JPH11245711A - 建物ユニットの固定構造 - Google Patents

建物ユニットの固定構造

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JPH11245711A
JPH11245711A JP4959898A JP4959898A JPH11245711A JP H11245711 A JPH11245711 A JP H11245711A JP 4959898 A JP4959898 A JP 4959898A JP 4959898 A JP4959898 A JP 4959898A JP H11245711 A JPH11245711 A JP H11245711A
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JP
Japan
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building unit
carrier
fixing
fixed
lower structure
Prior art date
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JP4959898A
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English (en)
Inventor
Takahiro Kudo
高弘 工藤
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、建物ユニットの輸送におい
て、建物ユニットを荷台に確実に固定できる建物ユニッ
トの固定構造を提供するものである。 【解決手段】 本発明は、建物ユニット10を運搬する
運搬車の荷台11に固定具20aを介在させて固定する
建物ユニット10の固定構造であって、固定具20aが
軸部25aと係止部26aとを備え軸部25aの一端は
荷台上面11aより上に突出するとともに、荷台上面1
1aで固定具20aの係止部26aが建物ユニット10
の下部構造体を上から係止し、建物ユニット10の下部
構造体を荷台11に固定していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物ユニットを運
搬する際に、建物ユニットを固定する建物ユニットの固
定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物ユニットは、工場で予め組み
立てられて、建築現場に輸送される。輸送手段として
は、一般に、荷台の低い専用車両等が用いられている。
又、建物ユニットを積載する荷台は積載しやすいよう
に、広く平坦にされている。積載された建物ユニットを
荷台の縁に設けられたフックにワイヤーを通して、建物
ユニットの外面を縛って荷台に固定している。
【0003】又、上記建物ユニットを車両の荷台に積載
する際に、建物ユニットの位置を決め、建物ユニットの
ズレを防止する為に、荷台の床面隅部に受け具が設けら
れ、建物ユニットが輸送中にズレない様にしている。
又、実開平5−24629号公報に記載の様に荷台に弾
性材を備えた受け治具を設けて、建物ユニットの振動防
止を計っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のような、ワイヤーで建物ユニットを縛る固定方法で
は、固定する際に使用するワイヤーの跡が建物ユニット
に生じて、建物ユニットを傷つけることがある。又、ワ
イヤーの緊結が緩むと建物ユニットと荷台の摩擦が減り
建物ユニットが荷台上を滑って、ずれると言った問題も
ある。又、ワイヤーを建物ユニットの上部から掛けるの
で、建物ユニットの天井部での高い位置での不安全な作
業を伴っている。
【0005】本発明は、上記のこのような問題点に着眼
してなされたものであり、その目的とするところは、こ
れらの問題点を解消し、建物ユニットの輸送において、
建物ユニットを荷台に確実に固定できる建物ユニットの
固定構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
建物ユニットの固定構造は、建物ユニットを運搬する運
搬車の荷台に固定具を介在させて固定する建物ユニット
の固定構造であって、固定具が軸部と係止部とを備え、
軸部の一端は荷台上面より上に突出するとともに、荷台
上面で固定具の係止部が建物ユニットの下部構造体を上
から係止し、建物ユニットの下部構造体を荷台に固定し
ていることを特徴とする。
【0007】請求項2記載の本発明の建物ユニットの固
定構造は、建物ユニットを運搬する運搬車の荷台に固定
具を介在させて固定する建物ユニットの固定構造であっ
て、荷台の所定位置に通孔が設けられ、固定具が軸部と
係止部とを備え、軸部が通孔を貫通し、軸部の一端は荷
台上面より上に突出すると共に、荷台上面で固定具の係
止部が建物ユニットの下部構造体を上から係止し、固定
具の荷台への固定、解除の操作が荷台の下から可能にな
され、建物ユニットの下部構造体を荷台に固定している
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の本発明の建物ユニットの固定構
造は、固定具が軸部と係止部とを備え、軸部の一端は荷
台上面より上に突出するとともに、荷台上面で固定具の
係止部が建物ユニットの下部構造体を上から係止し、建
物ユニットの下部構造体を荷台に固定しているので、建
物ユニットの下部が作業高さとなる。又、下部構造体を
係止部と荷台とで挟み込む状態にできる。従って建物ユ
ニットを荷台に固定する際に建物ユニットを安全確実に
固定することができる。軸部を荷台に埋め込み等で一体
に固定している場合には、係止部を軸部と着脱自在にす
るとよい。
【0009】請求項2記載の本発明の建物ユニットの固
定構造は、荷台の所定位置に通孔が設けられ、固定具が
軸部と係止部とを備え、軸部が通孔を貫通し、軸部の一
端は荷台上面より上に突出すると共に、荷台上面で固定
具の係止部が建物ユニットの下部構造体を上から係止
し、固定具の荷台への固定、解除の操作が荷台の下から
可能になされ、下部構造体が荷台に固定されているの
で、建物ユニットの内部に入らずに固定作業等ができ
る。従って、建物ユニットの床の完成度を減ずることな
く、又、作業者の昇降運動も少なくて済む。この場合係
止部は軸部と一体であると丈夫な固定具になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の第1の実施例で
あって、固定具で建物ユニットを固定した状態を示す説
明図である。図2は、本発明の第2の実施例であって、
固定具で建物ユニットを固定した状態を示す説明図であ
る。図3は、第1の実施例の固定具の斜視図である。図
4は、第2の実施例の固定具の斜視図である。図5は建
物ユニットを運ぶ運搬車の斜視図である。図6は荷台に
通孔が設けられた運搬車を示す斜視図である。
【0011】本発明の第1実施例を図1、図3、図5、
図6に基づいて説明する。図5に示す様に、予め工場に
て組み立てられて建物ユニット10は、建築現場まで荷
台11の低い専用の運搬車30で運ばれる。専用の運搬
車30は建物ユニット10の高さが道路交通法の高さ規
制以下にする為に荷台11を低くしている。又、図6に
示す様に運搬車30の荷台11は建物ユニット10を積
載し易く、平胆面にして、且つ荷台の広さは建物ユニッ
ト10の大きさに対応して作られ、建物ユニット10を
複数個積載できる広さの運搬車30も用意されている。
この建物ユニットは柱、梁からなる鉄骨軸組ユニットで
あって、外装内装その他の仕上げが施されている。この
実施例では四隅に立設された柱の下端間に架け渡された
床大梁を荷台に固定する下部構造体とする。床大梁は断
面コの字の溝型鋼であり、床大梁の上下端はフランジ部
を形成して建物ユニットの内側に向かって張り出してい
る。又、建物ユニット10の下部は開口された空間を形
成している。そして、下部構造体10aである床大梁は
露出された状態となっている。
【0012】図1に示す様に、建物ユニット10はその
下部構造体である床大梁を運搬する運搬車30の荷台1
1に固定具20aを介在させて固定されている。尚建物
ユニットの短辺方向の寸法違い、長尺方向の寸法違い等
建物ユニットに複数の大きさがある。図6の様に荷台1
1には、それぞれの大きさの建物ユニット10の下部構
造体10aの位置に対応する様に、所定位置に通孔12
が設けられている。通孔12は固定具20aを挿入でき
る様な形状に開口されている。開口は矩形に開けられ、
開口の大きさは固定具20aの挿入時に少し遊びのある
程度の大きさに設けられている。
【0013】固定具20aは、図3のイ図の様なL字状
の形状で一端に螺子部、他端に係止部とを備えている。
一方、軸部25aの他端には螺子部24aが設けられて
いる。固定具20aは鋼製で形成され、螺子部以外の部
分は断面が略矩形を成している。
【0014】受け具22aは板状片で形成され、中央に
固定具20aの螺子部24bを挿入できる開口孔28a
が設けられている。
【0015】次に建物ユニット10の荷台11への取付
け方法を説明する。先ず、予め工場で組み立てられた建
物ユニット10を運搬用フォークリフト、重機等で運搬
車の荷台に積載する。その為に、建物ユニット10の下
部構造体10aの下フランジ部分10cを固定具20a
の係止部26aに挿入することができる。荷台11に積
まれた建物ユニット10を固定具20aで固定する要領
は、先ず、固定具20aを荷台11の通孔12より挿入
して、固定具20aの軸部25aの一端を荷台上面11
aより上に突出させる。上からも下からも挿入できるが
下からの方が好ましい。そして、荷台上面11aで固定
具20aの係止部26aが建物ユニット10の下部構造
体10aを上から係止する。詳しくは下部構造体10a
の下フランジ部10cを係止部26aが挟み込む様に係
止部26aで下フランジ部10cを固定することにな
る。
【0016】尚、固定具20aを荷台下方から通孔に挿
入する場合には、ナット23と荷台下部11bの間に受
け具22aを予め挿入して置く。そうすると、作業者は
荷台11に乗る必要もなく、建物ユニット10の床面で
作業できる。受け具22aを固定具20aの荷台下部か
ら突出している部分にあてがい、螺子部24aにナット
23を螺入して、下部構造体10aを荷台11に固定す
る。この様にして、建物ユニット10は荷台11に固定
する作業が荷台11の高さで出来るので、建物ユニット
10の固定作業がし易く、且つ高所作業を避けることが
出来、安全に固定することができる。
【0017】次に、本発明の第2実施例を図2、図4、
図5、図6に基づいて説明する。図5に示す様に、予め
工場にて組み立てられて建物ユニット10は、建築現場
まで荷台11の低い専用の運搬車30で運ばれる。運搬
車30の荷台11は建物ユニット10を積載し易く、平
胆面にして、且つ荷台11の広さは建物ユニット10の
大きさに対応して作られ、建物ユニット10を複数個積
載できる広さの運搬車30も用意されている。
【0018】図2に示す様に、建物ユニット10は運搬
する運搬車30の荷台11に固定具20bを介在させて
固定されている。図6の様に荷台11には、建物ユニッ
ト10の下部構造体10aの位置に対応する様に、所定
位置に通孔12が設けられている。通孔12は固定具2
0bを挿入できる様な形状に開口されている。開口は矩
形に開けられ、大きさは固定具20bが挿入可能な大き
さに、なされている。
【0019】又、建物ユニット10を運搬車の荷台11
に固定する為に、固定具20bが設けられている。固定
具20bは、図4のイ図の様な略コの字形状で係止部と
軸部と固定部とからなる。即ち、コの字の三辺のうち、
中央の一辺が軸部であり、上の一辺が係止部であり、下
の一辺が固定部である。一方、固定部25cの軸部と反
対側の端部には螺子部24bが設けられている。固定具
20bは鋼製で形成され、螺子部24b以外の部分の断
面が略矩形を成している。
【0020】受け具22bは板状片で形成され、中央に
固定具20bの固定部を挿入できる開口孔28bが設け
られている。
【0021】そして、荷台11の通孔12付近には固定
具20bを固定できる様に受け具23が設けられてい
る。受け具22bは、通孔12付近の荷台下面11bに
固着されて取り付けられている。即ち、受け具22bの
一側面29を荷台下面11bに接して、荷台に固着され
ている。その為、受け具22bの開口孔28aの向きが
荷台11に並行に成されている。
【0022】次に建物ユニット10の荷台11への取付
け方法を説明する。先ず、予め工場で組み立てられた建
物ユニット10を運搬用フォークリフト、重機等で運搬
車の荷台11に積載する。そして、建物ユニット10の
床面の下は開口され、内側面は、下部構造体10aが露
出された状態となっている。即ち建物ユニット10の下
部は開口された空間を形成している。その為に、建物ユ
ニット10の下部構造体10aの下フランジ部分10c
を固定具20bの係止部26bに挿入することができ
る。荷台11に積まれた建物ユニット10を固定具20
bで固定する要領は、先ず、固定具20bを荷台11の
通孔12より挿入して、固定具20bの軸部25bが通
孔12を貫通し、軸部25bの一端は荷台上面11aよ
り上に突出させる。そして、荷台上面11aで固定具2
0bの係止部26bが建物ユニットの下部構造体を上か
ら係止する。そして、固定部25cが荷台下面側に出し
ているので、その固定部25cの螺子部24bを受け具
22bの開口孔28bに通し螺子部24bにナット23
を螺入して、下部構造体10aを荷台11に固定する。
この様にして、建物ユニット10は荷台11に確実に固
定することができる。そのため、固定具20bの荷台1
1への固定、解除の操作が荷台11の下から可能になさ
れ、下部構造体10aが荷台11に固定される。作業者
は建物ユニット10の天井に登る必要がなく安全に作業
ができる。尚、固定具20bを荷台11の下から通孔1
2に通す様にすると作業者は荷台11に登る必要もなく
又、建物ユニット10の床の完成度も高くできる。
【0023】又、建物ユニット10の下部構造体10a
を挟持する係止部26a、26bには輸送時の振動等
で、建物ユニット10を傷着けないように弾性体を介在
させる事もできる。
【0024】以上の様に、第1、2実施例においては、
建物ユニット10を輸送する運搬車の荷台11に固定具
20a、20bが取り付けてられているので、従来のワ
イヤーを使用した建物ユニット10の固定方法と違っ
て、ワイヤーの緩み等による、荷ずれや、建物ユニット
10の上部に乗っての高所での不安全な作業が不要とな
る。又、固定具20a、20bは荷台11の上で、建物
ユニット10の下部構造体10aを挟む様に固定するこ
とができるので、建物ユニット10を確実に固定する事
ができる。本発明は上記実施例に限るものではなく、例
えば建物ユニットを壁パネルと床パネル等で形成したパ
ネル式の場合には下部構造体として床パネルを固定する
ようにするとよい。軸組の建物ユニットであっても、床
梁でなく柱下端を固定するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載の本発明の建物ユニットの
固定構造は、固定具が軸部と係止部とを備え軸部の一端
は荷台上面より上に突出するとともに、荷台上面で固定
具の係止部が建物ユニットの下部構造体を上から係止
し、建物ユニットの下部構造体を荷台に固定しているの
で、従って建物ユニットの下部が作業高さとなる。又、
下部構造体を係止部と荷台とで挟み込む状態にできる。
軸部を荷台に埋め込み等で一体に固定している場合には
係止部を軸部と着脱自在にするとよい。以上の様に、建
物ユニットを荷台に固定する際に、建物ユニットの下部
構造体を荷台に安全、確実に固定することができる。
【0026】請求項2記載の本発明の建物ユニットの固
定構造は、荷台の所定位置に通孔が設けられ、固定具
が、軸部と係止部とを備え、軸部が通孔を貫通し、軸部
の一端は荷台上面より上に突出すると共に荷台上面で固
定具の係止部が建物ユニットの下部構造体を上から係止
し、固定具の荷台への固定、解除の操作が荷台の下から
可能になされ、下部構造体が荷台に固定されているの
で、建物ユニットの内部に入らずに固定作業等ができ
る。従って、建物ユニットの床の完成度を減ずることな
く、又、作業者の昇降運動も少なくて済む。この場合係
止部は軸部と一体であると丈夫な固定具になる。以上の
様に、建物ユニットを荷台に固定する際に、建物ユニッ
トの下部構造体を荷台に安全、確実に固定することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】固定具で建物ユニットを固定した状態を示す平
面図である。
【図2】固定具で建物ユニットを固定した状態を示す平
面図である。
【図3】固定具の斜視図である。
【図4】固定具の斜視図である。
【図5】建物ユニットを運ぶ運搬車の斜視図である。
【図6】荷台に通孔が設けられた運搬車を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 建物ユニット 10a 下部構造体 10c 下フランジ部分 11 荷台 11a 荷台上部 11b 荷台下部 12 通孔 20a 固定具 20b 固定具 22a 受け具 22b 受け具 23 固定ナット 24 螺子部 25a 軸部 25b 軸部 25c 固定部 26a 係止部 26b 係止部 28a 開口孔 28b 開口孔 30 運搬車

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物ユニットを運搬する運搬車の荷台に
    固定具を介在させて固定する建物ユニットの固定構造で
    あって、固定具が軸部と係止部とを備え、軸部の一端は
    荷台上面より上に突出するとともに、荷台上面で固定具
    の係止部が建物ユニットの下部構造体を上から係止し、
    建物ユニットの下部構造体を荷台に固定していることを
    特徴とする建物ユニットの固定構造。
  2. 【請求項2】 建物ユニットを運搬する運搬車の荷台に
    固定具を介在させて固定する建物ユニットの固定構造で
    あって、荷台の所定位置に通孔が設けられ、固定具が軸
    部と係止部とを備え、軸部が通孔を貫通し、軸部の一端
    は荷台上面より上に突出すると共に、荷台上面で固定具
    の係止部が建物ユニットの下部構造体を上から係止し、
    固定具の荷台への固定、解除の操作が荷台の下から可能
    になされ、建物ユニットの下部構造体を荷台に固定して
    いることを特徴とする建物ユニットの固定構造。
JP4959898A 1998-03-02 1998-03-02 建物ユニットの固定構造 Pending JPH11245711A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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