JPH11246826A - 耐汚染性水性塗料組成物 - Google Patents

耐汚染性水性塗料組成物

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JPH11246826A
JPH11246826A JP6957098A JP6957098A JPH11246826A JP H11246826 A JPH11246826 A JP H11246826A JP 6957098 A JP6957098 A JP 6957098A JP 6957098 A JP6957098 A JP 6957098A JP H11246826 A JPH11246826 A JP H11246826A
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JP
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meth
mol
vinyl
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JP6957098A
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Hiroshi Inukai
宏 犬飼
Etsuzo Marumoto
悦造 丸本
Akihito Iida
晃人 飯田
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の水性エマルジョン型樹脂塗料に特定の
耐汚染性付与剤を配合することによって、改善された耐
汚染性を有し、かつ耐水性、耐候性、光沢に優れた塗膜
を形成することができる耐汚染性塗料組成物の提供。 【解決手段】 水性エマルジョン型樹脂塗料における樹
脂分100重量部に対して、(A)下記構造式(1) 【化1】 (式中、xは10〜500の整数である)で示される繰
り返し単位を有する高分子アゾ化合物を重合開始剤とし
て、(メタ)アクリル酸のポリオキシアルキレンエステ
ル50重量%以上を含む単量体をラジカル重合して得た
ブロックポリマー0.1〜100重量部および(B)粒
子径10μm以下のシリカゾル0.1〜100重量部を
併用したことを特徴とする耐汚染性水性塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、耐候性が良く耐汚染性
に優れた塗膜を与える屋外用に適した耐汚染性水性塗料
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、省資源・省エネルギーの気運が高
まり、外装用の塗料において、塗り替えサイクルを伸ば
すため、高耐候性のフッ素樹脂塗料やアクリルシリコン
樹脂塗料が使用されてきた。しかしながら、特に都会に
おいて、自動車排ガス、工場の煤煙、鉄粉、酸性雨等に
より塗膜表面に汚染物質が堆積したり、雨筋状の汚れが
堆積したりして美観が損なわれるという問題を生じてき
た。
【0003】この問題の解決策として、溶剤型フッ素樹
脂塗料の場合、水酸基含有フッ素樹脂をベース樹脂とし
た塗料中にアルコキシシランの部分加水分解縮合物を添
加する方法や、水酸基含有フッ素樹脂と一部結合したア
ルコキシシランの部分加水分解縮合物からなる耐汚染付
与剤を添加する方法が提案されている(特開平8−26
9385号)。溶剤型アクリルシリコン樹脂塗料におい
ても、ベース樹脂とアルキルシリケートあるいは部分加
水分解物、硬化触媒よりなる塗料組成物が提案されてい
る(特開平6−248237号)。これらは、いずれも
塗膜に親水性と水中撥油性を付与し、塗膜が雨水で濡
れ、次いで汚染物質が雨水とともに流れ落ちる、いわゆ
るローリングアップ機構によって汚れ除去するものであ
る。
【0004】一方、近年、環境保護、安全衛生の面から
従来の有機溶剤を使用した溶剤型塗料に替わって水性塗
料が注目されており、フッ素樹脂エマルジョンやアクリ
ルシリコン樹脂エマルジョンをベース樹脂とした塗料が
提案されている。水性塗料においても、塗膜の汚染が問
題視されているが、前述の方法を用いても塗料の保存安
定性が低かったり、塗膜の光沢が低下したりして、充分
に満足できるものではなかった。特開平8−12021
0号公報によれば、含フッ素系重合体、例えばビニリデ
ンフルオライド70〜95モル%、およびクロロトリフ
ルオロエチレン5〜30モル%を含有する含フッ素系重
合体の水性分散液に対し、その固形分の1〜50重量%
に相当するコロイダルシリカを添加して、密着性、耐候
性を改良する技術が提案されているが、それでもまだ充
分満足できるものではない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、通常
の水性エマルジョン型樹脂塗料に特定の耐汚染性付与剤
を配合することによって、改善された耐汚染性を有し、
かつ耐水性、耐候性、光沢に優れた塗膜を形成すること
ができる耐汚染性水性塗料組成物を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、水性エマルジョン
型樹脂塗料に(A)特定のブロックポリマーおよび
(B)粒子径10μm以下のシリカゾルを、それぞれ特
定量添加することにより、塗膜の耐汚染性と耐水性が向
上するのみならず、耐候性や光沢にも優れ、更に、塗料
の保存安定性も満足させる組成物を見出し、本発明を完
成するに至った。
【0007】すなわち、本発明は、水性エマルジョン型
樹脂塗料における樹脂分100重量部に対して、(A)
下記構造式(1)
【化2】 (式中、xは10〜500の整数である)で示される繰
り返し単位を有する高分子アゾ化合物を重合開始剤とし
て、(メタ)アクリル酸のポリオキシアルキレンエステ
ル50重量%以上を含む単量体をラジカル重合して得た
ブロックポリマー0.1〜100重量部および(B)粒
子径10μm以下のシリカゾル0.1〜100重量部を
併用したことを特徴とする耐汚染性水性塗料組成物に関
する。
【0008】本発明においては、ブロックポリマーとシ
リカゾルを併用することが必要である。ブロックポリマ
ーのみの添加では、耐汚染性が発現するものの塗膜が水
に膨潤し耐水性が低下する。シリカゾルのみの添加で
は、塗膜の耐水性が向上するものの耐汚染性が発現しな
い。
【0009】前記構造式(1)
【化3】 (式中、xは10〜500の整数である)で示される繰
り返し単位を有する高分子アゾ化合物は、ポリシロキサ
ンを主成分とし、主鎖中に複数のアゾ基をもつものであ
り、アゾ基の部分が従来公知のアゾ化合物触媒と同様に
機能してラジカル重合開始剤となり、ポリシロキサン部
分は、ビニル重合体主鎖中にとりこまれ、 (イ)ポリシロキサンブロック−ビニル重合体ブロック (ロ)ビニル重合体ブロック−ポリシロキサンブロック
−ビニル重合体ブロック (ハ)−(ポリシロキサンブロック−ビニル重合体ブロ
ック)−の繰り返し単位をもつブロックポリマー のようないろいろのブロックポリマーを形成することが
できる。このような高分子アゾ化合物は、例えば和光純
薬工業株式会社より、VPS−0501〔ポリシロキサ
ン部分の分子量約5,000、数平均分子量約3〜4万
のもの〕やVPS−1001〔ポリシロキサン部分の分
子量約10,000、数平均分子量約7〜9万のもの〕
などが市販されている。
【0010】本発明のブロックポリマーは、前述のとお
り(メタ)アクリル酸のポリオキシアルキレンエステル
50重量%以上よりなる単量体を前記特定の高分子アゾ
化合物を重合開始剤として重合したものであるが、その
分子量はGPCで測定したポリスチレン換算数平均分子
量で通常4万〜100万、好ましくは5万〜20万のも
のを用いることができる。
【0011】前記重合開始剤の好ましい使用量は、単量
体100重量部当たり、0.1〜20重量部であり、さ
らに好ましくは1〜10重量部である。重合開始剤の使
用量が過剰であると、得られる樹脂中のポリシロキサン
部分の割合が過多となり、塗膜表面のリコート性(重ね
塗り密着性)が低下する。一方、重合開始剤の使用量が
少な過ぎると、塗膜の耐汚染性が向上し難い。
【0012】本発明のブロックポリマーを形成するため
の単量体である(メタ)アクリル酸のポリオキシアルキ
レンエステルは下記の構造式(2)で例示されるアルコ
キシポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレー
ト、構造式(3)で例示されるフェノキシポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、構造式(4)で
例示されるアルコキシポリプロピレングリコールモノ
(メタ)アクリレート、構造式(5)で例示されるアル
コキシポリテトラメチレングリコールモノ(メタ)アク
リレートなどを挙げることができる。
【0013】
【化4】 (式中、Rは水素またはメチル基であり、R′はメチル
基、エチル基およびプロピル基よりなる群から選ばれた
基であり、Phはフェニル基であり、mは1〜30の整
数である。)
【0014】これら単量体は1種類、または2種類以上
を併用しても良い。単量体の使用量は全単量体中の50
重量%以上必要であり、好ましくは70重量%以上であ
る。
【0015】その他の単量体は、得られるブロックポリ
マーの溶解性、安定性、分散性、相溶性、共架橋性を向
上する目的で場合によって使用される。かかる単量体と
しては、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)
アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル、
(メタ)アクリル酸s−ブチル、(メタ)アクリル酸t
−ブチル、(メタ)アクリル酸ネオペンチル、(メタ)
アクリル酸−2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸
イソデシル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メタ)ア
クリル酸トリデシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、
(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル
酸イソボルニル、(メタ)アクリル酸トリシクロデシニ
ル、(メタ)アクリル酸テトラヒドロフルフリル、(メ
タ)アクリル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸ジ
メチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸クロロエチ
ル、(メタ)アクリル酸トリフルオロエチル、(メタ)
アクリル酸ペンタフルオロプロピルといった(メタ)ア
クリル酸エステル類、(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシブチル、(メタ)
アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、N−メチロール化
(メタ)アクリルアミドといった水酸基を含有する単量
体、(メタ)アクリル酸グリシジル、アリルグリシジル
エーテルといったエポキシ基を含有する単量体、(メ
タ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、
ビニル酢酸といったカルボン酸を含有する単量体、(メ
タ)アクリル酸アミノエチルといったアミノ基を含有す
る単量体、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルト
リメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプ
ロピルメチルジエトキシシラン、トリエトキシビニルシ
ランといったアルコキシシリル基を含有する単量体が例
示される。ベース樹脂との相溶性、共架橋性の点から水
酸基、アルコキシシリル基を含有する単量体が好まし
い。
【0016】さらに、必要によりエチレン、プロピレ
ン、イソブチレンといったαオレフィン類、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデンといったクロロエチレン類、酢酸ビ
ニル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ピバリ
ン酸ビニル、ヴェオバ−9(シェル化学製)、シクロヘ
キサンカルボン酸ビニル、安息香酸ビニル、ラウリン酸
ビニルといったカルボン酸ビニルエステル類、(メタ)
アクリルアミド類、スチレン、α−メチルスチレンなど
を共重合してもよい。
【0017】前述のその他の単量体の使用割合は、全単
量体の50モル%以下、好ましくは30モル%以下であ
る。
【0018】本発明のブロックポリマーは、通常のラジ
カル重合によって合成できる。すなわち、塊状重合、有
機溶剤中での溶液重合、水中での乳化重合などが採用可
能である。重合における溶媒としては、溶液重合におい
てはテトラヒドロフラン、ジオキサン等の環状エーテル
類;n−ヘキサン、シクロヘキサン、ミネラルスピリッ
ト、工業用ガソリン4号揮発油、同3号揮発油、灯油お
よびテレピン油等の脂肪族炭化水素類;トルエン、キシ
レン等の芳香族炭化水素類;酢酸エチル、酢酸ブチル等
のエステル類;アセトン、メチルエチルケトン、シクロ
ヘキサノン等のケトン類;エタノール、イソプロパノー
ル、n−ブタノール、n−ブチルセロソルブ等のアルコ
ール類等の有機溶媒が例示でき、これらの1種または2
種以上を用いることができる。好ましい有機溶剤は、ブ
ロックポリマーの溶解性の点から、環状エーテル類、エ
ステル類、ケトン類、アルコール類である。有機溶剤の
使用量は全単量体100重量部に対し20〜200重量
部で用いることが好ましい。乳化重合においては、高級
アルコール硫酸エステルナトリウム塩、ポリエチレング
リコールエーテル等の乳化剤の存在下もしくは乳化剤の
不在化で、水を溶媒にして重合することができる。乳化
剤を使用する場合、全単量体100重量部に対し0.0
1〜50重量部が望ましい。重合条件としては特に限定
されないが、好ましくは重合温度20〜100℃であ
る。
【0019】本発明におけるブロックポリマーは、特定
のシリカゾルと共に水性エマルジョン型樹脂塗料に添加
される。
【0020】水性エマルジョン型樹脂塗料としては、塗
料用フッ素樹脂、アクリルシリコン樹脂、アクリルウレ
タン樹脂またはアクリル樹脂等からなる樹脂微粒子が水
中に乳化分散されてなる水性塗料が例示されるが、高耐
候性の点から、とくにエマルジョン型フッ素樹脂塗料お
よびエマルジョン型アクリルシリコン樹脂塗料から選ば
れたものであることが好ましい。
【0021】エマルジョン型フッ素樹脂は、フルオロオ
レフィンを主成分とする単量体混合物を乳化重合して得
られるものが用いられる。また、エマルジョン型アクリ
ルシリコン樹脂は、溶剤型アクリルシリコン樹脂の単量
体混合物を乳化重合して得られるもの、溶剤型アクリル
シリコン樹脂を水に懸濁分散したものが用いられる。
【0022】この中で、耐汚染性を発現させる効果の点
からエマルジョン型フッ素樹脂がより好ましく、とく
に、(a)フルオロオレフィン単量体単位30〜60モ
ル%、(b)カルボン酸ビニルエステル単量体単位およ
び/またはアクリル酸エステル単量体単位10〜65モ
ル%、(c)加水分解性シリル基を有するエチレン性不
飽和単量体単位0.1〜10モル%、(d)親水性官能
基を有するエチレン性不飽和単量体単位0.5〜5モル
%、(e)その他の共重合性単量体単位0〜30モル%
(a+b+c+d+e=100)からなる乳化重合体か
らなるエマルジョン塗料がもっとも好ましい。
【0023】これら成分のうち、前記(a)のフルオロ
オレフィン単量体としては、例えばフルオロエチレン、
フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン、テト
ラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン等を挙
げることができるが、取扱いの容易さ、易共重合性の点
でクロロトリフルオロエチレンの使用が好ましい。
【0024】前記(b)のカルボン酸ビニルエステル単
量体としては、例えば、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ル、酪酸ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニ
ル、カプリン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ミリスチン
酸ビニル、パルミチン酸ビニルおよびステアリン酸ビニ
ル等の直鎖状脂肪族カルボン酸のビニルエステル類、イ
ソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、2−エチルヘキサン
酸ビニル、炭素数が9の分岐状カルボン酸の異性体混合
物であるバーサティック酸のビニルエステルおよび炭素
数が10の分岐状カルボン酸の異性体混合物であるバー
サティック酸のビニルエステル等の分岐状カルボン酸の
ビニルエステル類、ならびに安息香酸ビニル等の芳香族
カルボン酸ビニルエステル類が挙げられる。
【0025】前記(b)のアクリル酸エステル単量体と
しては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸イソプロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸イソ
ブチル、アクリル酸s−ブチル、アクリル酸t−ブチ
ル、アクリル酸ネオペンチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシル、アクリル酸イソデシル、アクリル酸ラウリ
ル、アクリル酸トリデシル、アクリル酸ステアリル、ア
クリル酸シクロヘキシル、アクリル酸イソボルニル、ア
クリル酸トリシクロデシニル、アクリル酸テトラヒドロ
フルフリル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ジ
メチルアミノエチル、アクリル酸クロロエチル、アクリ
ル酸トリフルオロエチル、アクリル酸ペンタフルオロプ
ロピルが挙げられる。
【0026】前記(c)の加水分解性シリル基を有する
エチレン性不飽和単量体としては、ビニルトリメトキシ
シラン、ビニルメチルジエトキシシラン、ビニルメチル
ジメトキシシラン、ビニルトリエトキシシランおよびビ
ニルエチルジエトキシシラン等のアルコキシビニルシラ
ン類;γー(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメ
トキシシラン、γー(メタ)アクリロイルオキシプロピ
ルトリエトキシシラン等のγ−(メタ)アクリロイルオ
キシプロピルアルコキシシラン類;トリメトキシシリル
プロピルビニルエーテルおよびトリエトキシシリルプロ
ピルビニルエーテル等のアルコキシシリルアルキルビニ
ルエーテル類;トリメトキシシリルデカン酸ビニルおよ
びトリエトキシシリルデカン酸ビニル等のアルコキシシ
リルカルボン酸ビニル類が代表的に挙げられる。
【0027】前記(d)の親水性官能基を有するエチレ
ン性不飽和単量体としては、カルボキシル基またはその
塩、スルホン基またはその塩、水酸基およびアミノ基等
の親水性官能基を有するエチレン性不飽和単量体であ
る。カルボキシル基を有するエチレン性不飽和単量体と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタ
コン酸、マレイン酸、フマル酸およびビニル酢酸等が挙
げられ、スルホン基を有する単量体としては、ビニルス
ルホン酸、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸など
が挙げられる。前記単量体の塩としては、アンモニア、
アミンまたはアルカリ金属による塩が好ましい。水酸基
を有する単量体としては、ヒドロキシエチル(メタ)ア
クリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シブチルビニルエーテル、ヒドロキシエチルアリルエー
テル、ヒドロキシエチルクロトネートおよびN−メチロ
ールアクリルアミド等が挙げられ、またアミノ基を有す
る単量体としてはメタクリルアミド、アクリルアミド、
ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノ
エチルアクリレートおよびアミノプロピルビニルエーテ
ル等が挙げられる。これらの単量体は、フッ素樹脂の水
性エマルジョンを安定化させるために用いられるが、水
性フッ素樹脂エマルジョンの安定性を高めるには、カル
ボキシル基またはその塩を有する単量体およびスルホン
基またはその塩を有する単量体が好適であり、具体的に
はアクリル酸、メタクリル酸、2−アクリルアミド−2
−メチルプロパンスルホン酸およびその塩が挙げられ
る。
【0028】前記エマルジョン型フッ素樹脂をうるため
の単量体としては、前記の成分以外に、必要に応じて前
記(e)のその他の単量体を共重合させることができ
る。かかる単量体としては、塩化ビニリデン、塩化ビニ
ル等の塩化オレフィン類;エチレン、プロピレン、イソ
ブチレン等のα−オレフィン類;エチルビニルエーテ
ル、ブチルビニルエーテル等のアルキルビニルエーテル
類;酢酸アリル、酪酸アリル、エチルアリルエーテル等
のアリル化合物が挙げられる。
【0029】水性エマルジョン型樹脂塗料を形成する樹
脂(以下ベース樹脂という)の分子量はGPCによるポ
リスチレン換算の数平均分子量で通常5千〜5百万、好
ましくは5万〜1百万である。数平均分子量が5千未満
では樹脂が脆弱化し、5百万を超えると造膜性が低下す
るので好ましくない。
【0030】ベース樹脂100重量部に対するプロック
ポリマーの添加量は0.1〜100重量部であることが
必要であり、好ましくは5〜30重量部である。添加量
が0.1重量部を下回ると耐汚染性が発現せず、100
重量部を上回ると耐候性が低下する。
【0031】本発明において、水性エマルジョン型樹脂
塗料にブロックポリマーを配合する方法としては、有機
溶剤または塗料添加剤のひとつである造膜助剤にブロッ
クポリマーを予め溶解しておき、その溶液を塗料化する
際に添加する方法が例示できる。また、ブロックポリマ
ーを水性媒体に溶解するか、必要により界面活性剤を使
用して乳化分散し、塗料化する際に添加する方法も採用
できる。
【0032】本発明の耐汚染性水性塗料組成物には、粒
子径が10μm以下であるシリカゾルを使用する必要が
ある。かかるシリカゾルとしては水またはアルコールな
どの有機溶剤に分散されたシリカゾルが好ましく、その
具体例としては、商品名スノーテック〔日産化学工業
(株)〕、セラゾール(コルコート社)、ルドックス
(デュポン社)、ミトン(モンサントケミカル社)など
を挙げることができる。分散液のpHは3〜11である
ことが好ましい。pHが3未満または11を超えると、
水性塗料の安定性が低下するので好ましくない。水また
はアルコールなどの媒体に分散されたシリカゾルとして
は、アルコキシシランオリゴマーが該媒体中に粒子径1
0μm以下の状態で分散されたものであってもよいし、
またコロイダルシリカが媒体中に分散されたものでもよ
い。さらに、前記アルコキシシランオリゴマーの具体例
としては、エトキシシラン、プロポキシシランまたはブ
トキシシラン等のアルコキシシランから合成されるアル
コキシシランオリゴマーが挙げられる。塗料の保存安定
性が良いといった点からコロイダルシリカがより好まし
く、塗膜の光沢が高いといった点から1μm以下の粒子
径が好ましい。
【0033】水性エマルジョン型樹脂塗料に対するシリ
カゾルの添加量は、ベース樹脂100重量部に対し0.
1〜100重量部であり、とくに1〜50重量部が好ま
しい。0.1重量部未満であると耐水性が向上せず、1
00重量部を超えると塗膜が脆くなるので好ましくな
い。
【0034】本発明の塗料組成物には、必要に応じて顔
料、消泡剤、増粘剤、防黴剤、防腐剤、抗菌剤、紫外線
吸収剤、光安定剤、レベリング剤、スリップ剤、たれ防
止剤、色別れ防止剤、酸化防止剤および熱安定剤等の通
常水性塗料で使用される添加剤を配合しても良い。ま
た、塗料組成物に顔料を分散させる場合に、顔料分散剤
を添加しても良い。
【0035】本発明の水性塗料組成物の塗装は、塗料で
通常行われている方法に従えば良く、例えばスプレー塗
装、はけ塗り、ロール等によって塗装することができ
る。この場合、塗料の膜厚としては、目的に応じて選択
すれば良いが、下地保護性、乾燥性のバランスの点から
10〜50μmであることが好ましい。
【0036】以下に合成例、水性塗料調整例、実施例を
挙げて本発明を説明するが、本発明はこれにより何ら限
定されるものではない。
【0037】合成例1 撹拌機、窒素導入管、温度計、滴下ロートの付いた1リ
ットルの四つ口フラスコに、溶剤として酢酸エチルを2
50g、イソプロパノールを50g、単量体としてメト
キシポリオキシエチレングリコール(オキシエチレンの
繰り返し単位数は23)メタクリレート〔新中村化学
(株)のM230G〕を150g仕込み、フラスコを充
分窒素置換した後、70℃まで昇温した。滴下ロートよ
り下記構造式
【化5】 (但し、高分子アゾ化合物のポリシロキサンの分子量5
000、GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量
40000、UVスペクトルの紫外吸収で定量したアゾ
含量6.2%である。)の繰り返し単位を持つ高分子ア
ゾ化合物〔和光純薬工業(株)のVPS0501〕5g
を酢酸エチル50gに溶解した開始剤溶液を1時間掛け
て滴下した。更に70℃で7時間重合反応をおこない、
内容物をベンゼンに沈殿して、ブロックポリマー148
gを得た。得られたブロックポリマーのGPCによるポ
リスチレン換算の数平均分子量は45000であった。
イオン交換水200gにディスパー2000rpmで撹
拌(ディスパーと称される回転撹拌機を用いて2000
rpmの回転による撹拌)しながらブロックポリマー1
00gをゆっくり滴下し、該ブロックポリマーの乳化液
(固形分濃度33重量%)(以下B−1)を得た。
【0038】合成例2 合成例1において、単量体組成として(i)メトキシポ
リオキシエチレングリコール(オキシエチレンの繰り返
し単位数は23)メタクリレート〔新中村化学(株)の
M230G〕145g、(ii)γ−メタクリロキシプロ
ピルトリエトキシシラン5gに変え、高分子アゾ化合物
を下記の構造式
【化6】 (但し、高分子アゾ化合物のポリシロキサンの分子量1
0000、GPCによるポリスチレン換算の数平均分子
量82000、UVスペクトルの紫外吸収で定量したア
ゾ含量2.5%である。)の繰り返し単位をもつ高分子
アゾ化合物〔和光純薬工業(株)のVPS1001〕に
変えた以外は、合成例1と同様の方法によりブロックポ
リマーを合成した。得られたブロックポリマーのGPC
によるポリスチレン換算の数平均分子量は18000で
あり、得られたブロックポリマーの単量体単位は(i)
/(ii)=95/5(重量比)であった。得られたブロ
ックポリマー100gを3−メチル−3−メトキシブチ
ルアセテート〔(株)クラレのソルフィットアセテー
ト〕200gに溶解し、該プロックポリマーの溶液(固
形分濃度33重量%)(以下B−2)を得た。
【0039】合成例3 合成例1において、単量体組成としてメトキシポリオキ
シエチレングリコール(オキシエチレンの繰り返し単位
数は9)アクリレート〔新中村化学(株)のAM90
G〕130g、ヒドロキシエチルアクリレート(以下H
EA)20gに変えた以外は、合成例1と同様の方法で
ブロックポリマーを得た。得られたブロックポリマーの
GPCによるポリスチレン換算の数平均分子量は800
00であり、単量体単位はAM90G/HEA=86/
14(重量比)であった。イオン交換水200gにディ
スパー2000rpmで撹拌しながらブロックポリマー
100gをゆっくり滴下し、該ブロックポリマーの乳化
液(固形分濃度33重量%)(以下B−3)を得た。
【0040】水性塗料調整例1 (1)ベース樹脂の調整 撹拌機を備えた2リットルのオートクレーブに純水20
0g、アニオン乳化剤としてパーフルオロオクタン酸ア
ンモニウム塩3.2gとノニオン乳化剤としてポリオキ
シエチレンノニルフェニルエーテルである花王(株)製
の商品名エマルゲン906を7.7gおよびエマルゲン
930を7.7g、単量体としてシクロヘキシルアクリ
レート(以下CHAと略す)を16.7gおよびビニル
トリエトキシシラン(以下VESと略す)1.6g、p
H調整剤として炭酸水素アンモニウム2.7gを仕込
み、脱気と窒素置換を3回繰り返した後脱気し、クロロ
トリフルオロエチレン(以下CTFEと略す)500g
を仕込んだ。44℃まで昇温して1時間後から5時間に
渡って、重合開始剤としてVA044〔和光純薬
(株)〕7.2gを純水65gに溶かした水溶液を、一
定の割合で添加した。また、純水100g中に3.8g
のパーフルオロオクタン酸アンモニウム塩、9.3gの
エマルゲン906、9.3gのエマルゲン930を添加
し、ここにCHA150.2gおよびVES15.5g
を分散させた分散液を追加単量体として44℃昇温1時
間後から一定の割合で9時間添加し、合計22時間重合
を行った。その後室温まで冷却し、未反応のCTFEを
パージし、オートクレーブを開放して、固形分が48w
t%であるフッ素樹脂エマルジョンを得た。この時含フ
ッ素分散体の凝集物は観察されなかった。分散体の粒子
径を測定したところ粒度分布は単分散であり、平均粒径
は0.08μmであった。得られたエマルジョンの一部
をメタノール中に投入し、洗浄乾燥することで分析用の
共重合体を得た。得られた共重合体のGPCで測定した
ポリスチレン換算の数平均分子量は150,000であ
り、ガラス転移温度(以下Tgと略す)は38℃であっ
た。共重合体のフッ素分析をおこなったところ13.3
wt%であり、1H−NMR、13C−NMRより、共重
合体の組成は、CTFE/CHA/VES=34/61
/5(モル%)であることを確認した。
【0041】(2)塗料の調整 酸化チタン〔CR97、石原産業(株)製〕100.0
g、顔料分散剤〔SNディスパーサント5027、サン
ノプコ(株)製〕5.0g、消泡剤〔FSアンチフォー
ム013B、ダウコーニング(株)製〕0.5gおよび
イオン交換水49.0gをホモディスパーを用いて混
合、分散し、ミルベースを得た。前記ミルベースを5
1.5g、前記ベース樹脂エマルジョンを100g(固
形分として48g)を、造膜助剤〔テキサノールCS1
2、チッソ(株)製〕3gおよび増粘剤(SNシックナ
ー612、サンノプコ製)0.4gを撹拌、混合し、白
色の水性塗料(以下、F−1)を調製した。
【0042】水性塗料調整例2 ベース樹脂として、クロロトリフルオロエチレン50.
0モル%、バーサチック酸ビニル(シェル化学製、商品
名“ベオバ9”)28.5モル%、プロピオン酸ビニル
10.7モル%、p−ターシャリーブチル安息香酸ビニ
ル5.0モル%、アクリロイルオキシプロピルトリエト
キシシラン4.8モル%、アクリル酸1.0モル%から
なる、数平均分子量500000のフッ素樹脂エマルジ
ョン(固形分50%)を得るため、前記単量体の混合物
を乳化剤にパーフルオロオクタン酸アンモニウム塩とポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテルを用いて乳化
重合することにより調整した。ついでこのようにして得
られたベース樹脂を用いて、水性塗料調整例1と同様に
して白色の水性塗料(以下、F−2)を調製した。
【0043】水性塗料調整例3 メチルメタクリレート(以下MMA)14.6モル%、
ブチルアクリレート(以下BA)14.0モル%、ブチ
ルメタクリレート(以下BMA)62.3モル%、γメ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン(以下単量体
C)9.1モル%、数平均分子量100000のアクリ
ルシリコン樹脂エマルジョン(固形分50%)を得るた
め、前記単量体の混合物を乳化剤にポリオキシエチレン
ノニルフェニルエーテルとポリオキシエチレンノニルフ
ェニルエーテルスルフェートを用い乳化重合することに
より調整した。ついでこのようにして得られたベース樹
脂を用いて、水性塗料調整例1と同様にして白色の水性
塗料(以下、A−1)を調製した。
【0044】水性塗料調整例4 水性塗料調整例3のベース樹脂を市販のアクリルエマル
ジョン〔大日本インキ化学工業(株)ボンコートEC8
18〕に変える以外は、水性塗料調整例3と同様にして
白色の溶剤型塗料(以下、A−2)を調製した。
【0045】実施例1〜8 水性塗料調整例で得た白色塗料と合成例で得たブロック
ポリマー乳化液または溶液および以下に示す市販のシリ
カゾル分散液を表1〜2に示す割合で混合し、耐汚染性
水性塗料組成物を調製した。次いで、0.6mm厚のア
ルミニウム板にバーコーターを使用して塗装した(乾燥
膜厚は約30μm)。常温で1週間乾燥し、得られた塗
膜について、以下の項目に関する評価を行った。結果は
表3〜4に記載の通りである。
【0046】下記表中、シリカゾルAはスノーテックス
40〔日産化学工業(株)〕の粒子径10〜20nm、
pH=9.0〜10.5、固形分40%のコロイダルシ
リカ分散液であり、シリカゾルBはスノーテックスC
〔日産化学工業(株)〕の粒子径10〜20nm、pH
=8.5〜9.0、固形分20%のコロイダルシリカ分
散液である。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】以下の実施例および比較例の評価データ中
の各項目の評価方法は下記のとおりである。 60゜光沢:JIS−K5400に準ずる方法によ
る。 耐候性:Qパネル社製蛍光紫外線耐候性試験機(一
般的にQUVと略称されている)を使用し、連続で8時
間紫外線を照射し、次いで4時間塗面裏側からイオン交
換水をスプレーするというサイクルを繰り返し、全体で
2,000時間試験後の60゜光沢保持率によって評価
した。 親水性、水中の撥油性:ゴニオメータを用い、水の
接触角と水中のヘキサデカンの接触角を測定し評価し
た。 耐汚染性:得られた塗膜を名古屋市南部工業地帯に
おいて、6ケ月間、45゜の角度で暴露試験を行い、試
験前後のL値の変化であるΔLを測定した。ΔL値の絶
対値が小さい程、耐汚染性が良好であることを示す。 耐水性:塗膜を蒸留水に24時間浸漬し、塗膜のフ
クレ、白化などを目視で観察した。 ○:外観変化なし、△:フクレ、白化が認められる、
×:剥離 塗料の保存安定性:本塗料組成物を蓋付きのビンに
密栓、50℃の水槽に浸浸して1ヶ月保存し、増粘やゲ
ル化、沈殿が生じていないか目視で観察した。 ○:異常なし、△:増粘、×:ゲル化または沈殿
【0050】
【表3】
【0051】
【表4】
【0052】比較合成例1 合成例1における単量体を、MMAが100g、メ
トキシポリオキシエチレングリコール(オキシエチレン
の繰り返し単位は23)メタクリレート(前記商品名M
230G)が50gに変更する以外は、合成例1同様の
方法でブロックポリマー125gを得た。得られたブロ
ックポリマーのGPCによるポリスチレン換算の数平均
分子量は10000であり、/=72/28(重量
比)であった。得られたブロックポリマー100gを3
−メチル−3−メトキシブチルアセテート200gに溶
解し、該ブロックポリマーの溶液(以下B−4)を得
た。
【0053】比較例1 本ブロックポリマーおよびシリカゾルを使用しないこと
以外は表5に示すように実施例1と同じ水性塗料のみを
用い、全て実施例1と同様な方法で試験、評価した。結
果は表6に記載の通りである。
【0054】比較例2〜3 本ブロックポリマーまたはシリカゾルの一方を使用する
こと以外は、表5に示すように実施例1および4と同様
の方法で試験、評価した。結果は表6に記載の通りであ
る。
【0055】比較例4 ブロックポリマーとしてB−4を用いる以外は表5に示
すように全て実施例1と同様な方法で試験、評価した。
結果は表6に記載の通りである。
【0056】比較例5 ブロックポリマーとしてB−1を用い、アルコキシシラ
ンオリゴマーを水に分散した粒子径が10〜20μmの
シリカゾル分散液(コルコート社製エチルシリケート4
0を水で2倍に希釈したもの。SiO2含有量20重量
%;以下シリカゾルCという)を用いる以外は表5に示
すように全て実施例1と同様な方法で試験、評価した。
結果は表6に記載の通りである。
【0057】
【表5】
【0058】
【表6】
【0059】
【発明の効果】本発明のブロックポリマーおよび特定の
シリカゾルを水性エマルジョン型樹脂塗料に添加するこ
とによって、保存安定性に優れた塗料組成物が得られ、
その塗膜は、耐汚染性、耐水性に優れている。前記塗料
のベース樹脂としてフッ素樹脂、アクリルシリコン樹脂
を用いる場合は高耐候性塗膜を形成し、特にエマルジョ
ン型フッ素塗料を用いた場合に本発明の効果が大きい。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C09D 133/04 C09D 133/04 143/04 143/04 183/04 183/04 // C08F 4/04 C08F 4/04 299/02 299/02 C09D 171/00 C09D 171/00 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水性エマルジョン型樹脂塗料における樹
    脂分100重量部に対して、(A)下記構造式(1) 【化1】 (式中、xは10〜500の整数である)で示される繰
    り返し単位を有する高分子アゾ化合物を重合開始剤とし
    て、(メタ)アクリル酸のポリオキシアルキレンエステ
    ル50重量%以上を含む単量体をラジカル重合して得た
    ブロックポリマー0.1〜100重量部および(B)粒
    子径10μm以下のシリカゾル0.1〜100重量部を
    併用したことを特徴とする耐汚染性水性塗料組成物。
  2. 【請求項2】 前記ブロックポリマーが、GPCによる
    ポリスチレン換算の数平均分子量で4万〜100万であ
    る請求項1記載の耐汚染性水性塗料組成物。
  3. 【請求項3】 前記水性エマルジョン型樹脂がフッ素樹
    脂またはアクリルシリコン樹脂から選ばれたものである
    耐汚染性水性塗料組成物。
  4. 【請求項4】 前記水性エマルジョン型樹脂が(a)フ
    ルオロオレフィン単量体単位30〜60モル%、(b)
    カルボン酸ビニルエステル単量体単位および/またはア
    クリル酸エステル単量体単位10〜80モル%、(c)
    加水分解性シリル基を有するエチレン性不飽和単量体単
    位0.1〜10モル%、(d)親水性官能基を有するエ
    チレン性不飽和単量体単位0.5〜5モル%、(e)そ
    の他の共重合性単量体単位0〜30モル%を有する共重
    合体からなるエマルジョン型フッ素樹脂である請求項3
    記載の耐汚染性水性塗料組成物。
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