JPS60257505A - 同心コイルを有する変圧器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、複数のコイルが巻回された管状部分を有する
絶縁物のコイル成形体を有し、これ等コイルの少なくと
も１つは、第２の１つのコイルが前記の第１のコイルに
巻かれた絶縁ホイル（ｆｏｉｌ）上に設けられることに
よって次のコイルより分離され、これ等２つのコイルは
、前記の管状部分の両端より特定の距離にある境界迄延
在する巻回スペース内に配設され、前記の絶縁ホイルは
、少なくとも第１のコイルの巻回スペースを越えて延在
するようにした変圧器に関するものである。

このような変圧器は英国特許明細書第１．２４６．４５
８号に開示されている。２つの同心的な連続したコイル
間の絶縁ホイルはこれ等の２つのコイルを互いに絶縁す
る機能を有する。多くの場合、互いに絶縁された２つの
変圧器コイル間には、その長さが少なくとも所定の値例
えば６ＩＩｌｉｌの漏洩距離があることが必要である。

従来の変圧器では、この必要条件は次のようにして満た
されていた、即ち、管状部分の両端に段階状の輪郭が設
けられ、１つのコイルの巻回スペースはこの段階状の輪
郭の２つの段間に延在し、−刃数のコイルの絶縁ホイル
と巻回スペースは次の２つの段間に延在する。

コイルのリードは輪郭のスリットを経て外に通鋸　され
、Ｊ−ドが次の巻回スペースに入るのを防ぐためにスリ
ット内に張出した突出部が設けられていた。その結果、
この変圧器のコイル成形体は比較的複雑な形状を有し、
したがってこれを射出成形するための鋳型が高くつく。

その上、変圧器の設計が変えられると、例えばコイルの
数やコイルの寸法が変わるために、コイル成形体もまた
変えねばならないのが普通である。この場合には新たな
高価な鋳型をつくらねばならない。

本発明の目的は、冒頭に記載したタイプの変圧器におい
て、そのコイル成形体が従来の変圧器のコイル成形体よ
りも簡単で、しかもこのコイル成形体を変える必要なし
に変圧器の設計の多くの変更が可能であり、これ等すべ
てのことがコイルの相互絶縁に関する必要条件を常に満
たすことができるような変圧器を得ることにある。

このため本発明の特徴とするところは、絶縁ホイルは軸
方向に管状部分の両端迄延在し、この絶縁ホイルは透明
で、可視マークが２つのコイルの第１のコイルの巻回ス
ペースの境界においてこの絶縁ホイル上に設けられたこ
とにある。

この方策のために、第１のコイルから管状部分の端部へ
のリードは絶縁ホイルで被覆され、このため、張出した
突出部を有する導出用スリットは必要な（なる。若し管
状部分の両端にフランジがあれば、張出した突出部のな
い簡単な導出用スリットをこれに設けてもよい。コイル
を巻回スペース内に保ために、巻回中、コイル成形体の
管状部分に対して巻回スペースの各境界の場所にフィン
ガを位置させることができる。コイルを巻いたＶ絶縁ホ
イルを通してコイルが見え、マークによりコイルが巻回
スペース内に実際に完全に入っているかどうかをチェッ
クするのは簡単である。フィンガが離れた後コイルが例
えば接着剤できっかりと固定される前にコイルの外側の
巻線の１つが僅かに外に動くこともあるので、前記のチ
ェックは有利である。コイル成形体上の最初のコイルに
対しては、この危険は、若し望むなら次のようにすれば
更に制限される、即ち、このコイルの巻回スペースが管
状部分の２つの突出部間に延在し、この突出部は管状部
分の周囲の一部だけにあ・す、このためリードがこれ等
の突出部に沿って外部に通ることができるようにする。

このような性質の突出部は極めて簡単な形状で、製造コ
ストを高めることはない。この突出部はまた、別な２次
巻線電圧を得るために２次巻線数を別に選んだりまたは
２次巻線当りのターン数を別に選んだりするような変圧
器の設計の変更があっても、何隻不利な影響を及ぼさな
い。

本発明による変圧器の製造の簡易化は、すべてのコイル
の巻回スペースの境界が管状部分の端から等しい距離に
あるようにすると可能である。これにより、すべてのコ
イルの巻回中フィンガ間の距離を同じままとしまたすべ
ての絶縁ホイルに対して同一タイプの絶縁ホイルを使用
することができる。

最後のコイルがみな巻回スペース内にあるかどうかをチ
ェックできる可能性を有して変圧器を保護しまた周囲か
らこれを絶縁するために、本発明の別の実施形態では、
・透明な絶縁ホイルがコイル成形体に巻かれた最外側コ
イルにも設けられ、。

この絶縁ホイルには、最後のコイルの巻回スペースの境
界の位置に設けられた可視マークが設けられる。

以下本発明を添付の図面を参照して実施例で更に詳しく
説明する。

第１図に示した変圧器の底面は、その中心リム（図面に
は見えない）が例えばプラスチックのコイル成形体３に
つくられた孔に挿入された２個のＥ型部分より成る強磁
性体鉄心１を有する。

第２図と第３図は前記のコイル成形体の詳細を示すもの
で、第２図は第１図に相当する底面図、第３図は第２図
の■−■に沿った断面図である。

コイル成形体３は管状部分５を有し、この中に鉄心１用
の孔７がつくられる。前記の管状部分は、端子１３が取
付けられた端子条帯１１を有する２個のフランジ９の間
に延在する。各端子１３は、例えばその２つのリムが外
部に突出するようにコイル成形体３のプラスチック材内
に埋められたＵ字状の導体で形成される。この場合他方
のリムは、コイ「　形成形体３上に巻かれたコイルのリ
ードを取付けるピン１５を形成する。第１図は、コイル
成形体３上に同軸に巻回されたコイル１９（最外側だけ
が見える）のリード１７がフランジ９に設けられたスリ
ット２１を経てピン１５に延在する様子を示す。更に、
端子条帯１１には変圧器を装置内に取付けるためる目穴
２３が設けられる。

コイル成形体の管状部分５は４角形断面を有する。周囲
の一部に沿って即ち４角形の４つの側の３つに沿って延
在する突出部２５がコイル成形体の端近くに設けられる
。この突出部２５は管状部分５の底部にはないのでコイ
ルのリードをスリット２１に通すのは容易である。

第４図はコイル１９の巻回方法を線図的に示す。

このため、コイル成形体３は穴７に嵌る４角形マンドレ
ル２９上に置かれる。このマンドレル２９は巻回機械８
（図示せず）の一部を形成し、矢印３１で示したように
その軸の周りにコイル成形体３と一緒に回転する。導線
３３が供給リール（図示せず）から線ガイド（図示せず
）を経てコイル成形体３の管状部分に通される。コイル
成形体がその軸の周りに回転している間、コイル１９の
層が巻回されるように線ガイドは矢印３５の方向に動く
。このコイルは管状部分５の中心の両側に矢印方向に境
界３７迄延在する巻回スペース２７内に存在し、前記の
境界は管状部分の両端から所定の距離例えば６＋ｎｍの
ところにある。コイル１９を巻回中スペース内に保つた
めにフィンガ３９が境界３７の領域内で管状部分５と係
合し、この間で線ガイドが導線３３と一緒に動く。コイ
ル１９は単層でも多層でもよい。

コイルに必要なターン数が巻かれるとフィンガ３９は管
状部分５より離され、ターンは例えば粘着テープ（図示
せず）を用いて固定される。前述したように、コイル成
形体３上に巻かれる最初のコイル１９の巻回スペース２
７は、フィンガ３９によってだけではなく更に突出部２
５によって永続的に限界される。すべてのコイル１９の
リード１７（第１図）はスリット２１を経てピン１５に
通される。

コイル１９を巻回して固定した後、第５図に示す絶縁ホ
イル４１がこのコイルに巻かれる。この絶縁ホイルの幅
はコイル成形体３の管状部分５の長さに略々等しく、こ
のため前記ホイルは一方のフランジ９から他方のフラン
ジ９迄延在する。前記のホイルは絶縁性の透明プラスチ
ックより成り、その上には可視マークが巻回スペース２
７の境界３７の位置に例えば不透明な線４３の形で設け
られる。他に考えられるのは、絶縁ホイル４１の巻回ス
ペース２７を超えた端部分４５が透明で、中央部分の色
と別の色を有するようにすることで、この場合中央部分
は必ずしも透明である必要はない。この場合には可視マ
ーク４３は１つの色から別の色への変り目によって形成
される。

絶縁ホイル４１がコイル１９に巻かれると端部分４５に
はコイル部分は見られない。若しコイル部分が実際に見
えれば、コイル１９と管状部分５の一端間の距離が規定
の距離より小さく、このためそのコイルと以前のコイル
またはこれに続くコイル間の漏洩距離が規定を満たさな
い。このように、変圧器を極めて簡単な方法でチェック
することができる。

続けて巻かれるすべてのコイル１９の巻回スペース２７
の境界３７が管状部分５の両端から同じ距離だけ離れて
いる場合には、変圧器の製造とチェックの両方が極めて
簡単である。この場合には各コイル１９の巻回°の間苛
じフィンガ３９を用いることができ、最後のコイルが巻
かれた後にすべてのコイルの同時チェックが可能である
。この目的でこの最後のコイルにも第５図に示したよう
な絶縁ホイル４１を設けるのが好ましく、しかる後コイ
ル１９の１つの部分が端部分４５に見えるかどうかをチ
ェックすることができる。その上、この最後の絶縁ホイ
ル４１は最後のコイル１９を外部から絶縁し、また同時
にこのコイルに成る種の機械的保護を与える。

前述したように、各コイル１９が巻回されるとそのリー
ド１７はスリット２１を経て外部に導かれ、そこでピン
１５に接続することができる。他に考えられるのは、こ
のリードを変圧器が用いられる回路の別の素子に直接に
接続することである。この場合には、端子条帯と所望な
らばフランジ９も省略してもよい。

導出用のり一部１７は、巻回スペース２７の境界３７と
管状部分の端の間の領域では絶縁ホイル４１の端部分４
５により被覆される。このため、管状部分５の周方向に
おいて前記のリードが確実に互いに充分に離れているも
のとすれば、連続したコイル１９のリード管にも充分に
長い漏洩距離が生じる。図の実施例ではこの距離は、各
リードが確実に関係スリットの略々直ぐ向側でコイルよ
り出るように気をつければ、殆んどスリット２１間の相
互距離で決まる。フランジ９が無ければ、リードが互い
に十分に離されるように巻回中に注意せねばならない。

これは、リードが絶縁スリット４１の透明部分４５に見
えるので、最後のコイルの巻回後容易にチェックするこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の変圧器の一実施例の底面図、第２図は
第１図の変圧器のコイル成形体の底面図、 第３図は第２図のＩＩＩ−Ｉにおける断面図、第４図は
コイル巻回中の第２図のコイル成形体の簡略斜視図、 第５図は絶縁ホイルの一部の正面図である。 １・・・鉄心　３・・・コイル成形体 ５・・・管状部分　９・・・フランジ １．１・・・端子条帯　１３・・・端子１５・・・ピン
　１９・・・コイル ２５・・・突出部　２７・・・巻回スペース３７・・・
境界　４１・・・絶縁ホイル４３・・・可視マーク　４
５・・・端部分特許出願人　エヌ・ベー・フィリップス
・フルーイランペンファブリケン 代理人弁理士　杉　村　暁　秀 同　弁理士　杉　村　興　作

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　複数のコイル（１９）が巻回された管状部分（５
   ）を有する絶縁物のコイル成形体（３）を有し、これ等
   コイルの少なくとも１つは、第２の１つのコイルが前記
   の第１のコイルに巻かれた絶縁ホイル（４１）上に設け
   られることによって次のコイルより分離され、これ等２
   つのコイルは、前記の管状部分の両端より特定の距離に
   ある境界（３７）迄延在する巻回スペース（２７）内に
   配設され、前記の絶縁ホイルは、少なくとも第１のコイ
   ルの巻回スペースの境界を越えて軸方向に延在するよう
   にした変圧器において、絶縁ホイル（４１）は軸方向に
   管状部分（５）の両端迄延在し、この絶縁ホイルは透明
   で、可視マーク（４３）が２つのコイル（１９）の第１
   のコイルの巻回スペース（２７）の境界においてこの絶
   縁ホイル上に設けられたことを特徴とする変圧器。 ２、　コイル成形体（３）上に設けられた第１のコイル
   （１９）の巻線スペース（２７）は管状部分（５）上の
   ２つの突出部（２５）の間に延在し、これ等の突出部は
   前記の管状部分の周囲の一部にだけ存する特許請求の範
   囲第１項記載の変圧器。 ３、　すべてのコイル（１９）の巻回スペース（２７）
   の境界（３７）は管状部分（５）の端から等しい距離に
   ある特許請求の範囲第１項または第２項記載の変圧器。 ４、　透明な絶縁ホイル（４１）はコイル成形体（３）
   に巻かれた最外側コイル（１９）にも設けられ、この絶
   縁ホイルには、最後のコイルの巻回スペースの境界（２
   ７）の位置に設けられた可視マークを有する特許請求の
   範囲第１項、第２項又は第３項記載の変圧器。