JPH10273286A - ブーム作業機における揚程制御装置 - Google Patents

ブーム作業機における揚程制御装置

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JPH10273286A
JPH10273286A JP7775597A JP7775597A JPH10273286A JP H10273286 A JPH10273286 A JP H10273286A JP 7775597 A JP7775597 A JP 7775597A JP 7775597 A JP7775597 A JP 7775597A JP H10273286 A JPH10273286 A JP H10273286A
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Application number
JP7775597A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Koshi
達夫 越
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブーム作業機の揚程制御装置において、吊荷
と揚程計との双方を確認しつつオペレータが吊荷を上限
位置あるいは下限位置に到達させないように作業する際
におけるオペレータの負担を軽減する。 【解決手段】 作業開始前に、フック6の上限位置およ
び下限位置を揚程計10において設定する。作業中にお
いて、フック6が設定上限位置Huより所定値下方の予
報上限位置Hupに達したとき、あるいは設定下限位置
Hlより所定値上方の予報下限位置Hlpに達したと
き、ブザー48および警報灯20A,20Bより断続的
に警報を発する。さらにフック6が設定上限位置Huあ
るいは設定下限位置Hlに達したときは、ブザー48お
よび警報灯20A,20Bにより連続的に警報を発生す
るとともに、フック6の昇降動作を停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウインチで巻取ら
れるロープに吊持されたフックやバケットなどの吊り下
げ部材が所定位置に達したときに警報を発したり、自動
的に停止するようにした揚程制御装置に関する。
【0002】
【従来技術】クレーンブームの先端に所定長のロープで
重りを垂らし、フックがその重りを持上げると過巻スイ
ッチが動作して過巻警報を行なったり、あるいはフック
の巻上げ動作を自動的に停止するようにした過巻装置が
従来から知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この場
合にはブーム先端から垂らすロープ長によりフック上限
位置である警報位置や自動停止位置が決定され、任意に
その位置を変更できない。また、その上限位置にフック
が達してオペレータは初めてフックが上限位置に達した
ことを警報音や自動停止した事実により気がつくので、
オペレータはいつもフックの位置を目視で確認する必要
があるが、ブラインド作業では上限位置に達するまでわ
かるすべはなかった。さらに、従来のこの種の警報装置
や自動停止装置では、上限位置を設定できるものの下限
位置の設定ができない。
【0004】本発明の第1の目的は、フックなどの吊り
下げ部材の上限位置や下限位置の手前で予備警報を行う
ようにした揚程制御装置を提供することにある。本発明
の第2の目的は、フックなどの吊り下げ部材の上限位置
と下限位置を設定できるようにした揚程制御装置を提供
することにある。本発明の第3の目的は、フックなどの
吊り下げ部材の上限位置や下限位置を任意に設定可能と
した揚程制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】一実施の形態を示す図1
〜図5を参照して説明すると、請求項1の発明は、ドラ
ム7に巻回された巻上ロープ5を巻き取りあるいは巻き
戻すことによりブーム先端から吊り下げられた吊下部材
6を昇降させるブーム作業機における揚程制御装置に適
用され、吊下部材6の揚程ΔHを演算する揚程演算手段
40と、吊下部材6の吊上作業時における上限位置Hu
および/または吊下作業時における下限位置Hlを設定
する設定手段21A,21Bと、演算された揚程ΔHお
よび設定された上下限位置Hu,Hlに基づいて、吊下
部材6が上限位置Huおよび/または下限位置Hlに到
達する前の予報位置Hup,Hlpを検出する予報位置
検出手段41と、予報位置検出手段41の検出結果に基
づいて、予報位置警報を発生する警報発生手段20A,
20B,48とを備えたことにより上記目的を達成す
る。
【0006】請求項2の発明は、吊下部材6が上限位置
Huおよび/または下限位置Hlに到達したことを検出
する上下限位置検出手段41をさらに備え、警報発生手
段20A,20B,48は、上下限位置検出手段41の
検出結果に基づいて、予報位置警報とは異なる警報を発
する。
【0007】請求項3の発明は、上下限位置検出手段4
1の検出結果に基づいて、上限位置Huおよび/または
下限位置Hlにおいて、吊下部材6の昇降動作を停止す
る停止手段35,36,46をさらに備える。
【0008】請求項4の発明は、ドラム7に巻回された
巻上ロープ5を巻き取りあるいは巻き戻すことによりブ
ーム先端から吊り下げられた吊下部材6を昇降させるブ
ーム作業機における揚程制御装置に適用され、吊下部材
6の揚程ΔHを演算する揚程演算手段40と、吊下部材
6の吊上作業時における上限位置Huおよび/または吊
下作業時における下限位置Hlを設定する設定手段21
A,21Bと、演算された揚程ΔHに基づいて、吊下部
材6が上限位置Huおよび/または下限位置Hlに到達
したことを検出する上下限位置検出手段41と、上下限
位置検出手段41の検出結果に基づいて、吊下部材6の
昇降動作を停止する停止手段35,36,46とを備え
たことにより上記目的を達成する。
【0009】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が実施の形態に限定されるものではない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明による揚程制御
装置を備えたクローラクレーンの構成を示す側面図、図
2は巻上ドラム回転検出器の構成を示す図、図3は揚程
計の表示パネルを示す図、図4はクローラクレーンの巻
上ドラムの油圧回路を示す図である。図1に示すよう
に、クローラクレーンは、下部走行体1と、下部走行体
1上に旋回輪2を介して旋回可能に設けられた上部旋回
体3と、上部旋回体3の前端部に回動自在に設けられた
ブーム4と、上部旋回体3に設けられ巻上ロープ5の巻
き取り巻き戻しを行う巻上ドラム7と、吊荷を吊り下げ
るためのフック6と、ブーム4に設けられブーム4の角
度を検出するためのブーム角度計8と、吊荷荷重とブー
ム角度との関係を記憶し、所定の吊荷荷重において最大
作業半径を超えるブーム角度となった場合にクレーンの
作業を強制的に停止するモーメントリミッタ9と、運転
席に設けられた揚程計10とを有する。このクレーンに
おいては、揚程計10において計測されるフック6の揚
程が予め定められた位置に達したときに警報あるいはフ
ック自動停止を行うものである。
【0011】図2に示すように、巻上ドラム7にはその
回転軸と同軸でドラム回転検出用歯車11が配設されて
おり、ドラム回転検出用歯車11の周囲には2つの近接
センサ12A,12Bが配設されている。
【0012】図3に示すように、揚程計10は、電源ス
イッチ15と、揚程を表示する表示部16と、表示部1
6に表示するための項目を設定する設定項目選択ダイヤ
ル17と、設定値を変更するための設定スイッチ18
と、吊荷が警報ゾーンに進入したときに点灯する警報灯
20A,20Bと、警報ゾーンの上限位置および下限位
置を設定する上下限位置設定ボタン21A,21Bと、
表示部16に表示された揚程を0として、検出された揚
程をリセットする揚程リセットボタン22と、後述する
ブザーの音量を調節するブザーボリューム23と、揚程
計10内に設けられた演算装置40(図5)とからな
る。また、揚程計10にはカバー24が設けられてお
り、カバー24の裏面には設定項目が記載された銘板が
貼付され、オペレータはこの銘板を見ながら揚程計10
の設定を行うことができる。
【0013】図4に示すように、巻上ドラム7を駆動す
る油圧回路は、メインポンプ30と、メインポンプ30
から供給される圧油により回転する巻上モータ31と、
メインポンプ30から巻上モータ31への圧油を切り換
えるコントロールバルブ32と、パイロットポンプ33
からコントロールバルブ32のパイロット室32a,3
2bへ供給される圧油の圧力を制御して、コントロール
バルブ32の切り換えを行う操作レバー34と、操作レ
バー34の切り換えにより、コントロールバルブ32の
パイロット室32a,32bへ供給される圧油の圧力を
制御するパイロット弁34a,34bと、パイロット弁
34a,34bからパイロット室32a,32bへ向か
う管路にそれぞれ設けられて、パイロット弁34a,3
4bからのパイロット圧をさらに調節する第1および第
2の比例減圧弁35,36とからなる。これら第1およ
び第2の比例減圧弁35,36は後述するようにしてそ
の駆動が制御されるが、図示しないメイン電源スイッチ
のオンにより全開位置であるa位置にそれぞれ切り換え
られるものである。
【0014】巻上ロープ5を巻き取るためには、操作レ
バー34を上側に操作する。操作レバー34が操作され
ると、予め全開位置であるa位置に切り換えられている
比例減圧弁35を通って、パイロット弁34aにより調
節された圧力の圧油がコントロールバルブ32のパイロ
ット室32aに供給されて、コントロールバルブ32が
a位置に切り換えられる。これによりメインポンプ30
からの圧油がコントロールバルブ32を経て巻上モータ
31に供給され、巻上ドラム7が巻上ロープ5を巻き取
る方向に回転する。一方、巻上ロープ5を繰り出すため
には、操作レバー34を下側に操作する。操作レバー3
4が操作されると、比例減圧弁35と同様に予めa位置
に切り換えられている比例減圧弁36を通って、パイロ
ット弁34bにより調節された圧力の圧油がコントロー
ルバルブ32のパイロット室32bに供給されて、コン
トロールバルブ32がb位置に切り換えられる。そして
メインポンプ30からの圧油がコントロールバルブ32
を経て巻上モータ31に供給され、巻上ドラム7が巻上
ロープ5を繰り出す方向に回転する。
【0015】図5に示すように揚程計10に設けられる
演算装置40は、CPU41と、RAM42と、EEP
ROM43とからなり、CPU41には、RAM4
2、、EEPROM43、ブーム角度計8、モーメント
リミッタ9、近接センサ12A,12B、オートストッ
プコントローラ46、上下限位置設定ボタン21A,2
1Bにより開閉する上下限位置設定スイッチ47A,4
7B、ブザー48および上述した揚程計10のパネルに
設けられている警報灯20A,20Bが接続されてい
る。
【0016】CPU41は、ブーム角度計8、モーメン
トリミッタ9および近接センサ12A,12Bから入力
された検出結果に基づいて後述するようにして揚程の演
算を行う。また、演算装置40には、図6に示すように
近接センサ12A,12Bから出力されるパルス列を計
測した値から求められるドラム7におけるロープ5の巻
層および巻列数と、ロープ巻取量との関係を表すテーブ
ルが記憶されている。
【0017】オートストップコントローラ46には、リ
レー44,45が設けられており、それぞれ比例減圧弁
35,36のソレノイド部と接続されている。リレー4
4,45はメインスイッチをオンとすることによりオン
され、これにより比例減圧弁35,36のソレノイド部
が励磁されて比例減圧弁35,36はそれぞれa位置に
切り換えられる。
【0018】次に揚程計10について詳細に説明する。
この揚程計10は図11に示す初期位置Aにおけるドラ
ム7のロープ巻取り量と、リセット位置Bにおけるロー
プ巻取り量と、現在位置Cにおけるロープ巻取り量とを
図6に示すグラフから求めて、リセット位置を基準とす
る揚程を計測するものである。RAM42には以下の変
数が一時記憶される。 (1)近接スイッチ12A,12Bからのパルス列をカ
ウントしたパルス数P(カウント値) (2)初期位置、すなわちあるブーム角度においてフッ
ク6をある高さ位置(例えば地面の位置)においたとき
の巻層、巻列を表すパルス数Pa (3)リセット位置の巻層、巻列を表すパルス数Pr (4)パルス数Paに初期位置から計数されたパルス数
Pを加算した現在の総パルス数Ps (5)ロープ掛数kに基づいて演算されるロープ巻取長
さΔLr (6)ブーム角度変化によるロープ長さ補正量ΔLb (7)(ΔLr+ΔLb)から求まるロープ巻取長さの
変化量に基づいて、ロープ掛け数などから算出され、表
示部16に表示する揚程ΔH (8)ロープ掛数k (9)ブーム長さLb (10)ブーム角度計から読み出されるブーム角度θおよ
びリセット位置におけるブーム角度θr
【0019】EEPROM43には以下の変数および数
値が記憶される。 (1)エンジン再起動後の揚程演算に用いるために、現
在の総パルス数Psが代入される最新総パルス数Pp (2)エンジン再起動後の揚程表示に用いるために、最
新の揚程ΔHが代入される揚程ΔHp (3)ロープ掛数k (4)ブーム長さLb (5)初期位置の巻層、巻列を表すパルス数Pa (6)リセット位置におけるブーム角度θr
【0020】なお、図6に示すテーブルにおいては、巻
層数に応じて巻取量の変化量が異なるものとなってい
る。これは巻層が大きくなると主巻ドラム7の巻取径が
大きくなるためである。また、図6に示すテーブルの点
A,B,Cは後述する図11に示す吊荷の初期位置A、
リセット位置Bおよび現在位置Cとそれぞれ対応してい
る。
【0021】次いで、図7および図8に示すフローチャ
ートを参照して本発明の基本的な動作について説明す
る。まず、ステップS1において、EEPROM43に
記憶されたデータを読み出す。EEPROM43には上
述したように最新総パルス数Ppおよび揚程ΔHpが記
憶されているか、または全くデータが記憶されていない
ため、ステップS2においてEEPROM43にデータ
が記憶されているか否かが判断される。ステップS2が
肯定された場合はステップS3において揚程計10の表
示部16にエラーを表示し、次のステップS23におい
て初期設定値が入力されたか否かを判断する。ステップ
S23が否定された場合はステップS3に戻り、ステッ
プS3およびステップS23の処理を繰り返す。ステッ
プS23が肯定された場合は後述するステップS7へ進
む。一方、ステップS2が否定された場合は、ステップ
S4においてEEPROM43から読み出された最新総
パルス数Ppおよび揚程ΔHpを、現在の総パルス数P
sおよび表示する揚程ΔHとしてRAM42内のデータ
を更新するとともに、ステップS5において表示部16
に揚程ΔHを表示する。
【0022】次のステップS6においては、初期設定値
が変更されたか否かを判断する。この初期設定値の変更
は、モーメントリミッタ9から出力されるブーム4の長
さLbやジブ長さ、あるいはオペレータが目視で巻取ロ
ープ5の掛数kおよび主巻ドラム7の巻層および巻列数
を確認することにより、設定スイッチ18および設定項
目選択ダイヤル17から入力することにより行う。そし
て、本実施の形態においては、巻層および巻列の初期設
定値は図6における点Aとし、例えば、図11に示すよ
うにフック6を地底に着地したときのドラム巻層と巻列
とが入力される。なお、初期設定値を変更する場合は、
モーメントリミッタ9の出力値のみならず、ブーム長さ
Lb、ジブ長さあるいはロープ掛数kを入力する専用の
スイッチを設け、このスイッチから初期設定値を入力し
てもよい。
【0023】そして、ステップS6が肯定された場合
は、ステップS7において、変更された初期設定値をR
AM42およびEEPROM43に書き込む。すなわ
ち、ロープ掛数k、ブーム長さLbおよび初期位置のパ
ルス数PaをRAM42およびEEPROM43に書き
込む。このとき、リセットスイッチ22がオンされたこ
とを示すリセットフラグFをゼロリセットするととも
に、EEPROM43に記憶されている最新総パルス数
Ppおよび揚程ΔHpをゼロにリセットする。また、パ
ルスカウンタからのカウント値Pもゼロにリセットす
る。次のステップS8においては、近接スイッチ12
A,12Bからのパルスをカウントしたカウント値Pが
読み込まれ、次のステップS9において、現在の総パル
ス数PsをPa+Pとして演算する。ここで、上記ステ
ップS6が否定された場合は、ステップS8へ進む。次
のステップS10においては、現在の総パルス数Psを
最新総パルス数PpとしてEEPROM43に記憶す
る。
【0024】次のステップS11においては、ブーム角
度計8よりブーム角度θの読み込みを行ってRAM42
に記憶し、ステップS12において、リセットスイッチ
22がオンされたか否かが判断される。本実施の形態に
おいては、図11において吊荷がL1上昇して位置Bに
達したときにリセットスイッチ22がオンされたものと
して説明する。ステップS12が肯定された場合は、ス
テップS14において表示する揚程ΔHを0とするとと
もに、リセットフラグFを1としてEEPROM43に
格納する。ステップS15において揚程ΔH=0を表示
する。一方、ステップS12が否定された場合は、ステ
ップS13において、既にリセットスイッチ22がオン
されたか否かがリセットフラグFにより判断され、ステ
ップS13が否定されるとステップS16において、ロ
ープ巻取量ΔLrを(現在の総パルス数Ps−初期位置
のパルス数Pa)/kとし、後述するステップS19へ
進む。また、ステップS13が肯定された場合は図8の
ステップS17に進む。
【0025】ステップS15において揚程ΔH=0が表
示されると図8のステップS17において、現在の総パ
ルス数PsおよびステップS11において読み込まれた
ブーム角度θをリセット時のパルス数Prおよびリセッ
ト時のブーム角度θrとしてRAM42およびEEPR
OM43に記憶する。そして、ステップS18におい
て、ロープ巻取量ΔLrを(現在の総パルス数Ps−リ
セット時のパルス数Pr)/kにて演算するが、リセッ
トスイッチ22を操作した直後はPs=Prであり、Δ
Lrは零である。なお、このリセット位置は図6におい
て点Bとする。
【0026】さらに、ステップS19においては、リセ
ット時からのブーム角度変化による揚程変化量ΔLbが
求められる。この補正は、図9に示すように、ブーム角
度がθ1からθ2へ変化することによりブーム先端にあ
るブームポイントシーブ4aの位置が変化し、このシー
ブ高さの位置の変化分X1だけフック6の揚程が変化す
るため、この変化量を補正するために行うものである。
以下、この補正の詳細について説明する。まず、下記の
式(1)
【数1】 X1=L0(sinθ1−sinθ2) (1) X1:補正量 L0:ブーム長さ θ1:前回のブーム角度(リセット時のブーム角度θ
r) θ2:現在のブーム角度 により、シーブ高さの位置の補正量X1を算出する。
【0027】また、図10に示すように、ブーム角度が
θ1からθ2へ変化すると主巻ドラム7とブームポイン
トシーブ4aとの距離が変化し、これにより両者間の巻
取ロープ5の長さcがc1からc2に変化し、この結
果、この巻取ロープ5の長さの変化分だけフック6の揚
程が変化する。したがって、下記の式(2)
【数2】 X2=c1−c2 (2) により、主巻ドラム7とブームポイントシーブ4aとの
距離の変化に基づく補正量X2を算出する。
【0028】ここで、図10に示すように、主巻ドラム
7とブームポイントシーブ4aとの間のロープ長さc
は、ブーム角度θ、主巻ドラム7の変形r、ブームポイ
ントシーブ4aの半径r1、ブーム起伏中心Qからドラ
ム中心までの水平距離aおよびブーム長さLにおいて、
下記の式(3)
【数3】 c2+(r−r1)2=(Lcosθ+a)2+(Lsinθ−b)2 (3) から、下記の式(4)により求められる。
【数4】 c=√((Lcosθ+a)2+(Lsinθ−b)2−(r−r1)2) (4)
【0029】したがって、この式(1)〜(4)により
補正量X1,X2を求めてこれらを加算してロープ掛数
kにより除算することにより、最終的な補正量ΔLbを
求めることができる。そしてこのようにして補正量ΔL
bを求めた後、ステップS20において、表示する揚程
ΔHをΔLr+ΔLbとする。そして、ステップS21
において、揚程ΔHを最新揚程ΔHpとしてEEPRO
M43に記憶する。次のステップS22においては揚程
計10の電源がオフされているか否かが判断され、ステ
ップS22が肯定された場合は処理を終了する。一方、
ステップS22が否定された場合は、図7のステップS
1に戻り、ステップS1〜ステップS22の処理を繰り
返す。
【0030】なお、図12にステップS8において読み
込むカウント値Pのルーチンを示す。まず、ステップS
31においてカウント値を加算するか減算するかの判断
がなされ、加算する場合はステップS32において、カ
ウント値Pに1を加える処理を行い、減算する場合はス
テップS33において、カウント値Pから1を減算する
処理を行う。これにより、カウント値Pが更新される。
カウント値Pは初期位置から現在位置までのカウント数
である。
【0031】以下、上述した処理を図11を参照して具
体的に説明する。図11のようにフック6を地底に着地
させたフック位置をロープ繰り出し位置の初期位置Aと
し、フック6を地上まで巻上げた位置をロープ繰り出し
位置のリセット位置Bとし、さらに、現在のフック位置
をロープ繰り出し位置の現在位置Cとする。
【0032】運転者はフック6を地底に着地させ、その
ときに主巻ドラム7のロープ巻層、巻列を目視で確認し
て揚程計に入力する。揚程計には図6に示すような、横
軸を巻層、巻列に相当するパルス数とし、縦軸を主巻ド
ラム7にロープを巻き込んだ場合のロープ巻取長さとし
たグラフ(対応関係)がテーブルの形式で予め格納され
ている。したがって、初期位置Aとして入力された巻
層、巻列は初期パルス数に換算され、図6のグラフから
初期位置Aにおいて主巻ドラム7に巻取られているロー
プ長さがLAとして求められる。
【0033】運転者によって巻層、巻列が入力されると
ステップS6が肯定され、ステップS7においてパルス
数Paを、初期位置パルス数Paのために割当てられた
RAM42の所定領域に格納する。またこのとき、揚程
表示のために使用される揚程ΔHpの記憶領域にゼロが
格納される。したがって、処理が進んでステップS5に
戻ったときには、その間に主巻ドラム7が動いていなけ
れば表示部16にゼロが表示される。
【0034】初期位置Aから運転者がフック6を地上位
置まで巻き上げる途中では、カウンタが主巻ドラム7の
回転に応じてカウントアップし、ステップS9において
現在の総パルス数Psが増加する。リセットスイッチ2
2がオンされるまで(F=1となるまで)は、ステップ
S12,13からステップS16に進んで、現在のカウ
ンタの総パルス数Psに対する巻取長さLDと初期位置
のパルス数Paに対する巻取長さLAの差が図6のグラ
フからロープ巻取長さΔLr1として算出される。この
ΔLr1をロープ掛数kにより除算した値ΔLrにブー
ム角度変化による補正量ΔLbがステップS20におい
て加算されて揚程ΔHが演算されるとともにEEPRO
M43に揚程ΔHpとして記憶され、EEPROM43
に記憶された揚程ΔHpがステップS5において表示部
16に表示される。すなわち、初期設定位置からリセッ
ト位置に達するまでは初期位置を基準とした揚程がΔL
r1に基づいて表示される。
【0035】リセットスイッチ22を操作すると、ステ
ップS12からステップS14に進み、揚程ΔHがゼロ
に設定されるから、ステップS15で表示される揚程は
ゼロとなる。リセットスイッチ22が操作された後にス
テップS12に進むとステップS12は否定されるがス
テップS13が肯定されるため、ステップS17,18
に進み、リセットスイッチ22操作後の主巻ドラム7の
回転により増減された現在の総パルス数Psに対応する
巻取長さLEからリセット時にRAM42に記憶したパ
ルス数Prに対応する巻取長さLBを減算し、その間の
ロープ巻取長さΔLr2を演算し、ΔLr2をロープ掛
数kにより除算してΔLrを求める。その後、ステップ
S19においてブーム角度変化による補正量ΔLbを算
出し、ステップS20において、ステップS18で算出
されたロープ巻取長さΔLrとΔLbの加算値から揚程
ΔHを算出する。さらにステップS21で揚程ΔHをΔ
HpとしてEEPROM43に記憶するため、ステップ
S5で表示される揚程は、リセット位置を基準とした揚
程となる。
【0036】ステップS10およびステップS21では
現在の総パルス数Psと表示する揚程ΔHがそれぞれ最
新総パルス数Pp、揚程ΔHpとしてEEPROM43
に格納され、ステップS14においてリセットフラグF
=1がEEPROM43に格納されるから、エンジンを
停止した後もこれらのエンジン停止時の揚程ΔHpと最
新総パルス数PpとF=1は消去されずに保存される。
したがって、揚程計10の電源をオンとしたときにEE
PROM43からエンジン停止時の揚程ΔHpと最新総
パルス数Ppが読み込まれ、現在の総パルス数Ps、揚
程ΔHがこれらの値で置換され、この値がステップS5
において表示部16に表示される。また、エンジン再始
動後もリセットフラグF=1であり、ステップS13が
肯定されるため、ステップS17からステップS18に
進んで、ロープ巻取長さΔLr3を、現在の総パルス数
Psに対応する巻取長さLsから、リセット時のパルス
数Prに対応する巻取長さLBの減算により算出する。
したがって、表示部16に表示される揚程は、常にリセ
ット位置を基準とした値となる。
【0037】以上のように、リセットスイッチ22がオ
ンされた後であることを示すリセットフラグF=1と、
現在の総パルス数Psおよび揚程ΔHが不揮発性のEE
PROM43に記憶されているため、揚程計10にはリ
セット位置を基準とした揚程が表示されることとなる。
これにより、エンジンを停止させても再度初期位置を設
定したりリセット位置を設定する必要がなくなり、作業
者の手を煩わすことなく揚程を正確に測定することがで
きる。また、リセット時のブーム角度θrもEEPRO
M43に記憶されるから、エンジン再始動後のブーム角
度変化による補正も正しく実行される。
【0038】次いで、本実施の形態におけるフック6の
上限位置および下限位置を設定する動作について説明す
る。図13は本実施の形態において、フック6の上限位
置および下限位置を設定するためのフローチャートであ
る。まず、ステップS41において、フック6が所望と
する位置にあるときに揚程計10のリセットスイッチ2
2をオンとして表示部16に表示される揚程表示値を0
とする。このリセット位置は例えば、フック6が接地し
た位置とする。次のステップS42において、上述した
ように巻上ロープ5を巻き上げて、フック6を上限位置
へ移動する。この上限位置は、例えば建設現場における
建設物の最上階に設定され、フック6の上限位置への移
動はオペレータが目視により行うものである。そして、
フック6を上限位置へ移動した後、ステップS43にお
いて上限位置設定ボタン21Aにより上限位置設定スイ
ッチ47Aをオンとする。そして次のステップS44に
おいて表示部16に表示された揚程ΔHを読み込み、こ
れを設定上限位置HuとしてRAM42に記憶する。次
のステップS45において、巻上ロープ5を繰り出し
て、フック6を下限位置へ移動する。この下限位置は、
例えば建設現場における建設物の2階程度の位置に設定
され、フック6の下限位置への移動はオペレータが目視
により行うものである。そして、フック6を下限位置へ
移動した後、ステップS46において下限位置設定ボタ
ン21Bにより下限位置設定スイッチ47Bをオンとす
る。そして次のステップS47において表示部16に表
示された揚程ΔHを読み込み、これを設定下限位置Hl
としてRAM42に記憶する。そしてステップS48に
おいて、設定上限位置Huおよび設定下限位置Hlに基
づいて、予報上限位置Hupおよび予報下限位置Hlp
を算出し、これらをRAM42に記憶して処理を終了す
る。なお、予報上限位置Hupおよび予報下限位置Hl
pを算出するための所定値は揚程計10から入力可能な
ものであり、例えば、設定上限位置Hu、設定下限位置
Hlから数メートル離れた値とされるものである。
【0039】次いで、本実施の形態における警報停止処
理について説明する。図14は本実施の形態における警
報停止処理を示すフローチャートである。図14に示す
ようにステップS51において、近接センサ12A,1
2B、ブーム角度計8、モーメントリミッタ9から入力
される値に基づいて、図7,8に示した手順により揚程
ΔHを算出する。算出された揚程ΔHは表示部16に表
示される。次のステップS52においては、表示部16
に表示された揚程ΔHをCPU41内に読み込む。ステ
ップS53において、読み込まれた揚程ΔHが予報上限
位置Hup以上かまたは予報下限位置Hlp以下である
か否かが判断され、ステップS53が否定された場合は
ステップS51に戻りステップS51〜ステップS53
の処理を繰り返す。
【0040】ステップS53が肯定された場合は、ステ
ップS54においてブザー48から断続的に警報音が発
せられるとともに、予報上限位置Hupに達した場合は
警報灯20Aが、予報下限位置Hlpに達した場合は警
報灯20Bが点滅する。そして次のステップS55にお
いて、読み込まれた揚程ΔHが設定上限位置Hu以上で
あるか否かが判断される。ステップS55が肯定された
場合は、ステップS57においてブザー48から連続的
に警報音が発せられるとともに、警報灯20Aが点灯す
る。なお、ブザー48が警報音を発する間隔および警報
灯20Aが点灯する間隔は、揚程ΔHが設定上限位置H
uに近づくにつれ徐々に小さくされるものである。そし
てステップS58において、オートストップコントロー
ラ46のリレー44への通電が遮断され、これにより比
例減圧弁35への通電も遮断されて比例減圧弁35はa
位置からb位置へ移動する。したがって、コントロール
バルブ32のパイロット室32aへの圧油の供給が遮断
されて、コントロールバルブ32は中立位置へ切り換え
られ、これにより巻上モータ31への圧油の供給が遮断
されて巻上ドラム7の巻上動作が停止する。
【0041】一方、ステップS55が否定された場合に
は、ステップS56において、読み込まれた揚程ΔHが
設定下限位置Hl以下であるか否かが判断される。ステ
ップS56が否定された場合は、ステップS51へ戻
り、ステップS51からステップS56の処理を繰り返
す。一方、ステップS56が肯定された場合は、ステッ
プS59においてブザー48から連続的に警報音が発せ
られるとともに、警報灯20Bが点灯する。なお、ブザ
ー48が警報音を発する間隔および警報灯20Bが点灯
する間隔は、揚程ΔHが設定下限位置Hlに近づくにつ
れ徐々に小さくされるものである。そしてステップS6
0において、オートストップコントローラ46のリレー
45への通電が遮断され、これにより比例減圧弁36へ
の通電も遮断されて比例減圧弁36はa位置からb位置
へ移動する。したがって、コントロールバルブ32のパ
イロット室32aへの圧油の供給が遮断されて、コント
ロールバルブ32は中立位置へ切り換えられ、これによ
り巻上モータ31への圧油の供給が遮断されて巻上ドラ
ム7の巻下動作が停止する。
【0042】このように、本実施の形態においては、フ
ック6の予報上限位置Hupまたは予報下限位置Hlp
において警報を発するとともに、フック6が設定上限位
置Huまたは設定下限位置Hlとなったときには、巻上
ロープ5の巻上動作あるいは巻下動作を停止するように
したため、オペレータは吊荷が上限位置あるいは下限位
置に到達したことを吊荷を目視することなく確認するこ
とができる。したがって、オペレータは揚程計10およ
び吊荷の双方を確認しながら作業を行う必要がなくなる
ため、オペレータの負担を軽減することができる。ま
た、とくに吊荷を確認することができないブラインド作
業の時においては、運転席にいながら吊荷が上下限位置
となったこと、あるいは接近したことを確認することが
できる。
【0043】なお、上記実施の形態においては、揚程Δ
Hが設定上限位置Huあるいは設定下限位置Hlに到達
したときに、巻上ロープ5の巻上動作あるいは巻下動作
を停止しているが、とくに停止する必要はなく、ブザー
48あるいは警報灯20A,20Bによる警報のみを発
するようにしてもよい。また、上記実施の形態において
は、揚程ΔHが設定上限位置Huあるいは設定下限位置
Hlに到達したときに、巻上ロープ5の巻上動作あるい
は巻下動作を停止しているが、ブームの起伏動作をも停
止させるようにしてもよい。
【0044】また、上記実施の形態においては、フック
6の設定上限位置Huおよび設定下限位置Hlの双方を
設定しているが、吊荷をクレーンの接地面から吊り上げ
る場合においては、フック6が接地することがあり得る
ため、下限位置Hlを設定することなく上限位置Huの
みを設定すればよい。
【0045】さらに、上記実施の形態においては、本発
明をクレーンに適用しているが、タワーブームおよびジ
ブブームを備えたタワークレーンおよび掘削機にも本発
明を適用することができる。
【0046】さらにまた、上記実施の形態においては、
フック6を上限位置および下限位置に移動して揚程ΔH
の設定上限位置Huおよび設定下限位置Hlを設定して
いるが、設定項目選択ダイヤル17と設定スイッチ18
とから揚程ΔHの値を入力することにより、設定上限位
置Huおよび設定下限位置Hlを設定してもよい。この
ように、設定上限位置Huおよび設定下限位置Hlを入
力することにより、運転席から吊荷を目視することがで
きないブラインド作業、あるいは掘削機による作業のよ
うに下限位置を目視により設定できない場合にとくに好
ましいものである。また、揚程ΔHの算出も上記実施の
形態に限定されるものではなく、種々の方法にて算出し
てもよい。
【0047】以上の実施の形態と請求項との対応におい
て、フック6が吊下部材を、演算装置40が揚程演算手
段、CPU41が予報位置検出手段および上下限位置検
出手段を、上下限位置設定ボタン21A,21Bおよび
上下限位置設定スイッチ47A,47Bが設定手段を、
ブザー48および警報灯20A,20Bが警報発生手段
を、比例減圧弁35,36およびオートストップコント
ローラ46が停止手段を構成する。
【0048】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1の
発明によれば、吊下部材が上下限位置に到達する前の予
報位置において、警報発生手段により警報を発するよう
にしたため、オペレータは吊下部材と揚程制御装置の双
方を観察することなく、吊下部材がまもなく上下限位置
に到達することを認識することができる。したがって、
オペレータの負担を低減できるとともに、オペレータに
ロープの巻上あるいは巻下作業を停止するよう促すこと
ができる。請求項2の発明によれば、吊下部材が上下限
位置に到達したとき、警報発生手段は予報位置警報とは
異なる警報を発するようにしたため、オペレータは吊下
部材が上下限位置に到達したことを吊下部材と揚程制御
装置の双方を観察することなく認識することができ、こ
れによりオペレータにロープの巻上あるいは巻下作業を
停止するよう促すことができる。
【0049】請求項3の発明によれば、吊下部材が上下
限位置に到達したときに吊下部材の昇降動作を停止する
ようにしたため、オペレータが何ら操作を行わなくと
も、吊下部材の昇降動作が停止し、これによりオペレー
タの負担を軽減することができる。請求項4の発明によ
れば、吊下部材が上限位置に到達したときのみならず、
下限位置に到達したときも吊下部材の昇降動作を停止す
るようにしたため、オペレータが何ら操作を行わなくと
も、吊下部材の昇降動作が停止し、これにより吊荷など
を所定の範囲内で移動するような作業条件においてオペ
レータの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る揚程制御装置を備えたクレ
ーンの構成を示す側面図
【図2】巻上ドラムの回転計測を行う構成を示す図
【図3】揚程制御装置の構成を示す図
【図4】クレーンの油圧回路図
【図5】演算装置の構成を示す図
【図6】パルス数とロープ巻取量との関係を示す図
【図7】本実施の形態において行われる基本的な処理を
示すフローチャート(その1)
【図8】本実施の形態において行われる基本的な処理を
示すフローチャート(その2)
【図9】ブーム角度の変化による揚程の補正を説明する
ための図
【図10】ブーム角度の変化による揚程の補正を説明す
るための図
【図11】本実施の形態に係る揚程制御装置を備えたク
レーンの揚程を説明するための側面図
【図12】カウンタルーチンにおけるフローチャート
【図13】上下限位置設定処理を示すフローチャート
【図14】上下限位置における警報発生処理を示すフロ
ーチャート
【符号の説明】
1 下部走行体 3 上部旋回体 4 ブーム 5 巻上ロープ 6 フック 7 巻上ドラム 8 ブーム角度計 9 モーメントリミッタ 10 揚程計 11 ドラム回転検出用歯車 12A,12B 近接センサ 20A,20B 警報灯 21A,21B 上下限位置設定ボタン 35,36 比例減圧弁 40 演算装置 41 CPU 42 RAM 43 EEPROM 46 オートストップコントローラ 48 ブザー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラムに巻回されたロープを巻き取りあ
    るいは巻き戻すことによりブーム先端から吊り下げられ
    た吊下部材を昇降させるブーム作業機における揚程制御
    装置において、 前記吊下部材の揚程を演算する揚程演算手段と、 前記吊下部材の吊上作業時における上限位置および/ま
    たは吊下作業時における下限位置を設定する設定手段
    と、 前記演算された揚程および前記設定された上下限位置に
    基づいて前記吊下部材が前記上限位置および/または前
    記下限位置に到達する前の予報位置を検出する予報位置
    検出手段と、 該予報位置検出手段の検出結果に基づいて、予報位置警
    報を発生する警報発生手段とを備えたことを特徴とする
    揚程制御装置。
  2. 【請求項2】 前記吊下部材が前記上限位置および/ま
    たは前記下限位置に到達したことを検出する上下限位置
    検出手段をさらに備え、 前記警報発生手段は、該上下限位置検出手段の検出結果
    に基づいて、前記予報位置警報とは異なる警報を発する
    ことを特徴とする請求項1記載の揚程制御装置。
  3. 【請求項3】 前記上下限位置検出手段の検出結果に基
    づいて、前記上限位置および/または前記下限位置にお
    いて、前記吊下部材の昇降動作を停止する停止手段をさ
    らに備えたことを特徴とする請求項2記載の揚程制御装
    置。
  4. 【請求項4】 ドラムに巻回されたロープを巻き取りあ
    るいは巻き戻すことによりブーム先端から吊り下げられ
    た吊下部材を昇降させるブーム作業機における揚程制御
    装置において、 前記吊下部材の揚程を演算する揚程演算手段と、 前記吊下部材の吊上作業時における上限位置および/ま
    たは吊下作業時における下限位置を設定する設定手段
    と、 前記演算された揚程に基づいて、前記吊下部材が前記上
    限位置および/または前記下限位置に到達したことを検
    出する上下限位置検出手段と、 該上下限位置検出手段の検出結果に基づいて、前記吊下
    部材の昇降動作を停止する停止手段とを備えたことを特
    徴とする揚程制御装置。
JP7775597A 1997-03-28 1997-03-28 ブーム作業機における揚程制御装置 Pending JPH10273286A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006069757A (ja) * 2004-09-03 2006-03-16 Ishikawajima Transport Machinery Co Ltd ジブを有するクレーンにおける巻上動作制御方法とその制御装置、ジブを有するクレーンにおける吊下長さ算出方法
KR101137722B1 (ko) * 2011-03-29 2012-04-24 한국생산기술연구원 3차원 와이어 플라잉 시스템

Cited By (5)

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WO2012134048A2 (ko) * 2011-03-29 2012-10-04 한국생산기술연구원 3차원 와이어 플라잉 시스템
WO2012134048A3 (ko) * 2011-03-29 2012-11-22 한국생산기술연구원 3차원 와이어 플라잉 시스템
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