JPH11256832A - 高所用作業機 - Google Patents

高所用作業機

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Publication number
JPH11256832A
JPH11256832A JP6174198A JP6174198A JPH11256832A JP H11256832 A JPH11256832 A JP H11256832A JP 6174198 A JP6174198 A JP 6174198A JP 6174198 A JP6174198 A JP 6174198A JP H11256832 A JPH11256832 A JP H11256832A
Authority
JP
Japan
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place
mounting
boom
main body
hanger
Prior art date
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Pending
Application number
JP6174198A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Akagi
啓允 赤城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kawatetsu Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kawatetsu Machinery Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kawatetsu Machinery Co Ltd filed Critical Kawatetsu Machinery Co Ltd
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Publication of JPH11256832A publication Critical patent/JPH11256832A/ja
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
  • Jib Cranes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 地上又は水上,海上での高所作業を容易に且
つ効率良く行うことができ、当該作業に伴う危険,労働
負担も可及的に軽減することができる高所用作業機を提
供する。 【解決手段】 高所用作業機1は、高所に位置する取付
箇所4へと伸長自在なブーム21を備えた作業機本体2
と、ブーム21の先端部に取り付けられた吊具昇降装置
3とを具備する。吊具昇降装置3は、取付箇所4に取着
すべき被取付部材5を相対運動不能に着脱しうる吊具3
1と、吊具31をワイヤロープ34を介して昇降自在に
吊支すると共に最上昇位置に位置された吊具31を相対
運動不能にロックしうる装置本体32と、装置本体32
を、ブーム21の先端部に、吊具31が下方に向く吊具
昇降可能位置(実線位置)とロックされた吊具31に固
着せる被取付部材5の被取付面51が取付箇所4の取付
面41に近接対向し且つ平行する着脱作業待機位置(鎖
線位置)とに亘って回動自在に連結する連結体33a,
33b,33cと、を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビルの外壁,橋,
高架道路等のように高所に位置する取付箇所に外装壁
材,配管部品,防音遮蔽板等の被取付部材を着脱(取り
付け,取り外し)させる場合に使用される高所用作業機
に関するものである。
【0002】従来、外装壁材,配管部品,防音遮蔽板等
の被取付部材をビルの外壁,橋,高架道路等のように高
所に位置する取付箇所に取り付ける場合、次のような手
順で作業が行われているのが、普通である。
【0003】すなわち、まず、取付箇所に達する足場を
組んだ上、取付箇所下の適所(以下「搬出入場所」とい
う)に搬入された被取付部材を、トラッククレーン等の
適宜のクレーンを使用して、取付箇所近傍の足場部分
(以下「高架作業場所」という)へと吊り上げて、当該
高架作業場所に仮置きする。なお、搬出入場所は、一般
に、被取付部材が運搬車等から荷卸しされる場所である
が、当該運搬車等の荷台である場合もある。例えば、被
取付部材を、運搬車等から荷卸しすることなく、取付箇
所下に停車した運搬車の荷台からクレーンにより直接に
高架作業場所へと吊支移送させる場合である。
【0004】しかる後、高架作業場所において、作業者
がチェンブロックを使用して、被取付部材を、その被取
付面を取付箇所の取付面に適正に取付けうる位置(以下
「取付位置」という)へと移動させ、当該位置に保持さ
せる。そして、取付位置に保持させた被取付部材を、作
業者が適宜の固着具(ボルト等の締結具,溶接具等)を
使用して人為的に取付箇所に取り付けるのである。
【0005】また、被取付部材を修復,交換等のため取
付箇所から取り外す場合にも、上記した取り付け作業と
手順が逆になる点を除いて、同様の作業が行われる。す
なわち、取り外し作業においては、被取付部材を、チェ
ンブロックにより保持させた状態で、取付箇所から取り
外した上、高架作業場所に仮置きし、しかる後、被取付
部材を移動式クレーンにより高架作業場所から搬出入場
所に吊り下ろすのである。
【0006】このように、従来においては、被取付部材
の取付箇所への取り付け作業又は取り付け作業が、被取
付部材をクレーンにより搬出入場所と高所作業場所との
間に亘って吊支移送させるクレーン作業と、被取付部材
をチェンブロックにより取付位置と高所作業場所におけ
る仮置位置との間に亘って移送させ且つ取着位置に保持
させるチェンブロック作業と、チェンブロックにより取
着位置に保持させた被取付部材を取付箇所に取り付け,
取り外す着脱作業とによって行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような被
取付部材の取り付け,取り外し作業は、クレーン作業及
び着脱作業に加えて、高所でのチェンブロック作業を必
要とするため、極めて不便且つ効率が悪いものである。
しかも、高所でのチェンブロック作業は、危険を伴う
上、作業者に過酷な労働負担を強いるものである。かか
る問題は、クレーンにより高所作業位置に仮置された被
取付部材を、その仮置姿勢のままチェンブロックにより
取着位置へと平行移動できないような場合(例えば、高
所作業位置に仮置された被取付部材の被取付面が水平で
あるにも拘わらず、取付箇所の取付面が水平でないよう
な場合)には、より顕著となる。
【0008】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、被取付部材の取り付け,取り外し作業を、少な
くともチェンブロック作業を必要とせず、容易に且つ効
率良く行うことができ、当該作業に伴う危険,労働負担
を可及的に軽減することができる高所用作業機を提供す
ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の高所用作業機
は、高所に位置する取付箇所へと伸長自在なブームを備
えた作業機本体と、ブームの先端部に取り付けられた吊
具昇降装置とを具備するものであり、上記の目的を達成
すべく、特に、吊具昇降装置を、当該取付箇所に取着す
べき被取付部材を相対運動不能に着脱しうる吊具と、吊
具をワイヤロープを介して昇降自在に吊支すると共に最
上昇位置に位置された吊具を相対運動不能にロックしう
る装置本体と、装置本体を、ブームの先端部に、吊具が
下方に向く吊具昇降可能位置とロックされた吊具に固着
せる被取付部材の被取付面が取付箇所の取付面に近接対
向し且つ平行する着脱作業待機位置とに亘って回動自在
に連結する連結体と、を具備するものに構成したもので
ある。ここに、着脱作業待機位置とは、ブームの伸長又
は作業機本体の走行,移動によって吊具昇降装置及びこ
れに吊具を介して一体的に固定された被取付部材を平行
移動させた場合に、当該被取付部材の被取付面がこれを
取付箇所の取付面に適正に取り付けうる位置(取着位
置)に位置されるような位置をいう。
【0010】かかる高所用作業機にあっては、連結体
を、装置本体を互いに平行しない複数の軸回りで回動自
在にブームの先端部に連結するものに構成しておくこと
が好ましい。また、ブームを含む作業機本体は、既存の
トラッククレーン,浮きクレーン等の各種クレーンをそ
のまま使用することが可能である。この場合、吊具昇降
装置を、アタッチメントとして、当該クレーンのブーム
の先端部に取り付けるようにすることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
〜図9に基づいて具体的に説明する。
【0012】この実施の形態は、本発明を地上での高所
作業を行なうために使用する高所用作業機に適用した例
に係るものである。
【0013】すなわち、この実施の形態における本発明
に係る高所用作業機1は、図1に示す如く、作業機本体
2と吊具昇降装置3とを具備してなるものである。な
お、以下の説明において、前後及び上下とは図2におけ
る左右及び上下を、また左右とは図3における左右を夫
々意味するものとする。
【0014】作業機本体2は、図1に示す如く、傾動,
旋回操作自在な伸縮ブーム21及び走行車輪,クローラ
等で構成される走行部22を備えてなる、公知の移動式
クレーン(トラッククレーン等)と同様構造をなすもの
である。ブーム21は、その先端部が高所に位置する所
定の取付箇所(例えば、ビルの外壁における外装壁材の
取付箇所や橋,高速道路における配管部品,防音遮蔽板
の取付箇所等)4に達する位置(例えば図1,図6鎖線
位置)へと伸長動作させうるに充分なストロークを有す
るものである。
【0015】吊具昇降装置3は、図1〜図4に示す如
く、吊具31と、吊具31をワイヤロープ34により昇
降させる装置本体32と、装置本体32をブーム21の
先端部に3軸回りで回動操作自在に連結する第1〜第3
連結体33a,33b,33cとを具備する。
【0016】吊具31は、図1〜図4に示す如く、ワイ
ヤロープ34,34を介して装置本体32に昇降操作自
在に吊支されており、取付箇所4に取着すべき被取付部
材(例えば、ビルの外壁に取り付けられる外装壁材や
橋,高速道路に取り付けられる配管部品,防音遮蔽板
等)5を相対運動不能に着脱しうるものである。吊具3
1は、被取付部材5における被取付面(取付箇所4の取
付面41に取付けられる部分)51以外の適当部分(例
えば、被取付面41と反対側の部分(以下「被吊面」と
いう)52に相対運動不能に固着できるものである限り
において、その構成は任意である。例えば、電磁石等に
より被取付部材5を吸着する吸着式吊具(リフティング
マグネット等)や機械的な作動部により被取付部材5を
掴持固定する機械式吊具等を使用することができる。
【0017】装置本体32は、図2〜図4に示す如く、
複数本(図示の例では2本)のワイヤロープ34,34
を巻き取り操作するドラム35及びこれを正逆転駆動す
る駆動手段(図示せず)を内装したものである。なお、
ドラム35の操作つまり吊具31の昇降操作は、周知の
有線操作手段又は無線操作手段(遠隔操作手段)を介し
て地上作業者(作業機本体2の運転者を含む)により行
ないうるようになっている。ワイヤロープ34,34
は、夫々、装置本体32の下面部に垂設した円筒状の係
合筒36,36を通過して、吊具31に立設した円柱状
の係合突起37,37に連結されている。したがって、
装置本体32を吊具31が下方に向く位置つまり係合筒
36,36の開口部が下方に向く吊具昇降可能位置(図
1,図2,図3位置)に位置させた状態で、ドラム35
を正逆転駆動させることにより、吊具31をワイヤロー
プ34,34を介してブーム21の先端部下において昇
降操作させることができる。そして、ワイヤロープ3
4,34をドラム35に巻き取って、吊具31を最上昇
位置に位置させると、図4に示す如く、各係合突起37
が対応する係合筒36に突入係合すると共に各係合筒3
6が吊具31に衝合して、吊具31が装置本体32に相
対運動不能にロックされる(このように吊具31が装置
本体32にロックされている状態を「ロック状態」とい
う)。このロック状態は、ドラム35を操作しない限り
維持され、装置本体32が吊具昇降可能位置に位置され
ているときにおいてのみ解除することができる。すなわ
ち、装置本体32が吊具昇降可能位置に位置されている
ときにおいてのみ、ドラム35を操作することができ、
吊具31を昇降させることができる。また、係合筒3
6,36の開口部を截頭円錐状に拡げると共に、ワイヤ
ロープ34,34が連結される係合突起37,37の頂
部を尖端形状として、各係合突起37の係合筒36への
突入が円滑に行なわれるように工夫してある。なお、こ
の例では、便宜上、装置本体32が吊具昇降可能位置に
位置するとき、吊具31に吊支された被取付部材5の被
取付面51及び被吊面52が水平姿勢をなすものとす
る。
【0018】連結体33a,33b,33cは、装置本
体32を、ブーム21の先端部に、吊具昇降可能位置と
ロック状態の吊具31に固着せる被取付部材5の被取付
面51が取付箇所4の取付面41に近接対向し且つ平行
する着脱作業待機位置(例えば、図6,図7,図8,図
9に実線で示す位置)とに亘って回動自在に連結させる
ためのものである。第1連結体33aは、図2に示す如
く、ブーム21の上端部(先端部)に固着されている。
この第1連結体33aは、後述するように、作業機本体
2として既存のクレーンを使用する場合においては、当
該クレーンのブーム先端に吊具昇降装置3をアタッチメ
ントとして取付けるための取付器具として機能するもの
である。第2連結体33bは、図2に示す如く、ブーム
21の上端部から前方へ水平に張出した状態で、第1連
結体33aに前後方向に水平に延びる第1軸38a回り
で回動自在に連結されている。第1連結体33aには、
これに対して第2連結体33bを第1軸38a回りで回
動させ且つ任意の回動位置に保持させるための第1操作
手段(図示せず)が内装されている。第3連結体33c
は、図2及び図3に示す如く、第2連結体33bの前端
部(先端部)に、第1軸38aに直交して左右方向に水
平に延びる第2軸38b回りで回動自在に連結されてい
る。第3連結体33cには、その下部に配して、装置本
体32が第1及び第2軸38a,38bに直交して上下
方向に延びる第3軸38c回りで回動自在に連結されて
いる。第3連結体33cには、これを第2部材33bに
対して第2軸38b回りで回動させ且つ任意の回動位置
に保持させるための第2操作手段(図示せず)が内装さ
れている。装置本体32又は第3連結体33cには、装
置本体32を第3連結体33cに対して第3軸38c回
りで回動させ且つ任意の回動位置に保持させるための第
3操作手段(図示せず)が内装されている。このように
装置本体32は、第1〜第3連結体33a,33b,3
3cにより、互いに直交する3軸38a,38b,38
c回りで回動操作自在にブーム21に連結されている。
したがって、装置本体32を、3軸38a,38b,3
8c回りで又は選択した1軸(38a,38b,38
c)若しくは2軸(38a,38b、38a,38c又
は38b,38c)回りで回動させることにより、吊具
昇降可能位置と着脱作業待機位置とに亘って動作させる
ことができる。ここに、着脱作業待機位置は一定ではな
く、取付箇所4の取付面41に応じて変化するものであ
り、着脱作業待機位置に位置された装置本体32を、ブ
ーム21の伸長又は作業機本体2の走行により平行移動
させると、被取付部材5がその被取付面51が取付箇所
4の取付面41に適正に取り付けうる取着位置(例え
ば、図6,図7,図8,図9に鎖線で示す位置)に位置
されることになる。なお、装置本体32の回動操作は、
吊具31をロック状態とした場合においてのみ行なわれ
る。また、第1〜第3操作手段による各軸38a,38
b,38c回りでの回動操作は、前記したドラム操作と
同様に、周知の有線操作手段又は無線操作手段(遠隔操
作手段)を介して地上作業者(作業機本体2の運転者を
含む)により行ないうるようになっている。
【0019】以上のように構成された高所用作業機1に
よれば、次のような手順により、被取付部材5を高所に
位置する取付箇所4に容易に且つ効率良く取付けること
ができる。
【0020】すなわち、装置本体32を、図1〜図3に
示す如く、係合筒36,36の開口部が下方に向く吊具
昇降可能位置に保持させた状態で、吊具31を下降させ
て取付箇所4下の搬出入場所6に搬入された被取付部材
5の被吊面52に固着させる。このとき、被取付部材5
は、その被取付面51を下に向けた状態で、運搬車の荷
台から搬出入場所6に搬入させる。すなわち、被取付部
材5を、吊具31が固着される被吊面52が被取付面5
1の反対側となるように、搬出入場所6に搬入させるの
である。なお、被取付部材5を運搬車から荷卸しするこ
となく、吊具31により当該運搬車の荷台から直接吊り
上げるようにしてもよい。この場合、当該荷台が搬出入
場所6となり、被取付部材5はその被取付面51を下に
向けた状態で荷台に積載させておく。また、作業機本体
2は、予め、走行部22により地上搬入場所6へと走行
させると共に、ブーム21をその先端部が被取付箇所4
の近傍に位置されるように傾動,伸長動作させておく。
【0021】そして、ドラム35によりワイヤロープ3
4,34を巻き取って、吊具31及びこれに吊支された
被取付部材5を上昇させる。吊具31が最上昇位置にも
たらされると、図4に示す如く、各係合突起37の係合
筒25への突入によって、吊具31が装置本体32にロ
ックされる。すなわち、装置本体32と吊具31及び被
取付部材5とが相対運動不能に連結され、これら5,3
1,32は一体構造物となる。
【0022】しかる後、装置本体32を、3軸38a,
38b,38c回りで又は選択した1軸(38a,38
b,38c)若しくは2軸(38a,38b、38a,
38c又は38b,38c)回りで回動させることによ
り、吊具昇降可能位置から所定の着脱作業待機位置に動
作させる。このとき、装置本体32を何れの軸回りで回
動させるかの選択及びその回動量の決定は、装置本体3
2が吊具昇降可能位置に位置されており且つ吊具31が
最上昇位置に位置された状態(以下「回動可能状態」と
いう)における被取付部材5の被取付面51の姿勢(こ
の例では、図4に示す如く、水平姿勢となっている)と
取付箇所4の取付面41の姿勢との関係に基づいて行わ
れる。
【0023】例えば、取付箇所4の取付面41が、図
1、図6及び図7に示す如く、水平面である場合には、
第2連結体33bを第1連結体33aに対して第1軸3
8a回りで90°回動させるか、或いは第3連結体33
cを第2連結体33bに対して第2軸38c回りで90
°回動させることによって、装置本体32を吊具昇降可
能位置から上方に反転させて、被取付部材5の被取付面
51が取付箇所4の取付面41に近接対向し且つ平行す
る着脱作業待機位置(図6,図7実線位置)に動作させ
る。このとき、前後方向において、回動可能状態におけ
る被取付面51の向きと取着位置(図6,図7鎖線位
置)における被取付面51の向きとが逆になっている場
合には、装置本体32を第1軸38a回りで回動させ
る。一方、これらの向きが一致している場合には、装置
本体32を第2軸38b回りで回動させる。なお、装置
本体32を着脱作業待機位置に位置させたときにおけ
る、取付面41と被取付面51との間隔は、装置本体3
2を、被取付部材5が取付面41又はその周辺部材に干
渉(接触,衝突)することなく、吊具昇降可能位置から
着脱作業待機位置へと回動させうることを条件として、
可及的に小さくなるようにしておくことが好ましい。
【0024】また、取付箇所4の取付面41が、図8に
示す如く、前から見た状態において水平面に対してθ°
の角度をなして左下がりに傾斜している場合には、装置
本体32を第1軸38a回りで回動させて、つまり第2
連結体33bを第1連結体33aに対して第1軸38a
回りで時計方向に180°−θ°回動させて、被取付面
51が水平面に対してθ°の角度をなして左下がりに傾
斜する状態となる着脱作業待機位置(同図実線位置)に
もたらす。
【0025】また、取付箇所4の取付面41が、図9に
示す如く、鉛直面である場合には、装置本体32を第2
軸38b回りで回動させて、つまり第3連結体33cを
第2連結体33bに対して第2軸38b回りで90°回
動させて、被取付部材5の被取付面51が鉛直となっ
て、取付箇所4の取付面41に平行する状態となる着脱
作業待機位置(同図実線位置)にもたらす。このとき、
被取付面51に対して取付面41が右下がり(左上が
り)又は右上がり(左下がり)に傾斜している場合に
は、更に、装置本体32を図5に鎖線で示す如く第3軸
38c回りで傾動させて(又は第1軸38a回りで傾動
させて)、両面41,51の傾斜を一致させる。
【0026】しかる後、ブーム21の伸長又は作業機本
体2の走行により、吊具昇降装置3全体を取付面41に
向けて平行させて、被取付面51を取付面41に適正に
取り付けうる取着位置に位置させる。例えば、図6及び
図7に示す場合又は図8に示す場合には、ブーム21を
伸長させることにより、被取付面51を実線位置から鎖
線位置へと平行移動させる。また、図9に示す場合に
は、作業機本体2を走行させることにより、被取付面5
1を実線位置から鎖線位置へと平行移動させる。この場
合における取着位置への平行移動は、着脱作業待機位置
を図9に示す位置より下方に設定しておくことにより、
作業機本体2の走行によらず、ブーム21の伸長によっ
て行うことができる。
【0027】そして、高所用作業機1により被取付部材
5を上記した取着位置に保持させた状態で、冒頭で述べ
た如き着脱作業により、被取付部材5を取付箇所4に取
り付け、その後、吊具31を被取付部材5から脱離させ
て、取り付け作業を完了する。
【0028】また、被取付部材5の取付箇所4からの取
り外し作業は、手順が逆になる点を除いて、上記した取
り付け作業と同様に行われる。すなわち、まず、装置本
体32を着脱作業待機位置に回動させた上、ブーム21
の伸長又は作業機本体2の走行により、吊具31を被取
付部材5の被吊面52に衝合させ、固着させる(図6,
図7,図8,図9鎖線参照)。そして、着脱作業を行っ
て、被取付部材5の取付箇所4への取着状態を解除させ
た上、ブーム21の伸長又は作業機本体2の走行によ
り、吊具31に固着させた被取付部材5を取付箇所4か
ら離脱させる(図6,図7,図8,図9鎖線参照)。し
かる後、装置本体32を吊具昇降可能位置に回動させた
上、ワイヤロープ操作により吊具31を下降させて、被
取付部材5を搬出入場所6に吊り下ろすのである(図
1,図2,図3参照)。
【0029】このように、本発明に係る高所用作業機1
によれば、冒頭で述べたクレーン作業とチェンブロック
作業とに相当する作業を一連に行うことができ、被取付
部材5の取り付け,取り外し作業を容易に且つ効率良く
行うことができる。しかも、作業者が直接関与すること
なく、被取付部材5を高所位置である取着位置に保持さ
せておくことができるから、つまりチェンブロック作業
を全く必要としないから、作業者の労働負担や危険が大
幅に軽減される。特に、取付面41及び被取付面51
を、両面41,51を衝合させることによって連結され
るような形状,構造のものに工夫しておくことによっ
て、着脱作業をも排除することができる。
【0030】なお、本発明は上記した実施の形態に限定
されるものではなく、本発明の基本原理を逸脱しない範
囲において、適宜に改良,変更することができる。
【0031】例えば、装置本体32を回動させる軸の数
及び相互関係は、作業条件等に応じて任意に設定するこ
とができ、上記した如き直交する3軸38a,38b,
38cに限定されない。作業条件等によっては、1軸又
は2軸としてもよく、逆に4軸以上としてもよい。さら
に、複数軸の場合、相互角度は直角であってもなくとも
何れでもよい。
【0032】また、吊具31の装置本体32へのロック
は、上記した如くワイヤロープ34の張力によって行な
う他、両者31,32間に格別に設けたロック手段によ
って行なうようにしてもよい。また、ロック手段を上記
した係合筒36と係合突起37とで構成する場合、ワイ
ヤロープ34は係合筒36を通過させず吊具31に直接
連結する(ワイヤロープ34を係合突起37に連結しな
い)ようにしてもよい。
【0033】また、本発明は、上記したような地上での
高所作業を行なう作業機の他、水上,海上での高所作業
(例えば、橋の如き水上,海上設置物に被取付部材を脱
着させる場合等)を行なう作業機にも適用することがで
きる。また、作業機本体2は、地上を自走できる走行部
22を備えたものの他、このような走行部22を有さ
ず、他の運搬機,移送機により移動されるものであって
もよい。同様に、水上,海上用のものについても、浮き
クレーンのように自らが水上,海上移動手段を有するも
のであっても、かかる移動手段を有さず、他の船舶等に
よる曳航等により移動されるものであってもよい。
【0034】また、ブーム21を含む作業機本体2は、
既存のクレーンをそのまま使用することができる。例え
ば、上記したユニット構造の吊具昇降装置3を、アタッ
チメントとして、当該既存のクレーンのブームに取り付
けることによって、高所用作業機1を構成するようにし
てもよい。この場合、上記した第1連結体33aを、当
該移動式クレーンのブーム先端部にアタッチメントたる
吊具昇降装置3を取付けるための取付器具として機能さ
せる。このようにすれば、既存のクレーンに僅かな改造
を施すのみで、本発明に係る高所用作業機1を得ること
ができ、製作経済上、極めて有利である。作業機本体2
として使用できる既存のクレーンには、地上を走行でき
るトラッククレーン等の移動式クレーン,水上を移動で
きる浮きクレーンや他の運搬機,移送機,船舶等による
牽引,移送,曳航によって走行,移動されるクレーン
等、各種のクレーンがある。
【0035】
【発明の効果】以上の説明からも容易に理解されるよう
に、本発明の高所用作業機によれば、被取付部材を搬出
入場所と高所に位置する取付箇所との間に亘って移送さ
せる作業及び被取付部材を取付箇所に取り付けうる位置
(取着位置)に保持させる作業を、作業者が直接に関与
することなく、一連に行うことができるから、少なくと
も、従来必要とされていたチェンブロック作業が不要と
なり、被取付部材の取り付け,取り外し作業を極めて容
易に且つ効率良く行うことができ、しかも高所作業に伴
う危険や労働負担を大幅に軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所用作業機の一例を示す側面図
である。
【図2】図1の要部を拡大して示す詳細図である。
【図3】同正面図である。
【図4】図2と異なる作用状態を示す同要部の一部切欠
側面図である。
【図5】同平面図である。
【図6】図4と異なる作用状態を示す同要部の側面図で
ある。
【図7】同正面図である。
【図8】図7と異なる作用状態を示す同要部の正面図で
ある。
【図9】図6と異なる作用状態を示す同要部の側面図で
ある。
【符号の説明】
1…高所用作業機、2…作業機本体、3…吊具昇降装
置、4…取付箇所、5…被取付部材、6…搬出入場所、
21…ブーム、22…走行部、31…吊具、32…装置
本体、33a,33b,33c…連結体、34…ワイヤ
ロープ、35…ドラム、36…係合筒、37…係合突
起、38a,38b,38c…軸、41…取付面、51
…被取付面、52…被吊面。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高所に位置する取付箇所へと伸長自在な
    ブームを備えた作業機本体と、ブームの先端部に取り付
    けられた吊具昇降装置とを具備するものであり、 吊具昇降装置を、 当該取付箇所に取着すべき被取付部材を相対運動不能に
    着脱しうる吊具と、 吊具をワイヤロープを介して昇降自在に吊支すると共に
    最上昇位置に位置された吊具を相対運動不能にロックし
    うる装置本体と、 装置本体を、ブームの先端部に、吊具が下方に向く吊具
    昇降可能位置とロックされた吊具に固着せる被取付部材
    の被取付面が取付箇所の取付面に近接対向し且つ平行す
    る着脱作業待機位置とに亘って回動自在に連結する連結
    体と、 を具備するものに構成したことを特徴とする高所用作業
    機。
  2. 【請求項2】 連結体が、装置本体を互いに平行しない
    複数の軸回りで回動自在にブームの先端部に連結するも
    のであることを特徴とする、請求項1に記載する高所用
    作業機。
  3. 【請求項3】 ブームを含む作業機本体が既存のクレー
    ンで構成されており、吊具昇降装置が、アタッチメント
    として、当該クレーンのブームの先端部に取り付けられ
    ていることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載
    する高所用作業機。
JP6174198A 1998-03-12 1998-03-12 高所用作業機 Pending JPH11256832A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2828875A1 (fr) * 2001-08-23 2003-02-28 Jean Luc Domeon Dispositif de manutention, pose ou depose de pare brises ou vitrages
CN111017743A (zh) * 2019-12-09 2020-04-17 深圳东海建设集团有限公司 一种天花装饰吊装装置

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FR2828875A1 (fr) * 2001-08-23 2003-02-28 Jean Luc Domeon Dispositif de manutention, pose ou depose de pare brises ou vitrages
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