JPH11251727A - グリッドアレイ型半導体パッケージの実装方法 - Google Patents

グリッドアレイ型半導体パッケージの実装方法

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JPH11251727A
JPH11251727A JP4683598A JP4683598A JPH11251727A JP H11251727 A JPH11251727 A JP H11251727A JP 4683598 A JP4683598 A JP 4683598A JP 4683598 A JP4683598 A JP 4683598A JP H11251727 A JPH11251727 A JP H11251727A
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JP
Japan
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package
circuit board
printed circuit
grid array
semiconductor package
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JP4683598A
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English (en)
Inventor
Takao Kiuchi
隆夫 木内
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グリッドアレイ型半導体パッケージを実装す
るためのプリント基板のランドに、グリッドアレイ型半
導体パッケージのグリッド部に配置された端子を正しく
位置決めする。 【解決手段】 半田ボール20と、半田ボール20が一
部入る凹部21を複数のグリッド部に形成したBGAパ
ッケージ1と、各凹部21に対応する位置に半田ボール
20が一部入る凹部22を形成したプリント基板3とを
用い、まず、プリント基板3の各凹部22に半田ボール
20を挿入し、次に、プリント基板3上の各半田ボール
20にBGAパッケージ1の各凹部21が丁度被さるよ
うに、BGAパッケージ1をプリント基板3に搭載す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はグリッドアレイ型半
導体パッケージをプリント基板に実装する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】グリッドアレイ型半導体パッケージは、
パッケージ裏面にグリッド状(格子状)に端子を配置し
たものであり、主にBGAパッケージ、LGAパッケー
ジ及びPGAパッケージが使用されている。概要を以下
に示す。 (1)BGAパッケージ:図6(a)に示すように、B
GAパッケージ101では、グリッド部(格子点の部
分)にボール状端子102が配置される。特開平8−3
16628号公報にも開示されているように、一般に、
BGAパッケージ101の各ボール状端子102はプリ
ント基板103の平坦なランド104に半田付けされ
る。112は半田を示す。通常、ボール状端子102に
として半田ボールが使用される。 (2)LGAパッケージ:図6(b)に示すように、L
GAパッケージ105では、グリッド部に平坦なランド
状端子106が配置され、各ランド状端子106はプリ
ント基板103の平坦なランド104に半田付けされ
る。 (3)PGAパッケージ:図6(c)に示すように、P
GAパッケージ107で、はグリッド部にピン状端子1
08が配置され、各ピン状端子108はプリント基板3
の貫通穴109に挿入した状態で、貫通穴109周囲の
ランド110に半田付けされる。貫通穴109はピン状
端子108よりも径がずっと大きい。
【0003】BGAパッケージ101またはLGAパッ
ケージ105をプリント基板103に実装する場合、端
子102、106及びランド104がパッケージ裏面に
隠れてしまうため、各端子102、106とその対応ラ
ンド104との搭載位置のずれを確認し修正すること
は、容易でない。
【0004】PGAパッケージ107の場合は、貫通穴
109を通して基板裏面にピン状端子108が見えるの
で搭載位置のずれを確認できるが、貫通穴109がピン
状端子108よりも径がずっと大きく所謂ばか穴である
ため、ピン状端子108が貫通穴109の中央に配置す
るよう正しい搭載位置に修正すること容易でない。
【0005】一方、特開平9−162527号公報に
は、BGAパッケージの実装時に搭載位置のずれの確
認、及び、その修正を行うことができる技術が記載され
ている。この技術では、図7に示すように、BGAパッ
ケージ101を半田付けするプリント基板103のラン
ド104に予め凹部111を形成しておき、この凹部1
11にBGAパッケージ101のボール状端子102を
入れて半田付けを行うようにしている。
【0006】しかし、LGAパッケージ105及びPG
Aパッケージ107については、端子106、108が
ボール状でないため、特開平9−162527号公報に
記載の技術を適用することはできない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、BGAパッケージ、LGAパッケージ及びPGAパ
ッケージに限らず、グリッドアレイ型半導体パッケージ
を実装するためのプリント基板のランドに、グリッドア
レイ型半導体パッケージのグリッド部に配置された端子
を正しく位置決めし、正確な実装を達成することができ
る方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に係る発明のグリッドアレイ型半導体パッ
ケージの実装方法は、半田ボールと、半田ボールの一部
分が入る大きさの凹部を複数個裏面に形成したグリッド
アレイ型半導体パッケージと、このグリッドアレイ型半
導体パッケージの前記凹部に対応する位置に前記半田ボ
ールの一部分が入る大きさの凹部を形成したプリント基
板とを用いること、プリント基板とグリッドアレイ型半
導体パッケージの対応する凹部に共通の半田ボールを入
れてプリント基板とグリッドアレイ型半導体パッケージ
の位置決めを行い、グリッドアレイ型半導体パッケージ
のグリッド部に配置されている端子とプリント基板のラ
ンドとの半田付けを行うことを特徴とする。
【0009】請求項2に係る発明のグリッドアレイ型半
導体パッケージの実装方法は、請求項1に係る発明にお
いて、プリント基板の凹部に半田ボールを挿入し、次
に、半田ボールにグリッドアレイ型半導体パッケージの
凹部を被せて、プリント基板とグリッドアレイ型半導体
パッケージの位置決めを行うことを特徴とする。
【0010】請求項3に係る発明のグリッドアレイ型半
導体パッケージの実装方法は、請求項1に係る発明にお
いて、前記凹部の形状が球面状であることを特徴とす
る。
【0011】請求項4に係る発明のグリッドアレイ型半
導体パッケージの実装方法は、請求項1に係る発明にお
いて、前記凹部の形状が底に向かうほど狭い円錐状であ
ることを特徴とする。
【0012】請求項5に係る発明のグリッドアレイ型半
導体パッケージの実装方法は、請求項1に係る発明にお
いて、前記凹部をグリッドアレイ型半導体パッケージの
グリッド部及びプリント基板のランドの位置に形成した
ことを特徴とする。
【0013】請求項6に係る発明のグリッドアレイ型半
導体パッケージの実装方法は、請求項1に係る発明にお
いて、前記凹部をグリッドアレイ型半導体パッケージの
グリッド部及びプリント基板のランド以外の位置に形成
したことを特徴とする。
【0014】請求項7に係る発明のグリッドアレイ型半
導体パッケージの実装方法は、請求項6に係る発明にお
いて、半田ボールの他に任意のボールを用いることを特
徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5及び図8〜図9
に基づいて、本発明の実施の形態に係るグリッドアレイ
型半導体パッケージの実装方法について説明する。図1
はBGAパッケージの実装方法の一例を示し、図2はB
GAパッケージの実装方法の他の例を示し、図3は凹部
の形状例を示し、図4はLGAパッケージの実装方法の
一例を示し、図5はPGAパッケージの実装方法の一例
を示す。図8はプリント基板側凹部の形成方法の一例を
示し、図9はグリッドアレイ型半導体パッケージ側凹部
の形成方法の一例を示す。
【0016】(実施例1)図1に基づいて、BGAパッ
ケージの実装方法の一例を説明する。ここでは、図1
(a)に示すように、BGAパッケージ1と、このBG
Aパッケージ1を実装するためのプリント基板3に加え
て、半田ボール20を適宜数用意する。半田ボール20
は外径が揃った半田製の球体であり、BGAパッケージ
1とは別物である。
【0017】BGAパッケージ1裏面の各グリッド部に
は、半田製のボール状端子2を配置してある。但し、全
グリッド部のうち4個所、例えば4隅のグリッド部に、
半田ボール20の一部分が入る大きさの凹部21を形成
してある。この凹部21の形状は図3(a)に示すよう
に球面状(お碗状)としている。
【0018】プリント基板3には、BGAパッケージ1
の各ボール状端子2に対応する位置に平坦なランド4を
形成し、更に、BGAパッケージ1の各球面状凹部21
に対応する位置に半田ボール20の一部分が入る大きさ
の凹部22を形成してある。この凹部22の形状も図3
(a)に示すように球面状(お碗状)としている。ま
た、凹部22の内側から周囲に掛けて、ランド4の代わ
りに、鍔が付いた球面状のランド23を形成してある。
従って、プリント基板3においても、グリッド状に配置
されたランド4、23群のうち、4隅のランド23に凹
部22が形成されている。
【0019】そして、プリント基板3側の球面状凹部2
2とこの凹部22に対応するBGAパッケージ1側の球
面状凹部21とに共通の半田ボール20を入れて、プリ
ント基板3とBGAパッケージ1を位置決めする。この
位置決め後、BGAパッケージ1の各ボール状端子2を
プリント基板3のランド4に半田付けすると共に、BG
Aパッケージ1の凹部21とプリント基板3の鍔付き球
面状ランド23を半田付けする。
【0020】具体的には、BGAパッケージ1をプリン
ト基板3に搭載する際に、まず、図1(b)に示すよう
に、プリント基板3の各球面状凹部22に半田ボール2
0を挿入する。
【0021】次に、図1(c)に示すように、プリント
基板3上の各半田ボール20にBGAパッケージ1の各
球面状凹部21が丁度被さるように、BGAパッケージ
1をプリント基板3に搭載する。これにより、プリント
基板3とBGAパッケージ1が自動的に正確に位置決め
される。
【0022】通常はBGAパッケージ1の搭載前にクリ
ーム半田あるいはフラックスがプリント基板3のランド
4、23に塗布されるので、クリーム半田あるいはフラ
ックスの塗布後に半田ボール20を球面状凹部22に挿
入することにより、クリーム半田あるいはフラックスが
接着剤となって半田ボール20の離脱を完全に阻止す
る。接着剤を用いない場合でも、多少の振動や傾きが生
じても各半田ボール20はプリント基板3の球面状凹部
22から離脱し難い。
【0023】BGAパッケージ1のボール状端子2とプ
リント基板3の平坦なランド4間、及び、凹部21と鍔
付き球面状ランド23間の半田付けは、炉中あるいは修
理用治具等にて半田を溶融して行う。
【0024】なお、半田ボール20、BGAパッケージ
1の球面状凹部21、並びに、プリント基板3の球面状
凹部22の寸法については、BGAパッケージ1のボー
ル状端子2とプリント基板3のランド4が半田付け可能
な位置関係となるように予め設定しておく。
【0025】例えば、図1(c)に示すように、プリン
ト基板3上の各半田ボール20にBGAパッケージ1の
各球面凹部21を被せた状態でBGAパッケージ1のボ
ール状端子2がプリント基板3のランド4に略接触する
ように、寸法を設定する。
【0026】また、半田ボール20がBGAパッケージ
1の球面状凹部21とプリント基板3の球面状凹部22
の双方に接触するように、寸法を設定する。
【0027】(実施例2)次に、図2に基づいて、BG
Aパッケージの実装方法の他の例を説明する。図2に示
すBGAパッケージの実装方法は、凹部の形状が底に向
かうほど狭い円錐状(テーパ状)である点を除き、他は
図1に示した例と同様である。
【0028】即ち、図2(a)のように、BGAパッケ
ージ1と、BGAパッケージ1を実装するためのプリン
ト基板3に加えて、半田ボール20を適宜数用意する。
【0029】BGAパッケージ1裏面の全グリッド部の
うち4個所、例えば4隅のグリッド部に、半田ボール2
0の一部分が入る大きさの凹部24を形成してある。こ
の凹部24の形状は図3(b)に示すように底に向かう
ほど狭くなる円錐状(テーパ状)としている。
【0030】プリント基板3には、BGAパッケージ1
の半田製の各ボール状端子2に対応する位置に平坦なラ
ンド4を形成し、更に、BGAパッケージ1の各円錐状
凹部24に対応する位置に半田ボール20の一部分が入
る大きさの凹部25を形成してある。この凹部25の形
状も図3(b)に示すように円錐状(テーパ状)として
いる。また、凹部25の内側から周囲に掛けて、ランド
4の代わりに、鍔が付いた円錐状のランド26を形成し
てある。つまり、プリント基板3においても、グリッド
状に配置されたランド4、26群のうち、4隅のランド
26に凹部25が形成されている。
【0031】そして、図1に示した実施例と同様、プリ
ント基板3側の円錐状凹部25とこの凹部25に対応す
るBGAパッケージ1側の円錐状凹部24とに共通の半
田ボール20を入れて、プリント基板3とBGAパッケ
ージ1を位置決めする。位置決め後、BGAパッケージ
1の各ボール状端子2をプリント基板3のランド4に半
田付けすると共に、BGAパッケージ1の凹部24とプ
リント基板3の鍔付き円錐状ランド26を半田付けす
る。
【0032】具体的には、BGAパッケージ1をプリン
ト基板3に搭載する際に、まず、図2(b)に示すよう
に、プリント基板3の各円錐状凹部25に半田ボール2
0を挿入する。次に、図2(c)に示すように、プリン
ト基板3上の各半田ボール20にBGAパッケージ1の
各円錐状凹部24が丁度被さるように、BGAパッケー
ジ1をプリント基板3に搭載する。これにより、プリン
ト基板3とBGAパッケージ1が自動的に正確に位置決
めされる。BGAパッケージ1とプリント基板3の半田
付けは、炉中あるいは修理用治具等にて半田を溶融して
行う。
【0033】なお、通常はBGAパッケージ1の搭載前
にクリーム半田あるいはフラックスをプリント基板3の
ランド4、26に塗布し、クリーム半田あるいはフラッ
クスの塗布後に半田ボール20を円錐状凹部25に挿入
することにより、クリーム半田あるいはフラックスが接
着剤となって半田ボール20の離脱を完全に阻止するこ
とができる。また、半田ボール20、BGAパッケージ
1の円錐状凹部24、並びに、プリント基板3の円錐状
凹部25の寸法については、BGAパッケージ1のボー
ル状端子2とプリント基板3のランド4が半田付け可能
な位置関係となるように予め設定しておく。
【0034】図1及び図2を基に説明したように、BG
Aパッケージ1側の各凹部21、24及びプリント基板
3側の各凹部22、25を球面状あるいは円錐状とする
ことにより、半田ボール20によるBGAパッケージ1
とプリント基板3の位置決めが極めて正確に行われる。
【0035】なお、BGAパッケージ1側の各凹部のみ
球面状としプリント基板3側の各凹部のみ円錐状とした
り、逆に、BGAパッケージ1側の各凹部のみ円錐状と
しプリント基板3側の各凹部のみ球面状としても何ら差
し支えない。また、各凹部21、22、24、25の形
状は必ずしも球面状や円錐状の必要はなく、円筒状等他
の形状であっても、簡単容易に位置決めを行うという所
期の目的を達成することができる。
【0036】更に、BGAパッケージ1側の凹部21、
24及びプリント基板3側の凹部22、25の位置はB
GAパッケージ1の隅のグリッド部及びプリント基板3
の隅のランドに限らず、他のグリッド部及びランドに形
成しても良く、更に、その数も4個に限らず、対角線上
の2個所等、少なくとも2個以上であれは半田ボール2
0による位置決めを達成できる。
【0037】(実施例3)次に、図4に基づいてLGA
パッケージの実装方法の一例を説明する。図4に示すL
GAパッケージの実装方法は、パッケージ裏面の各グリ
ッド部に配置される端子が平坦なランド状である点を除
き、他は図1に示した例と同様である。
【0038】即ち、図4(a)のように、LGAパッケ
ージ5と、このLGAパッケージ5を実装するためのプ
リント基板3に加えて、LGAパッケージ5とは別物の
球状の半田ボール20を適宜数用意する。
【0039】LGAパッケージ5裏面の各グリッド部に
は、平坦なランド状端子6を配置してある。但し、全グ
リッド部のうち4個所、例えば4隅のグリッド部に、半
田ボール20の一部分が入る大きさの球面状(お碗状)
凹部21を形成してある。
【0040】プリント基板3には、LGAパッケージ5
の各ランド状端子6に対応する位置に平坦なランド4を
形成し、更に、LGAパッケージ5の各球面状凹部21
に対応する位置に半田ボール20の一部分が入る大きさ
の球面状(お碗状)凹部22を形成してある。球面状凹
部22の内側から周囲に掛けて、ランド4の代わりに、
鍔付き球面状ランド23を形成してある。従って、プリ
ント基板3においても、グリッド状に配置されたランド
4、23群のうち、4隅のランド23に凹部23が形成
される。
【0041】そして、図1に示した例と同様、プリント
基板3側の球面状凹部22とこの凹部22に対応するL
GAパッケージ5側の球面状凹部21とに共通の半田ボ
ール20を入れて、プリント基板3とLGAパッケージ
5を位置決めする。位置決め後、LGAパッケージ5の
各ランド状端子6をプリント基板3のランド4に半田付
けすると共に、LGAパッケージ5の凹部21とプリン
ト基板3の鍔付き球面状ランド22同士を半田付けす
る。
【0042】具体的には、LGAパッケージ5をプリン
ト基板3に搭載する際に、まず、図4(b)に示すよう
に、プリント基板3の各球面状凹部21に半田ボール2
0を挿入する。次に、図4(c)に示すように、プリン
ト基板3上の各半田ボール20にLGAパッケージ5の
各球面状凹部21が丁度被さるように、LGAパッケー
ジ5をプリント基板3に搭載する。これにより、プリン
ト基板3とLGAパッケージ5が自動的に正確に位置決
めされる。LGAパッケージ5とプリント基板3の半田
付けは、炉中あるいは修理用治具等にて半田を溶融して
行う。
【0043】通常はLGAパッケージ5の搭載前にクリ
ーム半田あるいはフラックスをプリント基板3のランド
4、23に塗布し、クリーム半田あるいはフラックスの
塗布後に半田ボール20を球面状凹部22に挿入するこ
とにより、クリーム半田あるいはフラックスが接着剤と
なって半田ボール20の離脱を完全に阻止することがで
きる。また、半田ボール20、LGAパッケージ5の球
面状凹部21、並びに、プリント基板3の球面状凹部2
2の寸法については、LGAパッケージ5のランド状端
子6とプリント基板3のランド4が半田付け可能な位置
関係となるように予め設定しておく。
【0044】(実施例4)次に、図5に基づいてPGA
パッケージの実装方法の一例を説明する。図5に示すP
GAパッケージの実装方法は、パッケージ裏面の各グリ
ッド部に配置される端子がピン状である点を除き、他は
図1に示した例と同様である。
【0045】即ち、図5(a)のように、PGAパッケ
ージ7と、このPGAパッケージ7を実装するためのプ
リント基板3に加えて、PGAパッケージ7とは別物の
球状の半田ボール20を適宜数用意する。
【0046】PGAパッケージ7裏面の各グリッド部に
は、ピン状端子8を配置してある。但し、全グリッド部
のうち4個所、例えば4隅のグリッド部に、半田ボール
20の一部分が入る大きさの球面状(お碗状)凹部21
を形成してある。
【0047】プリント基板3には、PGAパッケージ7
の各ピン状端子8に対応する位置に貫通穴9を形成し、
貫通穴9の周囲にはランド10を形成してある。貫通穴
9はピン状端子8よりも径が大きい。更に、プリント基
板3には、PGAパッケージ7の各球面状凹部21に対
応する位置に半田ボール20の一部分が入る大きさの球
面状(お碗状)凹部22を形成してある。凹部22の内
側から周囲に掛けて、貫通穴9及びランド10の代わり
に、鍔付き球面状ランド23を形成してある。従って、
プリント基板3においても、グリッド状に配置されたラ
ンド4、23群のうち、4隅のランド23に凹部22が
形成される。
【0048】そして、図1に示した実施例と同様、プリ
ント基板3側の球面状凹部22とこの凹部22に対応す
るPGAパッケージ7側の球面状凹部21とに共通の半
田ボール20を入れて、プリント基板3とPGAパッケ
ージ7を位置決めする。位置決め後、PGAパッケージ
7の各ピン状端子8をプリント基板3のランド4に半田
付けすると共に、PGAパッケージ7の凹部21とプリ
ント基板3の鍔付き球面状ランド23を半田付けする。
【0049】具体的には、PGAパッケージ7をプリン
ト基板3に搭載する際に、まず、図5(b)に示すよう
に、プリント基板3の各球面状凹部22に半田ボール2
0を挿入する。次に、図5(c)に示すように、プリン
ト基板3上の各半田ボール20にPGAパッケージ7の
各球面状凹部21が丁度被さるように、PGAパッケー
ジ7をプリント基板3に搭載する。これにより、ピン状
端子8が貫通穴9に入ると共にプリント基板3とPGA
パッケージ7が自動的に正確に位置決めされる。PGA
パッケージ7とプリント基板3の半田付けは、炉中ある
いは修理用治具等にて半田を溶融して行う。
【0050】通常はPGAパッケージ7の搭載前にクリ
ーム半田あるいはフラックスをプリント基板3のランド
4、23に塗布し、クリーム半田あるいはフラックスの
塗布後に半田ボール20を球面状凹部22に挿入するこ
とにより、クリーム半田あるいはフラックスが接着剤と
なって半田ボール20の離脱を完全に阻止することがで
きる。また、半田ボール20、PGAパッケージ7の球
面状凹部21、並びに、プリント基板3の球面状凹部2
2の寸法については、PGAパッケージ7のピン状端子
8とプリント基板3の貫通穴9及びランド10とが半田
付け可能な位置関係となるように予め設定しておく。
【0051】上述した図1、図2、図4及び図5の各例
では凹部21、24をグリッドアレイ型半導体パッケー
ジ1、5、7のグリッド部の位置に形成したが、これら
以外の位置に形成しても良い。例えば、グリッドアレイ
型半導体パッケージの裏面中央部には通常何も無く空い
ているので、この様な空いている場所に少なくとも2個
以上の凹部を形成し、これらの凹部に対応する位置にて
プリント基板上に凹部を形成する。これにより、凹部を
形成する場所の自由度が増す。この場合、グリッドアレ
イ型半導体パッケージとプリント基板の凹部同士間では
電気的な接続が要求されないので、凹部同士間に挿入す
るものとしては、半田ボール20の他、任意の球体を用
いることができる。
【0052】ここで、球面状凹部21、22あるいは円
錐状凹部24、25を形成する方法の一例を、図8〜図
9を参照して説明する。
【0053】図8はプリント基板3に球面状凹部あるい
は円錐状凹部を形成する方法の一例を示す。まず、図8
(a)に示すように、プリント基板3上にランド4を残
して半田レジスト30を形成し、その上全体に銅箔31
を形成し、更に、銅箔31上で、球面状凹部あるいは円
錐状凹部を形成したいランド4の上方に、穴32を明け
てエッチングレジスト33を形成する。次に、図8
(b)に示すように、全体をエッチング槽34に入れ
て、エッチングレジスト33が乗った所以外の銅箔を腐
食させて除去する。次に、図8(c)に示すように、エ
ッチングレジスト33を除去し、更に、ランド及び球面
状凹部あるいは円錐状凹部を残して半田レジスト35を
形成する。これにより、球面状凹部22あるいは円錐状
凹部25を有するプリント基板3ができる。なお、エッ
チングでは銅箔31をテーパ状に腐食するので、銅箔3
1を抜けてランド4に達するるまでエッチングを行うこ
とにより円錐状凹部25が形成され、ランド4に達する
前に銅箔31の途中でエッチングを止めることにより、
略球状に凹部22が形成される。同時に、球面状凹部2
2あるいは円錐状凹部25の内部及び周囲に、鍔付き球
面状ランド23あるいは鍔付き球面状円錐状ランド26
が形成される。
【0054】図9はBGAパッケージ1等に球面状凹部
あるいは円錐状凹部を形成する方法の一例を示す。ま
ず、図8に示したと同様の手法により、半導体パッケー
ジのプリント基板36に球面状凹部21あるいは円錐状
凹部24と、その内部及び周囲の鍔付き球面状ランド2
3あるいは鍔付き円錐状ランド26を形成しておく。次
に、図9(a)に示すように、このプリント基板36に
IC(半導体集積回路)のベアチップ37を載せ、プリ
ント基板36とベアチップ37の電極どうしをボンディ
ングワイヤ38により接続する。次に、図9(b)に示
すようにパッケージ成形型39にベアチップ37を有す
るプリント基板36を入れ、パッケージ成形型39の樹
脂注入口40から、図9(c)に示すようにベアチップ
37側に樹脂41を注入する。そして、図9(d)に示
すように、パッケージ成形型39からベアチップ37を
有するプリント基板36を取り出す。これにより、球面
状凹部21あるいは円錐状凹部24を有するBGAパッ
ケージ1等ができる。また、球面状凹部21あるいは円
錐状凹部24の内部及び周囲には、鍔付き球面状ランド
23あるいは円錐状ランド26が形成されている。
【0055】
【発明の効果】請求項1に係る発明のグリッドアレイ型
半導体パッケージの実装方法によれば、プリント基板と
グリッドアレイ型半導体パッケージの対応する凹部に共
通の半田ボールを入れてプリント基板とグリッドアレイ
型半導体パッケージの位置決めを行うので、グリッドア
レイ型半導体パッケージを正確に実装することができ
る。従って、実装ずれによる半田ブリッジ不良が低減す
る。また、部品実装後に不良なグリッドアレイ型半導体
パッケージを新しいグリッドアレイ型半導体パッケージ
に交換修理する際に、人手により容易にグリッドアレイ
型半導体パッケージの位置合わせを行うことができる。
【0056】請求項2に係る発明によれば、プリント基
板の凹部に挿入した半田ボールにグリッドアレイ型半導
体パッケージの凹部を被せて、プリント基板とグリッド
アレイ型半導体パッケージの位置決めを行うので、作業
が簡単である。
【0057】請求項3または請求項4に係る発明によれ
ば、凹部の形状が球面状あるいは底に向かうほど狭い円
錐状であるので、グリッドアレイ型半導体パッケージの
位置決めを極めて正確に行うことができる。
【0058】請求項5に係る発明によれば、凹部がグリ
ッドアレイ型半導体パッケージのグリッド部及びプリン
ト基板のランドの位置に形成されているので、凹部間に
挿入した半田ボールによりグリッドアレイ型半導体パッ
ケージとプリント基板の凹部同士間が電気的に接続され
る。
【0059】請求項6または請求項7に係る発明によれ
ば、凹部がグリッドアレイ型半導体パッケージのグリッ
ド部及びプリント基板のランド以外の位置に形成される
ので、凹部を形成する場所の自由度が大きい。また、半
田ボールの他、任意の球体を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るBGAパッケージの
実装方法の一例を示す図。
【図2】本発明の実施の形態に係るBGAパッケージの
実装方法の他の例を示す図。
【図3】凹部の形状例を示す図。
【図4】本発明の実施の形態に係るLGAパッケージの
実装方法の一例を示す図。
【図5】本発明の実施の形態に係るPGAパッケージの
実装方法の一例を示す図。
【図6】グリッドアレイ型半導体パッケージの主なもの
として、BGAパッケージ、LGAパッケージ及びPG
Aパッケージを示す図。
【図7】従来のBGAパッケージの実装方法を示す図。
【図8】プリント基板側凹部の形成方法の一例を示す
図。
【図9】グリッドアレイ型半導体パッケージ側凹部の形
成方法の一例を示す図。
【符号の説明】
1 BGAパッケージ 2 ボール状端子 3 プリント基板 4 平坦なランド 5 LGAパッケージ 6 ランド状端子 7 PGAパッケージ 8 ピン状端子 9 貫通穴 10 ランド 20 半田ボール 21、22 球面状凹部 23 鍔付き球面状ランド 24、25 円錐状凹部 26 鍔付き円錐状ランド

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半田ボールと、半田ボールの一部分が入
    る大きさの凹部を複数個裏面に形成したグリッドアレイ
    型半導体パッケージと、このグリッドアレイ型半導体パ
    ッケージの前記凹部に対応する位置に前記半田ボールの
    一部分が入る大きさの凹部を形成したプリント基板とを
    用いること、プリント基板とグリッドアレイ型半導体パ
    ッケージの対応する凹部に共通の半田ボールを入れてプ
    リント基板とグリッドアレイ型半導体パッケージの位置
    決めを行い、グリッドアレイ型半導体パッケージのグリ
    ッド部に配置されている端子とプリント基板のランドと
    の半田付けを行うことを特徴とするグリッドアレイ型半
    導体パッケージの実装方法。
  2. 【請求項2】 プリント基板の凹部に半田ボールを挿入
    し、次に、半田ボールにグリッドアレイ型半導体パッケ
    ージの凹部を被せて、プリント基板とグリッドアレイ型
    半導体パッケージの位置決めを行うことを特徴とする請
    求項1に記載のグリッドアレイ型半導体パッケージの実
    装方法。
  3. 【請求項3】 前記凹部の形状が球面状であることを特
    徴とする請求項1に記載のグリッドアレイ型半導体パッ
    ケージの実装方法。
  4. 【請求項4】 前記凹部の形状が底に向かうほど狭い円
    錐状であることを特徴とする請求項1に記載のグリッド
    アレイ型半導体パッケージの実装方法。
  5. 【請求項5】 前記凹部をグリッドアレイ型半導体パッ
    ケージのグリッド部及びプリント基板のランドの位置に
    形成したことを特徴とする請求項1に記載のグリッドア
    レイ型半導体パッケージの実装方法。
  6. 【請求項6】 前記凹部をグリッドアレイ型半導体パッ
    ケージのグリッド部及びプリント基板のランド以外の位
    置に形成したことを特徴とする請求項1に記載のグリッ
    ドアレイ型半導体パッケージの実装方法。
  7. 【請求項7】 前記半田ボールの他に任意のボールを用
    いることを特徴とする請求項6に記載のグリッドアレイ
    型半導体パッケージの実装方法。
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