JP2002098386A - 流体制御弁および空気調和機の制御装置並びに空気調和機 - Google Patents

流体制御弁および空気調和機の制御装置並びに空気調和機

Info

Publication number
JP2002098386A
JP2002098386A JP2001015737A JP2001015737A JP2002098386A JP 2002098386 A JP2002098386 A JP 2002098386A JP 2001015737 A JP2001015737 A JP 2001015737A JP 2001015737 A JP2001015737 A JP 2001015737A JP 2002098386 A JP2002098386 A JP 2002098386A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
heat exchanger
air conditioner
valve body
seated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001015737A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kitano
信一 北野
Okiyoshi Fujisaki
興至 藤崎
Isao Nomiyama
勲 野見山
Shigetoshi Nakajima
重利 中島
Tamon Itani
多聞 猪谷
Seiichi Nakahara
誠一 中原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2001015737A priority Critical patent/JP2002098386A/ja
Publication of JP2002098386A publication Critical patent/JP2002098386A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)
  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気調和機において除湿運転を行う際に、省
エネ性に優れ、使い勝手をよくし、信頼性を高める。 【解決手段】 室内熱交換器9Aの第2絞り装置9A3
において、絞り部で隔てられる弁室と弁ポートの差圧に
より、弁体の着座を保持できるようにする。第2絞り装
置9A3を駆動する第2絞り装置駆動源11(電磁コイ
ル)に定格電力を通電して、弁体を弁座に着座させて弁
室と弁ポートとの間に絞り部を構成し、除湿運転を開始
する。第2絞り装置駆動源11(電磁コイル)の通電後
(着座後)、所定時間後、第2絞り装置駆動源11(電
磁コイル)への通電を遮断する。または、定格電力より
小さな電力で通電(間欠通電)する。除湿運転から暖房
運転あるいは冷房運転への切換時時には、圧縮機4を停
止しないで、流路切換弁100を制御し、室内熱交換器
9Aの第2絞り装置9A3における低圧側と高圧側の差
圧を無くして、第2絞り装置9A3を「弁開」とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の室内
熱交換器を構成する第1熱交換器と第2熱交換器との間
に設けられ除湿運転時の冷媒の流量を制御する流体制御
弁および該流体制御弁を制御する空気調和機の制御装
置、並びに該流体制御弁を用いた空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】(背景技術−1)従来、空気調和機で除
湿運転が行われており、例えば、本出願人は、特願平1
1−183419号で、空気調和機において「ドライ
(除湿)運転」を行うために用いられる「絞り装置」を
提案している。この特願平11−183419号によれ
ば、「絞り装置」としての流体制御弁は、電磁コイルに
通電し、バネの力に抗する電磁力により弁を閉じる。一
旦、弁が閉じると、バネの力に抗する差圧の力で閉じた
ままであるので、電磁コイルを非通電できる。圧縮機が
停止して差圧の力がなくなれば、バネの力で弁は開く、
というように構成されている。
【0003】(背景技術−2)また、空気調和機で除湿
運転を行うものとして特開平11−51514号公報に
開示されたものがある。この特開平11−51514号
公報のものは、除湿絞り装置6の「浮遊物詰まり除去動
作を行う」目的で発明され、同公報の図25に開示され
ているように、圧縮機停止(84)→ΔS1後除湿弁全
開(85)→ΔS2後圧縮機運転(86)→ΔS3後除
湿弁全開(87)という工程により除湿絞り装置6の開
閉動作を行うように構成されている。
【0004】また、従来の除湿運転の制御に関して、特
開平8−105672号公報、特開平9−42747号
公報、特開2000−81239号公報に開示されたも
のがある。
【0005】(従来技術−1)特開平8−105672
号公報のものは、室内熱交換器を構成する第1熱交換器
と第2熱交換器との間に除湿絞り装置を設け、冷房運転
や暖房運転のときは、除湿絞り装置を開放状態として、
第1熱交換器と第2熱交換器を室内熱交換器として機能
させる。一方、除湿運転時は、除湿絞り装置で冷媒の流
量を制御することにより、第1熱交換器と第2熱交換器
のうち上流側(高圧側)を凝縮器、下流側(低圧側)を
蒸発器として機能させ、冷却作用を加熱作用で相殺し
て、除湿運転を行うものである。
【0006】(従来技術−2)特開平9−42747号
公報のものは、室内熱交換器を構成する第1熱交換器と
第2熱交換器との間に、電磁弁と膨張手段とを並列に設
け、冷房運転や暖房運転のときは、電磁弁を開放状態と
して、第1熱交換器と第2熱交換器を室内熱交換器とし
て機能させる。一方、除湿運転時は、電磁弁を閉状態と
し、膨張手段により冷媒の流量を制御し、上流側(高圧
側)を凝縮器、下流側(低圧側)を蒸発器として機能さ
せて除湿運転を行うものである。
【0007】(従来技術−3)特開2000−8123
9号公報によれば、同公報の図4及び図5に開示されて
いる如く、弱暖房運転←→除湿運転を切り換えるに、圧
縮機を停止している。すなわち、弱暖房運転(S5)→
四方弁暖房側(S11)→圧縮機停止(S15)→弱暖
房運転(S6)、あるいは、除湿運転(S6)→四方弁
冷房側(S31)→圧縮機停止(S35)→弱暖房運転
(S5)という工程により除湿制御するように、構成さ
れている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した特開平8−1
05672号公報(従来技術−1)のものでは、除湿絞
り装置の電磁コイルに通電することにより、除湿運転時
の流量の制御を行い、また、除湿運転以外のときは、電
磁コイルに常時通電して除湿絞り装置を開放するような
構造になっているので、電磁コイルに長時間通電する必
要がある。
【0009】また、特開平9−42747号公報(従来
技術−2)のものでは、電磁弁用の管路と膨張手段用の
管路とを用いるので配管部材を余分に必要とする。した
がって、これらの従来のものでは、省エネルギーの面か
ら、また、地球環境にとって好ましくないという問題が
ある。
【0010】また、特開2000−81239号公報
(従来技術−3)のものでは、「暖房運転モード」と
「除湿(ドライ)運転モード」とを切換制御するに、圧
縮機の始動/停止を頻繁に繰り返している。このこと
は、圧縮機の機械的磨耗を促進し寿命を著しく縮めるの
で、地球資源の面から好ましくないこと、経済的に割高
になること、また、圧縮機を停止するのでエネルギー損
失が大きいという、問題点があった。
【0011】本発明は上記の事情に鑑みなされたもの
で、消費電力を低減するとともに、余分な配管等も必要
とせず、省エネ、省資源に優れた、流体制御弁と空気調
和機の制御装置と空気調和機とを提供することを課題と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の流体
制御弁は、空気調和機の室内熱交換器を構成する第1熱
交換器と第2熱交換器との間に設けられ、前記第1熱交
換器に連通する弁室内に設けた弁体を、前記弁室と前記
第2熱交換器との間に介在された弁ポートの弁座に着座
/離間し、該弁体が着座状態のとき、前記弁体と前記弁
座とで形成された絞り部を介して前記弁室内から前記弁
ポートへ冷媒を流出させて前記空気調和機で除湿運転を
可能にする流体制御弁であって、通電により前記弁体を
前記弁座に着座させる電磁コイルと、前記弁体を前記弁
座から離間するように該弁体を付勢する弁体付勢手段と
を備え、前記弁体付勢手段は、前記電磁コイルが非通電
状態で、かつ前記弁室内と前記弁ポート内との差圧が所
定値以上のときに、前記弁体を前記弁座から離間しない
ように設定されていることを特徴とする。
【0013】本発明の請求項2の空気調和機の制御装置
は、空気調和機の室内熱交換器を構成する第1熱交換器
と第2熱交換器との間に設けられ、前記第1熱交換器に
連通する弁室内に設けた弁体を、前記弁室と前記第2熱
交換器との間に介在された弁ポートの弁座に着座/離間
する流体制御弁を備え、電磁コイルへの通電により前記
弁体を前記弁座に着座させ、前記弁体と前記弁座とで形
成された絞り部を介して前記弁室内から前記弁ポートへ
冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機の制御装置
であって、前記弁体を前記弁座に着座させ、所定時間経
過後、前記電磁コイルを非通電として、前記弁室内と前
記弁ポート内との差圧により前記流体制御弁の着座状態
を保持するようにしたことを特徴とする。
【0014】本発明の請求項3の空気調和機の制御装置
は、空気調和機の室内熱交換器を構成する第1熱交換器
と第2熱交換器との間に設けられ、前記第1熱交換器に
連通する弁室内に設けた弁体を、前記弁室と前記第2熱
交換器との間に介在された弁ポートの弁座に着座/離間
する流体制御弁を備え、電磁コイルへの通電により前記
弁体を前記弁座に着座させ、前記弁体と前記弁座とで形
成された絞り部を介して前記弁室内から前記弁ポートへ
冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機の制御装置
であって、前記弁体を前記弁座に着座させ、所定時間経
過後、前記電磁コイルへ定格電力よりも小さな電力で通
電して、前記弁室内と前記弁ポート内との差圧により前
記流体制御弁の着座状態を保持するようにしたことを特
徴とする。
【0015】本発明の請求項4の空気調和機の制御装置
は、請求項2または3の構成を備え、前記空気調和機の
圧縮機が停止している場合に、前記除湿運転を要求され
たとき、流体の流れが冷房モードとなるように前記空気
調和機を始動し、次に、前記弁体を前記弁座に着座さ
せ、次に、前記空気調和機の絞り装置を全開とすること
を特徴とする。
【0016】本発明の請求項5の空気調和機の制御装置
は、請求項2または3の構成を備え、前記空気調和機の
圧縮機が運転している場合に、前記除湿運転を要求され
たとき、流体の流れが冷房モードとなるように前記空気
調和機の流路切換弁を切り換え制御し、次に、前記弁体
を前記弁座に着座させ、次に、前記空気調和機の絞り装
置を全開とすることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項6の空気調和機の制御装置
は、請求項2、3、4、または5の構成を備え、前記除
湿運転の停止を要求されたとき、先ず、前記空気調和機
を停止し、次に、第2所定時間後、前記流体制御弁の電
磁コイルを定格電力で通電して、次に、前記電磁コイル
への通電を非通電とすることを特徴とする。
【0018】本発明の請求項7の空気調和機の制御装置
は、空気調和機の室内熱交換器を構成する第1熱交換器
と第2熱交換器との間に設けられた流体制御弁を備え、
該流体制御弁の弁座と該弁座に着座した弁体とで形成さ
れた絞り部を介して第1熱交換器側から第2熱交換器側
に冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機の制御装
置であって、前記弁座に着座した弁体を離座させるの
に、前記空気調和機の流路切換弁を制御して前記流体制
御弁の差圧を無くすことにより離座させることを特徴と
する。
【0019】本発明の請求項8の空気調和機の制御装置
は、空気調和機の室内熱交換器を構成する第1熱交換器
と第2熱交換器との間に設けられた流体制御弁を備え、
該流体制御弁の弁座と該弁座に着座した弁体とで形成さ
れた絞り部を介して第1熱交換器側から第2熱交換器側
に冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機の制御装
置であって、前記弁座に着座した弁体を離座させるの
に、前記空気調和機の流路切換弁を制御して冷媒の流路
を暖房モードとすることにより離座させることを特徴と
する。
【0020】本発明の請求項9の空気調和機の制御装置
は、空気調和機の室内熱交換器を構成する第1熱交換器
と第2熱交換器との間に設けられた流体制御弁を備え、
該流体制御弁の弁座と該弁座に着座した弁体とで形成さ
れた絞り部を介して第1熱交換器側から第2熱交換器側
に冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機の制御装
置であって、前記弁座に着座した弁体を離座させるの
に、前記空気調和機の流路切換弁を制御して高圧冷媒と
低圧冷媒の流路を導通することにより離座させることを
特徴とする。
【0021】本発明の請求項10の空気調和機は、室内
熱交換器を構成する第1熱交換器と第2熱交換器との間
に設けられ、前記第1熱交換器に連通する弁室内に設け
た弁体を、前記弁室と前記第2熱交換器との間に介在さ
れた弁ポートの弁座に着座/離間し、該弁体が着座状態
のとき、前記弁体と前記弁座とで形成された絞り部を介
して前記弁室内から前記弁ポートへ冷媒を流出させて除
湿運転を行う空気調和機であって、通電により前記弁体
を前記弁座に着座させる電磁コイルと、前記弁体を前記
弁座から離間するように該弁体を付勢する弁体付勢手段
とを備え、前記弁体付勢手段は、前記電磁コイルが非通
電状態の場合、前記弁室内と前記弁ポート内との差圧が
所定値以上になれば、前記弁体を前記弁座に着座させる
ように設定されていることを特徴とする。
【0022】本発明の請求項11の空気調和機は、室内
熱交換器を構成する第1熱交換器と第2熱交換器との間
に設けられ、前記第1熱交換器に連通する弁室内に設け
た弁体を、前記弁室と前記第2熱交換器との間に介在さ
れた弁ポートの弁座に着座/離間し、該弁体が着座状態
のとき、前記弁体と前記弁座とで形成された絞り部を介
して前記弁室内から前記弁ポートへ冷媒を流出させて除
湿運転を行う空気調和機であって、通電により前記弁体
を前記弁座に着座させる電磁コイルと、前記弁体を前記
弁座から離間するように該弁体を付勢する弁体付勢手段
とを備え、前記弁体付勢手段は、前記電磁コイルが非通
電状態で、かつ前記弁室内と前記弁ポート内との差圧が
所定値以上のときに、前記弁体が前記弁座から離間せず
に保持するように設定されていることを特徴とする。
【0023】本発明の請求項12の空気調和機は、請求
項10、または請求項11の構成を備え、前記弁体を前
記弁座に着座させ、所定時間経過後、前記電磁コイルを
定格電力よりも小さな電力で通電して、着座状態を保持
するように構成された流体制御弁を備えることを特徴と
する。
【0024】本発明の請求項13の空気調和機は、室内
熱交換器を構成する第1熱交換器と第2熱交換器との間
に設けられ、前記第1熱交換器に連通する弁室内に設け
た弁体を、前記弁室と前記第2熱交換器との間に介在さ
れた弁ポートの弁座に着座/離間し、該弁体が着座状態
のとき、前記弁体と前記弁座とで形成された絞り部を介
して前記弁室内から前記弁ポートへ冷媒を流出させて除
湿運転を行う空気調和機であって、前記弁座に着座した
弁体を離座させるのに、当該空気調和機の流路切換弁を
制御して前記流体制御弁の差圧を無くすことにより離座
させることを特徴とする。
【0025】本発明の請求項14の空気調和機は、室内
熱交換器を構成する第1熱交換器と第2熱交換器との間
に設けられ、前記第1熱交換器に連通する弁室内に設け
た弁体を、前記弁室と前記第2熱交換器との間に介在さ
れた弁ポートの弁座に着座/離間し、該弁体が着座状態
のとき、前記弁体と前記弁座とで形成された絞り部を介
して前記弁室内から前記弁ポートへ冷媒を流出させて除
湿運転を行う空気調和機であって、前記弁座に着座した
弁体を離座させるのに、当該空気調和機の流路切換弁を
制御して冷媒の流路を暖房モードとすることにより離座
させることを特徴とする。
【0026】本発明の請求項15の空気調和機は、室内
熱交換器を構成する第1熱交換器と第2熱交換器との間
に設けられ、前記第1熱交換器に連通する弁室内に設け
た弁体を、前記弁室と前記第2熱交換器との間に介在さ
れた弁ポートの弁座に着座/離間し、該弁体が着座状態
のとき、前記弁体と前記弁座とで形成された絞り部を介
して前記弁室内から前記弁ポートへ冷媒を流出させて除
湿運転を行う空気調和機であって、前記弁座に着座した
弁体を離座させるのに、当該空気調和機の流路切換弁を
制御して高圧冷媒と低圧冷媒の流路を導通することによ
り離座させることを特徴とする。
【0027】本発明の請求項1の流体制御弁によれば、
弁体付勢手段は、電磁コイルが非駆動状態で、かつ弁室
内と弁ポート内との差圧が所定値以上のときに、弁体を
弁座から離間しないように作用するので、除湿運転の開
始時に、電磁コイルで弁体を弁座に着座させ、空気調和
機の運転制御により弁室内と弁ポート内との差圧が所定
値以上となるようにし、その後、電磁コイルを非通電と
しても上記差圧により弁体の着座状態を保持して除湿運
転を行える。したがって、消費電力を低減できる。
【0028】本発明の請求項2の空気調和機の制御装置
によれば、除湿運転の開始時に流体制御弁の弁体を弁座
に着座させ、所定時間経過後、電磁コイルを非通電とし
て、弁室内と弁ポート内との差圧により流体制御弁の着
座状態を保持して除湿運転を行える。したがって、消費
電力を低減できる。
【0029】本発明の請求項3の空気調和機の制御装置
によれば、除湿運転の開始時に流体制御弁の弁体を弁座
に着座させ、所定時間経過後、電磁コイルへ定格電力よ
りも小さな電力で通電して、弁室内と弁ポート内との差
圧により流体制御弁の着座状態を保持して除湿運転を行
える。したがって、定格電力を通電する場合よりも消費
電力を低減することができる。また、この消費電力の低
減という点では請求項2に比べて少し劣るものの、その
分、弁体の着座状態の保持が確実となり、信頼性の高い
除湿運転が可能となる。
【0030】本発明の請求項4の空気調和機の制御装置
によれば、請求項2または3と同様な作用効果が得られ
る。
【0031】本発明の請求項5の空気調和機の制御装置
によれば、請求項2または3と同様な作用効果が得られ
る。
【0032】本発明の請求項6の空気調和機の制御装置
によれば、請求項2、3、4、または5と同様な作用効
果が得られるとともに、除湿運転を停止する場合に、流
体制御弁の弁体の離間動作特性が安定するので、信頼性
の高い空気調和運転が可能となる。
【0033】本発明の請求項7の空気調和機の制御装置
によれば、流路切換弁の制御により流体制御弁の差圧を
無くして、弁体を離座させるので、圧縮機を停止するこ
となく除湿運転の切り換えを行うことができ、圧縮機の
頻繁な始動/停止が不要となり、圧縮機を停止して除湿
運転の切り換えを行う従来の技術に比べて、圧縮機、ひ
いては空気調和機の信頼性が向上する。さらに、圧縮機
を停止して均圧することにより冷媒中に蓄えられたエネ
ルギーが失われる、ということがなくなる。したがっ
て、消費電力を低減できる。
【0034】本発明の請求項8の空気調和機の制御装置
によれば、請求項7と同様な作用効果が得られる。
【0035】本発明の請求項9の空気調和機の制御装置
によれば、請求項7と同様な作用効果が得られるととも
に、高圧冷媒と低圧冷媒の流路を導通する導通工程を備
える流路切換弁を用いるので、除湿運転→暖房運転の切
り換えのみでなく、除湿運転→冷房運転の切り換えの場
合も圧縮機を停止することなく可能となり、空気調和運
転の快適性が増すという効果が得られる。
【0036】本発明の請求項10の空気調和機によれ
ば、請求項1と同様な作用効果が得られる。
【0037】本発明の請求項11の空気調和機によれ
ば、請求項2と同様な作用効果が得られる。
【0038】本発明の請求項12の空気調和機によれ
ば、請求項3と同様な作用効果が得られる。
【0039】本発明の請求項13の空気調和機によれ
ば、請求項7と同様な作用効果が得られる。
【0040】本発明の請求項14の空気調和機によれ
ば、請求項8と同様な作用効果が得られる。
【0041】本発明の請求項15の空気調和機によれ
ば、請求項9と同様な作用効果が得られる。
【0042】
【発明の実施の形態】次に、本発明による流体制御弁お
よび空気調和機の制御装置並びに空気調和機の実施形態
を図面を参照して説明する。
【0043】図2は本発明の実施形態に係る空気調和機
の一例を示すブロック図であり、この実施形態の空気調
和機は室内ユニット(図の一点鎖線の内側)と室外ユニ
ット(図の一点鎖線の外側)とによるヒートポンプ式の
冷凍サイクルにおいて構成されている。図中4は圧縮
機、後述する9Aは室内ユニットに搭載された室内熱交
換器、9Bは室外ユニットに搭載された室外熱交換器、
10Aは第1絞り装置、200はアキュムレータ、10
0は四方弁を構成する例えばロータリ式の流路切換弁で
ある。
【0044】圧縮機4の吐出口は流路切換弁100に接
続され、圧縮機4の吸入口はアキュムレータ200を介
して流路切換弁100に接続されている。また、流路切
換弁100は熱交換器用導管を介して室内熱交換器9A
と室外熱交換器9Bとに接続され、第1絞り装置10A
は室内熱交換器9Aと室外熱交換器9Bとの間に介設さ
れている。これにより、圧縮機4、流路切換弁100、
アキュムレータ200、室内熱交換器9A、室外熱交換
器9B、及び、絞り装置10Aはヒートポンプ式の冷凍
サイクルAを構成している。
【0045】また、室内熱交換器9Aは、第1絞り装置
10A側に接続された第1熱交換器9A1、流路切換弁
100側に接続された第2熱交換器9A2、および、第
1熱交換器9A1と第2熱交換器9A2との間に介設さ
れた流体制御弁としての第2絞り装置9A3とで構成さ
れている。
【0046】なお、冷凍サイクルAの流路は流路切換弁
100の流路モードに応じて2通りの流路に切り換えら
れるが、この流路切換弁100の流路モードを「冷房モ
ード」および「暖房モード」とする。また、冷房モード
時は冷房運転、除湿運転、除霜運転を行い、暖房モード
時は暖房運転を行う。さらに、運転要求指令による運転
モードには、「自動運転モード」、「冷房運転モー
ド」、「除湿(ドライ)運転モード」、「暖房運転モー
ド」、「除霜(デフロスト)運転モード」、「運転停止
モード」がある。
【0047】圧縮機4は冷媒を圧縮し、この圧縮された
冷媒は流路切換弁100に流入されるが、この流路切換
弁100は運転モードに応じて流路モードが切り換えら
れ、圧縮機4からの冷媒は流路切換弁100で選択的に
切り換えられた流路に応じて室内熱交換器9Aまたは室
外熱交換器9Bに流入される。
【0048】すなわち、暖房モードでは、図に実線の矢
印で示したように、圧縮された冷媒は流路切換弁100
から室内熱交換器9Aに流入され、室内熱交換器9Aか
ら流出された冷媒液は第1絞り装置10Aを介して室外
熱交換器9Bに流入される。そして、室外熱交換器9B
から流出された冷媒は流路切換弁100及びアキュムレ
ータ200を介して圧縮機4に流入される。一方、冷房
モードでは、図に破線の矢印で示したように、圧縮機4
で圧縮された冷媒は流路切換弁100から室外熱交換器
9B、第1絞り装置10A、室内熱交換器9A、流路切
換弁100、アキュムレータ200、そして、圧縮機4
の順に循環される。
【0049】ここで、室内熱交換器9Aの第2絞り装置
(流体制御弁)9A3は、除湿運転モード以外の運転モ
ードのときは全開とされ、第1熱交換器9A1と第2熱
交換器9A2とが実質的に一体となって室内熱交換機9
Aの機能を果たす。これにより、暖房モードでは、室内
熱交換器9Aは凝縮器として機能し、室外熱交換器9B
は蒸発器として機能し、室内の暖房がなされる。また、
除湿運転モード以外の冷房モードでは、室外熱交換器9
Bが凝縮器として機能し、室内熱交換器9Aが蒸発器と
して機能し、室内の冷房等がなされる。
【0050】一方、除湿運転モードのときは、第2絞り
装置9A3は冷媒を絞る機能を果たし、この時の流路モ
ードが冷房モードであることから、上流側(高圧側)の
第1熱交換器9A1が凝縮器として機能し、下流側(低
圧側)の第2熱交換器9A2が蒸発器として機能する。
すなわち、凝縮器による加熱と、蒸発器による冷却・除
湿により、室内の温度を下げずに湿度を下げることがで
きる。
【0051】なお、暖房運転、冷房運転、除霜運転は従
来公知の制御でもよいので、以下の説明では、除湿運転
モードについて主に説明する。
【0052】室内ユニットには室内熱交換器9Aを通過
する空気を送風するためのクロスフローファン91Aが
設けられており、このクロスフローファン91Aを回転
する熱交換器モータ92Aは、マイクロコンピュータ等
で構成された室内制御部300の制御によりドライバ3
01を介して回転制御が行われる。これにより、室内熱
交換器9Aの熱交換能力が制御される。また、室内温度
Taは温度センサ302によって検出され、室内熱交換
器9Aの温度Tcは温度センサ303によって検出され
る。なお、赤外線式等のリモコン500の信号を受信部
304で受信することにより、室内制御部300の運転
の切換えや設定等がリモコン操作でも可能となってい
る。
【0053】また、室内制御部300は、第2絞り装置
駆動部としてのドライバ407に対して制御信号を出力
し、ドライバ407から第2絞り装置9A3に対する電
力の供給を制御する。なお、第2絞り装置9A3は後述
の弁体の位置を切り換えるための電磁コイルを備えてお
り、ドライバ407からの供給電力に応じて、後述の各
制御の実施例のように第2絞り装置9A3の全開状態と
閉状態とが切換制御される。
【0054】室外ユニットには室外熱交換器9Bを通過
する空気を送風するためのファン91Bが設けられてお
り、このファン91Bを回転する熱交換器モータ92B
は、マイクロコンピュータ等で構成された室外制御部4
00の制御によりドライバ401を介して回転制御が行
われる。これにより、室外熱交換器9Bの熱交換能力が
制御される。また、外気温度Ta´は温度センサ402
によって検出され、室外熱交換器9Bの温度Tc´は温
度センサ403によって検出される。また、室外制御部
400はドライバ404を介して第1絞り装置10Aの
絞りの開度を制御する。さらに、室外制御部400は、
圧縮機4の吐出部温度Tdを温度センサ405で検出す
るとともに、後述説明するインバータモジュールからの
三相電力により圧縮機4を駆動制御する。
【0055】また、室外制御部400は、流路切換弁駆
動部としてのドライバ406に対して制御信号を出力
し、ドライバ406から流路切換弁100に対する電力
の供給を制御する。なお、流路切換弁100は流路を切
り換えるための電磁コイル等を備えており、制御信号に
基づくドライバ406からの供給電力に応じて流路を切
り換える。
【0056】図10は室内制御部300と室外制御部4
00の主に電気系統を示すブロック図である。室内制御
部300は主電源をオン/オフするパワーリレー310
を内蔵しており、このパワーリレー310を介して10
0V等の単相交流がAC/DCコンバータ320に供給
され、AC/DCコンバータ320で各種所定の直流電
圧に変換され、マイコン330等に供給される。なお、
マイコン330にはEEPROM340が接続されてい
る。また、パワーリレー310を介して供給される10
0Vの単相交流は電源供給線200を介して室外制御部
400にも供給される。
【0057】室外制御部400では、供給される交流を
ノイズフィルタ410にかけた後、コンバータ420で
整流して平滑コンデンサ430で平滑し、所定の直流電
圧が生成される。前記生成された直流による電流は、シ
ャント抵抗440を介してインバータモジュール450
に供給される。そして、インバータモジュール450に
より三相電力が生成され圧縮機4に供給される。一方、
平滑コンデンサ430の出力はDC/DCコンバータ4
60により、所定の内部直流電圧に変換され、マイコン
470等に供給される。そして、マイコン470はイン
バータモジュール450にドライブ信号を出力すること
により、圧縮機4を運転制御する。この圧縮機4が冷媒
を圧縮する能力はドライブ信号の周波数(Hz)によっ
て制御され、周波数(Hz)が高い程、圧縮能力が高く
なる。例えば、30Hzと10Hzとでは30Hzのと
きのほうが10Hzのときより冷媒の圧力が高くなる。
なお、マイコン470にはEEPROM480および電
圧検出器490が接続されており、このEEPROM4
80には、冷凍サイクルAの停止時の切り換え位置に対
応した流路切換弁の主弁体の位置の位置データが記憶さ
れる。また、マイコン470は通信線210を介して室
内制御部300のマイコン330とシリアル通信を行っ
てデータの授受を行う。
【0058】図1は本発明の空気調和機の制御装置の一
実施形態の原理的ブロック図であり、この原理的ブロッ
ク図の各要素は図2及び図10の各要素や各要素の組合
せに対応している。なお、冷凍サイクルAにおいて図2
と同じ要素には同符号を付記してある。図1に一点鎖線
で示した制御装置Cは、室内制御部300及び室外制御
部400に対応しており、この制御装置Cの処理部(制
御部)C1は室内制御部300のマイコン330及び室
外制御部400のマイコン470に対応している。ま
た、入力部C2は室内ユニットの受信部304、あるい
は図示しないマニュアルスイッチに対応し、検出部C3
は、温度センサ302、303、402、403、40
5、あるいは図示しないが、圧力検出手段、流量検出手
段、周波数検出手段などに対応している。さらに、停電
検出部C4は室外制御部400の電圧検出器490に対
応し、半固定記憶部C5は室内制御部300のEEPR
OM340および室外制御部400のEEPROM48
0に対応している。
【0059】第1絞り装置駆動部C6、室内熱交換器駆
動部C7、室外熱交換器駆動部C8および圧縮機駆動部
C9は、マイコン330およびマイコン470が制御プ
ログラムを実行することにより機能する手段である。
【0060】第1絞り装置駆動部C6は第1絞り装置駆
動源404(例えば、ステッピングモータ404)に制
御信号を出力し、第1絞り装置駆動源404を介して第
1絞り装置10Aの絞りの開度を制御する。室内熱交換
器駆動部C7は室内熱交換器駆動源301(例えば、フ
ァンモータのドライバ301)に制御信号を出力し、室
内熱交換器駆動源301は制御信号に応じてクロスフロ
ーファン91A等を駆動し、運転または停止するととも
に、回転数により室内熱交換器9Aの熱交換能力を制御
する。室外熱交換器駆動部C8は室外熱交換器駆動源4
01(例えば、ファンモータのドライバ401)に制御
信号を出力し、室外熱交換器駆動源401は制御信号に
応じてファン91B等を駆動し、運転または停止すると
ともに、回転数により室外熱交換器9Bの熱交換能力を
制御する。
【0061】また、処理部C1は流路切換弁駆動部40
6(ドライバ406)に制御信号(運転モード制御信
号)を出力し、流路切換弁駆動部406は、制御信号に
応じて、流路切換弁100の流路を切り換えるための流
路切換弁駆動源101(例えば電磁コイル101)に電
力を供給する。さらに、圧縮機駆動部C9は圧縮機動力
源450(例えば、インバータモジュール450、及び
モータ)に制御信号を出力し、圧縮機動力源450は圧
縮機4を駆動し、圧縮機4は正回転、逆回転、始動、停
止、能力切換え等が制御される。圧縮機動力源はモータ
に限定されず、エンジンであっても良いことはいうまで
もない。
【0062】そして、処理部C1は第2絞り装置駆動部
407(ドライバ407)に制御信号(運転モード制御
信号)を出力し、第2絞り装置駆動部407は、制御信
号に応じて、第2絞り装置9A3の弁体の位置を切り換
えるための第2絞り装置駆動源11(電磁コイル11)
に電力を供給する。
【0063】図11は第2絞り装置駆動部407と第2
絞り装置駆動源11(後述する電磁コイル11)の概略
を示すブロック図であり、第2絞り装置駆動部407
を、供給電力が入力される接続切換手段407(ドライ
バ407)により構成し、この接続切換手段407の接
続手段を処理部C1からの制御信号で制御し、第2絞り
装置駆動源11に電力を供給する。
【0064】図12は第2絞り装置駆動部407と第2
絞り装置駆動源11の第1実施例の回路図である。この
第1実施例の回路は第2絞り装置駆動源11として全波
整流駆動式コイルを用いる場合であり、接続切換手段4
07をリレーReで構成し、ダイオードブリッジDBを
介して電磁コイル11に電力を供給する。そして、リレ
ーReのON/OFFを、例えば、スイッチ用トランジ
スタ等のドライブ素子Dを介して処理部(制御部)C1
により制御し、電磁コイル11への通電を制御して、第
2絞り装置9A3を切換制御する。
【0065】図13は第2絞り装置駆動部407と第2
絞り装置駆動源11の第2実施例の回路図である。この
第2実施例の回路は第2絞り装置駆動源11として直流
駆動式の電磁コイルを用いる場合であり、電磁コイル1
1への直流電力の供給をドライブ素子D(スイッチ用ト
ランジスタ)を介して処理部(制御部)C1により制御
し、電磁コイル11への通電を制御して、第2絞り装置
9A3を切換制御する。
【0066】次に、実施形態における第2絞り装置(流
体制御弁)9A3の構造と具体的な動作について説明す
る。
【0067】図3および図4は実施形態における第2絞
り装置9A3の断面図である。弁ハウジング17の上部
に形成された筒状部17aの外周には、導線11aを介
して通電される電磁コイル11が設けられている。ま
た、筒状部17aには、その内側上部にガイド12が設
けられるとともに、同じく内側下部に吸引子16が設け
られており、このガイド12と吸引子16との間に、弁
体14の上部に連結されたプランジャ13が配置されて
いる。プランジャ13は筒状をなしており、この筒状の
部分がガイド12の突出部と筒状部17aとの間に配置
されている。
【0068】プランジャ13は、吸引子16に固定され
たスプリング15によって上方、即ち、ガイド12に接
近する方向に付勢されている。また、プランジャ13の
内部には緩衝材13aが設けられており、ガイド12の
下端は、緩衝材13aに当接することにより、スプリン
グ15の付勢力によるプランジャ13の移動を規制する
ストッパとして機能する。なお、弁ハウジング17(お
よび筒状部17a)、ガイド12、弁体14は非磁性材
で形成されており、吸引子16、プランジャ13は導磁
性材で形成されている。
【0069】弁ハウジング17の内部には弁室19が設
けられており、この弁室19には、第1熱交換器9A1
に接続された配管21が連通されるとともに、第2熱交
換器9A2に接続された配管22が弁ポート20を介し
て連通されている。また、弁室19内には、前記プラン
ジャ13と連結された弁体14の先端部が配置され、弁
ポート20の弁体14側の端部には、この弁体14の先
端部と対向する弁座18が形成されている。そして、弁
体14の先端部の外周にはテーパー面14aが形成され
るとともに、弁座18の上端内周面には弁体14のテー
パー面14aと整合するようなテーパー面18aが形成
されている。
【0070】以上の構成により、電磁コイル11に通電
されると、吸引子16とプランジャ13との間に、プラ
ンジャ13をスプリング15の付勢力に抗して下降させ
る方向への電磁力が発生する。したがって、この電磁力
によりプランジャ13が下降すると弁体14も下降し、
弁体14のテーパー面14aと弁座18のテーパー面1
8aが密着し、弁体14が弁座18に着座する。これに
より閉弁状態となる。
【0071】ここで、弁座18のテーパー面18aの一
部には、図5に示したような切り込み溝18bが複数箇
所に形成されており、閉弁状態でも弁室19と弁ポート
20とは切り込み溝18bにより連通される。一方、配
管21は第1熱交換器9A1に接続され、配管22は第
2熱交換器9A2に接続されているので、冷媒は、弁室
19から切り込み溝18bを介して弁ポート20に流出
する。この構成において、切り込み溝18bは絞りの役
割をするので、弁室19内の圧力が弁ポート20内の圧
力より高くなり、差圧が生じる。
【0072】図6は、第2絞り装置9A3の差圧対印加
電力特性を示す図であり、図の直線は弁体14を弁座1
8に着座させるために必要な印加電力のしきい値を示し
ている。例えば、弁室19と弁ポート20との差圧ΔP
が0.0MPaのときは、6.5Wの定格電力あるいは
それ以上の電力を電磁コイル11に印加することによ
り、開弁状態(図3の状態)から閉弁状態(図4の状
態)となり弁体14は弁座18に着座する。そうして切
り込み溝18bが絞りの役割をし、弁室19内の圧力が
弁ポート20内の圧力より高くなって、両者の差圧が
0.08MPa(第3所定差圧)以上になると電磁コイ
ル11への通電を非通電としても、閉弁状態を保持する
ことができる。また、差圧ΔPが0.005MPa(第
1所定差圧)のときは略6.1W(第1所定電力)以上
の電力の電磁コイル11への印加により開弁状態から閉
弁状態にすることができ、差圧ΔPが0.015MPa
(第2所定差圧)のときは略5.3W(第2所定電力)
以上の電力の電磁コイル11への印加により開弁状態か
ら閉弁状態にすることができる。
【0073】さらに、差圧ΔPが0.08MPa(第3
所定差圧)以上であれば、電力を電磁コイル11に印加
しなくても開弁状態から閉弁状態にすることができるよ
う構成されている。すなわち、請求項1に対応して、弁
体付勢手段としてのスプリング15の付勢力は、電磁コ
イル11が非通電状態(通電遮断状態)で、かつ弁室1
9内と弁ポート20内との差圧ΔPが0.08MPa
(第3所定差圧)以上のときに、弁体14を弁座18か
ら離間しないように設定されている。なお、この差圧Δ
Pは、主として圧縮機4の運転能力の制御(駆動、停止
等)によって変化するものであるが、除湿運転モード時
には、差圧ΔPが0.08MPa(第3所定差圧)以上
となるように空気調和機が運転される。また、差圧ΔP
が(徐々に)小さくなると、スプリング15の付勢力は
弁体14を弁座18から離間させるように作用し、差圧
ΔPが0.015MPa(第2所定差圧)まで小さくな
った状態では、弁体14が弁座18から、確実に離間し
ているように設定されている。
【0074】図7は電磁コイル11への通電シーケンス
の第1実施例を示すタイミングチャートであり、請求項
2に対応している。この例では、除湿運転開始時に略7
W(ワット)の定格電力で所定時間(1〜2分間)通電
し、その後は、通電を遮断する。なお、この図7のよう
な制御は図12および図13の回路で実現可能である。
また、前述した図6に示す特性図では定格電力は6.5
Wであるが、以後の説明、図7、図8、図9において
は、定格電力を略7Wとする。
【0075】図8は電磁コイル11への通電シーケンス
の第2実施例を示すタイミングチャートであり、請求項
3に対応している。この例では、除湿運転開始時に略7
W(ワット)の定格電力で所定時間(1〜2分間)通電
し、その後は、例えば1〜2分間隔で間欠的に、定格電
力を略5秒間ずつ通電を行う。このように、所定時間後
は、間欠的な通電により定格電力より小さな電力で通電
されることになる。なお、この図8のような制御は図1
2および図13の回路で実現可能である。ただし、図1
2の回路ではリレー接点の耐久性を要するので、機械的
なリレー接点の代わりに半導体式接点を用いれば好適で
ある。
【0076】図9は電磁コイル11への通電シーケンス
の第3実施例を示すタイミングチャートであり、請求項
3に対応している。この例では、除湿運転開始時に略7
W(ワット)の定格電力で所定時間(1〜2分間)通電
し、その後は、定格電力の例えば20%の電力(=1.
4W)で電磁コイル11に通電する。なお、この図9の
ような制御を図13の回路で行う場合はPWM駆動する
のが好適である。また、電源電圧を変更することで定格
電力よりも小さな電力で通電するようにしてもよい。
【0077】除湿運転開始時の空気調和機の制御として
は、以下のように行う。請求項4に対応して、空気調和
機の圧縮機4が停止している場合に、除湿運転を要求さ
れたときは、流体の流れが冷房モードとなるように空気
調和機を始動し、次に、例えば図7〜図9の何れかの通
電シーケンスにより、第2絞り装置9A3の弁体14を
弁座18に着座させ、次に、第1絞り装置10Aを全開
とする。
【0078】また、請求項5に対応して、空気調和機の
圧縮機4が運転している場合に、除湿運転を要求された
ときは、流体の流れが冷房モードとなるように空気調和
機の流路切換弁100を切り換え制御し(冷房モードと
なっている場合は保持し)、次に、例えば図7〜図9の
何れかの通電シーケンスにより、第2絞り装置9A3の
弁体14を弁座18に着座させ、次に、第1絞り装置1
0Aを全開とする。
【0079】さらに除湿運転を停止する場合は、請求項
6に対応して、除湿運転の停止を要求されたとき、先
ず、空気調和機を停止し、次に、第2所定時間後、第2
絞り装置9A3の電磁コイル11を定格電力で通電し
て、次に、電磁コイル11への通電を非通電とする。こ
れにより、空気調和機(圧縮機4)を停止して第2所定
時間内に第2絞り装置9A3の弁室19と弁ポート20
との差圧が無くなり(均圧し)、通常はこのまま電磁コ
イル11への通電を遮断すれば、弁体14が弁座18か
ら離間するが、この差圧が無くなった時点で、電磁コイ
ル11を定格電力で一旦通電して、その後、通電を遮断
することにより、吸引子16並びにプランジャ13等の
周辺の残留磁気をなくすることになるので、弁体14の
離間が確実となり、第2絞り装置9A3の開動作が確実
となる。なお、本発明によればヒートポンプ式の空気調
和機のみならず、冷房専用の空気調和機においても好適
な除湿運転が実現できることはいうまでもない。
【0080】以上の実施形態では、除湿運転を停止する
場合に、圧縮機4を停止するようにしているが、請求項
7〜請求項15に対応して、特に除湿運転から暖房運転
への切り換え時、あるいは除湿運転から冷房運転への切
り換え時に、圧縮機4を停止しないようにすることもで
きる。
【0081】前記図6に示した第2絞り装置9A3の差
圧対印加電力特性により、弁体14と弁座18とが開閉
動作するときの差圧特性は図14のようになる。電磁コ
イル11に通電するとの状態からスタートして弁体1
4が閉動作し、差圧が第3所定差圧より大きくなると
の状態となり、この状態では、電磁コイル11を非通電
としても弁体14は閉状態を保つ。なお、の状態から
電磁コイル11を通電しなくても、第3所定差圧より大
きな差圧を弁体14の前後に発生させれば、弁体14は
閉じる。
【0082】前記実施形態のように圧縮機4を停止する
か、以下の実施形態のように圧縮機4を停止しないで流
路切換弁100を制御すると、差圧がなくなる方向に小
さくなり、0.08〜0.02MPaの範囲(の状
態)で弁体14は開動作する。そして、第2所定差圧よ
り小さくなると、の状態となって弁体14は確実に開
状態となる。
【0083】流路切換弁100としては、特開昭61−
6468号公報に開示されているようなON/OFF駆
動によるスライド式流路切換弁、特開平9−72633
号公報に開示されているようなラッチ駆動によるスライ
ド式の流路切換弁(四方弁)、特開2000−4622
9号公報に開示されているような導通工程を備えたロー
タリ式流路切換弁を用いることができる。これらの流路
切換弁100を制御することで第2絞り装置9A3の弁
室19と弁ポート20との差圧を無くして弁体14を離
座させ、圧縮機4を停止させることなく、除湿運転から
暖房運転へ、あるいは除湿運転から冷房運転へ運転モー
ドを切り換える。
【0084】特開昭61−6468号公報のON/OF
F駆動によるスライド式流路切換弁(以下、「ON/O
FF駆動スライド弁」という。)の場合は、このON/
OFF駆動スライド弁の電磁コイルがOFFの状態で、
流路モードが「冷房モード」(冷房運転、除湿運転、除
霜運転)となり、電磁コイルがONの状態で流路モード
が「暖房モード」となる。
【0085】そこで、図15の駆動シーケンスにより、
運転モードの切り換えを行う。図15(A) は除湿運転か
ら暖房運転に切り換える場合であり、第2絞り装置9A
3が「弁閉」で電磁コイルがOFFで除湿運転を行って
おり、暖房運転への運転要求指令があると、電磁コイル
をONにする。これにより流路モードが逆転し、第2絞
り装置9A3の差圧が無くなり、弁体14が離座して
「弁開」となるとともに、流路モードが暖房モードにな
って暖房運転に切り換えられる。この間、圧縮機4は運
転したままである。
【0086】図15(B) は除湿運転から冷房運転に切り
換える場合であり、第2絞り装置9A3が「弁閉」で電
磁コイルがOFFで除湿運転を行っており、冷房運転へ
の運転要求指令があると、電磁コイルを一旦ONにす
る。第2絞り装置9A3の差圧が無くなって弁体14が
離座して「弁開」となる。そして、電磁コイルをOFF
にすると、第2絞り装置9A3は「弁開」のままで、流
路モードが冷房モードになって冷房運転に切り換えられ
る。この間、圧縮機4は運転したままである。
【0087】特開平9−72633号公報のラッチ駆動
によるスライド式流路切換弁(以下、「ラッチ駆動スラ
イド弁」という。)の場合は、このラッチ駆動スライド
弁の電磁コイルに対して、直流電流を順方向に通電する
と流路モードが「暖房モード」となるように弁体がラッ
チされ、逆方向に通電すると流路モードが「冷房モー
ド」(冷房運転、除湿運転、除霜運転)となるように弁
体がラッチされる。
【0088】そこで、図16の駆動シーケンスにより、
運転モードの切り換えを行う。図16(A) は除湿運転か
ら暖房運転に切り換える場合であり、第2絞り装置9A
3が「弁閉」で電磁コイルがOFFで除湿運転を行って
おり、暖房運転への運転要求指令があると、電磁コイル
を一旦、順方向にONにする。これにより流路モードが
逆転して暖房モードとなり、第2絞り装置9A3の差圧
が無くなり、弁体14が離座して「弁開」となる。そし
て、電磁コイルをOFFにする。これにより、第2絞り
装置9A3は「弁開」のままで、流路モードが暖房モー
ドになって暖房運転に切り換えられる。この間、圧縮機
4は運転したままである。
【0089】図16(B) は除湿運転から冷房運転に切り
換える場合であり、第2絞り装置9A3が「弁閉」で電
磁コイルがOFFで除湿運転を行っており、冷房運転へ
の運転要求指令があると、電磁コイルを一旦、順方向に
ONにすると、第2絞り装置9A3の差圧が無くなって
弁体14が離座して「弁開」となる。そして、電磁コイ
ルをOFFにし、次にPWM駆動で逆方向へのON/O
FFを繰り返すと流路モードが冷房モードに切り換えら
れ、冷房運転に切り換えられる。この間、圧縮機4は運
転したままである。なお、この時のPWM駆動では、例
えば、3.5msのON/1.5msのOFFを3秒間
継続する。
【0090】特開2000−46229号公報のロータ
リ式流路切換弁の場合は、弁本体内で回転及び昇降する
主弁体を備え、この主弁体の180°で対向する回転位
置に応じて流路モードが切り換えられる。そして、この
ロータリ式流路切換弁の電磁コイルに対して、直流電流
を順方向に通電すると流路モードが「暖房モード」とな
ってラッチされ、逆方向に通電すると流路モードが「冷
房モード」(冷房運転、除湿運転、除霜運転)となって
ラッチされる。また、主弁体が回転するとき弁座から一
旦上昇し、室内熱交換器等に連通する低圧側と高圧側が
導通する。したがって、この低圧側と高圧側の導通によ
り、第2絞り装置9A3の差圧が無くなる。
【0091】そこで、図17の駆動シーケンスにより、
運転モードの切り換えを行う。図17(A) は除湿運転か
ら暖房運転に切り換える場合であり、第2絞り装置9A
3が「弁閉」で電磁コイルがOFFで除湿運転を行って
おり、暖房運転への運転要求指令があると、電磁コイル
を一旦、順方向にONにする。これにより流路モードが
逆転して暖房モードとなり、第2絞り装置9A3の差圧
が無くなり、弁体14が離座して「弁開」となる。そし
て、電磁コイルをOFFにする。これにより、第2絞り
装置9A3は「弁開」のままで、流路モードが暖房モー
ドになって暖房運転に切り換えられる。この間、圧縮機
4は運転したままである。
【0092】図17(B) は除湿運転から冷房運転に切り
換える場合であり、第2絞り装置9A3が「弁閉」で電
磁コイルがOFFで除湿運転を行っており、冷房運転へ
の運転要求指令があると、電磁コイルを一旦、逆方向に
ONにすると、第2絞り装置9A3の差圧が無くなって
弁体14が離座して「弁開」となる。そして、電磁コイ
ルをOFFにする。これにより、第2絞り装置9A3は
「弁開」のままで、流路モードが冷房モードになって冷
房運転に切り換えられる。この間、圧縮機4は運転した
ままである。
【0093】なお、ラッチ駆動スライド弁とロータリ式
流路切換弁の駆動源は図18のように構成することがで
き、供給電力のBL+ラインとBL−ラインが入力され
る接続切換手段406を処理部C1からの制御信号で制
御する。そして、接続切換手段406によりラッチ駆動
スライド弁あるいはロータリ式流路切換弁の電磁コイル
101に供給する電流を順方向と逆方向で切換制御す
る。図19は図18のブロック図の具体的な回路図であ
る。接続切換手段406はMOS−FETにより構成
し、制御部C1からの制御信号S3,S4を、同時出力
禁止手段を介して接続切換手段406のMOS−FET
に入力し、BL+ラインとBL−ラインを、電磁コイル
101に対して切り換える。逆方向のPWM駆動の場合
には制御信号S4を、3.5msのON/1.5msの
OFFを3秒間継続する信号とし、順方向の駆動の場合
には制御信号S3を3秒間のON信号とする。なお、こ
の図19の回路で図17のような駆動を行う場合は、逆
方向は100%駆動である。
【0094】以上のように、流路切換弁100を制御す
ることで第2絞り装置9A3の差圧が無くなり弁体14
を離座することができ、圧縮機4を停止しないで運転モ
ードを切り換えることができる。
【0095】
【発明の効果】本発明の請求項1の流体制御弁によれ
ば、空気調和機の運転制御時に、弁室内と弁ポート内と
の差圧により弁体の着座状態を保持して除湿運転を行え
るので、消費電力を低減できる。
【0096】本発明の請求項2の空気調和機の制御装置
によれば、流体制御弁の弁室内と弁ポート内との差圧に
より流体制御弁の着座状態を保持して除湿運転を行える
ので、消費電力を低減できる。
【0097】本発明の請求項3の空気調和機の制御装置
によれば、請求項2とほぼ同様に消費電力を低減するこ
とができるとともに、弁体の着座状態の保持が確実とな
り、信頼性の高い除湿運転が可能となる。
【0098】本発明の請求項4の空気調和機の制御装置
によれば、請求項2または3と同様な作用効果が得られ
る。
【0099】本発明の請求項5の空気調和機の制御装置
によれば、請求項2または3と同様な作用効果が得られ
る。
【0100】本発明の請求項6の空気調和機の制御装置
によれば、請求項2、3、4、または5と同様な作用効
果が得られるとともに、除湿運転を停止する場合に、流
体制御弁の弁体の離間動作特性が安定するので、信頼性
の高い空気調和運転が可能となる。
【0101】本発明の請求項7の空気調和機の制御装置
によれば、弁体を離座させるので、圧縮機を停止するこ
となく除湿運転の切り換えを行うことができ、圧縮機の
頻繁な始動/停止が不要となり、圧縮機を停止して除湿
運転の切り換えを行う従来の技術に比べて、圧縮機、ひ
いては空気調和機の信頼性が向上する。さらに、圧縮機
を停止して均圧することにより冷媒中に蓄えられたエネ
ルギーが失われる、ということがなくなる。したがっ
て、消費電力を低減できる。
【0102】本発明の請求項8の空気調和機の制御装置
によれば、請求項7と同様な効果が得られる。
【0103】本発明の請求項9の空気調和機の制御装置
によれば、請求項7と同様な効果が得られるとともに、
除湿運転→暖房運転の切り換えのみでなく、除湿運転→
冷房運転の切り換えの場合も圧縮機を停止することなく
可能となり、空気調和運転の快適性が増すという効果が
得られる。
【0104】本発明の請求項10の空気調和機によれ
ば、請求項1と同様な効果が得られる。
【0105】本発明の請求項11の空気調和機によれ
ば、請求項2と同様な効果が得られる。
【0106】本発明の請求項12の空気調和機によれ
ば、請求項3と同様な効果が得られる。
【0107】本発明の請求項13の空気調和機によれ
ば、請求項7と同様な効果が得られる。
【0108】本発明の請求項14の空気調和機によれ
ば、請求項8と同様な効果が得られる。
【0109】本発明の請求項15の空気調和機によれ
ば、請求項9と同様な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空気調和機の制御装置の一実施形態の
原理的ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態に係る空気調和機の一例を示
すブロック図である。
【図3】実施形態における第2絞り装置の開状態の断面
図である。
【図4】実施形態における第2絞り装置の閉状態の断面
図である。
【図5】実施形態における第2絞り装置の切り込み溝を
説明する図である。
【図6】実施形態における第2絞り装置の差圧対印加電
力特性を示す図である。
【図7】実施形態における第2絞り装置の電磁コイルへ
の通電シーケンスの第1実施例を示すタイミングチャー
トである。
【図8】実施形態における第2絞り装置の電磁コイルへ
の通電シーケンスの第2実施例を示すタイミングチャー
トである。
【図9】実施形態における第2絞り装置の電磁コイルへ
の通電シーケンスの第3実施例を示すタイミングチャー
トである。
【図10】実施形態における室内制御部と室外制御部の
主に電気系統を示すブロック図である。
【図11】実施形態における第2絞り装置駆動部と第2
絞り装置駆動源の概略を示すブロック図である。
【図12】実施形態における第2絞り装置駆動部と第2
絞り装置駆動源の第1実施例の回路図である。
【図13】実施形態における第2絞り装置駆動部と第2
絞り装置駆動源の第2実施例の回路図である。
【図14】実施形態における第2絞り装置の弁体と弁座
とが開閉動作するときの差圧特性を示す図である。
【図15】実施形態における流路切換弁としてON/O
FF駆動スライド弁を用いた場合の動作シーケンスの一
例を示す図である。
【図16】実施形態における流路切換弁としてラッチ駆
動スライド弁を用いた場合の動作シーケンスの一例を示
す図である。
【図17】実施形態における流路切換弁としてロータリ
式流路切換弁を用いた場合の動作シーケンスの一例を示
す図である。
【図18】実施形態におけるラッチ駆動スライド弁とロ
ータリ式流路切換弁の駆動源ブロック図である。
【図19】実施形態における図18のブロック図の具体
的な回路図である。
【符号の説明】 9A 室内熱交換器 9A1 第1熱交換器 9A2 第2熱交換器 9A3 第2絞り装置(流体制御弁) 10A 第1絞り装置(電動膨張弁) 11 第2絞り装置駆動源(電磁コイル) 14 弁体 18 弁座 19 弁室 20 弁ポート 407 第2絞り装置駆動部 C 制御装置 C1 処理部 C6 第1絞り装置駆動部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F25B 29/00 411 F25B 29/00 411B 41/06 41/06 T (72)発明者 野見山 勲 東京都中野区若宮2丁目55番5号 株式会 社鷺宮製作所内 (72)発明者 中島 重利 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 猪谷 多聞 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 (72)発明者 中原 誠一 埼玉県狭山市笹井535 株式会社鷺宮製作 所狭山事業所内 Fターム(参考) 3H106 DA07 DA12 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DD03 EE22 EE27 EE48 FA04 FB24 FB46 KK23 KK34 3L060 AA03 AA08 CC08 CC19 DD07 EE09 EE10

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気調和機の室内熱交換器を構成する第
    1熱交換器と第2熱交換器との間に設けられ、前記第1
    熱交換器に連通する弁室内に設けた弁体を、前記弁室と
    前記第2熱交換器との間に介在された弁ポートの弁座に
    着座/離間し、該弁体が着座状態のとき、前記弁体と前
    記弁座とで形成された絞り部を介して前記弁室内から前
    記弁ポートへ冷媒を流出させて前記空気調和機で除湿運
    転を可能にする流体制御弁であって、 通電により前記弁体を前記弁座に着座させる電磁コイル
    と、前記弁体を前記弁座から離間するように該弁体を付
    勢する弁体付勢手段とを備え、 前記弁体付勢手段は、前記電磁コイルが非通電状態で、
    かつ前記弁室内と前記弁ポート内との差圧が所定値以上
    のときに、前記弁体を前記弁座から離間しないように設
    定されていることを特徴とする流体制御弁。
  2. 【請求項2】 空気調和機の室内熱交換器を構成する第
    1熱交換器と第2熱交換器との間に設けられ、前記第1
    熱交換器に連通する弁室内に設けた弁体を、前記弁室と
    前記第2熱交換器との間に介在された弁ポートの弁座に
    着座/離間する流体制御弁を備え、電磁コイルへの通電
    により前記弁体を前記弁座に着座させ、前記弁体と前記
    弁座とで形成された絞り部を介して前記弁室内から前記
    弁ポートへ冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機
    の制御装置であって、 前記弁体を前記弁座に着座させ、所定時間経過後、前記
    電磁コイルを非通電として、前記弁室内と前記弁ポート
    内との差圧により前記流体制御弁の着座状態を保持する
    ようにしたことを特徴とする空気調和機の制御装置。
  3. 【請求項3】 空気調和機の室内熱交換器を構成する第
    1熱交換器と第2熱交換器との間に設けられ、前記第1
    熱交換器に連通する弁室内に設けた弁体を、前記弁室と
    前記第2熱交換器との間に介在された弁ポートの弁座に
    着座/離間する流体制御弁を備え、電磁コイルへの通電
    により前記弁体を前記弁座に着座させ、前記弁体と前記
    弁座とで形成された絞り部を介して前記弁室内から前記
    弁ポートへ冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機
    の制御装置であって、 前記弁体を前記弁座に着座させ、所定時間経過後、前記
    電磁コイルへ定格電力よりも小さな電力で通電して、前
    記弁室内と前記弁ポート内との差圧により前記流体制御
    弁の着座状態を保持するようにしたことを特徴とする空
    気調和機の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記空気調和機の圧縮機が停止している
    場合に、前記除湿運転を要求されたとき、流体の流れが
    冷房モードとなるように前記空気調和機を始動し、次
    に、前記弁体を前記弁座に着座させ、次に、前記空気調
    和機の絞り装置を全開とすることを特徴とする請求項2
    または3記載の空気調和機の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記空気調和機の圧縮機が運転している
    場合に、前記除湿運転を要求されたとき、流体の流れが
    冷房モードとなるように前記空気調和機の流路切換弁を
    切り換え制御し、次に、前記弁体を前記弁座に着座さ
    せ、次に、前記空気調和機の絞り装置を全開とすること
    を特徴とする請求項2または3記載の空気調和機の制御
    装置。
  6. 【請求項6】 前記除湿運転の停止を要求されたとき、
    先ず、前記空気調和機を停止し、次に、第2所定時間
    後、前記流体制御弁の電磁コイルを定格電力で通電し
    て、次に、前記電磁コイルへの通電を非通電とすること
    を特徴とする請求項2、3、4、または5記載の空気調
    和機の制御装置。
  7. 【請求項7】 空気調和機の室内熱交換器を構成する第
    1熱交換器と第2熱交換器との間に設けられた流体制御
    弁を備え、該流体制御弁の弁座と該弁座に着座した弁体
    とで形成された絞り部を介して第1熱交換器側から第2
    熱交換器側に冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和
    機の制御装置であって、 前記弁座に着座した弁体を離座させるのに、前記空気調
    和機の流路切換弁を制御して前記流体制御弁の差圧を無
    くすことにより離座させることを特徴とする空気調和機
    の制御装置。
  8. 【請求項8】 空気調和機の室内熱交換器を構成する第
    1熱交換器と第2熱交換器との間に設けられた流体制御
    弁を備え、該流体制御弁の弁座と該弁座に着座した弁体
    とで形成された絞り部を介して第1熱交換器側から第2
    熱交換器側に冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和
    機の制御装置であって、 前記弁座に着座した弁体を離座させるのに、前記空気調
    和機の流路切換弁を制御して冷媒の流路を暖房モードと
    することにより離座させることを特徴とする空気調和機
    の制御装置。
  9. 【請求項9】 空気調和機の室内熱交換器を構成する第
    1熱交換器と第2熱交換器との間に設けられた流体制御
    弁を備え、該流体制御弁の弁座と該弁座に着座した弁体
    とで形成された絞り部を介して第1熱交換器側から第2
    熱交換器側に冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和
    機の制御装置であって、 前記弁座に着座した弁体を離座させるのに、前記空気調
    和機の流路切換弁を制御して高圧冷媒と低圧冷媒の流路
    を導通することにより離座させることを特徴とする空気
    調和機の制御装置。
  10. 【請求項10】 室内熱交換器を構成する第1熱交換器
    と第2熱交換器との間に設けられ、前記第1熱交換器に
    連通する弁室内に設けた弁体を、前記弁室と前記第2熱
    交換器との間に介在された弁ポートの弁座に着座/離間
    し、該弁体が着座状態のとき、前記弁体と前記弁座とで
    形成された絞り部を介して前記弁室内から前記弁ポート
    へ冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機であっ
    て、 通電により前記弁体を前記弁座に着座させる電磁コイル
    と、前記弁体を前記弁座から離間するように該弁体を付
    勢する弁体付勢手段とを備え、 前記弁体付勢手段は、前記電磁コイルが非通電状態の場
    合、前記弁室内と前記弁ポート内との差圧が所定値以上
    になれば、前記弁体を前記弁座に着座させるように設定
    されていることを特徴とする空気調和機。
  11. 【請求項11】 室内熱交換器を構成する第1熱交換器
    と第2熱交換器との間に設けられ、前記第1熱交換器に
    連通する弁室内に設けた弁体を、前記弁室と前記第2熱
    交換器との間に介在された弁ポートの弁座に着座/離間
    し、該弁体が着座状態のとき、前記弁体と前記弁座とで
    形成された絞り部を介して前記弁室内から前記弁ポート
    へ冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機であっ
    て、 通電により前記弁体を前記弁座に着座させる電磁コイル
    と、前記弁体を前記弁座から離間するように該弁体を付
    勢する弁体付勢手段とを備え、 前記弁体付勢手段は、前記電磁コイルが非通電状態で、
    かつ前記弁室内と前記弁ポート内との差圧が所定値以上
    のときに、前記弁体が前記弁座から離間せずに保持する
    ように設定されていることを特徴とする空気調和機。
  12. 【請求項12】 前記弁体を前記弁座に着座させ、所定
    時間経過後、前記電磁コイルを定格電力よりも小さな電
    力で通電して、着座状態を保持するように構成された流
    体制御弁を備えることを特徴とする請求項10、または
    請求項11記載の空気調和機。
  13. 【請求項13】 室内熱交換器を構成する第1熱交換器
    と第2熱交換器との間に設けられ、前記第1熱交換器に
    連通する弁室内に設けた弁体を、前記弁室と前記第2熱
    交換器との間に介在された弁ポートの弁座に着座/離間
    し、該弁体が着座状態のとき、前記弁体と前記弁座とで
    形成された絞り部を介して前記弁室内から前記弁ポート
    へ冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機であっ
    て、 前記弁座に着座した弁体を離座させるのに、当該空気調
    和機の流路切換弁を制御して前記流体制御弁の差圧を無
    くすことにより離座させることを特徴とする空気調和
    機。
  14. 【請求項14】 室内熱交換器を構成する第1熱交換器
    と第2熱交換器との間に設けられ、前記第1熱交換器に
    連通する弁室内に設けた弁体を、前記弁室と前記第2熱
    交換器との間に介在された弁ポートの弁座に着座/離間
    し、該弁体が着座状態のとき、前記弁体と前記弁座とで
    形成された絞り部を介して前記弁室内から前記弁ポート
    へ冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機であっ
    て、 前記弁座に着座した弁体を離座させるのに、当該空気調
    和機の流路切換弁を制御して冷媒の流路を暖房モードと
    することにより離座させることを特徴とする空気調和
    機。
  15. 【請求項15】 室内熱交換器を構成する第1熱交換器
    と第2熱交換器との間に設けられ、前記第1熱交換器に
    連通する弁室内に設けた弁体を、前記弁室と前記第2熱
    交換器との間に介在された弁ポートの弁座に着座/離間
    し、該弁体が着座状態のとき、前記弁体と前記弁座とで
    形成された絞り部を介して前記弁室内から前記弁ポート
    へ冷媒を流出させて除湿運転を行う空気調和機であっ
    て、 前記弁座に着座した弁体を離座させるのに、当該空気調
    和機の流路切換弁を制御して高圧冷媒と低圧冷媒の流路
    を導通することにより離座させることを特徴とする空気
    調和機。
JP2001015737A 2000-07-17 2001-01-24 流体制御弁および空気調和機の制御装置並びに空気調和機 Pending JP2002098386A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001015737A JP2002098386A (ja) 2000-07-17 2001-01-24 流体制御弁および空気調和機の制御装置並びに空気調和機

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000-215622 2000-07-17
JP2000215622 2000-07-17
JP2001015737A JP2002098386A (ja) 2000-07-17 2001-01-24 流体制御弁および空気調和機の制御装置並びに空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002098386A true JP2002098386A (ja) 2002-04-05

Family

ID=26596124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001015737A Pending JP2002098386A (ja) 2000-07-17 2001-01-24 流体制御弁および空気調和機の制御装置並びに空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002098386A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010117128A (ja) * 2010-03-03 2010-05-27 Daikin Ind Ltd 空気調和機および空気調和機の制御方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149770A (ja) * 1984-12-25 1986-07-08 株式会社鷺宮製作所 ヒ−トポンプ式空調機
JPH0462973U (ja) * 1990-10-03 1992-05-28
JPH10103808A (ja) * 1996-09-27 1998-04-24 Rinnai Corp 吸収式冷凍装置を用いた空調装置
JPH1151514A (ja) * 1997-07-30 1999-02-26 Hitachi Ltd 空気調和機

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149770A (ja) * 1984-12-25 1986-07-08 株式会社鷺宮製作所 ヒ−トポンプ式空調機
JPH0462973U (ja) * 1990-10-03 1992-05-28
JPH10103808A (ja) * 1996-09-27 1998-04-24 Rinnai Corp 吸収式冷凍装置を用いた空調装置
JPH1151514A (ja) * 1997-07-30 1999-02-26 Hitachi Ltd 空気調和機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010117128A (ja) * 2010-03-03 2010-05-27 Daikin Ind Ltd 空気調和機および空気調和機の制御方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6997000B2 (en) Refrigeration system and method of operation therefor
JP2007303732A (ja) 空気調和機
CN112344602A (zh) 一种提高低温运行可靠性的空调系统及其控制方法
CN213335025U (zh) 一种提高低温运行可靠性的空调系统
JP5060689B2 (ja) 流量制御弁及び流量制御弁の制御装置
EP3689652B1 (en) Vehicular air-conditioning device
CN114659238B (zh) 空调系统及空调系统低温启动控制方法
JP2002098386A (ja) 流体制御弁および空気調和機の制御装置並びに空気調和機
JP2597634Y2 (ja) 多室空調型ヒートポンプシステムにおける均圧装置
JP2011149669A (ja) 空気調和装置
JP2003042583A (ja) 空気調和機の制御装置及び空気調和機
JPS6249158A (ja) 空気調和機
CN107990583B (zh) 四通阀、制冷系统及制冷系统的控制方法
JP2002295715A (ja) 流体制御弁
JPH08271100A (ja) 空気調和機
JP2001248882A (ja) 冷凍サイクルの制御装置
JP2003013875A (ja) 二段圧縮型圧縮機およびそれを用いた冷凍装置
JP2002364769A (ja) 流体制御弁の駆動装置及び空気調和機
JP2001116384A (ja) 冷凍サイクルの制御装置
JP2000055484A (ja) 空気調和装置
JPH045979Y2 (ja)
JP2003021433A (ja) 流体制御弁の駆動装置及び空気調和機
JPS6038105Y2 (ja) 空気調和装置の制御回路
KR100310362B1 (ko) 공조기기및그의균압방법
JPS6038106Y2 (ja) 空気調和装置の制御回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091117

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100323