲渡を行う電子手形の候補を組とし
て複数作成させる。次にその複数の組となっている電子
手形を受取る側に示し、どの組の電子手形を受取るのか
を選択をさせて譲渡を行う手形を決定する。または、電
子手形の譲渡元に、譲渡の可能な電子手形を選択させ、
次に譲渡先にその中から選択をさせる。さらに譲渡元に
確認をさせることで、譲渡を行う電子手形を決定する。
または、電子手形の譲渡元に、譲渡したい電子手形の金
額を入力させ、その金額に合った電子手形を電子手形管
理システムが自動的に選択し、その選択に譲渡元と譲渡
先の双方が確認を行う。または、電子手形の譲渡元に、
譲渡したい電子手形の金額を入力させ、その金額に合っ
た電子手形を譲渡元の利用するシステムが自動的に選択
し、その選択に対して譲渡元と譲渡先の双方が確認を行
う。または、電子手形の譲渡元に、譲渡した電子手形の
金額を入力させ、その金額に合った電子手形を金融機関
に設置するシステムで選択し、その選択に譲渡元と譲渡
先の双方が確認を行う。金額にあった電子手形を選択す
る方法としては、各手形の金額を複数組み合わせること
で、目的の金額となる手形の組み合わせを作成する。ま
た、金額にあった電子手形を金融機関が選択する方法と
して、金融機関に設置するシステムにおいて各手形の金
額を決定するか、他の支店など別の金融機関のシステム
へ金額の決定を依頼する機能を設ける。
【0019】又は、本発明は、まず、電子手形の割引を
依頼する側に割引を行う電子手形の選択を行わせ、その
電子手形の情報を金融機関に送信する。次に金融機関が
決定した電子手形の合計の金額を、割引を依頼する側に
送信して金額に対する承認の入力を求める。または、電
子手形の割引を依頼する側に割引を行う候補となる電子
手形の選択を行わせ、それらの個々の電子手形の金額を
金融機関に決定させる。次にそれら個々の手形の金額
を、割引を依頼する側へ送信して、金額を参照させなが
ら割引を行う手形の選択を受ける。または、割引を依頼
する側が、金融機関に割引により得たい金額を通知し、
金融機関においてその金額に合うような手形を選択す
る。
【0020】又は、本発明は、電子手形の振出・譲渡・
償還の登録を行う電子手形管理システムにおいて、振出
人から償還をいつにするかを特定する遅延償還日を含む
償還遅延依頼を受け付ける機能、電子手形の現在の権利
者である譲受人を特定する機能、特定した譲受人に対し
て償還遅延依頼を転送する機能、譲受人から償還遅延依
頼を承認するか否かもしくは遅延償還日を変更を要求す
るかいずれかの応答を受信する機能、償還遅延を承認し
た場合には、電子手形の償還日を遅延償還日に変更する
機能、遅延償還日を変更する要求を受けた場合はその要
求を振出人に対して送信する機能、振出人から遅延償還
日の変更を承認するか否かを受信する機能、遅延償還日
の変更を承認した場合には、電子手形の償還日を変更し
た遅延償還日に変更する機能を付加する。
【0021】又は、本発明は、電子手形管理システムに
おいて、金融機関から振出人に対していくらまでバック
アップラインの利用を許可するか指定を受ける機能、振
出人に対して、電子手形の償還日に資金がどのぐらい不
足するかの予測を送信する機能、振出人からバックアッ
プラインに基づく借り入れの対価となる電子手形の発行
申請を受け付ける機能、前記借り入れの対価となる手形
の振り出しと、前記借り入れの原因となる電子手形の償
還が同一日に行われる場合は、振り出しと償還のタイミ
ングを制御する機能を付加する。
【0022】又は、本発明は、電子手形管理システムに
おいて、電子手形管理システムにおいて、電子手形を利
用する参加者の信用情報を管理する機能、電子手形の振
出人、譲受人が使用する参加者システムならびに電子手
形の割引(一定金額を減額した上での電子手形の買い取
り)を行う金融機関が使用する金融機関システムに対し
て電子手形情報を送信する際に、電子手形の振出人、裏
書人(電子手形を譲り受けその後に譲渡した者)、譲受
人に対する信用情報をあわせて送信する機能を付加す
る。参加者システムおよび金融機関システムには、受信
した電子手形を表示する機能、受信した信用情報を表示
する機能、前記信用情報から振出人、裏書人、譲受人の
信用度の変化を求め表示する機能、前記信用情報から電
子手形自身の信用度を計算して表示する機能を付加す
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について説明する。
【0024】まず、図1に本実施の形態におけるシステ
ム全体の構成図と処理を示す。なお、この図1に示す各
システムは他の実施の形態でも用いるものである。本実
施の形態では、電子手形の振出人が使用する参加者シス
テム(振出人)1100と、電子手形の譲受人が使用す
る参加者システム(譲受人1)1100、参加者システ
ム(譲受人2)1100と、電子手形取引の管理を行う
電子手形管理システム1400と、金融機関において資
金の振替などを行う金融機関システム1500をネット
ワーク1600により接続して構成する。ここで、参加
者システム(振出人)1100と参加者システム(譲受
人1)1100と参加者システム(譲受人2)1100
は利用される役割により便宜的に分けて記述したもので
あり、その内部の構成は同一である。またここで電子手
形とは、将来において資金や物品の支払いを約束する電
子データであり、実社会においては例えば手形、小切手
の機能を有するものである。また振出人とは電子手形で
約束される債務を負うものあり、譲受人とは電子手形で
約束される債権を有するものである。電子手形管理シス
テム1400とは、電子手形の管理を行う機関に設置す
るシステムであり、振出人からの依頼に伴う電子手形の
登録、譲受人からの権利移転指示に伴うの電子手形の権
利者の変更、振出人の債務履行に伴う電子手形の抹消を
行うものである。金融機関とは、金融取引を仲介する機
関、例えば、中央銀行、普通銀行、長期信用銀行、信託
銀行、信用金庫、信用組合、農業協同組合、漁業協同組
合、保険会社、証券会社、ノンバンク、郵便局などであ
る。参加者システム(振出人)1100、参加者システ
ム(譲受人1)1100、参加者システム(譲受人2)
1100、電子手形管理システム1400、金融機関シ
ステム1500は計算機システムであり、例えばパーソ
ナルコンピュータ、ワークステーション、汎用コンピュ
ータである。ネットワーク1600は、放送電波や電気
通信回線であり、例えばインターネットである。
【0025】図1に示すように電子手形管理システム1
400は参加者DB1401、手形DB1402、履歴
DB1403を記憶する。これらは具体的には参加者シ
ステム(振出人)1100と同様の構成をとる電子手形
管理システム1400の記憶装置2104に記憶する。
以下、処理プログラムならびにDB(データベース)
は、同様に各システムの記憶装置2104に記憶するも
のとする。金融機関システム1500は資金口座DB1
501、償還資金決済処理1502を記憶する。また、
第1の実施の形態のための処理プログラムとして、参加
者システム(振出人)1100は、手形振出処理110
1を記憶し、参加者システム(譲受人1)1100は、
手形譲渡処理(1)1201を記憶し、参加者システム
(譲受人2)1100は手形譲受処理(1)1301を
記憶し、電子手形管理システム1400は譲渡登録処理
(1)1405、償還抽出処理1406を記憶し、金融
機関システム1500は償還資金決済処理1502を記
憶する。
【0026】図2に、参加者システム(振出人)110
0のシステム構成図を示す。参加者システム(振出人)
1100は、処理装置2100、表示装置2101、入
力装置2102、通信装置2103、記憶装置2104
をバス2105を介して接続して構成する。処理装置2
100は、記憶装置2104に記憶された処理プログラ
ムを実行する装置であり、例えばCPUである。表示装
置2101は、システムの使用者等の外部に対して情報
を出力する装置であり、例えばディスプレイである。
【0027】入力装置2102は、システムの使用者当
による外部からの入力を受ける装置であり、例えばキー
ボードやマウスである。通信装置2103は、ネットワ
ーク1600と接続し、参加者システム(振出人)11
00が他の参加者システム(譲受人1)1100、参加
者システム(譲受人2)1100、電子手形管理システ
ム1400、金融機関システム1500とデータの送受
信を行うのに用いる装置であり、例えばネットワークイ
ンタフェースカードである。記憶装置2104は、デー
タや処理プログラムを記憶する装置であり、例えばメモ
リやハードディスクである。参加者システム(譲受人
1)1100、参加者システム(譲受人2)1101、
電子手形管理システム1400、金融機関システム15
00も図2に示す参加者システム(振出人)と同じシス
テム構成を持つ。
【0028】次に参加者情報3000について述べる。
参加者情報3000は、参加者DB1401として、電子
手形管理システム1400に記憶される。つまり、参加
者DB1401の1レコードが参加者情報3000であ
る。参加者情報3000は、図3に示すように、参加者
ID3010、参加者パスワード3020、参加者名3
030、代表者名3040、金融機関口座3050、業
種コード3060、所在地3070、不渡りの有無30
80、不渡り発生日3090、信用度3100、旧信用
度3110、信用度変更日3120、バックアップライ
ン提供金融機関ID3130、バックアップライン限度
額3140、バックアップライン利用額3150からな
るデータである。参加者ID3010は各々の参加者を
特定するための識別子である。ここで参加者とは電子手
形管理システムに接続し電子手形に関するサービスを受
けるユーザのことをいう。参加者パスワード3020
は、参加者を認証するためのデータである。参加者名3
030は参加者の名称であり、例えば参加者が企業の場
合は企業名である。代表者名3040は、参加者が企業
または法人の場合において、それらの団体の代表者の氏
名である。金融機関口座3050は、参加者が代金の支
払いあるいは受け取りを行う口座を特定するためのデー
タである。業種コード3060は、参加者がどのような
業を営む者かを特定するためのデータである。所在地3
070は、参加者の所在場所を特定するデータである。
不渡りの有無3080は、参加者が過去に不渡りを出し
たことがあるかを特定するデータである。不渡り発生日
3090は、参加者が過去に不渡りを出した場合におい
て、最後に不渡りを出した日を特定するデータである。
不渡りの有無3080、不渡り発生日3090は参加者
が実際に不渡りを出した場合において、電子手形管理シ
ステム1400の入力装置2102を用いて書き換える
ものとする。信用度3100は参加者の信用度を特定す
るデータである。旧信用度3110は、参加者の信用度
に変更があった場合の変更前の信用度を特定するデータ
である。信用度変更日3120は、参加者の信用度に変
更があった場合の変更日を特定するデータである。これ
らの信用度3100、旧信用度3110、信用度変更日
3120は、参加者の信用度に変更があった場合、電子
手形管理システム1400の入力装置2102を用いて
書き換えるものとする。バックアップライン提供金融機
関ID3130は、参加者に対してバックアップライン
を提供する参加者を特定するための識別子である。バッ
クアップラインとは、参加者が発行した電子手形の償還
時に参加者の資金が不足し償還が行えなくなった場合
に、参加者に対して貸し出しを行う契約のことをいう。
バックアップライン限度額3140は、貸し出しの限度
額である。バックアップライン利用額3150は、参加
者がバックアップラインに基づき既に借り入れを行って
いる額を特定するデータである。なお参加者情報300
0は、新たな参加者が電子手形管理システム1400を
利用しようとする際に、電子手形管理システム1400
の入力装置2102からその全項目が入力され新規に作
成するものとする。
【0029】次に電子手形情報4000の構造について
述べる。電子手形情報4000は、手形DB1402とし
て、電子手形管理システム1400に記憶される。つま
り、手形DB1402の1レコードが電子手形情報400
0である。電子手形情報4000は、図4に示すよう
に、手形ID4010、振出人ID4020、譲受人I
D4030、裏書人ID4040、支払金額4060、
振出日4070、償還日4080、償還時振出待ち手形
ID4090から構成する。手形ID4010は、各々
の電子手形を唯一に特定する識別子である。振出人ID
4020は、電子手形を振り出した参加者の参加者ID
3010を記録したデータであり、誰が電子手形を振り
出したのかを特定するデータである。ここで電子手形を
振り出すとは、手形を振り出すことと同義であり、振出
人(債務者)が支払や借り入れの対価として電子手形に
より約束される受益権を譲受人(債権者)に渡すことを
いうものとする。譲受人ID4030は、手形の受益権
を有する参加者の参加者ID3010を記録したデータ
であり、誰が電子手形の受益権を有するかを特定する。
裏書人ID4040は、電子手形に対して裏書を行った
参加者の参加者ID3010であり、誰が裏書を行った
かを特定するデータである。ここで裏書とは、手形の裏
書と同義であり電子手形により約束される受益権を譲渡
することをいう。裏書人ID4040は、電子手形の譲
渡が行われる際に新たに欄が加えられるデータであり、
電子手形情報4000内に複数存在することがある。ま
た各々の裏書人ID4040を特定する必要がある場合
には、裏書人ID(1)4040、裏書人ID(2)4
040、裏書人ID(n)4040と表記し、裏書を行
った順に採番するものとする。また電子手形の裏書は手
形の裏書と同様に、裏書を行った者は、振出人および自
分以前の裏書人全てが債務不履行となった場合には、電
子手形の最終権利者に対して、支払いを保証する義務を
負うものとする。ここで最終権利者とは、最終的に電子
手形の償還を受ける譲受人のことである。ここで電子手
形を償還するとは、手形を償還することと同義であり、
振出人による電子手形により約束される債務の履行を受
けて、譲受人の有する電子手形により約束される受益権
を解消することをいうものとする。支払金額4060
は、電子手形が約束する償還時の支払金額を示すデータ
である。償還日4080は、償還が行われる日を特定す
るデータである。償還時振出待ち手形ID4090は、
電子手形と特定する識別子を記憶するデータであり、償
還時振出待ち手形ID4090で特定される電子手形の
振出が行われた後に、この電子手形の償還決済を行うよ
うにするための順序制御データである。償還時振出待ち
手形ID4090は第1の実施形態では使用しないた
め、使用時に別途詳細を説明する。
【0030】次に資金口座情報5000の構造について
述べる。資金口座情報5000は、資金口座DB1501
として、金融機関システム1500に記憶される。つま
り、資金口座DB1501の1レコードが資金口座情報5
000である。資金口座情報5000は、図5に示すよ
うに、資金口座ID5010、資金口座残高5020か
ら構成する。資金口座ID5010は、誰の資金口座情
報5000であるかを特定するための識別子であり、本
明細書においては、電子手形管理システム1400にお
ける参加者ID3010と同一の値を有する資金口座I
D5010を持つ資金口座情報5000は、前記参加者
ID3010で特定される参加者の資金口座に関する情
報であるものとする。なお資金口座情報5000は、新
たな参加者が電子手形管理システム1400を利用しよ
うとする際にあわせて、金融機関システム1500の入
力装置2102からその全項目が入力され新規に作成す
るものとする。
【0031】図6を用いて履歴DB1403の記憶する
データを説明する。履歴DB1403は、電子手形によ
る取引の履歴を記録するDBであり、過去に電子手形管
理システム1400で行われた電子手形の取引につい
て、取引の情報である履歴情報6100を記録する。履
歴情報6100の 構成について述べる。履歴情報61
00は、参加者ID6101、手形ID6102、取引
日6103、取引種別6104、取引相手ID610
5、金額6106から構成する。参加者ID6101
は、その履歴情報6100がどの参加者の取引の情報で
あるかを特定するためのものであり、参加者DB140
1の参加者ID3010を記録する。手形ID6102
は、その履歴情報6100がどの電子手形の取引に関わ
るものであるかを特定するためのものであり、手形DB
1402の手形ID4010を記録する。取引日610
3はその履歴情報6100が記録する取引が行われた日
を記録するものである。取引種別6104は、その履歴
情報6100の取引の種別であり、参加者ID6101
に記録された参加者がどのような種類の取引を行ったか
を示す。具体的には、電子手形管理システム1400
は、参加者ID6101の参加者が電子手形の振り出し
を行った場合には「振出」、所有している電子手形を他
の参加者へ譲渡した場合には「譲渡」、他から振出され
た電子手形を受取った場合や、他から電子手形の譲渡を
受けた場合は「受取」を記録する。取引相手ID610
5は、その履歴情報6100の取引において、参加者I
D6101で指定された参加者がどの参加者と取引を行
ったかを示すデータであり、取引種別6104が「振
出」の場合には電子手形を振出した相手の参加者IDを
記録し、取引種別6104が「譲渡」の場合には電子手
形を譲渡した相手の参加者ID3010を記録し、取引
種別6104が「受取」の場合には、受取った電子手形
が新しく振出されたものである場合には振出した参加者
ID3010、既に振出されている電子手形の譲渡の場
合には譲渡元の参加者ID3010を記録する。また、
電子手形管理システム1400はそれら取引を行った電
子手形の手形ID4010を手形ID3102に記録
し、取引を行った日を6103に記録する。金額610
6は、手形ID6102で特定される電子手形の支払金
額4060を記録する。以降、電子手形の振出や譲渡の
処理が行われた場合には、電子手形管理システムは以下
の処理を取引の双方の当事者について行うこととする。
具体的には、電子手形の振出しの場合には電子手形を振
出した参加者についての取引の情報、振出された電子手
形を受取った参加者についての取引の情報の2つの履歴
情報6100を記録する。また、電子手形の譲渡の場合
には、電子手形の譲渡元となった参加者についての取引
の情報、譲渡先となった参加者についての取引の情報の
2つの履歴情報6100を記録する。
【0032】以下、第1の実施の形態における電子手形
の振り出し、譲渡、償還を説明する。図7を用いて第1
の実施の形態における電子手形の振り出しのための処理
フローについて説明する。電子手形の振り出しは、図7
に示すように、参加者システム(振出人)1100に手
形振出処理1101を記憶し、電子手形管理システム1
400に新規登録処理1404を記憶して行う。以降、
本処理フローにおいて、参加者システム(振出人)11
00の動作は手形振出処理1101に示される手順に従
い動作するものとし、電子手形管理システム1400の
動作は新規登録処理1404に示される手順に従い動作
するものとする。
【0033】参加者システム(振出人)1100は、入
力装置2102から、参加者ID3010と参加者パス
ワード3020と電子手形の譲受人ID4030と支払
金額4060と償還日4080の入力を受ける。ここで
電子手形の譲受人ID4030とは電子手形の振出先の
参加者ID3010であり、電子手形による資金の支払
を受ける者の参加者ID3010である。支払金額40
60とは振り出す電子手形が償還となる際に、電子手形
の振出人が支払う資金の額である。また、償還日408
0とは償還を行う日の指定である。参加者システム(振
出人)1100は、入力を受けた参加者ID3010と
参加者パスワード3020と譲受人ID4030と支払
金額4060と償還日4080を手形振出通知7001
として電子手形管理システム1400に送信する。ここ
で、送信とは参加者システム(振出人)1100の通信
装置2103よりネットワーク1600を経由し、電子
手形管理システム1400の通信装置2103へ情報の
伝達を行うことである。以降、各システム間の情報の送
信は同様に行うものとする。
【0034】電子手形管理システム1400は、手形振
出通知7001を受信すると、参加者DB1401から
受信した参加者ID3010と参加者パスワード302
0と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3
020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する
参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中
止する。以下本実施の形態のフローの説明において、前
記処理を電子手形管理システム1400における認証処
理と呼ぶこととする。
【0035】次に電子手形管理システム1400は、履
歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加
者ID3010であり、取引相手ID6105が受信し
た譲受人ID4030である履歴情報6100を検索す
る。この検索の結果、該当する履歴情報6100が存在
しない場合には、振出そうとしている電子手形は過去に
電子手形による取引のない新規の取引先への振り出しで
ある。
【0036】次に電子手形管理システム1400は、履
歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加
者ID3010であり、取引相手ID6105が受信し
た譲受人ID4030であり、取引種別6104が「振
出」である履歴情報6100を検索する。この検索の結
果、該当する履歴情報6100が存在しない場合には、
振出そうとしている電子手形は過去に電子手形の振り出
し先としてない新規の振り出し先への振り出しである。
【0037】次に電子手形管理システム1400は、履
歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加
者ID3010であり、取引相手ID6105が受信し
た譲受人ID4030であり、取引種別6104が「振
出」である履歴情報6100を検索し、該当する履歴情
報6100が一つ以上存在する場合にはそれらの中で最
大の金額6106を検索する。電子手形管理システム1
400は検索した最大の金額6106と、受信した支払
金額4060を比較する。この比較の結果、受信した支
払金額4060が検索した最大の金額6106より大き
い場合には、受信した手形振出通知7001による振り
出しが、過去のその振出先への電子手形の振り出しの中
で最高の金額のものである。
【0038】次に電子手形管理システム1400は、履
歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加
者ID3010であり、取引種別6104が「振出」で
ある履歴情報6100を検索し、該当する履歴情報61
00が一つ以上存在する場合にはそれらの中で最大の金
額6106を検索する。電子手形管理システム1400
は検索した最大の金額6106と、受信した支払金額4
060を比較する。この比較の結果、受信した支払金額
4060が検索した最大の金額6106より大きい場合
には、受信した手形振出通知7001による振り出し
が、過去の全ての相手への電子手形の振り出しの中で最
高の金額のものである。
【0039】次に電子手形管理システム1400は、履
歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加
者ID3010であり、取引相手ID6105が受信し
た譲受人ID4030であり、取引種別6104が「振
出」である履歴情報6100を検索し、該当する履歴情
報6100が一つ以上存在する場合には、それらをその
取引日6103の示す月毎に分類し、その月毎に金額6
106の合計を計算する。また、現在(手形振出通知7
001を受信した日)の月の合計金額に、受信した手形
振出通知7001の支払金額4060を加算する。月毎
の金額6106の合計と、現在の月の合計金額と支払金
額4060の和の中で、現在の月の合計金額と支払金額
4060の和が最大である場合には、その振出先への当
月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの最大額であ
る。
【0040】次に電子手形管理システム1400は、履
歴DB1403から参加者ID6101が受信した参加
者ID3010であり、取引種別6104が「振出」で
ある履歴情報6100を検索し、該当する履歴情報61
00が一つ以上存在する場合には、それらをその取引日
6103の示す月毎に分類し、その月毎に金額6106
の合計を計算する。また、現在(手形振出通知7001
を受信した日)の月の合計金額に、受信した手形振出通
知7001の支払金額4060を加算する。月毎の金額
6106の合計と、現在の月の合計金額と支払金額40
60の和の中で、現在の月の合計金額と支払金額406
0の和が最大である場合には、当月の電子手形の振り出
しが月毎の振り出しの最大額である。
【0041】以上で、過去のその振出先への電子手形の
振り出しの中で最高の金額のものである場合、過去の全
ての相手への電子手形の振り出しの中で最高の金額のも
のである場合、その振出先への当月の電子手形の振り出
しが月毎の振り出しの最大額である場合、当月の電子手
形の振り出しが月毎の振り出しの最大額である場合をチ
ェックしたが、これは受信した手形振出通知7001が
過去の電子手形の振出しまたは一定期間での振出しの中
で最大の金額であるかをチェックするのではなく、例え
ば過去の最大の金額に対して一定の割合を超えているか
のチェックを行ってもよい。これは例えば、過去のその
振出先への電子手形の振り出しの中で最高の金額の80
%の額を超える場合をチェックする、その振出先への当
月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの最大額の1
10%を超える場合をチェックするなどである。これら
の過去の取引の金額の一定の割合を手形振出通知700
1の内容が超えている場合についても、以下の最大の金
額を超えた場合と同様に参加者システム(振出人)11
00へ通知を行い、参加者システム(振出人)1100
は警告の表示を行っても良い。
【0042】過去の取引の履歴と手形振出通知7001
の比較を行った電子手形管理システム1400は、次
に、手形振出確認7002を参加者システム(振出人)
1100へ送信する。手形振出し確認7002は、電子
手形管理システム1400が受信した手形振出通知70
01の内容である参加者ID3010、譲受人ID40
30、支払金額4060、償還日4080と、振出そう
としている電子手形は過去に電子手形による取引のない
新規の取引先への振り出しである場合にはその旨、振出
そうとしている電子手形は過去に電子手形の振り出し先
としてない新規の振り出し先への振り出しである場合に
はその旨、過去のその振出先への電子手形の振り出しの
中で最高の金額のものである場合にはその旨、過去の全
ての相手への電子手形の振り出しの中で最高の金額のも
のである場合にはその旨、その振出先への当月の電子手
形の振り出しが月毎の振り出しの最大額である場合には
その旨、当月の電子手形の振り出しが月毎の振り出しの
最大額である場合にはその旨を含む。また、最大の金額
である場合の他、最大の金額を一定以上超える場合も同
様である。ここで、月毎の合計振出金額を計算したが、
1ヶ月毎ではなく、例えば3ヶ月毎や半年毎、1年毎な
ど別の長さの期間でもよい。
【0043】参加者システム(振出人)1100は、手
形振出確認7002を受信すると、その内容を表示装置
2101へ表示する。ここで、参加者システム(振出
人)1100は、手形振出確認7002に、振出そうと
している電子手形は過去に電子手形による取引のない新
規の取引先への振り出しであることが記録されている場
合には、表示装置2101へは、「過去に取引経験のな
い新規の取引先です」というような警告文を表示する。
また、参加者システム(振出人)1100は、手形振出
確認7002に、振出そうとしている電子手形は過去に
電子手形の振り出し先としてない新規の振り出し先への
振り出しであることが記録されている場合には、表示装
置2101へは、「過去に電子手形を振出していない新
規の振出し先です」というような警告文を表示する。ま
た、参加者システム(振出人)1100は、手形振出確
認7002に、過去のその振出先への電子手形の振り出
しの中で最高の金額のものであることが記録されている
場合には、表示装置2101へは、「当該振出し先への
過去最大の振出し額です」というような警告文を表示す
る。また、参加者システム(振出人)1100は、手形
振出確認7002に、過去の全ての相手への電子手形の
振り出しの中で最高の金額のものであることが記録され
ている場合には、表示装置2101へは「過去最大の振
出し額です」というような警告文を表示する。また、参
加者システム(振出人)1100は、手形振出確認70
02に、譲受人ID4030への当月の電子手形の振り
出しが月毎の振り出しの最大額であることが記録されて
いる場合には、表示装置2101へは「当該振出し先へ
の月あたりで過去最大の合計振出し額です」というよう
な警告文を表示する。また、参加者システム(振出人)
1100は、手形振出確認7002に、当月の電子手形
の振り出しが月毎の振り出しの最大額であることが記録
されている場合には、表示装置2101へは「月あたり
で過去最大の合計振出し額です」というような警告文を
表示する。また、最大の金額である場合の他、最大の金
額を一定以上超える場合も同様である。次に、参加者シ
ステム(振出人)1100は入力装置2102から、電
子手形の振り出しの確認の入力を受ける。この確認の入
力は例えば「振り出し」と表示したボタンを表示装置2
101へ表示し、そのボタンの選択を入力装置2102
から受けることにより行う。電子手形の振り出しの確認
の入力を受けた場合にのみ参加者システム(振出人)1
100は、手形振出承認7003を電子手形管理システ
ム1400へ送信する。
【0044】手形振出承認7003を受信した電子手形
管理システム1400は、手形DB1402に新規の電
子手形の登録を行う。この登録は、手形DB1402に
新規の電子手形情報4000を作成し、手形ID401
0に他の手形IDと重複しない番号を記録し、また、振
出人ID4020に、手形振出通知7001の参加者I
D3010を記録し、また、譲受人ID4030に手形
振出通知7001の譲受人ID4030を記録し、ま
た、支払金額4060に手形振出通知7001の支払金
額4060を記録し、償還日4080に手形振出通知7
001の償還日4080を記録する。以上により、電子
手形の振り出しの処理が終了し、新たな電子手形が電子
手形管理システム1400に登録された。
【0045】次に図8を用いて第1の実施の形態におけ
る電子手形の譲渡のための処理フローについて説明す
る。電子手形の譲渡は、図8に示すように、譲渡元であ
る参加者システム(譲受人1)1100に手形譲渡処理
(1)1201を記憶し、譲渡先である参加者システム
(譲受人2)1100に手形譲受処理(1)1301を
記憶し、電子手形管理システム1400に電子手形の権
利の振替の処理である譲渡登録処理(1)1405を記
憶して行う。また、以降、本発明において電子手形の譲
渡における実施の形態では、参加者システム(譲受人
1)1100が電子手形の譲渡元となる参加者が利用す
る譲渡元システムであり、参加者システム(譲受人2)
1100が電子手形の譲渡先となる参加者が利用する譲
渡先システムである。以降、本処理フローにおいて、参
加者システム(譲受人1)1100の動作は手形譲渡処
理(1)1201に示される手順に従い動作するものと
し、参加者システム(譲受人2)1100の動作は手形
譲受処理(1)1301に従い動作するものとし、電子
手形管理システム1400の動作は譲渡登録処理(1)
1405に従い動作するものとする。
【0046】はじめに、譲渡元となる参加者の参加者シ
ステム(譲受人1)1100は、入力装置2102か
ら、参加者ID3010と参加者パスワード3020の
入力を受ける。参加者システム(譲受人1)1100
は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パスワー
ド3020を所有手形一覧要求8001として送信す
る。
【0047】電子手形管理システム1400は、所有手
形一覧要求8001を受信すると、譲渡元となる参加者
の認証を行う。次に電子手形管理システム1400は、
手形DB1402から、譲受人ID4030が所有手形
一覧要求8001で受信した参加者ID3010である
電子手形情報4000を検索する。合致する電子手形情
報4000が検索できなかった場合は処理を中止する。
次に電子手形管理システム1400は、検索の結果取り
出された全ての電子手形情報4000の振出人ID40
20により参加者DB1401を検索して参加者ID3
010が振出人ID4020である参加者情報3000
を取り出し、その参加者名3030を調べる。以降、電
子手形の振出人の参加者名3030、つまり振出人名は
同様にして検索するものとし、また、電子手形の裏書を
行った参加者の参加者名3030である裏書人名も、同
様に手形DBの裏書人ID4030により参加者DB1
401を検索し、参加者ID3010が一致する参加者
情報3000の参加者名3030として検索するものと
する。次に電子手形管理システム1400は、検索の結
果取り出された全ての電子手形情報4000とその電子
手形情報4000の振出人IDに対応する参加者名30
30を所有手形一覧8002として参加者システム(譲
受人1)1100へ送信する。
【0048】参加者システム(譲受人1)1100は、
所有手形一覧8002を受信すると、図9に示した候補
組選択画面9000を表示装置2101へ表示する。こ
こで、候補組選択画面9000は、譲渡可能な手形の内
容を表示して、それらの中で譲渡する手形の組と譲渡先
を入力する画面である。この図9において、手形ID9
001は譲渡可能な電子手形の手形ID4010を表示
するための欄であり、振出人9002はその電子手形の
振出人の参加者名3030であり、支払金額9003は
その電子手形の支払金額4060を表示するための欄で
あり、償還日9004はその電子手形の償還日4080
を表示するための欄である。また、譲渡パターン900
5は、参加者端末(譲受人1)1100がその操作者か
ら電子手形の譲渡のパターンの組の入力を受けるための
欄である。譲渡組候補9006は、譲渡する電子手形の
組を識別する番号と、組毎にその譲渡に含める電子手形
を選択するための欄である。選択ボックス9007はそ
の行の電子手形をその列の譲渡組候補9006に含める
ことを参加者端末(譲受人1)1100の操作者が指定
するためのものであり、操作者が例えばマウスによりク
リックすることでそれぞれの電子手形で独立して選択と
非選択を切り替えることが出来るものである。図9に示
した例の場合、譲渡組候補9006の1の列では、手形
ID9001が“00100001”と“002000
04”の2つの電子手形が選択されている。これは、譲
渡する電子手形の組の1つ目の候補として手形ID90
01が“00100001”と“00200004”の
2つの電子手形が選択されていることを示す。また同様
に、図9に示した例では、譲渡する電子手形の組の2つ
目の候補として手形ID9001が“0020000
1”と“00700001”の2つの電子手形が選択さ
れていることを示す。さらに、譲渡する電子手形の組の
3つ目の候補として手形ID9001が“005000
02”の1つの電子手形が選択されていることを示す。
これらにより、参加者端末(譲受人1)1100は操作
者から、譲渡する手形として手形ID9001、つまり
電子手形管理システム1400の手形DBにおける手形
ID4010が“00100001”と“002000
04”の2つの電子手形、または、“0020000
1”と“00700001”の2つの電子手形、また
は、“00500002”の1つの電子手形の3つの組
のうちいずれかの組の譲渡の登録を受ける。ここで、譲
渡組候補9006は図9では3つのみであるが、2つ以
下や4つ以上、あるいは可変としてもよい。譲渡先選択
ボックス9009は、参加者システム(譲受人1)11
00がその操作者から電子手形の譲渡先の参加者ID3
010の入力を受けるためのものであり、入力装置21
02の例えばキーボードからの譲渡先の参加者ID30
10の入力を受ける。参加者端末(譲受人1)1100
は、OKボタン9008を入力装置2102の例えばマ
ウスからのクリックによる押下を受けると、譲渡手形組
候補8003を電子手形管理システム1400へ送信す
る。この譲渡手形組候補8003は、譲渡パターン90
05のそれぞれで選択された電子手形の手形ID401
0と、譲渡先選択ボックス9009に入力された譲渡先
の参加者ID3010を保持している。具体的には、図
9の例のような入力があった場合には、譲渡手形組候補
8003は、譲渡組候補の1番目として “00100
001”と“00200004”の2つの手形ID40
10、譲渡組候補の2番目として “0020000
1”と“00700001”の2つの手形ID401
0、譲渡組候補の3番目として“00700001”の
1つの手形ID4010を含む。また、譲渡先の参加者
ID3010として“0000002”を含む。
【0049】電子手形管理システム1400は、参加者
システム(譲受人1)1100から譲渡手形組候補80
03を受信すると、譲渡手形組候補8004を、参加者
ID3010が受信した譲渡先の参加者ID3010で
特定される参加者システム(譲受人2)1100へ送信
する。この譲渡手形組候補8004には、参加者システ
ム(譲受人1)1100から受信した譲渡手形組候補8
003に記録された譲渡する手形の組の候補毎に、手形
ID4010により手形DB1402から電子手形情報
4000を検索してその内容を記録する。また、譲渡手
形組候補8004には、振出人の参加者名3030を記
録する。具体的には図9で示した例のように譲渡組候補
9006が選択されていた場合には、電子手形管理シス
テム1400は譲渡手形組候補8004に、手形ID4
010が“00100001”である電子手形の電子手
形情報4000と“00200004” である電子手
形の電子手形情報4000を1番目の組として手形DB
1402から検索し記録し、同様に、手形ID4010
が“00200001” である電子手形の電子手形情
報4000と“00700001” である電子手形の
電子手形情報4000を2番目の組として手形DB14
02から検索し記録し、手形ID4010が“0050
0002” である電子手形の電子手形情報4000を
3番目の組として手形DB1402から検索し記録す
る。
【0050】参加者システム(譲受人2)1100は、
譲渡手形組候補8004を受信すると、入力装置210
2から参加者ID3010と参加者パスワード3020
の入力を受け、次に譲渡手形組候補8004の情報を元
にして図10に示す候補組決定画面10000を表示装
置2101へ表示する。図10において、譲渡パターン
10001は、譲渡される電子手形の組ごとに重複がな
いように割り当てた記号であり、譲渡側が図9で示した
ような譲渡する電子手形の選択を行ったとすると、3つ
の譲渡パターン10001が表示される。手形ID10
002は譲渡される候補の電子手形の手形ID4010
であり、振出人10003は同じく振出人の参加者名3
030、支払金額10004は同じく支払金額4060
であり償還日10005は同じく償還日4080であ
る。また、候補決定画面10では、電子手形の情報を譲
渡手形組候補8004で指定されている電子手形の組毎
に、譲渡パターン10001として区切って表示する。
具体的には、譲渡パターン10001毎に図10のよう
に区切り線を入れるなどして表示する。選択10006
には、譲渡パターン10001ごとに選択チェックボッ
クス10007を設ける。選択チェックボックス100
07は、どの譲渡パターン10001の組の電子手形の
譲渡を受けるかの選択を入力装置2102から受けるた
めのものであり、いずれか一つのみが選択できるもので
ある。OKボタン10008は選択を確定して情報を電
子手形管理システム1400へ送信するためのボタンで
ある。参加者システム(譲受人2)1100は、選択チ
ェックボックス10007のうち1つのみの選択を受け
た状態で、OKボタン10008が入力装置2102の
例えばマウスにより押下されると、譲渡手形組8005
を電子手形管理システム1400へ送信する。ここで譲
渡手形組8005は、始めに入力を受けた参加者ID3
010および参加者パスワード3020と、選択されて
いる選択チェックボックス10007の譲渡パターン1
0001の手形ID10002を含むものである。具体
的には、図10の場合には、譲渡パターン10001が
“2”である行の選択チェックボックス10007が選
択されているため、譲渡手形組8005は譲渡パターン
10001が“2”である行の手形ID10002、す
なわち電子手形情報4000の手形ID4010である
“00200001”と“00700001”を含
む。
【0051】電子手形管理システム1400は譲渡手形
組8005を受取ると、譲受人となる参加者の認証を行
う。次に、電子手形の譲渡の実行の確認がとれたものと
して電子手形の譲渡の登録を行う。ここで、譲渡元の参
加者IDを所有手形一覧要求8001で送信された参加
者ID3010、譲渡先の参加者IDを譲渡手形組候補
8003で送信された譲渡先の参加者IDとする。ま
た、譲渡の対象となる電子手形の手形ID4010とし
て、譲渡手形組8005に含まれる全ての手形ID40
10とする。譲渡の登録は、まず、譲渡の対象となる電
子手形の電子手形情報4000を手形IDにより手形D
B1402から検索する。ここで検索により取り出され
たそれぞれの電子手形情報4000に対して次の処理を
行う。まず、裏書人ID4040を一つ追記し、譲渡元
の参加者IDを記録する。このとき、現在記録されてい
る最後の裏書人ID4040が裏書人ID(n)404
0であるならば、裏書人ID(n+1)4040に記録
する。次に、譲受人ID4030を書き換え、譲渡先の
参加者IDを記録する。以上により、電子手形の譲渡の
処理が終了し、電子手形の譲受人の変更が電子手形管理
システム1400に登録された。
【0052】電子手形管理システム1400は、電子手
形の譲受人の変更を行った後に、譲渡結果通知8006
を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。こ
の譲渡結果通知8006は、譲渡の対象となった全ての
電子手形の電子手形情報4000を含む。具体的には、
譲渡の対象となった全ての電子手形の電子手形情報40
00を手形DB1402から検索し、その内容を譲渡結
果通知8006に記録する。譲渡結果通知8006を受
信した参加者システム(譲受人1)1100は、表示装
置2101へ譲渡が行われた電子手形の情報として譲渡
結果通知8006に記録された電子手形情報4000を
表示する。
【0053】次に、電子手形の償還のフローについて説
明する。電子手形の償還は、電子手形管理システム14
00に償還抽出処理(1)1406、金融機関システム
1500に償還資金決済処理を記憶して行う。以降、本
処理フローにおいて、電子手形管理システム1400の
動作は償還抽出処理(1)1406に従い動作するもの
とし、金融機関システム1500の動作は償還資金決済
処理に従い動作するものとする。
【0054】電子手形管理システム1400は毎日、た
とえば日中の電子手形取引の処理を開始する前に、その
日に償還を行うべき電子手形の抽出を行う。この抽出
は、手形DB1402から、償還日4080が当日とな
っている電子手形情報4000を検索することによって
行う。以下の処理は抽出された全ての電子手形情報40
00に対して行うものとする。電子手形管理システム1
400は、抽出された電子手形情報4000の振出人I
D4020と譲受人ID4030を取り出し、それによ
って参加者DB1401から当該電子手形の振出人と現
在の譲受人の参加者情報3000を検索する。次に電子
手形管理システム1400は、金融機関システム150
0へ償還資金決済通知を送信する。この償還資金決済通
知の送信先となる金融機関システム1500は、抽出さ
れた電子手形情報4000の振出人IDから検索した参
加者情報3000の金融機関口座3050に指定されて
いる金融機関である。償還資金決済通知は、抽出された
電子手形情報4000に記録された情報と、抽出された
電子手形情報4000の振出人ID4020から検索し
た参加者情報3000の金融機関口座3050の情報、
同じく譲受人ID4030から検索した参加者情報30
00の金融機関口座3050の情報を含む。
【0055】電子手形管理システム1400から償還資
金決済通知を受信した金融機関システム1500は、資
金口座DB1501上で振出人から譲受人への資金の振
替を行う。振出人とは電子手形情報4000において振
出人ID4020で特定される参加者であり、譲受人と
は、電子手形情報4000の譲受人ID4030で特定
される参加者である。この振替は、電子手形管理システ
ム1400から償還資金決済通知を受信した金融機関シ
ステム1500が、振出人の金融機関口座3050で特
定される資金口座情報5000の資金口座残高5020
を、支払金額4060で指定される額だけ減額し、減額
が成功した場合には、譲受人の金融機関口座3050で
特定される資金口座情報5000の資金口座残高502
0を支払金額4060で指定される額だけ増額すること
によって行う。また、資金の振替において資金の振替が
成功した場合には、当該電子手形の効力は失われるもの
とし、電子手形管理システム1400は手形DB140
2から償還を行った電子手形の電子手形情報4000を
抹消する。ここで、振出人の金融機関口座3050で指
定される口座の残高が不足により振替に失敗した場合に
は、不渡りであるとして、電子手形情報4000におい
て裏書人ID4040で指定されている参加者に対して
支払いの請求を行っていくものとする。
【0056】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態にお
ける電子手形の譲渡の処理についての別形態である。
【0057】図11を用いて第2の実施の形態における
電子手形の譲渡のための処理フローについて説明する。
本実施の形態における電子手形の譲渡は図11に示すよ
うに、参加者システム(譲受人1)1100に手形譲渡
処理(2)11101を記憶し、参加者システム(譲受
人2)1100に手形譲受処理(2)11102を記憶
し、電子手形管理システム1400に譲渡登録処理
(2)11103を記憶して行う。以降、本処理フロー
において、参加者システム(譲受人1)1100の動作
は手形譲渡処理(2)11101に示される手順に従い
動作するものとし、参加者システム(譲受人2)110
0の動作は手形譲受処理(2)11102に従い動作す
るものとし、電子手形管理システム1400の動作は譲
渡登録処理(2)11103に従い動作するものとす
る。
【0058】参加者システム(譲受人1)1100は、
入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パ
スワード3020の入力を受ける。参加者システム(譲
受人1)1100は、入力を受けた参加者ID3010
と参加者パスワード3020を所有手形一覧要求110
01として電子手形管理システム1400へ送信する。
【0059】電子手形管理システム1400は、所有手
形一覧要求11001を受信すると、参加者DB140
1から受信した参加者ID3010と参加者パスワード
3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワ
ード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合
致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処
理を中止する。以下本実施の形態のフローの説明におい
て、前記処理を電子手形管理システム1400における
認証処理と呼ぶこととする。次に電子手形管理システム
1400は、第1の実施の形態で所有手形一覧8002
を作成し送信したのと同様に、所有手形一覧11002
を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。
【0060】参加者システム(譲受人1)1100は、
所有手形一覧11002を受信すると、図12に示した
候補選択画面12000を表示する。ここで、候補選択
画面12000は、譲渡可能な手形の内容を表示し、そ
れらの中で譲渡する手形の候補と、譲渡先を入力するた
めの画面である。この図12において、手形ID120
01は譲渡可能な電子手形の手形ID4010を表示す
るための欄であり、振出人12002はその電子手形の
振出人の参加者名3030であり、支払金額12003
はその電子手形の支払金額4060を表示するための欄
であり、償還日12004はその電子手形の償還日40
80を表示するための欄である。また、譲渡候補120
05は、参加者端末(譲受人1)1100がその操作者
から電子手形の譲渡の候補の候補選択画面12006に
よる入力を受けるための欄である。選択ボックス120
06はその行の電子手形を譲渡する候補に含めることを
参加者端末(譲受人1)1100の操作者が指定するた
めのものであり、操作者が例えばマウスによりクリック
することでそれぞれの電子手形で独立して選択と非選択
を切り替えることが出来る。図12に示した例の場合、
手形ID12001が“00100001”と“002
00001”と“00200003”と“002000
04”と“00700001”の4つの電子手形が譲渡
の候補として選択されている。これにより、参加者端末
(譲受人1)1100は操作者から、譲渡する手形とし
て手形ID12001つまり電子手形管理システム14
00の手形DBにおける手形ID4010が前記の5つ
である電子手形情報4000の電子手形の譲渡の登録を
受けたこととする。譲渡先選択ボックス12008は、
参加者システム(譲受人1)1100がその操作者から
電子手形の譲渡先の参加者ID3010の入力を受ける
ためのものであり、入力装置2102の例えばキーボー
ドからの譲渡先の参加者ID3010の入力を受ける。
参加者端末(譲受人1)1100は、OKボタン120
07を入力装置2102の例えばマウスからのクリック
による押下を受けると、譲渡手形候補11003を電子
手形管理システム1400へ送信する。この譲渡手形候
補11003は、譲渡候補12005で選択された電子
手形の手形ID4010と、譲渡先選択ボックス120
08に入力された譲渡先の参加者ID3010を保持し
ている。具体的には、図12の例のような入力があった
場合には、譲渡手形候補11003は、譲渡候補とし
て、“00100001”と“00200001”と
“00200003”と“00200004”と“00
700001”の5つの手形ID4010、譲渡先の参
加者ID3010として“0000002”を含む。
【0061】電子手形管理システム1400は、参加者
システム(譲受人1)1100から譲渡手形候補110
03を受信すると、譲渡手形候補11004を、参加者
ID3010が受信した譲渡先の参加者ID3010で
特定される参加者システム(譲受人2)1100へ送信
する。この譲渡手形候補11004には、参加者システ
ム(譲受人1)1100から受信した譲渡手形候補11
003に記録されたそれぞれの譲渡する手形の候補につ
いて手形ID4010により手形DB1402から電子
手形情報4000を検索してその内容を記録する。ま
た、譲渡手形候補11004には、振出人の参加者名3
030を記録する。具体的には図12で示した例のよう
に譲渡候補12005が選択されていた場合には、電子
手形管理システム1400は譲渡手形候補11004
に、手形ID4010が“00100001” である
電子手形の電子手形情報4000と、“0020000
1” である電子手形の電子手形情報4000と、“0
0200003” である電子手形の電子手形情報40
00と、“00200004” である電子手形の電子
手形情報4000と、“00700001” である電
子手形の電子手形情報4000を手形DB1402から
検索して記録する。
【0062】参加者システム(譲受人2)1100は、
譲渡手形候補11004を受信すると、入力装置210
2から参加者ID3010と参加者パスワード3020
の入力を受け、次に譲渡手形候補11004の情報を元
にして図13に示す候補決定画面13000を表示装置
2101へ表示する。図13において、手形ID130
01は譲渡される候補の電子手形の手形ID4010で
あり、振出人13002は振出人の参加者名3030、
支払金額13003は支払金額4060であり償還日1
3004は償還日4080である。譲受候補13005
には、電子手形毎に選択チェックボックス13006を
設ける。選択ボックス13006はその行の電子手形を
受取ることを参加者端末(譲受人2)1100の操作者
が指定するためのものであり、操作者が例えばマウスに
よりクリックすることでそれぞれの電子手形で独立して
選択と非選択を切り替えることが出来るものである。O
Kボタン13007は選択を確定して情報を電子手形管
理システム1400へ送信するためのボタンである。参
加者システム(譲受人2)1100は、選択チェックボ
ックス13006のうち1つ以上の選択を受けた状態
で、OKボタン13007が入力装置2102の例えば
マウスにより押下されると、譲渡手形選択結果1100
5を電子手形管理システム1400へ送信する。ここで
譲渡手形選択結果11005は、始めに入力を受けた参
加者ID3010および参加者パスワード3020と、
選択されている選択チェックボックス13006の行の
電子手形の手形ID13001を含むものである。具体
的には、図13の場合には、譲渡手形選択結果1100
5は、“00100001”と“00200004”の
2つの手形ID13001、すなわち電子手形情報40
00の手形ID4010である “00100001”
と“00200004”を含む。
【0063】電子手形管理システム1400は参加者シ
ステム(譲受人2)1100から譲渡手形選択結果11
005を受取ると、譲受人となる参加者の認証を行う。
次に、電子手形管理システム1400は、譲渡手形選択
結果11006を参加者システム(譲受人1)1100
へ送信する。この譲渡手形選択結果11006には、参
加者システム(譲受人2)1100から受信した譲渡手
形選択結果11005に記録されたそれぞれの譲渡する
手形の候補と、手形ID4010により手形DB140
2から電子手形情報4000を検索してその内容を記録
する。また、譲渡手形選択結果11006には、振出人
の参加者名3030を記録する。具体的には図13で示
した例のように譲受候補13005が選択されていた場
合には、電子手形管理システム1400は譲渡手形選択
結果11006に、手形ID4010が“001000
01”である電子手形の電子手形情報4000と、“0
0200004”である電子手形の電子手形情報400
0を手形DB1402から検索して記録する。
【0064】譲渡手形選択結果11006を受信した参
加者システム(譲受人1)1100は、受信した全ての
電子手形の電子手形情報4000の情報を表示装置21
01へ出力する。また、参加者システム(譲受人1)1
100は、その表示した電子手形情報4000の電子手
形を譲渡を行うかどうかの確認のための画面を表示し、
入力装置2102から譲渡の可否の入力を受ける。ここ
で、譲渡を行うかどうかの確認のための画面とは、表示
した情報の示す電子手形について譲渡を実行することの
確認の入力を受けるための画面であり、例えば表示した
電子手形の電子手形情報4000に並べて、「これらの
電子手形を譲渡します。よろしいですか?」というよう
な文章と、確認のためのボタンを表示する。参加者シス
テム(譲受人1)1100は、確認のためのボタンが入
力装置2102の例えばマウスによる押下を受けた場合
には譲渡が可であるとする。譲渡が可であるとの入力を
受けない場合には、参加者システム(譲受人1)110
0は処理を中止する。譲渡が可であるとの入力を受けた
場合には、参加者システム(譲受人1)1100は次
に、電子手形管理センタ1400へ譲渡手形選択結果承
認11007を送信する。
【0065】電子手形管理システム1400は譲渡手形
選択結果承認11007を受取ると、電子手形の譲渡の
実行の確認がとれたものとして、電子手形の権利の譲渡
の処理を行う。ここで、譲渡元の参加者IDを所有手形
一覧要求11001で送信された参加者ID3010、
譲渡先の参加者IDを譲渡手形候補11003で送信さ
れた譲渡先の参加者IDとする。また、譲渡の対象とな
る電子手形の手形ID4010として、譲渡手形選択結
果11005に含まれる全ての手形ID4010とす
る。譲渡の登録は、まず、譲渡の対象となる電子手形の
電子手形情報4000を手形IDにより手形DB140
2から検索する。ここで検索により取り出されたそれぞ
れの電子手形情報4000に対して次の処理を行う。ま
ず、裏書人ID4040を一つ追記し、譲渡元の参加者
IDとする。このとき、現在記録されている最後の裏書
人ID4040が裏書人ID(n)4040であるなら
ば、裏書人ID(n+1)4040に記録する。次に、
譲受人ID4030を書き換え、譲渡先の参加者IDを
記録する。以上により、電子手形の譲渡の処理が終了
し、電子手形の譲受人の変更が電子手形管理システム1
400に登録された。
【0066】電子手形管理システム1400は、電子手
形の譲受人の変更を行った後に、譲渡結果通知1100
8を参加者システム(譲受人2)1100へ送信する。
この譲渡結果通知11008は、譲渡の対象となった全
ての電子手形の電子手形情報4000を含む。具体的に
は、譲渡の対象となった全ての電子手形の電子手形情報
4000を手形DB1402から検索し、その内容を譲
渡結果通知11008に記録する。譲渡結果通知110
08を受信した参加者システム(譲受人2)1100
は、表示装置2101へ譲渡が行われた電子手形の情報
として譲渡結果通知11008に記録された電子手形情
報4000を表示する。
【0067】次に、本発明の第3の実施の形態について
説明する。第3の実施の形態は、第1の実施の形態にお
ける電子手形の譲渡の処理についての別形態である。こ
の第3の実施の形態においては、電子手形を譲渡する
側、譲渡を受ける側とも電子手形の一覧からの選択は行
わず、譲渡する側が入力した金額の範囲に相当する電子
手形を電子手形管理システム1400が自動的に選択す
る。以下、第3の実施の形態の詳細を述べる。
【0068】図14を用いて第3の実施の形態における
電子手形の譲渡のための処理フローについて説明する。
本実施の形態における電子手形の譲渡は図14に示すよ
うに、参加者システム(譲受人1)1100に手形譲渡
処理(3)14101を記憶し、参加者システム(譲受
人2)1100に手形譲受処理(3)14102を記憶
し、電子手形管理システム1400に譲渡登録処理
(3)14103を記憶して行う。以降、本処理フロー
において、参加者システム(譲受人1)1100の動作
は手形譲渡処理(3)14101に示される手順に従い
動作するものとし、参加者システム(譲受人2)110
0の動作は手形譲受処理(3)14102に従い動作す
るものとし、電子手形管理システム1400の動作は譲
渡登録処理(3)14103に従い動作するものとす
る。
【0069】参加者システム(譲受人1)1100は、
入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パ
スワード3020と譲渡する電子手形の金額の範囲の入
力を受ける。ここで、譲渡する電子手形の金額の範囲と
は、譲渡を行う電子手形の合計の金額が取りうる範囲で
あり、最小値と最大値の2つの数値により指定する。参
加者システム(譲受人1)1100は、入力を受けた参
加者ID3010と参加者パスワード3020と金額の
範囲を譲渡金額14001として電子手形管理システム
1400へ送信する。またここで、譲渡する電子手形の
金額の範囲は、最小値または最大値のどちらかを指定し
た数値でもよい。
【0070】電子手形管理システム1400は、譲渡金
額14001を受信すると、参加者DB1401から受
信した参加者ID3010と参加者パスワード3020
と合致する参加者ID3010と参加者パスワード30
20を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参
加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止
する。以下本実施の形態のフローの説明において、前記
処理を電子手形管理システム1400における認証処理
と呼ぶこととする。次に電子手形管理システム1400
は、手形DB1402から、譲受人ID4030が譲渡
金額14001で受信した参加者ID3010である電
子手形情報4000を検索する。合致する電子手形情報
4000が検索できなかった場合は処理を中止する。次
に、電子手形管理システム1400は検索した全ての電
子手形情報4000の中から、いくつかの電子手形情報
4000を組み合わせて、その支払金額4060の合計
が、譲渡金額14001で指定された金額の範囲内であ
るような電子手形情報4000の組み合わせを検索す
る。この検索は、電子手形情報4000の数が少ない場
合には、全ての組み合わせを試すことにより行うことが
出来る。また、電子手形情報4000の数が多い場合に
は、例えば電子手形情報4000を支払金額4060の
大きさでソートし、組み合わせの探索を支払金額406
0が小さいものを優先して行うことで、効率的に検索す
ることが出来る。電子手形管理システム1400は、譲
渡金額14001で指定された金額の範囲内であるよう
な手形情報の組み合わせを検索できなかった場合には、
処理を中止する。次に電子手形管理システム1400
は、検索の結果取り出された全ての電子手形情報400
0とその振出人の参加者名3030を譲渡手形候補14
002として参加者システム(譲受人1)1100へ送
信する。ここで、電子手形管理システム1400は、支
払金額4060の合計が譲渡金額14001で指定され
た金額の範囲内であるような電子手形情報4000の組
み合わせを複数見つけた場合には、それらの全ての電子
手形情報4000の組み合わせについて参加者システム
(譲受人1)1100へ送信するか、それらの組み合わ
せの中で金額の合計が最も小さい組み合わせあるいは最
も大きい組み合わせについて参加者システム(譲受人
1)1100へ送信する。また、譲渡金額14001に
おいて、金額の範囲が最大値と最小値の2つの数値でな
く、最大値または最小値のみの場合には、その最小値よ
り大きな額またはその最大値より小さな額で電子手形情
報4000の組み合わせを検索し、その結果が多い場合
には、指定された最大値または最小値に近いものを優先
する。
【0071】またここで、電子手形管理システム140
0は、支払金額4060の合計が譲渡金額14001で
指定された金額の範囲内であるような手形情報を検索し
たが、支払金額4060の合計で評価するのではなく、
他の手段を用いて、より実際の電子手形の価値に近い値
で評価してもよい。この電子手形の価値は、通常の約束
手形の割引や売掛債権のファクタリングで行われている
金額の決定方法と同様にして行うことが出来るが、これ
は例えば、支払金額4060の代わりに、振出人ID4
020や裏書人ID4040の信用力や、償還日408
0までの利息を評価して電子手形の実際の価値を判定す
ることが出来る。具体的には、電子手形管理システムが
図15に示した信用別係数情報15000と、利率を記
憶することによって行う。信用別係数情報15000
は、信用度3100毎に信用別係数15100を記録し
たものである。信用別係数15100はその信用度31
00の参加者の電子手形の価値を評価するために支払金
額4060に掛けるべき数値である。図15の例では、
例えば信用度3100が“AA”であった場合には、信
用別係数15100として“0.925”を用いること
を表わす。利率とは、現在から電子手形の償還日408
0までの日数による電子手形の価値の変化を表わす数値
で、一般的な貸し出しや借り入れの利率である。信用度
3100を用いて電子手形の価値を計算するためには、
その振出人ID4020または裏書人ID4040で指
定される参加者IDを持つ参加者情報の信用度3100
を調べ、信用別係数情報15000からその信用別係数
15100を求め、支払金額4060と乗算する。ま
た、利率を電子手形の価値の計算に用いる場合には、そ
の乗算の結果と利率と現在から償還日4080までの日
数を乗算した実質の利息分を、さらにその乗算の結果か
ら、減算する。
【0072】譲渡手形候補14002を受信した参加者
システム(譲受人1)1100は、受信した全ての電子
手形の電子手形情報4000の情報を表示装置2101
へ出力する。また、参加者システム(譲受人1)110
0は、その表示した電子手形情報4000の電子手形の
譲渡を行うかどうかの確認のための画面を表示し、入力
装置2102から譲渡の可否の入力を受ける。ここで、
譲渡を行うかどうかの確認のための画面とは、例えば表
示した電子手形の電子手形情報4000に並べて、「こ
れらの電子手形を譲渡します。よろしいですか?」とい
うような文章と、確認のためのボタンを表示する。参加
者システム(譲受人1)1100は、確認のためのボタ
ンが入力装置2102の例えばマウスによる押下を受け
た場合には譲渡が可であるとする。譲渡が可であるとの
入力を受けない場合には、参加者システム(譲受人1)
1100は処理を中止する。譲渡が可であるとの入力を
受けた場合には、参加者システム(譲受人1)1100
は、入力装置2102から譲渡先の参加者ID3010
の入力を受ける。次に、譲渡手形承認14003を電子
手形管理システム1400へ送信する。この譲渡手形承
認14003には、参加者システム(譲受人1)110
0は譲渡手形候補14002で受信した電子手形の電子
手形情報4000と譲渡先の参加者ID3010を記録
する。ここで、参加者システム(譲受人1)1100
は、電子手形管理システム1400から譲渡手形候補1
4002として、電子手形情報4000の組み合わせを
複数受信した場合には、それら電子手形情報4000の
全ての情報を表示装置2101へ表示し、入力装置21
02からどの組み合わせに対して譲渡を可とするかの選
択の入力を受け、譲渡手形承認14003に選択された
組み合わせの全ての電子手形情報4000を記録する。
【0073】電子手形管理システム1400は、参加者
システム(譲受人1)1100から譲渡手形候補140
03を受信すると、譲渡手形候補14004を、譲渡手
形承認14003で受信した譲渡先の参加者ID301
0で特定される参加者システム(譲受人2)1100へ
送信する。この譲渡手形候補14004には、譲渡手形
承認14003で受信した電子手形情報4000とその
電子手形情報4000の振出人の参加者名3030を記
録して参加者システム(譲受人2)1100へ送信す
る。
【0074】譲渡手形候補14004を受信した参加者
システム(譲受人2)1100は、受信した全ての電子
手形の電子手形情報4000の情報を表示装置2101
へ出力する。また、参加者システム(譲受人2)110
0は、その表示した電子手形情報4000の電子手形を
譲渡を受けるかどうかの確認のための画面を表示し、入
力装置2102から譲受の可否の入力を受ける。ここ
で、譲渡を受けるかどうかの確認のための画面とは、例
えば表示した電子手形の電子手形情報4000に並べ
て、「これらの電子手形を受取ります。よろしいですか
?」というような文章と、確認のためのボタンを表示す
る。参加者システム(譲受人2)1100は、確認のた
めのボタンが入力装置2102の例えばマウスによる押
下を受けた場合には譲受が可であるとする。譲受が可で
あるとの入力を受けない場合には、参加者システム(譲
受人2)1100は処理を中止する。参加者システム
(譲受人2)1100は、譲受が可であるとの入力を受
けた場合には、電子手形管理センタ1400へ譲渡手形
承認14005を送信する。
【0075】電子手形管理システム1400は譲渡手形
承認14005を受取ると、電子手形の譲渡の実行の確
認がとれたものとして、電子手形の権利の譲渡の処理を
行う。ここで、譲渡元の参加者IDを譲渡金額1400
1で送信された参加者ID3010、譲渡先の参加者I
Dを譲渡手形承認14003で送信された譲渡先の参加
者IDとする。また、譲渡の対象となる電子手形の手形
ID4010として、譲渡手形承認14003で受信し
た電子手形情報4000の手形ID4010とする。譲
渡の登録は、まず、譲渡の対象となる電子手形の電子手
形情報4000を手形IDにより手形DB1402から
検索する。ここで検索により取り出されたそれぞれの電
子手形情報4000に対して次の処理を行う。まず、裏
書人ID4040を一つ追記し、譲渡元の参加者IDと
する。このとき、現在記録されている最後の裏書人ID
4040が裏書人ID(n)4040であるならば、裏
書人ID(n+1)4040に記録する。次に、譲受人
ID4030を書き換え、譲渡先の参加者IDを記録す
る。以上により、電子手形の譲渡の処理が終了し、電子
手形の譲受人の変更が電子手形管理システム1400に
登録された。
【0076】電子手形管理システム1400は、電子手
形の譲受人の変更を行った後に、譲渡結果通知1400
6を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。
この譲渡結果通知14006は、譲渡の対象となった全
ての電子手形の電子手形情報4000を含む。具体的に
は、譲渡の対象となった全ての電子手形の電子手形情報
4000を手形DB1402から検索し、その内容を譲
渡結果通知11008に記録する。譲渡結果通知140
06を受信した参加者システム(譲受人1)1100
は、表示装置2101へ譲渡が行われた電子手形の情報
として譲渡結果通知14006に記録された電子手形情
報4000を表示する。
【0077】次に、本発明の第4の実施の形態について
説明する。第4の実施の形態は、第1の実施の形態にお
ける電子手形の譲渡の処理についての別形態である。第
1の実施の形態との相違は、所有手形一覧8002を電
子手形管理システム1400から受信した後、譲渡手形
組候補8003を電子手形管理システム1400へ送信
するまでの参加者システム(譲受人1)1100の処理
である。ここで、参加者システム(譲受人1)1100
は、第1の実施の形態では、図9に示した候補組選択画
面9000を表示装置2101へ表示し、入力装置21
02から譲渡組候補9006の入力を受ける処理を行う
ものであったが、本実施の形態では譲渡組候補9006
の入力の受付を行わず、金額の範囲の入力を受け、それ
に基づいて参加者システム(譲受人1)1100が譲渡
する電子手形の組の候補を作成する。
【0078】具体的には、参加者システム(譲受人1)
1100は、所有手形一覧8002を受信した後、以下
の処理を行う。まず、参加者システム(譲受人1)11
00は、入力装置2102から譲渡する電子手形の金額
の範囲の入力を受ける。ここで、譲渡する電子手形の金
額の範囲とは、譲渡を行う電子手形の合計の金額が取り
うる範囲であり、最小値と最大値の2つの数値により指
定する。次に参加者システム(譲受人1)1100は、
第3の実施の形態において電子手形管理システム140
0が、電子手形の合計の支払金額4060、または振出
人や裏書人の信用度を考慮した金額、または償還日40
80までの日数による利息分を減額した額が譲渡する電
子手形の金額の範囲となるように電子手形を検索したの
と同様に、電子手形の金額の合計が譲渡する電子手形の
金額の範囲となるように電子手形を検索する。ここで、
譲渡する電子手形の金額の範囲となるような電子手形の
組が検索出来なかった場合には、参加者システム(譲受
人1)1100は処理を中止する。次に参加者システム
(譲受人1)1100は、検索した結果に基づき譲渡手
形組候補8003を電子手形管理システム1400へ送
信する。具体的には、参加者システム(譲受人1)11
00は、電子手形の合計の支払金額4060が譲渡する
電子手形の金額の範囲となるように電子手形を検索した
結果得られた複数の電子手形の組み合わせそれぞれにつ
いて、電子手形の手形ID4010を組として送信す
る。また、検索の結果複数の電子手形の組み合わせを見
つけた場合には、表示装置2101へその電子手形の組
み合わせの情報を表示し、それらの中からの選択を入力
装置2102から受け、その一つの組み合わせについて
のみ電子手形の手形ID4010を譲渡手形候補800
3としても良い。以上のように参加者システム(譲受人
1)1100は処理を行い、譲渡手形組候補8003を
送信する。これ以外の処理については、参加者システム
(譲受人1)1100、参加者システム(譲受人2)1
100、電子手形管理システム1400とも、第1の実
施の形態と同様の処理を行う。
【0079】次に図16を用いて第5の実施の形態にお
ける電子手形の譲渡のための処理フローについて説明す
る。電子手形の譲渡は、図16に示すように、参加者シ
ステム(譲受人1)1100に手形譲渡処理(4)16
101を記憶し、参加者システム(譲受人2)1100
に手形譲受処理(4)16102を記憶し、電子手形管
理システム1400に譲渡登録処理(4)16103を
記憶し、金融機関システム1500に譲渡補助処理16
104と金額決定処理15105を記憶して行う。以
降、本処理フローにおいて、参加者システム(譲受人
1)1100の動作は手形譲渡処理(4)16101に
示される手順に従い動作するものとし、参加者システム
(譲受人2)1100の動作は手形譲受処理(4)16
102に従い動作するものとし、電子手形管理システム
1400の動作は譲渡登録処理(4)16103に従い
動作するものとし、金融機関システム1500の動作は
譲渡補助処理16104と金額決定処理16105に従
い動作するものとする。本処理フローは、電子手形の譲
渡の際に、金融機関システム1500に対して譲渡の候
補となっている電子手形の電子手形情報4000を送信
し、それらの電子手形の推定金額を金融機関システム1
500が送信することで、電子手形の譲渡の際の電子手
形の選択を効率的に行うためのものである。
【0080】参加者システム(譲受人1)1100は、
入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パ
スワード3020の入力を受ける。参加者システム(譲
受人1)1100は、入力を受けた参加者ID3010
と参加者パスワード3020を所有手形一覧要求160
01として電子手形管理システム1400へ送信する。
【0081】電子手形管理システム1400は、所有手
形一覧要求16001を受信すると、参加者DB140
1から受信した参加者ID3010と参加者パスワード
3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワ
ード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合
致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処
理を中止する。以下本実施の形態のフローの説明におい
て、前記処理を電子手形管理システム1400における
認証処理と呼ぶこととする。次に電子手形管理システム
1400は、第1の実施の形態で所有手形一覧8002
を作成し送信したのと同様に、所有手形一覧16002
を参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。
【0082】参加者システム(譲受人1)1100は、
所有手形一覧16002を受信すると、図12に示した
候補選択画面12000を表示する。候補選択画面12
000に表示する内容および、候補選択画面12000
を表示した参加者システム(譲受人1)1100が行う
処理は、第2の実施の形態の場合と同様である。ただ
し、譲渡候補12005は、参加者端末(譲受人1)1
100がその操作者から電子手形の譲渡の候補の入力を
受けるための欄であるが、第2の実施の形態とは異な
り、譲渡を受ける側がここで参加者端末(譲受人1)1
100が入力を受けた譲渡候補12005で指定される
電子手形から、受取る電子手形を選択することはせず、
譲渡は必ずこの譲渡候補12005で指定した電子手形
を組にして行うものとする。参加者端末(譲受人1)1
100は、OKボタン12007を入力装置2102の
例えばマウスからのクリックによる押下を受けると、次
に入力装置2102から目標金額の入力を受ける。ここ
で目標金額とは電子手形の譲渡を行う者同士が電子手形
の譲渡によって決済を行いたい金額である。次に、参加
者端末(譲受人1)1100は、譲渡手形候補1600
3を電子手形管理システムへ送信する。この譲渡手形候
補16003は、譲渡候補12005で選択された電子
手形の手形ID4010と、譲渡先選択ボックス120
08に入力された譲渡先の参加者ID3010と入力装
置2102から入力を受けた目標金額を保持している。
【0083】電子手形管理システム1400は、参加者
システム(譲受人1)1100から譲渡手形候補160
03を受信すると、譲渡手形候補16004を金融機関
システム1500へ送信する。ここで、送信先は、所有
手形一覧要求16001で受信した参加者ID3010
により特定される参加者情報3000の金融機関口座3
050で指定される金融機関または、譲渡手形候補16
003で受信した譲渡先の参加者ID3010により特
定される参加者情報3000の金融機関口座3050で
指定される金融機関の金融機関システム1500とす
る。または、譲渡手形候補16003を送信する前に参
加者システム(譲受人1)1100が金融機関システム
1500を特定するための情報(金融機関名など)の入
力を受け、それを譲渡手形候補16003と共に電子手
形管理システム1400へ送信し、電子手形管理システ
ム1400はその情報を譲渡手形候補16004の送信
先として利用してもよい。この譲渡手形候補16004
には、参加者システム(譲受人1)1100から受信し
た譲渡手形候補16003に記録されたそれぞれの譲渡
する手形の候補について手形ID4010により手形D
B1402から電子手形情報4000を検索してその内
容を記録する。また、譲渡手形候補16004には、譲
渡する候補となっている電子手形毎に、振出人名として
電子手形情報4000の振出人ID4020により参加
者DB1401を検索して参加者名3030を取り出し
記録する。また、譲渡手形候補16004には、譲渡す
る候補となっている電子手形毎に、裏書人名として電子
手形情報4000の裏書人ID4020により参加者D
B1401を検索して参加者名3030を取り出し記録
する。
【0084】金融機関システム1500は譲渡補助処理
16104により譲渡手形候補16004を受信する
と、まず、金額決定処理16105に受信した譲渡手形
候補16104に含まれる電子手形の電子手形情報40
00や振出人名、裏書人名を通知し、電子手形それぞれ
を評価した金額を計算させ、その結果を受け取る。ここ
で、金額決定処理16105は、電子手形の電子手形情
報4000を入力として受けると、その電子手形の金額
を評価して出力する処理である。また、譲渡補助処理1
6104は、通常同じシステム内に存在する金額決定処
理16105により電子手形それぞれの金額を評価する
が、電子手形の内容つまり振出人IDや裏書人IDによ
り別の金融機関システム1500の金額決定処理161
05によって金額を決定してもよい。これは例えば、あ
る金融機関において、電子手形の金額の決定をその電子
手形の振出人や裏書人と取引のある他の支店の金融機関
システム1500の金額決定処理16105を用いるこ
とで、より正確な金額を評価して決定するために行う。
【0085】次に、金額決定処理16105の処理につ
いて説明する。金額決定処理16105における金額の
決定方法の1番目は、受取った電子手形情報4000の
支払金額4060をそのまま用いることで、自動的に決
定する方法である。金額決定処理16105における金
額の決定方法の2番目は、受取った電子手形情報400
0の支払金額4060に対して、第3の実施の形態で述
べた電子手形管理システム1400の処理と同様に、振
出人IDや裏書人IDで特定される参加者の信用度31
00と信用別係数情報15000、利率により自動的に
金額を決定する方法である。このとき、信用度3100
や信用別係数情報15000、利率は電子手形管理シス
テム1400が記憶しているものとは別に、金融機関シ
ステム1500に記憶させておき、これを利用する。ま
た、利用可能な参加者情報3000に、受取った電子手
形情報4000の振出人ID4020や裏書人ID40
40で特定される参加者の信用度3100が記録されて
いない場合など金額が決定できない場合には、金融機関
システム1500は、その金融機関の他の支店など他の
金融機関に対して金額の判定を依頼する。これは、その
送信先となる他の支店の金額決定処理16105にその
電子手形の電子手形情報4000および振出人名、裏書
人名を送信し、送信先で決定した電子手形の金額の出力
を受取ると、その受信した金額を電子手形の金額として
記録する。ここで、金額の判定を依頼する先は、例えば
電子手形情報4000の振出人ID4020や裏書人I
D4040で特定される参加者情報3000の金融機関
口座3050で特定される金融機関である。金額決定処
理16105における金額の決定方法の3番目は、金融
機関システム1500が表示装置2101へ図17に示
す金額決定画面17000を表示し、操作者から金額の
入力を受ける方法である。金額決定画面17000は、
金額を決定すべき手形の情報として、手形ID401
0、振出人名17001、裏書人名17003、支払金
額4060、振出日4070、償還日4080を表示す
る。ここで、振出人名17001は譲渡手形候補160
04で電子手形管理システムから受信した電子手形の振
出人名である。また、裏書人名17003は譲渡手形候
補16004で電子手形管理システムから受信した電子
手形の裏書人名である。金額17004は、表示した電
子手形の金額を入力装置2102からの入力を受けて表
示するための欄である。転送先17005は、処理を行
っている金融機関システム1500の操作者が金額を判
定出来ない場合に、その金融機関の他の支店などに対し
て金額の判定を依頼するために、依頼先の金融機関シス
テム1500を指定するための欄である。OKボタン1
7005が金額17004または転送先17005の入
力を受けた後に入力装置2102により選択されると、
金額17004が入力されていた場合にはその金額17
004をその電子手形の金額と決定する。転送先170
05が入力されていた場合には、その電子手形の金額の
決定は別の金融機関システム1500で行うものとし、
転送先17005で特定される金融機関システム150
0の金額決定処理16105にその電子手形の電子手形
情報4000および振出人名、裏書人名を送信する。金
融機関システム1500は、転送先17005で特定さ
れる別の金融機関システム1500が決定した電子手形
の金額の出力を受取ると、その受信した金額を電子手形
の金額として記録する。これらにより、電子手形の金額
を決定し、それを出力して、金額決定処理16105は
終了する。金額決定処理16105により全ての電子手
形の金額を決定した譲渡補助処理16104は、次に全
ての電子手形の金額を合計し、譲渡手形候補16004
で受信した全ての手形情報で指定される電子手形の合計
の金額を求める。金額を決定した金融機関システム15
00は次に、推定金額16005として、求めた金額を
電子手形管理システム1400に送信する。
【0086】電子手形管理システム1400は、金融機
関システム1500から推定金額16005を受信する
と、推定金額16006を、所有手形一覧要求1600
1で受信した参加者ID3010で特定される参加者シ
ステム(譲受人1)1100へ送信する。推定金額16
006は、金融機関システム1500から受信した推定
金額16005に記録されている金額を含む。
【0087】参加者システム(譲受人1)1100は、
推定金額16006を受信すると、表示装置2101へ
その推定金額16006に記録された金額を表示する。
次に、参加者システム(譲受人1)1100は、入力装
置2102から譲渡の承認の入力を受けると、譲渡承認
16007を電子手形管理システム1400へ送信す
る。ここで譲渡の承認の入力は、承認のためのボタンを
表示装置2101に表示し、それに対して入力装置21
02の例えばマウスによる押下を受けることにより行
う。参加者システム(譲受人1)1100は、譲渡の承
認の入力がない場合には処理を中止する。
【0088】電子手形管理システム1400は、参加者
システム(譲受人1)1100から譲渡承認16007
を受信すると、譲渡手形候補16008を、譲渡手形候
補16003で受信した譲渡先の参加者ID3010で
特定される参加者システム(譲受人2)1100へ送信
する。この譲渡手形候補16008には、譲渡手形候補
16003で受信した電子手形情報4000とその振出
人の参加者名3030、同じく譲渡手形候補16003
で受信した目標金額、推定金額16005で受信した電
子手形の金額を記録して参加者システム(譲受人2)1
100へ送信する。
【0089】参加者システム(譲受人2)1100は、
譲渡手形候補16008を受信すると、表示装置210
1へその電子手形情報4000、振出人名、目標金額、
推定金額16005の金額を表示する。次に、参加者シ
ステム(譲受人2)1100は、入力装置2102から
譲渡の承認の入力を受けると、譲渡承認16009を電
子手形管理システム1400へ送信する。ここで譲渡の
承認の入力とは、承認のためのボタンを表示装置210
1に表示し、それに対して入力装置2102の例えばマ
ウスによる押下を受けることにより行う。参加者システ
ム(譲受人2)1100は、譲渡の承認の入力がない場
合には処理を中止する。
【0090】電子手形管理システム1400は譲渡承認
16009を受取ると、電子手形の譲渡の実行の確認が
とれたものとして、電子手形の権利の譲渡の処理を行
う。ここで、譲渡元の参加者IDを所有手形一覧要求1
6001で送信された参加者ID3010、譲渡先の参
加者IDを譲渡手形候補16003で送信された譲渡先
の参加者IDとする。また、譲渡の対象となる電子手形
の手形ID4010として、譲渡手形候補16003に
含まれる全ての手形ID4010とする。譲渡の登録
は、まず、譲渡の対象となる電子手形の電子手形情報4
000を手形IDにより手形DB1402から検索す
る。ここで検索により取り出されたそれぞれの電子手形
情報4000に対して次の処理を行う。まず、裏書人I
D4040を一つ追記し、譲渡元の参加者IDとする。
このとき、現在記録されている最後の裏書人ID404
0が裏書人ID(n)4040であるならば、裏書人I
D(n+1)4040に記録する。次に、譲受人ID4
030を書き換え、譲渡先の参加者IDを記録する。以
上により、電子手形の譲渡の処理が終了し、電子手形の
譲受人の変更が電子手形管理システム1400に登録さ
れた。
【0091】電子手形の権利の譲渡を行った電子手形管
理システム1400は、次に差額決済依頼16010を
金融機関システム1500へ送信する。差額決済依頼1
6010は、参加者システム(譲受人1)1100から
譲渡手形候補16003で受信した目標金額と、金融機
関システム1500から推定金額16005で受信した
金額の差額を金融機関システム1500へ送信して、そ
の差額の資金決済を依頼するための通知である。差額決
済依頼16010の通知先となる金融機関システム15
00は、電子手形の譲渡元の参加者IDで参加者情報3
000を検索して得られる金融機関口座3050で指定
される金融機関または、電子手形の譲渡先の参加者ID
で参加者情報3000を検索して得られる金融機関口座
3050で指定される金融機関の金融機関システム15
00であり、例えば差額を計算した結果払い方となる側
の参加者情報3000の金融機関口座3050で指定さ
れる金融機関システム1500へ送信する。差額決済依
頼16010には、差額の金額と、その金額の払い方と
なる金融機関口座3050の情報と受け方となる金融機
関口座3050の情報を含む。
【0092】電子手形管理システム1400から差額決
済依頼16010を受信した金融機関システム1500
は、資金口座DB1501上で資金の振替を行う。この
振替は、払い方となる金融機関口座3050で特定され
る資金口座情報5000の資金口座残高5020を、差
額の金額だけ減額し、減額が成功した場合には、受け方
となる金融機関口座3050で特定される資金口座情報
5000の資金口座残高5020を差額の金額だけ増額
することによって行う。
【0093】電子手形管理システム1400は、差額の
資金決済を行った後に、譲渡結果通知16011を参加
者システム(譲受人1)1100へ送信する。この譲渡
結果通知16001は、譲渡の対象となった全ての電子
手形の手形情報を含む。具体的には、譲渡の対象となっ
た全ての電子手形の電子手形情報4000を手形DB1
402から検索し、その内容と、資金決済を行った差額
を譲渡結果通知16011に記録する。譲渡結果通知1
6011を受信した参加者システム(譲受人1)110
0は、表示装置2101へ譲渡が行われた電子手形の情
報として譲渡結果通知16001に記録された電子手形
情報4000と、差額の金額を表示する。
【0094】次に、本発明の第6の実施の形態について
説明する。第6の実施の形態は、電子手形の割引につい
ての処理の形態である。ここで電子手形の割引とは、電
子手形情報4000において譲受人ID4030で指定
される参加者が、その所有する電子手形による将来の資
金を受取る権利を譲渡する代わりに、金融機関などから
資金の支払を受ける行為をいう。以降、所有する電子手
形の割引を行う者を所持人とする。この第6の実施の形
態においては、所持人が割引を行う電子手形を選択し、
それに対する合計の支払いの金額を金融機関が決定し、
さらに電子手形の所持人がその金額に承認した後に割引
による電子手形の権利の譲渡と資金の支払いを行う。以
下、第6の実施の形態の詳細を述べる。
【0095】図18を用いて第6の実施の形態における
電子手形の割引のための処理フローについて説明する。
本実施の形態における電子手形の譲渡は図18に示すよ
うに、参加者システム(譲受人1)1100に割引依頼
処理(1)18101を記憶し、電子手形管理システム
1400に割引登録処理(1)18102を記憶し、金
融機関システム1500に割引実行処理(1)1810
3、金額決定処理16105を記憶して行う。以降、本
処理フローにおいて、参加者システム(譲受人1)11
00の動作は割引依頼処理(1)18101に示される
手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1
400の動作は割引登録処理(1)18102に従い動
作するものとし、金融機関システム1500の動作は割
引実行処理(1)18103、金額決定処理16105
に従い動作するものとする。
【0096】参加者システム(譲受人1)1100は、
入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パ
スワード3020の入力を受ける。参加者システム(譲
受人1)1100は、入力を受けた参加者ID3010
と参加者パスワード3020を所有手形一覧要求180
01として電子手形管理システム1400へ送信する。
【0097】電子手形管理システム1400は、所有手
形一覧要求18001を受信すると、参加者DB140
1から受信した参加者ID3010と参加者パスワード
3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワ
ード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合
致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処
理を中止する。次に電子手形管理システム1400は、
第1の実施の形態で所有手形一覧8002を作成し送信
したのと同様に、所有手形一覧18002を参加者シス
テム(譲受人1)1100へ送信する。
【0098】参加者システム(譲受人1)1100は、
所有手形一覧18002を受信すると、割引候補選択画
面を表示装置2101へ表示する。ここで、割引候補選
択画面とは、図12に示した候補選択画面とほぼ同じ形
態のものであるが、譲渡先選択ボックス12008はな
く、また、譲渡候補12005の代わりに割引候補を入
力装置2102からの入力により選択するための欄を持
つ。ここで割引候補とは割引を行う候補とする電子手形
の指定である。参加者システム(譲受人1)1100
は、入力装置2101から1つ以上の割引候補の選択を
受けた状態で表示装置2101に表示したOKボタンを
入力装置2102により選択されると、電子手形管理シ
ステム1400に割引手形候補18003を送信する。
ここで、割引手形候補18003には、譲渡候補として
選択された電子手形の手形ID4010を記録する。
【0099】電子手形管理システム1400は、参加者
システム(譲受人1)1100から割引手形候補180
03を受信すると、割引手形候補18004を金融機関
システム1500へ送信する。ここで、送信先は、所有
手形一覧要求18001で受信した参加者ID3010
により特定される参加者情報3000の金融機関口座3
050で指定される金融機関とする。または、割引手形
候補18003を送信する前に参加者システム(譲受人
1)1100が金融機関システム1500を特定するた
めの情報(金融機関名など)の入力を受け、それを割引
手形候補18003と共に電子手形管理システム140
0へ送信し、電子手形管理システム1400はその情報
を譲渡手形候補18004の送信先として利用してもよ
い。この割引手形候補18004には、参加者システム
(譲受人1)1100から受信した割引手形候補180
03に記録されたそれぞれの割引を行う手形の候補につ
いて手形ID4010により手形DB1402から電子
手形情報4000を検索してその内容を記録する。ま
た、割引手形候補18004には、割引を行う候補とな
っている電子手形毎に、振出人名として電子手形情報4
000の振出人ID4020により参加者DB1401
を検索して参加者名3030を取り出し記録する。ま
た、割引手形候補18004には、割引を行う候補とな
っている電子手形毎に、裏書人名として電子手形情報4
000の裏書人ID4020により参加者DB1401
を検索して参加者名3030を取り出し記録する。
【0100】金融機関システム1500は割引実行処理
(1)18103により割引手形候補18004を受信
すると、まず、金額決定処理16105に受信した割引
手形候補18104に含まれる電子手形の電子手形情報
4000や振出人名、裏書人名を通知し、電子手形それ
ぞれの金額を評価させ、その結果を受け取る。金額決定
処理16105の処理の内容は第5の実施の形態と同様
である。金額決定処理16105により全ての電子手形
の金額の評価を決定した割引実行処理(1)18103
は、次に全ての電子手形の金額を合計し、割引手形候補
18004で受信した全ての手形情報で指定される電子
手形の合計の金額を求める。金額を決定した金融機関シ
ステム1500は次に、合計支払金額18005とし
て、求めた金額を電子手形管理システム1400に送信
する。
【0101】電子手形管理システム1400は、金融機
関システム1500から合計支払金額18005を受信
すると、合計支払金額18006を、所有手形一覧要求
18001で受信した参加者ID3010で特定される
参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。合計
支払金額18006は、金融機関システム1500から
受信した合計支払金額18005に記録されている金額
を含む。
【0102】参加者システム(譲受人1)1100は、
合計支払金額18006を受信すると、表示装置210
1へその合計支払金額18006に記録された金額を表
示する。次に、参加者システム(譲受人1)1100
は、入力装置2102から割引の承認の入力を受ける
と、支払金額承認18007を電子手形管理システム1
400へ送信する。ここで割引の承認の入力とは、承認
のためのボタンを表示装置2101に表示し、それに対
して入力装置2102の例えばマウスによる押下を受け
ることにより行う。参加者システム(譲受人1)110
0は、割引の承認の入力がない場合には処理を中止す
る。
【0103】電子手形管理システム1400は支払金額
承認18007を受取ると、電子手形の割引の実行の確
認がとれたものとして、電子手形の割引の処理を行う。
電子手形の割引の処理では、合計支払金額18005を
送信した金融機関への電子手形の譲渡と資金決済を行
う。ここで、譲渡元の参加者IDを所有手形一覧要求1
8001で送信された参加者ID3010、譲渡先の参
加者IDを合計支払金額18005を送信した金融機関
を特定する参加者ID3010とする。また、譲渡の対
象となる電子手形の手形ID4010として、割引手形
候補18003に含まれる全ての手形ID4010とす
る。譲渡の登録は、まず、譲渡の対象となる電子手形の
電子手形情報4000を手形IDにより手形DB140
2から検索する。ここで検索により取り出されたそれぞ
れの電子手形情報4000に対して次の処理を行う。ま
ず、裏書人ID4040を一つ追記し、譲渡元の参加者
IDとする。このとき、現在記録されている最後の裏書
人ID4040が裏書人ID(n)4040であるなら
ば、裏書人ID(n+1)4040に記録する。次に、
譲受人ID4030を書き換え、譲渡先の参加者IDを
記録する。以上により、電子手形の譲渡の処理が終了
し、電子手形の譲受人の変更が電子手形管理システム1
400に登録された。
【0104】次に電子手形管理システムは金融機関シス
テム1500に支払金額承認18008を送信する。支
払金額承認18008は、合計支払金額18005の金
額を参加者システム(譲受人1)に合計支払金額180
06により通知後、支払金額承認18007を電子手形
管理システム1400が受信したことを金融機関システ
ム1500へ連絡するためのものである。
【0105】電子手形管理システム1400から支払金
額承認18008を受信した金融機関システム1500
は、資金口座DB1501上で所持人への資金の払込を
行う。この払込は、所持人の金融機関口座3050で特
定される資金口座情報5000の資金口座残高5020
を合計割引金額18005で送信した金額だけ増額する
ことによって行う。
【0106】次に、本発明の第7の実施の形態について
説明する。第7の実施の形態は、電子手形の割引につい
ての処理の形態である。この第7の実施の形態において
は、電子手形の所持人が割引を行う電子手形を選択し、
その個々の電子手形に対する支払い金額を金融機関が決
定し、さらに電子手形の所持人がその金額に承認した電
子手形についてのみ割引による電子手形の権利の譲渡と
資金の支払いを行う。
【0107】以下、第7の実施の形態の詳細を述べる。
【0108】図19を用いて第7の実施の形態における
電子手形の割引のための処理フローについて説明する。
本実施の形態における電子手形の譲渡は図19に示すよ
うに、参加者システム(譲受人1)1100に割引依頼
処理(2)19101を記憶し、電子手形管理システム
1400に割引登録処理(2)19102を記憶し、金
融機関システム1500に割引実行処理(2)1910
3、金額決定処理16105を記憶して行う。以降、本
処理フローにおいて、参加者システム(譲受人1)11
00の動作は割引依頼処理(2)19101に示される
手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1
400の動作は割引登録処理(2)19102に従い動
作するものとし、金融機関システム1500の動作は割
引実行処理(2)19103、金額決定処理16105
に従い動作するものとする。
【0109】参加者システム(譲受人1)1100は、
入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パ
スワード3020の入力を受ける。参加者システム(譲
受人1)1100は、入力を受けた参加者ID3010
と参加者パスワード3020を所有手形一覧要求190
01として電子手形管理システム1400へ送信する。
【0110】電子手形管理システム1400は、所有手
形一覧要求19001を受信すると、参加者DB140
1から受信した参加者ID3010と参加者パスワード
3020と合致する参加者ID3010と参加者パスワ
ード3020を持つ参加者情報3000を検索する。合
致する参加者情報3000が検索できなかった場合は処
理を中止する。次に電子手形管理システム1400は、
第1の実施の形態で所有手形一覧8002を作成し送信
したのと同様に、所有手形一覧19002を参加者シス
テム(譲受人1)1100へ送信する。
【0111】参加者システム(譲受人1)1100は、
所有手形一覧19002を受信すると、所有手形一覧1
8002を受信して割引手形候補18003を送信した
第6の実施の形態と同様に、所有手形一覧19002を
受信すると、割引手形候補19003を電子手形管理シ
ステム1400へ送信する。
【0112】電子手形管理システム1400は、参加者
システム(譲受人1)1100から割引手形候補190
03を受信すると、割引手形候補18003を受信して
割引手形候補18004を送信した第6の実施の形態と
同様に、割引手形候補19004を金融機関システム1
500へ送信する。
【0113】金融機関システム1500は割引実行処理
(2)19103により割引手形候補19004を受信
すると、まず、金額決定処理16105に受信した割引
手形候補19004に含まれる電子手形の電子手形情報
4000や振出人名、裏書人名を通知し、電子手形それ
ぞれの金額を評価させ、その結果を受け取る。金額決定
処理16105の処理の内容は第5の実施の形態と同様
である。金額決定処理16105により全ての電子手形
の金額を決定した割引実行処理(2)19103は、次
に全ての電子手形の金額を割引を行った場合に所持人へ
支払われる割引後支払金額として支払金額一覧1900
5に記録し、電子手形管理システム1400に送信す
る。
【0114】電子手形管理システム1400は、金融機
関システム1500から支払金額一覧19005を受信
すると、支払金額一覧19006を、所有手形一覧要求
19001で受信した参加者ID3010で特定される
参加者システム(譲受人1)1100へ送信する。支払
金額一覧19006は、割引手形候補19003で選択
された電子手形の電子手形情報4000と、支払金額一
覧19005で受信したその電子手形に対する割引後支
払金額、さらに、それぞれの電子手形の振出人の参加者
名3030を含む。
【0115】参加者システム(譲受人1)1100は、
電子手形管理システム1400から支払金額一覧190
06を受信すると、それに含まれる電子手形情報400
0の電子手形の中から、どの電子手形の割引を実行する
かを決定する。この割引を実行する手形の決定は以下の
2つの方法のいずれかによって行う。
【0116】割引を実行する手形を決定する1つ目の方
法は、参加者システム(譲受人1)1100が、入力装
置2102から割引目標金額の入力を受けて、その割引
目標金額に基づき参加者システム(譲受人1)1100
が割引を実行する電子手形を決定する。ここで、割引目
標金額とは、電子手形の割引によって支払われる金額の
範囲であり、最小値と最大値の2つの数値により指定す
る。参加者システム(譲受人1)1100は、第3の実
施の形態において電子手形管理システム1400が譲渡
金額14001で受信した金額の範囲から電子手形を選
択したのと同様に、支払金額一覧19006で受信した
電子手形の割引後支払金額の合計が、入力装置2102
から入力を受けた金額の範囲となるように電子手形の選
択を行う。割引を実行する手形を決定する2つ目の方法
は、図20に示した割引手形決定画面20000を表示
装置2101へ表示し、操作者から割引を実行する電子
手形の選択の入力を受ける方法である。割引手形決定画
面20000には、支払金額一覧19006で受信した
電子手形の電子手形情報4000から、手形ID401
0を手形ID20001に、支払金額4060を支払金
額20003に、償還日4080を償還日20004に
表示し、また、振出人の参加者名を振出人20002に
表示し、さらに金融機関システム1500が決定した割
引後支払金額20005を表示する。また、割引を実行
する電子手形の選択の欄を、図12の譲渡候補1200
5の入力と同様に選択ボックス20007を持つ、割引
選択20006として設ける。割引を実行する手形を決
定する2つ目の方法では、OKボタン20008が入力
装置2102により押下されたときに、選択ボックス2
007が選択されている電子手形を割引の対象とする。
【0117】以上の2つの方法のいずれかにより割引を
実行する電子手形を決定した参加者システム(譲受人
1)1100は、その結果として割引を実行する電子手
形の手形ID4010を割引手形選択19007として
電子手形管理システム14000に送信する。
【0118】電子手形管理システム1400は割引手形
選択19007を受取ると、電子手形の割引の実行の確
認がとれたものとして、電子手形の割引の処理を行う。
【0119】この割引の処理は第6の実施の形態と同様
に、支払金額一覧19005を送信した金融機関への電
子手形の譲渡と資金決済であるが、割引手形選択190
07で受信した電子手形IDの電子手形についてのみ行
う。電子手形管理システム1400は、割引手形選択1
9007で受信した電子手形IDの電子手形について、
譲受人の変更の登録を行うと、金融機関システム150
0へ割引手形選択19008を送信する。割引手形選択
19008は、参加者システム(譲受人1)1100か
ら割引手形選択19007で受信した電子手形の手形I
Dが記録される。
【0120】電子手形管理システム1400から割引手
形選択19008を受信した金融機関システム1500
は、資金口座DB1501上で所持人への資金の払込を
行う。この払込は、割引手形選択19008で受信した
手形ID4010のそれぞれの電子手形について、支払
金額一覧19005で送信した割引後支払金額を、所持
人の金融機関口座3050で特定される資金口座情報5
000の資金口座残高5020を加算することによって
行う。
【0121】次に、本発明の第8の実施の形態について
説明する。第8の実施の形態は、電子手形の割引につい
ての処理の形態である。この第8の実施の形態において
は、所持人は割引によって得たい金額を通知すると、金
融機関がその金額を満たす電子手形を選択し、また、所
持人がその選択を承認した後に電子手形に割引による権
利の譲渡と資金の支払を行う。以下、第8の実施の形態
の詳細を述べる。
【0122】図21を用いて第8の実施の形態における
電子手形の割引のための処理フローについて説明する。
本実施の形態における電子手形の譲渡は図21に示すよ
うに、参加者システム(譲受人1)1100に割引依頼
処理(3)21101を記憶し、電子手形管理システム
1400に割引登録処理(3)21102を記憶し、金
融機関システム1500に割引実行処理(3)2110
3、金額決定処理16105を記憶して行う。以降、本
処理フローにおいて、参加者システム(譲受人1)11
00の動作は割引依頼処理(3)21101に示される
手順に従い動作するものとし、電子手形管理システム1
400の動作は割引登録処理(3)21102に従い動
作するものとし、金融機関システム1500の動作は割
引実行処理(3)21103、金額決定処理16105
に従い動作するものとする。
【0123】参加者システム(譲受人1)1100は、
入力装置2102から、参加者ID3010と参加者パ
スワード3020、目標金額の入力を受ける。ここで目
標金額とは、所有する電子手形の割引によって得たい金
額の目標であり、最小値と最大値により金額の範囲を指
定する。参加者システム(譲受人1)1100は、入力
を受けた参加者ID3010と参加者パスワード302
0と目標金額を金額通知21001として電子手形管理
システム1400へ送信する。
【0124】電子手形管理システム1400は、金額通
知21001を受信すると、参加者DB1401から受
信した参加者ID3010と参加者パスワード3020
と合致する参加者ID3010と参加者パスワード30
20を持つ参加者情報3000を検索する。合致する参
加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中止
する。次に電子手形管理システム1400は、手形DB
1402を検索して、金額通知21001で受信した参
加者IDと譲受人ID4030が一致する電子手形情報
4000を検索する。また、振出人名、裏書人名とし
て、検索の結果取り出された電子手形情報4000の振
出人ID4020、裏書人ID4030にそれぞれ対応
する振出人の参加者名3030を、参加者DB1401
で参加者ID3010が一致する参加者情報3000か
ら検索する。次に電子手形管理システム1400は、手
形・金額通知21002を金融機関システム1500へ
送信する。この金額通知21002には、参加者システ
ム(譲受人1)1100から受信した金額通知2100
1に記録された目標金額と、検索した電子手形情報40
00と、振出人の参加者名3030、裏書人の参加者名
3030を記録する。ここで送信先は、金額通知210
01で受信した参加者ID3010により特定される参
加者情報3000の金融機関口座3050で指定される
金融機関の金融機関システム1500とする。または、
金額通知21001を送信する前に参加者システム(譲
受人1)1100が金融機関システム1500を特定す
るための情報(金融機関名など)の入力を受け、それを
金額通知21001と共に電子手形管理システム140
0へ送信し、電子手形管理システム1400はその情報
を手形・金額通知21002の送信先として利用しても
よい。
【0125】金融機関システム1500は割引実行処理
(3)21103により手形・金額通知21002を受
信すると、まず、金額決定処理16105に受信した手
形・金額通知21002に含まれる電子手形の電子手形
情報4000や振出人名、裏書人名を通知し、電子手形
それぞれの金額を評価させ、その結果を受け取る。金額
決定処理16105の処理の内容は第5の実施の形態と
同様である。金額決定処理16105により全ての電子
手形の金額を決定した割引実行処理(3)21103
は、複数の電子手形情報4000から金額決定処理16
105によって得た金額の合計が手形・金額通知210
02で受信した目標金額の表す金額の範囲になるような
電子手形情報4000の組を検索する。ここで、金額の
範囲となる電子手形情報4000の検索は、第3の実施
の形態において電子手形管理システムが指定された金額
の範囲に収まるように電子手形を検索したのと同様に行
う。ただし、第3の実施の形態においては、支払金額4
060や支払金額4060から利息や信用度に応じた額
を減算した価格を元に組み合わせを計算したが、割引を
行う電子手形の選択においては、割引を行って得られる
資金の額が目標金額の範囲になる複数の組み合わせの中
で、譲受人にとってのロスが小さくなるようにしなけれ
ばならない。すなわち、目標金額の範囲になる電子手形
の組み合わせが複数ある場合には、それらのそれぞれの
組み合わせにおいて、含まれる電子手形の支払金額40
60と目標金額の計算に用いた金融機関が電子手形を買
い取る金額である金額決定処理16105の差の合計が
最も小さくなる電子手形の組み合わせを選択する。これ
は、支払金額4060と目標金額の差は、電子手形の割
引を行わなければ譲受人が電子手形の償還日に得られる
資金であるため、これが大きいことは、譲受人が割引を
行った電子手形の信用リスク、償還日までの利息に対し
てより大きなコストを要していることになるためであ
る。次に金融機関システム1500は、検索により選択
されたすべての電子手形情報4000とその選択された
電子手形の金額決定処理16105によって決定した金
額の合計である合計割引金額を割引候補手形一覧210
03として電子手形管理システム1400へ送信する。
【0126】電子手形管理システム1400は、割引候
補手形一覧21003を受信すると、参加者システム
(譲受人1)1100へ割引候補手形一覧21004を
送信する。ここで、割引候補手形一覧21004には、
割引候補手形一覧21003に記録された電子手形情報
4000と、合計割引金額と、その電子手形情報400
0の振出人ID4020に対応する参加者名3030を
参加者DBから1401から検索して記録する。
【0127】参加者システム(譲受人1)1100は、
割引候補手形21004を受信すると、表示装置210
1へその電子手形情報4000、振出人名、合計割引金
額を表示する。次に、参加者システム(譲受人1)11
00は、入力装置2102から割引の承認の入力を受け
ると、割引承認21005を電子手形管理システム14
00へ送信する。ここで割引の承認の入力とは、承認の
ためのボタンを表示装置2101に表示し、それに対し
て入力装置2102の例えばマウスによる押下を受ける
ことにより行う。参加者システム(譲受人1)1100
は、割引の承認の入力がない場合には処理を中止する。
【0128】電子手形管理システム1400は割引承認
21005を受取ると、電子手形の割引の実行の確認が
とれたものとして、電子手形の割引の処理を行う。この
割引の処理は第6の実施の形態と同様に、手形・金額通
知21002を送信した金融機関への電子手形の譲渡と
資金決済であるが、割引候補手形一覧21003で受信
した電子手形IDの電子手形についてのみ行う。電子手
形管理システム1400は、割引候補手形一覧2100
3で受信した電子手形IDの電子手形について、権利の
譲受人の変更の登録を行うと、金融機関システム150
0へ割引承認21006を送信する。
【0129】電子手形管理システム1400から割引承
認21006を受信した金融機関システム1500は、
資金口座DB1501上で所持人への資金の払込を行
う。この払込は、割引候補手形一覧21003で送信し
た手形ID4010のそれぞれの電子手形について、金
額決定処理16105で決定した金額を、所持人の金融
機関口座3050で特定される資金口座情報5000の
資金口座残高5020を加算することによって行う。
【0130】次に第9の実施形態として、償還を遅延さ
せるための処理フローについて述べる。償還の遅延を行
う際のシステム構成は図22に示すように、参加者シス
テム(振出人)1100に償還遅延依頼処理30110
を記憶し、参加者システム(譲受人2)1100に償還
遅延承認処理30130を記憶し、電子手形管理システ
ム1400に償還遅延受付処理30120を記憶して構
成する。なおその他のDBの配置や接続形態について
は、図1で示す第1の実施形態と同じである。以降本処
理フローにおいて、参加者システム(振出人)1100
の動作は、償還遅延依頼処理30110に示される手順
に従い動作するものとし、参加者システム(譲受人2)
1100の動作は、償還遅延承認処理30130に示さ
れる手順に従い動作するものとし、電子手形管理システ
ム1400の動作は、償還遅延受付処理30120に示
される手順に従い動作するものとする。
【0131】参加者システム(振出人)1100は、入
力装置2102から、参加者ID3010と参加者パス
ワード3020と償還期間の入力を受ける。ここで償還
期間とは、任意の時間間隔を指定するデータであり、例
えば当日から一週間以内までといった指定を行う。参加
者システム(振出人)1100は、入力を受けた参加者
ID3010と参加者パスワード3020と償還期間
を、償還予定の手形一覧送信要求30010として電子
手形管理システム1400に送信する。
【0132】電子手形管理システム1400は、償還予
定の手形一覧送信要求30010を受信すると、参加者
DB1401から受信した参加者ID3010と参加者
パスワード3020と合致する参加者ID3010と参
加者パスワード3020を持つ参加者情報3000を検
索する。合致する参加者情報3000が検索できなかっ
た場合は処理を中止する。以下本処理フローの説明にお
いて、前記処理を電子手形管理システム1400におけ
る認証処理と呼ぶこととする。参加者情報3000が見
つかった場合には、手形DB1402から、振出人ID
4020が検索した参加者情報3000の参加者ID3
010と一致し、かつ償還日4080が受信した償還期
間内に含まれる電子手形情報4000を全て検索し、検
索した電子手形情報4000を償還還予定の電子手形一
覧30020として、参加者システム(振出人)110
0に返信する。
【0133】参加者システム(振出人)1100は、償
還予定の電子手形一覧30020を受信すると、償還予
定の電子手形一覧30020に含まれる全ての電子手形
情報4000の全項目を表示装置2101に出力する。
次に参加者システム(振出人)1100は入力装置21
02から、表示した全ての電子手形情報4000の中か
らどの電子手形情報4000に対して償還遅延を要求す
るかを指定する手形ID4010の入力と新たな償還日
をいつにするか指定する遅延後償還日の入力を受け、手
形ID4010と遅延後償還日を償還遅延要求3003
0として電子手形管理システム1400に対して送信す
る。
【0134】電子手形管理システム1400は、償還遅
延要求30030を受信すると、手形DB1402か
ら、受信した手形ID4010と同一の手形ID401
0を有する電子手形情報4000を検索する。次に検索
した電子手形情報4000の譲受人ID4030で特定
される参加者システム1100に対して、検索した電子
手形情報4000と、受信した遅延後償還日を償還遅延
承認要求30040として転送する。以下本実施形態の
説明においては、償還遅延承認要求30040は、参加
者システム(譲受人2)1100に転送するものとす
る。
【0135】参加者システム(譲受人2)1100は、
償還遅延承認要求30040を受信すると、表示装置2
101を用いて、受信した電子手形情報4000と遅延
後償還日を出力する。次に参加者システム(譲受人2)
1100は、参加者ID3010と参加者パスワード3
020の入力を受け、さらに償還遅延承認結果として、
「承認」、「非承認」、「遅延後償還日変更依頼」のい
ずれかの入力を受ける。ここで「承認」は償還遅延を認
めることを表すデータであり、「非承認」は逆に認めな
いことを表すデータである。また「遅延後償還日変更依
頼」は、償還日を再度変更することを要求することを表
すデータであり、日付情報が含まれている。前記日付情
報は具体的に償還日をいつに変更するかを指定するデー
タである。次に参加者システム(譲受人2)1100
は、受信した電子手形情報4000と遅延後償還日と入
力を受けた参加者ID3010と参加者パスワード30
20と償還遅延承認結果を償還遅延承認結果登録300
50として電子手形管理システム1400に送信する。
【0136】電子手形管理システム1400は償還遅延
承認結果登録30050を受信すると、受信した参加者
ID3010と参加者パスワード3020により前述し
た認証処理を行う。前記認証処理が失敗した場合は処理
を中止する。前記認証処理が成功した場合は、次に受信
した償還遅延承認結果が「承認」であるかを判断する。
「承認」である場合には、受信した電子手形情報400
0と合致する電子手形情報4000を手形DB1402
から検索し、検索した電子手形情報4000の償還日4
080を受信した遅延後償還日に変更した上で、手形D
B1402に更新した電子手形情報4000を書き戻
す。次に電子手形管理システム1400は、償還遅延承
認結果が、「承認」あるいは「非承認」の場合には、受
信した償還遅延承認結果登録30050を償還遅延承認
結果通知30060として参加者システム(振出人)1
100に転送する。転送を受けた参加者システム(譲受
人2)1100は、受信した電子手形情報4000と償
還遅延承認結果を表示装置2101を用いて表示する。
【0137】また償還遅延承認結果が「遅延後償還日変
更依頼」の場合は、受信した償還遅延承認結果登録30
050を遅延日程変更承認要求31010として参加者
システム(振出人)1100に転送する(図23)。参
加者システム(振出人)1100は遅延日程変更承認要
求31010を受信すると、表示装置2101を用い
て、受信した電子手形情報4000と「遅延後償還日変
更依頼」に含まれる日付情報を表示する。次に参加者シ
ステム(振出人)1100は、入力装置2102から償
還遅延日程変更承認として、「承認」、「非承認」のい
ずれかの入力を受ける。次に参加者システム(振出人)
1100は、受信した電子手形情報4000と入力を受
けた償還遅延日程変更承認を償還遅延日程変更承認登録
31020として電子手形管理システム1400に送信
する。
【0138】電子手形管理システム1400は、償還遅
延日程変更承認登録31020を受信すると、受信した
償還遅延承認結果が「承認」であるかを判断する。「承
認」である場合には、受信した電子手形情報4000と
合致する電子手形情報4000を手形DB1402から
検索し、検索した電子手形情報4000の償還日408
0を受信した「遅延後償還日変更依頼」に含まれる日付
情報に変更した上で、手形DB1402に更新した電子
手形情報4000を書き戻す。次に電子手形管理システ
ム1400は、受信した償還遅延日程変更承認登録31
020を償還遅延日程変更承認結果通知31030とし
て参加者システム(譲受人2)1100に転送する。参
加者システム(譲受人2)1100は、受信した電子手
形情報4000と「遅延後償還日変更依頼」に含まれる
日付情報を表示装置2101を用いて表示する。
【0139】以下、第9の実施形態についてまとめる。
第9の実施形態では、償還時に振出人が、譲受人に対し
て償還の遅延を申請するためのメッセージの仲介機能、
ならびに遅延交渉結果の登録機能を備えた電子手形管理
システムを実現した。また上記機能に付随した電子手形
管理システムの機能として、参加者に償還予定の電子手
形の一覧を送付する機能、譲受人からの償還日変更を仲
介する機能を実現した。
【0140】次に第10の実施形態として、バックアッ
プラインにもとづき振出人が金融機関が資金の借り入れ
を行う際に、その借り入れの対価として電子手形を振り
出す処理について述べる。この処理は大きくわけて、事
前に金融機関が振出人に対していくらまで借り入れを認
めるかを設定するバックアップラインの限度額を設定す
る処理フローと、実際に振出人がバックアップラインに
もとづき借り入れを要求する処理フローから構成する。
【0141】まずバックアップラインの限度額を設定す
るための処理フローについて述べる。バックアップライ
ンの限度額の設定を行う際のシステム構成は図24に示
すように、参加者システム(振出人)1100にバック
アップライン限度額設定要求処理32110を記憶し、
電子手形管理システム1400にバックアップライン限
度額設定受付処理32120を記憶し、金融機関システ
ム1500にバックアップライン限度額設定承認処理3
2130を記憶して構成する。なおその他のDBの配置
や接続形態については、図1で示す第1の実施形態と同
じである。以降本処理フローにおいて、参加者システム
(振出人)1100の動作は、バックアップライン限度
額設定要求処理32110に示される手順に従い動作す
るものとし、電子手形管理システム1400の動作は、
バックアップライン限度額設定受付処理32120に示
される手順に従い動作するものとし、金融機関システム
1500の動作は、バックアップライン限度額設定承認
処理32130に示される手順に従い動作するものとす
る。
【0142】参加者システム(振出人)1100は入力
装置2102から参加者ID3010と参加者パスワー
ド3020とバックアップライン限度額3140とバッ
クアップライン提供金融機関ID3130の入力を受け
る。次に参加者システム(振出人)1100は入力を受
けた参加者ID3010と参加者パスワード3020と
バックアップライン限度額3140とバックアップライ
ン提供金融機関ID3130をバックアップライン限度
額設定要求32010として電子手形管理システム14
00に送信する。
【0143】電子手形管理システム1400は、バック
アップライン限度額設定要求32010を受信すると、
受信した参加者ID3010と参加者パスワード302
0と合致する参加者ID3010と参加者パスワード3
020を持つ参加者情報3000を検索する。合致する
参加者情報3000が検索できなかった場合は処理を中
止する。参加者情報3000が見つかった場合には、受
信したバックアップライン提供金融機関ID3130で
特定される金融機関システム1500に対して、受信し
た参加者ID3010とバックアップライン限度額31
40とをバックアップライン限度額承認要求32020
として転送する。
【0144】金融機関システム1500は、バックアッ
プライン限度額承認要求32020を受けると、受信し
た参加者ID3010とバックアップライン限度額31
40を表示装置2101を用いて表示する。次に金融機
関システム1500は、入力装置2102からバックア
ップライン限度額承認として、「承認」、「非承認」の
いずれかの入力を受ける。次に金融機関システム150
0は、受信した参加者ID3010とバックアップライ
ン限度額3140と入力を受けたバックアップライン限
度額承認をバックアップライン限度額承認結果3203
0として、電子手形管理システム1400に送信する。
【0145】電子手形管理システム1400は、バック
アップライン限度額承認結果32030を受信すると、
受信したバックアップライン限度額承認が「承認」の場
合は、参加者DB1401から受信した参加者ID30
10と同一の参加者ID3010を有する参加者情報3
000を検索する。次に検索した参加者情報3000の
バックアップライン提供金融機関ID3130に、参加
者システム(振出人)1100から受信したバックアッ
プライン提供金融機関ID3130を記憶する。さらに
次に電子手形管理システム1400は、検索した参加者
情報3000のバックアップライン限度額3140に受
信したバックアップライン限度額3140を記憶する。
次に電子手形管理システム1400は、受信したバック
アップライン限度額承認結果32030をバックアップ
ライン限度額設定結果通知32040として参加者シス
テム(振出人)1100に送信する。
【0146】参加者システム(振出人)1100はバッ
クアップライン限度額設定結果通知32040を受信す
ると、受信したバックアップライン限度額承認を表示装
置2101を用いて表示する。
【0147】次にバックアップラインにもとづき振出人
が金融機関に対して借り入れを要求し、前記要求の対価
として電子手形を振り出す処理フローについて図25を
用いて述べる。本処理フローは、参加者システム(振出
人)1100にバックアップライン借入依頼処理331
10を記憶し、電子手形管理システム1400にバック
アップライン借入受付処理33120を記憶し、金融機
関システム1500にバックアップライン資金振替処理
33130を記憶して構成する。なおその他のDBの配
置や接続形態については、図1で示す第1の実施形態と
同じである。以降本処理フローにおいて、参加者システ
ム(振出人)1100の動作は、バックアップライン借
入依頼処理33110に示される手順に従い動作するも
のとし、電子手形管理システム1400の動作は、バッ
クアップライン借入受付処理33120に示される手順
に従い動作するものとし、金融機関システム1500の
動作は、バックアップライン資金振替処理33130に
示される手順に従い動作するものとする。
【0148】参加者システム(振出人)1100は入力
装置2102から参加者ID3010と参加者パスワー
ド3020と、残高計算日の入力を受ける。ここで残高
計算日とは、任意の日を指定するデータであり、例えば
明日といった指定を行う。参加者システム(振出人)1
100は、入力を受けた参加者ID3010と参加者パ
スワード3020と残高計算日を、予測残高送信要求3
3005として送信する。
【0149】電子手形管理システム1400は、予測残
高送信要求33005を受けると、参加者DB1401
から受信した参加者ID3010と参加者パスワード3
020と合致する参加者ID3010と参加者パスワー
ド3020を持つ参加者情報3000を検索する。合致
する参加者情報3000が検索できなかった場合は処理
を中止する。参加者情報3000が見つかった場合に
は、検索した参加者情報3000のバックアップライン
提供金融機関ID3130で特定される金融機関システ
ム1500に、受信した参加者ID3010を残高送信
要求33010として送信する。以下、本フローの説明
において単に参加者情報3000と記載した場合は、上
記検索した参加者情報3000を指すものとする。見つ
からなかった場合は処理を中止する。
【0150】金融機関システム1500は、残高送信要
求33010を受信すると、資金口座DB1501か
ら、受信した参加者ID3010と同一の値を資金口座
ID5010に有する資金口座情報5000を検索す
る。次に金融機関システム1500は、受信した参加者
ID3010と検索した資金口座情報5000の資金口
座残高5020とを残高通知33020として電子手形
管理システム1400に送信する。
【0151】電子手形管理システム1400は、残高通
知33020を受信すると、数値データである予測残高
を作成しその値を、受信した資金口座残高5020の値
で初期化する。次に電子手形管理システム1400は、
手形DB1402から、譲受人ID4030が受信した
参加者ID3010と同一で、かつその償還日4080
が参加者システム(振出人)1100から受信した残高
計算日以前の電子手形情報4000を全て検索する。さ
らに電子手形管理システム1400は、検索した全ての
電子手形情報4000の支払金額4060の合計を予測
残高に加える。次に電子手形管理システム1400は、
手形DB1402から、振出人ID4020が受信した
参加者ID3010と同一で、かつその償還日4080
が参加者システム(振出人)1100から受信した残高
計算日以前の電子手形情報4000を全て検索する。さ
らに電子手形管理システム1400は、予測残高から検
索した全ての電子手形情報4000の支払金額4060
の合計を引く。また電子手形管理システム1400は、
日付データである振出予定日を作成し、検索した全ての
電子手形情報4000の償還日4080の中で一番早い
日を振出予定日に代入する。次に電子手形管理システム
1400は予想残高がマイナスの値かを判断し、予想残
高がマイナスの値の場合には、振出人ID4020が受
信した参加者ID3010で、譲受人ID4030が参
加者情報3000のバックアップライン提供金融機関I
D3130で、支払金額4060が予想残高に−1を乗
じた値で、振出日4070が振出予定日の電子手形情報
4000を生成する。また手形ID4010について
は、手形DB1402内に記憶されるどの手形情報40
00の手形ID4010と一致しない任意の値を代入す
る。次に電子手形管理システム1400は、予測残高
と、電子手形情報4000を生成した場合には電子手形
情報4000とを、予測残高通知33030として、参
加者システム(振出人)1100に送信する。
【0152】参加者システム(振出人)1100は、予
測残高通知33030を受信すると、受信した予測残高
を表示装置2101を用いて表示する。ここで予測残高
がプラスの値の場合は、参加者システム(振出人)11
00は処理を終了する。マイナスの値の場合は、参加者
システム(振出人)1100は、受信した電子手形情報
4000を表示装置2101を用いて表示する。次に参
加者システム(振出人)1100は、入力装置2102
から、電子手形情報4000の内容にもとづき電子手形
を振り出すか否かを特定するためのデータの入力を受
け、振り出さないとの入力を受けた場合は処理を中止す
る。振り出すとの入力を受けた場合は、さらに入力装置
2102から、償還日4080の入力を受けて、受信し
た電子手形情報4000の同項目に入力を受けた値を代
入する。次に参加者システム(振出人)1100は、受
信した電子手形情報4000を、バックアップラインに
よる手形振出要求33040として電子手形管理システ
ム1400に送信する。
【0153】電子手形管理システム1400は、バック
アップラインによる手形振出要求33040として電子
手形情報4000を受信すると、参加者情報3000の
バックアップライン利用額3150と受信した電子手形
情報4000の支払金額4060の合計が、参加者情報
3000のバックアップライン限度額3140よりも大
きくなるか判断する。大きくなると判断した場合には、
振出不可を意味するデータをバックアップラインによる
手形振出結果33060として参加者システム(振出
人)1100に送信する。大きくならない場合は処理を
続行する。またここでバックアップライン限度額314
0との比較は行わずに、電子手形情報4000を金融機
関システム1500に送信し、金融機関システム150
0から電子手形の振り出し(金融機関システム1500
からするとバックアップラインによる貸付)を行ってよ
いかの確認を受信し、振り出しを行ってよい旨を受信し
た場合のみ処理を続行するようにしてもよい。次に電子
手形管理システム1400は、手形DB1402を検索
し、振出人ID4020が受信した電子手形情報400
0の振出人ID4020と一致し、さらに償還日408
0が受信した電子手形情報4000の振出日4070と
一致する電子手形情報4000を全て検索する。次に電
子手形管理システム1400は、検索した全ての電子手
形情報4000の償還時振出待ち手形ID4090に、
受信した電子手形情報4000の手形ID4010を代
入する。さらに電子手形管理システム1400は、受信
した電子手形情報4000をバックアップラインによる
資金振替依頼33050として、金融機関システム15
00に送信し、振出許可を意味するデータをバックアッ
プラインによる手形振出結果33060として参加者シ
ステム(振出人)1100に送信する。
【0154】金融機関システム1500は、バックアッ
プラインによる資金振替依頼33050を受信すると、
受信した電子手形情報4000の振出日4070で指定
された日に、受信した電子手形情報4000の振出人I
D4020と同一の値の資金口座ID5010を持つ資
金口座情報5000を検索する。次に金融機関システム
1500は、検索した資金口座情報5000の資金口座
残高5020に受信した支払金額4060の額を増額す
る。次に金融機関システム1500は、電子手形管理シ
ステム1400に、受信した電子手形情報4000をバ
ックアップラインによる資金振替完了通知33070と
して送信する。
【0155】電子手形管理システム1400は、バック
アップラインによる資金振替完了通知33070を受信
すると、受信した電子手形情報4000を手形DB14
02に登録する。これにより電子手形情報4000で表
される電子手形の効力が有効になるものとする。
【0156】参加者システム(振出人)1100は、バ
ックアップラインによる手形振出結果33060を受信
すると、受信したバックアップラインによる手形振出結
果33060を表示装置2101を用いて表示する。
【0157】また本実施形態における電子手形管理シス
テム1400による償還は、第1の実施形態において償
還抽出処理(1)1406により行われていたのとは異
なり、図33に示す償還抽出処理(2)50100によ
り行うものとする。償還抽出処理(2)50100と償
還抽出処理(1)の違いは以下の点である。償還抽出処
理(2)50100では、償還を行う電子手形情報40
00に対して金融機関システムに対して決済を依頼する
前に、償還を行う電子手形情報4000の償還時振出待
ち手形ID4090に値が代入されているかを判断す
る。値が代入されていない場合は、そのまま決済依頼を
行う。値が代入されている場合は、償還時振出待ち手形
ID4090と同一の手形ID4010を持つ手形情報
4000が手形DB1402に登録されているかを判断
する。登録されている場合はそのまま決済依頼を行う。
登録されていない場合は、決済依頼は行わない。また本
実施形態においては、電子手形管理システム1400
は、一日に償還抽出処理(2)50100を繰り返し実
行するものとする。
【0158】以上第10の実施形態についてまとめる。
第10の実施形態では、償還時に振出人の資金が不足し
金融機関に借り入れ(バックアップライン)を申請する
ためのメッセージの仲介機能ならびに借り入れの対価と
なる電子手形の振出機能を備えた電子手形管理システム
を実現した。また本実施形態では、バックアップライン
の限度額を設定し、前記限度額内で借り入れを方式、ま
た振出人の借入申請ごとに金融機関が承認を行う方式の
2通りを示した。さらには上記機能に付随した電子手形
管理システムの機能として、不足金額の予測ならびに事
前登録したバックアップライン設定情報から、借入の対
価として振り出される電子手形の雛形を自動生成する機
能、振出人においてバックアップラインによる借入と電
子手形の償還が同一日に起こる場合には借入を先行して
行うようにする順序制御機能を実現した。
【0159】次に第11の実施形態として、電子手形を
表示するための処理について述べる。
【0160】電子手形を表示するためのシステム構成
は、図28に示すように、参加者システム1100ある
いは金融機関1500に電子手形表示処理36010を
記録し、電子手形管理システム1400に電子手形情報
・参加者情報送信処理36020と制限情報36030
とを記録して構成する。制限情報36030は、電子手
形管理システム1400が、後述の処理フローにおい
て、参加者システム1100あるいは金融機関1500
に参加者情報3000を送信する際に、参加者情報30
00のどの項目を送信するかを制限するデータである。
またその構造は、図29に示すように、参加者情報30
00のいくつかの項目が抜粋されたデータである。なお
その他のDBの配置や接続形態については、図1で示す
第1の実施形態と同じである。電子手形の表示は、電子
手形表示処理36010および電子手形情報・参加者情
報送信処理36020によってなされる処理フローによ
り実現するものとする。また電子手形の表示は、参加者
システム1100における振出や譲渡、金融機関150
0における割引やバックアップライン設定などの全ての
業務において電子手形の内容を表示する必要がある場合
に随時行われるものとする。図28の例においては、参
加者システム(譲受人2)1100において電子手形を
表示する場合の例について述べる。以降本処理フローに
おいて、参加者システム(譲受人2)1100の動作
は、電子手形表示処理36010に示される手順に従い
動作するものとし、電子手形管理システム1400の動
作は、電子手形情報・参加者情報送信処理36020に
示される手順に従い動作するものとする。
【0161】参加者システム(振出人)1100は入力
装置2102から参加者ID3010と参加者パスワー
ド3020と、手形ID4010の入力を受ける。次に
参加者システム(振出人)1100は、入力を受けた参
加者ID3010と参加者パスワード3020と、手形
ID4010を表示情報送信要求36110として電子
手形管理システム1400に送信する。
【0162】電子手形管理システム1400は、表示情
報送信要求36110を受信すると、受信した参加者I
D3010と参加者パスワード3020と合致する参加
者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加
者情報3000を検索する。合致する参加者情報300
0が検索できなかった場合は処理を中止する。参加者情
報3000が見つかった場合には、受信した手形ID4
010と同一の手形ID4010を有する電子手形情報
4000を手形DB1402から検索する。電子手形情
報4000が検索できなかった場合は処理を中止する。
本処理フローの説明において、以下単に電子手形情報4
000と記載した場合は、上記検索を行った電子手形情
報4000をさすものとする。次に電子手形管理システ
ム1400は、受信した参加者ID3010が電子手形
情報4000の振出人ID4020、譲受人ID403
0、裏書人ID4040のいずれかと一致するかを判断
する。本判断は、電子手形4000の取引になんらかの
形で関与している参加者のみに電子手形の内容を呈示す
るための制限である。また本処理フローの説明におい
て、電子手形情報4000に裏書人ID4040が複数
ふくまれる場合については、各処理ステップでの処理は
全ての裏書人ID4040に対して行うものとする。前
記判断において、いずれとも一致しない場合は処理を中
止する。いずれかと一致する場合には以下処理を続行す
る。次に電子手形管理システム1400は、振出人ID
4020、譲受人ID4030、裏書人ID4040と
同一の参加者ID3010を有する参加者情報3000
を参加者DB1401から検索する。次に検索した各々
の参加者情報3000に含まれる項目の中から、制限情
報36030に含まれる項目のみを抽出する。ここで抽
出された各々の振出人、裏書人、譲受人の参加者情報3
000を、それぞれ振出人制限情報、裏書人制限情報、
譲受人制限情報と呼ぶこととする。次に電子手形管理シ
ステム1400は、電子手形情報4000と振出人制限
情報、裏書人制限情報、譲受人制限情報を表示情報36
120として、参加者システム(譲受人2)1100に
送信する。
【0163】参加者システム(譲受人2)1100は表
示情報36120を受信すると、図26に示すように実
際の手形の表書に該当する表書情報34100と裏書に
該当する裏書情報34200を表示装置2101を用い
て表示する。表書情報34100および裏書情報342
00には、電子手形情報4000の手形ID4010、
支払金額4060、償還日4080、振出人制限情報の
金融機関口座3050を表示する。また振出人制限情報
の参加者名3030を振出人名34120とし、裏書人
制限情報の参加者名3030を裏書人名34130と
し、譲受人制限情報の参加者名3030を譲受人名34
220として表示する。さらに、振出人名34120と
共に「上記金額をあなたまたはあなたの指図人へ支払い
ます。」という意味の文言34110もあわせて表示す
る。また裏書人名34130と共に、「表記金額を下記
被裏書人またはその指図人に支払い下さい。」という文
言34210もあわせて表示する。なお図26では実際
に手形の表記にならい表示例を示したが、その他電子手
形情報4000に含まれる情報を適宜表示しても良い。
次に参加者システム(譲受人2)1100は、入力装置
2102から、例えば参加者名3030、振出人名、裏
書人名34130をマウスのクリックなどで指定する等
の、振出人制限情報、裏書人制限情報、譲受人制限情報
の表示要求を受けた場合には、表示装置2101を用い
て、図27に示す参加者制限情報35100として、振
出人制限情報、裏書人制限情報、譲受人制限情報の全て
の項目を表示する。
【0164】以下第11の実施形態についてまとめる。
第11の実施形態では、実際の手形の表記と類似し電子
手形を表示する仕組を実現した。また電子手形の表示画
面から、電子手形の振出人、裏書人、譲受人の企業情報
ならびに信用情報が表示できる仕組を実現した。
【0165】次に第12の実施形態として、電子手形の
振出人・裏書人・譲受人の信用情報ならびに前記信用情
報の変化の表示機能を備えた電子手形の一覧を表示する
ための処理について述べる。電子手形の一覧を表示する
ためのシステム構成は、図30に示すように、参加者シ
ステム1100あるいは金融機関1500に電子手形一
覧表示処理38010を記録し、電子手形管理システム
1400に電子手形一覧情報送信処理38020と制限
情報36030とを記録して構成する。制限情報360
30は、第11の実施形態と同じ機能ならびに役割を持
つ。なおその他のDBの配置や接続形態については、図
1で示す第1の実施形態と同じである。電子手形の一覧
の表示は、電子手形表示一覧処理38010および電子
手形一覧情報送信処理38020によってなされる処理
フローにより実現するものとする。また電子手形の一覧
の表示は、参加者システム1100における振出や譲
渡、金融機関1500における割引やバックアップライ
ン設定などの全ての業務において電子手形の一覧を表示
する必要がある場合に随時行われるものとする。図30
の例においては、参加者システム(譲受人2)1100
において電子手形の一覧を表示する場合の例について述
べる。以降本処理フローにおいて、参加者システム(譲
受人2)1100の動作は、電子手形一覧表示処理38
010に示される手順に従い動作するものとし、電子手
形管理システム1400の動作は、電子手形一覧送信処
理38020に示される手順に従い動作するものとす
る。
【0166】参加者システム(振出人)1100は入力
装置2102から参加者ID3010と参加者パスワー
ド3020の入力を受ける。次に参加者システム(振出
人)1100は、入力を受けた参加者ID3010と参
加者パスワード3020を一覧情報送信要求38110
として電子手形管理システム1400に送信する。
【0167】電子手形管理システム1400は、一覧情
報送信要求38110を受信すると、受信した参加者I
D3010と参加者パスワード3020と合致する参加
者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加
者情報3000を検索する。合致する参加者情報300
0が検索できなかった場合は処理を中止する。参加者情
報3000が見つかった場合には、受信した参加者ID
3010と同一の値を、振出人ID4020、譲受人I
D4030、裏書人ID4040のいずれかに持つ全て
の電子手形情報4000を手形DB1402から検索す
る。電子手形情報4000が検索できなかった場合は処
理を中止する。次に電子手形管理システム1400は、
検索した電子手形情報4000の各々に対して、振出人
ID4020、譲受人ID4030、裏書人ID404
0と同一の参加者ID3010を有する参加者情報30
00をすべて参加者DB1401から検索する。次に検
索した各々の参加者情報3000に含まれる項目の中か
ら、制限情報36030に含まれる項目のみを抽し、参
加者制限情報35100とする。ここで抽出処理につい
てまとめると、受信した参加者ID3010により特定
される参加者が参加者(A)だとして、手形DB140
2から参加者(A)に関する電子手形情報4000とし
て、電子手形(あ)(振出人:参加者(A)、裏書人:
参加者(B)、譲受人:参加者C)と、電子手形(い)
(振出人:参加者(D)、譲受人:参加者(A))が検
索されたとする。この場合は、参加者(A)(B)
(C)(D)の参加者制限情報3500が作られる。次
に電子手形管理システム1400は、検索した全ての電
子手形情報4000と作成した全ての参加者制限情報3
5100を一覧情報38120として参加者システム
(譲受人2)1100に対して送信する。
【0168】参加者システム(譲受人2)1100は、
一覧情報38120を受信すると、受信した一覧情報3
8120を、図31に示す一覧画面39000として表
示する。一覧画面39000は、受信した各々の電子手
形情報4000に対して情報を表示する個別電子手形表
示39500を受信した電子手形情報4000の数だけ
表示した一覧表である。個別電子手形表示39500は
表示項目として、支払金額4060、償還日4080、
振出人情報欄39010、裏書人情報欄39020、譲
受人情報欄39030、最高信用度39040をもつ。
ここで裏書人情報欄39020は、電子手形情報400
0の裏書人4040が増えた場合はそれに合わせて増え
るものとする。また裏書人情報欄39020が増えた場
合において、各々を識別するために裏書人情報欄(N)
39020と表記するものとする。個別電子手形表示3
9500の支払金額4060および償還日4080は、
個別電子手形表示39500が表示対象とする電子手形
情報4000(以下、本表示画面の説明において単に電
子手形情報4000と記す)の、同一項目を表示したも
のである。振出人情報欄39010は、電子手形情報4
000の振出人ID4020で特定される参加者の情報
であり、振出人名34120、信用度3100、信用度
変化情報39210の3つの情報から構成する。振出人
情報欄39010の振出人名34120は、電子手形情
報4000の振出人ID4020と同一の値を参加者I
D3010を有する参加者制限情報35100(振出人
制限情報と呼ぶ)の参加者名3030である。振出人情
報欄39010の信用度3100は、振出人制限情報の
信用度3100である。信用度変化情報39210は、
直近において、振出人の信用度がどのように変化をした
かを表すデータであり、「上昇した」、「下降した」、
「不渡りを出した」、「変化なし」(無表示)の4つの
値のいずれかとなる。図31においては、「上昇した」
は円の中に上向きの矢印、「下降した」は円の中に下向
きの矢印、「不渡りを出した」は円の中に「不渡」の文
字で表されている。信用度変化情報39210の表示方
法は、振出人制限情報の不渡り発生日3090が、現在
からある一定の期間をさかのぼった範囲(例えば一ヶ月
など)におさまる場合は「不渡りを出した」とする。ま
た前記条件が不成立で、振出人制限情報の信用度変更日
3120が、同じく現在からある一定の期間をさかのぼ
った範囲におさまる場合、振出人制限情報の旧信用度3
110の値が、振出人制限情報の信用度3100よりも
高い場合には、「下降した」とし、逆に低い場合には
「上昇した」とする。前記「不渡りを出した」、「上昇
した」、「下降した」以外の場合は「変化なし」とし何
も表示しない。個別電子手形表示39500の裏書人情
報欄39020の表示方法は、振出人情報欄39010
の表示方法と、表示対象が電子手形情報4000の裏書
人ID4040と同一の値を参加者ID3010を有す
る参加者制限情報35100(裏書人制限情報と呼ぶ)
に対して行う点を除き同じである。また個別電子手形表
示39500の譲受人情報欄39030の表示方法も、
振出人情報欄39010の表示方法と、表示対象が電子
手形情報4000の譲受人ID4030と同一の値を参
加者ID3010を有する参加者制限情報35100
(裏書人制限情報と呼ぶ)に対して行う点を除き同じで
ある。個別電子手形表示39500の最高信用度390
40は、電子手形情報4000の振出人制限情報、裏書
人制限情報の信用度3100の中で最も高い信用度の値
である。これは本明細書において、譲受人は、振出人が
電子手形の償還を行えない場合には、裏書人に対して支
払いを要求できると仮定しているため、電子手形の信用
度は振出人、裏書人の中で最も高い信用力を持つものの
信用力に一致するためである。また個別電子手形表示3
9500は、最高信用度39040の高い順あるいは低
い順に並び替えて表示する。なお振出人情報欄3901
0には、電子手形情報4000、振出人制限情報、裏書
人制限情報、譲受人制限情報の含まれる他の項目を含ん
でも良い。
【0169】また参加者システム(譲受人2)1100
は、入力システム2102から、表示形式を変更する依
頼を受けると、受信した一覧情報38120を、図32
に示す一覧画面(2)40000として表示する。一覧
画面(2)40000は、受信した各々の電子手形情報
4000に対して情報を表示する個別電子手形表示
(2)40500を受信した電子手形情報4000の数
だけ表示した一覧表である。個別電子手形表示(2)4
0500は表示項目として、分類40010、支払金額
4060、償還日4080、振出人情報欄39010、
所在地3070、業種コード3060を持つ。個別電子
手形表示(2)40500の支払金額4060、償還日
4080、振出人情報欄39010は、個別電子手形表
示39500の同項目と同じ方法で表示を行う。個別電
子手形表示(2)40500の所在地3070と業種コ
ード3060は、個別電子手形表示(2)40500が
表示対象とする電子手形情報4000の振出人限定情報
の同項目である。また分類40010は、個別電子手形
表示(2)40500の所在地3070に同一の値を有
する個別電子手形表示(2)40500に対して同一の
値を割り振ったものである。なおここでまた分類400
10は、個別電子手形表示(2)40500の業種コー
ド3060に同一の値を有する個別電子手形表示(2)
40500に対して同一の値を割り振ってもよい。個別
電子手形表示(2)40500の表示順序は分類400
10により順序を並び替えるものとする。
【0170】以上第12の実施形態についてまとめる。
第12の実施形態においては、電子手形の情報を表示す
る際に、振出人、裏書人、譲受人の信用度ならびに前記
信用度の変化をあわせて表示する仕組を実現した。また
振出人、裏書人の信用度から電子手形の信用度を計算
し、前記電子手形自身の信用度を表示する仕組を実現し
た。また電子手形の振出人の業種・所在地で電子手形を
分類して表示する仕組を実現した。
【0171】
【発明の効果】本発明によれば、電子手形の振出におけ
る入力のミスをチェックする機能を提供し、これによっ
て電子手形の振出人は、電子手形の振出の登録における
入力時に、取引相手や金額にミスがあった場合に、その
まま電子手形が振出され、意図しない債務を負うことが
なくなり、安全な電子手形取引を行うことが出来る。
【0172】又は、本発明によれば、電子手形の権利の
譲渡の際に、譲渡する電子手形を選択する機能を提供
し、これによって電子手形を譲渡する者は、取引におけ
る支払にどの電子手形をあてればよいかの選択を行うこ
とが出来る。また、電子手形の譲渡を受ける側も、支払
にあてられる電子手形の確認が可能となり、第三者が振
出した電子手形を支払いに用いた取引を容易に行うこと
が出来る。
【0173】又は、本発明によれば、電子手形や手形を
割引を行って資金化する場合に、金融機関との間で割引
を行う手形を特定し、また支払われる金額を決定する手
段を提供し、これにより電子手形を所有する者は、電子
手形を効率的に資金化することが可能となる。また、金
融機関も顧客から要求された電子手形の割引のための金
額の決定を効率化良く行うことが出来る。
【0174】又は、本発明によれば、電子手形の償還時
において、振出人が償還の遅延を希望する際には、償還
時における譲受人を特定し、特定し譲受人に対して電子
手形の償還の遅延を要求する手段を提供し、さらには償
還遅延の交渉結果を受けて電子手形の償還日を変更する
手段を提供したことである。これによって電子手形の振
出人は、償還日に資金不足となる場合においても不渡り
となることを回避することが可能となり、また、譲受人
も、債権の回収をより確実に行うことが出来る。
【0175】又は、本発明によれば、電子手形において
バックアップライン契約に基づき借り入れを行える手段
を提供し、さらにはその借り入れと連動して、借入れの
対価として振出人から金融機関を譲受人とする電子手形
の振出を行う手段を提供したことである。さらには、振
出人の残高予測をもとに借入れ金額を算出する仕組、バ
ックアップラインとなる電子手形(電子手形A)の振り
出しとバックアップの対象となる電子手形(電子手形
A)の償還が同じ日に行われる場本発明によれば、電子
手形の振出における入力のミスをチェックする機能を提
供し、これによって電子手形の振出人は、電子手形の振
出の登録における入力時に、取引相手や金額にミスがあ
った場合に、そのまま電子手形が振出され、意図しない
債務を負うことがなくなり、安全な電子手形取引を行う
ことが出来る。
【0176】又は、本発明によれば、電子手形の権利の
譲渡の際に、譲渡する電子手形を選択する機能を提供
し、これによって電子手形を譲渡する者は、取引におけ
る支払にどの電子手形をあてればよいかの選択を行うこ
とが出来る。また、電子手形の譲渡を受ける側も、支払
にあてられる電子手形の確認が可能となり、第三者が振
出した電子手形を支払いに用いた取引を容易に行うこと
が出来る。
【0177】又は、本発明によれば、電子手形や手形を
割引を行って資金化する場合に、金融機関との間で割引
を行う手形を特定し、また支払われる金額を決定する手
段を提供し、これにより電子手形を所有する者は、電子
手形を効率的に資金化することが可能となる。また、金
融機関も顧客から要求された電子手形の割引のための金
額の決定を効率化良く行うことが出来る。
【0178】又は、本発明によれば、電子手形の償還時
において、振出人が償還の遅延を希望する際には、償還
時における譲受人を特定し、特定し譲受人に対して電子
手形の償還の遅延を要求する手段を提供し、さらには償
還遅延の交渉結果を受けて電子手形の償還日を変更する
手段を提供したことである。これによって電子手形の振
出人は、償還日に資金不足となる場合においても不渡り
となることを回避することが可能となり、また、譲受人
も、債権の回収をより確実に行うことが出来る。
【0179】又は、本発明によれば、電子手形において
バックアップライン契約に基づき借り入れを行える手段
を提供し、さらにはその借り入れと連動して、借入れの
対価として振出人から金融機関を譲受人とする電子手形
の振出を行う手段を提供したことである。さらには、振
出人の残高予測をもとに借入れ金額を算出する仕組、バ
ックアップラインとなる電子手形(電子手形A)の振り
出しとバックアップの対象となる電子手形(電子手形
A)の償還が同じ日に行われる場合には、電子手形Aの
振り出しが電子手形Bの償還に先行して行われる仕組を
提供し、これによって電子手形の振出人は、電子手形の
償還日に資金不足となる場合にも、バックアップライン
となる電子手形を振出すことで、過去に振出した電子手
形の確実な返済を、新たに資金を用意することなく行う
ことが出来る。
【0180】又は、本発明によれば、電子手形と合わせ
て、前記手形の振出人、裏書人、譲受人の信用情報(過
去の不渡りの発生の有無、第三者による信用度評価)、
前記信用情報に変更があったかを判別するための情報を
表示するための仕組みを提供すると共に、振出人、裏書
人、譲受人の信用情報から電子手形自身の信用度を算出
し表示するための仕組みを提供し、これによって電子手
形の取引に参画する者は、電子手形の信用度の変化を的
確に知ることが出来、また、電子手形自信の信用度を知
ることが出来る。
【0181】又は、本発明によれば、電子手形Aの振り
出しが電子手形Bの償還に先行して行われる仕組を提供
し、これによって電子手形の振出人は、電子手形の償還
日に資金不足となる場合にも、バックアップラインとな
る電子手形を振出すことで、過去に振出した電子手形の
確実な返済を、新たに資金を用意することなく行うこと
が出来る。
【0182】又は、本発明によれば、電子手形と合わせ
て、前記手形の振出人、裏書人、譲受人の信用情報(過
去の不渡りの発生の有無、第三者による信用度評価)、
前記信用情報に変更があったかを判別するための情報を
表示するための仕組みを提供すると共に、振出人、裏書
人、譲受人の信用情報から電子手形自身の信用度を算出
し表示するための仕組みを提供し、これによって電子手
形の取引に参画する者は、電子手形の信用度の変化を的
確に知ることが出来、また、電子手形自信の信用度を知
ることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の全体図を示した図である。
【図2】参加者システム(振出人)の構造を示した図で
ある。
【図3】参加者情報の構造を示した図である。
【図4】電子手形情報の構造を示した図である。
【図5】資金口座情報の構造を示した図である。
【図6】履歴情報の構造を示した図である。
【図7】振出の処理フローを示した図(その1)であ
る。
【図8】譲渡の処理フローを示した図(その1)であ
る。
【図9】候補組選択画面を示した図である。
【図10】候補組決定画面を示した図である。
【図11】譲渡の処理フローを示した図(その2)であ
る。
【図12】候補選択画面を示した図である。
【図13】候補決定画面を示した図である。
【図14】譲渡の処理フローを示した図(その3)であ
る。
【図15】信用別係数情報を示した図である。
【図16】譲渡の処理フローを示した図(その4)であ
る。
【図17】金額決定画面を示した図である。
【図18】割引の処理フローを示した図(その1)であ
る。
【図19】割引の処理フローを示した図(その2)であ
る。
【図20】割引手形決定画面を示した図である。
【図21】割引の処理フローを示した図(その3)であ
る。
【図22】償還の遅延を依頼するための処理フローを示
した図(その1)である。
【図23】償還の遅延を依頼するための処理フローを示
した図(その2)である。
【図24】バックアップラインの限度額の処理フローを
示した図である。
【図25】バックアップラインに基づく借入の処理フロ
ーを示した図である。
【図26】電子手形の表示画面を示した図である。
【図27】参加者制限情報の構造を示した図である。
【図28】電子手形を表示するための処理フローを示し
た図である。
【図29】制限情報の構造を示した図である。
【図30】電子手形の一覧を表示するための処理フロー
を示した図である。
【図31】一覧画面を示した図である。
【図32】一覧画面(2)を示した図である。
【図33】第10の実施形態において電子手形の償還を
実現するためのシステム構成を示した図である。
【符号の説明】
1100…参加者システム、1400…電子手形管理シ
ステム、1500…金融機関システム、1600…ネッ
トワーク、3000…参加者情報、3030…参加者
名、3050…金融機関口座、3100…信用度、40
00…電子手形情報、4010…手形ID、4060…
支払金額、4080…償還日、5000…資金口座情
報、6100…履歴情報、7001…手形振出通知、7
002…手形振出確認、7003…手形振出承認、80
01…所有手形一覧要求、8002…所有手形一覧、8
003…譲渡手形組候補、8005…譲渡手形組、80
06…譲渡結果通知、9000…候補組選択画面、90
06…譲渡組候補、10000…候補組決定画面、10
007…選択チェックボックス、10008…OKボタ
ン、11001…所有手形一覧要求、11002…所有
手形一覧、11003…譲渡手形候補、11004…譲
渡手形候補、11005…譲渡手形選択結果、1100
6…譲渡手形選択結果、11007…譲渡手形選択結果
承認、11008…譲渡結果通知、12000…候補選
択画面、12006…候補選択画面、12008…譲渡
先選択ボックス、13000…候補決定画面、1300
6…選択チェックボックス、14001…譲渡金額、1
4002…譲渡手形候補、14003…譲渡手形承認、
14005…譲渡手形承認、14006…譲渡結果通
知、15000…信用別係数情報、15100…信用別
係数、16001…所有手形一覧要求、16002…所
有手形一覧、16003…譲渡手形候補、16004…
譲渡手形候補、16005…推定金額、16006…推
定金額、16007…譲渡承認、16010…差額決済
依頼、16011…譲渡結果通知、17000…金額決
定画面、17004…金額、17005…転送先、18
001…所有手形一覧要求、18002…所有手形一
覧、18003…割引手形候補、18004…割引手形
候補、18005…合計支払金額、18006…合計支
払金額、18007…支払金額承認、18008…支払
金額承認、19001…所有手形一覧要求、19002
…所有手形一覧、19003…割引手形候補、1900
4…割引手形候補、19005…支払金額一覧、190
06…支払金額一覧、19007…割引手形選択、19
008…割引手形選択、20000…割引手形決定画
面、20007…選択ボックス、21001…金額通
知、21002…手形・金額通知、21003…割引候
補手形一覧、21004…割引候補手形一覧、2100
5…割引承認、21006…割引承認、30010…手
形一覧送信要求、30020…電子手形一覧、3003
0…償還遅延要求、30040…償還遅延承認要求、3
0050…償還遅延承認結果登録、30060…償還遅
延承認結果通知、31010…遅延日程変更承認要求、
31020…償還遅延日程変更承認登録、31030…
償還遅延日程変更承認結果通知、32010…バックア
ップライン限度額設定要求、32020…バックアップ
ライン限度額承認要求、32030…バックアップライ
ン限度額承認結果、32040…バックアップライン限
度額設定結果通知、33005…予測残高送信要求、3
3010…残高送信要求、33020…残高通知、33
030…予測残高通知、33040…手形振出要求、3
3050…資金振替依頼、33060…手形振出結果、
33070…資金振替完了通知、34100…表書情
報、34120…振出人名、34130…裏書人名、3
4200…裏書情報、35100…参加者制限情報、3
6110…表示情報送信要求、36120…表示情報、
36030…制限情報、38110…一覧情報送信要
求、38120…一覧情報、39000…一覧画面、3
9210…信用度変化情報、39500…個別電子手形
表示、40000…一覧画面(2)、40500…個別
電子手形表示(2)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月16日(2001.11.
16)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項41
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】図6を用いて履歴DB1403の記憶する
データを説明する。履歴DB1403は、電子手形によ
る取引の履歴を記録するDBであり、過去に電子手形管
理システム1400で行われた電子手形の取引につい
て、取引の情報である履歴情報6100を記録する。履
歴情報6100の 構成について述べる。履歴情報61
00は、参加者ID6101、手形ID6102、取引
日6103、取引種別6104、取引相手ID610
5、金額6106から構成する。参加者ID6101
は、その履歴情報6100がどの参加者の取引の情報で
あるかを特定するためのものであり、参加者DB140
1の参加者ID3010を記録する。手形ID6102
は、その履歴情報6100がどの電子手形の取引に関わ
るものであるかを特定するためのものであり、手形DB
1402の手形ID4010を記録する。取引日610
3はその履歴情報6100が記録する取引が行われた日
を記録するものである。取引種別6104は、その履歴
情報6100の取引の種別であり、参加者ID6101
に記録された参加者がどのような種類の取引を行ったか
を示す。具体的には、電子手形管理システム1400
は、参加者ID6101の参加者が電子手形の振り出し
を行った場合には「振出」、所有している電子手形を他
の参加者へ譲渡した場合には「譲渡」、他から振出され
た電子手形を受取った場合や、他から電子手形の譲渡を
受けた場合は「受取」を記録する。取引相手ID610
5は、その履歴情報6100の取引において、参加者I
D6101で指定された参加者がどの参加者と取引を行
ったかを示すデータであり、取引種別6104が「振
出」の場合には電子手形を振出した相手の参加者IDを
記録し、取引種別6104が「譲渡」の場合には電子手
形を譲渡した相手の参加者ID3010を記録し、取引
種別6104が「受取」の場合には、受取った電子手形
が新しく振出されたものである場合には振出した参加者
ID3010、既に振出されている電子手形の譲渡の場
合には譲渡元の参加者ID3010を記録する。また、
電子手形管理システム1400はそれら取引を行った電
子手形の手形ID4010を手形ID6102に記録
し、取引を行った日を6103に記録する。金額610
6は、手形ID6102で特定される電子手形の支払金
額4060を記録する。以降、電子手形の振出や譲渡の
処理が行われた場合には、電子手形管理システムは以下
の処理を取引の双方の当事者について行うこととする。
具体的には、電子手形の振出しの場合には電子手形を振
出した参加者についての取引の情報、振出された電子手
形を受取った参加者についての取引の情報の2つの履歴
情報6100を記録する。また、電子手形の譲渡の場合
には、電子手形の譲渡元となった参加者についての取引
の情報、譲渡先となった参加者についての取引の情報の
2つの履歴情報6100を記録する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正内容】
【0047】電子手形管理システム1400は、所有手
形一覧要求8001を受信すると、譲渡元となる参加者
の認証を行う。次に電子手形管理システム1400は、
手形DB1402から、譲受人ID4030が所有手形
一覧要求8001で受信した参加者ID3010である
電子手形情報4000を検索する。合致する電子手形情
報4000が検索できなかった場合は処理を中止する。
次に電子手形管理システム1400は、検索の結果取り
出された全ての電子手形情報4000の振出人ID40
20により参加者DB1401を検索して参加者ID3
010が振出人ID4020である参加者情報3000
を取り出し、その参加者名3030を調べる。以降、電
子手形の振出人の参加者名3030、つまり振出人名は
同様にして検索するものとし、また、電子手形の裏書を
行った参加者の参加者名3030である裏書人名も、同
様に手形DBの裏書人ID4040により参加者DB1
401を検索し、参加者ID3010が一致する参加者
情報3000の参加者名3030として検索するものと
する。次に電子手形管理システム1400は、検索の結
果取り出された全ての電子手形情報4000とその電子
手形情報4000の振出人IDに対応する参加者名30
30を所有手形一覧8002として参加者システム(譲
受人1)1100へ送信する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】参加者システム(譲受人2)1100は、
譲渡手形組候補8004を受信すると、入力装置210
2から参加者ID3010と参加者パスワード3020
の入力を受け、次に譲渡手形組候補8004の情報を元
にして図10に示す候補組決定画面10000を表示装
置2101へ表示する。図10において、譲渡パターン
10001は、譲渡される電子手形の組ごとに重複がな
いように割り当てた記号であり、譲渡側が図9で示した
ような譲渡する電子手形の選択を行ったとすると、3つ
の譲渡パターン10001が表示される。手形ID10
002は譲渡される候補の電子手形の手形ID4010
であり、振出人10003は同じく振出人の参加者名3
030、支払金額10004は同じく支払金額4060
であり償還日10005は同じく償還日4080であ
る。また、候補決定画面10000では、電子手形の
情報を譲渡手形組候補8004で指定されている電子手
形の組毎に、譲渡パターン10001として区切って表
示する。具体的には、譲渡パターン10001毎に図1
0のように区切り線を入れるなどして表示する。選択1
0006には、譲渡パターン10001ごとに選択チェ
ックボックス10007を設ける。選択チェックボック
ス10007は、どの譲渡パターン10001の組の電
子手形の譲渡を受けるかの選択を入力装置2102から
受けるためのものであり、いずれか一つのみが選択でき
るものである。OKボタン10008は選択を確定して
情報を電子手形管理システム1400へ送信するための
ボタンである。参加者システム(譲受人2)1100
は、選択チェックボックス10007のうち1つのみの
選択を受けた状態で、OKボタン10008が入力装置
2102の例えばマウスにより押下されると、譲渡手形
組8005を電子手形管理システム1400へ送信す
る。ここで譲渡手形組8005は、始めに入力を受けた
参加者ID3010および参加者パスワード3020
と、選択されている選択チェックボックス10007の
譲渡パターン10001の手形ID10002を含むも
のである。具体的には、図10の場合には、譲渡パター
ン10001が“2”である行の選択チェックボックス
10007が選択されているため、譲渡手形組8005
は譲渡パターン10001が“2”である行の手形ID
10002、すなわち電子手形情報4000の手形ID
4010である “00200001”と“00700
001”を含む。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】参加者システム(譲受人1)1100は、
所有手形一覧11002を受信すると、図12に示した
候補選択画面12000を表示する。ここで、候補選択
画面12000は、譲渡可能な手形の内容を表示し、そ
れらの中で譲渡する手形の候補と、譲渡先を入力するた
めの画面である。この図12において、手形ID120
01は譲渡可能な電子手形の手形ID4010を表示す
るための欄であり、振出人12002はその電子手形の
振出人の参加者名3030であり、支払金額12003
はその電子手形の支払金額4060を表示するための欄
であり、償還日12004はその電子手形の償還日40
80を表示するための欄である。また、譲渡候補120
05は、参加者システム(譲受人1)1100がその操
作者から電子手形の譲渡の候補の候補選択画面1200
による入力を受けるための欄である。選択ボックス1
2006はその行の電子手形を譲渡する候補に含めるこ
とを参加者システム(譲受人1)1100の操作者が指
定するためのものであり、操作者が例えばマウスにより
クリックすることでそれぞれの電子手形で独立して選択
と非選択を切り替えることが出来る。図12に示した例
の場合、手形ID12001が“00100001”と
“00200001”と“00200003”と“00
200004”と“00700001”の4つの電子手
形が譲渡の候補として選択されている。これにより、参
加者システム(譲受人1)1100は操作者から、譲渡
する手形として手形ID12001つまり電子手形管理
システム1400の手形DBにおける手形ID4010
が前記の5つである電子手形情報4000の電子手形の
譲渡の登録を受けたこととする。譲渡先選択ボックス1
2008は、参加者システム(譲受人1)1100がそ
の操作者から電子手形の譲渡先の参加者ID3010の
入力を受けるためのものであり、入力装置2102の例
えばキーボードからの譲渡先の参加者ID3010の入
力を受ける。参加者システム(譲受人1)1100は、
OKボタン12007を入力装置2102の例えばマウ
スからのクリックによる押下を受けると、譲渡手形候補
11003を電子手形管理システム1400へ送信す
る。この譲渡手形候補11003は、譲渡候補1200
5で選択された電子手形の手形ID4010と、譲渡先
選択ボックス12008に入力された譲渡先の参加者I
D3010を保持している。具体的には、図12の例の
ような入力があった場合には、譲渡手形候補11003
は、譲渡候補として、“00100001”と“002
00001”と“00200003”と“002000
04”と“00700001”の5つの手形ID401
0、譲渡先の参加者ID3010として“000000
2”を含む。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】参加者システム(譲受人2)1100は、
譲渡手形候補11004を受信すると、入力装置210
2から参加者ID3010と参加者パスワード3020
の入力を受け、次に譲渡手形候補11004の情報を元
にして図13に示す候補決定画面13000を表示装置
2101へ表示する。図13において、手形ID130
01は譲渡される候補の電子手形の手形ID4010で
あり、振出人13002は振出人の参加者名3030、
支払金額13003は支払金額4060であり償還日1
3004は償還日4080である。譲受候補13005
には、電子手形毎に選択チェックボックス13006を
設ける。選択チェックボックス13006はその行の電
子手形を受取ることを参加者システム(譲受人2)11
00の操作者が指定するためのものであり、操作者が例
えばマウスによりクリックすることでそれぞれの電子手
形で独立して選択と非選択を切り替えることが出来るも
のである。OKボタン13007は選択を確定して情報
を電子手形管理システム1400へ送信するためのボタ
ンである。参加者システム(譲受人2)1100は、選
択チェックボックス13006のうち1つ以上の選択を
受けた状態で、OKボタン13007が入力装置210
2の例えばマウスにより押下されると、譲渡手形選択結
果11005を電子手形管理システム1400へ送信す
る。ここで譲渡手形選択結果11005は、始めに入力
を受けた参加者ID3010および参加者パスワード3
020と、選択されている選択チェックボックス130
06の行の電子手形の手形ID13001を含むもので
ある。具体的には、図13の場合には、譲渡手形選択結
果11005は、“00100001”と“00200
004”の2つの手形ID13001、すなわち電子手
形情報4000の手形ID4010である “0010
0001”と“00200004”を含む。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】譲渡手形選択結果11006を受信した参
加者システム(譲受人1)1100は、受信した全ての
電子手形の電子手形情報4000の情報を表示装置21
01へ出力する。また、参加者システム(譲受人1)1
100は、その表示した電子手形情報4000の電子手
形を譲渡を行うかどうかの確認のための画面を表示し、
入力装置2102から譲渡の可否の入力を受ける。ここ
で、譲渡を行うかどうかの確認のための画面とは、表示
した情報の示す電子手形について譲渡を実行することの
確認の入力を受けるための画面であり、例えば表示した
電子手形の電子手形情報4000に並べて、「これらの
電子手形を譲渡します。よろしいですか?」というよう
な文章と、確認のためのボタンを表示する。参加者シス
テム(譲受人1)1100は、確認のためのボタンが入
力装置2102の例えばマウスによる押下を受けた場合
には譲渡が可であるとする。譲渡が可であるとの入力を
受けない場合には、参加者システム(譲受人1)110
0は処理を中止する。譲渡が可であるとの入力を受けた
場合には、参加者システム(譲受人1)1100は次
に、電子手形管理システム1400へ譲渡手形選択結果
承認11007を送信する。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】譲渡手形候補14004を受信した参加者
システム(譲受人2)1100は、受信した全ての電子
手形の電子手形情報4000の情報を表示装置2101
へ出力する。また、参加者システム(譲受人2)110
0は、その表示した電子手形情報4000の電子手形を
譲渡を受けるかどうかの確認のための画面を表示し、入
力装置2102から譲受の可否の入力を受ける。ここ
で、譲渡を受けるかどうかの確認のための画面とは、例
えば表示した電子手形の電子手形情報4000に並べ
て、「これらの電子手形を受取ります。よろしいですか
?」というような文章と、確認のためのボタンを表示す
る。参加者システム(譲受人2)1100は、確認のた
めのボタンが入力装置2102の例えばマウスによる押
下を受けた場合には譲受が可であるとする。譲受が可で
あるとの入力を受けない場合には、参加者システム(譲
受人2)1100は処理を中止する。参加者システム
(譲受人2)1100は、譲受が可であるとの入力を受
けた場合には、電子手形管理システム1400へ譲渡手
形承認14005を送信する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0078
【補正方法】変更
【補正内容】
【0078】具体的には、参加者システム(譲受人1)
1100は、所有手形一覧8002を受信した後、以下
の処理を行う。まず、参加者システム(譲受人1)11
00は、入力装置2102から譲渡する電子手形の金額
の範囲の入力を受ける。ここで、譲渡する電子手形の金
額の範囲とは、譲渡を行う電子手形の合計の金額が取り
うる範囲であり、最小値と最大値の2つの数値により指
定する。次に参加者システム(譲受人1)1100は、
第3の実施の形態において電子手形管理システム140
0が、電子手形の合計の支払金額4060、または振出
人や裏書人の信用度を考慮した金額、または償還日40
80までの日数による利息分を減額した額が譲渡する電
子手形の金額の範囲となるように電子手形を検索したの
と同様に、電子手形の金額の合計が譲渡する電子手形の
金額の範囲となるように電子手形を検索する。ここで、
譲渡する電子手形の金額の範囲となるような電子手形の
組が検索出来なかった場合には、参加者システム(譲受
人1)1100は処理を中止する。次に参加者システム
(譲受人1)1100は、検索した結果に基づき譲渡手
形組候補8003を電子手形管理システム1400へ送
信する。具体的には、参加者システム(譲受人1)11
00は、電子手形の合計の支払金額4060が譲渡する
電子手形の金額の範囲となるように電子手形を検索した
結果得られた複数の電子手形の組み合わせそれぞれにつ
いて、電子手形の手形ID4010を組として送信す
る。また、検索の結果複数の電子手形の組み合わせを見
つけた場合には、表示装置2101へその電子手形の組
み合わせの情報を表示し、それらの中からの選択を入力
装置2102から受け、その一つの組み合わせについて
のみ電子手形の手形ID4010を譲渡手形候補80
03としても良い。以上のように参加者システム(譲受
人1)1100は処理を行い、譲渡手形組候補8003
を送信する。これ以外の処理については、参加者システ
ム(譲受人1)1100、参加者システム(譲受人2)
1100、電子手形管理システム1400とも、第1の
実施の形態と同様の処理を行う。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0079
【補正方法】変更
【補正内容】
【0079】次に図16を用いて第5の実施の形態にお
ける電子手形の譲渡のための処理フローについて説明す
る。電子手形の譲渡は、図16に示すように、参加者シ
ステム(譲受人1)1100に手形譲渡処理(4)16
101を記憶し、参加者システム(譲受人2)1100
に手形譲受処理(4)16102を記憶し、電子手形管
理システム1400に譲渡登録処理(4)16103を
記憶し、金融機関システム1500に譲渡補助処理16
104と金額決定処理16105を記憶して行う。以
降、本処理フローにおいて、参加者システム(譲受人
1)1100の動作は手形譲渡処理(4)16101に
示される手順に従い動作するものとし、参加者システム
(譲受人2)1100の動作は手形譲受処理(4)16
102に従い動作するものとし、電子手形管理システム
1400の動作は譲渡登録処理(4)16103に従い
動作するものとし、金融機関システム1500の動作は
譲渡補助処理16104と金額決定処理16105に従
い動作するものとする。本処理フローは、電子手形の譲
渡の際に、金融機関システム1500に対して譲渡の候
補となっている電子手形の電子手形情報4000を送信
し、それらの電子手形の推定金額を金融機関システム1
500が送信することで、電子手形の譲渡の際の電子手
形の選択を効率的に行うためのものである。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0085
【補正方法】変更
【補正内容】
【0085】次に、金額決定処理16105の処理につ
いて説明する。金額決定処理16105における金額の
決定方法の1番目は、受取った電子手形情報4000の
支払金額4060をそのまま用いることで、自動的に決
定する方法である。金額決定処理16105における金
額の決定方法の2番目は、受取った電子手形情報400
0の支払金額4060に対して、第3の実施の形態で述
べた電子手形管理システム1400の処理と同様に、振
出人IDや裏書人IDで特定される参加者の信用度31
00と信用別係数情報15000、利率により自動的に
金額を決定する方法である。このとき、信用度3100
や信用別係数情報15000、利率は電子手形管理シス
テム1400が記憶しているものとは別に、金融機関シ
ステム1500に記憶させておき、これを利用する。ま
た、利用可能な参加者情報3000に、受取った電子手
形情報4000の振出人ID4020や裏書人ID40
40で特定される参加者の信用度3100が記録されて
いない場合など金額が決定できない場合には、金融機関
システム1500は、その金融機関の他の支店など他の
金融機関に対して金額の判定を依頼する。これは、その
送信先となる他の支店の金額決定処理16105にその
電子手形の電子手形情報4000および振出人名、裏書
人名を送信し、送信先で決定した電子手形の金額の出力
を受取ると、その受信した金額を電子手形の金額として
記録する。ここで、金額の判定を依頼する先は、例えば
電子手形情報4000の振出人ID4020や裏書人I
D4040で特定される参加者情報3000の金融機関
口座3050で特定される金融機関である。金額決定処
理16105における金額の決定方法の3番目は、金融
機関システム1500が表示装置2101へ図17に示
す金額決定画面17000を表示し、操作者から金額の
入力を受ける方法である。金額決定画面17000は、
金額を決定すべき手形の情報として、手形ID401
0、振出人名17001、裏書人名17003、支払金
額4060、振出日4070、償還日4080を表示す
る。ここで、振出人名17001は譲渡手形候補160
04で電子手形管理システムから受信した電子手形の振
出人名である。また、裏書人名17003は譲渡手形候
補16004で電子手形管理システムから受信した電子
手形の裏書人名である。金額17004は、表示した電
子手形の金額を入力装置2102からの入力を受けて表
示するための欄である。転送先17005は、処理を行
っている金融機関システム1500の操作者が金額を判
定出来ない場合に、その金融機関の他の支店などに対し
て金額の判定を依頼するために、依頼先の金融機関シス
テム1500を指定するための欄である。OKボタン
7006が金額17004または転送先17005の入
力を受けた後に入力装置2102により選択されると、
金額17004が入力されていた場合にはその金額17
004をその電子手形の金額と決定する。転送先170
05が入力されていた場合には、その電子手形の金額の
決定は別の金融機関システム1500で行うものとし、
転送先17005で特定される金融機関システム150
0の金額決定処理16105にその電子手形の電子手形
情報4000および振出人名、裏書人名を送信する。金
融機関システム1500は、転送先17005で特定さ
れる別の金融機関システム1500が決定した電子手形
の金額の出力を受取ると、その受信した金額を電子手形
の金額として記録する。これらにより、電子手形の金額
を決定し、それを出力して、金額決定処理16105は
終了する。金額決定処理16105により全ての電子手
形の金額を決定した譲渡補助処理16104は、次に全
ての電子手形の金額を合計し、譲渡手形候補16004
で受信した全ての手形情報で指定される電子手形の合計
の金額を求める。金額を決定した金融機関システム15
00は次に、推定金額16005として、求めた金額を
電子手形管理システム1400に送信する。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】電子手形管理システム1400は、差額の
資金決済を行った後に、譲渡結果通知16011を参加
者システム(譲受人1)1100へ送信する。この譲渡
結果通知16011は、譲渡の対象となった全ての電子
手形の手形情報を含む。具体的には、譲渡の対象となっ
た全ての電子手形の電子手形情報4000を手形DB1
402から検索し、その内容と、資金決済を行った差額
を譲渡結果通知16011に記録する。譲渡結果通知1
6011を受信した参加者システム(譲受人1)110
0は、表示装置2101へ譲渡が行われた電子手形の情
報として譲渡結果通知16011に記録された電子手形
情報4000と、差額の金額を表示する。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0105
【補正方法】変更
【補正内容】
【0105】電子手形管理システム1400から支払金
額承認18008を受信した金融機関システム1500
は、資金口座DB1501上で所持人への資金の払込を
行う。この払込は、所持人の金融機関口座3050で特
定される資金口座情報5000の資金口座残高5020
を合計支払金額18005で送信した金額だけ増額する
ことによって行う。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0116
【補正方法】変更
【補正内容】
【0116】割引を実行する手形を決定する1つ目の方
法は、参加者システム(譲受人1)1100が、入力装
置2102から割引目標金額の入力を受けて、その割引
目標金額に基づき参加者システム(譲受人1)1100
が割引を実行する電子手形を決定する。ここで、割引目
標金額とは、電子手形の割引によって支払われる金額の
範囲であり、最小値と最大値の2つの数値により指定す
る。参加者システム(譲受人1)1100は、第3の実
施の形態において電子手形管理システム1400が譲渡
金額14001で受信した金額の範囲から電子手形を選
択したのと同様に、支払金額一覧19006で受信した
電子手形の割引後支払金額の合計が、入力装置2102
から入力を受けた金額の範囲となるように電子手形の選
択を行う。割引を実行する手形を決定する2つ目の方法
は、図20に示した割引手形決定画面20000を表示
装置2101へ表示し、操作者から割引を実行する電子
手形の選択の入力を受ける方法である。割引手形決定画
面20000には、支払金額一覧19006で受信した
電子手形の電子手形情報4000から、手形ID401
0を手形ID20001に、支払金額4060を支払金
額20003に、償還日4080を償還日20004に
表示し、また、振出人の参加者名を振出人20002に
表示し、さらに金融機関システム1500が決定した割
引後支払金額20005を表示する。また、割引を実行
する電子手形の選択の欄を、図12の譲渡候補1200
5の入力と同様に選択ボックス20007を持つ、割引
選択20006として設ける。割引を実行する手形を決
定する2つ目の方法では、OKボタン20008が入力
装置2102により押下されたときに、選択ボックス
0007が選択されている電子手形を割引の対象とす
る。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0117
【補正方法】変更
【補正内容】
【0117】以上の2つの方法のいずれかにより割引を
実行する電子手形を決定した参加者システム(譲受人
1)1100は、その結果として割引を実行する電子手
形の手形ID4010を割引手形選択19007として
電子手形管理システム1400に送信する。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0127
【補正方法】変更
【補正内容】
【0127】参加者システム(譲受人1)1100は、
割引候補手形一覧21004を受信すると、表示装置2
101へその電子手形情報4000、振出人名、合計割
引金額を表示する。次に、参加者システム(譲受人1)
1100は、入力装置2102から割引の承認の入力を
受けると、割引承認21005を電子手形管理システム
1400へ送信する。ここで割引の承認の入力とは、承
認のためのボタンを表示装置2101に表示し、それに
対して入力装置2102の例えばマウスによる押下を受
けることにより行う。参加者システム(譲受人1)11
00は、割引の承認の入力がない場合には処理を中止す
る。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0165
【補正方法】変更
【補正内容】
【0165】次に第12の実施形態として、電子手形の
振出人・裏書人・譲受人の信用情報ならびに前記信用情
報の変化の表示機能を備えた電子手形の一覧を表示する
ための処理について述べる。電子手形の一覧を表示する
ためのシステム構成は、図30に示すように、参加者シ
ステム1100あるいは金融機関1500に電子手形一
覧表示処理38010を記録し、電子手形管理システム
1400に電子手形一覧情報送信処理38020と制限
情報36030とを記録して構成する。制限情報360
30は、第11の実施形態と同じ機能ならびに役割を持
つ。なおその他のDBの配置や接続形態については、図
1で示す第1の実施形態と同じである。電子手形の一覧
の表示は、電子手形一覧表示処理38010および電子
手形一覧情報送信処理38020によってなされる処理
フローにより実現するものとする。また電子手形の一覧
の表示は、参加者システム1100における振出や譲
渡、金融機関1500における割引やバックアップライ
ン設定などの全ての業務において電子手形の一覧を表示
する必要がある場合に随時行われるものとする。図30
の例においては、参加者システム(譲受人2)1100
において電子手形の一覧を表示する場合の例について述
べる。以降本処理フローにおいて、参加者システム(譲
受人2)1100の動作は、電子手形一覧表示処理38
010に示される手順に従い動作するものとし、電子手
形管理システム1400の動作は、電子手形一覧情報
信処理38020に示される手順に従い動作するものと
する。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0167
【補正方法】変更
【補正内容】
【0167】電子手形管理システム1400は、一覧情
報送信要求38110を受信すると、受信した参加者I
D3010と参加者パスワード3020と合致する参加
者ID3010と参加者パスワード3020を持つ参加
者情報3000を検索する。合致する参加者情報300
0が検索できなかった場合は処理を中止する。参加者情
報3000が見つかった場合には、受信した参加者ID
3010と同一の値を、振出人ID4020、譲受人I
D4030、裏書人ID4040のいずれかに持つ全て
の電子手形情報4000を手形DB1402から検索す
る。電子手形情報4000が検索できなかった場合は処
理を中止する。次に電子手形管理システム1400は、
検索した電子手形情報4000の各々に対して、振出人
ID4020、譲受人ID4030、裏書人ID404
0と同一の参加者ID3010を有する参加者情報30
00をすべて参加者DB1401から検索する。次に検
索した各々の参加者情報3000に含まれる項目の中か
ら、制限情報36030に含まれる項目のみを抽出し、
参加者制限情報35100とする。ここで抽出処理につ
いてまとめると、受信した参加者ID3010により特
定される参加者が参加者(A)だとして、手形DB14
02から参加者(A)に関する電子手形情報4000と
して、電子手形(あ)(振出人:参加者(A)、裏書
人:参加者(B)、譲受人:参加者C)と、電子手形
(い)(振出人:参加者(D)、譲受人:参加者
(A))が検索されたとする。この場合は、参加者
(A)(B)(C)(D)の参加者制限情報35100
が作られる。次に電子手形管理システム1400は、検
索した全ての電子手形情報4000と作成した全ての参
加者制限情報35100を一覧情報38120として参
加者システム(譲受人2)1100に対して送信する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 裕一 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所金融システム事業部内 (72)発明者 小沢 雄樹 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所金融システム事業部内 (72)発明者 森 崇 神奈川県川崎市幸区鹿島田890番地 株式 会社日立製作所金融システム事業部内 (72)発明者 ▲高▼田 眞 東京都中央区京橋三丁目8番1号 信金中 央金庫内 (72)発明者 岩村 充 東京都練馬区中村2−14−17

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 債務者である振出人が、債権者である譲
    受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す
    電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の変
    更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システム
    であって、 前記振出人が前記債務者に対しての前記電子手形の振出
    の登録を受ける機能を実現する処理において、 前記振出人が使用するシステムである振出人システムが
    前記電子手形管理システムに通知した前記電子手形の登
    録内容と、 過去の前記振出人の前記電子手形の取引の状況を記録し
    た取引履歴とを、前記電子手形で約束する支払金額、ま
    たは、 前記電子手形の一定期間ごとの前記支払金額、または前
    記電子手形の権利を受け取る振出先により比較して、 金額が大きい場合または新規の相手との取引である場合
    には、 前記振出人システムへ警告を通知することを特徴とする
    電子手形管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1の電子手形管理システムと接続
    する参加者システムであって、 前記警告の通知を受信すると、表示装置へ前記警告を表
    示することを特徴とする参加者システム。
  3. 【請求項3】 債務者である振出人が、債権者である譲
    受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す
    電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の変
    更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システム
    において、 前記電子手形の譲渡を行う処理であって、 所持する前記電子手形の譲渡を行おうとしている譲渡元
    が利用する譲渡元システムから、前記電子手形の譲渡を
    受けようとする譲渡先に対して、譲渡をしようとする前
    記電子手形の選択を、1つ以上の前記電子手形を指定し
    た1つ以上の組として入力を受ける処理ステップと、 前記1つ以上の前記電子手形からなる前記1つ以上の組
    の前記電子手形の内容を、前記譲渡先が利用する譲渡先
    システムに対して送信する処理ステップと、 前記譲渡先システムから前記1つ以上の組からの1つの
    組の選択の入力を受信する処理ステップと、 受信した前記1つの組で指定される前記電子手形につい
    て譲渡を行う処理ステップの1つ以上を有することを特
    徴とする電子手形管理システム。
  4. 【請求項4】 債務者である振出人が、債権者である譲
    受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す
    電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の変
    更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システム
    において、 前記電子手形の譲渡を行う処理であって、 所持する前記電子手形の譲渡を行おうとしている譲渡元
    が利用する譲渡元システムから、前記電子手形の譲渡を
    受けようする譲渡先に対して、譲渡をしようとする前記
    電子手形の選択を、1つ以上の前記電子手形を指定した
    組として入力を受ける処理ステップと、 前記組の前記電子手形の内容を、前記譲渡先が利用する
    譲渡先システムに対して送信する処理ステップと、 前記譲渡先システムから前記組の中でどの前記電子手形
    の譲渡を受けるかの選択の入力を受ける処理ステップ
    と、 前記譲渡先システムからの前記選択の結果である前記電
    子手形の指定を前記譲渡元システムに通知する処理ステ
    ップと、 前記譲渡元システムから前記選択に対する承認を受信す
    る処理ステップと、 前記譲渡元システムから前記承認を受信した場合には、
    前記譲渡先システムから前記選択として受信した前記電
    子手形について譲渡を行う処理ステップの1つ以上を有
    することを特徴とする電子手形管理システム。
  5. 【請求項5】 債務者である振出人が、債権者である譲
    受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す
    電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の変
    更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システム
    において、 前記電子手形の譲渡を行う処理であって、 所持する前記電子手形の譲渡を行おうとしている譲渡元
    が利用する譲渡元システムから、譲渡する前記電子手形
    を評価した金額の目標である目標金額を受信する処理ス
    テップと、 前記電子手形の金額の評価を行う処理ステップと、 評価した前記電子手形の金額の合計が受信した前記目標
    金額を満たす前記電子手形を検索し、譲渡を行う前記電
    子手形として選択する処理ステップと、 前記選択した前記電子手形の譲渡を行う処理ステップの
    1つ以上を有することを特徴とする電子手形管理システ
    ム。
  6. 【請求項6】 請求項5の前記電子手形管理システムに
    おいて、 前記選択を行った後に、前記譲渡元システムまたは前記
    電子手形の権利を受けようとする譲渡先が利用する譲渡
    先システムに、前記選択した前記電子手形の内容を送信
    して承認を求める処理ステップと、 前記承認を求めた譲渡元システムまたは前記譲渡先シス
    テムから前記電子手形の選択についての承認を受信する
    処理ステップと、 前記承認を受信した後に前記電子手形の譲渡を行う処理
    ステップを有することを特徴とする電子手形管理システ
    ム。
  7. 【請求項7】 債務者である振出人が、債権者である譲
    受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す
    電子データである電子手形の登録(振出)の入力を行う
    譲渡元が利用する譲渡元システムにおいて、 譲渡を行う前記電子手形の選択を行う処理であって、 目標金額の入力を受ける処理ステップと、 前記電子手形の金額を評価する処理ステップと、 前記電子手形の評価した金額の合計が前記目標金額を満
    たす前記電子手形を検索して選択する処理ステップを有
    することを特徴とする参加者システム。
  8. 【請求項8】 債務者である振出人が、債権者である譲
    受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す
    電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の変
    更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システム
    において、 譲渡を行う候補となった前記電子手形の内容を金融機関
    が利用する金融機関システムに送信する処理ステップ
    と、 前記金融機関システムから前記電子手形を評価した金額
    を受信する処理ステップを有することを特徴とする電子
    手形管理システム。
  9. 【請求項9】 請求項8の電子手形管理システムにおい
    て、 前記金額を前記電子手形の譲渡を行おうとする譲渡元が
    利用する譲渡元システムへ送信し、前記譲渡元システム
    から前記電子手形の譲渡に対する承認を受信する処理ス
    テップと、 前記金額を前記電子手形の譲渡を受けようとする譲渡先
    が利用する譲渡先システムへ送信し、前記譲渡先システ
    ムから前記電子手形の譲渡に対する承認を受信する処理
    ステップのいずれかまたは両方の処理ステップを有する
    電子手形管理システム。
  10. 【請求項10】 請求項8の 電子手形管理システムに
    おいて、 前記金額を前記電子手形の譲渡を行おうとする譲渡元が
    利用する譲渡元システムから、目標金額を受信する処理
    ステップと、 前記金融機関システムから受信した前記電子手形の前記
    評価した金額の合計と、前記目標金額の差額の資金の振
    替を前記金融機関システムに指示するステップを有する
    ことを特徴とする電子手形システム。
  11. 【請求項11】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示
    す電子データである電子手形の金額を評価する金融機関
    システムであって、 前記電子手形の内容として、前期電子手形の振出人を特
    定するためのデータ、譲受人を特定するためのデータ、
    振出日を特定するためのデータ、償還日を特定するため
    のデータの中から少なくとも一つ以上を表示装置へ出力
    する処理ステップと、 前記電子手形の金額の入力を受ける処理ステップを有す
    ることを特徴とする金融機関システム。
  12. 【請求項12】 請求項11の金融機関システムであっ
    て、 前記電子手形の金額の評価を行う他の前記金融機関シス
    テムを指定する入力を受ける処理ステップと、 前記指定された前記金融機関システムへ前記電子手形の
    内容を送信する処理ステップを有することを特徴とする
    金融機関システム。
  13. 【請求項13】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示
    す電子データである電子手形の金額を評価する金融機関
    システムであって、 前記電子手形の金額を評価する処理ステップと、 前記金額を前記金融機関システム内で評価が出来ない場
    合には、前記電子手形の前記債務者または前記債権者が
    取引を行う他の前記金融機関システムに、前記電子手形
    の情報を送信する処理ステップを有することを特徴とす
    る金融機関システム。
  14. 【請求項14】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示
    す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の
    変更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システ
    ムにおいて、 前記電子手形の権利を有する譲受人が前記電子手形を金
    融機関に譲渡する代わりに、前記金融機関から資金の支
    払を受ける割引の登録を受ける機能であって、前記譲受
    人が利用する譲受人システムから前記割引を行う前記電
    子手形の指定を受信する処理ステップと、 前記譲受人が取引を行っている前記金融機関または、前
    記譲受人が指定する前記金融機関を特定する処理ステッ
    プと、 前記指定された前記電子手形の内容を、前記特定した前
    記金融機関に通知する処理ステップを有することを特徴
    とする電子手形管理システム。
  15. 【請求項15】 請求項14の電子手形管理システムに
    おいて、 前記金融機関から前記電子手形の金額の評価の通知を受
    信する処理ステップと、 前記金額を前記譲受人システムへ通知する処理ステップ
    と、 前記譲受人システムから前記金額の承認を受信する処理
    ステップと前記承認を受信した後に前記電子手形の前記
    金融機関への権利の譲渡を行う処理ステップを有するこ
    とを特徴とする電子手形管理システム。
  16. 【請求項16】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示
    す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の
    変更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システ
    ムにおいて、 前記電子手形の権利を有する譲受人から前記電子手形を
    譲渡する代わりに資金の支払を受ける割引の登録を受け
    る処理であって、 前記電子手形の権利を受け取って代りに資金を支払う金
    融機関に前記譲受人が権利を有する前記電子手形の内容
    を通知する処理ステップと、 前記金融機関から前記電子手形の個々の金額を受信する
    処理ステップと、 前記電子手形の前記個々の金額を前記譲受人が利用する
    譲受人システムに通知する処理ステップと、 前記譲受人システムから割引を行う前記電子手形の指定
    を受信する処理ステップと、 前記電子手形の前記指定を前記金融機関に通知する処理
    ステップを有することを特徴とする電子手形管理システ
    ム。
  17. 【請求項17】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示
    す電子データである電子手形を、譲受人が譲渡する代わ
    りに資金の支払を受ける割引の登録を行う譲受人システ
    ムであって、 前記電子手形の個々の評価金額を受信する処理ステップ
    と、 前記電子手形の割引によって得る資金の目標金額の入力
    を受ける処理ステップと、 前記電子手形の個々の前記評価金額の合計が前記目標金
    額を満たす前記電子手形の組み合わせを検索する処理ス
    テップを有することを特徴とする譲受人システム。
  18. 【請求項18】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示
    す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の
    変更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システ
    ムにおいて、 前記電子手形の権利を有する譲受人から、前記譲受人が
    前記電子手形を譲渡する代わりに資金の支払を受ける割
    引の登録を受ける機能であって、 前記譲受人が利用する譲受人システムから割引によって
    支払われる資金の目標金額の送信を受ける処理ステップ
    と、 前記目標金額を前記電子手形の権利を受け取って代りに
    資金を支払う金融機関が利用する金融機関システムに通
    知する処理ステップと、 前記金融機関システムから割引を行う前記電子手形の選
    択の結果を受信する処理ステップと、 前記譲受人システムに前記電子手形の前記選択の結果を
    送信する処理ステップと、 前記譲受人システムから前記選択の結果に対する承認を
    受信する処理ステップと、 前記譲受人システムからの前記承認を受信した場合には
    前記選択された前記電子手形の割引のための権利者の変
    更と前記金融機関への資金の決済の指示を送信する処理
    ステップを有することを特徴とする電子手形管理システ
    ム。
  19. 【請求項19】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示
    す電子データである電子手形の割引のために前記電子手
    形の選択を行う金融機関システムであって、 前記割引で支払われる資金の目標金額を受信する処理ス
    テップと、 前記電子手形の金額を評価する処理ステップと、 前記電子手形の評価した金額の合計が前記目標金額を満
    たし、かつ、選択する前記電子手形の支払金額の合計と
    前記評価した金額の合計の差が小さくなる前記電子手形
    の組み合わせを選択する処理ステップを有することを特
    徴とする金融機関システム。
  20. 【請求項20】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者
    の変更(振替)、抹消(償還)を行う電子手形管理シス
    テムであって、 前記振出人が前記債務者に対して前記電子手形の償還の
    遅延を要求するための情報の伝達を仲介する機能、およ
    び償還の遅延がなされたことを登録する機能のいずれか
    を備えた電子手形管理システム。
  21. 【請求項21】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者
    の変更(振替)、抹消(償還)を行う電子手形管理シス
    テムであって、 前記振出人が前記債務者に対して前記電子手形の償還の
    遅延を要求するための情報の伝達を仲介する機能、およ
    び償還の遅延がなされたことを登録する機能を備えた電
    子手形管理システム。
  22. 【請求項22】 請求項21の電子手形管理システムに
    おいて、 前記振出人が前記債務者に対して前記電子手形の償還の
    遅延を要求するための情報の伝達を仲介する機能、およ
    び償還の遅延がなされたことを登録する機能を実現する
    処理であって、 前記振出人が使用するシステムである振出人システムか
    ら、償還の遅延を依頼する前記電子手形を特定するため
    のデータである電子手形IDと、償還をいつにするかを
    指定するデータである遅延償還日とを受信する処理ステ
    ップと、 前記電子手形IDで特定される前記電子手形の受益権を
    有する譲受人を特定する処理ステップと、 前記特定した譲受人が使用する譲受人システムに対し
    て、前記遅延償還日と前記電子手形に含まれる、前記電
    子手形ID、支払金額、振出日、元来設定されていた償
    還日、振出人に関する情報のいずれかを含む電子手形情
    報を送信する処理ステップと、 前記譲受人システムから、「遅延承認」あるいは「遅延
    非承認」を意味する遅延償還日承認結果を受信する処理
    ステップと、 前記遅延償還日承認結果が「遅延承認」の場合には、前
    記電子手形の償還日を前記遅延償還日に変更する処理ス
    テップとを有することを特徴とする電子手形管理システ
    ム。
  23. 【請求項23】 請求項22の前記電子手形管理システ
    ムにおいて、 前記振出人システムに対して前記償還遅延承認結果を送
    信する処理ステップを有することを特徴とする電子手形
    管理システム。
  24. 【請求項24】 請求項22の前記電子手形管理システ
    ムにおいて、前記振出人システムから時間の間隔を指定
    するデータである償還期間データを受信する処理ステッ
    プと、前記振出人が発行した前記電子手形の中から償還
    が行われる日である償還日が前記償還期間データにより
    示される期間内である前記電子手形を抽出する処理ステ
    ップと、 前記抽出した全ての前記電子手形の一覧を前記振出人シ
    ステムに送信する処理ステップを有することを特徴とす
    る電子手形管理システム。
  25. 【請求項25】 請求項21の電子手形管理システムで
    あって、前記譲受人が償還をいつに変更するかを指定す
    る機能を備えた電子手形管理システム。
  26. 【請求項26】 請求項25の電子手形システムにおい
    て、 前記振出人が前記債務者に対して前記電子手形の償還の
    遅延を要求するための情報の伝達を仲介する機能、前記
    譲受人が償還をいつに変更するかを指定する機能、およ
    び償還の遅延がなされたことを登録する機能を実現する
    処理であって、 前記電子手形の振出人が使用するシステムである振出人
    システムから、償還の遅延を依頼する前記電子手形を特
    定するためのデータである電子手形IDを含む遅延償還
    日とを受信する処理ステップと、 前記電子手形IDにより特定される前記電子手形の受益
    権を有する譲受人を特定する処理ステップと、 前記特定した譲受人が使用する譲受人システムに対し
    て、前記電子手形に含まれる、前記電子手形ID、償還
    金額、振出日、元来設定されていた振出日、振出人のい
    ずれかを含む電子手形情報を送信する処理ステップと、 前記譲受人システムから、償還をいつにするかを指定す
    るデータである遅延償還日を受信する処理ステップと、 前記遅延償還日を前記振出人システムに転送する処理ス
    テップと、 前記振出人システムから、「遅延承認」あるいは「遅延
    非承認」を意味する遅延償還日承認結果を受信する処理
    ステップと、 前記遅延償還日承認結果が「遅延承認」の場合には、前
    記電子手形の償還日を前記遅延償還日に変更する処理ス
    テップとを有することを特徴とする電子手形管理システ
    ム。
  27. 【請求項27】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者
    の変更(振替)、抹消(償還)を行う電子手形管理シス
    テムにおいて、 前記振出人が前記電子手形の償還に必要となる資金の全
    額または一部に充当する資金の借入を、資金の貸付人で
    ある金融機関に要求するための情報の伝達を仲介する機
    能、および前記資金の借入の対価となる電子手形が効力
    を持つものとして登録する機能のいずれかあるいは両方
    を備えた電子手形管理システム。
  28. 【請求項28】 請求項27の電子手形管理システムで
    あって、 前記金融機関が使用するシステムである金融機関システ
    ムから前記振出人に対する貸付限度額を受信するステッ
    プと、 前記振出人が使用するシステムである振出人システムか
    ら、前記資金の借入の対価となる前記電子手形の登録依
    頼を受信する処理ステップと、 前記金融機関が前記振出人に対して貸し付けている金額
    が前記貸付限度額内であるかを判断する処理ステップ
    と、 前処理ステップで範囲内であると判断した場合には、 前記電子手形が効力を持つものとする登録を行う処理ス
    テップとを有することを特徴とする電子手形管理システ
    ム。
  29. 【請求項29】 請求項28の電子手形管理システムで
    あって、 前記電子手形の登録が行われたか(貸付が認められた
    か)を前記振出人システムに対して通知する処理ステッ
    プを有することを特徴とする電子手形管理システム。
  30. 【請求項30】 請求項27の電子手形管理システムで
    あって、 前記振出人が使用するシステムである振出人システムか
    ら、前記資金の借入の対価となる前記電子手形の登録依
    頼を受信する処理ステップと、 前記金融機関から前記電子手形の対価となる貸付を行う
    か否かの判断結果を受信する処理ステップと、 前記判断結果として貸付を認める内容のデータを受信し
    た場合は、 前記電子手形が効力を持つものとする登録を行う処理ス
    テップとを有することを特徴とする電子手形管理システ
    ム。
  31. 【請求項31】 請求項30の電子手形管理システムで
    あって、 前記電子手形の登録が行われたか(貸付が認められた
    か)を前記振出人システムに対して通知する処理ステッ
    プを有する電子手形管理システム。
  32. 【請求項32】 請求項28の電子手形管理システムで
    あって、 前記振出人の資金予想残高を入力として資金の借入の対
    価となる前記電子手形の支払金額を算出する処理ステッ
    プと、 前記振出人が使用するシステムである振出人システムに
    対して、前記算出した支払金額を送信する処理ステップ
    を有することを特徴とする電子手形管理システム。
  33. 【請求項33】 請求項27の電子手形管理システムで
    あって、 前記振出人が振り出した前記電子手形(電子手形A)の
    償還に必要となる資金の全額または一部に充当する資金
    の借入の対価として前記電子手形(電子手形B)の振出
    を行う際に、 前記電子手形Bの振出が前記電子手形Aの償還の前に行
    われるように制御する機能を有することを特徴とする電
    子手形管理システム。
  34. 【請求項34】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形を表示する電子手形表示
    システムであって、 前記電子手形の内容に含まれる、前記譲受人、前記振出
    人、支払金額、支払日を特定するための情報の少なくと
    も一つ以上を表示する機能と、 前記振出人が前記支払金額を前記譲受人あるは前記譲受
    人が指図する人に支払う旨を意味するの文言を表示する
    機能を有する電子手形表示システム。
  35. 【請求項35】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人(譲受人1)に対して、代金や物品の支払いを約
    束したことを示す電子データである電子手形を表示する
    電子手形表示システムであって、 前記譲受人1が前記電子手形を新たな債権者である譲受
    人(譲受人2)に譲渡した場合において、 前記電子手形の内容に含まれる、前記譲受人1、前記譲
    受人2、前記振出人、支払金額、支払日を特定するため
    の情報の少なくとも一つ以上を表示する機能と、 前記譲受人1が前記振出人に対して、前記電子手形で約
    束される支払いを、前記譲受人2あるいは前記譲受人2
    が指図する人に支払うように指図する旨を意味する文言
    を表示する機能を有する電子手形システム。
  36. 【請求項36】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者
    の変更(振替)、抹消(償還)を行う電子手形管理シス
    テムであって、 前記電子手形の内容に含まれる、支払金額、振出日、償
    還日、前記振出人、前記電子手形を譲り受けその後に譲
    渡した者である裏書人、前記譲受人を特定するための情
    報のいずれかを1つ以上を送信する処理ステップと、 前記電子手形の内容に含まれる、前記振出人、前記裏書
    人、前記譲受人に対する情報で、代表者名、所在地、業
    種を特定する情報のいずれかを1つ以上を含む情報であ
    る企業情報を送信する処理ステップとを有することを特
    徴とする電子手形管理システム。
  37. 【請求項37】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者
    の変更(振替)、抹消(償還)を行う電子手形管理シス
    テムであって、 前記電子手形の内容として、支払金額、振出日、償還
    日、前記振出人、前記電子手形を譲り受けその後に譲渡
    した者である裏書人、前記譲受人を特定するための情報
    のいずれかを1つ以上を送信する処理ステップと、 前記電子手形の内容に含まれる、前記振出人、前記裏書
    人、前記譲受人に対する情報で、過去に不渡りにした前
    記電子手形(債務が履行できなかった電子手形)の有
    無、前記不渡りを出した場合のその発生日、前記振出
    人、前記裏書人、前記譲受人に対する信用度の評価を特
    定するための情報のいずれかを1つ以上を含む情報であ
    る信用情報を送信する処理ステップとを有することを特
    徴とする電子手形管理システム。
  38. 【請求項38】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形を表示する電子手形表示
    システムであって、 前記電子手形の内容として、支払金額を特定するための
    情報、振出日、償還日、前記振出人、前記電子手形を譲
    り受けその後に譲渡した者である裏書人、前記譲受人を
    特定するための情報のいずれかを1つ以上を表示する処
    理ステップと、 前記振出人、前記裏書人、前記譲受人に対する情報で、
    代表者名、所在地、業種を特定する情報のいずれかを1
    つ以上を含む情報である企業情報を表示する処理ステッ
    プとを有する電子手形表示システム。
  39. 【請求項39】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形を表示する電子手形表示
    システムであって、 前記電子手形の内容として、支払金額、振出日、償還
    日、前記振出人、前記譲受人、前記電子手形を譲り受け
    その後に譲渡した者である裏書人を特定するための情報
    のいずれかを1つ以上を表示する処理ステップと、 前記振出人、前記裏書人、前記譲受人に対する情報で、
    不渡りにした前記電子手形(債務が履行できなかった電
    子手形)の有無、前記不渡りを出した場合のその発生
    日、前記振出人、前記裏書人、前記譲受人に対する信用
    度の評価を特定するための情報のいずれかを1つ以上を
    含む情報である信用情報を表示する処理ステップとを有
    する電子手形表示システム。
  40. 【請求項40】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者
    の変更(振替)、抹消(償還)を行う電子手形管理シス
    テムにおいて、 前記電子手形の内容を送信する処理であって、 前記電子手形の内容として、支払金額、振出日、償還
    日、前記振出人、前記譲受人、前記電子手形を譲り受け
    その後に譲渡した者である裏書人を特定するための情報
    のいずれかを1つ以上を送信する処理ステップと、 前記電子手形の内容に含まれる、前記振出人、前記裏書
    人、前記譲受人に対する情報で、前記振出人、前記裏書
    人、前記譲受人に対する信用度の評価を過去に変更した
    場合にはそれがどのように変化したかを特定するための
    データである信用度変化情報、前記信用度の評価を過去
    に変更した場合のその変更日を特定するための情報のい
    ずれかを1つ以上を送信する処理ステップとを有するこ
    とを特徴とする電子手形管理システム。
  41. 【請求項41】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形を表示する電子手形表示
    システムであって、 前記電子手形の内容として、支払金額、振出日、償還
    日、前記振出人、前記譲受人、前記電子手形を譲り受け
    その後に譲渡した者である裏書人を特定するための情報
    のいずれかを1つ以上を表示する処理ステップと、 前記振出人、前記裏書人、前記譲受人に対する信用度の
    評価を過去に変更した場合にはそれがどのように変化し
    たかを特定するためのデータである信用度変化情報、前
    記信用度の評価を過去に変更した場合のその変更日を特
    定するための情報を特定するための情報のいずれかを1
    つ以上を表示する処理ステップとを有する電子手形表示
    システム。
  42. 【請求項42】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形の信用度を計算する電子
    手形信用度計算システムであって、 前記電子手形の内容に含まれる、前記振出人、前記電子
    手形を譲り受けその後に譲渡した者である裏書人、前記
    譲受人に対する情報で、過去に不渡りにした前記電子手
    形(債務が履行できなかった電子手形)の有無、前記不
    渡りを出した場合のその発生日、前記振出人、前記裏書
    人、前記譲受人に対する信用度の評価を特定するための
    情報のいずれかを1つ以上を含む情報である信用情報を
    入力とし、 前記信用情報から前記電子手形の信用度を計算する機能
    とを有することを特徴とする電子手形信用度計算システ
    ム。
  43. 【請求項43】 債務者である振出人が、債権者である
    譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを
    示す電子データである電子手形の信用度を計算する電子
    手形を分類分けする電子手形分類分けシステムであっ
    て、 前記振出人に対するで、所在地、業種を特定する情報を
    入力として、 前記電子手形を分類する機能を用いた電子手形管理シス
    テム。
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