JP2534868Y2 - 小型電磁弁 - Google Patents

小型電磁弁

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JP2534868Y2
JP2534868Y2 JP1990103622U JP10362290U JP2534868Y2 JP 2534868 Y2 JP2534868 Y2 JP 2534868Y2 JP 1990103622 U JP1990103622 U JP 1990103622U JP 10362290 U JP10362290 U JP 10362290U JP 2534868 Y2 JP2534868 Y2 JP 2534868Y2
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JP
Japan
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valve
plunger
spring receiver
solenoid
valve body
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JP1990103622U
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久司 古牧
勇一 斎藤
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Saginomiya Seisakusho Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば小型冷蔵庫などにおいて電源停止時
に流路の開放を必要とする冷媒回路などに用いられる通
電時閉型の電磁弁に関する。
〔従来の技術〕
一般の電磁弁はソレノイドコイルに通電することによ
り弁を開放するよう構成されているのが普通である。し
かし、例えば冷凍用装置などにおいて、休止または停電
などの運転停止時に流路が開放される必要がある冷媒回
路などにおいては、使用時に閉止される電磁弁が望まれ
る場合がある。
このような場合に使用される通電時閉型の電磁弁とし
ては、たとえば第4図に示すような構造の電磁弁があ
る。この弁においては、非作動時には弁体aはプランジ
ャbとともに弁開ばねcと弁閉ばねdとに付勢されて、
その釣合い位置にあって弁座eから浮き上がった状態に
あり、また作動時にはプランジャbがプランジャチュー
ブの外側にそって設けられた導磁体fに吸引され、弁開
ばねcを圧縮することにより弁体aが弁座eに着座する
ように構成されている。
〔考案が解決しようとする課題〕
このような構造を有する従来の通電時閉型の電磁弁
は、通常の作動の際には特に問題はないが、弁本体の大
きさに比べて電磁アクチュエータが大きいから、小型化
をしようとするとソレノイドコイルの小型化並びに電源
部の小型化がまず必要となる。特に、電源部を直流電源
や容量の大きな平滑コンデンサを備えた全波整流器など
から例えば構造が簡単で平滑化の不充分な半波整流器な
どに転換すると、プランジャが振動を起こし易くなると
いう問題があり、またそのために、ソレノイドコイルへ
供給する電力を高めないと弁閉状態を維持することが困
難となるなどの不利があった。
そこで本考案は、低消費電力で弁閉状態を維持するこ
とができ、簡単で経済的な整流器を電源として用いても
振動を起こすことがなく、安定な作動をする小型の電磁
弁を提供することを目的としたものである。
〔課題を解決するための手段〕
前述のような本考案の目的は、磁性筒状プランジャの
弁座側端部に弁体の突出長さを制限する係止部を内設
し、弁閉ばねにより付勢された弁体をプランジャ内に摺
動可能に挿入し、弁体の突出部が貫通する磁性筒状弁開
ばね受けをプランジャチューブ内に摺動可能に設け、弁
開ばね受けとプランジャとの間にプランジャを付勢する
弁開ばねを設けてプランジャと弁体を係止させると共に
該係止体に釣合位置をとらせ、プランジャチューブ外の
プランジャと弁開ばね受けとを夫々囲む位置にソレノイ
ドの両磁極体を隔離して設け、非作動弁開時のプランジ
ャと弁開ばね受けとの対向面間距離を弁体と弁座との間
隔より大としたことを特徴とする通電閉型の小型電磁弁
によって達成することができる。
〔作用〕
かかる構成を有する本考案の小型電磁弁は、電磁アク
チュエータに通電されたときにプランジャと弁開ばね受
けが吸着するによって弁開ばねを圧縮し、プランジャと
弁開ばね受けとが一体となった状態で弁閉ばねにより押
圧される結果、プランジャに係止された弁体が弁座を閉
止するに到る。
この際プランジャと弁開ばね受けとは完全に吸着する
から、吸着状態を維持するための電流は平滑不充分な脈
流であっても更に小電力でもよく、弁座への弁体の着座
は弁閉ばねの付勢力のみによって行なわれることとなる
ので、小型で簡単な整流器を電源として用いても振動な
どを発生することがない。
〔実施例〕 本考案の小型電磁弁の例を第1図及び第2図によって
説明する。
図において、1は弁本体であり、1aは弁座である。弁
本体1の上部に取り付けられたプランジャチューブ2の
中には、弁体3を係止保持したプランジャ4が弁閉ばね
5と弁開ばね6とによって上下双方向から付勢され釣り
合って設けられている。さらに、この弁開ばね6の下端
は弁開ばね受け7の段部7aによって支えられており、弁
開ばね受け7自体もプランジャチューブ2の中で摺動可
能となっている。従って非通電時には弁開ばね受け7と
プランジャ4とは弁開ばね6によって隔離された状態に
あり、弁開ばね受け7は弁本体1の段部1bに当接して支
えられた状態にある。
またプランジャチューブ2の外側にはソレノイドコイ
ル8が取り付けられており、プランジャチューブ2の外
側でソレノイドコイル8の内側にはそれぞれヨーク9の
上端と下端とからプランジャ4を囲む位置と弁開ばね受
け7を囲む位置まで、それぞれ磁極体10aと磁極体10bと
が設けてある。これらの両磁極体10aと10bとは端部が隔
離しており、その間隔Xは弁開ばね受け7とプランジャ
4との対向面の間隔Yとほぼ同じとなるようにしてあ
る。ここで11はスペーサである。
更に、弁開ばね受け7とプランジャ4との対向面の間
隔Yは、弁座1aと弁体3との間隔Z、すなわちプランジ
ャの釣合い位置から弁閉位置までの移動距離より大であ
るように構成されている。なお、12はプランジャチュー
ブ2の上端を封止する栓であり、弁閉ばね5に対するば
ね受けとして機能している。
このように構成された本考案の小型電磁弁の作動状態
を第2図に示すが、その(a)は非通電時すなわち弁開
状態を、また(b)は通電時すなわち弁閉状態を表して
いる。この弁閉時においては、ソレノイドの吸引力によ
って弁開ばね受け7とプランジャ4とが吸着して弁開ば
ね6が圧縮されるから、プランジャ4には弁開ばね6の
付勢力は働かなくなり、弁閉ばね5の付勢力のみによっ
て弁体3が下向きに押されると共にプランジャ4が移動
し、弁体3が弁座1aに着座する。このときプランジャ4
の移動距離(=Z)は弁開ばね受け7とプランジャ4と
の間隔Yより小さいから、弁開ばね受け7は弁本体の段
部1bからY−Zに相当する距離だけ離れてプランジャ4
に吸着している。そして、弁開ばね受け7とプランジャ
4との吸着面の位置はスペーサ11に対応するXの範囲か
ら外れることがなく、磁気回路も殆ど同一状態となるか
ら、これら相互の吸着力は殆ど変化しない。
従って弁開ばね受け7とプランジャ4とが吸着した後
は、ソレノイドの励磁電力を初期吸引時の2分の1程度
までに低下させても吸着状態を維持することができ、ま
たソレノイドの励磁電流が平滑化されていない脈流であ
っても、振動は発生しない。そして弁座1aに対する弁体
3の着座は弁閉ばね5の付勢力のみによることとなっ
て、ソレノイドの吸引力とは無関係となるから、極めて
安定した作動が実現できる。
また本考案の電磁弁においては、弁座1aに対して弁体
3が着座した後の圧着力は弁閉ばね5の付勢力と弁座1a
の前後の流体差圧とによって決まるが、第3図に示すよ
うに、栓12の軸線にそって進退可能に螺合された弁閉ば
ね受け13を設けて弁閉ばね5を支承するように構成する
ことができる。ここで13aは気密を維持するためのOリ
ングである。
この場合、弁閉ばね受け13を回動することによって弁
閉ばね5の支承位置を変化させ、弁体3に対する付勢力
を調節することができるが、この調節によって弁開ばね
受け7とプランジャ4との間隔Yが変化しても、弁体及
びプランジャの釣合い位置から弁閉位置までの移動距離
も同じ長さだけ変化するから、Y>Zの関係は全く変わ
らない。従ってソレノイドの励磁電力を増減することが
可能となるが、弁の作動状態に関しては何等の変化も起
こらない。
〔考案の効果〕
本考案の小型電磁弁は、ソレノイド及び整流器の小型
化と簡素化とを図ったうえ、消費電力の低減と低振動化
とを達成したもので、家庭用冷蔵庫などの省エネルギー
化と低騒音化とを実現するのに有効である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の小型電磁弁の例の断面図であり、 第2図は同じくその作動状態の説明図で、(a)は非通
電時の状態、(b)は通電時の状態をそれぞれ示す。 第3図は本考案の小型電磁弁の別の実施例の部分断面図
である。 第4図は従来構造の通電時閉型の電磁弁の断面図であ
る。 1……弁本体、1a……弁座、2……プランジャチュー
ブ、3……弁体、4……プランジャ、5……弁閉ばね、
6……弁開ばね、7……弁開ばね受け、8……ソレノイ
ドコイル、9……ヨーク、10a,10b……磁極体、11……
スペーサ、12……栓、13……弁閉ばね受け、a……弁
体、b……プランジャ、c……弁開ばね、d……弁閉ば
ね、e……弁座、f……導磁体、X……磁極体10aと10b
との間隔、Y……弁開ばね受け7とプランジャ4との間
隔、Z……弁体の釣合い位置から弁閉位置までの移動可
能距離。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−266377(JP,A) 特開 昭57−1878(JP,A) 実開 昭63−184275(JP,U) 実開 平2−36679(JP,U) 実開 平2−96706(JP,U) 実公 平2−4290(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁性筒状プランジャの弁座側端部に弁体の
    突出長さを制限する係止部を内設し、弁閉ばねにより付
    勢された弁体をプランジャ内に摺動可能に挿入し、弁体
    の突出部が貫通する磁性筒状弁開ばね受けをプランジャ
    チューブ内に摺動可能に設け、弁開ばね受けとプランジ
    ャとの間にプランジャを付勢する弁開ばねを設けてプラ
    ンジャと弁体を係止させると共に該係止体に釣合位置を
    とらせ、プランジャチューブ外のプランジャと弁開ばね
    受けとを夫々囲む位置にソレノイドの両磁極体を隔離し
    て設け、非作動弁開時のプランジャと弁開ばね受けとの
    対向面間距離を弁体と弁座との間隔より大としたことを
    特徴とする通電時閉型の小型電磁弁。
  2. 【請求項2】位置調整手段を備えた弁閉ばね受けを有す
    る、請求項(1)記載の小型電磁弁。
JP1990103622U 1990-10-03 1990-10-03 小型電磁弁 Expired - Lifetime JP2534868Y2 (ja)

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