JPH11240086A - サンドイッチパネル - Google Patents

サンドイッチパネル

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JPH11240086A
JPH11240086A JP6221098A JP6221098A JPH11240086A JP H11240086 A JPH11240086 A JP H11240086A JP 6221098 A JP6221098 A JP 6221098A JP 6221098 A JP6221098 A JP 6221098A JP H11240086 A JPH11240086 A JP H11240086A
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JP
Japan
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sandwich panel
core material
surface plate
strip
reinforcing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6221098A
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English (en)
Inventor
Akio Matsunaga
章生 松永
Hiroshi Horikawa
浩志 堀川
Shiyousei Riku
鐘清 陸
Shuichi Ikeda
修一 池田
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Nippon Light Metal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Light Metal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コア材と表面板とを均等に接触させて強度を
持たせた所定の傾斜角を有するサンドイッチパネルを提
供すること。 【解決手段】 一対の表面板1,2と、これら表面板
1,2間に介在されるコア材3とを具備するサンドイッ
チパネルにおいて、コア材3の一部を、ジグザグ状に屈
曲する帯状体5にて形成すると共に、この帯状体5に、
傾斜する表面板1,2に適合すべく勾配を設ける。これ
により、帯状体5と表面板1,2とを均等に接触させる
ことができ、表面板1,2に勾配又はテーパ面を形成す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば外壁材、
屋根材あるいは内装材として使用するサンドイッチパネ
ルに関するもので、更に詳細には、例えば一定の傾斜角
を有する等肉厚の異なるサンドイッチパネルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、外壁材、屋根材あるいは内装等
にアルミニウム製のサンドイッチパネルが広く使用され
ている。このサンドイッチパネルとしては、図17に示
すように、一対の表面板a,a間の外側に枠材bを、内
側にハニカム構造のコア材cを配置し、これらを高温雰
囲気でろう付により一体化したものが知られている。
【0003】上記コアとしては、例えば、図18及び図
19に示すように、アルミニウム製の多数の帯状体dを
千鳥状に接着してコア素材を形成し、このコア素材を接
着面と直交する方向に引っ張って六角筒状のセルを多数
形成したものと、図20に示すように、予め台形波板状
に折曲したアルミニウム合金製折曲板e同士を互いに接
着して六角形のセルを形成したものとが用いられてい
る。なお、これら帯状体d及び折曲板eには、空気抜き
用の通気孔が設けられていて、ろう付の際に、この通気
孔を通じて内部の空気を外部に逃がすことより、ろう付
の際の空気の膨張による表面板の波打ち変形や、アルミ
ニウム自身の熱膨張、熱収縮による表面板の波打ち変形
を防止している(特開昭62−214839号公報
等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、各種仕様に
応じてサンドイッチパネルの厚さを変えたり、傾斜角
(例えば、長手方向の一端部で薄く、他端部で厚い)の
あるサンドイッチパネルを形成する方法として次のよう
な方法が考えられている。 上記コア材をサンドイッチパネルの厚さ又は傾斜角に
合わせて切断し、このコア材を一対の表面板間に介在さ
せる。 上記帯状体を予めサンドイッチパネルの傾斜角に合わ
せて切断した後、互いにろう付してコア素材を形成し、
このコア素材を拡開(展開)してコア材とする。 拡開後のコア素材に対してサンドイッチパネルの傾斜
角に合った切断を施してこれをコア材とし、このコア材
を上記一対の表面板間に介在させる。すなわち、図19
(a)中、一点鎖線で示す切断線Xに沿ってコア素材を
切断し、切断されたコア素材を、図19(b)に示すよ
うに展伸して、表面板間に介在させる。 台形波板に対して予めサンドイッチパネルの傾斜角に
あった切断を施し、この台形波板同士をろう付してコア
材を形成し、このコア材を上記一対の表面板間に介在さ
せる。
【0005】しかし、上記の方法を採用するに際して、
上記帯状体、上記折曲板に限らず、一般に、薄板は切断
によって簡単に変形が生じたり、切断面がひどく荒れて
しまうという問題がある。このため、表面板に対するコ
ア材の接触や座りが著しく悪くなったり、またろう付に
対する隙間が広がってろう付不良が発生しやすくなる。
したがって、粘りやすく、強度が低いアルミニウム製の
薄板からなる帯状体、折曲板の加工法として適しておら
ず、その採用には至っていない。
【0006】また、上記コア素材を直交方向から引っ張
って拡開する方法にあっては、更に帯状体の拡開をサン
ドイッチパネルの傾斜角に対応する拡開が極めて困難
で、コア材が均等に表面板と接触することができず、一
定の精度を出すことはできないという問題があった。特
に、傾斜角の大きいものにおいては、コア材と表面板と
の間に隙間が生じ易く、所定精度の傾斜角を有するパネ
ルを得ることが難しいという問題があった。更には、パ
ネルの大型化に伴い、パネルの強度を十分なものにする
ことが困難であった。
【0007】この発明は上記事情に鑑みなされたもの
で、コア材と表面板とを均等に接触させて強度を持たせ
た所定の傾斜角を有するサンドイッチパネルを提供する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明のサンドイッチパネルは以下のように構成
する。
【0009】(1)請求項1記載の発明は、一対の表面
板と、これら表面板間に介在されるコア材とを具備する
サンドイッチパネルにおいて、 上記コア材の一部を、
ジグザグ状に屈曲する帯状体にて形成すると共に、この
帯状体に、傾斜する上記表面板に適合すべく勾配を設け
てなる、ことを特徴とする。
【0010】上記請求項1記載の発明において、上記帯
状体に設けられる勾配は、表面板の傾斜角に適合するも
のであれば任意でよく、例えば帯状体の側縁に、表面板
の傾斜角に沿う勾配を設けてもよく(請求項4)、ある
いは、帯状体の屈曲部に接する接線に、表面板の傾斜角
に沿う勾配を設けてもよい(請求項5)。また、上記帯
状体に通気孔を設ける方が好ましい(請求項2)。
【0011】このように構成することにより、コア材を
表面板の傾斜角に沿って均等に接触させることができる
ので、表面板に所定の角度の勾配又はテーパ面を形成す
ることができると共に、表面板とコア材との接合を確実
にすることができる。この場合、コア材を構成する帯状
体に通気孔を設けることにより、表面板とコア材とをろ
う付する際に内部の空気を通気孔を介して外部へ逃がす
ことができる(請求項2)。したがって、ろう付の際の
空気の膨脹によるパネルの変形を防止することができ
る。
【0012】(2)請求項3記載の発明は、一対の表面
板と、これら表面板間に介在されるコア材とを具備する
サンドイッチパネルにおいて、 上記コア材を、ジグザ
グ状に屈曲する帯状体と、補強材とで構成し、 上記帯
状体に、傾斜する上記表面板に適合すべく勾配を設け、
上記補強材に、上記表面板に連続して接触する勾配面
を形成してなる、ことを特徴とする。
【0013】上記請求項3記載の発明において、上記帯
状体に設けられる勾配は、上記請求項1記載の発明と同
様に、表面板の傾斜角に適合するものであれば任意でよ
く、例えば帯状体の側縁に、表面板の傾斜角に沿う勾配
を設けてもよく(請求項4)、あるいは、帯状体の屈曲
部に接する接線に、表面板の傾斜角に沿う勾配を設けて
もよい(請求項5)。また、上記帯状体及び補強材に通
気孔を設ける方が好ましい(請求項6)。また、上記補
強材の端部に、表面板と接触する勾配面を有する当接片
を設ける方が好ましい(請求項7)。加えて、上記補強
材を、表面板の端部間に介在させて、端部仕上げ材(枠
材)を兼用させることも可能である(請求項8)。
【0014】このように構成することにより、帯状体と
補強材を表面板の傾斜角に沿って均等に接触させること
ができるので、表面板に所定の角度の勾配又はテーパ面
を形成することができると共に、表面板とコア材及び補
強材との接合を確実にすることができる。この場合、帯
状体及び補強材に通気孔を設けることにより、表面板と
コア材すなわち帯状体及び補強材とをろう付する際に内
部の空気を通気孔を介して外部へ逃がすことができる
(請求項6)。したがって、ろう付の際の空気の膨脹に
よるパネルの変形を防止することができる。
【0015】また、補強材の端部に、表面板と接触する
勾配面を有する当接片を設けることにより、表面板と補
強材との接触面積を増大させることができるので、更に
表面板と補強材との接合を強固にすることができる(請
求項7)。また、補強材を、表面板の端部間に介在させ
て、端部仕上げ材(枠材)を兼用させることにより、構
成部材の削減が図れると共に、組立工数の低減を図るこ
とができる(請求項8)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明のサンドイッチパ
ネルの実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0017】◎第一実施形態 図1は、この発明のサンドイッチパネルの第一実施形態
の一部を断面で示す斜視図である。
【0018】上記サンドイッチパネルは、一対の矩形状
の表面板1,2と、これら表面板1,2の周辺に介在さ
れる枠材4と、表面板1,2及び枠材4とで形成される
空間内に介設されるコア材3とで構成されている。この
場合、表面板1,2の内の少なくとも一方は、長手方向
の一端から他端に向かって勾配が設けられており、パネ
ル全体として勾配面又はテーパ面が形成されている。
【0019】上記表面板1,2はアルミニウム合金製板
材にて形成されている。また、上記枠材4は、表面板1
の傾斜角に対応した傾斜角を有する例えばアルミニウム
合金製の横断面が中空矩形状の押出形材にて形成されて
いる。この場合、枠材4は、図3に示すように、表面板
1の傾斜方向の両端部に配置される2種類の端部枠材4
a,4bと、表面板1の傾斜方向に沿う一対の側部枠材
4c,4cとの3種類からなる。すなわち、高さの低い
端部枠材4aと、高さの高い端部枠材4bと、傾斜角に
沿った勾配面4dを有する側部枠材4cとからなる。な
お、側部枠材4cを勾配面4dを有しない同一高さの枠
材4eとし、表面板1との隙間にスペーサ4fを介在さ
せるようにしてもよい(図3の二点鎖線参照)。
【0020】上記コア材3は、ジグザグ状に屈曲される
複数のアルミニウム製の帯状体5と、帯状体5間に介在
されるアルミニウム製板状部材にて形成される補強材6
とで構成されている。この場合、帯状体5は、図2及び
図4に示すように、ジグザグ状に屈曲された側縁5a
が、傾斜する表面板1,2の傾斜角に適合すべく一端か
ら他端に向かって下り勾配面が形成されている。
【0021】このように構成される帯状体5は、例えば
図5に示すように、一端の幅D1(200mm)、他端
の幅D2(50mm)のテーパ状に展開された長さL
(2236mm)の帯状体素材5Aを、10等分(L
1,L2,…L10)すると共に、各等分に交互に実線で示
す山折れ線5bと、破線で示す谷折れ線5cを設けて、
例えば60度の角度にジグザグ状に折曲することによっ
て形成される。したがって、等分された各長さ(L1,
L2,…L10)は223.6mmとなり、等分された各
屈曲部5d(図4(b)の,,…)の高さは、
が185mm,が170mm,が155mm,が
140mm,が125mm,が110mm,が9
5mm,が80mm,が65mmとなり、最大高さ
の一端(D1=200mm)から最小高さの他端(D2=
50)に渡って、帯状体5の側縁5aが連続して傾斜角
約5度(テーパ角約10度)の表面板1,2に接触する
ことができる。したがって、帯状体5は表面板1,2に
均等に接触することができる。
【0022】また、帯状体5の各屈曲された部分には、
それぞれ通気孔7が穿設されている。このように通気孔
7を設けることにより、表面板1,2とコア材3すなわ
ち帯状体5及び補強材6とを後述するろう付する際の加
熱温度によって、内部の空気が膨脹することによる変形
を防止することができる。すなわち、ろう付の際に内部
の空気を通気孔7を介して外部へ逃がすことによって、
空気の膨脹による表面板1,2の変形を防止することが
できる。
【0023】一方、上記補強材6は、図6に示すよう
に、表面板1,2の傾斜角に適合する勾配面6aを有す
るテーパ状に形成されている。また、補強材6の適宜位
置には通気孔7が穿設されており、上記帯状体5の場合
と同様に、表面板1,2とコア材3すなわち帯状体5及
び補強材6とを後述するろう付する際の加熱温度によっ
て、内部の空気が膨脹することによる変形を防止するよ
うになっている。
【0024】上記のように構成される表面板1,2とコ
ア材3すなわち帯状体5及び補強材6とをろう付によっ
て一体接合する場合、例えば表面板1,2と、コア材3
すなわち帯状体5及び補強材6の内の少なくとも表面板
1,2あるいは帯状体5及び補強材6を、表面にろう材
を施したブレージングシートにて形成することにより、
表面板1,2とコア材3すなわち帯状体5及び補強材6
とを一体ろう付接合することができる。
【0025】上記のように構成されるサンドイッチパネ
ルを形成するには、まず、一方の表面板2の上面に、図
3に示すように枠材4(4a〜4c)を枠組みして載置
すると共に、その内方に帯状体5と補強材6とを例えば
交互に配置すると共に、パネルの一端側から他端側に向
かって漸次高さが変化するように配置する。そして、枠
材4(4a〜4c)と帯状体5及び補強材6の上面に他
方の表面板1を配置して、図示しない治具で固定する。
その後、これら表面板1,2、枠材4(4a〜4c)、
帯状体5及び補強材6を熱処理し、ろう材を溶かしてろ
う付し一体接合する。この際、フラックスとして非腐食
性のフッ化物系フラックス、例えばKF+Al3あるい
はKAlF4+K3AlF6+K2AlF5・H2O等の非腐
食性フラックスを用いて表面板1,2、枠材4(4a〜
4c)、帯状体5及び補強材6を一体接合する。なおこ
の場合、表面板1,2と帯状体5及び補強材6をろう材
を施さないアルミニウム製ベア材にして、接合部間にろ
う材を介在させてろう付するようにしてもよい。
【0026】上記のようにして構成されるサンドイッチ
パネルは、帯状体5の側縁5aと補強材6の側縁がそれ
ぞれ表面板1,2の内面に均等に接触するので、コア材
3すなわち帯状体5及び補強材6と表面板1,2とを確
実に接合することができ、サンドイッチパネルを強固に
することができる。
【0027】なお、上記説明では、両表面板1,2にそ
れぞれ勾配を設けて表面板1,2にテーパ面を形成する
場合について説明したが、一方の表面板1に勾配を設け
て勾配面を形成するようにしてもよい。
【0028】また、上記説明では、図1及び図8(a)
に示すように、帯状体5と補強材6とを交互に配列して
コア材3を形成する場合について説明したが、必ずしも
このような構造とする必要はなく、例えば図8(b)に
示すように2つの帯状体5を屈曲部5d同士が接触する
ように配列し、その両側に補強材6を配列してコア材3
を形成してもよく、あるいは、図8(c)に示すよう
に、3つの帯状体5をそれぞれ屈曲部5d同士が接触す
るように配列し、その両側に補強材6を配列してコア材
3を形成してもよい。
【0029】また、上記説明では、補強材6が板状部材
にて形成される場合について説明したが、図7(a)又
は(b)に示すように、板状補強材基部6bの両端に勾
配面6aを有する当接片6cを折曲した断面チャンネル
状の補強材6Aあるいは断面クランク状の補強材6Bを
用いてもよい。このように、補強材6に、勾配面6aを
有する当接片6cを設けることにより、補強材6と表面
板1,2との接触面積を増大させることができるので、
補強材6と表面板1,2とを更に確実に接触させること
ができると共に、パネルの強度を増大させることができ
る。
【0030】◎第二実施形態 図9はこの発明のサンドイッチパネルの第二実施形態の
要部拡大断面図、図10は、その分解斜視図である。
【0031】第二実施形態のサンドイッチパネルは、パ
ネルの強度を更に強固にすると共に、補強材6の取付を
容易にした場合である。すなわち、表面板1,2の内面
に接合する保持部材8を、表面板1,2の内面に接合す
る当接翼片8aと、この当接翼片8aの一側面に長手通
しに突設される溝部8bとを有するアルミニウム製押出
形材にて形成し、表面板1,2に接合される保持部材8
の溝部8bに補強材6の端部の勾配面6a側を嵌挿し
て、補強材6を取付けるようにした場合である。この場
合、図11に示すように、保持部材8の当接翼片8aの
両側に、互いに平行な一対の溝部8aを突設することに
より、2枚の補強材6を1つの保持部材8に同様に取り
付けることができると共に、対峙する保持部材8間に帯
状体5を配設するとこができる。
【0032】このように構成することにより、補強材6
を保持部材8の溝部8bに嵌挿させて取り付けることが
できるので、補強部材6の取付が容易となり、また、保
持部材8に設けた当接翼片8aを表面板1,2の内面に
接合させるので、パネル自体の強度を向上させることが
できる。
【0033】なお、第二実施形態において、その他の部
分及び組立工程は第一実施形態と同じであるので、同一
部分には同一符号等を付して、その説明は省略する。
【0034】◎第三実施形態 図12はこの発明のサンドイッチパネルの第三実施形態
の要部を示す斜視図、図13は図12のA−A線に沿う
断面図である。
【0035】第三実施形態は、補強材6を枠材に兼用さ
せるようにした場合である。すなわち、上記第二実施形
態における図11に示した保持部材8と同様に形成され
る端部保持部材8Aの当接翼片8aを表面板1,2の辺
部内面に接合すると共に、この端部保持部材8Aに設け
られた外側の溝部8bに、枠材を兼用する補強材6Cを
嵌挿して、枠材兼用の補強材6Cを取り付けるようにし
た場合である。なお、枠材兼用の補強材6Cと、内方側
に位置する補強材6との間に空間が形成されるので、補
強材6Cには通気孔7を設ける必要はない。また、端部
保持部材8Aの内方側の溝部8bに、上記第二実施形態
と同様に、補強材6を嵌挿した場合、枠材兼用の補強材
6Cと補強材6との間に、コア材例えば帯状体5を配設
してもよい。また、少なくとも端部保持部材8Aの外側
の溝部8bに枠材兼用の補強材6Cを嵌挿しておけば、
内方側の溝部8bには必ずしも補強材6を嵌挿しなくて
もよい。
【0036】上記のように構成することにより、補強材
6Aが枠材を兼用することができるので、構成部材の削
減が図れると共に、パネルの組立工数を低減することが
できる。
【0037】なお、第三実施形態において、その他の部
分及び組立工程等は上記第一実施形態と同じであるの
で、同一部分には同一符号を付して、その説明は省略す
る。
【0038】◎第四実施形態 図14はこの発明のサンドイッチパネルの第四実施形態
の一部を断面で示す斜視図である。
【0039】第四実施形態は、コア材3の一部を構成す
る帯状体5の屈曲部5dを表面板1,2の傾斜角に適合
すべく接触させるようにした場合である。すなわち、ジ
グザグ状に形成される帯状体5の各屈曲部5dの接線
に、表面板1,2の傾斜角に適合すべく勾配を設けた場
合である(図15(a)参照)。このように、ジグザグ
状に形成される帯状体5の各屈曲部5dの接線に、表面
板1,2の傾斜角に沿う勾配を設けることにより、帯状
体5を表面板1,2に均等に接触させることができ、表
面板1,2と帯状体5とを隙間なく接合することができ
る。
【0040】なお、図14及び図15(a)では一方の
表面板1のみが傾斜しているが、勿論両方の表面板1,
2に傾斜角を付けても、同様に帯状体5の屈曲部5dを
表面板1,2に均等に接触させることができる。また、
図14及び図15(a)では、帯状体5が同角度のジグ
ザグ状に屈曲されているが、必ずしもこのような形態に
限定されるものではなく、例えば図15(b)に示すよ
うに、直角部と鋭角部とを交互に有するジグザグ状の帯
状体5Bであってもよく、あるいは、図15(c)に示
すように、円弧状の屈曲部5eを有する連続波形状の帯
状体5Cであってもよい。
【0041】なお、図14では、帯状体5の両側に補強
材6を配列した場合について説明したが、2つの帯状体
5を接触させ、その両側に補強材6を配設してもよく、
あるいは、3つの帯状体5を互いに接触させ、その両側
に補強材6を配設するようにしてもよい。
【0042】◎その他の実施形態 (1)上記実施形態では、四周に枠材4を具備するサン
ドイッチパネルについて説明したが、必ずしも枠材4は
四周に設ける必要はなく、対向する2辺のみに設けても
よく、あるいは枠材無しのサンドイッチパネルとするこ
とも可能である。
【0043】(2)上記実施形態では、表面板1,2と
コア材3すなわち帯状体5,5B,5C及び補強材6等
をろう付により一体接合する場合について説明したが、
ろう材に代えて接着剤を用いて表面板1,2とコア材3
すなわち帯状体5,5B,5C及び補強材6,6A〜6
C等を一体接合してもよい。
【0044】(3)上記実施形態では、サンドイッチパ
ネルが全体的にテーパ状に形成されるか、あるいは片側
に勾配を有する形状に形成される場合について説明した
が、必ずしもテーパ状のものや、勾配付きの形状に限定
されるものではなく、例えば図16(a)に示すよう
に、一方の表面板1に、平坦部1aと傾斜部1bを設け
た形状としてもよく、また、図16(b)に示すよう
に、両表面板1,2の中央部から両側に向かって傾斜部
1c,2aを設けた全体が菱形状に形成してもよく、あ
るいは、図16(c)に示すように、両端部から中央部
に向かって傾斜部1d,2bを設けた全体が略鼓状に形
成するなど任意の形状にすることができる。
【0045】
【発明の効果】以上に説明したように、この発明のサン
ドイッチパネルによれば、次のような優れた効果が得ら
れる。
【0046】(1)請求項1,4,5記載の発明によれ
ば、コア材を表面板の傾斜角に沿って均等に接触させる
ことができるので、表面板に所定の角度の勾配又はテー
パ面を形成することができると共に、表面板とコア材と
の接合を確実にすることができる。この場合、コア材を
構成する帯状体に通気孔を設けることにより、表面板と
コア材とをろう付する際に内部の空気を通気孔を介して
外部へ逃がすことができるので、ろう付の際の空気の膨
脹によるパネルの変形を防止することができる(請求項
2)。
【0047】(2)請求項3〜5記載の発明によれば、
帯状体と補強材を表面板の傾斜角に沿って均等に接触さ
せることができるので、表面板に所定の角度の勾配又は
テーパ面を形成することができると共に、表面板とコア
材及び補強材との接合を確実にすることができる。この
場合、帯状体及び補強材に通気孔を設けることにより、
表面板とコア材すなわち帯状体及び補強材とをろう付す
る際に内部の空気を通気孔を介して外部へ逃がすことが
できるので、ろう付の際の空気の膨脹によるパネルの変
形を防止することができる(請求項6)。
【0048】(3)請求項7記載の発明によれば、補強
材の端部に、表面板と接触する勾配面を有する当接片を
設けるので、補強材と表面板との接触面積を増大させる
ことができると共に、パネル自体の強度を更に強固にす
ることができる。
【0049】(4)請求項8記載の発明によれば、補強
材を、表面板の端部間に介在させて、端部仕上げ材を兼
用させるので、構成部材の削減が図れると共に、組立工
数の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のサンドイッチパネルの第一実施形態
の一部を断面で示す斜視図である。
【図2】第一実施形態における帯状体を示す斜視図であ
る。
【図3】この発明のサンドイッチパネルにおける枠材を
示す斜視図である。
【図4】上記帯状体の平面図(a)及びその側面図
(b)である。
【図5】上記帯状体の展開図である。
【図6】この発明のサンドイッチパネルにおける補強材
を示す斜視図である。
【図7】上記補強材の別の形態を示す要部斜視図であ
る。
【図8】上記帯状体と補強材の別の配列状態を示す概略
平面図である。
【図9】この発明のサンドイッチパネルの第二実施形態
の要部を示す断面図である。
【図10】第二実施形態における補強材と保持部材を示
す分解斜視図である。
【図11】第二実施形態の別の形態を示す補強材と保持
部材を示す分解斜視図である。
【図12】この発明のサンドイッチパネルの第三実施形
態を示す要部斜視図である。
【図13】図12のA−A線に沿う拡大断面図である。
【図14】この発明のサンドイッチパネルの第四実施形
態の一部を断面で示す斜視図である。
【図15】第四実施形態における帯状体の別の形態を示
す概略側面図である。
【図16】この発明のサンドイッチパネルの別の形態を
示す概略側面図である。
【図17】従来のサンドイッチパネルを示す断面斜視図
である。
【図18】従来のサンドイッチパネルのコア材の一部を
示す斜視図である。
【図19】従来のサンドイッチパネルのコア材の加工状
態を示す説明図である。
【図20】従来のサンドイッチパネルにおけるコア材の
別の加工状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2 表面板 3 コア材 5,5B,5C 帯状体 5a 側縁 5d 屈曲部 5e 円弧状屈曲部 6,6A,6B 補強材 6C 枠材兼用補強材(端部仕上げ材兼用補強材) 6a 勾配面 6c 当接片 7 通気孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 陸 鐘清 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社・グループ技術センタ ー内 (72)発明者 池田 修一 静岡県庵原郡蒲原町蒲原1丁目34番1号 日本軽金属株式会社・グループ技術センタ ー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の表面板と、これら表面板間に介在
    されるコア材とを具備するサンドイッチパネルにおい
    て、 上記コア材の一部を、ジグザグ状に屈曲する帯状体にて
    形成すると共に、この帯状体に、傾斜する上記表面板に
    適合すべく勾配を設けてなる、ことを特徴とするサンド
    イッチパネル。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のサンドイッチパネルにお
    いて、 上記帯状体に通気孔を設けた、ことを特徴とするサンド
    イッチパネル。
  3. 【請求項3】 一対の表面板と、これら表面板間に介在
    されるコア材とを具備するサンドイッチパネルにおい
    て、 上記コア材を、ジグザグ状に屈曲する帯状体と、補強材
    とで構成し、 上記帯状体に、傾斜する上記表面板に適合すべく勾配を
    設け、 上記補強材に、上記表面板に連続して接触する勾配面を
    形成してなる、ことを特徴とするサンドイッチパネル。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2記載のサンドイッチパネ
    ルにおいて、 上記帯状帯の側縁に、表面板の傾斜角に沿う勾配を設け
    た、ことを特徴とするサンドイッチパネル。
  5. 【請求項5】 請求項1又は3記載のサンドイッチパネ
    ルにおいて、 上記帯状体の屈曲部に接する接線に、表面板の傾斜角に
    沿う勾配を設けた、ことを特徴とするサンドイッチパネ
    ル。
  6. 【請求項6】 請求項3記載のサンドイッチパネルにお
    いて、 上記帯状体及び補強材に通気孔を設けた、ことを特徴と
    するサンドイッチパネル。
  7. 【請求項7】 請求項3記載のサンドイッチパネルにお
    いて、 上記補強材の端部に、表面板と接触する勾配面を有する
    当接片を設けた、ことを特徴とするサンドイッチパネ
    ル。
  8. 【請求項8】 請求項3記載のサンドイッチパネルにお
    いて、 上記補強材を、表面板の端部間に介在させて、端部仕上
    げ材を兼用させるようにした、ことを特徴とするサンド
    イッチパネル。
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Cited By (4)

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CN114396424A (zh) * 2021-12-24 2022-04-26 安徽日飞轴承有限公司 一种自润滑高温导轨专用强化轴承

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