JPH11248247A - 給湯器 - Google Patents

給湯器

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JPH11248247A
JPH11248247A JP4652398A JP4652398A JPH11248247A JP H11248247 A JPH11248247 A JP H11248247A JP 4652398 A JP4652398 A JP 4652398A JP 4652398 A JP4652398 A JP 4652398A JP H11248247 A JPH11248247 A JP H11248247A
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徹哉 佐藤
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寿久 斉藤
Hisayasu Watanabe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通水の無い状態でバーナーを燃焼させて熱交換
器内の水を次回の出湯に備えて所定の保温温度範囲内に
保温する保温機能を適切なタイミングでオンオフするこ
とのできる給湯器を提供する。 【解決手段】保温制御手段51は、リモコンユニット6
0からの操作に基づく設定状態と各種センサー37、7
2、73、74の出力状態とが予め定めた組み合わせに
なったことを契機に保温動作を開始または停止する。こ
れにより操作による設定状態とセンサー検知状態のうち
いずれか一方のみに基づく場合に比べて、よりきめ細か
く保温機能のオンオフを制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通水の無い状態で
バーナーを燃焼させて熱交換器内の水を次回の出湯に備
えて所定の保温温度範囲内に保温する保温機能を備えた
給湯器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から使用されている給湯器には、開
栓当初からできるだけ設定温度に近い温度の湯を出湯す
るため、通水の無い状態で熱交換器内の湯を所定温度範
囲に保温する機能を備えたものがある。かかる給湯器で
は、通常、通水が停止したときから、5分間等の一定時
間が経過するまでの間、保温状態を維持するようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、前回の出湯から5分間等の一定時
間以上が経過してから出湯する場合には、既に保温状態
にないので、開栓当初、設定温度から大きく外れた冷た
い湯が出てしまう。たとえば、前回の出湯から長い時間
が経過した後に、浴室でシャワーを使い始めたときな
ど、当初、冷たい水が出て不快感を与えてしまうという
問題があった。
【0004】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、通水の無い状態でバ
ーナーを燃焼させて熱交換器内の水を次回の出湯に備え
て所定の保温温度範囲内に保温する保温機能を適切なタ
イミングでオンオフすることのできる給湯器を提供する
ことを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]通水の無い状態でバーナー(12)を燃焼させて
熱交換器(13)内の水を次回の出湯に備えて所定の保
温温度範囲内に保温する保温機能を備えた給湯器におい
て、前記保温機能を実施するための保温動作を制御する
保温制御手段(51)と、各種の操作を受け付けるため
の操作受付部(60)と、前記保温動作を開始すべきか
否かの判定の基礎になる所定の状態を検知するセンサー
(37、72、73、74)とを有し、前記保温制御手
段(51)は、前記操作受付部(60)からの設定状態
と前記センサー(37、72、73、74)の出力状態
とが予め定めた組み合わせになったことを契機に前記保
温動作を開始することを特徴とする給湯器。
【0006】[2]前記保温制御手段(51)は、前記
操作受付部(60)からの設定状態と前記センサー(3
7、72、73、74)の出力状態とが前記組み合わせ
になってから所定の期間が経過したとき前記保温動作を
開始することを特徴とする[1]記載の給湯器。
【0007】[3]前記保温制御手段(51)は、前記
操作受付部(60)からの設定状態と前記センサー(3
7、72、73、74)の出力状態とが前記組み合わせ
になってから所定の時間が経過したとき前記保温動作を
停止することを特徴とする[1]記載の給湯器。
【0008】[4]通水の無い状態でバーナー(12)
を燃焼させて熱交換器(13)内の水を次回の出湯に備
えて所定の保温温度範囲内に保温する保温機能を備えた
給湯器において、前記保温機能を実施するための保温動
作を制御する保温制御手段(51)と、各種の操作を受
け付けるための操作受付部(60)と、前記保温動作を
開始すべきか否かの判定の基礎になる所定の状態を検知
するセンサー(37、72、73、74)とを有し、前
記保温制御手段(51)は、前記操作受付部(60)か
らの設定状態と前記センサー(37、72、73、7
4)の出力状態とが予め定めた組み合わせになったこと
を契機に前記保温動作を停止することを特徴とする給湯
器。
【0009】[5]前記保温制御手段(51)は、前記
操作受付部(60)からの設定状態と前記センサー(3
7、72、73、74)の出力状態とが前記組み合わせ
になってから所定の時間が経過したとき前記保温動作を
停止することを特徴とする[4]記載の給湯器。
【0010】前記本発明は次のように作用する。通水の
無い状態でバーナー(12)を燃焼させて熱交換器(1
3)内の水を次回の出湯に備えて所定の保温温度範囲内
に保温する保温機能を実施するための保温動作を制御す
る保温制御手段(51)は、操作受付部(60)からの
設定状態とセンサー(37、72、73、74)の出力
状態とが予め定めた組み合わせになったことを契機に保
温動作を開始または停止する。
【0011】たとえば、ふろ自動運転のスイッチがオン
であって、浴室に配置した人感センサー(72)が当該
浴室内に人の居ることを検知したとき、保温機能をオン
にする。一方、ふろ自動運転のスイッチがオフの場合に
は、浴室に人が入ったことを検知しても、保温機能をオ
ンさせず、停止する。これにより、掃除のために浴室内
に人が入ったような場合に、保温機能が稼働してしまう
ことを防ぐことができ、真に必要とされるときだけ保温
機能がオンになり、省エネルギー化を図ることができ
る。
【0012】また、ふろ運転スイッチがオフであって
も、浴槽に人が入ったことを水位センサー(37)によ
って検知したとき、その後、洗い場でシャワー等が使用
される可能性のあることを考慮して保温機能をオンにす
る。
【0013】このように、操作受付部(60)からの設
定状態とセンサー(37、72、73、74)の検知状
態とが予め定めた組み合わせになったことを契機に保温
機能をオンまたはオフにすることで、操作による設定と
センサー(37、72、73、74)のいずれか一方の
みに基づく場合に比べて、よりきめ細かく保温機能のオ
ンオフを制御することができる。
【0014】保温制御手段(51)は、操作受付部(6
0)からの設定状態とセンサー(37、72、73、7
4)の出力状態とが予め定めた組み合わせになってから
所定の時間や期間が経過したとき保温動作を開始または
停止する。たとえば、通常、洗い場でシャワー等が使用
されるのは人が浴槽を出てから数十分の間なので、浴槽
から人が出たことを検知してから、所定時間後に保温機
能をオフにする。また浴室に人が居る状態で、浴槽に給
水を注いで湯温を2℃程度下げるためのうめるスイッチ
が押下されたときは、給水を注ぐ動作が終了した後(所
定の期間の経過後に相当する)に、保温機能をオンにす
る。
【0015】このように、操作に基づく設定状態とセン
サー(37、72、73、74)の出力状態が予め定め
た組み合わせになってから、所定時間や所定の期間の経
過後に保温機能をオン・オフすることで、制御の自由度
が広がり、最適なタイミングで保温動作の開始および停
止を制御することができる。
【0016】また保温制御手段(51)は、操作受付部
(60)からの設定状態とセンサー(37、72、7
3、74)の出力状態とが予め定めた組み合わせになっ
てから所定の時間が経過したとき、保温動作を停止する
ようにしてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。各図は本発明の一実施の形態を示
している。本発明にかかる給湯器10は、水栓あるいは
風呂の浴槽内へ給湯する機能と、浴槽内の湯を追い焚き
する機能とを備え、追い焚き経路と給湯経路の双方を1
つの熱交換器で加熱する、いわゆる1缶2水路型を成し
ている。図1に示すように、給湯器10は、燃焼室11
を備えており、当該燃焼室11の下部には、バーナー1
2が、燃焼室11の上部には、バーナー12からの熱を
給水等に伝える熱交換器13がそれぞれ配置されてい
る。
【0018】熱交換器13には、給湯用の水を流すため
の給湯用パイプ21と、追い焚き用に浴槽内の水を循環
させる追い焚き用循環パイプ31の双方が通っており、
熱交換器13はバーナー12からの熱をこれら双方のパ
イプ21、31内の流体へ伝えて加熱する機能を備えて
いる。
【0019】給湯用パイプ21のうち熱交換器13の入
側と接続された給水側流路21aと、熱交換器13の出
側から延びる出湯側流路21bとの間には、固定バイパ
ス路22および流量制御弁23の介挿されたバイパス路
24の2つのバイパス路が接続されている。熱交換器1
3で加熱された湯に、固定バイパス路22、バイパス路
24を通じて給水を混合するとともに、バイパス比を流
量制御弁23によって制御し得るようになっている。ま
た、給湯用パイプ21の出湯側流路21b側には、出湯
される総流量やバイパス比を制御するための流量制御弁
25が設けられている。
【0020】給湯用パイプ21の入口部および出口部の
近傍にはそれぞれ、通水の有無や通水量を検知するため
のフローセンサ26a、26bが設けられている。ま
た、給湯用パイプ21の入口部近傍には、給水の温度を
検知するための入水サーミスタ27が、給湯用パイプ2
1の出口部近傍には、出湯温度を検知するための出湯サ
ーミスタ28がそれぞれ取り付けられている。また熱交
換器13の出口部近傍の出湯側流路21bには熱交換器
13を出た直後の湯温を検知するための熱交サーミスタ
29が設けてある。
【0021】追い焚き用循環パイプ31は、浴槽40内
の水を熱交換器13まで戻す風呂戻パイプ部31aと、
熱交換器13で加熱後の湯を浴槽40へ送り出す風呂往
パイプ部31bとから構成されている。風呂戻パイプ部
31aの途中には循環ポンプ32と、風呂戻パイプ部3
1a内の通水の有無を検知する風呂流水スイッチ33が
設けられている。また、風呂流水スイッチ33の近傍に
は、浴槽40側から流入する湯の温度を検知するための
風呂温度サーミスタ34が取り付けてある。さらに、風
呂温度サーミスタ34の近傍には、浴槽40内の水位
(水圧)を検知するための水位センサー37が配置され
ている。
【0022】給湯用パイプ21の出湯側流路21bと、
風呂戻パイプ部31aとは、注湯電磁弁35を備えた注
湯パイプ36で接続されており、熱交換器13で加熱さ
れた給水を注湯パイプ36を介して浴槽40へ注湯する
ことができるようになっている。
【0023】給排気は、燃焼ファン14によって燃焼室
11の下方側から給気を送風することによって強制的に
行われ、排気は燃焼室11の上部から排出されるように
なっている。バーナー12近傍には、点火装置15が設
けてある。またバーナー12へ供給される燃焼ガスは、
ガス電磁弁16、元ガス電磁弁17、ガス切替弁18に
よってオンオフ制御される。さらにバーナー12へ供給
される燃焼ガスのガス量は、ガス比例弁19によって調
整される。
【0024】給湯器10は、出湯や風呂への湯張りなど
各種の動作を統括制御するための制御基盤50を有して
いる。制御基盤50は、保温制御部51と、通常燃焼制
御部52と、通信部53とを有している。このうち保温
制御部51は、通水の無い状態でバーナー12を点火し
て熱交換器13内の湯を所定温度範囲内に保温する保温
機能を果たすための動作(出湯用保温動作)を司る回路
部分である。通常燃焼制御部52は、通水に応じて出湯
する場合や風呂への注湯や追い焚きを行う際にバーナー
12の燃焼を制御する回路部分である。通信部53は、
電話回線71を通じて遠隔からの操作を受け付けるため
の回路部分であり、いわゆるテレコントロールを実現す
るものである。
【0025】制御基盤50は、より具体的には、各種制
御の中枢的機能を果たすCPU(中央処理装置)と、C
PUの実行するプログラムや各種の固定的データを記憶
するROMと、プログラムを実行する上で一時的に必要
になるデータを記憶するためのRAM等を主要部とする
回路により構成されている。
【0026】制御基盤50には、湯温の設定や、自動運
転のオンオフなど各種の操作を受け付けるための操作部
61や液晶ディスプレイから成る表示部62を備えたリ
モコンユニット60が接続されている。このほか、制御
基盤50には、浴室内に人が居るか否かを検知する人感
センサー72や、外気温を検知するための外気温センサ
ー73、さらに、夜間か昼間かを判別するための光セン
サー74等が接続されている。このほか、制御基盤50
には、入水サーミスタ27、水位センサー37、ガス比
例弁19、流量制御弁23等の各種の制御部品やセンサ
ー類が配線75を通じて接続されている。
【0027】図2は、リモコンユニット60を示してい
る。表示部62上には、設定温度の表示62aや、バー
ナー12が燃焼中であることを炎の絵柄によって示した
燃焼表示62b等の各種表示が行われる。このほか表示
部62には、異常が発生したときその内容を示したエラ
ーコード等が表示される。表示部62の下方には、操作
部61として各種の操作スイッチが配置されている。こ
のうち、上向き矢印の絵柄の付されたスイッチは、設定
温度を上げるためのアップスイッチ63aであり、下向
き矢印の絵柄の付されたスイッチは、設定温度を下げる
ためのダウンスイッチ63bである。
【0028】「優先」の文字の記された優先スイッチ6
4aは、メインリモコンとふろリモコンなど2以上のリ
モコンユニットを取り付けた場合に、出湯される湯温が
自ユニット側で設定した温度に従うように優先設定する
ためのスイッチである。優先スイッチ64aのすぐ上方
に配置された優先ランプ64bは、自ユニット側が優先
されていることを表示するためのランプである。
【0029】「運転」の文字の記された運転スイッチ6
5は、給湯器10を、出湯、浴槽40への湯張り、追い
焚き等の動作が可能な稼働状態と、これらを行わない非
稼働状態と切り替えるためのスイッチである。「自動」
の文字の記された自動スイッチ66は、風呂の自動運転
を行う際に押下するスイッチである。自動スイッチ66
が押下されると、給湯器10は、浴槽40内に設定温度
の湯が設定水位まで満たされるように、注湯や追い焚き
を行うようになっている。
【0030】「呼出」の文字の記された呼出スイッチ6
7は、浴室内等から台所に居る人に向けて、話をするた
めのスイッチである。すなわち、呼出スイッチ67を押
下すると、風呂リモコンに配置された図示しないマイク
ロフォンで拾った音を、台所等に設置されたメインリモ
コンに設けたこれまた図示しないスピーカーから流し、
浴室内の人から「タオルを持ってきてほしい」等のメッ
セージを台所等に居る人に伝えることができるようにな
っている。
【0031】「あつめ」の文字の記されたあつめスイッ
チ68aは、浴槽40内の湯温を追い焚きによって現在
よりも2℃上昇させるためのスイッチである。一方、
「うめる」の文字の記されたうめるスイッチ68bは、
浴槽40内の湯温を2℃ほど低下させる際に用いるスイ
ッチである。うめるスイッチ68bが押下されると、バ
ーナー12を点火させずに注湯電磁弁35が開かれ、加
熱されない給水が浴槽40内に注がれるようになってい
る。「快適」の文字の記された快適スイッチ69は、保
温機能をオンオフするための専用のスイッチである。
【0032】次に作用を説明する。保温機能がオンして
いる間、保温制御部51は、熱交換器13内の湯を所定
の保温温度範囲内に維持するように、バーナー12の燃
焼を制御する。ここでは、保温温度範囲の下限値よりも
熱交換器13内の湯温が低下したとき、バーナー12を
所定の最小燃焼量で2秒程燃焼させる。これにより、出
湯用保温動作が稼働している間(保温機能がオンの間)
は、2秒程度の短い燃焼が間欠的に行われることにな
る。また、保温温度範囲は、出湯の設定温度よりも、か
なり高めの温度に設定されており、流量制御弁23、2
5によって給水の混合量を調整することで設定温度まで
湯温を下げて出湯するようになっている。
【0033】給湯器10は、リモコンユニット60から
の設定状態と、水位センサー37、人感センサー72、
外気温センサー73、光センサー74など各種のセンサ
ーの検知結果とが、予め定めた組み合わせになったと
き、保温機能をオンにしたりオフするようになってい
る。なお、これとは別に、保温制御部51は、前回の出
湯が停止した後、5分間は、保温機能を自動的にオンに
し、熱交換器13内の湯を次回の出湯に備えて保温する
ようになっている。
【0034】図3は、リモコンユニット60の操作に基
づく設定状態と各種センサーの検知状態との組み合わせ
と、保温機能のオンオフ制御との対応関係の一例を示し
たものである。図3では横方向に操作による設定状態8
0aを、縦方向にセンサーの検知状態80bをそれぞれ
示してある。図中の○印は、保温機能をオフからオンに
することを、×印は、保温機能をオンからオフにするこ
とをそれぞれ示している。
【0035】各設定状態80aは、リモコンユニット6
0の有するそれぞれのスイッチがオンの場合とオフの場
合とに分けてある。またセンサーの検知状態80bは、
浴槽40への人の出入りと、浴室への人の出入りと、外
気温などの環境状態に分けてある。
【0036】環境肯定状態81は、外気温や明るさなど
の環境が、保温機能のオンを肯定する状態、すなわち、
外気温が一定温度以下である場合や、光センサー74に
よって夜であることが検知されている状態である。環境
否定状態82は、外気温や明るさなどの環境が、保温機
能のオンを否定する状態、すなわち、外気温が所定値よ
りも高い場合や光センサー74によって夜でないことが
検知されている状態である。
【0037】図3では、各スイッチによる設定状態がオ
ンのとき、保温機能をオンにし、設定状態がオフのとき
保温機能をオフにすることを基本としており、センサー
の検知状態に応じてその例外を設定してある。たとえ
ば、自動スイッチ66によってふろの自動運転がオン状
態83のとき、基本的には、保温機能をオン(○印)に
するが、浴室から人が居なくなった状態84のときは、
シャワー等の使用可能性がないと判断し、保温機能をオ
フにしている。運転スイッチ65がオン状態85のとき
やふろ側が優先スイッチ64aがオン状態86にあると
きも同様である。
【0038】ふろの自動運転がオフ状態87の場合は、
基本的には保温機能はオフにされる。しかしながら、浴
槽40内の湯温が一定以上ある場合には、ふろの自動運
転がオフであっても入浴されることがある。そこで、ふ
ろの自動運転がオフ状態87であっても、水位センサー
37によって人が浴槽40に入ったことを検知したとき
(状態88)は、その後、洗い場でシャワー等の使用の
可能性があるので、保温機能をオンにしている。
【0039】また保温機能のオンオフ専用に設けた快適
スイッチ69がオン状態91の場合には、使用者の意志
を優先させるべく、各種のセンサーの検知状態にかかわ
らず、保温機能をオンにしている。
【0040】一方、外気温等の環境状態が保温機能のオ
ンを肯定している環境肯定状態81にあるときは、各種
スイッチの操作に基づく設定状態の如何に係わらず、保
温機能をオンにしている。たとえば、運転スイッチ65
や自動スイッチ66がオフの状態であっても、外気温が
低い場合には凍結等の可能性があるので、これを防止す
べく保温機能をオンにしている。
【0041】また、操作による設定状態とセンサーの検
知状態とが所定の組み合わせになったとき、すぐに保温
機能をオンにするほか、所定の時間や所定の期間の経過
後にオンにする場合もある。たとえば、ふろの自動運転
がオフの状態87であって、浴槽40に人が入ったこと
に基づいて保温機能がオンになっている場合、この人が
浴槽40から出たときすぐに保温機能はオフにされず、
浴槽40から出た後、所定時間が経過してからオフにさ
れる。これは、浴槽40から出ても、その後しばらくの
間は、洗い場でシャワー等の使用される可能があること
に対応させたものである。
【0042】また、うめるスイッチ68bがオンにされ
ると、熱交換器13内の給湯経路を通じて加熱していな
い給水を浴槽40に注ぐので、当該動作が完了するまで
の間は、バーナー12を燃焼させることはできない。そ
こで、浴室内に人が居る等の状態下でうめるスイッチ6
8bがオンにされたときは、うめるための動作が完了す
るまで待ってから、保温機能をオンにしている。
【0043】当該うめるための動作が完了した時点で
は、熱交換器13の給湯経路側は低温の水で満たされた
状態になっている。そこで、保温機能をオンにした当初
は、バーナー12を最小燃焼量よりも大きい所定の火力
で燃焼させて保温温度範囲内に入るまで急速に湯温を上
昇させた後、通常の保温動作(最小燃焼量による2秒間
の燃焼を間欠的に繰り返すもの)に入るようになってい
る。
【0044】また図3に示したものは、保温機能をオフ
からオンに、またはオンからオフに変更する際の条件を
示したものであって、当該状態が継続されている間、保
温機能がオンまたはオフに維持されるものではない。保
温機能は、図3に示したように操作による設定状態とセ
ンサーの検知状態との組み合わせに応じてオフにされる
ほか、保温機能がオンになってから所定の時間が経過し
たときにオフにされる場合もある。
【0045】たとえば、あつめスイッチ68aが押下さ
れたときは、浴室に人の居る可能性が高いが、あつめス
イッチ68aを押下した人は、通常、その後、数十分の
うちに浴室から出るものである。そこで、あつめスイッ
チ68aの押下に基づいて保温機能をオンにしたような
場合には、その後、所定の時間が経過したときに、保温
機能を停止している。
【0046】なお、上述の保温機能のオン・オフを定め
る各種の組み合わせは、その全てを有効にする必要はな
く、保温機能のオンオフ制御に用いる組み合わせを適宜
選択し得るようになっている。たとえば、操作による設
定状態として、ふろ自動運転のみを、センサー状態とし
て浴室への出入りのみを選択することができる。また、
ふろ自動運転と、専用スイッチの操作など、2以上の設
定状態やセンサー状態を有効にするような選択も可能に
なっている。
【0047】以上説明した実施の形態では、保温機能の
オンオフ用に専用のスイッチを設けたが、アップスイッ
チ63aとダウンスイッチ63bとを同時に押下するな
ど通常の操作と異なる特殊な操作を、保温機能をオンオ
フするための専用の操作として設定してもよい。また、
特別な操作の1つとしてタイマー設定を設けてもよい。
すなわち、タイマー設定の操作に基づき、設定された時
刻の到来まで待つという準備動作を完了してから、保温
機能をオンにするようにしてもよい。この場合には、タ
イムアップした際に、所定のセンサーの検知状態をサー
チし、指定された組み合わせになっているとき、保温機
能をオンにすることになる。
【0048】また実施の形態では、保温機能をオンオフ
するための各種の操作および各種のセンサーを設けて、
それらの組み合わせの中から適宜のものを選択し有効に
し得るようにしたが、上述した全ての操作やセンサーを
備える必要はなく、1または2以上のいずれかの操作や
センサーのみを有するものであってもよい。また、図3
に示した組み合わせは一例であり、これに限るものでは
ない。
【0049】さらに、人感センサー72、水位センサー
37、外気温センサー73、光センサー74等を保温機
能をオンオフするためのセンサーとして用いたが、これ
以外のセンサーを用いるものであってもよい。また実施
の形態では、赤外線感知センサーを人感センサー72と
して用いたが、これに限らず、たとえば、浴室のドアに
設けたドアスイッチによって浴室への入退出を検知して
もよい。また浴室の照明スイッチ等に連動するスイッチ
を人感センサー72として用いてもよい。また実施の形
態では、リモコンユニット60から各種の操作を入力し
たが、リモコンユニット60からの直接の操作に代え
て、電話回線から遠隔操作するようにしてもよい。
【0050】なお、ふろ自動運転がオンになったような
場合には、その後、浴槽40への湯張りや追い焚きが行
われるので、このような動作が完了し、浴槽40内の湯
を保温する状態に入ったときに、ふろ自動運転のオンと
組み合わされているセンサーの状態をチェックするよう
にしてもよい。
【0051】このほか、実施の形態では、バーナー12
を最小燃焼量で2秒間燃焼させることを間欠的に行って
熱交換器13内の湯を保温するようにしたが、熱交換器
13内の湯を保温温度範囲に維持できれば、燃焼制御の
形態はこれに限るものではない。また、出湯動作の停止
後、保温機能を5分間、強制的にオンするようにした
が、その際のオン時間は5分に限るものではない。また
所定の操作によって、出湯停止後、5分間の保温動作を
有効とするか否かを選択できるようにしてもよいし、当
該5分間の保温機能を必ずしも備える必要はない。
【0052】さらに、実施の形態では、熱交換器13で
の保温温度を高めに設定し、バイパスミキシングによっ
て設定温度まで湯温を下げて出湯するようにしたが、バ
イパスミキシング無し、あるいはミキシング比が固定の
ものであってもよい。ただし、これらの場合には、ミキ
シング量によって出湯温度を任意に調整できないので、
設定温度に応じた的確な温度に熱交換器13の湯を保温
しなければならない。なお、給湯器は、実施の形態で示
したような1缶2水路型のものに限るものではない。
【0053】
【発明の効果】本発明にかかる給湯器によれば、通水の
無い状態でバーナーを燃焼させて熱交換器内の水を次回
の出湯に備えて所定の保温温度範囲内に保温する保温機
能を、操作受付部からの設定状態とセンサーの検知状態
とが予め定めた組み合わせになったことを契機にオンオ
フするようにしたので、操作による設定状態とセンサー
検知状態のうちいずれか一方のみに基づく場合に比べ
て、よりきめ細かく保温機能のオンオフを制御すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る給湯器を示す説明
図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る給湯器の有するリ
モコンユニットを示す正面図である。
【図3】操作に基づく設定状態と各種センサーの検知状
態との組み合わせと、保温機能のオンオフ制御との対応
関係の一例を示す説明図である。
【符号の説明】 10…給湯器 12…バーナー 13…熱交換器 21…給湯用パイプ 27…入水サーミスタ 28…出湯サーミスタ 29…熱交サーミスタ 31…追い焚き用循環パイプ 37…水位センサー 40…浴槽 50…制御基盤 51…保温制御部 52…通常燃焼制御部 53…通信部 60…リモコンユニット 61…操作部 62…表示部 63a…アップスイッチ 63b…ダウンスイッチ 64a…優先スイッチ 65…運転スイッチ 66…自動スイッチ 67…呼出スイッチ 68…あつめスイッチ 69…うめるスイッチ 71…電話回線 72…人感センサー 73…外気温センサー 74…光センサー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通水の無い状態でバーナーを燃焼させて熱
    交換器内の水を次回の出湯に備えて所定の保温温度範囲
    内に保温する保温機能を備えた給湯器において、 前記保温機能を実施するための保温動作を制御する保温
    制御手段と、各種の操作を受け付けるための操作受付部
    と、前記保温動作を開始すべきか否かの判定の基礎にな
    る所定の状態を検知するセンサーとを有し、 前記保温制御手段は、前記操作受付部からの設定状態と
    前記センサーの出力状態とが予め定めた組み合わせにな
    ったことを契機に前記保温動作を開始することを特徴と
    する給湯器。
  2. 【請求項2】前記保温制御手段は、前記操作受付部から
    の設定状態と前記センサーの出力状態とが前記組み合わ
    せになってから所定の期間が経過したとき前記保温動作
    を開始することを特徴とする請求項1記載の給湯器。
  3. 【請求項3】前記保温制御手段は、前記操作受付部から
    の設定状態と前記センサーの出力状態とが前記組み合わ
    せになってから所定の時間が経過したとき前記保温動作
    を停止することを特徴とする請求項1記載の給湯器。
  4. 【請求項4】通水の無い状態でバーナーを燃焼させて熱
    交換器内の水を次回の出湯に備えて所定の保温温度範囲
    内に保温する保温機能を備えた給湯器において、 前記保温機能を実施するための保温動作を制御する保温
    制御手段と、各種の操作を受け付けるための操作受付部
    と、前記保温動作を開始すべきか否かの判定の基礎にな
    る所定の状態を検知するセンサーとを有し、 前記保温制御手段は、前記操作受付部からの設定状態と
    前記センサーの出力状態とが予め定めた組み合わせにな
    ったことを契機に前記保温動作を停止することを特徴と
    する給湯器。
  5. 【請求項5】前記保温制御手段は、前記操作受付部から
    の設定状態と前記センサーの出力状態とが前記組み合わ
    せになってから所定の時間が経過したとき前記保温動作
    を停止することを特徴とする請求項4記載の給湯器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008224096A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Noritz Corp 風呂装置
JP2016053462A (ja) * 2014-09-04 2016-04-14 株式会社ガスター 給湯システム、給湯システムの制御方法及び給湯器

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