JP2007102457A - 売掛債権消込管理システム、売掛債権消込管理方法、売掛債権消込管理プログラム - Google Patents

売掛債権消込管理システム、売掛債権消込管理方法、売掛債権消込管理プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】入金と電子債権との対応関係を確実に管理し、効率的な消込管理を可能とする。
【解決手段】買掛債務の情報を買掛債務者端末200より受信してメモリ103に格納し当該メモリ103における各買掛債務情報毎に一意の電子債権コードの割り振りを実行し買掛債務情報を電子債権原簿データベース125に登録する電子債権管理部110と、買掛債務者から電子債権コードを指定してなされた入金の情報を金融機関の端末300より取得し入金データベース126に格納する決済管理部111と、入金データベース126に格納されている入金情報を読み出して電子債権原簿データベース125での電子債権情報の検索を実行しこの検索処理で特定された電子債権情報のレコードを電子債権原簿データベース125から削除等の消込処理を実行する消込管理部112と、消込処理がなされた電子債権の属性情報を電子債権原簿データベース125より抽出し買掛債務者端末200等へ通知する消込結果通知部113とからシステム構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、売掛債権消込管理システム、売掛債権消込管理方法、売掛債権消込管理プログラムに関する。
売買契約とそれに伴う商品・サービスの納品、入金処理といった一連の業務は、一般的に、以下のようになる。例えば、売り手と買い手とで売買契約締結の後、商品を納品した段階で売り手側では売掛金を計上する。一方、買い手側では納品された商品の検収後、買掛金を計上する。また買い手側は、所定の支払日に送金依頼を金融機関に行って、自身の口座からの自働引落がなされる。また、売り手側では、金融機関からの入金通知の後、売掛残と入金事実とのマッチングを行い、問題なければ売掛金消し込みを行う。
こうした売買に伴ういわゆる消込処理に関して、以下のような技術が提案されている。例えば、コンピュータを用いて売掛金の請求明細データに対して支払側の回答を基に売掛金の消し込みを行うシステムにおいて、(1)請求側は、データ識別子の入力されている項目と、請求金額の入力されている項目および支払側での支払金額を入力する項目のある売掛金の請求明細データを作成するとともに、前記支払側に送付する手段、(2)前記支払側は、前記請求側より送付された前記売掛金の請求明細データに対して、前記支払金額を入力する項目に支払金額を入力して支払明細データを生成し、前記請求側に送付する手段、(3)前記請求側は、前記支払側より送付された前記支払明細データを入金明細データとして受け入れる手段、を備えたことを特徴とする売掛金個別消し込みシステム(特許文献1参照)などが提案されている。
また、売掛金情報と振込入金情報とを突合わせて振込入金情報の入金消込を行う振込入金消込システムにおいて、経理あるいは販売管理システムから送達される第1の名義人名および第1の名義人名の売掛金額を含む売掛金情報により名義人情報データベースを生成し、通信回線を通じて提供される第2の名義人名および第2の名義人名の振込金額を含む振込入金情報を入力し、前記名義人情報データベースに登録した第1の名義人名と入力した第2の名義人名と、および第1の名義人名の売掛金額と第2の名義人名の振込金額との突合わせを行い、これらの名義人名と前記の売掛金額と振込金額とがいずれも一致したときに振込入金情報を削除すると共に結果データを出力する振込入金消込手段を有し、該振込入金消込手段は、これらの名義人名が不一致のときに相当消込処理によって第1の名義人に相当するとされた第2の名義人を第1の名義人名と同一取扱いの名義人名として名義人情報データベースに登録処理することを特徴とする振込入金消込システム(特許文献2参照)なども提案されている。
また、 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払を約束したことを示す電子データである電子手形の登録(振出)、権利者の変更(譲渡)、抹消(償還)を行う電子手形管理システムであって、前記振出人が前記債務者に対しての前記電子手形の振出の登録を受ける機能を実現する処理において、前記振出人が使用するシステムである振出人システムが前記電子手形管理システムに通知した前記電子手形の登録内容と、過去の前記振出人の前記電子手形の取引の状況を記録した取引履歴とを、前記電子手形で約束する支払金額、または、前記電子手形の一定期間ごとの前記支払金額、または前記電子手形の権利を受け取る振出先により比較して、金額が大きい場合または新規の相手との取引である場合には、前記振出人システムへ警告を通知することを特徴とする電子手形管理システム(特許文献3参照)なども提案されている。
また、 債務者である振出人が、債権者である譲受人に対して、代金や物品の支払いを約束したことを示す電子手形の管理をする電子手形管理システムにおける保証付与登録方法であって、前記電子手形に関して前記振出人が債務不履行となった時に代わりに債務履行を行う保証人による保証を付与要求を参加者システムから受信し、受信した付与要求に対する保証人システムを識別し、識別された保証人システムに対して、電子手形の情報とともに保証付与可否の問合せをし、保証人システムからの保証可の回答を受信した場合に、前記電子手形に前記保証がなされたことを示して前記電子手形が効力を持つものとして登録し、前記参加者システムに対して保証が付与されたことを回答することを特徴とする電子手形管理システムにおける保証付与登録方法(特許文献4参照)なども提案されている。
また、第1のクライアント端末と第2のクライアント端末と電子手形を登録するための電子手形登録サーバとが、通信ネットワークを介して接続される電子手形管理システムにおいて、前記第1のクライアント端末が、第1のユーザの指示に応じて電子手形の仮登録を前記電子手形登録サーバへ要求し、前記電子手形登録サーバが、前記第1のクライアント端末からの要求に応じて電子手形の仮登録を行い、前記仮登録の受付結果を前記第1のクライアント端末へ送信し、前記第1のクライアント端末が、前記電子手形登録サーバから前記仮登録の受付結果を受信し、第1の出力装置に出力し、前記第2のクライアント端末が、第2のユーザの指示に応じて前記電子手形の正式登録を前記電子手形登録サーバへ承認し、前記電子手形登録サーバが、前記正式登録の承認の受付結果を前記第2のクライアント端末へ送信し、前記第2のクライアント端末が、前記電子手形登録サーバから前記正式登録の承認の受付結果を受信し、第2の出力装置に出力し、前記第1のクライアント端末が、前記第1のユーザの指示に応じて前記電子手形の正式登録を前記電子手形登録サーバへ要求し、前記電子手形登録サーバが、前記第1のクライアント端末からの要求に応じて前記電子手形の正式登録を行い、前記正式登録の受付結果を前記第1のクライアント端末へ送信し、前記第1のクライアント端末が、前記電子手形登録サーバから前記正式登録の受付結果を受信し、前記第1の出力装置に出力する電子手形管理システム(特許文献5参照)なども提案されている。
特開2002−32698号公報 特開2001−306801号公報 特開2003−132220号公報 特開2003−132221号公報 特開2003−132219号公報
しかしながら、従来技術についてはいくつかの問題点が残されていた。例えば、売り手と買い手との間での「請求」と「支払い」に関する情報の授受ルートが異なるため、支払明細データの真正性を保証する手段がなく、請求と支払いとが1:1に対応しない場合には、売り手側での煩雑な消込み(突合)処理が発生してしまう。例えば、同姓同名からの振込入金があった場合など、従来通り入金元に入金趣旨を電話等で直接確認した上で、消込対象を特定する必要があった。また、電子手形(債権)情報を複数組み合わせてのネッティングや消込の処理などには対応していなかった。
そこで本発明は上記課題を鑑みてなされたものであり、入金と電子債権との対応関係を確実に管理し、効率的な消込管理を可能とする、売掛債権消込管理システム、売掛債権消込管理方法、売掛債権消込管理プログラムを提供することを主たる目的とする。
上記課題を解決する本発明の売掛債権消込管理システムは、電子債権を用いた売掛債権の消込管理を行うシステムであって、商品・サービス等の売買に伴って生じる買掛債務の情報を、ネットワークを介して買掛債務者端末より受信してメモリに格納し、当該メモリにおける各買掛債務情報毎に一意の電子債権コードの割り振りを実行し、前記電子債権コードに対応付けた前記買掛債務情報を電子債権情報として電子債権原簿データベースに登録する、電子債権管理部と、前記買掛債務者から電子債権コードを指定してなされた所定金融機関への入金の情報を前記金融機関の端末よりネットワークを介して取得し、当該入金情報を入金データベースに格納する、決済管理部と、前記入金データベースに格納されている入金情報を読み出して、当該入金情報が含む電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベースでの電子債権情報の検索を実行し、この検索処理で特定された電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベースから削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行する、消込管理部と、前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を、前記電子債権原簿データベースより抽出し、これをネットワークを介して前記買掛債務者端末または売掛債権者端末へ通知する、消込結果通知部と、を備える。
また、本発明の売掛債権消込管理システムは、前記消込管理部が、前記電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベースでの電子債権情報の検索により、電子債権情報を特定できなかった場合、該当入金情報が示す入金額を複数の債権額で充たす、電子債権情報群を電子債権原簿データベースより抽出し、当該電子債権情報群を入金先債権候補の情報として前記買掛債務者端末に送信して、当該入金先債権候補の可否または入金先債権候補のうちからの電子債権情報の選択の指示を前記買掛債務者端末より受信し、当該指示に応じた入金先債権候補の一部又は全部に対応する電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベースから削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行するものであるとすれば好適である。
また、本発明の売掛債権消込管理システムは、所定の買掛債務者に関する電子債権情報と、前記買掛債務者が売掛債権者となっている電子債権情報とを、電子債権原簿データベースより読み出してメモリに格納する、債権読み込み部と、債権と債務の当事者間で電子債権同士を相殺させるネッティング処理のルールを格納したネッティングルールデータベースより、前記買掛債務者または売掛債権者について定められたネッティングルールを特定し、当該ネッティングルールに沿って、前記メモリに格納された買掛債務者に関する電子債権情報と売掛債権者に関する電子債権情報とのネッティング処理を実行する、ネッティング処理部と、前記ネッティング処理の結果を、買掛債務者端末または売掛債権者端末に通知する、ネッティング結果通知部と、を備えるとすれば好適である。
また、本発明の売掛債権消込管理システムは、前記債権読み込み部が、前記入金データベースにおいて、ネッティング処理対象の電子債権情報に対する入金情報の格納状況を監視し、所定時までに該当電子債権情報に対する入金情報の格納がない場合、ネッティング処理対象として特定し前記メモリに格納しておいた買掛債務者と売掛債権者の電子債権情報の組合せを解除し、入金情報の格納がある電子債権情報のみについて再度、買掛債務者に関する電子債権情報と、前記買掛債務者が売掛債権者となっている電子債権情報とを、電子債権原簿データベースより読み出してメモリに格納するものであるとすれば好適である。
また、本発明の売掛債権消込管理方法は、電子債権を用いた売掛債権の消込管理をコンピュータにより行う方法であって、前記コンピュータが、商品・サービス等の売買に伴って生じる買掛債務の情報を、ネットワークを介して買掛債務者端末より受信してメモリに格納し、当該メモリにおける各買掛債務情報毎に一意の電子債権コードの割り振りを実行し、前記電子債権コードに対応付けた前記買掛債務情報を電子債権情報として電子債権原簿データベースに登録し、前記買掛債務者から電子債権コードを指定してなされた所定金融機関への入金の情報を前記金融機関の端末よりネットワークを介して取得し、当該入金情報を入金データベースに格納し、前記入金データベースに格納されている入金情報を読み出して、当該入金情報が含む電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベースでの電子債権情報の検索を実行し、この検索処理で特定された電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベースから削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行し、前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を、前記電子債権原簿データベースより抽出し、これをネットワークを介して前記買掛債務者端末または売掛債権者端末へ通知する、ことを特徴とする。
また、本発明の売掛債権消込管理プログラムは、電子債権を用いた売掛債権の消込管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、商品・サービス等の売買に伴って生じる買掛債務の情報を、ネットワークを介して買掛債務者端末より受信してメモリに格納し、当該メモリにおける各買掛債務情報毎に一意の電子債権コードの割り振りを実行し、前記電子債権コードに対応付けた前記買掛債務情報を電子債権情報として電子債権原簿データベースに登録するステップと、前記買掛債務者から電子債権コードを指定してなされた所定金融機関への入金の情報を前記金融機関の端末よりネットワークを介して取得し、当該入金情報を入金データベースに格納するステップと、前記入金データベースに格納されている入金情報を読み出して、当該入金情報が含む電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベースでの電子債権情報の検索を実行し、この検索処理で特定された電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベースから削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行するステップと、前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を、前記電子債権原簿データベースより抽出し、これをネットワークを介して前記買掛債務者端末または売掛債権者端末へ通知するステップと、を備える。
なお、売掛債権は、営業行為などによって、商品やサービスを顧客に販売・提供をしたものの、受取っていない代金を請求できる権利である。この売掛債権は資産とみなされる。また、買掛債務は、商品やサービスの提供を受けたものの、納めていない代金を支払う義務である。この買掛債務は負債とみなされ、買掛金とか支払手形などがこれにあたる。
また、ネッティングは、債権から債務を差し引いた差額を決済する処理を指し、例えばバイラテラル・ネッティング、マルチラテラル・ネッティングの分類があり、種類としてはペイメント・ネッティング、オブリゲーション・ネッティング、クローズアウト・ネッティングなどがある。また、ネッティング処理に際しては、お金の受取りと支払いを帳簿上で相殺しあうことで、実際の取引金額を小さくする。一定の期日に、債権から債務を差し引いた差額を決済することから、差額決済とも呼ばれている。ネッティングには、取引に伴うリスクの低減、為替手数料や事務処理費用の削減、決済資金の削減などの効果がある。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明の実施の形態の欄、及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、入金と電子債権との対応関係を確実に管理し、効率的な消込管理が可能となる。
−−−システム構成−−−
以下に本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。図1は本実施形態における売掛債権消込管理システム100を含むネットワーク構成図である。図1に示す売掛債権消込管理システム100(以下、システム100)は、本発明の売掛債権消込管理方法を実行する機能を実現すべく書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース101に格納されたプログラム102をメモリ103に読み出し、演算装置たるCPU104により実行する。
また、前記システム100は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス105、ならびに、買掛債務者端末200や売掛債権者端末250、金融機関端末300などとの間のデータ授受を担う通信部106などを有している。
前記システム100は、前記通信部106により、前記買掛債務者端末200や売掛債権者端末250、金融機関端末300らと例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク140を介して接続し、データ授受を実行する。システム100の各種機能部と通信部106との間ではI/O部107がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
続いて、前記システム100が、例えばプログラム102に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。前記システム100は、商品・サービス等の売買に伴って生じる買掛債務の情報を、ネットワーク140を介して買掛債務者端末200より受信してメモリ103に格納し、当該メモリ103における各買掛債務情報毎に一意の電子債権コードの割り振りを実行し、前記電子債権コードに対応付けた前記買掛債務情報を電子債権情報として電子債権原簿データベース125に登録する、電子債権管理部110を備える。
また、前記システム100は、前記買掛債務者から電子債権コードを指定してなされた所定金融機関への入金の情報を前記金融機関の端末300よりネットワーク140を介して取得し、当該入金情報を入金データベース126に格納する、決済管理部111を備える。
また、前記システム100は、前記入金データベース126に格納されている入金情報を読み出して、当該入金情報が含む電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベース125での電子債権情報の検索を実行し、この検索処理で特定された電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベース125から削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行する、消込管理部112を備える。
また、前記システム100は、前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を、前記電子債権原簿データベース125より抽出し、これをネットワーク140を介して前記買掛債務者端末200または売掛債権者端末250へ通知する、消込結果通知部113を備える。
また、前記消込管理部112が、前記電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベース125での電子債権情報の検索により、電子債権情報を特定できなかった場合、該当入金情報が示す入金額を複数の債権額で充たす、電子債権情報群を電子債権原簿データベース125より抽出し、当該電子債権情報群を入金先債権候補の情報として前記買掛債務者端末200に送信して、当該入金先債権候補の可否または入金先債権候補のうちからの電子債権情報の選択の指示を前記買掛債務者端末200より受信し、当該指示に応じた入金先債権候補の一部又は全部に対応する電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベース125から削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行するものであるとすれば好適である。
また、前記システム100は、所定の買掛債務者に関する電子債権情報と、前記買掛債務者が売掛債権者となっている電子債権情報とを、電子債権原簿データベース125より読み出してメモリ103に格納する、債権読み込み部114を備えるとすれば好適である。 また、前記システム100は、債権と債務の当事者間で電子債権同士を相殺させるネッティング処理のルールを格納したネッティングルールデータベース127より、前記買掛債務者または売掛債権者について定められたネッティングルールを特定し、当該ネッティングルールに沿って、前記メモリ103に格納された買掛債務者に関する電子債権情報と売掛債権者に関する電子債権情報とのネッティング処理を実行する、ネッティング処理部115を備えるとすれば好適である。
また前記システム100は、前記ネッティング処理の結果を、買掛債務者端末200または売掛債権者端末250に通知する、ネッティング結果通知部116を備えるとすれば好適である。
また、前記債権読み込み部114が、前記入金データベース126において、ネッティング処理対象の電子債権情報に対する入金情報の格納状況を監視し、所定時までに該当電子債権情報に対する入金情報の格納がない場合、ネッティング処理対象として特定し前記メモリ103に格納しておいた買掛債務者と売掛債権者の電子債権情報の組合せを解除し、入金情報の格納がある電子債権情報のみについて再度、買掛債務者に関する電子債権情報と、前記買掛債務者が売掛債権者となっている電子債権情報とを、電子債権原簿データベース125より読み出してメモリ103に格納するものであるとすれば好適である。
一方、前記買掛債務者端末200は、書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース201に格納されたプログラム202をメモリ203に読み出し、演算装置たるCPU204により実行する。また、前記買掛債務者端末200は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス205、ならびに、前記システム100や金融機関端末300らとの間のデータ授受を担う通信部206などを有している。
前記買掛債務者端末200は、前記通信部206により、前記システム100や金融機関端末300らと例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク140を介して接続し、データ授受を実行する。買掛債務者端末200の各種機能部と通信部206との間ではI/O部207がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
続いて、買掛債務者端末200が、例えばプログラム202に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。前記買掛債務者端末200は、商品・サービス等の売買に伴って生じる買掛債務の情報を、ネットワーク140を介してシステム100に送信する、買掛債務情報送信部210を備える。
また、前記買掛債務者端末200は、電子債権コードを指定しての所定金融機関への入金指示を実行する、入金指示部211を備える。
また、前記買掛債務者端末200は、消込処理がなされた電子債権の属性情報をネットワーク140を介してシステム100より受信する、消込結果受信部212を備える。
また、前記買掛債務者端末200は、前記入金先債権候補の可否または入金先債権候補のうちからの電子債権情報の選択の指示をシステム100に通知する、選択通知部213を備える。
また、前記買掛債務者端末200は、ネッティング処理の結果をシステム100より受信する、ネッティング結果受信部214を備える。
一方、前記売掛債権者端末250は、書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース251に格納されたプログラム252をメモリ253に読み出し、演算装置たるCPU254により実行する。また、前記売掛債権者端末250は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス255、ならびに、前記システム100との間のデータ授受を担う通信部256などを有している。
前記売掛債権者端末250は、前記通信部256により、前記システム100と例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク140を介して接続し、データ授受を実行する。売掛債権者端末250の各種機能部と通信部256との間ではI/O部257がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
続いて、売掛債権者端末250が、例えばプログラム252に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。前記売掛債権者端末250は、前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を、ネットワーク140を介してシステム100より受信する、消込結果受信部260を備える。
また、前記売掛債権者端末250は、前記ネッティング処理の結果を、システム100より受信する、ネッティング結果受信261を備える。
一方、前記金融機関端末300は、書き換え可能メモリなどのプログラムデータベース301に格納されたプログラム302をメモリ303に読み出し、演算装置たるCPU304により実行する。また、前記金融機関端末300は、コンピュータ装置が一般に備えている各種キーボードやボタン類、ディスプレイなどの入出力インターフェイス305、ならびに、システム100や買掛債務者端末200らとの間のデータ授受を担う通信部306などを有している。
前記金融機関端末300は、前記通信部306により、前記システム100や買掛債務者端末200らと例えばインターネットやLAN、シリアル・インターフェース通信線などのネットワーク140を介して接続し、データ授受を実行する。金融機関端末300の各種機能部と通信部306との間ではI/O部307がデータのバッファリングや各種仲介処理を実行している。
続いて、前記金融機関端末300が、例えばプログラム302に基づき構成・保持する機能部につき説明を行う。前記金融機関端末300は、前記買掛債務者から電子債権コードを指定してなされた入金の情報をネットワーク140を介してシステム100に送信する、入金情報送信部310を備える。
なお、これまで示した システム100における各機能部110〜116は、ハードウェアとして実現してもよいし、メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの適宜な記憶装置に格納したプログラムとして実現するとしてもよい。この場合、前記CPU104がプログラム実行に合わせて記憶装置より該当プログラムをメモリ103に読み出して、これを実行することとなる。
また、前記ネットワーク140に関しては、インターネット、LANの他、ATM回線や専用回線、WAN(Wide Area Network)、電灯線ネットワーク、無線ネットワーク、公衆回線網、携帯電話網、シリアル・インターフェース通信線など様々なネットワークを採用することも出来る。また、VPN(Virtual Private Network)など仮想専用ネットワーク技術を用いれば、インターネットを採用した際にセキュリティ性を高めた通信が確立され好適である。なお、前記シリアル・インターフェイスは、単一の信号線を用いて1ビットずつ順次データを送るシリアル伝送で、外部機器と接続するためのインターフェースを指し、通信方式としてはRS−232C、RS−422、IrDA、USB、IEEE1394、ファイバ・チャネルなどが想定できる。
−−−データベース構造−−−
次に、本実施形態におけるシステム100が利用するデータベースの構造について説明する。図2は、本実施形態における、(a)入金データベース126、(b)電子債権原簿データベース125、(c)ネッティングルールデータベース127、の各データ構造例を示す図である。
前記電子債権原簿データベース125は、買掛債務情報毎に一意の電子債権コードの割り振りを実行し、前記電子債権コードに対応付けた前記買掛債務情報を電子債権情報として格納するデータベースであり、例えばレコードIDおよび電子債権コードをキーとして、登録種別(ステータス)、登録者、取引対象者、資金決済銀行、取引金額、支払日、債務者といった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
また、前記入金データベース126は、買掛債務者から電子債権コードを指定してなされた所定金融機関への入金の情報を金融機関の端末300よりネットワーク140を介して取得し、これを格納するデータベースであり、例えばレコードIDをキーとして、金融機関コード、金融機関名、入金元、入金先、金額、入金日、電子債権コード、ネッティング済フラグといった情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
また、前記ネッティングルールデータベース127は、債権と債務の当事者間で電子債権同士を相殺させるネッティング処理のルールを格納するデータベースであり、例えばレコードIDをキーとして、ルール内容の情報を関連づけたレコードの集合体となっている。
−−−処理フロー例1−−−
以下、本実施形態における売掛債権消込管理方法の実際手順について、図に基づき説明する。なお、以下で説明する売掛債権消込管理方法に対応する各種動作は、前記システム100が、メモリ103に読み出して実行するプログラム102によって実現される。そして、このプログラム102は、以下に説明される各種の動作を行うためのコードから構成されている。
図3は本実施形態における売掛債権消込管理方法の処理フロー例1を示す図である。まずはここで、電子債権登録の手順について説明する。ここでは、商品・サービス等の売買契約が、買い手側である買掛債務者たる企業Aと売り手側である売掛債権者たる企業Bとの間で結ばれたとする(s100)。この売買契約に従って、前記企業Bでは、企業Aに対する商品等の出荷を行い(s101)、この出荷の完了をもって売掛債権を自身の適宜な記憶装置または前記電子債権原簿データベース125に登録する(s102)。
一方、前記企業Aは、前記企業Bから納品された商品等を検収し(s103)、この検収をもって、買掛債務の情報をネットワーク140を介してシステム100に送信する(s105)。この送信にあたって買掛債務者端末200は、図8に示すようなログイン画面800でのID、パスワードといったログイン情報の入力受付と、これのシステム100への送信と認証処理を実行するものとする。また、買掛債務情報の送信処理は、図8に示すようなメイン画面810で「登録」ボタンの押下を受けてシステム100から取得した、電子債権登録画面820での指示に応じて実行される。この電子債権登録画面820は、債権金額、債務者といった情報の入力インターフェイスが備わる。
システム100では、前記電子債権登録画面820で入力された買掛債務情報を電子債権情報として受信して(s106)、この電子債権情報、つまり買掛債務の情報が正しいものであり承認できるか否か、前記企業Bが備える売掛債権者端末250に承認依頼を送信する(s107)。
売掛債権者端末250ではこれを受信し(s108)、例えば前記記憶装置に登録しておいた買掛債務情報と照合するなどして、正当性を照合する。この時、図8に示す電子債権承認画面830のデータをシステム100より取得し、この画面830にて売掛債権者による承認可否の選択を受け付けるものともできる。
この処理で前記電子債権情報つまり買掛債務情報が承認できないとなれば(s109:N)、その旨をシステム100に通知する。システム100ではこの通知を受信し、前記買掛債務情報が電子債権情報として登録できない旨を前記企業Aの買掛債務者端末200に送信する(s110)。買掛債務者端末200ではこれを受信し(s111)、本フローを終了する。
他方、前記ステップs109の処理で前記電子債権情報つまり買掛債務情報が承認できるとなれば(s109:Y)、その旨をシステム100に通知する。システム100ではこの通知を受信し、前記買掛債務情報をメモリ103に格納し、当該メモリ103における各買掛債務情報毎に一意の電子債権コードの割り振りを実行し、前記電子債権コードに対応付けた前記買掛債務情報を電子債権情報として電子債権原簿データベース125に登録する(s112)。
−−−処理フロー例2−−−
次にネッティング処理について説明する。図4は本実施形態における売掛債権消込管理方法の処理フロー例2を示す図である。ここで、前記買掛債務者端末200や売掛債権者端末250から、システム100がネッティングルールの登録を受け付けるとする。この場合、買掛債務者端末200や売掛債権者端末250は、システム100にアクセスし、図8のルール登録画面840のデータを取得して、出力インターフェイスに表示する。そしてこの画面840にて、買掛債務者や売掛債権者からのネッティングルールの入力を受け付ける。なお、ネッティングルールは、債権と債務の当事者間で電子債権同士を相殺させるネッティング処理のルールである。
前記画面840でネッティングルールが入力され、「登録」ボタンの押下がなされた場合、買掛債務者端末200や売掛債権者端末250は、システム100に対して前記ネッティングルールの入力内容を送信する(s200)。システム100ではネッティングルールを受信し(s201)、ネッティングルール相互間に矛盾がないか確認する(s202)。例えば、ネッティングルールAでは「企業Aのネッティング対象債権は企業Cのものを優先とする」といった内容である一方で、ネッティングルールBでは「企業Cのネッティング対象債権は企業Bのものを優先とする」といったように、ネッティング処理の優先対象が齟齬するルールが併存する場合も生じるからである。
こうした判定よりネッティングルール相互間で矛盾が生じていた場合(s202:Y)、ネッティングルールの修正依頼を、システム100が買掛債務者端末200や売掛債権者端末250に送信する(s203)。この修正依頼は、例えば、上記したようにネッティング処理の優先対象が齟齬していた場合、ネッティングルールAを送信してきた買掛債務者端末200や売掛債権者端末250に対し、「企業Aのネッティング対象債権を企業C以外のものを優先とするよう再考してください」といったものになる。あるいは、ネッティングルールBを送信してきた買掛債務者端末200や売掛債権者端末250に対し、「企業Cのネッティング対象債権は企業Aのものを優先とするよう再考してください」といったのものになる。前記買掛債務者端末200や売掛債権者端末250は、この修正依頼を受信し(s204)フローを前記ステップs200に戻す。
前記判定よりネッティングルール相互間で矛盾が生じていなかった場合(s202:N)、ネッティングルールをネッティングルールデータベース127に格納する(s205)。次にシステム100は、所定の買掛債務者に関する電子債権情報と、前記買掛債務者が売掛債権者となっている電子債権情報とを、電子債権原簿データベース125より読み出してメモリ103に格納する。またシステム100は、前記ネッティングルールデータベース127より、前記買掛債務者または売掛債権者について定められたネッティングルールを特定し(s206)、当該ネッティングルールに沿って、前記メモリ103に格納された買掛債務者に関する電子債権情報と売掛債権者に関する電子債権情報とのネッティング処理を実行する(s207)。
また前記システム100は、前記ネッティング処理の結果を、買掛債務者端末200または売掛債権者端末250に通知する(s208)。買掛債務者端末200や売掛債権者端末250はシステム100からこの通知を受信し(s209)、処理を終了する。他方システム100は、ネッティング処理の結果を受けて、電子債権原簿データベース125において、新たなレコードを生成し電子債権情報として登録する(s210)。この新たなレコードは、図2の電子債権原簿データベース125で示したように、同じ電子債権コードでありながら、「登録種別」の項目が「ネッティング済債権」と設定されたレコードを想定できる。なお、こうしたネッティング処理の状況について前記買掛債務者端末200や売掛債権者端末250は、システム100にアクセスして図9に示すネッティング状況確認画面910などで電子債権コード等を指定することで、前記電子債権原簿データベース125の該当レコード(つまり前記登録種別等の情報)の閲覧ができる。また、電子債権については、図9に示すような譲渡処理画面900のデータをシステム100が売掛債権者端末250に提示し、ここで譲渡対象の電子債権や譲渡先等の情報入力を受け付けて、譲渡処理することもできる。
−−−処理フロー例3−−−
次に本実施形態における消込処理について説明する。図5は本実施形態における売掛債権消込管理方法の処理フロー例3を示す図である。このフローにおいて、まず、企業Aの前記買掛債務者端末200は、電子債権コードを指定しての入金を所定金融機関の金融機関端末300へ実行する(s300)。金融機関端末300ではこれを受信し(s301)、この入金情報をネットワーク140を介してシステム100に送信する(s302)。
システム100ではこの入金情報を受信し、当該入金情報を入金データベース126に格納する(s303)。また、前記システム100は、前記入金データベース126に格納されている入金情報を読み出して、当該入金情報が含む電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベース125での電子債権情報の検索を実行する(s304、s305)。この検索により、入金情報に突合する電子債権情報を特定できた場合(s306:Y)、システム100は、該当電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベース125から削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行する(s307)。
そしてシステム100は、前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を、前記電子債権原簿データベース125より抽出し、これをネットワーク140を介して前記売掛債権者端末250(または買掛債務者端末200)へ通知する(s308)。売掛債権者端末250では前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を出力インターフェイスに表示して処理を終了する。
−−−処理フロー例4−−−
図6は本実施形態における売掛債権消込管理方法の処理フロー例4を示す図である。一方、前記電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベース125での電子債権情報の検索により、電子債権情報を特定できなかった場合(s306:N)、該当入金情報が示す入金額を複数の債権額で充たす、電子債権情報群を電子債権原簿データベース125より抽出する(s400)。この処理は、例えば入金額が10万円だった場合、電子債権原簿データベース125において、債権額2万円と債権額8万円の電子債権情報を電子債権情報群として検索することとなる。システム100は、前記電子債権情報群を入金先債権候補の情報として前記買掛債務者端末200に送信する(s401)。
前記買掛債務者端末200ではこれを受信し(s402)、当該入金先債権候補の可否または入金先債権候補のうちからの電子債権情報の選択の指示を入力インターフェイスにて受け付けて、前記指示の情報をシステム100に返信する(s403)。システム100ではこの指示情報を買掛債務者端末200より受信し(s404)、当該指示情報に応じた入金先債権候補の一部又は全部に対応する電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベース125から削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行する(s405)。
そしてシステム100は、前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を、前記電子債権原簿データベース125より抽出し、これをネットワーク140を介して前記売掛債権者端末250や買掛債務者端末200へ通知する(s406)。買掛債務者端末200や売掛債権者端末250では前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を出力インターフェイスに表示して処理を終了する(s407)。
−−−処理フロー例5−−−
図7は本実施形態における売掛債権消込管理方法の処理フロー例5を示す図である。次に、電子債権に応じた買掛債務者からの入金が所定時までに無い場合の処理を説明する。この場合、システム100は、前記入金データベース126において、ネッティング処理対象の電子債権情報に対する入金情報の格納状況を監視し、所定時までに該当電子債権情報に対する入金情報の格納がない場合、該当買掛債務者端末200に対し、該当電子債権情報の「取引金額」の情報を含む入金催促通知を送信する(s500)。
買掛債務者端末200ではこの入金催促通知を受信する(s501)。ここで入金を実行した場合(s502:Y)、図5のフローにおける前記ステップs300へ処理を戻す。他方、ここで入金を実行しなかった場合(s502:N)、システム100では、ネッティング処理対象として特定し前記メモリ103に格納しておいた買掛債務者と売掛債権者の電子債権情報の組合せを解除する(s503)。図中ではこの解除処理をロールバックと称している。
システム100は続いて、入金情報の格納がある電子債権情報のみについて再度、買掛債務者に関する電子債権情報と、前記買掛債務者が売掛債権者となっている電子債権情報とを、電子債権原簿データベース125より読み出してメモリ103に格納する。そして、前記ネッティングルールデータベース127より、前記買掛債務者または売掛債権者について定められたネッティングルールを特定し(s504)、当該ネッティングルールに沿って、前記メモリ103に格納された買掛債務者に関する電子債権情報と売掛債権者に関する電子債権情報とのネッティング処理を実行する(s505)。
また前記システム100は、前記ネッティング処理の結果を、買掛債務者端末200または売掛債権者端末250に通知する(s506)。買掛債務者端末200や売掛債権者端末250はシステム100からこの通知を受信する(s507)。そして、買掛債務者端末200や売掛債権者端末250のうち債務が多かったいずれかの端末は、このネッティング処理の結果に応じて入金すべき金額を認識するから、この金額の入金処理を金融機関端末300に対して実行する(s508)。
金融機関端末300では前記入金処理を受け付けて(s509)、この入金情報をネットワーク140を介してシステム100に送信する(s510)。システム100ではこの入金情報を受信し、当該入金情報を入金データベース126に格納する(s511)。
システム100は、ここで得た入金情報に基づき、前記買掛債務者端末200から金融機関端末300に入金された額と、前記ステップs505でのネッティング処理結果で定まった入金額との過不足を判定する(s512)。この判定で入金額に過不足がなければ(s512:N)、処理を終了する。他方、前記判定で入金額に過不足があれば(s512:Y)、過不足金額の情報を該当買掛債務者端末200等に通知する(s513)。他方、買掛債務者端末200等ではこの過不足金額の情報を受信し(s514)、処理を前記ステップs508に戻す。このステップs508での入金処理により、前記ステップs521での判定で過不足無しとなれば処理は終了する。
本発明によれば、入金と電子債権との対応関係を確実に管理し、効率的な消込管理が可能となる。
以上、本発明の実施の形態について、その実施の形態に基づき具体的に説明したが、これに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
本実施形態における売掛債権消込管理システムを含むネットワーク構成図である。 本実施形態における、(a)入金データベース、(b)電子債権原簿データベース、(c)ネッティングルールデータベース、の各データ構造例を示す図である。 本実施形態における売掛債権消込管理方法の処理フロー例1を示す図である。 本実施形態における売掛債権消込管理方法の処理フロー例2を示す図である。 本実施形態における売掛債権消込管理方法の処理フロー例3を示す図である。 本実施形態における売掛債権消込管理方法の処理フロー例4を示す図である。 本実施形態における売掛債権消込管理方法の処理フロー例5を示す図である。 本実施形態における画面例1を示す図である。 本実施形態における画面例2を示す図である。
符号の説明
100 売掛債権消込管理システム、システム
101 プログラムデータベース 102 プログラム
103 メモリ 104 CPU
105 入出力インターフェイス 106 通信部
107 I/O部 110 電子債権管理部
111 決済管理部 112 消込管理部
113 消込結果通知部 114 債権読み込み部
115 ネッティング処理部 116 ネッティング結果通知部
125 電子債権原簿データベース 126 入金データベース
127 ネッティングルールデータベース
140 ネットワーク 200 買掛債務者端末
210 買掛債務情報送信部 211 入金指示部
212 消込結果受信部 213 選択通知部
214 ネッティング結果受信部 250 売掛債権者端末
260 消込結果受信部 261 ネッティング結果受信
300 金融機関端末 310 入金情報送信部

Claims (6)

  1. 電子債権を用いた売掛債権の消込管理を行うシステムであって、
    商品・サービス等の売買に伴って生じる買掛債務の情報を、ネットワークを介して買掛債務者端末より受信してメモリに格納し、当該メモリにおける各買掛債務情報毎に一意の電子債権コードの割り振りを実行し、前記電子債権コードに対応付けた前記買掛債務情報を電子債権情報として電子債権原簿データベースに登録する、電子債権管理部と、
    前記買掛債務者から電子債権コードを指定してなされた所定金融機関への入金の情報を前記金融機関の端末よりネットワークを介して取得し、当該入金情報を入金データベースに格納する、決済管理部と、
    前記入金データベースに格納されている入金情報を読み出して、当該入金情報が含む電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベースでの電子債権情報の検索を実行し、この検索処理で特定された電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベースから削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行する、消込管理部と、
    前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を、前記電子債権原簿データベースより抽出し、これをネットワークを介して前記買掛債務者端末または売掛債権者端末へ通知する、消込結果通知部と、
    を備える売掛債権消込管理システム。
  2. 請求項1において、
    前記消込管理部が、前記電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベースでの電子債権情報の検索により、電子債権情報を特定できなかった場合、該当入金情報が示す入金額を複数の債権額で充たす、電子債権情報群を電子債権原簿データベースより抽出し、当該電子債権情報群を入金先債権候補の情報として前記買掛債務者端末に送信して、当該入金先債権候補の可否または入金先債権候補のうちからの電子債権情報の選択の指示を前記買掛債務者端末より受信し、当該指示に応じた入金先債権候補の一部又は全部に対応する電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベースから削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行するものであることを特徴とする売掛債権消込管理システム。
  3. 請求項1または2において、
    所定の買掛債務者に関する電子債権情報と、前記買掛債務者が売掛債権者となっている電子債権情報とを、電子債権原簿データベースより読み出してメモリに格納する、債権読み込み部と、
    債権と債務の当事者間で電子債権同士を相殺させるネッティング処理のルールを格納したネッティングルールデータベースより、前記買掛債務者または売掛債権者について定められたネッティングルールを特定し、当該ネッティングルールに沿って、前記メモリに格納された買掛債務者に関する電子債権情報と売掛債権者に関する電子債権情報とのネッティング処理を実行する、ネッティング処理部と、
    前記ネッティング処理の結果を、買掛債務者端末または売掛債権者端末に通知する、ネッティング結果通知部と、
    を備える売掛債権消込管理システム。
  4. 請求項3において、
    前記債権読み込み部が、前記入金データベースにおいて、ネッティング処理対象の電子債権情報に対する入金情報の格納状況を監視し、所定時までに該当電子債権情報に対する入金情報の格納がない場合、ネッティング処理対象として特定し前記メモリに格納しておいた買掛債務者と売掛債権者の電子債権情報の組合せを解除し、入金情報の格納がある電子債権情報のみについて再度、買掛債務者に関する電子債権情報と、前記買掛債務者が売掛債権者となっている電子債権情報とを、電子債権原簿データベースより読み出してメモリに格納するものであることを特徴とする売掛債権消込管理システム。
  5. 電子債権を用いた売掛債権の消込管理をコンピュータにより行う方法であって、前記コンピュータが、
    商品・サービス等の売買に伴って生じる買掛債務の情報を、ネットワークを介して買掛債務者端末より受信してメモリに格納し、当該メモリにおける各買掛債務情報毎に一意の電子債権コードの割り振りを実行し、前記電子債権コードに対応付けた前記買掛債務情報を電子債権情報として電子債権原簿データベースに登録し、
    前記買掛債務者から電子債権コードを指定してなされた所定金融機関への入金の情報を前記金融機関の端末よりネットワークを介して取得し、当該入金情報を入金データベースに格納し、
    前記入金データベースに格納されている入金情報を読み出して、当該入金情報が含む電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベースでの電子債権情報の検索を実行し、この検索処理で特定された電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベースから削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行し、
    前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を、前記電子債権原簿データベースより抽出し、これをネットワークを介して前記買掛債務者端末または売掛債権者端末へ通知する、 ことを特徴とする売掛債権消込管理方法。
  6. 電子債権を用いた売掛債権の消込管理方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    商品・サービス等の売買に伴って生じる買掛債務の情報を、ネットワークを介して買掛債務者端末より受信してメモリに格納し、当該メモリにおける各買掛債務情報毎に一意の電子債権コードの割り振りを実行し、前記電子債権コードに対応付けた前記買掛債務情報を電子債権情報として電子債権原簿データベースに登録するステップと、
    前記買掛債務者から電子債権コードを指定してなされた所定金融機関への入金の情報を前記金融機関の端末よりネットワークを介して取得し、当該入金情報を入金データベースに格納するステップと、
    前記入金データベースに格納されている入金情報を読み出して、当該入金情報が含む電子債権コードをキーとした前記電子債権原簿データベースでの電子債権情報の検索を実行し、この検索処理で特定された電子債権情報のレコードを前記電子債権原簿データベースから削除ないし前記レコードのステータスを消込済と設定する消込処理を実行するステップと、
    前記消込処理がなされた電子債権の属性情報を、前記電子債権原簿データベースより抽出し、これをネットワークを介して前記買掛債務者端末または売掛債権者端末へ通知するステップと、
    を備える売掛債権消込管理プログラム。
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