JP7066867B2 - 巻上機、及び巻上機の寿命推測方法、並びに巻上機の寿命推測システム - Google Patents

巻上機、及び巻上機の寿命推測方法、並びに巻上機の寿命推測システム Download PDF

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Description

本発明は、巻上機、及び巻上機の寿命推測方法、並びに巻上機の寿命推測システムに関する。
巻上機の寿命測定を行う技術として、例えば特許文献1が提案されている。特許文献1では、荷重レベルに応じて巻上機の作動回数を計測することにより、寿命推定と点検時期の判断を行うようにした技術が開示されている。
特開平2-89798号公報
巻上機の製品寿命や部品交換時期は、使用される環境、総運転時間や始動頻度によって異なる。中でも始動頻度については、始動電流(一般に定格電流の5~6倍の電流)による電動機の絶縁劣化、電磁接触器の開閉による接点摩耗・電磁ブレーキのライニング摩耗等による不具合・故障につながる。
巻上機では、吊り荷の位置を微調整する際に、極短い時間で巻上機を始動・停止させる寸動操作(以下インチング操作)が行われる。使用される環境・運転者の技量によっては、このインチング操作が連続で行われる為、電動機・電磁接触器および電磁ブレーキ等が連続の始動・停止によってダメージを受ける可能性がある。連続したインチングの回数および頻度が多いほど、製品が想定していた時間よりも早く、部品交換時期や製品寿命を迎えてしまう為、予定外の補修・点検作業や製品交換が発生してしまう。
特許文献1では、荷重レベルに応じた巻上機の作動回数を計測しているが、インチング操作の回数を考慮していない為、使用される環境・運転者の技量によって、連続したインチング操作が行われた場合には、適切な寿命の推測や点検時期の判断を行うことが出来ない。
本発明の目的は、インチング操作の回数を考慮した部品交換時期・製品寿命の推測を行うことのできる巻上機、及び巻上機の寿命推測方法、並びに巻上機の寿命推測システムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の特徴とするところは、吊荷を吊るすフックと、前記フックを接続部材を介して昇降させる電動機と、前記電動機への通電・非通電を行う操作入力装置と、前記操作入力装置に応じた前記電動機の運転情報を記憶する記憶装置とを備えた巻上機において、前記記憶装置は、前記操作入力装置の入力操作に応じて、前記電動機に通電され、その後非通電となった時間が所定時間未満であるインチング操作の回数と、前記電動機に通電された始動回数と、前記電動機に第1の通電がされ、その後、第1の非通電となった時間が所定時間未満であり、かつ前記電動機に第2の通電がされ、その後、第2の非通電となり、前記第1の非通電から前記第2の非通電までの時間が所定時間未満である連続インチング操作の回数と、を記憶することにある。
さらに本発明の特徴とするところは、吊荷を吊るすフックと、前記フックを接続部材を介して昇降させる電動機と、前記電動機への通電・非通電を行う操作入力装置と、前記操作入力装置に応じた前記電動機の運転情報を記憶する記憶装置とを備えた巻上機の寿命推測方法であって、前記記憶装置は、前記電動機に通電され、その後非通電となった時間が所定時間未満であるインチング操作の回数を記憶し、前記インチング操作の回数に基づいて巻上機の寿命を推測することにある。
また、本発明の特徴とするところは、吊荷を吊るすフックと、前記フックを接続部材を介して昇降させる電動機と、前記電動機への通電・非通電を行う操作入力装置とを備えた巻上機の寿命推測システムであって、前記電動機に通電され、その後非通電となった時間が所定時間未満であるインチング操作の回数に基づいて巻上機の寿命を推測することにある。
本発明によれば、インチング操作の回数を考慮した部品交換時期・製品寿命の推測を行うことのできる巻上機、及び巻上機の寿命推測方法、並びに巻上機の寿命推測システムを提供することができる。
本発明の実施例に係る電気チェーンブロック本体の構成を示した斜視図である。 本発明の実施例に係る電気チェーンブロック本体の構成を示した正面図である。 本発明の実施例に係る制御構成を示したブロック図である。 操作入力装置の操作ボタン入力による始動回数、インチング回数および連続インチング回数の判定を行うパターンを示す図である。 始動回数、インチング回数および連続インチング回数のカウントを行うフローチャートである。 連続インチング回数のランク付けを行うフローチャートである。 始動頻度およびインチング頻度の計算を行うフローチャートである。 インチング頻度のランク付けを行うフローチャートである。
以下、本発明に係る巻上機の実施例について図面を用いて説明する。なお、巻上機の一例として電気チェーンブロックを用いて説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例もその範囲に含むものである。
図1は本発明の実施例に係る電気チェーンブロック本体の構成を示した斜視図、図2は本発明の実施例に係る電気チェーンブロック本体の構成を示した正面図である。
図1および図2を用いて、電気チェーンブロックの全体構成及び動作原理について説明する。電気チェーンブロック100は、電動機1、減速部2、電磁ブレーキ3、上吊具4、操作入力装置5、チェーンバケット6、スプロケット7、フック8、チェーン9、制御部10を有する。電気チェーンブロック100には、電気チェーンブロック100を建屋の梁等に吊り下げて設置するための上吊具4が取付けられている。また、電気チェーンブロック100には電動機1が取付けられており、電動機1には電動機1で発生した回転を減速させるための減速部2が接続されている。減速部2で減速させた電動機1の回転力はスプロケット7に伝達される。電動機1には電動機1で発生した回転を停止させるための電磁ブレーキ3が取付けられている。スプロケット7にはチェーン9が噛み合っている。
また、電気チェーンブロック100には、電動機1および電磁ブレーキ3の動作を制御する制御部10が取り付けられている。
次に、電気チェーンブロック100の動作原理について図1~図3を用いて説明する。図3は本発明の実施例に係る制御構成を示したブロック図である。本実施例による電気チェーンブロック100においては、始動回数およびインチング回数を記録する記憶装置24(図3)を備えている。記憶装置24には、各種の演算を行う中央演算処理部24a(CPU)と、データを保持する消去・書き換え可能な記憶部24b(RAM:Random Access Memory)を備えている。記憶装置24にはUSBメモリ等の記憶媒体31が接続可能であり、記憶装置24に記憶されたデータは記憶媒体31を介して外部に出力することができる。また、記憶装置24に記憶されたデータを取り出す手段としては、記憶装置24に無線機器32を備え、無線機器32を介して外部に出力するようにしても良い。さらには、記憶装置24に表示器33を備え、表示器33に記憶装置24に記憶されたデータを表示するようにしても良い。
電動機1への電力の通電・非通電は操作入力装置によって行われる。作業者が操作入力装置5の通電の操作ボタンを操作すると、操作ボタンの押し込みにより、制御部10内にある電磁接触器21が操作入力装置5の操作入力によって閉じられ、電動機1に通電する。また、操作入力装置5の切の操作ボタンを操作すると、操作ボタンの押し込みにより、電磁接触器21が開放され、電動機1への通電が非通電となる。電磁接触器21は操作入力装置5の操作により、スイッチを開閉して電動機1への通電・非通電を行う。電動機1の通電と同時に、電磁ブレーキ3にも通電し電磁ブレーキ3が開放され、電動機1が回転を開始する。電磁ブレーキ3は非通電の時は電動機1に制動力を与え、通電時は電動機1の制動力を解除するように動作する。電動機1の回転動力は減速部2で所定の回転速度に減速され、最終減速段と連結されたスプロケット7により回転をチェーン9(接続部材)に伝達し、チェーン9を介してフック8の巻上げ、巻下げを行う。チェーン9はフック8と電動機1を接続する接続部材として機能する。フック8には、吊荷が吊るされる。フック8の巻上げ、巻下げ(昇降)に伴い、吊荷が巻上げ、巻下げされる。その際に、チェーン9は電気チェーンブロック100本体に取付けられたチェーンバケット6にフック8と反対側のチェーン9が巻上げの際には収納され、巻下げの際には排出される。
本実施例における始動回数、インチング操作回数、連続したインチング操作回数およびインチング頻度の判定手段および方法について、図3~8を参照して説明する。
図4は操作入力装置の操作ボタン入力による始動回数、インチング回数および連続インチング回数の判定を行うパターンを示す図、図5は始動回数、インチング回数および連続インチング回数のカウントを行うフローチャート、図6は、連続インチング回数のランク付けを行うフローチャート、図7は始動頻度およびインチング頻度の計算を行うフローチャート、図8はインチング頻度のランク付けを行うフローチャートである。
始動回数およびインチング回数、連続インチング回数をカウントし記憶する記憶装置24を備えた電気チェーンブロック100が、始動回数およびインチング回数、連続インチング回数を判定する手段としては、主に以下の6種類の入力が考えられる。
第一に操作入力装置5の操作ボタン入力、第二に電磁接触器21の通電・非通電(開閉)状態を示す入力、第三に電動機1の負荷電流を検出する電流センサ22からの入力、第四に電磁ブレーキ3の開放状態を示す入力、第五に電動機1の回転数を検出するエンコーダ等の回転数検出装置23からの入力、第六にフックの位置を検出するフック位置検出装置25からの入力である。第六におけるフックの位置の検出は、電気チェーンブロック100のフック8の位置をフック、チェーン、吊り荷および吊り具の状態によって監視することにより行われる。
上記第一の場合、記憶装置24は、操作入力装置5の入力操作に応じて、インチング操作の回数、始動回数、連続インチング操作の回数を記憶する。
上記第二の場合、記憶装置24は、電磁接触器21の通電・非通電状態に応じて、インチング操作の回数、前記始動回数、前記連続インチング操作の回数を記憶する。
上記第三の場合、記憶装置24は、電流センサ22が検出した負荷電流に応じて、インチング操作の回数、始動回数、連続インチング操作の回数を記憶する。
上記第四の場合、記憶装置24は、電磁ブレーキ3の開放状態に応じて、インチング操作の回数、始動回数、連続インチング操作の回数を記憶する。
上記第五の場合、記憶装置24は、回転数検出装置23が検出する回転数に応じて、インチング操作の回数、始動回数、連続インチング操作の回数を記憶する。
上記第六の場合、記憶装置24は、フック位置検出装置25が検出するフック8の位置に応じて、インチング操作の回数、始動回数、連続インチング操作の回数を記憶する。
本実施例における巻上機では、これら6種類全ての入力を備える必要はなく、いずれか1種または複数の組合せ入力によって、巻上機の始動を判定し、始動、インチング、インチング操作の総回数および連続したインチング操作の回数とインチング頻度を記憶する。
本実施例では、特別な機器を設けることなく、汎用機器を利用して始動、インチング、インチング操作の総回数および連続したインチング操作の回数とインチング頻度を算出することができる。
次に、本実施例における操作入力装置の操作ボタン入力による始動回数、インチング回数および連続インチング回数の判定を行うパターンの例について図4を用いて説明する。図4は操作入力装置の操作ボタン入力による始動回数、インチング回数および連続インチング回数のパターン例を示す図である。なお、各判定方法の詳細は後述する図5~8を用いて説明する。
図4において、上部には例えば1時間の間に時系列に操作される操作入力装置の操作ボタン入力の複数のパターンを示し、下部には各パターンに対応する判定結果を示している。
図4において、時系列に従い、各パターンの説明および判定結果の説明を行う。まず、操作入力ON(電動機1への通電)が継続している時間をカウントし、入力ONされ、その後入力OFF(電動機への非通電)された時間がX秒(所定時間)未満である操作はインチングであると判定するとともに、連続インチング回数も1回とカウントされる。
次に、入力ON時間がX秒(所定時間)以上継続し、かつ当該操作の前に操作された入力ONがOFFになったタイミングからY秒(所定時間)以上経過して当該操作が入力OFFになった場合、通常始動と判定する。
次に、入力ON時間(第1の通電)がX秒未満継続し、かつ当該操作の前に操作された入力ONがOFF(第1の非通電)になった時から再び操作され入力ON(第2の通電)し、Y秒未満(所定時間)で当該操作が入力OFF(第2の非通電)になった場合、連続インチング回数は2回と判定される。換言すると、電動機1に第1の通電がされ、その後第1の非通電となった時間がX秒(所定時間)未満であり、かつ電動機1に第2の通電がされ、その後第2の非通電となり、第1の非通電から第2の非通電までの時間が所定時間未満である時、記憶装置24は、連続インチング操作として回数を記憶する。本実施例では連続インチング回数が5回発生している例を示している。同様に残りの入力に関しても、順に通常始動、連続インチング回数(5回)と判定する。
以上の判定を纏めると、1時間の間に入力ONが操作された始動回数は11回、インチング回数は9回、連続インチング回数の1位は5回、2位は3回、3位は1回、始動頻度は11回、インチング頻度は9回であることが判定される。
次に、図5および図6を用いて、始動回数、インチング操作回数、連続したインチング操作回数を判定する方法の一例を説明する。図5は始動回数、インチング回数および連続インチング回数のカウントを行うフローチャート、図6は連続インチング回数のランク付けを行うフローチャートである。
図4の始動回数・インチング回数カウント処理では、初期値が始動回数、インチング回数、連続インチング回数がいずれも0回であるとする。
図5および図6に示す処理は、記憶装置24にて行われる。まず、記憶装置24の中央演算処理部24aは、操作入力の状態を確認(ステップ101)し、操作入力がONの場合(ステップ101のYes)、入力がONしている間の時間をカウント(ステップ102)する。ステップ101において、操作入力がOFFの場合(ステップ101のNo)、ステップ101の判定を繰り返す。ステップ103において、操作入力がOFFになった場合(ステップ103のYes)、連続インチング中であるかを確認(ステップ104)する。初期値では連続インチング回数は0であるため、ステップ104のYesに進む。次に、入力ON時間がX秒未満であった場合(ステップ105のYes)は、連続インチング回数を1に設定(ステップ106)し、インチング回数を+1として記憶部24bに記憶する(ステップ107)。連続インチングを判定する為、インチング間隔のカウントを開始(ステップ108)し、最後に始動回数を+1として記憶部24bに記憶する(ステップ109)。
一方、入力ON時間がX秒以上であった場合(ステップ105のNo)は、始動回数+1(ステップ109)に移行する。
ステップ106で連続インチング回数が+1となった後に、ステップ101に戻り、次の操作入力ON時(ステップ101のYes)であってステップ104に到達時した場合には、Noに進み、連続インチング判定処理(ステップ110)に進む。ステップ108でカウント開始したインチング間隔がY秒未満であった場合(ステップ110のYes)、次の操作もインチングであると判定し、連続インチング回数を+1として記憶部24bに記憶する(ステップ111)。インチング間隔がY秒以上だった場合(ステップ110のNo)、図6の連続インチング回数ランク付け処理へ移行する(ステップ112)。このようにして、始動・インチング回数カウント処理が実行され、インチング回数が記憶部24bに記憶される。
次に図6を用いて連続インチング回数ランク付け処理について説明する。図6における連続インチング回数ランク付け処理では、過去最大の回数を1位~3位まで記録する場合として一例を示す。
まず、その時点の連続インチング回数を回数Nとして記憶部24bに保存し(ステップ201)、中央演算処理部24aは回数3位と比較する(ステップ202)。回数3位未満で無い場合は(ステップ202のNo)、回数Nの値を回数3位として記憶部24bに記憶する(ステップ203)。次に中央演算処理部24aは回数Nと回数2位を比較(ステップ204)し、回数2位未満で無い場合は(ステップ204のNo)、回数2位を回数3位に(ステップ205)、回数Nを回数2位として記憶部24bに記憶する(ステップ206)。次に中央演算処理部24aは回数Nと回数1位を比較(ステップ207)し、回数1位未満で無い場合は(ステップ207のNo)、回数1位を回数2位に(ステップ208)、回数Nを回数1位として記憶部24bに記憶する(ステップ209)。最後に連続インチング回数を0(クリア)し(ステップ210)、回数Nも0(クリア)にして始動回数・インチング回数カウント処理へ戻る。なお、ステップ202、ステップ204、ステップ207で判定がYesだった場合、ステップ210およびステップ211に移行する。
次に、図7および図8を用いて始動頻度、インチング頻度の計算およびインチング頻度のランク付けする方法の一例を説明する。始動頻度、インチング頻度計算処理は、中央演算処理部24aが1分間カウントを行い(ステップ301)、1分経過した場合(ステップ302のYes)、記憶部24bに変数Mとして59をセットし(ステップ303)、回数更新ループを開始する(ステップ304)。ステップ305およびステップ306のループで配列を用い、0~59の変数に0~59分前の始動頻度およびインチング頻度を記憶部24bの配列Aと配列Bにそれぞれ記録する。変数Mが0になった場合に、ステップ304のループから抜け、最新の始動回数とインチング頻度を、それぞれ記憶部24bの配列A[0]とB[0]に記憶する。中央演算処理部24aは0分前と始動回数A[0]およびインチング回数B[0]と59分前の始動回数A[59]およびインチング回数B[59]の差を計算し、1時間の間での始動頻度およびインチング頻度を記憶部24bに記憶し(ステップ308)、図8のインチング頻度ランク付け処理に移行する。
図8におけるインチング頻度ランク付け処理では、図6と同様に過去最大の頻度を1位~3位まで記録する場合として一例を示す。インチング頻度ランク付け処理は1時間毎に行う(ステップ401およびステップ402)。まず、1時間経過時点のインチング頻度(ステップ402のYes)を頻度Nとして記憶部24bに記憶し(ステップ403)、中央演算処理部24aは回数3位と比較する(ステップ404)。回数3位未満で無い場合は(ステップ404のNo)、回数Nの値を回数3位として記憶部24bに記録する(ステップ405)。次に中央演算処理部24aは回数Nと回数2位を比較(ステップ406)し、回数2位未満で無い場合は(ステップ404のYes)、回数2位を回数3位に(ステップ407)、回数Nを回数2位として記憶部24bに記録する(ステップ408)。次に中央演算処理部24aは回数Nと回数1位を比較(ステップ409)し、回数1位未満で無い場合は(ステップ410のNo)、回数1位を回数2位に(ステップ410)、回数Nを回数1位として記憶部24bに記録する(ステップ411)。最後に連続インチング回数を0(クリア)して(ステップ412)、始動回数・インチング頻度カウント処理へ戻る。
以上説明したように、本実施例では始動回数、インチング回数、連続インチング回数、始動頻度、インチング頻度をカウントするようにしている。本実施例では、これらのカウント結果を参照し、巻上機の動作制限を行うことができる。
例えば、記憶装置24に記憶されたインチング操作の回数が所定値を超えた場合には、操作入力装置5からのインチング操作に対し動作制限を行う。また、記憶装置24に記憶された連続インチング操作の回数が所定値を超えた場合には、操作入力装置5からのインチング操作に対し動作制限を行う。具体的には、例えば連続インチング回数の所定順位(本実施例では上位3位)の平均が規定値を超えた場合や、インチング頻度の所定順位(本実施例では上位3位)の平均が規定値を超えた場合には、X秒(所定時間)未満の操作入力を受け付けず、インチング操作が出来ないよう、動作制限を設ける等の方法がある。
本実施例では、インチング操作に対する動作制限を設けることにより、巻上機が故障し、動作不能になることを抑制することができる。
さらに、記憶装置24に記憶されたインチング操作の回数に基づいて、巻上機の寿命を推測するようにしても良い。巻上機の寿命を推測する寿命推測方法としては、部品交換の寿命を推測する方法、製品全体の寿命を推測する方法がある。
部品交換寿命および製品寿命の推測方法については、例えば始動頻度とインチング頻度の所定順位(本実施例では上位3位)の平均値の差をインチング頻度で割った数値を、部品交換寿命および製品寿命の初期値に掛けた数値を補正して寿命とする方法がある。
これらの情報は、記憶装置24から、USB等の記憶媒体31、Wifi(登録商標)等の無線機器32、および7セグメントLEDや液晶画面等の表示器33に出力することで、顧客やメンテナンス作業員等の外部に情報出力が可能である。
本実施例では、インチング操作を考慮した寿命推定を行うようにしているので、巻上機が故障し、動作不能になることを抑制することができる。
また、記憶装置24の情報を容易に取り出すことができるので、保守作業を向上させることができる。
本実施例における動作制限及び寿命推測は、記憶装置24を例えばクラウドに設け、クラウド上でも行うようにしても良い。本実施例はクラウドシステムにおいても容易に適用することができる。
以上説明したように本実施例によれば、インチング操作の回数を考慮した部品交換時期・製品寿命の推測を行うことのできる巻上機を提供することができる。
1…電動機、2…減速部、3…電磁ブレーキ、4…上吊具、5…操作入力装置、6…チェーンバケット、7…スプロケット、8…フック、9…チェーン、10…制御部、21…電磁接触器、22…電流センサ、23…回転数検出装置、24…記憶装置、24a…中央演算処理部、24b…記憶部、25…フック位置検出装置、31…記憶媒体、32…無線機器、33…表示器、100…電気チェーンブロック

Claims (11)

  1. 吊荷を吊るすフックと、前記フックを接続部材を介して昇降させる電動機と、前記電動機への通電・非通電を行う操作入力装置と、前記操作入力装置に応じた前記電動機の運転情報を記憶する記憶装置とを備えた巻上機において、
    前記記憶装置は、前記操作入力装置の入力操作に応じて、
    前記電動機に通電され、その後非通電となった時間が所定時間未満であるインチング操作の回数と、
    前記電動機に通電された始動回数と、
    前記電動機に第1の通電がされ、その後、第1の非通電となった時間が所定時間未満であり、かつ前記電動機に第2の通電がされ、その後、第2の非通電となり、前記第1の非通電から前記第2の非通電までの時間が所定時間未満である連続インチング操作の回数と、を記憶することを特徴とする巻上機。
  2. 吊荷を吊るすフックと、前記フックを接続部材を介して昇降させる電動機と、前記電動機への通電・非通電を行う操作入力装置と、前記操作入力装置に応じた前記電動機の運転情報を記憶する記憶装置とを備えた巻上機において、
    前記電動機への通電・非通電を行う電磁接触器を備え、
    前記記憶装置は、前記電磁接触器の通電・非通電状態に応じて、
    前記電動機に通電され、その後非通電となった時間が所定時間未満であるインチング操作の回数と、
    前記電動機に通電された始動回数と、
    前記電動機に第1の通電がされ、その後、第1の非通電となった時間が所定時間未満であり、かつ前記電動機に第2の通電がされ、その後、第2の非通電となり、前記第1の非通電から前記第2の非通電までの時間が所定時間未満である連続インチング操作の回数と、
    を記憶することを特徴とする巻上機。
  3. 吊荷を吊るすフックと、前記フックを接続部材を介して昇降させる電動機と、前記電動機への通電・非通電を行う操作入力装置と、前記操作入力装置に応じた前記電動機の運転情報を記憶する記憶装置とを備えた巻上機において、
    前記電動機の負荷電流を検出するする電流センサを備え、
    前記記憶装置は、前記電流センサが検出した負荷電流に応じて、
    前記電動機に通電され、その後非通電となった時間が所定時間未満であるインチング操作の回数と、
    前記電動機に通電された始動回数と、
    前記電動機に第1の通電がされ、その後、第1の非通電となった時間が所定時間未満であり、かつ前記電動機に第2の通電がされ、その後、第2の非通電となり、前記第1の非通電から前記第2の非通電までの時間が所定時間未満である連続インチング操作の回数と、
    を記憶することを特徴とする巻上機。
  4. 吊荷を吊るすフックと、前記フックを接続部材を介して昇降させる電動機と、前記電動機への通電・非通電を行う操作入力装置と、前記操作入力装置に応じた前記電動機の運転情報を記憶する記憶装置とを備えた巻上機において、
    前記電動機の回転を停止させる電磁ブレーキを備え、
    前記記憶装置は、前記電磁ブレーキの開放状態に応じて、
    前記電動機に通電され、その後非通電となった時間が所定時間未満であるインチング操作の回数と、
    前記電動機に通電された始動回数と、
    前記電動機に第1の通電がされ、その後、第1の非通電となった時間が所定時間未満であり、かつ前記電動機に第2の通電がされ、その後、第2の非通電となり、前記第1の非通電から前記第2の非通電までの時間が所定時間未満である連続インチング操作の回数と、
    を記憶することを特徴とする巻上機。
  5. 吊荷を吊るすフックと、前記フックを接続部材を介して昇降させる電動機と、前記電動機への通電・非通電を行う操作入力装置と、前記操作入力装置に応じた前記電動機の運転情報を記憶する記憶装置とを備えた巻上機において、
    前記電動機の回転数を検出する回転数検出装置を備え、
    前記記憶装置は、前記回転数検出装置が検出する回転数に応じて、
    前記電動機に通電され、その後非通電となった時間が所定時間未満であるインチング操作の回数と、
    前記電動機に通電された始動回数と、
    前記電動機に第1の通電がされ、その後、第1の非通電となった時間が所定時間未満であり、かつ前記電動機に第2の通電がされ、その後、第2の非通電となり、前記第1の非通電から前記第2の非通電までの時間が所定時間未満である連続インチング操作の回数と、
    を記憶することを特徴とする巻上機。
  6. 吊荷を吊るすフックと、前記フックを接続部材を介して昇降させる電動機と、前記電動機への通電・非通電を行う操作入力装置と、前記操作入力装置に応じた前記電動機の運転情報を記憶する記憶装置とを備えた巻上機において、
    前記フックの位置を検出するフック位置検出装置を備え、
    前記記憶装置は、前記フック位置検出装置が検出する前記フックの位置に応じて、
    前記電動機に通電され、その後非通電となった時間が所定時間未満であるインチング操作の回数と、
    前記電動機に通電された始動回数と、
    前記電動機に第1の通電がされ、その後、第1の非通電となった時間が所定時間未満であり、かつ前記電動機に第2の通電がされ、その後、第2の非通電となり、前記第1の非通電から前記第2の非通電までの時間が所定時間未満である連続インチング操作の回数と、
    を記憶することを特徴とする巻上機。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項において、
    前記記憶装置には、記憶媒体を接続可能としたことを特徴とする巻上機。
  8. 請求項1乃至6の何れか1項において、
    前記記憶装置には、無線機器が備えられ、前記無線機器を介して前記記憶装置に記憶されたデータを出力可能としたことを特徴とする巻上機。
  9. 請求項1乃至6の何れか1項において、
    前記記憶装置には、表示器が備えられ、前記表示器に前記記憶装置に記憶されたデータを表示出力可能としたことを特徴とする巻上機。
  10. 吊荷を吊るすフックと、前記フックを接続部材を介して昇降させる電動機と、前記電動機への通電・非通電を行う操作入力装置と、前記操作入力装置に応じた前記電動機の運転情報を記憶する記憶装置とを備えた巻上機の寿命推測方法であって、
    前記記憶装置は、前記電動機に通電され、その後非通電となった時間が所定時間未満であるインチング操作の回数を記憶し、前記インチング操作の回数に基づいて巻上機の寿命を推測することを特徴とする巻上機の寿命推測方法。
  11. 吊荷を吊るすフックと、前記フックを接続部材を介して昇降させる電動機と、前記電動機への通電・非通電を行う操作入力装置とを備えた巻上機の寿命推測システムであって、
    前記電動機に通電され、その後非通電となった時間が所定時間未満であるインチング操作の回数に基づいて巻上機の寿命を推測することを特徴とする巻上機の寿命推測システム。
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