JPH11248602A - 車両検査設備 - Google Patents

車両検査設備

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JPH11248602A
JPH11248602A JP10046087A JP4608798A JPH11248602A JP H11248602 A JPH11248602 A JP H11248602A JP 10046087 A JP10046087 A JP 10046087A JP 4608798 A JP4608798 A JP 4608798A JP H11248602 A JPH11248602 A JP H11248602A
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JP
Japan
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inspection
vehicle
wheel
movable body
rotation
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Application number
JP10046087A
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English (en)
Inventor
Nobuo Yasutake
信男 安武
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体を小型かつ軽量化でき、前後の車輪間距
離に対応した移動位置の固定を強固に行える車両検査設
備を提供する。 【解決手段】 車輪検査部20を、左右で分割した車輪
検査装置20A,20Bにより構成して、全体を小型か
つ軽量化した。車輪検査装置20A,20Bは、手動操
作部25を介して車長方向Aに各別に移動自在な可動体
23を有し、可動体23を各別に移動して、車輪間距離
に対応した移動位置に調整できる。移動ロック手段51
を作用させて、可動体23の移動位置をロックできる。
可動体23に、車輪を支持する一対の検査用回転体26
と、検査用回転体26の回転ロック手段40を設け、検
査用回転体26の回転を回転ロック手段40によりロッ
クすることで、車輪検査部20での車両の走行は、検査
用回転体26により車輪をスリップ回転させることなく
行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば車両のブ
レーキテストやスピードテストなどを行うのに使用され
る車両検査設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の設備としては、たとえ
ば、特開平5−209814号公報に見られるブレーキ
とスピードの試験装置が提供されている。この従来構成
では、それぞれ前後一対のローラにより車輪の支持を行
う前輪用の試験装置と後輪用の試験装置とが設けられ、
そして後輪用の試験装置は台車形式として、前輪用の試
験装置に対して接近離間動自在に構成されるとともに、
両試験装置間にはシリンダーからなる駆動手段が設けら
れている。
【0003】このような従来構成によると、前輪駆動車
両、後輪駆動車両、四輪駆動車両のいずれにも対処で
き、さらに前輪用の試験装置に対して後輪用の試験装置
を接近離間動させることで、前後の車輪間距離の異なる
種々の車種に対処できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
構成によると、後輪用の試験装置の台車構成物は、左右
の後輪に対応した一体構成物であることから大型かつ重
量大になり、またシリンダーからなる駆動手段は、大き
な駆動力(油圧力)が必要で構造の大型化を招くととも
に、油圧ポンプなどの周辺機器も必要となり、以て全体
が高価になる。さらに、たとえば速度試験中において、
後輪の回転力がローラを介して台車構成物に作用され
て、この台車構成物に弾き飛ばす力が作用され、シリン
ダーは伸縮方向が同方向であることから、このような作
用力に十分に対処できない。
【0005】そこで本発明のうち請求項1記載の発明
は、全体を小型かつ軽量化し得、しかも前後の車輪間距
離に対応した移動位置の固定を強固に行える車両検査設
備を提供することを目的としたものである。
【0006】また請求項2記載の発明は、車輪検査装置
部分の車両の走行(通過)を円滑に行える車両検査設備
を提供することを目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明のうちで請求項1記載の車両検査設備
は、左右一対の車輪が支持される車輪検査部は、左右で
分割された車輪検査装置により構成され、これら車輪検
査装置は、手動操作部を介して車長方向に各別に移動自
在な可動体を有し、これら可動体には、車輪を支持する
一対の検査用回転体と、検査用回転体の回転をロック自
在な回転ロック手段と、可動体の移動位置をロック自在
な移動ロック手段とが設けられていることを特徴とした
ものである。
【0008】したがって請求項1の発明によると、車輪
検査部は、左右で分割した車輪検査装置により、全体を
小型かつ軽量化して構成し得る。そして車輪検査装置の
各可動体は、手動操作部を介して車長方向に各別に移動
し得、以て前後の車輪間距離に対応した移動位置に調整
し得、さらに移動ロック手段を作用させることで、可動
体の移動位置をロックし得る。また検査用回転体の回転
を回転ロック手段によりロックすることで、車輪検査部
での車両の走行は、検査用回転体により車輪をスリップ
回転させることなく行える。
【0009】また本発明の請求項2記載の車両検査設備
は、上記した請求項1記載の構成において、可動体の両
検査用回転体間には渡し部材が設けられ、この渡し部材
は、両検査用回転体の上面部間レベルに合わされる渡し
作用レベルと、この渡し作用レベルに対して下方の非作
用レベルとの間で昇降自在に構成されるとともに、渡し
作用レベルでの渡し位置ロック手段が設けられているこ
とを特徴としたものである。
【0010】したがって請求項2の発明によると、渡し
部材を渡し作用レベルに上昇させたのち、渡し作用レベ
ルを渡し位置ロック手段によりロックすることで、車輪
検査部での車両の走行は、車輪を渡し部材上で転動させ
て行える。また車輪を渡し部材上に停止させた状態で、
この渡し部材を下降させることで、一対の検査用回転体
間で車輪を支持し得る。
【0011】そして本発明の請求項3記載の車両検査設
備は、上記した請求項1または2記載の構成において、
回転ロック手段と移動ロック手段と渡し位置ロック手段
とのうち、少なくとも一つの手段は手動操作部を有する
ことを特徴としたものである。
【0012】したがって請求項3の発明によると、回転
ロック手段と移動ロック手段と渡し位置ロック手段との
うち、少なくとも一つの手段は手動操作により作用させ
得る。
【0013】さらに本発明の請求項4記載の車両検査設
備は、上記した請求項1〜3のいずれかに記載の構成に
おいて、床側に凹所が形成され、可動体は、前記凹所内
に敷設されたレールに支持案内されて移動自在とし、可
動体の移動ロック手段はレールに作用すべく構成し、可
動体の移動跡で凹所の上面開放部を覆うカバー体が、可
動体の前後端から前後方に連設されていることを特徴と
したものである。
【0014】したがって請求項4の発明によると、車輪
検査装置の移動時、すなわち可動体の移動時に、前後の
カバー体が一体に移動して、可動体の移動跡で凹所の上
面開放部を常に覆うことになる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
図に基づいて説明する。図2、図3において、四側壁や
天井壁などの壁体1によって検査室2が形成され、そし
て壁体1には、検査室2への車両入口部3と車両出口部
4とが形成されている。なお被検査用の車両90は、左
右一対の前輪91や左右一対の後輪92を有する。
【0016】前記検査室2内で床5側には、車両入口部
3の近くに平板式のサイドスリップ試験部10が設けら
れ、このサイドスリップ試験部10に連続される状態
で、左右一対の後輪92が支持される後輪検査部(車輪
検査部)20と、左右一対の前輪91が支持される前輪
検査部(車輪検査部)15とが設けられ、さらにリフタ
11が設けられるとともに、車両出口部4の近くにヘッ
ドライト試験部12と下部高圧洗浄装置13とが設けら
れる。
【0017】前記後輪検査部20は、左右で分割された
車輪検査装置20A,20Bにより構成されている。こ
れら車輪検査装置20A,20Bは同様な構成であり、
以下においては、同一番号を付して片側のみの説明を行
う。
【0018】図1〜図6、図9において、前記車輪検査
装置20A,20Bは、手動操作部を介して車長方向に
各別に移動自在な可動体23を有する。ここで車長方向
は前輪検査部15に対して接近離間する方向であり、以
降においては前後方向Aと称す。床5側には凹所6が形
成され、この凹所6内には、左右方向Bで一対の移動用
レール21が前後方向Aに沿って敷設され、そして移動
用レール21間には、一本のロック用レール22が前後
方向Aに沿って敷設されている。
【0019】前記可動体23は台車形式であって、複数
の輪体24を介して移動用レール21に支持案内され
る。そして可動体23の外側面には、上方へ伸びたのち
外側へ伸びる逆L字状の手動操作部25が固定されてい
る。したがって可動体23は、手動操作部25を介して
押し引き力を作用させることで、前後方向Aに移動(走
行)し得る。
【0020】前記可動体23には、後輪92を支持する
一対の検査用回転体26が設けられる。これら検査用回
転体26は筒ローラ形式であって、可動体23側に支持
された左右方向軸27に軸受28を介して遊転自在に外
嵌されている。前記可動体23の内側部分には、回転検
出部であるロータリーエンコーダ29が設けられ、その
軸30と一方の検査用回転体26の内側端とが、タイミ
ングプーリやタイミングベルトからなる伝動装置31を
介して連動連結されている。なおロータリーエンコーダ
29は、ケーブルベア32の一端に接続されている。
【0021】前記可動体23には、両検査用回転体26
の端部間にサイドガイドロ−ラ35が設けられる。すな
わちサイドガイドロ−ラ35は、縦軸36を介して遊転
自在に配設され、その際に外側のサイドガイドロ−ラ3
5は高く(長く)形成されている。前記ロック用レール
22側には、横向きの係止プレート37がロック用レー
ル22の全長に亘って設けられる。そして可動体23の
下部の一箇所または複数箇所には、前記係止プレート3
7に横方向から係止された被係止体38が設けられてい
る。
【0022】図1、図6〜図8において、前記可動体2
3には、検査用回転体26の回転をロック自在な回転ロ
ック手段40が設けられる。すなわち、両検査用回転体
26の外側端にはラチェット形式のロックホイール41
が固定されている。これらロックホイール41に対向し
て爪形式のロックプレート42が、左右方向ピン43を
介して正逆回動自在に設けられ、以てロックプレート4
2は正逆回動によって、ロックホイール41に係脱自在
に構成される。両ロックプレート42からは上向きのレ
バー44が連設されている。これらレバー44のうち他
方のレバー44は上方へ長く形成されるとともに、その
上端にグリップ45が設けられて、手動操作部46に構
成されている。
【0023】他方のレバー44の中間と一方のレバー4
4の上端には、それぞれ回動連結具47が設けられてい
る。両レバー44間に配設されるロッド48は、他方の
レバー44の回動連結具47に連結されるとともに、一
方のレバー44の回動連結具47に圧縮ばね49を介し
て連動されている。そして他方のロックプレート42と
可動体23との間には、左右方向ピン43を切換えポイ
ントとした二姿勢維持形式の引張りばね50が設けられ
ている。以上の41〜50により、回転ロック手段40
の一例が構成される。
【0024】図1、図12、図13において、前記可動
体23には、この可動体23の移動位置をロック自在な
移動ロック手段51が設けられる。すなわち、可動体2
3の底面側には、前記ロック用レール22を中にして左
右方向Bで一対のガイド体52が設けられ、これらガイ
ド体52に支持案内されてロック用レール22の側面に
当接離間自在なロックプレート53が設けられる。両ロ
ックプレート53と可動体23との間には、それぞれ第
1中折れリンク機構54が左右方向Bに設けられ、そし
て第1中折れリンク機構54の中折れピン55と可動体
23との間には、それぞれ第2中折れリンク機構56が
前後方向Aに設けられている。
【0025】両第2中折れリンク機構56の中折れピン
57は共通の押し引き杆58に連結され、この押し引き
杆58の内側端部と可動体23との間には、引張りばね
59が介在されている。ここで図13の実線に示すよう
に、引張りばね59の弾性力によって押し引き杆58が
内側端部の方向へ移動されることで、第2中折れリンク
機構56と第1中折れリンク機構54とを介して両ロッ
クプレート53が相対向側へ移動され、以てロック用レ
ール22の側面に弾性的に当接されてロックすべく構成
されている。
【0026】前記可動体23の外側の位置には手動操作
部60が設けられる。この手動操作部60はレバー形式
であって、前記可動体23の外側寄りの位置に設けられ
た縦軸61に前後揺動自在に連結され、そして内端は、
前記押し引き杆58の外側端に縦ピン62などを介して
相対回動自在に連結されている。前記手動操作部60
は、図13の仮想線に示すように、ロック解除方向に回
動させたときに、移動用の前記手動操作部25に揃うよ
うに構成されている。なお手動操作部60のロック方向
の回動限は、可動体23側のストッパピン63に規制さ
れる。
【0027】以上の52〜63などにより、ロック用レ
ール22に作用して可動体23の移動位置をロック自在
な移動ロック手段51の一例が構成される。図1、図9
〜図11において、前記可動体23の両検査用回転体2
6間には渡し部材70が設けられ、この渡し部材70
は、両検査用回転体26の上面部間レベルに合わされる
渡し作用レベルと、この渡し作用レベルに対して下方の
非作用レベルとの間で昇降自在に構成されている。
【0028】すなわち、渡し部材70は四連リンク機構
71を介して可動体23側に設けられている。この可動
体23の底面側には左右方向軸72が回動自在に設けら
れ、この左右方向軸72の内端に連結されたリフトアー
ム73の遊端が、左右方向Bの連結ピン74を介して前
記渡し部材70に連結されている。また左右方向軸72
の外端には、レバー・グリツプ形式の手動操作部75の
下端が連結されている。
【0029】したがって、手動操作部75を介して左右
方向軸72を回動させ、リフトアーム73を揺動させる
ことで、四連リンク機構71により常に水平状に支持さ
れている渡し部材70を、図11の実線に示すように、
他方の検査用回転体26に接近されかつ両検査用回転体
26の上面部間レベルに合わされる渡し作用レベルと、
図11の仮想線に示すように、この渡し作用レベルに対
して下方でかつ可動体23に支持された非作用レベルと
の間で、昇降させ得る。
【0030】前記渡し部材70の渡し作用レベルの維持
を行う渡し位置ロック手段76が設けられる。すなわ
ち、移動用の前記手動操作部25には、左右方向ピン7
7を介してロックプレート78が上下揺動自在に設けら
れ、このロックプレート78の遊端で下面側には係止用
凹入部79が形成されている。そして手動操作部75に
は、渡し部材70を渡し作用レベルとすべく起立回動さ
せたとき、前記係止用凹入部79が上方から係合自在な
係止ピン80が設けられている。以上の77〜80など
により、渡し位置ロック手段76の一例が構成される。
【0031】図1〜図6、図14において、前記可動体
23の前後端からは、この可動体23の移動跡で前記凹
所6の上面開放部を覆うカバー体85が前後方に連設さ
れている。すなわち、前記凹所6に対して前後方向Aに
連なる状態で、床5側には浅い凹溝7が、左右方向Bに
複数条(三条)で形成されている。各凹溝7内には、支
持プレート86が敷設され、そして支持プレート86に
は、L字形材からなる浮き上がり防止レール87が、逆
向きでかつ左右一対に設けられている。
【0032】前記カバー体85は平板状であって、その
底面の複数箇所(三箇所)には、前記浮き上がり防止レ
ール87間に突入自在な条材88が設けられる。各条材
88の遊端には、左右に振分けてローラ89が設けら
れ、これらローラ89は支持プレート86に支持され、
そして浮き上がり防止レール87により浮き上がりが防
止されている。
【0033】図2、図3において、前記前輪検査部15
は定置式であるが、後輪検査部20と同様の機能を有す
る。すなわち、固定された本体16には、左右方向Bに
振分けた状態で、それぞれ前後方向Aにおいて一対の検
査用回転体17が設けられている。そして検査用回転体
17には、ロータリーエンコーダ(図示せず。)などが
装備されている。
【0034】以下に、上記した実施の形態において車両
検査作業を説明する。図2、図3において、車両入口部
3から検査室2へ入ってきた被検査用の車両90は、サ
イドスリップ試験部10においてサイドスリップの試験
が行われ、そして前輪検査部15と後輪検査部20にお
いて、前輪91と後輪92との少なくとも一方の車輪検
査(後述する。)が行われる。次いで車両90は、リフ
タ11により持ち上げられた状態で下方からの各種検査
が行われ、そしてヘッドライト試験部12においてヘッ
ドライトの試験が行われたのち、下部高圧洗浄装置13
によって下部高圧洗浄が行われる。
【0035】次に、前輪検査部15や後輪検査部20に
おける車輪検査を説明する。検査を行う前に、前輪91
と後輪92との車輪間距離に対応して後輪検査部20を
移動させる。その際に、後輪検査部20の両車輪検査装
置20A,20Bは各別に手動により移動させるもの
で、まず、いずれか一方の車輪検査装置20A,20B
を移動させる。
【0036】すなわち、前記手動操作部60を、図13
の仮想線に示すように、ロック解除方向に回動させ、移
動用の手動操作部25に揃わせる。この手動操作部60
の回動により、引張りばね59の弾性力に抗して押し引
き杆58を外側端部の方向へ移動させ、第2中折れリン
ク機構56を中折れさせるとともに第1中折れリンク機
構54を中折れさせ、以てロックプレート53をロック
用レール22の側面から離間させてロック解除となる。
【0037】次いで、両手動操作部60,25を把持し
た状態で押し引き力を作用させることによって、可動体
23を前後方向Aに移動し得る。その際に移動量は、床
5側に設けた目盛り8に可動体23側のポイント(図示
せず。)を合わせることで、所望通りとなる。
【0038】所定量の移動を行ったのち、手動操作部6
0の把持を開放させる。すると図13の実線に示すよう
に、引張りばね59の弾性力によって押し引き杆58を
内側端部の方向へ移動させ、第2中折れリンク機構56
と第1中折れリンク機構54とを伸び状に変位させて、
両ロックプレート53を相対向側へ移動させ、以てロッ
ク用レール22の側面に弾性的に当接させることにな
る。これにより可動体23を、その移動位置でロックし
得る。同様にして他方の車輪検査装置20B,20Aを
移動し得る。
【0039】このような車輪検査装置20B,20Aの
移動時、すなわち可動体23の前後方向Aへの移動時
に、前後のカバー体85が一体に移動し、以て可動体2
3の移動跡で凹所6の上面開放部を常に覆うことにな
る。その際にカバー体85の移動は、遊端に設けたロー
ラ89群が支持プレート86に支持案内されることで、
安定して円滑に行われる。
【0040】前述したように車輪検査装置20A,20
Bを移動させる前後において、回転ロック手段40によ
り検査用回転体26の回転をロックさせるとともに、渡
し部材70を渡し作用レベルとしてそのレベル維持を行
う。
【0041】すなわち、図6の仮想線に示すようなロッ
ク解除状態から、手動操作部46を前方へ押し移動さ
せ、ロッド48などを介して両レバー44を前方へ回動
させる。これにより図6の実線に示すように、ロックプ
レート42を左右方向ピン43の周りに前方へ回動さ
せ、その先端をロックホイール41に係合させ得、以て
検査用回転体26の回転をロックし得る。その際に、ロ
ックプレート42の回動によって引張りばね50は、左
右方向ピン43による切換えポイントに対して前方側へ
位置し、以てロックプレート42のロック姿勢を維持し
得る。
【0042】また図10や図11の仮想線に示すように
渡し部材70の非作用レベルにおいては、手動操作部7
5は前方へ倒され渡し部材70は下降されて可動体23
に支持されている。この状態で、手動操作部75を起立
させ、一体の左右方向軸72を回動させることで、リフ
トアーム73を介して渡し部材70を上昇させ得、その
際に渡し部材70を上昇は、四連リンク機構71を介し
て水平状で行える。そして手動操作部75を起立させて
いるときに、係止ピン80がカム面を利用してロックプ
レート78の下面側に入り込み、その後、係止ピン80
に対して係止用凹入部79が上方から係合される。
【0043】これにより図10や図11の実線に示すよ
うに、渡し部材70を両検査用回転体26の上面部間レ
ベルに合わした渡し作用レベルにし得、そして渡し部材
70を渡し作用レベルとして渡し位置ロック手段76に
よりレベル維持を行える。
【0044】なお、前輪検査部15の両検査用回転体1
7も同様にロックされ、渡し部材も同様に渡し作用レベ
ルとされる。以上のような操作を行ったのち、サイドス
リップ試験部10においてサイドスリップの試験を行っ
た車両90を両検査部15,20に乗り入れる。すなわ
ち、車両90の走行によって前輪91は、後輪検査部2
0において、他方のカバー体85、他方の検査用回転体
26、渡し部材70、一方の検査用回転体26、一方の
カバー体85へと転動し、そして前輪検査部15におい
て渡し部材により支持される。また後輪92は、後輪検
査部20において、他方のカバー体85、他方の検査用
回転体26へと転動し、そして図11の実線に示すよう
に、両検査用回転体26間で渡し部材70により支持さ
れる。
【0045】その際に車両90の走行は、検査用回転体
26がロックされていることで、検査用回転体26を前
輪91や後輪92をスリップ回転させることなく、円滑
に迅速にかつ確実に行える。さらに前輪91や後輪92
の転動は、渡し部材70上で行われることで、検査用回
転体26間に落ち込むことなく、円滑に迅速にかつ確実
に行える。
【0046】このようにして車両90を両検査部15,
20間に乗り入れたのち、回転ロック手段40による検
査用回転体26の回転ロックを解除させるとともに、渡
し部材70を非作用レベルとする。
【0047】すなわち、図6の実線に示すようなロック
状態から、手動操作部46を後方へ押し移動させ、ロッ
ド48などを介して両レバー44を後方へ回動させる。
これにより図6の仮想線に示すように、ロックプレート
42を左右方向ピン43の周りに後方へ回動させ、その
先端をロックホイール41から離脱させ得、以て検査用
回転体26の回転ロックを解除し得る。その際に、ロッ
クプレート42の回動によって引張りばね50は、左右
方向ピン43による切換えポイントに対して後方側へ位
置し、以てロックプレート42のロック解除姿勢を維持
し得る。
【0048】また図10や図11の実線に示すように、
渡し部材70が渡し作用レベルの状態から、まずロック
プレート78を上方へ回動させて、係止ピン80に対し
て係止用凹入部79を上方へ離脱させ、以て渡し位置ロ
ック手段76によるロックを解除させる。この状態で、
手動操作部75を前方へ倒し、一体の左右方向軸72を
回動させると、リフトアーム73を介して渡し部材70
を下降し得、その際に渡し部材70を下降は、四連リン
ク機構71を介して水平状で行える。このような渡し部
材70の下降によって、この渡し部材70で支持されて
いた後輪92は、両検査用回転体26間で支持される。
【0049】なお、前輪検査部15の両検査用回転体1
7も同様にロック解除され、渡し部材も同様に下降され
て前輪91は両検査用回転体17間で支持される。以上
のようにして車両90を両検査部15,20間に乗り入
れたのち、前輪91と後輪92のの少なくとも一方を駆
動回転させ、そしてロータリーエンコーダ29により回
転検出などを行うことで、所期のブレーキテストやスピ
ードテストなど車輪検査が行われる。
【0050】その際に、車両90が前輪駆動車両である
ときには、前輪検査部15により前輪91のブレーキテ
ストやスピードテストが行われる。また車両90が後輪
駆動車両であるときには、前輪検査部15により前輪9
1のブレーキテストが行われるとともに、後輪検査部2
0により後輪92のスピードテストが行われる。さらに
車両90が四輪駆動車両であるときには、前輪検査部1
5により前輪91のブレーキテストやスピードテストが
行われるとともに、後輪検査部20により後輪92のブ
レーキテストやスピードテストが行われ、その際に両検
査部15,20におけるブレーキテストは連動して行わ
れる。
【0051】上述したようにして所期の車輪検査を行っ
たのち、前述とは逆操作により、上昇させた渡し部材7
0によって後輪92(前輪91)を支持するとともに、
回転ロック手段40により検査用回転体26の回転をロ
ックさせることで、車両90を前述した乗り込み時と同
様にして、リフタ11側へ走行し得る。
【0052】上記した実施の形態では、分割形式の車輪
検査部として後輪検査部20が示されているが、これは
前輪検査部15が分割された形式であってもよく、ま
た、後輪検査部20ならびに前輪検査部15ともに分割
された形式であってもよい。
【0053】上記した実施の形態では、全てを手動操作
形式としているが、これは移動用手動操作を除いた各手
動操作は、全てまたは一部を駆動形式としてもよい。上
記した実施の形態では、移動用レール21とロック用レ
ール22とが敷設されているが、これは移動用レール2
1にロックプレート53を作用させることで、ロック用
レール22を省略した形式であってもよい。
【0054】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、車
輪検査部は、左右で分割した車輪検査装置により、全体
を小型かつ軽量化して構成できるとともに、安価に提供
できる。そして車輪検査装置の各可動体は、手動操作部
を介して車長方向に各別に移動できて、前後の車輪間距
離に対応した移動位置に調整でき、さらに移動ロック手
段を作用させることで、可動体の移動位置をロックでき
る。また検査用回転体の回転を回転ロック手段によりロ
ックすることで、車輪検査部での車両の走行は、検査用
回転体により車輪をスリップ回転させることなく、円滑
に迅速にかつ確実に行うことができる。
【0055】また上記した本発明の請求項2によると、
渡し部材を渡し作用レベルに上昇させたのち、渡し作用
レベルを渡し位置ロック手段によりロックすることで、
車輪検査部での車両の走行(通過)は、車輪を、渡し部
材上で転動させて、検査用回転体間に落ち込ませること
なく、円滑に迅速にかつ確実に行うことができる。また
車輪を渡し部材上に停止させた状態で、この渡し部材を
下降させることで、一対の検査用回転体間で車輪を支持
できる。
【0056】そして上記した本発明の請求項3による
と、回転ロック手段と移動ロック手段と渡し位置ロック
手段とのうち、少なくとも一つの手段は手動操作により
作用できて、全体の小型化、軽量化、安価化をより促進
できる。
【0057】さらに上記した本発明の請求項4による
と、車輪検査装置の移動時、すなわち可動体の移動時
に、前後のカバー体が一体に移動して、可動体の移動跡
で凹所の上面開放部を常に覆うことができ、以て車両の
通過は常に円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、車両検査設
備における車輪検査装置の一部切り欠き平面図である。
【図2】同車両検査設備の概略平面図である。
【図3】同車両検査設備における車両検査部の概略側面
図である。
【図4】同車両検査設備における車輪検査装置部分の側
面図である。
【図5】同車両検査設備における車輪検査装置部分の一
部切り欠き平面図である。
【図6】同車両検査設備における可動体部分の縦断側面
図である。
【図7】同車両検査設備における回転ロック手段部分の
一部切り欠き平面図である。
【図8】同車両検査設備における回転ロック手段部分の
一部切り欠き背面図である。
【図9】同車両検査設備における渡し部材の部分の一部
切り欠き背面図である。
【図10】同車両検査設備における渡し部材の部分の側
面図である。
【図11】同車両検査設備における渡し部材の部分の縦
断側面図である。
【図12】同車両検査設備における移動ロック手段部分
の一部切り欠き背面図である。
【図13】同車両検査設備における移動ロック手段部分
の底面図である。
【図14】同車両検査設備におけるカバー体部分の背面
図である。
【符号の説明】
2 検査室 3 車両入口部 4 車両出口部 5 床 6 凹所 7 凹溝 10 サイドスリップ試験部 11 リフタ 12 ヘッドライト試験部 13 下部高圧洗浄装置 15 前輪検査部(車輪検査部) 17 検査用回転体 20 後輪検査部(車輪検査部) 20A 車輪検査装置 20B 車輪検査装置 21 移動用レール 22 ロック用レール 23 可動体 25 手動操作部 26 検査用回転体 29 ロータリーエンコーダ(回転検出部) 40 回転ロック手段 41 ロックホイール 42 ロックプレート 46 手動操作部 50 引張りばね 51 移動ロック手段 53 ロックプレート 58 押し引き杆 60 手動操作部 70 渡し部材 71 四連リンク機構 75 手動操作部 76 渡し位置ロック手段 85 カバー体 90 車両 91 前輪 92 後輪 A 前後方向(車長方向) B 左右方向

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の車輪が支持される車輪検査部
    は、左右で分割された車輪検査装置により構成され、こ
    れら車輪検査装置は、手動操作部を介して車長方向に各
    別に移動自在な可動体を有し、これら可動体には、車輪
    を支持する一対の検査用回転体と、検査用回転体の回転
    をロック自在な回転ロック手段と、可動体の移動位置を
    ロック自在な移動ロック手段とが設けられていることを
    特徴とする車両検査設備。
  2. 【請求項2】 可動体の両検査用回転体間には渡し部材
    が設けられ、この渡し部材は、両検査用回転体の上面部
    間レベルに合わされる渡し作用レベルと、この渡し作用
    レベルに対して下方の非作用レベルとの間で昇降自在に
    構成されるとともに、渡し作用レベルでの渡し位置ロッ
    ク手段が設けられていることを特徴とする請求項1記載
    の車両検査設備。
  3. 【請求項3】 回転ロック手段と移動ロック手段と渡し
    位置ロック手段とのうち、少なくとも一つの手段は手動
    操作部を有することを特徴とする請求項1または2記載
    の車両検査設備。
  4. 【請求項4】 床側に凹所が形成され、可動体は、前記
    凹所内に敷設されたレールに支持案内されて移動自在と
    し、可動体の移動ロック手段はレールに作用すべく構成
    し、可動体の移動跡で凹所の上面開放部を覆うカバー体
    が、可動体の前後端から前後方に連設されていることを
    特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両検査設
    備。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10016366A1 (de) * 2000-04-04 2001-10-18 Schenck Pegasus Gmbh Verfahren zur Positionierung eines Fahrzeugs auf einem Fahrwerkmessstand zur Messung bzw. Messung und Einstellung der Geometrie der Radachsen von Rädern eines Fahrzeugs sowie Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens
DE20312874U1 (de) 2003-08-20 2003-10-09 MAHA Maschinenbau Haldenwang GmbH & Co. KG, 87490 Haldenwang Radplatte und Radplattensystem
JP2016057209A (ja) * 2014-09-10 2016-04-21 株式会社イヤサカ 車両検査装置

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