JPH11240689A - ロープ残巻検出装置および巻上装置 - Google Patents

ロープ残巻検出装置および巻上装置

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JPH11240689A
JPH11240689A JP10043737A JP4373798A JPH11240689A JP H11240689 A JPH11240689 A JP H11240689A JP 10043737 A JP10043737 A JP 10043737A JP 4373798 A JP4373798 A JP 4373798A JP H11240689 A JPH11240689 A JP H11240689A
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JP
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winding
rotation amount
drum
rope
winding layer
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JP10043737A
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English (en)
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Tatsuo Koshi
達夫 越
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】任意の巻層、巻列を検出する残巻検出装置を提
供する。 【解決手段】近接センサ10A,10Bから出力される
パルス列によりドラムの回転量を検出する。CPU87
aには、近接センサ10A,10Bからのパルスをカウ
ントしたパルス数とドラム6上でのロープ5の巻層およ
び巻列との対応テーブルが記憶されている。目視で巻層
と巻列を入力すると、上記テーブルから巻層,巻列に対
応する基準のパルス数が算出される。ウインチが駆動さ
れると、ドラム回転に応じてパルスがカウントされ、基
準のパルス数に対して増減される。増減されたパルス数
から巻層,巻列を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウインチで巻取ら
れるロープの巻層および巻列を検出する装置および設定
した巻層および巻列で警報したりウインチを停止するよ
うにした巻上装置に関する。
【0002】
【従来技術】(1)クレーンのドラムに巻き付けたロー
プの残巻量を検出するロープ残巻検出装置はたとえば実
開昭58−191194号公報に開示されている。この
公報の残巻検出装置は、ドラムの特定のロープ巻溝から
突出するように付勢された摺動片を設け、ロープが特定
の巻溝に巻き付けられると摺動片がロープ巻溝から退避
してスイッチを作動させるようにしたものである。
【0003】(2)また、ドラムに巻き付いているロー
プの最も外層に揺動ローラを接触させ、ロープの繰り込
み繰り出しに伴うロープの巻径に応じた揺動ローラの揺
動角をポテンショメータのようなセンサで検出する巻層
検出装置も知られている。 (3)さらに、揺動ローラに代えて、ドラムに巻付けら
れているロープに向けて超音波センサから出射される超
音波信号によりロープ外層までの距離を検出して巻層を
検出する装置も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1),(2)の接触式センサの場合、摺動片や揺動ロ
ーラなどの検出子が運動するロープと機械的な接触を伴
うので、ロープ速度が高速だとロープが摩耗したり、ロ
ープが暴れて検出誤差が大きくなったり、さらには検出
子が破損するおそれもある。
【0005】上記(3)のように非接触センサを使用す
る場合はこのような問題は解決されるが、外径の異なる
ロープをドラムに仕込む場合には、ロープ外径変更に伴
う各種の変更作業が不可欠である。この問題は、上記
(1),(2)の場合も同様であり、同じ巻層、巻列を
検出する場合でも、ロープ径に応じて揺動ローラの揺動
角度が異なるので、検出装置の調節が必要である。
【0006】さらに、上記(1),(2),(3)のい
ずれにおいても、センサと巻列との位置関係は固定され
ているから、検出する巻列を変更することができない。
【0007】本発明の第1の目的は、任意の巻層、巻列
を検出することができるロープ残巻検出装置を提供する
ことにある。本発明の第2の目的は、任意の巻層、巻列
で警報を発したりウインチを停止することができる巻上
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
〜図8に対応づけて説明する。 (1)請求項1の発明は、ドラム6に巻回されたロープ
5を巻き取りあるいは繰り出すことによりブーム先端か
ら吊り下げられた吊下部材7を昇降させるウインチのロ
ープ残巻検出装置に適用される。そして、上述した第1
の目的は、ドラム6の回転量を検出する回転量検出手段
10A,10Bと、予め記憶されている、回転量検出手
段10A,10Bで検出される回転量とドラム6上での
ロープ5の巻層および巻列との対応関係から、回転量検
出手段10A,10Bによる検出結果に基づいて巻層お
よび巻列を検出する演算手段87とを備えることにより
達成される。 (2)請求項2の発明は、請求項1のロープ残巻検出装
置において、巻層および巻列を入力する入力手段84を
備え、入力手段84から入力された巻層および巻列に基
づいて上記対応関係から回転量の基準値を算出し、この
基準となる回転量に対して回転量検出手段10A,10
Bで検出される回転量を増減した回転量に基づいて、上
記対応関係から巻層および巻列を算出することを特徴と
する。 (3)請求項3の発明は、ドラム6に巻回されたロープ
5を巻き取りあるいは繰り出すことによりブーム先端か
ら吊り下げられた吊下部材7を昇降させるウインチの巻
上装置に適用される。そして、上述した第2の目的は、
ドラム6の回転量を検出する回転量検出手段10A,1
0Bと、予め記憶されている、回転量検出手段10A,
10Bで検出される回転量とドラム6上でのロープ5の
巻層および巻列との対応関係から、回転量検出手段10
A,10Bによる検出結果に基づいて巻層および巻列を
検出する演算手段87と、ウインチを停止する巻層およ
び巻列を設定する設定手段84と、演算手段87で演算
された巻層およ巻列が設定された巻層および巻列となっ
たときにウインチを停止する停止手段87,40とを備
えることにより達成される。 (4)請求項4の発明は、ウインチを停止せずに設定さ
れた巻層,巻列になったら警報を行なうようにしたもの
である。 (5)請求項5の発明は、請求項3または4の巻上装置
において、巻層および巻列を入力する入力手段84を備
え、入力手段84から入力された巻層および巻列に基づ
いて上記対応関係から回転量の基準値を算出し、この基
準となる回転量に対して回転量検出手段10A,10B
で検出される回転量を増減した回転量に基づいて上記対
応関係から巻層および巻列を算出することを特徴とす
る。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1に示すように、クローラ
クレーンは、下部走行体1と、下部走行体1上に旋回輪
2を介して旋回可能に設けられた上部旋回体3と、上部
旋回体3の前端部に起伏自在に設けられたブーム4と、
上部旋回体3に設けられ巻上ロープ5の巻き取り巻き戻
しを行う巻上ドラム6と、吊荷を吊り下げるためのフッ
ク7と、運転席に設けられたロープ残巻計8とを有す
る。このクレーンにおいては、ロープ残巻計8において
設定されるロープの巻層、巻列を検出すると、警報を行
ない、その後、巻上げウインチを自動停止する。
【0011】図2に示すように、巻上ドラム6にはその
回転軸と同軸でドラム回転検出用歯車9が配設されてお
り、ドラム回転検出用歯車9の周囲には2つの近接セン
サ10A,10Bが配設されている。近接センサ10
A,10Bは巻上ドラム6の回転に同期したパルス信号
を出力し、このパルスを計測することにより巻上ドラム
6の回転量を検出する。
【0012】図3に示すように、ロープ残巻計8は、電
源スイッチ81と、残巻の層数と列数を表示する表示部
82と、表示部82に表示するための項目を設定する項
目設定ダイアル83と、設定値を変更するための設定ス
イッチ84と、巻層と巻列が設定した警報ゾーンに進入
したときに点灯する警報灯85と、後述するブザーの音
量を調節するブザーボリューム86と、ロープ残巻計8
内に設けられた演算装置87(図5)とを有する。
【0013】図4に示すように、巻上ドラム6を駆動す
る油圧回路は、メインポンプ30と、メインポンプ30
から供給される圧油により回転する巻上モータ31と、
メインポンプ30から巻上モータ31への圧油を切り換
えるコントロールバルブ32と、コントロールバルブ3
2のパイロット室32a,32bへ供給される圧油の圧
力を制御するパイロット弁34a,34bを操作して、
コントロールバルブ32の切り換えを行う操作レバー3
4と、パイロット弁34a,34bからパイロット室3
2a,32bへ向かう管路にそれぞれ設けられて、パイ
ロット弁34a,34bからのパイロット圧を開閉遮断
する第1および第2の電磁弁35,36とからなる。こ
れら第1および第2の電磁弁35,36は後述するよう
にしてその駆動が制御されるが、図示しないメイン電源
スイッチのオンにより開位置であるa位置にそれぞれ切
り換えられる。
【0014】巻上ロープ5を巻き取るためには、操作レ
バー34を上側に操作する。操作レバー34が操作され
ると、予め開位置であるa位置に切り換えられている電
磁弁35を通って、パイロット弁34aにより調節され
た圧力の圧油がコントロールバルブ32のパイロット室
32aに供給されて、コントロールバルブ32がa位置
に切り換えられる。これによりメインポンプ30からの
圧油がコントロールバルブ32を経て巻上モータ31に
供給され、巻上ドラム6が巻上ロープ5を巻き取る方向
に回転する。一方、巻上ロープ5を繰り出すためには、
操作レバー34を下側に操作する。操作レバー34が操
作されると、電磁弁35と同様に予めa位置に切り換え
られている電磁弁36を通って、パイロット弁34bに
より調節された圧力の圧油がコントロールバルブ32の
パイロット室32bに供給されて、コントロールバルブ
32がb位置に切り換えられる。そしてメインポンプ3
0からの圧油がコントロールバルブ32を経て巻上モー
タ31に供給され、巻上ドラム6が巻上ロープ5を繰り
出す方向に回転する。
【0015】図5に示すようにロープ残巻計8に設けら
れる演算装置87は、CPU87aと、RAM87b
と、EEPROM87cとからなり、CPU87aに
は、RAM87b、EEPROM87c、近接センサ1
0A,10B、オートストップコントローラ40、ブザ
ー41が接続されるとともに、上述したロープ残巻計8
のパネルに設けられている電源スイッチ81と、表示部
82と、項目設定ダイアル83と、設定スイッチ84
と、警報灯85と、ブザーボリューム86とが接続され
ている。
【0016】CPU87aは、近接センサ10A,10
Bから入力された検出結果に基づいて後述するようにし
て残巻ロープの巻層と巻列を演算する。また、演算装置
87には、図6に示すように近接センサ10A,10B
から出力されるパルス数とドラム6におけるロープ5の
巻層および巻列との関係を表すテーブルが記憶されてい
る。後述するように、予め目視で巻層と巻列を入力する
と、この巻層と巻列に対応する基準パルス数Paが定ま
り、ドラム6が回転するときに発生するパルスをこの基
準パルス数Paに加算もしくは減算して算出されたパル
ス数に基づいて、図6のテーブルから巻層と巻列を求め
る。
【0017】オートストップコントローラ40には、リ
レー40A,40Bが設けられており、それぞれ電磁弁
35,36のソレノイド部と接続されている。リレー4
0A,40Bはメインスイッチをオンとすることにより
オンされ、これにより電磁弁35,36のソレノイド部
が励磁されて電磁弁35,36はそれぞれa位置に切り
換えられる。
【0018】次にロープ残巻計8について詳細に説明す
る。まず、RAM87bには以下の変数が一時記憶され
る。 (1)近接センサ10A,10Bからのパルス列をカウ
ントしたパルス数P(カウント値) (2)目視で確認した基準の巻層、巻列を表す基準パル
ス数Pa (3)基準パルス数Paに基準の巻層,巻列から計数さ
れたパルス数Pを加算した現在の総パルス数Ps
【0019】EEPROM87cには以下の変数および
数値が記憶される。 (1)エンジン再起動後の巻層,巻列演算に用いるため
に、現在の総パルス数Psが代入される最新総パルス数
Pp (2)基準の巻層、巻列を表すパルス数Pa (3)警報位置の巻層,巻列を表わす巻下用パルス数P
kd,巻上用パルス数Pku (4)停止位置の巻層,巻列を表わす巻下用パルス数P
id,巻上用パルス数Piu
【0020】次いで、図7および図8に示すフローチャ
ートを参照して本発明の基本的な動作について説明す
る。まず、ステップS1において、EEPROM87c
に記憶されたデータを読み出す。EEPROM87cに
は上述したように最新総パルス数Ppが記憶されている
か、または全くデータが記憶されていないため、ステッ
プS2においてEEPROM87cにデータが記憶され
ているか否かが判断される。ステップS2が肯定された
場合はステップS3においてロープ残巻計8の表示部8
2にエラーを表示し、次のステップS18において初期
設定値が入力されたか否かを判断する。ステップS18
が否定された場合はステップS3に戻り、ステップS3
およびステップS18の処理を繰り返す。ステップS1
8が肯定された場合は後述するステップS7へ進む。一
方、ステップS2が否定された場合は、ステップS4に
おいてEEPROM87cから読み出された最新総パル
ス数Ppを現在の総パルス数PsとしてRAM87b内
のデータを更新するとともに、ステップS5において図
6に基づいて総パルス数Psから巻総,巻列を算出して
表示部82に巻層,巻列を表示する。たとえば、図6に
は巻層3,巻列1が算出される例を示している。
【0021】次のステップS6においては、初期設定値
が変更されたか否かを判断する。この初期設定値の変更
は、運転者が目視で主巻ドラム6の巻層および巻列を確
認し、設定スイッチ84および設定項目選択ダイヤル8
3から入力することにより行う。そして、本実施の形態
においては、巻層および巻列の基準値は図6に示すよう
に、たとえば巻層2,巻列5として入力される。
【0022】そして、ステップS6が肯定された場合
は、ステップS7において、変更された初期設定値をR
AM87bおよびEEPROM87cに書き込む。すな
わち、基準の巻層,巻列の基準パルス数PaをRAM8
7bおよびEEPROM87cに書き込む。EEPRO
M87cに記憶されている最新総パルス数Ppをゼロに
リセットする。また、パルスカウンタからのカウント値
Pもゼロにリセットする。次のステップS8において
は、近接センサ10A,10Bからのパルスをカウント
したカウント値Pが読み込まれ、次のステップS9にお
いて、現在の総パルス数PsをPa+Pとして演算す
る。ここで、上記ステップS6が否定された場合は、ス
テップS8へ進む。次のステップS10においては、現
在の総パルス数Psを最新総パルス数PpとしてEEP
ROM87cに記憶する。
【0023】次のステップS11で近接センサ10A,
10Bの出力パルスの位相に基づいて回転方向が上げ方
向と判定されると、ステップS12において、総パルス
数Ppが巻上げ警報パルス数Pku以上か判定する。肯
定されるとステップS13において、総パルス数Ppが
巻上げ停止パルス数Piu以上か判定する。ステップS
13が否定されるとステップS17でブザー41を鳴動
して警報を行なう。ステップS13が肯定されると、ス
テップS14において、図5のリレー40Aのリレーコ
イルを励磁する信号を出力して図4の電磁弁35を閉
じ、これによりウインチを停止する。
【0024】ステップS11で回転方向が下げ方向と判
定されると、ステップS15において、総パルス数Pp
が巻下げ警報パルス数Pkd以下か判定する。肯定され
るとステップS16において、総パルス数Ppが巻下げ
停止パルス数Pid以下か判定する。ステップS16が
否定されるとステップS17でブザー41を鳴動して警
報を行なう。ステップS16が肯定されると、ステップ
S14において、図5のリレー40Bのリレーコイルを
励磁する信号を出力して図4の電磁弁36を閉じ、これ
によりウインチを停止する。ステップS12,S15が
否定されると巻上げ、巻下げをそのまま続行する。
【0025】すなわち、総パルス数Ppが巻上げ警報パ
ルス数Pku以上であるが、巻上げ停止パルス数Piu
未満である場合には警報を行ない、総パルス数Ppが巻
上げ警報パルス数Pku以上であり、かつ、巻上げ停止
パルス数Piu以上である場合にはウインチを停止す
る。総パルス数Ppが巻下げ警報パルス数Pkd以下で
あるが、巻下げ停止パルス数Pidを越えている場合に
は警報を行ない、総パルス数Ppが巻下げ警報パルス数
Pkd以下であり、かつ、巻下げ停止パルス数Pid以
下である場合にはウインチを停止する。
【0026】なお、図9にステップS8において読み込
むカウント値Pのルーチンを示す。まず、ステップS3
1においてカウント値を加算するか減算するかの判断が
なされ、加算する場合はステップS32において、カウ
ント値Pに1を加える処理を行い、減算する場合はステ
ップS33において、カウント値Pから1を減算する処
理を行う。これにより、カウント値Pが更新される。カ
ウント値Pは初期位置から現在位置までのカウント数で
ある。
【0027】以下、上述した処理を具体的に説明する。
運転者はフック5を所定高さ位置にし、そのときに主巻
ドラム6のロープ巻層、巻列を目視で確認してロープ残
巻計8に入力する。ロープ残巻計8には図6に示すよう
な、横軸を巻層、巻列とし、縦軸をパルス数したグラフ
(対応関係)がテーブルの形式で予め格納されている。
したがって、基準値として入力された巻層2,巻列5は
基準パルス数Paに換算され、基準パルス数Paからパ
ルス数が増減する。
【0028】運転者によって巻層、巻列が入力されると
ステップS6が肯定され、ステップS7において基準パ
ルス数Paを予め割当てられたRAM87bの所定領域
に格納する。またこのとき、巻層、巻列表示のために使
用されるそれらの値がRAM87cに格納される。した
がって、処理が進んでステップS5に戻ったときには、
その間に主巻ドラム6が動いていなければ表示部82に
基準の巻層,巻列が表示される。
【0029】運転者がフック5を巻き上げる途中では、
カウンタが主巻ドラム6の回転に応じてカウントアップ
し、ステップS9において現在の総パルス数Psが増加
する。ステップS10では現在の総パルス数Psが最新
総パルス数PpとしてEEPROM87cに格納され、
したがって、ロープ残巻計8の電源をいったんオフした
後に再度オンとした場合、EEPROM87cから最新
総パルス数Ppが読み込まれ、現在の総パルス数Psは
この値で置換される。そして、ステップS5において、
総パルス数Psに対応する巻層,巻列が図6のテーブル
から算出されて表示部82に表示される。すなわち、い
ったん目視で入力した巻層,巻列の基準パルス数を増減
した総パルス数Ppを不揮発性メモリ87cに格納して
いるから、エンジンを停止するたびに巻層,巻列の入力
を行なう必要がない。総パルス数Ppに対応する巻層,
巻列そのものを不揮発メモリ87cに格納しても同様な
効果を奏する。
【0030】なお以上は、ドラム6の回転量を2つの近
接センサ10A,10Bにより検出するようにしたが、
ドラム6の回転量をロータリエンコーダで測定するよう
にしてもよい。また、図6のようなテーブルに代えて、
巻層および巻列とパルス数との対応関係を関数として記
憶しておくこともできる。さらに、以上では、残巻検出
に続いて警報してウインチを停止するようにしたが、警
報と停止処理を行わず、巻層と巻列を検出するロープ残
巻装置だけを搭載してもよい。
【0031】また、図4の電磁切換弁35,36に代え
て、図10に示すように制御回路100からの制御信号
で駆動される電磁比例弁35A,36Aを用いてもよ
い。制御回路100は、図5に示す演算装置87の有す
る機能と、オートストップコントローラ40の有する機
能とを備えるものであるが、単なるリレー40A,40
Bではなく、徐々に電磁比例弁35A,36Aの操作量
を制御するような駆動信号を出力するものである。すな
わち、制御回路100は図7および図8に示したのと同
様の処理手順で警報やドラム停止を行ない、ステップS
14の停止処理において、電磁比例弁35A,36Aの
開口面積を徐々にゼロにして主巻ドラム6を緩停止させ
ることにより、停止時のショックを緩和することができ
る。
【0032】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、フック7が吊下部材を、演算装置87が演算手段
を、演算装置87とオートストップコントローラ40が
停止手段を、設定スイッチ84が設定手段と入力手段
を、ブザー41が警報手段をそれぞれ構成する。
【0033】
【発明の効果】(1)請求項1の発明によれば、ロープ
に接触する検出子を設けたり、ロープの巻径を非接触セ
ンサで検出することなく、ドラムの回転量に応じて増減
する回転量と巻層,巻列の対応関係を予め定めておき、
ドラムの回転量を検出するだけで任意の巻層,巻列を検
出でき、信頼性の高い残巻検出装置を提供できる。 (2)請求項3や4の発明によれば、請求項1の残巻検
出装置を用い、予め設定した任意の巻層,巻列でウイン
チを停止したり、警報を出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るロープ残巻検出装置と巻上
装置を備えたクレーンの構成を示す側面図
【図2】巻上ドラムの回転計測を行う構成を示す図
【図3】残巻計の表示パネルを示す図
【図4】巻上ウインチの油圧回路図
【図5】残巻検出装置と巻上装置の電気系統のブロック
【図6】パルス数と巻層,巻列との関係を示す図
【図7】本実施の形態において行われる残巻検出と巻上
停止処理を示すフローチャート
【図8】図7に引続くフローチャート
【図9】カウンタルーチンにおけるフローチャート
【図10】巻上ウインチの油圧回路の別の例を示す回路
【符号の説明】
1 下部走行体 3 上部旋回体 4 ブーム 5 巻上ロープ 6 巻上ドラム 8 ロープ残巻計 9 ドラム回転検出用歯車 10A,10B 近接センサ 35,36 電磁弁 35A,36A 電磁比例弁 40 オートストップコントローラ 41 ブザー 84 設定スイッチ 87 演算装置 87a CPU 87b RAM 87c EEPROM 100 制御回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ドラムに巻回されたロープを巻き取りある
    いは繰り出すことによりブーム先端から吊り下げられた
    吊下部材を昇降させるウインチのロープ残巻検出装置に
    おいて、 前記ドラムの回転量を検出する回転量検出手段と、 予め記憶されている、前記回転量検出手段で検出される
    前記回転量と前記ドラム上での前記ロープの巻層および
    巻列との対応関係から、前記回転量検出手段による検出
    結果に基づいて前記巻層および巻列を検出する演算手段
    とを備えたことを特徴とするロープ残巻検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1のロープ残巻検出装置において、 前記巻層および巻列を入力する入力手段を備え、 前記演算手段は、前記入力手段から入力された巻層およ
    び巻列に基づいて前記対応関係から前記回転量の基準値
    を算出し、この基準となる回転量に前記回転量検出手段
    で検出される回転量を増減した回転量に基づいて、前記
    対応関係から前記巻層および巻列を算出することを特徴
    とするロープ残巻検出装置。
  3. 【請求項3】ドラムに巻回されたロープを巻き取りある
    いは繰り出すことによりブーム先端から吊り下げられた
    吊下部材を昇降させるウインチの巻上制御装置におい
    て、 前記ドラムの回転量を検出する回転量検出手段と、 予め記憶されている、前記回転量検出手段で検出される
    前記回転量と前記ドラム上での前記ロープの巻層および
    巻列との対応関係から、前記回転量検出手段による検出
    結果に基づいて前記巻層および巻列を検出する演算手段
    と、 前記ウインチを停止する巻層および巻列を設定する設定
    手段と、 前記演算手段で演算された前記巻層およ巻列が前記設定
    された巻層および巻列となったときに前記ウインチを停
    止する停止手段とを備えたことを特徴とする巻上装置。
  4. 【請求項4】ドラムに巻回されたロープを巻き取りある
    いは繰り出すことによりブーム先端から吊り下げられた
    吊下部材を昇降させるウインチの巻上装置において、 前記ドラムの回転量を検出する回転量検出手段と、 予め記憶されている、前記回転量検出手段で検出される
    前記回転量と前記ドラム上での前記ロープの巻層および
    巻列との対応関係を予め記憶するとともに、前記回転量
    検出手段による検出結果に基づいて前記対応関係から前
    記巻層および巻列を検出する演算手段と、 警報を行なう巻層および巻列を設定する設定手段と、 前記演算手段で演算された前記巻層およ巻列が前記設定
    された巻層および巻列となったときに警報を行なう警報
    手段とを備えたことを特徴とする巻上装置。
  5. 【請求項5】請求項3または4の巻上装置において、 前記巻層および巻列を入力する入力手段を備え、 前記演算手段は、前記入力手段から入力された巻層およ
    び巻列に基づいて前記対応関係から前記回転量の基準値
    を算出し、この基準となる回転量に前記回転量検出手段
    で検出される回転量を増減した回転量に基づいて、前記
    対応関係から前記巻層および巻列を算出することを特徴
    とする巻上装置。
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