JPH11248024A - 自己保持型電磁弁 - Google Patents

自己保持型電磁弁

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Publication number
JPH11248024A
JPH11248024A JP6409698A JP6409698A JPH11248024A JP H11248024 A JPH11248024 A JP H11248024A JP 6409698 A JP6409698 A JP 6409698A JP 6409698 A JP6409698 A JP 6409698A JP H11248024 A JPH11248024 A JP H11248024A
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JP
Japan
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flange
movable core
locking member
core
valve
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Application number
JP6409698A
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English (en)
Inventor
Masao Takayama
昌男 高山
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Keihin Corp
Original Assignee
Keihin Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 経済性が秀れ、長期に渡って確実に流路を開
放保持できる自己保持型電磁弁を提供する。 【構成】 電磁装置S1の可動コア9の外側に、可動コ
ア9の長手軸心線X−Xに直交する線Y−Yに沿って突
出する鍔部12を設ける。弁本体1には、線Y−Yに沿
って移動自在に配置されるとともにスプリング16にて
可動コア9の中心方向に向けて弾性的に付勢され、鍔部
12の投影面内に臨む係止部材13を配置する。可動コ
ア9の下限位置において、係止部材13を鍔部12の上
面12Aに臨んで配置する。可動コア9の上動時におい
て、鍔部12によって係止部材13をスプリング16の
バネ力に抗して鍔部12の投影面外へと移動させる。可
動コア9の上限位置において、係止部材13をスプリン
グ16のバネ力にて再び原位置に復帰させ、鍔部12の
下面12Bを係止部材13に係止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルへの通電により
生起する磁力によって、可動コアを固定コア側へ吸引移
動し、可動コアに設けた弁部によって弁座を開放する電
磁弁に関し、そのうち、弁部を継続的に開放保持する自
己保持型電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、弁部を継続的に開放保持する電磁
弁は、電磁装置を構成するコイルに連続的に電流を流
し、コイルに生起する磁力によって可動コアを固定コア
に吸引保持するものが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来の電磁弁に
よると、コイルに向けて電流が連続的に供給されること
から経済性が悪く、又長期に渡る使用時において停電あ
るいはコイル等に断線の生じた際、弁部による流路の開
放保持ができない欠点がある。又、コイルに連続的に電
流が供給されることによると、コイルは発熱するもの
で、特に電磁弁の近傍の温度が上昇し、その使用に制限
が加わる。
【0004】本発明になる自己保持型電磁弁は、上記不
具合に鑑み成されたもので、経済性が秀れ、長期に渡っ
て確実に流路を開放保持することのできる自己保持型電
磁弁を提供することにある。
【0005】
【課題を解決する為の手段】本発明になる自己保持型電
磁弁は、前記課題を達成する為に、弁座にて1次側流路
と2次側流路とに区分される流路を備えた弁本体と、筒
状コイルへの通電によって生起する磁力により、プラン
ジャースプリングのバネ力に固して固定コアに吸引移動
されるとともにその先端に弁座を開閉する弁部を備えた
可動コアと、よりなる電磁弁において、前記可動コアの
外側に、可動コアの長手軸心線X−Xに直交する線Y−
Yに沿って突出する鍔部を設け、一方、前記弁本体に
は、線Y−Yに沿って移動自在に配置されるとともにス
プリングにて可動コアの中心方向に向けて弾性的に付勢
され、鍔部の投影面内に臨む係止部材を配置し、可動コ
アの下限位置において、係止部材を鍔部の上面に臨んで
配置し、可動コアの上動時において、鍔部によって係止
部材をスプリングのバネ力に抗して鍔部の投影面外へと
移動させ、可動コアの上限位置において、係止部材をス
プリングのバネ力にて再び原位置に復帰させ、鍔部の下
面を係止部材に係止させたことを第1の特徴とする。
【0006】又本発明は、前記第1の特徴に加え、前記
係止部材を、筒状のコイルと、筒状のコイル内に配置さ
れる固定コアと、固定コアに対向配置されるとともに第
2プランジャースプリングにて固定コアより離反される
よう付勢される第2可動コアと、よりなる第2電磁装置
の、第2可動コアとしたことを第2の特徴とする。
【0007】更に本発明は前記第2の特徴に加え、前記
係止部材に、係止部材を、鍔部の上面の一定位置に臨ん
で規制配置する第1規制部と、係止部材を、鍔部の投影
面外へと移動させる第2規制部と、係止部材が鍔部の投
影面外へと移動しうる第2規制部との間隙を備える、規
制部材を係合配置したことを第3の特徴とする。
【作用】
【0008】前記第1の特徴によると、コイルへ通電し
て可動コアが上動すると、係止部材は鍔部によって外側
方へ押圧され鍔部の投影面外へと移動され、更に可動コ
アが上限位置に達すると、係止部材はスプリングのバネ
力によって再び原位置に復帰して鍔部の下面が係止部材
に係止する。かかる状態でコイルへの電流が遮断される
と、可動コアの鍔部の下面が係止部材に当接し、可動コ
アの上限位置が保持され、もって弁部が弁座を開放保持
する。
【0009】前記第2の特徴によると、コイルへ通電し
て可動コアが上動すると、第2電磁装置の第2可動コア
よりなる、係止部材は鍔部によって外側方へ押圧され鍔
部の投影面外へと移動され、更に可動コアが上限位置に
達すると、第2可動コアよりなる、係止部材は第2プラ
ンジャースプリングのバネ力によって再び原位置に復帰
して鍔部の下面が係止部材に係止する。かかる状態でコ
イルへの電流が遮断されると、可動コアの鍔部の下面が
第2可動コアよりなる係止部材に当接し、可動コアの上
限位置が保持され、もって弁部が弁座を開放保持する。
そして、再び弁部にて弁座を閉塞する際には、第2電磁
装置のコイルに通電するもので、これによると第2可動
コアよりなる係止部材は外側方へ吸引され、鍔部の投影
面外へと移動される。而して鍔部の係止部材による係止
が解除され、弁部は弁座を閉塞する。
【0010】又、第3の特徴によると、再び弁部にて弁
座を閉塞する際において、第2電磁装置のコイルに向け
て電流を供給しえない状態となった際、規制部材の第2
規制部によって係止部材を鍔部の投影面外へと移動させ
ることができ、これによって弁部にて弁座を再び閉塞状
態とすることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明になる自己保持型電磁弁の一実
施例について図1、図2により説明する。図1は自己保
持型電磁弁の縦断面図。図2は鍔部と係止部材との位置
関係を示す簡略平面図。1は内部に流路2が穿設された
弁本体であり、該流路2は、弁座3によって1次側流路
2Aと2次側流路2Bとに区分される。S1は電磁装置
であり、以下よりなる。4は筒状ハウジングであり、そ
の上部開口には上側磁極円板5が配置され、下部開口
は、下側磁極円板6が配置され、前記構成によって形成
される空間内には筒状のコイル7が収納配置される。そ
して、コイル7内の上方には、上側磁極円板5に取着さ
れた固定コア8が配置されるとともに固定コア8に対向
して可動コア9が配置される。この可動コア9は、固定
コア8に対して接離するようその長手軸心線X−Xに沿
って移動自在に配置されるもので、固定コア8と可動コ
ア9との対向する間にはプランジャースプリング10が
縮設され、可動コア9を固定コア8より離反するよう付
勢する。又、可動コア9の下端近傍は流路2内へ進入す
るもので、その下端には弁座3を開閉する弁部11が配
置される。
【0012】ここで本発明にあっては、可動コア9の外
側に、可動コア9の長手軸心線Y−Yに直交する線Y−
Yに沿って外側方へ突出する鍔部12が設けられる。本
例にあって、この鍔部12は流路2内へ配置される。
【0013】一方、弁本体1には係止部材13が移動自
在に配置される。この係止部材13は、その先端に傾斜
面13Aを有し、後端にツマミ部13Bを有し、その中
間に係止鍔部13Cを備える。弁本体1には線Y−Yに
沿って係止部材ガイド孔14が穿設されるもので、この
係止部材ガイド孔14は、弁本体1の外側面1Aに係止
鍔部13Cの直径より大径なる大径孔14Aが開口し、
係止段部14Bを介して小径孔14Cが流路2内に向か
って開口する。そして、係止部材13の先端部分が前記
小径孔14C内に挿入され、係止鍔部13Cが大径孔1
4A内に挿入配置され、大径孔14Aの弁本体1の外側
面1Aへの開口が押圧板15によって閉塞される。尚、
16は係止鍔部13Cと押圧板15との間に縮設された
スプリングである。以上によると、係止部材13に何等
の外力を付与しない状態において、係止部材13はスプ
リング16によって押圧され係止鍔部13Cが係止段部
14Bに当接した状態に保持される。
【0014】又、可動コア9の鍔部12と係止部材13
との位置関係は以下をなす。すなわち、可動コア9がも
っとも下方位置にあって弁部11が弁座3を閉塞した可
動コア9の下限位置において、係止部材13の傾斜面1
3Aを含む先端13Dは鍔部12の上面12Aより上方
位置にあり、且つ鍔部12の投影面内に臨んで配置され
る。この投影面に臨むことは図2の斜線によって理解さ
れる。
【0015】又、可動コア9がもっとも上方位置にあっ
て弁部11が弁座3を開放した可動コア9の上限位置に
おいて、係止部材13の傾斜面13Aを含む先端13D
は鍔部12の下面12Bより下方位置にあり、且つ鍔部
12の投影面内に臨んで配置される。
【0016】次にその作用について説明する。電磁装置
S1のコイル7へ通電されない状態において、可動コア
9はプランジャースプリング10のバネ力によって下方
へ押圧され、弁部11は弁座3を閉塞保持する。このと
き、係止部材13の傾斜面13Aを含む先端13Dは、
鍔部12の上面12Aより上方位置にあって且つ鍔部1
2の投影面内に配置される。この状態は図1によく示さ
れる。
【0017】次いでコイル7へ通電されると、可動コア
9はコイル7によって生起する磁力により、プランジャ
ースプリング10のバネ力に抗して固定コア8に向けて
上方向へ吸引作動され、これによって弁部11が弁座3
を開放する。この可動コア9の上方向移動時における鍔
部12、係止部材13の動作についてみると、鍔部12
の上動の初期において、鍔部12の外周面がまず傾斜面
13Aに当接し、このとき鍔部12は、スプリング16
のバネ力に抗して係止部材13を図1において右方へ移
動させる。そして、鍔部12の上動の中期において、鍔
部12は連続的に係止部材13を右方へ移動させる。そ
して、鍔部12の上動が終期に達すると、鍔部12の下
面12Bは係止部材13より上方位置にあって、且つ係
止部材13の傾斜面13Aを含む先端13Dは再び鍔部
12の投影面内に配置される。これは、鍔部12が係止
部材13より上方位置にあって、係止部材13の先端1
3Dが鍔部12に当接されて規制を受けることがなくな
り、スプリング16によって係止鍔部13Cが係止段部
14Bに当接する迄再び係止部材13が左方向に移動す
るからである。この鍔部12を含む可動コア9の上限位
置は図1において点線で示される。以上の可動コア9の
上動時において、コイル7へは継続的に通電される。
【0018】そして、前述した可動コア9が上限位置に
達し、弁部11が弁座3を開放した状態を自己保持する
には、前記可動コア9の上限位置状態においてコイル7
への電流の供給を停止する。以上によると、コイル7に
よる磁力が消滅し、可動コア9を固定コア8に吸引する
吸引力がなくなったことにより可動コア9はプランジャ
ースプリング10のバネ力により下方へ押圧移動され
る。ここで本発明にあっては、前記コイル7への通電時
において、鍔部12の下面12Bが係止部材13より上
方位置にあり、且つその先端13Dが鍔部12の投影面
に配置されること、からかかる可動コア9の下方向移動
は、鍔部12の下面12Bが係止部材13の先端部の上
方に係止して停止されるもので、これによって弁部11
は弁座3を開放保持できる。一方、かかる弁開状態から
再び弁部11にて弁座3を閉塞する際には、係止部材1
3のツマミ部13Bを図において右方へ移動させ、係止
部材13の先端13Dを鍔部12の投影面外へと移動さ
せる。以上によると、鍔部12に対する係止部材13の
係止が解除されたので、可動コア9はプランジャースプ
リング10のバネ力によって即座に下方へ移動し、これ
によって弁部11が弁座3を閉塞する。
【0019】以上によれば、弁座を連続的に開放する際
にあっても電流を継続して流す必要がなく、経済性を大
きく向上できたものである。又、弁座の開放状態が機械
的に保持されるので、仮に電流の供給が断たれた状態に
あっても継続して開放状態を得られる。更に又、係止部
材の先端に傾斜面を形成したことによると、可動コアの
上方向への移動力が小なる場合であっても係止部材を外
側方へ確実に移動させることができる。
【0020】次に図3により係止部材を電磁装置を用い
て動作させた実施例について説明する。図1とは異なる
構成のみについて説明し、同一構成については同一符号
を使用する。本実施例の特徴的な事は、係止部材として
電磁装置の可動コアを用いたことである。すなわち、弁
本体1の外側方1A上に第2電磁装置S2が配置される
もので、第2電磁装置S2は前述した電磁装置S1と同
様の筒状のコイル7A、固定コア8A、第2可動コア9
A、第2プランジャースプリング10Aを有するもの
で、前記第2可動コア9Aが前記第1実施例の係止部材
13の役目をなす。係止部材13としての第2可動コア
9Aは、その先端に弁部を備える必要はなく、コイル7
Aへ電流が供給されない状態において、第2可動コア9
Aの先端7Dは第2プランジャースプリング10Aに押
圧され鍔部12の投影面内に配置される。一方、コイル
7Aへ通電されると、第2可動コア9Aは第2プランジ
ャースプリング10Aのバネ力に抗して固定コア8に吸
引されて右側方へ移動し、その先端7Dは鍔部12の投
影面外へと移動する。
【0021】次にその作用について説明する。電磁装置
S1のコイル7へ通電されない状態において、可動コア
9はプランジャースプリング10のバネ力によって下方
へ押圧され、弁部11は弁座3を閉塞保持する。このと
き、第2電磁装置S2のコイル7Aにも通電されないも
ので第2可動コア9A(係止部材13)の傾斜面を含む
先端7Dは、鍔部12の上面12Aより上方位置にあっ
て且つ鍔部12の投影面内に配置される。この状態は図
3によく示される。
【0022】次いでコイル7へ通電されると、可動コア
9はコイル7によって生起する磁力により、プランジャ
ースプリング10のバネ力に抗して固定コア8に向けて
上方向へ吸引作動され、これによって弁部11が弁座3
を開放する。一方、第2電磁装置S2のコイル7Aには
通電されない。この可動コア9の上方向移動時における
鍔部12、第2可動コア9A(係止部材13)の動作に
ついてみると、鍔部12の上動の初期において、鍔部1
2の外周面がまず第2可動コア9Aの傾斜面に当接し、
このとき鍔部12は、第2プランジャースプリング10
Aのバネ力に抗して第2可動コア9Aを図3において右
方へ移動させる。そして、鍔部12の上動の中期におい
て、鍔部12は連続的に第2可動コア9Aを右方へ移動
させる。そして、鍔部12の上動が終期に達すると、鍔
部12の下面12Bは第2可動コア9Aより上方位置に
あって、且つ第2可動コア9Aの傾斜面を含む先端7D
は再び鍔部12の投影面内に配置される。これは、鍔部
12が第2可動コア9Aより上方位置にあって、第2可
動コア9Aの先端7Dが鍔部12に当接されて規制を受
けることがなくなり、第2プランジャースプリング10
Aによって再び第2可動コア9Aが左方向に移動するか
らである。この鍔部12を含む第2可動コア9Aの上限
位置は図3において点線で示される。以上の可動コア9
の上動時において、コイル7へは継続的に通電される。
【0023】そして、前述した可動コア9が上限位置に
達し、弁部11が弁座3を開放した状態を自己保持する
には、前記可動コア9の上限位置状態においてコイル7
への電流の供給を停止する。以上によると、コイル7に
よる磁力が消滅し、可動コイル9を固定コア8に吸引す
る吸引力がなくなったことにより可動コア9はプランジ
ャースプリング10のバネ力により下方へ押圧移動され
る。ここで本発明にあっては、前記コイル7への通電時
において、鍔部12の下面12Bが第2可動コア9A
(係止部材13)より上方位置にあり、且つその先端7
Dが鍔部12の投影面に配置されること、からかかる可
動コア9の下方向移動は、鍔部12の下面12Bが第2
可動コア9Aの先端部の上方に係止して停止されるもの
で、これによって弁部11は弁座3を開放保持できる。
一方、かかる弁開状態から再び弁部11にて弁座3を閉
塞する際には、第2電磁装置S2のコイル7Aに電流を
流し、第2可動コア9Aを第2プランジャースプリング
10Aのバネ力に抗して第2可動コア9Aを図において
右方へ移動させ、可動コア9Aの先端7Dを鍔部12の
投影面外へと移動させる。以上によると、鍔部12に対
する第2可動コア9Aの係止が解除されたので、可動コ
ア9はプランジャースプリング10のバネ力によって即
座に下方へ移動し、これによって弁部11が弁座3を閉
塞する。
【0024】以上によれば、前記第1の実施例の効果に
加え、弁部の開放状態から再び弁部の閉塞状態を得るの
に、第2電磁装置S2のコイル7Aへ通電すればよいの
で、その操作を全て遠隔操作することが可能となったも
ので装置全体を自動運転する上で好ましいものである。
【0025】更に又、前記第2の実施例において、第2
可動コア9A(係止部材13)を機械的に操作する規制
部材20を第2可動コア9Aに係合配置するとよい。こ
の規制部材20について説明すると、規制部材20は第
1規制部20Aとしての欠円部と、第2規制部20Bと
しての半円部とよりなる欠円形状をなすもので、この規
制部材20は、第2可動コア9Aの先端7D側に設けた
規制溝9B内に配置される。そしてこの規制部材20の
第1規制部20Aは常時において、規制溝9Bの右側壁
9Cに当接して配置されるもので、第2プランジャース
プリング10Aにて左方へ押圧される第2可動コア9A
は右側壁9Cが第1規制部20Aに当接することによっ
て左方への移動が規制される。このとき第2規制部20
Bと左側壁9Dとの間には間隙Zが形成される。
【0026】ここで、可動コア9が上限位置に達し、弁
部11が弁座3を開放した状態から、再び弁部11にて
弁座3を閉塞する為に第2電磁装置のコイル7Aへ通電
した際、何等かの理由によってコイル7Aへ電流を供給
し得ない状態となった場合において、規制部材20を用
いることによって即座に弁座3を閉塞保持することがで
きる。すなわち、かかる状態において規制部材20を図
3の状態から180度回転させるものである。以上によ
ると、可動コア9Aの右側壁9Cは規制部材20の第2
規制部20Bによって右方向へ押圧されて移動するもの
で、これによって可動コア9Aの先端7Dを鍔部12の
投影面外へと移動させることができる。このとき、可動
コア9Aの第2規制部20Bと左側壁9D間には間隙Z
があることから可動コア9Aの右移動に何等の規制がな
い。
【0027】
【発明の効果】以上の如く、本発明になる自己保持型電
磁弁によると、可動コアの外側に、可動コアの長手軸心
線X−Xに直交する線Y−Yに沿って突出する鍔部を設
け、一方、前記弁本体には、線Y−Yに沿って移動自在
に配置されるとともにスプリングにて可動コアの中心方
向に向けて弾性的に付勢され、鍔部の投影面内に臨む係
止部材を配置し、可動コアの下限位置において、係止部
材を鍔部の上面に臨んで配置し、可動コアの上動時にお
いて、鍔部によって係止部材をスプリングのバネ力に抗
して鍔部の投影面外へと移動させ、可動コアの上限位置
において、係止部材をスプリングのバネ力にて再び原位
置に復帰させ、鍔部の下面を係止部材に係止させたの
で、電流の消費が少なく経済性の秀れた自己保持型電磁
弁を提供できるとともに開弁状態を電流を供給すること
なく保持できるので自己保持開放を安定して確実に維持
することができる。又、長時間に渡るコイルへの通電が
ないことはコイルの発熱を抑止でき、温度上昇の少ない
電磁弁を提供できる。
【0028】又、係止部材を第2電磁装置の第2可動コ
アとしたことによると、弁開状態から再び弁閉状態を得
る際において、第2電磁装置へ通電することによって行
なわれるので弁開、弁開保持、弁閉、状態を全て電気的
に行なうことができるので制御性の秀れた自己保持型電
磁弁を提供できる。
【0029】又、係止部材を、鍔部の上面の一定位置に
臨んで規制配置する第1規制部と、係止部材を、鍔部の
投影面外へと移動させる第2規制部と、係止部材が鍔部
の投影面外へと移動しうる第2規制部との間隙を備え
る、規制部材を係合配置したことによると、弁開状態に
おいて、仮に第2電磁装置に電流の供給が行なわれない
状態となったとしても規制部材を操作することによって
機械的に弁閉状態を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自己保持型電磁弁の第1実施例を示す
縦断面図。
【図2】図1の鍔部と係止部材との関係を示す要部平面
図。
【図3】本発明の自己保持型電磁弁の第2実施例を示す
縦断面図。
【符号の説明】
1 弁本体 9 可動コア 12 鍔部 12A 鍔部の上面 12B 鍔部の下面 13 係止部材 16 スプリング S1 第2電磁装置 20 規制部材 20A 第1規制部 20B 第2規制部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁座にて1次側流路と2次側流路とに区
    分される流路を備えた弁本体と、筒状コイルへの通電に
    よって生起する磁力により、プランジャースプリングの
    バネ力に固して固定コアに吸引移動されるとともにその
    先端に弁座を開閉する弁部を備えた可動コアと、よりな
    る電磁弁において、前記可動コア9の外側に、可動コア
    9の長手軸心線X−Xに直交する線Y−Yに沿って突出
    する鍔部12を設け、一方、前記弁本体1には、線Y−
    Yに沿って移動自在に配置されるとともにスプリング1
    6にて可動コア9の中心方向に向けて弾性的に付勢さ
    れ、鍔部12の投影面内に臨む係止部材13を配置し、
    可動コア9の下限位置において、係止部材13を鍔部1
    2の上面12Aに臨んで配置し、可動コア9の上動時に
    おいて、鍔部12によって係止部材13をスプリング1
    6のバネ力に抗して鍔部12の投影面外へと移動させ、
    可動コア9の上限位置において、係止部材13をスプリ
    ング16のバネ力にて再び原位置に復帰させ、鍔部12
    の下面12Bを係止部材13に係止させてなる自己保持
    型電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記係止部材を、筒状のコイル7Aと、
    筒状のコイル7A内に配置される固定コア8Aと、固定
    コア8Aに対向配置されるとともに第2プランジャース
    プリング10Aにて固定コア8Aより離反されるよう付
    勢される第2可動コア9Aと、よりなる第2電磁装置S
    2の、第2可動コア9Aとしたことを特徴とする請求項
    1記載の自己保持型電磁弁。
  3. 【請求項3】 前記係止部材に、係止部材13を、鍔部
    12の上面12Aの一定位置に臨んで規制配置する第1
    規制部20Aと、係止部材13を、鍔部12の投影面外
    へと移動させる第2規制部20Bと、係止部材13が鍔
    部12の投影面外へと移動しうる第2規制部20Bとの
    間隙Zを備える、規制部材20を係合配置したことを特
    徴とする請求項2記載の自己保持型電磁弁。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105003717A (zh) * 2015-07-21 2015-10-28 张志通 一种机电用电磁阀
WO2021087677A1 (zh) * 2019-11-04 2021-05-14 深圳市大疆创新科技有限公司 电磁阀、机载喷洒系统及农业植保机
WO2021087772A1 (zh) * 2019-11-05 2021-05-14 深圳市大疆创新科技有限公司 电磁阀组件及可移动平台

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