JPH11242054A - クランプ式電流計のコアセンサ構造 - Google Patents

クランプ式電流計のコアセンサ構造

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JPH11242054A
JPH11242054A JP10058780A JP5878098A JPH11242054A JP H11242054 A JPH11242054 A JP H11242054A JP 10058780 A JP10058780 A JP 10058780A JP 5878098 A JP5878098 A JP 5878098A JP H11242054 A JPH11242054 A JP H11242054A
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cover
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Akihiro Nagai
明博 永井
Hideo Watanabe
英雄 渡辺
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Hioki EE Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】巻線の始端部と終端部とを峻別し、かつ、外部
磁界からの影響を少なくしてシールドケース内に安定的
に収納する。 【解決手段】対となって対向配置される磁気コア13に
各別に巻線17を施して形成される一対のセンサ部12
と、これら各センサ部12における巻線17の捲着部位
に覆設される絶縁材21とを少なくとも具備させてなる
クランプ式漏洩電流計のコアセンサ11において、絶縁
材21は、対面合致が自在に二つ割りされてそれぞれの
外周縁23a,27aに切欠部25,26もしくは2
9,30を設けた一側カバー部23と他側カバー部27
とで、センサ部12の湾曲形状に沿わせて覆設される絶
縁カバー22により形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外部磁界からの影
響を少なくしてシールドケース内に安定的に収納するこ
とができるほか、巻線の始端部と終端部とを彼此の区別
を容易にして引き出すこともできるクランプ式電流計の
コアセンサ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来からあるクランプ式電流計
における一対のコアセンサにつき一方の側を例として示
したものであり、磁性鋼板を積層させて略円弧状を呈し
て配置される磁気コア3との間にボビン4を介在させ、
該ボビン4にその始端部5aと終端部5bとが引き出さ
れるようにして巻線5を施すことによりセンサ部2が形
成されており、該センサ部2における巻線5の捲着部位
に絶縁材である絶縁テープ6を相互の境界部7が二重巻
きとなるように捲着することにより、図示しないシール
ドケース内への絶縁した状態での収納を自在にしてコア
センサ1が形成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例に
よれば、絶縁テープ6によりセンサ部2とシールドケー
スとの間が絶縁されたコアセンサ1を形成することはで
きるものの、絶縁テープ6を巻線5に捲着しなければな
らないという作業上の煩雑さがあった。
【0004】しかも、巻線5に捲着される絶縁テープ6
は、隣り合う境界部7が二重巻き構造となっていること
から、その外表面に段部ができてしまい、シールドケー
ス内に収納させた際の納まりが悪くなってガタツキが生
じてしまうなどの不都合があった。
【0005】さらに、コアセンサ1から引き出されてい
る巻線5の始端部5aと終端部5bとは、その引出し長
さを相互に変えたり、引き出し部分を相互に色分けした
りすることにより彼此の区別がつくようにしなければな
らない煩雑さもあった。
【0006】本発明は従来技術にみられた上記課題に鑑
み、外部磁界からの影響を少なくしてシールドケース内
に安定的に収納することができるほか、巻線の始端部と
終端部とを彼此の区別を容易にして引き出し処理するこ
ともできるようにしたクランプ式電流計のコアセンサ構
造を提供することにその目的がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
すべくなされたものであり、その構成上の特徴は、略円
弧状を呈して対となって対向配置される磁気コアに各別
に巻線を施して形成される一対のセンサ部と、これら各
センサ部における前記巻線の捲着部位に覆設される絶縁
材とを少なくとも具備させてなるクランプ式漏洩電流計
のコアセンサにあって、前記絶縁材は、対面合致が自在
に二つ割りされた一側カバー部と他側カバー部とでセン
サ部の形状に沿わせて覆設される絶縁カバーにより形成
したことにある。
【0008】この場合、前記絶縁カバーを構成する一側
カバー部と他側カバー部とのそれぞれには、長さ方向で
の一端側に位置する外周側縁と他端側に位置する外周側
縁とにその配設位置を異にする切欠部を各別に設けてお
くのが好ましい。また、前記一側カバー部と他側カバー
部とのそれぞれは、その覆設時にセンサ部の側が備える
突起との係合を自在とした位置決め用の溝部を設けてお
くのが好ましく、さらに、これら一側カバー部と他側カ
バー部とのそれぞれは、同一成形品により形成するのが
望ましい。さらにまた、センサ部を収納させた前記絶縁
カバーは、一側カバー部と他側カバー部との外周側当接
部を含む外周面と、内周側当接部を含む内周面とのそれ
ぞれに絶縁テープを各別に貼着して一体化させておくの
が望ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一例を図3にお
けると同様にその左半分について部分的に示す分解斜視
図であり、磁性鋼板を積層させることにより略円弧状を
呈して対となって対向配置される磁気コア13にボビン
14を介在させて各別に巻線17を施すことにより対と
なって形成されるセンサ部12と、該センサ部12にお
ける巻線17の捲着部位に覆設される絶縁材21とを少
なくとも具備させてクランプ式漏洩電流計のコアセンサ
11が構成されている。なお、巻線17は、巻き始め側
に位置する始端部17aと巻き終り側に位置する終端部
17bとがセンサ部12の基端側からあらかじめ引き出
されている。
【0010】また、磁気コア13は、基端噛合部13a
と先端噛合部13bとを備えており、これら基端噛合部
13aと先端噛合部13bとは、図示しない他方の磁気
コアが備える先端噛合部と基端噛合部との間で相互に櫛
歯状となって噛合できるようになっている。
【0011】ボビン14は、磁気コア13における先端
噛合部13aと基端噛合部13bとを除く部位に覆設さ
れるものであり、その始端と終端とのそれぞれにフラン
ジ部15が隆設されている。しかも、これらのフランジ
部15のそれぞれの両側面には、外方へと突出させた突
起16が設けられている。
【0012】一方、絶縁材21は、対面合致が自在に二
つ割りされたポリプロピレン等の合成樹脂材からなる一
側カバー部23と他側カバー部27とで、センサ部12
の湾曲形状に沿わせての覆設を自在とした絶縁カバー2
2により形成されている。
【0013】すなわち、絶縁材21としての絶縁カバー
22は、センサ部12におけるボビン14がその始端と
終端とに有するフランジ部15を含む巻線17の捲着部
位をその左右両側方向から等分位置にて対面合致させる
ことができるように二分割された一側カバー部23と他
側カバー部27とで形成されている。
【0014】この場合、一側カバー部23と他側カバー
部27とのそれぞれは、その覆設時にボビン部14のフ
ランジ部15に設けられている突起16との対面部位
に、対応する突起16と係合する位置決め用の溝部2
4,28が各別に設けられている。
【0015】さらに、一側カバー部23には、その外周
側縁23aにおける一端側の近傍位置と他端側の近傍位
置とに切欠部25,26がそれぞれの開放端からの配設
位置を異ならせて、また、他側カバー部27には、同じ
くその外周側縁27aにおける一端側の近傍位置と他端
側の近傍位置とに切欠部29,30がそれぞれの開放端
からの配設位置を異ならせて各別に設けられている。
【0016】具体的には、一側カバー部23の一方の切
欠部25と他側カバー部27の一方の切欠部29とは一
方の開放端の近傍に位置する同一部位に、一側カバー部
23の他方の切欠部26と他側カバー部27の他方の切
欠部30とは他方の開放端からの距離が一方の切欠部2
5,29よりもやや長くなる配設関係のもとで、それぞ
れを寸法精度の高い同一成形品として形成するなど、相
互に同一の形状を呈して形成されている。
【0017】このため、一側カバー部23に対し他側カ
バー部27を対面合致させた際、つまり一側カバー部2
3と他側カバー部27とをその上下を逆にして組み合わ
せた際には、外周側当接部23aを介してその基端側に
形成される一側導出口31と他側導出口32とが、図2
(イ)に示されているように相互に互い違いとなった位
置関係のもとでその外周面31に形成されることにな
る。したがって、巻線17は、その始端部17aが一側
導出口31から、終端部17bが他側導出口34からそ
れぞれ引き出されることになる。
【0018】さらに、センサ部12を収納して組み立て
られた後の絶縁カバー22は、一側カバー部23と他側
カバー部27との外周側当接部22aを含む外周面31
と、内周側当接部22bを含む内周面32とに絶縁テー
プ35が図2(イ),(ロ)に示すように各別に貼着さ
れて一体化されている。
【0019】本発明はこのようにして構成されているの
で、センサ部12における巻線17の捲着部位に対し一
側カバー部23と他側カバー部27とを一側カバー部2
3の溝部24と他側カバー部27の溝部28とのそれぞ
れを対応するボビン14の突起16に係合させて位置規
制した状態のもとで対面合致させることにより、センサ
部12に絶縁カバー22を覆設したコアセンサ11を得
ることができる。
【0020】しかも、この場合、一側カバー部23に
は、その外周側縁23aにそれぞれの開放端からの配設
位置を異ならせた切欠部25,26が、他側カバー部2
7には、同じくその外周側縁27aにそれぞれの開放端
からの配設位置を異ならせた切欠部29,30が各別に
設けられているので、一側カバー部23に対し他側カバ
ー部27を対面合致させた際、図2(イ)に示すように
その外周面31に一側導出口31と他側導出口32とが
相互に互い違いとなった位置関係のもとで形成すること
ができる。
【0021】したがって、一側導出口31からは、巻線
17の始端部17aの側を、他側導出口34からは、巻
線17の終端部17bの側をそれぞれ導出することによ
り、巻線17の巻き始め側と巻き終り側とを誤認するこ
となく峻別して各別に引き出すことができる。
【0022】また、センサ部12を収納して組み立てら
れた後の絶縁カバー22は、一側カバー部23と他側カ
バー部27との外周側当接部22aを含む外周面31
と、内周側当接部22bを含む内周面32とのそれぞれ
に絶縁テープ35が図2(イ),(ロ)に示すように各
別に貼着されているので、図示しないシールドケース内
にコアセンサ11を収納させた際に、巻線17とシール
ドケースとの間を確実に絶縁させることができる。
【0023】さらに、絶縁材21としての絶縁ケース2
2は、図3に示すような絶縁テープ6とは異なり、寸法
精度の高い同一成形品として得られる一側カバー部22
と他側カバー部27とで形成されているので、ガタツキ
をなくしてシールドケース内に安定的に収納させること
ができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、対面
合致を自在に二つ割りされた一側カバー部と他側カバー
部とからなる絶縁カバーにより絶縁材が形成されている
ので、センサ部に絶縁カバーを覆設したコアセンサは、
ガタツキをなくしてシールドケース内に安定的に収納す
ることができる。また、一側カバー部と他側カバー部と
を寸法精度の高い同一成形品により形成してある場合に
は、シールドケース内にコアセンサをより安定的に収納
することができる。さらに、一側カバー部と他側カバー
部とのそれぞれが、その覆設時にセンサ部の側が備える
突起との係合を自在とした位置決め用の溝部を有してい
る場合には、正しく位置決めしてセンサ部と絶縁カバー
とを一体化することができる。
【0025】また、一側カバー部と他側カバー部とに切
欠部を設けてある場合には、一側カバー部と他側カバー
部を対面合致させて絶縁カバーを形成した際に、その外
周面に一側導出口と他側導出口とを相互に互い違いとな
った位置関係のもとで形成することができるので、一側
導出口からは巻線の始端部を、他側導出口からは巻線の
終端部をそれぞれ導出することにより、巻線の巻き始め
側と巻き終り側とを誤認することなく峻別して各別に引
き出すことができる。
【0026】さらに、センサ部に覆設された絶縁カバー
の外周面と内周面とのそれぞれに絶縁テープが各別に貼
着されて場合には、シールドケース内にコアセンサを収
納した際、巻線とシールドケースとの間の絶縁をより確
実なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例をその左半分につき部分的に示す
分解斜視図。
【図2】本発明を外周面側からみた場合を(イ)とし
て、内周面側からみた場合を(ロ)としてそれぞれ示
す。
【図3】従来からあるクランプ式電流計における左側の
コアセンサの一例を示す概略正面図。
【符号の説明】
11 コアセンサ 12 センサ部 13 磁気コア 13a 先端噛合部 13b 基端噛合部 14 ボビン 15 フランジ部 16 突起 17 巻線 17a 始端部 17b 終端部 21 絶縁材 22 絶縁カバー 22a 外周側当接部 22b 内周側当接部 23 一側カバー部 23a 外周側縁 24 溝部 25,26 切欠部 27 他側カバー部 28 溝部 29,30 切欠部 31 外周面 32 内周面 33 一側導出口 34 他側導出口 35 絶縁テープ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円弧状を呈して対となって対向配置され
    る磁気コアに各別に巻線を施して形成される一対のセン
    サ部と、これら各センサ部における前記巻線の捲着部位
    に覆設される絶縁材とを少なくとも具備させてなるクラ
    ンプ式電流計のコアセンサにおいて、 前記絶縁材は、対面合致が自在に二つ割りされた一側カ
    バー部と他側カバー部とでセンサ部の湾曲形状に沿わせ
    て覆設される絶縁カバーにより形成したことを特徴とす
    るクランプ式電流計のコアセンサ構造。
  2. 【請求項2】前記絶縁カバーを構成する一側カバー部と
    他側カバー部とのそれぞれには、長さ方向での一端側に
    位置する外周側縁と他端側に位置する外周側縁とにその
    配設位置を異にする切欠部を各別に設けたことを特徴と
    する請求項1記載のクランプ式電流計のコアセンサ構
    造。
  3. 【請求項3】前記一側カバー部と他側カバー部とのそれ
    ぞれは、その覆設時にセンサ部の側が備える突起との係
    合を自在とした位置決め用の溝部を有することを特徴と
    する請求項1または2記載のクランプ式電流計のコアセ
    ンサ構造。
  4. 【請求項4】前記一側カバー部と他側カバー部とのそれ
    ぞれは、同一成形品により形成したことを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれかに記載のクランプ式電流計の
    コアセンサ構造。
  5. 【請求項5】センサ部を収納させた前記絶縁カバーは、
    一側カバー部と他側カバー部との外周側当接部を含む外
    周面と、内周側当接部を含む内周面とのそれぞれに絶縁
    テープを各別に貼着して一体化させたことを特徴とする
    請求項1ないし4のいずれかに記載のクランプ式電流計
    のコアセンサ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040856A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Hioki Ee Corp 磁気センサ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007040856A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Hioki Ee Corp 磁気センサ

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