JP2003053460A - 偏平管製造用金属板、偏平管および偏平管の製造方法 - Google Patents

偏平管製造用金属板、偏平管および偏平管の製造方法

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JP2003053460A JP2002162881A JP2002162881A JP2003053460A JP 2003053460 A JP2003053460 A JP 2003053460A JP 2002162881 A JP2002162881 A JP 2002162881A JP 2002162881 A JP2002162881 A JP 2002162881A JP 2003053460 A JP2003053460 A JP 2003053460A
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    • F28D1/00Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators
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    • F28D1/03Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits
    • F28D1/0391Heat-exchange apparatus having stationary conduit assemblies for one heat-exchange medium only, the media being in contact with different sides of the conduit wall, in which the other heat-exchange medium is a large body of fluid, e.g. domestic or motor car radiators with heat-exchange conduits immersed in the body of fluid with plate-like or laminated conduits a single plate being bent to form one or more conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F1/00Tubular elements; Assemblies of tubular elements
    • F28F1/02Tubular elements of cross-section which is non-circular
    • F28F1/04Tubular elements of cross-section which is non-circular polygonal, e.g. rectangular
    • F28F1/045Tubular elements of cross-section which is non-circular polygonal, e.g. rectangular with assemblies of stacked elements

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属板をヘアピン状に折り曲げた後、ろう付
のために加圧するさいにの補強壁形成部どうしおよび側
壁形成部どうしの位置ずれを防止する。 【解決手段】 連結部を介して連なった2つの平坦壁形
成部、各平坦壁形成部に隆起状に一体成形された複数の
補強壁形成部83,84、および両側縁に隆起状に一体成形
された側壁形成部を備えている。一方の平坦壁形成部の
補強壁形成部の先端面に凸部85を形成し、この補強壁形
成部83に突き合わされる他方の平坦壁形成部の補強壁形
成部84の先端面に凸部85が嵌る凹部86を形成する。凸部
85の断面積をA、凸部85の高さをB、凸部85の最大幅を
C、凸部85の先端部の幅をDとし、凹部86の断面積を
a、凹部86の深さをb、凹部86の最大幅をc、凹部86の
開口の幅をdとした場合、A>a、A/a≦1.5、B
/b≦1.5、C/c≦1.5、D/d≦1.5という
関係を満たしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、熱交換器の熱交
換管、たとえばカーエアコン用コンデンサの冷媒流通管
として使用される偏平管を製造するための偏平管製造用
金属板、偏平管および偏平管の製造方法に関する。
【0002】この明細書において、「アルミニウム」と
いう用語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金
を含むものとする。また、この明細書において、図2、
図4、図7および図13の上下、左右をそれぞれ上下、
左右というものとする。
【0003】
【従来の技術】近時、たとえばカーエアコン用コンデン
サとして、図16に示すように、互いに間隔をおいて平
行に配置された1対のヘッダ(110)(111)と、両端がそれ
ぞれ両ヘッダ(110)(111)に接続された並列状のアルミニ
ウム製偏平状冷媒流通管(112)と、隣り合う冷媒流通管
(112)の間の通風間隙に配置されるとともに、両冷媒流
通管(112)にろう付されたアルミニウム製コルゲートフ
ィン(113)と、第1ヘッダ(110)の周壁上端部に接続され
た入口管(114)と、第2ヘッダ(111)の周壁下端部に接続
された出口管(115)と、第1ヘッダ(110)の中程より上方
位置の内部に設けられた第1仕切板(116)と、第2ヘッ
ダ(111)の中程より下方位置の内部に設けられた第2仕
切板(117)とを備えており、入口管(114)と第1仕切板(1
16)の間の冷媒流通管(112)の本数、第1仕切板(116)と
第2仕切板(117)の間の冷媒流通管(112)の本数、第2仕
切板(117)と出口管(115)の間の冷媒流通管の本数がそれ
ぞれ上から順次減少されて通路群を構成しており、入口
管(114)から流入した気相の冷媒が、出口管(115)より液
相となって流出するまでに、コンデンサ内を各通路郡単
位に蛇行状に流れるようになされているいわゆるマルチ
フロー型と称されるコンデンサ(特公平3−45300
号公報参照)が、従来のサーペンタイン型コンデンサに
代わり、高性能化、低圧力損失および超コンパクト化を
実現しうるものとして広く使用されている。
【0004】上記コンデンサの冷媒流通管(112)は、熱
交換効率が優れていることはもちろんのこと、その内部
に高圧ガス冷媒が導入されるため耐圧性が要求される。
しかも、コンデンサのコンパクト化を図るため冷媒流通
管の管壁が薄肉でかつ管高さが低いことが要求される。
【0005】このような冷媒流通管に用いられる偏平管
として、特開平6−281373号公報(特に図1〜図
6参照)に記載されたものが知られている。この偏平管
は、互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側縁
どうしにまたがる2つの側壁と、両平坦壁にまたがると
ともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔をおいて設け
られた複数の補強壁とよりなり、連結部を介して連なっ
た2つの平坦壁形成部、各平坦壁形成部に隆起状に一体
成形された複数の補強壁形成部、および両側縁に隆起状
に一体成形された側壁形成部を有する1枚の金属板が、
ロールフォーミング法により連結部でヘアピン状に折り
曲げられ、平坦壁形成部により平坦壁が形成されるとと
もに連結部により一方の側壁が形成され、さらに補強壁
形成部どうしおよび側壁形成部どうしを突き合わせた状
態でそれぞれ相互にろう付することにより補強壁および
他方の側壁が形成されたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の偏平管
を製造するにあたり、金属板をロールフォーミング法に
よりヘアピン状に折り曲げたさいには、補強壁形成部ど
うしおよび側壁形成部どうしは、位置ずれすることなく
突き合わされるが、ろう付のさいに、両平坦壁形成部ど
うしを相互に接近させる方向の加圧力が作用すると、補
強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうしは、平坦壁形
成部の幅方向に位置ずれすることがある。したがって、
この状態でろう付を行うと、補強壁形成部どうしおよび
側壁形成部どうしの接合長さが短くなったり、補強壁形
成部どうしおよび側壁形成部どうしの接合面積が小さく
なったり、あるいは全く接合されない部分が発生し、耐
圧性が著しく低下したり、偏平管内を流れる流体の洩れ
が発生したりするという問題がある。
【0007】この発明の目的は、上記問題を解決し、ヘ
アピン状に折り曲げた後の補強壁形成部どうしおよび側
壁形成部どうしの位置ずれを防止しうる偏平管製造用金
属板、偏平管および偏平管の製造方法を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による偏
平管製造用金属板は、互いに対向する1対の平坦壁と、
両平坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁と、両平
坦壁にまたがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定
間隔をおいて設けられた複数の補強壁とよりなる偏平管
を製造するのに用いられる金属板であって、連結部を介
して連なった2つの平坦壁形成部、各平坦壁形成部に隆
起状に一体成形された複数の補強壁形成部、および両側
縁に隆起状に一体成形された側壁形成部を備えており、
両側壁形成部および全ての補強壁形成部のうちの少なく
ともいずれか1つの壁形成部の先端部と、金属板をヘア
ピン状に折り曲げたさいにこの壁形成部と突き合わせら
れる壁形成部の先端部との間に、互いに係合して平坦壁
形成部の幅方向へのずれを防止する係合部が形成されて
いるものである。
【0009】請求項2の発明による偏平管製造用金属板
は、請求項1の発明において、両側壁形成部および全て
の補強壁形成部のうちの少なくともいずれか1つの壁形
成部の先端面に凸部が形成されるとともに、この壁形成
部に突き合わされる壁形成部の先端面に凸部が嵌る凹部
が形成されているものである。
【0010】請求項3の発明による偏平管製造用金属板
は、請求項2の発明において、壁形成部の長さ方向と直
角をなす平面で切断した凸部の断面積をA、凸部の高さ
をB、凸部における壁形成部の厚さ方向の最大幅をC、
凸部の先端部における壁形成部の厚さ方向の幅をDと
し、壁形成部の長さ方向と直角をなす平面で切断した凹
部の断面積をa、凹部の深さをb、凹部における壁形成
部の厚さ方向の最大幅をc、凹部の開口における壁形成
部の厚さ方向の幅をdとした場合、A>a、A/a≦
1.5、B/b≦1.5、C/c≦1.5、D/d≦
1.5という関係を満たしているものである。
【0011】請求項3の発明によれば、偏平管製造用金
属板を、連結部でヘアピン状に折り曲げて補強壁形成部
どうしおよび側壁形成部どうしを突き合わせるとともに
凸部を凹部内に圧入すると、凸部の両側面と凹部の両側
面との摩擦力により、凸部の凹部からの抜けが防止され
る。
【0012】請求項3の発明において、凸部の断面積と
凹部の断面積との関係をA>aとしたのは、この場合、
偏平管製造用金属板を連結部でヘアピン状に折り曲げて
補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうしを突き合わ
せるとともに凸部を凹部内に圧入すると、凸部の両側面
と凹部の両側面との摩擦力により、凸部の凹部からの抜
けが防止されるからである。
【0013】同じく凸部の断面積と凹部の断面積との比
をA/a≦1.5としたのは、A/aが1.5を越える
と、偏平管製造用金属板を連結部でヘアピン状に折り曲
げて補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうしを突き
合わせたさいの凸部および凹部の変形が顕著になるとと
もに、凸部の凹部からの抜け防止効果が低減するからで
ある。しかも、凸部および凹部を有する壁形成部の先端
面どうしの接触面積が小さくなって、両者の接合部に接
合不良が発生するおそれがあるからである。凸部の断面
積と凹部の断面積との比は、1.05≦A/a≦1.3
であることが好ましい。
【0014】同じく凸部の高さと凹部の深さとの比をB
/b≦1.5とし、凸部の最大幅と凹部の最大幅との比
をC/c≦1.5としたのは、これらの比が1.5を越
えると、凸部に座屈等の変形が発生し、凸部の凹部から
の抜け防止効果が低減するからである。凸部の高さと凹
部の深さとの比は1.0≦B/b≦1.3、凸部の最大
幅と凹部の最大幅との比は1.0≦C/c≦1.3であ
ることが好ましい。
【0015】同じく凸部の先端部の幅と凹部の開口の幅
との比をD/d≦1.5としたのは、この比が1.5を
越えると、凹部の変形が大きくなり、凸部の凹部からの
抜け防止効果が低減するからである。凸部の先端部の幅
と凹部の開口の幅との比は0.9≦D/d≦1.2であ
ることが好ましい。
【0016】請求項4の発明による偏平管製造用金属板
は、請求項2または3の発明において、凹部が形成され
た壁形成部の先端面における凹部の両側部分のうち少な
くともいずれか一方に、凸部と凹部を嵌め合わせたさい
に変形して凸部の側面を押圧しうる副凸部が形成されて
おり、壁形成部の長さ方向と直角をなす平面で切断した
凸部の断面積をA、同じく凹部の断面積をa、同じく副
凸部の総断面積をEとした場合、0.01≦E/(A+
a)≦0.5という関係を満たしているものである。
【0017】請求項4の発明によれば、偏平管製造用金
属板を、連結部でヘアピン状に折り曲げて補強壁形成部
どうしおよび側壁形成部どうしを突き合わせるとともに
凸部を凹部内に嵌め入れたさいに、副凸部が変形して凸
部の側面を押圧し、これにより凸部の凹部からの抜けが
防止される。
【0018】請求項4の発明において、凸部の断面積と
凹部の断面積と副凸部の総断面積との関係を0.01≦
E/(A+a)≦0.5としたのは、E/(A+a)が0.
01未満であると凸部の凹部からの抜け防止効果が低減
し、0.5を越えると凸部および凹部を有する壁形成部
の先端面どうしの接触面積が小さくなって、両者の接合
部、たとえばろう付部に接合不良が発生するおそれがあ
るからである。なお、副凸部の総断面積とは、副凸部が
凹部の片側だけに形成されている場合にはこの1つの副
凸部の断面積であり、副凸部が凹部の両側に形成されて
いる場合には両副凸部の断面積の合計である。凸部の断
面積と凹部の断面積と副凸部の総断面積との関係は、
0.05≦E/(A+a)≦0.3であることが好まし
い。
【0019】請求項5の発明による偏平管製造用金属板
は、請求項4の発明において、副凸部が、壁形成部の長
さ方向と直角をなす平面で切断した断面形状において、
凹部の側面に連続した第1の部分と、第1部分の先端に
連なりかつ凹部から遠ざかる方向に向かって壁形成部の
先端面側に傾斜した第2の部分とを有しているものであ
る。
【0020】請求項6の発明による偏平管製造用金属板
は、請求項4または5の発明において、凸部が形成され
た壁形成部の先端面に、副凸部が嵌る副凹部が形成され
ているものである。
【0021】請求項7の発明による偏平管製造用金属板
は、請求項3〜6のうちのいずれかの発明において、凸
部および凹部が、それぞれ壁形成部に1つずつ形成され
ており、凸部の長さおよび凹部の長さをL1、壁形成部の
長さをLとした場合、0.01≦L1/L≦1という関係を
満たしているものである。
【0022】請求項7の発明において、凸部および凹部
の長さと壁形成部の長さとの関係を0.01≦L1/L≦
1としたのは、請求項3の発明のように、凸部の両側面
と凹部の両側面との摩擦力により凸部の凹部からの抜け
を防止する場合、および請求項4の発明のように、副凸
部が凸部の側面を押圧するように変形することによって
凸部の凹部からの抜けを防止する場合のいずれの場合に
おいても、L1/Lが0.01未満であると凸部の凹部か
らの抜け防止効果が低減するからである。なお、L1/L
が1ということは凸部および凹部が壁形成部の全長にわ
たって存在するということである。L1/Lの下限は0.
05であることが好ましく、上限は1であることが好ま
しい。
【0023】請求項8の発明による偏平管製造用金属板
は、請求項3〜6のうちのいずれかの発明において、凸
部および凹部が、それぞれ壁形成部の長さ方向に間隔を
おいて複数ずつ形成されており、全凸部および全凹部の
合計長さをL2、壁形成部の長さをLとした場合、0.0
1≦L2/Lという関係を満たしているものである。
【0024】請求項8の発明において、全凸部および全
凹部の合計長さと壁形成部の長さとの関係を0.01≦
L2/Lとしたのは、請求項3の発明のように、凸部の両
側面と凹部の両側面との摩擦力により凸部の凹部からの
抜けを防止する場合、および請求項4の発明のように、
副凸部が凸部の側面を押圧するように変形することによ
って凸部の凹部からの抜けを防止する場合のいずれの場
合においても、L2/Lが0.01未満であると凸部の凹
部からの抜け防止効果が低減するからである。なお、凸
部および凹部が間隔をおいて形成されているのであるか
ら、L2/Lの上限は1未満となる。L2/Lの下限は0.0
5であることが好ましく、上限は1に近いことが好まし
い。
【0025】請求項9の発明による偏平管製造用金属板
は、請求項3〜8のうちのいずれかの発明において、連
結部が、平坦壁形成部よりも厚肉に形成されているもの
である。
【0026】請求項10の発明による偏平管製造用金属
板は、請求項1の発明において、左側の平坦壁形成部に
設けられた側壁形成部および左側の平坦壁形成部に設け
られた全ての補強壁形成部のうちの少なくともいずれか
1つの壁形成部の先端面における左側部分、および他の
少なくとも1つの壁形成部の先端面における右側部分
に、それぞれ長さ方向に伸びる係合用凸条が形成されて
おり、右側の平坦壁形成部に設けられかつ左側平坦壁形
成部における左側部分に係合用凸条が設けられた壁形成
部と突き合わせられる壁形成部の先端面における左側部
分、および右側の平坦壁形成部に設けられかつ左側平坦
壁形成部における右側部分に係合用凸条が形成された壁
形成部と突き合わせられる壁形成部の右側部分に、それ
ぞれ長さ方向に伸びかつ左側平坦壁形成部の係合用凸条
と係合する係合用凸条が形成されているものである。
【0027】請求項11の発明による偏平管製造用金属
板は、互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦壁の両側
縁どうしにまたがる2つの側壁と、両平坦壁にまたがる
とともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔をおいて設
けられた複数の補強壁とよりなる偏平管を製造するのに
用いられる金属板であって、連結部を介して連なった2
つの平坦壁形成部、各平坦壁形成部に隆起状に一体成形
された複数の補強壁形成部、および両側縁に隆起状に一
体成形された側壁形成部を備えており、連結部が、両平
坦壁形成部よりも厚肉に形成されているものである。
【0028】請求項12の発明による偏平管製造用金属
板は、請求項11の発明において、両平坦壁形成部と連
結部との境界部分の上面に、それぞれ全長にわたって折
り目溝が形成されているものである。
【0029】請求項13の発明による偏平管製造用金属
板は、請求項11または12の発明において、両平坦壁
形成部と連結部との境界部分の下面に、それぞれ全長に
わたって折り目溝が形成されているものである。
【0030】請求項14の発明による偏平管製造用金属
板は、請求項11〜13のうちのいずれかの発明におい
て、連結部の上面に、その全長にわたって凹溝が形成さ
れているものである。
【0031】請求項15の発明による偏平管製造用金属
板は、請求項1〜14のうちのいずれかの発明におい
て、アルミニウムブレージングシートに圧延加工を施す
ことにより形成され、アルミニウムブレージングシート
のろう材面に側壁形成部および補強壁形成部が一体成形
され、側壁形成部および補強壁形成部の先端面にろう材
層が設けられているものである。
【0032】請求項16の発明による偏平管は、請求項
3、7、8または9に記載の偏平管製造用金属板が、連
結部でヘアピン状に折り曲げられ、平坦壁形成部により
平坦壁が形成されるとともに連結部により一方の側壁が
形成され、さらに補強壁形成部どうしおよび側壁形成部
どうしが突き合わせられるとともに凸部が凹部内に圧入
され、この状態で補強壁形成部どうしおよび側壁形成部
どうしがそれぞれ相互に接合されて補強壁および他方の
側壁が形成されているものである。
【0033】請求項17の発明による偏平管は、請求項
4〜9のうちのいずれかに記載の偏平管製造用金属板
が、連結部でヘアピン状に折り曲げられ、平坦壁形成部
により平坦壁が形成されるとともに連結部により一方の
側壁が形成され、補強壁形成部どうしおよび側壁形成部
どうしが突き合わせられるとともに凸部と凹部とが嵌め
合わせられ、さらに副凸部が凸部の側面を押圧するよう
に変形させられており、この状態で補強壁形成部どうし
および側壁形成部どうしがそれぞれ相互に接合されて補
強壁および他方の側壁が形成されているものである。
【0034】請求項18の発明による偏平管の製造方法
は、請求項3、7、8または9に記載の偏平管製造用金
属板を、連結部でヘアピン状に折り曲げ、平坦壁形成部
により平坦壁を形成するとともに連結部により一方の側
壁を形成し、さらに補強壁形成部どうしおよび側壁形成
部どうしを突き合わせるとともに、凸部を凹部内に圧入
することにより凸部の凹部からの抜けを阻止して偏平管
製造用金属板を折り曲げ状態で仮止めし、この状態で補
強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうしをそれぞれ相
互に接合して補強壁および他方の側壁を形成することを
含むものである。
【0035】請求項19の発明による偏平管の製造方法
は、請求項4〜9のうちのいずれかに記載の偏平管製造
用金属板を、連結部でヘアピン状に折り曲げ、平坦壁形
成部により平坦壁を形成するとともに連結部により一方
の側壁を形成し、補強壁形成部どうしおよび側壁形成部
どうしを突き合わせるとともに凸部と凹部とを嵌め合わ
せ、さらに副凸部を、凸部の側面を押圧するように変形
させることにより凸部の凹部からの抜けを阻止して偏平
管製造用金属板を折り曲げ状態で仮止めし、この状態で
補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうしをそれぞれ
相互に接合して補強壁および他方の側壁を形成すること
を含むものである。
【0036】請求項20の発明による熱交換器は、請求
項16または17に記載の偏平管を備えているものであ
る。
【0037】請求項21の発明による熱交換器の製造方
法は、請求項3、7、8または9に記載の偏平管製造用
金属板を、連結部でヘアピン状に折り曲げ、平坦壁形成
部により平坦壁を形成するとともに連結部により一方の
側壁を形成し、さらに補強壁形成部どうしおよび側壁形
成部どうしを突き合わせるとともに、凸部を凹部内に圧
入することにより凸部の凹部からの抜けを阻止して偏平
管製造用金属板を折り曲げ状態で仮止めし、このような
仮止め体を複数用意すること、仮止め体と同数の仮止め
体挿入穴を有する1対のヘッダおよび複数のフィンを用
意すること、1対のヘッダを間隔をおいて配置するとと
もに複数の仮止め体を相互に間隔をおいて並列状に配置
し、各仮止め体の両端部をヘッダの仮止め体挿入穴内に
挿入すること、隣接する仮止め体間にフィンを配置する
こと、ならびに仮止め体の補強壁形成部どうしおよび側
壁形成部どうし、仮止め体とヘッダ、ならびに仮止め体
とフィンとをそれぞれ同時にろう付することを特徴とす
るものである。
【0038】請求項22の発明による熱交換器の製造方
法は、請求項4〜9のうちのいずれかに記載の偏平管製
造用金属板を、連結部でヘアピン状に折り曲げ、平坦壁
形成部により平坦壁を形成するとともに連結部により一
方の側壁を形成し、補強壁形成部どうしおよび側壁形成
部どうしを突き合わせるとともに凸部と凹部とを嵌め合
わせ、さらに副凸部を、凸部の側面を押圧するように変
形させることにより凸部の凹部からの抜けを阻止して偏
平管製造用金属板を折り曲げ状態で仮止めし、このよう
な仮止め体を複数用意すること、仮止め体と同数の仮止
め体挿入穴を有する1対のヘッダおよび複数のフィンを
用意すること、1対のヘッダを間隔をおいて配置すると
ともに複数の仮止め体を相互に間隔をおいて並列状に配
置し、各仮止め体の両端部をヘッダの仮止め体挿入穴内
に挿入すること、隣接する仮止め体間にフィンを配置す
ること、ならびに仮止め体の補強壁形成部どうしおよび
側壁形成部どうし、仮止め体とヘッダ、ならびに仮止め
体とフィンとをそれぞれ同時にろう付することを特徴と
するものである。
【0039】請求項23の発明による車両は、請求項2
0に記載の熱交換器を備えているものである。
【0040】
【発明の実施形態】以下、この発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。なお、全図面を通じて同一物およ
び同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0041】実施形態1 この実施形態は図1〜図3に示すものである。
【0042】図1は偏平管を示す。
【0043】図1において、偏平管(1)はアルミニウム
製であり、互いに対向する1対の平坦壁(2)(3)と、両平
坦壁(2)(3)の両側縁どうしにまたがる2つの側壁(4)(5)
と、両平坦壁(2)(3)にまたがるとともに長さ方向に伸び
かつ相互に所定間隔をおいて設けられた複数の補強壁
(6)とよりなり、内部に並列状流体通路(7)を有するもの
である。
【0044】図2(a)は偏平管製造用金属板を示す。
【0045】図2(a)において、偏平管製造用金属板(1
0)は、両面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレ
ージングシートを圧延ロール間に通して圧延加工を施す
ことにより形成されたものであり、幅の中央部の連結部
(11)を介して連なった左右2つの平坦壁形成部(12)(13)
と、各平坦壁形成部(12)(13)に、左右方向に間隔をおい
て上方隆起状に一体成形された複数、ここでは3つの補
強壁形成部(14)(15)と、偏平管製造用金属板(10)の左右
両側縁に上方隆起状に一体成形された側壁形成部(16)(1
7)とを備えている。なお、補強壁形成部(14)(15)および
側壁形成部(16)(17)は偏平管製造用金属板(10)の全長に
わたって形成されている。左側平坦壁形成部(12)に形成
された補強壁形成部(14)と右側平坦壁形成部(13)に形成
された補強壁形成部(15)とは、偏平管製造用金属板(10)
の左右方向の中心線に対して左右対称に一体成形されて
いる。なお、両面にろう材がクラッドされたアルミニウ
ムブレージングシートの片面に補強壁形成部(14)(15)お
よび側壁形成部(16)(17)が一体成形されていることによ
り、補強壁形成部(14)(15)および側壁形成部(16)(17)の
両側面を含んで平坦壁形成部(12)(13)の上面、ならびに
平坦壁形成部(12)(13)の下面にろう材層(図示略)が形
成されるが、補強壁形成部(14)(15)および側壁形成部(1
6)(17)の先端面には、他の部分に比べて厚みの大きいろ
う材層が形成される。
【0046】左側平坦壁形成部(12)の各補強壁形成部(1
4)および左側縁の側壁形成部(16)の先端面に、補強壁形
成部(14)および側壁形成部(16)の長さ方向に伸びる凸条
(18)(凸部)がそれぞれ全長にわたって形成されてい
る。また、右側平坦壁形成部(13)の各補強壁形成部(15)
および右側縁の側壁形成部(17)の先端面に、補強壁形成
部(15)および側壁形成部(17)の長さ方向に伸びかつ凸条
(18)が嵌る凹溝(19)(凹部)がそれぞれ全長にわたって
形成されている。補強壁形成部(14)および側壁形成部(1
6)の長さ方向と直角をなす平面で切断した凸条(18)の形
状および断面積は、補強壁形成部(15)および側壁形成部
(17)の長さ方向と直角をなす平面で切断した凹溝(19)の
形状および断面積とそれぞれ等しくなっている。凸条(1
8)および凹溝(19)はアルミニウムブレージングシートの
圧延のさいに形成されるものであり、凸条(18)の先端面
および両側面、ならびに凹溝(19)の底面および両側面に
もそれぞれろう材層が存在している。
【0047】偏平管(1)は次のようにして製造される。
【0048】まず、偏平管製造用金属板(10)を、ロール
フォーミング法により連結部(11)の左右両側縁部でV状
に折り曲げ(図2(b)参照)、さらにヘアピン状に折り
曲げて、平坦壁形成部(12)(13)により平坦壁(2)(3)を形
成するとともに連結部(11)により一方の側壁(5)を形成
し、さらに補強壁形成部(14)(15)どうしおよび側壁形成
部(16)(17)どうしを突き合わせ、左側平坦壁形成部(12)
の各補強壁形成部(14)および左側縁の側壁形成部(16)の
凸条(18)を、右側平坦壁形成部(13)の各補強壁形成部(1
5)および右側縁の側壁形成部(17)の凹溝(19)内にそれぞ
れ密に嵌め入れる(図2(c)および図3参照)。
【0049】その後、両平坦壁形成部(12)(13)どうしを
相互に接近する方向に加圧しつつ所定温度に加熱し、補
強壁形成部(14)(15)どうしおよび側壁形成部(16)(17)ど
うしを相互にろう付することにより、補強壁(6)および
他方の側壁(4)を形成する。こうして、偏平管(1)が製造
される。上記加圧時においては、 凸条(18)と凹溝(19)
との嵌合により、補強壁形成部(14)(15)どうしおよび側
壁形成部(16)(17)どうしの厚さ方向、すなわち平坦壁形
成部(12)(13)の幅方向の位置ずれが防止される。したが
って、この状態でろう付を行うと、補強壁形成部(14)(1
5)どうしおよび側壁形成部(16)(17)どうしがそれぞれ全
長にわたって確実にろう付されることになり、得られた
偏平管(1)の耐圧性が著しく優れたものになる。
【0050】偏平管(1)が、たとえば図16に示すコン
デンサの冷媒流通管(112)として用いられる場合、偏平
管(1)の製造は、コンデンサの製造と同時に行われるこ
とがある。すなわち、偏平管製造用金属板(10)をヘアピ
ン状に折り曲げることにより、補強壁形成部(14)(15)ど
うしおよび側壁形成部(16)(17)どうしを突き合わせると
ともに凸条(18)を凹溝(19)内に密に嵌め入れた状態で、
適当な手段により仮止めし、このような仮止め体を複数
用意する。また、仮止め体と同数の仮止め体挿入穴を有
する1対のヘッダ(110)(111)および複数のコルゲートフ
ィン(113)を用意する。ついで、1対のヘッダ(110)(11
1)を間隔をおいて配置するとともに複数の仮止め体を相
互に間隔をおいて並列状に配置し、各仮止め体の両端部
をヘッダ(110)(111)の仮止め体挿入穴内に挿入する。そ
の後、隣接する仮止め体間にコルゲートフィン(113)を
配置し、これらを所定温度に加熱することにより、偏平
管製造用金属板(10)のろう材層を利用して、仮止め体の
補強壁形成部(14)(15)どうしおよび側壁形成部(16)(17)
どうし、仮止め体とヘッダ(110)(111)、ならびに仮止め
体とコルゲートフィン(113)とをそれぞれ同時にろう付
する。こうして、コンデンサと同時に偏平管(1)が製造
される。
【0051】実施形態2 この実施形態は図4〜図6に示すものである。
【0052】図4(a)は、図6に示す偏平管(30)を製造
するための偏平管製造用金属板を示す。
【0053】図4(a)において、偏平管製造用金属板(2
0)は、両面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレ
ージングシートを圧延ロール間に通して圧延加工を施す
ことにより形成されたものであり、左側平坦壁形成部(1
2)の3つのうち少なくともいずれか1つの補強壁形成
部、ここでは左右方向中央部の補強壁形成部(14A)の先
端面における左側部分に、その長さ方向に伸びる左側係
合用凸条(21)が全長にわたって一体に形成されている。
また、左側平坦壁形成部(12)の3つのうちの残りの補強
壁形成部、ここでは左右両側の補強壁形成部(14B)の先
端面における右側部分に、その長さ方向に伸びる右側係
合用凸条(22)が全長にわたって一体に形成されている。
さらに、左側縁の側壁形成部(16)の先端面における左側
部分に、その長さ方向に伸びる左側係合用凸条(21)が全
長にわたって一体に形成されている。
【0054】偏平管製造用金属板(20)の右側平坦壁形成
部(13)における補強壁形成部(14A)と突き合わされる左
右方向中央部の補強壁形成部(15A)の先端面の左側部分
に、その長さ方向に伸びる左側係合用凸条(21)が全長に
わたって一体に形成されている。また、右側平坦壁形成
部(13)における補強壁形成部(14B)と突き合わされる左
右両側の補強壁形成部(15B)の先端面の右側部分に、そ
の長さ方向に伸びる右側係合用凸条(22)が全長にわたっ
て一体に形成されている。さらに、右側縁の側壁形成部
(17)の先端面における左側部分に、その長さ方向に伸び
る左側係合用凸条(21)が全長にわたって一体に形成され
ている。
【0055】なお、この実施形態の場合にも、補強壁形
成部(14A)(14B)(15A)(15B)および側壁形成部(16)(17)の
両側面を含んで平坦壁形成部(12)(13)の上面、ならびに
平坦壁形成部(12)(13)の下面にろう材層(図示略)が形
成されるが、補強壁形成部(14A)(14B)(15A)(15B)および
側壁形成部(16)(17)の先端面には、他の部分に比べて厚
みの大きいろう材層が形成される。また、上述した係合
用凸条(21)(22)は、アルミニウムブレージングシートの
圧延のさいに同時に形成され、係合用凸条(21)(22)の先
端面および両側面にもろう材層が存在している。
【0056】偏平管(30)は次のようにして製造される。
【0057】まず、偏平管製造用金属板(20)を、ロール
フォーミング法により連結部(11)の左右両側縁部でV状
に折り曲げていき(図4(b)参照)、さらにヘアピン状
に折り曲げて、平坦壁形成部(12)(13)により平坦壁(2)
(3)を形成するとともに連結部(11)により一方の側壁(5)
を形成し、さらに補強壁形成部(14A)(14B)(15A)(15B)ど
うしおよび側壁形成部(16)(17)どうしを突き合わせ、各
補強壁形成部(14A)(14B)(15A)(15B)の係合用凸条(21)(2
2)どうし、および左右両側縁の側壁形成部(16)(17)の係
合用凸条(21)(22)どうしを、それぞれ噛み合うように係
合させる(図4(c)および図5参照)。
【0058】その後、両平坦壁形成部(12)(13)どうしを
相互に接近する方向に加圧しつつ加熱し、補強壁形成部
(14A)(14B)(15A)(15B)どうしおよび側壁形成部(16)(17)
どうしを相互にろう付することにより、補強壁(6)およ
び他方の側壁(4)を形成する。こうして、偏平管(30)が
製造される(図6参照)。上記加圧時においては、 係
合用凸条(21)(22)どうしの係合により、補強壁形成部(1
4A)(14B)(15A)(15B)どうしおよび側壁形成部(16)(17)ど
うしの厚さ方向、すなわち平坦壁形成部(12)(13)の幅方
向の位置ずれが防止される。したがって、この状態でろ
う付を行うと、補強壁形成部(14A)(14B)(15A)(15B)どう
しおよび側壁形成部(16)(17)どうしがそれぞれ全長にわ
たって確実にろう付されることになり、得られた偏平管
(30)の耐圧性が著しく優れたものになる。
【0059】上記実施形態においては、両側縁の側壁形
成部(16)(17)にも係合用凸条(21)(22)が形成されている
が、側壁形成部(16)(17)には必ずしも係合用凸条(21)(2
2)が形成されている必要はない。
【0060】偏平管(30)が、たとえば図16に示すコン
デンサの冷媒流通管として用いられる場合、実施形態1
において述べたのと同様な方法により、偏平管(30)がコ
ンデンサと同時に製造されることがある。
【0061】実施形態3 この実施形態は図7および図8に示すものである。
【0062】図7(a)は、図8に示す偏平管(45)を製造
するための偏平管製造用金属板を示す。
【0063】図7(a)において、偏平管製造用金属板(4
0)は、両面にろう材がクラッドされたアルミニウムブレ
ージングシートを圧延ロール間に通して圧延加工を施す
ことにより形成されたものであり、連結部(11)上面に
は、その全幅にわたる横断面台形状の凸条(41)が、全長
にわたって一体に形成されており、これにより連結部(1
1)の肉厚が両平坦壁形成部(12)(13)の肉厚よりも大きく
なっている。この凸条(41)は、アルミニウムブレージン
グシートの圧延のさいに同時に成形される。また、この
実施形態の場合にも、補強壁形成部(14)(15)および側壁
形成部(16)(17)の両側面を含んで平坦壁形成部(12)(13)
の上面、ならびに平坦壁形成部(12)(13)の下面にろう材
層(図示略)が形成されるが、補強壁形成部(14)(15)お
よび側壁形成部(16)(17)の先端面には、他の部分に比べ
て厚みの大きいろう材層が形成される。
【0064】偏平管(45)は次のようにして製造される。
【0065】まず、偏平管製造用金属板(40)を、ロール
フォーミング法により連結部(11)の左右両側縁部でV状
に折り曲げていき(図7(b)参照)、さらにヘアピン状
に折り曲げて、平坦壁形成部(12)(13)により平坦壁(2)
(3)を形成するとともに連結部(11)により一方の側壁(5)
を形成し、さらに補強壁形成部(14)(15)どうしおよび側
壁形成部(16)(17)どうしを突き合わせる(図7(c)参
照)。
【0066】その後、両平坦壁形成部(12)(13)どうしを
相互に接近する方向に加圧しつつ加熱し、補強壁形成部
(14)(15)どうしおよび側壁形成部(16)(17)どうしを相互
にろう付することにより、補強壁(6)および他方の側壁
(4)を形成する。こうして、偏平管(45)が製造される
(図8参照)。
【0067】上記偏平管製造用金属板(40)の折曲時にお
いては、厚肉の連結部(11)の働きにより高精度で折り曲
げられ、補強壁形成部(14)(15)どうしおよび側壁形成部
(16)(17)どうしが確実に突き合わされる。また、上記加
圧時においては、厚肉の連結部(11)の働きにより、補強
壁形成部(14)(15)どうしおよび側壁形成部(16)(17)どう
しの厚さ方向、すなわち平坦壁形成部(12)(13)の幅方向
の位置ずれが防止される。したがって、この状態でろう
付を行うと、補強壁形成部(14)(15)どうしおよび側壁形
成部(16)(17)どうしがそれぞれ全長にわたって確実にろ
う付されることになり、得られた偏平管(45)の耐圧性が
著しく優れたものになる。
【0068】偏平管(45)が、たとえば図16に示すコン
デンサの冷媒流通管として用いられる場合、実施形態1
において述べたのと同様な方法により、偏平管(45)がコ
ンデンサと同時に製造されることがある。
【0069】実施形態4 この実施形態は図9に示すものである。
【0070】この実施形態の場合、両面にろう材がクラ
ッドされたアルミニウムブレージングシートを圧延ロー
ル間に通して圧延加工を施すことにより得られた偏平管
製造用金属板(50)の下面における連結部(11)と両平坦壁
形成部(12)(13)との境界部分に、それぞれ長さ方向に伸
びる横断面円弧状の折り目溝(51)が全長にわたって形成
されている。その他の構成は、上記実施形態3と同様で
ある。
【0071】そして、この場合、上記偏平管製造用金属
板(50)の折曲時においては、厚肉の連結部(11)および折
り目溝(51)の働きにより高精度で折り曲げられ、補強壁
形成部(14)(15)どうしおよび側壁形成部(16)(17)どうし
が確実に突き合わされる。
【0072】実施形態5 この実施形態は図10に示すものである。
【0073】この実施形態の場合、両面にろう材がクラ
ッドされたアルミニウムブレージングシートを圧延ロー
ル間に通して圧延加工を施すことにより得られた偏平管
製造用金属板(55)の上面における連結部(11)と両平坦壁
形成部(12)(13)との境界部分に、それぞれ長さ方向に伸
びる横断面V字状の折り目溝(56)が全長にわたって形成
されている。その他の構成は、上記実施形態4と同様で
ある。
【0074】そして、この場合、上記偏平管製造用金属
板(55)の折曲時においては、厚肉の連結部(11)および上
下両面の折り目溝(56)(51)の働きにより高精度で折り曲
げられ、補強壁形成部(14)(15)どうしおよび側壁形成部
(16)(17)どうしが確実に突き合わされる。
【0075】実施形態6 この実施形態は図11に示すものである。
【0076】この実施形態の場合、両面にろう材がクラ
ッドされたアルミニウムブレージングシートを圧延ロー
ル間に通して圧延加工を施すことにより得られた偏平管
製造用金属板(60)の凸条(41)、すなわち厚肉の連結部(1
1)の上面に、長さ方向に伸びる凹溝(61)が全長にわたっ
て形成しされている。その他の構成は、上記実施形態4
と同様である。
【0077】そして、この場合、上記偏平管製造用金属
板(60)の折曲時においては、厚肉の連結部(11)、折り目
溝(51)および凹溝(61)の働きにより高精度で折り曲げら
れ、補強壁形成部(14)(15)どうしおよび側壁形成部(16)
(17)どうしが確実に突き合わされる。
【0078】実施形態7 この実施形態は図12〜図15に示すものである。
【0079】図12は偏平管を示す。
【0080】図12において、偏平管(70)はアルミニウ
ム製であって、互いに対向する1対の平坦壁(71)(72)
と、両平坦壁(71)(72)の左右両側縁にまたがる左右両側
壁(73)(74)と、両平坦壁(71)(72)にまたがるとともに長
さ方向に伸び、かつ相互に間隔をおいて設けられた複数
の補強壁(75)とを備えており、内部に複数の並列状流体
通路(76)を有するものである。
【0081】両平坦壁(71)(72)の内面における流体通路
(76)に臨んだ部分、すなわち隣接する補強壁(75)どうし
の間の部分には、複数の突起(77)が、長さ方向に間隔を
おいて内方隆起状に一体成形されている。補強壁(75)に
は、並列状の流体通路(76)どうしを通じさせる連通穴
(図示略)が長さ方向に間隔をおいて複数あけられてい
る。全ての連通穴(図示略)は、平面から見て千鳥配置
状となっている。
【0082】左側の側壁(73)は平坦壁(71)(72)に一体成
形された側壁形成部(81)(82)の先端面どうしを突き合わ
せてろう付することにより形成され、補強壁(75)は平坦
壁(71)(72)に一体成形された補強壁形成部(83)(84)の先
端面どうしを突き合わせてろう付することにより形成さ
れている。一方の平坦壁(71)の各補強壁形成部(83)の先
端面にはそれぞれ凸部(85)が一体に形成され、他方の平
坦壁(72)の補強壁形成部(84)の先端面にはそれぞれ凸部
(85)が嵌る凹部(86)が形成されている。そして、凸部(8
5)が凹部(86)内に圧入された状態で補強壁形成部(83)(8
4)の先端面どうしがろう付されている。
【0083】右側の側壁(74)の内面には、そのほぼ全幅
にわたる横断面台形状の凸条(87)が、側壁(74)の全長に
わたって一体成形されている。
【0084】図13(a)は偏平管(70)を製造するのに用
いられる偏平管製造用金属板を示す。
【0085】図13(a)において、偏平管製造用金属板
(80)は、両面にろう材がクラッドされたアルミニウムブ
レージングシートを圧延ロール間に通して圧延加工を施
すことにより形成されたものであり、幅の中央部の連結
部(88)を介して連なった左右2つの平坦壁形成部(89)(9
0)を備えており、左側の平坦壁形成部(89)の左側縁部に
平坦壁形成部(89)の全長にわたる側壁形成部(81)が上方
隆起状に一体成形されるとともに、左側平坦壁形成部(8
9)における側壁形成部(81)よりも右側の部分に平坦壁形
成部(89)の全長にわたる複数の補強壁形成部(83)が、左
右方向に間隔をおいて上方隆起状に一体成形されてい
る。また、右側の平坦壁形成部(90)の右側縁部に平坦壁
形成部(90)の全長にわたる側壁形成部(82)が上方隆起状
に一体成形されるとともに、右側平坦壁形成部(90)にお
ける側壁形成部(82)よりも左側の部分に、平坦壁形成部
(90)の全長にわたる複数の補強壁形成部(84)が、左右方
向に間隔をおいて上方隆起状に一体成形されている。左
側平坦壁形成部(89)に形成された補強壁形成部(83)と右
側平坦壁形成部(90)に形成された補強壁形成部(84)と
は、偏平管製造用金属板(80)の左右方向の中心線に対し
て左右対称に一体成形されている。なお、両面にろう材
がクラッドされたアルミニウムブレージングシートの片
面に側壁形成部(81)(82)および補強壁形成部(83)(84)が
一体成形されていることにより、側壁形成部(81)(82)お
よび補強壁形成部(83)(84)の両側面を含んで平坦壁形成
部(89)(90)の上面、ならびに平坦壁形成部(89)(90)の下
面にろう材層(図示略)が形成されるが、側壁形成部(8
1)(82)および補強壁形成部(83)(84)の先端面には、他の
部分に比べて厚みの大きいろう材層が形成される。
【0086】また、各平坦壁形成部(89)(90)における側
壁形成部(81)(82)と補強壁形成部(83)(84)との間の部
分、補強壁形成部(83)(84)と連結部(88)との間の部分、
および隣接する補強壁形成部(83)(84)間の部分には、そ
れぞれ複数の突起(77)が平坦壁形成部(89)(90)の長さ方
向に間隔をおいて上方隆起状に一体成形されている。
【0087】連結部(88)の上面には、そのほぼ全幅にわ
たる横断面台形状の凸条(87)が、連結部(88)の全長にわ
たって上方隆起状に一体成形されており、これにより連
結部(88)の肉厚が両平坦壁形成部(89)(90)の肉厚よりも
大きくなされている。
【0088】左側平坦壁形成部(89)の各補強壁形成部(8
3)の先端面にそれぞれ凸部(85)が一体に形成され、右側
平坦壁形成部(90)の各補強壁形成部(84)の先端面にそれ
ぞれ凸部(85)が嵌る凹部(86)が形成されている。補強壁
形成部(83)の長さ方向と直角をなす平面で切断した凸部
(85)の形状は、先端に向かって幅の狭くなった台形状で
あり、補強壁形成部(84)の長さ方向と直角をなす平面で
切断した凹部(86)の形状は、底部に向かって幅の狭くな
った台形状である(図14(a)参照)。なお、凸部(85)
および凹部(86)はアルミニウムブレージングシートの圧
延のさいに形成されるものであり、図示は省略したが、
凸部(85)の先端面および両側面と、凹部(86)の底面およ
び両側面にもろう材層が存在している。
【0089】ここで、図14(a)に示すように、補強壁
形成部(83)の長さ方向と直角をなす平面で切断した凸部
(85)の断面積(図14(a)に鎖線のハッチングを付した
部分)をA、凸部(85)の高さをB、凸部(85)における補
強壁形成部(83)の厚さ方向の最大幅をC、凸部(85)の先
端部における補強壁形成部(83)の厚さ方向の幅をDと
し、補強壁形成部(84)の長さ方向と直角をなす平面で切
断した凹部(86)の断面積(図14(a)に鎖線のハッチン
グを付した部分)をa、凹部(86)の深さをb、凹部(86)
における補強壁形成部(84)の厚さ方向の最大幅をc、凹
部(86)の開口における補強壁形成部(84)の厚さ方向の幅
をd(=c)とした場合、 A>a、A/a≦1.5、B/b≦1.5、C/c≦
1.5、D/d≦1.5 という関係を満たしている。
【0090】なお、凸部(85)および凹部(86)は、それぞ
れ補強壁形成部(83)(84)に1つずつ形成されていること
があり、この場合、凸部(85)の長さおよび凹部(86)の長
さをL1、補強壁形成部(83)(84)の長さをLとした場合、
0.01≦L1/L≦1という関係を満たしている。
【0091】また、凸部(85)および凹部(86)は、それぞ
れ補強壁形成部(83)(84)の長さ方向に間隔をおいて複数
ずつ形成されていることがあり、この場合、全凸部(85)
および全凹部(86)の合計長さをL2、補強壁形成部(83)(8
5)の長さをLとした場合、0.01≦L2/Lという関係を
満たしている。
【0092】偏平管(70)は次のようにして製造される。
【0093】偏平管製造用金属板(80)を、ロールフォー
ミング法により連結部(88)の左右両側縁部においてV字
状に折り曲げ(図13(b)参照)、さらにヘアピン状に
折り曲げて、平坦壁形成部(89)(90)により平坦壁(71)(7
2)を形成するとともに連結部(88)により一方の側壁(74)
を形成し、さらに側壁形成部(81)(82)どうしおよび補強
壁形成部(83)(84)どうしを突き合わせるとともに、凸部
(85)を凹部(86)内に圧入する。このとき、図14(b)に
示すように、凸部(85)は幅が狭まるように、凹部(86)は
幅が拡がるようにそれぞれ若干変形し、その結果凸部(8
5)の両側面と凹部(86)の両側面との摩擦力によって凸部
(85)の凹部(86)からの抜けが阻止され、偏平管製造用金
属板(80)を折り曲げ状態で仮止めすることができる(図
13(c)参照)。なお、凸部(85)を凹部(86)内に圧入し
たさいには、凸部(85)および凹部(86)の変形の結果、両
補強壁形成部(83)(84)の先端面間には微少な隙間(93)が
生じている。
【0094】その後、上記仮止め体(91)を所定温度に加
熱し、側壁形成部(81)(82)どうしおよび補強壁形成部(8
3)(84)どうしを相互にろう付することにより、他方の側
壁(73)および補強壁(75)を形成する。こうして、偏平管
(70)が製造される。このろう付によって、図14(c)に
示すように、両補強壁形成部(83)(84)の先端面間の隙間
(93)はろう材(94)により埋められる。
【0095】上記ろう付時に、両平坦壁形成部(89)(90)
どうしを相互に接近させる方向の加圧力が作用した場
合、凸部(85)と凹部(86)との嵌合により、側壁形成部(8
1)(82)および補強壁形成部(83)(84)どうしの厚さ方向、
すなわち平坦壁形成部(89)(90)の幅方向の位置ずれが防
止される。したがって、この状態でろう付を行うと、側
壁形成部(81)(82)および補強壁形成部(83)(84)どうしが
それぞれ全長にわたって確実にろう付されることにな
り、得られた偏平管(70)の耐圧性が著しく優れたものに
なる。
【0096】偏平管(70)が、たとえば図16に示すコン
デンサの冷媒流通管(112)として用いられる場合、偏平
管(70)の製造は、コンデンサの製造と同時に行われるこ
とがある。すなわち、コンデンサは次のようにして製造
される。まず、上述したようにして偏平管製造用金属板
(80)から図13(c)に示すような仮止め体(91)を形成す
る。そして、このような仮止め体(91)を複数用意する。
また、仮止め体(91)と同数の仮止め体挿入穴を有する1
対のヘッダ(110)(111)と、複数のコルゲートフィン(11
3)とを用意する。ついで、1対のヘッダ(110)(111)を間
隔をおいて配置するとともに複数の仮止め体(91)を相互
に間隔をおいて並列状に配置し、各仮止め体(91)の両端
部をヘッダ(110)(111)の仮止め体挿入穴内に挿入する。
ついで、隣接する仮止め体(91)間にコルゲートフィン(1
13)を配置する。最後に、これらを所定温度に加熱し、
仮止め体(91)の側壁形成部(81)(82)どうしおよび補強壁
形成部(83)(84)どうし、仮止め体(91)とヘッダ(110)(11
1)、ならびに仮止め体(91)とコルゲートフィン(113)と
を、それぞれ偏平管製造用金属板(80)のろう材層を利用
して同時にろう付する。こうして、コンデンサが製造さ
れる。
【0097】次に、実施形態7の具体的実施例につい
て、比較例とともに説明する。
【0098】実施例1〜10および比較例1〜8 ヤング率70kN/mm、ポアソン比0.33のアルミニ
ウム材を用い、長さ100mm、肉厚0.5mm、高さ0.
4mmである2枚の板を作製し、一方の板の側面における
幅方向の中央部に、その長さ方向に伸びる凸部を全長に
わたって形成するとともに、他方の板の側面における幅
方向の中央部に、その長さ方向に伸びる凹部を全長にわ
たって形成した。凸部および凹部における板の長さ方向
と直角をなす平面で切断した形状は、図14(a)に示す
通りである。そして、凸部を有する板および凹部を有す
る板を2枚1組とした試験片を18組用意した。なお、
板の表面の摩擦係数は0.3であった。
【0099】各組の試験片において、板の長さ方向と直
角をなす平面で切断した凸部の断面積A、凸部の高さ
B、凸部における板の厚さ方向の最大幅C、凸部の先端
部における板の厚さ方向の幅D、板の長さ方向と直角を
なす平面で切断した凹部の断面積a、凹部の深さb、凹
部における板の厚さ方向の最大幅c、凹部の開口におけ
る板の厚さ方向の幅d、A/a、B/b、C/c、D/
dは、それぞれ表1に示す通りである。
【0100】
【表1】
【0101】そして、各組の試験片において、両板の側
面どうしを接触させるとともに凸部を凹部内に嵌め入れ
た後、両板を離隔する方向に引張ったさいに、力が必要
かどうかを調べた。その結果も表1の効果の欄に示す。
なお、表1の効果の欄において、○は両板を離隔する方
向に引張ったさいに所定の力を要することを示し、×は
両板を離隔する方向に引張ったさいに何ら力が不要であ
ることを示す。
【0102】表1に示す結果から、A>a、A/a≦
1.5、B/b≦1.5、C/c≦1.5、D/d≦
1.5という関係を満たしている実施例1〜10におい
ては、凸部を凹部から抜くのに力が必要であり、偏平管
製造用金属板に適用した場合には、偏平管製造用金属板
(80)をヘアピン状折り曲げて、側壁形成部(81)(82)どう
しおよび補強壁形成部(83)(84)どうしを突き合わせると
ともに、凸部(85)を凹部(86)内に圧入した場合、凸部(8
5)の凹部(86)からの抜けが防止され、その結果金属板(8
0)は折り曲げ状態で仮止めされることが分かる。
【0103】実施形態8 この実施形態は図15に示すものである。
【0104】この実施形態の偏平管の場合、図15(c)
に示すように、各補強壁形成部(83)の先端面に形成され
た凸部(100)、および補強壁形成部(84)の先端面に形成
された凹部(101)における補強壁形成部(83)(84)の長さ
方向と直角をなす平面で切断した断面形状が、実施形態
7の凸部(85)および凹部(86)と異なること、ならびに凹
部(101)が形成された補強壁形成部(84)の先端面におけ
る凹部(101)の両側部分に、凸部(100)と凹部(101)を嵌
め合わせたさいに変形して凸部(100)の両側面を押圧す
る副凸部(102)が一体に形成されていることを除いて
は、実施形態7の偏平管と同じ構成である。
【0105】この実施形態の偏平管製造用金属板の場
合、図15(a)に示すように、左側平坦壁形成部(89)の
各補強壁形成部(83)の先端面に形成された凸部(100)、
および右側平坦壁形成部(90)の各補強壁形成部(84)の先
端面に形成された凹部(101)における補強壁形成部(83)
(84)の長さ方向と直角をなす平面で切断した断面形状は
それぞれ方形であり、その断面積も等しくなっている点
で、実施形態7の偏平管製造用金属板とは異なってい
る。また、右側平坦壁形成部(90)の各補強壁形成部(84)
の先端面における凹部(101)の両側部分に、凸部(100)と
凹部(101)を嵌め合わせたさいに変形して凸部(100)の両
側面を押圧しうる副凸部(102)が形成されている点で、
実施形態7の偏平管製造用金属板とは異なっている。副
凸部(102)は、補強壁形成部(84)の長さ方向と直角をな
す平面で切断した断面形状において、凹部(101)の側面
に連続した第1の部分(102a)と、第1部分(102a)の先端
に連なりかつ凹部(101)から遠ざかる方向に向かって補
強壁形成部(84)の先端面側に傾斜した第2の部分(102b)
とを有している。
【0106】なお、実施形態7の場合と同様に、凸部(1
00)および凹部(101)はアルミニウムブレージングシート
の圧延のさいに形成されるものであり、図示は省略した
が、凸部(100)の先端面および両側面と、凹部(101)の底
面および両側面にもろう材層が存在している。また、副
凸部(102)もアルミニウムブレージングシートの圧延の
さいに形成されたものであり、図示は省略したが、第1
部分(102a)および第2部分(102b)の表面にもろう材層が
存在する。副凸部(102)は各補強壁形成部(84)に1つ形
成される場合と、各補強壁形成部(84)の長さ方向に間隔
をおいて複数形成される場合とがある。副凸部(102)が
各補強壁形成部(84)に1つ形成される場合は、その長さ
は補強壁形成部(84)の長さ以下の長さとなされる。な
お、凸部(100)が形成された補強壁形成部(83)の先端面
における凸部(100)の両側部分に、副凸部(102)が嵌る副
凹部が形成されていてもよい。
【0107】ここで、補強壁形成部(83)の長さ方向と直
角をなす平面で切断した凸部(100)の断面積(図15(a)
に鎖線のハッチングを付した部分)をA、補強壁形成部
(84)の長さ方向と直角をなす平面で切断した凹部(101)
の断面積(図15(a)に鎖線のハッチングを付した部
分)をa、補強壁形成部(84)の長さ方向と直角をなす平
面で切断した2つの副凸部(102)の総断面積(図15(a)
に鎖線のハッチングを付した部分e1とe2の和)をEとし
た場合、0.01≦E/(A+a)≦0.5という関係を
満たしている。
【0108】なお、凸部(100)および凹部(101)は、それ
ぞれ補強壁形成部(83)(84)に1つずつ形成されているこ
とがあり、この場合、凸部(100)の長さおよび凹部(101)
の長さをL1、補強壁形成部(83)(84)の長さをLとした場
合、0.01≦L1/L≦1という関係を満たしている。
【0109】また、凸部(100)および凹部(101)は、それ
ぞれ補強壁形成部(83)(84)の長さ方向に間隔をおいて複
数ずつ形成されていることがあり、この場合、全凸部(1
00)および全凹部(101)の合計長さをL2、補強壁形成部(8
3)(84)の長さをLとした場合、0.01≦L2/Lという関
係を満たしている。
【0110】この実施形態の偏平管の製造方法において
は、偏平管製造用金属板(80)をロールフォーミング法に
より連結部(88)においてヘアピン状折り曲げて側壁形成
部(81)(82)どうしおよび補強壁形成部(83)(84)どうしを
突き合わせるとともに、凸部(100)と凹部(101)とを嵌め
合わせたさいに、副凸部(102)が変形して凸部(100)の両
側面から押圧し、これにより凸部(85)の凹部(86)からの
抜けが阻止され、偏平管製造用金属板を折り曲げ状態で
仮止めする点(図15(b)参照)を除いては、実施形態
7の偏平管の製造方法と同じである。なお、凸部(100)
を凹部(101)内に嵌め入れたさいには、副凸部(102)の変
形に起因する凸部(100)および凹部(101)の変形の結果、
凸部(100)の先端面と凹部(101)の底面との間には微少な
隙間(103)が生じている。この隙間(103)は、実施形態7
の偏平管の製造方法の場合と同様に、ろう材(104)によ
り埋められる。
【0111】そして、実施形態7の偏平管の製造方法の
場合と同様に、ろう付時に、両平坦壁形成部(89)(90)ど
うしを相互に接近させる方向の加圧力が作用した場合、
凸部(100)と凹部(101)との嵌合により、側壁形成部(81)
(82)および補強壁形成部(83)(84)どうしの厚さ方向、す
なわち平坦壁形成部(89)(90)の幅方向の位置ずれが防止
される。したがって、この状態でろう付を行うと、側壁
形成部(81)(82)および補強壁形成部(83)(84)どうしがそ
れぞれ全長にわたって確実にろう付されることになり、
得られた偏平管の耐圧性が著しく優れたものになる。
【0112】この実施形態の偏平管が、たとえば図16
に示すコンデンサの冷媒流通管(112)として用いられる
場合、偏平管の製造は、コンデンサの製造と同時に行わ
れることがある。すなわち、コンデンサは、折り曲げ状
態の偏平管製造用金属板を、上述のようにして仮止めす
る点を除いては、実施形態7の場合と同様に製造され
る。
【0113】実施形態8において、凸部および凹部の形
状や、寸法の関係は、上記実施形態7と同様になってい
てもよい。
【0114】次に、実施形態8の具体的実施例につい
て、比較例とともに説明する。
【0115】実施例11〜15および比較例9〜11 ヤング率70kN/mm、ポアソン比0.33のアルミニ
ウム材を用い、長さ100mm、肉厚0.5mm、高さ0.
4mmである2枚の板を作製し、一方の板の側面における
幅方向の中央部に、その長さ方向に伸びる凸部を全長に
わたって形成するとともに、他方の板の側面における幅
方向の中央部に、その長さ方向に伸びる凹部を全長にわ
たって形成した。また、凹部が形成された板の側面にお
ける凹部の両側部分のうちの少なくともいずれか一方に
副凸部を形成した。凸部および凹部における板の長さ方
向と直角をなす平面で切断した形状、および副凸部にお
ける板の長さ方向と直角をなす平面で切断した形状は、
それぞれ図15(a)に示す通りである。そして、凸部を
有する板と凹部および副凸部を有する板とを2枚1組と
した試験片を8組用意した。なお、板の表面の摩擦係数
は0.3であった。
【0116】各組の試験片において、凸部の板の長さ方
向と直角をなす平面で切断した凸部の断面積と板の長さ
方向と直角をなす平面で切断した凹部の断面積の和(A
+a)、副凸部の個数、副凸部の幅F(図15(a)参
照)、副凸部の高さG(図15(a)参照)、板の長さ方
向と直角をなす平面で切断した副凸部の総断面積E(=e
1+e2)(図15(a)参照)、E/(A+a)は、それぞれ表
2に示す通りである。なお、副凸部の個数が1の場合
は、凹部の片側に副凸部が形成されている場合であり、
1つの副凸部の断面積が総断面積である。また、副凸部
の個数が2の場合は、凹部の両側に副凸部が形成されて
いる場合である。
【0117】
【表2】
【0118】そして、各組の試験片において、両板の側
面どうしを接触させるとともに凸部を凹部内に嵌め入れ
た後、両板を離隔する方向に引張ったさいに、力が必要
かどうかを調べた。その結果も表2の効果の欄に示す。
なお、表2の効果の欄において、○は両板を離隔する方
向に引張ったさいに所定の力を要することを示し、×は
両板を離隔する方向に引張ったさいに何ら力が不要であ
ることを示す。
【0119】表2に示す結果から、0.01≦E/(A
+a)≦0.5という関係を満たしている実施例11〜
15においては、凸部を凹部から抜くのに力が必要であ
り、偏平管製造用金属板に適用した場合には、偏平管製
造用金属板をヘアピン状折り曲げて、側壁形成部(81)(8
2)どうしおよび補強壁形成部(83)(84)どうしを突き合わ
せて凸部(100)と凹部(101)とを嵌め合わせるとともに、
変形した副凸部(102)により凸部(100)の側面を押圧した
場合、凸部(100)の凹部(101)からの抜けが防止され、そ
の結果金属板は折り曲げ状態で仮止めされることが分か
る。
【0120】上記実施形態7および8においては、一方
の平坦壁形成部の全ての補強壁形成部に凸部が形成さ
れ、他方の平坦壁形成部の全ての補強壁形成部に凹部が
形成されているが、これに加えて、あるいはこれに代え
て一方の側壁形成部に凸部が形成され、他方の側壁形成
部に凹部が形成されていてもよい。また、上記実施形態
7および8においては、一方の平坦壁形成部の全ての補
強壁形成部に凸部が形成され、他方の平坦壁形成部の全
ての補強壁形成部に凹部が形成されているが、これに代
えて一方の平坦壁形成部の少なくとも1つの補強壁形成
部に凸部が形成され、この補強壁形成部に突き合わされ
る他方の平坦壁形成部の補強壁形成部に凹部が形成され
ていてもよい。
【0121】上記全ての実施形態においては、偏平管製
造用金属板は、両面にろう材がクラッドされたアルミニ
ウムブレージングシートを圧延することにより得られて
いるが、これに代えて、両面にろう材層を有しないアル
ミニウムベア材である通常のアルミニウム板を圧延する
ことにより得てもよい。この場合、補強壁形成部どうし
および側壁形成部どうしのろう付は、たとえば非腐食性
のろう材を塗布して行う。
【0122】
【発明の効果】請求項1の発明の偏平管製造用金属板に
よれば、少なくともいずれか1つの壁形成部の先端部
と、金属板をヘアピン状に折り曲げたさいにこの壁形成
部と突き合わせられる壁形成部の先端部との間に、互い
に係合して壁形成部の厚さ方向へのずれを防止する係合
部が形成されているので、金属板を、たとえばロールフ
ォーミング法により連結部でヘアピン状に折り曲げたさ
いには、補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうし
は、位置ずれすることなく突き合わされ、壁形成部の係
合部どうしが係合する。そして、ろう付のために両平坦
壁形成部どうしを相互に接近する方向に加圧したとして
も、係合部どうしの係合により、係合部が形成された壁
形成部どうしの厚さ方向、すなわち平坦壁形成部の幅方
向の位置ずれが防止され、これにより他の壁形成部どう
しの厚さ方向、すなわち平坦壁形成部の幅方向の位置ず
れも防止される。したがって、この状態でろう付を行う
と、補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうしがそれ
ぞれ全長にわたって確実にろう付されることになり、製
造された偏平管の耐圧性が著しく優れたものになる。
【0123】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様な効果を奏する。
【0124】請求項3の発明によれば、偏平管製造用金
属板を連結部でヘアピン状に折り曲げて補強壁形成部ど
うしおよび側壁形成部どうしを突き合わせるとともに凸
部を凹部内に圧入すると、凸部および凹部が変形し、凸
部の両側面と凹部の両側面との摩擦力により、凸部の凹
部からの抜けが防止される。したがって、スプリングバ
ックの力に抗して金属板は折り曲げ状態に保持されるこ
とになり、ろう付のさいにも折り曲げ状態に保持する治
具が不要になる。その結果、上述したように、偏平管の
製造をコンデンサの製造と同時に行う場合、偏平管製造
用金属板を折り曲げて仮止めしてなる仮止め体の取り扱
いが容易になり、ひいてはコンデンサの製造作業が簡単
になる。
【0125】しかも、ろう付のさいに平坦壁形成部どう
しに相互に接近する方向の加圧力が作用したとしても、
凸部および凹部が形成された壁形成部どうしの厚さ方
向、すなわち平坦壁形成部の幅方向の位置ずれが防止さ
れ、これにより他の壁形成部どうしの厚さ方向、すなわ
ち平坦壁形成部の幅方向の位置ずれも防止される。その
結果、この状態でろう付を行うと、補強壁形成部どうし
および側壁形成部どうしがそれぞれ全長にわたって確実
にろう付されることになり、製造された偏平管の耐圧性
が著しく優れたものになる。
【0126】請求項4の発明によれば、偏平管製造用金
属板を連結部でヘアピン状に折り曲げて補強壁形成部ど
うしおよび側壁形成部どうしを突き合わせるとともに凸
部を凹部内に嵌め入れたさいに、副凸部が変形して凸部
の側面を押圧することにより、凸部の凹部からの抜けを
防止する。したがって、スプリングバックの力に抗して
金属板は折り曲げ状態に保持されることになり、ろう付
のさいにも折り曲げ状態に保持する治具が不要になる。
その結果、上述したように、偏平管の製造をコンデンサ
の製造と同時に行う場合、偏平管製造用金属板を折り曲
げて仮止めしてなる仮止め体の取り扱いが容易になり、
ひいてはコンデンサの製造作業が簡単になる。
【0127】しかも、ろう付のさいに平坦壁形成部どう
しに相互に接近する方向の加圧力が作用したとしても、
凸部および凹部が形成された壁形成部どうしの厚さ方
向、すなわち平坦壁形成部の幅方向の位置ずれが防止さ
れ、これにより他の壁形成部どうしの厚さ方向、すなわ
ち平坦壁形成部の幅方向の位置ずれも防止される。その
結果、この状態でろう付を行うと、補強壁形成部どうし
および側壁形成部どうしがそれぞれ全長にわたって確実
にろう付されることになり、製造された偏平管の耐圧性
が著しく優れたものになる。
【0128】請求項5の発明によれば、副凸部が変形し
て凸部の側面を押圧する効果が一層向上する。
【0129】請求項6の発明によれば、請求項4の発明
と同様な効果を奏する。
【0130】請求項7および8の発明によれば、請求項
3の発明のように、凸部の両側面と凹部の両側面との摩
擦力により凸部の凹部からの抜けを防止する場合、およ
び請求項4の発明のように、副凸部が凸部の側面を押圧
するように変形することによって凸部の凹部からの抜け
を防止する場合のいずれの場合においても、凸部の凹部
からの抜けを防止する効果が低減することはない。
【0131】請求項9の発明によれば、金属板を、たと
えばロールフォーミング法により連結部でヘアピン状に
折り曲げたさいには、連結部の働きにより高精度に折り
曲げられ、その結果補強壁形成部どうしおよび側壁形成
部どうしは、位置ずれすることなく突き合わされて、ず
れ防止効果が一層向上する。
【0132】請求項10の発明によれば、請求項1の発
明と同様な効果を奏する。
【0133】請求項11の発明によれば、偏平管製造用
金属板の連結部を、両平坦壁形成部よりも厚肉に形成し
ておくので、金属板を、たとえばロールフォーミング法
により連結部でヘアピン状に折り曲げたさいには、連結
部の働きにより高精度に折り曲げられ、補強壁形成部ど
うしおよび側壁形成部どうしは、位置ずれすることなく
突き合わされ、補強壁形成部の係合部どうしが係合す
る。そして、ろう付のために両平坦壁形成部どうしを相
互に接近する方向に加圧したとしても、厚肉の連結部の
働きにより、補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どう
しの厚さ方向、すなわち平坦壁形成部の幅方向の位置ず
れも防止される。したがって、この状態でろう付を行う
と、補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうしがそれ
ぞれ全長にわたって確実にろう付されることになり、製
造された偏平管の耐圧性が著しく優れたものになる。
【0134】請求項12〜14の発明によれば、金属板
を連結部でヘアピン状に折り曲げるさいに高精度に行う
ことができるので、補強壁形成部どうしおよび側壁形成
部どうしの位置ずれを、一層効果的に防止することがで
きる。
【0135】請求項15の発明によれば、偏平管製造用
金属板を連結部でヘアピン状に折り曲げた後、側壁形成
部どうしおよび補強壁形成部どうしをろう付するさい
に、側壁形成部および補強壁形成部の先端面のろう材層
を利用して行うことができる。したがって、別途にろう
材を塗布する手間が省ける。
【0136】請求項16および17の発明による偏平管
は、補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうしがそれ
ぞれ全長にわたって確実にろう付されており、耐圧性が
著しく優れたものになる。
【0137】請求項18の発明によれば、請求項3の発
明と同様な効果を奏する。
【0138】請求項19の発明によれば、請求項4の発
明と同様な効果を奏する。
【0139】請求項21および22の発明によれば、熱
交換器の製造のさいに、偏平管製造用金属板は折り曲げ
状態で仮止めされているので、仮止め体の取り扱いが容
易になり、ひいては熱交換器の製造作業が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態1の偏平管を示す正面図で
ある。
【図2】図1の偏平管の製造方法を工程順に示す正面図
である。
【図3】図2に示す偏平管の製造方法において、凸条と
凹溝との嵌合を示す部分拡大正面図である。
【図4】この発明の実施形態2の偏平管の製造方法を工
程順に示す正面図である。
【図5】図4に示す偏平管の製造方法において、係合用
凸条どうしの係合を示す部分拡大正面図である。
【図6】図4に示す方法により製造される実施形態2の
偏平管を示す正面図である。
【図7】この発明の実施形態3の偏平管の製造方法を工
程順に示す正面図である。
【図8】図7に示す方法により製造される実施形態3の
偏平管を示す正面図である。
【図9】この発明の実施形態4の偏平管の製造に用いら
れる偏平管製造用金属板の部分拡大正面図である。
【図10】この発明の実施形態5の偏平管の製造に用い
られる偏平管製造用金属板の部分拡大正面図である。
【図11】この発明の実施形態6の偏平管の製造に用い
られる偏平管製造用金属板の部分拡大正面図である。
【図12】この発明の実施形態7の偏平管を示す正面図
である。
【図13】図12の偏平管の製造方法を工程順に示す正
面図である。
【図14】図12の偏平管の製造方法において、要部を
拡大して工程順に示す部分拡大正面図である。
【図15】この発明の実施形態8の偏平管の製造方法を
示す図14相当の図である。
【図16】マルチフロー型と称されるカーエアコン用コ
ンデンサを示す正面図である。
【符号の説明】
(1)(30)(45)(70):偏平管 (2)(3)(71)(72):平坦壁 (4)(5)(73)(74):側壁 (6)(75):補強壁 (10)(20)(40)(50)(55)(60)(80):偏平管製造用金属板 (11)(88):連結部 (12)(13)(89)(90):平坦壁形成部 (14)(15)(14A)(14B)(15A)(15B)(83)(84):補強壁形成部 (16)(17)(81)(82):側壁形成部 (18):凹溝 (19):凸条 (21)(22):係合用凸条 (41):凸条 (51)(56):折り目溝 (61):凹溝 (84):凸部 (85):凹部 (100):凸部 (101):凹部 (102):副凸部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年10月28日(2002.10.
28)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正内容】
【0121】上記全ての実施形態においては、偏平管製
造用金属板は、両面にろう材がクラッドされたアルミニ
ウムブレージングシートを圧延することにより得られて
いるが、これに代えて、両面にろう材層を有しないアル
ミニウムベア材である通常のアルミニウム板を圧延する
ことにより得てもよい。この場合、補強壁形成部どうし
および側壁形成部どうしのろう付は、たとえばろう材を
塗布して行う。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 喬 栃木県小山市犬塚1丁目480番地 昭和電 工株式会社小山事業所内 (72)発明者 星野 良一 栃木県小山市犬塚1丁目480番地 昭和電 工株式会社小山事業所内 (72)発明者 小笠原 昇 栃木県小山市犬塚1丁目480番地 昭和電 工株式会社小山事業所内

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する1対の平坦壁と、両平坦
    壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁と、両平坦壁に
    またがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔を
    おいて設けられた複数の補強壁とよりなる偏平管を製造
    するのに用いられる金属板であって、 連結部を介して連なった2つの平坦壁形成部、各平坦壁
    形成部に隆起状に一体成形された複数の補強壁形成部、
    および両側縁に隆起状に一体成形された側壁形成部を備
    えており、両側壁形成部および全ての補強壁形成部のう
    ちの少なくともいずれか1つの壁形成部の先端部と、金
    属板をヘアピン状に折り曲げたさいにこの壁形成部と突
    き合わせられる壁形成部の先端部との間に、互いに係合
    して平坦壁形成部の幅方向へのずれを防止する係合部が
    形成されている偏平管製造用金属板。
  2. 【請求項2】 両側壁形成部および全ての補強壁形成部
    のうちの少なくともいずれか1つの壁形成部の先端面に
    凸部が形成されるとともに、この壁形成部に突き合わさ
    れる壁形成部の先端面に凸部が嵌る凹部が形成されてい
    る請求項1記載の偏平管製造用金属板。
  3. 【請求項3】 壁形成部の長さ方向と直角をなす平面で
    切断した凸部の断面積をA、凸部の高さをB、凸部にお
    ける壁形成部の厚さ方向の最大幅をC、凸部の先端部に
    おける壁形成部の厚さ方向の幅をDとし、壁形成部の長
    さ方向と直角をなす平面で切断した凹部の断面積をa、
    凹部の深さをb、凹部における壁形成部の厚さ方向の最
    大幅をc、凹部の開口における壁形成部の厚さ方向の幅
    をdとした場合、 A>a、A/a≦1.5、B/b≦1.5、C/c≦
    1.5、D/d≦1.5という関係を満たしている請求
    項2記載の偏平管製造用金属板。
  4. 【請求項4】 凹部が形成された壁形成部の先端面にお
    ける凹部の両側部分のうち少なくともいずれか一方に、
    凸部と凹部を嵌め合わせたさいに変形して凸部の側面を
    押圧しうる副凸部が形成されており、 壁形成部の長さ方向と直角をなす平面で切断した凸部の
    断面積をA、同じく凹部の断面積をa、同じく副凸部の
    総断面積をEとした場合、0.01≦E/(A+a)≦
    0.5という関係を満たしている請求項2または3記載
    の偏平管製造用金属板。
  5. 【請求項5】 副凸部が、壁形成部の長さ方向と直角を
    なす平面で切断した断面形状において、凹部の側面に連
    続した第1の部分と、第1部分の先端に連なりかつ凹部
    から遠ざかる方向に向かって壁形成部の先端面側に傾斜
    した第2の部分とを有している請求項4記載の偏平管製
    造用金属板。
  6. 【請求項6】 凸部が形成された壁形成部の先端面に、
    副凸部が嵌る副凹部が形成されている請求項4または5
    記載の偏平管製造用金属板。
  7. 【請求項7】 凸部および凹部が、それぞれ壁形成部に
    1つずつ形成されており、凸部の長さおよび凹部の長さ
    をL1、壁形成部の長さをLとした場合、0.01≦L1/L
    ≦1という関係を満たしている請求項3〜6のうちのい
    ずれかに記載の偏平管製造用金属板。
  8. 【請求項8】 凸部および凹部が、それぞれ壁形成部の
    長さ方向に間隔をおいて複数ずつ形成されており、全凸
    部および全凹部の合計長さをL2、壁形成部の長さをLと
    した場合、0.01≦L2/Lという関係を満たしている
    請求項3〜6のうちのいずれかに記載の偏平管製造用金
    属板。
  9. 【請求項9】 連結部が、平坦壁形成部よりも厚肉に形
    成されている請求項3〜8のうちのいずれかに記載の偏
    平管製造用金属板。
  10. 【請求項10】 左側の平坦壁形成部に設けられた側壁
    形成部および左側の平坦壁形成部に設けられた全ての補
    強壁形成部のうちの少なくともいずれか1つの壁形成部
    の先端面における左側部分、および他の少なくとも1つ
    の壁形成部の先端面における右側部分に、それぞれ長さ
    方向に伸びる係合用凸条が形成されており、右側の平坦
    壁形成部に設けられかつ左側平坦壁形成部における左側
    部分に係合用凸条が設けられた壁形成部と突き合わせら
    れる壁形成部の先端面における左側部分、および右側の
    平坦壁形成部に設けられかつ左側平坦壁形成部における
    右側部分に係合用凸条が形成された壁形成部と突き合わ
    せられる壁形成部の右側部分に、それぞれ長さ方向に伸
    びかつ左側平坦壁形成部の係合用凸条と係合する係合用
    凸条が形成されている請求項1記載の偏平管製造用金属
    板。
  11. 【請求項11】 互いに対向する1対の平坦壁と、両平
    坦壁の両側縁どうしにまたがる2つの側壁と、両平坦壁
    にまたがるとともに長さ方向に伸びかつ相互に所定間隔
    をおいて設けられた複数の補強壁とよりなる偏平管を製
    造するのに用いられる金属板であって、 連結部を介して連なった2つの平坦壁形成部、各平坦壁
    形成部に隆起状に一体成形された複数の補強壁形成部、
    および両側縁に隆起状に一体成形された側壁形成部を備
    えており、連結部が、両平坦壁形成部よりも厚肉に形成
    されている偏平管製造用金属板。
  12. 【請求項12】 両平坦壁形成部と連結部との境界部分
    の上面に、それぞれ全長にわたって折り目溝が形成され
    ている請求項11記載の偏平管製造用金属板。
  13. 【請求項13】 両平坦壁形成部と連結部との境界部分
    の下面に、それぞれ全長にわたって折り目溝が形成され
    ている請求項11または12記載の偏平管製造用金属
    板。
  14. 【請求項14】 連結部の上面に、その全長にわたって
    凹溝が形成されている請求項11〜13のうちのいずれ
    かに記載の偏平管製造用金属板。
  15. 【請求項15】 アルミニウムブレージングシートに圧
    延加工を施すことにより形成され、アルミニウムブレー
    ジングシートのろう材面に側壁形成部および補強壁形成
    部が一体成形され、側壁形成部および補強壁形成部の先
    端面にろう材層が設けられている請求項1〜14のうち
    のいずれかに記載の偏平管製造用金属板。
  16. 【請求項16】 請求項3、7、8または9に記載の偏
    平管製造用金属板が、連結部でヘアピン状に折り曲げら
    れ、平坦壁形成部により平坦壁が形成されるとともに連
    結部により一方の側壁が形成され、さらに補強壁形成部
    どうしおよび側壁形成部どうしが突き合わせられるとと
    もに凸部が凹部内に圧入され、この状態で補強壁形成部
    どうしおよび側壁形成部どうしがそれぞれ相互に接合さ
    れて補強壁および他方の側壁が形成されている偏平管。
  17. 【請求項17】 請求項4〜9のうちのいずれかに記載
    の偏平管製造用金属板が、連結部でヘアピン状に折り曲
    げられ、平坦壁形成部により平坦壁が形成されるととも
    に連結部により一方の側壁が形成され、補強壁形成部ど
    うしおよび側壁形成部どうしが突き合わせられるととも
    に凸部と凹部とが嵌め合わせられ、さらに副凸部が凸部
    の側面を押圧するように変形させられており、この状態
    で補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうしがそれぞ
    れ相互に接合されて補強壁および他方の側壁が形成され
    ている偏平管。
  18. 【請求項18】 請求項3、7、8または9に記載の偏
    平管製造用金属板を、連結部でヘアピン状に折り曲げ、
    平坦壁形成部により平坦壁を形成するとともに連結部に
    より一方の側壁を形成し、さらに補強壁形成部どうしお
    よび側壁形成部どうしを突き合わせるとともに、凸部を
    凹部内に圧入することにより凸部の凹部からの抜けを阻
    止して偏平管製造用金属板を折り曲げ状態で仮止めし、
    この状態で補強壁形成部どうしおよび側壁形成部どうし
    をそれぞれ相互に接合して補強壁および他方の側壁を形
    成することを含む偏平管の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項4〜9のうちのいずれかに記載
    の偏平管製造用金属板を、連結部でヘアピン状に折り曲
    げ、平坦壁形成部により平坦壁を形成するとともに連結
    部により一方の側壁を形成し、補強壁形成部どうしおよ
    び側壁形成部どうしを突き合わせるとともに凸部と凹部
    とを嵌め合わせ、さらに副凸部を、凸部の側面を押圧す
    るように変形させることにより凸部の凹部からの抜けを
    阻止して偏平管製造用金属板を折り曲げ状態で仮止め
    し、この状態で補強壁形成部どうしおよび側壁形成部ど
    うしをそれぞれ相互に接合して補強壁および他方の側壁
    を形成することを含む偏平管の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項16または17に記載の偏平管
    を備えている熱交換器。
  21. 【請求項21】 請求項3、7、8または9に記載の偏
    平管製造用金属板を、連結部でヘアピン状に折り曲げ、
    平坦壁形成部により平坦壁を形成するとともに連結部に
    より一方の側壁を形成し、さらに補強壁形成部どうしお
    よび側壁形成部どうしを突き合わせるとともに、凸部を
    凹部内に圧入することにより凸部の凹部からの抜けを阻
    止して偏平管製造用金属板を折り曲げ状態で仮止めし、
    このような仮止め体を複数用意すること、仮止め体と同
    数の仮止め体挿入穴を有する1対のヘッダおよび複数の
    フィンを用意すること、1対のヘッダを間隔をおいて配
    置するとともに複数の仮止め体を相互に間隔をおいて並
    列状に配置し、各仮止め体の両端部をヘッダの仮止め体
    挿入穴内に挿入すること、隣接する仮止め体間にフィン
    を配置すること、ならびに仮止め体の補強壁形成部どう
    しおよび側壁形成部どうし、仮止め体とヘッダ、ならび
    に仮止め体とフィンとをそれぞれ同時にろう付すること
    を特徴とする熱交換器の製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項4〜9のうちのいずれかに記載
    の偏平管製造用金属板を、連結部でヘアピン状に折り曲
    げ、平坦壁形成部により平坦壁を形成するとともに連結
    部により一方の側壁を形成し、補強壁形成部どうしおよ
    び側壁形成部どうしを突き合わせるとともに凸部と凹部
    とを嵌め合わせ、さらに副凸部を、凸部の側面を押圧す
    るように変形させることにより凸部の凹部からの抜けを
    阻止して偏平管製造用金属板を折り曲げ状態で仮止め
    し、このような仮止め体を複数用意すること、仮止め体
    と同数の仮止め体挿入穴を有する1対のヘッダおよび複
    数のフィンを用意すること、1対のヘッダを間隔をおい
    て配置するとともに複数の仮止め体を相互に間隔をおい
    て並列状に配置し、各仮止め体の両端部をヘッダの仮止
    め体挿入穴内に挿入すること、隣接する仮止め体間にフ
    ィンを配置すること、ならびに仮止め体の補強壁形成部
    どうしおよび側壁形成部どうし、仮止め体とヘッダ、な
    らびに仮止め体とフィンとをそれぞれ同時にろう付する
    ことを特徴とする熱交換器の製造方法。
  23. 【請求項23】 請求項20に記載の熱交換器を備えて
    いる車両。
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